JP2002147351A - 容量可変型圧縮機の制御装置 - Google Patents

容量可変型圧縮機の制御装置

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JP2002147351A
JP2002147351A JP2000343699A JP2000343699A JP2002147351A JP 2002147351 A JP2002147351 A JP 2002147351A JP 2000343699 A JP2000343699 A JP 2000343699A JP 2000343699 A JP2000343699 A JP 2000343699A JP 2002147351 A JP2002147351 A JP 2002147351A
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discharge
chamber
valve
compressor
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Tetsuhiko Fukanuma
哲彦 深沼
Yuji Kubo
裕司 久保
Takuya Okuno
卓也 奥野
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Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高吐出圧力対応時において、容量可変型圧縮
機内部の摺動部分が潤滑不良に陥ることのない制御装置
を提供すること。 【解決手段】 制御コンピュータ70は、吐出圧力Pd
が所定値以上となると、冷房負荷を無視し、制御弁CV
に対して圧縮機の吐出容量を最小化することを指令す
る。圧縮機の吐出容量が最小となると、外部冷媒回路を
経由した冷媒循環が停止されるとともに、吐出室22、
クランク室5、吸入室21及び圧縮室29を経由した内
部冷媒循環が行われ、同冷媒とともに潤滑油が循環され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用空調
装置の冷媒循環回路を構成する容量可変型圧縮機の吐出
容量を制御するための制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の容量可変型圧縮機(以下圧縮機
とする)においては、ピストンが連結されたカムプレー
トを収容するクランク室の圧力を調節することで、カム
プレートの傾斜角度を変更して吐出容量を最小と最大と
の間で変更可能な構成を備えたものが存在する。このク
ランク室の圧力調節は、制御コンピュータからの指令信
号に基づいて弁開度調節される制御弁によって行われ
る。
【0003】近年、前記圧縮機の駆動軸と、その外部駆
動源である車両のエンジンとの間の動力伝達経路上に電
磁クラッチ等のクラッチ機構を備えない、所謂クラッチ
レスタイプの圧縮機が実用化されている。同圧縮機にお
いては、高価かつ重量物である電磁クラッチを備えない
ことで安価提供及び軽量化が可能であるし、電磁クラッ
チのオンオフショックを伴わないためドライバビリティ
の悪化を防止することができる等の様々な利点がある。
【0004】前記クラッチレスタイプの圧縮機は、その
吐出容量の最小化に連動して、外部冷媒回路を経由した
冷媒循環を停止させる外部冷媒循環停止手段を有してい
る。そして、冷房不要時等において制御コンピュータ
は、容量可変型圧縮機の吐出容量を最小化する指令信号
を制御弁に対して出力する。従って、外部冷媒循環停止
手段によって外部冷媒回路を経由した冷媒循環が停止さ
れて不必要な冷房が行われることを防止できるし、圧縮
機の最小吐出容量によって、吐出室、クランク室、吸入
室及び圧縮室を経由した内部冷媒循環回路を冷媒と共に
循環する潤滑油によって、各摺動部分の潤滑を確保する
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、前記冷媒循環回
路において吐出圧力が過大に上昇すると、外部冷媒回路
の配管に過大な負荷がかかる等の問題を生じる。従っ
て、制御コンピュータは、吐出圧力センサからの吐出圧
力情報が所定値以上となった場合には、同吐出圧力が所
定値未満となるまで、制御弁に対して指令する指令信号
を圧縮機の吐出容量が減少される側に徐々に小さくして
ゆく保護制御を行うようになっている(例えば特開昭5
9−112156号公報の技術)。
【0006】ところが、過大に上昇した吐出圧力が、何
らかの理由により圧縮機の吐出容量の減少によっても速
やかに低下して来ない場合には、同圧縮機の吐出容量が
最小近く(最小ではない)にまで小さくされてしまう場
合がある。クラッチレスタイプの圧縮機は、冷房停止時
