JP4717713B2 - 水硬性組成物用分散剤 - Google Patents

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Description

本発明は、水硬性組成物用分散剤及びその製造方法、並びに水硬性組成物に関する。
水硬性組成物用混和剤の中で、流動性付与効果の大きい高性能減水剤と呼ばれているものがある。その代表的なものに、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物塩(ナフタレン系)、メラミンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物塩(メラミン系)、ポリオキシアルキレン鎖を有するポリカルボン酸系等がある。
高強度水硬性組成物(以下、高強度コンクリートと表す)は、普通強度(一般強度)のコンクリートに比べ、水/水硬性粉体比(以下、水/セメント比と表す)の小さい配合組成で練り混ぜられて調製されている。かかる高強度コンクリート組成物には、その性質上一般に、練り混ぜに要する時間が長い、流動性の経時変化が大きい(時間とともに流動性が増大、低下する)、コンクリート粘性が高いなど課題がある。
この粘性増大の問題については、ポリカルボン酸系減水剤でもまだ十分解決されておらず、よりコンクリート粘性低減効果の高い添加剤が望まれている。
このような背景から、特許文献1には、高鎖長のオキシアルキレン基と短鎖長のオキシアルキレン基と特定の単量体を含むビニル共重合体を必須成分とする、高強度コンクリートの粘性低減と凝結遅延の抑制に優れる混和剤が開示されている。
また、特許文献2には、水の配合比にかかわらず優れた流動特性と高い分散効果と早い凝結性を発現できるセメント用分散剤を得るために、ポリアルキレングリコール鎖を有するモノエステル又はモノエーテルと、不飽和結合及び燐酸基を有する単量体との重合物を用いることを提案している。
特開平11−157897号公報 特開2000−327386号公報
しかしながら、高強度領域のコンクリート等の水硬性組成物においては、前述したように流動性と粘性が大きな課題であり、さらに水/水硬性粉体比が低い領域に適用するために、流動性と粘性低減の更なる向上が望まれる。また、セメントや骨材等の材料汎用性を拡大する観点から、重合体の選択範囲が拡大することが望ましい。
本発明の課題は、特に水/水硬性粉体比が20〜35重量%の高強度領域のコンクリート等の水硬性組成物に対しても、優れた流動性あるいは粘性低減効果、更にこれら両方の優れた効果を付与でき、性能の良好な水硬性組成物用分散剤を提供することである。
本発明は、下記一般式(1−1)で表される単量体1−1〔以下、単量体1−1という〕と、下記一般式(1−2)で表される単量体1−2〔以下、単量体1−2という〕と、下記一般式(2)で表される単量体2〔以下、単量体2という〕と、下記一般式(3)で表される単量体3〔以下、単量体2という〕とを、pH7以下で共重合して得られるリン酸エステル系重合体を含有する水硬性組成物用分散剤に関する。
Figure 0004717713
〔式中、R1、R2は、それぞれ水素原子又はメチル基、R3は水素原子又は-(CH2)q(CO)pO(AO)r14、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基又はオキシスチレン基、pは0又は1の数、qは0〜2の数、r1はAOの平均付加モル数であり、3〜50の数、R4は水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基を表す。〕
Figure 0004717713
〔式中、R1、R2は、それぞれ水素原子又はメチル基、R3は水素原子又は-(CH2)q(CO)pO(AO)r24、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基又はオキシスチレン基、pは0又は1の数、qは0〜2の数、r2はAOの平均付加モル数であり、50超〜300の数、R4は水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基を表す。〕
Figure 0004717713
〔式中、R11は水素原子又はメチル基、R12は炭素数2〜12のアルキレン基、m1は1〜30の数、M3、M4はそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を表す。〕
Figure 0004717713
〔式中、R13、R15は、それぞれ水素原子又はメチル基、R14、R16は、それぞれ炭素数2〜12のアルキレン基、m2、m3は、それぞれ1〜30の数、M5は水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を表す。〕
また、本発明は、水硬性粉体、細骨材、粗骨材、水及び上記本発明の水硬性組成物用分散剤を含有する水硬性組成物であって、水/水硬性粉体比が20〜35重量%、単位水量が120〜185kg/m3である水硬性組成物に関する。
また、本発明は、上記一般式(1−1)で表される単量体1−1と、上記一般式(1−2)で表される単量体1−2と、上記一般式(2)で表される単量体2と、下記一般式(3)で表される単量体3とを、pH7以下で共重合する、水硬性組成物用分散剤の製造方法に関する。
本発明によれば、特に水/水硬性粉体比が20〜35重量%の高強度領域のコンクリート等の水硬性組成物に対しても、優れた流動性あるいは粘性低減効果、更にこれら両方の優れた効果を付与でき、性能の良好な水硬性組成物用分散剤が提供される。
<リン酸エステル系重合体>
リン酸エステル系重合体は、前述の一般式(1−1)で表される単量体1−1と、前述の一般式(1−2)で表される単量体1−2と、前述の一般式(2)で表される単量体2と、前述の一般式(3)で表される単量体3とを、pH7以下で共重合して得られるリン酸エステル系重合体である。以下、単量体1−1と単量体1−2をまとめて単量体1ということもある。pH7以下で共重合することにより、単量体比率選択等の設計の自由度が高く、ゲル化することのない、共重合体の製造が可能となる。
