JP2002145671A - 焼成用容器の再生方法 - Google Patents

焼成用容器の再生方法

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JP2002145671A JP2000334593A JP2000334593A JP2002145671A JP 2002145671 A JP2002145671 A JP 2002145671A JP 2000334593 A JP2000334593 A JP 2000334593A JP 2000334593 A JP2000334593 A JP 2000334593A JP 2002145671 A JP2002145671 A JP 2002145671A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】SiC基材の焼成成用容器の再生方法を提供す
る。 【解決手段】セラミックス部品の被焼成物を載置して用
い、SiC質基材の表面にAl、ムライト、Zr
、スピネルの少なくとも1種または複数を主成分と
するセラミックス被膜を形成した焼成用容器の再生方法
において、この焼成用容器を数回使用した後に、SiC
質基材の表面にセラミックス被膜を30〜500μmプ
ラズマ溶射し、再生する焼成用容器の再生方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】被焼成物が載置される焼成用
容器に係わり、特に、誘電体、ソフトフェライト、コン
デンサ等のセラミック電子部品の焼成、あるいは蛍光体
粉末等のセラミック粉末の熱処理工程で被焼成物が載置
される焼成用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セラミック電子部品の焼成は、一
般に900〜1400℃の温度域で行われるため、被焼
成物が載置される焼成用容器としては、耐熱性に優れた
Al−SiO−MgO質、MgO−Al
−ZrO質、SiC質等のセラミックス、Mo、Ni
基の耐熱合金等の耐熱金属が使用される。これらの焼成
用容器上に直接焼成物を載置させると焼成用容器成分と
の反応が起こる場合は、難反応性のZrO等の素材か
らなるセッター、もしくは棚板表面に難反応性のZrO
等の素材でコーティングを施した焼成用容器(道具
材)が使用される(特開昭61―12017号、特開昭
61―24225号、特開昭63―84011号)。
【0003】例えば、ソフトフェライト(Mn・Zn系
・Ni・Zn系等が主成分)の場合は、材質によってA
、ZrO、あるいは被焼成物と同組成のセッ
ターもしくはコーティング品が使い分けられ使用され
る。被焼成物がコンデンサー(BaTiO、TiO
等が主成分)の場合は、ZrOのセッター、もしくば
ZrOのコーティング品が主に使用されている。
【0004】しかしながら、これら焼成用容器は、次の
ような理由により使用不可能となることが多い。基材
自体が割れたり、反り等の変形。セラミックスの被膜
の剥離。被焼成物と基材間、被焼成物と被膜間で付着
等の反応が発生。
【0005】そして、これらの不具合は以下のようにし
て発生することが多い。被焼成物に含まれる成分が、焼
成容器から拡散、浸透し、焼成容器表面部でこれらの濃
度が高くなると、融着(フラックス成分の濃度が高くな
った場合等)や被焼成物の特性異常(被焼成物と焼成容
器間で成分の移動が起こり被焼成物組成のズレが起こる
場合等)が起こる。また被焼成物に含まれる成分が被膜
に拡散、さらには基材まで拡散、浸透し、被膜および基
材を劣化させたり、被膜、基材界面に反応物を生成し被
膜を剥離させる。上記、の被膜の不具合が原因で寿
命となる場合は、基材自体の損傷は少なく、使用可能な
レベルであることが多い。
【0006】特に、アルミナ−シリカ質基材に比べ機械
的特性に優れる緻密質SiCを基材として用いた場合、
基材の反りやワレといった損傷は起こりにくく、再利用
として特に好ましい。
【0007】このため、焼成用容器を用いた焼成コスト
の低減および廃棄物低減の観点からも焼成用容器の再利
用が地球環境にも好ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、SiC基材の
