JP2002147590A - 変速機の変速制御装置 - Google Patents

変速機の変速制御装置

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JP2002147590A
JP2002147590A JP2000342222A JP2000342222A JP2002147590A JP 2002147590 A JP2002147590 A JP 2002147590A JP 2000342222 A JP2000342222 A JP 2000342222A JP 2000342222 A JP2000342222 A JP 2000342222A JP 2002147590 A JP2002147590 A JP 2002147590A
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shift
transmission
speed
rotation speed
actuator
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Yasushi Yamamoto
康 山本
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Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/26Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms
    • F16H61/28Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms with at least one movement of the final actuating mechanism being caused by a non-mechanical force, e.g. power-assisted
    • F16H61/32Electric motors actuators or related electrical control means therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速指示してから変速動作が完了するまでの
変速時間を常に略同一にすることができる変速機の変速
制御装置を提供する。 【解決手段】 同期装置を備えた変速機と、変速機の変
速操作機構をセレクト方向に作動するセレクトアクチュ
エータと、変速操作機構をシフト方向に作動するシフア
クチュエータと、コントロ ラとを具備する変速機の変
速制御装置であって、シフトアクチュエータの駆動力を
シフトストローク位置に対応して決定するとともに、ギ
ヤイン時の同期範囲におけるシフトアクチュエータの駆
動力を入力軸回転速度とギヤインする変速歯車のギヤ比
および出力軸回転速度に基づいて同期回転速度差を演算
し、該演算された同期回転速度差に基づいて決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載された
変速機、更に詳しくは同期装置を備えた変速機の変速制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】変速機の変速操作を行う変速機構をセレ
クト方向に作動するセレクトアクチュエータと、該変速
機構をシフト方向に作動するシフトアクチュエータとを
装備し、変速機の目標変速段を指示する目標変速段指示
手段からの変速指示に基づいてセレクトアクチュエータ
およびシフトアクチュエータを制御する変速機が実用化
されている。上記セレクトアクチュエータおよびシフト
アクチュエータとしては、一般に空気圧や油圧等の流体
圧を作動源とした流体圧シリンダが用いられている。ま
た近年、圧縮空気源や油圧源を具備していない車両に搭
載する変速機用として、電動モータによって構成したセ
レクトアクチュエータおよびシフトアクチュエータが提
案されている。
【0003】同期装置を備えた変速機のシフト操作にお
いては、ギヤインには同期作用時に最も作動力を必要と
し、次にドッグ歯のチャンファとクラッチスリーブのス
プラインのチャンファとの係合時に作動力を必要とす
る。また、ギヤ抜き時にはギヤ抜き操作開始時からドッ
グ歯とクラッチスリーブのスプラインとの噛合が解除さ
れるまでの間が作動力を必要とする。従って、特にシフ
トアクチュエータは、シフトストロ ク位置に対応して
予め設定された駆動力で作動されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ギヤイン時において
は、同期開始時における出力軸回転速度即ち同期側(ク
ラッチスリーブ)回転速度と被同期側(ギヤインする変
速歯車)回転速度との差である同期回転速度差によって
同期範囲の必要シフト作動力が異なる。即ち、同期回転
速度差が小さい程必要シフト作動力は小さくてよく、同
期回転速度差が大きい程必要シフト作動力は大きくな
る。しかるに、シフトストローク位置に対応してシフト
アクチュエータの駆動力を制御するようにしたものにお
いては、同期範囲におけるシフトアクチュエータの駆動
力は所定の値に設定されており、従って、同期回転速度
差が大きい場合には同期時間が長くなり、同期回転速度
差が小さい場合には同期時間が短くなる。このように、
シフトストローク位置に対応してシフトアクチュエータ
の駆動力を制御するようにしたものにおいては、運転者
が変速指示してから変速動作が完了するまでの変速時間
が同期回転速度差によって異なるため、変速感覚として
必ずしも好ましいものではない。
【0005】また、同期作用時においては、各変速歯車
と噛み合っているカウンター歯車が潤滑油を攪拌するこ
とによる攪拌抵抗が、シフトアップ時とシフトダウン時
とで逆の働きとして作用する。即ち、上記攪拌抵抗は、
シフトアップ時には同期作用には有利に働き、シフトダ
ウン時には同期作用に不利に働く。従って、同期範囲の
シフト作動力は、同じ同期回転速度差であってもシフト
アップ時よりもシフトダウン時の方が大きめに設定する
ことが望ましい。
【0006】更に、同期作用は同じ同期回転速度差であ
っても変速歯車のギヤ比が大きい程大きな力が必要であ
り、従って、シフト作動力は各変速段毎に設定すること
が望ましい。
【0007】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その主たる技術的課題は、変速指示してから変速動
作が完了するまでの変速時間を常に略同一にすることが
できる変速機の変速制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記主
たる技術的課題を解決するために、同期装置を備えた変
速機と、該変速機の変速操作を行う変速操作機構と、該
変速操作機構をセレクト方向に作動するセレクトアクチ
ュエータと、該変速操作機構をシフト方向に作動するシ
フトアクチュエータと、該変速機の目標変速段を指示す
る目標変速段指示手段と、該目標変速段指示手段からの
変速指示に基づいて該セレクトアクチュエータおよび該
シフトアクチュエータを制御するコントロ ラと、を具
備する変速機の変速制御装置において、該変速操作機構
のシフトストローク位置を検出するシフトストロークセ
ンサーと、該変速機の入力軸の回転速度を検出する入力
軸回転速度検出センサーと、該変速機の出力軸の回転速
度を検出する出力軸回転速度検出センサーと、を具備
し、該コントローラは、該目標変速段指示手段と該シフ
トストロークセンサーと該入力軸回転速度検出センサー
および該出力軸回転速度検出センサーからの信号に基づ
いて、シフトストローク位置に対応した該シフトアクチ
ュエータの駆動力を決定するとともに、入力軸回転速度
と目標変速段のギヤ比および出力軸回転速度に基づいて
同期回転速度差を演算し、該演算された同期回転速度差
に基づいて同期範囲の該シフトアクチュエータの駆動力
を決定する、ことを特徴とする変速機の変速制御装置が
提供される。
【0009】上記同期範囲のシフトアクチュエータの駆
動力は、演算された同期回転速度差と目標変速段のギヤ
比とに基づいて求められることが望ましい。上記シフト
アクチュエータは電動モータであり、上記コントローラ
は同期範囲のシフトアクチュエータの駆動電力を決定す
る。
【0010】また、本発明によれば、同期装置を備えた
変速機と、該変速機の変速操作を行う変速操作機構と、
該変速操作機構をセレクト方向に作動するセレクトアク
チュエータと、該変速操作機構をシフト方向に作動する
シフトアクチュエータと、該変速機の目標変速段を指示
する目標変速段指示手段と、該目標変速段指示手段から
の変速指示に基づいて該セレクトアクチュエータおよび
該シフトアクチュエータを制御するコントロ ラと、を
具備する変速機の変速制御装置において、該変速操作機
構のシフトストローク位置を検出するシフトストローク
センサーと、該変速機の入力軸の回転速度を検出する入
力軸回転速度検出センサーと、該変速機の出力軸の回転
速度を検出する出力軸回転速度検出センサーと、を具備
し、該コントローラは、同期回転速度差に対応する駆動
力を設定した同期範囲における駆動力マップを備えてお
り、該目標変速段指示手段と該シフトストロークセンサ
ーと該入力軸回転速度検出センサーおよび該出力軸回転
速度検出センサーからの信号に基づいて、シフトストロ
ーク位置に対応した該シフトアクチュエータの駆動力を
決定するとともに、入力軸回転速度と目標変速段のギヤ
比および出力軸回転速度に基づいて同期回転速度差を演
算し、該駆動力マップから該演算された同期回転速度差
に対応する同期範囲の該シフトアクチュエータの駆動力
を決定する、ことを特徴とする変速機の変速制御装置が
提供される。
【0011】上記シフトアクチュエータは電動モータ
で、上記駆動力マップは駆動電力マップであり、上記コ
ントローラは該駆動力マップから同期範囲のシフトアク
チュエータの駆動電力を決定する。
【0012】更に、本発明によれば、同期装置を備えた
変速機と、該変速機の変速操作を行う変速操作機構と、
該変速操作機構をセレクト方向に作動するセレクトアク
チュエータと、該変速操作機構をシフト方向に作動する
シフトアクチュエータと、該変速機の目標変速段を指示
する目標変速段指示手段と、該目標変速段指示手段から
の変速指示に基づいて該セレクトアクチュエータおよび
該シフトアクチュエータを制御するコントロ ラと、を
具備する変速機の変速制御装置において、該変速操作機
構のシフトストローク位置を検出するシフトストローク
センサーと、該変速機の入力軸の回転速度を検出する入
力軸回転速度検出センサーと、該変速機の出力軸の回転
速度を検出する出力軸回転速度検出センサーと、を具備
し、該コントローラは、同期回転速度差に対応するシフ
トアップ時の駆動力を設定した同期範囲におけるシフト
アップ用駆動力マップおよびシフトダウン時の駆動力を
設定した同期範囲におけるシフトダウン用駆動力マップ
と、該目標変速段指示手段によって指示された目標変速
段がシフトアップかシフトダウンかを判定するシフトア
ップ・シフトダウン判定手段を備えており、該目標変速
段指示手段と該シフトストロークセンサーと該入力軸回
転速度検出センサーおよび該出力軸回転速度検出センサ
ーからの信号に基づいて、シフトストローク位置に対応
した該シフトアクチュエータの駆動力を決定するととも
に、該シフトアップ・シフトダウン判定手段の判定に基
づき該シフトアップ用駆動電力マップかシフトダウン用
駆動電力マップを選択し、入力軸回転速度と目標変速段
のギヤ比および出力軸回転速度に基づいて同期回転速度
差を演算し、選択した駆動力マップから該演算された同
期回転速度差に対応する同期範囲の該シフトアクチュエ
ータの駆動電力を決定する、ことを特徴とする変速機の
変速制御装置が提供される。
【0013】上記シフトアクチュエータは電動モータ
で、上記シフトアップ用駆動力マップおよび上記シフト
ダウン用駆動力マップはシフトアップ用駆動電力マップ
およびシフトダウン用駆動電力マップであり、上記コン
トローラは該シフトアップ用駆動電力マップおよび該シ
フトダウン用駆動電力マップから同期範囲のシフトアク
チュエータの駆動電力を決定する。
【0014】また、本発明によれば、同期装置を備えた
変速機と、該変速機の変速操作を行う変速操作機構と、
該変速操作機構をセレクト方向に作動するセレクトアク