また、単量体1として、AO付加モル数の小さい単量体1−1とAO付加モル数の大きい単量体1−2とを併用することにより、AOの平均付加モル数が同じとなる単一の単量体を用いた場合と比べて、低添加量で高い流動性と粘性低減効果が得られる。この理由は不明なるも以下のように推定される。流動性を発現するには、セメント粒子等の粒子の凝集を抑制する必要がある。粒子表面上に吸着した重合体のAO付加モル数が大きい方が、粒子間の距離が遠いところから凝集を抑制できる。しかし、AO付加モル数の大きい単量体からなる重合体は水硬性組成物の粘性が増大する傾向がある。逆に、AO付加モル数の小さい単量体からなる重合体では、低粘性発現には有利であるが、粒子の凝集をある程度制御するに必要な添加量が増大する。本発明のリン酸エステル系重合体は、同一分子内に、AO付加モル数の小さい部分とAO付加モル数の大きい部分の両方が共存することで、低添加量で粒子の凝集の制御(高い流動性)と粘性低減効果が得られると考えられる。なお、AO付加モル数の大きい単量体からなる重合体と、AO付加モル数の小さい単量体か
らなる重合体とを併用した場合、各々の重合体の吸着速度に差が生じ吸着速度の速い重合体の性能が先に発現するので、単にAO付加モル数の大小2種の重合体を併用するだけでは、粘性低減や分散性は本発明よりも劣る結果となる。
[単量体1−1]
単量体1−1において、一般式(1)中のR1、R2は、それぞれ水素原子又はメチル基である。R3は水素原子又は-(CH2)q(CO)pO(AO)r14であり、水素原子が好ましい。一般式(1)のアルケニルとして、ビニル基、アリル基、メタリル基等が挙げられる。pが0の場合は、AOは(CH2)qとエーテル結合、pが1の場合はエステル結合をする。qは0〜2であり、好ましくは0又は1であり、更に好ましくは0である。AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基又はオキシスチレン基であり、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基が好ましく、エチレンオキシ基(以下、EO基)を含むことがより好ましく、EO基が70モル%以上、更に80モル%以上、更に90モル%以上、特に全AOがEO基であることが好ましい。r1はAOの平均付加モル数であり、3〜50の数であり、重合体の水硬性組成物に対する粘性低減効果の点で、3〜50であり、好ましくは4〜40であり、より好ましくは4〜35、さらに好ましくは4〜30、特にこのましくは5〜25である。また、平均r1個の繰り返し単位中にAOが異なるもので、ランダム付加又はブロック付加又はこれらの混在を含むものであっても良い。例えばAOは、EO基以外にもプロピレンオキシ基等を含むこともできる。
4は水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基であり、更に1〜12、更に1〜4、更に1、2のアルキル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
[単量体1−2]
単量体1−2において、一般式(1)中のR1、R2は、それぞれ水素原子又はメチル基である。R3は水素原子又は-(CH2)q(CO)pO(AO)r24であり、水素原子が好ましい。一般式(1)のアルケニルとして、ビニル基、アリル基、メタリル基等が挙げられる。pが0の場合は、AOは(CH2)qとエーテル結合、pが1の場合はエステル結合をする。qは0〜2であり、好ましくは0又は1であり、更に好ましくは0である。AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基又はオキシスチレン基であり、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基が好ましく、エチレンオキシ基(以下、EO基)を含むことがより好ましく、EO基が70モル%以上、更に80モル%以上、更に90モル%以上、特に全AOがEO基であることが好ましい。r2はAOの平均付加モル数であり、50超〜300の数であり、重合体の水硬性組成物に対する流動性の点で、50超〜300であり、好ましくは50超〜200であり、より好ましくは50超〜150、さらに好ましくは50超〜140、特に好ましくは55〜130である。また、平均r2個の繰り返し単位中にAOが異なるもので、ランダム付加又はブロック付加又はこれらの混在を含むものであっても良い。例えばAOは、EO基以外にもプロピレンオキシ基等を含むこともできる。
r2は、単量体1−1のr1よりも5以上大きいことが好ましく、10以上大きいことがより好ましい。
4は水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基であり、更に1〜12、更に1〜4、更に1、2のアルキル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
単量体1−1、単量体1−2の構造を有するものとしては、メトキシポリエチレングリコール、メトキシポリプロピレングリコール、メトキシポリブチレングリコール、メトキシポリスチレングリコール、エトキシポリエチレンポリプロピレングリコール等の片末端アルキル封鎖ポリアルキレングリコールと(メタ)アクリル酸、マレイン酸との(ハーフ)エステル化物や、(メタ)アリルアルコールとのエーテル化物、及び(メタ)アクリル酸、マレイン酸、(メタ)アリルアルコールへの炭素数2〜4のアルキレンオキシド付加物付加物が好ましく用いられる。なお、(メタ)アクリル酸は、アクリル酸及び/又はメタクリル酸の意味であり、(メタ)アリルは、アリル及び/又はメタリルの意味である(以下同様)。
より好ましくはアルコキシ、特にはメトキシポリエチレングリコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化物である。具体的には、ω−メトキシポリオキシアルキレンメタクリル酸エステル、ω−メトキシポリオキシアルキレンアクリル酸エステル等を挙げることができ、ω−メトキシポリオキシアルキレンメタクリル酸エステルがより好ましい。
リン酸エステル系重合体の製造に用いる単量体1は、例えば、アルコキシポリアルキレングリコールと(メタ)アクリル酸とのエステル化によって得ることができる。該エステル化物は、本発明の分散剤に用いた場合の必要添加量および粘性低減の観点から、未反応の(メタ)アクリル酸は、酸型換算で単量体1に対して5重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ましく、1.5重量%以下がさらに好ましく、1重量%以下がさらに好ましい。単量体1の製造時に残留する(メタ)アクリル酸の量を低減する方法として、トッピング、スチーミング、溶媒抽出等が挙げられる。
[単量体2]
単量体2は、一般式(2)において、R11は水素原子又はメチル基であり、R12は炭素数2〜12のアルキレン基である。m1は1〜30の数であり、M3、M4はそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属である。一般式(2)中のm1は1〜20が好ましく、1〜10が更に好ましく、1〜5が特に好ましい。
