JP2002105381A - 粉体塗料組成物及びその塗膜 - Google Patents

粉体塗料組成物及びその塗膜

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JP2002105381A
JP2002105381A JP2000299571A JP2000299571A JP2002105381A JP 2002105381 A JP2002105381 A JP 2002105381A JP 2000299571 A JP2000299571 A JP 2000299571A JP 2000299571 A JP2000299571 A JP 2000299571A JP 2002105381 A JP2002105381 A JP 2002105381A
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resin
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Yasushi Takano
靖 高野
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Toyo Aluminum KK
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Toyo Aluminum KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に、塗膜にメタリック感、光輝感、表面光沢
等を与える粉体塗料組成物を提供する。併せて、そのよ
うな特性を有するメタリック調塗膜を提供する。 【解決手段】アルミニウムフレークの表面が少なくとも
1層の樹脂層によって被覆されてなる顔料を含む組成物
であって、当該樹脂層の最表面層の一部又は全部がポリ
スチレン系樹脂膜である粉体塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウムフレ
ークを含有する粉体塗料組成物及びそのメタリック調塗
膜に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体塗料は有機溶剤を使用しない低公害
型塗料として、自動車、家庭電化製品、建材、玩具等の
用途に需要が増加しつつある。また、近年の美的意識の
向上から、美観に優れたメタリック調の塗膜の需要が高
まっており、このような意匠性の高いメタリック調塗膜
を与える粉体塗料、即ち粉体メタリック塗料の研究開発
が盛んに行われている。
【0003】粉体塗料による塗装では1回の塗装で形成
される塗膜が厚く、従来の溶剤型塗料のように何度も重
ね塗りをする必要がないため、塗装時間を短縮すること
ができる。さらに、塗料中に溶剤を含有しないためピン
ホールを発生させることがない等の利点も有している。
【0004】上記のような特性を有する粉体塗装では、
金属粉末等のメタリック顔料を含有しない粉体塗料の場
合には、塗膜特性は良好であり特に問題はない。しか
し、メタリック顔料を含有する粉体塗料の場合は、メタ
リック顔料を基材に対し平行に配列させることが困難と
なるために色調が暗くなり、十分なメタリック感が得ら
れないという問題がある。
【0005】従来開発された粉体メタリック塗料の製造
方法には、例えばメルトブレンド法、ドライブレンド
法、ボンデッド法等がある(例えば、特開昭51−13
7725、特公昭57−35214、米国特許4,13
8,511等)。
【0006】メルトブレンド法は、メタリック顔料を溶
融法、噴霧乾燥法等によりあらかじめ樹脂や着色顔料と
十分混練しておく方法である。この方法では、混練工程
もしくは粉砕等による粉体塗料の粒度調製工程でメタリ
ック顔料の変形が生じやすい。従って、この方法で調製
された粉体塗料を塗装して得られた塗膜の外観はあまり
良好ではない。また、粉砕工程においてメタリック顔料
の活性な表面が露出し、発火、粉塵爆発等の危険性があ
るという問題がある。
【0007】ドライブレンド法は、樹脂粒子と乾燥して
パウダー化されたアルミニウムフレークを混合する方法
である。この方法では、メタリック顔料の変性が生じに
くいという利点はある。しかし、メタリック顔料に樹脂
をコーティングしてパウダー化する必要があり、従来使
用している樹脂では塗膜のメタリック感が低下するとい
う問題がある。
【0008】ボンデッド法は、ブラシポリッシャー等に
より粉体塗料樹脂表面にメタリック顔料を付着させる方
法である。この方法では、粉体塗料樹脂表面にメタリッ
ク顔料を付着させているため、樹脂表面に沿ってメタリ
ック顔料を配向させることができるためメタリック感が
得られやすいといわれている。しかし、実際には樹脂表
