JP2002152547A - 歪補正回路及び表示装置 - Google Patents

歪補正回路及び表示装置

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JP2002152547A JP2000343983A JP2000343983A JP2002152547A JP 2002152547 A JP2002152547 A JP 2002152547A JP 2000343983 A JP2000343983 A JP 2000343983A JP 2000343983 A JP2000343983 A JP 2000343983A JP 2002152547 A JP2002152547 A JP 2002152547A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路規模の縮減を図りながら上下非対称の歪を
補正する歪補正回路及び表示装置の提供。 【解決手段】垂直鋸波Vsawを入力し、垂直鋸波の電圧
と、垂直掃引方向の画面中央に対応する垂直鋸波の電圧
に設定されている基準電圧Vrefとの大小を比較する比
較回路10と、垂直鋸波と前記基準電圧とから、前記垂直
鋸波電圧と前記基準電圧の差分のパラボラ波を生成する
乗算回路11と、乗算回路の出力振幅を調整する利得可変
型の増幅回路12と、比較回路の比較結果に基づき垂直鋸
波電圧が基準電圧より小のときは、増幅回路12の利得と
して第1の利得を選択し、垂直鋸波電圧が基準電圧以上
のときは増幅回路12の利得として、第2の利得を選択す
る選択回路13を備え、増幅回路の出力から歪補正信号が
出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置に関し、
特に、糸巻き歪を補正する回路及び該回路を備えた表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機やディスプレイ装置
の受像管(Cathode Ray Tube;「CRT」という)に
おいては、図16(a)に示すように、電子銃(カソー
ド電極72)から放射される電子ビーム73を偏向させ
る均一な磁界の偏向半径が球面になるのに対して、画面
(蛍光面)74は平面に近いため、偏向半径と受像面ま
での距離の偏向角度に比例する差が、画面74の端にい
くほど、大きな投影寸法となり、偏向角がもっとも大き
くなる画面の四隅が伸びて投影されて、糸巻き状にひず
む。この歪を糸巻き歪(ピンクッション歪:pincushion
distortion)という。このうち、図16(b)に示す
ように、画面(ラスタ)の左右両端の縦線が曲がる歪を
ラスタ縦線糸巻き歪(E-W Raster pincushion disto
rtion)、または左右両端の歪であることから左右糸巻
き歪(Side pincushion distortion)ともいう。
【0003】この左右糸巻き歪の補正は、従来より、垂
直走査周期のパラボラ電流で水平偏向電流を振幅変調
(AM変調)した電流を、水平偏向コイルに流すことで
行われている。
【0004】図17は、左右糸巻き歪等の偏向歪の補正
を行うCRTモニタの構成の一例を示すブロック図であ
る。図17を参照すると、このCRTモニタは、同期分
離同期入力処理回路205からの垂直同期信号Vsyn
cを入力して垂直掃引用の鋸波(「垂直鋸波」という)
を生成する垂直鋸波発振回路207と、垂直鋸波発振回
路207から出力される垂直鋸波を入力し1垂直期間分
のパラボラ波よりなる歪補正信号Voを生成する偏向歪
補正回路208と、を備えている。偏向歪補正回路20
8で生成された歪補正信号Voは、水平同期信号Hsy
ncを入力とし水平掃引用の鋸波(水平ドライブ信号)
を生成する水平発振回路206に入力され、水平発振回
路206から出力される水平ドライブ信号(位相が歪補
正信号で制御される)は水平偏向出力回路210に入力
される。高い電圧が必要とされる帰線期間(鋸波は、偏
向を一定速度で行う走査期間と、一方向の走査が終わっ
てから次の走査に移る帰線期間よりなる)にパルス増幅
して+B電圧を持ち上げる+B電源回路209には、水
平発振回路206から出力される水平ドライブ信号と、
偏向歪補正回路208から出力される歪補正信号Voと
が入力され、1垂直期間の周期の歪補正信号Voで+B
電圧を補正することで、1垂直期間内の水平ドライブ信
号の振幅を補正している。水平偏向コイルに流す偏向電
流を供給する水平偏向出力回路210には、+B電源回
路209から+B電圧が供給され、水平偏向出力回路2
10からは、水平ドライブ信号の振幅を歪補正信号の振
幅に比例して変化させた水平偏向電流が出力される。以
上が同期偏向回路の構成であるが、映像信号(RGB信
号)の出力回路としては、RGBプリアンプ201で前
置増幅された出力信号を入力とするRGBメインアンプ
202の増幅出力が、CRT203の電子銃(不図示)
に印加され、CRT203では、水平偏向出力回路21
0及び垂直偏向出力回路211からの偏向電流が水平及
び垂直偏向コイル204に供給され、CRT203のネ
ックに配設されている偏向ヨーク(不図示)からの磁界
によって、電子銃から放射された電子ビームの偏向が行
われる。
【0005】ところで、偏向ヨークのCRT203のネ
ック部への上下方向のわずかな取り付け角度のばらつき
等により、CRT203の画面上部と下部における糸巻
き歪や台形歪当の歪波形に差異が生じ、上下非対称の歪
となる。
【0006】従来、CRTの画面上下を、同じ歪補正量
で補正することで、歪が目立たない程度に補正していた
が、近時の大画面、平面化に伴い、CRTの左右糸巻き
歪等を、画面の上部、下部で独立に補正する機能の実装
が望まれている。
【0007】左右糸巻き歪の補正、及び上下非対称の歪
を補正する装置に関する刊行物として、例えば特開平6
−334887号公報、特開平5−308538号公
報、及び特開平11−313222号公報等が参照され
る。
【0008】このうち、特開平6−334887号公報
には、画面上部と画面下部のコーナー歪が独立に制御で
きるようにしたコーナーピンクッション歪補正波発生回
路として、図18に示すように、一垂直期間の周期をも
つの鋸波(垂直鋸波)101の画面下部にあたる部分を
抜き出す(スライスする)下部コーナー部抜き出し差動
比較回路102と、抜き出した波形を乗算する乗算回路
105と、補正波形の振幅を調整する振幅調整回路(ゲ
インコントロール回路)107とで、画面下部のコーナ
ー歪を補正し、鋸波から画面上部にあたる部分を抜き出
す上部コーナー部抜き出し差動比較回路103と、抜き
出した波形を乗算する乗算回路106と、補正波形の振
幅を調整する振幅調整回路(ゲインコントロール回路)
108とで、画面上部のコーナー歪を補正し、加算器1
