JP2002145286A - パウチ、注出口付パウチ及びその製造方法 - Google Patents

パウチ、注出口付パウチ及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パウチ開口を熱板でヒートシールする際にパ
ウチに位置ずれが生じても良好なシールを行うことを可
能とするパウチを提供する。 【解決手段】 パウチ12の開口14の両端に、その開
口よりも奥の領域における両側縁のシール部15aによ
る閉止位置よりも内側に張り出したシール部16を形成
し、このシール部16の幅を大きくすることで、ヒート
シール用の熱板21に対するパウチ12の横方向の位置
ずれが生じても、熱板21とシール部16との重なりを
確保すると共に熱板21がパウチ12の側縁の外側には
み出さないようにし、シール不良を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂フィルム、積
層フィルム等のシート材で形成したパウチ、そのパウチ
に注出口を取り付けた注出口付パウチ及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、樹脂フィルム、積層フィルム
等のシート材で形成した種々のパウチが広く使用されて
おり、また、そのパウチに注出口を取り付けたものも知
られている。例えば、図5(b)に示すように、パウチ
2の1辺に注出口3を取り付けた注出口付パウチ1が知
られている。この注出口付パウチ1を製造するに当たっ
ては、まず、図5(a)、(c)に示すように、シート
材4を重ね合わせ、3辺をシール部5a、5bによって
閉じ、1辺に開口6を残したパウチ2を作成し、次い
で、図6(a)に示すように、その開口6に注出口3を
差し込み、次いで、図6(b)に示すように、その開口
6の両側に位置するシート材4の外側から、熱板7を押
し当ててシート材4同志並びにシート材4と注出口3を
ヒートシールするという方法を採っていた。ここで、パ
ウチ2の開口6をはさむ両側縁のシール部5aの幅d
は、開口6の横も、その奥の方も同じに形成されてお
り、開口6を閉じるための熱板7の長さLは、開口6の
全幅を確実にヒートシールすることができるよう、シー
ル部5aの一部に重なるように長さが定められている。
通常、熱板7の長さLは、熱板7をパウチ2に対して正
しい位置に押し付けた時その端縁7aがシール部5aの
中央に位置するように、即ち、熱板7とシール部5aと
の重なり部分の長さaと、熱板7の端部からパウチ2の
側縁までの長さbが等しくなるように定められており、
従って、次の関係が成り立っている。 a=b=d/2 ・・・(1) また、開口6の両端部のシール部5aの内法寸法wと、
パウチ2の全幅Wの間は次の関係となっている。 L=(w+W)/2
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の構成
ではパウチ開口のシールに問題があった。すなわち、パ
ウチ2の開口をシールするには、パウチ2をシールステ
ーションまで搬送し、所定の位置に停止させ、熱板7を
押し当ててヒートシールするが、その際、パウチ2が傾
いた状態で供給された場合など、パウチ2の開口6の停
止位置に狂いを生じることがあり、それによって、図6
(c)に示すように、熱板7がパウチ2の開口6の右端
のシール部5aから外れた位置となり、このためシール
不良を生じて漏れを生じることがあった。例えば、通
常、シール部5aの幅は6mm程度であるため、熱板7
がパウチ2に対して図6(b)に示すように正しく押し
付けられた場合には、シール部5aと熱板7とは約3m
mの重なりが確保されるが、もし、パウチ2の開口6が
横方向に3mmを越えてずれると、シール不良を生じて
しまう。また、同時に、図6(c)に示すように、熱板
7の端部7aがパウチ2の側縁よりも外側にはみ出した
状態となり、この状態でヒートシールすると、パウチ2
のシール部5aからシール剤が外側に押し出されること
があり、それが熱板7のシール面に付着してしまう。熱
板7にシール剤が付着すると、それが炭化して硬化して
しまい、熱板7をパウチ2に押し当ててヒートシールす
る際に、炭化したシール剤がパウチのシート材に傷を付
け、ピンホール等を生じ、やはりシール不良を生じてし
まう。
【0004】これらの問題を解決するには、パウチの位
置決め精度を高め、且つ時々生じる大きい位置ずれを無
くすよう、厳重な管理を行えばよいが、パウチは剛性が