チュエータと、該変速操作機構をシフト方向に作動する
シフトアクチュエータと、該変速機の目標変速段を指示
する目標変速段指示手段と、該目標変速段指示手段から
の変速指示に基づいて該セレクトアクチュエータおよび
該シフトアクチュエータを制御するコントロ ラと、を
具備する変速機の変速制御装置において、該変速操作機
構のシフトストローク位置を検出するシフトストローク
センサーと、該変速機の入力軸の回転速度を検出する入
力軸回転速度検出センサーと、該変速機の出力軸の回転
速度を検出する出力軸回転速度検出センサーと、を具備
し、該コントローラは、該変速機の各変速段毎に同期回
転速度差に対応する駆動力を設定した同期範囲における
駆動力マップを備えており、該目標変速段指示手段と該
シフトストロークセンサーと該入力軸回転速度検出セン
サーおよび該出力軸回転速度検出センサーからの信号に
基づいて、シフトストローク位置に対応した該シフトア
クチュエータの駆動力を決定するとともに、入力軸回転
速度と目標変速段のギヤ比および出力軸回転速度に基づ
いて同期回転速度差を演算し、目標変速段に対応する該
駆動力マップから該演算された同期回転速度差に対応す
る同期範囲の該シフトアクチュエータの駆動力を決定す
る、ことを特徴とする変速機の変速制御装置が提供され
る。
【0015】上記駆動力マップは中間変速歯車について
シフトアップ用駆動力マップとシフトダウン用駆動力マ
ップとを備えており、上記コントローラは、上記ギヤイ
ン歯車検出手段によって検出されたギヤインする変速歯
車がシフトアップかシフトダウンかを判定するシフトア
ップ・シフトダウン判定手段を備え、ギヤインする変速
歯車が中間歯車の場合には、該シフトアップ・シフトダ
ウン判定手段の判定に基づき該シフトアップ用駆動力マ
ップかシフトダウン用駆動力マップを選択し、入力軸回
転速度とギヤインする変速歯車のギヤ比および出力軸回
転速度に基づいて同期回転速度差を演算し、選択した駆
動力マップから該演算された同期回転速度差に対応する
同期範囲における該シフトアクチュエータの駆動力を決
定することが望ましい。上記シフトアクチュエータは電
動モータで、上記駆動力マップは駆動電力マップであ
り、上記コントローラは該駆動電力マップから同期範囲
のシフトアクチュエータの駆動電力を決定する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
変速機の変速制御装置の好適実施形態を図示している添
付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0017】図1には、本発明に従って構成された変速
機の変速制御装置の概略構成図が示されている。図1に
おいて、2は同期装置を備えた変速機で、この変速機2
は後述する変速機構をセレクト方向に作動するセレクト
アクチュエータ3および変速機構をシフト方向に作動す
るシフトアクチュエータ4によって変速操作される。
【0018】変速機2は図2に示すように前進5段、後
進1段の歯車機構を具備している。この変速機2は、入
力軸21と、該入力軸21と同一軸上に配設された出力
軸22と、該出力軸22と平行に配設されたカウンター
シャフト23とを具備している。入力軸21には駆動歯
車241(図示の実施形態においては第5速歯車)が装
着され、出力軸22には、第4速歯車242、第3速歯
車243、第2速歯車244、第1速歯車245、およ
び後進歯車246が回転可能に配設されている。また、
出力軸22には、第5速歯車241と第4速歯車242
との間と、第3速歯車243と第2速歯車244との
間、および第1速歯車245と後進歯車246との間に
それぞれ同期装置25a、25bおよび25cが配設さ
れている。一方、上記カウンターシャフト23には、上
記第5速歯車241、第4速歯車242、第3速歯車2
43、第2速歯車244、第1速歯車245と常時噛み
合うカウンター歯車261、262、263、264、
265が設けられているとともに、上記後進歯車246
と図示しないアイドル歯車を介して噛み合いするカウン
ター歯車266が設けられている。
【0019】次に、上記同期装置25a、25bおよび
25cについて図3を参照して説明する。なお、図示の
同期装置25a、25bおよび25cは実質的に同一の
構成であるので、第5速歯車241と第4速歯車242
との間に配設された同期装置25aについて説明する。
図示の同期装置25aは、周知のキー式同期装置からな
っており、出力軸22に装着されたクラッチハブ251
と、該クラッチハブ251の外周に設けられた外歯スプ
ラインに摺動可能に嵌合されたクラッチスリーブ252
と、上記クラッチハブ251に径方向に設けられた複数
個(例えば3個)のキー溝251a内にそれぞれ配設さ
れたキー253と、該キー253の両端部内側に配設さ
れキー253をクラッチスリーブ252に向けて押圧す
るキースプリング254、254と、第5速歯車241
および第4速歯車242にそれぞれ設けられたドッグ歯
241aおよび242aと、第5速歯車241および第
4速歯車242にそれぞれ設けられたコーン面241b
および242b上にそれぞれ配設されたシンクロナイザ
ーリング255および256とからなっている。このよ
うに構成された同期装置25aは、クラッチスリーブ2
52の外周に設けられた環状溝252aに後述する変速
操作機構5を構成するシフト機構のシフトロッドに装着
されたシフトフォークが嵌合され、このシフトフォーク
によってクラッチスリーブ252が図において左または
右方向に摺動せしめられることにより、該クラッチスリ
ーブ252のスプライン252bと上記シンクロナイザ
ーリング255の歯およびドッグ歯241aまたはシン
クロナイザーリング256およびドッグ歯242aと噛
み合うようになっている。なお、図示の同期装置は周知
の構成であるため、更に詳細な説明については省略す
る。
【0020】上述した同期装置25a、25bおよび2
5cは、後述するセレクトアクチュエータ3およびシフ
トアクチュエータ4によって駆動される図4に示す変速
操作機構5によって作動せしめられる。次に、上述した
同期装置25a、25bおよび25cを作動する変速操
作機構5について図4参照して説明する。図示の実施形
態における変速操作機構5は、シフトレバー51と、3
本のシフトロッド52、53、54を具備している。シ
フトレバー51は、後述するシフトアクチュエータ4の
コントロールシャフト43に軸方向に摺動可能にスプラ
イン嵌合されている。このシフトレバー51の先端は、
シフトロッド52、53、54にそれぞれ装着されたシ
フトブロック55、56、57と選択的に係合するよう
になっている。なお、シフトレバー51の側面には、後
述するセレクトブロックと係合する係合突起511が設
けられている。シフトロッド52、53、54には上記
同期装置25a、25b、25cのクラッチスリーブの
外周に設けられた環状溝と係合する図示しないシフトフ
ォークがそれぞれ装着されている。なお、上記各シフト
ロッド52、53、54間には周知のインターロック機
構が配設されており、2本のシフトロッドが同時に作動
しないようになっている。なお、上記変速操作機構5は
周知の構成であるため、更に詳細な説明については省略
する。
【0021】次に、セレクトアクチュエータ3およびシ
フトアクチュエータ4について、図5を参照して説明す
る。図示の実施形態におけるシフトアクチュエータ4
は、正転および逆転可能な電動モータ41(M2)と、
該電動モータ41(M2)の駆動軸に伝動連結された減
速機42と、該減速機42の出力軸に連結されたコント
ロールシャフト43とからなっており、コントロールシ
ャフト43に上記シフトレバー51がスプライン嵌合さ
れる。このように構成されたシフトアクチュエータ4
は、電動モータ41(M2)を正転駆動するとコントロ
ールシャフト43を一方向に回動し、シフトレバー51
を一方向に揺動せしめて、該シフトレバー51が係合し
ているシフトブロックを装着したシフトロッドを一方向
に作動する。また、シフトアクチュエータ4は、電動モ
ータ41(M2)を逆転駆動するとコントロールシャフ
ト43を他方向に回動し、シフトレバー51を他方向に
揺動せしめて、該シフトレバー51が係合しているシフ
トブロックを装着したシフトロッドを他方向に作動す
る。
【0022】上記セレクトアクチュエータ3は、正転お
よび逆転可能な電動モータ31(M1)と、該電動モー
タ31(M1)の駆動軸に伝動連結された雄ねじシャフ
ト32と、該雄ねじシャフト32に螺合する雌ねじを備
えたセレクトブロック33とからなっている。セレクト
ブロック33の側面には、図5に示すように上記シフト
レバー51の側面に設けられた係合突起511と係合す
る係合凹部431が形成されている。係合突起511の
端面および係合凹部431の底面は、上記コントロール
シャフト43の軸芯からの半径に略等しい円弧面によっ
て形成されている。このように構成されたセレクトアク
チュエータ3は、電動モータ41(M1)を正転駆動す
ると雄ねじシャフト32を一方向に回転してセレクトブ
ロック33を図5において例えば右方向に作動し、電動
モータ41(M1)を逆転駆動すると雄ねじシャフト3
2を他方向に回転してセレクトブロック33を図5にお
いて例えば左方向に作動せしめる。この結果、セレクト
ブロック33と係合しているシフトレバー51が図5に
おいて左右方向に作動され、所定のセレクト位置SP
1、SP2、SP3に位置付けられる。
【0023】上述したセレクトアクチュエータ3は、セ
レクトブロック33即ちシフトレバー51のセレクト方
向(図5において左右方向)の位置を検出するためのセ
レクト位置検出センサー35(SES)を備えている。
このセレクト位置検出センサー35(SES)は、セレ
クトブロック33のセレクト方向(図5において左右方
向)の位置を検出するポテンショメータからなってお
り、その検出信号を後述するコントローラ10に送る。
【0024】また、上述したシフトアクチュエータ4
は、変速操作機構5のシフトストローク位置を検出する
ためのシフトストロークセンサー45(SIS)を備え
ている。このシフトストロークセンサー45(SIS)
は、図示の実施形態においてはシフトアクチュエータ4
のコントロールシャフト43に連結され、コントロール
シャフト43の作動角によってシフトストローク位置を
検出するポテンショメータからなっており、その検出信
号を後述コントローラ10に送る。
【0025】図示の実施形態における変速機の変速制御
装置は、図1に示すように変速機2の目標変速段を指示
する目標変速段指示手段6を具備している。この目標変
速段指示手段6は、図示の実施形態においてはダイヤル
式のものが用いられており、ツマミ60を回動して後進
段位置61、ニュートラル位置62、1速段位置63、
2速段位置64、3速段位置65、4速段位置66およ
び5速段位置67の各位置に位置付けることにより、そ
の変速指示信号を後述コントローラ10に送る。また、
図示の実施形態における変速機の変速制御装置は、上記
変速機2の入力軸21の回転速度を検出する入力軸回転
速度検出としての入力軸回転速度検出センサー7(IS
S)および出力軸22の回転速度を検出する出力軸回転
速度検出手段としての出力軸回転速度検出センサー8
(OSS)を備えている。この入力軸回転速度検出セン
サー7(ISS)および出力軸回転速度検出センサー8
(OSS)は、検出信号を後述するコントローラ10に
送る。
【0026】また、図示の実施形態における変速機の変
速制御装置は、図示しないエンジンと変速機2との間に
配設されるクラッチを作動するクラッチペダル9の操作
状態を検出するクラッチペダルスイッチ91(SW1)
を備えている。このクラッチペダルスイッチ91(SW
1)は、クラッチペダル9が開放即ち踏み込まれていな
い状態(クラッチ接状態)ではOFFしており、クラッ
チを断するためにクラッチペダル9が踏み込まれるとO
N信号をコントローラ10へ出力する。
【0027】コントローラ10は、マイクロコンピュー
タによって構成されており、制御プログラムに従って演
算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プロ
グラムや変速機2の各変速段の変速歯車の変速比(ギヤ
比)および後述する駆動電力マップ等を格納するリード
オンリメモリ(ROM)102と、演算結果等を格納す
る読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)1
