JPH116612A - フロンの分解処理システム - Google Patents

フロンの分解処理システム

Info

Publication number
JPH116612A
JPH116612A JP15872197A JP15872197A JPH116612A JP H116612 A JPH116612 A JP H116612A JP 15872197 A JP15872197 A JP 15872197A JP 15872197 A JP15872197 A JP 15872197A JP H116612 A JPH116612 A JP H116612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion chamber
exhaust gas
secondary combustion
primary
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15872197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3576753B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Oka
喜秋 岡
Mitsushi Kamiide
光志 上出
Akio Kaji
彰男 鍛治
Minoru Wada
実 和田
Hiroaki Isoda
宏明 磯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OBIHIRO KOSEI KIGYO KUMIAI
TETSUYA KK
Nippon Steel Business Service East Nippon Co Ltd
Original Assignee
OBIHIRO KOSEI KIGYO KUMIAI
TETSUYA KK
Sumikin Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OBIHIRO KOSEI KIGYO KUMIAI, TETSUYA KK, Sumikin Management Co Ltd filed Critical OBIHIRO KOSEI KIGYO KUMIAI
Priority to JP15872197A priority Critical patent/JP3576753B2/ja
Publication of JPH116612A publication Critical patent/JPH116612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3576753B2 publication Critical patent/JP3576753B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/20Waste processing or separation

Landscapes

  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設の産業廃棄処理設備の燃焼熱を利用して
フロンを確実に燃焼させて分解処理することが可能で、
しかも、ダイオキシン類の生成が抑制されるフロンの分
解処理システムを提供することにある。 【解決手段】産業廃棄物を熱分解する一次燃焼室1と、
この一次燃焼室1からの分解ガスを完全に燃焼させる二
次燃焼室2とを備える燃焼炉Aと、この燃焼炉Aの二次
燃焼室2からの排ガスの温度を急冷降下させると共に、
該排ガス中に含まれている有害成分を中和して除去する
排ガス処理装置Bとを備え、且つ、前記一次燃焼室1と
二次燃焼室2との底部に夫々接続され、該一次燃焼室1
及び二次燃焼室2へその底部から燃焼空気を送り込む送
風装置D-1 ,D-2 の空気供給通路4,5の少なくとも一
方にフロン注入装置Cを具備し、前記排ガス処理装置B
に煙道3を介して連絡する二次燃焼室2の出口2-2 の温
度が1050℃以上の設定温度範囲に達した時点で該二次燃
焼室2及び前記一次燃焼室1のいずれか一方にその底部
からフロンを燃焼空気と共に注入しながら燃焼分解する
ようにした事である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、プラスチック、ビ
ニール、化学製品、廃タイヤ等の産業廃棄物を焼却処理
する既設の産業廃棄物処理設備を利用して有害廃棄物で
あるフロンを燃焼分解することにより無害化処理するフ
ロンの分解処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】フロンは極めて安定した化合物であり、
その取扱性や液化が容易である等の理由から、これまで
に洗浄剤、冷媒等として各種の産業分野において多用さ
れてきたが、地球環境保全の面からその無害化処理が、
近年、大きく注目されてきている。ところで、このフロ