焼成用容器の再生方法が望まれていた。
【0009】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、SiC基材の再利用が可能な焼成成用容器の再
生方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本願請求項1の発明は、セラミックス部品の
被焼成物を載置して用い、SiC質基材の表面にAl
、ムライト、ZrO、スピネルの少なくとも1種
または複数を主成分とするセラミックス被膜を形成した
焼成用容器の再生方法において、この焼成用容器を数回
使用した後に、前記SiC質基材の表面に前記セラミッ
クス被膜を30〜500μmプラズマ溶射し、再生する
ことを特徴とする焼成用容器の再生方法であることを要
旨としている。
【0011】本願請求項2の発明では、上記SiC質基
材は、大気中1400℃で100時間保持した場合の表
面酸化による単位面積当りの質量変化が1×10−2
/cm以下であることを特徴とする請求項1に記載の
焼成用容器の再生方法であることを要旨としている。
【0012】本願請求項3の発明では、上記焼成用容器
の数回使用後のSiC質基材の硬度はビッカース硬度1
800以上であり、かつ、再溶射の前処理として旧被膜
を除去した時の基材表面の表面粗さがRa=3〜15μ
mであることを特徴とする請求項1または2に記載の焼
成用容器の再生方法であることを要旨としている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係わる焼成用容器の再生
方法の実施形態について説明する。
【0014】本発明に係わる焼成用容器の再生方法の実
施形態は、セラミックス部品の被焼成物が載置されて用
いられ、SiC質基材の表面にAl、ムライト、
ZrO、スピネルの少なくとも1種または複数を主成
分とするセラミックス被膜を形成した焼成用容器の再生
方法において、この焼成用容器を数回使用した後に、プ
ラズマ溶射によりSiC質基材の表面に上記セラミック
ス被膜を再生する方法である。
【0015】すなわち、被焼成物、例えば、セラミック
ス電子部品の焼成用で、表面にジルコニア等の難反応性
の被膜が形成された焼成用容器を再生する方法であり、
従来、この分野で使用されている基材に比較して数段機
械的特性に優れるSiC質基材として用い、この基材表
面を適度な表面粗さに調整した後、溶射法を用いて表面
被膜を形成することで、使用時に被膜の不具合が起こり
使用不可能となった場合に、溶射法により新たな被膜を
形成することで焼成用容器の再使用を可能にし、寿命を
飛躍的に延長し、使用済み焼成容器の廃棄物量を大幅に
削減することを可能にする。
【0016】再生使用のポイントとなる焼成用容器表面
に被膜を形成する方法としては、 セラミックスラリーを塗布した後、高温で焼き付けを
行う方法 CVD法溶射法がある。
【0017】使用後の焼成用容器(表面部に被焼成物成
分を多量に含む)への被膜の形成を考慮すると、のセ
ラミックスのスラリーを塗布した後、高温(1300〜
1600℃)で焼き付ける方法で使用後品の再生を試み
た場合、被膜表面部の被焼成物成分(例えば、Zn、B
a、Bi等)がコート焼き付け時に蒸発し焼成炉を汚染
する。焼き付け時に(1200〜1600℃で1〜6時
間保持)、新しい被膜表面に被焼成物成分が拡散移動し
てしまうという問題があった。また、このようなコーテ
ィング方法では、被膜と基材の化学的な結合が主である
ので、被焼成物の成分の種類や量によっては他の化合物
が生成してしまい結合状態が安定しないという欠点があ
る。
【0018】また、のCVD法では、減圧したチャン
バー内で被膜を形成するため、被焼成物成分による汚
染、量産性に欠ける等の問題がある。
【0019】これに対して、溶射法では、基材側が高
温になるのは瞬時であり、被焼成物成分の蒸発、拡散に
よる弊害はほとんど起こらない。大気中での施工が可
能、一工程で被膜が形成できるため大量処理も十分可能
である。また、この溶射法による被膜は、基材(旧被
膜)表面と溶射被膜との物理的なかみ合い(アンカー効
果)が結合力の主であり、被焼成物成分の存在にはあま
り影響を受けない(ただし被焼成物成分の影響で表面が