におけるエンジンの動力損失を軽減するために、所謂ク
ラッチ付きの圧縮機と比較して最小吐出容量が遥かに小
さく(ゼロ近傍に)設定されている。従って、圧縮機の
吐出容量が最小に近いと外部冷媒回路からの帰還冷媒の
量が僅かとなり、特に、同帰還冷媒に含まれる潤滑油に
潤滑を期待しているピストンとシリンダボアとの摺動部
分等の潤滑が厳しくなる問題を生じていた。
【0007】本発明の目的は、高吐出圧力対応時におい
て、容量可変型圧縮機内部の摺動部分を潤滑不良に陥ら
せることのない制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、クランク室の圧力を変化させるた
めの弁開度を指令信号に基づいて制御可能な制御弁と、
前記冷媒循環回路の吐出圧力領域の圧力を検知可能な吐
出圧力検知手段と、前記吐出圧力検知手段からの吐出圧
力情報が所定値以上となった場合には、容量可変型圧縮
機の吐出容量を最小化する指令信号を制御弁に対して出
力する制御手段とを備えたことを特徴とする制御装置で
ある。
【0009】この構成においては、吐出圧力が過大とな
ると容量可変型圧縮機の吐出容量が直ちに最小化され
る。容量可変型圧縮機の吐出容量が最小では、ピストン
がストロークしないか(最小吐出容量がゼロ容量に設定
されている場合)、或いは外部冷媒回路を経由した冷媒
循環言い換えれば容量可変型圧縮機から外部への冷媒つ
まり潤滑油の排出が停止されるとともに、内部に保持さ
れた潤滑油の内部循環が行われるため(最小吐出容量が
ゼロ容量設定ではない場合)、ピストンとシリンダボア
との間等の摺動部分が潤滑不良に陥ることがない。
【0010】請求項2の発明は請求項1において、前記
所定値を第1所定値とし、制御手段は吐出圧力が第1所
定値未満の状態から同第1所定値以上となった場合に
は、吐出圧力が第1所定値未満の第2所定値以下となる
まで最小化指令信号の出力を継続することを特徴として
いる。
【0011】この構成においては、制御手段が最小化指
令信号を出力する吐出圧力のしきい値(第1所定値)
と、同制御手段が最小化指令信号の出力を停止する吐出
圧力のしきい値(第2所定値)とがそれぞれ異なるよう
にするヒステリシスな特性とされている。従って、単一
しきい値のみが設定されている場合に発生しがちな、最
小化指令信号の出力/停止の瞬間多発を回避し、圧縮機
の吐出容量制御を安定したものとすることができる。
【0012】請求項3の発明は請求項1又は2におい
て、前記容量可変型圧縮機の最小吐出容量はゼロ容量で
はなく、同容量可変型圧縮機にはその最小吐出容量に連
動することで外部冷媒回路を経由した冷媒の循環を停止
させる外部冷媒循環停止手段が備えられていることを特
徴としている。
【0013】例えば、カムプレートの最小傾斜角度をゼ
ロに設定することで、容量可変型圧縮機の最小吐出容量
をゼロ容量に設定したとする。この場合、カムプレート
の傾斜角度がゼロとなってピストンがストロークしなく
なると、言い換えれば冷媒ガスの圧縮が行われなくなる
と、クランク室の圧力と圧縮室の圧力との間に差をつけ
ることができなくなり、カムプレートの傾斜角度をゼロ
から離脱(増大)させることが不可能となる。従って、
このような場合には、クランク圧制御機構とは別個に容
量制御手段を必要とし、容量制御構成が複雑となってし
まう。
【0014】しかし、本発明においては最小吐出容量が
ゼロ容量に設定されていないため、クランク室の圧力の
制御で吐出容量を最小状態から離脱(増大)させること
ができる。従って、容量制御構成としてはクランク圧制
御機構のみでよく、同容量制御構成を簡単とすることが
できる。また、外部冷媒循環停止手段を備えているた
め、容量可変型圧縮機の吐出容量を最小化すれば、同最
小吐出容量がゼロ容量ではなくとも不必要な冷房が行わ
れることを防止できる。
【0015】請求項4の発明は請求項1〜3のいずれか
において、前記制御弁は、前記冷媒循環回路に設定され
た圧力監視点の圧力を検知可能であって、同圧力監視点
の圧力変動に基づいて感圧部材が変位することで、同圧
力変動を打ち消す側に容量可変型圧縮機の吐出容量が変
更されるように弁体を動作させる感圧機構と、前記感圧
部材に付与する力を外部からの制御によって変更するこ
とで、同感圧部材による弁体の位置決め動作の基準とな
る設定圧力を変更可能な設定圧力変更手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0016】この構成においては、設定圧力変更手段を
備えないものつまり単一の設定圧力しか有しないものと
比較して、きめ細やかな空調制御を行い得る。請求項5
の発明は請求項1〜4のいずれかにおいて、前記容量可
変型圧縮機には、吐出室とクランク室とを接続する給気
通路及びクランク室と吸入室とを接続する抽気通路が備