09で下部補正波と上部補正波を加算した後の信号振幅
を調整する振幅調整回路(ゲインコントロール回路)1
13を備えた構成が提案されている。コーナースライス
点バイアス回路104は、下部コーナー部抜き出し差動
比較回路102と、上部コーナー部抜き出し差動比較回
路103の下部コーナー部、上部コーナー部抜き出しの
ための比較バイアス電圧を与える。
【0009】また特開平5−308538号公報には、
垂直鋸波電圧を積分して左右糸巻き歪補正用のパラボラ
電圧を形成し、パラボラ電圧により、水平出力回路の水
平偏向コイルに流れる電流を垂直周期で変調する左右糸
巻き歪補正装置において、垂直同期信号又は水平同期信
号を基準にして、毎垂直同期周期を分割した各補正区間
の選択信号を形成する補正区間設定部と、前記各補正区
間の選択信号により、各補正区間の補正量調整電圧を択
一的に選択し、選択した補正量調整電圧又は該電圧の積
分電圧を、前記パラボラ波電圧に重畳する補正量調整部
を備えた構成が提案されている。この特開平5−308
538号公報においては、垂直同期周期を分割して補正
区間を設定しており、段階的に補正量調整電圧が与えら
れ、各補正区間の補正量調整電圧をパラボラ波電圧に重
畳する構成とされており、また歪補正用のパラボラ波
を、積分回路で垂直鋸波電圧を積分して生成しているた
め、垂直鋸波の振幅中央とパラボラ波電圧の中心の底と
が一致しており、補正区間は垂直同期信号を基準として
設定されている。
【0010】そして特開平11−313222号公報に
は、上下非対称となる歪を低減する画像歪補正装置とし
て、サイドピン補正回路の出力が、2乗波(パラボラ)
+3乗波(S字波)となり、サイドピン制御電圧を可変
することによって、出力信号の2乗波の振幅が変化し、
左右対称の糸巻き(ピンクッション)歪を補正すること
ができ、S字歪制御電圧を可変することで、3乗波の振
幅が変化し、上下非対称の垂直S字歪を補正することが
できるようにし、垂直画面サイズ、及び垂直位置の情報
を含む垂直鋸波を使用し、3乗波での補正量は、垂直画
面サイズ及び垂直位置に応じて自動的に変化して追従す
るようにした構成が開示されている。この画像歪補正装
置においては、画面全体を見ながら、2乗波と3乗波を
調整するため、調整作業が複雑となるものと思料され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、特開
平6−334887号公報に記載された構成において
は、画面の上部と下部を独立に制御するために、差動比
較回路、乗算回路、振幅調整回路を、画面上下の2系統
分を備えており、回路規模が増大する、という問題点を
有している。また、垂直鋸波の画面下部(下部コーナ
ー)、画面上部(上部コーナー)にあたる部分をそれぞ
れ差動比較回路102、103で抜き出して乗算してお
り、二つの差動比較回路102、103のオフセットに
ばらつきがあると、乗算回路105、106によって該
オフセットのばらつきも乗算され、下部と上部の調整回
路でのオフセットの差異により、下部波形と上部波形を
加算して得られる補正信号にオフセット(段差)が生じ
る場合がある。さらに、二つの振幅調整回路107、1
08の利得を変えたときに、オフセット電圧が変わり、
画面のサイズが変化してしまう場合もある。
【0012】したがって、本発明は、上記問題点等に鑑
みて創案されたものであって、その主たる目的は、回路
規模の縮減を図りながら、画面の上部、下部毎に歪を補
正する歪補正回路及び表示装置を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、垂直鋸波の中央と画
面中央とが対応しない場合にも、上下非対称の歪を正し
く補正することができる歪補正回路及び表示装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、垂直掃引用の鋸波(「垂直鋸波」という)の振幅
を、予め定められた1又は複数の基準レベルと比較する
ことで、現在の掃引位置が画面の垂直掃引方向の部分領
域のいずれであるかを検出する比較手段と、前記垂直鋸
波より生成される左右糸巻き歪補正用の信号の振幅を調
整する増幅手段の利得を、前記比較手段による検出結果
に基づき、前記画面の部分領域毎に、それぞれ個別に設
定する制御手段と、を備えている。
【0015】本発明は、垂直掃引用の鋸波(「垂直鋸
波」という)の振幅を、予め定められた基準レベルと比
較することで、現在の掃引位置が画面の上部と下部のい
ずれであるかを検出する比較手段と、前記垂直鋸波より
生成される左右糸巻き歪補正用の信号の振幅を調整する
増幅手段の利得を、前記比較手段による検出結果に基づ
き、前記画面の上部と下部とで、それぞれ個別に設定す
る制御手段と、を備える。
【0016】より詳しくは、本発明は、垂直鋸波を入力
し、走査期間の前記垂直鋸波の振幅を、画面の垂直掃引
方向の所定の位置に対応する垂直鋸波の振幅値に設定さ
れている、一の基準レベル、又は、互いに異なる値の複
数の基準レベルと比較する比較回路と、前記垂直鋸波か
らパラボラ波を生成する乗算回路の出力振幅を調整する
利得可変型の増幅回路に対して、前記比較回路の比較結
果に基づき、前記垂直鋸波の振幅が前記基準レベルで区
分される区間のうちどの区間にあるかに応じて、複数の
利得の中から、前記区間に応じた利得を、択一的に選択
して設定する制御回路と、を備え、前記利得可変型の増
幅回路から歪補正信号が出力される。
【0017】本発明は、垂直鋸波を入力し、走査期間の
前記垂直鋸波の振幅を、画面の垂直掃引方向の所定の位
置に対応する垂直鋸波の振幅に設定されている、一の基
準レベル、又は、互いに異なる値の複数の基準レベルと
比較する比較回路と、前記比較回路の比較結果に基づ
き、前記垂直鋸波の振幅が、前記基準値で区分される区
間のうちどの区間にあるかに応じて、前記垂直鋸波を増
幅する利得可変型の増幅回路に対して、複数の利得の中
から前記区間に応じた利得を択一的に選択して設定する
制御回路と、前記利得可変型の増幅回路の出力信号から
パラボラ波を生成し歪補正信号として出力する乗算回路
と、を備える。以下の説明からも、明らかとされるよう
に、上記目的は、本願特許請求の範囲の各請求項に記載
された発明によっても、同様にして達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。本発明は、垂直鋸波の振幅を1又は複数の
基準レベルと比較することで、現在の掃引位置が、画面
の垂直掃引方向の部分領域(例えば画面上部と下部)の
いずれであるかを検出し、この検出結果に基づき、左右
糸巻き歪補正用の信号(パラボラ波)の振幅を調整する
増幅手段の利得を、前記画面の部分領域毎に、可変に制
御することで、歪補正信号の振幅を、前記画面の部分領
