JP2002147418A - 接合部材 - Google Patents

接合部材

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JP2002147418A
JP2002147418A JP2001078653A JP2001078653A JP2002147418A JP 2002147418 A JP2002147418 A JP 2002147418A JP 2001078653 A JP2001078653 A JP 2001078653A JP 2001078653 A JP2001078653 A JP 2001078653A JP 2002147418 A JP2002147418 A JP 2002147418A
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Tetsuo Shirai
鉄男 白井
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SHIRAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接合力を向上しつつ2枚の板材を簡単に接合又
は取り外しすることができるとともに、これら2枚のう
ち一つに貫通孔を形成できない場合においても対応し得
る接合部材を提供する。 【解決手段】キー部材1及びキー受け部材2から構成さ
れ、キー部材は、頭部3と、頭部3の表面に対し略直交
して延設された軸部4と、軸部4の先端に当該軸部4の
軸線方向に対し略直交する方向に突出して形成されたキ
ー部5とから構成され、キー受け部材2はキー部5に対
応する形状の孔部6を有し、一方の板材W1における貫
通孔H1から軸部4を挿通させ、キー部5を孔部6に挿
通した状態から所定角度回動させて孔部6の開口縁部に
キー部5を係止することにより、二板材を接合するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚の板材を接合
するための接合部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図32に示すように、家具Fu1
と家具Fu2とを連結して並列に設置するには、それぞ
れの家具Fu1、Fu2の側板X及びX’に貫通孔Xa
及びX’aを複数(例えば4つづつ)設け、かかる貫通
孔Xa及びX’aのそれぞれに樹脂部材101及び10
2を介してボルトBを螺合させることにより行われてい
た。
【0003】即ち、図33に示すように、貫通孔Xa及
びX’aの開口縁部には拡径部Xb及びX’bが形成さ
れており、この拡径部Xb及びX’bに樹脂部材101
及び102を嵌合した後、該樹脂部材101及び102
の内周面に形成された雌ネジにボルトBを螺合させてい
たので、ボルトBの頭部が家具Fu1又はFu2の収納
スペースに出っ張らないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の樹脂部材101及び102とボルトBとによる家具
Fu1及びFu2の連結を解いて分解する場合には、固
く螺合されたボルトBをドライバ等で回転させて、樹脂
部材101及び102からボルトBを取り外す必要があ
った為、女性や子供等のようにドライバ等の工具の扱い
に不慣れな者が自分で分解作業を行うことは困難である
とともに、慣れた者であっても、多数の家具の分解及び
連結作業を行う場合にあっては、ボルトBの螺合及び取
り外し作業には手間がかかってしまい、作業性が悪いと
いう問題があった。
【0005】また、かかる問題に着目して、本出願人は
先に、ボルトの螺合を伴わない板材の接合部材について
提案している(特願2000−209202号)が、か
かる接合部材は接合の対象とされる2枚の板材の双方に
貫通孔が形成されていることが前提であるため、一方の
板材に貫通孔が形成されてはいるが他方の板材には貫通
した孔を形成することができない場合に対応できない。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、接合力を向上しつつ2枚の板材を簡単に接合
又は取り外しすることができるとともに、これら2枚の
うち一つに貫通孔を形成できない場合においても対応し
得る接合部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
貫通孔を有する一方の板材と該貫通孔に対応する位置に
貫通孔又は凹部を有する他方の板材とを接合する接合部
材であって、前記一方の板材に形成された貫通孔の径よ
り大きな径の頭部と、該頭部の表面に対し略直交して延
設され、前記一方の板材に形成された貫通孔の径より小
