JP2002143785A - 洗浄装置 - Google Patents

洗浄装置

Info

Publication number
JP2002143785A
JP2002143785A JP2000348070A JP2000348070A JP2002143785A JP 2002143785 A JP2002143785 A JP 2002143785A JP 2000348070 A JP2000348070 A JP 2000348070A JP 2000348070 A JP2000348070 A JP 2000348070A JP 2002143785 A JP2002143785 A JP 2002143785A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
opening
cleaning
tank
cleaned
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000348070A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4176951B2 (ja
Inventor
Sumio Yuasa
純夫 湯浅
Shinji Tsugei
伸二 告井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Sharp Manufacturing Systems Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Sharp Manufacturing Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp, Sharp Manufacturing Systems Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000348070A priority Critical patent/JP4176951B2/ja
Publication of JP2002143785A publication Critical patent/JP2002143785A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4176951B2 publication Critical patent/JP4176951B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄装置の側壁に扉を設けて被洗浄物の搬入
と搬出とを可能にし、しかも周囲に必要なスペースを小
さくする。 【解決手段】 扉2aは、タイミングベルト4に部分的
に接合され、タイミングベルト4を昇降用モータ3が駆
動することによって、上下に変位し、洗浄槽1の側面の
開口部1aを閉する。上下方向の変位は、スライドガイ
ドレール5で案内する。扉2aが下方で開口部1aを臨
む位置にあるとき、開閉用モータ6を駆動して、スライ
ドガイドレール5を開口部1a側に引き込む。シールパ
ッキン10を扉2aで押圧して開口部1aの周囲を液密
に封止するので、洗浄槽1内に洗浄液を満たしても洩れ
ることはなく、超音波洗浄などが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄や乾燥などの
洗浄処理を行う槽の側面に被洗浄物の出入口が設けられ
る洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種器具などの洗浄は、大別
して、洗浄液に被洗浄物を浸漬するか、シャワー式に洗
浄液を被洗浄物に噴霧するかの2つの方法で行われる。
浸漬式の洗浄装置では、超音波が使用されることが多
い。このような浸漬式の洗浄装置では、洗浄液を満たす
洗浄槽の上面から被洗浄物を出し入れする構造になって
いる。シャワー式の洗浄装置では、シャワーノズルを被
洗浄物の上下に配置する構造となり、洗浄物の上面から
被洗浄物を出し入れすることは困難となるので、洗浄槽
の側面に開口部を設け、開口部に扉を配置して開閉可能
にする構造を有するものが多い。このような側面に扉を
配置する構造で、超音波洗浄装置のような浸漬式の洗浄
を行おうとすると、過大な水圧がかかり、洗浄液の漏れ
を防ぐ必要がある。開口部を塞ぐ扉の液密性を保つた
め、扉の周辺の一部を開口部の周辺に設けるヒンジで槽
の側面に取付けておき、ヒンジを中心に扉の開閉を行う
ハッチ式の扉が採用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】被洗浄物の洗浄を効率
