JP2002144783A - 筆記具の軸筒 - Google Patents

筆記具の軸筒

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JP2002144783A
JP2002144783A JP2000344595A JP2000344595A JP2002144783A JP 2002144783 A JP2002144783 A JP 2002144783A JP 2000344595 A JP2000344595 A JP 2000344595A JP 2000344595 A JP2000344595 A JP 2000344595A JP 2002144783 A JP2002144783 A JP 2002144783A
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JP
Japan
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slip
barrel
ink
groove
writing
Prior art date
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Pending
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JP2000344595A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Furukawa
和彦 古川
Yojiro Sano
陽二郎 佐野
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 握り部に位置する軸筒内部にインクを一次保
留する溝状調節体を有する筆記具の軸筒に於いて、外部
からインクの残量を視認でき、握り部に安価で且つ装飾
性、意匠的効果に優れた滑り止めを提供可能とする。 【構成】 軸筒を透明又は着色透明の樹脂成形品とし、
握り部の外面に滑り止め機能や装飾効果を有する凸状や
凹状の線図が形成されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、握り部に滑り止めを備
えた筆記具の軸筒であって、その握り部に位置する軸筒
内部にインクを一次保留する溝状調節体を有したものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ペン先とインクタンクの間に
インクタンク内の圧力を調整してペン先からのインク漏
れや空気孔からの吹き出しを防止する溝状調節体を備え
たボールペン、サインペン、マーカー、万年筆、小管式
筆記具などの筆記具が知られている。これらの溝状調節
体を備えた筆記具は、比較的低粘度のインクをインクタ
ンク内から溝状調節体に設けられた保留溝に一時的に保
留したり、インクタンクに戻したりすることで内圧をバ
ランスさせてペン先に圧力変化による影響がない状態に
維持する機能を有している。従い溝状調節体を備えた筆
記具は、インクの流量が多く、最後まで安定した筆記流
量を確保でき、外部からインクの残量を視認できる優れ
た性能を有している。また従来、筆記具では長時間筆記
をする場合などに握り部が滑ったり、指が痛くなったり
することを解消するために握り部にシリコンゴムやEP
DM、NBRなどの軟質材料を被嵌した筆記具が知られ
ている。また最近では軸筒に2色成形で熱可塑性のエラ
ストマーを一体に成形する方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】即ち溝状調節体は、加
温や減圧(気圧の変化)による圧力変化を調整してペン
先からのインク漏れや空気孔からの吹き出しを防止する
機構であるが、軸筒後部のインクタンクに収容されたイ
ンク量に対応するためのインクを保留する容積が必要で
ある。従って、大容量のインクに対して安全に機能させ
るために軸筒を太くしたり、長くする必要が生じる。
(長くする場合には、インクヘッドが高くなるので内圧
調整には不利となっていく。)しかしながら、筆記具の
使い勝手や携帯性から安易に軸筒を太くしたり、長くす
ることは限度がある。また滑り止めとして握り部に軟質
材料を被嵌した場合には、その軟質材料の肉厚が1mm
程度あり、軸筒を細くすることが一層困難となる。
【0004】また握り部に被嵌する軟質材料をシリコン
ゴムやEPDM、NBRなどのゴムとした場合には、加
硫工程が必要であったり長い部品のために取り扱いがや
や困難で部品製造がしにくい問題や、軟質性のために取
り扱いにくく、軸筒に被嵌するのに手間がかかる問題が
あり安価に提供できない事情があった。またその問題を
解決するために最近では軸筒に2色成形でエラストマー
を一体に成形する方法が採用されている。エラストマー
の成形時には、すでに固化している軸筒周面を含む金型
の成形空間部に溶融したエラストマーが流動していくと
きに、空気の巻き込みや発生するガス等の気体が抜けき
れずに軸筒段部などの隅に残留し、結果として軸筒の周
面とエラストマーとの間に隙間が発生してエラストマー
が剥がれるなどの密着不良や、気泡による痕跡やガスや
けなどの外観不良を起こす問題があり、特に透明または
着色透明のエラストマーを使用する場合には外観不良が
顕著である。
【0005】以上のことから、本発明は、握り部に位置
する軸筒内部にインクを一次保留する溝状調節体を有
し、握り部に滑り止めを備えると共に、外部からインク
の残量を視認でき、且つ装飾性、意匠的効果に優れ、更
に安価に提供できることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成する為に以下の構成を有する。請求項1に記載の発明
に係る筆記具の軸筒は、握り部に位置する軸筒内部にイ
ンクを一次保留する溝状調節体を有した筆記具の軸筒に
於いて、軸筒を透明又は着色透明の樹脂成形品とし、握
り部の外面に滑り止め機能や装飾効果を有する凸状や凹
