JP2002151428A - 熱処理方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

熱処理方法及び半導体装置の製造方法

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JP2002151428A JP2000345066A JP2000345066A JP2002151428A JP 2002151428 A JP2002151428 A JP 2002151428A JP 2000345066 A JP2000345066 A JP 2000345066A JP 2000345066 A JP2000345066 A JP 2000345066A JP 2002151428 A JP2002151428 A JP 2002151428A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 400℃程度の低温で良質な強誘電体膜を形
成すること、低温でコンタクト性の高いコンタクト部を
形成すること、低温で急速にシリサイド形成を行うこと
などを実施するための熱処理方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも2種類以上のランプを備え、
第1のランプ(ハロゲンランプなど)6を点灯して試料
(シリコンウェーハ)8を加熱し、一定の温度に達した
ところで第2のランプ(フラッシュランプ)7を点灯
し、試料の温度をさらに上昇させ所望の温度に到達せし
める。即ち、点灯時間の異なる少なくとも2種類以上の
ランプを用いて加熱する工程を具備する。本発明は、コ
ンタクトプロセスのサーマルバジェットの低減化を目的
に発光波長分布と照射時間が異なる第1の加熱源と第2
の加熱源とを組み合わせ、配線や電極と半導体基板や導
電体膜とのコンタクト部等を高速反応させてコンタクト
抵抗を低抵抗化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体の製造装
置及び半導体の製造プロセスに関し、特に、強誘電体膜
を結晶化するため、もしくはコンタクト部のコンタクト
特性を向上させる熱処理装置と熱処理方法及び半導体装
置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、強誘電体メモリ(Ferroel
ectricRAM)が注目されている。DRAMと略
同等の応答速度を持ち、且つ記憶が消えない不揮発性と
いう特徴を持つためである。その特徴は、汎用メモリは
もとよりロジックデバイスと混載するシステムLSIで
いかんなく発揮されるものとして期待を集めている。強
誘電体メモリ素子の断面を図16に示す。図から明らか
なように、下から順に、トランジスタ、強誘電体キャパ
シタ、配線が形成されている。この強誘電体メモリ素子
においてキャパシタの下部電極101は、プレート線を
兼ねており、強誘電体膜102を挟んで上部電極103
は、ビット線に接続されている。製造プロセスは、当然
のことながら、最初にトランジスタが作成され、次に、
強誘電体キャパシタが形成される。そして、接続孔が開
孔されてAl−Cu配線が形成される。接続孔内の接続
配線は、タングステン(W)が用いられる。
【0003】強誘電体メモリを製造する場合の困難さの
一つは、強誘電体がプロセス損傷を受け易いということ
である。多層配線を形成するためのドライエッチングや
スパッタリングを行った際に、プラズマ中の荷電粒子の
影響を受け、さらに、これらのプロセスが減圧下で行わ
れるのでチタン酸ジルコン酸鉛PZT(Pb(Tix
Zr1-x )O3 )やタンタル酸ストロンチウムビスマス
SBT(Sr2 BiTaO9 )などの強誘電体中に酸素
が脱離し、強誘電性を著しく損ってしまう。このような
多層配線形成工程のプロセスダメージを避けるための一
つの工夫として、例えば、特開平11−317500号
公報には、多層配線を先に形成し、その上に強誘電体キ
ャパシタを作成する方法が提案されている。多層配線を
先に形成し、その上に強誘電体キャパシタを形成するの
であるから、当然のことながら強誘電体は、配線形成工
程のプロセスダメージを受けることはない。このプロセ
スの問題点は、強誘電体であるPZTやSBTの結晶化
温度が、アルミニウム配線の耐える温度(450℃)よ
りも高いという点にある。PZTの結晶化温度は、低く
ても550℃であり、一方、SBTの場合は少なくとも
650℃を要する。このような温度に加熱するとアルミ
ニウムが溶融し、配線が分断するなどの問題が発生す
る。
【0004】このような問題を避けるために、例えば、
熱処理温度が450℃程度のCVD(Chemical Vapour D
eposition)で形成するプロセスが研究されているが、低
温では、良質の強誘電体性能が実現されていない。強誘
電体としての充分な性能を得るためには、やはり高い温
度で充分に結晶化させる必要がある。加熱される時間が
非常に短ければ、温度は高くてもアルミニウムは変質し
て溶融することはない。例えば、500℃の場合、数秒
以内であれば、アルミニウムは変質しない。したがっ
て、RTP(Rapid Thermal Process)も一つの手段とな
り得るが、現在のRTPで、例えば、650℃に加熱し
た場合、450℃以上に到達している時間が長いため、
アルミニウムに変質が起きてしまう。このように現在で
は、高温を要する結晶化とアルミニウムが変質しない温
度以下でのプロセスという狭間に挟まれて、解が見つか
らない状況である。
【0005】また、現在トランジスタの高性能化を進め
る上でゲート絶縁膜が薄膜化されるに及んでゲート電極
空乏化という問題が顕在化している。ゲート電極空乏層
の存在により寄生容量が増大してしまうので非常に薄い
ゲート絶縁膜を形成したとしても実効的な酸化膜厚が厚
くなってしまう。これを解決するためには、メタルゲー
ト電極もしくは高誘電率ゲート絶縁膜を用いることが極
めて有効である。しかし、メタルゲートや高誘電体膜が
直面する問題点の一つにコンタクトプロセスの低温化が
ある。通常、Si基板の表面上には自然酸化膜が存在し
ているため、それが障壁層となって金属とのコンタクト
をとるのが難しい。近年、半導体装置のコンタクト部の
形成方法は、層間絶縁膜にパターニングされ開口された
コンタクト孔に電極あるいは電極の下地層として金属導
電性の膜を堆積させ、その後赤外加熱炉で550℃1時
間以上の熱処理が行われてきた。この熱処理の目的は、
電極と半導体基板界面の自然酸化膜を還元して低抵抗オ
ーミックコンタクトの形成を行うことである。
【0006】しかし、従来の熱処理条件はサーマルバジ
ェットが大きく、抵抗率の低い金属であるAlは融点が
低いために、また高誘電体材料であるTa2 5 は結晶
化に伴いゲートリーク電流が増大するために、各々ゲー
ト電極やゲート絶縁膜として用いるには十分ではない。
また、素子特性の更なる高性能化への実現のためには低
誘電率材料を層間絶縁膜に用いる必要があるが、従来の
熱工程では密度の低下に伴い力学的強度が減少したり吸
湿性が増加したりするため、トランジスタへの適用が困
難になる。但しコンタクト部形成の熱処理温度を500
℃以下にまで低温化するとコンタクト抵抗及び半導体基
板面内でのバラツキが共に増大することが判明してい
る。これは、500℃以下の熱処理ではシリコン基板表
面上の自然酸化膜を十分に還元することができないるた
めである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、現在ト
ランジスタの高性能化を進める上でゲート絶縁膜が薄膜
化されるに及んでゲート電極空乏化という問題が顕在化
している。そして、前述の低サーマルバジェットでコン
タクト部を形成するという問題があった。さらに多層配
線上に強誘電体キャパシタを形成する方法は、多層配線
のダメージを避けることが出来るが、上述のようにアル
ミニウムが変質しない温度で強誘電体を結晶化しなけれ
ばならないという制約がある。本発明は、このような事
情によりなされたものであり、400℃程度の低温で良
質な強誘電体膜を形成すること、低温でコンタクト性の
高いコンタクト部を形成すること、低温で急速にシリサ
イド形成を行うことなどを実施するための熱処理方法及
びこの熱処理方法を利用した半導体装置の製造方法を提
供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも2
種類以上のランプを備え、まず、第1のランプを点灯し
て試料を加熱し、一定の温度に達したところで第2のラ
ンプを点灯し、試料の温度をさらに上昇させ所望の温度
に到達せしめることを特徴としている。従来のRTPの
場合、所望の温度まで一種類のランプで加熱する。例え
ば、熱処理温度を700℃とすると、700℃まで1種
類のランプで加熱する。標準的なRTPの性能である5
0℃/秒で昇温したとすると、700℃に到達するまで
に14秒、処理時間をゼロとして直ちに降温するとして
も降温に20秒以上を要するため、トータルの熱処理時
間は30秒を越える。試料が半導体基板であり、この上
にアルミニウム配線が形成され、その上に層間絶縁膜を
介して形成された強誘電体膜を結晶化により熱処理する
場合において、アルミニウムにとって危険温度である4
50℃以上に加熱される時間は、10秒以上に及ぶこと
になり、アルミニウム配線の溶解に至ることになる。ア
ルミニウムは、450℃で加熱を続けても1時間は変質
しない。500℃では10〜15秒程度は、加熱を続け
ることができる。550℃では5〜6秒程度は、加熱を
続けることができる。
【0009】さらに、600℃では、大体1〜2秒で変
質する。アルミニウムは、660℃で溶融する。しか
し、溶融温度より低い温度でも加熱時間を上記のような
範囲を越えると、変質する。このような変質とはアルミ
ニウム配線におけるアルミニウム粒が成長してヒロック
が生じる状態をいう。第1のランプを用いて予備加熱を
行うことが必要な理由は、以下の通りである。すなわ
ち、第2のランプで加える熱エネルギーには、ある程度
の制限が加わる。照射時間の非常に短いフラッシュラン
プだけで試料表面を加熱しようとすると、場合よって
は、大きな熱エネルギーが必要になることがある。その
ような場合、狙いどおり強誘電体を結晶化できたとして
も、印可されたエネルギーが下層に伝導し、そして、ト
ータルのエネルギー量が多いためにアルミニウムの温度
が上昇するという問題が起こる。第2のランプで投入さ
れる熱エネルギーは、強誘電体だけが加熱され、且つ結
晶化に必要な程度に加熱されるように調整されなければ
ならない。そのために、ある程度まで予備加熱しておく
ことが意味を持つのである。
【0010】図10は、ランプエネルギーと強誘電体膜
の熱処理による温度の照射されるランプのエネルギー依
存性を示す特性図である。図に示すように、強誘電体膜
は、所定の温度になると結晶化が始まり、さらに高い温
度Tになると分解する。そしてそれぞれに対応した必要
エネルギーが図に示したエネルギー曲線から求まる。結
晶化に必要なエネルギーは、エネルギー幅dの間にあ
る。図11は、本発明を実施するに際して結晶化温度と
熱処理時間との関係を示す特性図である。本発明では、
第1のランプで強誘電体膜を所定の温度(T1又はT
2)に予備加熱しておき、次に、短時間で昇温させるこ
とができる第2のランプで、例えば、1000分の1秒
程度の短時間のうちに結晶化温度(Tc)にまで温度を
上げる。第2のランプが与えるエネルギー量は、予備加
熱の温度に依存している。第2のランプのエネルギー量
を少なく(例えば、E2)したいときは、予備加熱温度
を高く(例えば、T2)し、予備加熱時間を短くする
(例えば、t2)と良い。フラッシュランプを第2のラ
ンプとして用いた場合において、エネルギー量を27ジ
ュール(J)/cm2 以下に設定すれば、強誘電体膜の
下層に形成されたアルミニウム配線が溶融し破損しな
い。例えば、PZT強誘電体膜を結晶化する場合におい
て、予備加熱温度を400℃に設定すると、フラッシュ
ランプのエネルギーは、10J/cm2 以上で結晶化す
る。
【0011】予備加熱を550℃に設定すると、フラッ
シュランプのエネルギーが7〜8J/cm2 で結晶化す
る。このように予備加熱温度が高い場合は、第1ランプ
の予備加熱温度を1秒以下にすることができる。ランプ
を用いず、試料台中にヒーターを埋め込み、このヒータ
ーを用いて予備加熱を行うことも可能である。しかし、
この場合、加熱されたヒーター上に試料を載置する関係
上、本来の結晶化が起こる時間を挟んで前後の予備加熱
時間は、数10秒に及ぶことになる。予備加熱温度がア
ルミニウムにとって問題のない温度であれば、この方法
も可能である。しかし、第2のランプで印可する熱エネ
ルギーの大きさによっては、500℃程度の予備加熱し
なければならないことも起こりうる。その場合、アルミ
ニウムの変質を考えると、予備加熱時間を秒単位に短縮
しなければならない。そのために予備加熱をランプで行
うことが必要となるのである。ランプで予備加熱を行う
方法が様々なケースに対応できるという幅広い応用性を
持つのである。
【0012】また、本発明は、コンタクトプロセスのサ
ーマルバジェットの低減化を目的に、発光波長分布と照
射時間が異なる第1の加熱源と第2の加熱源とを組み合
わせることを特徴としている。配線や電極と半導体基板
や導電体膜とのコンタクト部を高速反応させることによ
りコンタクト抵抗の低抵抗化が実現される。また、発光
波長分布及び照射時間が異なる第1の加熱源と第2の加
熱源を組み合わせてシリサイド形成を行うことを特徴と
している。低温かつ急速にシリサイド形成を行うことが
できるため、耐熱性の低いメタルゲートや高誘電率ゲー
ト絶縁膜、低誘電率層間絶縁膜などの新材料をトランジ
スタに適用できることが容易になり、素子特性の高性能
化が実現できる。すなわち、本発明の熱処理方法は、試
料を加熱処理する際に、点灯時間の異なる少なくとも2
種類以上のランプを用いて加熱する工程を具備し、前記
試料を加熱処理する際に、第1の種類のランプを点灯
し、続いて、前記第1の種類のランプの点灯中にフラッ
シュランプからなる第2の種類のランプを点灯して試料
を加熱することを特徴としている。
【0013】本発明の半導体装置の製造方法は、半導体
基板上に絶縁膜を形成し、この絶縁膜に前記半導体基板
もしくはこの半導体基板上に形成された導電体膜を露出
させるコンタクト孔を形成する工程と、前記コンタクト
孔から露出している半導体基板表面もしくは前記導電体
膜に接続する配線もしくは導電性電極を堆積させてコン
タクト部を形成する工程と、前記半導体基板を熱処理す
ることにより前記半導体基板表面もしくは前記導電体膜
と前記配線もしくは前記導電性電極との前記コンタクト
部のコンタクト性を向上させる工程とを備え、前記半導
体基板を熱処理する工程において、発光波長分布及び照
射時間の異なる2つの加熱源を用い、第1の加熱源を照
射し、照射中もしくは照射停止後熱処理温度が低下する
前に第2の加熱源を前記第1の加熱源の照射時間よりも
短い時間照射することを特徴としている。前記配線もし
くは導電性電極は、前記半導体基板表面もしくは前記導
電体膜の表面に形成される酸化膜を還元できる金属膜で
も良い。前記酸化膜を還元できる金属膜は、酸化膜形成
時と下地である前記半導体基板もしくは前記導電体膜を
構成する元素との化合物形成時を併せた生成熱が、前記
半導体基板表面もしくは前記導電体膜の表面に形成され
る酸化膜の生成熱より負に大きいようにしても良い。
【0014】前記酸化膜を還元できる金属膜にはシリコ
ンが5〜20wt%含有されているようにしても良い。
前記加熱源は、発光波長が赤外領域にある前記第1の加
熱源と、それより短波長側にある発光波長を有する第2
の加熱源からなるようにしても良い。前記第2の加熱源
は、発光波長領域の少なくとも一部が紫外領域にあって
も良い。前記第2の加熱源は、フラッシュランプであっ
てもよい。前記第1の加熱源による前記半導体基板の温
度は、前記絶縁膜、前記導電体膜、前記配線及び前記導
電性電極の特性劣化の誘発しない温度より低く、前記第
2の加熱源は、低負荷内でコンタクト部の反応が促進す
る照射エネルギー密度に設定されるようにしても良い。
【0015】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体素子が形成された半導体基板上に層間絶縁膜を介
して少なくとも1層のアルミニウム配線を形成する工程
と、前記アルミニウム配線上に層間絶縁膜を介して、下
部電極、強誘電体膜、上部電極を順次スパッタリング法
により堆積させる工程と、前記半導体基板を熱処理する
ことにより前記強誘電体膜を結晶化して前記下部電極、
前記強誘電体膜及び前記上部電極からなるキャパシタを
形成する工程とを備え、前記半導体基板を熱処理する工
程において、点灯時間の異なる少なくとも2種類以上の
ランプを用い、第1の種類のランプを点灯し、点灯中も
しくは消灯後熱処理温度が低下する前に第2の種類のラ
ンプであるフラッシュランプを前記第1の種類のランプ
の点灯時間よりも短い時間点灯することを特徴としてい
る。本発明の製造方法により形成された半導体装置は、
半導体基板と、前記半導体基板に形成されたソース/ド
レイン領域と、前記半導体基板上に形成され、少なくと
も前記ソース/ドレイン領域の対向する領域間上に形成
されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成され
たゲート電極と、少なくとも前記ソース/ドレイン領域
表面に形成されたコバルトシリサイド表面層とを備えた
ことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して発明の実施
の形態を説明する。まず、図9に示す概略断面図を参照
して本発明の熱処理装置を説明する。この熱処理装置
は、アルミニウムからなる試料チャンバー1を有し、こ
の試料チャンバー1内部には、試料を載置する試料台
2、ガスを導入するガス導入口3、排気する排気口4、
光を導入するための上部の石英窓5、試料を予備加熱す
るための棒状のランプ(第1のランプ)6、フラッシュ
ランプ(第2のランプ)7を備えている。棒状ランプ6
は、3kWのタングステンハロゲンランプで16本、試
料8の下に設置され、試料8を下から加熱する。一方、
フラッシュランプ7は、同様に棒状のランプであり、1
5本が試料8の上に設置され、試料8を上から加熱す
る。両ランプは、いずれもそれぞれ専用の電源9、10
に接続されている。ランプ点灯のタイミング、点灯時間
及びフラッシュランプの点灯回数は、マイコンによって
制御されるように構成されている。前記2種類のランプ
は、棒状のランプであることが本質的ではなく、ランプ
の分野でシングルエンドと呼ばれる一方向に外部端子が
2つ設けられたタイプのランプでも同様の効果を期待す
ることができる。
【0017】次に、図1及び図2を参照して第1の実施
例を説明する。図1は、半導体基板と配線とのコンタク
ト部の形成方法を説明する製造工程断面図である。ま
ず、図1(a)に図示するように、単結晶シリコン基板
41にCVD(Chemical Vapor Deposition) 法で200
nmのSiO2 膜42を堆積させる。次に、図1(b)
に図示するように、SiO2 膜42をパターニングし
て、0.3μm×0.3μmのコンタクト孔43を開口
する。次に、SiO2 膜42をマスクとしてシリコン半
導体基板41にボロン(B)を加速エネルギー10ke
V、ドーズ5×1015cm-2でイオン注入する。これに
より、図1(c)に図示するように、イオン注入層44
が形成される。ここで、シリコン半導体基板41の表面
には、p型層形成不純物に限らず、P、As等のイオン
注入によるn型導電層が形成されても良い。この後、赤
外ランプ加熱炉(RTA)の窒素雰囲気中で1000℃
10秒の熱処理を行う。これにより、図1(d)に示す
ように、イオン注入層44の結晶回復が行われると共に
不純物の活性化が行われて、イオン注入層44は、ソー
ス/ドレイン領域などに用いられるp型不純物拡散領域
47になる。次に、この不純物拡散領域47上も含めて
シリコン半導体基板41上に膜厚30nm以下の金属膜
45を堆積させる。金属膜45としてはシリコン半導体
基板上の自然酸化膜を還元できる金属、例えば、Tiが
望ましい。
【0018】これに適した金属として、他にはIIIa、IV
a 、Va族の高融点金属が挙げられる。この後、シリコン
半導体基板1を窒素雰囲気中で赤外加熱炉内で400℃
に加熱し、加熱中にエネルギー密度10J/cm-2、パ
ルス幅1msecを有するXeフラッシュランプを1パ
ルス照射させる。これにより、金属膜5と下地シリコン
半導体基板41とのオーミックコンタクトが形成され
た。次に、図1(e)に図示するように、抵抗率の低い
金属膜46、例えば、Alを膜厚400nm程度堆積さ
せてから、コンタクト孔43に合わせてパターニングし
て電極48を形成する。なお、本発明における半導体装
置のコンタクト部形成における赤外加熱炉の熱処理条件
は、500℃以上の温度で長時間処理されることのない
ように設定される。上述の方法によって形成したこの実
施例のサンプルS1において、Al電極と不純物拡散層
間のコンタクト抵抗を実測したところ、1.3×10-7
Ωcm2 であった。
【0019】実施例におけるコンタクト抵抗の低減効果
を調べるために、フラッシュランプの照射を行わずに、
400℃の基板加熱のみを行い、図1(e)と同じ構造
のサンプルS2を比較例として形成する。比較例のサン
プルS2のコンタクト抵抗を実測したところ、5.3×
10-4Ωcm2 であった。さらに、従来の赤外加熱炉の
みの熱処理条件550℃、90分で作製された図1
(e)と同じ構造のサンプルS3のコンタクト抵抗を実
測したところ、2.5×10-7Ωcm2 であった。上述
の結果から、実施例のサンプルS1では、比較例サンプ
ルS2に比べてコンタクト抵抗が著しく低下しており、
従来例のサンプルS3と比べても低下していることが分
かる。
【0020】次に、実施例のサンプルS1、比較例のサ
ンプルS2及び従来例のサンプルS3において、金属配
線とシリコン半導体基板とのコンタクト部の元素の拡散
挙動及び反応形態の様子をオージェ分光分析により調べ
る。その結果を図2に示す。図2は、本発明、比較例び
従来の半導体装置のコンタクト部の反応形態においてフ
ラッシュランプの効果を説明する組成図であり、縦軸が
元素の組成比(atom%)、横軸がArイオンスパッ
タリング時間(分)を表わしている。即ち、横軸は深さ
方向に対応している。図2(a)が実施例サンプルS
1、図2(b)が比較例サンプルS2、図2(c)が従
来例サンプルS3である。ここでは、さらにコンタクト
抵抗を下げる方法としてシリコン半導体基板表面上に導
電体膜CoSi2 層を設けており、金属膜TiとCoS
2 層との反応形態の様子が示されている。
【0021】図2に示されるように、比較例のサンプル
S2では、Ti/CoSi2 界面に酸素が検出されてお
り、CoSi2 上に絶縁体の自然酸化膜(SiO2 、C
oO)が存在していることが分かる。一方、実施例サン
プルS1及び従来例サンプルS3では、CoSi2 上に
自然酸化膜は検出されず、金属膜Tiにより還元されて
いることが分かる。さらには、Tiと下地シリコン半導
体基板との相互拡散が生じており、Tiシリサイド層を
形成していることが判明した。ちなみに、比較例サンプ
ルS2では、熱処理時間を90分以上続けても、Tiシ
リサイド層の形成を確認することはできなかった。以上
の結果から、シリコン半導体基板表面上に存在する自然
酸化膜の還元反応と金属膜によるシリサイド層の形成
が、低抵抗コンタクト形成の鍵を握ると考えられる。低
温熱処理ではシリコン半導体基板表面の自然酸化膜を金
属膜であるTiが還元しきれずに、Tiシリサイド層の
形成が抑制されていたためコンタクト抵抗を下げること
ができなかったと考えられる。この実施例におけるXe
フラッシュランプの効果は、熱以外に光エネルギーをも
利用することにより、赤外加熱炉では到達することので
きないエネルギーを極短時間で得ることができたため、
金属膜と下地シリコン半導体基板との高速反応が可能と
なり、低サーマルバジェットでコンタクト抵抗の低減化
が実現できたものである。
【0022】本発明は、上記実施例に限られるものでは
ない。半導体装置のコンタクト部を形成するための2つ
の加熱源は、発光波長が赤外領域にある加熱源とそれよ
りも短波長側で発光波長の少なくとも一部が紫外領域に
あれば良く、例えば、Ar、N2 、エキシマ等のレーザ
や水素ランプを適用することも可能である。
【0023】次に、図3乃至図5を参照して第2の実施
例を説明する。図3は、比較例サンプルS4のコンタク
ト部の反応形態においてフラッシュランプの効果を説明
する組成図であり、縦軸が元素の組成比(atom
%)、横軸がArイオンスパッタリング時間(分)を表
わしている。即ち横軸は深さ方向に対応している。前述
の第1の実施例にしたがって半導体装置を製造する。但
し、この実施例における金属配線とシリコン半導体基板
とのコンタクト部を形成するための熱処理条件は、基板
温度を100〜480℃、Xeフラッシュランプの照射
エネルギー密度を5〜25J/cm2 の範囲内に設定す
る。即ち、この実施例では、第1の加熱源による基板温
度は高融点金属膜、ここではTi層が熱処理中の雰囲気
からの影響を受けずに素子特性としての劣化を誘発しな
い温度を条件とし、第2の加熱源では光源本体の低負荷
内でコンタクト部の反応が促進できる照射エネルギーに
設定している。実施例におけるコンタクト部の反応効果
を調べるために、基板温度を500℃に設定し、Xeフ
ラッシュランプの照射エネルギー密度を10J/cm2
に設定したサンプルS4を比較例として作製する。
【0024】比較例のサンプルS4のAl電極と不純物
拡散層間のコンタクト抵抗を実測したところ7.2×1
-3Ωcm2 であった。上述の結果から、比較例サンプ
ルS4は、第1の実施例のサンプルS1と比べてコンタ
クト抵抗が却って増大してしまうことが分かった。図3
(a)は、比較例のサンプルS4について、オージェ分
光分析からコンタクト部の反応形態の様子を調べた結果
を示している。比較例サンプルS4ではTi層に相当量
の酸素が取り込まれており、最表面に約15nm程度の
Ti酸化膜が存在しているばかりか、Tiシリサイド層
の膜厚も減少してしまっていることが分かる。このこと
は、基板温度が高くなるほど雰囲気の影響を受け易くな
り、基板表面側から侵入してくる酸素量が増加すること
によりTiシリサイド層の成長率が制限されてしまうこ
とを示唆している。すなわち、比較例サンプルS4で
は、金属膜Tiが酸化されて絶縁体となってしまったこ
とと、Tiシリサイドの成長が抑制されてしまったこと
とで、コンタクト抵抗が増大したものと考察される。
【0025】そこで、シリコン半導体基板の基板温度を
室温にした状態で、Xeフラッシュランプ(照射エネル
ギー:10J/cm2 )のみで、図1(e)に図示する
構造のサンプルS5を作製する。この時のサンプルS5
のコンタクト抵抗は、3.1×10-5Ωcm2 であり、
実施例サンプルと比べると著しく高いものであった。図
3(b)にはサンプルS5について、オージェ分光分析
からコンタクト部の反応形態の様子を調べた結果を示し
ている。以上の結果から、Ti層の酸化反応を阻止する
ために、第1の加熱源による基板温度を低く設定し過ぎ
ても、第2の加熱源であるXeフラッシュランプのみで
は、低抵抗コンタクトの形成は困難であることが分か
る。Xeフラッシュランプ照射のみで金属シリサイド層
を形成するには、30J/cm2 以上の照射エネルギー
密度が必要になってくると予想されるが、照射エネルギ
ー密度が大きくなるほど、金属シリサイドの生成量を制
御することが困難となり、またフラッシュランプ負荷の
面から考えても実用的とはいえない。
【0026】図4は、低サーマルバジェットでコンタク
ト部にTiシリサイド層を形成し、低抵抗オーミックコ
ンタクトを形成するために必要な第1の加熱源による基
板温度と、第2の加熱源によるXeフラッシュランプ
(パルス幅1msec時)の照射エネルギー密度との関
係を示すものである。図中、斜線で示された領域は、X
eフラッシュランプの寿命を考慮した範囲内で5×10
-7Ωcm2 以下の低抵抗コンタクトを形成することがで
きる条件を示している。480℃付近までは基板温度を
増加させるほど、低エネルギー密度のフラッシュ照射
で、5×10-7Ωcm2 以下の低抵抗コンタクトが得ら
れることが分かる。図5は、Xeフラッシュランプを1
0回照射させた場合を図示したものである。照射回数を
増加させると5×10-7Ωcm2 以下の低抵抗コンタク
トの得られる条件が低温、低照射エネルギー側へ広がる
ことが分かる。以上から、金属配線とシリコン半導体基
板とのコンタクト部を形成するための熱処理条件は、基
板温度を100〜480℃、Xeフラッシュランプの照
射エネルギー密度を5〜25J/cm2 の範囲内に設定
するのが適当である。
【0027】次に、図6を参照して第3の実施例につい
て説明する。この実施例では、第1の実施例にしたがっ
て半導体装置を製造する。ただし、この実施例における
金属配線とシリコン半導体基板とのコンタクト部を形成
するための電極下地層として、5〜20%のSiが添加
された金属導電性膜を堆積させる。Ti−10%Siの
金属導電性膜をコンタクト底に堆積させ、その後、シリ
コン半導体基板の基板温度400℃でXeフラッシュラ
ンプをエネルギー密度10J/cm2 で1パルス照射さ
せて、図1(e)に図示する構造のサンプルS6を作製
する。即ち、本発明による特徴は、高融点金属膜をコン
タクト底に堆積する前に、コンタクト界面で金属シリサ
イド層を形成するためのSiを予め高融点金属膜内に含
有させておくことにより熱工程に伴う下地基板であるシ
リコン半導体基板のシリコン表面側への前方拡散量を抑
制し、シリサイデーション反応を抑制することで接合リ
ーク電流の低減化を図ることにある。
【0028】この実施例におけるサンプルS6の接合リ
ーク電流の低減効果を調べるために、コンタクトプロセ
スの熱工程は実施例のサンプルS6と同じであるが、S
i未添加の金属膜Tiを電極下地層としたサンプルS1
を用いて、比較実験を行う。実施例のサンプルS6にお
いて、逆方向バイアス電圧5V印加時の接合リーク電流
を実測したところ3.5×10-9A/cm2 であった。
また、Al電極と不純物拡散層間のコンタクト抵抗は、
3.6×10-7Ωcm2 であった。一方、比較例のサン
プルS1(第1の実施例では実施例サンプル)におい
て、接合リーク電流を実測したところ、5.1×10-7
A/cm2 (コンタクト抵抗:1.3×10-7Ωc
2 )であった。さらに、第2の加熱源を使わずに第1
の加熱源のみで550℃、90分の熱処理を行った従来
例サンプルS3の接合リーク電流は2.6×10-9A/
cm2 (コンタクト抵抗:2.5×10-7Ωcm2 )で
あった。これより、実施例サンプルS6の接合リーク電
流は、従来例サンプルS3と同レベルのリーク電流が得
られており、また比較例のサンプルS1と比べた場合に
はコンタクト抵抗の上昇は見られるものの接合リーク電
流は2桁近くも低くなり、極めて効果的に改善できるこ
とが分かる。
【0029】第2の加熱源を組み合わせるコンタクト部
の形成方法は、金属シリサイド層を厚く形成できること
でコンタクト抵抗の低減化には著しい効果が見られたも
のの、その反面、下地シリコン半導体基板の金属膜側へ
の前方拡散量が多く、シリコン半導体基板内に空孔がで
きてしまい、その空孔が逆バイアス印加時に空乏層中に
含まれてしまうために接合リーク電流の増大を招いてい
たと考えられる。そこで、金属膜堆積前にSiを予め添
加させておくことで、熱処理に伴う下地シリコン半導体
基板からのSiの拡散量を抑制し、シリサイデーション
反応を制御しつつ金属シリサイド層を形成することがで
きたために接合リーク電流の改善に至ったと考察され
る。図6は、基板温度400℃でXeフラッシュランプ
を照射エネルギー密度10J/cm2 で1パルス照射し
た時のTi中に添加されるSiの量に対するコンタクト
抵抗と接合リーク電流(5V印加時)の関係を示す特性
図である。Siの添加量が増えるほどコンタクト抵抗は
上昇するが、接合リーク電流が小さくなることが分か
る。コンタクト抵抗と接合リーク電流の両面からスペッ
クを満たすことのできるSi添加量の範囲は、5〜20
%であることが示されている。
【0030】以上、金属配線とシリコン半導体基板との
良好なコンタクト特性を有するコンタクト部を形成する
ための電極下地層としての金属導電性膜に5〜20%の
Siを添加することが有効であることが分かる。次に、
図7及び図8を参照して第4の実施例を説明する。この
実施例ではロジック素子の不純物拡散領域と接続プラグ
とのコンタクト部の製造に本発明を適用する。p型シリ
コン半導体基板51の素子分離領域(STI)53に囲
まれた素子領域にMOSトランジスタが形成されてい
る。MOSトランジスタは、ソース/ドレイン領域を構
成するn型不純物拡散領域57と、この不純物拡散領域
57間の上に形成されたシリコン酸化膜からなるゲート
絶縁膜54と、ゲート絶縁膜54上に形成されたポリシ
リコンなどからなり、側壁絶縁膜により保護されたゲー
ト電極50が形成されている。ゲート電極50、不純物
拡散領域57の表面にはコバルトシリサイド(CoSi
2 )層55が形成され低抵抗化されている。半導体基板
51の表面にはプラズマCVDにより形成されたシリコ
ン窒化膜56が形成されている。シリコン窒化膜56の
上にはBPSG膜及びその上のTEOS膜からなる層間
絶縁膜52が形成されている。
【0031】層間絶縁膜52の表面は、平坦化され、T
iN/Tiバリアメタル層とこのバリアメタル層に挟ま
れたAl−Cu金属膜から構成された金属配線59が形
成されている。この金属配線59とMOSトランジスタ
のゲート電極50及び不純物拡散領域57は、層間絶縁
膜52に形成されたコンタクト孔に埋め込まれた接続プ
ラグ58により電気的に接続されている。接続プラグ5
8は、コンタクト孔の内壁に形成されたTiN/Tiバ
リアメタル層とこのバリアメタル層に包まれたタングス
テン(W)から構成されている。この接続プラグ58
は、シリサイド層55に接続される。図7に示すA領域
にそのコンタクト部が示される。シリサイド層は、ゲー
ト電極50のポリシリコン上及び不純物拡散領域57上
にコバルト膜をスパッタリング等により堆積させ、加熱
処理してシリサイド化することにより形成される。しか
し、A領域に示すコンタクト構造は、SiO2 及びCo
O層が形成されているので、高抵抗になっている(図8
(a))。そこで、通常は、接続プラグのバリアメタル
層を形成してから550℃、90分の条件でアニールし
てSiO2 及びCoO層を消失させ、低抵抗化させてい
る(図8(b))。この実施例ではこのような条件でア
ニールを行わず、半導体基板を赤外線加熱により400
℃で加熱し、加熱中にエネルギー密度10J/cm2
パルス幅1msecを有するXeフラッシュランプを1
照射させる。これにより、400℃の低温でありなが
ら、従来と同じ、図8(b)に示すA領域の構造が得ら
れる。
【0032】次に、図12乃至図14を参照して第5の
実施例を説明する。図12は、1トランジスタ・1キャ
パシタ構成の強誘電体メモリセルの等価回路を示してお
り、これは、DRAMセルの等価回路と同じ回路接続を
有する。図13は、FRAMが形成された半導体基板の
断面図である。従来のFRAMが形成された半導体基板
は、トランジスタの上に強誘電体キャパシタ、その上に
多層配線が形成された構造であるが、この実施例では、
加熱処理する試料としてトランジスタの上に多層配線が
形成され、多層配線の上に強誘電体キャパシタが形成さ
れた構造の半導体基板を用いる。図14は、本発明が適
用されるFRAM構造の半導体装置の製造工程を説明す
るフローチャートである。まず、ウェーハにメモリなど
に用いられるMOSトランジスタを形成し(1)、次
に、層間絶縁膜を介してアルミニウムもしくはアルミニ
ウムを主成分とする金属配線を多層構造に形成する
(2)。その後、層間絶縁膜を介して強誘電体膜を有す
るキャパシタを形成する(3)。この半導体装置は、図
16に示すFRAM構造のものに比較してキャパシタの
位置が上下入れ代わっていることに特徴がある。
【0033】Cはペロブスカイト構造を有する強誘電体
を電極間絶縁膜に用いた情報記録用のキャパシタ、Qは
このキャパシタに直列に接続されている電荷転送用MO
Sトランジスタ、WLはこのMOSトランジスタのゲー
トに接続されているワード線、BLはMOSトランジス
タのソース/ドレイン領域の一方に接続されているビッ
ト線PLは、上記キャパシタの一端(プレート)に接続
されているプレート線、VPLはプレート線電圧であ
る。図13は、強誘電体特性のある強誘電体膜を有する
キャパシタを具備したFRAMの断面図である。p型シ
リコン半導体などからなる半導体基板20にはLOCO
S法によるSiO2 から構成された素子分離領域が形成
されている。半導体基板20の表面領域にはソース/ド
レイン領域として用いられるn型不純物拡散領域21が
形成されている。ソース/ドレイン領域間の上にはゲー
ト酸化膜(SiO2 )22を介してゲート電極23が形
成されている。ワード線(WL)に繋がるゲート電極2
3は、ポリシリコン膜とポリシリコン膜上のタングステ
ンシリサイド膜などからなり、上面はシリコン窒化膜に
より保護されている。半導体基板20は、ゲート電極2
3を覆うように減圧CVD法により形成された層間絶縁
膜として用いられるBPSG(Born Phospharus Silicat
e Glass)膜からなる第1の絶縁膜241により被覆され
ている。第1の絶縁膜241は、CMP(Chemical Mech
anical Polishing) などにより研磨されて平坦化され
る。
【0034】第1の層間絶縁膜241にはバリアメタル
層を介在させたアルミニウムなどの金属配線251が埋
め込み形成されている。第1の層間絶縁膜241上に
は、それぞれ第2乃至第4の金属配線252〜254が
埋め込み形成されたシリコン酸化膜などからなる第2乃
至第4の層間絶縁膜242〜244が形成され、第4の
層間絶縁膜244上には第5の層間絶縁膜245が堆積
されている。第5の層間絶縁膜245の上には、強誘電
体キャパシタCが形成されている。キャパシタCは、層
間絶縁膜245に接触し、下部電極301、強誘電体特
性を有するPZTなどの強誘電体膜302及びプレート
線(PL)に繋がる上部電極303が順次堆積された積
層体から構成されている。第1乃至第5の層間絶縁膜2
41〜245にはコンタクト孔が形成され、そこにタン
グステンなどの接続プラグ27が埋め込み形成され、接
続プラグ27は、下部電極301とMOSトランジスタ
Qのソース/ドレイン領域の一方とを電気的に接続して
いる。ソース/ドレイン領域の他方は、ビット線(B
L)(図示しない)に繋がっている。
【0035】下部電極301は、層間絶縁膜245に接
触するTi膜及びTi膜の上に形成されたPt膜から構
成されている。上部電極303は、Pt膜から構成され
ている。キャパシタCを被覆するように層間絶縁膜24
5上に絶縁膜28が形成されている絶縁膜28は、TE
OS膜(SiO2 膜)などからなる。絶縁膜28は、C
MPなどにより平坦化される。絶縁膜28にはエッチン
グによりコンタクト孔及び配線溝が形成され、そこにア
ルミニウムなどの金属配線(PL)29が埋め込み形成
される。以上、説明したFRAMにおいてキャパシタ強
誘電体膜は、本発明の結晶化方法を適用して形成され
る。すなわち、PZTやSROPなどの強誘電体膜をア
モルファス状態で成膜させ、その後に熱処理により結晶
化してキャパシタ誘電体として用いる膜が形成される。
【0036】次に、図15を参照して第6の実施例を説
明する。図15は、強誘電体膜を誘電体とするキャパシ
タが形成された半導体基板の断面図である。p型(10
0)シリコン半導体基板31を加熱炉に入れ酸素雰囲気
中で850℃に加熱し、膜厚100nmの熱酸化膜32
を形成する。この上に、アルゴンガスを用いるスパッタ
リングによってアルミニウム(Al)膜33を膜厚40
0nm程度堆積する。この上に、SiH4 とN2 Oガス
を用いるプラズマCVD法によりシリコン酸化膜34を
膜厚500nm程度堆積する。この半導体基板31上
に、さらに、スパッタリングによって金属チタン(T
i)膜35と白金(Pt)36を、それぞれ30nmと
100nmの膜厚で堆積する。次に、再びスパッタリン
グ装置を用いて、チタン酸ジルコン酸鉛(PbZrx
1-x 3 、以下、PZTという)膜37を膜厚150
nm程度堆積する。このときのスパッタリングに用いた
ガスは、アルゴンガスで、スパッタリング中の基板温度
は、室温とする。
【0037】この半導体基板31を図9に示す加熱処理
装置に入れ、酸素を導入しながら、結晶化を行う。この
工程は、まず、半導体基板31を予備加熱するために下
からのタングステンハロゲンランプ(第1のランプ)6
に3kWを投入し、1秒間に80℃の速度で昇温した。
昇温開始から5秒後400℃の到達した時点でフラッシ
ュランプ(第2のランプ)7を1回だけ点灯し、その直
後にタングステンハロゲンランプ6を消灯した。フラッ
シュランプ7の点灯時間は、1.3msecであり、そ
のエネルギーは、12J/cm2 である。このように本
発明を実施した半導体基板をX線回析で分析したとこ
ろ、フラッシュランプ6を照射しなかった試料(半導体
基板)ではPZTが結晶化していなかったのに対し、フ
ラッシュランプを照射した試料ではペロブスカイト相に
結晶化していることが確認された。同時に下地のアルミ
ニウム膜33の状態を顕微鏡と走査型電子顕微鏡で調べ
たが、全く変化が認められず、アルミニウム膜33を変
化させることなくPZT膜37を結晶化させることが可
能であることが明らかになった。タングステンハロゲン
ランプ7による予備加熱温度を400℃に固定し、PZ
T膜の結晶化に要するフラッシュランプ8の出力を調べ
たところ、10J/cm2 以上では結晶化が起こること
が判明した。
【0038】また、逆に予備加熱温度をパラメーターと
してアルミニウム膜33を変化させることなくPZT膜
37を結晶化させることが出来る範囲を調べると、予備
加熱時間を1秒以内にすれば550℃程度まで加熱して
もアルミニウム膜33に変化が起こらないことが確認で
きた。この半導体基板31上に再びPt膜38をアルゴ
ンガスを用いるスパッタリングにより形成した。膜厚
は、150nmとした。この試料の分極特性を測定した
ところ、残留分極値が30μC/cm2あり、通常のR
TAで結晶化したPZT膜に比較して何ら遜色がないこ
とが明らかになった。2種類のランプを同時に点灯する
と、それだけ電力を消費する。消費電力の削減を目痣し
て、例えば、タングステンハロゲンランプ6を点灯し、
消灯した瞬間にフラッシュランプ7を点灯することも可
能である。この場合、数10kWの電力を消費するタン
グステンハロゲンランプ6を消灯した後であるが、消灯
直後のために半導体基板31の温度はまだ保たれてい
る。したがって、ランプ点灯のための電極が一つで済
み、同時に消費電力の削減を計ることが可能となる。
【0039】強誘電体膜は、PZT膜に限らずSBT
(SrBiTa2 9 ),BTO(BaTiO3 )など
多くの材料が存在するが、本発明を実施することにより
アルミニウム膜に変化を起こすことなく、これらの膜を
結晶化させることが可能であることはいうまでもない。
本発明は、半導体基板上に形成された強誘電体膜の結晶
化方法に限るものではなく、チタン酸ストロンチウム
(SrTiO3 、STOと略)、チタン酸ストロンチウ
ム・バリウム(Bax Sr1-x TiO3 )の結晶化、T
2 5 の結晶化などの下地に与える熱エネルギーを抑
制しなければならないプロセスに幅広く応用することが
可能である。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、半導体装置のコンタク
ト部の製造を低温で且つ急速に制御性良く行うことがで
き、その結果メタルゲート電極や高誘電率ゲート絶縁
膜、低誘電率層間絶縁膜に見られる耐熱性の低い新材料
を半導体装置に容易に適用できるようになり素子特性の
高性能化が実現可能になる。また、本発明を用いること
によって、アルミニウム配線に熱的損傷を与えることな
く、その上に強誘電体キャパシタを形成することができ
る。アルミニウム配線は何層形成されていても、その上
で強誘電体キャパシタを形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置におけるコンタクト部の製
造工程を示す断面図。
【図2】本発明及び比較例のサンプルにおけるコンタク
ト部の反応形態においてフラッシュランプの効果を示す
組成図。
【図3】本発明及び比較例のサンプルにおけるコンタク
ト部の反応形態において基板温度の効果を示す組成図。
【図4】フラッシュランプを1回照射した時の低抵抗コ
ンタクトを形成するために必要な基板温度とフラッシュ
ランプの照射エネルギー密度との関係を示す特性図。
【図5】フラッシュランプを10回照射した時の低抵抗
コンタクトを形成するために必要な基板温度とフラッシ
ュランプの照射エネルギー密度との関係を示す特性図。
【図6】下地金属膜に対するSiの添加量とコンタクト
抵抗及び接合リーク電流との関係を示す特性図。
【図7】本発明のロジック素子が形成されたシリコン半
導体基板の断面図。
【図8】図7のA領域の構造を示す断面図。
【図9】本発明の熱処理装置の概略断面図。
【図10】本発明を説明するランプエネルギーと強誘電
体膜の熱処理による温度の照射されるランプのエネルギ
ー依存性を示す特性図。
【図11】本発明を説明する結晶化温度と熱処理時間と
の関係を示す特性図。
【図12】1トランジスタ・1キャパシタ構成の強誘電
体メモリセルの等価回路図。
【図13】本発明のFRAMが形成された半導体基板の
断面図。
【図14】本発明に適用されるFRAM構造の半導体装
置の製造工程図。
【図15】本発明の強誘電体膜を誘電体とするキャパシ
タが形成された半導体基板の断面図。
【図16】従来のFRAM素子の断面図。
【符号の説明】
1・・・試料チャンバー、 2・・・試料台、 3
・・・ガス導入口、4・・・排気口、 5・・・石英
窓、6・・・第1のランプ(タングステンハロゲンラン
プ)、7・・・第2のランプ(フラッシュランプ)、8
・・・試料、 9、10・・・電源、 20、31・・
・シリコン基板、21、47、57・・・不純物拡散領
域、 22・・・ゲート酸化膜、23、50・・・ゲ
ート電極、 27・・・接続プラグ、28・・・絶縁
膜、 29、251〜254・・・金属配線、32・
・・熱酸化膜、 33・・・アルミニウム膜、34・
・・シリコン酸化膜、 35・・・金属チタン膜、3
6・・・白金膜、 37・・・チタン酸ジルコン酸鉛
膜、41、51・・・シリコン半導体基板、 42・
・・SiO2 膜、43・・・コンタクト孔、 44・
・・イオン注入層、45・・・金属膜、 46・・・
抵抗率の低い金属膜、48・・・電極、 52、241
〜245・・・層間絶縁膜、53・・・素子分離領域、
54・・・ゲート絶縁膜、55・・・シリサイド
層、 56・・・シリコン窒化膜、58・・・接続プ
ラグ、 59・・・金属配線、101、301・・・
下部電極、 102、302・・・強誘電体膜、10
3、303・・・上部電極、 241〜245・・・
層間絶縁膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/105 H01L 21/90 C 27/10 461 27/10 444B (72)発明者 須黒 恭一 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 有門 経敏 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 飯塚 佳男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝マイクロエレクトロニクスセン ター内 Fターム(参考) 4M104 BB14 BB20 BB25 DD02 DD80 DD84 FF22 HH15 5F033 HH08 HH09 HH18 HH27 HH33 JJ01 JJ08 JJ18 JJ19 JJ27 JJ33 KK01 KK25 MM05 MM08 MM13 NN06 NN07 QQ37 QQ70 QQ73 QQ82 RR04 RR06 RR15 SS04 SS11 SS15 TT02 VV16 XX09 5F083 AD10 AD21 FR02 GA02 GA25 JA15 JA17 JA35 JA36 JA37 JA38 JA39 JA40 KA01 KA19 KA20 MA06 MA17 MA18 NA03 PR33 PR34 ZA12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を加熱処理する際に、点灯時間の異
    なる少なくとも2種類以上のランプを用いて加熱する工
    程を具備し、前記試料を加熱処理する際に、第1の種類
    のランプを点灯し、続いて、前記第1の種類のランプの
    点灯中にフラッシュランプからなる第2の種類のランプ
    を点灯して試料を加熱することを特徴とする熱処理方
    法。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に絶縁膜を形成し、この絶
    縁膜に前記半導体基板もしくはこの半導体基板上に形成
    された導電体膜を露出させるコンタクト孔を形成する工
    程と、 前記コンタクト孔から露出している半導体基板表面もし
    くは前記導電体膜に接続する配線もしくは導電性電極を
    堆積させてコンタクト部を形成する工程と、 前記半導体基板を熱処理することにより前記半導体基板
    表面もしくは前記導電体膜と前記配線もしくは前記導電
    性電極との前記コンタクト部のコンタクト性を向上させ
    る工程とを備え、 前記半導体基板を熱処理する工程において、発光波長分
    布及び照射時間の異なる2つの加熱源を用い、第1の加
    熱源を照射し、照射中もしくは照射停止後熱処理温度が
    低下する前に第2の加熱源を前記第1の加熱源の照射時
    間よりも短い時間照射することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記配線もしくは導電性電極は、前記半
    導体基板表面もしくは前記導電体膜の表面に形成される
    酸化膜を還元できる金属膜であることを特徴とする請求
    項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記酸化膜を還元できる金属膜は、酸化
    膜形成時と下地である前記半導体基板もしくは前記導電
    体膜を構成する元素との化合物形成時を併せた生成熱
    が、前記半導体基板表面もしくは前記導電体膜の表面に
    形成される酸化膜の生成熱より負に大きいことを特徴と
    する請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記酸化膜を還元できる金属膜にはシリ
    コンが5〜20原子%含有されていることを特徴とする
    請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記加熱源は、発光波長が赤外領域にあ
    る前記第1の加熱源と、それより短波長側にある発光波
    長を有する第2の加熱源からなることを特徴とする請求
    項3乃至請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の加熱源は、発光波長領域の少
    なくとも一部が紫外領域にあることを特徴とする請求項
    6に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第2の加熱源は、フラッシュランプ
    であることを特徴とする請求項6に記載の半導体装置の
    製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の加熱源による前記半導体基板
    の温度は、前記絶縁膜、前記導電体膜、前記配線及び前
    記導電性電極の特性劣化の誘発しない温度より低く、前
    記第2の加熱源は、低負荷内でコンタクト部の反応が促
    進する照射エネルギー密度に設定されることを特徴とす
    る請求項2乃至請求項8のいずれかに記載の半導体装置
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 半導体素子が形成された半導体基板上
    に層間絶縁膜を介して少なくとも1層のアルミニウム配
    線を形成する工程と、 前記アルミニウム配線上に層間絶縁膜を介して、下部電
    極、強誘電体膜、上部電極を順次スパッタリング法によ
    り堆積させる工程と、 前記半導体基板を熱処理することにより前記強誘電体膜
    を結晶化して前記下部電極、前記強誘電体膜及び前記上
    部電極からなるキャパシタを形成する工程とを備え、 前記半導体基板を熱処理する工程において、点灯時間の
    異なる少なくとも2種類以上のランプを用い、第1の種
    類のランプを点灯し、点灯中もしくは消灯後熱処理温度
    が低下する前に第2の種類のランプであるフラッシュラ
    ンプを前記第1の種類のランプの点灯時間よりも短い時
    間点灯することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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