具体的には、有機ヒドロキシ化合物のリン酸モノエステルが挙げられる。具体的には、ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートアシッドリン酸エステル等が挙げられる。例えば、リン酸モノ−〔(2−ヒドロキシエチル)メタクリル酸〕エステル、リン酸モノ−〔(2−ヒドロキシエチル)アクリル酸エステル〕等が挙げられる。中でも、製造の容易さ及び製造物の品質安定性の観点から、リン酸モノ−〔(2−ヒドロキシエチル)メタクリル酸〕エステルが好ましい。また、これらの化合物のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩などであっても良い。
[単量体3]
単量体3は、一般式(3)において、R13、R15は、それぞれ水素原子又はメチル基であり、R14、R16は、それぞれ炭素数2〜12のアルキレン基である。m2、m3は、それぞれ1〜30の数であり、M5は水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属である。一般式(3)中のm2、m3は、それぞれ1〜20が好ましく、1〜10が更に好ましく、1〜5が特に好ましい。
具体的には、有機ヒドロキシ化合物のリン酸ジエステルが挙げられる。具体的には、ポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレートアシッドリン酸ジエステル等が挙げられる。例えば、リン酸ジ−〔(2−ヒドロキシエチル)メタクリル酸〕エステル、リン酸ジ−〔(2−ヒドロキシエチル)アクリル酸〕エステル等が挙げられる。中でも、製造の容易さ及び製造物の品質安定性の観点から、リン酸ジ−〔(2−ヒドロキシエチル)メタクリル酸〕エステルが好ましい。また、これらの化合物のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩などであっても良い。
単量体2及び3は、単量体2及び単量体3を含む混合単量体として用いることができる。また、単量体2及び単量体3として、一般式(4)で表される有機ヒドロキシ化合物とリン酸化剤とを反応させて得られるリン酸エステルを用いても良い。
単量体2及び単量体3を含む混合単量体は、例えば、一般式(4)で表される有機ヒドロキシ化合物とリン酸化剤を所定の仕込み比で反応させることで、反応生成物として製造することもできる。
Figure 0004717713
〔式中、R20は水素原子又はメチル基、R21は炭素数2〜12のアルキレン基、m4は1〜30の数を表す。〕
一般式(4)中のm4は、1〜20が好ましく、1〜10が更に好ましく、1〜5が特に好ましい。
リン酸化剤としては、オルトリン酸、五酸化リン(無水リン酸)、ポリリン酸、オキシ塩化リン等が挙げられ、オルトリン酸、五酸化リンが好ましい。これらは単独でも2種以上を組み合わせて用いることも出来る。有機ヒドロキシ化合物とリン酸化剤とを反応させる際のリン酸化剤の量は目的とするリン酸エステル組成に応じ適時決めることができる。
リン酸エステルとして、例えばリン酸モノ−〔(2−ヒドロキシエチル)メタクリル酸〕エステルとリン酸ジ−〔(2−ヒドロキシエチル)メタクリル酸〕エステルの混合物を製造する場合、公知の技術(例えば特開昭57−180618号)により、合成することができる。
単量体2及び単量体3を含む混合単量体としては、モノエステル体とジエステル体とを含む市販品を使用することができ、例えば、ホスマーM、ホスマーPE、ホスマーP(ユニケミカル)、JAMP514、JAMP514P、JMP100(何れも城北化学)、ライトエステルP−1M、ライトアクリレートP−1A(いずれも共栄社化学)、MR200(大八化学)、カヤマー(日本化薬)、Ethyleneglycol methacrylate phosphate(アルドリッチ試薬)などとして入手できる。
単量体2、3は、不飽和結合とヒドロキシル基を有する単量体のリン酸エステル化物であり、上記の市販品や反応生成物にはモノエステル体(単量体2)とジエステル体(単量体3)以外の化合物を含んでいる事が確認されている。それらの他の化合物は、重合性、非重合性のものが混在していると考えられるが、本発明ではこのような混合物(混合単量体)をそのまま使用することができる。
本発明に係るリン酸エステル系重合体は、単量体1−1と、単量体1−2と、単量体2と、単量体3とを、pH7以下で共重合させて得られるリン酸エステル系重合体である。単量体2及び単量体3を含有する混合単量体を用いることも好ましい。
単量体1、2及び3の好ましいものはそれぞれ前記の通りであり、また前記した市販品や反応生成物を使用することもできる。
単量体の共重合に際して、単量体1−1と単量体1−2と、単量体2、3とのモル比は
、(単量体1−1+単量体1−2)/(単量体2+単量体3)=5/95〜95/5、更に、10/90〜90/10が好ましい。また、単量体1−1と単量体1−2と単量体2と単量体3のモル比は、(単量体1−1+単量体1−2)/単量体2/単量体3=5〜95/3〜90/1〜80(これは、単量体1が5〜95、単量体2が3〜90、単量体3が1〜80であることを意味する。ただし合計は100である)、更に5〜96/3〜80/1〜60が好ましい。なお、単量体2と単量体3については、酸型の化合物に基づきモル比やモル%を算出するものとする(以下、同様)。
また、リン酸エステル系重合体の製造では、反応に用いる全単量体(リン酸エステル系重合体を構成する全単量体)中、単量体1−2の比率が1〜65重量%であることが好ましい。さらに重合体の水硬性組成物に対する流動性、粘性低減効果の点で、3〜65重量%であり、好ましくは5〜65重量%であり、より好ましくは5〜60重量%、特に好ましくは10〜60重量%である。
また、リン酸エステル系重合体の製造では、反応に用いる全単量体中、単量体3の比率が1〜60モル%、更に1〜30モル%とすることが好ましい。
更に、リン酸エステル系重合体の製造では、流動性と粘性低減の観点から、反応に用いる全単量体中、単量体1−1の割合が1〜70重量%、単量体1−2の割合が1〜65重量%、単量体2及び単量体3の合計の割合が2〜30重量%であることが好ましい。
また、単量体2と単量体3のモル比を、単量体2/単量体3=99/1〜4/96、更に99/1〜5/95とすることが好ましい。
ゲル化を抑制する観点から、単量体2及び/又は単量体3を含む単量体溶液のpHを7以下で反応に用いることが好ましい。