03と、タイマー(T)104と、入力インターフェー
ス105および出力インターフェース106とを備えて
いる。このように構成されたコントローラ10の入力イ
ンターフェース105には、上記セレクト位置検出セン
サー35(SES)、シフトストロークセンサー45
(SIS)、目標変速段指示手段6、入力軸回転速度検
出センサー7(ISS)、出力軸回転速度検出センサー
8(OSS)、クラッチペダルスイッチ91(SW1)
の検出信号が入力される。なお、目標変速段指示手段6
からの変速指示信号に基づいてクラッチを自動的に断・
接制御するオートクラッチを搭載した場合には、上記ク
ラッチペダルスイッチ91(SW1)の代わりにクラッ
チの係合量を検出するクラッチストロークセンサーの検
出信号が入力インターフェース105に入力される。一
方、出力インターフェース106からは上記セレクトア
クチュエータ3の電動モータ31(M1)およびシフト
アクチュエータ4の電動モータ41(M2)等に制御信
号を出力する。
【0028】次に、シフトストローク位置に対応したシ
フトアクチュエータ4の作動力について図6を参照して
説明する。図6には上述したクラッチスリーブ252の
スプライン252bと、第5速歯車241用のシンクロ
ナイザーリング255の歯255aおよびドッグ歯24
1aと、第4速歯車242用のシンクロナイザーリング
256の歯256aおよびドッグ歯242aとのニュー
トラル状態での位置関係が示されている。図6に示す実
施形態においてはニュートラル状態でのクラッチスリー
ブ252のシフトストローク位置をP6としている。こ
のニュートラル状態から第5速歯車241側(図6にお
いて左側)へクラッチスリーブ252を移動し、第5速
歯車241用のシンクロナイザーリング255の歯25
5aのチャンファ前端に達する位置のシフトストローク
位置(ギヤイン時における同期開始位置)がP5、第5
速歯車241用のシンクロナイザーリング255の歯2
55aのチャンファ後端に達する位置のシフトストロー
ク位置(ギヤイン時における同期終了位置)がP5a、
シンクロナイザーリング255の歯255aの後端に達
する位置のシフトストローク位置がP4、第5速歯車2
41用のドッグ歯241aのチャンファ前端に達する位
置のシフトストローク位置がP3、ドッグ歯241aの
チャンファ後端に達する位置のシフトストローク位置
(ギヤ抜き時におけるクラッチスリーブ252のドッグ
歯241aとの噛合が解除するシフトストローク位置)
がP2、ドッグ歯241aの後端に達する位置のシフト
ストローク位置がP1とされている。
【0029】一方、ニュートラル状態から第4速歯車2
42側(図6において右側)へクラッチスリーブ252
を移動し、第4速歯車242用のシンクロナイザーリン
グ256の歯256aのチャンファ前端に達する位置の
シフトストローク位置(ギヤイン時における同期開始位
置)がP7、第4速歯車242用のシンクロナイザーリ
ング256の歯256aのチャンファ後端に達する位置
のシフトストローク位置(ギヤイン時における同期終了
位置)がP7a、シンクロナイザーリング256の歯2
56aの後端に達する位置のシフトストローク位置がP
8、第4速歯車242用のドッグ歯242aのチャンフ
ァ前端に達する位置のシフトストローク位置がP9、ド
ッグ歯242aのチャンファ後端に達する位置のシフト
ストローク位置(ギヤ抜き時におけるクラッチスリーブ
252のドッグ歯242aとの噛合が解除するシフトス
トローク位置)がP10、ドッグ歯242aの後端に達
する位置のシフトストローク位置がP11とされてい
る。このシフトストローク位置は、上記シフトストロー
クセンサー45(SIS)によって検出される。なお、
シフトストロークセンサー45(SIS)は、図示の実
施形態においてはシフトストローク位置がP1のときに
最も小さい値の電圧信号を出力し、シフトストローク位
置がP11側に行くに従い出力電圧が漸次増大しP11
のときに最も大きい値の電圧信号を出力するように構成
されている。
【0030】図6に示すニュートラル状態からクラッチ
スリーブ252を第4速歯車242側および第5速歯車
241側へシフト操作する際(ギヤイン時)に、上記P
7およびP5のシフトストローク位置即ち同期作用が開
始される位置から同期作用が終了するP7aおよびP5
a迄の同期範囲に最も大きな作動力が必要となる。従っ
て、ギヤイン時には少なくとも同期範囲に上記シフトア
クチュエータ4の電動モータ41(M2)を最も大きな
駆動力で作動すればよい。また、ギヤイン操作時には、
上記P7aおよびP5aからP10およびP2迄のシフ
トストローク位置即ちクラッチスリーブ252のスプラ
イン252bのチャンファとドッグ歯242aまたは2
41aのチャンファとの係合範囲に上記同期範囲よりは
小さいが比較的大きな作動力が必要となる。従って、ギ
ヤイン時にはドッグ歯とクラッチスリーブのチャンファ
との係合期間にも上記シフトアクチュエータ4の電動モ
ータ41(M2)を上記同期範囲よりは小さいが比較的
大きな駆動力で作動することが望ましい。一方、第4速
歯車242または第5速歯車241にギヤインしている
状態、即ちクラッチスリーブ252が上記P11または
P1のシフトストローク位置にある状態からニュートラ
ル状態に戻す際(ギヤ抜き時)には、クラッチスリーブ
252のスプライン252bが上記P10またはP2の
シフトストローク位置即ちドッグ歯のチャンファ後端を
通過する迄の期間に比較的大きな力が作動力が必要とな
る。従って、このギヤ抜き時にはギヤイン状態からドッ
グ歯のチャンファ後端を通過する迄のシフトストローク
間(ドッグ歯とクラッチスリーブ252の噛合範囲)に
上記シフトアクチュエータ4の電動モータ41(M2)
を比較的大きな駆動力で作動すればよい。
【0031】なお、ギヤ抜き時のシフトアクチュエータ
4の作動力は上記ギヤイン時の作動力より小さくてよ
い。この作動力の制御は、シフトアクチュエータ4の電
動モータ41(M2)に印加する電力(電圧または電
流)を制御することによって実行される。なお、電動モ
ータ41(M2)を駆動する回転方向は、クラッチスリ
ーブ252を図6において左方に向けて作動するときは
例えば正転で、クラッチスリーブ252を図6において
右方に向けて作動するときは例えば逆転される。例え
ば、第5速歯車241にギヤインしている状態から目標
変速段指示手段6による目標変速段が第4速である場合
には、図6に示すようにシフトストローク位置PがP1
からP2までの間即ちクラッチスリーブ252のスプラ
イン252bがドッグ歯241aのチャンファ後端を通
過する迄の期間(ドッグ歯とクラッチスリーブ252の
噛合期間)シフトアクチュエータ4の電動モータ41
(M2)はV1の電圧で逆転駆動され、その後P5まで
の間に徐々に電圧を下げてP5でV4の電圧とする。な
お、シフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P5
≦P<P7)にあるとき、セレクト位置が目標変速段
(今回は第4速)のセレクト位置と合致しているか否か
を確認し、合致していればV4の電圧でシフトアクチュ
エータ4の電動モータ41(M2)する。もし、セレク
ト位置が目標変速段(今回は第4速)のセレクト位置と
合致していなければ、シフトアクチュエータ4の電動モ
ータ41(M2)の駆動を停止し、セレクトアクチュエ
ータ3を作動してセレクト位置を目標変速段(今回は第
4速)に位置付けた後、シフトアクチュエータ4の電動
モータ41(M2)をV4の電圧で駆動する。
【0032】そして、ニュートラル位置P6からクラッ
チスリーブ252が同期作用の開始位置であるP7に達
するまでシフトアクチュエータ4の電動モータ41(M
2)はV4の電圧で駆動され、クラッチスリーブ252
がP7に達すると電動モータ41(M2)は上記V1よ
り高い電圧V3で逆転駆動され、図6に示す実施形態に
おいてはクラッチスリーブ252のスプライン252b
が第4速歯車242用のシンクロナイザーリング256
の歯256aのチャンファ後端に達する位置のシフトス
トローク位置P7aを通過する迄の期間(同期期間)電
圧V3での逆転駆動が維持される。シフトストロークが
上記P7aを通過したら、シフトアクチュエータ4の電
動モータ41(M2)は上記電圧V1より高く電圧V3
より低い電圧V2で逆転駆動され、クラッチスリーブ2
52のスプライン252bがドッグ歯242aのチャン
ファ後端に相当する上記P10を通過する迄の期間電圧
V2での逆転駆動が維持される。このギヤイン時におけ
る上記P7aからP10間の駆動電圧(V2)は、所定
値に設定されている。一方、同期期間(P7からP7a
までの期間)における駆動電圧(V3)は、後述するよ
うに同期開始時における同期回転速度差、即ち、同期側
(クラッチスリーブ252)回転速度と被同期側(ギヤ
インする変速歯車)回転速度との差によって設定され
る。
【0033】上述したようにして、クラッチスリーブ2
52が上記P10を通過するとシフトアクチュエータ4
の電動モータ41(M2)に印加する電圧を徐々に下
げ、P11のシフトストローク位置で電動モータ41
(M2)の駆動を停止する。以上のように、図示の実施
形態におけるシフトアシスト装置においては、シフトス
トローク位置に対応してシフトアクチュエータ4の作動
力が制御されるので、シフト操作開始から完了までの操
作時間を車両の運転状態に拘らず一定化することができ
る。
【0034】次に、上記コントローラ10の変速制御に
おける第1の実施形態について、図7乃至図9に示すフ
ローチャートを参照して説明する。先ず、コントローラ
10はステップS1において、クラッチペダルスイッチ
91(SW1)がONされているか否か、即ちクラッチ
ペダル9が踏み込まれてクラッチが断されたか否かをチ
ェックする。なお、オートクラッチを搭載した場合に
は、クラッチの係合量を検出するクラッチストロークセ
ンサーからの信号に基づいて、クラッチの係合量が半ク
ラッチより断側か否かをチェックする。ステップS1に
おいてクラッチペダルスイッチ91(SW1)がONさ
れているならば、コントローラ10はクラッチが断され
変速意思があるものと判断し、ステップS2に進んで変
速指示の有無をチェックする。変速指示の有無は、目標
変速段指示手段6からの変速指示信号によって確認する
ことができる。ステップS2において変速指示が有る場
合には、コントローラ10はステップS3に進んで目標
変速段へのギヤイン時の同期範囲におけるシフトアクチ
ュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動電圧(V
3)を次式(1)によって演算する。 V3={(|同期回転速度差(N)|×(C)+ベース電圧(V0)}× ギヤ比(i) (1) なお、上述した駆動電圧(V3)を求める式(1)にお
いて、同期回転速度差(N)の絶対値は、上記入力軸回
転速度検出センサー7(ISS)および出力軸回転速度
検出センサー8(OSS)からの検出信号とギヤインす
る変速歯車、即ち目標変速段のギヤ比(i)から求める
ことができる(|同期回転速度差(N)|=(入力軸回
転速度/ギヤ比)−出力軸回転速度)。また、目標変速
段は目標変速段指示手段6によって指示された目標変速
段である。なお、上述した駆動電圧(V3)を求める式
(1)において、Cは定数である。また、ベース電圧
(V0)は同期回転速度差(N)の絶対値が零(0)に
なったときの駆動電圧で、例えば上記P7aからP10
間およびP5aからP2間の駆動電圧(V2)と同程度
に設定されている。このようにしてギヤイン時の同期範
囲におけるシフトアクチュエータ4の電動モータ41
(M2)の駆動電圧(V3)が決定されるので、ギヤイ
ン時の同期範囲においてはシフトアクチュエータ4は同
期回転速度差(N)に対応した作動力を得ることができ
る。
【0035】上記のようにしてギヤイン時の同期範囲に
おけるシフトアクチュエータ4の電動モータ41(M
2)の駆動電圧(V3)を演算したならば、コントロー
ラ10はステップS5に進んでクラッチペダルスイッチ
91(SW1)がONされているか否か、即ちクラッチ
ペダル9が踏み込まれてクラッチが断されたか否かを確
認する。なお、上記ステップS1においてクラッチペダ
ルスイッチ91(SW1)がONされていない場合、お
よび上記ステップS2において目標変速段指示手段6か
らの変速指示がない場合には、コントローラ10は上記