域毎に、それぞれ個別に調整するものであり、前記左右
糸巻き歪補正用の信号の振幅が、前記画面の部分領域間
(例えば画面上部と下部の領域の場合、画面の中央)
で、目に付く段差なく、滑らかにつながる構成とされて
いる。
【0019】本発明に係る歪補正回路は、その好ましい
一実施の形態において、図1を参照すると、垂直鋸波を
入力し、垂直鋸波の振幅(走査期間の垂直鋸波の振幅)
と、垂直掃引方向の画面中央に対応する垂直鋸波の振幅
に設定されている基準レベル(垂直鋸波の電圧振幅を比
較する場合、基準レベルとして基準電圧Vrefが与えら
れる)との大小を比較する比較回路10と、入力される
垂直鋸波と基準レベルとからその差分のパラボラ波を生
成する乗算回路11と、乗算回路11の出力振幅を調整
する利得可変型の増幅回路12と、比較回路10の比較
結果に基づき、垂直鋸波が基準レベルよりも小のとき
は、利得可変型の増幅回路12の利得として第1の利得
A1を設定し、垂直鋸波振幅が基準レベル以上のとき
は、利得可変型の増幅回路12の利得として、第2の利
得を設定する制御回路13と、を備え、増幅回路12の
出力から歪補正信号Voが出力される。
【0020】本発明の別の実施の形態において、図2を
参照すると、垂直鋸波の振幅と、垂直掃引方向の画面中
央の位置に対応する垂直鋸波の振幅に設定されている基
準レベルとの大小を比較する比較回路10と、垂直鋸波
と基準レベルの差分を増幅する利得可変型の増幅回路1
2と、比較回路10の比較結果に基づき、垂直鋸波の振
幅が基準レベルよりも小のときは、利得可変型の増幅回
路12の利得として第1の利得を選択出力し、垂直鋸波
の振幅が基準レベル以上のときは、利得可変型の増幅回
路12の利得として第2の利得を選択出力する制御回路
13と、利得可変型増幅回路12の出力信号、及び、垂
直鋸波と基準電圧との差分からパラボラ波を生成し歪補
正信号Voとして出力する乗算回路11と、を備えた構
成としてもよい。
【0021】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明を適用した実施例について図
面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例
をなす歪補正回路の構成を示す図である。図1を参照す
ると、本発明の第1の実施例の歪補正回路は、垂直出力
部の鋸波発生回路で生成された垂直鋸波Vsawを入力
し、走査期間の垂直鋸波の電圧と、垂直掃引方向の画面
中央の位置に対応する垂直鋸波の電圧に設定されている
基準電圧Vrefとの大小を比較する比較回路10と、垂
直鋸波Vsawと基準電圧Vrefとを入力し、これらの差分
Vsaw−Vrefのパラボラ波(2乗波)を生成する乗算回
路11と、乗算回路11の出力振幅を調整する利得可変
型の増幅回路12と、比較回路10の比較結果を選択制
御信号として入力し、垂直鋸波の電圧が基準電圧Vref
よりも小のときは、増幅回路12の利得を第1の利得A
1とし、垂直鋸波の電圧が基準電圧Vref以上のとき
は、増幅回路12の利得を第2の利得A2に設定する制
御回路13と、を備え、増幅回路12の出力端から、1
垂直期間の前半と後半で、別々の利得で振幅調整され
た、1垂直期間周期の歪補正信号Voが出力される。
【0022】乗算回路11の出力振幅を調整する増幅回
路12は、制御電圧によってその利得が可変される電圧
制御増幅回路(VCA;Voltage Controlled Amplifi
er)で構成することができる。この場合、制御回路13
は、比較回路10の比較結果に基づき、第1の利得A1
に対応する制御電圧Vc1、第2の利得A2に対応する
制御電圧Vc2を選択して電圧制御増幅回路12に供給
する。
【0023】比較回路10に入力される基準電圧Vref
は、垂直掃引方向の画面中央位置に対応する垂直鋸波の
電圧値に設定されている。なお、比較回路10は、電圧
比較器で構成されているが、これ以外にも、垂直鋸波の
振幅を電流で入力し、これを電圧に変換して基準レベル
と比較してもよいし、あるいは、基準電圧に対応する電
流値との大小を比較する構成としてもよい。
【0024】本実施例においては、図10(a)、図1
0(b)に示すように、画面の中央Pと垂直鋸波の中央
Qとがずれている場合にも(このずれは、例えば製造時
の偏向ヨークの取り付け時のばらつき等で生じる)、図
10(c)に示すように、歪補正信号(パラボラ波)の
中心の底が画面中央に位置しており、画面上部と画面下
部で上下非対称の左右糸巻き歪を正しく補正する、歪補
正信号を生成することができる。
【0025】比較例として、基準電圧Vrefを垂直鋸波
振幅の中央に設定した場合、画面の中央と垂直鋸波振幅
の中央とがずれると、歪補正信号は、図10(c)に破
線で示したようなものとなり、歪補正信号(パラボラ
波)の中心の底は、画面中央に位置していず、このた
め、画面位置で決定される歪を正しく補正することがで
きない。例えば上記した特開平5−308538号公報
に開示されている装置では、この種の問題が生じる。前
述したように、上記特開平5−308538号公報に開
始されている装置では、パラボラ波を乗算回路ではなく
積分回路を用いて生成しているため、垂直鋸波の振幅中
央と歪補正信号(パラボラ波)の中心の底とが一致して
おり、垂直鋸波の中央が画面の中央とずれた場合にも、
垂直鋸波の振幅中央と歪補正信号の中心の底は一致して
おり、歪補正信号は、図10(c)に破線で示したよう
なものとなる。そして、上記特開平5−308538号
公報に開示されている装置では、さらに、利得を変化さ
せる補正区間が垂直同期信号を基準として設定されてい
るため、歪調整後に、垂直鋸波の振幅中央と画面垂直方
向の中央とがずれた場合など、元の歪補正が有効でなく
なり、補正区間と補正量の関係を変更するなど、歪調整
を再度実行する必要がある。これに対して、本実施例に
おいては、画面中央位置に対応する電圧に設定された基
準電圧を用いて、歪補正信号を生成しており、歪補正信
号(パラボラ波)の中心の底は、常に、画面中央位置に
一致しており、このため、一旦、歪調整を行った後は、
表示画像の中央が、画面上側又は下側にずれても、左右
糸巻歪の調整を再度行うことは不要とされる。
【0026】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図2は、本発明の第2の実施例をなす歪補正回路
の構成を示す図である。図2を参照すると、本発明の第
2の実施例の歪補正回路は、前記第1の実施例の回路構
成と較べて、乗算回路と、利得可変型の増幅回路の配置
が相違している。すなわち、垂直掃引用の垂直鋸波Vsa
wを入力し、垂直鋸波Vsawの電圧と、垂直掃引方向の画
面中央の位置に対応する垂直鋸波の電圧に設定されてい
る基準電圧Vrefとの大小を比較する比較回路10と、