さな径の軸部と、該軸部の先端側に形成され、当該軸部
の軸線方向に対し略直交する方向に突出して形成された
キー部と、前記他方の板材側に形成され、前記キー部に
対応する形状の孔部と、を有し、前記一方の板材におけ
る貫通孔から前記軸部を挿通させ、前記キー部を前記孔
部に挿通した状態から所定角度回動させて前記孔部の開
口縁部にキー部を係止することにより、前記一方の板材
と他方の板材とを接合することを特徴とする。
【0008】かかる構成によれば、一方の板材における
貫通孔から軸部を挿通させ、キー部を孔部に挿通した状
態から所定角度回動させて孔部の開口縁部にキー部を係
止すると、頭部が一方の板材の表面に当接されるととも
に、キー部が他方の板材の表面に当接され、これら両面
からの当接により二板材が接合される。ここで、孔部
は、他方の板材に設けられていてもよいし、他方の板材
に固定された別途の部材に形成してもよい。
【0009】請求項2記載の発明は、前記孔部が、前記
他方の板材における貫通孔又は凹部に嵌合されたキー受
け部材に形成されたことを特徴とする。
【0010】かかる構成によれば、他方の板材における
貫通孔又は凹部に予めキー受け部材を嵌合により固定し
ておき、かかるキー受け部材の孔部に一方の貫通孔から
挿通されたキー部を挿通し、その状態から所定角度回動
させて孔部の開口縁部にキー部を係止する。
【0011】請求項3記載の発明は、前記キー受け部材
が、前記孔部に前記キー部を挿通した状態から所定角度
回動させる際、当該キー部を前記孔部から離間する方向
に案内する傾斜部と、該傾斜部の上端部に形成され、前
記キー部を係止するための係止部と、を具備したことを
特徴とする。
【0012】かかる構成によれば、孔部にキー部を挿通
させた状態から軸部を回動させると、キー部が孔部から
離間する方向に案内されつつ孔部の開口縁部に係合され
る。キー部が孔部から離間する方向に案内されるに伴
い、頭部が一方の板材における孔部の開口縁部に押圧さ
れ、かかる押圧力とキー部からの反力とで二つの板材を
挟持して接合する。キー部は係止部で係止され、更なる
回動及び逆方向への回動が規制されるが、係止部による
係止を解いてキー部を逆方向へ回動させれば、接合部材
を二板材から取り外すことができる。
【0013】請求項4記載の発明は、前記係止部が、所
定の曲率を持った凹部から成り、前記キー部における前
記キー受け部材との摺動面が前記凹部と対応する凸形状
とされたことを特徴とする。
【0014】かかる構成によれば、キー部が所定角度回
動されると、キー部の凸形状がキー受け部材の凹部と嵌
合して係止され、更なる回動及び逆方向への回動が規制
される。係止を解除するには、凸形状が凹部を乗り上げ
るよう逆方向へキー部を回動させる。
【0015】請求項5記載の発明は、前記孔部が、前記
他方の板材に形成され、該孔部の開口形状が前記キー部
と対応する形状であることを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明は、前記頭部における
前記一方の板材との当接面に、弾性部材を形成したこと
を特徴とする。
【0017】請求項7記載の発明は、前記一方の板材及
び他方の板材が、それぞれ家具を構成する側板であり、
該側板同士の接合により当該家具が連結されるものであ
ることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら具体的に説明する。第1の実施形態
に係る接合部材は、図1に示すように、キー部材1とキ
ー受け部材2とから構成され、他方の板材に嵌合された
キー受け部材2に対し、一方の板材の貫通孔に挿通させ
たキー部材1を係止させることにより、二板材を接合す
るものである。キー部材1及びキー受け部材2は、共に
硬質の樹脂成形品から成り、キー部材1は、頭部3と、
軸部4と、キー部5とから構成されるとともに、キー受
け部材2は、その軸方向に貫通する孔部6と、傾斜部7
と、係止部としての凹部8を有する。
【0019】頭部3は、一方の板材に形成された貫通孔
の径より大きな径の円板状のもので、その表面3aには
図2に示すように、プラス或いはマイナスドライバの先
端を嵌め込み可能な十字の溝3cが形成されている。か
かる溝3cによりドライバでキー部材1を回動させるこ
とができるが、当該溝3cの代わりに指で摘み得る突起
を形成し、該突起を把持して頭部3を回動させるものと
してもよい。
【0020】軸部4は、頭部3の表面3bに対し略直交
して延設され、一方の板材に形成された貫通孔の径より
小さな径のものであり、第一軸部4aと第二軸部4bと
から構成されている。第二軸部4bの径は、第一軸部4
aの径より小さく、キー受け部材2の孔部6内を挿通し
得るものである。このように、軸部4を先端側が細径の
二段に構成することにより、先端側を孔部6に挿通させ