ンの分解処理技術として、ロータリーキルン式やセメン
トキルン式による熱分解炉、或いはプラズマ炉等を用い
た燃焼分解による処理方法が現在実用化に向けて開発さ
れつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記した
各処理方法を実施するためには大掛かりな処理設備が必
要となることから、設備コストが嵩み、実用化に乏し
く、設備コストが実用化に大きな障害になっているのが
現状である。
【0004】そこで、本願出願人はこの様な従来事情に
鑑み、低コストにてフロンの分解処理ができないものか
種々の研究を重ねてきた結果、既設の産業廃棄処理設備
に着目し、本発明に至ったものであり、その目的とする
処は、既設の産業廃棄処理設備の燃焼熱を利用してフロ
ンを確実に燃焼させて分解処理することが可能で、しか
も、ダイオキシン類の生成が抑制されるフロンの分解処
理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を達成するための手段】課題を達成するために本
発明は、プラスチック、ビニール、化学製品、廃タイヤ
等の産業廃棄物を 300℃以上の温度範囲で燃焼させて熱
分解する一次燃焼室と、この一次燃焼室からの産業廃棄
物の熱分解時に発生した分解ガスを少なくとも850℃以
上の温度範囲で完全に燃焼させる二次燃焼室とを備える
燃焼炉と、この燃焼炉の二次燃焼室からの排ガスにアル
カリ洗浄液を噴射せしめて該排ガスの温度を急冷降下さ
せると共に、該排ガス中に含まれている有害成分を中和
して除去する排ガス処理装置とを備え、且つ、前記一次
燃焼室と二次燃焼室との夫々の底部に接続され、該一次
燃焼室及び二次燃焼室へその底部から燃焼空気を送り込
む送風装置の空気供給通路の少なくとも一方にフロン注
入装置を具備し、前記排ガス処理装置に断熱材が施され
た煙道を介して連絡する二次燃焼室の出口の温度が1050
℃以上の設定温度範囲に達した時点で該二次燃焼室及び
前記一次燃焼室のいずれか一方にその底部からフロンを
燃焼空気と共に混合注入しながら燃焼分解するようにし
た事である。この時、産業廃棄物を燃焼させて熱分解す
る上記一次燃焼室の温度範囲は 300〜1000℃となり、一
方、産業廃棄物の熱分解時に生じた不燃ガスを完全に燃
焼させる上記二次燃焼室の温度範囲は 850〜1050℃とな
る。この 850℃以上の温度範囲はフロンを確実に燃焼さ
せて分解するその分解温度以上となる。そして、フロン
の注入を開始する上記二次燃焼室の出口の設定温度範囲
は1050〜1100℃となる。つまり、二次燃焼室の温度(燃
焼温度)がフロンの分解温度以上まで上昇する事によっ
てフロンは確実に燃焼分解されるようにした事である。
又、上記排ガス処理装置は、二時燃焼室からの排ガスの
温度を急冷降下させると共に、該排ガス中に含まれてい
る有害成分を中和するするアルカリ洗浄液をシャワー状
及び旋回流状に噴射する洗浄液噴射塔と、この洗浄液噴
射塔からの排ガス中から中和処理され且つ液化された液
分を分離して除去する液分離装置と、この液分離装置か
らの排ガスを煙突から大気中に誘引放出する誘引装置
と、前記洗浄水噴射塔に接続され、該洗浄液噴射塔内へ
前記アルカリ洗浄液を圧送する洗浄液槽とを備え、前記
洗浄液噴射塔はアルカリ洗浄水をシャワー状に噴射する
第1噴射器と、該アルカリ洗浄水を旋回流状に噴射する
第2噴射器とを備えて、二次燃焼室からの排ガスにアル
カリ洗浄水を第1噴射器にてシャワー状、第2噴射器に
て旋回流状に噴射せしめて、該排ガスの温度を80℃前後
まで急冷降下すると共に、該排ガス中に含まれている有
害成分を中和し、その中和された液分を液分離装置にて
排ガス中から分離除去せしめた後に、該排ガスを誘引装
置により煙突から大気中に排気放出するようにしたこと
である。斯る技術的手段によれば、フロンは産業廃棄物
が燃焼して熱分解される一次燃焼室及び産業廃棄物の熱
分解時に発生する分解ガス(不燃ガス)が完全に燃焼さ
れる二次燃焼室のいずれか一方へ、二次燃焼室の出口の
温度が1050〜1100℃の設定温度範囲に達した時点でその
底部から燃焼空気と混合された状態で注入される。それ
により、 300〜1000℃の温度範囲にて燃焼する一次燃焼
室と 850〜1050℃の温度範囲で燃焼する二次燃焼室との
双方の燃焼熱で、又は 850〜1050℃の温度範囲で燃焼す
る二次燃焼室の燃焼熱で空気との混合により完全に燃焼
されて分解される。つまり、フロンはその分解温度以上
の燃焼熱により完全に燃焼されて分解される。そして、
フロンが燃焼分解された二次燃焼室からの排ガスは煙道
を通って排ガス処理装置の洗浄液噴射塔へ導入され、該
洗浄液噴射塔にてアルカリ洗浄水がシャワー状及び旋回
流状に噴射せしめられてその温度が80℃前後まで急冷降
下されると共に排ガス中の塩化水素(HCl )、フッ化水
素(HF)等の有害成分が中和される。洗浄液噴射塔にて
急冷且つ中和された排ガス中の有害成分の液分は該排ガ
スが誘引装置により誘引されて液分離装置を通過する過