以下、ゲル化抑制、好適分子量の調整及び水硬性組成物用分散剤の性能設計の観点から、更に好ましい製造条件を説明する。このような観点から、共重合の際に、単量体1、2及び3の合計モル数に対して4モル%以上、更に6モル%以上、特に8モル%以上の連鎖移動剤を使用することが好ましい。また、連鎖移動剤の使用量の上限は、単量体1、2及び3の合計モル数に対して好ましくは100モル%以下、より好ましくは60モル%以下、更に好ましくは30モル%以下、特に好ましくは15モル%以下とすることができる。
単量体2と3の反応率は60%以上、更に70%以上、更に80%以上、更に90%以上、特に95%以上を目標に行うことが好ましく、連鎖移動剤の使用量は、この観点から選定することができる。ここに、単量体2と3の反応率は、下記の式によって算出する。ここで、単量体1−1のR4と単量体1−2のR4との合計モル数をXとする。
Figure 0004717713
なお、反応開始時と反応終了時の反応系中のリン含有化合物中の単量体2と単量体3のエチレン性不飽和結合の割合(モル%)は、下記の1H−NMRの測定結果に基づき算出することができる。
1H−NMR条件]
水に溶解したリン酸エステル系重合体を減圧乾燥したものを3〜4重量%の濃度で重メタノールに溶解し、1H−NMRを測定する。エチレン性不飽和結合の残存率は、5.5〜6.2ppmの積分値により測定される。なお、1H−NMRの測定は、Varian社製「Mercury 400 NMR」を用い、データポイント数42052、測定範囲6410.3Hz、パルス幅4.5μs、パルス待ち時間10S、測定温度25.0℃の条件で行う。
リン酸エステル系重合体の製造においては、上記単量体1、2及び3の他に、共重合可能なその他の単量体を用いることもできる。共重合可能な他の単量体としては、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸、これら何れかのアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、又はアミン塩を挙げることができる。また、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸などのアクリル酸系単量体を挙げることができ、またこれらの何れか1種以上のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アミン塩、メチルエステル、エチルエステルや無水マレイン酸などの無水化合物であっても良い。更に、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、2−(メタ)アクリルアミド−2−メタスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−エタンスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸、スチレン、スチレンスルホン酸などが挙げられる。全単量体中、単量体1、2及び3の合計の割合は、30〜100モル%、更に50〜100モル%、特に75〜100モル%が好ましく、更に、95モル%超〜100モル%、更に97〜100モル%、特に100モル%が好ましい。
リン酸エステル系重合体の製造は、好ましくは所定量の連鎖移動剤の存在下で、単量体を共重合させる。また、共重合可能な他の単量体や重合開始剤等を用いても良い。
単量体1、2及び3の反応温度は、40〜100℃、更に60〜90℃が好ましく、反応圧力はゲージ圧で101.3〜111.5kPa(1〜1.1atm)、更に101.3〜106.4kPa(1〜1.05atm)が好ましい。
なお、反応系のpHは、必要に応じて、無機酸(リン酸、塩酸、硝酸、硫酸等)や、NaOH、KOH、トリエタノールアミンなどを用いて調整できる。
ここで、単量体2及び/又は単量体3を含む単量体溶液は、pH測定上、含水系(すなわち、溶媒が水を含むこと)である事が好ましいが、非水系の場合には必要量の水を加えて測定しても良い。単量体溶液の均一性、ゲル化防止、性能低下の抑制の観点で、pHは7以下が好ましく、0.1〜6がより好ましく、更に0.2〜4.5が好ましい。また、単量体1もpH7以下の単量体溶液として用いることが好ましい。このpHは、20℃のものである。
本発明では、反応途中(反応開始時〜反応終了時)で採取した反応液の20℃でのpHを、反応中のpHとする。反応中のpHが7以下となることが明らかな条件(単量体比率、溶媒、その他の成分等)で反応を開始することが好ましい。
なお、反応系が非水系の場合は、pH測定可能な量の水を反応系に加えて測定することができる。
リン酸エステル系重合体の製造方法において、単量体1、2及び3は、以下の(1)、(2)に例示した条件で反応を行えば、その他の条件の考慮の下で、通常は、反応中のpHも7以下になると考えられる。
(1)単量体1、2及び3を全て含むpH7以下の単量体溶液を、単量体1、2及び3の共重合反応に用いる。
(2)単量体1、2及び3の共重合反応をpH7以下で開始する。すなわち、単量体1、2及び3を含む反応系を、pH7以下にした後、反応を開始する。
[連鎖移動剤]
連鎖移動剤は、ラジカル重合における連鎖移動反応(成長しつつある重合体ラジカルが他の分子と反応してラジカル活性点の移動が起こる反応)をもたらす機能を有し、連鎖単体の移動を目的として添加される物質である。
連鎖移動剤としては、チオール系連鎖移動剤、ハロゲン化炭化水素系連鎖移動剤等が挙げられ、チオール系連鎖移動剤が好ましい。
チオール系連鎖移動剤としては、−SH基を有するものが好ましく、特に一般式HS−R−Eg(ただし、式中Rは炭素原子数1〜4の炭化水素由来の基を表し、Eは−OH、−COOM、−COOR’または−SO3M基を表し、Mは水素原子、一価金属、二価金属、アンモニウム基または有機アミン基を表し、R’は炭素原子数1〜10のアルキル基を表わし、gは1〜2の整数を表す。)で表されるものが好ましく、例えば、メルカプトエタノール、チオグリセロール、チオグリコール酸、2−メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプロピオン酸、チオリンゴ酸、チオグリコール酸オクチル、3−メルカプトプロピオン酸オクチル等が挙げられ、単量体1〜3を含む共重合反応での連鎖移動効果の観点から、メルカプトプロピオン酸、メルカプトエタノールが好ましく、メルカプトプロピオン酸が更に好ましい。これらの1種または2種以上を用いることができる。
ハロゲン化炭化水素系連鎖移動剤としては、四塩化炭素、四臭化炭素などが挙げられる。