得るものとしつつ、軸部4全体の剛性を向上することが
できる。
【0021】また、軸部4の軸方向の寸法は、キー部5
がキー受け部材2の孔部6における開口縁部に係止した
状態で、頭部3が一方の板材の表面に押圧された状態に
なるよう設計されている。尚、軸部4は中実のものが好
ましいが、剛性上の要求が満たされれば中空のものとし
てもよい。
【0022】キー部5は、軸部4の先端に形成され、当
該軸部4の軸線方向に対し略直交する方向に突出して形
成された2本の突起から成り、図3に示すように、同図
左端面(キー受け部材2との摺動面)に凸形状5aが形
成されている。かかる凸形状5aは、キー受け部材2に
設けられた凹部8と同等の曲率を持っている。
【0023】キー受け部材2は、フランジ部2aと円筒
部2bとから構成され、これら外周には他方の板材に形
成された凹部の内周面に係合すべく複数のだぼ(小突
起)9が形成されている。また、キー受け部材2は、図
4に示すように、当該キー受け部材2の軸方向に貫通し
て形成され、キー部5に対応する形状、即ちキー部5の
外輪郭と同じ形状に形成された孔部6を有する。
【0024】円筒部2bの端面には、孔部6にキー部5
を挿通した状態から所定角度回動させる際、当該キー部
5を孔部6から離間する方向に案内する傾斜部7と、水
平方向に平坦な平坦部10と、キー部5を係止すべく所
定の曲率を持った凹部8とが形成されており、キー部5
の回動により孔部6の開口縁部にキー部5が係止するよ
うに構成されている。
【0025】即ち、孔部6、傾斜部7、平坦部10及び
凹部8とが連続して形成されているので、孔部6にキー
部5を挿通した状態から右方向(頭部3からキー部5を
見た場合の方向。以下同じ。)に所定角度回動させる
と、当該キー部5が傾斜部7を登り、平坦部10を介し
て凹部8に達し、そこで凸形状5aが凹部8に嵌ること
により、キー部5の更なる回動及び逆方向の回動が規制
される。
【0026】更に、傾斜部7と凹部8との間には、図示
の如き形状の突部11が形成されており、その肩部11
aによりキー部5の左方向への回動を防止するととも
に、端部11bにより凸形状5aが凹部8を乗り上げて
更に回動してしまうのを防止している。尚、一般的な螺
合手段が右方向に回転させると螺合することに鑑み、本
実施形態の如く、キー部5の右方向への回動を許容する
構成が好ましいが、キー部5の左方向への回動を許容
し、右方向の回動を防止する構成のものとしてもよい。
【0027】次に、上記接合部材における作用につい
て、図5及び図6に基づいて説明する。尚、本実施形態
においては、貫通孔H1を有する一方の板材W1と、貫
通孔H1に対応する位置に凹部H2を有する他方の板材
W2とを接合するものとする。貫通孔H1及び凹部H2
の図中下面には、拡径部H1a及びH2aがそれぞれ形
成されている。
【0028】まず、他方の板材W2の凹部H2にキー受
け部材2を嵌合させる。この時フランジ部2aは、拡径
部2aの径及び深さと合致するとともに、円筒部2bに
おけるだぼ9が凹部H2の内周面に係止され、キー受け
部材2全体を嵌合している。また、キー受け部材2の高
さt3(同図上下方向の寸法)は、凹部H2の深さt4
よりも小さく設計されているため、当該キー受け部材2
の上端側には空間eが形成されている。
【0029】そして、図6に示すように、キー部5を孔
部6の形状に対応する状態aとしつつ、キー部材1を一
方の板材W1の貫通孔H1から挿通させる。これによ
り、キー部5はキー受け部材2を貫通し、空間e内に達
することとなる。この状態からドライバ等を頭部3の溝
3cに差込んで右方向に回動させると、キー部5の向き
は、b乃至dの状態とされる。
【0030】キー部5がbの状態(即ちaからcの状態
までの間)では、当該キー部5は、傾斜部7上を摺動し
て孔部6から離間する方向(即ち図5中fの方向)に案
内されるとともに、それに伴い頭部3が同図二点鎖線の
位置から実線の位置(拡径部H1a底面に押圧する位
置)に移動される。かかる頭部3による一方の板材W1
への押圧力とキー部5からの反力で、二板材W1及びW
2は接合される。
【0031】その後、キー部5は、cの状態において平
坦部10上を摺動し、dの状態で凹部8に達する。ここ
で、図7に示すように、キー部5の下面(キー受け部材
2との摺動面)に形成された凸形状5aが凹部8に嵌る
ことによりキー部5が孔部6の開口縁部に係止される一
方、凸部11の端部11bにより更なる回動が防止され
る。以上で、二板材W1及びW2の接合が終了する。
【0032】尚、ここで適用される一方の板材W1とW
2の厚さt1及びt2は、同一寸法とされているが、異
なる厚さのもの(例えば一方の板材W1が厚板で他方の
板材W2が薄板、逆に一方の板材W1が薄板で他方の板