的に行うためには、洗浄を浸漬式で超音波を付加する方
式と、シャワー式でシャワーノズルから洗浄液を被洗浄
物に噴霧する方式とを併用したり、被洗浄物に合わせて
使い分けたりする必要がある。シャワー式でシャワーノ
ズルを洗浄槽の上方にも設ける場合には、被洗浄物の出
し入れは側面から行わなければならない。また浸漬式の
みを用いる場合であっても、被洗浄物の出し入れを側面
から行うようにすれば、被洗浄物の搬送経路が単純化さ
れ、洗浄処理の効率が向上する。
【0004】しかしながら、浸漬式の洗浄装置で側面か
ら被洗浄物を出し入れする場合には、液密性を保つため
にハッチ式の扉を採用している。ハッチ式の扉では、扉
の一方側は開口部の周縁のヒンジに取付けられているけ
れども、扉の他方側はヒンジを中心とする揺動変位の遊
端側となるので、被洗浄物を出入りさせる開口部の周囲
に大きなスペースを必要とする。また洗浄装置で洗浄し
ようとする被洗浄物は、扉が開くスペースをあけて待機
させ、扉が開いてから洗浄槽内に挿入し、扉を閉めて洗
浄を行う必要がある。また、洗浄を終了した被洗浄物
は、扉を開けた後、扉が開いている扉よりも洗浄槽から
離れた位置まで取出さなければならない。このために、
被洗浄物の搬入や搬出に必要な距離も大きくなって時間
がかかる。
【0005】本発明の目的は、洗浄装置で側壁に扉を設
けても、扉の開閉に大きなスペースを必要としない洗浄
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、洗浄処理を行
う槽の側壁に、被洗浄物が通過可能な開口部および該開
口部を開閉可能な板状の扉が設けられる洗浄装置であっ
て、扉を、下方で開口部に臨む位置から、上方で開口部
を開放する位置まで上下に変位させるように案内する案
内部材と、扉が開口部に臨む位置にある状態で、案内部
材を開口部側に接近させて扉が開口部を覆うように締付
けることが可能な締付機構と、締付機構によって案内部
材が開口部側に接近するときに、開口部の周囲と扉との
間を液密に封止するシール部材と、締付機構による案内
部材の開口部側に接近する変位を許容しつつ、扉を案内
部材によって案内される状態で上下に変位させる上下機
構とを含むことを特徴とする洗浄装置である。
【0007】本発明に従えば、洗浄装置は、案内部材と
締付機構とシール部材と上下機構とを含み、洗浄処理を
行う槽の側壁に、被洗浄物が通過可能な開口部および該
開口部を開閉可能な板状の扉が設けられる。案内部材
は、扉を下方で開口部に臨む位置から上方で開口部を開
放する位置まで、上下に変位させるように案内する。締
付機構は、扉が開口部に臨む位置にある状態で、案内部
材を開口部側に接近させて、扉が開口部を覆うように締
付ける。シール部材は、締付機構によって案内部材が開
口部側に接近するときに、開口部の周囲と扉との間を液
密に封止する。上下機構は、締付機構による案内部材の
開口部側に接近する変位を許容しつつ、扉を案内部材に
よって案内される状態で上下に変位させる。扉は案内部
材によって案内されて上下機構によって上下に変位して
開口部を開閉するので、周囲には大きなスペースを必要
としない。締付機構が案内部材を開口部側に接近させる
と、扉が開口部に接近し、開口部の周縁に設けられるシ
ール部材によって扉と開口部の周縁との間が液密に封止
されるので、槽内に洗浄液を満たしても、液密性が保た
れ、槽内で被洗浄物の洗浄を行うことができる。
【0008】また本発明で前記上下機構は、可撓性を有
する材料で形成され、前記槽の上下方向に張架され、部
分的に前記扉に結合されるベルトを有することを特徴と
する。
【0009】本発明に従えば、上下機構は可撓性を有す
る材料で形成されるベルトを有し、ベルトは槽の上下方
向に張架され、部分的に扉に結合されるので、ベルトを
駆動すれば扉を上下させることができる。扉は案内機構
によって案内され、扉が下方で開口部に臨む位置にある
ときに、締付機構を作動させれば、ベルトは可撓性を有
するので、ベルトに部分的に結合されている扉を開口部
側に接近させることができ、開口部を覆うことができ
る。締付機構による案内部材の開口部側への接近を解除
すれば、ベルトの駆動で扉を上方に引上げて、開口部を
開口させ、被洗浄物の通過を可能にすることができる。
【0010】また本発明で前記締付機構は、前記開口部
の周縁に設けられ、上下方向の変位を該開口部に接離す
る方向の変位に変換するリンク部材を有することを特徴
とする。
【0011】本発明に従えば、リンク部材によって締付
機構は、開口部の周縁での上下方向の変位を開口部に接
離する方向の変位に転換するので、締付機構の駆動源を
たとえば槽の上部に配置し、槽の周囲に要するスペース
