JPH08309147A - フロンの燃焼分解方法および装置 - Google Patents

フロンの燃焼分解方法および装置

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JPH08309147A
JPH08309147A JP7122795A JP12279595A JPH08309147A JP H08309147 A JPH08309147 A JP H08309147A JP 7122795 A JP7122795 A JP 7122795A JP 12279595 A JP12279595 A JP 12279595A JP H08309147 A JPH08309147 A JP H08309147A
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Takeo Yoshigae
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロン/メタン容量比を大きくすることを可
能にし、これによってフロンの処理コストを低減させ得
るようにする。 【構成】 フロンガスG1に、水素または気体状の直鎖
系炭化水素からなる助燃剤G2と、酸素含有ガスOとを
付与して燃焼処理し、フロンガスG1を分解するフロン
ガスG1の燃焼分解装置1であって、円筒状の燃焼容器
2と、この燃焼容器2内にフロンガスG1、助燃剤G2
および酸素含有ガスOを供給するバーナ21,22とが
備えられ、上記バーナ21,22は、その中心線が円筒
状燃焼容器2の内周壁面の接線方向に延びるように配置
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有害廃棄物であるフロ
ンガスを、水素または炭化水素系燃料を用いて燃焼分解
することにより無害化処理するフロンの燃焼分解方法お
よび装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フロンは極めて安定した化合物であり、
かつ取り扱いや液化が容易である等の理由で、これまで
スプレー剤、発泡剤、冷媒等として各所で多用されてき
たが、近年、フロンガスによるオゾン層の破壊が問題に
なり、地球環境保全の面でその無害化処理が注目される
に到っている。
【0003】しかしながら、フロンは非常に分解し難い
物質であり、単にフロンに酸素を供給するだけの通常の
燃焼処理では燃焼分解しないが、フロンの分解反応に係
る熱力学定数の値(表1)で判るように、フロンに水素
やメタン等の炭化水素が混入されると分解し易くなるこ
とが知られている。
【0004】
【表1】
【0005】この原理を利用したフロンの分解方法とし
て、特開平3−51611号公報によって開示されたも
のが知られている。この方法においては、フロンガス
に、助燃剤である水素または炭化水素系の燃料を混入
し、さらにこれらに酸素を供給してフロンガスを燃焼分
解するようにしている。こうすることによって、フロン
は熱力学的に有利な反応を行い、酸素を供給するだけの
単純な燃焼処理では分解し得なかったフロンが確実に燃
焼し、分解すると説明されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フロンに上
記助燃剤であるメタンガスを混入したとしても、この混
合ガスを、ただ単純に燃焼室内に導入するだけでは確実
にフロンを分解することができないことが知られてい
る。このことは、円筒バーナを用いた試験の結果から明
らかになっている。すなわち、フロンの一種であるフロ
ン−12とメタンとの容量比が0.2以下のときにはフ
ロン−12を完全に分解することができるが、上記容量
比が0.2を越えるとフロン−12の分解率が低下し、
容量比が約0.5になると分解率が約90%にまで低下
するのである。さらに上記容量比が0.6以上になると
多量の煤が発生し、不完全燃焼を起こすという問題点を
有している。
【0007】以上、フロン−12を例に挙げて説明した
が、他の種類のフロンについても容量比の域値に大小は
あるものの基本的には上記と同様の傾向にある。従っ
て、従来はフロンに助燃剤を混入するにしても、上記容
量比を0.2以下にしなければならず、フロンに比べて
助燃剤の量が約4倍と非常に多くなり、処理コストが嵩
むという問題点を有している。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、フロン/メタン容量比を大
きくすることを可能にし、これによってフロンの処理コ
