JPH08121056A - 手動式シャッタにおける操作用ロープ車からの操作ロープ外れ防止機構 - Google Patents

手動式シャッタにおける操作用ロープ車からの操作ロープ外れ防止機構

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JPH08121056A
JPH08121056A JP25537494A JP25537494A JPH08121056A JP H08121056 A JPH08121056 A JP H08121056A JP 25537494 A JP25537494 A JP 25537494A JP 25537494 A JP25537494 A JP 25537494A JP H08121056 A JPH08121056 A JP H08121056A
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JP
Japan
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rope
operation rope
slat curtain
pulley
winding shaft
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JP25537494A
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English (en)
Inventor
Hisahiro Igarashi
久博 五十嵐
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JIYATSUKU KK
Original Assignee
JIYATSUKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作用ロープ車からの操作ロープの外れを防
止する。 【構成】 スラットカーテン3と、巻取シャフト6と、
操作用ロープ車7と、無端状操作ロープ8と、バランス
機構とを有する手動式シャッタにおける操作用ロープ車
からの操作ロープ外れ防止機構である。操作用ロープ車
7の外周面にロープ溝12を形成する。ロープ溝12の外周
に連なって操作用ロープ車7の径方向外方に向かって軸
心方向外方に広がった操作ロープ外れ防止部13を形成す
る。操作用ロープ車7の周囲に、操作用ロープ車7に近
接して操作ロープ外れ止めローラ14を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は手動式シャッタにおけ
る操作用ロープ車からの操作ロープ外れ防止機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】たとえば建築物の開閉窓や嵌め殺し窓、
および出入口の戸の外側を覆いうる手動式シャッタとし
て、複数のスラットを連結することにより形成されたス
ラットカーテンと、スラットカーテンを巻取る巻取シャ
フトと、巻取シャフトに同心状にかつ固定状に設けられ
た操作用ロープ車と、操作用ロープ車に掛けられかつ建
築物の内部から操作しうる無端状操作ロープとを備えた
ものが知られている。スラットカーテンはエアスリット
タイプであり、隣接するスラット間の摺動部にエアスリ
ットが形成され、スラットカーテンの全閉状態において
もエアスリットを開放して、採光、外気の取り入れに供
することができるようになっている。
【0003】ところで、このような手動式シャッタにお
いては、スラットカーテンの開動作を小さな力で行うこ
とができるとともにスラットカーテンを閉じるさいにス
ラットカーテンが自重により急激に下降しないようにバ
ランス機構が具備せしめられている。バランス機構とし
ては、スラットカーテンが巻取シャフトから巻戻された
ときに巻取シャフトにスラットカーテンを巻取る方向の
回転力を付与し、かつスラットカーテンの全閉状態のと
きには巻取シャフトに上記回転力を付与しないものが知
られている。たとえば、巻取シャフトに同期して回転す
るバランスプーリと、一端がバランスプーリに固定され
た引張ワイヤと、引張ワイヤをこれを引張る方向に付勢
する付勢手段とを備えており、バランスプーリは、スラ