その他の連鎖移動剤としては、α−メチルスチレンダイマー、ターピノーレン、α−テルピネン、γ−テルピネン、ジペンテン、2−アミノプロパン−1−オールなどを挙げることができる。連鎖移動剤は、1種又は2種以上を用いることができる。
[重合開始剤]
リン酸エステル系重合体の製造方法では、重合開始剤を使用することが好ましく、特に、単量体1、2及び3の合計モル数に対して重合開始剤を5モル%以上、更に7〜50モル%、特に10〜30モル%使用することが好ましい。
水系の重合開始剤としては、過硫酸アンモニウム塩又はアルカリ金属塩あるいは過酸化水素、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンアミド)ジハイドレート等の水溶性アゾ化合物が使用できる。また、重合開始剤と併用して、亜硫酸水素ナトリウム、アミン化合物などの促進剤を使用することもできる。
[溶媒]
リン酸エステル系重合体の製造では、溶液重合法で実施することができ、その際に使用される溶媒としては、水、あるいは、水と、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールアセトン、メチルエチルケトン等とを含有する含水溶媒系の溶媒が挙げられる。取り扱いと反応設備から考慮すると、水が好ましい。特に水系の溶媒を用いる場合、単量体2及び/又は単量体3を含む単量体溶液のpHは7以下であることが好ましく、更に0.1〜6、特に0.2〜4で反応に用いて共重合反応を行うことが、モノマー混液の均一性(取り扱い性)、モノマー反応率の観点や、リン酸系化合物のピロ体の加水分解により架橋を抑制する点で好ましい。
リン酸エステル系重合体の製造方法の一例を示す。反応容器に所定量の水を仕込み、窒素等の不活性気体で雰囲気を置換し昇温する。予め単量体1−1、単量体1−2、単量体2、単量体3、連鎖移動剤を水に混合溶解したものと、重合開始剤を水に溶解したものとを用意し、0.5〜5時間かけて反応容器に滴下する。その際、各単量体、連鎖移動剤及び重合開始剤を別々に滴下してもよく、また、単量体の混合溶液を予め反応容器に仕込み、重合開始剤のみを滴下することも可能である。すなわち、連鎖移動剤、重合開始剤、その他の添加剤は、単量体溶液とは別に添加剤溶液として添加しても良いし、単量体溶液に配合して添加してもよいが、重合の安定性の観点からは、単量体溶液とは別に添加剤溶液として反応系に供給することが好ましい。何れの場合も、単量体2及び/又は単量体3を含有する溶液はpH7以下が好ましい。また、酸剤等により、pHを7以下に維持して共重合反応を行い、好ましくは所定時間の熟成を行う。なお、重合開始剤は、全量を単量体と同時に滴下しても良いし、分割して添加しても良いが、分割して添加することが未反応単量体の低減の点では好ましい。例えば、最終的に使用する重合開始剤の全量中、1/2〜5/6の重合開始剤を単量体と同時に添加し、残部を単量体滴下終了後1〜2時間熟成した後、添加することが好ましい。必要に応じ、熟成終了後に更にアルカリ剤(水酸化ナトリウム等)で中和し、本発明に係るリン酸エステル系重合体を得る。この製造例は、本発明に係る重合体の製造方法として好適である。
反応系の単量体1、2及び3並びに共重合可能なその他の単量体の総量は、5〜80重量%が好ましく、10〜65重量%がより好ましく、20〜50重量%が特に好ましい。
リン酸エステル系重合体は、重量平均分子量(Mw)が10,000〜150,000であることが好ましい。この重合体は、分散効果の発現や粘性低減効果の観点から、Mwが10,000以上であり、好ましくは12,000以上、さらに好ましくは13,000以上、より好ましくは14,000以上、特に好ましくは15,000以上で、架橋による高分子量化、ゲル化の抑制や性能面では分散効果や粘性低減効果の観点から、150,000以下であり、好ましくは130,000以下、さらに好ましくは120,000以下、より好ましくは110,000以下、特に好ましくは100,000以下であり、前記両者の観点から、好ましくは12,000〜130,000、より好ましくは13,000〜120,000、さらに好ましくは14,000〜110,000、特に好ましくは15,000〜100,000である。この範囲のMwを有し、かつMw/Mnが1.0〜2.6であることが好ましい。ここで、Mnは数平均分子量である。
上記のような本発明のリン酸エステル系重合体のMw/Mnは、流動性あるいは粘性低減効果の観点から、好ましくは1.0〜2.4、より好ましくは1.0〜2.2、より好ましくは1.0〜2.0、特に好ましくは1.0〜1.8である。
リン酸エステル系重合体のMw及びMnは、下記条件のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法で測定されたものである。なお、本発明におけるリン酸エステル系重合体のMw及びMnは、該重合体のピークに基づいて算出されたものとする。
[GPC条件]
カラム:G4000PWXL+G2500PWXL(東ソー)
溶離液:0.2Mリン酸バッファー/CH3CN=9/1
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出:RI
サンプルサイズ:0.2mg/mL
標準物質:ポリエチレングリコール換算
また、上記条件でのGPC法で得られる分子量分布を示すチャートのパターンにおいて、分子量10万以上の面積が当該チャート全体の面積の5%以下であることが、分散性(必要添加量低減)や粘性低減効果の点でより好ましい。
<水硬性組成物用分散剤>
本発明の水硬性組成物用分散剤は、水硬性粉体、特にセメント100重量部に対し、固形分濃度で、0.1〜5重量部、更に0.2〜2重量部の比率で用いられることが、流動性発現と粘性低減効果の点で好ましい。
