JP2002145560A - 機械室レス昇降路専用ロープ式エレベータの巻上機 - Google Patents

機械室レス昇降路専用ロープ式エレベータの巻上機

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JP2002145560A
JP2002145560A JP2000331953A JP2000331953A JP2002145560A JP 2002145560 A JP2002145560 A JP 2002145560A JP 2000331953 A JP2000331953 A JP 2000331953A JP 2000331953 A JP2000331953 A JP 2000331953A JP 2002145560 A JP2002145560 A JP 2002145560A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多段式の伝動部を利用し、モータ部とつな
車を結合して一体となし、且つ同一の機座体に取付け、
全体の長さを大幅に縮減し、架設空間を節約し、昇降路
に取り付けられるエレベータの巻上機を提供すること。 【解決手段】 機座体、モータ部、第1伝動部、第2伝
動部、第3伝動部、つな車、制動装置で組成され、該機
座体に軸受筒が設けられて第1伝動部を支持しその前置
軸受を埋設し、該モータ部は固定子が機座体に固定さ
れ、並びに回転子が第1伝動部に結合され、且つ第2伝
動部と第3伝動部を介してつな車と連結し伝動し、モー
タ部とつな車間の距離を最小となし、該巻上機が第3伝
動部に固定され、適宜支持強度を獲得している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一種の機械室レス昇
降路専用ロープ式エレベータの巻上機に係り、特に、機
械室レスのロープ式エレベータに適用され、且つ全体の
架設空間を大幅に縮小でき、昇降路内に取付け可能であ
るエレベータ巻上機に関する。
【0002】
【従来の技術】人口稠密の都会区域或いは市街地では、
利用できる土地が十分に有限であるため、高層ビルが林
立し、建築物の階数が高いため、人々や物品を載せて速
やかに上下移動できるエレベータが重要な運搬装置とさ
れている。エレベータは、固定巻上機装置を省力機構と
なし、固定つな車装置の一側を載重側とし、もう一側を
ウエイト側とし、これにより固定つな車にあって、巻き
上げ作用時に、ウエイト側の重量が載重側の重量を削減
し、これにより固定つな車装置の必要な挙重負荷を、載
重負荷からウエイト負荷を引いたものとなして、省力の
制御可能としている。
【0003】一般に周知のロープ式エレベータは上部に
機械室を設けて、固定つな車装置、モータ、電磁ブレー
キ、調速機の固定及び電気制御盤等の装備の設置に供し
ている。固定つな車装置はモータにより駆動し、主索の
一側にかごをつり下げ、即ち載重側となし、もう一側に
カウンターウエイト(つり合い重り)を吊掛けてウエイ
ト側としている。重量分配の方式はかごの最大積載重量
設計を根拠とし、並びに最大荷重の半分をカウンターウ
エイトの重量とする分配方式である。満載時には、モー
タはカウンターウエイトの作用により、僅かにかごの最
大積載重量の半分を克服し、及び主索とガイドレールの
摩擦を克服すれば、昇降を実施できる。無負荷でかごを
降ろしたい時は、モータはカウンターウエイトの重量を
引き上げなければならない。しかし、このような周知の
エレベータは、機械室を設ける必要があり、ゆえに建造
のコストが比較的高く且つ施工時間が比較的長くかか
り、エレベータの取付けが建築物の一大工程となってい
る。
【0004】上述の問題を解決するものとして、所謂、
機械室レスエレベータが提供されている。これには例え
ば台湾パテント公報第346924号があり、それは図
1に示されるように、エレベータが必要とする架設の面
積に沿って、下向きに建築物の基礎フーチングまで延伸
して一つの収容室を設け、つな車とモータ等の動力装置
を収容室内に設置して、建築物にエレベータ上部の機械
室を設ける必要を無くし、これにより建造コストと空間
の浪費を減少している。しかしこの周知の技術は、建築
