JP2002148485A - 光コネクタ - Google Patents
光コネクタInfo
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Abstract
光コネクタアダプタ等の雌形光コネクタに対する挿入向
きを示す表示(トレーサーマーク)は、コネクタハウジ
ング側面への印刷によって形成されていたため、形成コ
ストが高く、接続作業時の摩擦等によりカスレたり消滅
するケースがある。このため、長期にわたって接続方向
性等を明瞭に示すことができ、しかも、低コスト化でき
る技術の開発が求められていた。 【解決手段】 コネクタハウジング11の側部に開口し
た穴25を介して外側から見える、コネクタハウジング
11内の収納部品自体の色、あるいは収納部品に設けら
れた着色部の色等を接続方向性等を示す表示とした光コ
ネクタ10を提供する。前記収納部品としては、例え
ば、MPO形光コネクタ10に内蔵のスプリング押し1
6が採用される。
Description
り、特に、接続方向性等を示す表示を有する光コネクタ
に関するものである。
ネクタハウジングへの印刷等によって、接続方向性等を
示す表示を設けていた。図7は、JIS C 5982
に制定されるいわゆるMPO形光コネクタプラグ(JI
S C 5981に制定されるMT形光コネクタフェル
ール6をプラスチック製のコネクタハウジングの先端に
収納した構成の光コネクタプラグ)の一例を示す。
タプラグ)、2はコネクタハウジング、3はカップリン
グ、4はブーツ、5は光ファイバ、6は光コネクタフェ
ルールである。光コネクタフェルール6は、多心のMT
形光コネクタフェルールであり、その接合端面6aに、
複数本の裸ファイバ5aが一列に配列されている。前記
光コネクタ1は全体が外観扁平に形成されており、この
光コネクタ1が挿入接続される光コネクタアダプタ7の
コネクタ穴8も、光コネクタ1に対応して扁平形状にな
っている。このような光コネクタ1の場合、光コネクタ
アダプタ7に対する接続方向性が問題となる。つまり、
光コネクタアダプタ7に対する光コネクタ1の挿入向き
が逆向き(逆差し)、すなわち、図7において、該光コ
ネクタ1を厚さ方向の逆向きの面(図7中、下側に隠れ
ている面)を上側として誤挿入することを防止するため
に、通常、コネクタハウジング2の側面に表示9(トレ
ーサーマーク)を印刷により形成し、この表示9の位置
を確認することで、正しい向きで接続作業を行えるよう
にしている。やや詳細には、光コネクタアダプタ7に対
する挿入向きが逆向きであると、光コネクタフェルール
6接合端面6aに一列に配列されている裸ファイバ5a
の配列順が逆になり、接続される光回線が逆になってし
まう。そこで、この光コネクタ1では、コネクタハウジ
ング2の側面に形成した表示9が所定の方向を向く挿入
向き(図7においては表示9が紙面手前となる向き)で
あることを確認することで、正しい挿入向きで光コネク
タアダプタ7に挿入、接続できるようになっており、逆
差しを防止している。前記表示9は、光コネクタアダプ
タ7に対して目視で識別容易な色彩で形成することが一
般的である。
に、印刷により形成される表示9では、接続作業による
磨耗で消えてしまうといった問題があった。また、表示
9の形成コストが高く付く(コネクタハウジング2の成
形コストよりも印刷コスト方が高いケースが多々有る)
といった問題がある。MPO形光コネクタ1は、コネク
タハウジング2に突設されているキー2aと、光コネク
タアダプタ7側のキー溝との関係によって、逆差しが防
止されているが、前記表示9が見えにくくなると、逆差
しの向きで無理に押し込み操作を行ってコネクタハウジ
ング2や光コネクタアダプタ7を傷めてしまう可能性が
ある。
ので、コネクタハウジングに形成した穴を介して外側か
ら見ることができるコネクタハウジング内の収納部品自
体の色を表示として機能させることにより、長期の使用
によっても、接続方向性等を明瞭に示すことができる光
コネクタを提供することを目的とする。
は、光コネクタフェルールを先端に収納するスリーブ状
のコネクタハウジングを備えてなる光コネクタにおい
て、前記コネクタハウジングの側壁に穴が形成され、こ
の穴を介してコネクタハウジングの外側から見える前記
コネクタハウジング内の収納部品の色あるいは前記収納
部品に設けた着色部によって、接続方向性等を示す表示
が形成されていることを特徴とする光コネクタを前記課