本発明の水硬性組成物用分散剤は、その他の添加剤(材)を含有することもできる。例えば、樹脂石鹸、飽和もしくは不飽和脂肪酸、ヒドロキシステアリン酸ナトリウム、ラウリルサルフェート、アルキルベンゼンスルホン酸(塩)、アルカンスルホネート、ポリオキシアルキレンアルキル(フェニル)エーテル、ポリオキシアルキレンアルキル(フェニル)エーテル硫酸エステル(塩)、ポリオキシアルキレンアルキル(フェニル)エーテルリン酸エステル(塩)、蛋白質材料、アルケニルコハク酸、α−オレフィンスルホネート等のAE剤;起泡剤;増粘剤;珪砂;AE減水剤;塩化カルシウム、亜硝酸カルシウム、硝酸カルシウム、臭化カルシウム、沃化カルシウム等の可溶性カルシウム塩、塩化鉄、塩化マグネシウム等の塩化物等、硫酸塩、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸塩、チオ硫酸塩、蟻酸(塩)、アルカノールアミン等の早強剤又は促進剤;発泡剤;樹脂酸(塩)、脂肪酸エステル、油脂、シリコーン、パラフィン、アスファルト、ワックス等の防水剤;高炉スラグ;流動化剤;ジメチルポリシロキサン系、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル系、鉱油系、油脂系、オキシアルキレン系、アルコール系、アミド系等の消泡剤;防泡剤;フライアッシュ;メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物系、アミノスルホン酸系、ポリマレイン酸系等の高性能減水剤;シリカヒューム;亜硝酸塩、燐酸塩、酸化亜鉛等の防錆剤;ポリアクリル酸アミド、ポリエチレングリコール、オレイルアルコールのEO付加物もしくはこれとビニルシクロヘキセンジエポキシドとの反応物等の合成系等の水溶性高分子;(メタ)アクリル酸アルキル等の高分子エマルジョンが挙げられる。本発明の分散剤の全固形分中、リン酸エステル系重合体の濃度は、50〜100重量%、更に、80〜100重量%であることが好ましい。
<水硬性組成物>
本発明の分散剤の対象となる水硬性組成物は、コンクリート等、水硬性粉体を含有する水硬性組成物であり、水硬性粉体とは、水和反応により硬化する物性を有する粉体のことであり、セメント、石膏等が挙げられる。好ましくは普通ポルトランドセメント、ビーライトセメント、中庸熱セメント、早強セメント、超早強セメント、耐硫酸セメント等のセメントであり、またこれらに高炉スラグ、フライアッシュ、シリカフューム、石粉(炭酸カルシウム粉末)等が添加されたものでもよい。なお、これらの粉体に骨材として、砂、砂及び砂利が添加されて最終的に得られる水硬性組成物が、一般にそれぞれモルタル、コンクリートなどと呼ばれている。本発明の分散剤は、生コンクリート、コンクリート振動製品分野の外、セルフレベリング用、耐火物用、プラスター用、石膏スラリー用、軽量又は重量コンクリート用、AE用、補修用、プレパックド用、トレーミー用、グラウト用、地盤改良用、寒中用等の種々のコンクリートの何れの分野においても有用である。要求される強度(測定方法:JIS A 1108「コンクリートの圧縮試験方法」)が45〜120N/mm2のコンクリート用途に好適である。
該コンクリート等の水硬性組成物は、水/水硬性粉体比〔スラリー中の水と水硬性粉体の重量百分率(重量%)、通常W/Pと略記されるが、粉体がセメントの場合、W/Cと略記される。〕65重量%以下、更に10〜60重量%、更に12〜57重量%、更に15〜55重量%、特に20〜55重量%であることができる。特に、20〜35重量%、更に20〜30重量%の高強度配合において、本発明の分散剤の効果は顕著に奏される。
本発明の水硬性組成物は、セメント量の抑制(経済性)の観点から、当該組成物1m3当たりの水量、即ち単位水量が120〜185kg/m3であることが好ましい。コンクリートの場合、充填性等の作業性の観点からスランプフロー(測定方法は後述の実施例の通り)を450〜800mmとすることが好ましい。
製造例A−1
撹拌機付きガラス製反応容器(四つ口フラスコ)に水382gを仕込み、撹拌しながら窒素置換をし、窒素雰囲気中で80℃まで昇温した。ω−メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(エチレンオキサイドの平均付加モル数9)120g(有効分84.4重量%、水分10重量%)とω−メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(エチレンオキサイドの平均付加モル数120)281g(有効分55.1重量%、水分40.1重量%)とリン酸モノ−〔(2−ヒドロキシエチル)メタクリル酸〕エステルとリン酸ジ−〔(2−ヒドロキシエチル)メタクリル酸〕エステルの混合物であるリン酸エステル化物(A)83.6gと3−メルカプトプロピオン酸5.0gを混合したものと、過硫酸アンモニウム9.6gを水54gに溶解したものの2者を、それぞれ1.5時間かけて滴下した。1時間の熟成後、過硫酸アンモニウム2.1gを水12gに溶解したものを30分かけて滴下し、その後1.5時間同温度(80℃)で熟成した。熟成終了後に32%水酸化ナトリウム水溶液75gで中和し、重量平均分子量39000の重合体A−1を得た。(単量体重合pH:1.0、反応率99%)
なお、本製造例で使用したリン酸エステル化物(A)は、反応容器中にメタクリル酸2-ヒドロキシエチル200gと85%リン酸(H3PO4)36.0gを仕込み、5酸化2リン(無水リン酸)(P2O5)89.1gを温度が60℃を超えないように冷却しながら徐々に添加した後、反応温度を80℃に設定し、6時間反応させ、冷却して得られたものである。
製造例A−2〜A−10
表1に示す仕込み原料を用いた以外は、上記製造例A−1と同様にして、重合体A−2〜A−10を得た。
製造例A−11
撹拌機付きガラス製反応容器(四つ口フラスコ)に水180gとω−メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート(エチレンオキサイドの付加モル数23:新中村化学製NKエステルM230G)94gとメタリルスルホン酸ナトリウム8.8gを仕込み溶解させた後、リン酸モノ−〔(2−ヒドロキシエチル)メタクリル酸〕エステルとリン酸ジ−〔(2−ヒドロキシエチル)メタクリル酸〕エステルの混合物であるリン酸エステル化物(A)32.1gを加え、更に30%の水酸化ナトリウム溶液を添加して pHを8.5に調整、撹拌しながら窒素置換した後、窒素雰囲気中で60℃まで昇温した。過硫酸アンモニウム.1.8gを水43.2gに溶解したもののを1.0時間かけて滴下した。その後3.0時間同温度(60℃)で熟成し、重量平均分子量47000の重合体A−11を得た。(単量体重合pH:8.5、反応率100%)
製造例B−1
撹拌機付きガラス製反応容器(四つ口フラスコ)に水246.4g仕込み、撹拌しながら窒素置換をし、窒素雰囲気中で56℃まで昇温した。ω-メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(エチレンオキサイドの付加モル数10)148.8gとメタクリル酸39.2gと3-メルカプトプロピオン酸2.32gを混合したものと過硫酸アンモニウム5%水溶液43.3gの二者をそれぞれ1.5時間かけて滴下した。その後3時間同温度(56℃)で熟成した。熟成終了後に48%水酸化ナトリウムでpH=6まで中和し、重量平均分子量34000のポリカルボン酸系重合体B−1を得た。
製造例B−2
