JP2002148725A - マウントキャリアユニットおよびマウント収納ボックス - Google Patents

マウントキャリアユニットおよびマウント収納ボックス

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JP2002148725A
JP2002148725A JP2000347532A JP2000347532A JP2002148725A JP 2002148725 A JP2002148725 A JP 2002148725A JP 2000347532 A JP2000347532 A JP 2000347532A JP 2000347532 A JP2000347532 A JP 2000347532A JP 2002148725 A JP2002148725 A JP 2002148725A
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JP2000347532A
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Hiroaki Tamura
弘明 田村
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキャニングされたマウントに比較的小さな
給送力を与えるだけでマウントがマウント収納ボックス
内に収納されるようにする。 【解決手段】 排出ローラ33a、33bからマウント
台31に給送されたマウント8が、マウント台31がモ
ータなどの機構によって傾斜させられることによって、
マウント保持片16、17を通過してマウント収納ボッ
クス13内へと収納させられる。ここで、マウント台3
1は、マウント保持片16、17の下方に、マウント保
持片16、17で保持されるマウント8中の最下位置に
あるものから少なくともマウント1枚分離隔して配置さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マウントに保持さ
れたフィルムをスキャニングするために用いられるマウ
ントキャリアユニットおよびこれに含まれるマウント収
納ボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】印画紙などの感光材料に対して露光、現
像、漂白定着、安定化などの処理を自動的に施すことが
可能な写真処理装置が知られている。かかる写真処理装
置によって感光材料を露光する際には、写真フィルムの
透過光で感光材料を露光する直接(アナログ)露光が広
く行われている。これに対し、近年、CCDなどの撮像
素子を有するフィルムスキャナでフィルムを撮像するこ
となどによって得られたディジタル画像信号に基づいて
制御された光で感光材料を露光する、いわゆるディジタ
ル露光が実用化されている。ディジタル露光方式を採用
することにより、色補正や濃度補正、鮮鋭化処理などの
各種画像処理を高い自由度で行うことができるとともに
迅速な焼き増し処理が可能になり、さらに、色および濃
度の再現性や解像度に優れたより高画質の良好なプリン
トを得ることが可能となる。
【0003】上述したフィルムスキャナには、紙または
プラスティック製のマウントに保持された1コマ分のフ
ィルム(通常はポジフィルム)に記録された画像を正確
且つ効率的に読み取るために、マウントをフィルムスキ
ャニング位置に搬送するマウントキャリアユニットが取
り付けられることがある。
【0004】かかるマウントキャリアユニットの例が、
特開平11−112714号公報に記載されている。こ
の公報に記載のマウントキャリアユニットは、キャリア
本体の両側にマウント収納ボックス(ストッカ)を有し
ている。そして、このマウントキャリアユニットでは、
一方のマウント収納ボックスに収納されたマウントがキ
ャリア本体に給送され、キャリア本体内でローラ対に挟
持されつつキャリア本体ごとスキャニング位置を経て他
方のマウント収納ボックスまで搬送されてその内部に収
納される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載された
マウントキャリアユニットによってスキャニングされた
マウントが収納されるマウント収納ボックス内では、既
にマウント収納ボックス内にあるマウントが保持ローラ
によってそのスキャニング位置側の端部が持ち上げられ
た状態で傾斜して保持されている。そして、キャリア本
体とマウント収納ボックスとの間に配置されたニップロ
ーラが、マウント収納ボックス内に収納されたマウント
の重さに抗してこれらマウントと保持ローラとの間にマ
ウントを押し込もうとする水平方向の給送力をマウント
に与え、この水平方向の給送力でマウント収納ボックス
内において傾斜して保持されたマウントを持ち上げるこ
とによって、マウント収納ボックス内にマウントを下方
から順次積み上げるように収納している。
【0006】しかしながら、上記公報に記載されたマウ
ントキャリアユニットによると、スキャニング後にマウ
ントをマウント収納ボックス内に収納するために、マウ
ント収納ボックス内に収納されたマウントの重さに抗し
てこれらマウントと保持ローラとの間にマウントを押し
込む水平方向の大きな給送力をマウントに与える必要が
ある。そのため、キャリア本体とマウント収納ボックス
との間に、マウントに水平方向の大きな給送力を与える
ための機構が必要になって、マウントキャリアユニット
が給送方向について大形なものとなってしまうという問
題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、スキャニングさ
れたマウントを比較的小さな給送力を与えるだけでマウ
ント収納ボックス内に収納することが可能なマウントキ
ャリアユニットおよびこれに用いられるマウント収納ボ
ックスを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のマウントキャリアユニットは、各マウン