題の解決手段とした。請求項2記載の発明は、請求項1
記載の光コネクタにおいて、前記コネクタハウジングの
前記穴に位置する部分に、該コネクタハウジングの内面
側を窪ませた形状の凹所が形成され、前記収納部品の前
記凹所に挿入され前記コネクタハウジングの外側から前
記穴を介して見える部分が、前記表示を形成しているこ
とを特徴とする。請求項3記載の発明は、光コネクタフ
ェルールを先端に収納するスリーブ状のコネクタハウジ
ングの内部に、該コネクタハウジングに固定されたスプ
リング押しと、このスプリング押しに反力をとって前記
光コネクタフェルールを前記コネクタハウジングの先端
から突出させる方向に付勢するスプリングとを収納して
なる光コネクタにおいて、前記コネクタハウジングの側
壁に穴が形成され、この穴を介して前記コネクタハウジ
ングの外側から見える前記スプリング押し自体の色ある
いは前記スプリング押しに設けた着色部によって、接続
方向性等を示す表示が形成されていることを特徴とす
る。
性等を示す表示は、コネクタハウジング内の収納部品
(請求項3記載の発明ではスプリング押し)自体の色や
この部品に設けた着色部等からなることから、ハウジン
グによって保護されることで、接続作業による摩擦、磨
耗等の影響を受けず、長期にわたって接続方向性等を示
す機能を果たす。コネクタハウジングの側壁に形成した
穴を介してコネクタハウジング外側から前記表示を視認
することで、この光コネクタの接続方向性等を知ること
ができる。表示としては、低コスト化の点では、ハウジ
ング内の部品自体の色、例えば部品を形成する素材の色
を利用することが有利である。別途、部品に設ける着色
部としては、印刷、塗料の塗布や注入、色付き部品の取
り付け、埋め込み等、各種構成が採用可能であるが、よ
り低コスト化を実現できるものを採用することが好まし
い。
面を参照して説明する。なお、図中、図7と同一の構成
部分には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。こ
の実施の形態の光コネクタ10は、JIS C 598
2に制定されるいわゆるMPO形光コネクタプラグ(J
IS C 5981に制定されるMT形光コネクタフェ
ルール12をプラスチック製のコネクタハウジング11
の先端に収納した構成の光コネクタプラグ)の適用例で
ある。図1はこの光コネクタ10の組み立て状態を示す
図であって、(a)は部分破断図、(b)は接続方向先
端側(図1(a)中左側)から見た図である。図2
(a)は前記光コネクタ10を示す外観平面図、(b)
は側面図、図3は分解図である。図1(a)、(b)か
ら図3中、符号13はカップリング、14はピンクラン
プ、15はスプリング、16はスプリング押し、17は
カシメリング、18はブーツである。
クタハウジング11と、このコネクタハウジング11の
接続方向先端に該コネクタハウジング11の中心軸線方
向に若干の移動を許容して収納保持された光コネクタフ
ェルール12と、前記コネクタハウジング11の外側に
前後(接続方向前後。図1(a)中左右)にスライド移
動自在に設けられたカップリング13と、前記コネクタ
ハウジング11の内部に固定されたスプリング押し16
と、前記コネクタハウジング11の内部に収納され、前
記スプリング押し16に反力を取って前記光コネクタフ
ェルール12を接続方向前方に付勢するスプリング15
と、コネクタハウジング11の後端(接続方向後端)側
に設けられたブーツ18とを備えている。
バ21を突き合わせ接続可能に成端するものである。本
実施の形態において、前記光ファイバ21は、多心光フ
ァイバテープ心線であり、光コネクタフェルール12の
接合端面12aには、多心の前記光ファイバ21の複数
本の裸ファイバ21aが一列に配列して固定されてい
る。この光コネクタフェルール12は、通常時は、前記
スプリング15の付勢力によりコネクタハウジング11
先端から接合端面12a近傍が突出した状態になってい
るが、押し込み力によって、若干、コネクタハウジング
11の奥側、すなわち、接続方向後端側に押し込み可能
になっている。なお、光コネクタフェルール12は、後
端側にフランジ状に突出された鍔部12bが、コネクタ
ハウジング11先端部に形成されたストッパ20に突き
当たることで、それ以上の接続方向前方への移動が規制
されるから、コネクタハウジング11先端から抜け出る
ことは無い。但し、本実施の形態の光コネクタ10で
は、光コネクタフェルール12に貫通されたピン穴に挿
