JP2002154411A - 圧縮ガス充填装置 - Google Patents

圧縮ガス充填装置

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JP2002154411A
JP2002154411A JP2000353505A JP2000353505A JP2002154411A JP 2002154411 A JP2002154411 A JP 2002154411A JP 2000353505 A JP2000353505 A JP 2000353505A JP 2000353505 A JP2000353505 A JP 2000353505A JP 2002154411 A JP2002154411 A JP 2002154411A
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filling
gas
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nitrogen gas
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JP2000353505A
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Tomoichirou Nakamura
知一郎 中村
Toru Okuda
亨 奥田
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は窒素ガスの純度を低下させずに充填
時間を短縮することを課題とする。 【解決手段】 圧縮ガス充填装置10は、空気圧縮機1
2から原料空気としての圧縮空気が供給される空気供給
管路14と、空気供給管路14を介して供給された圧縮
空気から窒素ガスを分離させる窒素分離膜モジュール1
6と、窒素分離膜モジュール16の製品ガス取出口に接
続された製品ガス供給管路18と、製品ガス供給管路1
8に設けられた流量調整用の可変絞り20と、製品ガス
供給管路18に接続され大型トラック用タイヤ21の充
填口22に接続される接続ホース24とを有する。制御
盤52のCPU48は、空気圧縮機12から供給される
1次圧力P1とタイヤ21に供給される2次圧力P2と
を比較し、1次圧力P1と2次圧力P2との比較結果に
応じて窒素ガスの供給量を変更するように可変絞り20
を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮ガス充填装置に
係り、特に圧縮ガスを被充填容器に充填するよう構成さ
れた圧縮ガス充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気中に含まれる窒素を分離させて取り
出す窒素発生装置は、例えば大型トラック等の大きな荷
重が作用するタイヤに窒素ガスを充填する圧縮ガス充填
装置への適用が検討されている。窒素ガスは、空気に比
べて熱膨張率が小さいので、走行中のタイヤ温度が上昇
してもタイヤの圧力変動を抑制できるといった特性を有
している。そのため、大型トラック等のように大きな荷
重を支えながら走行するタイヤには、加圧された窒素ガ
スを充填している。
【0003】ここで、大型車両に装着されるタイヤを新
しいタイヤに交換する場合の作業手順について説明す
る。 作業手順1:古いタイヤをホイール毎大型トラックの車
体から外す。 作業手順2:古いタイヤをホイールから抜き取る。 作業手順3:新品タイヤをホイールに組み付ける。 作業手順4:新品タイヤとホイールとの接触面を貼り付
ける。 作業手順5:圧縮ガス充填装置により交換した新品タイ
ヤに圧縮された窒素ガスを所定圧(例えば、900kPa
)まで充填する。 作業手順6:新品タイヤ付きのホイールを大型トラック
の車体に取り付ける。 上記作業手順1〜6をタイヤの本数分(例えば、大型ト
ラックの場合、タイヤ10本)繰り返す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような圧縮ガス充填装置においては、圧縮空気を酸素と
窒素に分離する気体分離膜モジュールからなる窒素発生
装置により生成された窒素ガスを供給する場合、圧縮空
気の圧力を利用して圧縮空気を酸素と窒素に分離するた
め、純度の高い窒素ガスを生成するには、充填される窒
素ガスの流量を絞る必要があった。
【0005】ところが、圧縮ガス充填装置では、窒素ガ