撹拌機付きガラス製反応容器(四つ口フラスコ)に水281.4g仕込み、撹拌しながら窒素置換をし、窒素雰囲気中で80℃まで昇温した。ω-メトキシポリエチレングリコールメタクリレート(エチレンオキサイドの付加モル数120)336.5gとメタクリル酸22.2gと2-メルカプトエタノール1.89gを水238.2gに溶解したものと過硫酸アンモニウム3.68gを水45gに溶解したものの二者をそれぞれ1.5時間かけて滴下した。引き続き、過硫酸アンモニウム1.47gを水15gに溶解したものを30分かけて滴下し、その後1時間同温度(80℃)で熟成した。熟成終了後に48%水酸化ナトリウム18.7gで中和し、重量平均分子量79000のポリカルボン酸系重合体B−2を得た。
上記製造例A−1〜A−11を表1に、製造例B−1〜B−2を表2にまとめた。
Figure 0004717713
表中、各略号は以下のものである。
・MEPEG−E:ω−メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート、( )内部の数字はエチレンオキサイド平均付加モル数(以下同様)
・HEMA−MPE:リン酸モノ(2−ヒドロキシエチル)メタクリル酸エステル
・HEMA−DPE:リン酸ジ−〔(2−ヒドロキシエチル)メタクリル酸〕エステル
Figure 0004717713
・MAA:メタクリル酸
<試験例1>[モルタル試験]
表1のリン酸エステル系重合体及び表2のポリカルボン酸系重合体を分散剤として用いて、表3、表4の配合のモルタル(配合1、配合2)に対する試験を行った。その結果を表5に示す。評価は、分散性及び粘性を、以下の方法で行った。
(1−1)W/C=30%モルタル配合(配合1)
Figure 0004717713
(1−2)W/C=25%モルタル配合(配合2)
Figure 0004717713
表3、表4中の使用材料は以下のものである。
C:普通セメント(太平洋セメント株式会社製普通ポルトランドセメントと住友大阪セメント株式会社製普通ポルトランドセメントの1:1混合物)
W:イオン交換水
S:千葉県君津産山砂(3.5mm通過品)
W/C:水(W)とセメント(C)の重量百分率(重量%)(以下同様)
(2−1)モルタルの調製:W/C=30%の場合
容器(1Lステンレスビーカー:内径120mm)に、表3に示す配合の約1/2量のSを投入し、次いでCを投入、さらに残りのSを投入し、撹拌機としてEYELA製Z−2310(東京理化器械、撹拌棒:高さ50mm、内径5mm×6本/長さ110mm)を用い、200rpmで空練り25秒後、予め混合しておいた分散剤と水の混合溶液を5秒かけて投入し、投入後30秒間で壁面や撹拌棒の間の材料を掻き落し、水を投入後3分間混練し、モルタルを調製した。なお、必要に応じて消泡剤を添加し、連行空気量が2%以下となるように調整した。
(2−2)モルタルの調製:W/C=25%の場合
容器(1Lステンレスビーカー:内径120mm)に、表4に示す配合のCを投入し、撹拌機としてEYELA製Z−2310(東京理化器械、撹拌棒:高さ50mm、内径5mm×6本/長さ110mm)を用い、200rpmで撹拌しながら、予め混合しておいた分散剤と水の混合溶液を5秒かけて投入し、投入後30秒間で壁面や撹拌棒の間の材料を掻き落し、水を投入後1分間混練後、撹拌を止めずに5秒かけてSを投入し、投入後30秒間で壁面や撹拌棒の間の材料を掻き落し、Sを投入後3分間混練し、モルタルを調製した。なお、必要に応じて消泡剤を添加し、連行空気量が2%以下となるように調整した。
(3)評価
(3−1)流動性
上部開口径が70mm、下部開口径が100mm、高さ60mmのコーンを使用し、モルタルフロー値が250mmとなるのに必要な重合体の添加量(セメント100重量部に対する重量部)により分散性を評価した。なお、このモルタルフロー値の250mmは、モルタルフロー値の最大値と、該最大値を与える線分の1/2の長さで直交する方向で測定したモルタルフロー値との平均値である。添加量が小さい程、流動性が強いことを現す。
(3−2)粘性
図1に示すトルク試験機に記録計を接続し、モルタルのトルクを測定する。予め、図2に示すポリエチレングリコール(Mw20,000)で作成したトルク−粘度の関係式より、モルタルのトルクから粘性を算出した。ポリエチレングリコールのトルク−粘度関係式作成時に、モニター出力60W、出力信号DC0−5Vにより、記録計からトルク出力電圧値(mV)が記録される。
Figure 0004717713
表5のモルタル試験において、本発明のリン酸エステル系重合体を用いた試験例1−1〜1−6は、その他の重合体を用いた試験例1−7〜1−14に比べて、W/C=30%、W/C=25%ともに低添加量で、かつモルタル粘性に優れていることがわかる。また試験例1−1〜1−6では、単量体1−2の割合(重量%)を全単量体中1〜65重量%にすることでW/C=25%のモルタル粘性に更に優れ、単量体2及び単量体3の割合(重量%)を全単量体中2〜30重量%にすることで、より低い添加量で高流動性が発現していることがわかる。
<試験例2>[コンクリート試験]
表1のリン酸エステル系重合体及び表2のポリカルボン酸系重合体を分散剤として用いて、表6の配合のコンクリートに対する試験を以下のように行った。その結果を表7に示す。
(1)コンクリート配合
コンクリート配合は表6に示す通りである。
Figure 0004717713
表6中の使用材料は以下のものである。
C:普通ポルトランドセメント(太平洋セメント株式会社製普通ポルトランドセメントと住友大阪セメント株式会社製普通ポルトランドセメントの1:1混合物)
W:イオン交換水
S:細骨材、千葉県君津産山砂
G:粗骨材、高知県鳥形山産石灰砕石
(2)コンクリートの調製
使用ミキサーとして、IHI社製強制二軸ミキサーを用い、コンクリート容量30リットル、撹拌時間空練り10秒、混練水投入後90秒で、コンクリートを調製した。その際、スランプフロー値は30分後に630〜670mmとなるように重合体の添加量(セメント100重量部に対する重量部)を調整した。なおこのスランプフロー値は、スランプフロー値の最大値と、該最大値を与える線分の1/2の長さで直交する方向で測定したスランプフロー値との平均値である。なお、コンクリートのスランプフロー試験は、JIS A 1150に準じ、各層5回突き棒で一様に突いた以外は同様に試験した(粗骨材(G)の最大寸法20mm、コンクリート温度20〜22℃、試料の詰め方:3層に分けて詰める)。また、その重合体添加量におけるコンクリートについて、スランプ試験(JIS A 1101)を行った。また、コンクリート空気量(JIS A 1128)は、消泡剤を添加し、連行空気量が3.0体積%以下となるように調整した。
(3)コンクリート評価