材W2が厚板)としてもよい(以降に示す他の実施形態
においても同様である)。
【0033】上記二板材W1及びW2の接合を解除する
には、ドライバ等を頭部3の溝3cに差込んで左方向に
回動させ、凸形状5aを凹部8から乗り上げさせた後、
キー部5をd〜aの状態にする。そして、aの状態から
キー部5を孔部6から抜き取り、更に、キー部材1を貫
通孔H1から抜き取る。
【0034】上記接合部材によれば、接合力を向上しつ
つ2枚の板材W1及びW2を簡単に接合又は取り外しす
ることができるとともに、他方の板材W2に貫通孔を形
成できない場合においても対応し得る。即ち、適用する
板材により、他方の板材W2に貫通孔を設けることがで
きない場合には本実施形態の如き構成とし、貫通孔を設
けることができる場合には凹部H2の代わりに貫通孔H
1と同様の貫通孔を設けるよう選択して設計することが
できる。
【0035】また、本実施形態における接合部材は、上
記二板材W1及びW2を二つの家具の側板とした場合に
おいても適用することができる。即ち、図8に示すよう
に、予めキー受け部材2が嵌合された側板W1と貫通孔
H1を有する側板W2とが接するように家具Fu1とF
u2とを並べ、貫通孔H1側からキー部材1を挿通する
とともに、その頭部3を右方向に所定角度(キー部5が
凹部8に係止する位置まで)回動させれば、家具Fu1
とFu2とを連結させることができる。家具Fu1及び
Fu2の連結を解くには、キー部材1の頭部3を左方向
に回動させ、当該キー部材1を貫通孔H1から抜き取る
ことにより行われる。
【0036】次に、本発明における第2の実施形態につ
いて説明する。本実施形態の接合部材は、図9に示すよ
うに、キー部材1’とキー受け部材2’とから構成さ
れ、他方の板材に嵌合されたキー受け部材2’に対し、
一方の板材の貫通孔に挿通させたキー部材1’を係止さ
せることにより、二板材を接合するものである。キー部
材1’及びキー受け部材2’は、共にステンレス等の金
属から成り、キー部材1’は、頭部3’と、軸部4’
と、キー部5’とから構成されるとともに、キー受け部
材2’は、その軸方向に貫通する孔部6’と、傾斜部
7’と、係止部としての凹部8’を有する。
【0037】キー部材1’における頭部3’、キー部
5’及びキー受け部材2’においては、第1実施形態の
頭部3、キー部5及びキー受け部材2と同様の構成であ
るので、説明を省略する。ただし、本実施形態のキー部
材1’及びキー受け部材2’の方が全体として小径に設
計されている。即ち、本実施形態が全体的に小径である
ため、強度向上の為に金属製としたのである。
【0038】キー部材1’における軸部4’は、頭部
3’側から第一軸部4’a、第二軸部4’b及び第三軸
部4’cから成り、この順に小径となっているものであ
る。第三軸部4’cの先端には、第1実施形態と同様の
キー部5’が形成されており、キー受け部材2’の孔部
6’における開口縁部と係止可能とされている。
【0039】かかる接合部材によれば、例えば図10に
示すように、一方の板材W3と他方の板材W4との直交
状態での接合を可能にすることができる。即ち、他方の
板材W4には一方の板材W3における貫通孔H1と同様
の貫通孔を形成することができないので、本実施形態の
適用が有効である。また、本実施形態の接合部材が全体
的に小径で、且つ金属製故に強度が向上されているの
で、他方の板材W4の厚みがあまりなくても確実に接合
することができる。
【0040】上記第1の実施形態及び第2の実施形態に
おける材質は、それぞれ樹脂、金属に限定されるもので
はなく、所要の強度が確保されれば、他の材質から成る
ものとしてもよい。また、キー部5、5’を3本以上の
突起から成るものとしてもよく、この場合、キー受け部
材2、2’における孔部の形状、傾斜部、平坦部及び係
止部としての凹部の形成位置を対応させる必要がある。
尚、平坦部を形成せず、傾斜部に続いて係止部としての
凹部を形成するようにしてもよい。
【0041】尚、キー部5、5’の係止を凸形状及び凹
部により行っているが、キー部の摺動面又は側面に小突
起を形成し、これと対応するエンボスをキー受け部材側
に形成するようにしてもよい。この場合、キー部材1、
1’による接合の解除を行うべく左方向へ頭部を回動さ
せた際、容易に小突起がエンボスを乗り上げるよう形成
するのが好ましい。
【0042】更に、他方の板材W2には凹部の代わりに
貫通孔を設けてもよく、この場合、以下に示す他の実施
形態とすることができる。即ち、図11に示すように、
一方の板材W5及び他方の板材W6のそれぞれに、略同
一径の貫通孔H3及びH4を形成し、貫通孔H3側から
キー部材1を挿通させる一方、他方の板材W6の開口縁
部には、円板状に形成され、キー部5と対応する形状の