トに保持されたフィルムに記録された画像が連続的にス
キャニングされるように、第1のマウント収納ボックス
に積層収納されたマウントを1枚ずつ順次搬送し、スキ
ャニング位置に対して前記第1のマウント収納ボックス
とは反対側にある第2のマウント収納ボックスに積層収
納するマウントキャリアユニットにおいて、前記第2の
マウント収納ボックスの内壁に設けられていると共に、
前記第2のマウント収納ボックス内に積層収納された前
記マウントの下面と当接してこれを前記第2のマウント
収納ボックス内に保持可能な保持位置と、下方から押圧
されて前記保持位置から変位した位置であって前記マウ
ントを上方へ通過させることが可能な通過位置とを選択
的に取り得るマウント保持片と、前記マウント保持片の
下方に、前記保持位置にある前記マウント保持片で保持
される前記マウント中の最下位置にあるものから少なく
とも前記マウント1枚分離隔して配置されたマウント支
持部材と、スキャニングされた前記マウントを前記マウ
ント支持部材上へ給送するためのマウント給送部材と、
前記マウントを前記マウント保持片の上方へ通過させて
前記第2のマウント収納ボックス内に収納するために、
前記マウント支持部材を移動させるリフトアップ機構と
を備えていることを特徴とするものである。
【0009】請求項1によると、マウント給送部材から
マウント支持部材に給送されたマウントが、マウント支
持部材がリフトアップ機構によって移動させられること
によってマウント保持片を通過して第2のマウント収納
ボックス内へと収納させられる。ここで、マウント支持
部材は、第2のマウント収納ボックス内においてマウン
トを下方から保持するマウント保持片の下方に、マウン
ト保持片で保持されるマウント中の最下位置にあるもの
から少なくともマウント1枚分離隔して配置されてい
る。従って、マウントは、その表面が滑りやすいかどう
かにかかわらず、マウント給送部材から与えられる水平
方向の給送力が小さなものであっても確実にマウント支
持部材上に支持されることになる。これにより、マウン
ト給送部材の駆動機構を簡略化することができるので、
マウントキャリアユニットを特にマウントの給送方向の
寸法が短く小型のものとすることが可能になる。
【0010】また、請求項2は、請求項1のようなマウ
ントキャリアユニットを実現するためのマウント収納ボ
ックスである。請求項2のマウント収納ボックスは、各
マウントに保持されたフィルムに記録された画像が連続
的にスキャニングされるように第1のマウント収納ボッ
クスに積層収納されたマウントを1枚ずつ順次搬送する
マウントキャリアユニットに用いられる第2のマウント
収納ボックスにおいて、スキャニング位置に対して前記
第1のマウント収納ボックスとは反対側に配置されてい
ると共に、積層収納された前記マウントの下面と当接し
てこれを保持可能な保持位置と、下方から押圧されて前
記保持位置から変位した位置であって前記マウントを上
方へ通過させることが可能な通過位置とを選択的に取り
得るマウント保持片が内壁に設けられていることを特徴
としている。
【0011】また、請求項3は、請求項1のようなマウ
ントキャリアユニットを実現するためのマウントキャリ
アユニットの本体部である。請求項3の本体部は、各マ
ウントに保持されたフィルムに記録された画像が連続的
にスキャニングされるように、第1のマウント収納ボッ
クスに積層収納されたマウントを1枚ずつ順次搬送し、
スキャニング位置に対して前記第1のマウント収納ボッ
クスとは反対側にある第2のマウント収納ボックスに積
層収納するマウントキャリアユニットの本体部におい
て、マウント支持部材と、スキャニングされた前記マウ
ントを前記マウント支持部材上へ給送するためのマウン
ト給送部材と、前記マウント支持部材を移動させるリフ
トアップ機構とを備えていることを特徴とするものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態について、図面を参照しつつ説明する。
【0013】図1は、本実施の形態に係るマウントキャ
リアユニットが用いられる写真処理装置のフィルムスキ
ャナ部分の模式図である。図1に示すフィルムスキャナ
1には、本実施の形態に係るマウントキャリアユニット
2が着脱可能に取り付けられている。マウントキャリア
ユニット2は、ほぼ直方体形状を有する本体部11と、
本体部11の両端部近傍にそれぞれ取り付けられた2つ
のマウント収納ボックス12、13とで構成されてい
る。2つのマウント収納ボックス12、13は、一方
(右側)のマウント収納ボックス12がマウント排出側
であり、他方(左側)のマウント収納ボックス13がマ
ウント受け入れ側である。つまり、マウント収納ボック
ス12に収納されていたマウントは、ここから1枚ずつ
順次排出され、スキャニング後に順次マウント収納ボッ
クス13に収納されていく。
【0014】マウントキャリアユニット2の上方には、
ハロゲンランプを含む光源部3が配置されており、マウ
ントキャリアユニット2の下方には、CCDラインセン
サ68(図16参照)を含む撮像部4が配置されてい
る。また、フィルムスキャナ1には、種々の処理を行う
パーソナルコンピュータ5およびこれに接続されたディ
スプレイ6やキーボード7などが配置されている。な
お、フィルムスキャナ1には、印画紙のディジタル露光
を行うプリントヘッド69(図16参照)や、現像など
を行うプロセッサ、現像されたプリントのソートを行う
ソータ70(図16参照)などを有するプリンタプロセ
ッサ(図示せず)が接続される。
【0015】次に、マウントキャリアユニット2の詳細
な構造について、マウント収納ボックスおよび本体部の
順に説明する。まず、マウント収納ボックス12、13
の構造について、図2〜図5を参照して説明する。図2
はマウント排出側のマウント収納ボックス12の正面図
であり、図3はマウント受け入れ側のマウント収納ボッ
クス13の正面図である。図4は、マウント受け入れ側
のマウント収納ボックス13の下端部近傍の部分拡大図