ステップS3を実行せずにステップS5に進んでクラッ
チペダルスイッチ91(SW1)がONされているか否
か、即ちクラッチペダル9が踏み込まれてクラッチが断
されたか否かを確認する。ステップS5においてクラッ
チペダルスイッチ91(SW1)がONされていない場
合は、コントローラ10はクラッチが断されないので変
速意思がないものと判断し、ステップS6に進んでシフ
トアクチュエータ4の電動モータ41(M2)を停止し
て終了する。
【0036】ステップS5においてクラッチペダルスイ
ッチ91(SW1)がONされていればコントローラ1
0はクラッチが断され変速意思があるものと判断して、
ステップS7に進み目標変速段と現在の変速段が一致し
ていないか否かをチェックする。即ち、目標変速段指示
手段6によって指示された目標変速段とセレクト位置検
出センサー35(SES)およびシフトストロークセン
サー45(SIS)からの検出信号に基づいて判定され
る現変速段が一致していないか否かをチェックする。目
標変速段と現変速段が一致していれば、変速操作する必
要がないので、ステップS6に進んで電動モータ41
(M2)を停止する。ステップS7において目標変速段
と現変速段が一致していなければ、コントローラ10は
ステップS8に進んで目標変速段が第1速、第3速、第
5速のいずれかであるか否かをチェックする。目標変速
段が第1速、第3速、第5速のいずれかである場合に
は、コントローラ10はステップS9に進んで電動モー
タ41(M2)の回転方向を正転に設定し、更にステッ
プS10に進んでシフトストロークセンサー45(SI
S)によって検出されたシフトストローク位置PがP2
より小さいか否か、即ちクラッチスリーブ252がドッ
グ歯241aのチャンファ後端よりギヤイン側か否かを
チェックする。ステップS10においてシフトストロー
ク位置PがP2より小さい場合には、コントローラ10
はクラッチスリーブ252がドッグ歯241aのチャン
ファ後端よりギヤイン側にあり、大きな作動力は必要な
いと判断し、ステップS11に進んでシフトアクチュエ
ータ4の電動モータ41(M2)に印加する電圧を徐々
に低下してシフトストローク位置PがP1に達したら電
圧を零(0)にする。
【0037】ステップS10においてシフトストローク
位置PがP2より大きい場合には、コントローラ10は
ステップS12に進んでシフトストローク位置PがP5
a以上でP5より小さいか否か、即ちクラッチスリーブ
252が同期範囲にあるか否かをチェックする。ステッ
プS12においてシフトストローク位置PがP5a以上
でP5より小さい場合には、コントローラ10はクラッ
チスリーブ252が同期範囲にありギヤイン時の同期範
囲における作動力が必要があると判断し、ステップS1
3に進みシフトアクチュエータ4の電動モータ41(M
2)を上記ステップS3で演算したギヤイン時の同期範
囲における駆動電圧(V3)で駆動する。
【0038】上記ステップS12においてシフトストロ
ーク位置PがP5a以上でP5より小さい状態でない場
合には、コントローラ10はステップS14進んでシフ
トストローク位置PがP2以上でP5aより小さいか否
か、即ちクラッチスリーブ252が同期終了位置からド
ック歯のチャンファとの係合位置の範囲にあるか否かを
チェックする。ステップS14においてシフトストロー
ク位置PがP2以上でP5aより小さい場合には、コン
トローラ10はクラッチスリーブ252が同期終了位置
からドック歯のチャンファとの係合位置の範囲にありギ
ヤイン時のドック歯との係合範囲における作動力が必要
があると判断し、ステップS15に進みシフトアクチュ
エータ4の電動モータ41(M2)を上記V2の駆動電
圧で駆動する。
【0039】上記ステップS14においてシフトストロ
ーク位置PがP2以上でP5aより小さい状態でない場
合には、コントローラ10はステップS16に進んでシ
フトストローク位置Pがニュートラル位置P6か否かを
チェックする。ステップS16においてシフトストロー
ク位置Pがニュートラル範囲(P5≦P<P7)の場合
には、ステップS17に進んで現在のセレクト位置が目
標セレクト位置に合致しているか否かをチェックする。
なお、現在のセレクト位置は、セレクト位置検出センサ
ー35(SES)からの検出信号から得られる。また、
目標セレクト位置は、目標変速段指示手段6によって指
示された目標変速段から対応するセレクト位置を求める
ことができる。ステップS17において現在のセレクト
位置が目標セレクト位置に合致している場合には、現在
のセレクト位置で同期開始位置P5までシフト操作を行
うために、コントローラ10はステップS18に進んで
シフトアクチュエータ4の電動モータ41(M2)を上
記V4の駆動電圧で駆動する。一方、ステップS17に
おいて現在のセレクト位置が目標セレクト位置に合致し
ていない場合には、セレクト操作を行う必要があるた
め、コントローラ10はステップS19に進んでシフト
アクチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動を停
止する。そして、コントローラ10はステップS20に
進んでセレクト制御を実行する。
【0040】ここで、セレクト位置検出センサー35
(SES)の出力特性について、図11を参照して説明
する。上記セレクトアクチュエータ3の作動位置を検出
するたのセレクト位置検出センサー35(SES)は、
ポテンショメータからなっており図11に示す出力特性
を有する。図5に示す第1のセレクト位置SP1(後進
ー第1速セレクト位置)で小さい値の電圧信号(VS)
を出力し、図5に示す第3のセレクト位置側に行くに従
い出力電圧(VS)が漸次増大するように構成されてい
る。即ち、図示の実施形態におけるセレクト位置検出セ
ンサー35(SES)は、第1のセレクト位置SP1
(後進ー第1速セレクト位置)でVS1の電圧を出力
し、第2のセレクト位置SP2(第2速ー第3速セレク
ト位置)でVS2の電圧を出力し、第3のセレクト位置
SP3(第4速ー第5速セレクト位置)でVS3の電圧
を出力する。なお、上記各セレクト位置SP1、SP
2、SP3は、実際には所定の範囲を有しているが、こ
こでは所定位置として示す。
【0041】次に、セレクト制御について、図10に示
すフローチャートを参照して説明する。コントローラ1
0は先ずステップS201において、目標セレクト位置
が第1のセレクト位置SP1(後進ー第1速セレクト位
置)か否かをチェックする。なお、目標セレクト位置
は、目標変速段指示手段6によって指示された目標変速
段に対応したセレクト位置によって判定することができ
る。ステップS201において目標セレクト位置が第1
のセレクト位置SP1(後進ー第1速セレクト位置)の
場合は、コントローラ10はステップS202に進んで
上記セレクトアクチュエータ3の電動モータ41(M
1)を例えば逆転駆動する。
【0042】一方、ステップS201において目標セレ
クト位置が第1のセレクト位置SP1(後進ー第1速セ
レクト位置)でない場合には、コントローラ10はステ
ップS203に進んで目標セレクト位置が第2のセレク
ト位置SP2(第2速ー第3速セレクト位置)が否かを
チェックする。ステップS203において目標セレクト
位置が第2のセレクト位置SP2(第2速ー第3速セレ
クト位置)の場合は、コントローラ10はステップS2
04に進んでセレクト位置検出センサー35(SES)
からの出力電圧(VS)が第2のセレクト位置SP2
(第2速ー第3速セレクト位置)に対応する出力電圧V
S2より大きいか否か、即ちセレクトアクチュエータ3
の作動位置が第2のセレクト位置SP2(第2速ー第3
速セレクト位置)より第3のセレクト位置SP3(第4
速ー第5速セレクト位置)側であるか否かをチェックす
る。ステップS204においてセレクト位置検出センサ
ー35(SES)からの出力電圧(VS)が第2のセレ
クト位置SP2(第2速ー第3速セレクト位置)に対応
する出力電圧VS2より大きい場合は、コントローラ1
0はセレクトアクチュエータ3の作動位置が第2のセレ
クト位置SP2(第2速ー第3速セレクト位置)より第
3のセレクト位置SP3(第4速ー第5速セレクト位
置)側であると判断し、ステップS205に進んで上記
セレクトアクチュエータ3の電動モータ41(M1)を
例えば逆転駆動する。
【0043】ステップS204においてセレクト位置検
出センサー35(SES)からの出力電圧(VS)が第
2のセレクト位置SP2(第2速ー第3速セレクト位
置)に対応する出力電圧VS2より大きくない場合は、
コントローラ10はステップS206に進んでセレクト
位置検出センサー35(SES)からの出力電圧(V
S)が第2のセレクト位置SP2(第2速ー第3速セレ
クト位置)に対応する出力電圧VS2より小さいか否
か、即ちセレクトアクチュエータ3の作動位置が第2の
セレクト位置SP2(第2速ー第3速セレクト位置)よ
り第1のセレクト位置SP1(後進ー第1速セレクト位
置)側であるか否かをチェックする。ステップS206
においてセレクト位置検出センサー35(SES)から
の出力電圧(VS)が第2のセレクト位置SP2(第2
速ー第3速セレクト位置)に対応する出力電圧VS2よ
り小さい場合は、コントローラ10はセレクトアクチュ
エータ3の作動位置が第2のセレクト位置SP2(第2
速ー第3速セレクト位置)より第1のセレクト位置SP
1(後進ー第1速セレクト位置)側であると判断し、ス
テップS207に進んで上記セレクトアクチュエータ3
の電動モータ41(M1)を例えば正転駆動する。
【0044】上記ステップS203において目標セレク
ト位置が第2のセレクト位置SP2(第2速ー第3速セ
レクト位置)でない場合には、目標変速段指示手段6に
よって指示された目標変速段が第3速または第5速であ
り、コントローラ10は目標セレクト位置が第3のセレ
クト位置SP3(第4速ー第5速セレクト位置)と判断
し、ステップS208に進んで上記セレクトアクチュエ
ータ3の電動モータ41(M1)を例えば正転駆動す
る。
【0045】以上のようにして目標セレクト位置に作動
すべくセレクトアクチュエータ3の電動モータ41(M
1)を正転または逆転駆動したら、コントローラ10は
ステップS209に進んで現在のセレクト位置が目標セ
レクト位置に合致しているか否かをチェックする。現在
のセレクト位置が目標セレクト位置に合致した場合に
は、コントローラ10は目標変速段へのシフト操作が可
能であると判断し、ステップS210に進んでセレクト
アクチュエータ3の電動モータ41(M1)の駆動を停
止する。一方、ステップS209において現在のセレク
ト位置が目標セレクト位置に合致しない場合には、コン
トローラ10はステップS201に戻って現在のセレク
ト位置が目標セレクト位置に合致するまでステップS2
01乃至ステップS210を繰り返し実行する。
【0046】図8および図9に戻って、上記ステップS
16においてシフトストローク位置Pがニュートラル範
囲(P5≦P<P7)でない場合には、コントローラ1
0はステップS21に進んでシフトストローク位置Pが
P7以上でP10より小さいか否か、即ちクラッチスリ
ーブ252とドッグ歯242aとの噛合が外れギヤ抜き
が完了したか否かをチェックする。ステップS21にお
いてシフトストローク位置PがP7以上でP10より小
さい場合には、コントローラ10はクラッチスリーブ2
52とドッグ歯242aとの噛合が外れギヤ抜きが完了
したものと判断し、ステップS22に進んでP5または
P7までの間にシフトアクチュエータ4の電動モータ4
1(M2)に印加する電圧を徐々に下げてP5またはP
7でV4の電圧とする。そして、コントローラ10はス
テップS23に進んで、シフトストローク位置Pがニュ
ートラル範囲(P5≦P<P7)に達したか否かをチェ
ックする。シフトストローク位置Pがニュートラル範囲
(P5≦P<P7)に達したならば、コントローラ10
はステップS24に進んでセレクト位置検出センサー3
5(SES)からの検出信号に基づいて現在のセレクト
位置が目標セレクト位置に合致しているか否かをチェッ
クする。ステップS24において現在のセレクト位置が
目標セレクト位置に合致している場合には、コントロー
ラ10はステップS25に進んでシフトアクチュエータ
4の電動モータ41(M2)を上記V4の駆動電圧で継
続して駆動する。一方、ステップS24において現在の
セレクト位置が目標セレクト位置に合致していない場合
には、セレクト操作を行う必要があるため、コントロー
