JP2000309431A - シート収納庫および画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大容量のシートを積載可能とする場合であっ
ても、積載されたシートを適正に位置決め可能とする信
頼性に優れたシート収納庫および画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 調節つまみ９を反時計回りに回転させる
と、サイド規制部材３はカム１２ａ，１２ｂによってシ
ート収納庫１の内側にスライドし、ロック回転軸１１
は、プーリ１８、ベルト１４、段ギア１６、段ギア１
７、ベルト１５、プーリ１９を経て回転駆動が加わり、
ロック回転軸１０とは反対方向である時計回りに同一量
回転し、サイド規制部材４はカム１３ａ，１３ｂによっ
てシート収納庫１の内側にサイド規制部材３と同一量ス
ライドする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各種サイズの異な
るシートを収納可能なシート収納庫に関するものであ
り、例えば、プリンタや複写機やファクシミリ等の画像
形成装置に一体的に設けられたり、これら画像形成装置
とは、別体として、該画像形成装置に接続されて利用さ
れるシート収納庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、プリンタや複写機等の画像形成装
置は、その処理速度の向上と情報量の大量化に伴い画像
形成装置に付属するシート供給装置（カセット等）だけ
でなく、オプションとして画像形成装置に接続して用い
る大容量のシート給送装置（給送デッキ等）の必要性が
高まってきている。

【０００３】図５に、画像形成装置に接続される大容量
シート給送装置のシート収納庫のシート側端を規制する
サイド規制部材の一例を示す。

【０００４】図中、１０１はシート収納庫の底板であ
り、説明を簡単にするために、側板等は省略している。

【０００５】底板１０１にはレール１０５が配置され、
レール１０５にはピニオン１０４が配置されている。

【０００６】サイド規制部材１０２及び１０３はレール
１０５内でガイドされ、シート給送方向Ａに対して直交
する方向（シートの幅方向）にスライド可能となってい
る。

【０００７】また、サイド規制部材１０２及び１０３に
はラックが切られており、ピニオン１０４と噛み合って
いる。

【０００８】従って、サイド規制部材１０２及び１０３
は互いに反対方向に同一量スライドする構成となり、シ
ートを中央に規制する。

【０００９】また、サイド規制部材１０２にはロック軸
１０６を有しており、底板１０１の各シートサイズに対
応した穴１０７と嵌合してサイド規制部材１０２を固定
する。

【００１０】それによって、他方のサイド規制部材１０
３もピニオン１０４を通して固定される。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。

【００１２】上述した従来技術の構成の場合には、サイ
ド規制部材１０２の位置決めは底板１０１によって、ま
た、サイド規制部材１０３の位置決めは、サイド規制部
材１０２のラックとピニオン１０４を介して成されてい
るが、大容量給送装置の場合には、サイド規制部材１０
２及び１０３の高さが非常に高いため、下方位置で位置
が固定されていても、給送位置である上方ではレールの
ガタ等で大きくばらついてしまいシートのサイド規制が
不十分であった。

【００１３】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、大容
量のシートを積載可能とする場合であっても、積載され
たシートを適正に位置決め可能とする信頼性に優れたシ
ート収納庫および画像形成装置を提供することにある。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、シート積載板と、該シート積載板
に積載されるシートの端縁を、シートサイズに応じて所
定の位置に規制する規制部材と、を備えたシート収納庫
において、積載されるシートサイズに応じた所定の位置
で、前記規制部材を位置決めする位置決め部材を、シー
ト積載方向の異なる位置に複数設けることを特徴とす
る。

【００１５】したがって、規制部材は、シート積載方向
の異なる位置でそれぞれ位置決めされる。

【００１６】前記シート積載板に積載されるシートの幅
方向をシートサイズに応じてそれぞれ位置規制するよう
に、一対の規制部材が設けられるとよい。

【００１７】複数の位置決め部材を連動する連動機構を
設けるとよい。

【００１８】前記規制部材は、前記シート積載板に対し
て略垂直状態を維持しながらスライド自在に配置された
板状部材であり、該板状部材の下方端部付近及び上方端
部付近に、前記位置決め部材がそれぞれ設けられるとよ
い。

【００１９】前記連動機構は、前記板状部材と略平行に
設けられ、かつ、前記シート積載板に対して相対的な位
置が移動しない回動軸と、一端が前記回動軸に固定さ
れ、かつ、他端が前記板状部材の下方端部付近に形成さ
れた長穴にスライド自在に係合された、第１の位置決め
部材と、一端が前記回動軸に固定され、かつ、他端が前
記板状部材の上方端部付近に形成された長穴にスライド
自在に係合された、第２の位置決め部材と、を有すると
よい。

【００２０】前記連動機構は、一対の規制部材のうちの
一方の側に配置された第１回動軸の回動により、該回動
力を伝達して、他方の側に配置された第２回動軸を回動
させる伝達機構を有するとよい。

【００２１】前記伝達機構は、互いに噛合される第１ギ
ア及び第２ギアと、前記第１回動軸の回動により前記第
１ギアを回動させる第１ベルトと、前記第２ギアの回動
により前記第２回動軸を回動させる第２ベルトと、を有
するとよい。

【００２２】また、本発明のシート収納庫は、シート積
載板と、該シート積載板に積載されたシートの幅方向に
スライド自在に設けられ、シートサイズに応じてそれぞ
れシート側端を規制する、一対の規制部材と、該一対の
規制部材のうちの一方の規制部材を、シート積載方向の
下方部分で位置決めする第１位置決め部材と、該一対の
規制部材のうちの一方の規制部材を、シート積載方向の
上方部分で位置決めする第２位置決め部材と、該一対の
規制部材のうちの他方の規制部材を、シート積載方向の
下方部分で位置決めする第３位置決め部材と、該一対の
規制部材のうちの他方の規制部材を、シート積載方向の
上方部分で位置決めする第４位置決め部材と、前記第１
から第４位置決め部材を連動する連動機構と、該連動機
構の動作を行わせるレバー部材と、を備えることを特徴
とする。

【００２３】また、画像形成装置は、上記のシート収納
庫から給送されたシート上に画像を形成する画像形成手
段を備えることを特徴とする。

【００２４】給送されるシートの給送方向とは垂直な幅
方向に、スライド自在な一対の規制部材が設けられると
共に、前記給送方向の後端側にもシートの後端を規制す
る後端規制部材が設けられるとよい。

【００２５】

【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。

【００２６】図１〜図４を参照して、本発明の実施の形
態に係るシート収納庫および画像形成装置について説明
する。

【００２７】図１はシート収納庫の斜視図、図２は本発
明の実施の形態に係るシート収納庫を有する大容量シー
ト給送装置とそれに接続される画像形成装置（レーザー
ビームプリンタ）の断面図、図３及び図４はサイド規制
部材の斜視図を示している。

【００２８】まず、図２を用いて、画像形成装置全体の
概略と、シートの流れについて説明する。

【００２９】シートＳはシート積載板としての積載トレ
イ２上に積載され、積載トレイ２は図示しない駆動源と
図示しないワイヤーロープによって上昇し、上限検知セ
ンサ３３が検知するまで上昇する。

【００３０】上限検知センサ３３が検知した際に紙有無
センサ３４がオンであれば、積載トレイ２上に紙がある
と判断し、画像形成装置６０の給紙信号をうけて給紙を
開始する。

【００３１】ピックアップローラ３５によってピックア
ップされたシートはフィードローラ３６とリタードロー
ラ３７により１枚のみに分離され電磁クラッチ３９が軸
着されたレジストローラ４０とコロ４１によって斜行を
除去し中間ローラ対４３，４４を経て画像形成装置６０
内に搬送される。

【００３２】画像形成装置６０内に搬送されたシート
は、レジストローラ７２によって再び斜行が除去され、
また、スキャナー７５によって照射された画像が現像部
７３により現像された後に、転写ローラ７４によってシ
ート上に画像が転写され、定着部７６によりシートに定
着された後に、排紙ローラ７７によって排紙トレイ７８
上に排出される（現像部７３や転写ローラ７４等は、画
像形成手段の主要構成部である）。

【００３３】次にシート補給時の説明をする。

【００３４】図１に示すようにシートを補給する際に収
納庫（シート収納庫）１をシート給送装置３０から引き
出す。

【００３５】収納庫１はレール８及びガイド３２によっ
て容易に引き出せる構成となっている。

【００３６】収納庫１を引き出すとトレイ２の昇降駆動
が切れ、トレイ２は最下位置まで下降する。

【００３７】ユーザーは、収納庫１を引き出した状態に
おいて、レバー部材としての調節つまみ９を回動させて
補給したいシートサイズにサイド規制部材（板状部材）
３及び４を調節し、また後端規制部材５をレール７に沿
って移動させて、補給したいシートサイズ後端位置にあ
わせた後、シートを補給して、再びシート供給装置内３
０シート収納庫１を装着する。

【００３８】次に、サイド規制部材３及び４の構成等に
ついて、図３及び図４を用いて詳しく説明する。

【００３９】ロック回動軸１０及び１１は、その上下を
収納庫１に回動可能に保持されている。

【００４０】ここで、ロック回動軸１０には、そのシー
ト積載方向の下方端部付近にカム（位置決め部材）１２
ｂの一端が軸着され、かつ、その上方端部付近にカム
（位置決め部材）１２ａの一端が軸着されており、それ
ぞれロック回動軸１０の回動動作によって同時にカム１
２ａ，１２ｂが回動するように構成されており（連動機
構）、また、ロック回動軸１０には、プーリ１８も軸着
されている。

【００４１】同様に、ロック回動軸１１には、そのシー
ト積載方向の下方端部付近にカム（位置決め部材）１３
ｂの一端が軸着され、かつ、その上方端部付近にカム
（位置決め部材）１３ａの一端が軸着されており、それ
ぞれロック回動軸１１の回動動作によって同時にカム１
３ａ，１３ｂが回動するように構成されており（連動機
構）、また、ロック回動軸１１には、プーリ１９も軸着
されている。

【００４２】そして、カム１２ａ，１２ｂの他端は、夫
々サイド規制部材３に形成された長穴３ａ，３ｂに、そ
れぞれスライド自在に係合されており、同様に、カム１
３ａ，１３ｂの他端は、夫々サイド規制部材４のに形成
された長穴４ａ，４ｂに、それぞれスライド自在に係合
されている。

【００４３】また、ロック回動軸１０とロック回動軸１
１は、以下のような構成によって、同時に回動するよう
に構成されている（連動機構）。

【００４４】シート収納庫１の底板には、プーリ歯とギ
アの段ギア１６及び１７が具備され、ギア部は互いに噛
み合っている。

【００４５】プーリ部は夫々プーリ１８，１９とベルト
１４，１５で連結されている。

【００４６】サイド規制部材３，４はガイドレール６に
よりシート給送方向に直交する方向にスライド可能とな
っている。

【００４７】上記構成により、調節つまみ９を反時計回
りに回転させると、サイド規制部材３はカム１２ａ，１
２ｂによってシート収納庫１の内側にスライドする。

【００４８】その際、ロック回転軸１１は、プーリ１
８、ベルト１４、段ギア１６、段ギア１７、ベルト１
５、プーリ１９を経て回転駆動が加わり、ロック回転軸
１０とは反対方向である時計回りに同一量回転する（伝
達機構）。

【００４９】それによってサイド規制部材４はカム１３
ａ，１３ｂによってシート収納庫１の内側にサイド規制
部材３と同一量スライドする。

【００５０】また、サイド規制部材４をスライドさせる
手段は、従来技術のようなラックとピニオンを用いても
良い。

【００５１】このように、サイド規制部材３，４を、そ
れぞれ、カム１２ａ，１２ｂ及び１３ａ，１３ｂによっ
て複数位置で位置固定させることで、サイド規制部材の
上下間での位置のばらつきをなくすことができ、シート
を大容量収納するような装置であっても、積載するシー
トを適正に規制できる。

【００５２】特に、上述のように、画像形成装置に向け
て、シートを給送するために用いた場合には、適正な位
置で給送することができ、そのシート上に画像を形成す
る際の画像形成位置精度を高めることにも、貢献でき
る。

【００５３】なお、上記実施の形態では、本発明を中央
基準でシートを規制するサイド規制部材に適用した例を
示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、片
側基準でシートを規制するサイド規制部材やシートの後
端で規制する後端規制部材に適用しても良い。

【００５４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、積載さ
れるシートサイズに応じた所定の位置で、規制部材を位
置決めする位置決め部材を、シート積載方向の異なる位
置に複数設けることによって、大容量のシートを積載可
能とする場合であっても、積載されたシートを適正に位
置決めすることができ、信頼性に優れる。

【００５５】また、そのように信頼性に優れたシート収
納庫から、シートを画像形成装置に給送して、そのシー
ト上に画像を形成するようにすれば、画像形成位置の精
度が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るシート収納庫の概略
構成斜視図である。

【図２】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略
構成断面図である。

【図３】本発明の実施の形態に係るシート収納庫の主要
構成部（サイド規制部材）の概略構成斜視図である。

【図４】本発明の実施の形態に係るシート収納庫の主要
構成部（サイド規制部材）の概略構成斜視図である。

【図５】従来技術に係るシート収納庫の主要構成部（サ
イド規制部材）の概略構成斜視図である。

【符号の説明】

１ 収納庫 ２ 積載トレイ ３，４ サイド規制部材 ５ 後端規制部材 ６ 調節つまみ １０，１１ ロック回転軸 １２，１３ カム １４，１５ ベルト １６，１７ 段ギア １８，１９ プーリ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】シート積載板と、 該シート積載板に積載されるシートの端縁を、シートサ
   イズに応じて所定の位置に規制する規制部材と、を備え
   たシート収納庫において、 積載されるシートサイズに応じた所定の位置で、前記規
   制部材を位置決めする位置決め部材を、シート積載方向
   の異なる位置に複数設けることを特徴とするシート収納
   庫。
2. 【請求項２】前記シート積載板に積載されるシートの幅
   方向をシートサイズに応じてそれぞれ位置規制するよう
   に、一対の規制部材が設けられることを特徴とする請求
   項１に記載のシート収納庫。
3. 【請求項３】複数の位置決め部材を連動する連動機構を
   設けることを特徴とする請求項１または２に記載のシー
   ト収納庫。
4. 【請求項４】前記規制部材は、前記シート積載板に対し
   て略垂直状態を維持しながらスライド自在に配置された
   板状部材であり、 該板状部材の下方端部付近及び上方端部付近に、前記位
   置決め部材がそれぞれ設けられることを特徴とする請求
   項１，２または３に記載のシート収納庫。
5. 【請求項５】前記連動機構は、 前記板状部材と略平行に設けられ、かつ、前記シート積
   載板に対して相対的な位置が移動しない回動軸と、 一端が前記回動軸に固定され、かつ、他端が前記板状部
   材の下方端部付近に形成された長穴にスライド自在に係
   合された、第１の位置決め部材と、 一端が前記回動軸に固定され、かつ、他端が前記板状部
   材の上方端部付近に形成された長穴にスライド自在に係
   合された、第２の位置決め部材と、を有することを特徴
   とする請求項４に記載のシート収納庫。
6. 【請求項６】前記連動機構は、 一対の規制部材のうちの一方の側に配置された第１回動
   軸の回動により、該回動力を伝達して、他方の側に配置
   された第２回動軸を回動させる伝達機構を有することを
   特徴とする請求項５に記載のシート収納庫。
7. 【請求項７】前記伝達機構は、 互いに噛合される第１ギア及び第２ギアと、 前記第１回動軸の回動により前記第１ギアを回動させる
   第１ベルトと、 前記第２ギアの回動により前記第２回動軸を回動させる
   第２ベルトと、を有することを特徴とする請求項６に記
   載のシート収納庫。
8. 【請求項８】シート積載板と、 該シート積載板に積載されたシートの幅方向にスライド
   自在に設けられ、シートサイズに応じてそれぞれシート
   側端を規制する、一対の規制部材と、 該一対の規制部材のうちの一方の規制部材を、シート積
   載方向の下方部分で位置決めする第１位置決め部材と、 該一対の規制部材のうちの一方の規制部材を、シート積
   載方向の上方部分で位置決めする第２位置決め部材と、 該一対の規制部材のうちの他方の規制部材を、シート積
   載方向の下方部分で位置決めする第３位置決め部材と、 該一対の規制部材のうちの他方の規制部材を、シート積
   載方向の上方部分で位置決めする第４位置決め部材と、 前記第１から第４位置決め部材を連動する連動機構と、 該連動機構の動作を行わせるレバー部材と、を備えるこ
   とを特徴とするシート収納庫。
9. 【請求項９】請求項１〜８のいずれか一つに記載のシー
   ト収納庫から給送されたシート上に画像を形成する画像
   形成手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
10. 【請求項１０】給送されるシートの給送方向とは垂直な
    幅方向に、スライド自在な一対の規制部材が設けられる
    と共に、 前記給送方向の後端側にもシートの後端を規制する後端
    規制部材が設けられることを特徴とする請求項９に記載
    の画像形成装置。