である。図5は、マウントと共にマウント収納ボックス
12、13に収納されるダミーマウントの平面図であ
る。
【0016】図2に示すように、ほぼ角筒状に形成され
たマウント収納ボックス12内には、画像が記録された
ポジフィルムが保持されたマウント8と、ポジフィルム
を保持していないダミーマウント9とが積層するように
して収納されている。マウント8およびダミーマウント
9は、共に外形がほぼ正方形であって、大きさおよび厚
みもほぼ同じである。ただし、図5に示すように、ダミ
ーマウント9の角部9c間にある外周各辺の中央部付近
には切り欠き9aが設けられており、また、ダミーマウ
ント9の中心部付近には、円形の開口9bが設けられて
いる。このようにダミーマウント9に4つの切り欠き9
aが設けられているのは、ダミーマウント9が上下左右
どの向きでマウント収納ボックス12内に収納されて
も、後述するレバー53(図9参照)で切り欠き9aを
検知することを可能とするためである。
【0017】マウント収納ボックス12内において、マ
ウント8は、1オーダーごとにまとめて積層されてお
り、1オーダー分のマウント8の区切り位置に、それぞ
れ1枚のダミーマウント9が配置されている。積層され
たマウント8およびダミーマウント9の上部には、フリ
ーに上下移動可能なウェイト(重石)14が配置されて
おり、マウント8およびダミーマウント9を下方へ押圧
している。マウント収納ボックス12の下端部は塞がれ
ているが、マウント収納ボックス13側にある側壁の下
端部に隣接した部分にはマウント排出口12aが設けら
れている。マウント排出口12aは、ほぼマウント1枚
分の高さを有している。また、マウント排出口12aが
設けられた側壁と対向する側壁の下端部に隣接した部分
には、本体部11に設けられたマウント押出爪23(図
6参照)がマウント収納ボックス12内部に出入りする
のを可能とする孔12bが設けられている。これによ
り、マウント収納ボックス12内に収納されたマウント
8およびダミーマウント9は、最下部にあるものから順
にマウント押出爪23に押し出されて排出されるように
なっている。
【0018】一方、図3に示すように、ほぼ角筒状に形
成されたマウント収納ボックス13内には、マウント8
およびダミーマウント9を、これらが互いに積層される
ように収納可能である。マウント収納ボックス13は、
その上部がマウント収納ボックス12から離れる方向に
やや傾斜している。そして、マウント収納ボックス13
の対向する一対の側壁13a、13bのうち、マウント
収納ボックス12側にある側壁13aの下端部は、側壁
13bの下端部よりもマウント数枚分だけ高い位置に設
けられている。これにより、マウント収納ボックス13
の側壁13aの下方には、マウント8およびダミーマウ
ント9を受け入れる受入口13cが形成されている。
【0019】また、図4に示すように、マウント収納ボ
ックス13の対向する一対の側壁13a、13bの下端
部は中央付近がそれぞれ凹状にくり抜かれており、そこ
には、マウント保持片(ストッパ)16、17が一端側
において各側壁13a、13b下端部にある支持軸16
a、17aを中心として揺動可能にそれぞれ支持されて
いる。さらに、凹状にくり抜かれた部分の外側寄りに
は、マウント保持片16、17が各側壁13a、13b
の外側に突出しないようにマウント保持片16、17の
揺動角度を規制するバネ板18、19が装着されてい
る。一方、マウント保持片16、17と側壁13a、1
3bとの干渉のために、マウント保持片16、17は、
その1つの面16b、17bの水平面に対する角度が所
定角度(側壁13aの傾斜角度にほぼ等しい)を超えて
バネ板18、19から離れる方向に揺動しないようにな
っている。つまり、マウント保持片16、17は、外部
からの力が加えられていないときには自重によって上記
所定角度に対応した内側位置(保持位置)にあり(上方
からの力が面16b、17bに加えられているときも同
様)、面16b、17bと対向する面16c、17cに
下方からの力が加えられたときにはバネ板18、19と
接触する外側位置(通過位置)にある。マウント保持片
16、17が外側位置にあるとき、マウント保持片1
6、17の厚みは側壁13a、13bの厚みにほぼ吸収
される。従って、この状態では、側壁13a、13bの
内側面からマウント保持片16、17はほとんど突出し
ていない。
【0020】次に、本体部11の構造について、図6〜
図15を参照して説明する。図6は、マウントキャリア
ユニット2の本体部11の平面図である。図7は、マウ
ントキャリアユニット2の正面図である。図8は、図6
のIIIV-IIIV 線での断面図である。図9は、図8に描か
れた部分の斜視図である。図10は、図6のX-X 線での
断面図である。図11は、マウントキャリアユニット2
の本体部11に含まれる排出ローラの昇降機構を説明す
るための側面図である。図12は、図11とは直交する
方向から見た、排出ローラの昇降機構を説明するための
側面図である。図13は、排出ローラの昇降機構および
回転機構を説明するための斜視図である。図14は、マ
ウントキャリアユニット2の本体部11に含まれるマウ
ント台の昇降機構を説明するための側面図である。図1
5は、その斜視図である。
【0021】図6に示すように、本体部11には、縁部
以外の部分に開口24aが形成された移動台24を保持
した移動プレート25が配置されている。移動台24に
は、マウント収納ボックス12から排出されたマウント
8またはダミーマウント9(図2および図3参照)が載
置される。移動台24に載置されたマウント8は、移動
プレート25に支持された一対のアーム29a、29b
の先端に取り付けられた2つのマウント押さえコロ26
a、26bによって上方から押さえつけられ、移動台2
4上で容易に移動しないようになっている。なお、図6
において、アーム29bの根元部分の図示を省略してい
る。
【0022】移動プレート25は、パルスモータ27に