を少なくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
しての洗浄装置としての基本的な構造を示す。洗浄槽1
の対向する側壁には、たとえば医療用器具や備品などの
被洗浄物の入口と出口となる開口部1a,1bがそれぞ
れ設けられ、開口部1a,1bを開閉する扉2a,2b
がそれぞれ配置される。扉2a,2bに関連する構成は
同等であり、出入口を兼用して開口部1a,1bを1つ
だけ設けることもできるので、以下の説明では搬入口と
なる扉2aのみを対象とするけれども、他の扉も同様の
構成と機能を有する。
【0013】扉2aは、昇降用モータ3によって駆動さ
れるタイミングベルト4で上下方向の変位が可能であ
る。タイミングベルト4は、洗浄槽1の外部に固定され
るプーリ4a,4b間で上下方向に張架され、部分的に
扉2aに接続される。昇降用モータ3、タイミングベル
ト4およびプーリ4a,4bは上下機構を構成する。タ
イミングベルト4が昇降用モータ3によって駆動される
と、タイミングベルト4に結合されている扉2aは上下
に変位する。扉2aの上下の変位は、案内部材であるス
ライドガイドレール5によって案内される。スライドガ
イドレール5は、開閉用モータ6によって洗浄槽1の開
口部1aに接近または離隔するように変位する締付機構
7を介して、洗浄槽1の側壁で支持されている。締付機
構7には、開閉用モータ6による上下方向の変位を伝達
する連結棒8a,8bと、連結棒8a,8bと結合し
て、上下方向の変位を開口部1aに接近する締付方向ま
たは開口部1aから離反する緩め方向の変位に変換する
リンク部材9a,9bと、リンク部材9a,9bによっ
て変換された締付方向または緩め方向の変位をスライド
ガイドレール5に伝達する連結棒8c,8dが含まれ
る。扉2aが締付けられる状態で、扉2aの周縁は開口
部1aの周縁との間をシールパッキン10で封止され
る。このような構成によって、本実施形態の扉2aは、
昇降用モータ3による駆動での上下方向の変位と、開閉
用モータ6による駆動での締付方向または緩め方向の変
位とが可能である。
【0014】昇降用モータ3による駆動で扉2aが上下
方向に変位している状態は、昇降用パルス検知センサ1
1によって検知される。昇降用パルス検知センサ11
は、たとえば扉2aの表面にストライプ模様など、扉2
aの上下方向の変位で光量がパルス状に変化する部分を
設けておき、光学的にパルスを検知して、扉2aが昇降
中であるか否かを検知する。扉2aの表面に磁気パター
ンを設けておいて、磁気的に検知したりすることもでき
る。扉2aが上方に変位して上限位置に達することは、
扉上限検知センサ12で検知される。また扉2aが上限
位置を超えると、扉上限オーバラン検知センサ13によ
って検知される。扉2aの下方の位置に関しては、扉下
限検知センサ14と扉下限オーバラン検知センサ15と
が設けられている。扉上限検知センサ12、扉上限オー
バラン検知センサ13、扉下限検知センサ14および扉
下限オーバラン検知センサ15は、たとえば光学的に扉
2aの上縁部分または下縁部分を検知する。
【0015】締付機構7によって扉2aが洗浄槽1の側
壁の開口部1a側に接近し、シールパッキン10に密着
している状態は、扉閉検知センサ16によって検知され
る。扉閉検知センサ16は、扉2aの裏面に接触して扉
2aの閉状態を検知する。扉2aの下辺が扉下限検知セ
ンサ14によって検知され、扉下限オーバラン検知セン
サ15によっては検知されていない状態で、扉閉検知セ
ンサ16によって扉2aが閉じていることが検知される
と、扉2aは洗浄槽1の開口部1aを完全に塞いでいる
状態であることが確認され、洗浄槽1内に洗浄液を満た
して超音波洗浄などを行うことが可能となる。洗浄等が
終了して、扉2aを開く場合は、洗浄槽1内の洗浄液を
排出またはタンクなどに移し、締付を解除してから引上
げる。各部の制御は、シーケンサなどの制御装置17に
よって行う。
【0016】図2は、図1に示す洗浄槽1を用いる洗浄
装置20の全体的な構成を示す。洗浄装置20では、図
1に示す洗浄槽1とともに、同様の構成を有する乾燥槽
21が並べて配置される。乾燥槽21にも、側壁に開口
部21a,21bが設けられ、図1の洗浄槽1と同様に
扉22が設けられ、昇降用モータ23からの駆動力を図
1のタイミングベルト4と同様なタイミングベルトで上
下方向の変位に変え、扉22を図1のスライドガイドレ
ール5と同様なスライドガイドレールで案内しながら上
下に変位させることが可能となる。扉22は、開閉用モ
ータ26で乾燥槽21の開口部21a,21bを液密状
態で閉じることが可能となる。乾燥槽21内には、たと