入嵌合されたガイドピン19を固定するピンクランプ1
4が光コネクタフェルール12の接合端面12aに対向
する後端側に取り付けられており、前記スプリング15
の付勢力は、前記ピンクランプ14を介して光コネクタ
フェルール12に作用する。ガイドピン19挿入嵌合を
省略する場合は、ピンクランプ14も不要であり、この
場合には、スプリング15の付勢力を直接、光コネクタ
フェルール12に作用させるようにする。
クタフェルール12の接合端面12aから突出するよう
にして設けられ、光コネクタフェルール12同士を接合
端面12aを接合させて突き合わせ接続する際に、接続
する相手側の光コネクタ(光コネクタプラグ)の光コネ
クタフェルール12のピン穴に挿入嵌合されることで、
光コネクタフェルール12同士を精密に位置決めする。
相手側の光コネクタの光コネクタフェルール12にはガ
イドピンを突出させず、ピン穴を開放状態にしておく。
つまり、接合端面12aにガイドピン19が突出された
光コネクタフェルール12を備える光コネクタ10を雄
側光コネクタプラグ、ピン穴がガイドピン19を挿入し
ていない空の状態になっている光コネクタフェルール1
2を備える光コネクタを雌側光コネクタプラグとして、
雄側光コネクタプラグの光コネクタフェルール12に突
出されているガイドピン19を、雌側光コネクタプラグ
の光コネクタフェルール12のピン穴に挿入嵌合するこ
とで、光コネクタフェルール12同士が精密に位置決め
された状態で接合されて光コネクタプラグ同士が接続さ
れ、光ファイバ21同士が光接続される。なお、例え
ば、光コネクタ10において、ピンクランプ14および
ガイドピン19を省略すると、前記雌側光コネクタプラ
グが得られる。この雌側光コネクタプラグは、光コネク
タアダプタ7(図7参照)等の雌形光コネクタを介して
光コネクタ10と接続される。
22の端末に露出されたものであり、コネクタハウジン
グ11内に挿通される。図5に示すように、スプリング
押し16は、コネクタハウジング11に係合するための
係合爪16bが対向する両側に突設された概略スリーブ
状に形成されており、前記スプリング15はコイルスプ
リングであり、前記光ファイバ21は、これらスプリン
グ押し16およびスプリング15の内側を貫通させてコ
ネクタハウジング11内に挿通される。
前記スプリング押し16は、スリーブ状の本体部16a
(図5参照)と、この本体部16aの中心軸線方向一端
部の対向する両側部から突設された係合爪16bと、中
心軸線方向他端部に突設されたスリーブ状の抗張力体固
定部16cとを備えた構成であり、前記一対の係合爪1
6bを、コネクタハウジング11の中心軸線方向中央部
に形成された係合部11a(ここでは穴。図1(a)、
図4(a)、(b)参照)に係合させ、前記本体部16
aの対向する両側部に突設された突壁16dを、前記コ
ネクタハウジング11の側壁の後端部を外側に拡張した
形状の後端側壁11cの内側に形成された凹所11dに
嵌合することで、前記係合爪16bと前記突壁16dと
の間に、前記コネクタハウジング11の前記係合部11
aから前記凹所11dにわたって延在する嵌合壁11e
が嵌合されて、コネクタハウジング11に対してしっか
りと固定される。
cは、前記コネクタハウジング11の前記後端側壁11
cからさらに接続方向後側に突出され、コネクタハウジ
ング11によって覆われない。光ファイバコード22
は、その端末に露出された抗張力体23(ケブラ)を、
前記抗張力体固定部16cとその外側にカシメ固定され
るカシメリング17との間に固定することで、光コネク
タ10に対して引き留められる(詳細にはスプリング押
し16を介してコネクタハウジング11に対して引き留
められる)。
から形成され、前記スプリング押し16の、前記コネク
タハウジング11の前記後端側壁11cからさらに接続
方向後側に突出された部分に固定することで、前記カシ
メリング17による抗張力体23の固定部分や、光ファ
イバコード22端末を収納保護する。ブーツ18は、具
体的には、コネクタハウジング11に固定されたスプリ
ング押し16において、前記突壁16dの後側(接続方
向後側。図1(a)右側、図2右側、図5右上奥側)を
切り込んだ形状の固定用凹所16eに係合させて固定さ
れる。
端部の両側外面に形成されている係合凹所11bは、こ
の光コネクタ10が挿入、接続される光コネクタアダプ
タ7(図7参照)等の雌形光コネクタの係合爪(図示