滑らかになる場合は、ショットブラストやケミカルエッ
チング等による表面の粗面化が必要である)。上記のよ
うな理由から溶射法は、使用後の焼成用容器への被膜形
成に非常に適している。
【0020】本発明に係わる焼成用容器の再生方法にお
ける溶射膜の機能としては、被焼成物成分が高濃度に
なった表面部と被焼成物を遮断する、使用温度で被焼
成物と直接接触しても反応し難い、被焼成物成分の侵
入を防止し、基材を保護するなどがある。
【0021】また、本再生方法において溶射膜を形成す
るセラミックスは、ZrO等の高融点のものが多いた
め、各種の溶射法の中でも高温が得られるプラズマ溶射
法が好ましい。
【0022】再溶射では、旧被膜の上に重ねて溶射する
場合と、一旦、旧被膜を除去する場合とがある。
【0023】旧被膜の除去が不必要な場合: 被膜自体
の組織劣化、剥離はないが、被膜表面部の被焼成成分の
濃度が高くなり、付着や、被焼成物の特性異常が起こる
場合である。ただし、被焼成物成分と基材成分、もしく
は被膜成分が反応生成物を作り出し、これが脆弱な場合
は後述の方法で脆弱部を除去する必要がある。反応生成
物が基材表面に強固に固定されている場合は、この反応
生成物は使用条件で非常に安定であるためこの表面に溶
射層を形成することで、寿命の飛躍的向上が可能であ
る。この場合、数回使用後における旧被膜の再溶射前の
表面粗さはRa=3〜15μmであることが好ましい。
【0024】旧被膜の除去が必要な場合: 使用中に、
被膜が劣化し、基材と被膜との界面に変質層ができ被膜
の剥離が起こる場合である。被膜の除去は、ブラスト等
で行う。脆弱化した被膜のみを除去し基材の損傷、基材
表面の表面粗さの減少を防止するためには、ブラストに
用いるグリットとして、ユリア樹脂、ナイロン樹脂、く
るみ、アプリコット等が好ましい。ヒートサイクルや被
焼成物成分との反応により脆弱化した部分のみを除去す
ることが目的であるので、AlやSiC等の硬度
の高い素材のグリットは、粗面化された基材の表面状態
を損なうため好ましくない。また、基材の硬度が低い場
合には、ブラストにより基材部が損傷したり、当初の溶
射に対応して施された前処理により適度に粗面化された
表面粗さRa=3〜15μmが損なわれるので好ましく
ない。このような問題を回避し、基材の表面粗さをRa
=3〜15μmに保つには、基材の硬度は、ビッカース
硬度1800以上であることが必要であり、ビッカース
硬度1800未満では旧被膜を除去するためのブラスト
時に基材の損傷が発生し易い。
【0025】再溶射を行う時期は、使用温度、雰囲気、
被焼成物の成分、量等で異なるためあらかじめ予備試験
を行い、焼成用容器の経時変化、付着等の不具合の発生
時期より決定する。不具合の発生後に溶射を行う場合
と、予備試験で被膜による基材の保護効果が低下し劣化
が激しくなる時期を掴んでおき、劣化が激しくなる前に
溶射による被膜の再形成を行う場合がある。
【0026】基材としては、上述のように旧被膜の除去
を前提とした再生を考える場合は、被膜除去方法として
ブラスト等の機械的な衝撃による除去を行うため、こう
した衝撃に耐えうる機械的強さを有する基材が好まし
い。一般に、AlやZrO等で曲げ強さ等の機
械的特性を高くするために織密化を図った材質では熱衝
撃破壊が起こり易い。その点SiC質は、熱伝導率が非
常に高く熱応力が発生しにくく熱衝撃に対して強いの
で、本発明の焼成用容器の基材として好ましい。また、
熱伝導率が高いことは、焼成容器内の温度分布をより均
一にできる、ヒートプロファイルに対する追随性が良い
等の焼成用容器としての大きなメリットをもたらす。
【0027】ただし、SiC質の問題点としては、酸化
雰囲気で使用した場合の表面酸化の問題があった。Si
Cと酸素の反応で生成するSiOは、電子セラミック
ス部品の主成分であるBaOやTiOやFe
どと容易に低融点物質をつくり被焼成物と焼成容器の付
着、被焼成物の特性異常、外観不良の原因となり易い。
また、SiC基材表面にCaO安定化ZrO被膜をコ
ーティングした場合、基材と被膜との界面に生成したS
iOがCaOを吸収しZrOの脱安定化を促進し被
膜の急激な劣化をもたらすという問題があった。
【0028】そこで、本発明に係わる焼成用容器の再生