えば熱風が吹き込まれ、被洗浄物の乾燥が行われる。
【0017】被洗浄物は、洗浄用ラック27a,27
b,27c,27dに装着された状態で、搬入コンベア
28から洗浄槽1内に搬入され、乾燥槽21から搬出コ
ンベア29上に搬出される。洗浄槽1および乾燥槽21
内には、槽内搬送ローラ30a,30bがそれぞれ設け
られ、洗浄用ラック27b,27cを槽内で搬送させる
ことができる。
【0018】本実施形態の扉の構造を利用すると、扉の
周囲にスペースが必要ではないので、洗浄槽1の出口側
と乾燥槽21の入口側とを接近して配置することがで
き、洗浄用ラック27bを洗浄槽1内から乾燥槽21内
に搬送するのに、槽内搬送ローラ30a,30bのみを
用いて行うことができる。また、洗浄槽1内に次に搬入
する洗浄用ラック27aは、搬入コンベア28上で、洗
浄槽1の扉2aの直前まで移動しておくことができるの
で、扉2aを引上げて洗浄槽1の側面の入口を開いたと
きに、直ちに洗浄槽1内に搬入することができる。ま
た、乾燥槽21内の洗浄用ラック27cは、扉22が開
いたときに、搬出コンベア29上に、扉22の直後の位
置で移すことができるので、搬入や搬出に要する時間を
短くすることができる。
【0019】図2に示す洗浄装置20では、搬入コンベ
ア28および搬出コンベア29を用いているけれども、
搬入コンベア28または搬出コンベア29などを用いず
に、たとえば洗浄用ラック27a,27dを搬送台車な
どに載せた状態で搬入したり搬出したりすることも可能
である。また、洗浄槽1内では、被洗浄物に応じて洗浄
液に浸す超音波洗浄や、洗浄液を噴霧するだけのシャワ
ー式洗浄、あるいは超音波洗浄およびシャワー式洗浄の
両方を行うことができる。扉2a,2bを開くときに
は、洗浄槽1内の洗浄液は別に設けるタンクなどに移動
させておく。さらに乾燥槽21は用いずに、洗浄槽1内
に乾燥用の熱風などを導入し、洗浄槽1内で洗浄と乾燥
とを行うようにすることもできる。
【0020】図2に示す洗浄装置20の動作としては、
搬入コンベア28に載せた被洗浄物を入れたバスケット
を複数個収納した洗浄用ラック27aを、搬入コンベア
28の終端側で待機させる。洗浄槽1の扉2aを上昇さ
せて開けた後、洗浄用ラック27aを洗浄用ラック27
bとして示す位置まで搬入する。搬入が完了すると、扉
2aを下降させて閉じ、シャワー洗浄および超音波洗浄
を開始する。シャワー洗浄および超音波洗浄が終了した
ら、洗浄槽1の扉2bが開き、さらに乾燥槽21の搬入
側の扉22も開く。洗浄が終わった洗浄用ラック27b
は、洗浄槽1および乾燥槽21内の槽内搬送ローラ30
a,30bで、乾燥槽21内に洗浄用ラック27cとし
て示す位置まで搬入される。洗浄用ラック27cが乾燥
槽21に搬入完了すると、洗浄槽1の搬出側の扉2bが
閉じ、さらに乾燥槽21の搬入側の扉22も閉じて、乾
燥が開始する。乾燥が終われば、乾燥槽21の搬出側の
扉22が開き、乾燥槽21内の洗浄用ラック27cは、
乾燥槽21内の槽内搬送ローラ30bと搬出コンベア2
9で、搬出コンベア29の始端側で洗浄用ラック27d
として示す位置まで搬出される。
【0021】図3および図4は、図1の洗浄槽1に設け
られる扉2aの開閉に関連する構成を示す。図3は正面
視した状態、図4は搬入口側から右側面視した状態をそ
れぞれ示す。図4では、中央線1cに対して対称な構成
を、上下機構に関しては右側のみ、締付機構に関しては
左側のみ示す。また、図4では扉2aを省略している。
洗浄槽1の搬入口となる開口部の周囲には、弾力性のあ
るシール部材であるシールパッキン10が取付けてあ
る。扉2aを洗浄槽1に締付けた状態で、密着して液密
性を保つためである。超音波洗浄を行うときには、洗浄
槽1に洗浄用ラック27bを搬入した後、洗浄用ラック
27bが浸かる高さまで別のタンクなどから洗浄液を満
たす。洗浄液が満たされた後、洗浄槽1の底面に取付け
た超音波振動子31a,31bから超音波が照射され、
被洗浄物の超音波洗浄が行われる。
【0022】図5および図6は、図3および図4に示す
構成のうち、上下機構についてそれぞれ示す。図6で
は、図4と同様に、扉2aを省略し、中心線1cについ
て対称な構成は半分だけ示すようにしている。扉2aを
昇降させて洗浄槽1の開口部を開閉させるタイミングベ
ルト4は、耐久性を考慮して、たとえばポリウレタンゴ
ム強化タイミングベルトを使用する。扉2aを締付ける
ときには、扉2aとともにタイミングベルト4も洗浄槽
1側に引張られ、若干の撓みが生じる。ポリウレタンゴ
ム強化タイミングベルトのように、耐久性とともに可撓
性を有する材料を使用すれば、撓みを吸収し、開口部1
aに離接する変位を許容させることができる。扉2aと
