JP2002350993A - マウントキャリアユニットおよびこれを備えたフィルムスキャナ - Google Patents

マウントキャリアユニットおよびこれを備えたフィルムスキャナ

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JP2002350993A
JP2002350993A JP2001159795A JP2001159795A JP2002350993A JP 2002350993 A JP2002350993 A JP 2002350993A JP 2001159795 A JP2001159795 A JP 2001159795A JP 2001159795 A JP2001159795 A JP 2001159795A JP 2002350993 A JP2002350993 A JP 2002350993A
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JP2001159795A
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Yoshihiro Kiyotaki
芳弘 清瀧
Hiroaki Tamura
弘明 田村
Zensei Yamano
善性 山野
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Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マウントの開口周辺部同士が引っ掛かること
に起因して、マウント収納ボックスからマウントが適切
に搬送されなくなるのを抑制する。 【解決手段】 挿入アーム23を、その端部23aの上
面の高さが最下部のマウント8またはダミーマウント9
の上面の高さよりも低くなっており、端部23aが上方
に膨出するように形成する。これにより、最下部のマウ
ント8またはダミーマウント9の上面と最下部から2番
目のマウント8またはダミーマウント9の下面とが面同
士で接触しないように、最下部から2番目のマウント8
またはダミーマウント9は、搬送方向に向かって上方に
傾斜するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムが保持さ
れたマウントを順次搬送するマウントキャリアユニット
およびこれを備えたフィルムスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】印画紙などの感光材料に対して露光、現
像、漂白定着、安定化などの処理を自動的に施すことが
可能な写真処理装置が知られている。かかる写真処理装
置によって感光材料を露光する際には、写真フィルムの
透過光で感光材料を露光する直接(アナログ)露光が広
く行われている。これに対し、近年、CCDなどの撮像
素子を有するフィルムスキャナでフィルムを撮像するこ
となどによって得られたディジタル画像信号に基づいて
制御された光で感光材料を露光する、いわゆるディジタ
ル露光が実用化されている。ディジタル露光方式を採用
することにより、色補正や濃度補正、鮮鋭化処理などの
各種画像処理を高い自由度で行うことができるとともに
迅速な焼き増し処理が可能になり、さらに、色および濃
度の再現性や解像度に優れたより高画質の良好なプリン
トを得ることが可能となる。
【0003】上述したフィルムスキャナには、紙または
プラスティック製のマウントに保持された1コマ分のフ
ィルム(通常はポジフィルム)に記録された画像を正確
且つ効率的に読み取るために、マウントをフィルムスキ
ャニング位置に搬送するマウントキャリアユニットが取
り付けられることがある。そして、マウントキャリアユ
ニットは、キャリア本体の両側にマウント収納ボックス
(ストッカ)を有しているものがあり、排出側のマウン
ト収納ボックスに積層収納されたマウントがキャリア本
体に給送され、キャリア本体内でローラ対に挟持されつ
つキャリア本体ごとスキャニング位置を経て、受け入れ
側のマウント収納ボックスまで搬送されてその内部に収
納される。
【0004】排出側のマウント収納ボックスには、受け
入れ側のマウント収納ボックス側の側壁の下端部に隣接
した部分にマウント排出口が設けられており、マウント
排出口と対向する部分には挿入アームがマウント収納ボ
ックス内部に出入りするのを可能とする孔が設けられて
いるものがある。このマウント収納ボックスを備えたマ
ウントキャリアユニットでは、積層収納されているマウ
ントのうち最下部にあるものから挿入アームによって順
次搬送されるようになっている。このとき、マウント収
納ボックスの最下部にあるマウントは、その上面と最下
部から2番目のマウントの下面とが面同士で接触しつ
つ、挿入アームに押し出されて搬送される。なお、マウ
ントには、フィルムの画像とほぼ同じ大きさの矩形の開
口が設けられているのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最下部
のマウントの上面と最下部から2番目のマウントの下面
とが面同士で接触しつつ搬送される際に、最下部のマウ
ントの搬送方向の上流側の開口周辺部(画面の枠)と最
下部から2番目のマウントの搬送方向の下流側の開口周
辺部(画面の枠)とが引っ掛かることがある。このよう
に、マウントの開口周辺部同士が引っ掛かると、最下部
のマウントがマウント収納ボックスから適切に搬送され
なくなることがある。従って、このマウントキャリアユ
ニットを備えたフィルムスキャナにおいてオート処理を
行っている場合に、作業が中断されることになり、フィ
ルムスキャナの処理能力が著しく低下してしまう。
【0006】そこで、本発明の目的は、マウントの開口
周辺部同士が引っ掛かることに起因して、マウント収納
ボックスからマウントが適切に搬送されなくなるのを抑
制することができるマウントキャリアユニットおよびこ
れを備えたフィルムスキャナを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のマウントキャリアユニットは、各マウン
トに保持されたフィルムに記録された画像が連続的にス
キャニングされるように、マウント収納ボックスに積層
収納された開口部を有するマウントを最下部から1枚ず
つ順次搬送するマウントキャリアユニットにおいて、マ
ウントに当接しつつ移動することにより、マウントをマ
ウント収納ボックス内から押し出すための搬送部材を備
えており、前記搬送部材は、マウント収納ボックス内の
最下部のマウントの搬送方向の上流側の開口周辺部とマ
ウント収納ボックス内の最下部から2番目のマウントの
搬送方向の下流側の開口周辺部とが重なる位置にくるま
でに、最下部のマウントの上面と最下部から2番目のマ
ウントの下面とが面同士で接触しなくなるような形態を
有していることを特徴とするものである。
【0008】請求項1によると、最下部のマウントの上
面と最下部から2番目のマウントの下面とが面同士で接
触しないように、最下部から2番目のマウントは搬送方
向に向かって上方に傾斜するようになる。従って、最下
部のマウントがマウント収納ボックスから搬送される過
程で、最下部のマウントの搬送方向の上流側の開口周辺
部と最下部から2番目のマウントの搬送方向の下流側の
開口周辺部とが引っ掛かることがほとんどなくなる。こ
れにより、マウントの開口周辺部同士が引っ掛かること
に起因して、マウント収納ボックスから最下部のマウン
トが適切に搬送されなくなるのを抑制することができ
る。
【0009】なお、上述の「搬送部材の形態」とは、
「搬送部材の形状」および「搬送部材の配置(位置)」
を含んでいる。ここで、搬送部材の配置とは、搬送部材
と最下部のマウントとが当接する部分における搬送部材
の上面の高さと最下部のマウントの上面の高さの位置関
係を示している。すなわち、搬送部材は、その上面の高
さと最下部のマウントの上面の高さとが同一になるよう
に配置される場合と、その上面の高さが最下部のマウン
トの上面の高さよりも低くなるように配置される場合と
がある。
【0010】また、請求項2のマウントキャリアユニッ
トは、マウント収納ボックス内に収納されたマウントを
その積層方向に押圧可能な押圧部材をさらに備えてお
り、前記押圧部材の下面のマウントの前記搬送部材が当
接する側の一端部に対応する部分が、マウントの他端部
に対応する部分よりもマウントに向かって突出するよう
に形成されていることを特徴とするものである。
【0011】請求項2によると、押圧部材の下面のマウ