方法に用いるSiCとしては、耐酸化性に優れるSiC
が好ましい。各種SiC基材の耐酸化性および被膜の耐
剥離性を検討したところ、酸化性の目安としては、JI
Sに規定されている耐酸化性試験(R1609)におい
て、1400℃で100時間保持後の単位面積当りの酸
化増量が1.00×10−2g/cm以下であること
が好ましい。特に好ましくは、常圧焼結SiCや再結晶
SiC、Si含浸SiCで気孔率が0に近い材質が耐酸
化性に優れ、被膜の耐剥離性にも優れる。
【0029】再溶射のところでも説明したが、溶射被膜
の場合、被膜と基材との結合はアンカー効果などの物理
的な結合によるところが大きい、従って基材表面の表面
粗さが重要となる。使用時に剥離しにくい被膜を得るに
は、基材表面を粗して表面積を大きくして、被膜と基材
表面の接触面積を大きくすると良い。表面状態として
は、平均粗さRaが3μm以下では、表面粗さが不十分
で十分な結合強さが得られないために被膜が均一に形成
しにくく、例え、形成できたとしても使用時に早期に剥
離が発生し易い。また表面粗さが増すと粗面化時に発生
する微細亀裂の影響が大きくなり機械的強度が低下す
る。Ra=15μm以上では、基材の機械的強度の低下
が大きくなるため使用時に割れが発生する確率が高くな
り好ましくない。基材の表面粗さとしては、Ra=3〜
15μmが好ましく、Ra=8〜12μmが最も好まし
い。
【0030】被膜厚さは、道具材の形状、基材材質種に
よって異なるが、0.03mm以上であれば効果が得ら
れる。厚すぎると溶射特有の溶射時に発生する残留応力
が大きくなり剥離が発生し易くなる。現行の焼成用容器
の標準サイズは外径100〜300mm長方形、肉厚3
〜10mmであるが,こうした容器を想定した場合は被
膜の厚さは0.03〜0.50mmが好ましい。溶射法
では、溶射時に残留応力が発生するため被膜厚さを厚く
し過ぎるとこの残留応力により被膜が反ったり、剥離が
発生するため被膜厚さには限界がある。
【0031】水プラズマ溶射法を用いた場合は、比較的
厚い被膜の溶射が可能であるが、本発明に係わる焼成用
容器の再生方法における用途では、0.5mmが限界で
あり、これ以上では、剥離が発生し易い。ただし再溶射
の場合は、熱処理に使用し、温度が昇降するうちに旧溶
射被膜の残留応力は緩和されており、再溶射することに
より旧被膜の残留応力と再溶射被膜の残留応力が合成さ
れ剥離が発生することはないので、旧被膜との合計厚さ
が0.5mm以上になっても構わない。アンダーコート
としては、Al、ムライトが適している。表面被
膜に要求される特性は、被焼成物との難反応性、耐久性
(剥離、脱落)である。ZrOは、難反応性で従来の
セッター材質、コーティング材質あるいは敷き粉として
使用されてきた。セッターや、コーティング層として使
用される場合は、CaOやY で安定化、あるいは
部分安定化されたZrOが使用されることが多い。未
安定ZrOは焼成工程で温度が昇降する際に1000
℃近辺で単斜晶←→正方晶(立方晶)の相変態に伴う体
積変化が起こるためにセッターやトレーをすべてZrO
で製造し使用した場合は、割れ、粒子の脱落が起こり
易いためにあまり使用されていない。ただし、安定化剤
を含まないので反応性は良好であるため、敷き粉として
は多く使用されている。本発明に係わる焼成用容器の再
生方法における表面被膜材質としてもこうした材質が適
する。また用途によっては、ジルコン酸カルシウム(C
aZrO)、ジルコン酸バリウム(BaZrO)、
ジルコン酸ストロンチウム(SrZrO)・ジルコン
酸マグネシウム(MgZrO)等のジルコン酸塩が反
応性、耐久性で好ましい場合もある。この他にも、アル
ミナ系の絶縁体やフェライト用にAl溶射、Bi
やPbO等を被焼成物が多く含む用途にはスピネ
ル溶射が適する。
【0032】なお、本発明に係わる焼成用容器の再生方
法は、器形状の基板に限らず、板形状の基板であっても
適応できる。
【0033】
【実施例】(実施例1)Mn−Zn系フェライト SiC97%で見掛気孔率が0%の常圧焼結SiC質プ
レート(200×200×10mm)の表面を表面粗さ
Ra=9μmに粗面化した後、水プラズマ溶射でアルミ
ナ原料(Al=99.5%)を溶射して膜厚0.