ラ10はステップS26に進んでシフトアクチュエータ
4の電動モータ41(M2)の駆動を停止する。そし
て、コントローラ10はステップS20に進んでセレク
ト制御を実行する。
【0047】上記ステップS21においてシフトストロ
ーク位置PがP7以上でP10より小さい状態でない場
合には、コントローラ10はクラッチスリーブ252と
ドッグ歯242aとが噛合中でありギヤ抜き時の作動力
が必要であると判断し、ステップS27に進んでシフト
アクチュエータ4の電動モータ41(M2)をギヤ抜き
時における駆動電圧(V1)で駆動する。
【0048】次に、上記ステップS8において目標変速
段が第1速、第3速、第5速のいずれかでない場合につ
いて説明する。ステップS8において目標変速段が第1
速、第3速、第5速のいずれかでない場合には、コント
ローラ10はステップS28に進んで目標変速段が後
進、第2速、第4速の何れかであるか否かをチェックす
る。ステップS28において目標変速段が後進、第2
速、第4速の何れかでない場合には、コントローラ10
は変速意思がないものと判断し、ステップS6に進んで
シフトアクチュエータ4の電動モータ41(M2)を停
止して終了する。
【0049】ステップS28において目標変速段が後
進、第2速、第4速の何れかである場合には、コントロ
ーラ10はステップS29に進んでシフトアクチュエー
タ4の電動モータ41(M2)の回転方向を逆転に設定
し、更にステップS30に進んでシフトストロークセン
サー45(SS)によって検出されたシフトストローク
位置PがP10以上か否か、即ちクラッチスリーブ25
2がドッグ歯242aのチャンファ後端よりギヤイン側
か否かをチェックする。ステップS30においてシフト
ストローク位置PがP10より大きい場合には、コント
ローラ10はクラッチスリーブ252がドッグ歯242
aのチャンファ後端よりギヤイン側にあり、大きな作動
力は必要ないと判断し、上記ステップS11に進んでシ
フトアクチュエータ4の電動モータ41(M2)に印加
する電圧を徐々に低下してシフトストローク位置PがP
11に達したら電圧を零(0)にする。
【0050】ステップS30においてシフトストローク
位置PがP10より小さい場合には、コントローラ10
はステップS31に進んでシフトストローク位置PがP
7以上でP7aより小さいか否か、即ちクラッチスリー
ブ252が同期範囲にあるか否かをチェックする。ステ
ップS31においてシフトストローク位置PがP7以上
でP7aより小さい場合には、コントローラ10はクラ
ッチスリーブ252が同期範囲にありギヤイン時の同期
範囲における作動力が必要があると判断し、上記ステッ
プS13に進みシフトアクチュエータ4の電動モータ4
1(M2)を上記ステップS3で演算したギヤイン時の
同期範囲における駆動電圧(V3)で駆動する。
【0051】上記ステップS31においてシフトストロ
ーク位置PがP7以上でP7aより小さい状態でない場
合には、コントローラ10はステップS32に進んでシ
フトストローク位置PがP7a以上でP10より小さい
か否か、即ちクラッチスリーブ252が同期終了位置か
らドック歯のチャンファとの係合位置の範囲にあるか否
かをチェックする。ステップS32においてシフトスト
ローク位置PがP7a以上でP10より小さい場合に
は、コントローラ10はクラッチスリーブ252が同期
終了位置からドック歯のチャンファとの係合位置の範囲
にありギヤイン時のドック歯との係合範囲における作動
力が必要があると判断し、上記ステップS15に進みシ
フトアクチュエータ4の電動モータ41(M2)を上記
V2の駆動電圧で駆動する。
【0052】上記ステップS32においてシフトストロ
ーク位置PがP7a以上でP10より小さい状態でない
場合には、コントローラ10はステップS33に進んで
シフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P5≦P
<P7)か否かをチェックする。ステップS33におい
てシフトストローク位置Pがニュートラル範囲(P5≦
P<P7)の場合には、コントローラ10は上記ステッ
プS17に進んでステップS17乃至ステップS20を
実行する。
【0053】ステップS33においてシフトストローク
位置Pがニュートラル範囲(P5≦P<P7)でない場
合には、コントローラ10はステップS34に進んでシ
フトストローク位置PがP2以上でP5より小さいか否
か、即ちクラッチスリーブ252とドッグ歯241aと
の噛合が外れギヤ抜きが完了したか否かをチェックす
る。ステップS34においてシフトストローク位置Pが
P2以上でP5より小さい場合には、コントローラ10
はクラッチスリーブ252とドッグ歯241aとの噛合
が外れギヤ抜きが完了したものと判断し、上記ステップ
S22に進んでステップS22乃至ステップS24を実
行する。
【0054】上記ステップS34においてシフトストロ
ーク位置PがP2以上でP5より小さい状態でない場合
には、コントローラ10はクラッチスリーブ252とド
ッグ歯241aとが噛合中でありギヤ抜き時の作動力が
必要であると判断し、上記ステップS25に進んでシフ
トアクチュエータ4の電動モータ41(M2)をギヤ抜
き時における駆動電圧(V1)で駆動する。
【0055】次に、上記コントローラ10の変速制御に
おける第2の実施形態について、図12に示すフローチ
ャートを参照して説明する。なお、第2の実施形態にお
ける図12に示すフローチャートは、上述した図7乃至
図9に示す第1の実施形態のフローチャートにおけるス
テップS1乃至ステップS3に対応するものである。第
2の実施形態は、第1の実施形態における上記ステップ
S3の目標変速段へのギヤイン時の同期範囲におけるシ
フトアクチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動
電圧(V3)の求め方が相違するだけで、その他の各ス
テップは第1の実施形態と実質的に同一である。第2の
実施形態においては、図12に示すフローチャートにお
けるステップS302に示すように同期回転速度差
(N)の絶対値に対応する駆動電力(V3)を設定した
同期範囲における駆動電力マップを備え、この駆動電力
マップがコントローラ10のリードオンリメモリ(RO
M)102に格納されている。図12のフローチャート
で示す第2の実施形態においては、上記第1の実施形態
と同様に、コントローラ10はステップS1においてク
ラッチペダルスイッチ91(SW3)がONされている
か否か、即ちクラッチペダル9が踏み込まれてクラッチ
が断されたか否かをチェックする。ステップS1におい
てクラッチペダルスイッチ91(SW3)がONされて
いるならば、コントローラ10はクラッチが断され変速
意思があるものと判断して、ステップS301に進んで
変速指示の有無をチェックする。変速指示の有無は、目
標変速段指示手段6からの変速指示信号によって確認す
ることができる。ステップS301において目標変速段
指示手段6からの変速指示信号が確認された場合には、
ステップS302に進んでギヤイン時の同期範囲におけ
るシフトアクチュエータ4の電動モータ41(M2)の
駆動電圧(V3)を上述した同期回転速度差(N)の絶
対値に対応する駆動電力(V3)を設定した同期範囲に
おける駆動電力マップから求める。同期回転速度差
(N)の絶対値は、上述したように上記入力軸回転速度
検出センサー7(ISS)および出力軸回転速度検出セ
ンサー8(OSS)からの検出信号とギヤインする目標
変速段の変速歯車のギヤ比(i)から求めることができ
る(|同期回転速度差(N)|=(入力軸回転速度/ギ
ヤ比)−出力軸回転速度)。なお、ギヤインする目標変
速段は、目標変速段指示手段6によって指定された目標
変速段指示信号に基づいて特定することができる。この
ようにして、同期回転速度差(N)の絶対値を演算する
ことにより、上記ステップS301に示す駆動電力マッ
プから目標変速段へのギヤイン時の同期範囲におけるシ
フトアクチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動
電圧(V3)を求めることができる。
【0056】以上のように第2の実施形態においては、
同期回転速度差(N)の絶対値に対応する駆動電力(V
3)を設定した同期範囲における駆動電力マップを備
え、目標変速段へのギヤイン時の同期範囲における駆動
電圧(V3)は、同期回転速度差(N)に基づいて上記
駆動電力マップから求められる。従って、目標変速段へ
のギヤイン時の同期範囲においては、上記第1の実施形
態と同様に同期回転速度差(N)に対応したシフトアク
チュエータ4の作動力を得ることができる。以上のよう
にして、上記ステップS1乃至ステップS302を実行
することにより、駆動電力マップからギヤイン時の同期
範囲におけるシフトアクチュエータ4の電動モータ41
(M2)の駆動電圧(V3)を求めたならば、図7乃至
図9のフローチャートに示す第1の実施形態におけるス
テップS5に進んでステップS5乃至ステップS32を
実行する。
【0057】次に、上記コントローラ10の変速制御に
おける第3の実施形態について、図13に示すフローチ
ャートを参照して説明する。なお、第3の実施形態にお
ける図13に示すフローチャートは、上述した図12に
示す第2の実施形態のフローチャートにおけるステップ
S1乃至ステップS302に対応するものである。第2
の実施形態においては同期回転速度差の絶対値に対応す
る駆動電力(V3)を設定した同期範囲における駆動電
力マップが一つであるが、第3の実施形態は同期回転速
度差(N)の絶対値に対応する駆動電力(V3)を設定
した同期範囲における駆動電力マップをシフトアップ用
とシフトダウン用の2種類備えている。即ち、図13に
示す第3の実施形態においては、ステップS314に示
すシフトアップ用駆動電力マップと、ステップS314
に示すシフトダウン用駆動電力マップを備え、この駆動
電力マップがコントローラ10のリードオンリメモリ
(ROM)102に格納されている。なお、シフトダウ
ン用駆動電力マップはシフトアップ用駆動電力マップよ
り同期回転速度差(N)の絶対値に対する駆動電力(V
3)の値が大きくなるように設定されている。従って、
シフトダウン時の方がシフトアップ時よりシフトアクチ
ュエータ4の電動モータ41(M2)によるシフトアシ
スト力が大きくなる。これは、各変速歯車と噛み合って
いるカウンター歯車が潤滑油を攪拌することによる攪拌
抵抗が、シフトアップ時には同期作用には有利に働くよ
うに作用しシフトダウン時には同期作用に不利に働くよ
うに作用するため、同じ同期回転速度差(N)であれば
シフトアップ時よりもシフトダウン時の方が大きな作動
力を作用させることが望ましいからである。
【0058】上述したように同期回転速度差(N)の絶
対値に対応する駆動電力(V3)を設定した同期範囲に
おける駆動電力マップをシフトアップ用とシフトダウン
用の2種類備えた第3の実施形態について、図13に示
すフローチャートに従って説明する。先ず、上記第1の
実施形態乃至第2の実施形態と同様に、コントローラ1
0はステップS1においてクラッチペダルスイッチ91
(SW3)がONされているか否か、即ちクラッチペダ
ル9が踏み込まれてクラッチが断されたか否かをチェッ
クする。ステップS1においてクラッチペダルスイッチ
91(SW3)がONされているならば、コントローラ
10はクラッチが断され変速意思があるものと判断し
て、ステップS311に進んで変速指示の有無をチェッ
クする。変速指示の有無は、目標変速段指示手段6から
の変速指示信号によって確認することができる。ステッ
プS311において変速指示が有る場合には、コントロ
ーラ10はステップS312に進んでこれからギヤイン
する目標変速段がシフトアップか否かをチェックする。
このシフトアップか否かは、目標変速段指示手段6によ
って指示された目標変速段とこれまでギヤインしていた
変速歯車(現変速段)とによって判定することができ
る。また、シフトアップか否かは、同期側(クラッチス
リーブ)回転速度と被同期側(ギヤインする変速歯車)
回転速度を比較することによって判定することができ
る。即ち、同期側であるクラッチスリーブの回転速度
は、出力軸回転速度と同一であるから出力軸回転速度検
出センサー8(OSS)からの検出信号によって得るこ
とができる。また、被同期側である目標変速段の変速歯
車の回転速度は、入力軸回転速度をギヤ比で除算(入力
