JP2002146289A - 粉体塗料 - Google Patents

粉体塗料

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JP2002146289A
JP2002146289A JP2000344252A JP2000344252A JP2002146289A JP 2002146289 A JP2002146289 A JP 2002146289A JP 2000344252 A JP2000344252 A JP 2000344252A JP 2000344252 A JP2000344252 A JP 2000344252A JP 2002146289 A JP2002146289 A JP 2002146289A
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Japan
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powder
gloss
zinc oxide
oxide fine
powder coating
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Katsuhiko Rindo
克彦 林藤
Yasuhiro Doi
康広 土井
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Nippon Paint Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】焼き付け温度等の条件が多少変動しても艶の程
度が変化することなく、所望の艶が容易に得られ、かつ
耐ブロッキング性にも優れた粉体塗料及び粉体塗料用光
沢調整剤を提供すること。 【解決手段】結着樹脂及び着色剤を含有した粉体粒子に
酸化亜鉛微粉末が外添されてなる粉体塗料及び酸化亜鉛
微粉末からなる粉体塗料用光沢調整剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体塗料及び粉体
塗料用光沢調整剤に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料は溶剤等の揮発分を含まない塗
料であり、その用途が拡大するとともに艶消しの外観を
有する塗膜のニーズが高まりつつある。そこで、無機粒
子を用いる物理的方法や硬化速度を制御することによる
化学的方法により粉体塗料の艶消しが行われている。
【0003】前者の物理的方法ではシリカ、アルミナ等
の無機粒子を大量に添加する必要があるため、塗膜の機
械的強度が低下する。そこで、無機粒子の使用量を少量
に抑えるために、疎水化度が60%以上の疎水性シリカ
微粉末が付着した粉体塗料が提案されている(特開平9
−302273号公報)が、艶の微妙な制御が困難であ
る。
【0004】また、後者の化学的方法では作用温度の異
なる2種類以上の硬化剤を用いる方法が知られている
が、一般に再現性や表面平滑性の点で問題がある。さら
に、触媒機能を発現する物質が付着した粉体塗料が提案
されている(特公平7−96660号公報)が、焼き付
け条件によって艶の程度が変動しやすい。
【0005】一方、艶消し粉体塗料の製造方法は、塗料
の溶融混錬製造時に処理を行う内添法と、粉体化した塗
料に対して処理を行う外添法に大別される。内添法で
は、無機微粒子と粉体を構成する材料とを溶融混錬する
ため、艶の程度の異なる塗料毎に製造、保管が必要とな
り、品種の拡大につながる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、焼き
付け温度等の条件が多少変動しても艶の程度が変化する
ことなく、所望の艶が容易に得られ、かつ耐ブロッキン
グ性にも優れた粉体塗料及び粉体塗料用光沢調整剤を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らが塗膜の艶の
微妙な調整が容易な粉体塗料について検討を行った結
果、酸化亜鉛微粉末を粉体塗料の表面に外添することに
より可能となることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】本発明は、結着樹脂及び着色剤を含有した
粉体粒子に酸化亜鉛微粉末が外添されてなる粉体塗料並
びに酸化亜鉛微粉末からなる粉体塗料用光沢調整剤に関
する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の粉体塗料は、酸化亜鉛微