えられ、制御弁は給気通路の開度を調節することでクラ
ンク室の圧力を調節する構成であることを特徴としてい
る。
【0017】この構成においては、容量可変型圧縮機の
吐出容量を最小化するにあたり、制御弁は給気通路の開
度を大きくする。従って、同給気通路を内部冷媒循環用
の通路の一部として利用することができ、容量可変型圧
縮機の構成の簡素化を図り得る。
【0018】請求項6の発明は請求項1〜5のいずれか
において、前記容量可変型圧縮機の駆動軸は外部駆動源
に直結されて、同外部駆動源の稼動時には常時回転駆動
されることを特徴としている。
【0019】この構成においては、外部駆動源との間の
動力伝達経路上に、高価かつ重量物である電磁クラッチ
等のクラッチ機構を備えないことで、容量可変型圧縮機
の安価提供及び軽量化が可能である。また、この容量可
変型圧縮機においては、外部駆動源の稼動時には常時駆
動されることとなる。このため、冷房停止時における外
部駆動源の動力損失を軽減するために、所謂クラッチ付
きの圧縮機と比較して最小吐出容量を遥かに小さく(ゼ
ロ近傍に)設定せざるを得なく(最小吐出容量がゼロ容
量設定ではない場合)、最小吐出容量付近において外部
冷媒回路からの帰還冷媒が少なくなる問題を生じ易い。
従って、このようなクラッチレスタイプの容量可変型圧
縮機において請求項1の発明を適用することは、その効
果を奏するのに特に有効となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用空調装置が
備える容量可変型斜板式圧縮機の制御装置において具体
化した一実施形態について説明する。
【0021】(容量可変型斜板式圧縮機)図1及び図2
に示すように容量可変型斜板式圧縮機(以下単に圧縮機
とする)は、シリンダブロック1と、その前端に接合固
定されたフロントハウジング2と、シリンダブロック1
の後端に弁形成体3を介して接合固定されたリヤハウジ
ング4とを備えている。
【0022】前記シリンダブロック1とフロントハウジ
ング2とで囲まれた領域にはクランク室5が区画されて
いる。同クランク室5内には駆動軸6が回転可能に配設
されている。同駆動軸6は、外部駆動源としての車両の
走行駆動源であるエンジンEに、電磁クラッチ等のクラ
ッチ機構を介することなく、プーリ7及びベルト8等か
らなる動力伝達機構を介して直結されている。従って、
同駆動軸6は、エンジンEの稼動時においては同エンジ
ンEによって常時回転駆動される。このように、本実施
形態の圧縮機においては、エンジンEとの間の動力伝達
経路上に高価かつ重量物である電磁クラッチを備えない
ことで安価提供及び軽量化が可能であるし、電磁クラッ
チのオンオフショックを伴わないためドライバビリティ
の悪化を防止することができる。
【0023】前記クランク室5において駆動軸6上に
は、ラグプレート11が一体回転可能に固定されてい
る。クランク室5内にはカムプレートとしての斜板12
が収容されている。斜板12は、駆動軸6にスライド移
動可能でかつ傾動可能に支持されている。ヒンジ機構1
3は、ラグプレート11と斜板12との間に介在されて
いる。従って、斜板12は、ヒンジ機構13を介したラ
グプレート11との間でのヒンジ連結、及び駆動軸6の
支持により、ラグプレート11及び駆動軸6と同期回転
可能であるとともに、駆動軸6の軸線方向へのスライド
移動を伴いながら駆動軸6に対し傾動可能となってい
る。
【0024】複数のシリンダボア1aは、前記シリンダ
ブロック1において駆動軸6を取り囲むようにして貫設
形成されている。片頭型のピストン20は、各シリンダ
ボア1aに往復動可能に収容されている。シリンダボア
1aの前後開口は、弁形成体3及びピストン20によっ
て閉塞されており、このシリンダボア1a内にはピスト
ン20の往復動に応じて体積変化する圧縮室29が区画
されている。各ピストン20は、シュー19を介して斜
板12の外周部に係留されている。従って、駆動軸6の
回転にともなう斜板12の回転運動が、シュー19を介
してピストン20の往復直線運動に変換される。
【0025】前記弁形成体3とリヤハウジング4との間
には、吸入室21及び吐出室22がそれぞれ区画形成さ
れている。そして、吸入室21の冷媒ガスは、各ピスト
ン20の上死点位置から下死点側への移動により、弁形
成体3に形成された吸入ポート23及び吸入弁24を介
して圧縮室29に吸入される。圧縮室29に吸入された
冷媒ガスは、ピストン20の下死点位置から上死点側へ
の移動により所定の圧力にまで圧縮され、弁形成体3に
形成された吐出ポート25及び吐出弁26を介して吐出
室22に吐出される。
【0026】(クランク圧制御機構)図3に示すよう
に、前記斜板12の傾斜角度制御に関与する、クランク
室5の圧力(クランク圧Pc)を制御するためのクラン