ストを低減させ得るフロンの燃焼分解方法および装置を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
フロンの燃焼分解方法は、フロン含有ガスに、水素また
は気体状の直鎖系炭化水素からなる助燃剤と、酸素含有
ガスとを混合させて燃焼処理し、フロン含有ガスを分解
するフロンの燃焼分解方法において、上記フロンと、上
記助燃剤と、上記酸素含有ガスとを、円筒状燃焼容器の
内周壁面の接線方向に同時に供給し、燃焼容器内で旋回
流を形成させながらフロンを燃焼分解することを特徴と
するものである。
【0010】本発明の請求項2記載のフロンの燃焼分解
装置は、フロン含有ガスに、水素または気体状の直鎖系
炭化水素からなる助燃剤と、酸素含有ガスとを混合させ
て燃焼処理し、フロン含有ガスを分解するフロンの燃焼
分解装置であって、円筒状の燃焼容器と、この燃焼容器
内にフロン、助燃剤および酸素含有ガスを供給するバー
ナとが備えられ、上記バーナは、その中心線が円筒状燃
焼容器の内周壁面の接線方向に延びるように配置されて
いることを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項3記載のフロンの燃焼分解
装置は、請求項2記載のフロンの燃焼分解装置におい
て、上記燃焼容器は、燃焼負荷率が5×106〜18×
106kcal/m3・hrになるように容量設定されて
いることを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項4記載のフロンの燃焼分解
装置は、請求項2または3記載のフロンの燃焼分解装置
において、上記燃焼容器の下流側にフロンの燃焼分解に
よって生成した排ガスを処理する排ガス処理装置が設け
られていることを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項5記載のフロンの燃焼分解
装置は、請求項4記載のフロンの燃焼分解装置におい
て、上記排ガス処理装置は、フロンの分解物を吸収して
中和する中和液の滞留可能な吸収水槽と、この吸収水槽
での中和によって得られたフッ素を含む溶解塩を沈殿塩
にする反応槽と、上記沈殿塩を沈殿させる沈殿槽とを有
し、上記吸収水槽は、頂部から上記排ガスを受け入れる
底部が開口したダウンカマー管と、このダウンカマー管
を包囲し、かつ底部が開口しているとともに、上部にオ
ーバーフロー部の設けられたエアーリフト管とを有して
いることを特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項6記載のフロンの燃焼分解
装置は、請求項5記載のフロンの燃焼分解装置におい
て、上記吸収水槽と、上記反応槽との間に吸収水槽から
導出された液を中和する中和槽が設けられていることを
特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項7記載のフロンの燃焼分解
装置は、請求項5または6記載のフロンの燃焼分解装置
において、上記沈殿槽の上澄液を上記吸収水槽に循環供
給する配管が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0016】本発明の請求項8記載のフロンの燃焼分解
装置は、請求項5乃至7のいずれかに記載のフロンの燃
焼分解装置において、上記エアーリフト管の外周面と、
上記吸収水槽の内周面との間の気相空間に存在する排ガ
スが供給されるガス洗浄塔が設けられていることを特徴
とするものである。
【0017】本発明の請求項9記載のフロンの燃焼分解
装置は、請求項5乃至7のいずれかに記載のフロンの燃
焼分解装置において、上記エアーリフト管の外周面と、
上記吸収水槽の内周面との間の気相空間に存在する排ガ
スが供給される活性炭吸着槽が設けられていることを特
徴とするものである。
【0018】
【作用】上記請求項1記載のフロンの燃焼分解方法によ
れば、フロンは、助燃剤および酸素含有ガスと同時に内
周壁面の接線方向に向かうように円筒状燃焼容器内に供
給されるため、燃焼容器内に旋回流が形成される。この
旋回流の形成によって、フロンと、助燃剤および酸素含
有ガスとの混合が確実かつ均一に行われ、この均一混合
によってフロンおよび助燃剤の周りに存在する酸素濃度
の濃淡がなくなり、フロンおよび助燃剤の均一燃焼が促
進され、燃焼温度がフロンの分解温度以上にまで上昇す
ることによってフロンは確実に燃焼分解する。これによ
ってフロンの効率のよい分解が可能になる。
【0019】上記請求項2記載のフロンの燃焼分解装置
によれば、円筒状燃焼容器に設けられたバーナは、その
中心線が円筒状燃焼容器の内周壁面の接線方向に延びる
ように配置されているため、このバーナから燃焼容器内
に供給されたフロン、助燃剤および酸素含有ガスは、上
記内周壁面に誘導されて容器内で旋回し、旋回流が形成
される。この旋回流の形成によって、フロンと、助燃剤
および酸素含有ガスとの混合が確実かつ均一に行われ、
これによってフロンおよび助燃剤の燃焼が促進され、燃
焼温度がフロンの分解温度以上にまで上昇することによ
ってフロンは確実に燃焼分解する。これによってフロン
の効率のよい分解が可能になる。
【0020】上記請求項3記載のフロンの燃焼分解装置
によれば、助燃剤に対する燃焼負荷率が5×106〜1
8×106kcal/m3・hrになるように燃焼容器が
容量設定されているため、上記燃焼負荷率が5×106
kcal/m3・hr未満のときに生じる炉内温度の低
下や、18×106kcal/m3・hrを越えたときに
生じる炉内滞留時間の減少に起因したフロン分解率の低
下が阻止される。
【0021】上記請求項4記載のフロンの燃焼分解装置
によれば、燃焼容器の下流側にフロンの燃焼分解によっ
て生成した排ガスを処理する排ガス処理装置が設けられ
ているため、燃焼分解装置から排出された排ガスは、こ
の排ガス処理装置で処理されることによって無害化され
る。
【0022】上記請求項5記載のフロンの燃焼分解装置
によれば、燃焼分解装置から排出された排ガスは、ダウ
ンカマー管に供給され、排ガスの圧力によってダウンカ
マー管内の液位を押し下げ、底部開口から気泡状態で放
出され、ダウンカマー管の外周面とエアーリフト管の内
周面との間の気液接触域を通って上昇する。このように
排ガスが気泡状態で中和液と接触するため、排ガスの中
和液に対する接触面積が増大し、排ガスの中和処理が確
実かつ効率的に行われる。
【0023】また、上記気泡の発生によって気液接触域
内の液の密度が低下するため、吸収水槽内の中和液がエ
アーリフト管の底部開口から気液接触域内に侵入し、同
域内の気液混合状態の液が上方に押し上げられて上部の
オーバーフロー部から吸収水槽内に戻され、これによっ
て中和液は循環移動する。従って、上記気液接触域内に
は常に吸収水槽内の新たな中和液が供給された状態にな
り、排ガスの中和処理が確実になる。
【0024】上記請求項6記載のフロンの燃焼分解装置
によれば、吸収水槽と、沈殿槽との間に吸収水槽から導
出された液を中和する中和槽が設けられているため、吸
収水槽において残留した未中和のフッ化水素がこの中和
槽で中和される。
【0025】上記請求項7記載のフロンの燃焼分解装置
によれば、沈殿槽の上澄液を吸収水槽に循環供給する配
管が設けられているため、pH調製された上澄液がこの
配管を通って中和液として吸収水槽に戻される。
【0026】上記請求項8記載のフロンの燃焼分解装置
によれば、エアーリフト管の外周面と、上記吸収水槽の
内周面との間の気相空間に存在する排ガスが供給される
ガス洗浄塔が設けられているため、このガス洗浄塔にお
ける処理によって上記空間内に滞留していた排ガス中の
フッ化水素やダイオキシン類等の有害物が吸収除去され
る。
【0027】上記請求項9記載のフロンの燃焼分解装置
によれば、エアーリフト管の外周面と、上記吸収水槽の
内周面との間の気相空間に存在する排ガスが供給される
活性炭吸着槽が設けられているため、この活性炭吸着槽
における処理によって上記空間内に滞留していた排ガス
中のフッ化水素やダイオキシン類等の有害物が吸着除去
される。
【0028】
【実施例】図1は、本発明に係るフロンガス燃焼分解装
置の第1実施例を示す説明図であり、(イ)は側面断面
視の説明図、(ロ)は(イ)のA−A線視図である。こ
れらの図に示すように、燃焼分解装置1は、内部が空洞
の燃焼容器2と、この燃焼容器2内に原料ガスGを供給
する第1バーナ21と、燃焼容器2内に酸素含有ガスO
を供給する第2バーナ22と、フロンガスG1と助燃剤
G2とを混合して原料ガスGにするガス混合器3とから
構成されている。
【0029】上記燃焼容器2は円筒状を呈し、内部に耐
火物で内張りされた燃焼室23を有している。この燃焼
室23の底部には排ガス排出孔24が設けられている。
上記第1バーナ21および第2バーナ22は、燃焼容器
2の上部であって、燃焼室23の周壁面25の接線方向
に向けて原料ガスGおよび酸素含有ガスOを噴射供給す
る位置に取り付けられている。本実施例においては、第
1バーナ21および第2バーナ22の噴射孔は、周壁面
25において互いに対向する位置に設けられているが、
それらの位置関係に限定はなく、周壁面25の接線方向
に原料ガスGおよび酸素含有ガスOを供給できるように
さえなっておればいずれに設けてもよい。
【0030】上記原料ガスGおよび酸素含有ガスOの通
路にはそれぞれ図略のブロアが設けられており、これら
ブロアを駆動することによって原料ガスGおよび酸素含
有ガスOが第1バーナ21および第2バーナ22を通っ
て燃焼室23内に供給されるようになっている。また、
燃焼室23内には図略の火花放電の端子やニクロム線か
らなる着火手段が設けられており、この着火手段への通
電によって原料ガスGが着火されるようになっている。
【0031】上記ガス混合器3は、内部が空洞の密閉容
器で形成され、このガス混合器3内にフロンガスG1お
よび助燃剤G2が供給され、これらが滞留している間に
混合されて原料ガスGになり、底部から燃焼容器2に向
けて導出されるようになっている。
【0032】上記フロンガスG1としては、フロン−1
1、フロン−12、フロン−13、フロン−13B1、
フロン−14、フロン−21、フロン−22、フロン−
23、フロン−112、フロン−113、フロン−11
4、フロン−114B2、フロン115、フロン−11
6、フロン−142b、フロン−152a等を挙げるこ
とができる。本発明においては、これらのフロンに他の
種類のガスが混入されているものもフロンガスとしての
処理の対象になる。
【0033】また、上記助燃剤G2としては、メタンが
好適に使用されるが、メタンの他にもエタン、プロパ
ン、ブタン等の常温で気体の直鎖系炭化水素も使用し得
る。さらに、水素も助燃剤G2として使用し得る。
【0034】第1実施例の燃焼分解装置1の上記構成に
よれば、ガス混合器3に導入されたフロンガスG1およ
び助燃剤G2は、ガス混合器3の内部で混合され、原料
ガスGとなって第1バーナ21を通って燃焼室23内に
供給されるとともに、酸素含有ガスOが第2バーナ22
を通って燃焼室23内に供給される。
【0035】そして、第1バーナ21および第2バーナ
22から噴射された原料ガスGおよび酸素含有ガスO
は、バーナの中心線の延びる方向が周壁面25の接線方
向に向かっていることによって、燃焼室23の周壁面2
5の接線方向に誘導され、燃焼室23内を旋回する。こ
の旋回による旋回流の形成によって燃焼室23内での原
料ガスGと酸素含有ガスOとの混合が確実に行われ、こ
れによって助燃剤G2に均一に酸素含有ガスO中の酸素
が供給された状態になり、フロンガスG1の燃焼分解が
確実に行われることになる。フロンが燃焼分解して生成
した排ガスWは排ガス排出孔24を通って燃焼室23外
に導出される。
【0036】本実施例においては、第1バーナ21から
噴射される原料ガスGの流速は30m/sec設定され
ているとともに、第2バーナ22から噴射される酸素含
有ガスOの流速は70m/secに設定されている。ま
た、本実施例においては、フロンガスG1としてフロン
−12が、助燃剤G2としてメタンガスが供給され、酸
素含有ガスOとして空気が供給されている。この場合の
反応式は、 CCl22+CH4+2O2→2CO2+HCl+2HF である。この燃焼分解による燃焼室23内の温度は11
00℃であった。
【0037】そして、本発明においては、燃焼室23内
の燃焼負荷率(燃焼室23内の単位容積(m3)、単位
時間(hr)当りの原料ガスGの発熱量(kcal))
は、5×106〜18×106kcal/m3・hrにな
るように制御されている。このように制御される理由
は、燃焼負荷率が5×106kcal/m3・hr未満で
あると、燃焼室23内の温度が所定の温度よりも低下
し、フロン分解率が低下するためであり、また燃焼負荷
率が18×106kcal/m3・hrを越えると、フロ
ンガスG1の燃焼室23内での滞留時間が短くなり、フ
ロン分解率が低下するためである。
【0038】図2は、燃焼負荷率とフロン分解率との関
係を示すグラフである。このグラフは、フロンガスG1
としてフロン−12を用い、助燃剤G2としてメタンガ
スを用い、フロン/メタン容量比を0.5に設定し、か
つ空気比を1.2に制御した場合のフロン分解率の実測
値を燃焼負荷率との関係でプロットしたものである。上
記条件での原料ガスGの燃焼によって燃焼室23内の温
度は1100℃になった。このグラフによれば、燃焼負
荷率が18×106kcal/m3・hrを越えると、ほ
とんど100%に近かったフロン分解率が99.99%
以下にまで低下しているのが判る。
【0039】図3は、フロン/メタン比とフロン分解率
との関係を示すグラフである。このグラフは、上記燃焼
負荷率の条件(5×106〜18×106kcal/m3
・hr)を満足させ、かつ空気比を1.2に制御した上
で、フロン/メタン比を種々変動させてフロンガスG1
に燃焼分解処理を施し、得られた排ガスWを分析するこ
とによってフロン分解率を算出した結果をプロットした
ものである。なお、グラフ中の点線は比較例であり、単
純な円筒バーナによって燃焼させた場合のものである。
【0040】図3のグラフで判るように、比較例におい
ては、フロン/メタン比が0.5を越えるとフロン分解
率は急激に低下し、フロン/メタン比を0.6にした場
合はフロン分解率が99.4%にまで低下しているのに
対して、本発明においては、フロン/メタン比が0.5
を越えても、フロン分解率が減少する変化率は比較例よ
りも小さく、上記比を0.9にした場合でもフロン分解
率は99.6%に留まっている。これにより、燃焼室2
3内で旋回流を形成させること、および燃焼負荷率を5
×106〜18×106kcal/m3・hrの範囲内に
設定することが、いかにフロンを燃焼分解する上で有効
であるかが判る。
【0041】図4は、本発明に係るフロンガス燃焼分解
装置の第2実施例を示す説明図であり、(イ)は側面断
面視の説明図、(ロ)は(イ)のB−B線視図である。
この例の場合は、ガス混合器3の下流側に酸素含有ガス
混合器4が設けられており、ガス混合器3からの原料ガ
スGおよび酸素含有ガスOが酸素含有ガス混合器4に供
給されるようになっている。そして、この酸素含有ガス
混合器4内において予め原料ガスGに酸素含有ガスOが
混入され混合されるようになっている。そして、原料ガ
スGと酸素含有ガスOとが混合されて形成された酸素混
入済原料ガスG′が第1バーナ21を通って燃焼室23
内に供給されるようになっている。従って第2実施例の
場合は、特に第2バーナ22を設ける必要はない。
【0042】この第2実施例の構成によれば、燃焼室2
3内に供給される酸素混入済原料ガスG′にはすでに酸
素含有ガスOが均一に分散された状態になっているた
め、上記旋回流とも相俟ってフロンガスG1の燃焼室2
3内での燃焼分解が確実に行われる。
【0043】図5は、燃焼分解装置の下流側に排ガス処
理装置が設けられた状態を示す説明図である。なお、燃
焼分解装置1は図1に示す第1実施例のものが用いられ
ている。この図に示すように、排ガス処理装置50は、
燃焼容器2の底部に設けられた吸収水槽5と、この吸収
水槽5内から抜き出された廃液を貯留する貯留槽(中和
層)6と、この貯留槽6内の下流側に設けられ、かつ、
廃液中のフッ化ナトリウムをフッ化カルシウムに変える
反応槽7と、この反応槽7で生成した沈殿物を分離する
沈殿槽10と、pH調整用のアルカリ原液を貯留するア
ルカリ槽8とから構成されている。
【0044】上記吸収水槽5は、上部に槽内を閉止する
天井壁51を有し、この天井壁51によって槽内は外部
と遮断されている。天井壁51の中央部には排ガス排出
孔24に対応した連絡孔52が穿設され、排ガス排出孔
24からの排ガスWはこの連絡孔52を通って吸収水槽
5内に供給されるようになっている。そして、天井壁5
1の下面部には、連絡孔52からの排ガスWを案内する
ダウンカマー管53が垂下されているとともに、このダ
ウンカマー管53を包囲するようにエアーリフト管54
が垂下されている。
【0045】上記ダウンカマー管53の底部は吸収水槽
5内に向かって開放され、かつ下部周壁には所定個数の
気泡孔53aが穿設されている。また、上記エアーリフ
ト管54の底部はダウンカマー管53の底部よりも下位
に位置設定され、吸収水槽5内に向かって開放されてい
る。エアーリフト管54の上部には吸収水槽5内の液面
よりも上部に液抜き孔(オーバーフロー部)54aが設
けられている。そして、ダウンカマー管53の外周面
と、エアーリフト管54の内周面との間に環状の気液接
触域534が形成されている。また、エアーリフト管5
4の外周面と、吸収水槽5の内周面との間にはアルカリ
水溶液貯留域55が形成されている。本実施例において
は、アルカリ水溶液として水酸化ナトリウムが用いられ
ている。
【0046】また、天井壁51には、排気管56が設け
られ、この排気管56を通して吸収水槽5内の液面上部
の空間に滞留している排ガスが導出されるようになって
いる。導出された上記排ガスは、活性炭吸着槽9に導入
され、ガス中のフッ素成分やダイオキシン等の有害物が
吸着除去されるようになっている。なお、吸収水槽5と
活性炭吸着槽9との間に洗浄塔91を介在させ、上記滞
留排ガスが活性炭吸着槽9に到達するまでの間にこの洗
浄塔91において槽内のアルカリ水溶液と接触させるよ
うにしてもよい。こうすることによって、滞留排ガス中
の塩化水素やフッ化水素の除去効率が向上する。
【0047】ダウンカマー管53およびエアーリフト管
54を備えた吸収水槽5の上記構成によれば、燃焼分解
装置1から排ガス排出孔24を通ってダウンカマー管5
3内に排出された排ガスWは、その圧力によってダウン
カマー管53内の液位を押し下げ、気泡孔53aおよび
底部の開放口から気液接触域534内に気泡状態で導出
される。
【0048】この気泡の導出によって気液接触域534
内は気液二相流となり、これによって液の密度が低下す
るため、密度差によってアルカリ水溶液貯留域55内の
アルカリ水溶液はエアーリフト管54の底部開口から気
液接触域534内に侵入し、その結果気液接触域534
内の液位はアルカリ水溶液貯留域55内の液位よりを上
昇し、気液接触域534内のアルカリ水溶液は液抜き孔
54aからアルカリ水溶液貯留域55内に戻され、これ
が繰り返されてアルカリ水溶液は気液接触域534とア
ルカリ水溶液貯留域55との間を循環する。
【0049】一方、ダウンカマー管53から導出された
排ガスWの気泡はアルカリ水溶液と接触し、これによっ
て排ガス中の塩化水素およびフッ化水素が中和され、除
去される。そして、エアーリフト管54の底部開口から
は常に新たなアルカリ水溶液が補給されるため、上記中
和が効率よく行われる。
【0050】なお、上記の中和反応の反応式は以下の通
りである。
【0051】2HCl+2HF+4NaOH→2NaC
l+2NaF+4H2O 上記貯留槽6は、上記反応の進行によって吸収水槽5内
のアルカリ水溶液のアルカリ度が所定のレベルにまで低
下したときに、それを抜き出して貯留するためのもので
ある。この貯留槽6には適宜アルカリ槽8からpH調整
用のアルカリ原液が供給され、pH制御によって残留し
ているフッ化水素等が中和処理されるようになってい
る。また、貯留槽6内の廃液は適宜反応槽7に供給され
るようになっている。
【0052】上記反応槽7は、貯留槽6から送り込まれ
た廃液からフッ化ナトリウムを取り除くためのものであ
る。この反応槽7においては、撹拌翼71を駆動させて
廃液を撹拌しながら、塩化カルシウムまたは水酸化カル
シウム等のフッ化ナトリウムと反応する塩類B1、およ
び凝集剤B2が添加され、以下の反応によってフッ化カ
ルシウムを生成させるようにしている。
【0053】2NaF+CaCl2→2NaCl+Ca
2 2NaF+Ca(OH)2+2HCl→CaF2+NaC
l+2H2O 上記フッ化カルシウムを含む液は下流側の沈殿槽10に
送りこまれ、ここでの静置でフッ化カルシウムは沈殿す
るため、適宜抜き出すようにしている。また、沈殿槽1
0の上澄液は、ポンプ72の駆動によって吸収水槽5内
に戻され、循環使用することも可能になっている。この
上澄液にアルカリ槽8からのアルカリ原液や水Mが添加
され、pHが調節されるようになっている。
【0054】このような排ガス処理装置50を設けるこ
とにより、燃焼分解装置1におけるフロンガスG1の燃
焼分解と同時に排ガスや廃液の処理を行うことが可能に
なり好都合である。例えば、排気管56を通して導出さ
れる排ガス中のHCLおよびHFの濃度はそれぞれ略1
00mg/Nm3および5mg/Nm3以下になり、排ガ
スW中の有害成分がほとんど除去されたことを示してい
る。また、活性炭吸着槽9から導出されるガス中のダイ
オキシン類の濃度は0.1mg/Nm3であり、ほとん
どのダイオキシン類が吸着除去されている。
【0055】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のフロンの燃焼分
解方法によれば、フロンは、助燃剤および酸素含有ガス
と同時に内周壁面の接線方向に向かうように円筒状燃焼
容器内に供給されるため、燃焼容器内に旋回流が形成さ
れ、これによってフロンと助燃剤および酸素含有ガスと
の混合が均一に行われる。この均一混合によってフロン
および助燃剤の燃焼が促進され、燃焼温度がフロンの分
解温度以上にまで上昇することによってフロンは確実に
燃焼分解するため、フロン/助燃剤比を大きくすること
が可能であり、低コストでフロンを無害化処理する上で
好都合である。
【0056】本発明の請求項2記載のフロンの燃焼分解
装置によれば、円筒状燃焼容器に設けられたバーナは、
その中心線が円筒状燃焼容器の内周壁面の接線方向に延
びるように配置されているため、このバーナから燃焼容
器内に供給されたフロン、助燃剤および酸素含有ガス
は、上記内周壁面に誘導されて容器内で旋回し、旋回流
が形成される。この旋回流の形成によって、フロンと、
助燃剤および酸素含有ガスとの混合が均一に行われ、こ
れによってフロンおよび助燃剤の燃焼が促進され、燃焼
温度がフロンの分解温度以上にまで上昇するため、フロ
ンは確実に燃焼分解し、その結果フロン/助燃剤比を大
きくすることが可能であり、低コストでフロンを無害化
処理する上で好都合である。
【0057】本発明の請求項3記載のフロンの燃焼分解
装置によれば、助燃剤に対する燃焼負荷率が5×106
〜18×106kcal/m3・hrになるように燃焼容
器が容量設定されているため、上記燃焼負荷率が5×1
6kcal/m3・hr未満のときに生じる炉内温度の
低下や、18×106kcal/m3・hrを越えたとき
に生じる炉内滞留時間の減少に起因したフロン分解率の
低下が阻止され、フロンの燃焼分解を確実に行う上で好
都合である。
【0058】上記請求項4記載のフロンの燃焼分解装置
によれば、燃焼容器の下流側にフロンの燃焼分解によっ
て生成した排ガスを処理する排ガス処理装置が設けられ
ているため、燃焼分解装置から排ガスをこの排ガス処理
装置で処理することによって無害化され、フロンを燃焼
分解した後に二次的に生成される有害物質による環境汚
染を確実に防止する上で有効である。
【0059】上記請求項5記載のフロンの燃焼分解装置
によれば、燃焼分解装置から排出された排ガスは、ダウ
ンカマー管に供給され、排ガス圧力によってダウンカマ
ー管内の液位を押し下げ、底部開口から気泡状態で放出
され、ダウンカマー管の外周面とエアーリフト管の内周
面との間の気液接触域を通って上昇する。このように排
ガスが気泡状態で中和液と接触するため、排ガスの中和
液に対する接触面積が増大し、排ガスの中和処理が確実
かつ効率的に行われる。
【0060】また、上記気泡の発生によって気液接触域
内の液の密度が低下するため、吸収水槽内の中和液がエ
アーリフト管の底部開口から気液接触域内に侵入し、同
域内の気液混合状態の液が上方に押し上げられて上部の
オーバーフロー部から吸収水槽内に戻され、これによっ
て中和液は循環移動する。従って、上記気液接触域内に
は常に吸収水槽内の新たな中和液が供給された状態にな
り、排ガスの中和処理を確実に行う上で好都合である。
【0061】本発明の請求項6記載のフロンの燃焼分解
装置によれば、吸収水槽と、沈殿槽との間に吸収水槽か
ら導出された液を中和する中和槽が設けられているた
め、吸収水槽において残留した未中和のフッ化水素がこ
の中和槽で中和され、中和処理を確実に行う上で有効で
ある。
【0062】本発明の請求項7記載のフロンの燃焼分解
装置によれば、沈殿槽の上澄液を吸収水槽に循環供給す
る配管が設けられているため、pH調製された上澄液が
この配管を通って中和液として吸収水槽に戻され、中和
液を有効活用する上で好都合である。
【0063】本発明の請求項8記載のフロンの燃焼分解
装置によれば、エアーリフト管の外周面と、上記吸収水
槽の内周面との間の気相空間に存在する排ガスが供給さ
れるガス洗浄塔が設けられているため、このガス洗浄塔
における処理によって上記空間内に滞留していた排ガス
中のフッ化水素やダイオキシン類等の有害物が吸収除去
され、有害物の外気への放出を確実に阻止する上で有効
である。
【0064】本発明の請求項9記載のフロンの燃焼分解
装置によれば、エアーリフト管の外周面と、上記吸収水
槽の内周面との間の気相空間に存在する排ガスが供給さ
れる活性炭吸着槽が設けられているため、この活性炭吸
着槽における処理によって上記空間内に滞留していた排
ガス中のフッ化水素やダイオキシン類等の有害物が吸着
除去され、有害物の外気への放出を確実に阻止する上で
有効である。
【0065】上記請求項7記載のフロンの燃焼分解装置
によれば、エアーリフト管の外周面と、上記吸収水槽の
内周面との間の気相空間に存在する排ガスが供給される
ガス洗浄塔が設けられているため、この活性炭吸着槽に
おける処理によって上記空間内に滞留していた排ガス中
のフッ化水素やダイオキシン類等の有害物が吸着除去さ
れ、有害物の外気への放出を確実に阻止する上で有効で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフロンガス燃焼分解装置の第1実
施例を示す説明図であり、(イ)は側面断面視の説明
図、(ロ)は(イ)のA−A線視図である。
【図2】燃焼負荷率とフロン分解率との関係を示すグラ
フである。
【図3】フロン/メタン比とフロン分解率との関係を示
すグラフである。
【図4】本発明に係るフロンガス燃焼分解装置の第2実
施例を示す説明図であり、(イ)は側面断面視の説明
図、(ロ)は(イ)のB−B線視図である。
【図5】燃焼分解装置の下流側に設けられた排ガス処理
装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 燃焼分解装置 2 燃焼容器 21 第1バーナ 22 第2バーナ 23 燃焼室 24 排ガス排出孔 25 周壁面 3 ガス混合器 4 酸素含有ガス混合器 5 吸収水槽 51 天井壁 52 連絡孔 53 ダウンカマー管 53a 気泡孔 54 エアーリフト管 534 気液接触域 54a 液抜き孔(オーバーフロー部) 55 アルカリ水溶液貯留域 56 排気管 6 貯留槽 7 反応槽 71 撹拌翼 8 アルカリ槽 9 活性炭吸着槽 10 沈殿槽 G 原料ガス G′ 酸素混入済原料ガス G1 フロンガス G2 助燃剤 M 水 B1 塩化カルシウムまたは水酸化カルシウム等の塩類 B2 凝集剤

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロン含有ガスに、水素または気体状の
    直鎖系炭化水素からなる助燃剤と、酸素含有ガスとを混
    合させて燃焼処理し、フロン含有ガスを分解するフロン
    の燃焼分解方法において、上記フロンと、上記助燃剤
    と、上記酸素含有ガスとを、円筒状燃焼容器の内周壁面
    の接線方向に同時に供給し、燃焼容器内で旋回流を形成
    させながらフロンを燃焼分解することを特徴とするフロ
    ンの燃焼分解方法。
  2. 【請求項2】 フロン含有ガスに、水素または気体状の
    直鎖系炭化水素からなる助燃剤と、酸素含有ガスとを混
    合させて燃焼処理し、フロン含有ガスを分解するフロン
    の燃焼分解装置であって、円筒状の燃焼容器と、この燃
    焼容器内にフロン、助燃剤および酸素含有ガスを供給す
    るバーナとが備えられ、上記バーナは、その中心線が円
    筒状燃焼容器の内周壁面の接線方向に延びるように配置
    されていることを特徴とするフロンの燃焼分解装置。
  3. 【請求項3】 上記燃焼容器は、燃焼負荷率が5×10
    6〜18×106kcal/m3・hrになるように容量
    設定されていることを特徴とする請求項2記載のフロン
    の燃焼分解装置。
  4. 【請求項4】 上記燃焼容器の下流側にフロンの燃焼分
    解によって生成した排ガスを処理する排ガス処理装置が
    設けられていることを特徴とする請求項2または3記載
    のフロンの燃焼分解装置。
  5. 【請求項5】 上記排ガス処理装置は、フロンの分解物
    を吸収して中和する中和液の滞留可能な吸収水槽と、こ
    の吸収水槽での中和によって得られたフッ素を含む溶解
    塩を沈殿塩にする反応槽と、上記沈殿塩を沈殿させる沈
    殿槽とを有し、上記吸収水槽は、頂部から上記排ガスを
    受け入れる底部が開口したダウンカマー管と、このダウ
    ンカマー管を包囲し、かつ底部が開口しているととも
    に、上部にオーバーフロー部の設けられたエアーリフト
    管とを有していることを特徴とする請求項4記載のフロ
    ンの燃焼分解装置。
  6. 【請求項6】 上記吸収水槽と、上記反応槽との間に吸
    収水槽から導出された液を中和する中和槽が設けられて
    いることを特徴とする請求項5記載のフロンの燃焼分解
    装置。
  7. 【請求項7】 上記沈殿槽の上澄液を上記吸収水槽に循
    環供給する配管が設けられていることを特徴とする請求
    項5または6記載のフロンの燃焼分解装置。
  8. 【請求項8】 上記エアーリフト管の外周面と、上記吸
    収水槽の内周面との間の気相空間に存在する排ガスが供
    給されるガス洗浄塔が設けられていることを特徴とする
    請求項5乃至7のいずれかに記載のフロンの燃焼分解装
    置。
  9. 【請求項9】 上記エアーリフト管の外周面と、上記吸
    収水槽の内周面との間の気相空間に存在する排ガスが供
    給される活性炭吸着槽が設けられていることを特徴とす
    る請求項5乃至7のいずれかに記載のフロンの燃焼分解
    装置。
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