JP2002147148A - シャッター装置 - Google Patents

シャッター装置

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JP2002147148A
JP2002147148A JP2000341964A JP2000341964A JP2002147148A JP 2002147148 A JP2002147148 A JP 2002147148A JP 2000341964 A JP2000341964 A JP 2000341964A JP 2000341964 A JP2000341964 A JP 2000341964A JP 2002147148 A JP2002147148 A JP 2002147148A
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茂男 岡村
Yasukazu Tokimatsu
泰和 時松
Akihiko Mori
昭彦 森
Manabu Yoshida
学 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単安価な構成で開閉時の騒音発生、スラッ
トの摩耗を軽減又は防止でき、かつ、小さな力で円滑に
開閉できるシャッター装置を提供する。 【解決手段】 開口部Oの上方に設けた巻胴に巻取られ
たシャッターカーテン8をガイドレール9に沿って昇降
させて開口部を開閉するシャッター装置において、巻胴
を回転自在に支持するシャフト4の両端にスライダ12
を固着し、そのスライダを開口部Oの上方に設けたスラ
イドレール11に水平方向に摺動自在に嵌合し、スライ
ダをシャフトがガイドレールの上方延長線から離反する
方向又はこれに接近する方向に付勢する付勢手段15を
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開口部の上部に設
けた巻取装置に巻き取られたシャッターカーテンをガイ
ドレールに沿って昇降させて開口部を開閉するシャッタ
ー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4及び図5は従来のシャッター装置の
一例を示す。シャッター装置は、建物の開口部Oの上側
の壁Wにシャッターボックス1を水平状に取付け、その
シャッターボックス1の左右両側壁に固定したブラケッ
ト2に支持具3を固着し、その支持具にシャフト4をね
じ等5により回転不能に固定し、シャフト4に複数個の
円板61とそれらの円板を連結する連結部材62とから
なる巻胴6を回転自在に保持し、シャフト4に巻回した
重量バランス用コイルバネ7の両端をそれぞれ円板61
とシャフト4に結合し、多数枚の横長帯板状のスラット
81を屈曲自在に連結してなるシャッターカーテン8の
上端部を巻胴6に結合し、ブラケット2の下方におい
て、開口部の左右両側に設けたガイドレール9の上端の
呑み口部91をシャッターボックス1の下面からその中
に開口させ、シャッターカーテン8の幅方向両端部を呑
み口部91からガイドレール9に昇降自在に挿入して構
成されている。
【0003】シャッターを開けるため、重量バランス用
コイルバネ7の戻し回転力を受けながらシャッターカー
テン8をガイドレール9に沿って上昇させると、巻胴6
は図において時計方向に回転されて、そのシャッター
カーテン8は巻胴に巻取られ、これに伴い、巻胴におけ
るシャッターカーテン8の巻取径が次第に太くなり、全
開時にシャッターカーテン8の巻取径が図4に符号8A
で示すように最大になる。また、シャッターを閉めるた
め、シャッターカーテン8をガイドレール9に沿って下
降させると、巻胴6は図において半時計方向に回転さ
れ、巻胴に巻取られていたシャッターカーテン8が巻き
戻され、これに伴い、巻胴におけるシャッターカーテン
8の巻取径が次第に細くなり、全閉時にシャッターカー
テン8の巻取径が図に符号8Bで示すように最小にな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4及び図5の例のよ
うに、シャフト4がブラケット2に固定されている構造
の場合は、シャッターカーテン8の巻取径の変化に応じ
て、シャッターカーテン8のガイドレール9の呑み口部
91に対する進入角度又は退出角度が連続的に変化す
る。そのため、巻取径が最小のときの巻胴の回転中心を
通る水平線と巻胴の外周面との交点における接線がガイ
ドレール9の真上又はその付近に存在するようにシャフ
ト4とガイドレール9の呑み口部91との位置関係を設
