JP2002152016A - クロックアップ機能付き回路及びそれを用いた画像読み取り装置 - Google Patents

クロックアップ機能付き回路及びそれを用いた画像読み取り装置

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JP2002152016A
JP2002152016A JP2000345292A JP2000345292A JP2002152016A JP 2002152016 A JP2002152016 A JP 2002152016A JP 2000345292 A JP2000345292 A JP 2000345292A JP 2000345292 A JP2000345292 A JP 2000345292A JP 2002152016 A JP2002152016 A JP 2002152016A
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JP
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signal
clock signal
image
phase adjustment
circuit
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JP2000345292A
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Keishin Kono
敬信 河野
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁誘導ノイズの発散を抑制しつつ複数の回
路を同期して高速作動させるためのクロックアップ機能
付き回路を提供する。 【解決手段】 逓倍回路31及び位相調整回路32によ
り、周波数の低い一次クロック信号(CKREF)から
周波数の高い二次クロック信号と位相調整信号とを生成
することにより、回路間の信号経路で伝送されるクロッ
ク信号の周波数を低く抑え、電磁誘導ノイズの発散を抑
制しつつ複数の回路を同期して高速作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部回路から入力
されるクロック信号より高い周波数のクロック信号に基
づいて外部回路と同期して作動する回路及びそれらの回
路を備えた画像読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子計算機及びその周辺機器の実装方式
においてはEMI(ElectroMagneticInterference)が
高速化の障壁となっている。
【0003】フラットベッド型スキャナを例に挙げて説
明すると、原稿面に対して平行移動するキャリッジに固
定された回路とキャリッジを支持するケースに固定され
た回路とを電気的に接続するフレキシブルフラットケー
ブル(以下FFCという。)は数十cmの長さになると
ころ、電磁誘導ノイズの発散を抑制するため、このFF
Cに周波数の高いクロック信号から生成されパルスの立
ち上がり及び立ち下がりが急峻な制御信号を伝送するこ
とができず、高いクロック周波数でCCD等を作動させ
ることができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、複数のASIC
を同期して作動させるためには、クロック信号及び位相
調整信号をASIC間で伝送しなければならないとこ
ろ、ASIC間で伝送されるクロック信号に起因するE
MIが障壁となって、これら複数のASICのクロック
周波数を上げることが困難な場合がある。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みて創作され
たものであって、電磁誘導ノイズの発散を抑制しつつ複
数の回路を同期して高速作動させるためのクロックアッ
プ機能付き回路を提供することを目的とする。また、本
発明は、電磁誘導ノイズの発散を抑制しつつ画像読み取
り装置を高速作動させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明によ
ると、外部回路から入力される一次クロック信号から一
次クロック信号より周波数が高い二次クロック信号を生
成するクロックアップ手段と、一次クロック信号と周波
数が等しく二次クロック信号に同期した位相調整信号を
生成する位相調整手段と、を備える。互いに接続された
2つの回路において、回路間の信号経路では周波数の低
いクロック信号を伝送し、双方の回路内で周波数の低い
クロック信号を逓倍して周波数の高いクロック信号を生
成し、周波数の高いクロック信号に基づいて双方の回路
を作動させようとすると、逓倍回路等に起因するジッタ
により回路間の同期を保証できない。請求項1に係る発
明によると、クロックアップ手段により回路内部でクロ
ック信号の周波数を上げ、位相調整手段により2つの回
路間を伝送されるクロック信号と周波数が等しく、か
つ、回路内部で生成された周波数の高いクロック信号と
同期した位相調整信号を生成するため、すなわち、周波
数の低い1つのクロック信号から周波数の高いクロック
信号と位相調整信号とを生成するため、回路間の信号経
路で伝送されるクロック信号の周波数を低く抑え、電磁
誘導ノイズの発散を抑制しつつ複数の回路を同期して高
速作動させることができる。
【0007】一次クロック信号を逓倍して逓倍信号を出
力すると、PLL(Phase Locked Loop)回路等のジッ
タにより一次クロック信号と逓倍信号との同期が保証さ
れない。したがって、逓倍信号をクロックとするフリッ
プフロップ回路で一次クロック信号を位相調整用信号と
して取り込もうとした場合、クロックとしての逓倍信号
の位相が変化するため、一次クロック信号を2つの回路
間の同期を確保するための基礎信号として用いることが
できない。そこで、請求項2及び4に係る発明による
と、逓倍信号を遅延させたものを回路内部のクロック信
号としての二次クロック信号とし、逓倍信号を反転させ
た取り込み信号の立ち上がりにより一次クロック信号を
取り込んで位相調整基礎信号を出力し、二次クロック信
号の立ち上がりにより位相調整基礎信号を取り込むこと
により二次クロック信号との同期が保証された位相調整
信号を出力することができる。但し、ジッタ成分はクロ
ック周期及び回路遅延より十分小さいものとする。
【0008】請求項3に係る発明によると、画像処理部
と制御部とを接続する配線手段には周波数の低い一次ク
ロック信号を伝送し、制御部において、周波数の高い二
次クロック信号と、制御部と画像処理部とを同期して作
動させるための位相調整信号とを一次クロック信号から
生成することにより、配線手段が伝送するクロック信号
の周波数を低く抑えつつ画像処理部と同期させて制御部
を高速作動させることができるため、電磁誘導ノイズの
発散を抑制しつつ画像読み取り装置を高速作動させるこ
とができる。
【0009】請求項5に係る発明によると、原稿面に対
して平行に往復移動するキャリッジに画像入力手段及び
制御部を設け、キャリッジを往復移動自在に支持するケ
ースに画像処理部を設けることにより、体格の大きな画
像処理部を容易に実装することができる。
【0010】請求項6に係る発明によると、キャリッジ
にA/D変換器を設け、制御部によりA/D変換器を制
御することにより、A/D変換器を制御するための信号
に起因するEMIを低減し、A/D変換器と画像処理部
とを配線手段により接続することで、画像アナログ信号
を伝送する距離を短くでき、これにより、画像情報を伝
送する信号に混入するノイズを低減することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図面に基づいて説明する。本発明の一実施例に係る画像
読み取り装置としてのスキャナを図2に示す。本実施例
に示すスキャナは、原稿面に対して平行に往復移動する
キャリッジ20を備えるフラットベッド型である。
【0012】箱型のケース11の上面には、原稿台ガラ
ス10が設けられている。原稿台ガラス10の周囲に
は、原稿を位置決めする図示しない原稿ガイドが設けら
れている。原稿台ガラス10の端部には、高反射率の均
一反射面を有する図示しない白基準が設けられている。
【0013】キャリッジ20はケース11に固定された
図示しないガイドロッドに往復移動自在に支持されてい
る。キャリッジ20に図示しない駆動ベルトが固定さ
れ、駆動ベルトは図示しない駆動装置により回転する。
ランプ21はキャリッジ20に内蔵され、棒状の蛍光管
ランプ等から構成され、原稿台ガラス10に載せられる
原稿を照射する。画像入力手段としての光学系30は複
数のミラー及びレンズにより構成され、原稿面からCC
Dラインセンサ22に至る光路を形成している。
【0014】画像入力手段としてのCCDラインセンサ
22は、各受光素子が受光した光の光量に応じた量の電
荷を蓄積し、蓄積した電荷を制御部24により入力され
るシフトパルス等の制御信号に応じて増幅器28に出力
する。CCDラインセンサ22としてカラー出力するC
CDを用いることも可能である。CCDラインセンサ2
2は、主走査方向に配列された多数の光電変換素子、転
送ゲート、アナログシフトレジスタ、電荷電圧変換部等
から構成される。光電変換素子に蓄積された電荷は、転
送ゲートに入力されるシフトパルスによりアナログシフ
トレジスタへ転送される。シフトパルス間隔を変更する
ことにより、光電変換素子に電荷を蓄積する時間を変更
することができる。光電変換素子からアナログシフトレ
ジスタへの電荷の転送は、全光電変換素子について同時
に行われる。アナログシフトレジスタに転送された電荷
は、二次クロック信号により順次、電荷電圧変換部に転
送され、電圧に変換される。この電圧はアナログ画像信
号として増幅器28に入力される。シフトパルス間隔す
なわち光電変換素子の電荷蓄積時間はマイクロコンピュ
ータ44に組み込まれたコンピュータプログラムによっ
て制御される。
【0015】増幅器28はCCDラインセンサ22によ
り入力されるアナログ画像信号を増幅してA/D変換器
25に出力する。A/D変換器25は増幅器28により
入力されたアナログ画像信号をサンプリングして256
階調のデジタル画像信号を出力する。A/D変換器25
は、制御部24から入力されるサンプリングパルスを用
いてアナログ画像信号をサンプリングする。
【0016】制御部24は、逓倍回路31、位相調整回
路32、制御信号生成回路33等から構成され、6MH
zの一次クロック信号から96MHzの二次クロック信
号を生成し、この二次クロック信号からシフトパルス、
リセットパルス、サンプリングパルス等の制御信号を生
成し、CCDラインセンサ22及びA/D変換器25に
これらの制御信号を出力する。CCDラインセンサ22
及びA/D変換器25は画像処理ASIC45と同期し
て作動しなければならない。このため、画像処理ASI
C45から送信される一次クロック信号と同じ周波数で
あって、かつ、制御信号の基礎となる二次クロック信号
の16周期ごとに正確に立ち上がる位相調整信号が必要
となる。
【0017】このような制御信号及び位相調整信号を生
成するクロックアップ機能付き回路の一例として逓倍回
路31及び位相調整回路32を図1に示し、これらの回
路内部の信号のタイミングチャートを図3に示す。逓倍
回路31は、制御部24に入力される6MHzの一次ク
ロック信号を16逓倍することにより逓倍信号を生成す
る。逓倍回路31はPLL回路31a及び分周期回路3
1bにより構成され、一次クロック信号と立ち上がりの
タイミングがほぼ等しい96MHzの逓倍信号を生成す
る。尚、一次クロック信号とPHASEの位相はほぼ一
致し、PLL回路31aによるジッタ成分はクロック周
期及びレイアウト遅延と比べ十分小さいものとする。た
だし、図3に示すように分周期回路31bによるジッタ
により一次クロック信号と逓倍信号との立ち上がりのタ
イミングには若干のずれが生ずる。このため、本実施例
では、逓倍信号を遅延させた信号を二次クロック信号と
し、この二次クロック信号の16周期ごとに正確に立ち
上がる位相調整信号を一次クロック信号から別途生成す
ることとしている。尚、二次クロック信号の周波数は9
6MHzに限られず、CCDラインセンサ22及びA/
D変換器25の性能に応じて決めればよい。二次クロッ
ク信号の周波数が高ければ高いほどパルス幅の短い制御
信号を生成することができ、制御信号のパルス幅が短け
れば短いほどCCDラインセンサ22及びA/D変換器
25を高速作動させることができる。
【0018】位相調整回路32は、NOT回路32a、
遅延回路32b、フリップフロップ回路32c、32d
から構成され、制御部24に入力される一次クロック信
号と逓倍回路31により生成された逓倍信号とから二次
クロック信号及び位相調整信号を生成する。NOT回路
32aは逓倍回路31から出力される逓倍信号を反転さ
せることにより取り込み信号を生成する。NOT回路の
内部抵抗により取り込み信号は逓倍信号から若干遅れ
る。NOT回路により逓倍信号を反転させるのは、一次
クロック信号の立ち上がり後のタイミングに逓倍信号の
立ち下がりのタイミング、すなわち、取り込み信号の立
ち上がりのタイミングを合わせることができるからであ
る。フリップフロップ回路32cは取り込み信号で一次
クロック信号を取り込むことにより位相調整基礎信号を
生成する。遅延回路32bはクロックバッファである。
遅延回路32bで逓倍信号が遅延することにより二次ク
ロック信号が生成される。尚、二次クロック信号の遅延
は逓倍信号の1周期以内でなければならない。
【0019】フリップフロップ回路32dは二次クロッ
ク信号で位相調整基礎信号を取り込むことにより位相調
整信号を生成する。位相調整基礎信号は、逓倍信号を反
転させた取り込み信号と同じタイミングで立ち上がるた
め、逓倍信号からの遅延が1周期内である二次クロック
信号の特定周期内での立ち上がりが保証されている。こ
こでいう特定周期内とは、一次クロック信号の立ち上が
り後に最初に二次クロック信号が立ち上がってから次に
立ち上がるまでの周期をいう。二次クロック信号の特定
周期内での立ち上がりが保証されている位相調整基礎信
号を二次クロック信号で取り込むことにより位相調整信
号が生成されるため、二次クロック信号の16周期ごと
に位相調整信号が立ち上がることが保証される。したが
って、位相調整信号により図4に示すような制御部24
と画像処理ASIC45との同期が保証されることとな
る。
【0020】制御信号生成回路33は、二次クロック信
号及び位相調整信号に基づいてCCDラインセンサ22
及びA/D変換器25が必要とする所定の制御信号を生
成する。制御部24が生成するこれらの制御信号は、5
本の信号線23によりCCDラインセンサ22に伝送さ
れ、4本の信号線26によりA/D変換器25に伝送さ
れる。CCDラインセンサ22及びA/D変換器25
は、一次クロック信号より周波数の高い二次クロック信
号から生成された制御信号により作動するため高速作動
が可能である。
【0021】配線手段としてのFFC40には8bit
幅のデータ線、クロック信号線等が備えられている。デ
ータ線は、A/D変換器25から出力される8bitの
デジタル画像信号を画像処理ASIC45に伝送する。
CCDラインセンサ22がカラー出力である場合、R
(Red)G(Green)B(Blue)の各画像信号は時分割で
画像処理ASIC45に伝送される。クロック信号線は
画像処理ASIC45が生成する一次クロック信号を制
御部24に伝送する。FFC40の両端部はキャリッジ
20に設けられた図示しないコネクタとメイン基板41
に設けられた図示しないコネクタとに接続されている。
キャリッジ20が原稿台ガラス10に平行に30cm程
度の距離を往復移動できるようにFFC40には十分な
たるみを持たせている。メイン基板41はケース11に
固定されている。メイン基板41にはバス42で互いに
接続された画像処理ASIC45、インタフェース部4
3、マイクロコンピュータ44等が搭載されている。
【0022】画像処理部としての画像処理ASIC45
は、読取り開始前に白基準を読取って取得する白基準デ
ータと、あらかじめ記憶しておいた黒基準データとを比
較してCCDラインセンサ22の素子毎の感度のばらつ
きやランプ21の主走査方向の光量のばらつきを補正
し、ガンマ補正、色補正等の諸変換を行う。また、画像
処理ASIC45はクロック生成回路46を有し、クロ
ック生成回路46により6MHzの一次クロック信号及
び96MHzの内部クロック信号を生成する。図4に示
すように、画像処理ASIC45の内部クロック信号と
制御部24の二次クロック信号とは、制御部24で生成
される位相調整信号により同期が保証されたものであ
る。
【0023】インタフェース部43は図示しないホスト
コンピュータとスキャナとを接続するためのインタフェ
ースを構成する。マイクロコンピュータ44は、CP
U、RAMおよびROM等を備え、画像処理ASIC4
5、インタフェース部43、制御部24等のスキャナ全
体を制御する。以上、本発明の一実施例に係るスキャナ
の構成を説明した。以下、このスキャナの作動を説明す
る。マイクロコンピュータ44はホストコンピュータか
ら読み取り開始コマンドを受信すると所定のプログラム
の実行によりスキャナを以下のように作動させる。
【0024】マイクロコンピュータ44の制御のもと、
ランプ21が点灯し、白基準データを取得した後、図示
しない駆動装置によりキャリッジ20が読み取り原点に
対応した位置に移動する。原稿台ガラス10に載せられ
た原稿が光学系30によりCCDラインセンサ22に結
像される。制御部24は、画像処理ASIC45が出力
する6MHzの一次クロック信号から96MHzの二次
クロック信号を生成し、この二次クロック信号に基づい
てシフトパルス等の制御信号を生成し、これらの制御信
号に基づいてCCDラインセンサ22を制御する。CC
Dラインセンサ22からシフトパルスに同期したタイミ
ングで電荷が取り出され、取り出された電荷がアナログ
画像信号として増幅器28に入力される。CCDライン
センサ22は1ラインごとに電荷を放出し、CCDライ
ンセンサ22が1ライン分の電荷を放出すると駆動装置
は次の読み取りラインにキャリッジ20を移動させる。
増幅器28で増幅されたアナログ画像信号はA/D変換
器25で制御部24により入力されるサンプリングパル
スに基づいてサンプリングされ8ビットのデジタル画像
信号に変換される。図5に示すように、A/D変換器2
5は1つのアナログ出力波形の2点を96MHzの二次
クロック信号から生成されたサンプリングパルスを用い
てサンプリングし、その電位差を8ビットのデジタル画
像信号として出力する。サンプリングパルスのパルス幅
が短ければ短いほど短い周期でCCDラインセンサ22
から出力されるアナログ画像信号をサンプリングするこ
とができる。デジタル画像信号はFFC40を通じて画
像処理ASIC45に伝送され、画像処理ASIC45
によるシェーディング補正、ガンマ補正等が施されて生
成された画像データがインタフェース部43を通じてホ
ストコンピュータに出力される。
【0025】以上の作動においてFFC40及びキャリ
ッジ20内部では次のような信号の伝送が行われる。F
FC40は6MHzの一次クロック信号とデジタル画像
信号を伝送する。制御部24とA/D変換器25とを接
続する信号線26は96MHzの二次クロック信号から
生成されたサンプリングパルス等を伝送する。制御部2
4とCCDラインセンサ22とを接続する信号線23は
96MHzの二次クロック信号から生成されたシフトパ
ルス、リセットパルス等を伝送する。CCDラインセン
サ22とA/D変換器25とを接続する信号線27、2
9はアナログ画像信号を伝送する。
【0026】信号線27、29はFFC40に比べて信
号の伝送経路が短いため、FFC40に比べてノイズの
混入が小さく信号波形の劣化が小さい。したがって、C
CDラインセンサ22が出力するアナログ画像信号は正
確にデジタル画像信号に変換される。また、信号線2
3、26は、FFC40に比べて信号の伝送経路が短い
ため、パルス幅が小さくパルスの立ち上がり及び立ち下
がりが急峻な制御信号を伝送するときにFFC40に比
べてEMIノイズを発生させにくい。また、EMIノイ
ズを発生させにくいため、周波数が高くパルスの立ち上
がり及び立ち下がりが急峻な制御信号を用いてCCD2
2及びA/D変換器25を制御することができる。
【0027】すなわち、本実施例では、FFC40によ
り低周波数の一次クロック信号を伝送し、一次クロック
信号から高周波数の二次クロック信号及び位相調整信号
を生成し二次クロック信号及び位相調整信号から生成さ
れる制御信号によりCCDラインセンサ22及びA/D
変換器25を制御することにより、CCDラインセンサ
22、A/D変換器25及び画像処理ASIC45を同
期して作動させつつ、EMIノイズを低減し読み取り速
度を上げることができる。また、本実施例に係るスキャ
ナによると、ケース11に固定されるメイン基板41に
画像処理ASIC45を設けることにより、体格の大き
な画像処理ASIC45を実装することができる。
【0028】尚、上記実施例では位相調整基礎信号のタ
イミングを正確に制御するため、逓倍信号を反転させた
取り込み信号により一次クロック信号を取り込んで位相
調整基礎信号を生成したが、例えば図6に示す遅延回路
を用いて一次クロック信号を確実に一定量遅延させ、そ
の遅延させた信号を逓倍信号により取り込んで位相調整
基礎信号を生成する構成としてもよい。
【0029】(比較例)図7に上記実施例の比較例とし
て従来のスキャナを示す。図7において上記実施例に係
るスキャナと実質的に同一の部分には同一の符号を付し
て示す。画像処理ASIC52はCCDラインセンサ2
2及びA/D変換器25を制御する制御信号を出力する
制御回路51を有する。制御回路51が出力する制御信
号はFFC53を通じてCCDラインセンサ22及びA
/D変換器25に伝送される。
【0030】図7に示す従来のスキャナによると、CC
Dラインセンサ22及びA/D変換器25の制御信号が
メイン基板側で生成されるため、CCDラインセンサ2
2及びA/D変換器25の動作周波数を上げて高速化を
図ろうとすると、FFC53が伝送する制御信号は周波
数が高くパルス幅が短くなりパルスの立ち上がり及び立
ち下がりが急峻となる。また、CCDラインセンサ22
及びA/D変換器25の制御信号をメイン基板側で生成
し、FFC53がこれらの制御信号を全て長距離伝送す
るため、スキャナの動作周波数を上げるためにはFFC
53にEMI対策を十分に施さなければならない。CC
Dラインセンサ22のリセットパルスのパルス幅は他の
制御信号のパルス幅に比べて短いため、このリセットパ
ルスに対するEMI対策が特に必要となる。しかし、E
MI対策の不可避的な副作用として信号波形の劣化及び
タイミングの遅れがあるため、あまりに短いパルスの伝
送は困難であり、従来のスキャナには高速化におのずと
限界がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるスキャナの逓倍回路及
び位相調整回路を示す回路図である。
【図2】本発明の一実施例によるスキャナを示す模式図
である。
【図3】本発明の一実施例によるスキャナに係る逓倍回
路及び位相調整回路の信号のタイミングチャートであ
る。
【図4】本発明の一実施例によるスキャナに係る画像処
理ASIC及び制御部の信号のタイミングチャートであ
る。
【図5】本発明の一実施例によるスキャナに係るA/D
変換を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】本発明の一実施例によるスキャナに係る逓倍回
路及び位相調整回路の変形例を示す回路図である。
【図7】比較例に係るスキャナを示す模式図である。
【符号の説明】
10 原稿台ガラス 11 ケース 20 キャリッジ 21 ランプ 22 ラインセンサ 24 制御部 25 A/D変換器 30 光学系 31 逓倍回路 31a PLL回路 31b 分周期回路 32 位相調整回路 32a NOT回路 32b 遅延回路 32c、32d フリップフロップ回路 33 制御信号生成回路 41 メイン基板 46 クロック生成回路 45 画像処理ASIC

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部回路から入力される一次クロック信
    号から前記一次クロック信号より周波数が高い二次クロ
    ック信号を生成するクロックアップ手段と、 前記一次クロック信号と周波数が等しく前記二次クロッ
    ク信号に同期した位相調整信号を生成する位相調整手段
    と、 を備えることを特徴とするクロックアップ機能付き回
    路。
  2. 【請求項2】 前記クロックアップ手段は、前記一次ク
    ロック信号を逓倍して逓倍信号を出力する手段と、前記
    逓倍信号を遅延させて前記二次クロック信号を出力する
    手段とを有し、 前記位相調整手段は、前記逓倍信号を反転させて取り込
    み信号を出力する手段と、前記取り込み信号の立ち上が
    りにより前記一次クロック信号を取り込んで位相調整基
    礎信号を出力する手段と、前記二次クロック信号の立ち
    上がりにより前記位相調整基礎信号を取り込んで前記位
    相調整信号を出力する手段とを有することを特徴とする
    請求項1記載のクロックアップ機能付き回路。
  3. 【請求項3】 原稿の光学的濃淡情報に対応する画像ア
    ナログ信号を生成する画像入力手段と、 前記画像入力手段により入力された画像アナログ信号を
    画像デジタル信号に変換するA/D変換器と、 一次クロック信号を生成し、前記A/D変換器から出力
    される画像デジタル信号に基づいて画像処理する画像処
    理部と、 前記一次クロック信号から前記一次クロック信号より周
    波数が高い二次クロック信号を生成するクロックアップ
    手段、前記一次クロック信号と周波数が等しく前記二次
    クロック信号に同期した位相調整信号を生成する位相調
    整手段、並びに前記二次クロック信号及び前記位相調整
    信号から制御信号を生成し前記制御信号により前記画像
    入力手段を制御する制御手段を有する制御部と、 前記画像処理部と前記制御部とを電気的に接続し前記一
    次クロック信号を伝送する配線手段と、 を備えることを特徴とする画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 前記クロックアップ手段は、前記一次ク
    ロック信号を逓倍して逓倍信号を出力する手段と、前記
    逓倍信号を遅延させて前記二次クロック信号を出力する
    手段とを有し、 前記位相調整手段は、前記逓倍信号を反転させて取り込
    み信号を出力する手段と、前記取り込み信号の立ち上が
    りにより前記一次クロック信号を取り込んで位相調整基
    礎信号を出力する手段と、前記二次クロック信号の立ち
    上がりにより前記位相調整基礎信号を取り込んで前記位
    相調整信号を出力する手段とを有することを特徴とする
    請求項3記載の画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 前記画像入力手段及び前記制御部は、原
    稿面に対して平行に往復移動するキャリッジに設けら
    れ、 前記画像処理部は前記キャリッジを往復移動自在に支持
    するケースに設けられていることを特徴とする請求項3
    又は4記載の画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 前記A/D変換器は前記キャリッジに設
    けられ、 前記制御部は前記制御信号により前記A/D変換器を制
    御し、 前記配線手段は前記A/D変換器と前記画像処理部とを
    電気的に接続し、前記画像デジタル信号を伝送すること
    を特徴とする請求項5記載の画像読み取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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