孔部6を中央に有するキー受け部材12を配し、かかる
孔部6の開口縁部にキー部5を回動させて係止するよう
構成してもよい。
【0043】従って、キー受け部材12には孔部6を形
成するのみでよく、二板材W5及びW6に第1及び第2
実施形態の如き拡径部を設ける必要がないため、製造コ
ストを低く抑えることができる。また、キー受け部材1
2の外周面に第1及び第2実施形態のような複数のだぼ
(小突起)を形成すれば、図12に示すように、他方の
板材W6’に貫通孔を設けなくても二板材W5及びW
6’を接合することができる。
【0044】更に、他の実施形態として、図13に示す
ような接合部材を挙げることができる。ここでは、キー
部5に対応する孔部6’(貫通孔)を他方の板材W7自
体に形成するとともに、頭部3における一方の板材W5
との当接面に弾性部材13を配設している。かかる接合
部材によれば、キー受け部材を不要とすることができる
とともに、弾性部材13により二板材W5及びW7を固
く接合することができる。
【0045】また更に、他の実施形態として、図16で
示すような接合部材を挙げることができ、かかる接合部
材は金属から成るものであり、図15に示す第1部材1
5に図14で示す第2部材14を結合させて成るもので
ある。即ち、第2部材14(図14参照)は、図中左右
方向に延設されたキー部14a、矩形状に形成された中
央の孔14b、及びキー部14に形成された小突起14
cから構成されるとともに、第1部材15(図15参
照)は、プラス或いはマイナスドライバを差し込み可能
な溝15aaを有する頭部15a、該頭部15aの表面
から略直交して延設された軸部15b、第2部材の中央
の孔14bと同形の突出部15cから構成されている。
【0046】そして、第2部材14の中央の孔14bに
第1部材15の突出部15cを挿通させた後、当該突出
部15cの先端をかしめることにより第1部材15と第
2部材14とを連結させ、図16で示すような接合部材
とする。尚、これら第1部材15と第2部材14とを溶
接等他の方法により連結させてもよいし、一体成形とし
てもよい。
【0047】次に、上記接合部材による接合方法につい
て、図16及び図17に基づいて説明する。また、本実
施形態における接合部材が適用される板材は、キー部1
4aと略同一の形状の孔部17が形成された一方の金属
板W8及び他方の金属板W9から成り、他方の金属板W
9表面には、小突起14cが嵌合し得る小凹部16が孔
部17を対称に2つ形成されている。
【0048】まず、キー部14aの形状と孔部17の形
状とを合致させた状態から軸部15bを当該孔部17に
挿通させ、図16の状態とする。かかる状態から、頭部
15aの溝15aaにプラス或いはマイナスドライバを
差し込み、右或いは左方向に回動させて、キー部14a
の小突起14cを小凹部16に嵌合させた状態とする
(図17参照)。これにより、本接合部材による二金属
板W8とW9の接合が終了するが、これら金属板の接合
を解くには、頭部15aを右或いは左方向に90度回動
させ、キー部14aの形状と孔部17の形状とを合致さ
せた状態とした後、接合部材を孔部17から引き抜くこ
とにより行われる。
【0049】従って、従来のネジ等螺合手段による接合
に比べ、板材の接合及びその取り外し時に頭部を半回転
(90度)回動させれば足り、作業性を格段に向上させ
ることができるとともに、小突起14と小凹部16との
ロック方式であるため、ネジ等のような緩みもなく接合
力を向上させることができる。
【0050】以上、他の実施形態について述べたが、図
13に示す弾性部材13を形成しないものとしてもよい
し、図11に示す接合部材における頭部3に弾性部材1
3を配設するようにしてもよい。勿論、貫通孔H3、H
4、凹部H4及び孔部6’の開口部に、第1及び第2実
施形態で示したような拡径部を設けてもよい。
【0051】また、図14乃至図17で示す実施形態に
係る接合部材における中央の孔14bは、矩形の他、楕
円形であってもよく、小突起14cと小凹部16との嵌
合による係止の他、他の係止手段であってもよい。尚、
被接合材としての金属板W8、W9に代え、他の材質か
ら成る板材(木材や樹脂等)を接合するものとしてもよ
い。
【0052】次に、本発明の接合部材を好適に製造し得
る方法について説明する。まず、図18(a)に示すよ
うに、頭部18及び軸部19が一体的に形成された鋼材
(例えばS45C等)の軸部19先端に、当該軸部19
の軸方向に所定寸法延びて形成された切込み19aを塑
性変形にて形成(例えばポンチによる押圧等)してお
く。その後、切込み19aの両側部を同図(b)の如
く、所定角度まで折り曲げ加工しておき、同図(c)に
示すように、略水平方向まで折り曲げ形成し、続いて同
図(d)の如く、折り曲げ方向と同一方向にカーリング