定した場合は、閉鎖当初はスラットが呑み口部91に強
く接触し、大きな巻き戻し抵抗力となるとともに、スラ
ットとガイドレールの接触による騒音発生の原因にな
り、また、スラットの摩耗を早める。また、開放当初
は、ガイドレール9に沿って押し上げられるスラット
が、その時の巻胴の回転中心を通る水平線と巻胴の外周
面との交点における接線に沿って又はその付近を押し上
げられるので、その押し上げにより大きな巻胴の巻取方
向の回転トルクが得られる。また、重量バランス用コイ
ルバネがその回転トルクを補助するので、シャッターカ
ーテン8が円滑に巻き取られる、しかし、開放終了に近
付くと、巻胴の回転中心を通る水平線とその時の巻胴の
外周面との交点における接線はガイドレール9の呑み口
部91の真上よりも屋外側に変位するため、その後の押
し上げ力により得られる巻胴の巻取方向の回転トルクは
小さくなり、シャッターカーテン8の巻取が円滑に行わ
れなくなる。また、閉鎖当初と同様にスラットがガイド
レールの呑み口部に接触して騒音を発生したり、スラッ
トが摩耗するなどの問題を有している。
【0005】このような問題点を解消するため、シャフ
トをスライダを介してブラケットに水平方向に変位可能
に支持し、巻胴の円板に外周に雄ねじを切ったねじ部を
設けるとともに、その雄ねじにナットを螺合し、そのナ
ットとブラケットとを揺動リンクで連結することによ
り、シャッターカーテンの開閉に伴って巻胴が時計方向
又は半時計方向に回転するに連れて前記揺動リンクを揺
動させて、巻胴の回転中心を通る水平線と巻胴の外周面
との交点における接線を常にガイドレールにおけるシャ
ッターカーテンの昇降面と一致するようにしたシャッタ
ー装置が特開2000−145325号公報に開示され
た。しかしながら、この先行技術は、スライダ、外周に
雄ねじを切ったねじ部を有するねじ部、ナット、揺動リ
ンク及びその揺動リンクをナットとブラケットに枢支す
る部材等、多数の部品を必要とするので部品コストが高
額になるとともに、取付けが容易でなく、さらに、巻胴
の回転中心を通る水平線と巻胴の外周面との交点におけ
る接線を常にガイドレールにおけるシャッターカーテン
の昇降面と一致するように巻胴の回転量とリンクの揺動
角度との関係を適切に設定することが容易でない。
【0006】さらに、従来のシャッター装置は、いずれ
も、巻胴が、シャフトを単に円板の孔に回転自在に貫通
し、各円板の間を連結部材で連結することにより、シャ
フトに回転自在に支持される構成となっている。そのた
め、円板の孔の口辺とシャフトの外周面との接触摩擦に
より、金属音が発生して騒音の原因となったり、とくに
雨季などには接触部分の錆により、摩擦抵抗が増えて、
シャッター開閉が重くなるという問題があった。
【0007】本発明は、以上の事情に鑑みてなされたも
のであり、その課題は、簡単かつ安価な構成でシャッタ
ーカーテンの開閉時の騒音発生やスラットの摩耗を防止
又は軽減でき、かつ、シャッターカーテンの開閉をでき
るだけ小さな力で円滑に行えるシャッター装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、巻胴を回転自在に支持するシャ
フトの両端にスライダを固着し、そのスライダを開口部
の上方の両側に設けたスライドレールに水平方向に摺動
自在に嵌合し、前記スライダを前記シャフトが前記ガイ
ドレールの上方延長線から離れる方向に付勢する付勢手
段を備えたことを特徴としている。上記構成により、シ
ャッターカーテンを巻胴から巻戻してガイドレールに沿
って降下させるときは、巻胴におけるシャッターカーテ
ンの巻戻し始端がガイドレールの真上又はその付近に存
在するので、シャッターカーテンは円滑にかつガイドレ
ールの呑み口部に接触することなく降下する。巻戻し動
作が進むに連れて巻取径が次第に小さくなるが、シャッ
ターカーテンの引下げ力によりスライダが付勢手段の付
勢力に抗してガイドレールの呑み口方向に近接する。従
って、シャッターカーテンは、円滑かつガイドレールの
呑み口部に接触せずに降下し続ける。また、シャッター
カーテンを巻胴に巻取ってガイドレールに沿って上昇さ
せるときは、巻胴におけるシャッターカーテンの巻取り
終端がガイドレールの真上又はその付近に存在するの
で、重量バランス用コイルバネの戻し回転力を受けなが
らシャッターカーテンが円滑にかつガイドレールの呑み
口部に接触することなく上昇し始める。重量バランス用
コイルバネの戻し回転力よりも大きい力でシャッターカ
ーテンを押し上げるときはシャフトが付勢手段によりガ