ットカーテンを閉じるときに引張りワイヤを巻取る主プ
ーリ部と、主プーリ部の一端に設けられ、主プーリ部に
連続して引張ワイヤを巻取る0点復帰プーリ部とを有
し、0点復帰プーリ部が、スラットカーテンを全閉位置
まで巻取シャフトから巻戻したときに引張ワイヤが主プ
ーリ部の軸心を通る外周形状をしているようになされて
いるものが提案されている(特開平5−163880号
参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
手動式シャッタでは、全閉状態にあるスラットカーテン
のエアスリットを開放する場合や、エアスリットが開放
している全閉状態のスラットカーテンを上昇させる場合
に、バランス機構のバランスが崩れてスラットカーテン
を巻取る方向に巻取シャフトが急激に回転し、操作ロー
プがたるんで操作用ロープ車から外れるという問題があ
った。
【0005】この発明の目的は、上記問題を解決した手
動式シャッタにおける操作用ロープ車からの操作ロープ
外れ防止機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による手動式シ
ャッタにおける操作用ロープ車からの操作ロープ外れ防
止機構は、複数のスラットを連結することにより形成さ
れたスラットカーテンと、スラットカーテンを巻取る巻
取シャフトと、巻取シャフトに同心状にかつ固定状に設
けられた操作用ロープ車と、操作用ロープ車に掛けられ
た無端状操作ロープと、スラットカーテンが巻取シャフ
トから巻戻されたときに巻取シャフトにスラットカーテ
ンを巻取る方向の回転力を付与し、かつスラットカーテ
ンの全閉状態のときには巻取シャフトに上記回転力を付
与しないバランス機構とを有する手動式シャッタにおい
て、操作用ロープ車の外周面にロープ溝が形成され、ロ
ープ溝の外周に連なって操作用ロープ車の径方向外方に
向かって軸心方向外方に広がった操作ロープ外れ防止部
が形成されているものである。
【0007】上記操作ロープ外れ防止機構において、操
作用ロープ車の周囲に、操作用ロープ車に近接して操作
ロープ外れ止めローラが配置されていることがある。
【0008】
【作用】操作用ロープ車の外周面にロープ溝が形成さ
れ、ロープ溝の外周に連なって操作用ロープ車の径方向
外方に向かって軸心方向外方に広がった操作ロープ外れ
防止部が形成されていると、全閉状態にあるスラットカ
ーテンのエアスリットを開放する場合や、エアスリット
が開放している全閉状態のスラットカーテンを上昇させ
る場合に、バランス機構のバランスが崩れてスラットカ
ーテンを巻取る方向に巻取シャフトが急激に回転し、操
作ロープがたるんだとしても、操作ロープが、操作ロー
プ外れ防止部から外方に突出することはないので、操作
ロープの操作用ロープ車からの外れが防止される。
【0009】操作用ロープ車の周囲に、操作用ロープ車
に近接して操作ロープ外れ止めローラが配置されている
と、仮に、操作ロープがたるんで操作ロープ外れ防止部
から外方に突出したとしても、操作ロープの操作用ロー
プ車からの外れが防止される。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例は、この発明による操作用ロープ
車からの操作ロープ外れ防止機構が、一般家屋の窓の外
側に設けられた手動式シャッタに適用されたものであ
る。なお、以下の説明において、一般家屋の屋外側、す
なわち図6の左側を前、これと反対側を後というものと
する。また、左右は、屋外から屋内を見たさいの左右を
いうものとする。
【0011】図1において、手動式シャッタは、左右方
向に所定間隔をおいて家屋の壁(W)外面に固定された上
下方向に伸びる1対のガイドレール(1) と、複数のスラ
ット(2) を連結することにより形成され、かつガイドレ
ール(1) に沿って昇降案内されるスラットカーテン(3)
と、ガイドレール(1) の上方において両ガイドレール
(1) 間の間隔よりも若干大きな間隔をおいて家屋の壁
(W) 外面に固定された左右1対のブラケット(4) と、両
ブラケット(4) 間に設けられた巻取ケース(5) とを備え
ている。図示は省略したが、スラットカーテン(3) はエ
アスリットタイプであり、隣接するスラット(2) 間の摺
動部にエアスリットが形成され、スラットカーテン(3)
の全閉状態においてもエアスリットを開放して、採光、
外気の取り入れに供することができるようになってい
る。すなわち、スラットカーテン(3) の全閉状態におい
てスラットカーテン(3) に上方に引張る力を付与すると
エアスリットが開放されるようになっている。
【0012】図2に示すように、巻取ケース(5) 内に
は、両端がそれぞれ左右のブラケット(4) に回転自在に
支持された左右方向に伸びる巻取シャフト(6) が配置さ
れている。スラットカーテン(3) は吊り金具(図示略)
を介して巻取シャフト(6) に連結されている。巻取シャ
フト(6) の左端部には、これと同心状に操作用ロープ車
(7) が固定されている。操作用ロープ車(7) に無端状操
作ロープ(8) が掛けられている。操作ロープ(8) は、左
側のブラケット(4) に左右方向に伸びる軸線の周りに回
転しうるように取付けられた上下1対のガイドローラ
(9) により後方に案内され、家屋の壁(W) に形成された
貫通穴(11)を通って屋内に伸びている。
【0013】図3に示すように、操作用ロープ車(7) の
外周面にはV溝からなるロープ溝(12)が形成されてい
る。ロープ溝(12)の外周に連なって操作用ロープ車(7)
の径方向外方に向かって軸心方向外方に広がった操作ロ
ープ外れ防止部(13)が形成されている。操作ロープ外れ
防止部(13)の両側面は、操作用ロープ車(7) の径方向外
方に向かって軸心方向外方に直線的に傾斜している。こ
れに代えて、操作ロープ外れ防止部(13)の両側面は、図
4に示すように、操作用ロープ車(7) の径方向外方に向
かって軸心方向外方に湾曲した凸円弧状でもよく、ある
いは図5に示すように、操作用ロープ車(7) の軸心方向
外方に向かって径方向外方に湾曲した凹円弧状でもよ
い。また、操作用ロープ車(7) の周囲に、操作用ロープ
車(7) からの操作ロープ(8) の外れを防止する複数の外
れ止めローラ(14)が、操作用ロープ車(7) に近接して配
置されている。外れ止めローラ(14)は、左側のブラケッ
ト(4)の内面に、左右方向に伸びる軸線の周りに回転し
うるように取付けられている。各外れ止めローラ(14)の
外周面は操作用ロープ車(7) の外周面に近接している。
【0014】手動式シャッタは、次のように、スラット
カーテン(3) が巻取シャフト(6) から巻戻されたときに
巻取シャフト(6) にスラットカーテン(3) を巻取る方向
の回転力を付与し、かつスラットカーテン(3) の全閉状
態のときには巻取シャフト(6) に上記回転力を付与しな
いバランス機構(15)を備えている。バランス機構(15)
は、図2に示すように、巻取シャフト(6) の下斜め後方
に配置された左右方向に伸びるねじりコイルばね(16)
と、ねじりコイルばね(16)を貫通するように配置されか
つ巻取ケース(5) に固定された複数の支持板(17)に回転
自在に支持されているた左右方向に伸びる回転軸(18)
と、ねじりコイルばる(16)の左右両端部にそれぞれ固定
されたボス(19)(21)と、巻取シャフト(6) の右端部に巻
取シャフト(6)と同期して回転するように同心状に固定
されたバランスプーリ(22)と、回転軸(18)の右端部に回
転軸(18)と同期して回転するように同心状に固定された
巻取リール(23)と、一端がバランスプーリ(22)に固定さ
れるとともに、他端が巻取リール(23)に固定された引張
ワイヤ(24)とを備えている。
【0015】ねじりコイルばね(16)の左端部のボス(19)
は左端の支持板(17)に固定され、回転軸(18)はこのボス
(19)に対して自由に回転しうるようになっている。ま
た、ねじりコイルばね(16)の右端部のボス(21)は回転軸
(18)に固定されており、回転軸(18)とともに回転するよ
うになっている。
【0016】バランスプーリ(22)は、円錐形で左端から
右端に向かって徐々に縮径されており、かつスラットカ
ーテン(3) の巻戻し時に引張ワイヤ(24)を巻取る主プー
リ部(25)と、主プーリ部(25)の右端に連なって設けら
れ、スラットカーテン(3) の巻戻し時に主プーリ部(25)
に連続して引張ワイヤ(24)を巻取る0点復帰プーリ部(2
6)とよりなる。引張ワイヤ(24)の一端は主プーリ部(25)
の左端部に固定されている。バランスプーリ(22)の外周
面には、主プーリ部(25)の左端部から0点復帰プーリ部
(26)にかけて引張ワイヤ(24)を巻付け案内する連続的な
らせん状の溝(27)が形成されている。0点復帰プーリ部
(26)は、主プーリ部(25)に連続して径が徐々に小さくな
る曲面部(26a) と、引張ワイヤ(24)の径の1/2だけオ
フセットした位置を通る平面部(26b) とからなる外周形
状をしている。平面部(26b) は、スラットカーテン(3)
の全閉位置において、曲面部(26a) に巻取られた引張ワ
イヤ(24)が主プーリ部(25)の軸心を通るように位置が設
定されている。
【0017】巻取リール(23)は、円錐形で右端から左端
に向かって徐々に縮径されており、その外周面には引張
ワイヤ(24)を巻付け案内するらせん状の溝(28)が形成さ
れている。引張ワイヤ(24)の他端は巻取リール(23)の右
端部に固定されている。
【0018】手動式シャッタは、次のように、家屋の屋
内側に設けられた操作ロープ(8) のロック機構(29)を備
えている。操作ロープ(8) のロック機構(29)は、図6〜
図9に示すように、家屋の壁(W) に形成された貫通穴に
対応する位置において壁(W)内面に固定されたケーシン
グ(31)と、ケーシング(31)内に配置されかつ左右方向に
伸びる軸線の周りに回転自在となっている左右1対の操
作ロープロック用ロープ車(32)と、ケーシング(31)内に
配置され、操作ロープロック用ロープ車(32)に対して接
近、離隔するように移動自在でかつ操作ロープロック用
ロープ車(32)に接近したさいにその回転を停止させるス
トッパ(33)と、ストッパ(33)を操作ロープロック用ロー
プ車(32)側に接近するように付勢する板ばね(34)(付勢
手段)とを備えている。
【0019】ケーシング(31)は、家屋の壁(W) 内面に固
定される基板部(35a) 、基板部(35a) の上端部に一体に
形成されて後方に伸びる後方突出水平壁部(35b) および
基板部(35a) の左右両側縁寄りの位置にそれぞれ一体に
形成されて後方に突出した左右両後方突出垂直壁部(35
c) よりなる本体(35)と、本体(35)に着脱自在に取付け
られて本体(35)の上方、下方、後方および左右両側方を
覆うカバー(36)とからなる。本体(35)の基板部(35a) に
おける壁(W) の貫通穴(11)と合致した位置に、操作ロー
プ(8) を通す貫通穴(37)が形成されている。カバー(36)
の下壁(36a) に操作ロープ(8) を通すための貫通穴(38)
が形成されている。
【0020】左右の操作ロープロック用ロープ車(32)
は、ケーシング(31)の左右両後方突出垂直壁部(35c) 間
に渡し止められた左右方向に伸びるピン(39)の周りに回
転自在に嵌められている。両ロープ車(32)間および両ロ
ープ車(32)とケーシング(31)の左右両後方突出垂直壁部
(35c) との間にはそれぞれスペーサ(41)が配置されてい
る。各ロープ車(32)の外周面のロープ溝(32a) はV溝で
あり、各ロープ車(32)の外周面におけるロープ溝(32a)
よりも左右方向外側の部分に、周方向に間隔をおいて複
数の突起(32b) が形成されている。操作ロープロック用
ロープ車(32)は、操作用ロープ車(7) から貫通穴(11)(3
7)を通って後方に伸びてきた操作ロープ(8) の向きを垂
直下向きに変えるガイド用ロープ車の役割も果たす。そ
して、操作ロープ(8) は、操作ロープロック用ロープ車
(32)に掛けられ、貫通穴(38)を通って下方に伸びてい
る。
【0021】ストッパ(33)は側方から見て円弧状となさ
れており、その上端部が、ピン(39)の上方においてケー
シング(31)の左右両後方突出垂直壁部(35c) 間に渡し止
められた左右方向に伸びるピン(42)の周りに、回転自在
に嵌められている。ストッパ(33)の前面に、ストッパ(3
3)が操作ロープロック用ロープ車(32)に接近したさい
に、各操作ロープロック用ロープ車(32)の突起(32b) と
係合する突起(33a) が形成されている。ストッパ(33)の
下端の左右の中央部には、下方に向かって前方に湾曲し
た円弧状腕部(33b) が一体に形成されている。腕部(33
b) の先端部には左右方向に伸びるピン(43)が貫通状に
取付けられており、このピン(43)における腕部(33b) の
左右両側の部分の周囲に、それぞれ操作ロープ押さえ用
ローラ(44)(押圧部分)が回転自在に嵌められている。
両操作ロープ押さえ用ローラ(44)間の間隔は、両操作ロ
ープロック用ロープ車(32)のロープ溝(32a) 間の間隔と
ほぼ等しくなっている。そして、図6に示すように、ス
トッパ(33)が操作ロープロック用ロープ車(32)に接近し
たさいに、操作ロープ押さえ用ローラ(44)により、操作
ロープ(8) がロープ溝(32a) 内に押し込まれるようにな
っている。
【0022】板ばね(34)の上端に前方屈曲部(34a) が形
成されており、この前方屈曲部(34a) がケーシング(31)
の本体(35)の後方突出水平壁部(35b) の上面にねじ止め
されている。板ばね(34)の下部はストッパ(33)の後面に
当接しており、これによりストッパ(33)が常に前方に、
すなわち操作ロープロック用ロープ車(32)側に接近する
ように付勢されている。
【0023】上記構成の手動式シャッタにおいて、図9
に示すように、操作ロープ(8) の屋内に存在する垂下部
分を後方に引張ることにより、板ばね(34)の付勢力に抗
してストッパ(33)を後方に揺動させて操作ロープロック
用ロープ車(32)から離隔させ、ストッパ(33)の突起(33
a) のロープ車(32)の突起(32b) への係合を外す。この
状態で、操作ロープ(8) の屋内に存在する2つの部分の
うちのいずれか一方を下方に引張ると、巻取シャフト
(6) が図2に矢印Aで示す方向に回転し、スラットカー
テン(3) が巻取シャフト(6) から巻戻される。このと
き、バランス機構(15)の引張ワイヤ(24)は、バランスプ
ーリ(22)の主プーリ部(25)に巻取られ、引張ワイヤ(24)
に引張られて回転軸(18)およびボス(21)が図2に矢印B
で示す方向に回転し、ねじりコイルばね(16)が同方向に
捩じられてねじりコイルばね(16)に弾発力が蓄えられ
る。スラットカーテン(3) が全閉状態になり、かつエア
スリットが閉じられると、引張ワイヤ(24)はバランスプ
ーリ(22)の0点復帰プーリ部(26)に巻取られる。スラッ
トカーテン(3) の全閉状態において、バランスプーリ(2
2)の0点復帰プーリ部(26)の平面部(26b) の作用によ
り、0点復帰プーリ部(26)に巻取られた引張ワイヤ(24)
はバランスプーリ(22)の軸心を通る。このとき、ねじり
コイルばね(16)に蓄えられた弾発力は最大となってバラ
ンスプーリ(22)、すなわち巻取シャフト(6) に最大引張
力が作用しているにもかかわらず、バランスプーリ(22)
には回転トルクを与えない。すなわち、巻取シャフト
(6) には回転トルクが作用せず、スラットカーテン(3)
は自重によりエアースリットが閉じられた状態で全閉状
態に保たれる。スラットカーテン(3) の下端は窓枠の下
枠上に載っている。
【0024】スラットカーテン(3) が全閉状態にあると
きにエアースリットを開放するには、図9に示すよう
に、まず操作ロープ(8) の屋内に存在する垂下部分を後
方に引張ることにより、板ばね(34)の付勢力に抗してス
トッパ(33)を後方に揺動させて操作ロープロック用ロー
プ車(32)から離隔させ、ストッパ(33)の突起(33a) のロ
ープ車(32)の突起(32b) への係合を外す。この状態で、
操作ロープ(8) の屋内に存在する2つの部分のうちのい
ずれか他方を若干下方に引張ると、巻取シャフト(6)
が、矢印Aで示す方向とは逆方向に1/2〜3/4回転
して引張ワイヤ(24)が0点復帰プーリ部(26)の曲面部(2
6a) に至り、エアースリットが開かれる。このとき、ね
じりコイルばね(16)の弾発力とスラットカーテン(3) の
重量とのバランスが崩れて巻取シャフト(6) が同方向に
回転し、操作ロープ(8) の操作用ロープ車(7) に掛かっ
ている部分がたるみ、操作用ロープ車(7) から外れよう
とするが、操作ロープ外れ防止部(13)および外れ止めロ
ーラ(14)の働きにより、操作ロープ(8) の外れが防止さ
れる。
【0025】全閉状態のスラットカーテン(3) を開くと
きには、図9に示すように、まず操作ロープ(8) の屋内
に存在する垂下部分を後方に引張ることにより、板ばね
(34)の付勢力に抗してストッパ(33)を後方に揺動させて
操作ロープロック用ロープ車(32)から離隔させ、ストッ
パ(33)の突起(33a) のロープ車(32)の突起(32b) への係
合を外す。この状態で、操作ロープ(8) の屋内に存在す
る2つの部分のうちのいずれか他方をさらに下方に引張
ると、巻取シャフト(6) が、矢印Aで示す方向とは逆方
向に回転して引張ワイヤ(24)がバランスプーリ(22)の主
プーリ部(25)に至る。このとき、ねじりコイルばね(16)
の弾発力が引張ワイヤ(24)を介してバランスプーリ(22)
および巻取シャフト(6) に回転トルクとして作用し、操
作ロープ(8) を引張る力が小さくてすむ。そして、スラ
ットカーテン(3) が全開状態になる。
【0026】スラットカーテン(3) を全閉状態と全開状
態との間の任意の位置で停止させたい場合には、上述し
たスラットカーテン(3) の閉鎖時および開放時のいずれ
かにおいて、スラットカーテン(3) が所望の位置に来た
ときに、操作ロープ(8) から手を離す。すると、板ばね
(34)の付勢力によりストッパ(33)が前方に揺動して操作
ロープロック用ロープ車(32)に接近し、ストッパ(33)の
突起(33a) が操作ロープロック用ロープ車(32)の突起(3
2b) に係合し、ストッパ(33)により操作ロープロック用
ロープ車(32)の回転が停止させられ、その結果操作ロー
プ(8) がロックされ、スラットカーテン(3) が停止させ
られる(図6参照)。したがって、スラットカーテン
(3) をその位置で停止させることができる。このよう
に、ストッパ(33)が操作ロープロック用ロープ車(32)に
接近したさいに、操作ロープ(8) が操作ロープ押さえ用
ローラ(44)によりロープ溝(32a) 内に押し込まれるの
で、操作ロープロック用ロープ車(32)の回転を停止させ
た状態での操作ロープ(8) の操作ロープロック用ロープ
車(32)に対する滑りを防止することができる。したがっ
て、操作ロープロック用ロープ車(32)の回転を停止させ
れば、確実に操作ロープ(8) をロックし、スラットカー
テン(3) を停止させることができる。
【0027】スラットカーテン(3) が全閉状態と全開状
態との間の任意の位置で停止している場合、スラットカ
ーテン(3) に屋外から上向きの力または下向きの力が加
わった場合、ロック機構(29)の働きによってスラットカ
ーテン(3) の上昇または下降は防止され、スラットカー
テン(3) は上記任意の位置で停止したままの状態とな
る。
【0028】スラットカーテン(3) が全閉状態でかつエ
アスリットが開いている状態に停止しているとき、およ
び全閉状態と全開状態との間の任意の位置で停止してい
るときに、引張ワイヤ(24)が破断した場合には、ロック
機構(29)のストッパ(33)の突起(33a) が操作ロープロッ
ク用ロープ車(32)の突起(32b) に係合しているので、ロ
ープ車(32)の回転が停止させられ、これによりスラット
カーテン(3) が自重によって急激に落下することが防止
される。
【0029】全閉状態でかつエアスリットが開いている
状態のスラットカーテン(3) および全閉状態と全開状態
との間の任意の位置で停止しているスラットカーテン
(3) を開くさいには、操作ロープ(8) を引張るとスラッ
トカーテン(3) とねじりコイルばね(16)の弾発力とのバ
ランスが崩れ、巻取シャフト(6) が図2に矢印Aで示す
方向とは反対方向に急激に回転しようとすることがあ
る。この場合、操作ロープ(8) の操作用ロープ車(7) に
掛けられている部分がたるんで操作用ロープ車(7)から
外れようとするが、外れ防止部(13)の働きにより、操作
ロープ(8) の操作用ロープ車(7) からの外れが防止され
る。しかも、外れ止めローラ(14)の働きにより、操作ロ
ープ(8) の操作用ロープ車(7) からの外れが一層確実に
防止される。
【0030】
【発明の効果】この発明の操作用ロープ車からの操作ロ
ープ外れ防止機構によれば、上述のように、全閉状態に
あるスラットカーテンのエアスリットを開放する場合
や、エアスリットが開放している全閉状態のスラットカ
ーテンを上昇させる場合に、バランス機構のバランスが
崩れてスラットカーテンを巻取る方向に巻取シャフトが
急激に回転し、操作ロープがたるんだとしても、操作ロ
ープが、操作ロープ外れ防止部から外方に突出すること
はないので、操作ロープの操作用ロープ車からの外れが
防止される。
【0031】また、操作用ロープ車の周囲に、操作用ロ
ープ車に近接して操作ロープ外れ止めローラが配置され
ていると、仮に、操作ロープがたるんで操作ロープ外れ
防止部から外方に突出したとしても、操作ロープの操作
用ロープ車からの外れが防止される。したがって、操作
ロープの操作用ロープ車からの外れが確実に防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による操作車ロープからの操作ロープ
外れ防止機構を備えた手動式シャッタを家屋の窓の外側
に設置した状態を示す斜視図である。
【図2】手動式シャッタの巻取ケースの部分を一部を省
略して示す斜視図である。
【図3】操作用ロープ車の部分の拡大断面図である。
【図4】操作用ロープ車の変形例を示す部分拡大断面図
である。
【図5】操作用ロープ車の他の変形例を示す部分拡大断
面図である。
【図6】操作ロープのロック機構を示し、操作ロープを
ロックした状態の垂直側断面図である。
【図7】図6のVII −VII 線断面図である。
【図8】操作ロープのロック機構を示す一部を省略した
分解斜視図である。
【図9】操作ロープのロック機構を示し、操作ロープの
ロックを解除した状態の垂直側断面図である。
【符号の説明】
(2) スラット (3) スラットカーテン (6) 巻取シャフト (7) 操作用ロープ車 (8) 操作ロープ (12) ロープ溝 (13) 操作ロープ外れ防止部 (14) 操作ロープ外れ止めローラ (15) バランス機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスラットを連結することにより形
    成されたスラットカーテンと、スラットカーテンを巻取
    る巻取シャフトと、巻取シャフトに同心状にかつ固定状
    に設けられた操作用ロープ車と、操作用ロープ車に掛け
    られた無端状操作ロープと、スラットカーテンが巻取シ
    ャフトから巻戻されたときに巻取シャフトにスラットカ
    ーテンを巻取る方向の回転力を付与し、かつスラットカ
    ーテンの全閉状態のときには巻取シャフトに上記回転力
    を付与しないバランス機構とを有する手動式シャッタに
    おいて、 操作用ロープ車の外周面にロープ溝が形成され、ロープ
    溝の外周に連なって操作用ロープ車の径方向外方に向か
    って軸心方向外方に広がった操作ロープ外れ防止部が形
    成されている手動式シャッタにおける操作用ロープ車か
    らの操作ロープ外れ防止機構。
  2. 【請求項2】 操作用ロープ車の周囲に、操作用ロープ
    車に近接して操作ロープ外れ止めローラが配置されてい
    る請求項1記載の手動式シャッタにおける操作用ロープ
    車からの操作ロープ外れ防止機構。
JP25537494A 1994-10-20 1994-10-20 手動式シャッタにおける操作用ロープ車からの操作ロープ外れ防止機構 Withdrawn JPH08121056A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002021115A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 掘削機
JP2008138356A (ja) * 2006-11-29 2008-06-19 Sanwa Shutter Corp 手動操作式シャッターにおけるロック機構

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JP2008138356A (ja) * 2006-11-29 2008-06-19 Sanwa Shutter Corp 手動操作式シャッターにおけるロック機構

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