JP2002153730A - フロン無害化処理装置 - Google Patents

フロン無害化処理装置

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JP2002153730A
JP2002153730A JP2000352041A JP2000352041A JP2002153730A JP 2002153730 A JP2002153730 A JP 2002153730A JP 2000352041 A JP2000352041 A JP 2000352041A JP 2000352041 A JP2000352041 A JP 2000352041A JP 2002153730 A JP2002153730 A JP 2002153730A
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chlorofluorocarbon
combustion
water treatment
liquid
burning
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JP2000352041A
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English (en)
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Kishun Kin
▲煕▼濬 金
Yoshinaga Takeu
佳永 竹生
Katsuo Mori
勝男 森
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KYOEISHA KK
Japan Science and Technology Agency
Kyoeisha Co Ltd
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KYOEISHA KK
Kyoeisha Co Ltd
Japan Science and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定のフロン分解能力を維持した小型のフロン
無害化処理装置の提供である。 【解決手段】フロンを燃焼させた燃焼ガスをアルカリ水
溶液で中和させて該フロンを無害化処理する装置であっ
て、前記フロンと可燃気体との混合気体を燃焼させる燃
焼装置Bと、前記燃焼装置Bにおける燃焼により発生し
たフロン燃焼ガスを中和洗浄させるために、循環装置E
により循環使用されるアルカリ水溶液を洗浄塔13の上
端部から連続流下させて、その下端部に設けられた受液
槽14に受液させる構成の洗浄装置Cと、前記受液槽1
4に受液されて、フロン燃焼ガスの中和処理により中性
化されたアルカリ水溶液の要処理液を、塩化カルシウム
水溶液が収容された水処理槽27内に、送込み装置によ
り送り込んで、水処理するための水処理装置Dとを備
え、前記燃焼装置Bの直下に前記洗浄装置Cを連設させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の処理能力を
維持したままで、全体構造を小型化したフロンの無害化
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カークーラー、冷蔵庫、スプレーなどに
含まれるフロンが大気中に排出された場合には、その一
部がオゾン層に達して太陽紫外線の作用で分解し、フロ
ン組成中の塩素が塩素原子を生成し、有害紫外線を吸収
するオゾン層を破壊する。また、塩素を組成中に含まな
いフロンについても、フロン分子は二酸化炭素より強力
な地球温暖化の原因物質であるとして指摘されており、
故にフロンを無尽蔵に大気中に放出することを避けて、
適切に回収、分解処理する必要性が高くなってきた。そ
こで、回収したフロンを焼却分解する技術が様々に開発
されており、その一つとして、フロンを加熱すると共
に、水素や炭化水素などにより還元分解する反応や、加
水分解する反応の装置化が試みられていたが、実施する
にあたっては、既存の都市ゴミ焼却炉を利用したり、分
解装置が大型化するので、専用の施設に設置する等し
て、フロンを分解していた。大型ゆえに装置の置き場所
が限定されてしまい、且つ、個々のフロン発生現場で回
収したフロンを、処理装置の設置場所まで搬送しなけれ
ばならなかった。従って、フロン発生現場に設置して、