程で該液分離装置により排ガス中から分離除去され、該
排ガスは液分が除去された後に煙突から大気中に排気放
出される。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の具体例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明フロンの分解処理システ
ムの構成例を示した概略図であり、Aは300℃〜1000℃
の温度範囲で燃焼する一次燃焼室1と 850〜1050℃の温
度範囲で燃焼する二次燃焼室2とを備える既設の産業廃
棄物処理設備の焼却炉、Bはこの焼却炉Aの二次燃焼室
2の出口2-2 と煙道3を介して連絡させた排ガス処理装
置、Cは一次燃焼室1と二次燃焼室2へその底部から燃
焼空気を送り込む送風装置D-1 ,D-2 の空気供給通路
4,5に接続したフロン注入装置であり、このフロン注
入装置Cから一次燃焼室1と二次燃焼室2とのいずれか
一方又は双方へ、該二次燃焼室2の出口2-2 の温度(排
ガス温度)が1050〜1100℃の設定温度範囲に達した時点
で底部から燃焼空気と共にフロンを定量注入しながら 3
00〜1000℃の温度範囲にて燃焼する一次燃焼室と 850〜
1050℃の温度範囲で燃焼する二次燃焼室との双方の燃焼
熱で、又は 850〜1050℃の温度範囲で燃焼する二次燃焼
室2の燃焼熱で空気との混合により完全に燃焼されて分
解されるように構成してなる。つまり、一次燃焼室1と
二次燃焼室2とのいずれか一方又は双方の温度(燃焼温
度)がフロンの分解温度以上まで上昇する事によってフ
ロンは確実に燃焼分解される。そして、一次燃焼室1と
二次燃焼室2とのいずれか一方又は双方、又は二次燃焼
室2hにおいてフロンが燃焼分解された排ガス(産業廃
棄物の燃焼ガス等)は二次燃焼室2の出口2-2 から排ガ
ス処理装置Bへ通じる煙道3を通って該排ガス処理装置
Bへ導入され、この排ガス処理装置Bにおいて急冷且つ
中和処理されて大気汚染防止法に基づく環境基準を満た
した無害化処理されたクリーンな状態で排ガス処理装置
Bの煙突3から大気中に排気放出されるように構成して
なる。
【0007】焼却炉Aは、内壁を耐火材構造とし、底部
を固定床二段階燃焼式とする一次燃焼室1と二次燃焼室
2とを耐火構造の連絡道6にて連絡させてなる既設の産
業廃棄物処理設備であり、一次燃焼室1にプラスチッ
ク、ビニール、化学製品、廃タイヤ等の産業廃棄物、本
実施例にあっては廃タイヤを投入(装填)し、 300〜10
00℃の温度範囲にて燃焼分解させて焼却するようになっ
ている。又、一次燃焼室1と二次燃焼室2との固定床二
段階構造の底部には送風能力を変えたブロアー等からな
る送風装置D-1 ,D-2 が空気供給通路4,5を介して夫
々接続されており、送風装置D-1 から一次燃焼室1へ、
そして送風装置D-2 から二次燃焼室2へその底部から燃
焼空気が夫々圧送されるようになっている(図2参
照)。
【0008】図中7,8は一次燃焼室1と二次燃焼室2
との炉壁下部側に夫々備えた灯油を燃料とする一次バー
ナーと補助バーナー(助熱バーナー)であり、一次バー
ナー7により一次燃焼室1に投入された廃タイヤに着火
し、該廃タイヤを燃焼させて該廃タイヤの燃焼熱で一次
燃焼室1を 300〜1000℃の温度範囲に維持する一方で、
補助バーナー8により二次燃焼室2に導入されるくる分
解ガス(不燃ガス)を燃焼させて該分解ガスの燃焼熱で
二次燃焼室2を 850〜1050℃の温度範囲に維持せしめな
がら分解ガスを完全に燃焼させて無害化処理するように
なっている。尚、一次バーナー7は廃タイヤの燃焼が完
全燃焼状態に入った時点でその運転が自動的に停止する
ものであり、補助バーナー8は分解ガスの燃焼により二
次燃焼室2の温度が 850℃に達した時点でその運転が自
動的に停止するようになっている。つまり、二次燃焼室
2の温度が 850℃に達した時点で継続的に供給されてく
る燃焼空気もとで分解ガスが燃焼し、この燃焼熱で二次
燃焼室2が 850〜1050℃の温度範囲に維持されるもので
ある。
【0009】排ガス処理装置Bは、前述した二次燃焼室
2の出口2-2 と断熱材が施された煙道3を介して連絡さ
れ、該二次燃焼室2から煙道3を通って導入されてくる
排ガスの温度を80℃前後まで急冷降下させると共に該排
ガス中に含まれている塩化水素(HCl )、フッ化水素
(HF)等の有害成分を中和して除去する炭酸ナトリウム
溶剤(Na2CO3)からなるアルカリ洗浄液Mをシャワー状
及び旋回流状に噴射する洗浄液噴射塔9と、この洗浄液
噴射塔9からの排ガス中から中和処理され且つ液化され
た塩(NacI)、フッ化ナトリウム(NaF )等の液分を分
離して除去する液分離装置10と、この液分離装置10から
の排ガスを煙突11から大気中に誘引放出する誘引装置12
と、前記洗浄水噴射塔9内の底部中心からその略全高に
亘り立設する第1噴射器13とその入口9-1 近傍における
塔壁に周方向数カ所に備えた第2噴射器14とに液供給通