タイミングベルト4との接合は、固定具32の部分で行
われる。扉2aには、透明な窓33も設けられ、閉じた
状態でも洗浄槽1の内部を見ることができる。
【0023】図7は、洗浄槽1の扉2aの部分を平面断
面視した状態を示す。扉2aの幅方向の両側と前方側と
への変位は、スライドガイドレール5によって規制され
る。扉2aが開口部1a側に接近する変位は、シールパ
ッキン10によって規制される。この結果、扉2aはス
ライドガイドレール5によって、上下方向に案内され
る。スライドガイドレール5は、洗浄槽1に対して、締
付機構7を介して支持される。リンク部材9aは、一端
側が図1に示す連結棒8aを介して開閉用モータ6から
上下方向の変位を受けると、他端側が連結棒8cを図の
上下方向、すなわち開口部1aに対して離隔する方向ま
たは接近する方向の変位に転換する。リンク部材9aの
一端側を引上げれば、連結棒8cはスライドガイドレー
ル5を開口部1a側に引込み、洗浄槽1の側面に押付け
ながら、シールパッキン10を圧縮させて締付け、液密
性を確保することができる。
【0024】タイミングベルト4と扉2aとを接合する
固定部32は、2枚の固定片32a,32bでタイミン
グベルト4を挟み、一方の固定片32aを扉2aにも固
定する。他方の固定片32bには、図1に示す昇降用パ
ルス検知センサ11、扉上限検知センサ12、扉上限オ
ーバラン検知センサ13、扉下限検知センサ14および
扉下限オーバラン検知センサ15などが光学的に扉2a
の位置を検知することができるように、検出片32cな
どを設けておく。
【0025】なお、本実施形態のタイミングベルト4と
同様に、扉2aを上下動させることができる機構を、ス
ライドガイドレール5に設けることもできる。たとえば
ピニオン歯車と駆動源とをスライドガイドレール5に設
け、扉2aにラック歯を固定するようにすれば、上下機
構はスライドガイドレール5とともに開口部1aに接離
する変位を行うことができるようになる。この場合、タ
イミングベルトなどの変位部材に、可撓性は必ずしも必
要ではない。
【0026】図8は、本発明の実施の他の形態としての
洗浄槽41の概略的な構成を示す。本実施形態で、図1
〜図6の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を
付し、重複する説明は省略する。本実施形態の洗浄槽4
1では、扉42をモータ43を用いて開閉するため、上
下ワイヤ44を用いる。上下ワイヤ44は、複数箇所に
設ける固定具45a,45b,45cで扉42にそれぞ
れ固定される。固定具45a,45bには、モータ46
によって引張られる締付けワイヤ47a,47bの先端
もそれぞれ固定される。締付けワイヤ47a,47bは
固定具47a,47bから洗浄槽41の側面に沿って、
洗浄槽41の奥行方向に張られ、プーリ48a,48b
で上方に向きを変えて、モータ46によって巻取られ
る。
【0027】モータ43が上下ワイヤ44の巻上げを緩
めて、モータ46が巻上げるようにすると、扉42は自
重および締付けワイヤ47a,47bによる張力で開口
部41aを閉じる。さらにモータ46が締付けワイヤ4
7a,47bを引張ると、扉42の締付けが行われる。
モータ46による締付けを停止し、モータ43による扉
42の引上げを開始すると、扉42の締付けは緩み、扉
42は上下ワイヤ44によって上方に引上げられる。締
付けワイヤ47a,47bも扉42とともに引上げられ
る。
【0028】図1および図8の実施形態では、扉2a,
42の開閉用の昇降用モータ3およびモータ43と、締
付け用の開閉用モータ46とを、洗浄槽1,41の上部
に配置して、設置スペースの削減を図っている。締付け
用の駆動源として、流体圧や電力を利用するシリンダを
洗浄槽1,41の側面に配置しても、扉2a,42の締
付けを行うことができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、槽の側壁
に開口部を設けて、被洗浄物を通過させるので、槽内で
の洗浄処理のための搬送を簡易化することができる。開
口部を開閉する扉は、案内部材によって上下に案内さ
れ、上下機構によって上方と下方とに変位させることが
できる。扉は下方で開口部に臨む状態で、締付機構によ
って開口部側に接近させ、シール部材で液密性を保つこ
とができるので、槽内に洗浄液を満たして超音波洗浄な
どを行っても、洗浄液が開口部から外部に漏れないよう
にすることができる。扉が上下に変位して開口部を開閉
するので、槽の周囲には大きなスペースを必要とせず
に、超音波洗浄などを槽内で行うことができる。
【0030】また本発明によれば、上下機構は可撓性を
有するベルトで扉を上下方向に変位させるので、締付機