イドレールの呑み口から離反する方向に移動されるが、
巻胴におけるシャッターカーテンの巻取り終端がガイド
レールの真上よりもシャフト側にあり、シャッター開放
量が多くなるに連れて巻取径が次第に大きくなり、巻胴
におけるシャッターカーテンの巻取り終端がガイドレー
ルの真上に接近するので、シャッターカーテンは終始円
滑にかつガイドレールの呑み口部に接触することなく上
昇する。
【0009】また、請求項2の発明は、巻胴と、その巻
胴をその中心において貫通され、両端部が開口部の上方
に回転不能に固定されるシャフトとの間に、少なくとも
前記巻胴の両端部において軸受が設けられていることを
特徴としている。上記構成により、シャッターカーテン
の巻取動作及び巻戻し動作の際に、巻胴とシャフトとの
間に回転摩擦が発生しない。従って、シャッターカーテ
ンが非常に円滑軽快にかつ非常に静かに開閉できる。
【0010】さらに、請求項3の発明は、請求項1の発
明と請求項2の発明とを組み合わせたものであり、巻胴
とシャフトとの間に少なくとも巻胴の両端部において軸
受が設けられ、かつ、シャフトの両端にスライダが固着
され、そのスライダは前記開口部の上方の両側に設けた
スライドレールに水平方向に摺動自在に嵌合され、スラ
イダをシャフトがガイドレールの上方延長線から離れる
方向に、又はシャフトがガイドレールの上方延長線に接
近する方向に付勢する付勢手段が備えられていることを
特徴としている。上記構成において、巻胴とシャフトと
の間の軸受は、巻取時及び巻戻し時の巻胴の回転摩擦を
皆無にし、シャッターカーテンの巻取径の大小に関わら
ず、常にシャッターカーテンの小さな引上げ力又は引き
下げ力による巻取り及び巻戻しを可能にする。軸受を設
けたことにより、スライダをシャフトがガイドレールの
上方延長線に接近する方向に付勢する付勢手段を設けた
場合も、シャッターカーテンの軽快円滑な巻取り又は巻
戻しができる。従って、シャッター開閉時の発生音量は
非常に少ない。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の基本
的構成及びその作用を説明する略式断面図、図2は巻胴
及びシャッターカーテンを取除いてシャフト支持部の構
成を示す側面図、図3は図2のX−X線断面図である。
図4及び図5の部材と対応する部材には同一の符号を用
いる。
【0012】図1のカーテンボックス1の左右両端にお
いて固定されたブラケット2には、その対向面にシャフ
ト4を水平移動自在に支持するスライド機構10が設け
られている。スライド機構10は、上下一対のスライド
レール11と、そのスライドレールの間に水平方向に摺
動自在に保持されたスライダ12とから構成されてい
る。スライドレール11は、上下対向して開口するスラ
イド溝を有し、そのスライド溝内にその溝の長手方向に
等間隔をもって回転自在に配置されたローラ111を有
している。そして、スライダ12は上下のスライド溝に
嵌合され、その上下面がローラ111に接触されている
ため、スライダ12はスライドレール11の長手方向に
非常に円滑に摺動可能に保持されている。
【0013】スライドレール11はブラケット2に収容
され、そのブラケットの内面に当接した固定板13とと
もにリベット14その他の固着具によりブラケット2に
固定されている。スライダ12の水平移動距離を所定範
囲に規制するための一つの手段として、スライダ12の
内面に形成した円形の凸部12aを、固定板13に形成
した水平の長円13aに水平移動可能に嵌合してある。
そして、スライダ12を常にガイドレール9の呑み口部
91から離反する方向に付勢する手段15が設けられて
いる。付勢手段15は、設置スペースが小さくて済むコ
イルバネを用いて構成することが好ましい。引張りコイ
ルバネを用いる場合は、その一端をスライダに、他端を
スライドレール又はブラケットのガイドレール9と反対
側の部分にそれぞれ結合し、圧縮コイルバネを用いる場
合は、スライダ12とスライドレール11又はブラケッ
ト2のガイドレール9と同一側の部分の間に保持すれば
良い。しかし、付勢手段15は、例えば板バネその他の
コイルバネ以外の付勢部材を用いるものを使用すること
も可能である。
【0014】上記スライド機構10のスライダ12にシ
ャフト4の端部が固着されている。図3の4aはシャフ
ト4をスライダ12に固着するねじであり、スライドレ
ール11に経緯してある横長孔(不図示)に貫通されて
いる。シャフト4には巻胴6が回転自在に支持され、シ
ャフト4に重量バランス用コイルバネ(図示省略)が巻