面が必ずしも基材に平行に並ぶわけではなく、塗膜に十
分なメタリック感が得られないという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のような見地よ
り、塗膜のメタリック感、光輝感、表面光沢等が改善さ
れた粉体塗料組成物の開発が強く要請されているもの
の、そのような粉体塗料組成物は未だ開発されるに至っ
ていない。
【0010】従って、本発明は、特に、塗膜にメタリッ
ク感、光輝感、表面光沢等を与える粉体塗料組成物を提
供することを主な目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術の
問題点を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の
粉体塗料組成物が上記目的を達成できることを見出し、
ついに本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、下記の粉体塗料組成
物及びその塗膜に係るものである。
【0013】1.アルミニウムフレークの表面が少なく
とも1層の樹脂層によって被覆されてなる顔料を含む組
成物であって、当該樹脂層の最表面層の一部又は全部が
ポリスチレン系樹脂膜であることを特徴とする粉体塗料
組成物。
【0014】2.最表面層の表面積の80%以上がポリ
スチレン系樹脂膜である上記項1に記載の粉体塗料組成
物。
【0015】3.さらに熱硬化性樹脂粉体を含有する上
記項1又は2に記載の粉体塗料組成物。
【0016】4.アルミニウムフレーク100重量部に
対し、ポリスチレン系樹脂膜が0.1〜50重量部含有
されている上記項1〜3のいずれかに記載の粉体塗料組
成物。
【0017】5.上記項1〜4のいずれかに記載された
粉体塗料組成物により形成された塗膜であって、X・R
iteによるL値と観測角(θ)との相関を次式 L=[β/(θ2+α)]+γ により近似したとき、β/αの値が150以上であるメ
タリック調塗膜。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の粉体塗料組成物は、アル
ミニウムフレークの表面が少なくとも1層の樹脂層によ
って被覆されてなる顔料を含有し、当該樹脂層の最表面
層の一部又は全部がポリスチレン系樹脂膜であることを
特徴とする。
【0019】当該アルミニウムフレークとしては、純ア
ルミニウムをフレーク状としたものをはじめ、主成分が
アルミニウムである各種合金をフレーク状にしたものを
使用することができる。純アルミニウムフレークの場合
は、アルミニウム純度は99.3重量%以上であること
が好ましい。
【0020】アルミニウムフレークの平均粒径は通常1
〜100μm程度が好ましく、より好ましくは3〜50
μmである。平均厚みは通常0.01〜5μm程度が好
ましく、より好ましくは0.02〜2μmである。
【0021】また、アルミニウムフレークの表面には、
磨砕時に添加する磨砕助剤が吸着していても良い。磨砕
助剤としては、例えば脂肪酸(オレイン酸、ステアリン
酸等)、脂肪酸アミン、脂肪酸アミド、脂肪族アルコー
ル、エステル化合物等が挙げられる。これらはアルミニ
ウムフレーク表面の不必要な酸化を防止し、光沢を改善
する効果を有する。吸着量は、アルミニウムフレーク1
00重量部に対し通常2重量部未満であることが好まし
い。2重量部以上の場合は、表面光沢が低下するおそれ
がある。
【0022】更に、アルミニウムフレーク表面に着色顔
料層もしくは干渉膜等を形成することにより着色処理の
された着色アルミニウムフレークを用いることもでき
る。
【0023】アルミニウムフレーク自体は公知の方法で
製造できる。例えば、先ずガスアトマイズ法、水アトマ
イズ法、回転円盤法、メルトスピニング法等によってア
ルミニウム粉末、好ましくはアルミニウム球状粉に加工
し、次に公知のボールミル法で磨砕処理することにより
製造できる。
【0024】本発明では、上記方法で製造されたものの
他、公知のアルミニウムフレーク又は市販品を使用する
ことができる。
【0025】本発明におけるポリスチレン系樹脂として
は、上記アルミニウムフレークを均一膜で被覆すること
ができるものであれば特に制限されず、公知のものを使
用できる。例えば、ポリスチレン樹脂、ポリスチレン系
共重合体樹脂(例えば、スチレン/アクリロニトリル共
重合体であるAS樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン
/スチレン三元共重合体であるABS樹脂、エチレン、
ブチレン、ブタジエン、アクリル酸、メタクリル酸、メ
タクリル酸メチル、アクリロニトリル、酢酸ビニル等の
汎用性モノマーとスチレンとの共重合体、汎用性架橋剤
とスチレンとの共重合体等)、ジビニルベンゼン、ジビ