低いので高精度の位置決めは困難であり、高精度の位置
決め並びに管理には多大なコストがかかり、現実的な解
決策とはならない。
【0005】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、シールステーションにおけるパウチの位置
決め精度や管理を従来と同程度で実施しながら、パウチ
の一端の開口を閉じる際のシール不良の発生を防止しう
るパウチ並びにそのパウチを用いた注出口付パウチを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、パウチの開口
シールの際に生じる恐れのあるシール不良を防止するた
め、パウチの開口の両端に、その開口よりも奥の領域に
おける両側縁のシール部等の閉止位置よりも内側に張り
出したシール部を形成するという構成としたものであ
る。この構成により、パウチの開口の両端におけるシー
ル部の幅(シール部の内側縁とパウチ側縁との間隔)
を、従来に比べて大きくでき、このため、従来よりも短
い熱板を使用することで、パウチの熱板に対する許容位
置ずれ量を大きくでき、開口のシールの際にパウチの位
置ずれが生じても、熱板とシール部との重なりを確保で
きると共に熱板がパウチの側縁の外側にはみ出すことを
防止でき、良好なシールを行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1(a)は本発明の一実
施の形態に係るパウチ12を示す概略平面図である。図
1に示すパウチ12は、シート材13を重ね合わせ、3
方シールして形成した平パウチであり一端に開口14を
備え、両側縁及び底縁を、シール部15a、15bによ
って閉止している。更に、開口14の両端部に、その開
口14よりも奥の領域における両側縁のシール部15a
による閉止位置よりも内側に張り出したシール部16を
形成している。このシール部16の大きさについては後
述する。
【0008】図1(b)は、図1(a)に示すパウチ1
2で作った注出口付パウチ11を示すものである。この
注出口付パウチ11は、パウチ12の開口14に注出口
18を挿入し、その開口14の両側に位置するシート材
13を互いにヒートシールして開口14を閉じると共に
そのシート材13を注出口18にヒートシールし、一体
化した構成となっている。
【0009】この注出口付パウチ11を製造するには、
まず、図1(a)に示すパウチ12を製造する。次に、
図2(a)に示すように、そのパウチ12の開口14に
注出口18を挿入し、次いで、その開口14の両側に位
置するシート材13の外側から、図2(b)に示すよう
に、熱板21を押し当ててシート材13同志並びにシー
ト材13と注出口18をヒートシールする。これによ
り、注出口付パウチ11が製造される。ここで、ヒート
シールに用いる熱板21の長さL′は、開口14の両端
部のシール部16の内法寸法よりは長く、パウチ12の
開口14を形成した一端の全幅Wよりは短く選択するも
のであり、好ましくは、図2(b)に示すように、熱板
21をパウチ12に対して正しい位置に押し当てた際、
その端部21aがシール部16の中央に位置するように
(即ち、熱板21とシール部16との重なり部分の長さ
a′と、熱板21の端部21aからパウチ12の側縁ま
での長さb′が互いに等しくなるように)選択する。こ
のように選択しておくことにより、熱板21に対するパ
ウチ12の横方向の位置ずれが長さa′(長さb′に等
しい)以下であれば、熱板21の両端部がそれぞれ、開
口14の両側のシール部16、16に重なり、開口14
を確実に閉じることができると共に、熱板21の端部が
パウチ12の外側にはみ出してトラブルを起こすという
こともない。
【0010】前記したように、開口14の両端のシール
部16は、パウチ12の側縁のシール部15aによる閉
止位置よりも内側に張り出すように形成している。この
張り出し量をc、側縁のシール部15aの幅をdとする
と、前記した長さa′、b′との間には次の関係が成り
立つ。 a′=b′=(c+d)/2 ・・・(2) 図6(b)に示す従来例では、上記した式(1)の関係
があるので、これを式(2)に代入すると、次の式を得
ることができる。 a′=b′=a+c/2=b+c/2 ・・・(3)
【0011】このように、図1に示すパウチ12の開口
をヒートシールして閉じる際における熱板21とシール
部16との重なり部分の長さa′及び熱板21の端部2
1aからパウチ12の側縁までの長さb′は、図6に示
す従来例に比べて、シール部16の張り出し量cの1/