物の基礎フーチングに設置するため、その作業空間の形
態とそれ自身の構造上の特徴により、以下のような若干
の欠点を有していた。 1.つな車とモータ等動力装置が収容室内に取り付けら
れるため、一旦、地下室に積水或いは浸水があると、機
具自身に厳重な損壊が形成され、ゆえに、この周知の技
術は修理コストが増加するだけでなく、使用寿命の短縮
をもたらす恐れがあり、エレベータの安全性への影響が
心配され、ゆえに改善が求められている。 2.この周知の技術は、その構造特徴により、つな車と
モータがいずれもブラケットによる固定を必要とし、且
つつな車とモータの間に連結手段、軸受、軸受シートを
増設する必要があり、ゆえにその全体長さが比較的長
く、且つコストがかかった。このため、建築物の底層に
あって、機具の取付けのために別に収容室を設ける必要
があり、並びに昇降路内に取付け不能であり、それが機
械室を具えたエレベータに対して減少可能である建造コ
ストと空間は有限であった。 3.この周知の技術は、部品数が比較的多く、つな車、
連結手段、軸受、軸受シート及びモータを必要とし、ま
たこれらを現場に運搬して組み立てる必要があり、ゆえ
にエレベータの組立の品質が現場の技術人員の技術に左
右され、部品を工場から出荷した時の品質管理が良好で
あっても、組立過程でミスを発生する恐れがあり、その
品質管理の制御が容易でなかった。
【0005】このため、上述の周知の機械室レスエレベ
ータの長所を十分に生かし且つその欠点を解決した新た
な機械室レスエレベータの構造が求められていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一種の機械
室レス昇降路専用ロープ式エレベータの巻上機を提供す
ることを課題とし、それは、機座体、モータ部、第1伝
動部、第2伝動部、第3伝動部、つな車、制動装置で組
成され、モータ部とつな車が第1伝動部、第2伝動部及
び第3伝動部の連結により伝動し、結合されて一体とさ
れ、並びに同一機座体の上に設けられ、最小の距離を以
て大幅にその全体長さと架設空間を縮減し、昇降路内に
取り付けられ、周知の地下室の積水或いは浸水により形
成されうる機具損壊の欠点を改善するだけでなく、結合
されて一体とされた後にさらに取付けと品質管理が容易
である構造を有するものとする。
【0007】本発明のもう一つの目的は、一種の機械室
レス昇降路専用ロープ式エレベータの巻上機を提供する
ことにあり、それは、機座体、モータ部、第1伝動部、
第2伝動部、第3伝動部、つな車、制動装置で組成さ
れ、該モータ部が、その固定子が機座体に固定され、並
びに回転子が第1伝動部と結合され、第1伝動軸、及び
前置軸受及び後置軸受により、適宜支持強度を獲得し、
別にサポートシート及びブラケットを設ける必要がない
構造を有するものとする。
【0008】本発明のさらにもう一つの目的は、一種の
機械室レス昇降路専用ロープ式エレベータの巻上機を提
供することにあり、それは、機座体、モータ部、第1伝
動部、第2伝動部、第3伝動部、つな車、制動装置で組
成され、該つな車が第3伝動部に固定され、第3伝動
軸、及び前置軸受及び後置軸受により適宜支持強度を獲
得し、別にサポートシート及びブラケットを設ける必要
がない構造を有するものとする。
【0009】本発明のさらにまたもう一つの目的は、一
種の機械室レス昇降路専用ロープ式エレベータの巻上機
を提供することにあり、それは、機座体、モータ部、第
1伝動部、第2伝動部、第3伝動部、つな車、制動装置
で組成され、該制動装置が、電磁弁の作用により伸縮ロ
ッドを下降させて旋回アームを下向きに回動させ、支持
端の支持距離を縮小し、即ちブレーキアームにガイドロ
ッド及びスプリングの作用の下で、ブレーキシューにブ
レーキ外縁を挟持させ、制動の機能を持たせ、並びに電
磁弁が伸縮ロッドを釈放する時に、旋回アームを回復さ
せ、支持端の支持距離を回復させ、ブレーキシューによ
るブレーキ外縁に対する挟持作用を解除させる構造を有
するものとする。
【0010】本発明のさらに別の目的は、一種の機械室
レス昇降路専用ロープ式エレベータの巻上機を提供する
ことにあり、それは、機座体、モータ部、第1伝動部、
第2伝動部、第3伝動部、つな車、制動装置で組成さ