略)が係脱可能に係合されるものである。前記カップリ
ング13は、コネクタハウジング11の外側に設けられ
たカップリング用スプリング23(図1(a)参照)に
よって接続方向前方に付勢されており、通常時は、前記
係合凹所11bを外側から覆う位置にある(以下「通常
位置」)。この通常位置では、コネクタハウジング11
の係合凹所11bに係合されている雌形光コネクタ25
側の係合爪の係合解除を防止できる。カップリング13
を、前記カップリング用スプリング23の付勢力に抗し
て接続方向後端側にスライド移動させると、前記係合凹
所11bを露出できる(以下「後方スライド位置」)。
この後方スライド位置では、コネクタハウジング11の
係合凹所11bに係合されている雌形光コネクタ25側
の係合爪の離脱が許可され、係合を解除できる。
は、光コネクタフェルール12の長方形状の接合端面1
2aの長手方向に沿った方向を長軸とする、断面扁平の
スリーブ状に形成されており、カップリング13やスプ
リング押し16も断面扁平のスリーブ状になっており、
この光コネクタ10の外観は全体的に扁平形状になって
いる。光コネクタアダプタ7等の雌形光コネクタに対す
る光コネクタ10の挿入向きを、光コネクタ10の表裏
(厚さ方向一方の面が表側、他方の面が裏側)で逆にす
ると、前記光コネクタフェルール12の接合端面12a
に配列された光ファイバ(裸ファイバ21a)の雌形光
コネクタ側の光回線に対する接続が逆の関係になる。
ング11の内部に収納した部品であるスプリング押し1
6を、前記コネクタハウジング11の側壁の後端部を外
側に拡張した形状の後端側壁11c(後端側壁11cも
コネクタハウジング11の側壁を構成する)の一側部に
開口された穴25を介して外側から目視可能になってお
り、この穴25を介してスプリング押し16が見える側
を予め決めておいた所定の向き(正しい挿入向き)に向
けて、光コネクタアダプタ等の雌形光コネクタ25に挿
入することで、正しく接続することができる。前記スプ
リング押し16の少なくとも前記穴25を介して外側か
ら見える部分は、コネクタハウジング11と異なる色に
形成されており、コネクタハウジング11に対して目視
で識別容易な表示を形成している。したがって、この表
示の側が所定の方向に向くようにして、光コネクタ10
を雌形光コネクタ25に挿入接続することで、雌形光コ
ネクタ25に対して光コネクタ10を正しい向きで接続
できるのである。前記穴25は、カップリング13が通
常位置にある場合には、外側に露出する位置になってい
る。
形成樹脂特有の色あるいは混入顔料等によって黒色等の
暗い色に形成し、スプリング押し16を形成樹脂特有の
色あるいは混入顔料等によって白色等の明るい色に形成
する。図1(a)、(b)〜図4(a)、(b)に示す
ように、コネクタハウジング11の後端側壁11cは、
コネクタハウジング11の他の部分と同様に、光コネク
タフェルール12の接合端面12aの長手方向に沿った
方向を長軸とする断面扁平のスリーブ状に形成されてお
り、前記穴25は、後端壁部11cの断面扁平の長軸方
向の一方の側部にのみ開口されており、この後端壁部1
1cの内側の凹所11dに挿入嵌合されたスプリング押
し16、詳細にはスプリング押し16の前記凹所11d
に挿入嵌合された突壁16dが、穴25を介して外側か
ら目視確認できるようになっている。前述のように、ス
プリング押し16は、コネクタハウジング11に対して
区別しやすい色で形成されているから、穴25を介して
スプリング押し16(詳細には突壁16d)を明瞭に目
視確認することができ、この目視確認できる部分が、こ
の光コネクタ10の表裏の接続方向性を示す表示(トレ
ーサーマーク)として機能する。前記突壁16dは、コ
ネクタハウジング11内の収納部品であるスプリング押
し16の、前記凹所11dに挿入されて前記コネクタハ
ウジングの外側から前記穴25を介して見える部分であ
り、表示を形成する。しかも、この光コネクタ10で
は、凹所11dにスプリング押し16の突壁16dが挿
入嵌合される構成により、スプリング押し16がコネク
タハウジング11の外面近傍に位置することになるか
ら、コネクタハウジング11の外側から穴25を介し
て、より明瞭に表示(スプリング押し16、詳細には突
壁16d)の目視することができるといった利点があ
る。そして、スプリング押し16の、穴25を介して見
える部分を、光コネクタ10の向き(接続方向性。換言
