JP2002155003A - ジメチルエーテルの製造方法 - Google Patents

ジメチルエーテルの製造方法

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Tsutomu Shikada
勉 鹿田
Yasuhiro Mogi
康弘 茂木
Yotaro Ono
陽太郎 大野
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Nippon Steel Corp
Taiheiyo Coal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Industries Ltd
Taiheiyo Coal Mining Co Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製鉄所副生ガス等を原料としてジメチル
エーテルを安定して製造できる方法を提供する。 【解決手段】 上記課題は、水素ガス50〜65モル%
を含有するガスAから水素ガス分を分離回収して水素ガ
ス濃度を高めたガスと、一酸化炭素ガスを50モル%以
上含有するガスBを混合したガスを、溶媒にスラリー状
に懸濁させた触媒と接触させてジメチルエーテルを製造
することを特徴とするジメチルエーテルの製造方法によ
って解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば製鉄所で
副生するコークス炉ガスと転炉ガスを原料としてジメチ
ルエーテルを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉−転炉法による一貫製鉄プロセスに
おいて発生する製鉄所副生ガスは、従来、大部分が製鉄
プロセス用燃料、発電用燃料などとして使用されてき
た。
【0003】一方、本発明者らは、このコークス炉ガス
や転炉ガスなどの製鉄所副生ガスをジメチルエーテルの
製造原料に用いる方法を既に開発した(特開平10−2
1259号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らが製鉄所副生ガスを用いてジメチルエーテルの製造
を続けたところ反応収率が次第に低下していくという問
題を生じた。
【0005】本発明の目的は、製鉄所副生ガス等を原料
としてジメチルエーテルを安定して製造できる方法を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らが、前記課題
を解決するべく鋭意検討の結果、反応収率低下の原因が
コークス炉ガスに含まれているメタンガスにあることを
突き止めた。すなわち、コークス炉ガスに含まれている
メタンガスがほとんどそのまま生成ガスに移行し、この
生成ガスからジメチルエーテルを分離したリサイクルガ
スにより反応器に戻されるため反応器内に次第に蓄積さ
れ、相対的に水素ガス濃度や一酸化炭素ガス濃度を低下
させてしまうのである。
【0007】そこで、本発明者らはこの問題を解決する
べくさらに検討を進め、コークス炉ガスをジメチルエー
テル合成反応に供給する前にそれから水素ガス分を分離
回収してこれを用いることにより前記目的を達成するこ
とができた。
【0008】すなわち、本発明は、水素ガス50〜65
モル%を含有するガスAから水素ガス分を分離回収して
水素ガス濃度を高めたガスと、一酸化炭素ガスを50モ
ル%以上含有するガスBを混合したガスを、溶媒にスラ
リー状に懸濁させた触媒と接触させてジメチルエーテル
を製造することを特徴とするジメチルエーテルの製造方
法に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用される原料ガスの一
つである、水素ガス50〜65モル%を含有するガスA
の一例として製鉄所等で副生するコークス炉ガスがあ
る。このコークス炉ガスの組成は、H50〜65モ
ル%程度、通常55〜60モル%程度、メタン20〜3
5モル%程度、通常25〜30モル%程度、CO 2〜
15モル%程度、通常5〜10モル%程度、CO
〜5モル%程度、通常2〜3モル%程度、O0〜2
モル%程度、通常0〜1モル%程度、硫黄化合物20〜
5000ppm程度、通常20〜100ppm程度であ
る。
【0010】ガスAから水素ガス分を分離回収する方法
は吸収法、膜分離法、PSA(圧力スウィング吸着)
法、TSA(温度スウィング吸着)法などいずれの方法
も適用可能であるが、中でもPSA法が分離効率が高い
ため好ましい。この分離では、ガスAに含まれる水素ガ
スの70%以上、好ましくは80%以上を回収する。こ
の分離の主な目的は、ガスAに相当量(例えば5容積%
以上)含まれていながらジメチルエーテル合成反応に関
与せず、反応ガスのリサイクルによって系内に蓄積され
てしまうメタン等の除去にある。この成分の除去率は、
水素ガス濃度を高めたガスでの含有率が70容積%以
下、好ましくは80容積%以下になるようにするのがよ