使用可能な小型のフロン処理装置の開発が、望まれてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、所定のフロ
ン分解能力を維持した小型のフロン無害化処理装置の提
供を課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明は、フロンを燃焼させた燃焼ガスをア
ルカリ水溶液で中和させて、該フロンを無害化処理する
装置であって、前記フロンと可燃気体との混合気体を燃
焼させる燃焼装置と、前記燃焼装置における燃焼により
発生したフロン燃焼ガスを中和洗浄させるために、循環
装置により循環使用されるアルカリ水溶液を洗浄塔の上
端部から連続流下させて、その下端部に設けられた受液
槽に受液させる構成の洗浄装置と、前記受液槽に受液さ
れて、フロン燃焼ガスの中和処理により中性化されたア
ルカリ水溶液の要処理液を、塩化カルシウム水溶液が収
容された水処理槽内に、送込み装置により送り込んで、
水処理するための水処理装置とを備え、前記燃焼装置の
直下に前記洗浄装置が連設されていることを、その特徴
としている。
【0005】請求項1の発明においては、洗浄装置と水
処理装置とが分離されているため、洗浄装置を構成する
受液槽を小型化できる。また、フロンを燃焼させる燃焼
装置の直下に、この燃焼により生じたフロン燃焼ガスを
中和洗浄させる洗浄装置が一体に連設されているので、
両装置を連結する管路が不要となるため、この構成にお
いても、装置全体が小型化される。また、フロン組成中
のフッ素をフッ化カルシウムとして無害化回収するため
の水処理装置は、前記洗浄装置とは別に設けられてい
て、洗浄装置を構成する受液槽内に収容されている中性
化されたアルカリ水溶液は、送込み装置によって前記水
処理装置に送り込んで、前記フッ化カルシウムの生成反
応を行わせることができる。即ち、洗浄装置におけるフ
ロン燃焼ガスの中和反応と、水処理装置におけるフッ化
カルシウムの成形反応とを同時進行させられるので、フ
ロンの燃焼分解無害化処理を時間的に効率よく行える。
【0006】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
を前提として、前記水処理装置は、複数台設置され、前
記送込み装置を構成する管路の先端部は分岐されて、各
水処理装置に対して前記要処理液を送り込み可能にした
ものである。よって、一つの水処理装置において、フッ
化カルシウムを凝集沈澱させている間に、別の水処理装
置においても、同様の操作を行えるため、フロンの燃焼
分解無害化処理を一層効率よく行える。
【0007】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
の発明を前提として、前記循環装置と、前記送込み装置
とは、その管路の一部とポンプとを共有しているもので
あって、ポンプの数を減らすことができると共に、フロ
ン無害化処理装置全体としての管路の総長が短くなっ
て、フロン無害化処理装置を一層小型化できる。
【0008】また、請求項4の発明は、請求項1ないし
3のいずれかの発明を前提として、前記燃焼装置を構成
する燃焼室の内壁を鉄で構成したものであって、フロン
の燃焼時に酸化されて、酸化鉄となって、アルカリ水溶
液中に混入する。そして、フロン燃焼ガスの中和処理に
より中性化されたアルカリ水溶液の要処理液を、塩化カ
ルシウム水溶液に混入して、前記要処理液内に含まれる
フッ化カルシウムを凝集沈澱させる際に、前記酸化鉄
は、フッ化カルシウムを凝集させる機能を有するので、
その沈澱が促進される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて、本発明を
更に詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例のフロ
ン無害化処理装置を示す図である。図1に示したとおり
該装置は、回収フロンを燃焼するのに必要な反応原料を
供給するための供給装置Aと、該供給装置Aと管路連結
し、フロンを含む反応原料となる各混合ガスを燃焼する
化学反応を司る燃焼装置Bと、その直下に連設され、フ
ロン燃焼ガスを水酸化ナトリウム水溶液により中和処理
する化学反応を司る洗浄装置Cと、該洗浄装置Cと管路
連結し、上記中和処理により生成するフッ化ナトリウム
を、更にフッ化カルシウムとして無害化回収するための
化学反応を司る水処理装置Dによって構成される。な
お、フッ化カルシウムは天然には螢石として産出され、
各産業分野において利用される原料となっている。
【0010】また、前記供給装置Aは、所定の方法で回
収されたフロンを含むフロンボンベ1と、フロン組成中
の塩素、フッ素を還元するための水素源となる可燃気体
(本実施例においてプロパン)を含むLPGボンベ2
と、燃焼分解反応系中の炭素を酸化するための酸素源と
なる圧縮空気を供給するコンプレッサー3によって構成
される。各ボンベ1,2とコンプレッサー3 の出口に
は、それぞれレギュレーター4が装着されており、反応
原料となるフロン、LPG、圧縮空気の各々のガスは、
等圧になるように調整され、原料ガス送り込み用管路5
を経由して前述の燃焼装置Bの上部に設けられたガス混
合室6に至る。なお、フロンの供給手段としてボンベ1
を使用する例を挙げたが、フロンを含む自動車や冷蔵庫
と直結し、上述したのと同様にレギュレーター4を介し
てフロンをガス混合室6に供給することも可能である。
【0011】また、前記燃焼装置Bには、反応原料を供
給する装置から送られた各々のガスを所定量混合するガ
ス混合室6と、その直下に配置されて、処理を要するフ
ロンの流路を定めるためのバーナー7と、更にその直下
に配置されて、混合ガスの燃焼反応を推進せしめる燃焼
室8とが、垂直方向に配置されている。該燃焼室8は、
管状二重構造体の内側に設けられており、その外側には
冷却管9が設けられている。冷却管9は、その上方と下
方において管路を用いて冷却水タンク10と連結してお
り、該タンクに貯蔵された冷却水を第1循環ポンプP1
により冷却管9内に循環させることで、燃焼室8内の燃
焼ガスを効率よく急冷している。なお、急冷することに
より、燃焼反応最中に生成する恐れがあるダイオキシン
等の中間有害生成物の発生を抑制することが知られてい
る。また、燃焼室8の内壁は鉄で構成されており、構成
材料である鉄が、フロン燃焼時に反応原料ガスと同時に
酸化され酸化鉄となるが、この酸化鉄の本装置における
作用については後述する。
【0012】また、前記洗浄装置Cは、フロンの燃焼反
応後急冷された燃焼ガスの通路の上方から、アルカリ水
溶液を流下させ、燃焼ガス中の有害酸性ガスの中和反応
を推進する洗浄塔13と、洗浄塔13の上方から流下す
るアルカリ水溶液Lを貯留するために、前記洗浄塔13
の下端部に設けられた受液槽14と、該受液槽14に貯
留したアルカリ水溶液Lを、後述する第2循環ポンプP
2 の動力を用いて、洗浄塔13の上方より噴霧装置20
を伝って、再び流下させて循環するための循環装置Eと
で構成される。前記循環装置Eは、受液槽14と洗浄塔
13の上端部とを連結する第1管路16と、該第1管路
16に組み込まれた第2循環ポンプP2とで構成され
る。受液槽14には、所定量の水酸化ナトリウム水溶液
を供給する第1供給管15と、受液槽14に蓄えられた
水溶液のPHを監視するPHメーター21と、燃焼ガス
中の有害酸性ガスを中和した後に、残存する燃焼生成ガ
スを浄化する活性炭フィルター22と、該フィルター2
2に連なる排ガス管とが配設されている。
【0013】次に、アルカリ水溶液Lを洗浄装置C内で
循環させるための前記循環装置Eの構成について、更に
説明する。受液槽14の底部に近い部分と、洗浄塔13
の上端部とは、第1管路16を介して連結されていて、
該第1管路16には、送込みを兼用した第2循環ポンプ
2 と第1バルブ17とが組み込まれている。一方、受
液槽14の底部に近い部分と、後述の水処理槽27と
は、第2管路18を介して連結されている。第1及び第
2の各管路16,18は、共有管路部16a(18a)
を有していて、該共有管路部16a( 18a)に前記第
2循環ポンプP2が組み込まれ、該共有管路部16a(
18a)の流出端において、それぞれ独立した第1及び
第2の各管路1 6,18に分岐されていて、分岐後の独
立した各管路16,18には、それぞれ第1及び第2の
各バルブ17,19が組み込まれている。そして、第2
バルブ19を閉じて第1バルブ17を開いた状態で、第
2循環ポンプP2 を作動させると、受液槽14内に収容
されたアルカリ水溶液Lは、洗浄塔13の上端部に供給
され、該部分から噴霧装置20を通過することによっ
て、噴霧状となって、下方に向けて噴霧されて、受液槽
14に貯留される。これにより、受液槽14内のアルカ
リ水溶液Lは、循環使用される。一方、上記とは逆に第
1バルブ17を閉じて、第2バルブ19を開いた状態
で、第2循環ポンプP2 を作動させると、受液槽14内
に収容された要処理液(酸化により中性に近くなったア
ルカリ水溶液L)は、水処理装置Dに送り込まれる。受
液槽14内の要処理液を循環または、送り込むために必
要な第1及び第2の各バルブ17,19の開閉は、PH
メーター21の検査値に基づいて行われるが、この方法
については後述する。
【0014】また、前記水処理装置Dは、受液槽14よ
り、フッ化ナトリウムを含む要処理液を、該水処理装置
Dに送り込むための送込み装置Gと、このフッ化ナトリ
ウムを塩化カルシウムと反応させ、フッ化カルシウムと
して無害化回収するための化学反応を司る反応槽となる
水処理槽27とで構成される。前記送込み装置Gは、受
液槽14と、水処理装置Dとを連結する第2管路18
と、前記第2循環ポンプP2 とで構成される。前述した
とおり、第2管路18を経由して送り込まれる要処理液
は、第2供給管28を用いて所定量の塩化カルシウム水
溶液を収容している水処理槽27内に送り込まれ、フッ
化カルシウムの凝集速度を向上させるための所定量の高
分子凝集剤が投与され、攪拌機30を用いて、水処理槽
27内の塩化カルシウム水溶液と前記要処理液の混合液
を攪拌させることにより、フッ化カルシウム生成の化学
反応を促進させる。フッ化カルシウムは、凝集して水処
理槽27の底に沈殿するので、フッ素組成を含まない無
害化された反応液の上水Wは、排水管31より排出され
て、沈殿物Sは、水処理槽27の最底部に設けられた排
泥口32より回収して再利用することが可能となる。
【0015】上述したとおり、本発明におけるフロン無
害化処理装置においては、燃焼装置Bの直下に洗浄装置
Cが連設されて、燃焼室8と洗浄塔13と受液槽14は
上方から下方に向けて上記順序で直列状に連設されてい
る。洗浄塔13の直上に近接した位置に燃焼室8が設け
られているので、洗浄塔13の上部に設けられた噴霧装
置20によって流下されるアルカリ水溶液Lは、そのミ
ストで燃焼室8を水冷する補助効果が奏される。また、
燃焼装置Bと洗浄装置Cを連結し一体化したことによ
り、各々を管路で接続して管経由で燃焼反応生成物を中
和処理反応槽に送り込む必要がなくなるので、管経路が
不要な分、燃焼から中和処理する反応装置をコンパクト
にすることが可能な構成となっている。また、前述した
洗浄装置Cに備わる第1及び第2の各管路16,18と
は、共有管路部16a(18a)と、第2循環ポンプP
2 を共用することができるので、総管路長が短くなり、
装置全体を小型化できる。
【0016】また、フロン燃焼ガスの中和洗浄装置と、
フッ化カルシウムを生成する水処理装置を別に設けるこ
とにより、洗浄装置C内において循環しているアルカリ
水溶液Lが所定のPH、即ち中性に傾いた時、燃焼装置
B内で連続的に生成する酸性有毒燃焼ガスの中和処理能
力がなくなったと判断できるので、受液槽14中のフッ
化ナトリウムを含む有害要処理液を、洗浄装置Cより第
2管路18経由で水処理槽27に送り込むと、受液槽1
4内の水溶液量は減じられる。その分新たな水酸化ナト
リウム水溶液を第1供給管15より該槽14内に注入す
れば、液性は再びアルカリ性に傾き、洗浄装置C内にア
ルカリ水溶液を循環させることが可能となる。これと同
時に、水処理装置D内ではフッ化カルシウム生成の水処
理反応を進行することができるので、酸性有毒燃焼ガス
と水酸化ナトリウムの中和反応と、フッ化カルシウム生
成の水処理反応とを、同時に連続して進行することがで
きる。このため、受液槽14は、その容量を小さくして
も、装置全体のフロン破壊能力を一定量保つことができ
るので、装置全体の容積を小さくすることができる。
【0017】以上に述べたフロンの無害化処理装置にお
いて、その工程を化学反応式を交えて説明する。反応原
料供給装置により燃焼装置Bに至った各混合ガスは、バ
ーナー7が供する熱によって燃焼室8内において、下記
の化学式(1),(2),(3)の通り分解する。本発明に
係る装置により処理可能なフロンとしては、例えば、以
下に述べるCFC12(ジクロロジフルオロメタン)、
HCFC22(クロロジフルオロメタン)、HFC13
4a(1.1.1.2- テトラフルオロエタン) が挙げ
られる。 CFC12: CF2 Cl2 +C3 8 +5O2 → 2HF+2HCl+4CO2 +2H2 O・・(1) HCFC22: CF2 ClH+C3 8 +11/ 2O2 → 2HF+HCl+4CO2 +3H2 O・・・(2) HFC134a: CF3 CH2 F+C3 8 +13/ 2O2 → 4HF+5CO2 +3H2 O・・・・・・・(3)
【0018】また、生成した燃焼ガスは、燃焼室8の外
側に配置された冷却管9を還流する冷却水により急冷さ
れた後、燃焼ガス中の有害酸性ガスであるフッ化水素及
び塩化水素は、燃焼室8直下の洗浄塔13に至り、噴霧
装置20より流下される水酸化ナトリウムを含むアルカ
リ水溶液により、下記の化学式(4),(5)の通り中和
処理される。 HCl+ NaOH→NaCl+ H2 O ・・・・・・・・・・・(4) HF+ NaOH→NaF+H2 O ・・・・・・・・・・・・・(5)
【0019】上記の状態では受液槽14には未反応過剰
の水酸化ナトリウム、塩化ナトリウム、フッ化ナトリウ
ムの各水溶液が混在する。PHメーター21の監視のも
と受液槽14の水溶液がアルカリ性の間は、第1管路1
6の第1バルブ17を開き、第2管路18の第2バルブ
19を閉じることにより、洗浄装置Cに備わる循環装置
中を、受液槽14中のアルカリ水溶液が還流するので、
この中和反応は、連続して行われる。また、フロンの燃
焼反応によって生成する二酸化炭素ガス等は、活性炭フ
ィルター22に至り無害化されて、排ガス管を経由して
排出される。
【0020】一方、PHメーター21により受液槽14
の水溶液が中性に近づくと、第1バルブ17を閉めて、
第2バルブ19を開くことにより、該受液槽14の要処
理液は、送込み装置Gを用いて水処理装置Dの水処理槽
27に送り込まれる。その後に、第1供給管15より受
液槽14に新たに水酸化ナトリウム水溶液が注入され、
洗浄装置C内では前記化学式(4),(5)で示される中
和反応が再開される。また、塩化カルシウム水溶液を蓄
えた水処理槽27内においては、下記の化学式(6)に
示す反応が行われる。 2NaF+CaCl2 →CaF2 +2NaCl ・・・・・・・(6)
【0021】ここで、フッ化カルシウムは、常温におい
て固体であり、無害である。水に対する溶解度はフッ化
ナトリウムと比較して大変低いので、フッ化ナトリウム
を含む有害水溶液からフッ素組成を分離回収することが
可能となる。しかし、その粒子は非常に細かいので、そ
のままでは水処理槽27内で沈殿させ、排出する操作が
しづらい。そこで、水処理反応を効率的に稼動するため
にフッ化カルシウムの凝集速度を上げる必要がある。本
発明においては水処理槽27中に高分子凝集剤を投入す
ることと、前述したとおり、燃焼室8の内壁が鉄で構成
されているので、その内壁部が、フロン燃焼時に反応原
料ガスと同時に酸化され酸化鉄となり、その酸化鉄が、
燃焼装置Bの垂直下に配置される洗浄装置C内の受液槽
14に混入し、更に水処理装置Dに第2管路18を経由
して混入可能な構成になっていることにより実践してい
る。水処理槽27内で浮遊する酸化鉄粒子がフッ化カル
シウム凝集の核となることにより、高分子凝集剤の凝集
力とあわせてすばやくフッ化カルシウムを沈殿せしめ、
排出操作を効率的に行うことができるものと推察され
る。
【0022】また、このフッ化カルシウムの沈殿物除去
作業を行うため、図2に示す水処理装置も考えられる。
図2において、前記第2管路18の先端部は二つに分岐
されて、各分岐管路部18bには、それぞれ第3バルブ
34が組み込まれている。水処理装置Dに連結する方の
第3バルブ34のみを開き、他のバルブを閉じれば、中
和処理を終えた要処理液は、一方の水処理装置Dのみに
送り込まれる。この水処理装置Dにてフッ化カルシウム
生成の水処理反応を行い、フッ化カルシウムが、凝集沈
殿するのを待機している間において、他方の水処理装置
D’に連結された第3バルブ34のみを開いて、他のバ
ルブを閉じれば、中和処理を終えた要処理液は、この水
処理装置D’のみに送り込まれる。フッ化カルシウムが
凝集沈殿するのを待機する時間を利用して、順次他方の
水処理装置に要処理液を送り込むことが可能となるの
で、連続して水処理反応を遂行することができ、フロン
の無害化の処理能力を向上できる。なお、図2において
は水処理装置が2台の場合の例を示したが、第2管路1
8の分岐数を増やし、該分岐数と同数の第3バルブ34
と、分岐管路部18bと、水処理装置Dとを設置すれ
ば、上述と同様に連続して要処理液の水処理反応を行う
ことができる。
【0023】
【発明の効果】本発明のフロン無害化処理装置は、洗浄
装置と水処理装置とが分離されているため、洗浄装置を
構成する受液槽を小型化できると共に、フロンの燃焼装
置と、中和反応を司る洗浄装置とが一体化されているた
め、フロンの無害化処理過程において両者を連結する管
経路が不要となり、更に、洗浄装置に備わるアルカリ水
溶液の循環装置における管路と、水処理装置に備わる洗
浄装置と連結するための要処理液送込み装置における管
路とは、その各々の管路の一部とポンプを共用すること
ができるので、フロン無害化処理装置を小型化すること