すれば正しい挿入向き)を示す表示として目視確認し、
この表示が所定の方向を向くようにして光コネクタ10
を雌形光コネクタ25に挿入、接続することで、この光
コネクタ10の表裏を間違えること無く、接続作業を正
しく行うことができる。これにより、光コネクタフェル
ール12の接合端面12aに配列された複数本の光ファ
イバ(裸ファイバ21a)を、相手側の光回線に正しく
接続できる。
す、方向表示26、27は、雌形光コネクタに対する光
コネクタ10の挿入方向または抜き出し方向を示すもの
であるが、これら方向表示26、27は、カップリング
13やブーツ18の樹脂成形によって形成されるもので
あり、印刷によるものでは無く、低コストで簡単に形成
できるものである。
押し16の穴25を介して見える部分を、光コネクタ1
0の向き(接続方向)を示す表示として機能させている
ので、印刷による従来の表示のような磨耗によるカスレ
や消滅等の不都合が生じ難く、長期にわたって接続方向
性等を明瞭に表示することができ、光コネクタアダプタ
7に対する光コネクタ10の逆差し防止等の機能を果た
す。
に、例えば、光コネクタアダプタ7に設けられた表示7
aと、光コネクタ10の表示10a(ここではコネクタ
ハウジング11の外側から穴25を介して見えるスプリ
ング押し16)とが同じ向きであるときに、光コネクタ
アダプタ7に対して光コネクタ10が正しい向きで接続
されるように決めておけば、表示10aを確認するだけ
で光コネクタ10の誤接続を容易に防止できる。表示1
0aは長期にわたって接続方向性等を明瞭に示すことが
できるから、長期の使用によっても、誤接続防止の機能
を充分に果たすことができる。また、光コネクタアダプ
タ7に対して光コネクタ10とは逆の側から挿入される
光コネクタ28(光コネクタ10と同様の構成のMPO
形光コネクタプラグ。図6中区別のため符号28を付し
た)についても、表示10aによって光コネクタアダプ
タ7に対する接続向きを決めておき、さらに、例えば、
光コネクタアダプタ7を介して接続される両光コネクタ
10、28の側部の表示10aが同じ向きであるとき
に、両光コネクタ10、28の光コネクタフェルール1
2に配列されている複数本の光ファイバ(裸ファイバ2
1a)が正しい組み合わせで接続されるようにしておく
と、これら光コネクタ10、28同士の接続による光回
線(光ファイバ)同士の接続を間違うことなく確実に行
うことができる。この場合、光コネクタアダプタ7に設
けた表示7aがカスレ等により見えにくくなっても、例
えば、先行して光コネクタアダプタ7に接続されている
光コネクタ28の表示10aを目印にすることで、光コ
ネクタアダプタ7に対する光コネクタ10の接続や切替
接続等を行うことができるといった利点もある。光コネ
クタ28の表示10aもカスレ等を生じにくく、長期に
わたって接続方向性等を明瞭に示すことができるから、
光コネクタアダプタ7側の表示として長期にわたって安
定に機能させることができる。
側から見ることができ、表示として機能するコネクタハ
ウジング内の収納部品としては、前記スプリング押し1
6に限定されず、各種構成が採用可能である。但し、表
示として機能する収納部品としては、コネクタハウジン
グ内に固定され、動かないようになっているものを採用
する。コネクタハウジング内の収納部品の、コネクタハ
ウジングに形成された穴を介して外側から見える部分に
よって形成される表示としては、前述のようにコネクタ
ハウジングに対して識別が容易な色によって形成される
ものであれば、例えば前記収納部品に形成した着色部、
例えば、収納部品への塗料の注入、埋め込み、着色され
た部品の埋め込み、塗装、焼き付け、化学反応を利用し
た表面処理(CVD等)などによって形成したものも採
用可能である。着色部によって形成される表示も、コネ
クタハウジング内の収納部品に形成されることには変わ
りが無いので、コネクタハウジングによって保護され、
カスレや消滅等の不都合を生じ難く、光コネクタの接続
方向性等を長期にわたって明瞭に示すことができる。ま
た、前記表示が示すものとしては、前記接続方向性に限
定されず、例えば、光コネクタの種類、心線数の分類、
入出力等の接続回線の種類等であっても良く、数字、文
字、記号等を形成するものであってもよって良い。
タによれば、光コネクタフェルールが先端に設けられた
スリーブ状のコネクタハウジングの側壁に形成された穴
を介して、前記コネクタハウジングの外側から見える前