ク圧制御機構は、圧縮機ハウジング内に設けられた抽気
通路27、及び給気通路28並びに制御弁CVによって
構成されている。抽気通路27はクランク室5と吸入圧
力(Ps)領域である吸入室21とを接続する。給気通
路28は吐出圧力(Pd)領域である吐出室22とクラ
ンク室5とを接続し、その途中には制御弁CVが配設さ
れている。
【0027】そして、前記制御弁CVの開度を調節する
ことで、給気通路28を介したクランク室5への高圧な
吐出ガスの導入量と抽気通路27を介したクランク室5
からのガス導出量とのバランスが制御され、クランク圧
Pcが決定される。クランク圧Pcの変更に応じて、ピ
ストン20を介してのクランク圧Pcと圧縮室29の内
圧との差が変更され、斜板12の傾斜角度(駆動軸6に
直交する仮想平面との間でなす角度)が変更される結
果、ピストン20のストロークすなわち吐出容量が調節
される。
【0028】例えば、前記制御弁CVの開度が小さくさ
れると、クランク圧Pcが低下され、同クランク圧Pc
と圧縮室29の内圧とのピストン20を介した差も小さ
くなって斜板12が傾斜角度増大方向に傾動し、圧縮機
の吐出容量は増大される。図1は、斜板12の傾動がラ
グプレート11に当接規制された最大傾斜角度状態、つ
まり圧縮機の最大吐出容量状態を示している。
【0029】逆に、制御弁CVの開度が大きくされる
と、クランク圧Pcが上昇され、同クランク圧Pcと圧
縮室29の内圧とのピストン20を介した差も大きくな
って斜板12が傾斜角度減少方向に傾動し、圧縮機の吐
出容量は減少される。図2は、斜板12の傾動が駆動軸
6上に備えられた最小傾斜角度規制部14に規制された
最小傾斜角度状態、つまり圧縮機の最小吐出容量状態を
示している。なお、同斜板12の最小傾斜角度はゼロ近
傍(例えば2〜5°)に設定されている。
【0030】(冷媒循環回路)図1及び図2に示すよう
に、車両用空調装置の冷媒循環回路(冷凍サイクル)
は、上述した圧縮機と外部冷媒回路30とから構成され
ている。外部冷媒回路30は例えば、凝縮器31、減圧
装置としての膨張弁32及び蒸発器33を備えている。
【0031】外部冷媒循環停止手段としての遮断弁69
は、圧縮機の吐出室22と外部冷媒回路30の凝縮器3
1との間の冷媒通路上に配設されている。同遮断弁69
は、吐出室22側の圧力Pdが所定値よりも低くなると
冷媒通路を遮断して、外部冷媒回路30を経由する冷媒
の循環を停止させる。
【0032】前記遮断弁69は、その前後の圧力差を機
械的に検知して動作する差圧弁タイプであってもよい
し、吐出圧力Pdに応じて後述する制御コンピュータ7
0により給電制御される電磁弁タイプであってもよい。
また、後述するが、吐出圧力Pdが所定値よりも低くな
る状態は、圧縮機の吐出容量の最小化によってもたらさ
れるため、遮断弁69は斜板12の最小傾斜角度に機械
的に連動されるタイプであってもその役目を十分に果た
すことができる。
【0033】(制御弁)図3に示すように前記制御弁C
Vは、その上半部を占める入れ側弁部と、下半部を占め
る、設定圧力変更手段としてのソレノイド部60とを備
えている。入れ側弁部は、吐出室22とクランク室5と
を接続する給気通路28の開度(絞り量)を調節する。
ソレノイド部60は、制御弁CV内に配設された作動ロ
ッド40を、外部からの通電制御に基づき付勢制御する
ための一種の電磁アクチュエータである。作動ロッド4
0は、先端部たる隔壁部41、連結部42、略中央の弁
体部43及び基端部たるガイドロッド部44からなって
いる。
【0034】前記制御弁CVのバルブハウジング45
は、栓体45aと、入れ側弁部の主な外殻を構成する上
半部本体45bと、ソレノイド部60の主な外殻を構成
する下半部本体45cとから構成されている。バルブハ
ウジング45の上半部本体45b内には弁室46及び連
通路47が区画され、同上半部本体45bとその上部に
圧入された栓体45aとの間には感圧室48が区画され
ている。
【0035】前記弁室46及び連通路47内には、作動
ロッド40が軸方向(図面では垂直方向)に移動可能に
配設されている。弁室46及び連通路47は作動ロッド
40の配置次第で連通可能となる。これに対して連通路
47と感圧室48とは、同連通路47に嵌入された作動
ロッド40の隔壁部41によって遮断されている。
【0036】前記弁室46の底壁は後記固定鉄心62の
上端面によって形成されている。弁室46を取り囲むバ
ルブハウジング45の周壁には半径方向に延びるポート
51が設けられ、このポート51は給気通路28の上流
部を介して弁室46を吐出室22に連通させる。連通路
47を取り囲むバルブハウジング45の周壁にも半径方
向に延びるポート52が設けられ、このポート52は給
気通路28の下流部を介して連通路47をクランク室5