よってボールネジ28が回転駆動されることによって、
レール20a、20bに沿って水平方向に移動可能であ
る。移動台24は、撮像部4によるスキャニングの主走
査方向に垂直な方向(副走査方向)に移動するように組
立治具を用いて組立調整が行われている。
【0023】図6および図7に示すように、移動プレー
ト25が最も右側位置にあるときに移動台24と隣接し
ており且つ移動台24よりも若干高い位置には、マウン
ト収納ボックス12が載置される平板状の挿入ストッカ
載置板21が設けられている。また、挿入ストッカ載置
板21の側部には、駆動源としてのモータ22aと、モ
ータ22aと連結された一対のプーリ22b、22c
と、プーリ22b、22cに掛け渡されたベルト22d
と、ベルト22dに支持された爪保持部材22eとから
構成された押出爪駆動機構22が配置されている。押出
爪駆動機構22は、挿入ストッカ載置板21上に配置さ
れたマウント押出爪23を爪保持部材22eによって保
持している。これにより、マウント押出爪23は、挿入
ストッカ載置板21上において、移動プレート25の移
動方向に沿って往復移動可能となっている。
【0024】図6、図8および図9に示すように、挿入
ストッカ載置板21に隣接した位置には、発光部54a
と受光部54bとが対向して配置されたセンサであるフ
ォトカプラ54と、軸52を中心として回動可能である
レバー53とが配置されている。レバー53の一端側の
頂部53aは、挿入ストッカ載置板21に設けられた孔
21aと対応した位置にある。また、孔21aは、マウ
ント収納ボックス12に収納されたダミーマウント9の
切り欠き9aと対応した位置に設けられている。レバー
53は、軸52に支持された図示しないコイルバネによ
って、頂部53aが上方へと移動する向きに付勢されて
いる。また、レバー53の他端側の部分53bは、レバ
ー53の頂部53aが孔21aから突出しているときに
フォトカプラ54の発光部54aと受光部54bとの間
を通過するように、軸52と同じ方向に伸延している。
【0025】従って、挿入ストッカ載置板21上にダミ
ーマウント9が載置されているか或いはマウント8およ
びダミーマウント9のいずれも載置されていない場合
(つまり、マウント収納ボックス12内にダミーマウン
ト9だけが収納されているか或いはマウント8およびダ
ミーマウント9のいずれも収納されていない場合)、レ
バー53の頂部53aとダミーマウント9の切り欠き9
aとが対向することになるので、孔21aからはレバー
53の頂部53aが突出し、発光部54aと受光部54
bとの間はレバー53の部分53bによって遮光され
る。一方、挿入ストッカ載置板21上にマウント8が載
置されている場合(つまり、マウント収納ボックス12
内の最下位置にマウント8がある場合)、レバー53の
頂部53aがマウント8によって押下されて孔21aか
らはレバー53の頂部53aが突出せず、発光部54a
と受光部54bとの間はレバー53の部分53bによっ
て遮光されなくなる。このように、本実施の形態のマウ
ントキャリアユニット2では、受光部54bの出力信号
に基づいて、挿入ストッカ載置板21上にマウント8が
ある場合と、ダミーマウント9がある若しくはどちらの
マウント8、9もない場合とを区別することが可能にな
っている。
【0026】さらに、図10に示すように、移動台24
に隣接した位置には、発光部59aと受光部59bとが
対向して配置されたセンサであるフォトカプラ59と、
軸57を中心として回動可能であるレバー58とが配置
されている。レバー58の一端側の頂部58aは、移動
台24に設けられた孔24aと対応した位置にある。ま
た、孔24aは、移動台24上に載置されたマウント8
およびダミーマウント9の角部近傍と対応した位置に設
けられている。レバー58は、軸57に支持された図示
しないコイルバネによって、頂部58aが上方へと移動
する向きに付勢されている。また、レバー58の他端側
の部分58bは、レバー58の頂部58aが孔24aか
ら突出していないときにフォトカプラ59の発光部59
aと受光部59bとの間を通過するように、軸57と同
じ方向に伸延している。
【0027】従って、移動台24上にマウント8または
ダミーマウント9のいずれかが載置されている場合、レ
バー58の頂部58aとマウント8またはダミーマウン
ト9の角部9cとが対向することになるので、レバー5
8の頂部58aがマウント8またはダミーマウント9に
よって押下されて孔24aからはレバー58の頂部58
aが突出せず、発光部59aと受光部59bとの間はレ
バー58の部分58bによって遮光される。一方、移動
台24上にマウント8およびダミーマウント9のいずれ
も載置されていない場合、孔24aからはレバー58の
頂部58aが突出し、発光部59aと受光部59bとの
間はレバー58の部分58bによって遮光されなくな
る。このように、本実施の形態のマウントキャリアユニ
ット2では、受光部59bの出力信号に基づいて、移動
台24上にマウント8またはダミーマウント9が載置さ
れている場合と、これらのいずれも載置されていない場
合とを区別することが可能になっている。よって、受光
部54bの出力信号と受光部59bの出力信号とを組み
合わせて判断することにより、移動台24上にマウント
8が載置されている場合と、ダミーマウント9が載置さ
れている場合と、これらのいずれも載置されていない場
合とを区別することができる。
【0028】このように、本実施の形態のマウントキャ
リアユニット2によると、受光部54b、59bの出力
信号によってダミーマウント9をマウント8と区別する
ことができるので、マウント収納ボックス12内に複数
オーダーに係るマウント8を積層収納し、これらを連続
的にスキャニングした場合であっても、オーダーの区切
りにダミーマウント9を挟み込むように配置しておくだ
けで、フィルムスキャナ1に接続されたプリンタプロセ
ッサでインデックスプリントを作成することやプリント
をオーダーごとにソートすることが可能となる。また、