軸回転速度/ギヤ比)して求められるので、入力軸回転
速度検出センサー7(ISS)からの検出信号とリード
オンリメモリ(ROM)102に格納された各変速歯車
のギヤ比によって求めることができる。そして、同期側
であるクラッチスリーブの回転速度が被同期側である目
標変速段の変速歯車の回転速度より大きい場合はシフト
ダウンであると判定し、同期側であるクラッチスリーブ
の回転速度が被同期側である目標変速段の変速歯車の回
転速度より小さい場合はシフトアップであると判定す
る。
【0059】上記ステップS312においてこれからギ
ヤインする変速歯車がシフトアップであると判定した場
合には、コントローラ10はステップS313に進ん
で、目標変速段へのギヤイン時の同期範囲におけるシフ
トアクチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動電
圧(V3)を上述した同期回転速度差(N)の絶対値に
対応する駆動電力(V3)を設定した同期範囲における
シフトアップ用駆動電力マップから求める。同期回転速
度差(N)の絶対値は、上述したように上記入力軸回転
速度検出センサー7(ISS)および出力軸回転速度検
出センサー8(OSS)からの検出信号と目標変速段即
ちこれからギヤインする変速歯車のギヤ比(i)から求
めることができる(|同期回転速度差(N)|=(入力
軸回転速度/ギヤ比)−出力軸回転速度)。なお、目標
変速段は、上述したように目標変速段指示手段6からの
指示信号によって特定することができる。上記ステップ
S312において目標変速段がシフトアップでない、即
ちシフトダウンであると判定した場合には、コントロー
ラ10はステップS314に進んで目標変速段へのギヤ
イン時の同期範囲におけるシフトアクチュエータ4の電
動モータ41(M2)の駆動電圧(V3)を上述した同
期回転速度差(N)の絶対値に対応する駆動電力(V
3)を設定した同期範囲におけるシフトダウン用駆動電
力マップから求める。
【0060】以上のように第3の実施形態においては、
同期回転速度差(N)の絶対値に対応する駆動電力(V
3)を設定した同期範囲におけるシフトアップ用駆動電
力マップおよびシフトダウン用駆動電力マップ備え、目
標変速段へのギヤイン時の同期範囲におけるシフトアク
チュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動電圧(V
3)は、同期初期における同期回転速度差(N)に基づ
いてシフトアップ用駆動電力マップおよびシフトダウン
用駆動電力マップから求められる。従って、目標変速段
へのギヤイン時の同期範囲においては、同期回転速度差
(N)およびシフトアップまたはシフトダウンに対応し
たシフトアクチュエータ4の作動力を得ることができ
る。以上のようにして、上記ステップS1乃至ステップ
S314を実行することにより、シフトアップとシフト
ダウン別に設定された駆動電力マップから目標変速段へ
のギヤイン時の同期範囲におけるシフトアクチュエータ
4の電動モータ41(M2)の駆動電圧(V3)を求め
たならば、上記図7乃至図9のフローチャートに示す第
1の実施形態におけるステップS5に進んでステップS
5乃至ステップS27を実行する。
【0061】次に、上記コントローラ10の変速制御に
おける第4の実施形態について、図14および図15に
示すフローチャートを参照して説明する。なお、第4の
実施形態における図14および図15に示すフローチャ
ートは、上述した図12に示す第2の実施形態のフロー
チャートにおけるステップS1乃至ステップS301に
対応するものである。第2の実施形態においては同期回
転速度差(N)の絶対値に対応する駆動電力(V3)を
設定した同期範囲における駆動電力マップが一つである
が、第4の実施形態は同期回転速度差(N)の絶対値に
対応する駆動電力(V3)を設定した同期範囲における
駆動電力マップを各変速段の変速歯車毎に備えている。
即ち、図14および図15に示す第4の実施形態におい
ては、ステップS322に示す1速用駆動電力マップ
と、ステップS324に示す2速用駆動電力マップと、
ステップS326に示す3速用駆動電力マップと、ステ
ップS328に示す4速用駆動電力マップと、ステップ
S330に示す5速用駆動電力マップと、ステップS3
31に示す後進用駆動電力マップを備え、この駆動電力
マップがコントローラ10のリードオンリメモリ(RO
M)102に格納されている。なお、各駆動電力マップ
は、各変速段の変速歯車のギヤ比が大きい低速段ほど同
期回転速度差(N)の絶対値に対する駆動電力(V3)
の値が大きくなるように設定されている。従って、変速
段の変速歯車のギヤ比が大きいシフトアクチュエータ4
の電動モータ41(M2)による作動力が大きくなる。
【0062】上述したように同期回転速度差(N)の絶
対値に対応する駆動電力(V3)を設定した同期範囲に
おける駆動電力マップを各変速歯車毎に備えた第4の実
施形態について、図14および図15に示すフローチャ
ートに従って説明する。先ず、上記第1の実施形態およ
び第2の実施形態と同様に、コントローラ10はステッ
プS1においてクラッチペダルスイッチ91(SW3)
がONされているか否か、即ちクラッチペダル9が踏み
込まれてクラッチが断されたか否かをチェックする。ス
テップS1においてクラッチペダルスイッチ91(SW
3)がONされているならば、コントローラ10はクラ
ッチが断され変速意思があるものと判断して、ステップ
S321に進んで目標変速段が1速であるか否かをチェ
ックする。目標変速段は、目標変速段指示手段6からの
変速指示信号によって特定することができる。ステップ
S321において目標変速段が1速である場合には、コ
ントローラ10はステップS322に進んで1速用駆動
電力マップからギヤイン時の同期範囲における同期回転
速度差(N)の絶対値に対応するシフトアクチュエータ
4の電動モータ41(M2)の駆動電圧(V3)を求め
る。このとき、同期回転速度差(N)の絶対値は、上述
したように上記入力軸回転速度検出センサー7(IS
S)および出力軸回転速度検出センサー8(OSS)か
らの検出信号とギヤインする目標変速段の変速歯車(今
回は1速歯車)のギヤ比から求めることができる(|同
期回転速度差(N)|=(入力軸回転速度/ギヤ比)−
出力軸回転速度)。
【0063】上記ステップS321において目標変速段
が1速でない場合には、コントローラ10はステップS
323に進んで目標変速段が2速であるか否かをチェッ
クする。ステップS323において目標変速段が2速で
ある場合には、コントローラ10はステップS324に
進んで2速用駆動電力マップからギヤイン時の同期範囲
における同期回転速度差(N)の絶対値に対応するシフ
トアクチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動電
圧(V3)を求める。
【0064】上記ステップS323において目標変速段
が2速でない場合には、コントローラ10はステップS
325に進んで目標変速段が3速であるか否かをチェッ
クする。ステップS325において目標変速段が3速で
ある場合には、コントローラ10はステップS326に
進んで3速用駆動電力マップからギヤイン時の同期範囲
における同期回転速度差(N)の絶対値に対応するシフ
トアクチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動電
圧(V3)を求める。
【0065】上記ステップS325において目標変速段
が3速でない場合には、コントローラ10はステップS
327に進んで目標変速段が4速であるか否かをチェッ
クする。ステップS327において目標変速段が4速で
ある場合には、コントローラ10はステップS328に
進んで4速用駆動電力マップからギヤイン時の同期範囲
における同期回転速度差(N)の絶対値に対応するシフ
トアクチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動電
圧(V3)を求める。
【0066】上記ステップS327において目標変速段
が4速でない場合には、コントローラ10はステップS
329に進んで目標変速段が5速であるか否かをチェッ
クする。ステップS339において目標変速段が5速で
ある場合には、コントローラ10はステップS330に
進んで5速用駆動電力マップからギヤイン時の同期範囲
における同期回転速度差(N)の絶対値に対応するシフ
トアクチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動電
圧(V3)を求める。
【0067】上記ステップS329において目標変速段
が5速でない場合には、コントローラ10は目標変速段
指示手段6によって指示された目標変速段は後進段であ
ると判断し、ステップS331に進んで後進用駆動電力
マップからギヤイン時の同期範囲における同期回転速度
差(N)の絶対値に対応するシフトアクチュエータ4の
電動モータ41(M2)の駆動電圧(V3)を求める。
【0068】以上のように第4の実施形態においては、
同期回転速度差(N)の絶対値に対応する駆動電力(V
3)を設定した同期範囲における駆動電力マップを各変
速歯車毎に備え、ギヤイン時の同期範囲におけシフトア
クチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動電圧
(V3)は、同期初期における同期回転速度差(N)に
基づいて各変速歯車毎に設定された駆動電力マップから
求められる。従って、ギヤイン時の同期範囲において
は、同期回転速度差(N)および各変速歯車に対応した
シフトアクチュエータ4の作動力を得ることができる。
以上のようにして、上記ステップS1乃至ステップS3
31を実行することにより、各変速歯車毎に設定された
駆動電力マップからギヤイン時の同期範囲における電動
モータ81(M1)の駆動電圧(V3)を求めたなら
ば、上記図7乃至図9フローチャートに示す第1の実施
形態におけるステップS5に進んでステップS5乃至ス
テップS27を実行する。
【0069】次に、変速操作時における上記コントロー
ラ10のシフトアシスト制御における第5の実施形態に
ついて、図16および図17に示すフローチャートを参
照して説明する。なお、第5の実施形態は、上記図13
に示す第3の実施形態と図14および図15に示す第4
の実施形態の技術思想を組み合われたもので、同期回転
速度差(N)の絶対値に対応する駆動電力(V3)を設
定した同期範囲における駆動電力マップを各変速歯車毎
に備えているとともに、中間変速歯車(図示の実施形態
においては2速、3速、4速)についてはそれぞれシフ
トアップ用とシフトダウン用の2種類の駆動電力マップ
を備えている。即ち、図16および図17に示す第5の
実施形態においては、ステップS342に示す1速用駆
動電力マップと、ステップS345に示す2速シフトア
ップ用駆動電力マップと、ステップS346に示す2速
シフトダウン用駆動電力マップと、ステップS349に
示す3速シフトアップ用駆動電力マップと、ステップS
350に示す3速シフトダウン用駆動電力マップと、ス
テップS353に示す4速シフトアップ用駆動電力マッ
プと、ステップS354に示す4速シフトダウン用駆動
電力マップと、ステップS356に示す5速用駆動電力
マップと、ステップS357に示す後進用駆動電力マッ
プを備え、これらの駆動電力マップがコントローラ10
のリードオンリメモリ(ROM)102に格納されてい
る。なお、ステップS342に示す1速用駆動電力マッ
プは、シフトアップは存在しないのでシフトダウン用に
相当する1種類の駆動電力マップが設定されている。ま
た、ステップS356に示す5速用駆動電力マップは、
シフトダウンは存在しないのでシフトアップ用に相当す
る1種類の駆動電力マップが設定されている。更に、ス
テップS357に示す後進用駆動電力マップは、シフト
アップもシフトダウンも存在しないのでギヤ比(i)に
相当する1種類の駆動電力マップが設定されている。
【0070】上述したように同期回転速度差の絶対値に
対応する駆動電力(V3)を設定した同期範囲における
駆動電力マップを各変速歯車毎に備えているとともに、
中間変速歯車(2速、3速、4速)についてはそれぞれ
シフトアップ用とシフトダウン用の2種類の駆動電力マ
ップを備えた第5の実施形態について、図16および図
17に示すフローチャートに従って説明する。先ず、上
記各実施形態と同様に、コントローラ10はステップS