ントの搬送部材が当接する側の一端部に対応する部分が
マウントの他端部に対応する部分よりもマウントに向か
って突出するように形成されているため、マウント収納
ボックス内に積層されたマウントのうち最下部以外のマ
ウントが搬送方向に向かって上方に傾斜しやすくなる。
これにより、マウントの開口周辺部同士が引っ掛かるこ
とに起因して、マウント収納ボックスから最下部のマウ
ントが適切に搬送されなくなるのをより確実に抑制する
ことができる。
【0012】また、請求項3は、上述したマウントキャ
リアユニットを備えたフィルムスキャナである。請求項
3によると、マウントの開口周辺部同士が引っ掛かるこ
とに起因して、マウント収納ボックスから最下部のマウ
ントが適切に搬送されなくなることによって、フィルム
スキャナの処理能力が低下するのを抑制することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施
の形態に係るマウントキャリアユニットを備えたフィル
ムスキャナの模式図である。
【0014】まず、本発明の実施の形態に係るマウント
キャリアユニットを備えたフィルムスキャナについて説
明する。図1に示すフィルムスキャナ1には、本実施の
形態に係るマウントキャリアユニット2が着脱可能に取
り付けられている。マウントキャリアユニット2は、ほ
ぼ直方体形状を有する本体部11と、本体部11の両端
部近傍にそれぞれ取り付けられた2つのマウント収納ボ
ックス12、13とで構成されている。2つのマウント
収納ボックス12、13は、一方(右側)のマウント収
納ボックス12がマウント排出側であり、他方(左側)
のマウント収納ボックス13がマウント受け入れ側であ
る。つまり、マウント収納ボックス12に収納されてい
たマウントは、ここから1枚ずつ順次搬送され、スキャ
ニング後に順次マウント収納ボックス13に収納されて
いく。
【0015】マウントキャリアユニット2の上方には、
ハロゲンランプを含む光源部3が配置されており、マウ
ントキャリアユニット2の下方には、CCDラインセン
サ108(図21参照)を含む撮像部4が配置されてい
る。また、フィルムスキャナ1には、種々の処理を行う
パーソナルコンピュータ5およびこれに接続されたディ
スプレイ6やキーボード7などが配置されている。な
お、フィルムスキャナ1には、印画紙のディジタル露光
を行うプリントヘッド109(図21参照)や、現像な
どを行うプロセッサ、現像されたプリントのソートを行
うソータ110(図21参照)などを有するプリンタプ
ロセッサ(図示せず)が接続される。
【0016】次に、マウントキャリアユニット2の詳細
な構造について、マウント収納ボックスおよび本体部の
順に説明する。まず、マウント収納ボックス12、13
の構造について、図2〜図7を参照して説明する。図2
は、マウント排出側のマウント収納ボックス12の開閉
扉が閉鎖状態にあるときの正面図である。図3は、マウ
ント排出側のマウント収納ボックス12の開閉扉が開扉
状態にあるときの正面図である。図4は、マウント排出
側のマウント収納ボックス12の開閉扉のロック機構の
概略構成を示す図である。図5は、マウント受け入れ側
のマウント収納ボックス13の正面図である。図6は、
マウント受け入れ側のマウント収納ボックス13の下端
部近傍の部分拡大図である。図7は、マウントおよびダ
ミーマウントの平面図である。
【0017】図2、図3に示すように、ほぼ角筒状に形
成されたマウント収納ボックス12内には、画像が記録
されたポジフィルムが保持されたマウント8と、ポジフ
ィルムを保持していないダミーマウント9とが積層する
ようにして収納されている。マウント8およびダミーマ
ウント9は、共に外形がほぼ正方形であって、大きさお
よび厚みもほぼ同じである。マウント8の中心部には、
図7(a)に示すように、ポジフィルムの画像の大きさ
とほぼ同じ大きさの矩形の開口8aが設けられている。
一方、ダミーマウント9の中心部付近には、図7(b)
に示すように、円形の開口9bが設けられている。ま
た、ダミーマウント9の角部9c間にある外周各辺の中
央部付近には切り欠き9aが設けられている。このよう
にダミーマウント9に4つの切り欠き9aが設けられて
いるのは、ダミーマウント9が上下左右どの向きでマウ
ント収納ボックス12内に収納されても、後述するレバ
ー53(図14参照)で切り欠き9aを検知することを
可能とするためである。
【0018】マウント収納ボックス12内において、マ
ウント8は、1オーダーごとにまとめて積層されてお
り、1オーダー分のマウント8の区切り位置に、それぞ
れ1枚のダミーマウント9が配置されている。また、マ
ウント収納ボックス12の下端部は塞がれているが、マ
ウント収納ボックス13側にある側壁12aの下端部に
隣接した部分にはマウント排出口12cが設けられてい
る。マウント排出口12cは、マウント1枚分の高さよ
りも若干大きい高さを有している。
【0019】マウント排出口12cが設けられた側壁1
2aと対向する側壁12bの下端部に隣接した部分に
は、本体部11に設けられた挿入アーム23(図8参
照)がマウント収納ボックス12内部に出入りするのを
可能とする孔12dが設けられている。これにより、マ
ウント収納ボックス12内に収納されたマウント8およ
びダミーマウント9は、最下部にあるものから順に挿入
アーム23に押し出されて搬送されるようになってい
る。
【0020】また、マウント排出口12cの近傍には、
薄膜状の切出し板12fが、マウント排出口12cを塞
ぐように配置されており、その上端部が側壁12aの外
側に固設されている。従って、切出し板12fは、マウ
ント搬送時にマウント8に押圧されることにより、その
下端部がマウント収納ボックス12の外側に向かって湾
曲可能である。これにより、マウント排出口12cから
複数のマウント8が一度に搬送されるのを防止すること
が可能であり、マウント排出口12cからマウント8が
1枚ずつ搬送されるようになる。また、マウント収納ボ
ックス12の底面には、マウント傾斜板12gが配置さ
れている(図11参照)。
【0021】マウント収納ボックス12は、マウント8
およびダミーマウント9を搬入または搬出するための開
閉扉70を備えている。開閉扉70は、マウント収納ボ
ックス12の側壁12aの端部を支軸として回転可能に
支持されており、図2に示すように、マウント収納ボッ
クス12を閉鎖する状態(閉鎖状態)および図3に示す
ように、マウント収納ボックス12を開放する状態(開
扉状態)のいずれかを選択的に取り得ることができる。
ここで、開閉扉70と側壁12aとの間には、2つのネ
ジリコイルバネ71が配置されており、開閉扉70はマ
ウント収納ボックス12内から外部へ向かう方向(開扉
する方向)に付勢されている。
【0022】マウント収納ボックス12の側壁12a内
側には、図4(a)、(b)に示すように、ロック機構
80が設けられている。ロック機構80は、レバー82
と、レバー押上部材83とを備えている。レバー82
は、側壁12a内側において支点81の回りを回動可能
に配置されている。レバー82の先端部近傍には下方に
開いた凹部82aが形成されているため、レバー82の
先端部はカギ型形状になっている。レバー押上部材83
は、略棒状の部材であり、その上端部がレバー82のほ
ぼ中間部に当接している。そして、レバー押上部材83
は、レバー82の下方において上下方向に往復移動可能
に配置されている。従って、レバー押上部材83が下限
位置にあるときにはレバー82はほぼ水平となり、レバ
ー押上部材83が上限位置にある(下限位置から十分に
移動した)ときにはレバー82は所定角度に傾斜するよ
うになっている。
【0023】開閉扉70の内側には、レバー82の先端
部に対応する位置に凹部70aが形成されている。ま
た、開閉扉70の内側面には、凹部70aの下端部から
上方に突き出るように金属板70bがネジ止めされてい
る。従って、レバー82がほぼ水平になっているとき、
レバー82の先端部が金属板70bに引っ掛かることに
より、開閉扉70が閉鎖状態に維持される。そして、レ
バー82がレバー押上部材83によって移動させられ
て、金属板70bへのレバー82の先端部の引っ掛かり
が外れると、上述したように開閉扉70がマウント収納
ボックス12内から外部へ向かう方向に付勢されている
ため、開閉扉70は自動的に開扉される。
【0024】また、マウント収納ボックス12の側壁1
2bには、積層されたマウント8およびダミーマウント
9を下方へ押圧するための押圧機構90が設けられてい