路15,16にて夫々接続され、該第1噴射器15へ定量ポン
プ17にて、第2噴射器16へ高圧ポンプ18にてアルカリ洗
浄液を夫々圧送する洗浄液槽19とを備えてなる(図3参
照)。
【0010】而して、排ガス処理装置Bによれば、二次
燃焼室2から煙道3を通って洗浄液噴射塔9内へ 850〜
950℃にて導入される排ガスにアルカリ洗浄水をシャワ
ー状、そして旋回流状に噴射せしめて該排ガスの温度を
80℃前後まで急冷降下せしめると共に、該排ガスとの接
触により該排ガス中に含まれている塩化水素(HCl )、
フッ化水素(HF)等の有害成分を中和すると共に、中和
され且つ液化された塩(NacI)、フッ化ナトリウム(Na
F )等の排ガス中の液分は排ガスが液分離装置10を通過
する過程で該液分離装置10により排ガス中から分離除去
され、液分が除去された後排ガスは誘引装置12により誘
引されて煙突11から大気中に排気放出される。
【0011】フロン注入装置Cは、温風ヒーター20によ
り38〜40℃に加温保持される恒温ボックス21内に台秤22
を設け、この台秤22上にフロンが充填されているボンベ
23を載せて、表示盤24の重量表示部25にてボンベ23内の
フロンの残留量を確認できるようにしてある。又、ボン
ベ23から焼却炉Aを連絡するフロン供給通路26には流量
計・減圧弁を備える調節弁27と、産業廃棄物処理設備の
運転を自動制御する制御盤28に接続されて該制御盤28か
ら出力されてくるの開弁・閉弁信号により開閉する電磁
弁29とが備えられていて、フロンの注入開始とその注入
停止とが自動制御されるようになっている(図4及び図
7参照)。つまり、二次燃焼室2の出口2-2 の温度(排
ガス温度)が該出口2-2 に設置されている熱電対等から
なる温度センサー30に検出され、この温度センサー30か
ら出力されてくる温度信号が1050℃に達した時点で制御
盤28から電磁弁29に開弁信号が出力されてフロンの注入
が自動的に開始するようになっており、恒温ボックス21
内の38〜40℃に加温されているボンベ23から焼却炉Aの
一次燃焼室1と二次燃焼室2との夫々の酸素供給通路
4,5に前記フロン供給通路Cを夫々接続し(図5及び
図6参照)、制御盤28から出力される開弁信号の伴う前
記電磁弁29の開弁動作により一次燃焼室1と二次燃焼室
2へその底部から燃焼酸素と共にフロンを供給し得るよ
うに既設の産業廃棄物処理設備に付設具備してなる。
【0012】因みに、本発明のフロンの分解処理システ
ムは図7に示した自動運転フロー並びに図8に示した運
転ブロック図に順次で運転され、フロンの燃焼分解を行
うものである。
【0013】次に、以上の如くフロン注入装置Cを接続
具備し且つ排ガス処理装置Bを接続具備した既設の産業
廃棄物処理設備を用いて行ったフロンの分解実験結果を
以下に説明する。この時の運転条件を表1に示す。
【0014】
【表1】 ここで、フロン注入量は廃タイヤの組成をもとに計算さ
れる。つまり、廃タイヤの80%(揮発分量)が燃料総重
量に当たるとしてその2%をフロンの注入量として算出
される。又、フロンの注入のための温度条件が満たされ
ている時間は、廃タイヤが分解燃焼している2時間30分
に等しかった。この間に燃焼する重量は廃タイヤに含ま
れる揮発分量に略等しいと考えられ、その重量は、 1800Kg×0.8 =1440Kg である。この2%がフロンの注入量となるため 1440Kg×0.02=28Kg となり、2時間30分の間に注入されなければならないた
め1時間当たりの注入量は、 28Kg/2.5=11Kg/h (2.04m3 /h) と算出される。
【0015】実験例1 (一次燃焼室へのフロンの注
入) 空気供給通路5からの継続的な燃焼空気の供給のもとで
補助バーナー7により着火される二次燃焼室2の燃焼開
始から該二次燃焼室2の出口2-2 温度(排ガス温度)が
1050℃に達して時点でフロン注入装置Cの電磁弁29を開
弁し、一次燃焼室1の底部から同室に燃焼空気(一次空
気)を供給する空気供給通路4を通して該空気と共に該
一次燃焼室1へその底部からフロンの注入を開始した。
この時のフロンの注入は図9のフロン分解時の温度履歴
に示したように、二次燃焼室2の出口2-2 の温度(排ガ
ス温度)が1050℃以上に維持されている区間内で行われ
た。又、この時のフロンの滞留時間フローは図10に示し
た実験フローのように、最大燃焼時でおよそ6秒(燃焼
量が低くなると滞留時間は長くなる)である。尚、二次
燃焼室2の出口2-2 の開閉蓋31はスタートアップと同時
に自動的に閉じられてフロンの注入中においてその閉蓋
状態が継続するものである(図2参照)。
【0016】而して、実施例1によれば、一次燃焼室1
へその底部から燃焼空気と共に混合されながら注入され
たフロンは廃タイヤの燃焼熱で 300〜1000℃の温度範囲
に維持される一次燃焼室1で燃焼分解されると共に、該
一次燃焼室1の廃タイヤの熱分解時に発生する分解ガス
と共に該分解ガスの燃焼熱で 850〜1050℃の温度範囲に
維持される二次燃焼室2へ導入され、該二次燃焼室2に