加工してキー部20を形成する。こうして、図21で示
したような頭部18、軸部19及びキー部20が一体構
成とされた接合部材を得る。
【0053】かかる接合部材における頭部18は、所望
の形状とすることができ、例えばドライバー等の先端を
嵌合し得る溝を形成してもよく、六角形状等に形成して
もよい。また、上記接合部材においては、キー部20が
2方向へ延びる構成のものであるが、図22で示すよう
な3方向へ延びるキー部20、又は図23で示すような
4方向へ延びるキー部20としてもよい。尚、以下、2
方向に延びるキー部20を有する接合部材についての説
明をするが、3方向又は4方向に延びるキー部20を有
する接合部材についても適用することができる。
【0054】上記一連の加工工程は、閉塞金型及びパー
ツフィーダ等により、材料の送り、圧造、排出等一連の
製造過程を連続的且つ自動的に行わせ、製造コストを削
減するのが好ましく、また、切込み19a両側部の折り
曲げ工程は、材質の硬軟条件等により省略してもよい。
例えば、図18(b)の状態への加工を省略して同図
(a)の状態から同図(c)の状態に折り曲げ加工する
ようにしてもよく、又はプレス金型のポンチがダイスに
挿入される間に同図(a)の状態から同図(d)の状態
までの成形過程が終了するよう(複合加工工程)にして
もよい。
【0055】その後、接合部材に対し熱処理を施して、
当該接合部の硬化処理を行うとともに、カーリング加工
されたキー部20に弾力を持たせる。即ち、かかる熱処
理によってキー部20に弾力を持たせ、かかる弾力を板
材の締め上げの際の締付力としているのである。尚、キ
ー部20には、板材を接合する際のロックとして機能す
る凸部を形成するとともに、被接合部材側に、図19又
は図20に示すような当該凸部と対応する凹部21又は
2つの凸部22を成形しておくのが好ましい。
【0056】図19の構成によれば、本発明の一連の実
施形態と同様、孔部17に挿通されたキー部20を締め
側へ回動させた際に凸部が凹部21に嵌合してロックさ
れ、図20の構成によれば、孔部17に挿通されたキー
部20を締め側へ回動させた際に凸部が2つの凸部22
の間隙に嵌合してロックされる。特に、図20の如き構
成とすれば、被接合部材側に凹部を形成できない場合
(薄肉であって凹部を形成すると必要な剛性を得られな
い場合等)に有効である。尚、3方向又は4方向へ延び
るキー部20の場合は、各キー部に凸部を形成してお
き、接合部材の回動時(被接合部材の締め上げ時)に当
該凸部と対応する位置に上記凹部21又は2つの凸部2
2を形成しておくのが好ましい。
【0057】以上、本実施形態に係る接合部材の製造方
法について説明したが、図18における製造過程におい
て、同図(a)の状態から同図(c)の状態までで製造
工程を終了させ、図24で示した構成の接合部材として
もよく、この場合、カーリング加工が省略された分だけ
閉塞金型の機構を簡略化することができるとともに、リ
ードタイムを削減することができる。
【0058】更に、本発明で製造されるべき接合部材に
おけるキー部は、上述の如く2つ以上であるのが締付力
維持の観点から好ましいが、1つのキー部から成る接合
部材であってもよい。即ち、図25で示すように、まず
頭部3と一体とされた軸部4の中央先端をポンチの押圧
成形等で細長に形成しておき、かかる先端を同図(b)
で示すように所定角度折り曲げ、同図(c)で示すよう
に略水平方向まで当該先端が折り曲げられた時点で加工
を終了し、図26で示すようなキー部5が形成された接
合部材を得る。
【0059】図27において、上記接合部材による2板
材W1及びW2の接合時、軸部4の肩部(軸部の先端
面)を板材W1の厚さ範囲内に位置させる必要がある
が、当該範囲内であれば、板材W1及びW2の厚さは同
じであっても、異なっていてもよい。そして、図28に
示すように、孔部17にキー部5を挿通させた状態か
ら、図29に示すように、所定角度回動させてロックし
(約180度回動させるのが好ましいが、それ以下の角
度でロックさせるようにしてもよい。)、2板材を接合
する。尚、図25に示す工程において、同図(b)の状
態から(c)の状態までポンチの1ストロークにおいて
キー部5を形成してもよく、一旦同図(b)の状態まで
成形した後、改めてポンチをストロークさせてキー部5
を形成するようにしてもよい。
【0060】1つのキー部5が形成された他の接合部材
として、図31で示すようなものであってもよい。該接
合部材は、頭部3と一体とされた軸部4の先端をポンチ
の押圧成形等で図示の如く細長に形成しておき、かかる
先端を同図(b)で示すように所定角度折り曲げ、同図
(c)で示すように略水平方向まで当該先端が折り曲げ
られた時点で加工を終了し、図31で示すようなキー部