構によって扉を開口部側に接近させることができるとと
もに、槽にはベルトを張架しておけばよいので、上下機
構に必要なスペースを小さくすることができる。
【0031】また本発明によれば、締付機構は、リンク
部材によって上下方向の変位を扉を開口部に接離する変
位に転換するので、上下機構の駆動源も槽の上方などに
配置し、設置スペースを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態としての洗浄槽1の主要
部分の構成を示す簡略化した正面図である。
【図2】図1の洗浄槽1を用いる洗浄装置20の全体構
成を示す簡略化した正面図である。
【図3】図1の洗浄槽1の正面図である。
【図4】図1の洗浄槽1の右側面図である。
【図5】図1の洗浄槽1の上下機構に関する正面図であ
る。
【図6】図1の洗浄槽1の上下機構に関する右側面図で
ある。
【図7】図1の洗浄槽1で扉2aの周囲に関する部分的
は平面断面図である。
【図8】本発明の実施の他の形態としての洗浄槽41の
主要部分の構成を示す簡略化下正面図である。
【符号の説明】
1,41 洗浄槽 1a,1b,41a 開口部 1c 中心線 2a,2b,22,42 扉 3,23 昇降用モータ 4 タイミングベルト 4a,4b,48a,48b プーリ 5 スライドガイドレール 6,26 開閉用モータ 7 締付機構 8a,8b,8c,8d 連結棒 9a,9b リンク部材 17 制御装置 20 洗浄装置 21 乾燥槽 27a,27b,27c,27d 洗浄用ラック 28 搬入コンベア 29 搬出コンベア 30a,30b 槽内搬送ローラ 31a,31b 超音波振動子 32 固定具 43,46 モータ 44 上下ワイヤ 47a,47b 締付けワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 告井 伸二 大阪府八尾市跡部本町4丁目1番33号 シ ャープマニファクチャリングシステム株式 会社内 Fターム(参考) 3B201 AA02 AA03 AB14 AB44 BB02 BB12 BB83 BB92 CD33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄処理を行う槽の側壁に、被洗浄物が
    通過可能な開口部および該開口部を開閉可能な板状の扉
    が設けられる洗浄装置であって、 扉を、下方で開口部に臨む位置から、上方で開口部を開
    放する位置まで上下に変位させるように案内する案内部
    材と、 扉が開口部に臨む位置にある状態で、案内部材を開口部
    側に接近させて扉が開口部を覆うように締付けることが
    可能な締付機構と、 締付機構によって案内部材が開口部側に接近するとき
    に、開口部の周囲と扉との間を液密に封止するシール部
    材と、 締付機構による案内部材の開口部側に接近する変位を許
    容しつつ、扉を案内部材によって案内される状態で上下
    に変位させる上下機構とを含むことを特徴とする洗浄装
    置。
  2. 【請求項2】 前記上下機構は、可撓性を有する材料で
    形成され、前記槽の上下方向に張架され、部分的に前記
    扉に結合されるベルトを有することを特徴とする請求項
    1記載の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記締付機構は、前記開口部の周縁に設
    けられ、上下方向の変位を該開口部に接離する方向の変
    位に変換するリンク部材を有することを特徴とする請求
    項1または2記載の洗浄装置。
JP2000348070A 2000-11-15 2000-11-15 洗浄装置 Expired - Fee Related JP4176951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000348070A JP4176951B2 (ja) 2000-11-15 2000-11-15 洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000348070A JP4176951B2 (ja) 2000-11-15 2000-11-15 洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002143785A true JP2002143785A (ja) 2002-05-21
JP4176951B2 JP4176951B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=18821710