状の線図が形成されたことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明に係る筆記具の軸筒
は、請求項1に記載の筆記具の軸筒に於いて、凸状や凹
状の線図が金型の離型方向にアンダーカットにならない
ように形成されてなる。
【0008】請求項3に記載の発明に係る筆記具の軸筒
は、請求項1に記載の筆記具の軸筒に於いて、線図部又
は非線図部が梨地などで非透明に設けられることによっ
て装飾効果を向上させている。
【0009】
【実施例】上述したように、本発明は、握り部に位置す
る透明又は着色透明の樹脂成形品からなる軸筒内部にイ
ンクを一次保留する溝状調節体を有し、握り部の外面に
直接滑り止め機能や装飾効果を有する凸状や凹状の線図
が形成された筆記具の軸筒であって、ボールペン、サイ
ンペン、マーカー、万年筆、小管式筆記具などに使用さ
れるものである。
【0010】図1及び図2は本発明の実施例1であるボ
ールペン筆記具を示しており、図1はペン先5がキャッ
プ6で被嵌された携帯時、図2は軸筒1の後端にキャッ
プ6が被嵌された筆記時の状態を示している。また図3
は軸筒1の前方部を示している。軸筒1は、ポリオレフ
ィン系樹脂の射出成形により成形され、軸筒前方部内孔
には溝状調節体2が固定されている。
【0011】実施例のボールペン筆記具は、ボールペン
のペン先5にインクタンク3からのインクをペン先まで
誘導するインク誘導芯が設けられている。また溝状調節
体2は、櫛のように複数の羽が連接して設けられ、その
羽と羽のスキマをインクの保留溝として機能させ、通気
溝と各保留溝の間にインク連通させる細い縦溝を設け
て、通気溝は口先部7に設けた空気孔8に連通されて外
気に通じるように構成されている。
【0012】また上記軸筒1の溝状調節体2の位置する
外面には凸状や凹状の線図からなる滑り止め4が形成さ
れている。この滑り止め4は滑り止め機能を有するだけ
でなく装飾効果を有するものである。なお図3の滑り止
め4は滑り止めの実施パターン1を示している。また図
4の滑り止め9は滑り止めの実施パターン2を示してい
る。
【0013】また図5は実施例2を示している。当該実
施例は、軸筒10の握り部の後端に螺子部12が設けら
れ、その更に後方にインクタンク13が形成されてな
り、螺子部12によって握り部の後方が別に設けた軸筒
に螺着される構造となされている。(軸筒10をカート
リッジとした高級品対応の構成) また滑り止め11は滑り止めの実施パターン3を示して
いる。なお滑り止めの実施パターンは以上に限定され
ず、意匠効果を上げる為にさまざまに具現化されるもの
である。
【0014】また滑り止めを形成する凸状や凹状の線図
が金型の離型方向にアンダーカットとなって離型不良と
ならないように設けられている。図7はアンダーカット
部16が生じた状態を示している。また図6は凸状部1
5がアンダーカットにならない状態を示している。また
例えば線図をV溝で形成するとすれば、円筒状の周面に
沿ってV溝を適宜浅くしたり傾けた状態とすることで離
型に支障が無いように設けることが可能である。(図示
せず) また更に、線図部又は非線図部を梨地などのように粗ら
すことによって線図が際立ち装飾効果を向上させること
が可能である。
【0015】
【発明の効果】本発明は、握り部に位置する軸筒内部に
インクを一次保留する溝状調節体を有する筆記具の軸筒
に於いて、外部からインクの残量を視認でき、握り部に
安価で且つ装飾性、意匠的効果に優れた滑り止めを設け
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1である筆記具の軸筒に於い
て、ペン先にキャップを被嵌し、携帯時のボールペン筆
記具の全体を示した縦半断面図である。
【図2】ペン先からキャップを外した筆記時の状態を示
した縦半断面図である。
【図3】実施例1の軸筒の先方部を拡大した半断面図
で、滑り止めの実施パターン1を示している。
【図4】滑り止めの実施パターン2を示している。
【図5】実施例2の軸筒の先方部を拡大した半断面図
で、滑り止めの実施パターン3を示している。
【図6】滑り止め部の離型状態を説明した図で、アンダ
ーカットの無い状態を示している。
【図7】滑り止め部の離型状態を説明した図で、アンダ
ーカットのある状態を示している。
【符号の説明】
1 軸筒 2 溝状調節体 3 インクタンク 4 滑り止め 5 ペン先 6 キャップ 7 口先部 8 空気孔 9 滑り止め 10 軸筒 11 滑り止め 12 螺子部 13 インクタンク 14 滑り止め 15 凸状部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 握り部に位置する軸筒内部にインクを一
    次保留する溝状調節体を有した筆記具の軸筒に於いて、 軸筒を透明又は着色透明の樹脂成形品とし、握り部の外
    面に滑り止め機能や装飾効果を有する凸状や凹状の線図
    が形成されたことを特徴とする筆記具の軸筒。
  2. 【請求項2】 凸状や凹状の線図が金型の離型方向にア
    ンダーカットにならないように形成されてなる請求項1
    に記載の筆記具の軸筒。
  3. 【請求項3】 線図部又は非線図部が梨地などで非透明
    に設けられてなることを特徴とする請求項1に記載の筆
    記具の軸筒。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013208712A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Pilot Corporation 筆記具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07299985A (ja) * 1994-05-06 1995-11-14 Pilot Ink Co Ltd 筆記具

Patent Citations (1)

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