ニルベンゼンとスチレンとの共重合体、スチレン/ジビ
ニルベンゼン/その他のモノマーの共重合体等から選ば
れる少なくとも1種を用いることができる。これらの中
でも、汎用性架橋剤とスチレンとの共重合体を用いるの
が好ましい。上記架橋剤としては、特に一分子中に少な
くとも一つのビニル基を含むものが好ましく、例えばポ
リブタジエン、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、ジビニルベンゼン等が好ましく使用できる。
【0026】ポリスチレン系樹脂膜は、一般に樹脂層の
最表面層の一部又は全部であるが、好ましくは樹脂層の
最表面層の表面積の80%以上、より好ましくは100
%である。
【0027】ポリスチレン系樹脂膜の被覆量は、アルミ
ニウムフレーク100重量部当たり通常0.1〜50重
量部程度が好ましく、より好ましくは2〜20重量部で
ある。0.1重量部未満の場合は静電粉体塗装時の帯電
性が悪くなり塗着効率が低下する場合がある。50重量
部を超える場合は、粉体塗装塗膜の輝度が低下するおそ
れ、もしくは塗膜表面の平滑性が悪化するおそれがあ
る。
【0028】本発明においては、樹脂層は少なくとも1
層を有する。即ち、アルミニウムフレーク表面とポリス
チレン系樹脂膜との間に必要に応じて、他の樹脂層を設
けても良い。例えば、耐薬品性に優れたバリアー性の高
い樹脂種で第1層目の被覆を行い、更にその上に第2層
目としてポリスチレン系樹脂を被覆することも可能であ
る。
【0029】上記のような多層被覆を施すことにより、
塗膜にメタリック感、光輝感、表面光沢を与えると同時
に、他の付加的特徴を付与することもできる。例えば、
アルミニウムフレーク表面とポリスチレン系樹脂膜との
間にポリブタジエン/アクリル系架橋剤共重合体樹脂の
被覆をした場合は、耐薬品性、耐水性、耐候性(経時安
定性)等を向上させることができる。
【0030】アルミニウムフレーク表面にポリスチレン
系樹脂膜を被覆させる方法としては、公知の顔料樹脂被
覆技法を使用することができ、樹脂の均一膜を得ること
ができる方法ならば特に限定されない。例えば、アルミ
ニウムフレークを有機溶剤中に分散したスラリーにスチ
レンモノマーを添加し、不活性ガス雰囲気中で加熱しな
がらアゾビスイソブチロニトリル(以下、「AIBN」
と略記する。)、過酸化ベンゾイル等の重合開始剤を添
加することによりモノマーを重合させてアルミニウムフ
レーク表面に重合体を析出させる方法がある。
【0031】アルミニウムフレークを分散させる有機溶
剤は特に限定されないが、特にポリスチレンを溶解しな
い溶媒が好ましい。例えばイソパラフィン系溶剤、オク
タン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、グリセ
リン、ポリプロピレングリコール等の脂肪族炭化水素、
アルコール系溶媒等が挙げられる。これらの中でもイソ
パラフィン系溶剤が特に好ましいものとして挙げられ
る。このような溶剤は市販品も使用でき、例えば商品名
「メルベイユ20」昭和シェル石油株式会社製を好適に
使用することができる。
【0032】上記方法以外にも、樹脂の良溶媒と貧溶媒
の沸点の違いを利用してアルミニウムフレーク表面に樹
脂を析出させる方法を用いることもできる。この方法
は、先ず樹脂の良溶媒と貧溶媒の混合溶媒(樹脂が溶解
する組成)に樹脂を溶解させ、その溶液にアルミニウム
フレークを分散させる。次にアルミニウムフレークを分
散させて得たスラリーを加熱すると、低沸点溶媒である
良溶媒が選択的に留去され溶媒組成が樹脂の析出する組
成に変化し、アルミニウムフレーク表面に樹脂が析出す
るというものである。この方法を用いるときは良溶媒の
沸点が貧溶媒の沸点より低く、且つその差の大きい組合
わせを選択することが好ましい。また、この方法は前記
の方法と異なり重合反応を伴わず、重合に伴う設備を必
要としないので好ましい。
【0033】本発明における粉体塗料組成物には、熱硬
化性樹脂粉体が含まれることが好ましい。一般に熱硬化
性樹脂粉体は、前記ポリスチレン系樹脂膜を有するアル
ミニウムフレークを被塗装面に固着させるために添加さ
れる。該熱硬化性樹脂粉体を添加することにより熱処理
後の塗膜の平滑性、機械的強度、耐溶剤性等の塗膜特性
を向上させることができる。
【0034】熱硬化性樹脂粉体は加熱により速やかに硬
化し、且つアルミニウムフレークを被覆する樹脂膜に影
響を及ぼさないものであれば特に制限されない。例え
ば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、エポキシ樹脂等から選ばれる少なくとも1種を用い
ることが好ましい。これらの熱硬化性樹脂粉体には必要
に応じて、硬化剤、分散剤等を添加しても良い。硬化剤