上記で調製した重合体を添加したコンクリートについて、撹拌直後の流動性(スランプフロー)と30分後静置後、スコップで練り返した後の流動性(スランプフロー)を測定した。結果を表7に示す。
Figure 0004717713
実施例でモルタル粘性の測定に用いたトルク試験機と記録計の概略図 実施例でモルタル粘性の算出に用いたポリエチレングリコール(Mw20,000)によるトルク−粘度の関係式

Claims (4)

  1. 下記一般式(1−1)で表される単量体1−1と、下記一般式(1−2)で表される単量体1−2と、下記一般式(2)で表される単量体2と、下記一般式(3)で表される単量体3とを、pH7以下で共重合して得られる重量平均分子量が10,000〜150,000のリン酸エステル系重合体を含有する、水/水硬性粉体比が20〜35重量%の水硬性組成物用分散剤であって、
    リン酸エステル系重合体を構成する全単量体中、単量体1−1の割合が1〜70重量%、単量体1−2の割合が1〜65重量%、単量体2及び単量体3の合計の割合が2〜30重量%であり、
    リン酸エステル系重合体を構成する全単量体中、単量体3の比率が1〜60モル%であり、
    リン酸エステル系重合体における単量体1−1と単量体1−2と単量体2と単量体3のモル比が、(単量体1−1+単量体1−2)/単量体2/単量体3=5〜95/3〜90/1〜80(ただし合計は100である)である、
    水硬性組成物用分散剤。
    Figure 0004717713

    〔式中、R1、R2は、それぞれ水素原子又はメチル基、R3は水素原子又は-(CH2)q(CO)pO(AO)r14、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基又はオキシスチレン基、pはの数、qは0〜2の数、r1はAOの平均付加モル数であり、3〜50の数、R4は水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基を表す。〕
    Figure 0004717713

    〔式中、R1、R2は、それぞれ水素原子又はメチル基、R3は水素原子又は-(CH2)q(CO)pO(AO)r24、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基又はオキシスチレン基、pはの数、qは0〜2の数、r2はAOの平均付加モル数であり、50超〜300の数、R4は水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基を表す。〕
    Figure 0004717713

    〔式中、R11は水素原子又はメチル基、R12は炭素数2〜12のアルキレン基、m1は1〜30の数、M3、M4はそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を表す。〕
    Figure 0004717713

    〔式中、R13、R15は、それぞれ水素原子又はメチル基、R14、R16は、それぞれ炭素数2〜12のアルキレン基、m2、m3は、それぞれ1〜30の数、M5は水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を表す。〕
  2. リン酸エステル系重合体の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比Mw/Mnが1.0〜2.6である請求項記載の水硬性組成物用分散剤。
  3. 水硬性粉体、細骨材、粗骨材、水及び請求項1又は2記載の水硬性組成物用分散剤を含有する水硬性組成物であって、水硬性組成物用分散剤を水硬性粉体100重量部に対し固形分濃度で、0.1〜5重量部含有し、水/水硬性粉体比が20〜35重量%、単位水量が120〜185kg/m3である、水硬性組成物。
  4. 下記一般式(1−1)で表される単量体1−1と、下記一般式(1−2)で表される単量体1−2と、下記一般式(2)で表される単量体2と、下記一般式(3)で表される単量体3とを、pH7以下で共重合する、水/水硬性粉体比が20〜35重量%の水硬性組成物用分散剤の製造方法であって、
    反応に用いる全単量体中、単量体1−1の割合が1〜70重量%、単量体1−2の割合が1〜65重量%、単量体2及び単量体3の合計の割合が2〜30重量%であり、
    反応に用いる全単量体中、単量体3の比率が1〜60モル%であり、
    単量体1−1と単量体1−2と単量体2と単量体3とを、(単量体1−1+単量体1−2)/単量体2/単量体3=5〜95/3〜90/1〜80(ただし合計は100である)のモル比で共重合させ、
    得られるリン酸エステル系重合体の重量平均分子量が10,000〜150,000である、
    水硬性組成物用分散剤の製造方法。
    Figure 0004717713

    〔式中、R1、R2は、それぞれ水素原子又はメチル基、R3は水素原子又は-(CH2)q(CO)pO(AO)r14、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基又はオキシスチレン基、pはの数、qは0〜2の数、r1はAOの平均付加モル数であり、3〜50の数、R4は水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基を表す。〕
    Figure 0004717713

    〔式中、R1、R2は、それぞれ水素原子又はメチル基、R3は水素原子又は-(CH2)q(CO)pO(AO)r24、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基又はオキシスチレン基、pはの数、qは0〜2の数、r2はAOの平均付加モル数であり、50超〜300の数、R4は水素原子又は炭素数1〜18のアルキル基を表す。〕
    Figure 0004717713

    〔式中、R11は水素原子又はメチル基、R12は炭素数2〜12のアルキレン基、m1は1〜30の数、M3、M4はそれぞれ水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を表す。〕
    Figure 0004717713

    〔式中、R13、R15は、それぞれ水素原子又はメチル基、R14、R16は、それぞれ炭素数2〜12のアルキレン基、m2、m3は、それぞれ1〜30の数、M5は水素原子、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を表す。〕
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