5が形成された接合部材を得る。
【0061】本発明の実施形態で製造された接合部材に
よれば、頭部、軸部及びキー部が一体成形されているの
で、接合部材自体の製造コストを削減することができる
とともに、被接合部材の締め付け工数の削減及び接合の
ための作業性を向上させることができ、同時に、被接合
部材の締め付けのための部品点数が削減することもでき
る。
【0062】更に、キー部が軸部に対して一体成形され
ているので、キー部をカーリング加工等して弾力を持た
せた場合、接合部材の締付時における締付力の調整を容
易に行うことができる。即ち、接合部材のワークに対す
る締付力は、キー部のカーリング加工による曲がり具合
で決定される(曲がり具合が大きくなればワークに対す
る締付力は大きくなり、反対に曲がり具合が小さくなれ
ばワークに対する締付力は小さくなる)ので、キー部を
カーリング加工する際のポンチのストロークを制御すれ
ば、曲がり具合を調整でき、接合部材の締付力をワーク
に応じて変えることができるのである。
【0063】従って、ワークが変形し易いものである場
合は締付力を小さくすべくキー部の曲がり具合を小さく
し、ワークの剛性が高い場合は締付力を大きくするとい
ったワークに応じた接合部材を製造することができる。
また、本接合部材によれば、ネジ等のように、螺合のた
めの螺旋形状を形成する必要がなく、ナットのプロジェ
クション溶接等を不要とすることができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1又は請求項2の発明によれば、
孔部が他方の板材を貫通して形成される必要がなく、キ
ー部を挿通し得れば足りるため、接合力を向上しつつ2
枚の板材を簡単に接合又は取り外しすることができると
ともに、これら2枚のうち一つに貫通孔を形成できない
場合においても対応し得る。
【0065】請求項3の発明によれば、傾斜部にてキー
部を案内し頭部に対し押圧力を生じさせるので、簡単な
構成で、二板材に対し接合のための押圧力を得ることが
できる。
【0066】請求項4の発明によれば、キー部の係止及
び係止の解除をスムーズ且つ確実に行うことができる。
【0067】請求項5の発明によれば、孔部が他方の板
材に形成されているため、キー部を係止させるための別
途の部材を不要とし、接合部材の部品点数を削減するこ
とができる。
【0068】請求項6の発明によれば、弾性部材の復元
力により接合すべき二板材に押圧力を生じさせるので、
簡単な構成で確実に板材を接合することができる。
【0069】請求項7の発明によれば、複数の家具を簡
単に連結又は取り外しすることができるとともに、これ
ら家具のうち一つにおいて側板に貫通孔を形成できない
場合においても対応し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る接合部材を示す
斜視図
【図2】本発明の第1の実施形態に係る接合部材におけ
るキー部材を示す背面図
【図3】本発明の第1の実施形態に係る接合部材におけ
るキー部材を示す正面図及び右側面図
【図4】本発明の第1の実施形態に係る接合部材におけ
るキー受け部材を示す上面図、正面図及び底面図
【図5】本発明の第1の実施形態に係る接合部材が二板
材を接合した状態を示す断面模式図
【図6】本発明の第1の実施形態に係る接合部材におけ
るキー部の各状態を示す模式図
【図7】本発明の第1の実施形態に係る接合部材におけ
るキー部がキー受け部材に係止された状態を示す断面模
式図
【図8】本発明の第1の実施形態に係る接合部材を二つ
の家具の連結に適用した場合を示す模式図
【図9】本発明の第2の実施形態に係る接合部材を示す
斜視図
【図10】本発明の第2の実施形態に係る接合部材が二
板材を接合した状態を示す断面模式図
【図11】本発明の他の実施形態に係る接合部材が二板
材(W5及びW6)を接合した状態を示す断面模式図
【図12】本発明の他の実施形態に係る接合部材が二板
材(W5及びW6’)を接合した状態を示す断面模式図
【図13】本発明の他の実施形態に係る接合部材が二板
材(W5及びW7)を接合した状態を示す断面模式図
【図14】本発明の他の実施形態に係る接合部材におけ
る第2部材を示す上面図及び側面図
【図15】本発明の他の実施形態に係る接合部材におけ
る第1部材を示す側面図及び上面図
【図16】本発明の他の実施形態に係る接合部材が二金
属板W8、W9を接合する前の状態を示す上面図及び一
部透視図
【図17】本発明の他の実施形態に係る接合部材が二金
属板W8、W9を接合した後の状態を示す上面図及び一
部透視図
【図18】本発明に係る接合部材の製造方法における製
造過程を示す模式図
【図19】本発明に係る接合部材に適用される凹部から
成るロック部を示す模式図