マウント収納ボックス12内にその収納可能枚数と同じ
か或いはこれに近い枚数のマウント8を収納することが
可能になるので、マウント収納ボックス12へのマウン
ト収納作業の回数を減らすことができて、これらの作業
に伴う煩雑さが軽減され、スキャニング完了までに要す
る時間を大幅に削減することができる。従って、オート
処理を行う場合には、オペレータがフィルムスキャナ1
につきっきりで作業を行う必要がなくなる。
【0029】また、図6に示すように、本体部11の下
面であって移動台24の移動経路上にある部分には、光
源部3から出射されてフィルムを透過した光を撮像部4
に供給するためのスリット30が設けられている。スリ
ット30は、撮像部4に配置されたCCDラインセンサ
68(図16参照)の位置に合わせてその素子配列方向
(主走査方向)に配向されている。
【0030】図6、図11〜図13に示すように、スリ
ット30を挟んで挿入ストッカ載置板21とは反対側で
あって、移動プレート25が最も左側位置にあるときに
移動台24と隣接する位置には、マウント収納ボックス
13が載置される平板状のマウント台31が配置されて
いる。マウント台31の右端とスリット30との間に
は、滑りどめのためにセラミックコーティング加工が表
面に施された一対の排出ローラ33a、33bが配置さ
れている。排出ローラ33a、33bは、移動プレート
25の移動方向に対して垂直に伸延しており且つ上下移
動可能なシャフト32に固定されている。
【0031】シャフト32の両端は、ほぼコ字形のアー
ム40とその開放端付近においてそれぞれ連結されてい
る。このアーム40は、開放端よりも左側において、シ
ャフト32と平行なシャフト42に回動可能に支持され
ている。さらに、アーム40の左端面には孔40aが設
けられており、この孔40aには、リンク部材44の一
端部が挿入されている。リンク部材44は、シャフト4
2の左方でこれと平行に伸延するシャフト37に回動可
能に支持されていると共に、他端部がリンク部材43の
一端部上に載せられている。リンク部材43は、シャフ
ト37、42と垂直に伸延するシャフト46に回動可能
に支持されていると共に、他端部がソレノイド45の下
方に位置している。リンク部材43の他端部は、ソレノ
イド45のスイッチがオンになったときにその下端から
下方に向けて突出するピン45aによって押下される。
【0032】そのため、ソレノイド45のスイッチをオ
ンにすると、リンク部材43がシャフト46の回りを回
動してリンク部材44の他端部を持ち上げ、これによっ
てリンク部材44がシャフト37の回りを回動してアー
ム40の左端部を押し下げ、これによってアーム40が
シャフト42の回りを回動してシャフト32および排出
ローラ33a、33bを持ち上げる。つまり、本実施の
形態のマウントキャリアユニット2では、シャフト32
および排出ローラ33a、33bがアーム40とリンク
部材43、44とを介してソレノイド45と連結されて
いるために、ソレノイド45を制御することで、リンク
部材43、44およびアーム40を介してシャフト32
および排出ローラ33a、33bを昇降させることが可
能になっている。
【0033】また、図6および図13に示すように、シ
ャフト42は、その一端側においてギア42aおよびプ
ーリ49を支持している。ギア42aは、シャフト32
によって支持されたギア32aと噛合している。プーリ
49には丸ベルト51が掛け渡されている。さらに、こ
の丸ベルト51は、ボールネジ28に支持されたプーリ
47、および、2つのプーリ47、49の高低差を補償
するためのプーリ48、50にも掛け渡されている。こ
のため、移動プレート25を移動させるためにボールネ
ジ28を回動させると、その回動がプーリ47、48、
49、50からシャフト42およびシャフト32に伝達
されて、排出ローラ33a、33bが回動する。
【0034】排出ローラ33a、33bは、スキャニン
グが終了して移動プレート25が左側位置に近づいてき
たときに、上述したようにソレノイド45が制御される
ことによって上方へ移動する。そして、排出ローラ33
a、33bは、マウント押さえコロ26a、26bによ
って上方から押さえつけられたマウント8またはダミー
マウント9の下面と接触し、移動台24上にあったマウ
ント8またはダミーマウント9を自らの回動による送出
力によって左方に送出する。これによって、マウント台
31上には、スキャニングが終了したマウント8または
ダミーマウント9が載置される。
【0035】このように、本実施の形態のマウントキャ
リアユニット2では、排出ローラ33a、33bを昇降
可能とすることで、スキャニング終了までは排出ローラ
33a、33bがマウント8またはダミーマウント9と
接触しないようにしつつ、スリット30であるスキャニ
ング位置と排出ローラ33a、33bとの距離を短くす
ることが可能となっている。そのため、本実施の形態の
マウントキャリアユニット2は、特にマウント8の給送
方向(左右方向)の寸法が短く小型であって、しかも、
スキャニング中に排出ローラ33a、33bがマウント
8に接触することによる悪影響が生じることがなく高品
質の画像データを得ることができるものである。
【0036】また、本実施の形態のマウントキャリアユ
ニット2では、排出ローラ33a、33bがマウント8
またはダミーマウント9をマウント台31に給送するた
めの駆動源が、マウント8またはダミーマウント9をス
キャニング位置へと搬送するための駆動源と同じ1つの
パルスモータ27である。従って、排出ローラ33a、
33bを回動させるための機構が大幅に簡略化されてい
る。
【0037】なお、本実施の形態のマウントキャリアユ
ニット2では、図7に示すように、マウント台31は、
マウント保持片16、17の下方に、内側位置にあるマ
ウント保持片16、17で保持されていてマウント収納
ボックス13内で最も下側にあるマウント8またはダミ
ーマウント9から、マウント保持片16側でマウント8
の2.5枚分程度、マウント保持片17側でマウント8
の1.5枚分程度離隔して配置されている。そのため、
排出ローラ33a、33bは、表面が滑りやすい場合で
あっても、比較的小さな給送力でもってマウント8また
はダミーマウント9をマウント台31上に送出すること
ができるようになっている。
【0038】また、図6、図14および図15に示すよ
うに、マウント台31は、シャフト37と平行であって
これよりも左方にあるシャフト34に対して、通常時に
マウント台31の上面が水平面となるように回動可能に
支持されている。また、マウント台31の両側部には、
押上レバー35a、35bが配置されている。押上レバ
ー35a、35bは、シャフト37に対して、通常時に
押上レバー35a、35bが水平方向に伸延するように
回動可能に支持されている。シャフト37は、マウント
台31の側方に配置されたモータ38と、偏心ピン3
6、リンク部材39およびアーム41を介して接続され
ている。また、シャフト34の一端部に配置されたギア
34aは、シャフト37の一端部に配置されたギア37
aと噛合している。
【0039】そのため、モータ38を回転させると偏心
ピン36、リンク部材およびアーム41を介してシャフ
ト34が回転し、同時にギア34a、37aを介してシ
ャフト37が回転する。そして、これに伴って、シャフ
ト34、37に支持されたマウント台31および押上レ
バー35a、35bが水平状態から傾斜状態となる。こ
の傾斜に伴って、マウント台31および押上レバー35
a、35bに下方から支持されたマウント8またはダミ
ーマウント9は、上方にあるマウント収納ボックス13
の内部へと移動する。
【0040】このとき、上述したように、マウント保持
片16、17は、マウント8またはダミーマウント9に
よって下方から押し上げられてバネ板18、19と接触
する外側位置(通過位置)となる。従って、マウント台
31および押上レバー35a、35bによって下方から
持ち上げられたマウント8またはダミーマウント9はマ
ウント保持片16、17を通過してその上方へと移動す
る。すると、マウント保持片16、17はバネ板18、
19からの弾性力によって内側位置へと戻る。それか
ら、モータ38が逆回転してマウント台31および押上
レバー35a、35bが水平位置に戻る。すると、マウ
ント収納ボックス13内に収納されたマウント8および
ダミーマウント9は内側位置に戻ったマウント保持片1
6、17によって下端を支持されて、マウント収納ボッ
クス13内部に保持されることになる。
【0041】このように、本実施の形態では、マウント
保持片16、17によってマウント収納ボックス13に
保持されたマウントの下端と本体部11との間に少なく
ともマウント1枚分の隙間を設けることで排出ローラ3
3a、33bの給送力を小さくすることができるため
に、排出ローラ33a、33bを回転駆動するための機
構として、上述したように移動プレート25との共用の
パルスモータ27やプーリ47〜50などの部材からな
る簡略なものを用いることができるようになっている。
つまり、本実施の形態のマウントキャリアユニット2
は、排出ローラ33a、33bを回転駆動させるための
機構が簡略化されている分だけ、小型なものとなってい
る。
【0042】次に、マウントキャリアユニット2を含む
フィルムスキャナ1の制御系について、、さらに図16
を参照して説明する。図16は、フィルムスキャナ1お
よびこれと接続されたプリンタプロセッサの主要部につ
いてのブロック図である。図16において、コントロー
ラ61は、適切なソフトウェアにより制御されるCPU
やROM、RAMなどのハードウェアを備えている。コ
ントローラ61は、フォトカプラ54、59の受光部5
4b、59b、モータ22a、パルスモータ27、モー
タ38およびソレノイド45のドライバ63、64、6
5、66、CCDラインセンサ68のタイミングジェネ
レータ62、プリンタプロセッサのプリントヘッド69
およびソータ70とそれぞれ接続されている。
【0043】コントローラ61には、フォトカプラ5
4、59の受光部54b、59bから出力される信号が
与えられる。コントローラ61は、ドライバ63、6
4、65、66にモータ22a、パルスモータ27、モ
ータ38およびソレノイド45の駆動信号をそれぞれ供
給する。また、コントローラ61は、これらの駆動信号
に同期してタイミングジェネレータ62に命令を与え
て、CCDラインセンサ68に供給される各種タイミン
グ信号を生成させる。光源部3から出射されてマウント
に保持されたフィルムを透過した光はCCDラインセン
サ68に入射する。CCDラインセンサ68から出力さ
れる信号は、所定の処理が施された後に画像信号として
コントローラ61に与えられる。この画像信号はコント
ローラ61で適切に処理された後に、所定のタイミング
でプリントヘッド69に与えられる。さらに、コントロ
ーラ61は、現像済みの印画紙をオーダーごとに仕分け
るための命令をソータ70に供給する。
【0044】次に、マウントキャリアユニット2を含む
フィルムスキャナ1の概略的な動作について説明する。
マウントキャリアユニット2の動作が開始されると、ま
ず、受光部54bからの出力信号がコントローラ61に
与えられて、挿入ストッカ載置板21上にマウント8が
あるかどうかが判断される。次に、コントローラ61か
らモータ22aの駆動信号がドライバ63に与えられ、
マウント押出爪23によってマウント収納ボックス12
内の最下にあるマウント8またはダミーマウント9が移
動台24上に押し出される。
【0045】そして、受光部59bからの出力信号がコ
ントローラ61に与えられて、移動台24上にマウント
8またはダミーマウント9があるかどうかが判断され
る。その結果、移動台24上にマウント8またはダミー
マウント9のいずれもない場合には、マウントキャリア
ユニット2の動作を停止させる。また、移動台24上に
マウント8またはダミーマウント9のいずれかがある場
合には、パルスモータ27のドライバ64に駆動信号が
与えられて移動台24が右方に移動し始める。移動台2
4がスリット30上に達すると、移動台24の移動速度
はスキャニングに適した速度(通常、スリット30前後
での速度よりも遅い)に変更され、コントローラ61か
らはタイミングジェネレータ62に所定の命令が与えら
れる。
【0046】なお、受光部54b、59bからの出力信
号により移動台24上に載置されているのがダミーマウ
ント9であることが検出された場合には、スキャニング
を行う必要がないので、移動速度を変えることなく移動
台24を移動させることが好ましい。これにより、マウ
ントキャリアユニット2の処理能力を上げることができ
る。
【0047】マウント8またはダミーマウント9がスキ
ャニング位置を通り越して移動台24が左端近傍に達す
ると、モータ38のドライバ65にコントローラ61か
ら駆動信号が供給される。これにより、排出ローラ33
a、33bが上方に移動してマウント8またはダミーマ
ウント9の下面と接触する。排出ローラ33a、33b
は、プーリ47〜50およびボールネジ28を介してパ
ルスモータ27によって回転させられているので、マウ
ント8またはダミーマウント9は排出ローラ33a、3
3bによってマウント台31上へと給送される。
【0048】それから、排出ローラ33a、33bが所
定角度回転した後に、ソレノイド45のドライバ66に
コントローラ61から駆動信号が供給される。これによ
り、マウント8またはダミーマウント9が持ち上げられ
てマウント保持片16、17を越してマウント収納ボッ
クス13内に収納される。なお、モータ38およびソレ
ノイド45の動作タイミングは、パルスモータ27に与
えられるパルス数によって決定される。
【0049】受光部54b、59bからの出力信号によ
って移動台24上に載置されているのがマウント8であ
ると検出された場合には、CCDラインセンサ68から
出力されてコントローラ61で処理された画像信号がプ
リントヘッド69に与えられ、マウント8のフィルムに
記録された画像に基づいて印画紙が露光される。一方、
受光部54b、59bからの出力信号によって移動台2
4上に載置されているのがダミーマウント9であると検
出された場合には、ダミーマウント9が検出される前の
1オーダー分のマウント8に係るインデックスプリント
を作成するための画像信号がコントローラ61からプリ
ントヘッド69に与えられる。そして、ソータ70に
は、このインデックスプリントを含む1オーダー分のプ
リントが他のプリントとは別の仕分け板上に配置される
ようにする信号がコントローラ61から供給される。
【0050】以上、本発明の好適な一実施の形態につい
て説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様
々な設計変更が可能なものである。例えば、フォトカプ
ラ54とフォトカプラ59、および、レバー53とレバ
ー58は、共に挿入ストッカ載置板21に近接した位置
に設けられていてもよい。また、受光部59bが遮光さ
れるのは、移動台24上にマウント8またはダミーマウ
ント9のいずれもない場合であってもよい。これは、受
光部54bについても同様である。
【0051】また、フォトカプラ54とフォトカプラ5
9、および、レバー53とレバー58は、スキャニング
位置よりもマウント収納ボックス13側に配置されてい
てもよい。ただし、この場合、ダミーマウントであるこ
とがスキャニング終了後に判明するため、ダミーマウン
トの搬送速度をマウントの搬送速度よりも大きくすると
いうことができない。また、マウントとダミーマウント
とを区別する手段としては、フォトカプラとレバーとを
具備するものだけでなく、その他公知のものをいずれも
使用することが可能である。また、上述の実施の形態で
は、マウント収納ボックス13は本体部11に対して傾
斜していたが、マウント収納ボックス13は本体部に対
して垂直に突出していてもよい。
【0052】また、排出ローラ33a、33bを昇降さ
せるための機構は、上述したようなソレノイド45やリ
ンク部材43、44、アーム40を用いたものに限ら
ず、その他様々な機構を採用することが可能である。さ
らに、マウント8をマウント台31上に給送するための
機構は、排出ローラ33a、33bを用いたもの以外で
あってもよい。
【0053】また、マウント収納ボックス13内にマウ
ント8を保持しておくためのマウント保持片16、17
は、上述したようにマウント収納ボックス13の側壁1
3a、13bに回動可能に支持されている必要は必ずし
もなく、例えば側壁13a、13bに対してスライドす
ることにより、上述のように機能するものであってもよ
い。
【0054】また、マウント台31を昇降させるための
機構は、上述したようなモータ38やリンク部材39、
アーム41を用いたものに限らず、その他様々な機構を
採用することが可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、マウント給送部材からマウント支持部材に給送され
たマウントが、マウント支持部材がリフトアップ機構に
よって移動させられることによってマウント保持片を通
過して第2のマウント収納ボックス内へと収納させられ
る。ここで、マウント支持部材は、第2のマウント収納
ボックス内においてマウントを下方から保持するマウン
ト保持片の下方に、マウント保持片で保持されるマウン
ト中の最下位置にあるものから少なくともマウント1枚
分離隔して配置されている。従って、マウントは、その
表面が滑りやすいかどうかにかかわらず、マウント給送
部材から与えられる水平方向の給送力が小さなものであ
っても確実にマウント支持部材上に支持されることにな
る。これにより、マウント給送部材の駆動機構を簡略化
することができるので、マウントキャリアユニットを特
にマウントの給送方向の寸法が短く小型のものとするこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るマウントキャリア
ユニットが用いられる写真処理装置のフィルムスキャナ
部分の模式図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るマウントキャリア
ユニットに用いられる、マウント排出側のマウント収納
ボックスの正面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るマウントキャリア
ユニットに用いられる、マウント受け入れ側のマウント
収納ボックスの正面図である。
【図4】マウント受け入れ側のマウント収納ボックスの
下端部近傍の部分拡大図である。
【図5】マウントと共にマウント収納ボックスに収納さ
れるダミーマウントの平面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係るマウントキャリア
ユニットの本体部の平面図である。
【図7】図6に描かれたマウントキャリアユニットの正
面図である。
【図8】図6のIIIV-IIIV 線での断面図である。
【図9】図8に描かれた部分の斜視図である。
【図10】図6のX-X 線での断面図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係るマウントキャリ
アユニットの本体部に含まれる排出ローラの昇降機構を
説明するための側面図である。
【図12】図11とは直交する方向から見た、排出ロー
ラの昇降機構を説明するための側面図である。
【図13】排出ローラの昇降機構および回転機構を説明
するための斜視図である。
【図14】マウントキャリアユニットの本体部に含まれ
るマウント台の昇降機構を説明するための側面図であ
る。
【図15】図14に描かれたマウント台の昇降機構の斜
視図である。
【図16】フィルムスキャナおよびこれと接続されたプ
リンタプロセッサの主要部についてのブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 フィルムスキャナ 2 マウントキャリアユニット 3 光源部 4 撮像部 8 マウント 9 ダミーマウント 11 本体部 12 マウント収納ボックス 13 マウント収納ボックス 16、17 マウント保持片 18、19 バネ板 21 挿入ストッカ載置板 23 マウント押出爪 24 移動台 25 移動プレート 27 パルスモータ 30 スリット 31 マウント台(マウント支持部材の一部) 33a、33b 排出ローラ(マウント給送部材) 35a、35b 押上レバー(マウント支持部材の一
部) 38 モータ(リフトアップ機構の一部) 45 ソレノイド 54、59 フォトカプラ 53、58 レバー 61 コントローラ 68 CCDラインセンサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各マウントに保持されたフィルムに記録
    された画像が連続的にスキャニングされるように、第1
    のマウント収納ボックスに積層収納されたマウントを1
    枚ずつ順次搬送し、スキャニング位置に対して前記第1
    のマウント収納ボックスとは反対側にある第2のマウン
    ト収納ボックスに積層収納するマウントキャリアユニッ
    トにおいて、 前記第2のマウント収納ボックスの内壁に設けられてい
    ると共に、前記第2のマウント収納ボックス内に積層収
    納された前記マウントの下面と当接してこれを前記第2
    のマウント収納ボックス内に保持可能な保持位置と、下
    方から押圧されて前記保持位置から変位した位置であっ
    て前記マウントを上方へ通過させることが可能な通過位
    置とを選択的に取り得るマウント保持片と、 前記マウント保持片の下方に、前記保持位置にある前記
    マウント保持片で保持される前記マウント中の最下位置
    にあるものから少なくとも前記マウント1枚分離隔して
    配置されたマウント支持部材と、 スキャニングされた前記マウントを前記マウント支持部
    材上へ給送するためのマウント給送部材と、 前記マウントを前記マウント保持片の上方へ通過させて
    前記第2のマウント収納ボックス内に収納するために、
    前記マウント支持部材を移動させるリフトアップ機構と
    を備えていることを特徴とするマウントキャリアユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 各マウントに保持されたフィルムに記録
    された画像が連続的にスキャニングされるように第1の
    マウント収納ボックスに積層収納されたマウントを1枚
    ずつ順次搬送するマウントキャリアユニットに用いられ
    る第2のマウント収納ボックスにおいて、 、スキャニング位置に対して前記第1のマウント収納ボ
    ックスとは反対側に配置されていると共に、積層収納さ
    れた前記マウントの下面と当接してこれを保持可能な保
    持位置と、下方から押圧されて前記保持位置から変位し
    た位置であって前記マウントを上方へ通過させることが
    可能な通過位置とを選択的に取り得るマウント保持片が
    内壁に設けられていることを特徴とする第2のマウント
    収納ボックス。
  3. 【請求項3】 各マウントに保持されたフィルムに記録
    された画像が連続的にスキャニングされるように、第1
    のマウント収納ボックスに積層収納されたマウントを1
    枚ずつ順次搬送し、スキャニング位置に対して前記第1
    のマウント収納ボックスとは反対側にある第2のマウン
    ト収納ボックスに積層収納するマウントキャリアユニッ
    トの本体部において、 マウント支持部材と、 スキャニングされた前記マウントを前記マウント支持部
    材上へ給送するためのマウント給送部材と、 前記マウント支持部材を移動させるリフトアップ機構と
    を備えていることを特徴とする本体部。
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