垂直鋸波Vsawと基準電圧Vrefの差分を増幅する利得可
変型の増幅回路12と、比較回路10の比較結果を選択
制御信号として入力し、垂直鋸波Vsawの電圧が基準電
圧Vrefよりも小のときは、増幅回路12の利得を第1
の利得A1に設定し、垂直鋸波Vsawの電圧が基準電圧
Vref以上のときは、増幅回路12の利得を第2の利得
A2に設定する制御回路13と、増幅回路12の出力信
号を用いてパラボラ波を生成し歪補正信号Voとして出
力する乗算回路11と、を備えている。前記第1の実施
例と同様、増幅回路12は、制御電圧によってその利得
が可変される電圧制御増幅回路(VCA)で構成しても
よい。この場合、制御回路13は、比較回路10の比較
結果に基づき、第1の利得A1に対応する制御電圧Vc
1、又は、第2の利得A2に対応する制御電圧Vc2を
電圧制御増幅回路12に設定する。
【0027】乗算回路11は、増幅回路12において利
得Aで増幅された出力A×(Vsaw−Vref)と、垂直鋸
波Vsawと基準電圧Vrefの差分(Vsaw−Vref)とを乗
算したA×(Vsaw−Vref)2に対応する振幅の歪補正
信号Voを出力する。
【0028】乗算回路11としては、公知の任意の回路
が用いられる。以下では、図2に示した乗算回路11に
おける信号の接続関係について、入力電圧X、Yの乗算
値に対応した値を出力するギルバートマルチプライヤ回
路を用いて説明しておく。図4は、ギルバートマルチプ
ライヤ回路の基本構成を示す図である。図4を参照する
と、エミッタが共通接続されて定電流源I0に接続され
る第1の差動トランジスタ対Q1、Q2と、エミッタが
共通接続されてトランジスタQ1、Q2のコレクタにそ
れぞれ接続されており、コレクタが交差接続された第
2、第3の差動トランジスタ対Q3、Q4、Q5、Q6
を備え、第2、第3の差動トランジスタ対のベースに接
続される差動入力端子A+、A−間に差動入力される第
1の電圧Xと、第1の差動トランジスタ対のベースに接
続される差動入力端子B+、B−間に差動入力される第
2の電圧Yとを乗算した値X×Yに比例した電流が、ト
ランジスタQ3、Q6のコレクタ電流I1、I2の差電流
ΔI(=I1−I2)として取り出される。例えばトラン
ジスタQ3、Q6のコレクタにカレントミラー回路(不
図示)の入力端と出力端をそれぞれ接続し、該カレント
ミラー回路の出力端とトランジスタQ6のコレクタの接
続点から、トランジスタQ3、Q6のコレクタ電流の差
電流ΔIが取り出される。乗算回路11が、歪補正信号
(パラボラ波)を電流で出力する場合、この差電流ΔI
が用いられる。また乗算回路11が歪補正信号Voを電
圧で出力する場合、この差電流ΔIを、不図示の電流電
圧変換回路で電圧に変換することで、XとYを乗算した
値X×Yに対応する電圧が出力される。
【0029】本実施例においては、乗算回路11の差動
入力端子B+、B−に、増幅回路12の出力(差動出
力)を接続し、入力端子A+に、垂直鋸波Vsawを入力
し、入力端子A−に、基準電圧Vrefを入力する構成と
される。この場合、乗算回路11からは、{A×(Vsa
w−Vref)}×(Vsaw−Vref)に対応する振幅の歪補
正信号Voが出力される。
【0030】本実施例においても、前記第1の実施例と
同様、画面の中央と垂直鋸波の中央とがずれている場合
に、歪補正信号(パラボラ波)の中心の底が画面中央に
位置しており、画面上部と画面下部で上下非対称の左右
糸巻き歪を正しく補正する歪補正信号を生成することが
できる。
【0031】図3は、本発明の第2の実施例の変形例を
示す図である。図3を参照すると、この変形例は、前記
第2の実施例と相違して、乗算回路11に入力される信
号を、増幅回路12からの出力A×(Vsaw−Vref)の
みとしている。乗算回路11からの出力{A×(Vsaw
−Vref)}×{A×(Vsaw−Vref)}に対応する振
幅の歪補正信号Voとして出力される。
【0032】この変形例においては、図4に示す乗算回
路11の差動入力端子B+、B−間に増幅回路12の出
力(差動出力)を接続し、差動入力端子A+、A−間に
も増幅回路12の出力(差動出力)を接続する構成とさ
れ、歪補正信号として、A2×(Vsaw−Vref)2が出力
される。この変形例の作用効果は、前記第2の実施例と
同一である。
【0033】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図5は、本発明の第3の実施例をなす歪補正回路
の構成を示す図である。図5を参照すると、本発明の第
3の実施例の歪補正回路は、垂直鋸波Vsawの電圧を、
画面の所定の垂直位置(垂直掃引方向の所定の位置)に
対応する垂直鋸波の振幅に設定されている複数の基準電
圧Vref1、Vref2、Vref3と比較する比較回路10A
と、比較回路10Aの比較結果に基づき、垂直鋸波Vsa
wの電圧が、複数の基準電圧Vref1、Vref2、Vref3で
区分される垂直期間の区間のうちどの区間にあるかに応
じて、垂直鋸波からパラボラ波を生成する乗算回路11
の出力電圧を調整する利得可変型の増幅回路12に対し
て、複数の利得A1〜A4の中から、各区間に対応する
利得を、択一的に選択して設定する制御回路13Aと、
を備え、増幅回路12の出力端から歪補正信号Voが出
力される。
【0034】乗算回路11は、垂直鋸波Vsawと、基準
電圧Vrefとの差分を乗算する。乗算回路11に入力さ
れる基準電圧Vrefは、例えば基準電圧Vref2に固定す
るか、あるいは、垂直鋸波Vsawの電圧が垂直期間のど
の区間にいるかに応じて、該区間に対応した基準電圧V
ref1、Vref2、Vref3を、比較回路10Aから、乗算回
路11に供給する構成としてもよい。
【0035】図5では、比較回路10Aに入力される基
準電圧Vref1、Vref2、Vref3が、定電圧Vmax、Vmin
を分圧抵抗R1、R2、R3、R4で分圧することで生
成されているが、電圧Vref1、Vref2、Vref3は、それ
ぞれ個別のバイアス電圧源で生成してもよい。また、基
準電圧は2個であっても、4個以上であってもよい。比
較回路10Aからの出力(複数ビット出力)を入力して
複数の利得A1〜A4を択一的に選択する制御を行う制
御回路は、例えばデコーダ回路と切替スイッチ(いずれ
も図示されない)によって構成され、デコーダ回路で
は、比較回路10Aの出力結果をデコードし、デコード
結果に基づき、入力される垂直鋸波Vsawの電圧が、基
準電圧Vref1、Vref2、Vref3で区分された区間のうち
どの区間にいるかに応じて、切替スイッチでは、複数の
利得A1〜A4のうちのいずれかを選択して、増幅回路
12に利得Aとして出力する。
【0036】本発明の第3の実施例において、基準電圧
Vref2は、例えば垂直掃引方向の画面中央の垂直鋸波V