回され、一端はシャフト4に、他端は巻胴6に結合され
ている。本発明の一実施例として、図1の巻胴6は、従
来と同様に、シャフトの長手方向に間隔をもって環状の
円板を単に嵌合し、その円板を筒又は棒材で連結して構
成しても良い。
【0015】しかし、図2及び図3に示す最も好ましい
実施例では、図3に明示されているように、巻胴6を1
本の筒体で構成し、シャフト4の少なくとも両端部付近
において、シャフト4と巻胴6とをその間に設けられた
軸受20により結合してある。この軸受は、ラジアル荷
重用であれば、すべり軸受又はころがり軸受のいずれで
も良い。図3に例示されたものは、内輪16と、その内
輪16の中間部外周に形成されたフランジ16aの一方
側半分において内輪16に嵌合された外輪17と、内外
輪の間に転動自在に圧入された玉18とから構成されて
いる。内輪16は、シャフト4を貫通させた後、フラン
ジ16aの他方側において止めねじ19によりシャフト
4に固着されている。
【0016】そして、巻胴6は、その長手方向両端部を
軸受20の外輪17の外周に緊密に嵌合し、ねじなどの
固着具により結合されている。なお、図3の21,22
は、それぞれ内輪16、外輪17に軸線と直交する方向
に形成された孔であり、シャフト4と外輪17に上記重
量バランス用コイルバネの各端部を結合する際に、外輪
17を一時的にシャフト4に対して自由回転することを
阻止するため、両孔21,22を合致させ、これに回り
止め用ピンなどを挿入するためのものである。
【0017】巻胴6には、従来と同様にシャッターカー
テン8の上端部が結合され、シャッターカーテン8(図
1)はその下端部に設けてあるボトムバー(手掛け部。
図示せず)を介して持ち上げ又は引き下げることによ
り、巻胴6に巻取られ、又は巻戻されるようになってい
る。
【0018】本発明の好ましい実施例においては、ガイ
ドレール9を構成する内外のガイド縁9a,9bのうち
外ガイド縁9bの上端部、すなわち、シャッターカーテ
ン呑み口部91を形成する部分は、シャッターボックス
1の底面から上方に、シャフト4の中心を通る水平線と
交差する位置まで延長されており、その延長端部に巻胴
6の方向に突出する滑りパッド92が設けられている。
滑りパッド92は、シャッターカーテン8のスラットを
外ガイド縁9bの上端部に直接接触させないようにする
ためのものであり、できるだけ摩擦係数が小さい材料で
作られている。
【0019】上記構成により、シャッターカーテン8が
巻胴6に巻取られて開口部Oが全開されている状態、す
なわちシャッター全開状態では、スライド機構のスライ
ダ12が付勢部材15の付勢力によりガイドレール9の
呑み口部91から離反する方向に移動され、スライダの
凸部12aが長円13aの一端部で停止される(図2は
この時の状態を示す。)。長円13aの長軸は、シャッ
ターカーテン8の巻取径が最大の時に、凸部12aが長
円13aの滑りパッド92から遠い一端部で停止され、
かつ、巻胴におけるシャッターカーテン8の巻取終端が
滑りパッド92に軽く接触するように設定されている。
【0020】シャッター全開状態、すなわち、巻取径が
最大の状態(図1の8A)からシャッターカーテン8の
下端部を引き下げる時は、巻胴6は軸受20のために小
さな引き下げ力によっても簡単に回転し、シャッターカ
ーテン8の巻戻しが容易に開始する。そして、巻胴6に
おけるシャッターカーテン8の巻戻し始端はガイドレー
ル9における昇降面の延長上に存在するので、各スラッ
トはガイドレール9の呑み口部91に接触することな
く、円滑に下降することができる。シャッターカーテン
8の巻戻し動作が進むに連れて巻取径は次第に小さくな
るが、シャッターカーテン8の引き下げ力によりスライ
ダ12は付勢手段15に抗してスライドレール11のガ
イドレール9の呑み口部91側に、凸部12aが長孔1
3aの滑りパッド92に近い他端部に停止されるまで移
動される。すなわち、図1のシャフト4の中心を通る鉛
直線4Aから4Bまで移動される。このため、シャッタ
ーカーテン8の巻戻し始端は、依然としてガイドレール
9における昇降面の延長上に存在する。従って、スラッ
トはガイドレール9の呑み口部91に接触せずに円滑な
下降を続けることができる。シャッターカーテン8の巻
戻し始端が終始ガイドレール9における昇降面の延長上
に存在し続けることができるのは、スライド機構が移動
摩擦抵抗のほとんどないスライダを介してシャフト4を
保持していて、シャッターカーテン8の荷重により補助
されることもあって、シャッターカーテン8の僅かな引