2だけ長くなっており、このため、その分だけ、パウチ
12の熱板21に対する位置ずれが大きくなっても、熱
板21とシール部16との重なりを確保できると共に熱
板21がパウチ12の側縁の外側にはみ出すということ
を防止でき、良好なシールを行うことができる。換言す
れば、パウチ12の位置決め精度が多少悪くても良好な
シールを行うことができ、パウチ12を用いて製造した
注出口付パウチ11は、ほとんどがシール不良のない製
品となっており、良品の生産歩留りを従来に比べて大幅
に向上できる。
【0012】ここで、シール部16の張り出し量cは大
きいほど、パウチ12の許容位置ずれ量を大きくできる
が、パウチ12に生じる位置ずれは、或る程度以上(例
えば、±4mm程度以上)になることはほとんどなく、
従って、シール部16の幅(張り出し量c+シール部1
5aの幅d)は生じる恐れのある位置ずれをカバーでき
る程度以上に選択しておけばよい。具体的には、シール
部16の幅(張り出し量c+シール部15aの幅d)
を、8〜12mm程度に選定しておけば、大抵の場合に
対応できる。通常、幅dは6mm程度であるので、張り
出し量cとしては、2〜6mm程度に選定しておけばよ
い。もちろん、必要に応じ、これ以上の値を採用しても
よい。シール部16の長さは、開口14のシールに必要
な幅を確保できるように選定すればよい。
【0013】図1、図2に示す実施の形態では、パウチ
12として平パウチを示したが、本発明を適用する対象
のパウチは平パウチに限らず、他の任意の形式のパウチ
に適用可能である。以下、その例をいくつか示す。図3
は、がゼット型のパウチ12Aに本発明を適用した実施
の形態を示すものである。このパウチ12Aは、表裏の
シート材13a、13aの両側縁間に、側壁を形成する
ための折り畳んだシート材13b、13bを配置し、側
縁のシール部15a、底部のシール部15bで両側縁及
び底部を閉じたものである。このパウチ12Aにおいて
も、一端の開口14の両端部に、その開口14よりも奥
の領域における両側縁のシール部15aによる閉止位置
よりも内側に張り出したシール部16を形成している。
このパウチ12Aも、開口14に注出口18を挿入し、
その開口16の両側に位置するシート材13a、13a
を互いにヒートシールすると共に注出口18にヒートシ
ールし、シール部19を形成して開口を閉じると共に注
出口18を一体化して注出口付パウチ11Aを製造する
ことができ、開口両端にシール部16を設けたことによ
り、ヒートシールの際に熱板に対するパウチ12Aの位
置ずれが生じても、良好にシールを行うことができ、シ
ール不良のない注出口付パウチ11Aを高歩留りで製造
することができる。
【0014】図4は、スタンド型のパウチ12Bに本発
明を適用した実施の形態を示すものである。このパウチ
12Bは、表裏のシート材13a、13aの両側縁間
に、底壁を形成するための折り畳んだシート材13cを
配置し、側縁のシール部15a、底部のシール部15b
で両側縁及び底部を閉じたものである。このパウチ12
Bにおいても、一端の開口14の両端部に、その開口1
4よりも奥の領域における両側縁のシール部15aによ
る閉止位置よりも内側に張り出したシール部16を形成
している。このパウチ12Bも、開口14に注出口18
を挿入し、その開口16の両側に位置するシート材13
a、13aを互いにヒートシールすると共に前記注出口
18にヒートシールし、シール部19を形成して開口を
閉じると共に注出口18を一体化して注出口付パウチ1
1Bを製造することができ、開口両端にシール部16を
設けたことにより、ヒートシールの際に熱板に対するパ
ウチ12Bの位置ずれが生じても、良好にシールを行う
ことができ、シール不良のない注出口付パウチ11Bを
高歩留りで製造することができる。
【0015】なお、以上に示した実施の形態はいずれ
も、パウチ12、12A、12Bの平面形状を矩形とし
ているが、パウチの平面形状は図示した矩形に限らず、
適宜変更可能であり、例えば、五角形等としてもよい。
更に、パウチ12、12A、12Bは、必ずしも注出口
付パウチに使用する場合に限らず、注出口を取り付ける
ことなく、内容物を充填した後、開口を閉じる形態で使
用してもよい。
【0016】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のパウチ
は、パウチの開口の両端に、その開口よりも奥の領域に
おける両側縁のシール部等の閉止位置よりも内側に張り