としては、特に限定されず公知のもの又は市販品を使用
することができ、例えばアミン、ポリアミド、ジシアン
ジアミド類、イミダゾール類、カルボン酸ジヒドラジ
ド、酸無水物、ポリスルフィド、三フッ化ホウ素、アミ
ノ樹脂、トリグリシジルイソシアヌレート、トリスエポ
キシプロピルイソシアヌレート、プリミド、エポキシ樹
脂、その他の二塩基酸類、イミダゾリン類、ヒドラジド
類、イソシアネート化合物等を用いることが好ましい。
また、適宜硬化促進剤を併用することもできる。分散剤
としては、特に限定されず公知のもの又は市販品を使用
することができ、例えば、燐酸エステル類、アミン類、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル類等の公知の界面活性剤
等を用いることが好ましい。
【0035】上記以外にも、必要に応じて炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、タルク等の各種充填剤、シリカ、ア
ルミナ、水酸化アルミニウム等の各種流動性調整剤、酸
化チタン、カーボンブラック、酸化鉄、銅フタロシアニ
ン、アゾ顔料、縮合多環類顔料等の各種着色剤、アクリ
ルオリゴマー、シリコーン等の各種流展剤、ベンゾイン
等の各種発泡防止剤、更には、ワックス類、カップリン
グ剤類、酸化防止剤、磁性粉等をはじめとする各種添加
剤及び各種機能性材料が熱硬化性樹脂粉体に含有されて
いても良い。
【0036】熱硬化性樹脂粉体の平均粒径は特に限定さ
れないが、通常5〜100μm程度が好ましく、より好
ましくは15〜60μmである。平均粒径が5μm未満
では、アルミニウムフレークと均一にブレンドさせるこ
とが困難となる場合がある。平均粒径が100μmをこ
える場合は塗膜表面の平滑性が阻害され、良好な外観が
得られないおそれがある。
【0037】熱硬化性樹脂粉体を添加する場合は、熱硬
化性樹脂粉体と混合されるアルミニウムフレークの量
が、熱硬化性樹脂粉体100重量部当たり通常1〜40
重量部程度、特に2〜20重量部となるように熱硬化性
樹脂粉体を配合すればよい。アルミニウムフレークの量
が1重量部未満では十分なメタリック感及び光輝感が得
られないおそれがある。また、基材を隠蔽するために塗
装厚を大きくする必要がある。40重量部をこえる場合
は、コストアップになると共に、塗膜の平滑性が失わ
れ、外観が悪くなるおそれがある。
【0038】上記した熱硬化性樹脂粉体を製造するに
は、例えば、樹脂、硬化剤、及び必要に応じて添加する
充填剤等の原材料組成物を用意し、これをまずミキサ
ー、ブレンダー等を用いてドライブレンドする。混合
後、ニーダーにより原材料を溶融混練し、冷却する。次
に、機械式又は気流式の粉砕機を用いて冷却済の溶融混
練物を粉砕し、その後、気流式分級機により分級して、
熱硬化性樹脂粉体を得ることができる。上記方法の他に
も、スプレードライ法や重合法によっても熱硬化性樹脂
粉体を製造することができる。
【0039】上記方法により得られた熱硬化性樹脂粉体
とアルミニウムフレークの混合方法については特に限定
されず、公知の方法を使用することができる。例えば、
ヘンシェルミキサー、スパーミキサー等の高速ミキサ
ー、ブレンダー等を用いて混合する方法が好ましい。
【0040】本発明における粉体塗料組成物では、必要
に応じて着色顔料を添加しても良い。例えばキナクリド
ンレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリ
ーン、イソインドリノンイエロー、カーボンブラック、
ベリレン、アゾレーキ等の有機顔料、酸化鉄、酸化チタ
ン、コバルトブルー、亜鉛華、群青、酸化クロム、マイ
カ、黄鉛等の無機顔料が挙げられる。これらの着色顔料
は、1種又は2種以上を用いることができる。
【0041】これらの他、紫外線吸収剤、増粘剤、静電
気除去剤、分散剤、酸化防止剤、艶出し剤、界面活性
剤、合成保存剤、潤滑剤、可塑剤、硬化剤、フィラー
(強化剤)等を必要に応じて粉体塗料組成物に添加する
こともできる。
【0042】本発明の粉体塗料組成物を塗装する方法と
しては、予め塗装表面をブラスト処理、化成処理等の公
知の処理を施した上で粉体塗料組成物を付着させ、その
後加熱硬化させることが好ましい。
【0043】被塗装材(基材)としては、特に制限され
ないが、焼き付けにより変形、変質等が発生しないもの
が好ましい。例えば公知の鉄、銅、アルミニウム、チタ
ン等の金属及び各種合金等が好ましいものとして挙げら
れる。具体的な形態としては、例えば金属又は金属合金
製の板、箔、棒、パイプ、部品等が挙げられ、それらは
例えば車体、事務用品、家庭用品、スポーツ用品、建築
材料、電気製品等に利用される。
【0044】粉体塗料組成物を基材表面に付着させるに
は、例えばコロナ放電方式、摩擦帯電方式等の公知の粉
体塗着方法を用いることができる。
【0045】加熱温度は、用いる熱硬化性樹脂粉体の種
類等に応じて適宜設定できるが、通常は120℃以上、
好ましくは150〜230℃とすれば良い。加熱時間は
加熱温度に応じて適宜選択することができるが、一般的
には1分間以上、好ましくは5〜30分間とすれば良
い。
【0046】次に、本発明におけるメタリック調塗膜及
びその塗膜の輝度感の評価方法について説明する。
【0047】本発明の粉体塗料組成物により形成された
塗膜は、メタリック調を有する。その厚みは限定的では
ないが、通常20〜100μm程度である。
【0048】塗膜中のアルミニウムフレークの含有量は
通常1〜20重量%程度、好ましくは4〜10重量%で
ある。
【0049】上記塗膜は、光輝感、輝度感及びメタリッ
ク感の評価パラメータであるβ/αの値が150以上で
あることが好ましい。
【0050】この評価パラメータ、即ちβ/αは次の式
1 L=[β/(θ2+α)]+γ(式1) (ここでLは
分光光度計(商品名「X−Rite MA68」X−R
ite社製)を用いて観測角θで測色した明度指数(L
***表色系)、θは観測角 α、β及びγは定数)
から導かれるものである。式1の第1項目は、観測角θ
に依存するメタリック特有の指向性散乱に対応し、第2
項目は、観測角θに依存しない等方性散乱に対応するも
のである。視覚輝度が指向性散乱の正反射位置(θ=
0)でのL値、即ちβ/αによく相関するため、β/α
を光輝感、輝度感及びメタリック感の評価パラメータと
して利用することが可能である。
【0051】β/αの算出に際しては、先ずα、β及び
γを決定する必要がある。本発明では、先ず観測角θが
15度、25度、45度、75度及び110度における
実測L値を測定し、それらθ及びL値の関係が式1に従
うものと仮定して最小自乗法でα、β及びγを決定す
る。
【0052】即ち、図1に示すように、上記式が描く曲
線において、できるだけ実測値がこの曲線上を通るよう
なα、β及びγを求める。そのために、α、β及びγに
仮数を代入して、計算値と実測L値の残差平方和が最小
となるようなα、β及びγの解をソルバーで決定すると
いう操作を行う。
【0053】
【発明の効果】本発明の粉体塗料組成物により、従来の
粉体塗装では得ることができなかった優れたメタリック
感、光輝感、表面光沢等を有するメタリック調塗膜が得
られる。
【0054】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特
徴を一層明確にする。但し、本発明は実施例の記載の範
囲に限定されるものではない。
【0055】顔料調製1 アルミニウムフレーク含有ペースト(商品名「7640
NS」東洋アルミニウム株式会社製 アルミニウムフレ
ークの平均粒径:17μm)の揮発成分をイソパラフィ
ン系溶剤(商品名「メルベイユ20」昭和シェル石油株
式会社製、以下、「メルベイユ」と略記する。)で置換
したペースト(不揮発成分:56.3%)213.3重
量部を578.7重量部のメルベイユに分散させた。こ
れにスチレン22.9重量部及びトリメチロールプロパ
ントリアクリレート(商品名「TMP−3A」大阪有機
化学製)2.0重量部を溶解攪拌しながら73℃に加温
し、30分間インキュベートした。重合開始剤AIBN
0.11重量部をメチルエチルケトン(MEK)2.0
重量部に溶解させた開始剤溶液を添加し、73℃にて1
時間反応させた。さらに開始剤溶液(AIBN:0.2
0重量部/MEK:2.1重量部)を添加し1時間反応
させた後、開始剤溶液(AIBN:0.41重量部/M
EK:3.0重量部)を添加してさらに4時間反応させ
た。得られた分散液をろ過、洗浄、乾燥工程を経て粉体
化し、ドライブレンド用顔料(顔料(1))とした。本
顔料の樹脂被覆量は、アルミニウムフレーク100g当
たり5.2gであった。
【0056】顔料調製2 ポリスチレンペレット(商品名「GP−1−301」東
洋スチレン株式会社製Mw:230000)24.0重
量部をベンゼン350.0重量部に溶解攪拌しながらメ
ルベイユ239.3重量部を添加した。更にアルミニウ
ムフレーク含有ペースト(商品名「7640NS」東洋
アルミニウム株式会社製)の揮発部分をメルベイユで置
換したペースト(不揮発成分:59.1%)215.6
重量部を添加して分散させた。85〜110℃に加温す
ると、沸点の低いベンゼンが優先的に蒸発するのでこれ
を留去した。最後に減圧して完全にベンゼンを留去した
後、ろ過、洗浄及び乾燥工程を経て粉体化させ、100
μmスクリーンでポリスチレン単独析出物を除去し、ド
ライブレンド用顔料(顔料(2))とした。本顔料の樹
脂被覆量は、アルミニウムフレーク100g当たり4.