れ、該制動装置に、緊急手動装置が設けられ、並びに昇
降路外部より操作可能とされ、緊急状況が発生した時
に、逐次プルレバーと主索を引張り、フレームに伸縮ロ
ッドを暫時釈放させ、逐次かごを下降させて正確な位置
へと至らしめることができる構造を有するものとする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、機座
体、モータ部、第1伝動部、第2伝動部、第3伝動部、
つな車、制動装置で組成され、該機座体に軸受筒が設け
られて伝動部が機座体内に軸設させられて適宜跨距を獲
得してモータ部を支持し、該モータ部が回転子部と固定
子部で組成され、回転子部が伝動部に固定されてつな車
と連結され伝動し、固定子部が機座体に固定されて回転
子部を駆動することを特徴とする、機械室レス昇降路専
用ロープ式エレベータの巻上機としている。請求項2の
発明は、前記回転子部が回転子カバーと回転子で組成さ
れ、回転子が回転子カバー内部に固定され、該回転子カ
バーがブレーキ外縁、軸孔、数本の放熱溝及び凹溝を具
え、該固定子部が固定子カバーと固定子及びコイルで組
成され、固定子及びコイルが固定子カバー内に固定され
て、機座体に固定されたことを特徴とする、請求項1に
記載の機械室レス昇降路専用ロープ式エレベータの巻上
機としている。請求項3の発明は、前記伝動部が、第1
伝動部、第2伝動部、第3伝動部で組成され、回転子部
が該第1伝動部に固定され、つな車が第3伝動部に固定
されたことを特徴とする、請求項1に記載の機械室レス
昇降路専用ロープ式エレベータの巻上機としている。請
求項4の発明は、前記第1伝動部が、第1伝動軸、固定
キー、二つの前置軸受、ブシュ、及び後置軸受で組成さ
れ、第1伝動軸の前端にキー溝が設けられ、後端に溝が
設けられ、第2伝動部が、第2伝動軸、固定キー、減速
歯車、前置軸受、及び後置軸受で組成され、該第2伝動
軸の前端にキー溝と溝が設けられ、該第3伝動部が、第
3伝動軸、固定キー、減速歯車、前置軸受、及び後置軸
受で組成され、該第3伝動軸の前端に凸縁、キー溝、及
び溝が設けられて、後端に階段部及びキー溝が設けられ
たことを特徴とする、請求項3に記載の機械室レス昇降
路専用ロープ式エレベータの巻上機としている。請求項
5の発明は、前記電磁弁に固定アームが設けられて該固
定アームに回転アームが枢設され、該回転アームが電磁
弁の伸縮ロッドに支持されたことを特徴とする、請求項
3に記載の機械室レス昇降路専用ロープ式エレベータの
巻上機としている。請求項6の発明は、前記電磁弁に、
伸縮ロッドを跨ぐように一つのフレームが設けられ、該
フレームに溝が設けられ、該フレームが回転アームの回
転動作に影響を与えないことを特徴とする、請求項3に
記載の機械室レス昇降路専用ロープ式エレベータの巻上
機としている。請求項7の発明は、前記制動装置に昇降
路外に設置された緊急手動装置が連結され、該緊急手動
装置が昇降路外での操作に供されることを特徴とする、
請求項3に記載の機械室レス昇降路専用ロープ式エレベ
ータの巻上機としている。請求項8の発明は、前記緊急
手動装置が、座体、プルレバー、ワイヤロープ固定機、
固定板、保護管、ワイヤロープ及び固定架で組成され、
該ワイヤロープがフレームに通され、伸縮ロッドを牽引
可能とされたことを特徴とする、請求項7に記載の機械
室レス昇降路専用ロープ式エレベータの巻上機としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の機械室レス昇降路専用ロ
ープ式エレベータの巻上機は、機座体、モータ部、第1
伝動部、第2伝動部、第3伝動部、つな車、制動装置で
組成される。該制動装置に軸受筒が設けられ、伝動部が
機座体内に軸着され、適宜跨距を取得してモータ部を支
持する。該モータ部は回転子部と固定子部で組成され、
回転子部が伝動部に固定されてつな車と連結され伝動
し、固定子部が機座体に固定されて回転子部を駆動す
る。
【0013】
【実施例】図1から3はそれぞれ本発明の斜視図、構造
断面図、及び伝動手段の分解斜視図である。図示される
ように、本発明は、機座体10、モータ部20、第1伝
動部30、第2伝動部40、第3伝動部50、つな車6