1においてクラッチペダルスイッチ91(SW3)がO
Nされているか否か、即ちクラッチペダル9が踏み込ま
れてクラッチが断されたか否かをチェックする。ステッ
プS1においてクラッチペダルスイッチ91(SW3)
がONされているならば、コントローラ10はクラッチ
が断され変速意思があるものと判断して、ステップS3
41に進んで目標変速段が1速であるか否かをチェック
する。目標変速段は、目標変速段指示手段6からの変速
指示信号によって特定することができる。ステップS3
41において目標変速段が1速である場合には、コント
ローラ10はステップS342に進んで1速用駆動電力
マップからギヤイン時の同期範囲における同期回転速度
差(N)の絶対値に対応するシフトアクチュエータ4の
電動モータ41(M2)の駆動電圧(V3)を求める。
このとき、同期回転速度差(N)の絶対値は、上述した
ように上記入力軸回転速度検出センサー7(ISS)お
よび出力軸回転速度検出センサー8(OSS)からの検
出信号とギヤインする目標変速段の変速歯車(今回は1
速歯車)のギヤ比から求めることができる(|同期回転
速度差(N)|=(入力軸回転速度/ギヤ比)−出力軸
回転速度)。
【0071】上記ステップS341において目標変速段
が1速でない場合には、コントローラ10はステップS
343に進んで目標変速段が2速であるか否かをチェッ
クする。ステップS343において目標変速段が2速で
ある場合には、コントローラ10はステップS344に
進んでこれからギヤインする目標変速段がシフトアップ
か否かをチェックする。このシフトアップか否かは、目
標変速段指示手段6によって指示された目標変速段とこ
れまでギヤインしていた変速歯車(現変速段)とによっ
て判定することができる。ステップS344においてれ
からギヤインする目標変速段がシフトアップの場合に
は、コントローラ10はステップS345に進んで2速
シフトアップ用駆動電力マップからギヤイン時の同期範
囲における同期回転速度差(N)の絶対値に対応するシ
フトアクチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動
電圧(V3)を求める。上記ステップS344において
目標変速段がシフトアップでない、即ちシフトダウンで
あると判定した場合には、コントローラ10はステップ
S346に進んで2速シフトダウン用駆動電力マップか
らギヤイン時の同期範囲における同期回転速度差(N)
の絶対値に対応するシフトアクチュエータ4の電動モー
タ41(M2)の駆動電圧(V3)を求める。
【0072】上記ステップS343において目標変速段
が2速でない場合には、コントローラ10はステップS
347に進んで目標変速段が3速であるか否かをチェッ
クする。ステップS347において目標変速段が3速で
ある場合には、コントローラ10はステップS348に
進んでれからギヤインする目標変速段がシフトアップか
否かをチェックする。ステップS348においてこれか
らギヤインする目標変速段がシフトアップの場合には、
コントローラ10はステップS349に進んで3速シフ
トアップ用駆動電力マップからギヤイン時の同期範囲に
おける同期回転速度差(N)の絶対値に対応するシフト
アクチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動電圧
(V3)を求める。上記ステップS348において目標
変速段がシフトアップでない、即ちシフトダウンである
と判定した場合には、コントローラ10はステップS3
50に進んで3速シフトダウン用駆動電力マップからギ
ヤイン時の同期範囲における同期回転速度差(N)の絶
対値に対応するシフトアクチュエータ4の電動モータ4
1(M2)の駆動電圧(V3)を求める。
【0073】上記ステップS347において目標変速段
が3速でない場合には、コントローラ10はステップS
351に進んで目標変速段が4速であるか否かをチェッ
クする。ステップS351において目標変速段が4速で
ある場合には、コントローラ10はステップS352に
進んでれからギヤインする目標変速段がシフトアップか
否かをチェックする。ステップS352においてこれか
らギヤインする目標変速段がシフトアップの場合には、
コントローラ10はステップS353に進んで4速シフ
トアップ用駆動電力マップからギヤイン時の同期範囲に
おける同期回転速度差(N)の絶対値に対応するシフト
アクチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動電圧
(V3)を求める。上記ステップS352において目標
変速段がシフトアップでない、即ちシフトダウンである
と判定した場合には、コントローラ10はステップS3
54に進んで4速シフトダウン用駆動電力マップからギ
ヤイン時の同期範囲における同期回転速度差(N)の絶
対値に対応するシフトアクチュエータ4の電動モータ4
1(M2)の駆動電圧(V3)を求める。
【0074】上記ステップS351において目標変速段
が4速でない場合には、コントローラ10はステップS
355に進んで目標変速段が5速であるか否かをチェッ
クする。ステップS355において目標変速段が5速で
ある場合には、コントローラ10はステップS356に
進んで5速用駆動電力マップからギヤイン時の同期範囲
における同期回転速度差(N)の絶対値に対応するシフ
トアクチュエータ4の電動モータ41(M2)の駆動電
圧(V3)を求める。
【0075】上記ステップS355において目標変速段
が5速でない場合には、コントローラ10は目標変速段
指示手段6によって指示された目標変速段は後進段であ
ると判断し、ステップS357に進んで後進用駆動電力
マップからギヤイン時の同期範囲における同期回転速度
差(N)の絶対値に対応するシフトアクチュエータ4の
電動モータ41(M2)の駆動電圧(V3)を求める。
【0076】以上のように第5の実施形態においては、
同期回転速度差(N)の絶対値に対応する駆動電力(V
3)を設定した同期範囲における駆動電力マップを各変
速歯車毎に備えているとともに、中間変速歯車について
はそれぞれシフトアップ用とシフトダウン用の2種類の
駆動電力マップを備え、ギヤイン時の同期範囲における
電動モータ81(M1)の駆動電圧(V3)は、同期初
期における同期回転速度差(N)に基づいて上記各駆動
電力マップから求められる。従って、目標変速段へのギ
ヤイン時の同期範囲においては、同期回転速度差(N)
および各変速段に対応するとともにシフトアップまたは
シフトダウンに対応したシフトアクチュエータ4の作動
力を得ることができる。以上のようにして、上記ステッ
プS1乃至ステップS357を実行することにより、各
変速歯車毎に設定された駆動電力マップからギヤイン時
の同期範囲における電動モータ81(M1)の駆動電圧
(V3)を求めたならば、上記図7乃至図9のフローチ
ャートに示す第1の実施形態におけるステップS5に進
んでステップS5乃至ステップS27を実行する。
【0077】以上、本発明を図示の実施形態に基づいて
説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるもので
はない。例えば、図示の実施形態においては、シフトア
クチュエータとして電動モータを用いた例を示したが、
シフトアアクチュエータとしては流体圧作動式アクチュ
エータやソレノイド式アクチュエータ等他の形式のアク
チュエータを使用することもできる。
【0078】
【発明の効果】本発明による変速機の変速制御装置は以
上のように構成されているので、以下に述べる作用効果
を奏する。
【0079】即ち、本発明による変速機の変速制御装置
は、シフトアクチュエータの駆動力をシフトストローク
位置に対応して決定するとともに、ギヤイン時の同期範
囲におけるシフトアクチュエータの駆動力を入力軸回転
速度とギヤインする変速歯車のギヤ比および出力軸回転
速度に基づいて同期回転速度差を演算し、該演算された
同期回転速度差に基づいて決定するので、同期回転速度
差に対応した作動力を得ることができる。従って、目標
変速段指示手段による変速指示から変速動作が完了する
までの変速時間を常に略同一にすることができる。
【0080】また、本発明による変速機の変速制御装置
は、同期回転速度差に対応する駆動力を設定した同期範
囲における駆動力マップを備え、シフトアクチュエータ
の駆動力をシフトストローク位置に対応して決定すると
ともに、入力軸回転速度とギヤインする変速歯車のギヤ
比および出力軸回転速度に基づいて同期回転速度差を演
算し、上記駆動力マップから該演算された同期回転速度
差に対応する同期範囲の駆動力を決定するので、ギヤイ
ン時の同期範囲においては、同期回転速度差に対応した
作動力を得ることができる。従って、目標変速段指示手
段による変速指示から変速動作が完了するまでの変速時
間を常に略同一にすることができる。
【0081】更に、本発明による変速機の変速制御装置
は、同期回転速度差に対応するシフトアップ時の駆動力
を設定した同期範囲におけるシフトアップ用駆動力マッ
プおよびシフトダウン時の駆動力を設定した同期範囲に
おけるシフトダウン用駆動力マップとを備え、シフトア
クチュエータの駆動力をシフトストローク位置に対応し
て決定するとともに、シフトアップ・シフトダウン判定
手段の判定に基づきシフトアップ用駆動力マップかシフ
トダウン用駆動力マップを選択し、入力軸回転速度とギ
ヤインする変速歯車のギヤ比および出力軸回転速度に基
づいて同期回転速度差を演算し、選択した駆動力マップ
から該演算された同期回転速度差に対応する同期範囲の
駆動力を決定するので、ギヤイン時の同期範囲において
は、同期回転速度差およびシフトアップまたはシフトダ
ウンに対応した作動力を得ることができる。従って、目
標変速段指示手段による変速指示から変速動作が完了す
るまでの変速時間を常に略同一にすることができる。
【0082】また、本発明による変速機の変速制御装置
は、変速機の各変速歯車毎に同期回転速度差に対応する
駆動力を設定した同期範囲における駆動力マップを備
え、シフトアクチュエータの駆動力をシフトストローク
位置に対応して決定するとともに、入力軸回転速度とギ
ヤインする変速歯車のギヤ比および出力軸回転速度に基
づいて同期回転速度差を演算し、ギヤインする歯車に対
応する上記駆動力マップから該演算された同期回転速度
差に対応する同期範囲の駆動力を決定するので、ギヤイ
ン時の同期範囲においては、同期回転速度差および各変
速歯車に対応した作動力を得ることができる。従って、
目標変速段指示手段による変速指示から変速動作が完了
するまでの変速時間を常に略同一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された変速機の変速制御の
概略構成図。
【図2】図1に示す変速機の歯車機構を示す概略構成
図。
【図3】図2の変速機に装備される同期装置の断面図。
【図4】図1に示す変速機構の変速操作機構の要部斜視
図。
【図5】図4に示す変速操作機構を作動するセレクトア
クチュエータおよびシフトアクチュエータの要部を破断
して示す平面図。
【図6】図2に示す同期装置のクラッチスリーブのシフ
トストローク位置とシフトアクチュエータの電動モータ
に印加する電圧との関係を示す説明図。
【図7】本発明に従って構成された変速機の変速制御装
置を構成するコントローラのシフトアシスト制御の第1
の実施形態の動作手順を示す一部フローチャート。
【図8】本発明に従って構成された変速機の変速制御装
置を構成するコントローラの変速制御の第1の実施形態
の動作手順を示す一部フローチャート。
【図9】本発明に従って構成された変速機の変速制御装
置を構成するコントローラの変速制御の第1の実施形態
の動作手順を示す一部フローチャート。
【図10】本発明に従って構成された変速機の変速制御
装置を構成するコントローラのセレクト制御の動作手順
を示す一部フローチャート。
【図11】図4に示す変速操作機構のセレクト位置を検
出するセレクト位置検出センサーの出力特性を示す図。
【図12】本発明に従って構成された変速機の変速制御
装置を構成するコントローラの変速制御の第2の実施形
態の動作手順を示す一部フローチャート。
【図13】本発明に従って構成された変速機の変速制御
装置を構成するコントローラの変速制御の第3の実施形
態の動作手順を示す一部フローチャート。
【図14】本発明に従って構成された変速機の変速制御
装置を構成するコントローラの変速制御の第4の実施形
態の動作手順を示す一部フローチャート。