6gであった。
【0057】顔料調製3 アルミニウムフレーク含有ペースト(商品名「7640
NS」東洋アルミニウム株式会社製)の揮発成分をメル
ベイユで置換したペースト(不揮発成分:56.3%)
213.3重量部を578.7重量部のメルベイユに分
散させた。これにスチレン12.1重量部、メチルメタ
クリレート10.4重量部及びトリメチロールプロパン
トリアクリレート2.0重量部を溶解攪拌しながら74
℃に加温し、30分間インキュベートした。重合開始剤
AIBN0.10重量部をメチルエチルケトン(ME
K)2.0重量部に溶解させた開始剤溶液を添加し、7
4℃にて1時間反応させた。更に開始剤溶液(AIB
N:0.20重量部/MEK:2.0重量部)を添加し
1時間反応させた後、開始剤溶液(AIBN:0.40
重量部/MEK:3.0重量部)を添加してさらに4時
間反応させた。得られた分散液をろ過、洗浄、乾燥工程
を経て粉体化し、ドライブレンド用顔料(顔料(3))
とした。本顔料の樹脂被覆量は、アルミニウムフレーク
100g当たり6.3gであった。
【0058】顔料調製4 アルミニウムフレーク含有ペースト(商品名「7640
NS」東洋アルミニウム株式会社製 不揮発成分66.
5%)180.4重量部を出発原料にエポキシ化ポリブ
タジエン及びトリメチロールプロパントリアクリレート
を用いて共重合体樹脂を被覆させた。具体的には、該ア
ルミニウムフレーク含有ペースト180.4重量部を5
93.4重量部のミネラルスピリット(M.S.)に分
散させ、これにエポキシ化1,2−ポリブタジエン4.
2重量部及びトリメチロールプロパントリアクリレート
9.7重量部とアクリル酸0.9重量部を溶解攪拌しな
がら80℃に加温した。AIBN0.7重量部をミネラ
ルスピリット(M.S.)9.2重量部に分散させた開
始剤分散液を添加し、80℃にて6時間反応させた。反
応終了時に抜き取り検査を行ったところ共重合体樹脂の
被覆量はアルミニウムフレーク100g当たり14.5
gであった。続いてスラリーを80℃に加温し、トリメ
チロールプロパントリアクリレート1.0重量部を添加
し30分間インキュベートした。さらにスチレン11.
0重量部を添加した後、開始剤分散液(AIBN:0.
43重量部/M.S.:6.9重量部)を添加し、80
℃で6時間反応させた。得られた分散液をろ過、洗浄及
び乾燥工程を経て粉体化し、ドライブレンド用顔料(顔
料(4))とした。本顔料の樹脂被覆量は、アルミニウ
ムフレーク100g当たり17.3gであった。ポリス
チレン系樹脂による樹脂被覆量は、アルミニウムフレー
ク100g当たり2.8gであった。
【0059】比較顔料調製1 アルミニウムフレーク含有ペースト(商品名「7640
NS」東洋アルミニウム株式会社製 不揮発成分:5
9.0%)203.3重量部を579.1重量部のミネ
ラルスピリット(M.S.)に分散させた。これにメチ
ルメタクリレート22.0重量部及びトリメチロールプ
ロパントリアクリレート2.0重量部を溶解攪拌しなが
ら74℃に加温し、30分間インキュベートした。AI
BN0.10重量部をミネラルスピリット(M.S.)