に連通させる。従って、ポート51、弁室46、連通路
47及びポート52は制御弁内通路として、吐出室22
とクランク室5とを連通させる給気通路28の一部を構
成する。
【0037】前記弁室46内には作動ロッド40の弁体
部43が配置されている。弁体付勢バネ56は弁室46
に収容され、弁体部43を下方に向けて付勢する。弁室
46と連通路47との境界に位置する段差は弁座53を
なしており、連通路47は一種の弁孔をなしている。そ
して、作動ロッド40が図3の位置(最下動位置)から
弁体部43が弁座53に着座する最上動位置へ上動する
と、連通路47が遮断される。つまり、作動ロッド40
の弁体部43は、給気通路28の開度を任意調節可能な
弁体として機能する。
【0038】前記感圧室48内には、感圧機構を構成す
る、ベローズよりなる感圧部材54が収容配置されてい
る。同感圧部材54の上端部は、バルブハウジング45
の栓体45aに固定されている。感圧部材54の外底壁
部にはロッド受け54aが凹設されており、同ロッド受
け54aには作動ロッド40の隔壁部41の先端が挿入
されている。感圧部材付勢バネ55は感圧部材54内に
収容され、同感圧部材54を下方へ伸長するように付勢
する。感圧部材54は、感圧部材付勢バネ55の下向き
の付勢力によって、ロッド受け54aを介して隔壁部4
1に対して押さえ付けられている。
【0039】前記感圧室48は、バルブハウジング45
の上半部本体45bに形成された検圧ポート57及び検
圧通路37を介して、圧力監視点としての吸入室21と
連通されている。つまり、感圧室48には、吸入室21
の圧力Psが導入されている。
【0040】前記ソレノイド部60は、有底円筒状の収
容筒61を備えている。収容筒61の上部には固定鉄心
62が嵌合され、この嵌合により収容筒61内にはソレ
ノイド室63が区画されている。ソレノイド室63内に
は、可動鉄心64が軸方向に移動可能に収容されてい
る。固定鉄心62の中心には軸方向に延びるガイド孔6
5が形成され、そのガイド孔65内には、作動ロッド4
0のガイドロッド部44が軸方向に移動可能に配置され
ている。
【0041】可動鉄心付勢バネ66はソレノイド室63
に収容され、可動鉄心64を固定鉄心62に向けて付勢
する。従って、ガイドロッド部44と可動鉄心64と
は、弁体付勢バネ56の下向き付勢力と可動鉄心付勢バ
ネ66の上向き付勢力とによって当接係合されている。
従って、可動鉄心64と作動ロッド40とは常時一体と
なって上下動する。
【0042】前記固定鉄心62及び可動鉄心64の周囲
には、これら鉄心62,64を跨ぐ範囲にコイル67が
巻回されている。このコイル67には、外部情報検知手
段72からの外部情報に応じた、制御手段としての制御
コンピュータ70の指令に基づき、駆動回路71から駆
動信号(指令信号)が供給される。同コイル67は、そ
の電力供給量に応じた大きさの電磁吸引力(電磁付勢
力)を可動鉄心64と固定鉄心62との間に発生させ
る。同コイル67への通電制御は印加電圧を調整するこ
とでなされ、同印加電圧の調整にはPWM(パルス幅変
調)制御が採用されている。
【0043】前記外部情報検知手段72は、空調装置の
オンオフスイッチであるエアコンスイッチ73、車室の
温度を設定するための温度設定器74、車室の温度を検
出するための温度センサ75、及び吐出室22の圧力P
dを検知するための吐出圧力センサ77を備えている。
【0044】(制御弁の動作特性)前記制御弁CVにお
いては、次のようにして作動ロッド40の配置位置つま
り弁開度が決まる。
【0045】まず、図3に示すように、コイル67への
通電がない場合(デューティ比=0%)は、作動ロッド
40の配置には、感圧部材付勢バネ55及び弁体付勢バ
ネ56の下向き付勢力の作用が支配的となる。従って、
作動ロッド40は最下動位置に配置され、弁体部43は
連通路47を全開とする。従って、クランク圧Pcは、
その時おかれた状況下において取り得る最大値となり、
同クランク圧Pcと圧縮室29の内圧とのピストン20
を介した差は大きくて、斜板12は傾斜角度を最小とし
て圧縮機の吐出容量は最小となっている。
【0046】前記制御コンピュータ70は、エアコンス
イッチ73がオフ状態にある等の冷房不要又は車両の急
加速状態への移行等の冷房不許可(所謂加速カット要
求)を検知すると、制御弁CVに対して圧縮機の吐出容
量を最小化するための最小化指令信号を出力する。つま
り、コイル67への通電デューティ比を0%とすること
を駆動回路71に指令する。
【0047】従って、図2に示すように圧縮機の吐出容
量が最小化され、この最小吐出容量では遮断弁69にお
いて吐出室22側の圧力Pdが所定値よりも低くなり、
よって同遮断弁69が閉じられて、外部冷媒回路30を
経由した冷媒の循環が停止される。つまり、遮断弁69