て更に燃焼分解され、更に未分解フロンは排ガス処理装
置Bに連絡する 850〜 950℃に加熱される煙道3内を通
る過程で分解される。フロンが燃焼分解された後の排ガ
スは煙道3から排ガス処理装置Bの洗浄液噴射塔9内へ
導入され、該噴射塔9でアルカリ洗浄水がシャワー状、
そして旋回流状に噴射せしめてその温度が80℃前後まで
急冷降下せしめられ、且つアルカリ洗浄水との接触によ
り排ガス中に含まれている塩化水素(HCl )、フッ化水
素(HF)等の有害成分が中和処理されて液分離装置10を
通過する過程で分離除去された後に、誘引装置12により
誘引されて煙突11から大気中に排気放出される。尚、廃
タイヤの熱分解による一酸化炭素濃度が高い一次燃焼室
1へフロンを注入した場合、ダイオキシン類が生成され
たとしても、その後通過する二次燃焼室2の 850〜1050
℃の高温領域内でほぼ完全に燃焼分解されることから、
その生成を最小限に抑える事ができる。
【0017】実験例2 (二次燃焼室へのフロンの注
入) 空気供給通路5に継続的な燃焼空気の供給のもとで補助
バーナー7により着火される二次燃焼室2の燃焼開始か
ら該二次燃焼室2の出口2-2 の温度(排ガス温度)が10
50℃に達して時点でフロン注入装置Cの電磁弁29を開弁
し、二次燃焼室2の底部から同室に燃焼空気(一次空
気)を供給する空気供給通路4を通して該空気と共に該
二次燃焼室2へその底部からフロンの注入を開始した。
この時のフロンの注入は図9のフロン分解時の温度履歴
に示したように、二次燃焼室2の出口2-2 の温度(排ガ
ス温度)が1050℃以上に維持されている区間内で行われ
た。又、この時のフロンの滞留時間は図11に示した実験
フローのように、最大燃焼時でおよそ2秒(燃焼量が低
くなると滞留時間は長くなる。)である。
【0018】而して、実施例2によれば、二次燃焼室1
へその底部から燃焼空気と共に混合されながら注入され
たフロンは 850〜1050℃の二次燃焼室1にて更に燃焼分
解されると共に、未分解フロンは排ガス処理装置Bに連
絡する 850〜 950℃に加熱される煙道3内を通る過程で
更に分解される。フロンが燃焼分解された後の排ガスは
前述した実施例1と同様に煙道3から排ガス処理装置B
の洗浄液噴射塔9内へ導入され、該噴射塔9でアルカリ
洗浄水がシャワー状、そして旋回流状に噴射せしめてそ
の温度が80℃前後まで急冷降下せしめられ、且つアルカ
リ洗浄水との接触により排ガス中に含まれている塩化水
素(HCl )、フッ化水素(HF)等の有害成分が中和処理
されて液分離装置10を通過する過程で分離除去された後
に、誘引装置12により誘引されて煙突11から大気中に排
気放出されるものである。ここで、実験例1、実験例2
の双方の実験においてフロンの分解率を測定するために
フロンの分解が終了する排ガス処理装置Bの入口9-1 と
排ガスが大気中に放出されるその出口、つまり煙突11と
の夫々の位置から排ガスを採取し、採取した排ガス中の
未分解フロン濃度の比較をクロマトグラムの面積で行っ
たところ、両者の差はほとんどなくほぼ等しい結果が得
られた事から、本実施例ではフロン分解率を排ガス処理
装置Bの煙突11から採取した排ガスの分析値から算出し
た。斯る算出により得られたフロンの分解結果を表2に
示す。
【0019】
【表2】 表中において*1 は一次燃焼室へのフロンの注入を意味
し、*2 は二次燃焼室へのフロンの注入を意味するもの
である。又、表中において Wf フロン注入量(Kg/h) Tsout 処理装置出口温度(℃) CO 一酸化炭素濃度(ppm ) G 排ガス量(m3 /h) O2 酸素濃度(%) Gd 乾き排ガス量(m3 /h) Tr 二次燃焼室出口温度(℃) Cf 未分解フロン濃度(ppd ) Tsin 処理装置入口温度(℃) R フロンの分解率(−) である。
【0020】従って、表2から明らかなように、排ガス
中の一酸化炭素濃度は排ガス処理装置Bの入口9-1 での
排ガス温度が 850℃以下では燃焼中は20ppm 以下である
のに対し、 850℃では1ppm で表示上0ppm とした。そ
して、二次燃焼室2へのフロンの注入においてはフロン
の滞留時間が一次燃焼室1へのフロンの注入に比べて短
くなった分、未分解フロンが増加し、その分解率が低下
した反面、排ガス温度が上昇した事により一酸化炭素濃
度が極めて低くなっている事が分かる。いずれにしても
フロンの分解率は表2から明らかなように、前述した表
1の実験条件よる実験の結果、 99.99%以上を達成し、
フロンの燃焼分解に優れていることが分かる
【0021】又、フロンの大気汚染防止法、フロン分解
等に関わる項目の分析結果を表3に示す。表3から明ら
かなように、フロンを注入しても排出規制物質のブラン
クテストの時とほとんど変化がないことが分かる。
【0022】
【表3】
【0023】又、ダイオキシン類の生成量(発生量)を
測定した結果を表4に示す。表4から明らかなように、
ブランクテスト時で0.14ng、フロン分解テスト時(一次