い。ガスAに含まれているその他の成分のうち、一酸化
炭素ガスも回収することが好ましいが、一酸化炭素の沸
点はメタンより低いのでPSA法等で水素ガスとともに
回収が可能である。二酸化炭素は沸点(昇華点)がメタ
ンより高いので水素ガスとともに回収することはできな
いが、その含有量に応じて別途回収し、あるいは廃棄す
る。
【0011】本発明で使用されるもう一つの原料ガスで
ある、一酸化炭素ガスを50モル%以上含有するガスB
の一例として製鉄所で副生する転炉ガスがある。
【0012】転炉ガスの組成は、H0.1〜5モル
%程度、通常0.5〜3モル%程度、CO 50〜85
モル%程度、通常60〜80モル%程度、CO5〜
30モル%程度、通常10〜20モル%程度、O
〜2モル%程度、通常0〜1モル%程度、硫黄化合物1
〜20ppm程度、通常1〜10ppm程度である。
【0013】水素ガス濃度を高めたガスとガスBの混合
比率は容積比で10:90〜90:10程度、好ましく
は20:80〜80:20程度とする。本発明ではジメ
チルエーテル合成触媒をスラリー状態で使用する結果、
原料ガスの水素と一酸化炭素の混合割合(H/CO
比)は広範囲のものが適用可能である。例えばH/C
Oモル比で0.2〜20、好ましくは0.5〜10、特
に好ましくは0.7〜5の混合比のものを使用できる。
【0014】これは本反応系では、気−固触媒反応のよ
うに原料ガスが直接触媒に接触することなく、一度、一
酸化炭素と水素が溶媒に溶解した後、触媒と接触するた
めに、一酸化炭素と水素の溶媒への溶解性を考慮して溶
媒を選択することにより、ガス組成によらず一定の一酸
化炭素と水素の組成を溶媒中で達成させ、さらに触媒表
面に供給することが可能である。
【0015】また、本発明の製造方法は、原料ガス中に
硫化水素等の硫黄化合物、シアン化水素等のシアン化合
物、塩化水素等の塩素化合物など触媒毒となる成分が存
在していても、触媒に対する影響が気固接触法に比べ著
しく軽減されている。なお、触媒が被毒され、その活性
が低下した場合には、反応器よりスラリーを抜き出し、
新たに高活性触媒を含有するスラリーを反応器へ圧入す
ることにより、反応器全体の生産性を一定に保持するこ
とができる。
【0016】本発明で使用される触媒は、基本的にはメ
タノール合成触媒、メタノール脱水触媒および水性ガス
シフト触媒からなるものであるが、メタノール合成触媒
は優れた水性ガスシフト触媒であり、水性ガスシフト触
媒を兼ねることができる。
【0017】メタノール合成触媒としては、酸化銅−酸
化亜鉛−アルミナ、酸化亜鉛−酸化クロム−アルミナな
どがある。酸化銅と酸化亜鉛、アルミナの比率は重量比
で酸化銅1に対し酸化亜鉛0.05〜20程度、好まし
くは0.1〜5程度、アルミナ0〜2程度、好ましくは
0〜1程度であり、酸化亜鉛と酸化クロム、アルミナの
場合の比率は重量比で酸化亜鉛1に対し酸化クロム0.
1〜10程度、好ましくは0.5〜5程度、アルミナ0
〜2程度、好ましくは0〜1程度である。メタノール脱
水触媒としては、γ−アルミナ、シリカ・アルミナ、ゼ
オライトなどがある。ゼオライトの金属酸化物成分とし
てはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属の酸化物、
カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属の酸化
物等である。水性ガスシフト触媒としては、酸化銅一酸
化亜鉛、酸化鉄−酸化クロムなどがある。酸化銅と酸化
亜鉛の比率は重量比で酸化銅は酸化亜鉛1に対し0.1
〜20程度、好ましくは0.5〜10程度であり、酸化
鉄と酸化クロムの比率は重量比で酸化鉄1に対し酸化ク
ロム0.1〜20程度、好ましくは0.5〜10程度で
ある。また、メタノール脱水触媒と水性ガスシフト触媒
を兼ねた触媒として、銅(酸化銅を含む。)−アルミナ
などがある。本発明に好ましいものはメタノール合成触
媒とアルミナ担持酸化銅触媒を組み合わせたものであ
る。
【0018】各触媒の粒径は約120μ以下が適当であ
り、好ましくは1〜100μ程度、特に好ましくは1〜
50μ程度である。
【0019】これらの各触媒は公知の方法によって製造
すればよく、例えば沈澱法、含浸法等を利用できる。具
体的には、各金属成分の水溶性塩や水酸化物を用いてこ
れらを含む水溶液を調製する。塩の種類は水溶性であれ
ば無機酸塩、有機酸塩のいずれであってもよい。ただ
し、水中に投入すると加水分解して水酸化物を生じやす
いものは適当でない。例えば硝酸塩、炭酸塩、有機酸
塩、ハロゲン化物、等を使用できる。各成分の濃度とし
ては0.1〜3モル/l程度でよい。次いで、この水溶
液に塩基を加えて中和し水酸化物を沈澱させ、固液分離
して洗浄後乾燥し、さらに焼成することによって製造で
きる。また、市販品を使用することもできる。
【0020】前述のメタノール合成触媒、メタノール脱
水触媒および水性ガスシフト触媒の混合割合は、特に限