き下げ力によってもスライダ12が、従って、シャフト
4が容易にガイドレール9の呑み口部91の方向に移動
できるからである。
【0021】次に、シャッター全閉状態、すなわち、巻
取径が最小の状態(図1の8B)からシャッターを開け
るためシャッターカーテン8の下端部を持ち上げる時
は、巻胴6は付勢手段15の作用により、ガイドレール
9の呑み口部91から最も離間されるが、重量バランス
用コイルバネの戻り回転力の補助作用により、また、軸
受20が巻胴6の回転摩擦抵抗を極少にしていることに
より、各スラットはガイドレール9の呑み口部91から
カーテンボックス内に勢い良く引き上げられるので、各
スラットはガイドレール9の呑み口部91に接触するこ
となく、円滑に上昇して巻胴6に巻き取られる。そし
て、シャッターカーテン8の巻戻し動作が進むに連れて
巻胴の巻取径が次第に太くなり、シャッターカーテン8
の巻取終端がガイドレール9における昇降面の延長上に
接近する。巻取終端が滑りパッド92に接触する場合も
あり得る。従って、各スラットは終始ガイドレール9の
呑み口部91に接触することなく、円滑に上昇して巻胴
に巻き取られる。滑りパッド92に接触することがあっ
ても接触時間はごく僅かであり、摩擦力が小さいので、
発生音量は非常に少ない。
【0022】そして、開放途中は、付勢手段の付勢力に
よりシャッターカーテン8の巻取終端がガイドレール9
の上方延長線に関してシャフト4と同一側に存在するの
で、巻取終端がガイドレール9の上方延長線に関してシ
ャフトと反対側に存在する時のようなシャッターカーテ
ン押上力の分力による効率の低下がなく、押上力は高い
効率で巻胴を回転させる力、すなわち、巻胴回転トルク
となる。そして、重量バランス用コイルバネの戻り回転
力とも協同するので、シャッターカーテンが軽快迅速に
巻取られる。
【0023】図2,3に示されたように、シャフト4と
巻胴6との間に軸受20を備えた場合は、巻胴の回転摩
擦抵抗がないので、付勢手段15にはスライダ12を常
に巻胴がガイドレール9の上方延長線に接近する方向に
付勢するものを使用しても、シャッターカーテンの昇降
を円滑に行うことができる。ガイドレール9に滑りパッ
ド92を備える場合は、上記付勢手段による昇降負荷が
軽減されるので、問題がない。
【0024】上述のように、シャッターカーテン昇降時
にスラットがガイドレールに衝接しないようにして接触
摩擦を軽減し、かつ、軸受20を備えて巻胴の回転摩擦
抵抗を無に近い状態にした場合は、重量バランス用コイ
ルバネの戻り回転力を従来よりもかなり小さくすること
ができる。従って、従来と同数のコイルバネを用いる場
合は、バネ定数の小さいものを使用することができる。
また、従来と同じバネ定数のコイルバネを用いる場合
は、その使用数を削減することが可能であるので、削減
により生じる空間を利用して、電動モータを設置するこ
とも可能である。
【0025】上記スライド機構には、上記ローラを用い
る代わりに、スライドレール溝底部とスライダの一方又
は双方に滑り材を貼着することによっても同様の効果を
得ることができる。
【0026】上記実施例によれば、新たに付加される構
成要素は、スライド機構の構成部材として、スライドレ
ール11、ローラ111又は滑り材、スライダ12、付
勢部材15であり、これらはいずれも簡単な構成である
ので製造が容易であり、また、ブラケット2に対する取
付けが容易である。さらに、シャッターカーテン8の巻
取量の増減に応じてスライダ、すなわち、シャフトが自
動的に滑りパッド92に接近又は離反する方向に移動す
るので、スライド機構の設計になんら困難性がない。
【0027】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明によれ
ば、スライドレールとスライダからなるスライド機構を
設け、スライダを付勢する付勢手段を取付けて、そのス
ライダにシャフトを固着するだけの簡単な構成により、
スラットのガイドレールの呑み口部に対する接触に起因
する騒音発生やスラットの早期摩耗のない、円滑に開閉
できるシャッター装置を提供することができる。
【0028】また、請求項2の発明によれば、巻胴とシ
ャフトとの間に少なくとも巻胴の両端部において軸受が
設けられているので、シャッターカーテンの開閉を非常
に軽快円滑かつ静かに行うことができる。
【0029】さらに、請求項3の発明によれば、巻胴と
シャフトとの間に少なくとも巻胴の両端部において軸受
が設けられることに加えて、シャフトの両端にスライダ
が固着され、そのスライダはスライドレールに水平方向
に摺動自在に嵌合され、かつ、スライダをシャフトがガ
イドレールの上方延長線から離れる方向又はその上方延
長線に接近する方向に付勢する付勢手段が備えられてい
るので、シャッターカーテンの巻取及び巻戻しの際に、
シャフトと巻胴との回転摩擦音及びスラットとガイドレ
ールとの衝接音又は摺動摩擦音が発生しないため、シャ
ッターの開閉がさらに円滑にできるとともに、極めて静
かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的構成及び作用を説明する略式断
面図。
【図2】巻胴及びシャッターカーテンを取除いてシャフ
ト支持部の構成を示す側面図。
【図3】図2のX−X線断面図。
【図4】従来のシャッター装置の要部の断面図。
【図5】同じくシャフト支持部の構造を示す要部の斜視
図。
【符号の説明】
1 シャッターボックス 2 ブラケット 4 シャフト 6 巻胴 9 ガイドレール 91 呑み口部 92 滑りパッド 10 スライド機構 11 スライドレール 12 スライダ 15 コイルバネ(付勢手段) 20 軸受
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 昭彦 東京都品川区大崎1丁目11番1号 新日軽 株式会社内 (72)発明者 吉田 学 東京都品川区大崎1丁目11番1号 新日軽 株式会社内 Fターム(参考) 2E042 AA06 BA02 DA00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部の上方に回転自在に設けた巻胴に
    よる巻取動作及び巻戻動作に連動してシャッターカーテ
    ンをガイドレールに沿って昇降させて前記開口部を開閉
    するシャッター装置において、前記巻胴を回転自在に支
    持するシャフトの両端にスライダを固着し、そのスライ
    ダを前記開口部の上方の両側に設けたスライドレールに
    水平方向に摺動自在に嵌合し、前記スライダを前記シャ
    フトが前記ガイドレールの上方延長線から離れる方向に
    付勢する付勢手段を備えたことを特徴とするシャッター
    装置。
  2. 【請求項2】 開口部の上方に回転自在に設けた巻胴に
    よる巻取動作及び巻戻動作に連動してシャッターカーテ
    ンをガイドレールに沿って昇降させて前記開口部を開閉
    するシャッター装置において、前記巻胴と、その巻胴を
    その中心において貫通され、両端部が前記開口部の上方
    に回転不能に固定されるシャフトとの間に、少なくとも
    前記巻胴の両端部において軸受が設けられていることを
    特徴とするシャッター装置。
  3. 【請求項3】 開口部の上方に回転自在に設けた巻胴に
    よる巻取動作及び巻戻動作に連動してシャッターカーテ
    ンをガイドレールに沿って昇降させて前記開口部を開閉
    するシャッター装置において、前記巻胴と、その巻胴を
    その中心において貫通されて前記巻胴を支持するシャフ
    トとの間に、少なくとも前記巻胴の両端部において軸受
    が設けられ、かつ、前記シャフトの両端にスライダが固
    着され、そのスライダは前記開口部の上方の両側に設け
    たスライドレールに水平方向に摺動自在に嵌合され、前
    記スライダを前記シャフトが前記ガイドレールの上方延
    長線から離れる方向又は前記シャフトが前記ガイドレー
    ルの上方延長線に接近する方向に付勢する付勢手段が備
    えられていることを特徴とするシャッター装置。
  4. 【請求項4】 ガイドレールの呑み口部を構成する前後
    ガイド縁の上端部のうち、後ガイド縁の上端部は巻胴の
    回転中心を通る水平線と交差する位置まで上方に延長さ
    れ、その延長端部に前記巻胴方向に突出する滑りパッド
    が設けられていることを特徴とする請求項1又は3のシ
    ャッター装置。
  5. 【請求項5】 スライドレールは、上下の対向する溝
    に、移動されるスライダの上下面と接触して回転するロ
    ーラを配置してなるものであることを特徴とする請求項
    1,3又は4のシャッター装置。
  6. 【請求項6】 スライドレールは、上下の対向する溝
    に、移動されるスライダの上下面と接触する滑り材を貼
    着してなるものであることを特徴とする請求項1、3又
    は4のシャッター装置。
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