は、圧縮機の吐出容量の最小化に連動して、外部冷媒回
路30を経由した冷媒循環を停止させる。また、斜板1
2の最小傾斜角度はゼロではないため、圧縮機の吐出容
量が最小化されても、吸入室21から圧縮室29への冷
媒ガスの吸入、及び吸入冷媒ガスの圧縮、並びに圧縮室
29から吐出室22への冷媒ガスの吐出は行われる。
【0048】従って、前記圧縮機の内部には、圧縮室2
9→吐出室22→給気通路28→クランク室5→抽気通
路27→吸入室21→(圧縮室29)よりなる循環回路
が形成され、同内部冷媒循環回路を冷媒とともに潤滑油
が循環される。このため、外部冷媒回路30からの潤滑
油を含む冷媒の帰還がなくとも、各摺動部分(例えばピ
ストン20とシリンダボア1aとの間)の潤滑は良好に
維持される。
【0049】次に、前記制御弁CVにおいて、コイル6
7に対しデューティ比可変範囲の最小デューティ比(>
0%)の通電がなされると、上向きの電磁付勢力が感圧
部材付勢バネ55及び弁体付勢バネ56による下向き付
勢力を上回り、作動ロッド40が上動を開始する。この
状態では、可動鉄心付勢バネ66の上向きの付勢力によ
って加勢された上向き電磁付勢力が、感圧室48内の吸
入圧Psに基づく感圧部材54の上向き付勢力によって
減勢された、感圧部材付勢バネ55及び弁体付勢バネ5
6の下向き押圧力に対抗する。そして、これら上下付勢
力が均衡する位置に、作動ロッド40の弁体部43が弁
座53に対して位置決めされる。
【0050】つまり、前記制御弁CVは、コイル67へ
の通電デューティ比によって決定された吸入圧Psの制
御目標(設定吸入圧力)を維持するように、この吸入圧
Psの変動に応じて内部自律的に作動ロッド40を位置
決めする構成となっている。また、この設定吸入圧力
は、コイル67への通電デューティ比を調節することで
外部から変更可能となっている。
【0051】(本実施形態の特徴点)図4のグラフに示
すように前記制御コンピュータ70は、吐出圧力センサ
77からの吐出圧力Pd情報が第1所定値L1よりも下
回った状態から同所定値L1以上となると、冷房負荷
(設定温度情報や検出温度情報等)を無視し、駆動回路
71に対してコイル67への通電デューティ比を0%と
することを指令する(最小化指令)。従って、圧縮機の
吐出容量が直ちに最小化され、吐出圧力Pdは速やかに
低下傾向へ移行する。よって、外部冷媒回路30の配管
等に、高吐出圧力Pdに基づく過大な負荷がかかること
を防止できる。
【0052】前記制御コンピュータ70は、圧縮機の吐
出容量の最小化を指令する直前に駆動回路71へ指令し
ていたデューティ比を、吐出容量復帰時の目標値(復帰
用デューティ比)として記憶する。そして、制御コンピ
ュータ70は、吐出圧力Pdが第1所定値L1未満であ
る第2所定値L2以下にまで低下してくると、記憶して
おいた復帰用デューティ比でのコイル67の通電を駆動
回路71に指令し、従って冷房負荷に応じた圧縮機の吐
出容量制御が再開されることとなる。
【0053】本実施形態においては次のような効果を奏
する。 (1)前記制御コンピュータ70は、吐出圧力Pdが過
大に高くなると、圧縮機の吐出容量を直ちに最小化す
る。従って、遮断弁69によって外部冷媒回路30を経
由した冷媒循環が停止されるとともに、同圧縮機内部に
はゼロではない最小吐出容量によって内部冷媒循環回路
が形成されることとなる。よって、圧縮機外部に潤滑油
が排出されることがなく、内部冷媒循環に伴う潤沢な潤
滑油循環によって、ピストン20とシリンダボア1aと
の間等の摺動部分の好適な潤滑を確実に維持することが
できる。
【0054】(2)前記制御コンピュータ70が最小化
指令信号を出力する吐出圧力Pdのしきい値(第1所定
値L1)と、同制御コンピュータ70が最小化指令信号
の出力を停止する吐出圧力Pdのしきい値(第2所定値
L2)とがそれぞれ異なるようにするヒステリシスな特
性とされている。従って、単一しきい値のみが設定され
ている場合に発生しがちな最小化指令信号の出力/停止
の瞬間多発を回避し、圧縮機の吐出容量制御を安定した
ものとすることができる。
【0055】(3)例えば、前記圧縮機において斜板1
2の傾斜角度をゼロに設定することで、最小吐出容量を
ゼロ容量に設定したとする。この場合、斜板12の傾斜
角度がゼロとなってピストン20がストロークしなくな
ると、言い換えれば冷媒ガスの圧縮が行われなくなる
と、クランク室5の圧力Pcと圧縮室29の圧力との間
に差をつけることができなくなり、斜板12の傾斜角度
をゼロから離脱(増大)させることが不可能となる。従
って、このような場合には、クランク圧制御機構とは別
個の容量制御手段を必要とし、容量制御構成が複雑とな
ってしまう。
【0056】しかし、本実施形態においては最小吐出容
量がゼロ容量に設定されていないため、クランク圧Pc
の制御によって吐出容量を最小状態から離脱(増大)さ
せることができる。従って、容量制御構成としてはクラ
ンク圧制御機構のみでよく、同容量制御構成を簡単とす
ることができる。
【0057】(4)前記制御弁CVは、感圧部材54に
よる弁体部43の位置決め動作の基準となる設定吸入圧
力を外部から変更可能なソレノイド部60を備えてい
る。従って、ソレノイド部60を備えないものつまり単
一の設定吸入圧力しか有しないものと比較して、きめ細
やかな空調制御を行い得る。
【0058】(5)前記制御弁CVは、給気通路28の
開度を調節することでクランク圧Pcを調節する所謂入
れ側制御弁である。従って、同制御弁CVは、圧縮機の
吐出容量を最小化するにあたり給気通路28の開度を全
開とする。よって、同給気通路28を内部冷媒循環用の
通路の一部として利用することができ、圧縮機の構成の
簡素化を図り得る。
【0059】(6)前記駆動軸6は、エンジンEに直結
されて同エンジンEの稼動時には常時回転駆動される。
従って、本実施形態の圧縮機においては、冷房停止時に
おけるエンジンEの動力損失を軽減するために、所謂ク
ラッチ付きの圧縮機と比較して最小吐出容量を遥かに小
さく(ゼロ近傍に)設定せざるを得ず、最小吐出容量付
近において外部冷媒回路30からの帰還冷媒が少なくな
る問題を生じ易い。言い換えれば、クラッチレス圧縮機
において本発明を具体化することは、その効果を奏する
のに特に有効となる。
【0060】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
以下の態様でも実施できる。 ・制御弁CVは上記実施形態の態様の所謂設定吸入圧力
可変弁に限定されるものではなく、例えば、設定吐出圧
力可変弁としてもよい。同設定吐出圧力可変弁は、設定
圧力変更手段によって決定された吐出圧力Pdの制御目
標(設定吐出圧力)を維持するように、この吐出圧力P
dの変動に応じて内部自律的に弁体を位置決めする構成
を有している。
【0061】・冷媒循環回路において圧力監視点を、第
1圧力監視点(例えば吐出圧力領域)と同第1圧力監視
点よりも低圧側の第2圧力監視点(例えば吐出圧力領
域)の二点に設定する。制御弁の感圧機構を、第1圧力
監視点と第2圧力監視点との圧力差を検知可能とすると
ともに、両圧力監視点間の圧力差の変動に基づいて感圧
部材が変位することで、同圧力差の変動を打ち消す側に
容量可変型圧縮機の吐出容量が変更されるように弁体を
動作させる構成とする。従って、設定圧力変更手段が感
圧部材に付与する力を外部からの制御によって変更する
ことで、同感圧部材による弁体の位置決め動作の基準と
なる設定差圧が変更されることとなる。
【0062】・制御弁CVから内部自律構成(感圧機
構)を削除し、単なる電磁弁構成とすること。 ・制御弁CVを、給気通路28ではなく抽気通路27の
開度調節によりクランク圧Pcを調節する、所謂抜き側
制御弁としても良い。
【0063】・斜板12の最小傾斜角度をゼロに設定
し、圧縮機の最小吐出容量がゼロ容量となるようにする
こと。このようにすれば、圧縮機の最小吐出容量状態で
はピストン20がストロークしなくなるため、駆動軸6
が回転されても不必要な冷房(言い換えれば外部冷媒回
路30への冷媒の吐出)が行われることはないし、ピス
トン20とシリンダボア1aとの間の潤滑の問題はなく
なる。従って、遮断弁69を削除することができる。
【0064】・駆動軸6の回転速度を検出するための回
転速度センサを外部情報検知手段72に備える。そし
て、制御コンピュータ70が、駆動軸6の回転速度に応
じて少なくとも第1所定値L1を変更するように構成す
ること。つまり、同じ吐出圧力Pdでも駆動軸6の回転
速度つまりピストン20の移動速度が高ければ、同ピス
トン20とシリンダボア1aとの間の潤滑が厳しくなる
ため、この場合には制御コンピュータ70は第1所定値
L1を低めに変更する。逆に、同制御コンピュータ70
は、駆動軸6の回転速度が低ければ第1所定値L1を高
めに変更する。この構成によれば、空調装置の保護と冷
房要求を満たすこととを高次元でバランスさせることが
できる。
【0065】・上記実施形態において遮断弁69は圧縮
機の吐出側を遮断する構成であったが、吸入側を遮断す
る構成であってもよい。 ・ワッブルタイプの容量可変型圧縮機の制御装置に具体
化すること。
【0066】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載すると、前記容量可変型圧縮機の駆動軸の回
転速度を検知可能な回転速度検知手段を備え、制御手段
は回転速度検知手段からの回転速度情報に応じて、最小
化指令信号を出力するしきい値吐出圧力を変更する請求
項1〜6のいずれかに記載の制御装置。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
吐出圧力対応時において、容量可変型圧縮機内部の摺動
部分が潤滑不良に陥ることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 容量可変型斜板式圧縮機の断面図。
【図2】 最小吐出容量状態にある容量可変型斜板式圧
縮機の断面図。
【図3】 制御弁の断面図。
【図4】 制御コンピュータの動作を説明するグラフ。
【符号の説明】
5…クランク室、6…駆動軸、12…カムプレートとし
ての斜板、20…ピストン、21…吸入室、22…吐出
室、27…内部冷媒循環回路を構成する抽気通路、28
…同じく給気通路、29…圧縮室、30…外部冷媒回
路、70…制御手段としての制御コンピュータ、77…
吐出圧力検知手段としての吐出圧力センサ、E…外部駆
動源としての車両のエンジン、CV…制御弁。
フロントページの続き (72)発明者 奥野 卓也 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H045 AA04 AA12 AA27 BA12 BA37 BA44 CA02 CA03 CA13 CA29 DA25 DA43 DA47 EA13 EA33 EA38 EA42 3H076 AA06 BB17 BB32 CC05 CC12 CC20 CC61 CC84 CC85

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部冷媒回路と共に空調装置の冷媒循環
    回路を構成し、ピストンが連結されたカムプレートを収
    容するクランク室の圧力を調節することで、カムプレー
    トの傾斜角度を変更して吐出容量を最小と最大との間で
    変更可能であって、最小吐出容量がゼロ容量に設定され
    ているか、或いは最小吐出容量がゼロ容量に設定されて
    いない場合には、同最小吐出容量時において外部冷媒回
    路を経由した冷媒循環が停止されるとともに吐出室、ク
    ランク室、吸入室及び圧縮室を経由した内部冷媒循環が
    行われる構成を有した容量可変型圧縮機の吐出容量を制
    御するための制御装置において、 前記クランク室の圧力を変化させるための弁開度を指令
    信号に基づいて制御可能な制御弁と、 前記冷媒循環回路の吐出圧力領域の圧力を検知可能な吐
    出圧力検知手段と、 前記吐出圧力検知手段からの吐出圧力情報が所定値以上
    となった場合には、容量可変型圧縮機の吐出容量を最小
    化する指令信号を制御弁に対して出力する制御手段とを
    備えた制御装置。
  2. 【請求項2】 前記所定値を第1所定値とし、制御手段
    は吐出圧力が第1所定値未満の状態から同第1所定値以
    上となった場合には、吐出圧力が第1所定値未満の第2
    所定値以下となるまで最小化指令信号の出力を継続する
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記容量可変型圧縮機の最小吐出容量は
    ゼロ容量ではなく、同容量可変型圧縮機にはその最小吐
    出容量に連動することで外部冷媒回路を経由した冷媒の
    循環を停止させる外部冷媒循環停止手段が備えられてい
    る請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記制御弁は、 前記冷媒循環回路に設定された圧力監視点の圧力を検知
    可能であって、同圧力監視点の圧力変動に基づいて感圧
    部材が変位することで、同圧力変動を打ち消す側に容量
    可変型圧縮機の吐出容量が変更されるように弁体を動作
    させる感圧機構と、 前記感圧部材に付与する力を外部からの制御によって変
    更することで、同感圧部材による弁体の位置決め動作の
    基準となる設定圧力を変更可能な設定圧力変更手段とを
    備えている請求項1〜3のいずれかに記載の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記容量可変型圧縮機には、吐出室とク
    ランク室とを接続する給気通路及びクランク室と吸入室
    とを接続する抽気通路が備えられ、制御弁は給気通路の
    開度を調節することでクランク室の圧力を調節する構成
    である請求項1〜4のいずれかに記載の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記容量可変型圧縮機の駆動軸は外部駆
    動源に直結されて、同外部駆動源の稼動時には常時回転
    駆動される請求項1〜5のいずれかに記載の制御装置。
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