燃焼室へフロンを 6.5Kg/h注入)で0.51ngであり、フロ
ンの注入によって0.34ng増加したが、二次燃焼室2の 8
50〜1050℃の高温領域内を通過する過程でほぼ完全に燃
焼分解されることから、その生成を最小限に抑える事が
できる。又、ダイオキシン類の生成量は一酸化炭素濃度
が一次燃焼室1よりもかなり低い二次燃焼室2へのフロ
ンの注入により更に軽減することができる。
【0024】
【表4】
【0025】尚、上記した実施例詳述においてはアルカ
リ洗浄液として炭酸ナトリウム溶剤(Na2CO3)を用いた
が、溶剤の交換・廃水処理を考慮し、カルシウム系の溶
剤を用いるも自由であり、限定されるものではない。
【0026】
【発明の効果】本発明のフロンの処理分解システムは叙
上の如く構成してなるから、下記の作用効果を奏する。
フロンは産業廃棄物が燃焼して熱分解される一次燃焼室
及び産業廃棄物の熱分解時に発生する分解ガスが完全に
燃焼される二次燃焼室のいずれか一方へ、二次燃焼室の
温度が設定温度範囲に達した時点でその底部から燃焼空
気と混合された状態で注入される。それにより、 300℃
以上の温度範囲で産業廃棄物が燃焼する一次燃焼室とこ
の一次燃焼室から導入されてくる分解ガスが燃焼する二
次燃焼室との双方の燃焼熱で、又は 850℃以上の温度範
囲で分解ガスが燃焼する二次燃焼室の燃焼熱で空気との
混合により完全に燃焼されて分解される。つまり、フロ
ンは燃焼空気と混合された状態でその分解温度以上の燃
焼熱により完全に燃焼分解される。そして、フロンが燃
焼分解された排ガスは排ガス処理装置へ導入され、該排
ガス処理装置にてアルカリ洗浄水がシャワー状及び旋回
流状に噴射せしめられてその温度が急冷降下されると共
に排ガス中の塩化水素(HCl )、フッ化水素(HF)等の
有害成分が中和され、急冷且つ中和された排ガス中の有
害成分の液分は該排ガス中から分離除去され、液分が除
去された後に排ガスは煙突から大気中に排気放出され
る。
【0027】従って、プラスチック、ビニール、化学製
品、廃タイヤ等の産業廃棄物を焼却処理する焼却炉の一
次燃焼室と二次燃焼室との双方の燃焼熱、又は二次燃焼
室の燃焼熱によりフロンを完全に燃焼分解されることが
できることから、従来のようなロータリーキルン式やセ
メントキルン式による熱分解炉、或いはプラズマ炉等の
設備コストが嵩む大掛かりな処理設備でなくとも前記産
業廃棄物を焼却処理する既設の産業廃棄物処理設備を用
いた本発明のフロンの分解処理システムよりフロンを確
実に燃焼させて分解処理することができる。又、フロン
注入装置を一次燃焼室及び二次燃焼室へその底部から燃
焼空気を送り込む送風装置の空気供給通路の少なくとも
一方に接続することで付設し得るようにしてなることか
ら、簡単且つ容易にフロン注入装置を既設の産業廃棄物
処理設備に付設することができる。よって、低コストで
フロンを大気汚染防止法に基づく環境基準を満たした無
害化処理することが可能となり、この種のフロンの分解
処理分野において実用化する上で好都合となる等の効果
が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフロンの分解処理システムの構成全
体の実施の一例を示した概略図
【図2】 一次燃焼室と二次燃焼室とを備える焼却炉を
示した概略図
【図3】 排ガス処理装置を示した概略図
【図4】 フロン注入装置を示した概略図
【図5】 一次燃焼室に連絡する酸素供給通路にフロン
注入装置のフロン供給通路を接続した状態の要部の概略
【図6】 二次燃焼室に連絡する酸素供給通路にフロン
注入装置のフロン供給通路を接続した状態の要部の概略
【図7】 本発明のフロンの分解処理システムの自動運
転フロー
【図8】 本発明のフロンの分解処理システムの運転ブ
ロック図
【図9】 本発明のフロンの分解処理システムのフロン
分解時の温度履歴
【図10】 一次燃焼室へのフロンの注入による燃焼分解
時の実験フロー
【図11】 二次燃焼室へのフロンの注入による燃焼分解
時の実験フロー
【符号の説明】
A…焼却炉 B…排ガス処理
装置 C…フロン注入装置 D-1 ,D-2 …送風装置 1…一次燃焼室 2…二次燃焼室 3…煙道 4,5…空気供給通
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23J 15/02 F23J 15/00 C 15/06 K (71)出願人 593177284 岡 喜秋 札幌市北区北19条西11丁目1番地 北海道 立工業 試験場内 (71)出願人 593177321 上出 光志 札幌市北区北19条西11丁目1番地 北海道 立工業 試験場内 (74)上記4名の代理人 弁理士 早川 政名 (72)発明者 岡 喜秋 北海道札幌市北区北19条西11丁目1番地 北海道立工業試験場内 (72)発明者 上出 光志 北海道札幌市北区北19条西11丁目1番地 北海道立工業試験場内 (72)発明者 鍛治 彰男 北海道帯広市西24条北4丁目5番地の4 帯広公清企業組合内 (72)発明者 和田 実 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目10番2号 住金マネジメント株式会社内 (72)発明者 磯田 宏明 北海道札幌市北区北13条西1丁目10−1 テツヤ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業廃棄物を熱分解する一次燃焼室と、