出したシール部を形成したことにより、この開口を熱板
によってヒートシールして閉じる際にパウチの位置ずれ
が生じても、熱板とシール部との重なりを確保できると
共に熱板がパウチの側縁の外側にはみ出すということを
抑制でき、シールステーションにおけるパウチの位置決
め精度や管理を従来と同程度で実施しながら、シール不
良の発生を防止して良好なシールを行うことができる。
そして、このパウチを用いて注出口付パウチを製造する
ことにより、シール不良のない注出口付パウチを高歩留
りで生産性良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施の形態に係るパウチの
概略正面図 (b)は(a)に示すパウチを用いて製造した注出口付
パウチの概略正面図
【図2】(a)は図1(a)のパウチ12に注出口を挿
入した状態を示す概略正面図 (b)はパウチ12の開口をヒートシールする状態を示
す概略正面図
【図3】(a)は本発明の他の実施の形態に係るパウチ
の概略正面図 (b)は(a)に示すパウチを用いて製造した注出口付
パウチの概略正面図 (c)は(a)に示すパウチの概略縦断面図
【図4】(a)は本発明の更に他の実施の形態に係るパ
ウチの概略正面図 (b)は(a)に示すパウチを用いて製造した注出口付
パウチの概略正面図 (c)は(a)に示すパウチの概略横断面図
【図5】(a)は従来のパウチの概略正面図 (b)は(a)に示すパウチを用いて製造した注出口付
パウチの概略正面図 (c)は(a)に示すパウチの概略横断面図
【図6】(a)は図5(a)パウチ2に注出口を挿入し
た状態を示す概略正面図 (b)はパウチ2の開口をヒートシールする状態を示す
概略正面図 (c)は熱板7に対してパウチ2の位置がずれた場合を
示す概略正面図
【符号の説明】
1、11、11A、11B 注出口付パウチ 2、12、12A、12B パウチ 3 注出口 5a、5b、15a、15b シール部 6、14 開口 13 シート材 16 シール部 18 注出口 21 熱板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩瀬 達彦 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 大塚 康司 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 上尾 賢治 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 桧山 玲子 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E064 AA05 BA21 HM01 HN65 HS04 HS07 3E075 AA09 BA42 DD13 DD32 DD41 DE03 GA04 GA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材で形成されたパウチであって、
    一端に開口を備え、その開口の両端部に、その開口より
    も奥の領域における両側縁の閉止位置よりも内側に張り
    出したシール部を備えたことを特徴とするパウチ。
  2. 【請求項2】 シート材で形成されたパウチであって、
    一端に開口を備え、その開口の両端部に、その開口より
    も奥の領域における両側縁の閉止位置よりも内側に張り
    出したシール部を備えたパウチと、そのパウチの開口に
    挿入された注出口を備え、前記開口の両側に位置するシ
    ート材を互いにヒートシールして開口を閉じると共に該
    シート材を前記注出口にヒートシールし一体化したこと
    を特徴とする注出口付パウチ。
  3. 【請求項3】 シート材で形成されたパウチであって、
    一端に開口を備え、その開口の両端部に、その開口より
    も奥の領域における両側縁の閉止位置よりも内側に張り
    出したシール部を備えたパウチを製造し、該パウチの開
    口に注出口を挿入し、その開口の両側に位置するシート
    材の外側から、前記開口両端部のシール部の内法寸法よ
    りは長く、パウチの開口を形成した一端の全幅よりは短
    い熱板を押し当ててシート材同志並びにシート材と注出
    口をヒートシールすることを特徴とする注出口付パウチ
    の製造方法。
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