る。押圧機構90は、側壁12bに上下方向に形成され
た貫通溝91と、重石14a、重石14aが固設された
支持部材14bおよび支持部材14bの上面に配置され
た金属板14cを有するウェイトブロック14とで構成
されている。重石14aは、略直方体の部材であり、そ
の底面は、マウント8およびダミーマウント9の挿入ア
ーム23(図8参照)が当接する側の一端部を押圧する
部分が他端部を押圧する部分よりもマウント8およびダ
ミーマウント9に向かって突出するように形成されてい
る(図12参照)。つまり、重石14aの底面は、水平
面に対して角度αだけマウント収納ボックス13に向か
って上方に傾斜している。また、重石14aの底面に
は、マウント収納ボックス12の底面に配置されたマウ
ント傾斜板12g(図11参照)に対応するように、下
方に向かって突出する突起体14d(図11参照)が形
成されている。ここで、ウェイトブロック14の支持部
材14bは貫通溝91に貫挿されている。従って、ウェ
イトブロック14は、貫通溝91に沿ってフリーに上下
移動可能なように配置されている。
【0025】また、側壁12bの貫通溝91の上端部近
傍には磁石12eが配置されている。従って、ウェイト
ブロック14が上限位置に移動したときには、ウェイト
ブロック14の金属板14bと磁石12eとの間に作用
する磁力により、ウェイトブロック14は上限位置を維
持することができる。また、ウェイトブロック14に対
して下方へ押し下げる力(金属板14bと磁石12eと
の間に作用する磁力より大きい力)が加えられると、ウ
ェイトブロック14の金属板14bと磁石12eとが離
れ、ウェイトブロック14はその自重により下方へ移動
する。そして、ウェイトブロック14は、積層されたマ
ウント8およびダミーマウント9を下方へ押圧する位置
に配置される。
【0026】ここで、レバー押上部材83は、ウェイト
ブロック14の移動と連動して移動する。つまり、ウェ
イトブロック14がマウント8およびダミーマウント9
を押圧しているときには、レバー押上部材83は下限位
置にあり、一方、ウェイトブロック14がマウント8お
よびダミーマウント9を押圧していないとき(ウェイト
ブロック14が上限位置にあるとき)にはレバー押上部
材83は上限位置にある。
【0027】従って、ウェイトブロック14がマウント
8およびダミーマウント9を押圧しているときにだけ開
閉扉70がロック機構80により閉鎖状態に維持され、
ウェイトブロック14がマウント8およびダミーマウン
ト9を押圧していないときには、開閉扉70は自動的に
開扉される。つまり、ウェイトブロック14によりマウ
ント8およびダミーマウント9が押圧されることなく、
開閉扉70が閉鎖状態に維持されるのを防止することが
できる
【0028】一方、図5に示すように、ほぼ角筒状に形
成されたマウント収納ボックス13内には、マウント8
およびダミーマウント9を、これらが互いに積層される
ように収納可能である。また、マウント収納ボックス1
3は、マウント8およびダミーマウント9を搬入または
搬出するための開閉扉75を備えている。開閉扉75
は、側壁13cの上方において、マウント収納ボックス
12側にある側壁13aの端部を支軸として回転可能に
支持されている。ここで、開閉扉75と側壁13aとの
間にはネジリコイルバネ76が配置されており、開閉扉
75はマウント収納ボックス13の外部から内部へ向か
う方向(閉鎖される方向)に付勢されている。従って、
開閉扉75に対して力が作用してしないときには、開閉
扉75は閉鎖状態を維持するようになっている。
【0029】従って、マウント収納ボックス13からマ
ウント8およびダミーマウント9を搬出する場合には、
マウント8およびダミーマウント9を持って、開閉扉7
5に当接させつつ、マウント収納ボックス13の外部に
向かって引き出すと、開閉扉75は次第に開扉されて、
マウント8およびダミーマウント9を搬出することがで
きる。また、マウント8およびダミーマウント9が搬出
された後、開閉扉75は自動的に閉鎖状態に戻される。
このように、開閉扉75を開扉するという別の手順を経
ることなく、マウント8およびダミーマウント9を搬出
することができる。これにより、マウント8およびダミ
ーマウント9をマウント収納ボックス13から搬出する
手順が簡略化される。
【0030】また、マウント収納ボックス13の下端部
には、マウント収納ボックス12側にある側壁13aの
下端部に隣接した部分には、マウント8およびダミーマ
ウント9を受け入れるマウント受入口13dが設けられ
ている。マウント受入口13dは、ほぼマウント1枚分
の高さを有している。
【0031】また、図6に示すように、マウント収納ボ
ックス12側にある側壁13aと垂直な側壁13b、1
3cの下端部には、マウント保持片(ストッパ)16、
17が一端側において側壁13b、13cの下端部にあ
る支持軸16a、17aを中心として揺動可能にそれぞ
れ対向するように支持されている。さらに、マウント保
持片16、17が側壁13b、13cの外側に突出しな
いようにマウント保持片16、17の揺動角度を規制す
るバネ板18、19が装着されている。
【0032】一方、マウント保持片16、17と側壁1
3b、13cとの干渉のために、マウント保持片16、
17は、その1つの面16b、17bの水平面に対する
角度が所定角度(ほぼ0度)を超えてバネ板18、19
から離れる方向に揺動しないようになっている。つま
り、マウント保持片16、17は、外部からの力が加え
られていないときには自重によって上記所定角度に対応
した内側位置(保持位置)にあり(上方からの力が面1
6b、17bに加えられているときも同様)、面16
b、17bと対向する面16c、17cに下方からの力
が加えられたときにはバネ板18、19と接触する外側
位置(通過位置)にある。マウント保持片16、17が
外側位置にあるとき、マウント保持片16、17の厚み
は側壁13a、13cの厚みにほぼ吸収される。従っ
て、この状態では、側壁13a、13cの内側面からマ
ウント保持片16、17はほとんど突出していない。
【0033】次に、本体部11の構造について、図8〜
図20を参照して説明する。図8は、マウントキャリア
ユニット2の本体部11の平面図である。図9は、マウ
ントキャリアユニット2の正面図である。図10は、マ
ウントキャリアユニット2の本体部11に含まれるマウ
ント搬送機構を説明するための正面図である。図11
は、図10とは直交する方向から見た、マウント搬送機
構排を説明するための側面図である。図12は、マウン
トが搬送されるときのマウントと挿入アームとの位置関
係を示す図である。図13は、図8のA-A線での断面図
である。図14は、図13に描かれた部分の斜視図であ
る。図15は、図8のB-B線での断面図である。図16
は、マウントキャリアユニット2の本体部11に含まれ
る搬送ローラの昇降機構を説明するための側面図であ
る。図17は、図16とは直交する方向から見た、搬送
ローラの昇降機構を説明するための側面図である。図1
8は、搬送ローラの昇降機構および回転機構を説明する
ための斜視図である。図19は、マウントキャリアユニ
ット2の本体部11に含まれるマウント台の昇降機構を
説明するための側面図である。図20は、その斜視図で
ある。
【0034】図8に示すように、本体部11には、縁部
以外の部分に開口24aが形成された移動台24を保持
した移動プレート25が配置されている。移動台24に
は、マウント収納ボックス12から搬送されたマウント
8またはダミーマウント9(図2、図3参照)が載置さ
れる。移動台24に載置されたマウント8は、移動プレ
ート25に支持された一対のアーム29a、29bの先
端に取り付けられた2つのマウント押さえコロ26a、
26bによって上方から押さえつけられ、移動台24上
で容易に移動しないようになっている。なお、図8にお
いて、アーム29bの根元部分の図示を省略している。
【0035】移動プレート25は、パルスモータ27に
よってボールネジ28が回転駆動されることによって、
レール20a、20bに沿って水平方向に移動可能であ
る。移動台24は、撮像部4によるスキャニングの主走
査方向に垂直な方向(副走査方向)に移動するように組
立治具を用いて組立調整が行われている。
【0036】図8、図9および図10に示すように、移
動プレート25が最も右側位置にあるときに移動台24
と隣接しており且つ移動台24よりも若干高い位置に
は、マウント収納ボックス12が載置される平板状の挿
入ストッカ載置板21が設けられている。また、挿入ス
トッカ載置板21の側部には、駆動源としてのモータ2
2aと、モータ22aと連結された一対のプーリ22
b、22cと、プーリ22b、22cに掛け渡されたベ
ルト22dと、ベルト22dに支持された挿入アーム保
持部材22eとから構成された挿入アーム駆動機構22
が配置されている。
【0037】挿入アーム駆動機構22は、挿入ストッカ
載置板21上に配置された挿入アーム23を挿入アーム
保持部材22eによって保持している。これにより、挿
入アーム23は、挿入ストッカ載置板21上において、
移動プレート25の移動方向に沿って往復移動可能とな
っている。ここで、挿入ストッカ載置板21の下方には
スライドレール22fが配置されており、挿入アーム保
持部材22eはスライドレール22fに沿って移動する
ようになっている。また、挿入ストッカ載置板21とベ
ルト22dとの間には、挿入アーム23がマウント収納
ボックス12内に向かう方向(図中では左方向)に向か
って移動したときの位置を決めるためのストッパーネジ
22gが配置されている。従って、挿入アーム23は、
挿入アーム保持部材22eがストッパーネジ22gに当
接する位置までしか移動することができない。
【0038】また、挿入アーム23のマウント8および
ダミーマウント9に当接する側の端部23aは、図10
および図12に示すように、マウントの積層方向に膨出
するように形成されている。また、挿入アーム23の端
部23aの上面の高さは、最下部のマウント8またはダ
ミーマウント9の上面の高さよりも低くなっている。そ
のため、挿入アーム23の上面の端部23aの角は、最
下部のマウント8またはダミーマウント9の高さのほぼ
中間部に当接するようになっている。また、挿入アーム
23の端部23aの角(特に、上面の角)は、当接する
マウント8およびダミーマウント9が逃げないようにほ
ぼ直角(シャープエッジ)に形成されている。
【0039】ここで、最下部のマウント8またはダミー
マウント9が搬送される過程におけるマウント8または
ダミーマウント9と挿入アーム23との位置関係につい
て、図12を参照して説明する。挿入アーム23がマウ
ント収納ボックス12内に孔12dから挿入される前
は、図12(a)に示すように、挿入アーム23の端部
23aは、マウント収納ボックス12内の最下部のマウ
ント8またはダミーマウント9に当接する位置または少
しだけ離れた位置に配置されている。そして、モータ2
2aによってベルト22dに支持された挿入アーム保持
部材22eが移動させられると、挿入アーム23がマウ
ント収納ボックス12内に挿入される。すると、マウン
ト収納ボックス12内の最下部のマウント8またはダミ
ーマウント9は、挿入アーム23によって押し出されて
マウント排出口12cから搬送される。
【0040】ここで、挿入アーム23の端部23aの上
面の高さが最下部のマウント8またはダミーマウント9
の上面の高さよりも低くなるように配置されており、挿
入アーム23の端部23aが上方に膨出する(挿入アー
ム23の端部23a以外の上面の高さが端部23aの上
面の高さよりも低くなる)ように形成されているととも
に、ウェイトブロック14の下面が水平面に対して角度
αだけ上述のように傾斜している。従って、挿入アーム
23が挿入されることにより最下部のマウント8または
ダミーマウント9がマウント収納ボックス12の外部に
搬送される過程で、図12(b)に示すように、最下部
から2番目のマウント8またはダミーマウント9は、最
下部のマウント8またはダミーマウント9の上面の搬送
方向の上流側の角と、これよりも低い位置にある挿入ア
ーム23の上面との2箇所に接触するように支持され
る。このとき、マウント収納ボックス12内に積層され
たマウント8およびダミーマウント9のうち最下部以外
のものが搬送方向に向かって上方に傾斜するようにな
る。
【0041】従って、マウント収納ボックス12の最下
部のマウント8またはダミーマウント9が搬送される過
程で、最下部のマウント8またはダミーマウント9の上
面と最下部から2番目のマウント8またはダミーマウン
ト9の下面とが面同士で接触しなくなるため、最下部の
マウント8の搬送方向の上流側の開口8a周辺部(画面
の枠)またはダミーマウント9の搬送方向の上流側の開
口9b周辺部と、最下部から2番目のマウント8の搬送
方向の下流側の開口8a周辺部(画面の枠)またはダミ
ーマウント9の搬送方向の下流側の開口9b周辺部とが
引っ掛かることがほとんどない。
【0042】これにより、最下部のマウント8またはダ
ミーマウント9と最下部から2番目のマウント8または
ダミーマウント9との開口周辺部同士が引っ掛かること
によって、マウント収納ボックス12から最下部のマウ
ント8またはダミーマウント9が適切に搬送されなくな
るのを抑制することができる。従って、マウントキャリ
アユニット2を備えたフィルムスキャナ1においてオー
ト処理を行っている場合に、最下部のマウント8または
ダミーマウント9と最下部から2番目のマウント8また
はダミーマウント9との開口周辺部同士が引っ掛かるこ
とに起因して、作業が中断されることによって、フィル
ムスキャナ2の処理能力が低下するのを抑制することが
できる。
【0043】なお、ウェイトブロック14の下面は必ず
しも傾斜している必要はなく、ウェイトブロック14の
下面が傾斜していない場合でも、最下部以外のマウント
8およびダミーマウント9は上述と同様に傾斜するが、
ウェイトブロック14の下面が傾斜している方が最下部
以外のマウント8およびダミーマウント9が傾斜しやす
いため、より好ましい。
【0044】また、このとき、図11に示すように、マ
ウント収納ボックス12の底面にマウント傾斜板12g
が配置されており、ウェイトブロック14の底面のマウ
ント傾斜板12gに対応する部分に突起体14dが形成
されている。従って、マウント収納ボックス12内のマ
ウント8およびダミーマウント9の挿入アーム23が当
接する側の端部は互いに隙間が出来ないように下方に押
圧されているため、マウント8およびダミーマウント9
の挿入アーム23が当接する側の端部の整列状態が安定
する。これにより、挿入アーム23によってマウント収
納ボックス12内の最下部のマウント8またはダミーマ
ウント9を1枚ずつ確実に搬送することができる。
【0045】なお、挿入アーム23は、次のような形態
のものであってもよい。
【0046】挿入アーム23は、図12(c)に示すよ
うに、挿入アーム23の端部23aの上面の高さが最下
部のマウント8またはダミーマウント9の上面の高さよ
りも低くなるように配置されており、挿入アーム23の
上面が水平になる(端部23a以外の上面の高さが端部
23aの上面の高さと同じになる)ように形成されてい
てもよい。この場合にも、挿入アーム23が挿入される
ことにより最下部のマウント8またはダミーマウント9
がマウント収納ボックス12の外部に搬送される過程
で、最下部から2番目のマウント8またはダミーマウン
ト9は、最下部のマウント8またはダミーマウント9の
上面の搬送方向の上流側の角と、これよりも低い位置に
ある挿入アーム23の上面との2箇所に接触するように
支持されて、マウント収納ボックス12内に積層された
マウント8およびダミーマウント9のうち最下部以外の
ものが搬送方向に向かって上方に傾斜するようになる。
【0047】また、挿入アーム23は、図12(d)に
示すように、挿入アーム23の端部23aの上面の高さ
が最下部のマウント8またはダミーマウント9の上面の
高さと同一になるように配置されており、挿入アーム2
3の端部23aが上方に膨出する(挿入アーム23の端
部23a以外の上面の高さが端部23aの上面の高さよ
りも低くなる)ように形成されていてもよい。この場合
には、挿入アーム23が挿入されることにより最下部の
マウント8またはダミーマウント9がマウント収納ボッ
クス12の外部に搬送される過程で、最下部から2番目
のマウント8またはダミーマウント9は、挿入アーム2
3の端部23aの上面の搬送方向の上流側の角と、これ
よりも低い位置にある挿入アーム23の端部23a以外
の上面との2箇所に接触するように支持されて、マウン
ト収納ボックス12内に積層されたマウント8およびダ
ミーマウント9のうち最下部以外のものが搬送方向に向
かって上方に傾斜するようになる。
【0048】なお、図12(a)〜(c)に示すよう
に、挿入アーム23の端部23aの上面の高さが最下部
のマウント8またはダミーマウント9の上面の高さより
も低い場合の方が、図12(d)に示すように、挿入ア
ーム23の端部23aの上面の高さが最下部のマウント
8またはダミーマウント9の上面の高さと同じ場合より
も、最下部から2番目のマウント8またはダミーマウン
ト9が早く傾斜するようになるため、より好ましい。
【0049】ここで、挿入アーム23の端部23aが上
方に膨出する(挿入アーム23の端部23a以外の上面
の高さが端部23aの上面の高さよりも低くなる)よう
に形成されている場合には、端部23a以外の部分の高
さは必ずしも同一である必要はなく、端部23a以外の
部分の上面の高さが端部23aから離れるにつれて次第
に低くなるように形成されていてもよい。ただし、挿入
アーム23の端部23aから十分に離れていない(少な
くとも端部23aから1枚のマウント8またはダミーマ
ウント9の幅以上離れていない)部分の上面の高さは、
端部23aの上面の高さと同一であるまたは端部23a
の上面の高さよりも低いことが必要である。なお、挿入
アーム23の端部23aから十分に離れている部分の上
面の高さは、端部23aの上面の高さよりも高くなって
いてもよい。
【0050】なお、挿入アーム23の形態は、上述のも
のに限らず、最下部のマウント8またはダミーマウント
9の搬送方向の上流側の開口周辺部と最下部から2番目
のマウント8またはダミーマウント9の搬送方向の下流
側の開口周辺部とが重なる位置にくるまでに、最下部の
マウント8またはダミーマウント9の上面と最下部から
2番目のマウント8またはダミーマウント9の下面とが
面同士で接触しなくなるような形態を有していれば、ど
のような形態であってもよい。
【0051】図8、図13および図14に示すように、
挿入ストッカ載置板21に隣接した位置には、発光部5
4aと受光部54bとが対向して配置されたセンサであ
るフォトカプラ54と、軸52を中心として回動可能で
あるレバー53とが配置されている。レバー53の一端
側の頂部53aは、挿入ストッカ載置板21に設けられ
た孔21aと対応した位置にある。また、孔21aは、
マウント収納ボックス12に収納されたダミーマウント
9の切り欠き9aと対応した位置に設けられている。レ
バー53は、軸52に支持された図示しないコイルバネ
によって、頂部53aが上方へと移動する向きに付勢さ
れている。また、レバー53の他端側の部分53bは、
レバー53の頂部53aが孔21aから突出していると
きにフォトカプラ54の発光部54aと受光部54bと
の間を通過するように、軸52と同じ方向に伸延してい
る。
【0052】従って、挿入ストッカ載置板21上にダミ
ーマウント9が載置されているか或いはマウント8およ
びダミーマウント9のいずれも載置されていない場合
(つまり、マウント収納ボックス12内にダミーマウン
ト9だけが収納されているか或いはマウント8およびダ
ミーマウント9のいずれも収納されていない場合)、レ
バー53の頂部53aとダミーマウント9の切り欠き9
aとが対向することになるので、孔21aからはレバー
53の頂部53aが突出し、発光部54aと受光部54
bとの間はレバー53の部分53bによって遮光され
る。一方、挿入ストッカ載置板21上にマウント8が載
置されている場合(つまり、マウント収納ボックス12
内の最下位置にマウント8がある場合)、レバー53の
頂部53aがマウント8によって押下されて孔21aか
らはレバー53の頂部53aが突出せず、発光部54a
と受光部54bとの間はレバー53の部分53bによっ
て遮光されなくなる。このように、本実施の形態のマウ
ントキャリアユニット2では、受光部54bの出力信号
に基づいて、挿入ストッカ載置板21上にマウント8が
ある場合と、ダミーマウント9がある若しくはどちらの
マウント8、9もない場合とを区別することが可能にな
っている。
【0053】さらに、図15に示すように、移動台24
に隣接した位置には、発光部59aと受光部59bとが
対向して配置されたセンサであるフォトカプラ59と、
軸57を中心として回動可能であるレバー58とが配置
されている。レバー58の一端側の頂部58aは、移動
台24に設けられた孔24aと対応した位置にある。ま
た、孔24aは、移動台24上に載置されたマウント8
およびダミーマウント9の角部近傍と対応した位置に設
けられている。レバー58は、軸57に支持された図示
しないコイルバネによって、頂部58aが上方へと移動
する向きに付勢されている。また、レバー58の他端側
の部分58bは、レバー58の頂部58aが孔24aか
ら突出していないときにフォトカプラ59の発光部59
aと受光部59bとの間を通過するように、軸57と同
じ方向に伸延している。
【0054】従って、移動台24上にマウント8または
ダミーマウント9のいずれかが載置されている場合、レ
バー58の頂部58aとマウント8またはダミーマウン
ト9の角部9cとが対向することになるので、レバー5
8の頂部58aがマウント8またはダミーマウント9に
よって押下されて孔24aからはレバー58の頂部58
aが突出せず、発光部59aと受光部59bとの間はレ
バー58の部分58bによって遮光される。一方、移動
台24上にマウント8およびダミーマウント9のいずれ
も載置されていない場合、孔24aからはレバー58の
頂部58aが突出し、発光部59aと受光部59bとの
間はレバー58の部分58bによって遮光されなくな
る。このように、本実施の形態のマウントキャリアユニ
ット2では、受光部59bの出力信号に基づいて、移動
台24上にマウント8またはダミーマウント9が載置さ
れている場合と、これらのいずれも載置されていない場
合とを区別することが可能になっている。よって、受光
部54bの出力信号と受光部59bの出力信号とを組み
合わせて判断することにより、移動台24上にマウント
8が載置されている場合と、ダミーマウント9が載置さ
れている場合と、これらのいずれも載置されていない場
合とを区別することができる。
【0055】このように、本実施の形態のマウントキャ
リアユニット2によると、受光部54b、59bの出力
信号によってダミーマウント9をマウント8と区別する
ことができるので、マウント収納ボックス12内に複数
オーダーに係るマウント8を積層収納し、これらを連続
的にスキャニングした場合であっても、オーダーの区切
りにダミーマウント9を挟み込むように配置しておくだ
けで、フィルムスキャナ1に接続されたプリンタプロセ
ッサでインデックスプリントを作成することやプリント
をオーダーごとにソートすることが可能となる。また、
マウント収納ボックス12内にその収納可能枚数と同じ
か或いはこれに近い枚数のマウント8を収納することが
可能になるので、マウント収納ボックス12へのマウン
ト収納作業の回数を減らすことができて、これらの作業
に伴う煩雑さが軽減され、スキャニング完了までに要す
る時間を大幅に削減することができる。従って、オート
処理を行う場合には、オペレータがフィルムスキャナ1
につきっきりで作業を行う必要がなくなる。
【0056】また、図8に示すように、本体部11の下
面であって移動台24の移動経路上にある部分には、光
源部3から出射されてフィルムを透過した光を撮像部4
に供給するためのスリット30が設けられている。スリ
ット30は、撮像部4に配置されたCCDラインセンサ
108(図21参照)の位置に合わせてその素子配列方
向(主走査方向)に配向されている。
【0057】図8、図16〜図18に示すように、スリ
ット30を挟んで挿入ストッカ載置板21とは反対側で
あって、移動プレート25が最も左側位置にあるときに
移動台24と隣接する位置には、マウント収納ボックス
13が載置される平板状のマウント台31が配置されて
いる。マウント台31の右端とスリット30との間に
は、滑りどめのためにセラミックコーティング加工が表
面に施された一対の搬送ローラ33a、33bが配置さ
れている。搬送ローラ33a、33bは、移動プレート
25の移動方向に対して垂直に伸延しており且つ上下移
動可能なシャフト32に固定されている。
【0058】シャフト32の両端は、ほぼコ字形のアー
ム40とその開放端付近においてそれぞれ連結されてい
る。このアーム40は、開放端よりも左側において、シ
ャフト32と平行なシャフト42に回動可能に支持され
ている。さらに、アーム40の左端面には孔40aが設
けられており、この孔40aには、リンク部材44の一
端部が挿入されている。リンク部材44は、シャフト4
2の左方でこれと平行に伸延するシャフト37に回動可
能に支持されていると共に、他端部がリンク部材43の
一端部上に載せられている。リンク部材43は、シャフ
ト37、42と垂直に伸延するシャフト46に回動可能
に支持されていると共に、他端部がソレノイド45の下
方に位置している。リンク部材43の他端部は、ソレノ
イド45のスイッチがオンになったときにその下端から
下方に向けて突出するピン45aによって押下される。
【0059】そのため、ソレノイド45のスイッチをオ
ンにすると、リンク部材43がシャフト46の回りを回
動してリンク部材44の他端部を持ち上げ、これによっ
てリンク部材44がシャフト37の回りを回動してアー
ム40の左端部を押し下げ、これによってアーム40が
シャフト42の回りを回動してシャフト32および搬送
ローラ33a、33bを持ち上げる。つまり、本実施の
形態のマウントキャリアユニット2では、シャフト32
および搬送ローラ33a、33bがアーム40とリンク
部材43、44とを介してソレノイド45と連結されて
いるために、ソレノイド45を制御することで、リンク
部材43、44およびアーム40を介してシャフト32
および搬送ローラ33a、33bを昇降させることが可
能になっている。
【0060】また、図8および図18に示すように、シ
ャフト42は、その一端側においてギア42aおよびプ
ーリ49を支持している。ギア42aは、シャフト32
によって支持されたギア32aと噛合している。プーリ
49には丸ベルト51が掛け渡されている。さらに、こ
の丸ベルト51は、ボールネジ28に支持されたプーリ
47、および、2つのプーリ47、49の高低差を補償
するためのプーリ48、50にも掛け渡されている。こ
のため、移動プレート25を移動させるためにボールネ
ジ28を回動させると、その回動がプーリ47、48、
49、50からシャフト42およびシャフト32に伝達
されて、搬送ローラ33a、33bが回動する。
【0061】搬送ローラ33a、33bは、スキャニン
グが終了して移動プレート25が左側位置に近づいてき
たときに、上述したようにソレノイド45が制御される
ことによって上方へ移動する。そして、搬送ローラ33
a、33bは、マウント押さえコロ26a、26bによ
って上方から押さえつけられたマウント8またはダミー
マウント9の下面と接触し、移動台24上にあったマウ
ント8またはダミーマウント9を自らの回動による送出
力によって左方に送出する。これによって、マウント台
31上には、スキャニングが終了したマウント8または
ダミーマウント9が載置される。
【0062】なお、本実施の形態のマウントキャリアユ
ニット2では、図9に示すように、マウント台31は、
マウント収納ボックス13の下方に、マウント収納ボッ
クス13の下端部から少なくともマウント1枚分の隙間
を設けられて配置されている。そのため、搬送ローラ3
3a、33bは、表面が滑りやすい場合であっても、比
較的小さな給送力でもってマウント8またはダミーマウ
ント9をマウント台31上に送出することができるよう
になっている。また、マウント台31上に載置されたマ
ウント8またはダミーマウント9は、マウント8または
ダミーマウント9の搬送方向上流側(図9中では右側)
の端部がマウント収納ボックス13から突出するように
配置されている。
【0063】このように、本実施の形態のマウントキャ
リアユニット2では、搬送ローラ33a、33bを昇降
可能とすることで、スキャニング終了までは搬送ローラ
33a、33bがマウント8またはダミーマウント9と
接触しないようにしつつ、スリット30であるスキャニ
ング位置と搬送ローラ33a、33bとの距離を短くす
ることが可能となっている。そのため、本実施の形態の
マウントキャリアユニット2は、特にマウント8の給送
方向(左右方向)の寸法が短く小型であって、しかも、
スキャニング中に搬送ローラ33a、33bがマウント
8に接触することによる悪影響が生じることがなく高品
質の画像データを得ることができるものである。
【0064】また、本実施の形態のマウントキャリアユ
ニット2では、搬送ローラ33a、33bがマウント8
またはダミーマウント9をマウント台31に給送するた
めの駆動源が、マウント8またはダミーマウント9をス
キャニング位置へと搬送するための駆動源と同じ1つの
パルスモータ27である。従って、搬送ローラ33a、
33bを回動させるための機構が大幅に簡略化されてい
る。
【0065】また、図8、図19および図20に示すよ
うに、マウント台31は、シャフト37と平行であって
これよりも左方にあるシャフト34に対して、通常時に
マウント台31の上面が水平面となるように回動可能に
支持されている。また、マウント台31の両側部には、
押上レバー35a、35bが配置されている。押上レバ
ー35a、35bは、シャフト37に対して、通常時に
押上レバー35a、35bが水平方向に伸延するように
回動可能に支持されている。シャフト37は、マウント
台31の側方に配置されたモータ38と、偏心ピン3
6、リンク部材39およびアーム41を介して接続され
ている。また、シャフト34の一端部に配置されたギア
34aは、シャフト37の一端部に配置されたギア37
aと噛合している。
【0066】そのため、モータ38を回転させると偏心
ピン36、リンク部材およびアーム41を介してシャフ
ト34が回転し、同時にギア34a、37aを介してシ
ャフト37が回転する。そして、これに伴って、シャフ
ト34、37に支持されたマウント台31および押上レ
バー35a、35bが水平状態から傾斜状態となる。こ
の傾斜に伴って、マウント台31および押上レバー35
a、35bに下方から支持されたマウント8またはダミ
ーマウント9は、上方に持ち上げられる。
【0067】このとき、上述したように、マウント保持
片16、17は、マウント8またはダミーマウント9に
よって下方から押し上げられてバネ板18、19と接触
する外側位置(通過位置)となる。従って、マウント台
31および押上レバー35a、35bによって下方から
持ち上げられたマウント8またはダミーマウント9はマ
ウント保持片16、17を通過してその上方へと移動す
る。すると、マウント保持片16、17はバネ板18、
19からの弾性力によって内側位置へと戻る。
【0068】また、モータ38に隣接する位置には、上
方に持ち上げられたマウント8またはダミーマウント9
とほぼ同じ水平面上において往復移動可能なレバー62
と、レバー62を支持する支持部材63と、レバー62
に固設されたマウント押出し部材64とが配置されてい
る。レバー62のモータ38に近接する側の端部上面に
はラックギア62aが形成されている。また、レバー6
2は、支持部材63によって水平方向に往復移動可能に
支持されている。また、モータ38には、その円周面の
一部に、レバー62のラックギア62aに噛合可能なよ
うにギア60が設けられている。マウント押出し部材6
4は、上方に持ち上げられたマウント8またはダミーマ
ウント9の端部に当接しつつ、レバー62とともに往復
移動可能である。
【0069】そのため、上述のように、モータ38を回
転させて、マウント台31および押上レバー35a、3
5bによってマウント8またはダミーマウント9が上方
に持ち上げられると、引き続いて、モータ38のギア6
0とレバー62のラックギア62aとが噛合することに
より、レバー62およびマウント押出し部材64が上方
に持ち上げられたマウント8またはダミーマウント9の
端部に当接しつつ、水平左方向に移動する。このように
して、スキャニングが終了したマウント8またはダミー
マウント9がマウント収納ボックス13の内部へと収納
される。
【0070】その後、モータ38が逆回転してマウント
台31および押上レバー35a、35bが水平位置に戻
るとともに、レバー62およびマウント押出し部材64
が水平右方向に移動し、元の位置に戻る。すると、マウ
ント収納ボックス13内に収納されたマウント8および
ダミーマウント9は内側位置に戻ったマウント保持片1
6、17によって下端を支持されて、マウント収納ボッ
クス13内部に保持されることになる。
【0071】このように、本実施の形態では、マウント
収納ボックス13の下端部と本体部11との間に少なく
ともマウント1枚分の隙間を設けることで搬送ローラ3
3a、33bの給送力を小さくすることができるため
に、搬送ローラ33a、33bを回転駆動するための機
構として、上述したように移動プレート25との共用の
パルスモータ27やプーリ47〜50などの部材からな
る簡略なものを用いることができるようになっている。
つまり、本実施の形態のマウントキャリアユニット2
は、搬送ローラ33a、33bを回転駆動させるための
機構が簡略化されている分だけ、小型なものとなってい
る。
【0072】次に、マウントキャリアユニット2を含む
フィルムスキャナ1の制御系について、、さらに図21
を参照して説明する。図21は、フィルムスキャナ1お
よびこれと接続されたプリンタプロセッサの主要部につ
いてのブロック図である。図21において、コントロー
ラ101は、適切なソフトウェアにより制御されるCP
UやROM、RAMなどのハードウェアを備えている。
コントローラ101は、フォトカプラ54、59の受光
部54b、59b、モータ22a、パルスモータ27、
モータ38およびソレノイド45のドライバ103、1
04、105、106、CCDラインセンサ108のタ
イミングジェネレータ102、プリンタプロセッサのプ
リントヘッド109およびソータ110とそれぞれ接続
されている。
【0073】コントローラ101には、フォトカプラ5
4、59の受光部54b、59bから出力される信号が
与えられる。コントローラ101は、ドライバ103、
104、105、106にモータ22a、パルスモータ
27、モータ38およびソレノイド45の駆動信号をそ
れぞれ供給する。また、コントローラ101は、これら
の駆動信号に同期してタイミングジェネレータ102に
命令を与えて、CCDラインセンサ108に供給される
各種タイミング信号を生成させる。光源部3から出射さ
れてマウントに保持されたフィルムを透過した光はCC
Dラインセンサ108に入射する。CCDラインセンサ
108から出力される信号は、所定の処理が施された後
に画像信号としてコントローラ101に与えられる。こ
の画像信号はコントローラ101で適切に処理された後
に、所定のタイミングでプリントヘッド109に与えら
れる。さらに、コントローラ101は、現像済みの印画
紙をオーダーごとに仕分けるための命令をソータ110
に供給する。
【0074】次に、マウントキャリアユニット2を含む
フィルムスキャナ1の概略的な動作について説明する。
マウントキャリアユニット2の動作が開始されると、ま
ず、受光部54bからの出力信号がコントローラ101
に与えられて、挿入ストッカ載置板21上にマウント8
があるかどうかが判断される。次に、コントローラ10
1からモータ22aの駆動信号がドライバ103に与え
られ、挿入アーム23によってマウント収納ボックス1
2内の最下にあるマウント8またはダミーマウント9が
1枚ずつ移動台24上に押し出される。
【0075】そして、受光部59bからの出力信号がコ
ントローラ101に与えられて、移動台24上にマウン
ト8またはダミーマウント9があるかどうかが判断され
る。その結果、移動台24上にマウント8またはダミー
マウント9のいずれもない場合には、マウントキャリア
ユニット2の動作を停止させる。また、移動台24上に
マウント8またはダミーマウント9のいずれかがある場
合には、パルスモータ27のドライバ104に駆動信号
が与えられて移動台24が右方に移動し始める。移動台
24がスリット30上に達すると、移動台24の移動速
度はスキャニングに適した速度(通常、スリット30前
後での速度よりも遅い)に変更され、コントローラ10
1からはタイミングジェネレータ102に所定の命令が
与えられる。
【0076】なお、受光部54b、59bからの出力信
号により移動台24上に載置されているのがダミーマウ
ント9であることが検出された場合には、スキャニング
を行う必要がないので、移動速度を変えることなく移動
台24を移動させることが好ましい。これにより、マウ
ントキャリアユニット2の処理能力を上げることができ
る。
【0077】マウント8またはダミーマウント9がスキ
ャニング位置を通り越して移動台24が左端近傍に達す
ると、モータ38のドライバ105にコントローラ10
1から駆動信号が供給される。これにより、搬送ローラ
33a、33bが上方に移動してマウント8またはダミ
ーマウント9の下面と接触する。搬送ローラ33a、3
3bは、プーリ47〜50およびボールネジ28を介し
てパルスモータ27によって回転させられているので、
マウント8またはダミーマウント9は搬送ローラ33
a、33bによってマウント台31上へと給送される。
【0078】それから、搬送ローラ33a、33bが所
定角度回転した後に、ソレノイド45のドライバ106
にコントローラ101から駆動信号が供給される。これ
により、マウント8またはダミーマウント9がマウント
保持片16、17を越して持ち上げられ、そして水平方
向に移動させられてマウント収納ボックス13内に収納
される。なお、モータ38およびソレノイド45の動作
タイミングは、パルスモータ27に与えられるパルス数
によって決定される。
【0079】受光部54b、59bからの出力信号によ
って移動台24上に載置されているのがマウント8であ
ると検出された場合には、CCDラインセンサ108か
ら出力されてコントローラ101で処理された画像信号
がプリントヘッド109に与えられ、マウント8のフィ
ルムに記録された画像に基づいて印画紙が露光される。
一方、受光部54b、59bからの出力信号によって移
動台24上に載置されているのがダミーマウント9であ
ると検出された場合には、ダミーマウント9が検出され
る前の1オーダー分のマウント8に係るインデックスプ
リントを作成するための画像信号がコントローラ101
からプリントヘッド109に与えられる。そして、ソー
タ110には、このインデックスプリントを含む1オー
ダー分のプリントが他のプリントとは別の仕分け板上に
配置されるようにする信号がコントローラ101から供
給される。
【0080】このように、本実施の形態に係るマウント
キャリアユニット2によると、最下部のマウント8また
はダミーマウント9の上面と最下部から2番目のマウン
ト8またはダミーマウント9の下面とが面同士で接触し
ないように、最下部から2番目のマウント8またはダミ
ーマウント9は、搬送方向に向かって上方に傾斜するよ
うになる。従って、最下部のマウント8またはダミーマ
ウント9がマウント収納ボックス12から搬送される過
程で、最下部のマウント8またはダミーマウント9の搬
送方向の上流側の開口周辺部と最下部から2番目のマウ
ント8またはダミーマウント9の搬送方向の下流側の開
口周辺部とが引っ掛かることがほとんどなくなる。これ
により、マウントの開口周辺部同士が引っ掛かることに
起因して、マウント収納ボックス12から最下部のマウ
ント8またはダミーマウント9が適切に搬送されなくな
ることによって、フィルムスキャナ2の処理能力が低下
することのを抑制することができる。
【0081】また、ウェイトブロック14の下面のマウ
ント8およびダミーマウント9の挿入アーム23が当接
する側の一端部に対応する部分がマウント8およびダミ
ーマウント9の他端部に対応する部分よりもマウント8
およびダミーマウント9に向かって突出するように形成
されているため、マウント収納ボックス12内の最下部
のマウント8またはダミーマウント9以外のものが搬送
方向に向かって上方に傾斜しやすくなる。これにより、
マウントの開口周辺部同士が引っ掛かるのをより確実に
抑制することができる。
【0082】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々
な設計変更が可能なものである。例えば、押圧機構90
は、ウェイトブロック14および貫通溝91によって構
成されているものに限らず、マウント収納ボックス12
内に積層されたマウント8およびダミーマウント9を押
圧することができれば、どのような構成のものであって
もよい。また、ウェイトブロック14の重石14aの底
面は、上述のように傾斜しているものに限らず、水平面
であるものであってもよい。
【0083】また、ロック機構80は、レバー82およ
びレバー押上部材83を備えているものに限らず、押圧
機構90がマウント8およびダミーマウント9を押圧す
る状態にあるときのみ開閉扉70が閉鎖状態に維持され
るように、開閉扉70の開閉動作を規制することができ
れば、どのような構成のものであってもよい。
【0084】また、搬送ローラ33a、33bを昇降さ
せるための機構は、上述したようなソレノイド45やリ
ンク部材43、44、アーム40を用いたものに限ら
ず、その他様々な機構を採用することが可能である。さ
らに、マウント8をマウント台31上に給送するための
機構は、搬送ローラ33a、33bを用いたもの以外で
あってもよい。
【0085】また、マウント収納ボックス13内にマウ
ント8を保持しておくためのマウント保持片16、17
は、上述したようにマウント収納ボックス13の側壁1
3a、13bに回動可能に支持されている必要は必ずし
もなく、例えば側壁13a、13bに対してスライドす
ることにより、上述のように機能するものであってもよ
い。
【0086】また、マウント台31を昇降させるための
機構は、上述したようなモータ38やリンク部材39、
アーム41を用いたものに限らず、その他様々な機構を
採用することが可能である。
【0087】また、フォトカプラ54とフォトカプラ5
9、および、レバー53とレバー58は、共に挿入スト
ッカ載置板21に近接した位置に設けられていてもよ
い。また、受光部59bが遮光されるのは、移動台24
上にマウント8またはダミーマウント9のいずれもない
場合であってもよい。これは、受光部54bについても
同様である。
【0088】また、フォトカプラ54とフォトカプラ5
9、および、レバー53とレバー58は、スキャニング
位置よりもマウント収納ボックス13側に配置されてい
てもよい。ただし、この場合、ダミーマウントであるこ
とがスキャニング終了後に判明するため、ダミーマウン
トの搬送速度をマウントの搬送速度よりも大きくすると
いうことができない。また、マウントとダミーマウント
とを区別する手段としては、フォトカプラとレバーとを
具備するものだけでなく、その他公知のものをいずれも
使用することが可能である。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、最下部のマウントの上面と最下部から2番目のマウ
ントの下面とが面同士で接触しないように、最下部から
2番目のマウントは搬送方向に向かって上方に傾斜する
ようになる。従って、最下部のマウントがマウント収納
ボックスから搬送される過程で、最下部のマウントの搬
送方向の上流側の開口周辺部と最下部から2番目のマウ
ントの搬送方向の下流側の開口周辺部とが引っ掛かるこ
とがほとんどなくなる。これにより、マウントの開口周
辺部同士が引っ掛かることに起因して、マウント収納ボ
ックスから最下部のマウントが適切に搬送されなくなる
のを抑制することができる。
【0090】請求項2によると、押圧部材の下面のマウ
ントの搬送部材が当接する側の一端部に対応する部分が
マウントの他端部に対応する部分よりもマウントに向か
って突出するように形成されているため、マウント収納
ボックス内に積層されたマウントのうち最下部以外のマ
ウントが搬送方向に向かって上方に傾斜しやすくなる。
これにより、マウントの開口周辺部同士が引っ掛かるこ
とに起因して、マウント収納ボックスから最下部のマウ
ントが適切に搬送されなくなるのをより確実に抑制する
ことができる。
【0091】請求項3によると、マウントの開口周辺部
同士が引っ掛かることに起因して、マウント収納ボック
スから最下部のマウントが適切に搬送されなくなること
によって、フィルムスキャナの処理能力が低下するのを
抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るマウントキャリアユ
ニットが用いられる写真処理装置のフィルムスキャナ部
分の模式図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るマウントキャリアユ
ニットに用いられる、マウント排出側のマウント収納ボ
ックスの開閉扉が閉鎖状態にあるときの正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るマウントキャリアユ
ニットに用いられる、マウント排出側のマウント収納ボ
ックスの開閉扉が開扉状態にあるときの正面図である。
【図4】マウント収納ボックスのロック機構の部分拡大
図である。(a)は正面図であり、(b)は斜視図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態に係るマウントキャリアユ
ニットに用いられる、マウント受け入れ側のマウント収
納ボックスの正面図である。
【図6】マウント受け入れ側のマウント収納ボックスの
下端部近傍の部分拡大図である。
【図7】マウント収納ボックスに収納されるマウントお
よびダミーマウントの平面図である。
【図8】本発明の実施の形態に係るマウントキャリアユ
ニットの本体部の平面図である。
【図9】図8に描かれたマウントキャリアユニットの正
面図である。
【図10】マウントキャリアユニット2の本体部11に
含まれるマウント搬送機構を説明するための正面図であ
る。
【図11】図10とは直交する方向から見た、マウント
搬送機構排を説明するための側面図である。
【図12】マウントが搬送されるときのマウントと挿入
アームとの位置関係を示す図である。
【図13】図8のA-A線での断面図である。
【図14】図13に描かれた部分の斜視図である。
【図15】図8のB-B線での断面図である。
【図16】本発明の実施の形態に係るマウントキャリア
ユニットの本体部に含まれる搬送ローラの昇降機構を説
明するための側面図である。
【図17】図16とは直交する方向から見た、搬送ロー
ラの昇降機構を説明するための側面図である。
【図18】搬送ローラの昇降機構および回転機構を説明
するための斜視図である。
【図19】マウントキャリアユニットの本体部に含まれ
るマウント台の昇降機構を説明するための側面図であ
る。
【図20】図16に描かれたマウント台の昇降機構の斜
視図である。
【図21】フィルムスキャナおよびこれと接続されたプ
リンタプロセッサの主要部についてのブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 フィルムスキャナ 2 マウントキャリアユニット 3 光源部 4 撮像部 8 マウント 9 ダミーマウント 11 本体部 12 マウント収納ボックス 13 マウント収納ボックス 14 ウェイトブロック(押圧部材) 21 挿入ストッカ載置板 23 挿入アーム(搬送部材) 24 移動台 25 移動プレート 31 マウント台 60 ギア 62 レバー 62a ラックギア 64 マウント押出し部材 70、75 開閉扉 80 ロック機構 82 レバー 83 レバー押上部材 90 押圧機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/04 H04N 1/12 Z (72)発明者 山野 善性 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 Fターム(参考) 2H012 BA11 BA13 2H106 AB45 5C062 AB03 AB17 AB32 5C072 AA01 BA13 NA02 VA04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各マウントに保持されたフィルムに記録
    された画像が連続的にスキャニングされるように、マウ
    ント収納ボックスに積層収納された開口部を有するマウ
    ントを最下部から1枚ずつ順次搬送するマウントキャリ
    アユニットにおいて、 マウントに当接しつつ移動することにより、マウントを
    マウント収納ボックス内から押し出すための搬送部材を
    備えており、 前記搬送部材は、マウント収納ボックス内の最下部のマ
    ウントの搬送方向の上流側の開口周辺部とマウント収納
    ボックス内の最下部から2番目のマウントの搬送方向の
    下流側の開口周辺部とが重なる位置にくるまでに、最下
    部のマウントの上面と最下部から2番目のマウントの下
    面とが面同士で接触しなくなるような形態を有している
    ことを特徴とするマウントキャリアユニット。
  2. 【請求項2】 マウント収納ボックス内に収納されたマ
    ウントをその積層方向に押圧可能な押圧部材をさらに備
    えており、 前記押圧部材の下面のマウントの前記搬送部材が当接す
    る側の一端部に対応する部分が、マウントの他端部に対
    応する部分よりもマウントに向かって突出するように形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のマウン
    トキャリアユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のマウントキャ
    リアユニットを備えたフィルムスキャナ。
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