記コネクタハウジング内の収納部品の色あるいは前記収
納部品に設けた着色部によって、この光コネクタの接続
方向性等を示す表示を形成した構成であるから、表示は
コネクタハウジングによって保護されて、この光コネク
タの接続作業時の摩擦等によるカスレや消滅といった不
都合が防止され、前記接続方向性等を長期にわたって明
瞭に示すことができる。しかも、この表示は、コネクタ
ハウジング内の収納部品の色あるいは着色部によって形
成されるものであり、非常に簡単かつ安価な手法によっ
て形成できるから、低コスト化が可能である。請求項2
記載の発明は、前記コネクタハウジングの前記穴に位置
する部分に、該コネクタハウジングの内面側を窪ませた
形状の凹所が形成され、前記収納部品の前記凹所に挿入
され前記コネクタハウジングの外側から前記穴を介して
見える部分が、前記表示を形成しているため、前記収納
部品の内、表示を形成する部分を、コネクタハウジング
の外面にできるだけ近接させることができ、より明瞭に
目視確認できるようになる。請求項3記載の発明は、コ
ネクタハウジング内に収納されたスプリング押しの、前
記コネクタハウジングの側壁に形成された穴を介して外
側から見える部分の色(スプリング押し自体の色あるい
は前記スプリング押しに設けた着色部)によって、接続
方向性等を示す表示を形成したから、前記表示はコネク
タハウジングによって保護されて、長期にわたって、接
続方向性等を明瞭に示す機能を維持できる。しかも、コ
ネクタハウジング内に固定されるスプリング押しを表示
に利用するので、別途、表示の形成のための収納部品を
設ける必要が無く、コストを大幅に増大させることな
く、この光コネクタの接続方向性等を長期にわたって明
瞭に示すことができる表示が得られるといった優れた効
果を奏する。
であって、(a)は部分破断図、(b)は接続方向先端
側から見た側面図である。
は平面図、(b)は側面図である。
す図であって、(a)は斜視図、(b)は縦断面図であ
る。
しを示す斜視図である。
続した状態を示す平面図であり、光コネクタ側の表示と
光コネクタアダプタ側の表示とを一致させることで正し
い向きで接続される例を示す。
グ)、10a…表示、11…コネクタハウジング、11
d…凹所、12…光コネクタフェルール、15…スプリ
ング、16…スプリング押し、16d…突壁、25…
穴。
Claims (3)
- 【請求項1】 光コネクタフェルール(12)を先端に
収納するスリーブ状のコネクタハウジング(11)を備
えてなる光コネクタにおいて、前記コネクタハウジング
の側壁に穴(25)が形成され、この穴を介してコネク
タハウジングの外側から見える前記コネクタハウジング
内の収納部品(16)の色あるいは前記収納部品に設け
た着色部によって、接続方向性等を示す表示(10a)
が形成されていることを特徴とする光コネクタ(10、
28)。 - 【請求項2】 前記コネクタハウジングの前記穴に位置
する部分に、該コネクタハウジングの内面側を窪ませた
形状の凹所(11d)が形成され、前記収納部品の前記
凹所に挿入され前記コネクタハウジングの外側から前記
穴を介して見える部分(16d)が、前記表示を形成し
ていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタ。 - 【請求項3】 光コネクタフェルール(12)を先端に
収納するスリーブ状のコネクタハウジング(11)の内
部に、該コネクタハウジングに固定されたスプリング押
し(16)と、このスプリング押しに反力をとって前記
光コネクタフェルールを前記コネクタハウジングの先端
から突出させる方向に付勢するスプリング(15)とを
収納してなる光コネクタにおいて、 前記コネクタハウジングの側壁に穴(25)が形成さ
れ、この穴を介して前記コネクタハウジングの外側から
見える前記スプリング押し自体の色あるいは前記スプリ
ング押しに設けた着色部によって、接続方向性等を示す
表示(10a)が形成されていることを特徴とする光コ
ネクタ(10、28)。
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JP2010061011A (ja) * | 2008-09-05 | 2010-03-18 | Hakusan Mfg Co Ltd | 光コネクタ用ブーツおよびそれを用いた光コネクタ |
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