3mmのアルミナ被膜を形成し、プレート形状の焼成用
容器を作製した。
【0034】このSiC基材単独の酸化試験(1400
℃で100時間保持)での単位面積当りの質量変化は
1.00×10−4g/cmであった。酸化試験の方
法は、JIS R1609の非酸化物系ファインセラミ
ックスの耐酸化性試験方法に準じて行った。試験片は、
3×4×40mmで表面粗さは全面0.2a以下とし稜
部は面取りを行い、本数は10本とした。試験は大気中
で行い、図1のような支持具に試験片を置き、1400
℃で100時間保持した前後の質量変化を測定し、単位
面積当りの質量変化で耐酸化性を評価した。
【0035】このプレートの上にMn−Znフェライト
成形体(φ30×3mm)をのせて、1350℃で2時
間保持で焼成を行った。この操作を繰返したところ、2
5回目にアルミナ被膜の粒子がMn−Znフェライトの
試料に付着するようになった。この時点で、アルミナ被
膜は脆弱になっており粒子の脱落が見られたため、一旦
ブラストを用いてアルミナ被膜を除去した。ブラストは
グリットとしてJISの研摩材粒子粒径で♯46のユリ
ア樹脂を用い、サクション式のブラスト装置で噴出圧力
0.4MPaで行った。旧被膜除去後のSiCプレート
表面の表面粗さは、Ra=8μmであった。このプレー
ト表面に再度、水プラズマ溶射法でAl (純度:
99.5%)を溶射し厚さ0.3mmの被膜を形成し
た。このプレートを用いてMn−Znフェライトの焼成
を行ったところ付着は発生せず、20回目(通算45
回)にアルミナ溶射被膜に部分的に剥離が発生したが、
基材には損傷がなかったため、再度ショットブラストを
用いてアルミナ被膜を除去した後(表面粗さRa=7.
5μm)、水プラズマ溶射法でAlを溶射した
(条件は前回と同様)。このプレートを用いて焼成を繰
返した。30回目(通算75回目)にアルミナ溶射被膜
に部分的に剥離が発生したため使用を中止した。前述と
同様の条件で再溶射を行い試験を継続した。最終的に
は、通算100回までの試験を行ったが、基材の損傷は
見られなかった。再溶射は通算3回実施した。
【0036】(実施例2)Mn−Zn系フェライト SiC97%で見掛気孔率が0%の常圧焼結SiC質プ
レート(200×200×10mm)の表面を表面粗さ
Ra=10μmに粗面化した後、水プラズマ溶射法を用
いて中間層コート(Al:99.5%)さらに、
その上に表面層コート(8%Y−ZrO:9
9.5%)を形成し、プレート形状の焼成用容器を作製
した。
【0037】このプレートの上にMn−Znフェライト
成形体(φ30×3mm)をのせて、1350℃で2時
間焼成を行った。この操作を30回繰返したところ、3
0回目にMn−Znフェライト試料の溶射被膜の表面に
接触する面の一部で変色が見られるようになった。この
部分を拡大して観察すると表面の結晶粒が異常成長し粗
大化していた。この時プレートの溶射被膜表面はフェラ
イト成分が付着し変色していたが、脆弱化はしていなか
った。また、被膜表面の表面粗さはRa=10μm程度
であり、溶射が十分可能な表面粗さであった。そこで、
この被膜表面に水プラズマ溶射法で8%Y−Zr
(純度=99.5%)を溶射し厚さ0.2mmの被
膜を形成した。このプレートを用いてMn−Znフェラ
イトの焼成を行ったところ付着は発生せず、さらに25
回(通算55回)の使用が可能で、26回目(通算56
回)に前述と同様の現象が発生したので、再度被膜表面
に水プラズマ溶射法で8%Y−ZrO(純度:
99.5%)を溶射し厚さ0.2mmの被膜を形成し
た。さらに24回(通算80回)使用した時点で前述と
同様の現象が発生したので、前述と同様の条件で再溶射
を行い試験を継続した。最終的には通算100回までの
試験を行った。この間に、再溶射は4回実施した。
【0038】(実施例3)BaTiO 系誘電体 実施例1と同様のSiC97%で見掛気孔率が0%であ
る常圧焼結SiCのプレート(200×200×4m