定されることなく各成分の種類あるいは反応条件等に応
じて適宜選定すればよいが、通常は重量比でメタノール
合成触媒1に対しメタノール脱水触媒0.5〜10程
度、水性ガスシフト触媒0〜5程度の範囲が適当である
ことが多い。メタノール合成触媒とアルミナ担持酸化銅
触媒を用いる場合の両者の混合割合は重量比で1:20
〜20:1程度、好ましくは1:10〜10:1程度の
範囲が適当である。
【0021】上記触媒は溶媒に懸濁してスラリー化した
状態で使用される。溶媒中に存在させる触媒量は、溶媒
の種類、反応条件などによって適宜決定されるが、通常
は溶媒に対して1〜50重量%である。
【0022】本発明でジメチルエーテル合成の際に使用
される溶媒は、反応条件下において液体状態を呈するも
のであれば、そのいずれもが使用可能である。例えば、
脂肪族、芳香族および脂環族の炭化水素、アルコール、
エーテル、エステル、ケトンおよびハロゲン化物、これ
らの化合物の混合物等を使用できる。
【0023】また、硫黄分を除去した軽油、減圧軽油、
水素化処理したコールタールの高沸点留分等も使用でき
る。
【0024】なお、反応熱は、反応器内へ冷却コイルを
設置し、それに熱水を通過させることにより中圧蒸気と
して回収される。これにより反応温度を自由に制御でき
る。
【0025】反応温度は150〜400℃が好ましく、
特に200〜350℃の範囲が好ましい。反応温度が1
50℃より低くても、また400℃より高くてもジメチ
ルエーテルの収率が低くなる。
【0026】反応圧力は0.1〜30MPaが好まし
く、特に0.15〜15MPaが好ましい。反応圧力が
0.1MPaより低いとジメチルエーテル収率が低く、
また30MPaより高いと反応器が特殊なものとなり、
また昇圧のために多大なエネルギーが必要であって経済
的でない。
【0027】空間速度(触媒1tあたりの標準状態にお
ける混合ガスの供給速度)は、100〜50000ml
/t・hが好ましく、特に500〜30000ml/t
・hが好ましい。空間速度が50000ml/t・hよ
り大きいと一酸化炭素の転化率が低くなり、また100
ml/t・hより小さいと反応器が極端に大きくなって
経済的でない。
【0028】
【実施例】[実施例1] (1)製造装置 図1に示す装置を使用した。この装置において、コーク
ス炉ガスaおよび転炉ガスbは、それぞれ交互に使用さ
れる2つのフィルター1でダスト、タールミストなどが
除去された後、脱硫塔2に導入される。脱硫後のコーク
ス炉ガスは、水素PSA装置3に導入され、水素ガスを
主体とするガスが回収される。脱硫後の転炉ガスは、上
記の水素ガス濃度を高めたガスと混合されてメイクアッ
プガスとなる。メイクアップガスはメイクアップコンプ
レッサー4により昇圧され、さらにリサイクル未反応ガ
スと混合された後、この混合ガスは熱交換器5で加熱さ
れて反応器6に導入される。反応器6から排出されるガ
スは、熱交換器5で冷却され、水・メタノール分離器7
でメタノールと水が除去される。メタノールと水が除去
されたガスはDME・CO分離器8で生成物と未反応
ガスに分離される。未反応ガスはその大部分がリサイク
ルコンプレッサー9で昇圧されて反応器にリサイクルさ
れ、ごく一部が系外にパージされる。生成物は精製塔1
0で炭酸ガスなどが除去される。ここで精製されたジメ
チルエーテルは、貯蔵容器11に貯蔵される。
【0029】(2)ジメチルエーテル合成触媒の調製 硝酸銅(Cu(NO・3HO)7.40kg、
硝酸亜鉛(Zn(NO ・6HO)4.68kg
および硝酸アルミニウム(Al(NO・9HO)
2.08kgをイオン交換水約20lに溶解た水溶液
と、炭酸ナトリウム(NaCO)約8kgをイオン
交換水約20lに溶解した水溶液とを、約60℃に保温
したイオン交換水約50lの入ったステンレス製容器中
に、pHが7.0±0.5に保持されるように調節しな
がら、約2時間かけて滴下した。滴下終了後、そのまま
約1時間保持して熟成を行った。なお、この間にpHが
7.0±0.5から外れるようであれば、約2mol/
lの硝酸水溶液または約2mol/lの炭酸ナトリウム
水溶液を滴下して、pHを7.0±0.5にあわせた。
次に、生成した沈澱を濾過した後、洗浄液に硝酸イオン
が検出されなくなるまでイオン交換水を用いて洗浄し
た。得られたケーキを120℃で24時間乾燥した後、
さらに空気中350℃で3時間焼成して目的の触媒を
得た。
【0030】得られた触媒の組成はCuO:ZnO:
Al=61:32:7(重量比)であった。
【0031】また、混合触媒を構成しているもう一方の
銅−アルミナ触媒は次のように調製した。イオン交換
水約3lに酢酸銅(Cu(CHCOO)・HO)
380gを溶解し、これにアルミナ(日揮化学製,N6
12)1.9kgを投入した後、蒸発乾固した。ついで
このものを空気中、120℃で24時間乾燥した後、空
気中450℃で3時間焼成した。さらに水素気流中、4
00℃で3時間処理して触媒を得た。このものの組成