粉末が粉体塗料の表面に外添されているため、塗膜物性
を損なわない添加量で塗膜の艶を再現性よく制御するこ
とができる。酸化亜鉛微粉末は安定して機能できるた
め、焼き付け温度等の条件が多少変動しても塗膜の艶の
程度が変化することなく、かつ耐ブロッキング性にも優
れている。さらに、本発明では、酸化亜鉛微粉末が粉体
粒子に外添されているため、同じ粉体粒子であっても、
その表面処理を変更するのみで、容易に様々な艶を有す
る塗膜を形成しうる粉体塗料が容易に得られる。
【0010】本発明における結着樹脂は、酸化亜鉛微粉
末の埋め込まれ性及び塗膜物性の観点から、ポリエステ
ル樹脂及び/又はエポキシ樹脂を含有するのが好まし
く、これらの樹脂以外に、アクリル樹脂等の反応性樹
脂、ポリエチレン、ナイロン樹脂、塩化ビニルなどの非
反応性樹脂が用いられていてもよい。ポリエステル樹脂
及び/又はエポキシ樹脂の総含有量は、結着樹脂中、5
0〜100重量%が、更には75〜100重量%、特に
は100重量%が好ましい。
【0011】着色剤としては、酸化チタン、ベンガラ、
酸化鉄、亜鉛粉末、カーボンブラック、フタロシアニン
ブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドン系顔
料、アゾ系顔料、イソインドリン系顔料、各種焼成顔料
等の着色顔料、シリカ、タルク、硫酸バリウム、炭酸カ
ルシウム、ガラスフレーク等の体質顔料等が挙げられ、
これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いること
ができる。着色剤の含有量は、結着樹脂100重量部に
対して、0.1〜50重量部が好ましい。
【0012】本発明の粉体塗料は、熱硬化性であるのが
好ましく、粉体粒子には、必要に応じて、硬化剤、アク
リレート重合体等の流展剤、各種触媒や有機系スズ化合
物等の架橋促進剤、ベンゾイン等のワキ防止剤等の添加
剤等が含有されていてもよい。
【0013】本発明における粉体粒子は、例えば、樹
脂、着色剤、添加剤等を押出機等で溶融混練し、冷却
後、例えば、ハンマーミル、ジェット衝撃ミル等の粉砕
装置を用いて物理的粉砕を行い、ついで空気分級機、マ
イクロン・クラッシファイアーなどの分級機を用いて分
級することにより調製することができる粉砕法粉体粒子
が好ましいが、懸濁重合法、乳化重合法等の重合法によ
り得られた粒子であってもよい。
【0014】粉体粒子の体積平均粒子径が10〜50μ
mが好ましく、15〜30μmがより好ましい。粉体粒
子の体積平均粒子径は、少量の酸化亜鉛微粉末で有効な
艶消し効果を得るために、10μm以上が好ましく、塗
膜のユズ肌感を防止するために、50μm以下が好まし
い。
【0015】粉体粒子に添加される酸化亜鉛微粉末一次
粒子の数平均粒子径(電子顕微鏡)は0.01〜1μm
が好ましく、0.01〜0.1μmがより好ましい。本
発明において好適に用いられる酸化亜鉛微粉末として
は、「ZnO−305」、「ZnO−310」、「Zn
O−350」(以上、住友大阪セメント社製)、「微細
亜鉛華」、「FINEX−25」、「FINEX−5
0」、「FINEX−75」、「NANOFINE P
−2」(以上、堺化学工業社製)、「MZ−500」
(テイカ社製)等が挙げられる。
【0016】酸化亜鉛微粉末の外添量は、粉体粒子10
0重量部に対して、0.1〜5重量部が好ましく、0.
3〜3重量部がより好ましい。酸化亜鉛微粉末の外添量
は、十分な艶消し効果を得るために、0.1重量部以上
が好ましく、塗膜の強度低下や表面状態不良の問題を防
止するために、5重量部以下が好ましい。
【0017】粉体塗料に酸化亜鉛微粉末を外添する方法
は、特に限定されない。例えば、三井三池社製のヘンシ
ェルミキサー、川田製作所社製のスーパーミキサー等の
高速ミキサーを用いて乾式混合する方法が挙げられる。
なお、この際、酸化亜鉛微粉末とともに、または酸化亜
鉛微粉末と連続して通常用いられる表面処理剤を併用し
てもよい。
【0018】さらに、本発明では、酸化亜鉛微粉末を粉
体塗料に外添することにより、塗膜の艶消し効果が得ら
れ、その微妙な光沢を容易に調整することができること
から、酸化亜鉛微粉末からなる粉体塗料用光沢調整剤が
提供される。
【0019】
【実施例】実施例1〜9 表1に示す種類及び量の樹脂、着色剤、硬化剤、流展剤
「ディスパロンPL540」(楠本化成社製)1重量
部、ワキ防止剤としてベンゾイン1重量部及び硬化触媒
としてフェニルイミダゾリン0.1重量部を、スーパー
ミキサーにて良く混合した後、ブッス・コニーダー(ブ
ッス社製)を使用して溶融混練し、冷却したのちジェッ
トミルで粉砕し、乾式気流分級機で、表1に示す体積平
均粒子径となるように分級し、粉体粒子を得た。得られ
た粉体粒子100重量部と酸化亜鉛微粉末「ZnO−3
05」(住友大阪セメント社製)2重量部とをヘンシェ
ルミキサーにより攪拌混合し、粉体塗料を得た。
【0020】
【表1】
【0021】試験例1 実施例1〜9の粉体塗料を、コロナ帯電パウダーガン
「GX−106N」(日本パーカーライジング社製)を
用いて、それぞれリン酸亜鉛処理鋼板に塗布した後、1
80℃で20分間焼き付けを行い、塗膜を得た。塗膜は
いずれもシルクタッチの5分艶塗膜であり、得られた塗
膜の20°光沢及び60°光沢をデジタル変角光沢計
(スガ試験機械(株)製)により測定した。結果を表2
に示す。
【0022】
【表2】
【0023】実施例10、11 「ZnO−305」の使用量を、実施例10では0.5
重量部に、実施例11では1重量部に、それぞれ変更し
た以外は、実施例1と同様にして粉体塗料を得た。
【0024】試験例2 実施例10〜11の粉体塗料及び比較例1の粉体塗料
を、試験例1と同様にして静電塗装し、塗膜を得た。得
られた塗膜の20°光沢及び60°光沢を試験例1と同
様にして測定した。結果を表3に示す。なお、比較例1
は、実施例1において、酸化亜鉛微粉末を添加する前に
得られた粉体粒子とする。
【0025】
【表3】
【0026】実施例12〜20 「ZnO−305」の代わりに、表4に示す酸化亜鉛微
粉末3重量部を使用した以外は、実施例1と同様にして
粉体塗料を得た。
【0027】試験例3 焼き付け温度を180℃、190℃、200℃に変更し
た以外は、試験例1と同様にして実施例12〜20の粉
体塗料を静電塗装し、塗膜を得た。得られた塗膜の20
°光沢及び60°光沢を試験例1と同様にして測定し
た。結果を表4に示す。
【0028】
【表4】
【0029】表2より、本発明が各種結着樹脂や着色剤
を含有した粉体塗料に有効であること、表3より、酸化
亜鉛微粉末を添加していない粉体塗料では、塗膜の艶消
しの効果は得られず、酸化亜鉛微粉末を添加した場合に
は、その添加量を変更することにより、塗膜の微妙な光
沢を容易に調整することができること、表4より、酸化
亜鉛微粉末の種類により光沢は若干変化するが、焼き付
け温度にはほとんど影響されないことが分かる。
【0030】
【発明の効果】本発明により、焼き付け条件が多少変動
しても艶の程度が変化することなく、所望の微妙な艶を
容易に調整でき、かつ耐ブロッキング性にも優れた粉体
塗料及び粉体塗料用光沢調整剤を提供することが可能と
なった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 CB001 CD021 CF001 CG001 DB001 DD001 EA012 HA186 HA216 HA286 HA376 HA446 HA486 HA536 KA08 KA15 KA20 MA02 NA01 PA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂及び着色剤を含有した粉体粒子
    に酸化亜鉛微粉末が外添されてなる粉体塗料。
  2. 【請求項2】 酸化亜鉛微粉末の外添量が、粉体粒子1
    00重量部に対して0.1〜5重量部である請求項1記
    載の粉体塗料。
  3. 【請求項3】 結着樹脂がポリエステル樹脂及び/又は
    エポキシ樹脂を含有してなる請求項1又は2記載の粉体
    塗料。
  4. 【請求項4】 酸化亜鉛微粉末からなる粉体塗料用光沢
    調整剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009015713A1 (de) * 2007-06-22 2009-02-05 Merck Patent Gmbh Härtungsbeschleuniger
JP2010080124A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Sekisui Chem Co Ltd 酸化亜鉛微粒子付着樹脂粒子及びその製造方法、並びに導電性粒子及びその製造方法
JP2011512527A (ja) * 2008-02-18 2011-04-21 ラットゥーンド アンド シーオー ジーエムビーエイチ 光沢度の高い表面のための測定ステーション
JP2017179091A (ja) * 2016-03-30 2017-10-05 関西ペイント株式会社 粉体塗料組成物

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