m)の表面をRa=8μmに粗面化した後、溶射被膜
(中間層コート:ムライトで表面層コート:4%Y
−ZrO、膜厚はそれぞれ0.1mm)を形成し
た。溶射はガスプラズマ溶射法で行った。このプレート
の上にBaTiOを主成分とする誘電体の成形体(φ
30×3mm)をのせて、1350℃で2時間保持で焼
成を行った。この操作を20回繰返したところ、20回
目に溶射被膜に付着するようになった。そこで、この被
膜表面にガスプラズマ溶射法で4%Y−ZrO
(純度:99.5%)を溶射し厚さ0.05mmの被膜
を形成した。このプレートを用いて同様の焼成を行った
ところ付着は発生せず、さらに15回(通算35回)の
使用が可能で、16回目(通算36回)に前述と同様の
現象が発生したので、再度被膜表面にガスプラズマ溶射
法で4%Y−ZrO(純度:99.5%)を溶
射し厚さ0.05mmの被膜を形成した。さらに17回
(通算53回目に)使用した時点で、前述と同様の現象
が発生したので、上述と同様の条件で再溶射を行い試験
を継続した。最終的には、通算100回までの試験を行
ったが、基材の損傷は見られなかった。再溶射は通算6
回実施した。
【0039】(比較例1)(実施例2と同用途で焼き付
け法による再コート) Al:70%、SiO:28%で見掛気孔率が
20%のアルミナームライトを主成分とするAl
−SiO質プレート(200×200×10mm)の
表面にアルミナスラリー(アルミナ純度99.5%)を
吹き付けた後1450℃で焼き付けてアルミナ被膜を作
製した。このプレートの上にMn−Znフェライト成形
体(φ30×3mm)をのせて、1350℃で2時間保
持で焼成を行った。この操作を3回繰返したところ、4
回目にアルミナ被膜のアルミナ粒子がMn−Znフェラ
イトの試料に付着するようになった。
【0040】この時点で、アルミナ被膜は脆弱になって
おり粒子の脱落が見られたため、一旦ショットブラスト
を用いてアルミナ被膜を除去した後、アルミナスラリー
(アルミナ純度99.5%)を吹き付けた後、1450
℃で焼き付けて被膜を作製した。被膜は、緑色に変色し
ており、端部で被膜が反り上がり剥離していた。また、
焼き付けに使用した炉の炉材(Al主成分)の表
面が緑色に変色していた。このため同用途では、焼き付
け法による再コーティングは難しいと判断した。
【0041】(比較例2)(実施例3と同用途で焼き付
け法による再コート) SiC:97%以上で見掛気孔率が0%の常圧焼結Si
Cのプレート(200×200×4mm)の表面をケミ
カルエッチングにより表面を粗化した後、溶射被膜(中
間層コート:ムライト、表面層コート:4%Y
ZrO)を形成した。溶射はガスプラズマ溶射法で行
った。このプレートの上にBaTiOを主成分とする
誘電体の成形体(φ30×3mm)をのせて、1350
℃で2時間保持で焼成を行った。この操作を16回繰返
したところ、16回目に誘電体試料が溶射被膜表面に付
着するようになった。そこで、この被膜表面にジルコニ
アスラリー(4%Y−ZrO)を吹き付けた
後、1450℃で焼き付けて被膜を作製した。被膜の一
部にひび割れが発生、被膜表面の色も場所により黄色い
部分とオレンジ色の部分がありムラがあった。このプレ
ートを用いて上述のと同様の焼成試験を行ったところ、
1回目から誘電体とコートの間で部分的に付着が発生し
た。
【0042】(比較例3)(実施例3と同方法でコー
ト、基材異なる) SiC:90%で見掛気孔率が7%のSiCのプレート
(200×200×4mm)の表面をRa=8μmに粗
面化した後、溶射被膜(中間層コート:ムライトで、表
面層コート:4%Y−ZrO、膜厚はそれぞれ
0.1mm)を形成した。溶射はガスプラズマ溶射法で
行った。なお、この基材について実施例1と同様の酸化
試験を行ったところ、単位面積当りの質量変化は1.5
×10 g/cmであった。このプレートの上にB
aTiOを主成分とする誘電体の成形体(φ30×3