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000348070A Expired - Fee Related JP4176951B2 (ja) 2000-11-15 2000-11-15 洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4176951B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231273A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Nachi Fujikoshi Corp 真空脱脂洗浄装置
JP2006231272A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Nachi Fujikoshi Corp 真空脱脂洗浄装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105127168B (zh) * 2015-08-20 2017-09-12 山东新华医疗器械股份有限公司 一种清洗机快开门用导向支撑装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006231273A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Nachi Fujikoshi Corp 真空脱脂洗浄装置
JP2006231272A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Nachi Fujikoshi Corp 真空脱脂洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4176951B2 (ja) 2008-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2578277C (en) Flexible container for liquid transport, liquid transport method using the container, liquid transport apparatus using the container, method for washing the container, and washingequipment
CN214348371U (zh) 一种石英管清洗装置
JP2002143785A (ja) 洗浄装置
KR102379439B1 (ko) 웨이퍼 세척 장치
CN114355511B (zh) 光纤浸蚀装置
CN106362818A (zh) 一种新型实验台及操作方法
CN111112180A (zh) 闸门密封面海生物水下清理设备、设备组合及清理方法
CN107836742A (zh) 一种食品自动化生产系统
CN205602673U (zh) 真空等离子清洗机
CN218641393U (zh) 上下瓶装置
CN217706375U (zh) 一种半流体物料自动定量灌装设备
KR101451815B1 (ko) 3중 스크린 도어
JPH0824704B2 (ja) 医療用具用洗浄消毒装置の扉開閉機構
JP3125961B2 (ja) 洗浄装置
JPH08117704A (ja) 洗浄装置のシャッター
KR20210104331A (ko) 초음파 세척기
CN112058792A (zh) 一种医疗器械清洗烘干装置
JP2003050216A (ja) X線検査装置
CN215019300U (zh) 一种消化内科临床用器械清洗装置
CN220104405U (zh) 一种包装密封性测试装置
CN116223755B (zh) 一种应用于工业废水的污水排污检测设备
RU2212477C2 (ru) Автоматическая линия для гальванических покрытий и технохимической обработки
TW201829081A (zh) 超音波處理裝置
JP3127726B2 (ja) 洗浄装置
KR20080096195A (ko) 초음파 세척기

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050729

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060519

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060524

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060714

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080516

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080718

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080821

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4176951

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees