JP2000184129A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2000184129A
JP2000184129A JP10351442A JP35144298A JP2000184129A JP 2000184129 A JP2000184129 A JP 2000184129A JP 10351442 A JP10351442 A JP 10351442A JP 35144298 A JP35144298 A JP 35144298A JP 2000184129 A JP2000184129 A JP 2000184129A
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image
ccd
sensor
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JP10351442A
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Kazuji Ogata
和次 尾形
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Fujinon Corp
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Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結像光学系に関して3本のCCDラインセン
サのライン間隔に対応する読取面上の間隔D、走査速度
s、および、3ラインCCDセンサにおける電荷蓄積時
間Tが所定の関係を有するようにして、小型かつ安価で
あって良質の画像データを得ることができる画像読取装
置を提供する。 【解決手段】 原稿1から発しレンズ25により結像さ
れた光の3つの色成分それぞれは、3本のCCDライン
センサが主走査方向に平行配置された3ラインCCDセ
ンサ30により検出される。画像の読み取りラインはモ
ータ41により副走査方向に速度sで走査され、3ライ
ンCCDセンサ30に蓄積された電荷は、マルチプレク
サ52により各CCDラインセンサ毎に順次に選択され
て読み出される。レンズ25に関して3本のCCDライ
ンセンサのライン間隔に対応する原稿1上の間隔D、走
査速度s、および、3ラインCCDセンサにおける電荷
蓄積時間Tは、或る整数nに対して、D=sT(3n±
1)なる関係を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コピー機能とスキ
ャナ機能とを併有する複合デジタルコピー機などに好適
に用いられる画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複合デジタルコピー機は、コピー機能と
スキャナ機能とを併有するものであり、モード切替によ
り何れかの機能を選択して動作する。すなわち、複合デ
ジタルコピー機は、コピーモード時にはコピー機能が選
択され、スキャナモード時にはスキャナ機能が選択され
る。このような複合デジタルコピー機は、画像読取装
置、画像処理回路および出力部を備える。また、これら
のうち画像読取装置は、R(レッド),G(グリーン)
およびB(ブルー)それぞれに対応した3本のCCDラ
インセンサを有する3ラインCCDセンサを備えてお
り、スキャナモード時には3本のCCDラインセンサの
全てを用いてカラー画像として読み取ることができる。
【0003】コピーモード時には、複合デジタルコピー
機は、画像読取装置の3ラインCCDセンサの1本のC
CDラインセンサ(例えばGに対応するCCDラインセ
ンサ)のみを用いて画像を高速に読み取り、読み取った
画像データに対して必要に応じて画像処理回路により画
像処理を行い、画像処理がなされた画像データに基づい
て出力部により印刷等の出力を行う。一般に、3ライン
CCDセンサは、1本のCCDラインセンサのみを有す
る白黒用CCDセンサと比較して感度が低いので、読み
取るべき画像を照明するための照明用光源として高輝度
白色ランプが用いられる。また、3ラインCCDセンサ
は、コピーモード時には画像を高速に読み取るために電
荷蓄積時間が短い。
【0004】これに対してスキャナモード時には、複合
デジタルコピー機は、画像読取装置の3ラインCCDセ
ンサの3本のCCDラインセンサの全てを用いてカラー
画像として読み取り、読み取ったカラー画像データに対
して必要に応じて画像処理回路により画像処理を行い、
これをパソコン等に送出する。一般に、パソコンのデー
タ受信速度は遅く、例えば安価なパラレルポートのイン
ターフェースを用いた場合には特に遅い。したがって、
複合デジタルコピー機は、パソコンへ向けて画像データ
を送出する際には、パソコンの画像データ受信速度に合
わせた速度で画像読取装置により画像を読み取り画像デ
ータを送出する必要がある。しかし、このように画像読
取装置により画像を読み取る速度を遅くすると、3ライ
ンCCDセンサは、電荷蓄積時間が長くなって蓄積され
る電荷が飽和することとなり、正常に画像を読み取るこ
とができなくなる。
【0005】このような問題点を解決する策として以下
のようなものが考えられる。第1の解決策は、複合デジ
タルコピー機が画像1ページ分のバッファメモリを備
え、画像読取装置によりスキャンモード時に読み取った
画像1ページ分の画像データをバッファメモリに一旦記
憶しておき、画像1ページ分の読み取りが終了した後
に、その画像データをパソコンに送出するものである。
第2の解決策は、調光可能な照明用光源を用い、スキャ
ナモード時に照明用光源から出力される照明光の光量を
コピーモード時よりも小さくするものである。また、第
3の解決策は、機械的な光量調整機構(例えば、可変絞
り、光量調整板)を設けて、スキャナモード時に読み取
るべき画像を照明する照明光の光量をコピーモード時よ
りも小さくするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1〜第3の解決策それぞれでは以下のような問題点があ
る。第1の解決策では、バッファメモリとして大容量の
メモリが必要であるので、複合デジタルコピー機は大型
で高価なものとなる。第2の解決策では、照明用光源と
して近年よく用いられている蛍光灯は、高輝度であって
調光可能なものが知られておらず、一方、従来より用い
られているハロゲンランプは、調光すると色温度が大き
く変わり、特に輝度を低くすると照明光のスペクトルに
おけるピーク波長が赤外側にシフトし、読み取った画像
データの画質が悪くなる。また、第3の解決策では、特
別な機械的な機構が必要であるので、複合デジタルコピ
ー機は大型で高価なものとなる。
【0007】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、小型かつ安価であって良質の画像デー
タを得ることができる画像読取装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像読取装
置は、3つの色成分(R,GおよびB)それぞれについ
て画像を読み取る画像読取装置であって、(1) 読取面上
の画像からの光を入力し結像する結像光学系と、(2) 結
像光学系による結像面上に主走査方向に平行であって互
いに平行に配され、結像光学系により結像された光のう
ち上記3つの色成分それぞれを検出し、一定の電荷蓄積
時間の期間における受光量に応じて電荷を画素毎に蓄積
する3本のCCDラインセンサを有する3ラインCCD
センサと、(3) 結像光学系および3ラインCCDセンサ
による画像の読み取りラインを、主走査方向と直交する
副走査方向に走査する走査手段と、(4) 3ラインCCD
センサに蓄積された電荷を各CCDラインセンサ毎に順
次に読み出す読出手段と、を備え、結像光学系に関して
3本のCCDラインセンサのライン間隔に対応する読取
面上の間隔D、走査手段による走査の速度s、および、
3ラインCCDセンサにおける電荷蓄積時間Tが、或る
整数nに対して、 D=sT(3n+1) または D=sT(3n−1) なる関係を有することを特徴とする。
【0009】この画像読取装置によれば、読取面上の画
像からの光は、結像光学系により結像され、その結像さ
れた光の3つの色成分(R,GおよびB)それぞれは、
3本のCCDラインセンサが主走査方向に平行配置され
た3ラインCCDセンサにより検出される。結像光学系
および3ラインCCDセンサによる画像の読み取りライ
ンは、走査手段により副走査方向に走査され、3ライン
CCDセンサに蓄積された電荷は、読出手段により各C
CDラインセンサ毎に順次に読み出される。ここで、結
像光学系に関して3本のCCDラインセンサのライン間
隔に対応する読取面上の間隔D、走査手段による走査の
速度s、および、3ラインCCDセンサにおける電荷蓄
積時間Tは、或る整数nに対して上記の関係を有するの
で、各読み取りライン上の上記3つの色成分が全て読み
取られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
【0011】図1は、本実施形態に係る画像読取装置の
構成図である。透明な平板であるプラテンガラス10
は、読み取るべき画像が描かれた原稿1を載置するもの
であり、このプラテンガラス10の上面すなわち原稿1
の下面が読取面となる。原稿1の下面からの光を入力し
結像する結像光学系は、照明用光源21、ミラー22〜
24およびレンズ25を備えて構成されている。照明用
光源21は、原稿1の下面を照明する照明光を出力す
る。この照明光により照明された原稿1からの散乱光
は、ミラー22、ミラー23およびミラー24により順
次に反射された後にレンズ25に入力し、レンズ25に
より3ラインCCDセンサ30上に結像される。
【0012】ここで、ミラー22からミラー23へ到る
光学系の光軸、および、ミラー24から3ラインCCD
センサ30へ到る光学系の光軸それぞれは、プラテンガ
ラス10に平行であり且つ互いに平行である。なお、こ
れらの光軸の方向が副走査方向であり、この副走査方向
に垂直であってプラテンガラス10の面に平行な方向が
主走査方向である。照明用光源21およびミラー22は
一体のものとされてフルレートキャリッジ部26を構成
しており、フルレートキャリッジ部26は副走査方向に
速度sで走査される。ミラー23およびミラー24は一
体のものとされてハーフレートキャリッジ部27を構成
しており、ハーフレートキャリッジ部27は副走査方向
に速度s/2で走査される。したがって、フルレートキ
ャリッジ部26およびハーフレートキャリッジ部27が
走査されても、原稿1から3ラインCCDセンサ30に
到るまでの結像光学系は実質的には不変である。
【0013】3ラインCCDセンサ30は、上記結像光
学系により結像された光のうちR(レッド),G(グリ
ーン)およびB(ブルー)それぞれの色成分を検出する
3本のCCDラインセンサを有するものであり、これら
3本のCCDラインセンサそれぞれは、上記結像光学系
による結像面上に主走査方向に平行であって互いに平行
に多数の画素がライン状に配されている。これら3本の
CCDセンサそれぞれは、一定の電荷蓄積時間の期間に
おける受光量に応じて電荷を画素毎に蓄積し、その画素
毎に蓄積された電荷を画像データとして出力する。
【0014】上記結像光学系および3ラインCCDセン
サ30による原稿1の画像の読み取りラインを走査する
走査手段は、モータ41およびモータドライバ42を備
えて構成されている。モータ41は、モータドライバ4
2により駆動されて回転し、図示しない回転駆動伝達機
構(例えばギヤやベルト)を介して、フルレートキャリ
ッジ部26を副走査方向に速度sで走査し、ハーフレー
トキャリッジ部27を副走査方向に速度s/2で走査す
る。
【0015】3ラインCCDセンサ30に蓄積された電
荷を各CCDラインセンサ毎に順次に読み出す読出手段
は、タイミング回路51、マルチプレクサ52およびA
/D変換回路53を備えて構成される。マルチプレクサ
52は、3ラインCCDセンサ30から出力されるR,
GおよびBそれぞれの画像データを入力し、これらのう
ち何れか1つの色成分の画像データを順次に選択して出
力する。A/D変換回路53は、マルチプレクサ52か
ら出力された画像データをアナログ値として入力し、こ
れをA/D変換してデジタル値として画像データADo
utを出力する。
【0016】タイミング回路51は、3ラインCCDセ
ンサ30に蓄積された電荷を読み出すタイミングを指示
する信号であるライン同期信号φTG、リセットパルス
信号φRSおよび画素データ転送クロック信号φCLK
を出力する。また、タイミング回路51は、R,Gおよ
びBそれぞれの画像データのうちからマルチプレクサ5
2が選択すべき色成分の画像データを指示するセレクト
信号φSWを出力する。さらに、タイミング回路51
は、A/D変換回路53がA/D変換するタイミングを
指示するA/Dタイミング信号φADCを出力する。
【0017】画像処理回路60は、A/D変換回路53
から出力された画像データを入力して必要に応じて画像
処理を行う。メインコントローラ70は、画像読取装置
全体を制御するものであり、モータドライバ42に対し
てモータ41を回転駆動するよう指示し、タイミング回
路51に対して適切なタイミングで各信号を出力するよ
う指示し、また、画像処理回路60に対して画像データ
の処理をするよう指示する。
【0018】図2は、本実施形態に係る画像読取装置の
3ラインCCDセンサおよび読出手段の構成図である。
この図に示すように、3ラインCCDセンサ30は、主
走査方向に平行であって互いに平行な3本のCCDライ
ンセンサを有し、これら3本のCCDラインセンサそれ
ぞれによりR,GおよびBの各色成分の光を検出する。
3ラインCCDセンサ30は、タイミング回路51から
出力されたライン同期信号φTG、リセットパルス信号
φRSおよび画素データ転送クロック信号φCLKに基
づいて、R,GおよびBの各色成分の画像データを出力
する。マルチプレクサ52は、タイミング回路51から
出力されたセレクト信号φSWに基づいて、3ラインC
CDセンサ30から出力されたR,GおよびBの各色成
分の画像データのうちから何れかの色成分の画像データ
を選択して出力する。A/D変換回路53は、タイミン
グ回路51から出力されたA/Dタイミング信号φAD
Cに基づいて、マルチプレクサ52から出力された画像
データをA/D変換し、デジタル値として画像データA
Doutを出力する。
【0019】図3は、本実施形態に係る画像読取装置の
読出手段の動作を説明するタイミングチャートである。
ライン同期信号φTGは、一定周期のパルス信号であ
る。画素データ転送クロック信号φCLKは、ライン同
期信号φTGのパルスの立ち下がり時刻から次のパルス
の立ち上がり時刻までの期間に、3ラインCCDセンサ
30の3本のCCDラインセンサそれぞれの画素数と同
じ数のパルスを有する信号である。また、リセットパル
ス信号φRSは、ライン同期信号φTGのパルスの立ち
下がり時刻から次のパルスの立ち上がり時刻までの期間
において、画素データ転送クロック信号φCLKがロー
レベルである期間内にローレベルとなるパルス信号であ
る。セレクト信号φSWは、ライン同期信号φTGのパ
ルスの立ち上がり時刻に切り替わり、R,GおよびBそ
れぞれを順次に選択する信号である。また、A/Dタイ
ミング信号φADCは、画素データ転送クロック信号φ
CLKに同期したパルス信号である。
【0020】3ラインCCDセンサ30は、ライン同期
信号φTGのパルスの立ち上がり時刻から次のパルスの
立ち上がり時刻までの期間すなわち電荷蓄積時間Tの期
間に、3本のCCDラインセンサそれぞれの画素に電荷
を蓄積し、電荷蓄積時間T終了時すなわちパルス立ち上
がり時刻に、各画素に蓄積された電荷をシフトレジスタ
に移す。その後、3ラインCCDセンサ30は、画素デ
ータ転送クロック信号φCLKのパルス立ち上がり時刻
に、シフトレジスタの最終段の電荷を出力するとともに
シフトレジスタの各段の電荷を次段にシフトし、リセッ
トパルス信号φRSのパルス立ち上がり時刻に、シフト
レジスタの最終段からの出力レベルをペデスタルレベル
にする。すなわち、3ラインCCDセンサ30は、ライ
ン同期信号φTGのパルスの立ち下がり時刻から次のパ
ルスの立ち上がり時刻までの期間内において、画素デー
タ転送クロックφTGの第m番目のパルスの立ち上がり
時刻に3本のCCDラインセンサそれぞれから第m番目
の画素の電荷Rm,GmおよびBmを出力する(m=
1,2,3,…)。
【0021】ライン同期信号φTGの或るパルスの立ち
上がり時刻から次のパルスの立ち上がり時刻までの期間
すなわち電荷蓄積時間Tの期間に、マルチプレクサ52
は、3ラインCCDセンサ30から出力されたR,Gお
よびBそれぞれの画像データのうちからRの画像データ
を選択して出力し、A/D変換回路53は、このRの画
像データをA/D変換して、デジタル値である画像デー
タADoutとしてR1,R2,R3,……を出力す
る。次の電荷蓄積時間Tの期間に、マルチプレクサ52
は、3ラインCCDセンサ30から出力されたGの画像
データを選択して出力し、A/D変換回路53は、この
Gの画像データをA/D変換して、デジタル値である画
像データADoutとしてG1,G2,G3,……を出
力する。更に次の電荷蓄積時間Tの期間に、マルチプレ
クサ52は、3ラインCCDセンサ30から出力された
Bの画像データを選択して出力し、A/D変換回路53
は、このBの画像データをA/D変換して、デジタル値
である画像データADoutとしてB1,B2,B3,
……を出力する。以降これが繰り返される。
【0022】図4は、本実施形態に係る画像読取装置の
結像光学系および3ラインCCDセンサの説明図であ
る。なお、この図では簡略化のために結像光学系のうち
ミラー22〜24の記載を省略し、レンズ25のみを示
している。また、この図は主走査方向に見た図である。
原稿1および3ラインCCDセンサ30の一方は他方の
結像位置にある。また、前述したように、フルレートキ
ャリッジ部26およびハーフレートキャリッジ部27が
走査されても、レンズ25と原稿1との間の光路長L1
は常に一定であり、レンズ25と3ラインCCDセンサ
30との間の光路長L2も常に一定である。この図に示
すように、結像光学系に関して3ラインCCDセンサ3
0の3本のCCDラインセンサのライン間隔に対応する
原稿1上の間隔をDとする。この間隔Dは、3ラインC
CDセンサ30の3本のCCDラインセンサの間のライ
ン間隔に、光路長L1と光路長L2との比(L1/L
2)を乗じたものであり、フルレートキャリッジ部26
およびハーフレートキャリッジ部27が走査されても一
定値である。
【0023】図5は、本実施形態に係る画像読取装置に
よる画像の読み取りラインの説明図である。既述したよ
うに、原稿1上の画像の読み取りラインは、R,Gおよ
びBそれぞれに応じて互いに間隔Dだけ異なる。また、
フルレートキャリッジ部26は、副走査方向に速度sで
走査される。したがって、副走査方向のR,GおよびB
それぞれの読み取りラインの位置PR ,PG およびPB
は、時刻tの関数として、 PR(t)=st+D …(1a) PG(t)=st …(1b) PB(t)=st−D …(1c) なる式で表すことができる。なお、ここでは、3ライン
CCDセンサ30は、副走査方向に向かって最も先頭位
置にあるのがBのCCDラインセンサであり、中央にあ
るのがGのCCDラインセンサであり、末尾にあるのが
RのCCDラインセンサであるとする(図4参照)。
【0024】本実施形態では、A/D変換回路53は、
画像データADoutとして或る電荷蓄積時間Tの期間
ではRの画像データを出力し、次の電荷蓄積時間Tの期
間ではGの画像データを出力し、更に次の電荷蓄積時間
Tの期間ではBの画像データを出力し、以降同様に電荷
蓄積時間T毎にR,GおよびBの画像データを順次に出
力する。したがって、原稿1に描かれた画像の各読み取
りラインにおいてR,GおよびBそれぞれの色成分を全
て読み取るためには、時刻t=(3nR −1)Tにおけ
るRの読み取りラインの位置PR 、時刻t=3nG・Tに
おけるGの読み取りラインの位置PG 、および、時刻t
=(3nB +1)TにおけるBの読み取りラインの位置
B は互いに同一でなければならない。ここで、nR
G およびnB は整数である。すなわち、 PR((3nR −1)T) =PG( 3nG・T ) =PB((3nB +1)T) …(2) なる関係式を満たす必要がある。
【0025】上記(1a)〜(1c)式を (2)式に代入すると、
間隔Dを表す式として、 D=sT(3n+1) …(3) が得られる。ここで、nは、 n=nG−nR=nB−nG …(4) なる式で表される整数である。
【0026】図5は、整数nの値が0である場合を示し
たものである。この場合、上記 (3)式は、 D=sT …(5) と表される。時刻t=−Tで位置P=0のRの画像デー
タが読み取られ、時刻t=0で位置P=0のGの画像デ
ータが読み取られ、時刻t=+Tで位置P=0のBの画
像データが読み取られる。また、同様に、時刻t=2T
で位置P=3DのRの画像データが読み取られ、時刻t
=3Tで位置P=3DのGの画像データが読み取られ、
時刻t=4Tで位置P=3DのBの画像データが読み取
られる。以降も同様である。すなわち、P=0,3D,
6D,9D,…の各読み取りライン上のR,GおよびB
それぞれの色成分を全て読み取ることができる。
【0027】図6は、整数nの値が1である場合におけ
る本実施形態に係る画像読取装置による画像の読み取り
ラインの説明図である。この場合、上記 (3)式は、 D=4sT …(6) と表される。時刻t=−Tで位置P=+3D/4のRの
画像データが読み取られ、時刻t=0で位置P=0のG
の画像データが読み取られ、時刻t=+Tで位置P=−
3D/4のBの画像データが読み取られる。同様に、時
刻t=2Tで位置P=6D/4のRの画像データが読み
取られ、時刻t=3Tで位置P=3D/4のGの画像デ
ータが読み取られ、時刻t=4Tで位置P=0のBの画
像データが読み取られる。また、同様に、時刻t=5T
で位置P=9D/4のRの画像データが読み取られ、時
刻t=6Tで位置P=6D/4のGの画像データが読み
取られ、時刻t=7Tで位置P=3D/4のBの画像デ
ータが読み取られる。以降も同様である。すなわち、P
=0,3D/4,6D/4,9D/4,…の各読み取り
ライン上のR,GおよびBそれぞれの色成分を全て読み
取ることができる。
【0028】以上のように、間隔D、副走査方向の走査
速度sおよび電荷蓄積時間Tが或る整数nに対して上記
(3)式を満たすことにより、原稿1に描かれた画像の各
読み取りラインにおいてR,GおよびBそれぞれの色成
分を全て読み取ることができる。なお、図5と図6とを
比較すれば判るように、整数nの値が大きいほど、副走
査方向の解像度が高くなるものの、副走査方向の走査速
度sは小さくなる。すなわち、副走査方向の解像度と走
査速度sとは、トレードオフの関係にあり、それぞれの
要求値または許容値を考慮して定められる。
【0029】なお、3ラインCCDセンサ30における
R,GおよびBそれぞれのCCDラインセンサの並び順
と副走査方向との関係が上述の場合と逆であって、マル
チプレクサ52による選択の順序も上述の場合と逆であ
る場合には、上記 (3)式はそのまま適用可能である。一
方、3ラインCCDセンサ30におけるR,GおよびB
それぞれのCCDラインセンサの並び順と副走査方向と
の関係が上述の場合と逆であって、マルチプレクサ52
による選択の順序が上述のとおりである場合、または、
3ラインCCDセンサ30におけるR,GおよびBそれ
ぞれのCCDラインセンサの並び順と副走査方向との関
係が上述のとおりであって、マルチプレクサ52による
選択の順序が上述の場合と逆である場合には、間隔D、
副走査方向の走査速度sおよび電荷蓄積時間Tの間の関
係式は、上記 (3)式に替えて、 D=sT(3n−1) …(7) となる。
【0030】また、画像処理回路60における画像処理
または他の処理を考慮すると、原稿1に描かれた画像の
読み取りラインそれぞれのR,GおよびBそれぞれの画
像データを全て同時刻に保持する必要があるが、整数n
の値が0である場合、R,GおよびBそれぞれの画像デ
ータに関し1ライン分のバッファメモリを備えるだけで
充分である。整数nの値が1である場合、Rの画像デー
タに関しては3ライン分のバッファメモリを、Gの画像
データに関しては2ライン分のバッファメモリを、Bの
画像データに関しては1ライン分のバッファメモリを、
それぞれ備えるだけで充分である。また、特別な機械的
な機構を設ける必要もない。したがって、本実施形態に
係る画像読取装置またはこれを含む複合デジタルコピー
機等は、大型で高価なものとなることはない。
【0031】さらに、上述したようにしてR,Gおよび
Bそれぞれの色成分を読み取る場合も、R,GおよびB
のうちの或る1つの色成分のみを読み取る場合も、3ラ
インCCDセンサ30における電荷蓄積時間Tや画像デ
ータ転送クロックφCLKの周期等を同一のものとする
ことができる。したがって、照明用光源21の調光の必
要がなく、読み取った画像データの画質が悪くなること
はない。
【0032】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり、本発明に
よれば、読取面上の画像からの光は、結像光学系により
結像され、その結像された光の3つの色成分(R,Gお
よびB)それぞれは、3本のCCDラインセンサが主走
査方向に平行配置された3ラインCCDセンサにより検
出される。結像光学系および3ラインCCDセンサによ
る画像の読み取りラインは、走査手段により副走査方向
に走査され、3ラインCCDセンサに蓄積された電荷
は、読出手段により各CCDラインセンサ毎に順次に読
み出される。ここで、結像光学系に関して3本のCCD
ラインセンサのライン間隔に対応する読取面上の間隔
D、走査手段による走査の速度s、および、3ラインC
CDセンサにおける電荷蓄積時間Tは、或る整数nに対
して上記の関係を有するので、各読み取りライン上の上
記3つの色成分が全て読み取られる。
【0033】したがって、大容量のバッファメモリを備
える必要がなく、また、特別な機械的な機構を設ける必
要もないので、本発明に係る画像読取装置またはこれを
含む複合デジタルコピー機等は、小型で安価なものとな
る。また、コピーモード時もスキャナモード時も3ライ
ンCCDセンサにおける電荷蓄積時間や画像データ転送
クロックの周期等を同一のものとすることができ、照明
用光源の調光の必要がないので、読み取った画像データ
の画質は良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る画像読取装置の構成図であ
る。
【図2】本実施形態に係る画像読取装置の3ラインCC
Dセンサおよび読出手段の構成図である。
【図3】本実施形態に係る画像読取装置の読出手段の動
作を説明するタイミングチャートである。
【図4】本実施形態に係る画像読取装置の結像光学系お
よび3ラインCCDセンサの説明図である。
【図5】本実施形態に係る画像読取装置による画像の読
み取りラインの説明図である。
【図6】本実施形態に係る画像読取装置による画像の読
み取りラインの説明図である。
【符号の説明】
1…原稿、10…プラテンガラス、21…照明用光源、
22〜24…ミラー、25…レンズ、26…フルレート
キャリッジ部、27…ハーフレートキャリッジ部、30
…3ラインCCDセンサ、41…モータ、42…モータ
ドライバ、51…タイミング回路、52…マルチプレク
サ、53…A/D変換回路、60…画像処理回路、70
…メインコントローラ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3つの色成分それぞれについて画像を読
    み取る画像読取装置であって、 読取面上の画像からの光を入力し結像する結像光学系
    と、 前記結像光学系による結像面上に主走査方向に平行であ
    って互いに平行に配され、前記結像光学系により結像さ
    れた光のうち前記3つの色成分それぞれを検出し、一定
    の電荷蓄積時間の期間における受光量に応じて電荷を画
    素毎に蓄積する3本のCCDラインセンサを有する3ラ
    インCCDセンサと、 前記結像光学系および前記3ラインCCDセンサによる
    前記画像の読み取りラインを、前記主走査方向と直交す
    る副走査方向に走査する走査手段と、 前記3ラインCCDセンサに蓄積された電荷を各CCD
    ラインセンサ毎に順次に読み出す読出手段と、 を備え、 前記結像光学系に関して前記3本のCCDラインセンサ
    のライン間隔に対応する前記読取面上の間隔D、前記走
    査手段による走査の速度s、および、前記3ラインCC
    Dセンサにおける電荷蓄積時間Tが、或る整数nに対し
    て、 D=sT(3n+1) または D=sT(3n−1) なる関係を有することを特徴とする画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102905046A (zh) * 2011-07-27 2013-01-30 富士施乐株式会社 图像读取装置及图像读取方法
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