mm)をのせて、1350℃で2時間保持で焼成を行っ
た。この操作を5回繰返したところで被膜が部分的に剥
離した。実施例2と同様のブラストにより旧被膜を除去
したところ、基材表面にガラス層が形成されていること
が確認された。
【0043】
【発明の効果】本発明に係わる焼成用容器の再生方法に
よれば、SiC基材の焼成用容器の再生方法を提供する
ことができる。
【0044】すなわち、セラミックス部品の被焼成物を
載置して用い、SiC質基材の表面にAl、ムラ
イト、ZrO、スピネルの少なくとも1種または複数
を主成分とするセラミックス被膜を形成した焼成用容器
の再生方法において、この焼成用容器を数回使用した後
に、SiC質基材の表面にセラミックス被膜を30〜5
00μmプラズマ溶射し、再生するので、被焼成物が載
置されて用いられ、SiC質基材の表面にAl
ムライト、被焼成物との付着等の反応や、被膜の剥離等
の不具合で使用不可能となった焼成用容器の表面に溶射
により被膜を形成することで再利用が可能となり、ま
た、焼成用容器の表面被膜に使用途中で溶射により新た
な被膜を形成することで寿命を延長させることが可能に
なる。
【0045】また、SiC質基材は、大気中1400℃
で100時間保持した場合の表面酸化による単位面積当
りの質量変化が1×10−2g/cm以下であるの
で、材質が耐酸化性に優れ、被膜の耐剥離性にも優れ
る。
【0046】また、焼成用容器の数回使用後のSiC質
基材の硬度はビッカース硬度1800以上であり、か
つ、再溶射の前処理として旧被膜を除去した時の基材表
面の表面粗さがRa=3〜15μmであるので、旧被膜
を除去するためのブラスト時に基材の損傷が発生せず、
表面粗さが確保され、強固な被膜を形成することができ
る。
【0047】また、焼成用容器において、数回使用後に
おける旧被膜の再溶射前の表面粗さはRa=3〜15μ
mであるので、旧被膜を除去することなしに、この旧被
膜の上に強固な被膜を形成することができる。
【0048】また、焼成用容器は、SiC基材表面に形
成されたAlもしくは3Al ・2SiO
の溶射被膜の表面にCaO、Y、MgO、CeO
により安定化されたジルコニア層もしくは未安定のZr
層もしくは、CaOやSrO等のアルカリ土類金層
とのジルコン酸塩もしくはこれらの複数からなる層を形
成しており、それぞれの層の厚さが30〜500μmで
あるので、反応性、耐久性に優れ、長寿命化が期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の試験方法を説明する説明図。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス部品の被焼成物を載置して
    用い、SiC質基材の表面にAl、ムライト、Z
    rO、スピネルの少なくとも1種または複数を主成分
    とするセラミックス被膜を形成した焼成用容器の再生方
    法において、この焼成用容器を数回使用した後に、前記
    SiC質基材の表面に前記セラミックス被膜を30〜5
    00μmプラズマ溶射し、再生することを特徴とする焼
    成用容器の再生方法。
  2. 【請求項2】 上記SiC質基材は、大気中1400℃
    で100時間保持した場合の表面酸化による単位面積当
    りの質量変化が1×10−2g/cm以下であること
    を特徴とする請求項1に記載の焼成用容器の再生方法。
  3. 【請求項3】 上記焼成用容器の数回使用後のSiC質
    基材の硬度はビッカース硬度1800以上であり、か
    つ、再溶射の前処理として旧被膜を除去した時の基材表
    面の表面粗さがRa=3〜15μmであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の焼成用容器の再生方法。
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