JP2003011799A - 圧縮ガス充填装置及び圧縮ガス充填方法 - Google Patents

圧縮ガス充填装置及び圧縮ガス充填方法

Info

Publication number
JP2003011799A
JP2003011799A JP2001196625A JP2001196625A JP2003011799A JP 2003011799 A JP2003011799 A JP 2003011799A JP 2001196625 A JP2001196625 A JP 2001196625A JP 2001196625 A JP2001196625 A JP 2001196625A JP 2003011799 A JP2003011799 A JP 2003011799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filling
pressure
container
filled
pressure value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001196625A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoichirou Nakamura
知一郎 中村
Toru Okuda
亨 奥田
Manabu Matsuchi
学 真土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP2001196625A priority Critical patent/JP2003011799A/ja
Publication of JP2003011799A publication Critical patent/JP2003011799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は目標圧力に達するまで段階的に圧縮
ガスを充填する充填方法で充填時間を短縮して効率良く
充填できることを課題とする。 【解決手段】 圧縮ガス充填装置10は、充填前の圧力
値Pと第1段階の充填工程の検出圧力Pとの圧力差
(P−P)を予備段階、第1段階の充填時間T
で割ることにより、第1段階の充填工程の圧力上昇
率(傾きa)を演算する。次に、予備段階の充填工程
の圧力上昇率(傾きa)と第1段階の充填工程の圧力
上昇率(傾きa)との比から第2段階の充填工程の係
数kを演算する。次に、係数kに基づいて第2段階
の充填時間Tを演算する。第2段階の充填時間T
は、通常の予測時間より大きい割合の値に設定され、
次回の充填停止までの時間が延長される。従って、第2
段階の充填工程では、目標圧力P 付近での充填停止及
び検出工程の回数を削減して充填開始から充填完了まで
の所要時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被充填容器(例え
ば、タイヤ内部)に圧縮ガスを充填するよう構成された
圧縮ガス充填装置及び圧縮ガス充填方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に空気中に含まれる窒素を分離させ
て取り出す気体分離装置としての窒素発生装置を用い
て、例えば大型トラック等の大きな荷重が作用するタイ
ヤに窒素ガスを充填する圧縮ガス充填装置への適用が検
討されている。窒素ガスは、空気に比べて熱膨張率が小
さいので、走行中のタイヤ温度が上昇してもタイヤの圧
力変動を抑制できる等といった特性を有している。その
ため、元圧である圧縮ガスの圧力を一定にしておき、容
量の異なる大小のタイヤに窒素を安全に目標圧力まで自
動充填することができる装置の開発が望まれている。
【0003】ここで、従来の自動充填を行う場合の充填
方法について説明する。 手順1:充填前のタイヤの初期圧力P0を検出する。 手順2:当該タイヤへ所定時間Tn充填を行う。(但
し、第1回目の充填時間T1は予め定められた所定時間
である。) 手順3:当該所定時間が経過したとき、充填を停止させ
てタイヤ圧力Pnを検出する。ここで、Pnのnは、タ
イヤの充填回数を示す。 手順4:タイヤ圧力Pnと目標圧力Psとを比較してPn
>Psであるときは、タイヤ圧力Pnと目標圧力Psを越
えているので、充填完了と判断する。 手順5:手順4において、Pn<Psであるときは、タイ
ヤ圧力Pnが目標圧力Psに達していないので、充填作業
を続ける。ここで、圧力Pnとその前段階の圧力Pn-1と
の差と、充填完了した充填時間Tnより傾き(単位時間
当りの圧力上昇率)を求め、後段の充填時間Tn+1を次
式(1)に基づいて演算する。