ができる。このため、本装置をフロン発生現場に持ち込
んで、フロンの分解処理を行える。また、洗浄装置にお
ける中和反応と、水処理装置におけるフッ化カルシウム
の生成反応を同時に進行し、連続して操業できるので、
フロンの燃焼分解無害化処理を時間的に効率よく行うこ
とが可能となる。従って、フロン処理装置を小型化しつ
つ、燃焼分解装置全体のフロン破壊能力を一定量保つこ
とができるので、社会全体として分解するフロンの総量
を増すことに貢献することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のフロン無害化処理装置を示
す図である。
【図2】別の実施例の水処理装置を示す図である。
【符号の説明】
B:燃焼装置 C:洗浄装置 D:水処理装置 E:循環装置 G:送込み装置 L:アルカリ水溶液 P2 :第2循環ポンプ 8:燃焼室 13:洗浄塔 14:受液槽 16:第1管路 18:第2管路 27:水処理槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07B 37/06 C07C 19/08 4H006 C07C 19/08 19/10 19/10 F23G 7/06 ZABD F23G 7/06 ZAB B01D 53/34 134E F23J 15/04 F23J 15/00 E (72)発明者 金 ▲煕▼濬 愛知県豊橋市北山町字東浦2−1 高師住 宅4−401 (72)発明者 竹生 佳永 愛知県豊川市美幸町1丁目26番地 株式会 社共栄社内 (72)発明者 森 勝男 愛知県豊川市美幸町1丁目26番地 株式会 社共栄社内 Fターム(参考) 3K070 DA01 DA43 3K078 AA10 BA03 BA21 4D002 AA19 AA21 AA23 BA02 BA05 CA01 DA01 DA05 DA12 DA17 EA01 EA02 EA13 FA10 GA03 GB09 HA01 4D015 BA04 BA05 BA19 BA21 BA24 BB12 CA20 DA17 DB01 DC02 EA06 EA32 FA01 FA28 FA30 4D020 AA10 BA01 BA08 BB03 CB25 CC06 CC20 CC21 CD04 CD10 DA01 DA02 DB05 DB08 4H006 AA05 AC13 AC26 EA02 EA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロンを燃焼させた燃焼ガスをアルカリ
    水溶液で中和させて、該フロンを無害化処理する装置で
    あって、 前記フロンと可燃気体との混合気体を燃焼させる燃焼装
    置と、 前記燃焼装置における燃焼により発生したフロン燃焼ガ
    スを中和洗浄させるために、循環装置により循環使用さ
    れるアルカリ水溶液を洗浄塔の上端部から連続流下させ
    て、その下端部に設けられた受液槽に受液させる構成の
    洗浄装置と、 前記受液槽に受液されて、フロン燃焼ガスの中和処理に
    より中性化されたアルカリ水溶液の要処理液を、塩化カ
    ルシウム水溶液が収容された水処理槽内に、送込み装置
    により送り込んで、水処理するための水処理装置とを備
    え、 前記燃焼装置の直下に前記洗浄装置が連設されているこ
    とを特徴とするフロン無害化処理装置。
  2. 【請求項2】 前記水処理装置は、複数台設置され、前
    記送込み装置を構成する管路の先端部は分岐されて、各
    水処理装置に対して前記要処理液が送り込み可能になっ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のフロン無害化
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記循環装置と、前記送込み装置とは、
    その管路の一部とポンプとを共有していることを特徴と
    する請求項1又は2に記載のフロン無害化処理装置。
  4. 【請求項4】 前記燃焼装置を構成する燃焼室の内壁
    は、鉄で構成されて、燃焼時に生ずる酸化鉄を、前記要
    処理液に含まれるフッ化カルシウムの凝集剤として機能
    させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに
    記載のフロン無害化処理装置。
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