0、制動装置70及び緊急手動装置80で組成されてい
る。
【0014】該機座体10は、軸受筒11を具え、該軸
受筒11に前置軸受34、36が埋設されて第1伝動部
30を支持する。
【0015】該モータ部20は、少なくとも、回転子カ
バー21、回転子22、固定子カバー23、固定子2
4、コイル25で組成される。該回転子22は回転子カ
バー21内部に固定され、回転子カバー21は階段状内
縮面を呈するブレーキ外縁26を具え、並びに軸孔2
7、数本の放熱溝28及び凹溝29を具え、回転子カバ
ー21が良好な強度を獲得しつつ、最良の体積と放熱効
率を有するものとされ、固定子24及びコイル25は固
定子カバー23内に固定され並びに機座体10に固定さ
れている。
【0016】該第1伝動部30は、第1伝動軸31、固
定キー33、前置軸受34、36、ブシュ35、及び後
置軸受39で組成され、該第1伝動軸31が軸孔27に
挿入された後に固定キー33で径方向に固定子カバー2
1が固定され、第1伝動軸31の前端にネジ部32が設
けられてナット321が軸方向に螺合され、回転子22
と同期に連動するものとされ、後段に伝動歯車38、階
段部313及び軸シール部314が設けられている。該
階段部313は後置軸受39に挿入され並びに機座体1
0に埋設されて、前置軸受34、36と適宜跨距を形成
し、軸シール部314にオイルシール391が套設さ
れ、C型スナップリング351が軸受筒11に係止され
て前置軸受34が機座体10に固定される。別にC型ス
ナップリング37が第1伝動軸31に係止されてもう一
つの前置軸受36を位置決めする。ブシュ35により前
置軸受34、36が適宜支持間距を有する。
【0017】第2伝動部40は、第2伝動軸41、固定
キー43、減速歯車44、前置軸受46、後置軸受47
で組成される。第2伝動軸41に伝動歯車42が設けら
れ固定キー43で径方向に減速歯車44が固定されて、
伝動歯車38と噛み合い伝動し、C型スナップリング4
5が軸方向の係止を行い、前端に階段部413が設けら
れ、前置軸受45に挿入されて機座体10に埋設され、
後端にも階段部414が設けられて、機座体10に埋設
された後置軸受47に該階段部414が嵌合し、並びに
軸シールカバー48と密接に結合する。
【0018】第3伝動部50は、第3伝動軸51、固定
キー52、57、減速歯車53、前置軸受55、及び後
置軸受56で組成されている。第3伝動軸51は固定キ
ー52で径方向に減速歯車53を固定して該減速歯車5
3と伝動歯車42との噛み合いによる伝動を行い、C型
スナップリング54で軸方向に係止され、前端に階段部
514が設けられ、前置軸受55に挿入されて機座体1
0に埋設され、並びにオイルシール58と軸シールカバ
ー59の密接な結合を補助し、後端に階段部516が設
けられて固定キー57で径方向につな車60を固定す
る。
【0019】該つな車60は、軸孔61、キー溝62を
具えて第3伝動軸51と固定キー52で結合され、並び
にリブ63を具えて良好な強度下で最小の体積を取得可
能で、保護縁64、65及びリブリング66、66’が
巻線凹溝67を具え、ワイヤロープの巻きつけに供され
る。
【0020】図4は本発明の第1伝動部の分解斜視図で
あり、該図に示されるように、該第1伝動部30は、第
1伝動軸31、固定キー33、前置軸受34、36、ブ
シュ35、及び後置軸受39で組成されている。
【0021】そのうち第1伝動軸31は、前端にキー溝
311とネジ部32を具え、後端に溝312、伝動歯車
38、階段部313及び軸シール部314を具えてい
る。キー溝311は固定キー33が径方向に回転子カバ
ー21を固定するのに供される。溝312はC型スナッ
プリング37を係合させて前置軸受36を固定するのに
供される。
【0022】図5は本発明の第2伝動軸の分解斜視図で
あり、該図に示されるように、該第2伝動部40は、第
2伝動軸41、固定キー43、減速歯車44、前置軸受
46、及び後置軸受47で組成されている。
【0023】そのうち、第2伝動軸41は、前端にキー
溝411、溝412、及び階段部413が設けられ、後
端に伝動歯車42及び階段部413が設けられている。
このキー溝411は固定キー43が径方向に減速歯車4
4を固定するのに供され、溝412はC型スナップリン
グ45を係合させて軸方向に減速歯車44を固定するの
に供される。
【0024】減速歯車44には固定キー43との係合の
ためにキー溝441が設けられ、並びに伝動歯車38と
噛み合い伝動する。
【0025】図6は本発明の第3伝動部の分解斜視図で
ある。該図に示されるように、該第3伝動部50は、第
3伝動軸51、固定キー52、57、減速歯車53、前
置軸受55及び後置軸受56で組成されている。
【0026】該第3伝動軸51は、前端に凸縁511、
キー溝512、溝513、及び階段部514を具え、後
端に階段部516及びキー溝517を具えている。前端
のキー溝512は固定キー52で径方向に減速歯車53
を固定するのに供され、溝513はC型スナップリング
54を嵌止して凸縁511と軸方向に減速歯車53を固
定するのに供される。キー溝517は固定キー57の係
入に供される。
【0027】減速歯車53にはキー溝531が設けられ
て、固定キー52の係入に供され、並びに伝動歯車42
と噛み合い伝動する。
【0028】図7は本発明の制動装置の正面図である。
図示されるように、該制動装置70は、電磁弁71、固
定アーム72、72’、回転アーム73、73’、ブレ
ーキアーム74、74’、ガイドロッド75、スプリン
グ76、調整ロッド78で組成されている。
【0029】そのうち、電磁弁71に固定アーム72、
72’が設けられ、該固定アーム72、72’に回転ア
ーム73、73’が枢設され、且つ伸縮ロッド711で
該回転アーム73、73’が支持されている。
【0030】ブレーキアーム74、74’は、機座体1
0に枢設され、且つ下端がガイドロッド75の穿設によ
り結合され、ガイドロッド75の前端にスプリング76
が套設され、並びに保護カバー77で固定され、ガイド
ロッド75の末端にネジ山751が設けられてナット7
52が螺合され、ブレーキアーム74、74’が挟持力
を付与され、その尾端に調整ロッド78、78’及び調
整ナット781、781’が設けられてブレーキの作動
間隙を調整する。
【0031】電磁弁71が作用して伸縮ロッド711が
下降する時、回転アーム73、73’が下向きに回転
し、支持端731、731’の支持間距が内縮し、即ち
ガイドロッド75とスプリング76の作用の下で、ブレ
ーキシュー741、741’がブレーキ外縁26を挟持
し、制動の機能を有する。
【0032】電磁弁71が伸縮ロッド711を釈放して
伸縮ロッド711が上に弾性回復する時、回転アーム7
3、73’が回転してもとの位置に回復し、支持端73
1、731’の支持間距が回復し、即ちブレーキシュー
741、741’がブレーキ外縁26に対する挟持作用
を解除する。
【0033】図8から図10に示されるのは、本発明の
電磁弁の斜視図、分解斜視図及び制動装置と緊急手動装
置の正面図である。図示されるように、該制動装置70
にはフレーム79が、電磁弁71の伸縮ロッド711を
跨ぐように設置され、回転アーム73、73’の回転動
作に影響を与えず、該フレーム79に溝791が設けら
れている。
【0034】該緊急手動装置80は、座体81、プルレ
バー82、ワイヤロープ固定器83、固定板84、保護
管85、ワイヤロープ86及び固定架87で組成され、
ワイヤロープ86がフレーム79に通され、伸縮ロッド
711を牽引可能とされている。緊急状況が発生した
時、電磁弁71が伸縮ロッド711を下降させ、制動装
置70が制動機能を発生するが、エレベータの籠が2つ
の階の間に停滞する恐れがあり、それを正確な位置に下
降させるため、緊急手動装置80が使用され、緊急手動
装置80のプルレバー82を暫時引いてワイヤロープ8
6に牽引させることにより、フレーム79が伸縮ロッド
711を暫時釈放し、これにより逐次かごを正確な位置
に下降させることができる。
【0035】図11に示されるのは本発明を昇降路内に
設置した状態である。図示されるように、機座体10は
支持台90の上に固定されて昇降路1内に取り付けられ
る。主索2はかご3のプーリベース4、プーリ5を経由
してつな車60に至り、さらにプーリ6を経由してカウ
ンターウエイト7を懸吊している。
【0036】さらに説明を行うと、本発明の制動装置7
0と緊急手動装置80は装置の安全性と実用性を増加す
るために設置されている。そのうち、ブレーキアーム7
4、74’はブレーキ外縁26の側方に位置し、挟持を
行い、全体の長さを増加することがない。緊急手動装置
80の座体81は外に引かれて昇降路1に固定可能であ
る。緊急状況が発生した時、外部でプルレバー82を操
作してワイヤロープ86を引き動かし、昇降路1内のフ
レーム79に伸縮ロッド711を暫時釈放させて、漸次
かご4を下降させて正確な位置となすことができ、操作
が容易で安全性が高い。その構造空間とその増進した機
能は、いずれも本発明の望ましい実施例により推奨され
るに足ることが分かる。並びに本発明の精神に沿って延
伸された適用は、本発明の請求範囲に包括される。
【0037】特に説明すべきことを以下に述べる。即
ち、本発明の最も主要な発明の精神は以下のとおりであ
る。即ち、機座体10に、軸受筒11が設けられて、モ
ータ部20が支持を獲得し、且つ第1伝動部30、第2
伝動部40、第3伝動部50の連結伝動によりモータ部
20とつな車60が一体に結合され、並びに共同で機座
体10に取り付けられて、最小の間距を達成し、これに
より大幅にその全体長さと架設空間を縮減し、それが直
接昇降路1の内部に取付け可能とされ、周知の技術にお
ける、地下室の積水或いは浸水による機具の損壊の問題
を改善し、大幅にエレベータの安全性を増進する。且つ
該モータ部20が、固定子24が機座体10に固定さ
れ、並びに回転子22と第1伝動部30が結合され、そ
の前置軸受334、36が軸受筒11に埋設され、別に
軸受シートとブラケットを設ける必要がない。且つつな
車60もまた第3伝動部50に固定されて、適宜支持強
度を獲得し、また別に軸受シートとブラケットを設ける
必要がない。その構造特徴とその構成する空間形態に本
発明の精華がある。
【0038】
【発明の効果】総合すると、本発明の機械室レス昇降路
専用ロープ式エレベータの巻上機はその特有に構造特徴
により、確実に発明の目的の各項の要求を達成してお
り、且つ大幅に周知の製品にはない実用機能を達成し、
さらに本発明と同じ構造特徴を有する製品の公開、販売
はいまだなく、明らかに本発明が特許の要件を具備して
いることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図である。
【図2】本発明の構造断面図である。
【図3】本発明の伝動手段の分解斜視図である。
【図4】本発明の第1伝動部の分解斜視図である。
【図5】本発明の第2伝動部の分解斜視図である。
【図6】本発明の第3伝動部の分解斜視図である。
【図7】本発明の制動装置の構造表示図である。
【図8】本発明の電磁弁の斜視図である。
【図9】本発明の電磁弁の分解斜視図である。
【図10】本発明の制動装置と緊急手動装置の構造表示
図である。
【図11】本発明の実施例の昇降路内の表示図である。
【符号の説明】
1 昇降路 2 主索 3 かご 4 プーリベース 5 プーリ 6 プーリ 7 カウンターウエイト 10 機座体 11 軸受筒 20 モータ部 21 回転子カバー 22 回転子 23 固定子カバー 24 固定子 25 コイル 26 ブレーキ外縁 27 軸孔 28 放熱溝 29 凹溝 30 第1伝動部 31 第1伝動軸 311 キー溝 312 溝 313 階段部 314 軸シール部 32 ネジ部 321 ナット 33 固定キー 34、36 前置軸受 35 ブシュ 351 C型スナップリング 37 C型スナップリング 38 伝動歯車 39 後置軸受 391 オイルシール 40 第2伝動部 41 第2伝動軸 411 キー溝 412 溝 413 階段部 414 階段部 42 伝動歯車 43 固定キー 44 減速歯車 441 キー溝 45 C型スナップリ
ング 46 前置軸受 47 後置軸受 48 軸シールカバー 50 第3伝動部 51 第3伝動軸 511 凸縁 512 キー溝 513 溝 514 階段部 516 階段部 517 キー溝 52、57 固定キー 54 C型スナップリ
ング 55 前置軸受 56 後置軸受 58 オイルシール 59 軸シールカバー 60 つな車 61 軸孔 62 キー溝 63 リブ 64、65 保護縁 66、66’ リブリ
ング 67 捲線凹溝 70 制動装置 71 電磁弁 711 伸縮ロッド 72、72’ 固定ア
ーム 73、73’ 回転アーム 731、731’ 支
持端 74、74’ ブレーキアーム 741、741’
ブレーキシュー 75 ガイドロッド 751 ネジ山 752 ナット 76 スプリング 77 保護蓋 78 調整ロッド 781、781’ 調整ナット 79 フレーム 791 溝 80 緊急手動装置 81 座体 82 プルレバー 83 ワイヤロープ
固定器 84 固定板 85 保護管 86 ワイヤロープ 87 固定架 90 支持台

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機座体、モータ部、第1伝動部、第2伝
    動部、第3伝動部、つな車、制動装置で組成され、該機
    座体に軸受筒が設けられて伝動部が機座体内に軸設させ
    られて適宜跨距を獲得してモータ部を支持し、該モータ
    部が回転子部と固定子部で組成され、回転子部が伝動部
    に固定されてつな車と連結され伝動し、固定子部が機座
    体に固定されて回転子部を駆動することを特徴とする、
    機械室レス昇降路専用ロープ式エレベータの巻上機。
  2. 【請求項2】 前記回転子部が回転子カバーと回転子で
    組成され、回転子が回転子カバー内部に固定され、該回
    転子カバーがブレーキ外縁、軸孔、数本の放熱溝及び凹
    溝を具え、該固定子部が固定子カバーと固定子及びコイ
    ルで組成され、固定子及びコイルが固定子カバー内に固
    定されて、機座体に固定されたことを特徴とする、請求
    項1に記載の機械室レス昇降路専用ロープ式エレベータ
    の巻上機。
  3. 【請求項3】 前記伝動部が、第1伝動部、第2伝動
    部、第3伝動部で組成され、回転子部が該第1伝動部に
    固定され、つな車が第3伝動部に固定されたことを特徴
    とする、請求項1に記載の機械室レス昇降路専用ロープ
    式エレベータの巻上機。
  4. 【請求項4】 前記第1伝動部が、第1伝動軸、固定キ
    ー、二つの前置軸受、ブシュ、及び後置軸受で組成さ
    れ、第1伝動軸の前端にキー溝が設けられ、後端に溝が
    設けられ、第2伝動部が、第2伝動軸、固定キー、減速
    歯車、前置軸受、及び後置軸受で組成され、該第2伝動
    軸の前端にキー溝と溝が設けられ、該第3伝動部が、第
    3伝動軸、固定キー、減速歯車、前置軸受、及び後置軸
    受で組成され、該第3伝動軸の前端に凸縁、キー溝、及
    び溝が設けられて、後端に階段部及びキー溝が設けられ
    たことを特徴とする、請求項3に記載の機械室レス昇降
    路専用ロープ式エレベータの巻上機。
  5. 【請求項5】 前記電磁弁に固定アームが設けられて該
    固定アームに回転アームが枢設され、該回転アームが電
    磁弁の伸縮ロッドに支持されたことを特徴とする、請求
    項3に記載の機械室レス昇降路専用ロープ式エレベータ
    の巻上機。
  6. 【請求項6】 前記電磁弁に、伸縮ロッドを跨ぐように
    一つのフレームが設けられ、該フレームに溝が設けら
    れ、該フレームが回転アームの回転動作に影響を与えな
    いことを特徴とする、請求項3に記載の機械室レス昇降
    路専用ロープ式エレベータの巻上機。
  7. 【請求項7】 前記制動装置に昇降路外に設置された緊
    急手動装置が連結され、該緊急手動装置が昇降路外での
    操作に供されることを特徴とする、請求項3に記載の機
    械室レス昇降路専用ロープ式エレベータの巻上機。
  8. 【請求項8】 前記緊急手動装置が、座体、プルレバ
    ー、ワイヤロープ固定機、固定板、保護管、ワイヤロー
    プ及び固定架で組成され、該ワイヤロープがフレームに
    通され、伸縮ロッドを牽引可能とされたことを特徴とす
    る、請求項7に記載の機械室レス昇降路専用ロープ式エ
    レベータの巻上機。
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