【0004】 Tn+1={Tn/(Pn−Pn-1)}×(Ps−Pn) …(1) 手順6:上記手順2〜5を繰り返してタイヤへの充填を
行う。
【0005】このように、一定の供給圧力を用いてタイ
ヤ容量の異なるタイヤに充填するには、複数の段階に分
けて充填し、その段階ごとに充填された圧力を検出する
という工程を繰り返し、タイヤに窒素を充填していく。
また、上記充填方法では、前段の充填傾向から後段の充
填工程を圧力−時間の関係を示すグラフの傾き(単位時
間当りの圧力上昇率)を予測する微分制御を行ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
充填装置では、一定圧力の窒素ガスを一定流量でタイヤ
に充填するため、充填工程を所定時間行った後、タイヤ
の充填圧力を検出してタイヤ内の充填圧力が目標圧力に
達したかどうかを確認する必要がある。また、タイヤへ
の充填開始当初は、タイヤ内の圧力(初期値P0)が大
気圧程度であるので、供給源圧力とタイヤ圧力との圧力
差が大きく、タイヤに充填された窒素ガスの圧力上昇率
が高くなっているが、タイヤの圧力が上昇するのに連れ
て供給源圧力とタイヤ圧力との圧力差が徐々に小さくな
る。
【0007】そのため、タイヤの充填圧力が目標圧力に
近づく程、圧力差が減少して圧力上昇率が低下すること
になり、その結果、充填時間に対する圧力上昇が十分に
得られず、充填工程及び圧力検出工程の回数が増えると
いう問題があった。例えば、従来の充填方法では、1本
のタイヤへの充填が完了するまでには、充填工程と検出
工程を4〜5回繰り返すことになる。
【0008】そのため、従来の充填装置において、タイ
ヤの充填圧力が目標圧力に近づくと、圧力上昇率が低下
して予測した充填時間では目標圧力に達しないため、充
填工程及び圧力検出工程の回数が増えてしまい、その分
充填開始から充填完了になるまでの所要時間が延長され
て充填作業効率が悪いという問題があった。そこで、本
発明は上記課題を解決した圧縮ガス充填装置及び圧縮ガ
ス充填方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。
【0010】上記請求項1記載の発明は、被充填容器へ
の圧縮ガスの充填時間を演算する充填時間演算手段と、
充填時間演算手段により演算された充填時間の間、圧縮
ガスを被充填容器に充填する充填手段とからなり、被充
填容器内の圧力値が目標圧力値の所定範囲に達するまで
充填時間演算手段による充填時間演算工程と充填手段に
よる充填工程とを繰り返す圧縮ガス充填装置において、
充填時間演算手段は、被充填容器の圧力値を検出する圧
力検出手段と、被充填容器に充填すべき目標圧力値と当
該被充填容器の現在の圧力値との差圧の大きさに基づい
て当該被充填容器内の圧力値を所定の目標圧力値にする
ための理論上の充填時間を演算する第1の充填時間演算
手段と、第1の充填時間演算手段により演算された理論
上の充填時間に予め定められた係数を乗算することによ
り実際に当該被充填容器に圧縮ガスを充填する実充填時
間を演算する第2の充填時間演算手段と、からなり、第
2の充填時間演算手段において用いられる係数は、被充
填容器に充填すべき目標圧力値と当該被充填容器の現在
の圧力値との差圧が小さくなるにつれ、大きくなるよう
に設定されており、差圧が小さくなるのに伴う充填量の
減少により目標圧力に達しなくなるのを実充填時間を延
長することにより目標圧力に達するようにできる。よっ
て、充填工程及び検出工程の回数を削減して充填開始か
ら充填完了までの所要時間を短縮して充填作業効率を高
めることができる。
【0011】上記請求項2記載の発明は、前記係数が
1.0以上の値であるため、第1の充填時間演算手段に
より演算された理論上の充填時間に予め定められた係数
を乗算した際に、被充填容器に充填すべき目標圧力値と
当該被充填容器の現在の圧力値との差圧が小さくなるに
つれて実充填時間を延長することが可能になり、これに
より目標圧力に達するようにできる。よって、充填工程
及び検出工程の回数を削減して充填開始から充填完了ま
での所要時間を短縮して充填作業効率を高めることがで
きる。
【0012】上記請求項3記載の発明は、被充填容器内
の圧力値が目標圧力値の所定範囲に達するまで充填時間
演算工程と充填手段による充填工程とを繰り返す圧縮ガ
ス充填方法において、被充填容器の圧力値を検出する第
1の過程と、被充填容器に充填すべき目標圧力値と当該
被充填容器の現在の圧力値との差圧の大きさに基づいて
当該被充填容器内の圧力値を所定の目標圧力値にするた
めの理論上の充填時間を演算する第2の過程と、第2の
過程により演算された理論上の充填時間に予め定められ
た係数を乗算することにより実際に当該被充填容器に圧