3.0重量部に分散させた開始剤分散液を添加し、74
℃にて1時間反応させた。さらに開始剤分散液(AIB
N:0.20重量部/M.S.:5.7重量部)を添加
して1時間反応させた後、開始剤分散液(AIBN:
0.40重量部/M.S.:5.0重量部)を添加して
さらに3時間反応させた。得られた分散液をろ過、洗浄
及び乾燥工程を経て粉体化し、ドライブレンド用顔料
(比較顔料(1))とした。本顔料の樹脂被覆量は、ア
ルミニウム100g当たり11.8gであった。
【0060】比較顔料調製2 アルミニウムフレーク含有ペースト(商品名「7640
NS」東洋アルミニウム株式会社製 不揮発成分:5
9.0%)203.3重量部を578.0重量部のミネ
ラルスピリット(M.S.)に分散させた。これにアク
リル酸15.8重量部及びトリメチロールプロパントリ
アクリレート2.0重量部を溶解攪拌しながら75℃に
加温し、30分間インキュベートした。AIBN0.1
0重量部をミネラルスピリット(M.S.)5.0重量
部に分散させた開始剤分散液を添加し、75℃にて25
分間反応させた。得られた分散液をろ過、洗浄及び乾燥
工程を経て粉体化し、ドライブレンド用顔料(比較顔料
(2))とした。本顔料の樹脂被覆量は、アルミニウム
フレーク100g当たり1.3gであった。
【0061】比較顔料3 市販のドライブレンド用顔料(商品名「PCF764
0」東洋アルミニウム株式会社製、平均粒径:18μ
m)をそのまま比較顔料(3)として使用した。本顔料
の樹脂被覆量は、アルミニウムフレーク100g当たり
14.0であった。
【0062】実施例1 顔料調製1で得た顔料(1)5.3重量部と熱硬化性樹
脂粉体(商品名「Teodur PE785−900」
久保孝ペイント株式会社製 平均粒径:42μm)(以
下、熱硬化性樹脂粉体(1)と表記)94.7重量部と
を卓上型Vブレンダーによって3分間混合して粉体塗料
組成物を調製した。粉体塗装は、コロナ放電式静電粉体
塗装機(商品名「MXR−100VT−mini」松尾
産業株式会社製)を用いて行い、その後190℃で20
分間焼き付けをすることにより塗板を作成した。塗膜厚
の実測値は47μmであった。塗膜の色調は、(商品名
「X−Rite MA68」X−Rite社製)で測定
したL値から算出されるパラメータβ/αで評価した。
α、β及びγの算出にあたっては、Microsoft
社の「Excel」を用い、ソルバーでα、β及びγに
仮数を代入したときの計算値と実測値の残差平方和が最
小となるように計算した。尚、β/αは塗板の輝度感や
メタリック感に対応したパラメータである。実験の結果
を表1に示す。表1には、塗料のAl含量及び塗膜のA
l含量を併せて示す。
【0063】実施例2 顔料調製1で得た顔料(1)10.5重量部と熱硬化性
樹脂粉体(1)89.5重量部とを混合して粉体塗料組
成物を調製した他は、実施例1と同様に粉体塗料組成物
を調整し、更に実施例1と同様に塗装した。その塗膜を
実施例1と同様に評価した。塗膜厚の実測値は35μm
であった。実験の結果を表1に示す。また、X−Rit
eによる実測L値及び近似結果の観測角依存性を図1に
示す。
【0064】実施例3 顔料調製2で得た顔料(2)9.5重量部と熱硬化性樹
脂粉体(1)90.5重量部とを混合して粉体塗料組成
物を調製した他は、実施例1と同様に粉体塗料組成物を
調整し、更に実施例1と同様に塗装した。その塗膜を実
施例1と同様に評価した。塗膜厚の実測値は36μmで
あった。実験の結果を表1に示す。
【0065】実施例4 顔料調製3で得た顔料(3)10.6重量部と熱硬化性
樹脂粉体(1)89.4重量部とを混合して粉体塗料組
成物を調製した他は、実施例1と同様に粉体塗料組成物
を調整し、更に実施例1と同様に塗装した。その塗膜を
実施例1と同様に評価した。塗膜厚の実測値は43μm
であった。実験の結果を表1に示す。
【0066】実施例5 顔料調製4で得た顔料(4)11.7重量部と熱硬化性
樹脂粉体(1)88.3重量部とを混合して粉体塗料組
成物を調製した他は、実施例1と同様に粉体塗料組成物
を調整し、更に実施例1と同様に塗装した。その塗膜を
実施例1と同様に評価した。塗膜厚の実測値は59μm
であった。実験の結果を表1に示す。
【0067】実施例6 顔料調製1で得た顔料(1)9.6重量部と下記方法で
製造した熱硬化性樹脂粉体(2)90.4重量部とを混
合して粉体塗料組成物を調製した。焼き付け条件を20
0℃、10分間とした以外は、実施例1と同様に粉体塗
料組成物を調整し、更に実施例1と同様に塗装した。そ
の塗膜を実施例1と同様に評価した。塗膜厚の実測値は
30μmであった。実験の結果を表1に示す。
【0068】熱硬化性樹脂粉体(2)の製造方法は次の
通りである。
【0069】粉体塗料用ポリエステル(商品名「クリル
コート690」ダイセル・ユーシービー株式会社製)3
215.5重量部、イソシアネート系架橋剤(商品名
「B1530」デグスター・ヒュルス・ジャパン株式会
社製)436.4重量部、フロー剤(商品名「BYK3
66P」ビックケミー社製)58.41重量部及びベン