はCu:Al=5:95(重量比)であった。
【0032】上記の触媒及び触媒をボールミル中で
粉砕して120μm以下の微粉末粒子状にした。ついで
この微粉末粒子状触媒2kgと微粉末粒子状触媒1
kgを取り、物理的に混合した。
【0033】(3)ジメチルエーテルの製造 表1に示した組成のコークス炉ガス及び転炉ガスを使用
した。
【0034】
【表1】
【0035】まず、コークス炉ガスをフィルター1に導
入してダスト、タールミストなどを除去し、さらに脱硫
塔2に導入して、硫黄化合物を除去した。
【0036】次いで、水素PSA装置3に導入して、水
素ガス濃度を高めたガスとして純度約99%の水素ガス
を得た。また、転炉ガスをフィルター1に導入してダス
ト、タールミストなどを除去し、さらに脱硫塔2に導入
して、硫黄化合物を除去した。
【0037】上記の水素ガス濃度を高めたガスと精製し
た転炉ガスをそれぞれ42容量%及び58容量%となる
ように混合してメイクアップガスを得た。次に、これを
メイクアップコンプレッサー4により6MPaまで昇圧
し、さらにリサイクルガスと混合した後、熱交換器5に
より200℃まで昇温して反応器6に導入した。反応器
内部には上記(2)で調製した混合触媒2.25kgと
ポリブテン溶媒15kg(19.4l)からなるスラリ
ーが充填されており、スラリーの温度が260℃に設定
されている。また、反応器内部の圧力は5MPaに設定
されている。
【0038】反応器6より排出されたガスを、熱交換器
5により100℃まで冷却して、水・メタノール分離器
7に導入した。水・メタノール分離器7では、副生した
メタノールと水を分離した。次いでDME・CO分離
器8で、段階的に−30℃まで冷却し、未反応ガスと反
応生成物とに分離した。未反応ガスは、その大部分をリ
サイクルコンプレッサー9で昇圧して反応器にリサイク
ルし、また一部を系外にパージした。反応生成物は、精
製塔10に導入して、炭酸ガス等を除去した。こうして
精製ジメチルエーテルを得た。以上の各工程のうち、主
な工程におけるガスおよび液体の組成は、表2に示した
通りであった。
【0039】
【表2】
【0040】上記実施例及び本発明者らが先に開発した
特開平10−212259号公報の実施例におけるガス
利用率の比較を表3に示す。
【0041】
【表3】 カッコ内はPSA後のガスを基準とした値
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、コーク
ス炉ガスから回収した水素と転炉ガスとの混合からジメ
チルエーテルを製造するように構成したので、反応器出
口の未反応ガスのリサイクル利用が可能であるなどの顕
著な効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例で使用されたジメチルエーテ
ル製造装置のフローシートである。
【符号の説明】 1…フィルター 2…脱硫塔 3…水素PSA装置 4…メイクアップコンプレッサー 5…熱交換器 6…反応器 7…水・メタノール分離器 8…DME・CO分離器 9…リサイクルコンプレッサー 10…精製塔 11…貯蔵容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿田 勉 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 茂木 康弘 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大野 陽太郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC43 BA05 BA07 BA09 BA30 BB11 BB12 BB14 BB15 BB16 BB17 BD10 BE20 BE40 GN01 GP01 GP30 4H039 CA61 CL35

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素ガス50〜65モル%を含有するガ
    スAから水素ガス分を分離回収して水素ガス濃度を高め
    たガスと、一酸化炭素ガスを50モル%以上含有するガ
    スBを混合したガスを、溶媒にスラリー状に懸濁させた
    触媒と接触させてジメチルエーテルを製造することを特
    徴とするジメチルエーテルの製造方法
  2. 【請求項2】 ガスBが製鉄所で副生する転炉ガスであ
    り、ガスAが製鉄所で副生するコークス炉ガスである請
    求項1記載のジメチルエーテルの製造方法
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20210002983A (ko) * 2019-07-01 2021-01-11 한국화학연구원 제철 부생가스를 활용한 디메틸 에테르 합성 공정

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