    この一次燃焼室からの分解ガスを完全に燃焼させる二次
    燃焼室とを備える燃焼炉と、この燃焼炉の二次燃焼室か
    らの排ガスの温度を急冷降下させると共に、該排ガス中
    に含まれている有害成分を中和して除去する排ガス処理
    装置とを備え、且つ、前記一次燃焼室と二次燃焼室との
    底部に夫々接続され、該一次燃焼室及び二次燃焼室へそ
    の底部から燃焼空気を送り込む送風装置の空気供給通路
    の少なくとも一方にフロン注入装置を具備し、前記排ガ
    ス処理装置に煙道を介して連絡する二次燃焼室の温度が
    設定温度範囲に達した時点で該二次燃焼室及び前記一次
    燃焼室のいずれか一方にその底部からフロンを燃焼空気
    と共に注入するようにした事を特徴とするフロンの分解
    処理システム。
JP15872197A 1997-06-16 1997-06-16 フロンの分解処理システム Expired - Fee Related JP3576753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15872197A JP3576753B2 (ja) 1997-06-16 1997-06-16 フロンの分解処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15872197A JP3576753B2 (ja) 1997-06-16 1997-06-16 フロンの分解処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH116612A true JPH116612A (ja) 1999-01-12
JP3576753B2 JP3576753B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=15677901

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15872197A Expired - Fee Related JP3576753B2 (ja) 1997-06-16 1997-06-16 フロンの分解処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3576753B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010000569A (ko) * 2000-10-06 2001-01-05 김형모 산소부화방식을 이용한 pfc 처리 시스템
JP2002153730A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Kyoeisha Co Ltd フロン無害化処理装置
JP2002166164A (ja) * 2000-12-04 2002-06-11 Kangen Yoyu Gijutsu Kenkyusho:Kk ガス燃焼炉を利用したフロン分解方法
JP2004053073A (ja) * 2002-07-17 2004-02-19 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd セメント製造用キルンによるフロンの無害化処理方法
CN102162645A (zh) * 2010-12-29 2011-08-24 中国石油化工股份有限公司 一种可以熄灭火炬并回收火炬气热量的方法
JP2012021771A (ja) * 2011-11-02 2012-02-02 Mitsubishi Electric Corp 冷媒廃棄システム
WO2015012416A3 (ja) * 2013-07-25 2015-03-26 e−ツール株式会社 加熱処理炉を用いた有用貴金属等の回収方法及びその装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010000569A (ko) * 2000-10-06 2001-01-05 김형모 산소부화방식을 이용한 pfc 처리 시스템
JP2002153730A (ja) * 2000-11-20 2002-05-28 Kyoeisha Co Ltd フロン無害化処理装置
JP2002166164A (ja) * 2000-12-04 2002-06-11 Kangen Yoyu Gijutsu Kenkyusho:Kk ガス燃焼炉を利用したフロン分解方法
JP2004053073A (ja) * 2002-07-17 2004-02-19 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd セメント製造用キルンによるフロンの無害化処理方法
CN102162645A (zh) * 2010-12-29 2011-08-24 中国石油化工股份有限公司 一种可以熄灭火炬并回收火炬气热量的方法
JP2012021771A (ja) * 2011-11-02 2012-02-02 Mitsubishi Electric Corp 冷媒廃棄システム
WO2015012416A3 (ja) * 2013-07-25 2015-03-26 e−ツール株式会社 加熱処理炉を用いた有用貴金属等の回収方法及びその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3576753B2 (ja) 2004-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1222547A (en) Electric arc heater process and apparatus for the decomposition of hazardous materials
US4644877A (en) Plasma pyrolysis waste destruction
RU2095131C1 (ru) Способ обезвреживания отходящих газов установок сжигания отходов и устройство для его осуществления
Rutberg et al. The technology and execution of plasmachemical disinfection of hazardous medical waste
JP3576753B2 (ja) フロンの分解処理システム
KR100636845B1 (ko) 유해가스 처리용 플라즈마 장치
KR100210225B1 (ko) 선회연소식 액상 폐기물 소각장치
CN212157189U (zh) 一种高浓度有机废液等离子体裂解重组系统
JP2797178B2 (ja) 廃液焼却装置
JP2831980B2 (ja) 廃フロン処理方法
JP2004085118A5 (ja)
JP2005180881A (ja) 廃棄物の処理装置
CN112923382A (zh) 一种高浓度有机废液等离子体裂解重组系统和方法
RU2676298C1 (ru) Способ экологически безопасной утилизации химически загрязненных жидких топлив и устройство для его осуществления
KR20110016307A (ko) 브라운가스를 이용한 폐수 처리장치
RU2224178C1 (ru) Плазмохимический способ обезвреживания газообразных и жидких галогенорганических веществ и содержащих их отходов
JPH10185135A (ja) 塩化水素とダイオキシン類を発生する難燃性プラスチック廃棄物の焼却処理法並びに焼却炉
RU2353857C1 (ru) Способ утилизации жидких отходов
WO2008038992A1 (en) A deposited industrial waste thermodecomposition apparatus and decomposition method using thereof
RU2105928C1 (ru) Плазмохимический способ обезвреживания газообразных и жидких галогенорганических отходов
DE19918927A1 (de) Verfahren zur thermischen Entsorgung von Kunststoffen
JP3458181B2 (ja) 都市ごみ焼却炉によるフロン分解法
KR100636844B1 (ko) 열분해 처리장치
RU4587U1 (ru) Плазмохимическая установка для обезвреживания газообразных и жидких галогенорганических отходов
KR200197674Y1 (ko) 브라운가스를 이용한 폐기물 용융, 탄화 처리설비

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040123

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040210

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees