JP2002143014A - 浴 槽 - Google Patents
浴 槽Info
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- JP2002143014A JP2002143014A JP2000348773A JP2000348773A JP2002143014A JP 2002143014 A JP2002143014 A JP 2002143014A JP 2000348773 A JP2000348773 A JP 2000348773A JP 2000348773 A JP2000348773 A JP 2000348773A JP 2002143014 A JP2002143014 A JP 2002143014A
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- resin composition
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 人造大理石製の浴槽本体の裏面に均一膜厚の
発泡層よりなる裏面層を形成し、保温性や断熱性を付与
する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂に充填材、内部離型材、硬
化剤などの添加物を配合した熱硬化性樹脂組成物を成形
硬化させて得られる人造大理石製の浴槽本体と、気泡を
含有させた熱硬化性樹脂組成物を浴槽本体の裏面に吹き
付けることで硬化させて形成した裏面層とで構成され
る。
発泡層よりなる裏面層を形成し、保温性や断熱性を付与
する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂に充填材、内部離型材、硬
化剤などの添加物を配合した熱硬化性樹脂組成物を成形
硬化させて得られる人造大理石製の浴槽本体と、気泡を
含有させた熱硬化性樹脂組成物を浴槽本体の裏面に吹き
付けることで硬化させて形成した裏面層とで構成され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人造大理石製の浴
槽に関するものである。
槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から熱硬化性樹脂と、充填材、内部
離型材、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物を浴
槽形状の注型用金型に注入し、加熱硬化させることによ
って形成した人造大理石製の浴槽が知られている。この
人造大理石製の浴槽を製造するための原料となる熱硬化
性樹脂としては、従来よりポリエステル樹脂、ビニルエ
ステル樹脂、アクリル樹脂などが用いられてきた。
離型材、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物を浴
槽形状の注型用金型に注入し、加熱硬化させることによ
って形成した人造大理石製の浴槽が知られている。この
人造大理石製の浴槽を製造するための原料となる熱硬化
性樹脂としては、従来よりポリエステル樹脂、ビニルエ
ステル樹脂、アクリル樹脂などが用いられてきた。
【0003】人造大理石製の浴槽は商品としての保温性
あるいは断熱性を確保するために、成型品の裏面に発泡
性のウレタン樹脂を吹き付けることが行われている。通
常は発泡剤として水を添加配合し、水とイソシアネート
との反応によるCO2ガスの発生により発泡させる水発
泡と呼ばれる方法で行われるのが一般的である。このよ
うな発泡剤を用いて発泡させる方法は化学反応を伴うた
め反応熱が発生し、その反応熱が更なる発泡の化学反応
を進行させ、更なる発泡がおこるという現象を硬化反応
が完結するまで繰り返されることになる。この現象は、
配合する配合比や配合時の温度(気温)吹き付けるタイ
ミングなどにより変化してくるため、成型品である浴槽
本体の裏面に形成される裏面層を構成するウレタン樹脂
層の膜厚が殆ど一定厚みとならず、また、吹き付けた場
所によって膜厚がばらばらとなり、商品価値を低下させ
ている。更に、人造大理石製の浴槽本体の樹脂構成と、
裏面層を構成する発泡ウレタン樹脂層とは樹脂の種類が
全く異なるため密着性が悪く、剥がれ現象が起きたり、
また、密着性が悪いので補強の目的には殆ど寄与できな
いものであった。
あるいは断熱性を確保するために、成型品の裏面に発泡
性のウレタン樹脂を吹き付けることが行われている。通
常は発泡剤として水を添加配合し、水とイソシアネート
との反応によるCO2ガスの発生により発泡させる水発
泡と呼ばれる方法で行われるのが一般的である。このよ
うな発泡剤を用いて発泡させる方法は化学反応を伴うた
め反応熱が発生し、その反応熱が更なる発泡の化学反応
を進行させ、更なる発泡がおこるという現象を硬化反応
が完結するまで繰り返されることになる。この現象は、
配合する配合比や配合時の温度(気温)吹き付けるタイ
ミングなどにより変化してくるため、成型品である浴槽
本体の裏面に形成される裏面層を構成するウレタン樹脂
層の膜厚が殆ど一定厚みとならず、また、吹き付けた場
所によって膜厚がばらばらとなり、商品価値を低下させ
ている。更に、人造大理石製の浴槽本体の樹脂構成と、
裏面層を構成する発泡ウレタン樹脂層とは樹脂の種類が
全く異なるため密着性が悪く、剥がれ現象が起きたり、
また、密着性が悪いので補強の目的には殆ど寄与できな
いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、人造大理石製の浴槽本体の裏
面に均一膜厚の発泡層よりなる裏面層を形成し、所定の
保温性や断熱性を付与し、また、浴槽本体と裏面層との
高い密着性が得られ、剥がれ現象が起きないととともに
浴槽本体の補強効果にも寄与でき、高品位の浴槽を提供
することを提供することを課題とするものである。
みてなされたものであり、人造大理石製の浴槽本体の裏
面に均一膜厚の発泡層よりなる裏面層を形成し、所定の
保温性や断熱性を付与し、また、浴槽本体と裏面層との
高い密着性が得られ、剥がれ現象が起きないととともに
浴槽本体の補強効果にも寄与でき、高品位の浴槽を提供
することを提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る浴槽は、熱硬化性樹脂に充填材、内部離
型材、硬化剤などの添加物を配合した熱硬化性樹脂組成
物を成形硬化させて得られる人造大理石製の浴槽本体
と、気泡を含有させた熱硬化性樹脂組成物を浴槽本体の
裏面に吹き付けることで硬化させて形成した裏面層とで
構成されることを特徴とするものである。このように、
人造大理石製の浴槽本体の裏面に形成する裏面層が気泡
を含有させた熱硬化性樹脂組成物を浴槽本体の裏面に吹
き付けることで硬化させて形成してあることで、裏面層
が均一な膜厚となるものである。
に本発明に係る浴槽は、熱硬化性樹脂に充填材、内部離
型材、硬化剤などの添加物を配合した熱硬化性樹脂組成
物を成形硬化させて得られる人造大理石製の浴槽本体
と、気泡を含有させた熱硬化性樹脂組成物を浴槽本体の
裏面に吹き付けることで硬化させて形成した裏面層とで
構成されることを特徴とするものである。このように、
人造大理石製の浴槽本体の裏面に形成する裏面層が気泡
を含有させた熱硬化性樹脂組成物を浴槽本体の裏面に吹
き付けることで硬化させて形成してあることで、裏面層
が均一な膜厚となるものである。
【0006】また、気泡を含有させた熱硬化性樹脂組成
物が、熱硬化性樹脂組成物に不活性ガスを吹き込んで混
入させその内部に独立気泡を形成したものであることが
好ましい。このように、熱硬化性樹脂組成物に不活性ガ
スを吹き込んで混入させその内部に独立気泡を形成させ
るという簡単な構成で気泡を含有させた熱硬化性樹脂組
成物を形成でき、したがって該気泡を含有させた熱硬化
性樹脂組成物を浴槽本体の裏面に吹き付けることで構成
される裏面層を簡単な構成で均一な膜厚のものとするこ
とができる。
物が、熱硬化性樹脂組成物に不活性ガスを吹き込んで混
入させその内部に独立気泡を形成したものであることが
好ましい。このように、熱硬化性樹脂組成物に不活性ガ
スを吹き込んで混入させその内部に独立気泡を形成させ
るという簡単な構成で気泡を含有させた熱硬化性樹脂組
成物を形成でき、したがって該気泡を含有させた熱硬化
性樹脂組成物を浴槽本体の裏面に吹き付けることで構成
される裏面層を簡単な構成で均一な膜厚のものとするこ
とができる。
【0007】また、気泡を含有させた熱硬化性樹脂組成
物が、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリ
ル樹脂のうちの1種類、あるいは2種類以上の混合物で
あることが好ましい。
物が、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリ
ル樹脂のうちの1種類、あるいは2種類以上の混合物で
あることが好ましい。
【0008】そして、浴槽本体を構成する熱硬化性樹脂
組成物の樹脂と、裏面層を形成するための気泡を含有さ
せた熱硬化性樹脂組成物の樹脂とが同一樹脂であること
が好ましい。このような構成とすることで、浴槽本体と
発泡層よりなる裏面層との密着性を高めることができる
ものである。
組成物の樹脂と、裏面層を形成するための気泡を含有さ
せた熱硬化性樹脂組成物の樹脂とが同一樹脂であること
が好ましい。このような構成とすることで、浴槽本体と
発泡層よりなる裏面層との密着性を高めることができる
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づい
て説明する。
て説明する。
【0010】本発明の浴槽は、熱硬化性樹脂に充填材、
内部離型材、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物
を成形硬化させて得られる人造大理石製の浴槽本体と、
この浴槽本体の裏面に、気泡を含有させた熱硬化性樹脂
組成物を吹き付けることで硬化させて形成した裏面層と
で構成してある。このように人造大理石製の浴槽本体の
裏面に形成される裏面層は発泡層となっていて保温、断
熱効果を発揮するようになっている。
内部離型材、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物
を成形硬化させて得られる人造大理石製の浴槽本体と、
この浴槽本体の裏面に、気泡を含有させた熱硬化性樹脂
組成物を吹き付けることで硬化させて形成した裏面層と
で構成してある。このように人造大理石製の浴槽本体の
裏面に形成される裏面層は発泡層となっていて保温、断
熱効果を発揮するようになっている。
【0011】ここで、浴槽本体を構成する熱硬化性樹脂
組成物の樹脂と、裏面層を形成するための気泡を含有さ
せた熱硬化性樹脂組成物の樹脂とは同一樹脂を用いるも
のである。このように、浴槽本体の樹脂と裏面層形成の
ために吹き付ける裏面吹き付け用の樹脂とを同一にする
ことで、従来のように全く異種の樹脂を組み合わせる場
合に見られる密着性の低下を起こすことなく、密着性の
高い構成とすることができるものである。
組成物の樹脂と、裏面層を形成するための気泡を含有さ
せた熱硬化性樹脂組成物の樹脂とは同一樹脂を用いるも
のである。このように、浴槽本体の樹脂と裏面層形成の
ために吹き付ける裏面吹き付け用の樹脂とを同一にする
ことで、従来のように全く異種の樹脂を組み合わせる場
合に見られる密着性の低下を起こすことなく、密着性の
高い構成とすることができるものである。
【0012】もちろん、裏面層を形成するための裏面吹
き付け用の樹脂組成物も、浴槽本体を形成するための樹
脂組成物と同様に充填剤、補強剤、硬化剤などの添加物
配合物によって構成され、その構成は特に限定されるも
のではないが、浴槽本体を形成するための樹脂組成物の
構成に通常含まれる内部離型剤及び消泡剤の添加配合は
ない方がより高い密着性と含泡性を保持できて好ましい
ものである。
き付け用の樹脂組成物も、浴槽本体を形成するための樹
脂組成物と同様に充填剤、補強剤、硬化剤などの添加物
配合物によって構成され、その構成は特に限定されるも
のではないが、浴槽本体を形成するための樹脂組成物の
構成に通常含まれる内部離型剤及び消泡剤の添加配合は
ない方がより高い密着性と含泡性を保持できて好ましい
ものである。
【0013】熱硬化性樹脂組成物に気泡を含有させるた
めに(つまり含泡のために)用いるガスとしては不活性
ガスが用いられ、この不活性ガスとしては炭酸ガスある
いは窒素ガスなどを用いることができるものである。こ
こで、活性ガスはそのガスに含まれる酸素の影響でこれ
ら熱硬化性樹脂が嫌気性樹脂であるため硬化反応が阻害
されて均一な成型品が得られないので用いない方が好ま
しい。
めに(つまり含泡のために)用いるガスとしては不活性
ガスが用いられ、この不活性ガスとしては炭酸ガスある
いは窒素ガスなどを用いることができるものである。こ
こで、活性ガスはそのガスに含まれる酸素の影響でこれ
ら熱硬化性樹脂が嫌気性樹脂であるため硬化反応が阻害
されて均一な成型品が得られないので用いない方が好ま
しい。
【0014】不活性ガスの吹き込み量は特に限定するも
のではないが、補強効果を大きく低下させないために
は、成型品の比重が不活性ガスを吹き込まない場合の成
型品比重の最大1/4程度になるようにした方が好まし
いものである。
のではないが、補強効果を大きく低下させないために
は、成型品の比重が不活性ガスを吹き込まない場合の成
型品比重の最大1/4程度になるようにした方が好まし
いものである。
【0015】また、不活性ガスは1種類だけでなく2種
類以上の混合ガスとして用いることができるものであ
る。
類以上の混合ガスとして用いることができるものであ
る。
【0016】上記不活性ガスの吹き込みは、熱硬化性樹
脂組成物の中に均一に微細気泡を分散させて含有させる
ことが必要であるため、熱硬化性樹脂組成物を調製する
混合撹拌の段階で、混合撹拌しながら行う方法がより好
ましいものである。また、含有された微細気泡を樹脂組
成物の中で比較的長い時間保持するための添加剤や整泡
剤などを適宜用いることもできる。
脂組成物の中に均一に微細気泡を分散させて含有させる
ことが必要であるため、熱硬化性樹脂組成物を調製する
混合撹拌の段階で、混合撹拌しながら行う方法がより好
ましいものである。また、含有された微細気泡を樹脂組
成物の中で比較的長い時間保持するための添加剤や整泡
剤などを適宜用いることもできる。
【0017】浴槽本体を構成する熱硬化性樹脂組成物の
樹脂と、裏面層を形成するための気泡を含有させた熱硬
化性樹脂組成物の樹脂として用いられる熱硬化性樹脂は
としてはポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アク
リル樹脂のうちの1種類、あるいは2種類以上の混合物
系で用いることができるものである。
樹脂と、裏面層を形成するための気泡を含有させた熱硬
化性樹脂組成物の樹脂として用いられる熱硬化性樹脂は
としてはポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アク
リル樹脂のうちの1種類、あるいは2種類以上の混合物
系で用いることができるものである。
【0018】ポリエステル樹脂としては、熱硬化性のも
のとして無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸及び無
水フタル酸のような飽和二塩基酸とグリコール類とを縮
合反応させて合成され、分子内に不飽和結合とエステル
結合を有するものである。また、通常この樹脂には架橋
剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合
されていて、いわゆる不飽和ポリエステル樹脂と称され
るものを用いるが、その形態は特に限定されるものでは
ない。
のとして無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸及び無
水フタル酸のような飽和二塩基酸とグリコール類とを縮
合反応させて合成され、分子内に不飽和結合とエステル
結合を有するものである。また、通常この樹脂には架橋
剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合
されていて、いわゆる不飽和ポリエステル樹脂と称され
るものを用いるが、その形態は特に限定されるものでは
ない。
【0019】ビニルエステル樹脂としては、ビスフェノ
ール型ビニルエステル樹脂あるいはノボラック型ビニル
エステル樹脂あるいはその両方を混合して用いることが
できるものである。
ール型ビニルエステル樹脂あるいはノボラック型ビニル
エステル樹脂あるいはその両方を混合して用いることが
できるものである。
【0020】ここで、ビニルフェノール型ビニルエステ
ル樹脂は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加
反応物であって、いずれも両末端のみに反応性不飽和基
を有するものである。また、ビスフェノール型エポキシ
樹脂としては、ビスフェノールA型、ビスフェノールA
D型、ビスフェノールS型、ビスフェノールF型等の各
種のものを用いることができるものである。また、通
常、このビニルエステル樹脂には架橋材としてスチレン
モノマー、アクリルモノマー等が配合されているもので
あるが、その形態は特に限定されるものでない。
ル樹脂は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加
反応物であって、いずれも両末端のみに反応性不飽和基
を有するものである。また、ビスフェノール型エポキシ
樹脂としては、ビスフェノールA型、ビスフェノールA
D型、ビスフェノールS型、ビスフェノールF型等の各
種のものを用いることができるものである。また、通
常、このビニルエステル樹脂には架橋材としてスチレン
モノマー、アクリルモノマー等が配合されているもので
あるが、その形態は特に限定されるものでない。
【0021】アクリル樹脂としては、通常熱硬化型とし
て、メチルメタアクリレートモノマー、あるいは多官能
アクリルモノマー、あるいは、プレポリマー、あるいは
ポリマーのそれぞれ2種以上の混合物で構成されたアク
リルシロップと称されるものを用いるが、その形態は特
に限定されるものではない。
て、メチルメタアクリレートモノマー、あるいは多官能
アクリルモノマー、あるいは、プレポリマー、あるいは
ポリマーのそれぞれ2種以上の混合物で構成されたアク
リルシロップと称されるものを用いるが、その形態は特
に限定されるものではない。
【0022】また、ポリエステル樹脂、ビニルエステル
樹脂、アクリル樹脂の2種類以上の混合系とする場合
は、樹脂それぞれの特性及び充填剤との相互作用などに
より目的とする製品品質に合った最適配合が求められる
が、その配合量は特に限定されるものではない。
樹脂、アクリル樹脂の2種類以上の混合系とする場合
は、樹脂それぞれの特性及び充填剤との相互作用などに
より目的とする製品品質に合った最適配合が求められる
が、その配合量は特に限定されるものではない。
【0023】充填剤は、水酸化ナトリウム、シリカ、ガ
ラスパウダーなどの1種類、あるいは2種以上の混合物
として用いることができるものである。
ラスパウダーなどの1種類、あるいは2種以上の混合物
として用いることができるものである。
【0024】また、充填剤の表面にあらかじめシランカ
ップリング処理を施したものを用いると、その充填剤と
樹脂との密着性を向上でき、硬化物の耐衝撃強度を向上
させることができるものである。浴槽本体を形成するた
めの熱硬化性樹脂組成物における充填剤の配合量は熱硬
化性樹脂100重量部に対して100〜300重量部と
することが好ましく。この範囲に満たないと成形時の硬
化収縮率が大きすぎて成形クラックが発生して良好な成
型品が得られなくなり、また、この範囲を超えると耐熱
水性能が低下するおそれがある。また、充填剤の粒径は
小さいほど人造大理石製の浴槽本体の耐衝撃強度を向上
させることができるが、人造大理石を形成するための熱
硬化性樹脂組成物の粘土を急激に上昇させて製造が困難
となる傾向になるため、平均粒径の下限を5μmとする
のが好ましい。また、一方、充填剤の粒径が大きくなる
と、人造大理石を形成するための熱硬化性樹脂組成物の
粘土は低下して製造での問題はなくなるが、形成する人
造大理石製の浴槽本体の対衝撃強度が低下してしまう傾
向になる。したがって、平均粒径の上限を50μmとす
るのが好ましいものである。
ップリング処理を施したものを用いると、その充填剤と
樹脂との密着性を向上でき、硬化物の耐衝撃強度を向上
させることができるものである。浴槽本体を形成するた
めの熱硬化性樹脂組成物における充填剤の配合量は熱硬
化性樹脂100重量部に対して100〜300重量部と
することが好ましく。この範囲に満たないと成形時の硬
化収縮率が大きすぎて成形クラックが発生して良好な成
型品が得られなくなり、また、この範囲を超えると耐熱
水性能が低下するおそれがある。また、充填剤の粒径は
小さいほど人造大理石製の浴槽本体の耐衝撃強度を向上
させることができるが、人造大理石を形成するための熱
硬化性樹脂組成物の粘土を急激に上昇させて製造が困難
となる傾向になるため、平均粒径の下限を5μmとする
のが好ましい。また、一方、充填剤の粒径が大きくなる
と、人造大理石を形成するための熱硬化性樹脂組成物の
粘土は低下して製造での問題はなくなるが、形成する人
造大理石製の浴槽本体の対衝撃強度が低下してしまう傾
向になる。したがって、平均粒径の上限を50μmとす
るのが好ましいものである。
【0025】更に、浴槽本体を形成するための樹脂組成
物には中温硬化用の硬化剤を配合する。硬化剤として
は、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−
2エチルヘキサエートや、t−ヘキシルパーオキシ2−
エチルヘキサノエート等を用いることができる。この硬
化剤の配合割合は、例えば、ビニルエステル樹脂の場
合、樹脂と架橋剤との総量100重量部に対して0.5
〜5重量部とするのが好ましいものである。
物には中温硬化用の硬化剤を配合する。硬化剤として
は、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−
2エチルヘキサエートや、t−ヘキシルパーオキシ2−
エチルヘキサノエート等を用いることができる。この硬
化剤の配合割合は、例えば、ビニルエステル樹脂の場
合、樹脂と架橋剤との総量100重量部に対して0.5
〜5重量部とするのが好ましいものである。
【0026】また、上記浴槽本体を形成するための熱硬
化性樹脂組成物には紫外線吸収剤、減粘剤、内部剥離
剤、ガラス繊維、着色剤等を配合することもできる。
化性樹脂組成物には紫外線吸収剤、減粘剤、内部剥離
剤、ガラス繊維、着色剤等を配合することもできる。
【0027】浴槽本体を形成するための熱硬化性樹脂組
成物は、これらの配合物を所定の割合で配合し、撹拌機
等により混合撹拌して配合調整する。この熱硬化性樹脂
組成物から人造大理石製の浴槽本体を製造するに当たっ
ては、その配合調製された熱硬化性樹脂組成物を所定の
形状の浴槽金型に注入して、この金型を50〜110℃
の温度で30〜120分間加熱する。このように加熱す
ることで熱硬化性樹脂組成物の上記熱硬化性樹脂中の反
応性不飽和基と、同じく熱硬化性樹脂中の重合性モノマ
ーとの共重合反応を進行させて人造大理石用の熱硬化性
樹脂組成物の硬化形成を行って人造大理石製の浴槽本体
を得るものである。
成物は、これらの配合物を所定の割合で配合し、撹拌機
等により混合撹拌して配合調整する。この熱硬化性樹脂
組成物から人造大理石製の浴槽本体を製造するに当たっ
ては、その配合調製された熱硬化性樹脂組成物を所定の
形状の浴槽金型に注入して、この金型を50〜110℃
の温度で30〜120分間加熱する。このように加熱す
ることで熱硬化性樹脂組成物の上記熱硬化性樹脂中の反
応性不飽和基と、同じく熱硬化性樹脂中の重合性モノマ
ーとの共重合反応を進行させて人造大理石用の熱硬化性
樹脂組成物の硬化形成を行って人造大理石製の浴槽本体
を得るものである。
【0028】このようにして得られた人造大理石製の浴
槽本体の裏面に気泡を含有した吹き付け用の熱硬化性樹
脂組成物を吹き付けて裏面層を形成するものである。
槽本体の裏面に気泡を含有した吹き付け用の熱硬化性樹
脂組成物を吹き付けて裏面層を形成するものである。
【0029】ここで気泡を含有した吹き付け用の熱硬化
性樹脂組成物は、上記浴槽本体を形成するための樹脂組
成物と同様あるいは樹脂成分は同じにして他の成分を適
宜増減させたり、添加配合を省いたりして調製し配合さ
れる。この熱硬化性樹脂組成物の吹き付け硬化は、常温
あるいは30〜60℃の加温状態で行われるため、添加
する硬化剤は、常温硬化あるいは低温硬化仕様の硬化剤
添加系を用いることができるものである。例えば、ポリ
エステル樹脂系あるいはビニルエステル樹脂系の場合
は、硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキサイド
(MEKPO)、促進剤としてナフテン酸コバルト系を
用いることができる。また、ビニルエステル樹脂系ある
いはアクリル樹脂系の場合は、硬化剤としてベンゾイル
パーオキサイド(BPO)、促進剤としてジメチルアニ
リン(DMA)を用いることができる。いずれの硬化剤
系も特に限定するものではない。必要とする硬化時間、
硬化時の温度、作業性、組成物の樹脂の種類、配合比な
どによって、適宜硬化剤系やその添加量が決定されるも
のである。
性樹脂組成物は、上記浴槽本体を形成するための樹脂組
成物と同様あるいは樹脂成分は同じにして他の成分を適
宜増減させたり、添加配合を省いたりして調製し配合さ
れる。この熱硬化性樹脂組成物の吹き付け硬化は、常温
あるいは30〜60℃の加温状態で行われるため、添加
する硬化剤は、常温硬化あるいは低温硬化仕様の硬化剤
添加系を用いることができるものである。例えば、ポリ
エステル樹脂系あるいはビニルエステル樹脂系の場合
は、硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキサイド
(MEKPO)、促進剤としてナフテン酸コバルト系を
用いることができる。また、ビニルエステル樹脂系ある
いはアクリル樹脂系の場合は、硬化剤としてベンゾイル
パーオキサイド(BPO)、促進剤としてジメチルアニ
リン(DMA)を用いることができる。いずれの硬化剤
系も特に限定するものではない。必要とする硬化時間、
硬化時の温度、作業性、組成物の樹脂の種類、配合比な
どによって、適宜硬化剤系やその添加量が決定されるも
のである。
【0030】この配合調製された吹き付け用熱硬化性樹
脂組成物に上記不活性ガスを吹き込み、吹き付け用の気
泡を含有させた熱硬化性樹脂組成物を得る。不活性ガス
の吹き込みは、その樹脂組成物を調製する混合撹拌の操
作段階で行うことができるものである。
脂組成物に上記不活性ガスを吹き込み、吹き付け用の気
泡を含有させた熱硬化性樹脂組成物を得る。不活性ガス
の吹き込みは、その樹脂組成物を調製する混合撹拌の操
作段階で行うことができるものである。
【0031】このようにして得られる気泡を含有させた
熱硬化性樹脂組成物をエアー式あるいはエアーレス式の
スプレーガンにより人造大理石製の浴槽本体の裏面に吹
き付けるものである。ここで、気泡を含有させない熱硬
化性樹脂組成物を吹き出すためのエアー式、エアーレス
式のスプレーガンの吹き出し口に至る経路の途中に上記
気泡を含有させない熱硬化性樹脂組成物と不活性ガスと
の混合装置を設けて混合しながら浴槽本体の裏面に吹き
付けるようにしてもよいものである。
熱硬化性樹脂組成物をエアー式あるいはエアーレス式の
スプレーガンにより人造大理石製の浴槽本体の裏面に吹
き付けるものである。ここで、気泡を含有させない熱硬
化性樹脂組成物を吹き出すためのエアー式、エアーレス
式のスプレーガンの吹き出し口に至る経路の途中に上記
気泡を含有させない熱硬化性樹脂組成物と不活性ガスと
の混合装置を設けて混合しながら浴槽本体の裏面に吹き
付けるようにしてもよいものである。
【0032】この気泡を含有させた熱硬化性樹脂組成物
は化学反応を伴わず、すでに吹き付けの段階から微細気
泡を含有した含泡状態でそのまま硬化してゆく形態であ
るため、吹き付けた後に従来のような化学反応に伴う膜
厚の変化がなく、均一な膜厚の発泡層よりなる裏面層を
形成できるものである。また、浴槽本体を構成する熱硬
化性樹脂組成物の樹脂と、裏面層を形成するための気泡
を含有させた熱硬化性樹脂組成物の樹脂とが同一樹脂で
あるため、浴槽本体と発泡層よりなる裏面層との密着性
が高く、剥がれが発生せず、また、裏面層が浴槽本体と
同じ硬度の高い樹脂層であるため補強効果を付与できる
構成となるものである。これにより優れた保温性や高い
断熱性を持ち、耐熱水衝撃強度に優れ、裏面側も美しい
非常に高品質の人造大理石浴槽を得ることができるもの
である。
は化学反応を伴わず、すでに吹き付けの段階から微細気
泡を含有した含泡状態でそのまま硬化してゆく形態であ
るため、吹き付けた後に従来のような化学反応に伴う膜
厚の変化がなく、均一な膜厚の発泡層よりなる裏面層を
形成できるものである。また、浴槽本体を構成する熱硬
化性樹脂組成物の樹脂と、裏面層を形成するための気泡
を含有させた熱硬化性樹脂組成物の樹脂とが同一樹脂で
あるため、浴槽本体と発泡層よりなる裏面層との密着性
が高く、剥がれが発生せず、また、裏面層が浴槽本体と
同じ硬度の高い樹脂層であるため補強効果を付与できる
構成となるものである。これにより優れた保温性や高い
断熱性を持ち、耐熱水衝撃強度に優れ、裏面側も美しい
非常に高品質の人造大理石浴槽を得ることができるもの
である。
【0033】以下、本発明を実施例により具体的に説明
する。
する。
【0034】
【実施例】(実施例1)熱硬化性樹脂としてポリエステ
ル樹脂(武田薬品(株)製 ポリマール5450)を用
い、この熱硬化性樹脂100重量部に対し、充填剤とし
て水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製 H−31
0)を150重量部配合した。更に、硬化剤(日本油脂
(株)製 パーキュアHO)を3.0重量部添加して5
分間混合撹拌して人造大理石形成用の熱硬化性樹脂組成
物を得た。このようにして得た熱硬化性樹脂組成物を浴
槽を形成する金型内に注入して金型温度を90℃で10
0分間加熱して熱硬化性樹脂組成物を硬化させて人造大
理石製の浴槽本体を成形した。
ル樹脂(武田薬品(株)製 ポリマール5450)を用
い、この熱硬化性樹脂100重量部に対し、充填剤とし
て水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製 H−31
0)を150重量部配合した。更に、硬化剤(日本油脂
(株)製 パーキュアHO)を3.0重量部添加して5
分間混合撹拌して人造大理石形成用の熱硬化性樹脂組成
物を得た。このようにして得た熱硬化性樹脂組成物を浴
槽を形成する金型内に注入して金型温度を90℃で10
0分間加熱して熱硬化性樹脂組成物を硬化させて人造大
理石製の浴槽本体を成形した。
【0035】一方、上記と同じ熱硬化性樹脂と水酸化ア
ルミニウムとを配合比100/50重量部となるように
配合し、硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキサイ
ド(化薬アクゾ(株)製 カヤメックA)と、硬化促進
剤としてナフテン酸コバルト(日本化学産業(株)製
PA−101)を熱硬化性樹脂組成物100重量部に対
してそれぞれ5.0重量部、1.0重量部添加して混合
撹拌しながら炭酸ガスボンベから導入した炭酸ガスを吹
き込んで気泡を含有した熱硬化性樹脂組成物を得た。
ルミニウムとを配合比100/50重量部となるように
配合し、硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキサイ
ド(化薬アクゾ(株)製 カヤメックA)と、硬化促進
剤としてナフテン酸コバルト(日本化学産業(株)製
PA−101)を熱硬化性樹脂組成物100重量部に対
してそれぞれ5.0重量部、1.0重量部添加して混合
撹拌しながら炭酸ガスボンベから導入した炭酸ガスを吹
き込んで気泡を含有した熱硬化性樹脂組成物を得た。
【0036】このようにして得た気泡を含有した熱硬化
性樹脂組成物を上記のようにして形成した人造大理石製
の浴槽本体の裏面にエアーレス方式によるスプレーガン
で吹き付け、常温で2.5時間放置して硬化させ、均一
な膜厚の裏面に発泡層よりなる裏面層を有する人造大理
石の浴槽を得た。
性樹脂組成物を上記のようにして形成した人造大理石製
の浴槽本体の裏面にエアーレス方式によるスプレーガン
で吹き付け、常温で2.5時間放置して硬化させ、均一
な膜厚の裏面に発泡層よりなる裏面層を有する人造大理
石の浴槽を得た。
【0037】(実施例2)熱硬化性樹脂としてビニルエ
ステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−80
2)を用い、この熱硬化性樹脂100重量部に対し、充
填剤として水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製 H
−320)を200重量部配合した。更に、硬化剤(日
本油脂(株)製 パーキュアHO)を4.0重量部添加
して7分間混合撹拌して人造大理石形成用の熱硬化性樹
脂組成物を得た。このようにして得た熱硬化性樹脂組成
物を浴槽を形成する金型内に注入して金型温度を90℃
で100分間加熱して熱硬化性樹脂組成物を硬化させて
人造大理石製の浴槽本体を成形した。
ステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−80
2)を用い、この熱硬化性樹脂100重量部に対し、充
填剤として水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製 H
−320)を200重量部配合した。更に、硬化剤(日
本油脂(株)製 パーキュアHO)を4.0重量部添加
して7分間混合撹拌して人造大理石形成用の熱硬化性樹
脂組成物を得た。このようにして得た熱硬化性樹脂組成
物を浴槽を形成する金型内に注入して金型温度を90℃
で100分間加熱して熱硬化性樹脂組成物を硬化させて
人造大理石製の浴槽本体を成形した。
【0038】一方、上記と同じ熱硬化性樹脂と水酸化ア
ルミニウムとを配合比100/80重量部となるように
配合し、硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキサイ
ド(化薬アクゾ(株)製 カヤメックA)と、硬化促進
剤としてナフテン酸コバルト(日本化学産業(株)製
PA−101)を熱硬化性樹脂組成物100重量部に対
してそれぞれ5.0重量部、1.2重量部添加して混合
撹拌しながら炭酸ガスボンベから導入した炭酸ガスを吹
き込んで気泡を含有した熱硬化性樹脂組成物を得た。
ルミニウムとを配合比100/80重量部となるように
配合し、硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキサイ
ド(化薬アクゾ(株)製 カヤメックA)と、硬化促進
剤としてナフテン酸コバルト(日本化学産業(株)製
PA−101)を熱硬化性樹脂組成物100重量部に対
してそれぞれ5.0重量部、1.2重量部添加して混合
撹拌しながら炭酸ガスボンベから導入した炭酸ガスを吹
き込んで気泡を含有した熱硬化性樹脂組成物を得た。
【0039】このようにして得た気泡を含有した熱硬化
性樹脂組成物を上記のようにして形成した人造大理石製
の浴槽本体の裏面にエアー方式によるスプレーガンで吹
き付け、常温で1.5時間放置して硬化させ、均一な膜
厚の裏面に発泡層よりなる裏面層を有する人造大理石の
浴槽を得た。
性樹脂組成物を上記のようにして形成した人造大理石製
の浴槽本体の裏面にエアー方式によるスプレーガンで吹
き付け、常温で1.5時間放置して硬化させ、均一な膜
厚の裏面に発泡層よりなる裏面層を有する人造大理石の
浴槽を得た。
【0040】(実施例3)熱硬化性樹脂としてアクリル
シロップ樹脂(日本フェロー(株)製 AC−02)を
用い、この熱硬化性樹脂100重量部に対し、充填剤と
してシリカ(龍森(株)製 CRYSTALITE M
−3K 平均粒径20μm)を150重量部配合した。
更に、硬化剤(化薬アクゾ(株)製 パーカドックス1
6)を1.5重量部添加して10分間混合撹拌して人造
大理石形成用の熱硬化性樹脂組成物を得た。このように
して得た熱硬化性樹脂組成物を浴槽を形成する金型内に
注入して金型温度を85℃で100分間加熱して熱硬化
性樹脂組成物を硬化させて人造大理石製の浴槽本体を成
形した。
シロップ樹脂(日本フェロー(株)製 AC−02)を
用い、この熱硬化性樹脂100重量部に対し、充填剤と
してシリカ(龍森(株)製 CRYSTALITE M
−3K 平均粒径20μm)を150重量部配合した。
更に、硬化剤(化薬アクゾ(株)製 パーカドックス1
6)を1.5重量部添加して10分間混合撹拌して人造
大理石形成用の熱硬化性樹脂組成物を得た。このように
して得た熱硬化性樹脂組成物を浴槽を形成する金型内に
注入して金型温度を85℃で100分間加熱して熱硬化
性樹脂組成物を硬化させて人造大理石製の浴槽本体を成
形した。
【0041】一方、上記と同じ熱硬化性樹脂とシリカと
を配合比100/75重量部となるように配合し、硬化
剤としてパーカボネート(化薬アクゾ(株)製 パーカ
ドックス16)と、硬化促進剤として有機金属化合物
(化薬アクゾ(株)製 アクセレーターNLF−10)
をそれぞれ熱硬化性樹脂組成物100重量部に対してそ
れぞれ2.0重量部、0.2重量部添加して混合撹拌し
ながら窒素ガスボンベから導入した窒素ガスを吹き込ん
で気泡を含有した熱硬化性樹脂組成物を得た。
を配合比100/75重量部となるように配合し、硬化
剤としてパーカボネート(化薬アクゾ(株)製 パーカ
ドックス16)と、硬化促進剤として有機金属化合物
(化薬アクゾ(株)製 アクセレーターNLF−10)
をそれぞれ熱硬化性樹脂組成物100重量部に対してそ
れぞれ2.0重量部、0.2重量部添加して混合撹拌し
ながら窒素ガスボンベから導入した窒素ガスを吹き込ん
で気泡を含有した熱硬化性樹脂組成物を得た。
【0042】このようにして得た気泡を含有した熱硬化
性樹脂組成物を上記のようにして形成した人造大理石製
の浴槽本体の裏面にエアー方式によるスプレーガンで吹
き付け、50℃温風下で1.5時間放置して硬化させ、
均一な膜厚の裏面に発泡層よりなる裏面層を有する人造
大理石の浴槽を得た。
性樹脂組成物を上記のようにして形成した人造大理石製
の浴槽本体の裏面にエアー方式によるスプレーガンで吹
き付け、50℃温風下で1.5時間放置して硬化させ、
均一な膜厚の裏面に発泡層よりなる裏面層を有する人造
大理石の浴槽を得た。
【0043】(実施例4)熱硬化性樹脂としてビニルエ
ステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−80
4)とポリエステル樹脂(武田薬品(株)製 ポリマー
ル5250)を60/40の配合比で混合し、この混合
樹脂100重量部に対して、充填剤として水酸化アルミ
ニウム(昭和電工(株)製 H−320)を150重量
部配合した。更に、硬化剤(日本油脂(株)製 パーキ
ュアWO)を3.5重量部添加して10分間混合撹拌し
て人造大理石形成用の熱硬化性樹脂組成物を得た。この
ようにして得た熱硬化性樹脂組成物を浴槽を形成する金
型内に注入して金型温度を90℃で100分間加熱して
熱硬化性樹脂組成物を硬化させて人造大理石製の浴槽本
体を成形した。
ステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−80
4)とポリエステル樹脂(武田薬品(株)製 ポリマー
ル5250)を60/40の配合比で混合し、この混合
樹脂100重量部に対して、充填剤として水酸化アルミ
ニウム(昭和電工(株)製 H−320)を150重量
部配合した。更に、硬化剤(日本油脂(株)製 パーキ
ュアWO)を3.5重量部添加して10分間混合撹拌し
て人造大理石形成用の熱硬化性樹脂組成物を得た。この
ようにして得た熱硬化性樹脂組成物を浴槽を形成する金
型内に注入して金型温度を90℃で100分間加熱して
熱硬化性樹脂組成物を硬化させて人造大理石製の浴槽本
体を成形した。
【0044】一方、上記と同じ熱硬化性樹脂系と水酸化
アルミニウムを配合比100/50重量部となるように
配合し、硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキサイ
ド(化薬アクゾ(株)製 カヤメックM)と、硬化促進
剤としてナフテン酸コバルト(日本化学産業(株)製
PA−101)をそれぞれ熱硬化性樹脂組成物100重
量部に対してそれぞれ5.0重量部、1.5重量部添加
して混合撹拌しながら窒素ガスボンベから導入した窒素
ガスを吹き込んで気泡を含有した熱硬化性樹脂組成物を
得た。
アルミニウムを配合比100/50重量部となるように
配合し、硬化剤としてメチルエチルケトンパーオキサイ
ド(化薬アクゾ(株)製 カヤメックM)と、硬化促進
剤としてナフテン酸コバルト(日本化学産業(株)製
PA−101)をそれぞれ熱硬化性樹脂組成物100重
量部に対してそれぞれ5.0重量部、1.5重量部添加
して混合撹拌しながら窒素ガスボンベから導入した窒素
ガスを吹き込んで気泡を含有した熱硬化性樹脂組成物を
得た。
【0045】このようにして得た気泡を含有した熱硬化
性樹脂組成物を上記のようにして形成した人造大理石製
の浴槽本体の裏面にエアーレス方式によるスプレーガン
で吹き付け、50℃温風下で1.5時間放置して硬化さ
せ、均一な膜厚の裏面に発泡層よりなる裏面層を有する
人造大理石の浴槽を得た。
性樹脂組成物を上記のようにして形成した人造大理石製
の浴槽本体の裏面にエアーレス方式によるスプレーガン
で吹き付け、50℃温風下で1.5時間放置して硬化さ
せ、均一な膜厚の裏面に発泡層よりなる裏面層を有する
人造大理石の浴槽を得た。
【0046】(実施例5)熱硬化性樹脂としてビニルエ
ステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−80
6)とアクリルシロップ樹脂(三井化学(株)製 XE
924−1)を65/35の配合比で混合し、この混合
樹脂100重量部に対して、充填剤として水酸化アルミ
ニウム(昭和電工(株)製 H−320 平均粒度10
μm)とガラスパウダー(日本フリット(株)製 GE
−2−30A 平均粒径30μm)を90/10で混合
したものを180重量部配合した。更に、硬化剤(日本
油脂(株)製 パーキュアWO)を3.0重量部添加し
て10分間混合撹拌して人造大理石形成用の熱硬化性樹
脂組成物を得た。このようにして得た熱硬化性樹脂組成
物を浴槽を形成する金型内に注入して金型温度を90℃
で120分間加熱して熱硬化性樹脂組成物を硬化させて
人造大理石製の浴槽本体を成形した。
ステル樹脂(昭和高分子(株)製 リポキシR−80
6)とアクリルシロップ樹脂(三井化学(株)製 XE
924−1)を65/35の配合比で混合し、この混合
樹脂100重量部に対して、充填剤として水酸化アルミ
ニウム(昭和電工(株)製 H−320 平均粒度10
μm)とガラスパウダー(日本フリット(株)製 GE
−2−30A 平均粒径30μm)を90/10で混合
したものを180重量部配合した。更に、硬化剤(日本
油脂(株)製 パーキュアWO)を3.0重量部添加し
て10分間混合撹拌して人造大理石形成用の熱硬化性樹
脂組成物を得た。このようにして得た熱硬化性樹脂組成
物を浴槽を形成する金型内に注入して金型温度を90℃
で120分間加熱して熱硬化性樹脂組成物を硬化させて
人造大理石製の浴槽本体を成形した。
【0047】一方、上記と同じ熱硬化性樹脂系と水酸化
アルミニウムを配合比100/60重量部となるように
配合し、硬化剤としてベンゾイルパーオキサイド(日本
油脂(株)製 ナイパーFF)と、硬化促進剤としてパ
ラトリルジエタノールアミン(P−TDEA)をそれぞ
れ熱硬化性樹脂組成物100重量部に対してそれぞれ
0.7重量部、0.3重量部添加して混合撹拌しながら
窒素ガスボンベ及び炭酸ガスガスボンベから導入した窒
素ガスと炭酸ガスを吹き込んで気泡を含有した熱硬化性
樹脂組成物を得た。
アルミニウムを配合比100/60重量部となるように
配合し、硬化剤としてベンゾイルパーオキサイド(日本
油脂(株)製 ナイパーFF)と、硬化促進剤としてパ
ラトリルジエタノールアミン(P−TDEA)をそれぞ
れ熱硬化性樹脂組成物100重量部に対してそれぞれ
0.7重量部、0.3重量部添加して混合撹拌しながら
窒素ガスボンベ及び炭酸ガスガスボンベから導入した窒
素ガスと炭酸ガスを吹き込んで気泡を含有した熱硬化性
樹脂組成物を得た。
【0048】このようにして得た気泡を含有した熱硬化
性樹脂組成物を上記のようにして形成した人造大理石製
の浴槽本体の裏面にエアーレス方式によるスプレーガン
で吹き付け、40℃温風下で2.5時間放置して硬化さ
せ、均一な膜厚の裏面に発泡層よりなる裏面層を有する
人造大理石の浴槽を得た。
性樹脂組成物を上記のようにして形成した人造大理石製
の浴槽本体の裏面にエアーレス方式によるスプレーガン
で吹き付け、40℃温風下で2.5時間放置して硬化さ
せ、均一な膜厚の裏面に発泡層よりなる裏面層を有する
人造大理石の浴槽を得た。
【0049】
【発明の効果】上記のように本発明にあっては、熱硬化
性樹脂に充填材、内部離型材、硬化剤などの添加物を配
合した熱硬化性樹脂組成物を成形硬化させて得られる人
造大理石製の浴槽本体と、気泡を含有させた熱硬化性樹
脂組成物を浴槽本体の裏面に吹き付けることで硬化させ
て形成した裏面層とで構成してあるので、従来のように
硬化反応が行われる過程で発泡の化学反応を繰り返して
形成される裏面層に比べて、裏面層が均一な膜厚となる
ものであり、このように発泡層よりなる裏面層の膜厚が
均一となることで外観が向上し、更に、発泡層よりなる
裏面層の各部における保温性能、断熱性能を同じにでき
て保温性能、断熱性能に優れた商品価値の高い浴槽を提
供できるものである。
性樹脂に充填材、内部離型材、硬化剤などの添加物を配
合した熱硬化性樹脂組成物を成形硬化させて得られる人
造大理石製の浴槽本体と、気泡を含有させた熱硬化性樹
脂組成物を浴槽本体の裏面に吹き付けることで硬化させ
て形成した裏面層とで構成してあるので、従来のように
硬化反応が行われる過程で発泡の化学反応を繰り返して
形成される裏面層に比べて、裏面層が均一な膜厚となる
ものであり、このように発泡層よりなる裏面層の膜厚が
均一となることで外観が向上し、更に、発泡層よりなる
裏面層の各部における保温性能、断熱性能を同じにでき
て保温性能、断熱性能に優れた商品価値の高い浴槽を提
供できるものである。
【0050】ここで、気泡を含有させた熱硬化性樹脂組
成物が、熱硬化性樹脂組成物に不活性ガスを吹き込んで
混入させその内部に独立気泡を形成することで、熱硬化
性樹脂組成物に不活性ガスを吹き込んで混入させその内
部に独立気泡を形成させるという簡単な構成で気泡を含
有させた熱硬化性樹脂組成物を形成でき、したがって該
気泡を含有させた熱硬化性樹脂組成物を浴槽本体の裏面
に吹き付けることで構成される裏面層を簡単な構成で均
一な膜厚のものとすることができるものである。
成物が、熱硬化性樹脂組成物に不活性ガスを吹き込んで
混入させその内部に独立気泡を形成することで、熱硬化
性樹脂組成物に不活性ガスを吹き込んで混入させその内
部に独立気泡を形成させるという簡単な構成で気泡を含
有させた熱硬化性樹脂組成物を形成でき、したがって該
気泡を含有させた熱硬化性樹脂組成物を浴槽本体の裏面
に吹き付けることで構成される裏面層を簡単な構成で均
一な膜厚のものとすることができるものである。
【0051】また、浴槽本体を構成する熱硬化性樹脂組
成物の樹脂と、裏面層を形成するための気泡を含有させ
た熱硬化性樹脂組成物の樹脂とが同一樹脂とすること
で、浴槽本体と発泡層よりなる裏面層との密着性を高め
ることができ、浴槽本体からの裏面層の剥離を防止する
と共に裏面層により浴槽本体の補強を効果を発揮できる
ものである。
成物の樹脂と、裏面層を形成するための気泡を含有させ
た熱硬化性樹脂組成物の樹脂とが同一樹脂とすること
で、浴槽本体と発泡層よりなる裏面層との密着性を高め
ることができ、浴槽本体からの裏面層の剥離を防止する
と共に裏面層により浴槽本体の補強を効果を発揮できる
ものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田原 慶昭 福岡県北九州市若松区大字安瀬1番地の18 北九州松下電工株式会社内 Fターム(参考) 2D032 AA00 AB03
Claims (4)
- 【請求項1】 熱硬化性樹脂に充填材、内部離型材、硬
化剤などの添加物を配合した熱硬化性樹脂組成物を成形
硬化させて得られる人造大理石製の浴槽本体と、気泡を
含有させた熱硬化性樹脂組成物を浴槽本体の裏面に吹き
付けることで硬化させて形成した裏面層とで構成される
ことを特徴とする浴槽。 - 【請求項2】 気泡を含有させた熱硬化性樹脂組成物
が、熱硬化性樹脂組成物に不活性ガスを吹き込んで混入
させその内部に独立気泡を形成したものであることを特
徴とする請求項1記載の浴槽。 - 【請求項3】 気泡を含有させた熱硬化性樹脂組成物
が、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル
樹脂のうちの1種類、あるいは2種類以上の混合物であ
ることを特徴とする請求項1記載の浴槽。 - 【請求項4】 浴槽本体を構成する熱硬化性樹脂組成物
の樹脂と、裏面層を形成するための気泡を含有させた熱
硬化性樹脂組成物の樹脂とが同一樹脂であることを特徴
とする請求項1記載の浴槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000348773A JP2002143014A (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | 浴 槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000348773A JP2002143014A (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | 浴 槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002143014A true JP2002143014A (ja) | 2002-05-21 |
Family
ID=18822295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000348773A Withdrawn JP2002143014A (ja) | 2000-11-15 | 2000-11-15 | 浴 槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002143014A (ja) |
-
2000
- 2000-11-15 JP JP2000348773A patent/JP2002143014A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080205 |