sawの電圧に設定される。図5において、基準電圧の電
圧値を規定する分圧抵抗R1、R2、R3、R4は、抵
抗値が可変に設定される可変抵抗器より構成され、表示
装置の製造工程の出荷調整時等に、基準電圧Vref2をは
じめ、Vref1、Vref3が所望値となるように抵抗値が調
整される。あるいは、基準電圧の設定値がEEPROM
等の不揮発性記憶装置(不図示)に書きこまれ、パワー
オン時にレジスタ(不図示)等に、不揮発性記憶装置の
値を設定し、レジスタの値に基づき、基準電圧源(不図
示)の値を設定することで、基準電圧を出力する構成と
してもよい。
【0037】かかる構成の本発明の第3の実施例におい
ても、前記第1、第2の実施例と同様、画面の中央と垂
直鋸波の中央とがずれている場合に、歪補正信号(パラ
ボラ波)の中心の底が、画面中央に位置しており、画面
上部と画面下部で上下非対称の左右糸巻き歪を正しく補
正する、歪補正信号を生成することができる。さらに、
本発明の第3の実施例においては、画面垂直方向の複数
区間において、各区間に応じた利得で歪補正信号の振幅
を調整する構成とされていることから、左右糸巻き歪を
垂直方向の各区間に対応して、適切に補正することがで
きる。
【0038】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図6は、本発明の第4の実施例をなす歪補正回路
の構成を示す図である。図6を参照すると、この歪補正
回路は、前記第4の実施例の構成において、増幅回路1
2と乗算回路11の位置を変更し、増幅回路12で増幅
した信号を、乗算回路11で乗算して歪補正信号Voと
して出力するものである。乗算回路11においては、前
記第2の実施例と同様、増幅回路12の出力(A×(V
saw−Vref))と、垂直鋸波Vsawと基準電圧Vrefとを
入力し、A×(Vsaw−Vref)2を歪補正信号Voとし
て出力している。
【0039】図7は、前記した本発明の第1の実施例に
おいて、増幅回路12を電圧制御増幅回路で構成し、増
幅回路12に制御電圧を供給する制御回路13の構成の
具体例を示す図である。
【0040】図7を参照すると、この制御回路13は、
第1、第2の制御電圧に対応するデジタル値を格納する
第1、第2のレジスタ14、15と、第1のレジスタ1
4の出力(nビット)の各ビットと、比較回路10から
の比較結果信号との論理積をとった信号をnビット並列
出力するAND回路16(比較回路10の比較結果出力
が1のとき第1のレジスタ14の出力値を出力し、比較
回路10の比較結果出力が0のとき0を出力)と、第2
のレジスタ15の出力(nビット)の各ビットと、比較
回路10からの比較結果信号の相補信号との論理積をと
った信号をnビット並列出力するAND回路17(比較
回路10の比較結果出力が0のとき第2のレジスタ15
の出力値を出力し、比較回路10の比較結果出力が1の
とき0を出力)と、AND回路16、17のnビット出
力を入力し、各ビットごとに論理和演算をとった信号を
nビット並列出力する2n入力n出力のOR回路18
と、を備え、OR回路18の出力がデジタルアナログ変
換器(DAC)19に入力されデジタルアナログ変換器
19からのアナログ電圧出力が、電圧制御増幅回路12
に制御電圧として入力される。
【0041】なお、図7に示した構成は、第1、第2の
レジスタ14、15のnビットの各ビット出力につい
て、対応するビットの二つの出力をそれぞれ入力とし、
比較回路10の出力とその反転出力でそれぞれ出力イネ
ーブル端子が制御され出力同士が接続されてデジタルア
ナログ変換器19の対応するビット入力に入力される第
1、第2のトライステートバッファの組(一方が出力イ
ネーブルのとき他は出力がハイインピーダンス状態)
を、nビット分備えて構成されるセレクタの機能と等価
である。
【0042】なお、表示装置の製造工程の出荷検査時等
に、第1、第2のレジスタ14、15に設定される利得
の値(設定値)が、表示装置内のEEPROM(電気的
に消去及び書きこみ可能な読み出し専用メモリ)等の不
揮発性記憶装置に書きこまれ、表示装置のパワー(電
源)オン時等の初期化時に不揮発性記憶装置から設定値
が不図示のCPU等により読み出されて、第1、第2の
レジスタ14、15にセットされる。
【0043】図8は、前記した本発明の第2の実施例に
おいて、増幅回路12を電圧制御増幅回路とし、増幅回
路12に制御電圧を供給する制御回路13の構成の具体
例を示す図である。図8を参照すると、この制御回路1
3も、図7に示した制御回路13と同様の構成とされて
いる。
【0044】図9、図10は、前記した本発明の各実施
例の動作原理を説明するための図である。図9には、垂
直鋸波の振幅の中央と垂直掃引方向の画面中央とが一致
している場合における、CRTの画面表示(図9
(a))、垂直鋸波(図9(b))、歪補正信号(図9
(c))の関係が模式的に示されており、また図9
(d)には、図8に示した回路において、垂直鋸波、比
較回路10の出力、増幅回路12の出力、乗算回路11
の出力信号(歪補正信号)の波形が示されている。垂直
鋸波の振幅の中央で、基準電圧Vrefとの大小関係が反
転し(比較回路10の出力が反転する)、増幅回路12
の出力を乗算する乗算回路11の出力(歪補正信号)
は、図9(c)に示すように、画面中央で、対称とな
る。
【0045】図10には、図8に示す構成において、垂
直鋸波の振幅中央と、垂直掃引方向の画面中央とが一致
せず、ずれている場合における、CRTの画面表示(図
10(a))、垂直鋸波(図10(b))、歪補正信号
(図10(c))の関係が模式的に示されており、図1
0(d)には、図8に示した回路において、垂直鋸波電
圧Vsaw、比較回路10の出力、増幅回路12の出力(V
CA12の出力)、乗算回路11の出力信号(歪補正信
号)の波形が示されている。垂直鋸波の振幅中央が垂直
掃引方向の画面中央とずれている場合、例えばラスタ上
端(走査始端)が下側にずれ、走査始端と画面中央部P
の間隔(時間)と画面中央部Pとラスタ下端(走査終
端)の間隔(時間)の比がr:s(図10に示す例で
は、r<s)の場合、比較回路10に供給される垂直鋸
波の電圧Vsawの波形と基準電圧Vrefとの関係は、例え
ば図10(d)に示すようなものとなる。すなわち、基
準電圧Vrefは、垂直掃引方向の画面中央Pに対応する
電圧(垂直鋸波の電圧)に設定されており、この場合、
入力される垂直鋸波の振幅中央Qの電圧値よりも低い値
に位置している。一方、垂直鋸波の振幅中央と垂直掃引
方向の画面中央とのずれが、図10(a)、図10
(b)に示したものと逆の場合(図10(d)において
r>sの場合)、基準電圧Vrefは、入力される垂直鋸
波の振幅中央Qの電圧値よりも高い値に位置することに
なる。
【0046】走査開始電圧から垂直鋸波の電圧Vsawが
上昇した際に、基準電圧Vrefを超えるまでの間、増幅
回路12は、第1の利得A1で増幅し、垂直鋸波が基準
電圧Vrefを超えたとき、比較回路10の出力は反転
し、これ以降走査終了までの間、増幅回路12は、第2
の利得A2で増幅し、歪補正信号Voは、画面中央Pを
底としたパラボラ波となる。
【0047】基準電圧Vrefは、表示装置の製造の出荷
検査時の調整等により、画面中央の値に設定される。こ
の基準電圧の設定値を、EEPROM等の不揮発性記憶
装置(不図示)に書き込んでおき、この値に基づき、パ
ワーオン時にレジスタ(不図示)等に設定し、デジタル
アナログ変換器(不図示)を用いて基準電圧を出力する
構成としてもよい。
【0048】図11(a)は、前記した本発明の第1、
第2実施例における、パラボラ波よりなる歪補正信号V
o(1垂直期間の振幅)と、垂直鋸波(図11において
菱形印を結ぶ実線)との関係を示す図であり、図11
(b)は、図11(a)の画面中央部を拡大した図(縦
軸は100mV単位)である。本発明においては、垂直
掃引の画面上部と画面下部に分けて別々に乗算していな
いため、乗算回路11の入力オフセットVoff1が存在
する場合にも、乗算回路11からのパラボラ信号Vpara
=K×(Vsaw+Voff1)2において、画面上部と画面
下部で段差は生じない。
【0049】増幅回路12の入力オフセットについて
は、増幅回路12から出力される歪補正信号Voは、V
o=A×(Vpara+Voff2)となり(但し、Aは増幅回
路12の利得)、Aは垂直期間の前半と後半に分けて、
設定される。図11において、オフセット無しの場合の
歪補正信号Voは、四角の点を破線で結んだ破線(Vof
f無)で表されており、オフセット有りの場合の歪補正
信号Voは、記号×を実線で結んだ線(Voff有)で表
されている。
【0050】±5Vの振幅の垂直鋸波で乗算回路11の
入力オフセットVoff1を−100mV、増幅回路12
の入力オフセットを100mVとし、1垂直期間の前半
と後半の利得A1、A2をとも「1」とすると、図11
に示すように、歪補正信号Vo(Voff有)に、中央部
での段差は、ほとんど、認められない。
【0051】比較例として、図18に示した構成に順ず
る構成(但し、スライス点を画面中央とする)の場合に
ついて考察する。図12(a)は、図18に示した構成
に順ずる構成(但し、スライス点を画面中央とする)に
おける、パラボラ波よりなる歪補正信号Vo(1垂直期
間の振幅)と、垂直鋸波(図11において菱形印を結ぶ
実線)との関係を示す図であり、図12(b)は、図1
2(a)の画面中央部を拡大した図(縦軸は100mV
単位)である。
【0052】二つの差分比較回路(スライス回路)の間
に出力オフセットにばらつきがあると、乗算回路でその
ばらつきが2乗される。差分比較回路(スライス回路)
の出力オフセットVoff1を考慮すると、乗算回路の出力
は、Vpara=K×(Vsaw+Voff1)2となり、振幅調整
回路(ゲインコントロール回路)107、108の入力
オフセットをVoff2とすると、二つの振幅調整回路10
7、108の出力を加算器109で加算した歪補正信号
Voは、Vo=A×(Vpara+Voff2)となる。ただ
し、二つの差分比較回路において画面上部と下部でスラ
イスした場合、Vo=A×(Vpara+Voff2)は、1垂
直期間の前半と後半で、差動比較回路、振幅調整回路の
値に置き換えられる。
【0053】±5Vの垂直鋸波に対して、図18の第1
の差動比較回路(スライス回路)102の後で−100
mVのオフセットがあり、第2の差動比較回路(スライ
ス回路)103には、オフセットがなく、第1の振幅調
整回路107の入力オフセットを100mV、第2の振
幅調整回路108の入力オフセットを0V、第1、第2
の振幅調整回路107、108の利得を1とすると、歪
補正信号には、図12に示すように、中央部で、100
mVの段差が生じる(図12(b)参照)。振幅調整回
路の設定利得によって、この段差が変化する。歪補正信
号に段差が生じた時の画像は、図15(c)に示すよう
に、水平方向の段差となって現れる。
【0054】これに対して、本発明によれば、オフセッ
トによって、段差は現れず、図14に示すように、左右
糸巻き歪を正しく補正することができる。
【0055】さらに、歪補正信号の特性について、特開
平11−313222号公報に記載された装置のものを
考察すると、この装置では、歪補正信号として、2乗波
(=K1×Vsaw2)と3乗波(A×K2×Vpara×Vsi
n)を用いており、歪補正信号Voは、図13に示すよ
うなものとなり、画面下部のみを補正する場合、画面上
部(垂直期間の前半)の歪補正信号を0とすればよい
が、あらたに、画面の1/4付近と3/4付近に歪が生
じてしまう。すなわち、垂直方向の中心で対称となる3
乗波を用いており、例えば画面下部の補正を行う場合、
画面上部で歪補正信号を0とすると、画面下部におい
て、3乗波が2乗波に影響してしまう。
【0056】これに対して、本発明によれば、2乗波と
3乗波とを合わせて用いていず、歪の補正を簡易化して
おり、また特開平11−313222号公報に記載され
た構成のような3乗波に起因する歪も生じない。このた
め、歪の調整作業を特段に容易化している。
【0057】本発明に係る歪補正回路は、受像管を備え
た任意の表示装置に適用される。例えば図17に示した
表示装置の偏向歪補正回路208として用いられ、1垂
直期間を周期とする歪補正信号は、水平偏向電流と振幅
変調され、水平偏向出力回路210から、水平偏向コイ
ルに供給される。
【0058】上記した実施例に係る歪補正回路は、大画
面、平面化が進む表示装置の上下非対称歪の補正に適用
して好適とされる。すなわち、上記特開平6−3348
87号公報に記載された構成(図18参照)のように、
画面上部、画面下部に対応させて、差動比較回路、乗算
回路、振幅調整回路(電圧制御増幅回路)等を2系統備
えた構成と比較して、本発明においては、差動比較回
路、乗算回路、振幅調整回路を1系統分備えるだけでよ
く、図7、図8等に示したように、制御回路の回路構成
も小規模なものである。さらに、本発明は、特開平6−
334887号公報に記載された構成と較べて、オフセ
ットも特段に小さく(したがって、ラスタに段差が現れ
ない)、簡易な回路構成により、コストの低減、画質の
向上を図ることができる。
【0059】以上、本発明を上記各実施例に即して説明
したが、本発明は、上記実施例の構成にのみ限定される
ものでなく、特許請求の範囲の各請求項の本発明の範囲
内で、当業者であればなし得るであろう各種変形、修正
を含むことは勿論である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
歪補正用のパラボラ波を生成する乗算回路、振幅調整を
行う増幅回路を、複数に分割された画面区間に対して一
系統備える構成としたことにより、回路規模を縮減しな
がら、画面の上部、下部等の各領域で個別に歪を補正す
ることができる、という効果を奏する。
【0061】また本発明によれば、画面中央に相当する
垂直鋸波の振幅に設定される基準値を、垂直鋸波の振幅
と比較し、画面上部と下部で増幅回路の利得を可変させ
る構成としたため、電子銃の取り付けのばらつき等によ
り、垂直鋸波と中央と、画面中央とがずれた場合でも、
左右糸巻き歪、台形歪等の上下非対称歪を正しく補正す
ることができる、という効果を奏する。
【0062】そして本発明によれば、簡易な回路構成に
より、表示装置の歪調整作業を容易化しており、製造コ
ストの低減を図ることができ、大画面の表示装置の上下
非対称歪の補正に適用して好適とされる。
【0063】さらに本発明によれば、乗算回路と振幅調
整を行う増幅回路のオフセットによる、歪補正信号の中
央部(部分領域間)でのオフセットを、特段に低減して
おり、画面に段差が現れることを回避し、画質の向上に
貢献している。
【0064】さらにまた本発明によれば、画面中央位置
に対応する電圧に設定された基準電圧を用いて歪補正信
号を生成しており、歪補正信号(パラボラ波)の中心の
底は、常に、画面中央位置に一致しており、このため、
一度歪調整を行った後は、垂直鋸波の振幅中央が画面中
央からずれても、左右糸巻き歪等の再調整は不要とされ
ており、調整作業を特段に容易化している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例の変形例を示す図であ
る。
【図4】乗算回路の一例を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施例の構成を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施例の構成を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例の詳細構成の一例を示す
図である。
【図8】本発明の第2の実施例の詳細構成の一例を示す
図である。
【図9】本発明の実施例の動作原理を説明するための図
である。
【図10】本発明の実施例の動作原理を説明するための
図である。
【図11】本発明の実施例における歪補正信号のオフセ
ットを説明するための図である。
【図12】比較例として従来技術における歪補正信号の
オフセットを説明するための図である。
【図13】比較例として別の従来技術における歪補正信
号を説明するための図である。
【図14】本発明の実施例の歪補正動作を説明するため
の図である。
【図15】比較例として従来技術の歪補正動作を説明す
るための図である。
【図16】糸巻き歪を説明する図である。
【図17】歪補正回路を備えたCRTモニタの基本構成
を示す図である。
【図18】特開平6−3347887号公報に記載され
た構成を示す図である。
【符号の説明】
10、10A 比較回路 11 乗算回路 12 利得可変型増幅回路(電圧制御増幅回路) 13、13A 制御回路 14 第1のレジスタ 15 第2のレジスタ 16 第1のAND回路 17 第2のAND回路 18 OR回路 19 DAC(デジタルアナログ変換器) 71 CRT 72 カソード電極 73 電子ビーム 74 画面 101 鋸波 102 下コーナー部抜き出し差動比較回路 103 上コーナー部抜き出し差動比較回路 105、106 乗算回路 107、108 振幅調整回路 109 加算回路 201 RGBプリアンプ 202 RGBメインアンプ 203 CRT 204 偏向コイル 205 同期分離同期入力処理回路 206 水平発振回路 207 垂直鋸波発振回路 208 偏向歪補正回路 209 +B電源回路 210 水平偏向出力回路 211 垂直偏向出力回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】垂直掃引用の鋸波(「垂直鋸波」という)
    の振幅を、予め定められた1又は複数の基準レベルと比
    較することで、現在の掃引位置が画面の垂直掃引方向の
    部分領域のいずれであるかを検出する比較手段と、 前記垂直鋸波より生成される左右糸巻き歪補正用の信号
    の振幅を調整する増幅手段の利得を、前記比較手段によ
    る検出結果に基づき、前記画面の部分領域毎に、それぞ
    れ個別に設定する制御手段と、 を備えたことを特徴とする歪補正回路。
  2. 【請求項2】垂直掃引用の鋸波(「垂直鋸波」という)
    の振幅を、予め定められた基準レベルと比較すること
    で、現在の掃引位置が画面の上部と下部のいずれである
    かを検出する比較手段と、 前記垂直鋸波より生成される左右糸巻き歪補正用の信号
    の振幅を調整する増幅手段の利得を、前記比較手段によ
    る検出結果に基づき、前記画面の上部と下部とで、それ
    ぞれ個別に設定する制御手段と、を備えたことを特徴と
    する歪補正回路。
  3. 【請求項3】垂直掃引用の鋸波(「垂直鋸波」という)
    を入力し、走査期間の前記垂直鋸波の振幅を、画面の垂
    直掃引方向の所定の位置に対応する垂直鋸波の振幅値に
    設定されている、一の基準レベル、又は、互いに異なる
    値の複数の基準レベルと比較する比較回路と、 前記垂直鋸波からパラボラ波を生成する乗算回路の出力
    振幅を調整する利得可変型の増幅回路に対して、前記比
    較回路の比較結果に基づき、前記垂直鋸波の振幅が前記
    基準レベルで区分される区間のうちどの区間にあるかに
    応じて、複数の利得の中から、前記区間に応じた利得を
    択一的に選択して設定する制御回路と、 を備え、前記利得可変型の増幅回路から歪補正信号が出
    力される、ことを特徴とする歪補正回路。
  4. 【請求項4】垂直掃引用の鋸波(「垂直鋸波」という)
    を入力し、走査期間の前記垂直鋸波の電圧と、垂直掃引
    方向の画面中央に対応する垂直鋸波振幅に設定されてい
    る基準電圧との大小を比較する比較回路と、 前記垂直鋸波と前記基準電圧とから、前記垂直鋸波電圧
    と前記基準電圧の差分のパラボラ波を生成する乗算回路
    と、 前記乗算回路の出力振幅を調整する利得可変型の増幅回
    路と、 前記比較回路の比較結果に基づき、前記垂直鋸波電圧が
    前記基準電圧よりも小のときは、前記利得可変型の増幅
    回路の利得として予め定められた第1の利得を設定し、
    前記垂直鋸波電圧が前記基準電圧以上のときは、前記利
    得可変型の増幅回路の利得として予め定められた第2の
    利得を設定する制御回路と、 を備え、前記利得可変型の増幅回路から歪補正信号が出
    力される、ことを特徴とする歪補正回路。
  5. 【請求項5】垂直掃引用の鋸波(「垂直鋸波」という)
    を入力し、走査期間の前記垂直鋸波の電圧と、垂直掃引
    方向の画面中央に対応する垂直鋸波電圧に設定されてい
    る基準電圧との大小を比較する比較回路と、 前記垂直鋸波と前記基準電圧との差分のパラボラ波を生
    成する乗算回路と、 与えられた制御電圧によって利得が可変され、前記パラ
    ボラ波の出力電圧を入力し前記利得で増幅して歪補正信
    号として出力する電圧制御増幅回路と、 前記比較回路の比較結果に基づき、前記垂直鋸波の振幅
    が前記基準電圧よりも小のときは、予め定められた第1
    の制御電圧を、前記電圧制御増幅回路に供給し、前記垂
    直鋸波の振幅が前記基準電圧以上のときは、予め定めら
    れた第2の制御電圧を前記電圧制御増幅回路に供給する
    制御回路と、 を備えたことを特徴とする歪補正回路。
  6. 【請求項6】垂直掃引用の鋸波(「垂直鋸波」という)
    を入力し、走査期間の前記垂直鋸波の振幅を、画面の所
    定の垂直位置に対応する垂直鋸波の振幅値に設定されて
    いる、一の基準レベル、又は、互いに異なる値の複数の
    基準レベルと比較する比較回路と、 前記比較回路の比較結果に基づき、前記垂直鋸波の振幅
    が、前記基準値で区分される区間のうちどの区間にある
    かに応じて、前記垂直鋸波を増幅する利得可変型の増幅
    回路に対して、複数の利得の中から前記区間に応じた利
    得を択一的に選択して設定する制御回路と、 前記利得可変型の増幅回路の出力信号からパラボラ波を
    生成し歪補正信号として出力する乗算回路と、 を備えたことを特徴とする歪補正回路。
  7. 【請求項7】垂直掃引用の鋸波(「垂直鋸波」という)
    を入力し、走査期間の前記垂直鋸波の電圧と、垂直掃引
    方向の画面中央の位置に対応する垂直鋸波の電圧に設定
    されている基準電圧との大小を比較する比較回路と、 前記垂直鋸波と基準電圧の差分を増幅する利得可変型の
    増幅回路と、 前記比較回路の比較結果に基づき、前記垂直鋸波の電圧
    が前記基準電圧よりも小のときは、前記利得可変型の増
    幅回路の利得として予め定められた第1の利得を設定
    し、前記垂直鋸波の電圧が前記基準電圧以上のときは、
    前記利得可変型の増幅回路の利得として予め定められた
    第2の利得を設定する制御回路と、 前記利得可変型増幅回路の出力信号からパラボラ波を生
    成し歪補正信号として出力する乗算回路と、 を備えたことを特徴とする歪補正回路。
  8. 【請求項8】垂直掃引用の鋸波(「垂直鋸波」という)
    を入力し、走査期間の前記垂直鋸波の電圧と、垂直掃引
    方向の画面中央の位置に対応する垂直鋸波の電圧に設定
    されている基準電圧との大小を比較する比較回路と、 与えられた制御電圧によって利得が可変され、前記垂直
    鋸波と前記基準電圧の差分を増幅する電圧制御増幅回路
    と、 前記比較回路の比較結果に基づき、前記垂直鋸波の電圧
    が前記基準電圧よりも小のときは、予め定められた第1
    の制御電圧を前記電圧制御増幅回路に供給し、前記垂直
    鋸波の電圧が前記基準電圧以上のときは、予め定められ
    た第2の制御電圧を前記電圧制御増幅回路に供給する制
    御回路と、 前記電圧制御増幅回路の出力からパラボラ波を生成し歪
    補正信号として出力する乗算回路と、 を備えたことを特徴とする歪補正回路。
  9. 【請求項9】前記制御回路が、前記第1、第2の制御電
    圧に対応するデジタル値をそれぞれ格納する第1、第2
    のレジスタと、 前記第1、第2のレジスタの出力を入力し、前記比較回
    路の比較結果信号を選択制御信号として入力し、前記比
    較結果が前記垂直鋸波電圧が前記基準電圧よりも小であ
    ることを示しているときは、前記第1のレジスタの出力
    値を選択して出力し、前記比較結果が前記垂直鋸波電圧
    が前記基準電圧以上であることを示しているときは、前
    記第2のレジスタの出力値を選択して出力するセレクタ
    と、 前記セレクタの出力を入力としてアナログ信号に変換出
    力するデジタルアナログ変換器と、 を備え、前記デジタルアナログ変換器の出力が、前記電
    圧制御増幅回路に制御電圧として入力される、ことを特
    徴とする請求項5又は8に記載の歪補正回路。
  10. 【請求項10】前記セレクタが、前記第1のレジスタの
    出力と、前記比較回路の比較結果信号とを入力し、前記
    第1のレジスタの各出力ビットと前記比較結果信号の論
    理積をとった信号を出力する第1の論理積回路と、 前記第2のレジスタの出力と、前記比較回路の比較結果
    信号をインバータで反転した信号とを入力し、前記第2
    のレジスタの各出力ビットと前記比較結果信号の反転信
    号の論理積をとった信号を出力する第2の論理積回路
    と、 前記第1の論理積回路の各出力ビットについて前記第1
    の論理積回路の出力ビットと該出力ビットに対応する前
    記第2の論理積回路の出力ビットとの論理和をとった信
    号を出力する論理和回路と、 を備えたことを特徴とする請求項9に記載の歪補正回
    路。
  11. 【請求項11】前記乗算回路が、前記垂直鋸波と前記基
    準電圧との差分と、前記利得可変型の増幅回路の出力信
    号とから前記パラボラ波を生成する、ことを特徴とする
    請求項7に記載の歪補正回路。
  12. 【請求項12】前記乗算回路が、前記垂直鋸波と前記基
    準電圧との差分と、前記電圧制御増幅回路の出力信号と
    から前記パラボラ波を生成する、ことを特徴とする請求
    項8に記載の歪補正回路。
  13. 【請求項13】請求項1乃至12のいずれか一に記載の
    歪補正回路を備え、 前記歪補正回路から出力される垂直期間周期の歪補正信
    号で振幅変調した水平偏向電流で、水平偏向コイルを駆
    動する構成とされている、ことを特徴とする表示装置。
  14. 【請求項14】請求項9又は10に記載の歪補正回路
    と、不揮発性記憶装置を備え、 前記不揮発性記憶装置には、製造時の調整で取得され
    た、前記第1、第2のレジスタに設定する値が記憶され
    ており、 装置のパワーオン時に、前記不揮発性記憶装置に記憶さ
    れた前記各値が読み出され、前記第1、第2のレジスタ
    に設定される、ことを特徴とする表示装置。
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