縮ガスを充填する実充填時間を演算する第3の過程と、
第3の過程において用いられる係数を、被充填容器に充
填すべき目標圧力値と当該被充填容器の現在の圧力値と
の差圧が小さくなるにつれ、大きくなるように設定する
第4の過程と、を順次実行することにより差圧が小さく
なるのに伴う充填量の減少により目標圧力に達しなくな
るのを実充填時間を延長することにより目標圧力に達す
るようにできる。よって、充填工程及び目標圧力の直前
の値に近づいたときの充填停止及び検出工程の回数を削
減して充填開始から充填完了までの所要時間を短縮して
充填作業効率を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になる圧縮ガス充
填装置の一実施例の構成を示す系統図である。図1に示
されるように、圧縮ガス充填装置10は、大略、空気圧
縮機12から原料空気としての圧縮空気が供給される空
気供給管路14と、空気供給管路14を介して供給され
た圧縮空気から窒素ガス(製品ガス)を分離させる窒素
分離膜モジュール16と、窒素分離膜モジュール16の
製品ガス取出口に接続された製品ガス供給管路18と、
製品ガス供給管路18に接続され製品ガスを貯留する貯
留タンク19と、貯留タンク19から引き出された製品
ガス供給管路20と、製品ガス供給管路20に接続され
大型トラック用タイヤ(被充填容器)21の充填口22
に接続される接続ホース24とを有する。尚、接続ホー
ス24の先端には、ホイール23に装着されたタイヤ2
1の充填口22に結合されるクイックカプラ24aが設
けられている。そして、クイックカプラ24aは、タイ
ヤ21の充填口22に完全に接続されると、充填口22
に結合される結合機構(図示せず)と、充填口22に押
圧されて開弁する逆止弁が設けられている。
【0014】窒素分離膜モジュール16は、多数の中空
糸が充填された膜モジュールからなり、膜モジュールに
圧縮空気が供給されると、中空糸の内壁を透過しやすい
酸素と透過しにくい窒素とに分離する。そのため、圧縮
空気に含まれる酸素は、窒素分離膜モジュール16の排
気口25から外部に排出される。また、圧縮空気に含ま
れる窒素は、中空糸の微細な内部通路を通過した後、製
品ガス供給管路18へ供給される。
【0015】空気供給管路14には、空気圧縮機12か
ら窒素分離膜モジュール16に供給される圧縮空気の供
給圧力を検出する第1の圧力センサ26と、空気供給管
路14を開または閉とする電磁弁28と、圧縮空気中の
異物を除去するフィルタ30とが配設されている。ま
た、製品ガス供給管路18には、窒素ガスの逆流を防止
する逆止弁32と、製品ガスの流量を規定量に調整する
絞り34とが配設されている。
【0016】また、製品ガス供給管路20には、貯留タ
ンク19からタイヤ21へ供給される窒素ガスの供給圧
力(タイヤ充填圧力)を検出する第2の圧力センサ36
と、絞り38と、電磁弁40と、接続ホース24の圧力
を検出する第3の圧力センサ42とが配設されている。
さらに、製品ガス供給管路20から分岐した排気管路4
4には、排気用電磁弁46と、サイレンサ48とが設け
られている。
【0017】空気圧縮機12が接続される空気供給管路
14の上流側端部の近傍には、分岐管路49が分岐接続
されている。そして、分岐管路49は、例えばタイヤ2
1のナットを締め付けるためのエアドライバ50に接続
されている。従って、空気圧縮機12は、タイヤ21に
窒素ガスを充填するための窒素分離膜モジュール16及
び、タイヤ21を車両に固定するナット(図示せず)を
締め付けるエアドライバ50に圧縮空気を供給してお
り、圧縮空気を複数箇所へ供給している。
【0018】52は制御盤で、空気圧縮機12の運転開
始スイッチ釦53、タイヤ21の圧力が所定圧に達した
とき操作される充填停止スイッチ釦54と、タイヤ21
へ窒素ガスを充填する際に操作される充填開始スイッチ
釦56とが配設されている。また、制御盤52には、タ
イヤ21への窒素ガス充填が終了したことを報知するブ
ザー57が接続されている。尚、充填開始スイッチ釦5
6は、充填中であることを表示するための表示灯56a
が内蔵されている。
【0019】また、制御盤52の内部には、空気圧縮機
12、電磁弁28,40,46を制御するためのCPU
58が設けられている。このCPU58のメモリには、
被充填容器への圧縮ガスの充填時間を演算する制御プロ
グラムI(充填時間演算手段)と、演算された充填時間
の間、圧縮ガスを被充填容器に充填する制御プログラム
II(充填手段)と、被充填容器としてのタイヤ21の圧
力値を検出する制御プログラムIII(圧力検出手段)
と、タイヤ21に充填すべき目標圧力値と当該タイヤ2
1の現在の圧力値との差圧の大きさに基づいて当該タイ
ヤ21内の圧力値を所定の目標圧力値にするための理論
上の充填時間を演算する制御プログラムIV(第1の充填
時間演算手段)と、第1の充填時間演算手段により演算
された理論上の充填時間に予め定められた係数を乗算す
ることにより実際に当該タイヤ21に圧縮ガスを充填す
る実充填時間を演算する制御プログラムV(第2の充填
時間演算手段)と、が格納されている。
【0020】また、本発明の充填方法では、予備充填工
程に要した充填時間Tに対する圧力上昇から圧力上昇
率aを求める第1の過程と、第1の過程で演算された
圧力上昇率aに基づいて第1段階の充填時間Tを演
算する第2の過程と、第1段階の充填工程に要した充填
時間Tに対する圧力上昇から圧力上昇率aを求める
第3の過程と、第1の過程で演算された圧力上昇率a
と第2の圧力上昇率演算手段により演算された圧力上昇
率aとの比率a/aを求め、当該比率a /a
に基づいて第2段階の充填時間を所定割合で延長する第
4の過程と、を順次行うことにより、充填圧力が目標圧
力の直前の値に近づいたときの差圧が小さくなるのに伴
う充填量の減少により目標圧力に達しなくなるのを実充
填時間を延長することにより目標圧力に達するようにで
きる。よって、充填工程及び検出工程の回数を削減して
充填開始から充填完了までの所要時間を短縮して充填作
業効率を高めることができる。
【0021】図2は制御盤42のCPU58が実行する
ガス充填制御処理を説明するためのフローチャートであ
る。図3はCPU58が実行するガス充填制御処理によ
る充填圧力の変化を示すグラフである。
【0022】図2に示されるように、CPU58は、ス
テップS11(以下「ステップ」を省略する)におい
て、充填開始スイッチ釦56がオンに操作されると、第
3の圧力センサ42により検出されたタイヤ21の圧力
値Pを読み込む。続いて、S12では、予備充填工程
の傾き(単位時間当りの圧力上昇率)a=V(タイヤ
体積)/Q(1分間当りの充填流量)を演算する。
【0023】次のS13では、予備充填時間Tを次式
(2)で演算する(図3のグラフを参照)。 T=α×(1/a)×(P−P)…(2) 尚、第1段階の充填工程においては、係数αを通常以下
の値(本実施例では、α=0.8)に設定してある。す
なわち、本実施例の予備充填時間Tは、通常の設定値
に対して80%の割合に設定される。
【0024】また、本装置において、第1段階の充填工
程に要する時間は、最小のタイヤが目標圧力に達するま
での充填時間である。
【0025】続いて、S14に進み、電磁弁28,40
を開弁させて窒素分離膜モジュール16により生成され
た窒素ガスをタイヤ21へ充填開始する(予備充填工
程)。
【0026】次のS15では、上記S13で演算された
予備充填時間Tが経過したことかどうかをチェックす
る。S15において、予備充填時間Tが経過したとき
は、S16に進み、電磁弁28,40を閉弁させて窒素
ガスの充填を停止させる。この充填停止後は、第3の圧
力センサ42により検出される圧力が安定するまで、所
定時間を要するため、予め設定された停止時間が経過す
ると、S17に進み、第3の圧力センサ42により検出
されたタイヤ21の圧力値Pを読み込む。
【0027】次のS18では、第3の圧力センサ42に
より検出されたタイヤ21の圧力値Pとタイヤ21の
目標圧力Pとを比較し、予備充填圧力Pが目標圧力
に達していないかどうかをチェックする。尚、S1
8において、P<Pであるときは、充填工程を完了
する。
【0028】また、S18において、P<Pでない
ときは、予備充填処理を実行するため、S19に進む。
S19では、充填前の圧力値と予備充填工程の圧力差
(P−P)を予備充填時間Tで割ることにより、
予備充填工程の圧力上昇率(傾きa)を演算する。
【0029】次のS20では、第1段階の充填時間T
を次式(3)で演算する(図3のグラフを参照)。 T=k×(1/a)×(P−P)…(3) 尚、第1段階の充填工程においては、係数k(特許請
求の範囲に記載された係数)を通常の値(本実施例で
は、k=1.0)に設定してある。すなわち、本実施
例の第1段階の充填時間Tは、通常の設定値と同じ割
合に設定される。
【0030】続いて、S21に進み、電磁弁28,40
を開弁させて窒素分離膜モジュール16により生成され
た窒素ガスをタイヤ21へ充填開始する(第1段階の充
填工程)。
【0031】次のS22では、上記S20で演算された
第1段階の充填時間Tが経過したことかどうかをチェ
ックする。S22において、第1段階の充填時間T
経過したときは、S23に進み、電磁弁28,40を閉
弁させて窒素ガスの充填を停止させる。この充填停止後
は、第3の圧力センサ42により検出される圧力が安定
するまで、所定時間を要するため、予め設定された停止
時間が経過すると、S24に進み、第3の圧力センサ4
2により検出されたタイヤ21の圧力値Pを読み込
む。
【0032】次のS25では、第3の圧力センサ42に
より検出されたタイヤ21の圧力値Pとタイヤ21の
目標圧力Pとを比較し、第1段階の充填圧力Pが目
標圧力Pに達していないかどうかをチェックする。
尚、S25において、P<P であるときは、充填工
程を完了する。
【0033】また、S25において、P<Pでない
ときは、第2段階の充填処理を実行するため、S26に
進む。S26では、充填前の圧力値Pと第1段階の充
填工程の検出圧力Pとの圧力差(P−P)を予備
段階、第1段階の充填時間T +Tで割ることによ
り、第1段階の充填工程の圧力上昇率(傾きa)を演
算する。
【0034】次のS27では、予備充填工程の圧力上昇
率(傾きa)と第1段階の充填工程の圧力上昇率(傾
きa)との比から第2段階の充填工程の係数k(特
許請求の範囲に記載された係数)を演算する。尚、a
>a、k=a/aであるので、k>1とな
る。
【0035】次のS28では、S27で演算した係数k
に基づいて第2段階の充填時間T を次式(4)で演
算する(図3のグラフを参照)。 T=k×(1/a)×(P−P)…(4) 尚、第1段階の充填工程においては、係数kを通常以
上の値(本実施例では、k>1.0)に設定してあ
る。すなわち、本実施例の第2段階の充填時間Tは、
通常の予測時間より大きい割合の値に設定され、次回の
充填停止までの時間が延長される。
【0036】従って、係数kに基づいて延長された充
填時間Tにより、充填時間Tが経過するまで窒素ガ
スの充填を継続するように窒素ガスの供給を制御するこ
とができる。すなわち、前段となる第1段階の充填圧力
が目標圧力Pの直前の値に近づいたとき、後段と
なる第2段階の充填時間Tを延長して目標圧力P
近での充填停止及び検出工程の回数を削減して充填開始
から充填完了までの所要時間を短縮できる。
【0037】続いて、S29に進み、電磁弁28,40
を開弁させて窒素分離膜モジュール16により生成され
た窒素ガスをタイヤ21へ充填開始する(第1段階の充
填工程)。
【0038】次のS30では、上記S28で演算された
第2段階の充填時間Tが経過したことかどうかをチェ
ックする。S30において、第2段階の充填時間T
経過したときは、S31に進み、電磁弁28,40を閉
弁させて窒素ガスの充填を停止させる。この充填停止後
は、第3の圧力センサ42により検出される圧力が安定
するまで、所定時間を要するため、予め設定された停止
時間が経過すると、S32に進み、第3の圧力センサ4
2により検出されたタイヤ21の圧力値Pを読み込
み、S33で第3の圧力センサ42により検出されたタ
イヤ21の圧力値Pがタイヤ21の目標圧力P以上
の値(P≦P)であることを確認する。S33にお
いて、タイヤ21の圧力値Pが充填完了領域(図3参
照)に入っているときは、P≦Pであるので、充填
工程を完了する。
【0039】尚、S33において、P≦Pでないと
きは、空気圧縮機12あるいは窒素分離膜モジュール1
6で何らかの異常が発生して圧力不足になったことが考
えられるので、S34で異常発生を報知する。
【0040】このように、タイヤ21に圧縮ガスとして
窒素ガスを段階的に充填する方式において、充填時間T
,Tを演算するための係数k,kを前段の圧力
,P,P及び圧力上昇率(傾き)a,a
比に基づいて演算することにより、各段階に進むに連れ
て係数k,kを徐々に大きくなるように設定する
(k<k)。
【0041】そのため、第2段階の充填工程では、通常
設定される充填時間よりも延長された充填時間Tが設
定されるため、目標圧力Pに達する直前に充填を停止
して圧力が安定するのを待って圧力検出する充填停止・
圧力検出工程を頻繁に行うことがなくなり、その分充填
開始から充填完了までの全充填時間を短縮し、充填作業
効率を高めることが可能になる。
【0042】尚、上記実施の形態では、タイヤ21に窒
素ガスを充填する場合を一例に挙げて説明したが、これ
に限らず、他の形式の容器に窒素ガス以外の圧縮ガスを
充填する場合にも本発明を適用できるのは勿論である。
【0043】また、特許請求の範囲では、圧縮ガスと記
載しているが、空気などをタイヤに充填しても良いのは
勿論である。
【0044】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、充填時間演算手段が、被充填容器の圧力値を検出す
る圧力検出手段と、被充填容器に充填すべき目標圧力値
と当該被充填容器の現在の圧力値との差圧の大きさに基
づいて当該被充填容器内の圧力値を所定の目標圧力値に
するための理論上の充填時間を演算する第1の充填時間
演算手段と、第1の充填時間演算手段により演算された
理論上の充填時間に予め定められた係数を乗算すること
により実際に当該被充填容器に圧縮ガスを充填する実充
填時間を演算する第2の充填時間演算手段と、からな
り、第2の充填時間演算手段において用いられる係数
は、被充填容器に充填すべき目標圧力値と当該被充填容
器の現在の圧力値との差圧が小さくなるにつれ、大きく
なるように設定されているため、差圧が小さくなるのに
伴う充填量の減少により目標圧力に達しなくなるのを実
充填時間を延長することにより目標圧力に達するように
できる。よって、充填工程及び検出工程の回数を削減し
て充填開始から充填完了までの所要時間を短縮して充填
作業効率を高めることができる。
【0045】上記請求項2記載の発明によれば、前記係
数が1.0以上の値であるため、第1の充填時間演算手
段により演算された理論上の充填時間に予め定められた
係数を乗算した際に、被充填容器に充填すべき目標圧力
値と当該被充填容器の現在の圧力値との差圧が小さくな
るにつれて実充填時間を延長することが可能になり、こ
れにより目標圧力に達するようにできる。よって、充填
工程及び検出工程の回数を削減して充填開始から充填完
了までの所要時間を短縮して充填作業効率を高めること
ができる。
【0046】上記請求項3記載の発明によれば、被充填
容器内の圧力値が目標圧力値の所定範囲に達するまで充
填時間演算工程と充填手段による充填工程とを繰り返す
圧縮ガス充填方法において、被充填容器の圧力値を検出
する第1の過程と、被充填容器に充填すべき目標圧力値
と当該被充填容器の現在の圧力値との差圧の大きさに基
づいて当該被充填容器内の圧力値を所定の目標圧力値に
するための理論上の充填時間を演算する第2の過程と、
第2の過程により演算された理論上の充填時間に予め定
められた係数を乗算することにより実際に当該被充填容
器に圧縮ガスを充填する実充填時間を演算する第3の過
程と、第3の過程において用いられる係数を、被充填容
器に充填すべき目標圧力値と当該被充填容器の現在の圧
力値との差圧が小さくなるにつれ、大きくなるように設
定する第4の過程と、を順次実行するため、差圧が小さ
くなるのに伴う充填量の減少により目標圧力に達しなく
なるのを実充填時間を延長することにより目標圧力に達
するようにできる。よって、充填工程及び目標圧力の直
前の値に近づいたときの充填停止及び検出工程の回数を
削減して充填開始から充填完了までの所要時間を短縮し
て充填作業効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる圧縮ガス充填装置の一実施例の構
成を示す系統図である。
【図2】制御盤42のCPU58が実行するガス充填制
御処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】CPU58が実行するガス充填制御処理による
充填圧力の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 圧縮ガス充填装置 12 空気圧縮機 14 空気供給管路 16 窒素分離膜モジュール 18 製品ガス供給管路 21 タイヤ 23 ホイール 22 充填口 24 接続ホース 26 第1の圧力センサ 28,40 電磁弁 36 第2の圧力センサ 42 第3の圧力センサ 44 排気管路 52 制御盤 53 運転開始スイッチ釦 54 充填停止スイッチ 56 充填開始スイッチ 58 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真土 学 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ株式 会社相模工場内 Fターム(参考) 3D026 DA03 DA10 3E072 AA10 DA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被充填容器への圧縮ガスの充填時間を演
    算する充填時間演算手段と、 該充填時間演算手段により演算された充填時間の間、前
    記圧縮ガスを前記被充填容器に充填する充填手段とから
    なり、 前記被充填容器内の圧力値が前記目標圧力値の所定範囲
    に達するまで前記充填時間演算手段による充填時間演算
    工程と前記充填手段による充填工程とを繰り返す圧縮ガ
    ス充填装置において、 前記充填時間演算手段は、 前記被充填容器の圧力値を検出する圧力検出手段と、 前記被充填容器に充填すべき目標圧力値と当該被充填容
    器の現在の圧力値との差圧の大きさに基づいて当該被充
    填容器内の圧力値を所定の目標圧力値にするための理論
    上の充填時間を演算する第1の充填時間演算手段と、 該第1の充填時間演算手段により演算された理論上の充
    填時間に予め定められた係数を乗算することにより実際
    に当該被充填容器に圧縮ガスを充填する実充填時間を演
    算する第2の充填時間演算手段と、からなり、 前記第2の充填時間演算手段において用いられる係数
    は、前記被充填容器に充填すべき目標圧力値と当該被充
    填容器の現在の圧力値との差圧が小さくなるにつれ、大
    きくなるように設定されていることを特徴とする圧縮ガ
    ス充填装置。
  2. 【請求項2】 前記係数は、1.0以上の値であること
    を特徴とする請求項1記載の圧縮ガス充填装置。
  3. 【請求項3】 被充填容器内の圧力値が目標圧力値の所
    定範囲に達するまで充填時間演算工程と充填手段による
    充填工程とを繰り返す圧縮ガス充填方法において、 被充填容器の圧力値を検出する第1の過程と、 前記被充填容器に充填すべき目標圧力値と当該被充填容
    器の現在の圧力値との差圧の大きさに基づいて当該被充
    填容器内の圧力値を所定の目標圧力値にするための理論
    上の充填時間を演算する第2の過程と、 該第2の過程により演算された理論上の充填時間に予め
    定められた係数を乗算することにより実際に当該被充填
    容器に圧縮ガスを充填する実充填時間を演算する第3の
    過程と、 前記第3の過程において用いられる係数を、前記被充填
    容器に充填すべき目標圧力値と当該被充填容器の現在の
    圧力値との差圧が小さくなるにつれ、大きくなるように
    設定する第4の過程と、 を順次実行することを特徴とする圧縮ガス充填方法。
JP2001196625A 2001-06-28 2001-06-28 圧縮ガス充填装置及び圧縮ガス充填方法 Pending JP2003011799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001196625A JP2003011799A (ja) 2001-06-28 2001-06-28 圧縮ガス充填装置及び圧縮ガス充填方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001196625A JP2003011799A (ja) 2001-06-28 2001-06-28 圧縮ガス充填装置及び圧縮ガス充填方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003011799A true JP2003011799A (ja) 2003-01-15

Family

ID=19034396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001196625A Pending JP2003011799A (ja) 2001-06-28 2001-06-28 圧縮ガス充填装置及び圧縮ガス充填方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003011799A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004017955A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Fukuhara Co Ltd タイヤ充填用窒素ガス発生装置
JP2006214564A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Tokiko Techno Kk ガス供給装置
JP2007138973A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Japan Steel Works Ltd:The 水素貯蔵容器への水素充填方法および水素充填監視装置
EP1806530B1 (en) 2005-12-06 2015-05-06 Air Products and Chemicals, Inc. Diagnostic method and apparatus for a pressurized gas supply system
CN104676242A (zh) * 2015-02-10 2015-06-03 中国人民解放军防化学院 一种移动式的压缩空气快速充气方法及装置
JP2016159675A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 小野谷機工株式会社 エヤー充填機の警報装置
CN111521349A (zh) * 2020-04-21 2020-08-11 博众精工科技股份有限公司 一种充放气控制方法、装置、系统、电子设备和介质
CN113804373A (zh) * 2020-06-12 2021-12-17 郑州宇通客车股份有限公司 一种电池包气密性检测方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004017955A (ja) * 2002-06-19 2004-01-22 Fukuhara Co Ltd タイヤ充填用窒素ガス発生装置
JP2006214564A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Tokiko Techno Kk ガス供給装置
JP2007138973A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Japan Steel Works Ltd:The 水素貯蔵容器への水素充填方法および水素充填監視装置
EP1806530B1 (en) 2005-12-06 2015-05-06 Air Products and Chemicals, Inc. Diagnostic method and apparatus for a pressurized gas supply system
CN104676242A (zh) * 2015-02-10 2015-06-03 中国人民解放军防化学院 一种移动式的压缩空气快速充气方法及装置
JP2016159675A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 小野谷機工株式会社 エヤー充填機の警報装置
CN111521349A (zh) * 2020-04-21 2020-08-11 博众精工科技股份有限公司 一种充放气控制方法、装置、系统、电子设备和介质
CN111521349B (zh) * 2020-04-21 2022-07-01 博众精工科技股份有限公司 一种充放气控制方法、装置、系统、电子设备和介质
CN113804373A (zh) * 2020-06-12 2021-12-17 郑州宇通客车股份有限公司 一种电池包气密性检测方法
CN113804373B (zh) * 2020-06-12 2023-12-15 宇通客车股份有限公司 一种电池包气密性检测方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105552410B (zh) 燃料电池系统、车辆及开闭阀的驱动不良判定方法
US7829233B2 (en) Fuel cell system and method for judging fuel gas leak in a fuel cell system
US11251444B2 (en) Gas supply system
JP2003011799A (ja) 圧縮ガス充填装置及び圧縮ガス充填方法
JP7187251B2 (ja) 車載容器への水素ガス充填方法及び水素ステーション
JP5387846B2 (ja) ガスステーション及びガス充填システム
JP2007092927A (ja) ガス供給装置
JP5939131B2 (ja) 燃料ガス供給装置と車両
JP2005347185A (ja) 燃料電池システム及びその異常判定方法
JP3628752B2 (ja) ガス供給装置
JP6375684B2 (ja) 制御装置及び燃料ガス充填システム、並びに燃料ガス充填方法
JP4747513B2 (ja) ガス供給装置
JP5063945B2 (ja) ガス供給装置
JP2016103464A (ja) 燃料電池システム
JPH08109999A (ja) ボンベへの圧縮燃料ガス充填方法及び装置
JPH10103595A (ja) ガス供給装置
JP3571382B2 (ja) ガス供給装置
JP3538236B2 (ja) ガス供給装置
JP3720925B2 (ja) ガス供給装置
JP2002225686A (ja) 圧縮ガス充填装置及び圧縮ガス充填方法
JP4688539B2 (ja) ガス供給装置
JP2001025106A (ja) 車両用燃料電池システムの出力補正制御装置
JP5247304B2 (ja) ガス供給装置
JPH10103596A (ja) ガス供給装置
JP7277043B1 (ja) 冷媒処理装置および冷媒処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041129