スの純度を高めることを優先させると、窒素ガスの充填
流量を絞ってしまうと、充填時間が長くかかってしまう
という問題があった。また、充填時間を短縮するため、
充填流量を大にすると、膜モジュールにおいて酸素と窒
素とを充分に分離できず、窒素ガスの純度が低下してし
まう。そこで、本発明は上記課題を解決した圧縮ガス充
填装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。
【0007】上記請求項1記載の発明は、圧縮機から気
体分離膜モジュールに供給される1次圧力と気体分離膜
モジュールから被充填容器に供給される2次圧力とを比
較する圧力比較手段と、圧力比較手段による1次圧力と
2次圧力との比較結果に応じて気体分離膜モジュールか
ら充填経路を介して供給される圧縮ガスの供給量を変更
する流量変更手段を備えており、被充填容器の充填圧力
が高まるにつれて気体分離膜モジュールから吐出される
圧縮ガスの流量を増大させて圧縮ガスの純度を高めなが
ら充填時間を短縮することができる。
【0008】また、請求項2記載の発明は、流量変更手
段が気体分離膜モジュールから吐出される流量を調整す
る可変絞りを有し、1次圧力と2次圧力との比較結果に
応じて可変絞りの絞り量を調整するものであり、被充填
容器の充填圧力の上昇に伴って可変絞りの弁開度を調整
することにより気体分離膜モジュールで生成される圧縮
ガスの純度を高めながら充填時間を短縮することができ
る。
【0009】また、請求項3記載の発明は、流量変更手
段が気体分離膜モジュールから吐出される流量を変更す
る複数の弁を並列に設け、1次圧力と2次圧力との比較
結果に応じて複数の弁を選択的に開弁または閉弁するも
のであり、被充填容器の充填圧力の上昇に伴って複数の
弁を選択的に開弁または閉弁させて気体分離膜モジュー
ルで生成される圧縮ガスの純度を高めながら充填時間を
短縮することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になる圧縮ガス充
填装置の第1実施例の構成を示す系統図である。図1に
示されるように、圧縮ガス充填装置10は、空気圧縮機
12から原料空気としての圧縮空気が供給される空気供
給管路14と、空気供給管路14を介して供給された圧
縮空気から窒素ガス(製品ガス)を分離させる窒素分離
膜モジュール16と、窒素分離膜モジュール16の製品
ガス取出口に接続された製品ガス供給管路18と、製品
ガス供給管路18に設けられた流量調整用の可変絞り2
0と、製品ガス供給管路18に接続され大型トラック用
タイヤ(被充填容器)21の充填口22に接続される接
続ホース(充填経路)24とを有する。尚、接続ホース
24の先端には、タイヤ21の充填口22に結合される
クイックカプラ24aが設けられている。そして、クイ
ックカプラ24aは、タイヤ21の充填口22に完全に
接続されると、充填口22に結合される結合機構(図示
せず)と、充填口22に押圧されて開弁する逆止弁が設
けられている。
【0011】窒素分離膜モジュール16は、多数の中空
糸が充填された膜モジュールからなり、膜モジュールに
圧縮空気が供給されると、中空糸の内壁を透過しやすい
酸素と透過しにくい窒素とに分離する。そのため、圧縮
空気に含まれる酸素は、窒素分離膜モジュール16の排
気口25から外部に排出される。また、圧縮空気に含ま
れる窒素は、中空糸の微細な内部通路を通過した後、製
品ガス供給管路18へ供給される。
【0012】可変絞り20は、窒素分離膜モジュール1
6から吐出される窒素ガスの流量を無段階に調整するこ
とができる流量調整弁である。また、窒素分離膜モジュ
ール16では、圧縮空気の圧力により酸素と窒素に分離
させるため、吐出流量が絞られると、中空糸内の圧力が
確保されてより純度の高い窒素ガスを生成することがで
きる。また、タイヤ21に窒素ガスを充填する際は、タ
イヤ21の充填圧力が高まるにつれて窒素分離膜モジュ
ール16との圧力差が小さくなるので、可変絞り20の
弁開度を開いて流量を増大させても窒素ガスの純度が低
下させずに充填することができる。
【0013】42は制御盤で、空気圧縮機12の運転開
始スイッチ釦43、タイヤ21へ窒素ガスを充填する際
に操作される充填開始スイッチ釦44と、タイヤ21の
圧力が所定圧に達したとき操作される充填停止スイッチ
釦46とが配設されている。また、制御盤42の内部に
は、空気圧縮機12、可変絞り20、電磁弁28,38
を制御するためのCPU48が設けられている。このC
PU48のメモリには、空気圧縮機12から供給される
1次圧力P1とタイヤ21に供給される2次圧力P2と
を比較する制御プログラム(圧力比較手段)と、1次圧
力P1と2次圧力P2との比較結果に応じて窒素ガスの
供給量を変更する制御プログラム(流量変更手段)が格
納されている。
【0014】空気圧縮機12が接続される空気供給管路
14の上流側端部の近傍には、分岐管路49が分岐接続
されている。そして、分岐管路49は、例えばタイヤ2
1のナットを締め付けるためのエアドライバ50に接続
されている。従って、空気圧縮機12は、タイヤ21に
窒素ガスを充填するための窒素分離膜モジュール16及
び、タイヤ21を車両に固定するナット(図示せず)を
締め付けるエアドライバ50に圧縮空気を供給してお
り、圧縮空気を複数箇所へ供給している。
【0015】図2は圧縮ガス充填装置10の構成を示す
詳細な系統図である。図2に示されるように、空気供給
管路14には、空気圧縮機12から窒素分離膜モジュー
ル16に供給される圧縮空気の供給圧力(1次圧力)P
1を検出する第1の圧力センサ26と、空気供給管路1
4を開または閉とする圧縮空気供給用電磁弁28と、圧
縮空気中の異物を除去するフィルタ30とが配設されて
いる。また、製品ガス供給管路18には、上記可変絞り
20と、窒素ガスの逆流を防止する逆止弁32と、製品
ガスの流量を規定量に調整する絞り34とが配設されて
いる。
【0016】また、製品ガス供給管路20には、窒素分
離膜モジュール16から吐出される窒素ガスの供給圧力
(2次圧力)P2を検出する第2の圧力センサ36と、
タイヤ21へ充填された窒素ガスの充填圧力(タイヤ充
填圧力)P3を検出する第3の圧力センサ37と、窒素
ガス供給用電磁弁38と、減圧用絞り40とが配設され
ている。さらに、製品ガス供給管路18から分岐した排
気管路39には、排気用電磁弁39aと、サイレンサ3
9bとが設けられている。また、製品ガス供給管路18
から分岐した酸素濃度検出管路41には、濃度検出用電
磁弁41aと、酸素濃度計41bとが設けられている。
【0017】ここで、制御盤42のCPU48が実行す
る窒素ガス充填処理について説明する。作業員は、ま
ず、接続ホース24のクイックカプラ24aをタイヤ2
1の充填口22に接続した後、当該タイヤ21に充填さ
れる窒素ガスの充填目標圧力Poを入力する。その後、
作業員は、運転開始スイッチ釦43をオンに操作して充
填開始スイッチ54をオンに操作する。そして、タイヤ
21に充填目標圧力Poの窒素ガスが充填されると、充
填停止スイッチ釦46をオンに操作する。
【0018】図3は第1実施例の制御盤42のCPU4
8が実行するガス充填制御処理を説明するためのフロー
チャートである。図3に示されるように、CPU48
は、ステップS11(以下「ステップ」を省略する)に
おいて、窒素ガスが充填されるタイヤ21の種類(例え
ば、普通乗用車用タイヤ、普通トラック用タイヤ、大型
バス用タイヤ、大型トラック用タイヤなど)に応じた充
填目標圧力Poを設定する。
【0019】次のS12では、運転開始スイッチ釦43
がオンに操作されたかどうかをチェックする。S12で
運転開始スイッチ釦43がオンに操作されると、S13
に進み、第1の圧力センサ26により検出された圧縮空
気の供給圧力P1を読み込むと共に、第2の圧力センサ
36により検出された窒素ガスの充填圧力P2を読み込
む。
【0020】次のS14では、圧縮空気の供給圧力P1
と窒素ガスの充填圧力P2とを比較する。続いて、S1
5に進み、充填開始スイッチ54がオンに操作されたか
どうかをチェックする。S15において、充填開始スイ
ッチ54がオンに操作されると、S16に進み、圧縮空
気供給用電磁弁28及び窒素ガス供給用電磁弁38を開
弁させる。これで、タイヤ21に膜モジュール16によ
り分離生成された窒素ガスが充填される。
【0021】次のS17では、圧縮空気の供給圧力P1
と窒素ガスの充填圧力P2との比較結果が例えばP1≧
4・P2かどうかをチェックする。そして、S17でP
1≧4・P2でないときは、S18に移行して、圧縮空
気の供給圧力P1と窒素ガスの充填圧力P2との比較結
果が例えばP1≧3・P2かどうかをチェックする。そ
して、S18でP1≧3・P2でないときは、S19に
移行して、圧縮空気の供給圧力P1と窒素ガスの充填圧
力P2との比較結果が例えばP1≧2・P2かどうかを
チェックする。そして、S19でP1≧2・P2でない
ときは、S13に戻り、第1の圧力センサ26により検
出された圧縮空気の供給圧力P1を読み込むと共に、第
2の圧力センサ36により検出された窒素ガスの充填圧
力P2を読み込み、S13以降の処理を再度実行する。
【0022】圧縮空気の供給圧力P1と窒素ガスの充填
圧力P2との比較結果が例えばP1≧4・P2であると
きは、圧縮空気の供給量が大きいのでS20に進み、可
変絞り20の弁開度を小さくして窒素ガスの供給流量を
小流量に調整する。また、圧縮空気の供給圧力P1と窒
素ガスの充填圧力P2との比較結果が例えばP1≧3・
P2であるときは、圧縮空気の供給量が中間流量である
のでS21に進み、可変絞り20の弁開度を中間位置に
して窒素ガスの供給流量を中流量に調整する。また、圧
縮空気の供給圧力P1と窒素ガスの充填圧力P2との比
較結果が例えばP1≧2・P2であるときは、圧縮空気
の供給量が大流量であるのでS22に進み、可変絞り2
0の弁開度を大きくして窒素ガスの供給流量を大流量に
調整する。
【0023】次のS23では、第3の圧力センサ37に
より検出されたタイヤ21の充填圧力P3を読み込み、
S24でタイヤ21の充填圧力P3、すなわちタイヤ2
1の充填圧力P3が充填目標圧力Poに達したかどうか
をチェックする。S24において、タイヤ21の充填圧
力P3が充填目標圧力Poに達していないときは、上記
S13に戻り、S13以降の処理を再度実行する。
【0024】しかし、S24において、タイヤ21の充
填圧力P3が充填目標圧力Poに達したときは、S25
に進み、圧縮空気供給用電磁弁28及び窒素ガス供給用
電磁弁38を閉弁させる。これで、タイヤ21への窒素
ガスの充填が終了する。次のS26において、充填停止
スイッチ釦46がオンに操作されると、今回のタイヤ2
1への窒素ガス充填処理が終了する。
【0025】図4は窒素ガスの充填時間と充填圧力との
関係を示すグラフである。図4に示されるように、理想
充填グラフI(図4中細線で示す)で示すように充填する
ことができると、充填時間を短縮することができる。こ
の理想充填グラフIに対して従来の充填方法(グラフI
I:図4中破線で示す)では、タイヤ21の圧力P3が
上昇するにつれて充填圧力P2が徐々に低下するため、
充填目標圧力Poに達する直前になると、圧力上昇率が
低下して充填時間が長くかかることになる。
【0026】本発明では、前述したガス充填制御処理に
よりグラフIII(図4中破線で示す)で示すように圧縮空
気の供給圧力P1と窒素ガスの充填圧力P2との比較結
果に応じて可変絞り20の弁開度を選択的に変更するた
め、窒素ガスの充填圧力P2が充填目標圧力Poに近づ
くと、段階的に可変絞り20の弁開度が開放されてタイ
ヤ21への供給流量が増大され、その分充填時間を短縮
することができる。その際、可変絞り20の弁開度は、
急激に開放されるのではなく、圧縮空気の供給圧力P1
と窒素ガスの充填圧力P2との相対的な差異に基づいて
徐々に開放されるため、膜モジュール16から吐出され
る窒素ガスの純度が低下することを抑制しながら窒素ガ
スの供給流量を増大させることが可能になる。
【0027】図5は窒素ガスの充填時間と窒素ガスの瞬
時流量との関係を示すグラフである。図5に示されるよ
うに、窒素ガスの理想充填流量Qo(グラフI:図5中
細線で示す)に対し、従来のように取り出し弁を一定の
弁開度に開弁させた場合(グラフII:図5中破線で示
す)、充填時間の経過に伴ってタイヤ21の圧力P3が
上昇するにつれて充填圧力P2が徐々に低下するため、
タイヤ21に充填される窒素ガスの瞬時流量も次第に減
少して充填時間が長くかかることになる。
【0028】本発明では、前述したガス充填制御処理
(S20〜S22)によりグラフIII(図5中太線で示
す)で示すように、充填開始時間t1から時間t2に達
するまでは、可変絞り20の弁開度を小さくした状態で
窒素ガスの充填が行われる。そして、時間t2が経過し
た時点で、例えば、窒素ガスの瞬時流量が20%減少し
た時点で可変絞り20の弁開度が中間位置に変更され、
窒素ガスの瞬時流量が増大される。その後、時間t3が
経過した時点で、例えば、窒素ガスの瞬時流量が40%
減少した時点で可変絞り20の弁開度が最大位置に変更
され、窒素ガスの瞬時流量が増大される。このように、
可変絞り20の弁開度が流量の減少割合に応じて徐々に
開放されるため、膜モジュール16から吐出される窒素
ガスの純度が低下することを抑制しながら窒素ガスの瞬
時流量を増大させて充填時間の短縮化を図ることが可能
になる。
【0029】次に本発明の第2実施例について説明す
る。図6は本発明になる圧縮ガス充填装置の第2実施例
の構成を示す系統図である。図7は圧縮ガス充填装置1
0の構成を示す詳細な系統図である。尚、図6及び図7
において、上記第1実施例と同一部分には、同一符号を
付してその説明を省略する。
【0030】図6及び図7に示されるように、圧縮ガス
充填装置52は、窒素分離膜モジュール16の製品ガス
取出口に接続された製品ガス供給管路18が大径管路1
8aと小径管路18bに分岐されており、大径管路18
aには大径な流路を開閉する第1の電磁弁54と、窒素
ガスの逆流を防止する逆止弁56とが設けられている。
また、小径管路18bには、小径な流路を開閉する第2
の電磁弁58が設けられている。
【0031】60は窒素分離膜モジュール16により生
成された窒素ガスを貯留するためのバッファタンクで、
大径管路18a及び小径管路18bの下流端部が並列に
接続されている。また、大径管路18aには、手動式の
止め弁62が配設され、バッファタンク60に接続され
た充填管路70にも手動式の止め弁64が配設されてい
る。また、バッファタンク60には、タンク内の圧力を
測定する圧力計66と、タンク内圧力が異常圧に上昇し
たとき圧力を逃がす安全弁68とが設けられている。
【0032】ここで、制御盤42のCPU48が実行す
る窒素ガス充填処理について説明する。図8は第2実施
例の制御盤42のCPU48が実行するガス充填制御処
理を説明するためのフローチャートである。図8におい
て、S31〜S39、S43〜S46は、前述した図3
のS11〜S19、S23〜S26の処理と同じなの
で、その説明は省略する。
【0033】S37において、圧縮空気の供給圧力P1
と窒素ガスの充填圧力P2との比較結果が例えばP1≧
4・P2であるときは、圧縮空気の供給量が大きいので
S40に進み、小径管路18bを開閉する第2の電磁弁
58のみを開弁して窒素ガスの供給流量を小流量に調整
する。
【0034】また、S38において、圧縮空気の供給圧
力P1と窒素ガスの充填圧力P2との比較結果が例えば
P1≧3・P2であるときは、圧縮空気の供給量が中間
流量であるのでS21に進み、大径管路18aを開閉す
る第1の電磁弁54のみを開弁させて窒素ガスの供給流
量を中流量に調整する。
【0035】また、S39において、圧縮空気の供給圧
力P1と窒素ガスの充填圧力P2との比較結果が例えば
P1≧2・P2であるときは、圧縮空気の供給量が大流
量であるのでS22に進み、第1の電磁弁54及び第2
の電磁弁58を同時に開弁して窒素ガスの供給流量を大
流量に調整する。
【0036】このように、本発明の第2実施例では、前
述したガス充填制御処理(S40〜S42)によりグラ
フIII(図5中太線で示す)で示すように、小径管路18
bを開閉する第2の電磁弁58のみを開弁して窒素ガス
の供給流量を小流量に調整する。そして、時間t2が経
過した時点で、例えば、窒素ガスの瞬時流量が20%減
少した時点で大径管路18aを開閉する第1の電磁弁5
4のみを開弁させて窒素ガスの供給流量を中流量に調整
する。その後、時間t3が経過した時点で、例えば、窒
素ガスの瞬時流量が40%減少した時点で第1の電磁弁
54及び第2の電磁弁58を同時に開弁して窒素ガスの
供給流量を大流量に調整する。
【0037】このように、第1の電磁弁54あるいは第
2の電磁弁58の何れか、あるいは第1の電磁弁54及
び第2の電磁弁58を選択的に開弁させるため、膜モジ
ュール16から吐出される窒素ガスの純度が低下するこ
とを抑制しながら窒素ガスの瞬時流量を増大させて充填
時間の短縮化を図ることが可能になる。
【0038】尚、上記実施の形態では、タイヤ21に窒
素ガスを充填する場合を一例に挙げて説明したが、これ
に限らず、他の形式の容器に窒素ガス以外の圧縮ガスを
充填する場合にも本発明を適用できるのは勿論である。
【0039】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、圧縮機から気体分離膜モジュールに供給される1次
圧力と気体分離膜モジュールから被充填容器に供給され
る2次圧力とを比較する圧力比較手段と、圧力比較手段
による1次圧力と2次圧力との比較結果に応じて気体分
離膜モジュールから充填経路を介して供給される圧縮ガ
スの供給量を変更する流量変更手段を備えたため、被充
填容器の充填圧力が高まるにつれて気体分離膜モジュー
ルから吐出される圧縮ガスの流量を増大させて圧縮ガス
の純度を高めながら充填時間を短縮することができる。
【0040】また、請求項2記載の発明によれば、流量
変更手段が気体分離膜モジュールから吐出される流量を
調整する可変絞りを有し、1次圧力と2次圧力との比較
結果に応じて可変絞りの絞り量を調整するため、被充填
容器の充填圧力の上昇に伴って可変絞りの弁開度を調整
することにより気体分離膜モジュールで生成される圧縮
ガスの純度を高めながら充填時間を短縮することができ
る。
【0041】また、請求項3記載の発明によれば、流量
変更手段が気体分離膜モジュールから吐出される流量を
変更する複数の弁を並列に設け、1次圧力と2次圧力と
の比較結果に応じて複数の弁を選択的に開弁または閉弁
するため、被充填容器の充填圧力の上昇に伴って複数の
弁を選択的に開弁または閉弁させて気体分離膜モジュー
ルで生成される圧縮ガスの純度を高めながら充填時間を
短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる圧縮ガス充填装置の第1実施例の
構成を示す系統図である。
【図2】圧縮ガス充填装置10の構成を示す詳細な系統
図である。
【図3】第1実施例の制御盤42のCPU48が実行す
るガス充填制御処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図4】窒素ガスの充填時間と充填圧力との関係を示す
グラフである。
【図5】窒素ガスの充填時間と窒素ガスの瞬時流量との
関係を示すグラフである。
【図6】本発明になる圧縮ガス充填装置の第2実施例の
構成を示す系統図である。
【図7】圧縮ガス充填装置10の構成を示す詳細な系統
図である。
【図8】第2実施例の制御盤42のCPU48が実行す
るガス充填制御処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【符号の説明】 10,52 圧縮ガス充填装置 12 空気圧縮機 14 空気供給管路 16 窒素分離膜モジュール 18 製品ガス供給管路 20 可変絞り 21 タイヤ 22 充填口 24 接続ホース 24a クイックカプラ 26 第1の圧力センサ 36 第2の圧力センサ 37 第3の圧力センサ 42 制御盤 44 充填開始スイッチ 46 充填停止スイッチ 48 CPU 54 第1の電磁弁 58 第2の電磁弁 60 バッファタンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D026 DA04 DA07 3J071 AA02 BB14 DD21 EE02 EE18 EE24 FF15 4D006 GA42 HA01 KA12 MA01 MB04 PA03 PB62 PC80

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮ガスを供給する圧縮機と、該圧縮機
    から供給された圧縮ガスを一の気体と他の気体に分離す
    る気体分離膜モジュールと、該気体分離膜モジュールか
    ら吐出された気体を被充填容器に充填するための充填経
    路とを有する圧縮ガス充填装置において、 前記圧縮機から前記気体分離膜モジュールに供給される
    1次圧力と前記気体分離装置から前記被充填容器に供給
    される2次圧力とを比較する圧力比較手段と、 該圧力比較手段による1次圧力と2次圧力との比較結果
    に応じて前記気体分離膜モジュールから前記充填経路を
    介して供給される気体の供給量を変更する流量変更手段
    を備えてなることを特徴とする圧縮ガス充填装置。
  2. 【請求項2】 前記流量変更手段は、前記気体分離膜モ
    ジュールから吐出される流量を調整する可変絞りを有
    し、1次圧力と2次圧力との比較結果に応じて該可変絞
    りの絞り量を調整することを特徴とする請求項1記載の
    圧縮ガス充填装置。
  3. 【請求項3】 前記流量変更手段は、前記気体分離膜モ
    ジュールから吐出される流量を変更する複数の弁を並列
    に設け、1次圧力と2次圧力との比較結果に応じて該複
    数の弁を選択的に開弁または閉弁することを特徴とする
    請求項1記載の圧縮ガス充填装置。
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