【図15】本発明に従って構成された変速機の変速制御
装置を構成するコントローラの変速制御の第4の実施形
態の動作手順を示す一部フローチャート。
【図16】本発明に従って構成された変速機の変速制御
装置を構成するコントローラの変速制御の第5の実施形
態の動作手順を示す一部フローチャート。
【図17】本発明に従って構成された変速機の変速制御
装置を構成するコントローラの変速制御の第5の実施形
態の動作手順を示す一部フローチャート。
【符号の説明】
2:変速機 21:変速機の入力軸 22:変速機の出力軸 23:変速機のカウンターャフト 241:駆動歯車(5速歯車) 241a:ドッグ歯 242:4速歯車 242a:ドッグ歯 243:3速歯車 244:2速歯車 25a、25b、25c:同期装置 261、262、263、264、265、266:カ
ウンター歯車 251:クラッチハブ 252:クラッチスリーブ 253:キー 254:キースプリング 255、256:シンクロナイザーリング 3:セレクトアクチュエータ 31:電動モータ(M1) 32:雄ねじャフト 33:セレクトブロック 35:セレクト位置検出センサー(SES) 4:シフトアクチュエータ 41:電動モータ(M2) 42:減速機 43:コントロールャフト 45:シフトストロークセンサー(SIS) 5:変速操作機構 51:フトレバー 52、53、54:フトロッド 55、56、57:フトブロック 6:目標変速段指示手段 7:入力軸回転速度検出センサー(ISS) 8:出力軸回転速度検出センサー(OSS) 9:クラッチペダル 91:クラッチペダルスイッチ(SW3) 10:コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J067 AA18 AA21 AB23 AC03 AC08 BA52 BB02 CA07 CA08 CA23 CA32 DB32 EA21 EA31 EA65 FB42 FB62 FB71 GA01 3J552 MA04 MA13 NA01 NB01 PA01 PA20 QB07 SA30 SB38 VA03W VA32W VA37W VA41Z VA74W

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期装置を備えた変速機と、該変速機の
    変速操作を行う変速操作機構と、該変速操作機構をセレ
    クト方向に作動するセレクトアクチュエータと、該変速
    操作機構をシフト方向に作動するシフトアクチュエータ
    と、該変速機の目標変速段を指示する目標変速段指示手
    段と、該目標変速段指示手段からの変速指示に基づいて
    該セレクトアクチュエータおよび該シフトアクチュエー
    タを制御するコントロ ラと、を具備する変速機の変速
    制御装置において、 該変速操作機構のシフトストローク位置を検出するシフ
    トストロークセンサーと、 該変速機の入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度
    検出センサーと、 該変速機の出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度
    検出センサーと、を具備し、 該コントローラは、該目標変速段指示手段と該シフトス
    トロークセンサーと該入力軸回転速度検出センサーおよ
    び該出力軸回転速度検出センサーからの信号に基づい
    て、シフトストローク位置に対応した該シフトアクチュ
    エータの駆動力を決定するとともに、入力軸回転速度と
    目標変速段のギヤ比および出力軸回転速度に基づいて同
    期回転速度差を演算し、該演算された同期回転速度差に
    基づいて同期範囲の該シフトアクチュエータの駆動力を
    決定する、 ことを特徴とする変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 該同期範囲の該シフトアクチュエータの
    駆動力は、該演算された同期回転速度差と目標変速段の
    ギヤ比とに基づいて求められる、請求項1記載の変速機
    の変制御作装置。
  3. 【請求項3】 該シフトアクチュエータは電動モータで
    あり、該コントローラは該同期範囲の該シフトアクチュ
    エータの駆動電力を決定する、請求項1又は2記載の変
    速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 同期装置を備えた変速機と、該変速機の
    変速操作を行う変速操作機構と、該変速操作機構をセレ
    クト方向に作動するセレクトアクチュエータと、該変速
    操作機構をシフト方向に作動するシフトアクチュエータ
    と、該変速機の目標変速段を指示する目標変速段指示手
    段と、該目標変速段指示手段からの変速指示に基づいて
    該セレクトアクチュエータおよび該シフトアクチュエー
    タを制御するコントロ ラと、を具備する変速機の変速
    制御装置において、 該変速操作機構のシフトストローク位置を検出するシフ
    トストロークセンサーと、 該変速機の入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度
    検出センサーと、 該変速機の出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度
    検出センサーと、を具備し、 該コントローラは、同期回転速度差に対応する駆動力を
    設定した同期範囲における駆動力マップを備えており、
    該目標変速段指示手段と該シフトストロークセンサーと
    該入力軸回転速度検出センサーおよび該出力軸回転速度
    検出センサーからの信号に基づいて、シフトストローク
    位置に対応した該シフトアクチュエータの駆動力を決定
    するとともに、入力軸回転速度と目標変速段のギヤ比お
    よび出力軸回転速度に基づいて同期回転速度差を演算
    し、該駆動力マップから該演算された同期回転速度差に
    対応する同期範囲の該シフトアクチュエータの駆動力を
    決定する、 ことを特徴とする変速機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 該シフトアクチュエータは電動モータ
    で、該駆動力マップは駆動電力マップであり、該コント
    ローラは該駆動力マップから該同期範囲の該シフトアク
    チュエータの駆動電力を決定する、請求項4記載の変速
    機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 同期装置を備えた変速機と、該変速機の
    変速操作を行う変速操作機構と、該変速操作機構をセレ
    クト方向に作動するセレクトアクチュエータと、該変速
    操作機構をシフト方向に作動するシフトアクチュエータ
    と、該変速機の目標変速段を指示する目標変速段指示手
    段と、該目標変速段指示手段からの変速指示に基づいて
    該セレクトアクチュエータおよび該シフトアクチュエー
    タを制御するコントロ ラと、を具備する変速機の変速
    制御装置において、 該変速操作機構のシフトストローク位置を検出するシフ
    トストロークセンサーと、 該変速機の入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度
    検出センサーと、 該変速機の出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度
    検出センサーと、を具備し、 該コントローラは、同期回転速度差に対応するシフトア
    ップ時の駆動力を設定した同期範囲におけるシフトアッ
    プ用駆動力マップおよびシフトダウン時の駆動力を設定
    した同期範囲におけるシフトダウン用駆動力マップと、
    該目標変速段指示手段によって指示された目標変速段が
    シフトアップかシフトダウンかを判定するシフトアップ
    ・シフトダウン判定手段を備えており、該目標変速段指
    示手段と該シフトストロークセンサーと該入力軸回転速
    度検出センサーおよび該出力軸回転速度検出センサーか
    らの信号に基づいて、シフトストローク位置に対応した
    該シフトアクチュエータの駆動力を決定するとともに、
    該シフトアップ・シフトダウン判定手段の判定に基づき
    該シフトアップ用駆動電力マップかシフトダウン用駆動
    電力マップを選択し、入力軸回転速度と目標変速段のギ
    ヤ比および出力軸回転速度に基づいて同期回転速度差を
    演算し、選択した駆動力マップから該演算された同期回
    転速度差に対応する同期範囲の該シフトアクチュエータ
    の駆動電力を決定する、 ことを特徴とする変速機の変速制御装置。
  7. 【請求項7】 該シフトアクチュエータは電動モータ
    で、該シフトアップ用駆動力マップおよび該シフトダウ
    ン用駆動力マップはシフトアップ用駆動電力マップおよ
    びシフトダウン用駆動電力マップであり、該コントロー
    ラは該シフトアップ用駆動電力マップおよびシフトダウ
    ン用駆動電力マップから該同期範囲の該シフトアクチュ
    エータの駆動電力を決定する、請求項6記載の変速機の
    変速制御装置。
  8. 【請求項8】 同期装置を備えた変速機と、該変速機の
    変速操作を行う変速操作機構と、該変速機構をセレクト
    方向に作動するセレクトアクチュエータと、該変速操作
    機構をシフト方向に作動するシフトアクチュエータと、
    該変速機の目標変速段を指示する目標変速段指示手段
    と、該目標変速段指示手段からの変速指示に基づいて該
    セレクトアクチュエータおよび該シフトアクチュエータ
    を制御するコントロ ラと、を具備する変速機の変速制
    御装置において、 該変速操作機構のシフトストローク位置を検出するシフ
    トストロークセンサーと、 該変速機の入力軸の回転速度を検出する入力軸回転速度
    検出センサーと、 該変速機の出力軸の回転速度を検出する出力軸回転速度
    検出センサーと、を具備し、 該コントローラは、該変速機の各変速段毎に同期回転速
    度差に対応する駆動力を設定した同期範囲における駆動
    力マップを備えており、該目標変速段指示手段と該シフ
    トストロークセンサーと該入力軸回転速度検出センサー
    および該出力軸回転速度検出センサーからの信号に基づ
    いて、シフトストローク位置に対応した該シフトアクチ
    ュエータの駆動力を決定するとともに、入力軸回転速度
    と目標変速段のギヤ比および出力軸回転速度に基づいて
    同期回転速度差を演算し、目標変速段に対応する該駆動
    力マップから該演算された同期回転速度差に対応する同
    期範囲の該シフトアクチュエータの駆動力を決定する、 ことを特徴とする変速機の変速制御装置。
  9. 【請求項9】 該駆動力マップは中間変速歯車について
    シフトアップ用駆動力マップとシフトダウン用駆動力マ
    ップとを備えており、 該コントローラは、該目標変速段指示手段によって指示
    された目標変速段がシフトアップかシフトダウンかを判
    定するシフトアップ・シフトダウン判定手段を備え、目
    標変速段が中間歯車の場合には、該シフトアップ・シフ
    トダウン判定手段の判定に基づき該シフトアップ用駆動
    力マップかシフトダウン用駆動力マップを選択し、入力
    軸回転速度と目標変速段の変速歯車のギヤ比および出力
    軸回転速度に基づいて同期回転速度差を演算し、選択し
    た駆動力マップから該演算された同期回転速度差に対応
    する同期範囲における該シフトアクチュエータの駆動力
    を決定する、請求項8記載の変速機の変速制御装置。
  10. 【請求項10】 該シフトアクチュエータは電動モータ
    で、該駆動力マップは駆動電力マップであり、該コント
    ローラは該駆動電力マップから該同期範囲の該シフトア
    クチュエータの駆動電力を決定する、請求項8又は9記
    載の変速機の変速制御装置。
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