ゾイン21.91重量部を混合して粉砕した。これを溶
融混練し粗粉砕した後、ジェットミルで粉砕し、熱硬化
性樹脂粉体(2)とした。粒度分布測定の結果D50
(平均粒径)は32μmであった。
【0070】実施例7 顔料調製3で得た顔料(3)12.3重量部と熱硬化性
樹脂粉体(2)87.7重量部とを混合して粉体塗料組
成物を調製した他は、実施例6と同様に粉体塗料組成物
を調整し、更に実施例6と同様に塗装した。その塗膜を
実施例6と同様に評価した。塗膜厚の実測値は27μm
であった。実験の結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】比較例1 比較顔料調製1で得た比較顔料(1)11.2重量部と
熱硬化性樹脂粉体(1)88.8重量部とを混合して粉
体塗料組成物を調製した他は、実施例1と同様に粉体塗
料組成物を調整し、更に実施例1と同様に塗装した。そ
の塗膜を実施例1と同様に評価した。塗膜厚の実測値は
45μmであった。実験の結果を表2に示す。
【0073】比較例2 比較顔料調製2で得た比較顔料(2)5.1重量部と熱
硬化性樹脂粉体(1)94.9重量部とを混合して粉体
塗料組成物を調製した他は、実施例1と同様に粉体塗料
組成物を調整し、更に実施例1と同様に塗装した。その
塗膜を実施例1と同様に評価した。塗膜厚の実測値は2
2μmであった。実験の結果を表2に示す。
【0074】比較例3 比較顔料(3)8.6重量部と熱硬化性樹脂粉体(1)
91.4重量部とを混合して粉体塗料組成物を調製した
他は、実施例1と同様に粉体塗料組成物を調整し、更に
実施例1と同様に塗装した。その塗膜を実施例1と同様
に評価した。塗膜厚の実測値は53μmであった。実験
の結果を表2に示す。また、X−Riteによる実測L
値及び近似結果の観測角依存性を図1に示す。
【0075】比較例4 比較顔料調製1で得た比較顔料(1)14.5重量部と
熱硬化性樹脂粉体(2)85.5重量部とを混合して粉
体塗料組成物を調製した他は、実施例6と同様に粉体塗
料組成物を調整し、更に実施例6と同様に塗装した。そ
の塗膜を実施例6と同様に評価した。塗膜厚の実測値は
39μmであった。実験の結果を表2に示す。
【0076】比較例5 比較顔料調製2で得た比較顔料(2)4.5重量部と熱
硬化性樹脂粉体(2)95.5重量部とを混合して粉体
塗料組成物を調製した他は、実施例6と同様に粉体塗料
組成物を調整し、更に実施例6と同様に塗装した。その
塗膜を実施例6と同様に評価した。塗膜厚の実測値は5
9μmであった。実験の結果を表2に示す。
【0077】比較例6 比較顔料調製3で得た比較顔料(3)8.3重量部と熱
硬化性樹脂粉体(2)91.7重量部とを混合して粉体
塗料組成物を調製した他は、実施例6と同様に粉体塗料
組成物を調整し、更に実施例6と同様に塗装した。その
塗膜を実施例6と同様に評価した。塗膜厚の実測値は3
2μmであった。実験の結果を表2に示す。
【0078】
【表2】
【0079】表1及び表2に示された結果の比較 輝度感(β/α)の値を比較すると、比較例1〜6にお
いては値は全て150未満である。しかし、実施例1〜
7においては値は全て150を超えている。
【0080】本発明に係る粉体塗料組成物から形成され
るメタリック調塗膜は、他の粉体塗料組成物から形成さ
せる塗膜よりも、メタリック感、光輝感、表面光沢等が
優れていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例2及び比較例3で得られた塗膜
における実測値及び近似L値を観測角の変化に対応させ
て図示したものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウムフレークの表面が少なくとも
    1層の樹脂層によって被覆されてなる顔料を含む組成物
    であって、当該樹脂層の最表面層の一部又は全部がポリ
    スチレン系樹脂膜であることを特徴とする粉体塗料組成
    物。
  2. 【請求項2】最表面層の表面積の80%以上がポリスチ
    レン系樹脂膜である請求項1に記載の粉体塗料組成物。
  3. 【請求項3】さらに熱硬化性樹脂粉体を含有する請求項
    1又は2に記載の粉体塗料組成物。
  4. 【請求項4】アルミニウムフレーク100重量部に対
    し、ポリスチレン系樹脂膜が0.1〜50重量部含有さ
    れている請求項1〜3のいずれかに記載の粉体塗料組成
    物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載された粉体
    塗料組成物により形成された塗膜であって、X・Rit
    eによるL値と観測角(θ)との相関を次式 L=[β/(θ2+α)]+γ により近似したとき、β/αの値が150以上であるメ
    タリック調塗膜。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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