【図20】本発明に係る接合部材に適用される凸部から
成るロック部を示す模式図
【図21】本発明に係る接合部材の製造方法により製造
された接合部材を示す模式図
【図22】本発明に係る接合部材の製造方法により製造
された他の接合部材を示す模式図
【図23】本発明に係る接合部材の製造方法により製造
された他の接合部材を示す模式図
【図24】本発明に係る接合部材の他の製造方法により
製造された接合部材を示す模式図
【図25】本発明に係る1つのキー部を有する接合部材
の製造方法を示す模式図
【図26】本発明に係る1つのキー部を有する接合部材
を示す模式図
【図27】本発明に係る1つのキー部を有する接合部材
及び被接合部材である板材を示す断面模式図
【図28】本発明に係る1つのキー部を有する接合部材
が孔部に挿通された状態を示す模式図
【図29】本発明に係る1つのキー部を有する接合部材
が孔部に挿通された後回動した状態を示す模式図
【図30】本発明に係る他の1つのキー部を有する接合
部材の製造方法を示す模式図
【図31】本発明に係る他の1つのキー部を有する接合
部材を示す模式図
【図32】従来の接合部材が二つの家具Fu1及びFu
2を連結する場合を示す模式図
【図33】従来の接合部材が二つの家具Fu1及びFu
2における側板X及びX’を接合する場合を示す模式図
【符号の説明】
1…キー部材 2…キー受け部材 2a…フランジ部 2b…円筒部 3…頭部 3a、3b…表面 3c…溝 4…軸部 4a…第一軸部 4b…第二軸部 5…キー部 5a…凸形状 6、6’…孔部 7…傾斜部 8…凹部(係止部) 9…だぼ 10…平坦部 11…突部 11a…肩部 11b…端部 12…キー受け部材 13…弾性部材 14…第2部材 14a…キー部 14b…中央の孔 14c…小突起 15…第1部材 15a…頭部 15aa…溝 15b…軸部 15c…突出部 16…小凹部 17…孔部 18…頭部 19…軸部 20…キー部 21…凹部 22…凸部 W1〜W7、X、X’…板材 W8、W9…金属板(板材) H1、H3、H4…貫通孔 H2…凹部 H1a、H2a、Xb、X’b…拡径部 Fu1、Fu2…家具

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貫通孔を有する一方の板材と該貫通孔に対
    応する位置に貫通孔又は凹部を有する他方の板材とを接
    合する接合部材であって、 前記一方の板材に形成された貫通孔の径より大きな径の
    頭部と、 該頭部の表面に対し略直交して延設され、前記一方の板
    材に形成された貫通孔の径より小さな径の軸部と、 該軸部の先端側に形成され、当該軸部の軸線方向に対し
    略直交する方向に突出して形成されたキー部と、 前記他方の板材側に形成され、前記キー部に対応する形
    状の孔部と、を有し、前記一方の板材における貫通孔か
    ら前記軸部を挿通させ、前記キー部を前記孔部に挿通し
    た状態から所定角度回動させて前記孔部の開口縁部にキ
    ー部を係止することにより、前記一方の板材と他方の板
    材とを接合することを特徴とする接合部材。
  2. 【請求項2】前記孔部は、前記他方の板材における貫通
    孔又は凹部に嵌合されたキー受け部材に形成されたこと
    を特徴とする請求項1記載の接合部材。
  3. 【請求項3】前記キー受け部材は、 前記孔部に前記キー部を挿通した状態から所定角度回動
    させる際、当該キー部を前記孔部から離間する方向に案
    内する傾斜部と、 該傾斜部の上端部に形成され、前記キー部を係止するた
    めの係止部と、 を具備したことを特徴とする請求項2記載の接合部材。
  4. 【請求項4】前記係止部は、所定の曲率を持った凹部か
    ら成り、前記キー部における前記キー受け部材との摺動
    面が前記凹部と対応する凸形状とされたことを特徴とす
    る請求項3記載の接合部材。
  5. 【請求項5】前記孔部が、前記他方の板材に形成され、
    該孔部の開口形状が前記キー部と対応する形状であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の接合部材。
  6. 【請求項6】前記頭部における前記一方の板材との当接
    面に、弾性部材を形成したことを特徴とする請求項1〜
    請求項5のいずれか1つに記載の接合部材。
  7. 【請求項7】前記一方の板材及び他方の板材は、それぞ
    れ家具を構成する側板であり、該側板同士の接合により
    当該家具が連結されるものであることを特徴とする請求
    項1〜請求項6のいずれか1つに記載の接合部材。
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