JP2002141630A - 回路基板およびその製造方法 - Google Patents

回路基板およびその製造方法

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武 鈴木
Tatsuo Ogawa
立夫 小川
Yoshihiro Bessho
芳宏 別所
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悟 留河
Yasuhiro Nakaya
安広 仲谷
Fumio Echigo
文雄 越後
Yoji Ueda
洋二 上田
Susumu Matsuoka
進 松岡
Daizo Ando
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属箔の一部が前記絶縁層のコア層に接するま
で埋め込み、導電性ペ−ストの部分を選択的に圧縮で
き、安定した層間接続を可能とする回路基板を提供す
る。 【解決手段】絶縁体層101が有機樹脂と、前記有機樹脂
よりも熱膨張係数の小さい材料を含む複合材料であり、
前記有機樹脂の構成比が高い表面部分105と、前記有機
樹脂の構成比が低いコア部分106とが、表面部分105/コ
ア部分106/表面部分105の順に形成されており、前記配
線層の前記インナービア導電体102と接続しているラン
ド部分103は、前記コア部分106とほぼ接するまで埋設さ
れており、前記インナービア導電体102の厚みは、前記
コア部分106の厚みと略同一である回路基板とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、接続信頼性に優
れ、かつ、配線パターンの接着強度に優れた回路基板お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型・軽量化、高機能
・高性能化に伴い、産業用にとどまらず、広く民生用機
器の分野においても、LSI等の半導体チップを高密度
に実装することのできる多層回路基板を安価に供給する
ことが強く要望されている。
【0003】このような市場の要望に対しては、従来の
セラミック多層基板の代わりに、より安価に供給するこ
とが可能な樹脂多層回路基板を、高密度実装に好適な基
板にする技術開発が行われている。
【0004】このような回路基板としては、例えば、全
層インナービアホール構造の回路基板が提案されている
(特開平6−268345号公報)。この回路基板は、
絶縁体層にアラミド不織布補強材とエポキシ樹脂との複
合材料を用いた樹脂多層基板であるため、比較的安価に
供給することが可能である。また、任意の配線層の任意
の位置を導電ペーストによって接続することができるイ
ンナービア接続法、すなわち全層インナービアホール構
造を採用しているため、高密度実装に好適なものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような回路基板で
は、インナービアの接続信頼性の確保が重要であるが、
インナービアの接続信頼性に関しては、以下のような課
題があった。
【0006】すなわち、インナービアは、絶縁体層とは
構成材料が異なるために当然その物性値(熱膨張係数、
湿度膨張係数など)が異なり、特に、比較的大きな熱膨
張係数を有する絶縁体層の有機樹脂材料と比較的小さな
熱膨張係数を有する金属を主構成材料とするインナービ
ア材料とのミスマッチのために、「温度サイクルによ
り、インナービア材料の内部に厚み方向の引っ張り応力
が発生し、過度のストレスが付加された場合には、イン
ナービアの破壊を招き、接続信頼性が劣化してしまう」
という課題があった。
【0007】このような課題に対しては、絶縁体層とイ
ンナービアに使用する構成材料の物性値の差を小さくす
ることにより、インナービアの破壊を起こさせないよう
にすることが対策として考えられる。つまり、絶縁体層
の樹脂にシリカなどの無機フィラーを充填し、絶縁体層
の樹脂分を少なくして、熱膨張係数を小さくするという
ものである。
【0008】しかし、絶縁体層の樹脂は、配線層と絶縁
体層を強固に接着する役目を担っており、絶縁体層の表
層部分の樹脂分が少なくなって接着力が小さくなれば、
配線層が剥離したり、部品実装面で実装された部品がパ
ッドもろとも剥離してしまうなどの弊害が生じてしま
い、十分な解決策とはなり得ない。
【0009】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、配線層と絶縁体層が
十分な接着強度を有し、かつ、優れたインナービア接続
信頼性を実現することのできる回路基板およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の回路基板は、二層以上の配線層と、前記配
線層間を電気的に絶縁するための絶縁体層と、前記絶縁
体層の厚さ方向に形成され、かつ前記配線層同士を電気
的に接続するためのインナービア導電体を備え、前記絶
縁体層は、有機樹脂と、前記有機樹脂よりも熱膨張係数
の小さい材料を含む複合材料であり、前記有機樹脂の構
成比が高い表面部分と、前記有機樹脂の構成比が低いコ
ア部分とが、表面部分/コア部分/表面部分の順に形成
されており、前記配線層の前記インナービア導電体と接
続しているランド部分は、前記コア部分とほぼ接するま
で埋設されており、前記インナービア導電体の厚みは、
前記コア部分の厚みと略同一であるという構成からな
る。
【0011】次に本発明の第1番目の回路基板の製造方
法は、二層以上の配線層と、前記配線層間を電気的に絶
縁するための絶縁体層と、前記絶縁体層の厚さ方向に形
成され、かつ前記配線層同士を電気的に接続するための
インナービア導電体を備えた回路基板の製造方法であっ
て、前記絶縁体層は、有機樹脂と、前記有機樹脂よりも
熱膨張係数の小さい材料を含む複合材料であり、前記有
機樹脂の構成比が高い表面部分と、前記有機樹脂の構成
比が低いコア部分とが、表面部分/コア部分/表面部分
の順に形成されており、前記絶縁体層の厚さ方向にイン
ナービアホールを開けて導電性ペーストを充填し、前記
絶縁体層の両側に金属箔を配置する際、前記導電性ペー
スト充填部に合致するように所定の部分に凸部を設けた
金属箔を配置し、前記金属箔の外側から熱プレスで加熱
加圧し、前記金属箔の凸部を前記絶縁体層のコア部分と
ほぼ接するまで押し込み、前記インナービア導電体の厚
みを、前記コア部分の厚みと略同一とし、その後、前記
金属箔をエッチングして前記凸部をランド部分として残
す、ことを特徴とする。
【0012】次に本発明の第2番目の回路基板の製造方
法は、二層以上の配線層と、前記配線層間を電気的に絶
縁するための絶縁体層と、前記絶縁体層の厚さ方向に形
成され、かつ前記配線層同士を電気的に接続するための
インナービア導電体を備えた回路基板の製造方法であっ
て、前記絶縁体層は、有機樹脂と、前記有機樹脂よりも
熱膨張係数の小さい材料を含む複合材料であり、前記有
機樹脂の構成比が高い表面部分と、前記有機樹脂の構成
比が低いコア部分とが、表面部分/コア部分/表面部分
の順に形成されており、前記絶縁体層の厚さ方向にイン
ナービアホールを開けて導電性ペーストを充填し、前記
絶縁体層の両側に、前記導電性ペースト充填部に合致す
るように、所定の部分に金属箔をパターニングした転写
基材を配置し、前記転写基材の外側から熱プレスで加熱
加圧し、前記金属箔を前記絶縁体層のコア部分とほぼ接
するまで押し込み、前記インナービア導電体の厚みを、
前記コア部分の厚みと略同一とする、ことを特徴とす
る。
【0013】前記において、インナービア導電体の厚み
は、前記コア部分の厚みと略同一とは、インナービア導
電体の厚みはコア部分の厚みと同一若しくは10%を越
えて厚くはないこと、又は、コアの厚みより5μmを越
えて厚くはないことを意味する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の回路基板の構成において
は、前記有機樹脂よりも熱膨張係数の小さい材料が無機
繊維の織布であるのが好ましい。この好ましい例によれ
ば、十分な接着強度と優れたインナービア接続信頼性に
加えて、回路基板全体の剛性を高め、機械的強度に優れ
た回路基板を実現することができる。また、この場合に
は、前記織布がガラス織布であるのが好ましい。
【0015】また、前記本発明の回路基板の構成におい
ては、前記有機樹脂よりも熱膨張係数の小さい材料が無
機繊維の不織布であるのが好ましい。この好ましい例に
よれば、十分な接着強度と優れたインナービア接続信頼
性に加えて、機械的強度に優れた回路基板を安価に実現
することができる。また、この場合には、前記不織布が
ガラス不織布であるのが好ましい。
【0016】また、前記本発明の回路基板の構成におい
ては、前記有機樹脂よりも熱膨張係数の小さい材料が有
機フィルムであるのが好ましい。この好ましい例によれ
ば、十分な接着強度と優れたインナービア接続信頼性に
加えて、容易に均一な厚みの絶縁体層を得ることがで
き、インピーダンスコントロールの容易な回路基板を実
現することができる。また、この場合には、前記有機フ
ィルムが、ポリイミド、BCB(ベンゾシクロブテ
ン)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、アラ
ミド、PBO(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾ
ール)及び全芳香族ポリエステルからなる群から選ばれ
る少なくとも1種の有機フィルムであるのが好ましい。
【0017】また、前記本発明の回路基板の構成におい
ては、前記有機樹脂よりも熱膨張係数の小さい材料が無
機フィラーであるのが好ましい。この好ましい例によれ
ば、十分な接着強度と優れたインナービア接続信頼性に
加えて、無機フィラーの種類と構成比を選ぶことによっ
て熱伝導性などの性質を付与した回路基板を容易に実現
することができる。また、この場合には、前記無機フィ
ラーが、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム(アル
ミナ)、二酸化珪素(シリカ)及び窒化珪素からなる群
から選ばれる少なくとも1種の無機フィラーであるのが
好ましい。
【0018】また、前記本発明の回路基板の構成におい
ては、前記有機樹脂よりも熱膨張係数の小さい材料が多
孔質体であるのが好ましい。この好ましい例によれば、
十分な接着強度と優れたインナービア接続信頼性に加え
て、回路基板全体の剛性を高め、機械的強度に優れた回
路基板を実現することができる。また、この場合には、
有機樹脂からなる前記多孔質体に、無機フィラーと有機
樹脂の組成物とを含浸して前記コア部分が構成されてい
るのが好ましい。この場合にはさらに、前記有機樹脂か
らなる前記多孔質体が、フッ素樹脂からなる多孔質体で
あり、前記無機フィラーが、水酸化アルミニウム、酸化
アルミニウム(アルミナ)、二酸化珪素(シリカ)及び
窒化珪素からなる群から選ばれる少なくとも1種の無機
フィラーであるのが好ましい。フッ素樹脂は、誘電率が
低く高周波回路に好適である。
【0019】また、前記本発明の回路基板の構成におい
ては、前記有機樹脂が、エポキシ樹脂、ポリイミド樹
脂、シアネートエステル樹脂、フェノールレゾール樹
脂、全芳香族ポリエステル樹脂、PPE(ポリフェニレ
ンエーテル)樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂及び
フッ素樹脂からなる群から選ばれる少なくとも1種の有
機樹脂であるのが好ましい。また、この場合には、前記
有機樹脂に、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム
(アルミナ)、二酸化珪素(シリカ)及び窒化珪素から
なる群から選ばれる少なくとも1種の無機フィラーを含
有させるのが好ましい。
【0020】また、前記本発明の回路基板の構成におい
ては、前記インナービアが、導電性フィラーと有機樹脂
との複合材料からなるのが好ましい。また、この場合に
は、前記導電性フィラーが、金、銀、銅、ニッケル、パ
ラジウム、鉛、錫、インジウム及びビスマスからなる群
から選ばれる少なくとも1種の金属、あるいはこれらの
合金、又は混合物からなるフィラーであるのが好まし
い。
【0021】以下、実施の形態を用いて本発明をさらに
具体的に説明する。
【0022】図1は本発明の回路基板(両面回路基板)
を示す断面模式図である。図1に示すように、本発明の
回路基板は、絶縁体層101と、絶縁体層101中に形
成され、金属を主成分とするインナービア102と、絶
縁体層101に埋設されたランド103とにより構成さ
れている。ここで、絶縁体層101は、有機樹脂からな
る表面部分105とコア部分106とからなり、ランド
103のインナービア102に面した面104は、表面
部分105とコア部分106の界面と略同一面にある。
また、インナービア102の厚みは、コア部分106の
厚みと略同一となっている。前記コア部分の厚みは5〜
200μmの範囲が好ましい。また前記コア部分の樹脂
含有率は0〜50重量%の範囲が好ましい。
【0023】絶縁体層101の表面部分105は、有機
樹脂層により構成され、ランド103を保持・接着する
役目を担っている。この有機樹脂層の厚さは、2〜50
μmの範囲が好ましい。尚、有機樹脂に例えば無機フィ
ラーが分散したり、コア部分106の熱膨張係数の小さ
な材料が混入していても、十分な接着強度を発現するこ
とができれば、本発明の回路基板の表面部分とすること
ができる。
【0024】図1において、インナービア102(導電
体)が充填されている貫通孔は、断面から見て上側が広
いテーパー状であり、広い方から導電体ペーストが充填
されている。上側の広い開口部から導電体ペーストを充
填すれば、充填しやすい。図1のような上側が広い開口
部を形成するには、例えばコア部分106が樹脂含浸ガ
ラスクロスである場合、波長9.4μmまたは10.6
μmの炭酸ガスレーザーを用いて、1から3ショット照
射することにより形成できる。
【0025】次に、本発明の回路基板で用いることがで
きる有機樹脂、配線層とインナービアの構成材料につい
て説明する。 (a)有機樹脂 本発明の有機樹脂としては、エポキシ樹脂、ポリイミド
樹脂、シアネートエステル樹脂、フェノールレゾール樹
脂、全芳香族ポリエステル樹脂、PPE(ポリフェニレ
ンエーテル)樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹脂、フ
ッ素樹脂等の熱可塑性又は熱硬化性の有機樹脂を用いる
ことができる。また、これらの有機樹脂に水酸化アルミ
ニウム、酸化アルミニウム(アルミナ)、二酸化珪素
(シリカ)、窒化珪素などの無機フィラーを含有させた
組成物も用いることができる。無機フィラーを含有させ
た樹脂組成物を用いる場合、無機フィラーの量は70体
積%以下とするのが望ましい。無機フィラーが70体積
%よりも大きくなると、樹脂組成物中の有機樹脂の量が
配線層を保持するには不十分となり、配線層と樹脂組成
物との接着力が極端に小さくなるからである。 (b)インナービアの構成材料 本発明のインナービアは、導電性フィラーを含有する導
電性樹脂組成物によって構成することができる。
【0026】導電性フィラーとしては、金、銀、銅、ニ
ッケル、パラジウム、鉛、錫、インジウム、ビスマスか
ら選ばれる少なくとも1種の金属、あるいはこれらの合
金、又は混合物からなるフィラーを用いることができ
る。また、前記した金属・合金あるいはアルミナ、シリ
カなどの酸化物、あるいは有機合成樹脂などからなるボ
ールに前記した金属・合金をコートしたコートフィラー
を用いることもできる。
【0027】形状は特に限定されるものではなく、粉
体、繊維状フィラー、粉体の造粒体、球状ボールあるい
はこれらの混合物などを用いることができる。
【0028】樹脂組成物のバインダーに用いる樹脂とし
ては、液状のエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、シアネー
トエステル樹脂、フェノールレゾール樹脂などを用いる
ことができる。エポキシ樹脂としては、ビスフェノール
A型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、
ビスフェノールAD型エポキシ樹脂等のグリシジルエー
テル型のエポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジ
ルアミン型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキ
シ樹脂等のエポキシ基を2つ以上含有するエポキシ樹脂
などを用いることができる。
【0029】必要に応じて、ブチルセルソルブ、エチル
セルソルブ、ブチルカルビトール、エチルカルビトー
ル、ブチルカルビトールアセテート、エチルカルビトー
ルアセテート、α−ターピネオール等の溶剤や分散剤な
どの添加剤を含有させることもできる。
【0030】インナービアの構成材料は、導電性組成物
のみに限定されるものではない。例えば、めっき等の湿
式プロセスや、スパッタ蒸着などの真空プロセスによっ
て形成した金属ビアポストや、金属ボールを充填して
も、本発明の回路基板のインナービアとすることができ
る。 (c)配線層 本発明の回路基板の配線層には、銅箔等の金属箔を用い
ることができる。絶縁体層101の表面部分105の厚
みよりも少なくとも厚い銅箔を用いれば、厚みに制限は
なく、通常の回路基板に用いられている3〜35μmの
ものを用いることができる。もちろんこれ以上厚い金属
箔も使用できる。前記金属箔を電気的絶縁層の表層に埋
め込む深さは、前記金属箔の厚さの5−50%程度が好
ましい。
【0031】金属箔には、支持基板(キャリア)に金属
箔を形成した、いわゆるキャリア付き金属箔を用いるこ
とができる。キャリア付き金属箔の例としては、アルミ
キャリアに離型層を介して銅箔が積層されたものなどが
市販されている。本発明の実施の形態に用いる場合に
は、銅箔を塩化鉄水溶液、過硫酸アンモニウム水溶液な
どでエッチングにより予めパターニングして、配線パタ
ーンを絶縁体層101に埋設するように積層した後、ア
ルミキャリアを塩酸などでエッチングして除去すること
ができる。キャリア付き金属箔を用いると、金属箔の厚
みを選ぶことによりランド103部分が絶縁体層101
の表面から突出しない構造とすることもできる。すなわ
ち、表層の樹脂層をぼぼ同一の厚みの金属箔を用いれ
ば、絶縁体層表面からランドが突出しない構造にするこ
とができ、表層の樹脂層よりも厚い金属箔を用いれば、
ランドを突出させることができる。
【0032】このように、支持基板に形成した配線パタ
ーンを絶縁基材に転写して回路基板を作成する方法を転
写法と呼ぶ。また、キャリアに配線パターンを形成した
ものを転写形成材と呼ぶ。転写法に用いるキャリア付き
金属箔は、前記したアルミキャリアと金属箔の組み合わ
せに限定されず、例えば、樹脂基板(キャリア)に金属
箔を形成しても用いてもよい。キャリアはサンドブラス
トなどで除去できる。また、キャリアと配線パターン形
成用金属箔を接着シートで仮接着してキャリア付き金属
箔とすることもできる。例えば、接着シートとして熱に
より容易に接着力がなくなる”リバアルファ”(商品
名:日東電工社製)を用いれば、配線基板形成後に15
0℃程度の加熱により、キャリアが容易に除去できる。
【0033】また、配線層の別の形成方法としては、通
常の金属箔をハーフエッチングして配線パターンを形成
する方法(ハーフエッチング法)がある。以下に、金属
箔として銅箔を用いた場合を例に挙げて具体的に説明す
る。
【0034】まず、銅箔の一方の面から約半分の厚みま
でを塩化鉄水溶液、過硫酸アンモニウム水溶液などでエ
ッチングして配線パターンを形成する。次いで、配線パ
ターンを絶縁体層101に埋設するように積層した後、
残りの銅箔を塩化鉄水溶液、過硫酸アンモニウム水溶液
などでエッチングによりパターン形成する。ハーフエッ
チング法を用いれば、ランド103部分が絶縁体層10
1の表面から突出した構造とすることができる。従っ
て、ハーフエッチング法は、多層配線板を作製するのに
好適である。
【0035】また、本発明の配線層は、めっきなどの湿
式プロセスやスパッタ蒸着などの真空プロセスによって
形成してもよい。
【0036】(第1の実施の形態)図2は本発明の第1
の実施の形態における回路基板(両面回路基板)を示す
断面模式図である。図2に示すように、本実施の形態の
回路基板は、有機樹脂と無機繊維の織布(有機樹脂より
も熱膨張係数が小さい材料)とからなる絶縁体層201
と、絶縁体層201中に形成されたインナービア202
と、絶縁体層201に埋設されたランド203とにより
構成されている。ここで、絶縁体層201は、有機樹脂
を主成分とする(有機樹脂の構成比が高い)表面部分2
05と無機繊維の織布を主成分とする(有機樹脂の構成
比が低い)コア部分206とからなり、ランド203の
インナービア202に面した面204は、表面部分20
5とコア部分206の界面と略同一面にある。また、イ
ンナービア202の厚みは、コア部分206の厚みと略
同一となっている。
【0037】次に、本実施の形態の回路基板を、絶縁体
層201にガラスエポキシ基材、インナービア202の
構成材料に銅とエポキシ樹脂の組成物、配線層に銅箔を
用いる場合を例に挙げて、さらに具体的に説明する。
【0038】まず、図3Aに示すように、プリプレグ状
態(半硬化状態)のガラスエポキシ基材(以下『ガラス
エポキシプリプレグ』という。コア層の厚み100μ
m、両表面の樹脂層の厚みはそれぞれ10μm)208
の所望の位置に貫通孔を形成し、当該貫通孔に印刷法な
どによってペースト状の銅−エポキシ樹脂組成物209
を充填する。
【0039】貫通孔は、通常の回路基板の孔あけ法によ
って形成することができる。孔あけ法としては、例え
ば、ドリルやパンチャーなどを用いた機械孔加工法、炭
酸ガスレーザー、エキシマレーザー、YAGレーザーな
どを用いたレーザー孔加工法等が挙げられる。この中で
も、図3Aに示すようなテーパー状の孔をあけるには、
上側から波長9.4μmまたは10.6μmの炭酸ガス
レーザーを用いて、1から3ショット照射する。
【0040】次に、配線層を、上記したハーフエッチン
グ法によって形成する。まず、銅箔210の一方の面か
ら約半分の厚みまでを塩化鉄水溶液、過硫酸アンモニウ
ム水溶液などでエッチングして配線パターンを形成する
(図3B)。
【0041】次いで、図3Bに示すように、ペースト状
の銅−エポキシ樹脂組成物209が充填されたガラスエ
ポキシプリプレグ208の両側に、配線パターンの形成
された部分がガラスエポキシプリプレグ208の側を向
くようにして銅箔210を重ね、熱プレスによって加熱
・加圧する。その条件は、例えば、加熱温度は180℃
〜250℃、圧力は30〜200kgf/cm2、加熱時間は
0.5〜2時間である。
【0042】この工程において、熱硬化性樹脂であるエ
ポキシ樹脂の硬化と、ガラスエポキシプリプレグ208
と配線パターンとの接着が図れる。エポキシ樹脂が硬化
した後のガラスエポキシプリプレグ208であるガラス
エポキシ基材が絶縁体層である。また、この工程におい
て、銅箔210が、配線パターンが形成された側の表面
がエポキシ樹脂の構成比が高い絶縁体層の表面部分とガ
ラス織布の構成比が高い(エポキシ樹脂の構成比が低
い)絶縁体層のコア部分の界面と略同一になるように絶
縁体層に埋め込まれ、インナービア209による配線層
間の電気導通が図られる(図2)。
【0043】次に、図3Cに示すように、銅箔210の
外側表面部分に配線パターンを形成して、ランド211
を構成する。以上により、両面回路基板212(図3
D)が完成する。
【0044】多層回路基板は、以下のようにして作製す
ることができる。
【0045】すなわち、図3D−図3Eに示すように、
上記した両面回路基板212の両側に、ペースト状の銅
−エポキシ樹脂組成物が充填されたガラスエポキシプリ
プレグ213を重ね、さらにその外側にハーフエッチン
グによって配線パターが形成された銅箔214を重ね、
熱プレス等によって加熱・加圧した後、最表面の銅箔2
14をパターニングして作製する。
【0046】尚、本実施の形態の絶縁体層は、ガラスエ
ポキシ基材に限定されるものではなく、有機樹脂と無機
繊維の織布とにより構成される複合材料であればよい。
前記有機樹脂を主成分とする表面部分と前記織布を主成
分とするコア部分は、表面部分/コア部分/表面部分の
順に積層された構成となっている複合材料を用いること
ができる。
【0047】織布としては、ガラス繊維等の無機繊維か
らなる織布を用いることができる。
【0048】また、有機樹脂に熱可塑性樹脂を用いる場
合には、熱プレス工程で熱可塑性樹脂の軟化を図り、所
望の形状・状態にインナービア、絶縁体層、配線パター
ンを成形することにより、本実施の形態の回路基板が得
られる。
【0049】(第2の実施の形態)図4は本発明の第2
の実施の形態における回路基板(両面回路基板)を示す
断面模式図である。図4に示すように、本実施の形態の
回路基板は、有機樹脂と無機繊維の不織布(有機樹脂よ
りも熱膨張係数が小さい材料)とからなる絶縁体層30
1と、絶縁体層301中に形成されたインナービア30
2と、絶縁体層301に埋設されたランド303とによ
り構成されている。ここで、絶縁体層301は、有機樹
脂を主成分とする(有機樹脂の構成比が高い)表面部分
305と無機繊維の不織布を主成分とする(有機樹脂の
構成比が低い)コア部分306とからなり、ランド30
3のインナービア302に面した面304は、表面部分
305とコア部分306の界面と略同一面にある。ま
た、インナービア302の厚みは、コア部分306の厚
みと略同一となっている。
【0050】本実施の形態の回路基板は、絶縁体層が有
機樹脂と無機繊維の不織布とにより構成される複合材料
であって、前記有機樹脂を主成分とする表面部分と前記
不織布を主成分とするコア部分が表面部分/コア部分/
表面部分の順に積層された構成となっている複合材料を
用いる以外は、上記第1の実施の形態と同様にして作製
することができる。
【0051】不織布としては、ガラス繊維等の無機繊維
からなる不織布を用いることができる。
【0052】(第3の実施の形態)図5は本発明の第3
の実施の形態における回路基板(両面回路基板)を示す
断面模式図である。図5に示すように、本実施の形態の
回路基板は、有機樹脂と有機フィルム(有機樹脂よりも
熱膨張係数が小さい材料)とからなる絶縁体層401
と、絶縁体層401中に形成されたインナービア402
と、絶縁体層401に埋設されたランド403とにより
構成されている。ここで、絶縁体層401は、有機樹脂
を主成分とする(有機樹脂の構成比が高い)表面部分4
05と有機フィルムを主成分とする(有機樹脂の構成比
が低い)コア部分406とからなり、ランド403のイ
ンナービア402に面した面404は、表面部分405
とコア部分406の界面と略同一面にある。また、イン
ナービア402の厚みは、コア部分406の厚みと略同
一となっている。
【0053】本実施の形態の回路基板は、絶縁体層が有
機樹脂と有機フィルムとにより構成される複合材料であ
って、前記有機樹脂を主成分とする表面部分と前記有機
フィルムを主成分とするコア部分が表面部分/コア部分
/表面部分の順に積層された構成となっている複合材料
を用いる以外は、上記第1の実施の形態と同様にして作
製することができる。
【0054】コア層に用いる有機フィルムとしては、ポ
リイミド、BCB(ベンゾシクロブテン)、PTFE
(ポリテトラフルオロエチレン)、アラミド、PBO
(ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール)又は全
芳香族ポリエステルなどのような合成樹脂から作製され
た有機物シート又はフィルム、あるいは、セラミックな
どの無機絶縁材料のフィルム又はシートなどを用いるこ
とができる。両層に形成する樹脂層はエポキシ樹脂やポ
リイミド樹脂などを使用することができる。
【0055】(第4の実施の形態)図6は本発明の第4
の実施の形態における回路基板(両面回路基板)を示す
断面模式図である。図6に示すように、本実施の形態の
回路基板は、有機樹脂と無機フィラー(有機樹脂よりも
熱膨張係数が小さい材料)とからなる絶縁体層501
と、絶縁体層501中に形成されたインナービア502
と、絶縁体層501に埋設されたランド503とにより
構成されている。ここで、絶縁体層501は、有機樹脂
を主成分とする(有機樹脂の構成比が高い)表面部分5
05と無機フィラーを主成分とする(有機樹脂の構成比
が低い)コア部分506とからなり、ランド503のイ
ンナービア502に面した面504は、表面部分505
とコア部分506の界面と略同一面にある。また、イン
ナービア502の厚みは、コア部分506の厚みと略同
一となっている。
【0056】本実施の形態の回路基板は、絶縁体層が有
機樹脂と無機フィラーとにより構成される複合材料であ
って、前記有機樹脂を主成分とする表面部分と前記無機
フィラーを主成分とするコア部分が表面部分/コア部分
/表面部分の順に積層された構成となっている複合材料
を用いる以外は、上記第1の実施の形態と同様にして作
製することができる。
【0057】無機フィラーとしては、水酸化アルミニウ
ム、酸化アルミニウム(アルミナ)、二酸化珪素(シリ
カ)、窒化珪素などを用いることができる。
【0058】(第5の実施の形態)図7は本発明の第5
の実施の形態における回路基板(両面回路基板)を示す
断面模式図である。図7に示すように、本実施の形態の
回路基板は、有機樹脂と多孔質体(有機樹脂よりも熱膨
張係数が小さい材料)とからなる絶縁体層601と、絶
縁体層601中に形成されたインナービア602と、絶
縁体層601に埋設されたランド603とにより構成さ
れている。ここで、絶縁体層601は、有機樹脂を主成
分とする(有機樹脂の構成比が高い)表面部分605と
多孔質体を主成分とする(有機樹脂の構成比が低い)コ
ア部分606とからなり、ランド603のインナービア
602に面した面604は、表面部分605とコア部分
606の界面と略同一面にある。また、インナービア6
02の厚みは、コア部分606の厚みと略同一となって
いる。
【0059】本実施の形態の回路基板は、絶縁体層が有
機樹脂と多孔質体とにより構成される複合材料であっ
て、前記有機樹脂を主成分とする表面部分と前記多孔質
体を主成分とするコア部分が表面部分/コア部分/表面
部分の順に積層された構成となっている複合材料を用い
る以外は、上記第1の実施の形態と同様にして作製する
ことができる。
【0060】多孔質体を主成分とするコア部分として
は、フッ素樹脂などの多孔質体に前記した有機樹脂を含
浸させ、場合によっては無機フィラーも加えたシートな
どを用いることができる。
【0061】(評価試験)上記第1〜第5の実施の形態
によって作製した回路基板の接続信頼性と配線パターン
の接着強度の評価を行った。接続信頼性の評価は、12
1℃、0.2MPaの飽和水蒸気中にサンプルを放置す
る加速試験・プレッシャクッカー試験によって行った。
接着強度の評価は、1cmの配線パターンの90度剥離
試験によって行った。インナービアの構成材料として
は、銅粉とエポキシ樹脂の組成物を用いた。銅粉は平均
粒径5μmの球状銅粉(85質量%)、エポキシ樹脂組
成物(15質量%)はダイマー酸ジグリシジルエステル
型エポキシ樹脂とビスフェノールF型エポキシ樹脂の混
合物に硬化剤としてアミンアダクト型粉末硬化剤(味の
素製アミキュアMY−24)を15部配合したものであ
る。この組成物の熱膨張係数は20ppmである。
【0062】第1の実施の形態では、絶縁体層201と
して、ガラス織布(厚み90μm、熱膨張係数:5pp
m)にエポキシ樹脂(熱膨張係数:60ppm)を含浸
し、表面部分205のエポキシ樹脂層を各々10μmと
したガラスエポキシ基材を用いた。また、配線層として
は、厚み18μmの電解銅箔を用いた。インナービア2
02の上孔径は200μm、下孔径は180μmである
(実施例1)。
【0063】実施例2〜4では、ガラス織布の厚みをそ
れぞれ50μm(実施例2)、150μm(実施例
3)、200μm(実施例4)とした以外は実施例1と
同様である。
【0064】第3の実施の形態では、絶縁体層401と
して、コア部分406にポリイミドフィルム(厚み1
2.5μm、熱膨張係数:80ppm)、表面部分40
5にポリイミド系接着剤(厚み5μm、熱膨張係数:1
90ppm)を用いた。また、配線層としては、厚み9
μmの電解銅箔を用いた。インナービア402の上孔径
は50μm、下孔径は45μmである(実施例5)。
【0065】実施例6〜8では、ポリイミドフィルムの
厚みをそれぞれ3μm(実施例6)、9μm(実施例
7)、25μm(実施例8)とした以外は実施例5と同
様である。
【0066】第4の実施の形態では、絶縁体層501と
して、コア部分506に粒径10μmのアルミナフィラ
ー(70体積%)をエポキシ樹脂に分散したアルミナエ
ポキシコンポジット材(厚み50μm、熱膨張係数:1
8ppm)を、表面部分505にエポキシ樹脂(厚み5
μm、熱膨張係数:60ppm)を用いた。また、配線
層としては、厚み9μmの電解銅箔を用いた。インナー
ビア502の上孔径は150μm、下孔径は140μm
である(実施例9)。
【0067】実施例10〜12では、アルミナエポキシ
コンポジット材の厚みを20μm(実施例10)、70
μm(実施例11)、100μm(実施例12)とした
以外は実施例9と同様である。
【0068】第5の実施の形態では、絶縁体層601と
して、コア部分606に、フッ素樹脂(ポリテトラフル
オロエチレン)の多孔質シートにエポキシ樹脂にシリカ
を分散した組成物を含浸した複合材料(厚み35μm、
熱膨張係数:26ppm)を、表面部分605に、エポ
キシ樹脂(厚み5μm、熱膨張係数:60ppm)を用
いた。また、配線層としては、厚み9μmの電解銅箔を
用いた。インナービア602の上孔径は50μm、下孔
径は45μmである(実施例13)。
【0069】実施例14〜16では、多孔質シートにエ
ポキシ樹脂にシリカを分散した組成物を含浸した複合材
料の厚みを10μm(実施例14)、20μm(実施例
15)、50μm(実施例16)とした以外は実施例1
3と同様である。
【0070】また、第1の実施の形態では、絶縁体層2
01として、ガラス織布(厚み90μm、熱膨張係数:
5ppm)に、エポキシ樹脂にシリカフィラー(粒径3
μm)を分散させた樹脂組成物を含浸し、表面部分20
5のエポキシ樹脂層を各々5μmとしたフィラー入りガ
ラスエポキシ基板を用いた。表面部分205のシリカフ
ィラーの含有率は5体積%(実施例17)、20体積%
(実施例18)、50体積%(実施例19)、70体積
%(実施例20)とした。
【0071】また、実施例1〜20に対する比較とし
て、各実施の形態の回路基板と同じ材料を用いて、図8
に示すような構造の回路基板を作製し、試験に供した。
(比較例1〜20) 図8に示す回路基板においては、絶縁体層701に埋設
されたランド703のインナービア702に面した面7
04が表面層705の内部にあり、インナービア702
の厚みは、コア部分706の厚みよりも大きくなってい
る。
【0072】さらに、実施例17〜20に対する比較例
として、実施例17〜20と同じ構成でシリカフィラー
の含有率たけが85体積%と異なる回路基板を作製した
(比較例21)。
【0073】下記表1に、評価結果を示す。
【0074】
【表1】
【0075】評価基準は、プレッシャクッカー試験で
は、168時間後にインナービアを含む配線回路が断線
した場合を×、抵抗値変化が10%以内の場合を○とし
た。剥離強度は、15N以上の場合を○、15N未満の
場合を×とした。
【0076】上記(表1)から分かるように、本発明の
第1〜第5の実施の形態によれば、接続信頼性に優れ、
かつ、配線パターンの接着強度に優れた回路基板を実現
することができる。
【0077】尚、本実施の形態で説明した他の絶縁体層
材料を用いた場合においても、実施例1〜20の場合と
同様に、接続信頼性に優れ、かつ、配線パターンの接着
強度に優れた回路基板を実現することができる。
【0078】(第6の実施の形態)図9A−Eは、本実
施の形態における回路基板の製造方法を工程順に示した
断面図である。
【0079】まず、図9Aに示すように、厚手銅箔13
(35μm)上に金属膜16(Ni)をメッキ法や蒸着
法、スパッター法などで形成し、その上にレジスト14
を形成した。次に、前記金属箔と厚手銅箔を所定の厚み
までエッチングを行った後、レジスト14を除去し、図
9Bに示す金属膜付き厚手銅箔17を得た。前記金属膜
として、Au、Ag、Cr、Pb、Zn、Ni、Snの
少なくとも一つからなる材料を用いても良い。
【0080】次に、図9Cに示すように、充填済みプリ
プレグ基材10の両面に金属膜付き厚手銅箔17を配置
した。その後、図9Dに示すように、プレス機でプリプ
レグ基材の所定の硬化温度で所定の圧力を加え完全に接
着し、銅箔をパターン形成して図9Eに示す両面基板1
8を得た。
【0081】この後、実施形態3と同様に順次多層化が
可能であるが省略する。
【0082】また、図9Bの作成時にエッチングで除去
した部分に、黒化処理やクロメ−ト処理または、粗化処
理などを行った厚手銅箔を用いることも有効である。
【0083】以上のように、本発明の実施の形態によれ
ば、層間の電気接続を導電性ペーストで行う回路基板に
おいて、プリプレグ基材に貫通穴を開け導電性ペ−スト
を充填した後、両側に銅箔を配置して熱プレスにより、
前記導電性ペ−ストによりプリプレグ基材両側配置した
銅箔間を電気的に接続する回路基板において、ガラスエ
ポキシ基材などでは、被圧縮性が少なく安定した層間接
続を確保することができない課題があったが、厚手銅箔
にハ−フエッチングを行い凸部を設け、前記突起部で導
電性ペ−スト部を圧縮することにより安定した層間接続
を行うことができる。
【0084】内層コアから順次多層化する逐次方式で
は、前記内層コアの両面に凸部を設ける事により、次の
層では前記凸部で導電性ペ−ストを圧縮する事が可能と
なり、以降は、通常の電解銅箔(例えば古河サ−キット
ホイ−ル製のGT−GLD18μm)を用いる事ができ
る。
【0085】従って、全層被圧縮性の低い、例えばガラ
スエポキシ基材FR−4(日立化成社製)基材でも構成
する事ができる。すなわち、高帯域性や高信頼性など各
性能に合わせた基材構成が可能になる。
【0086】また、ハ−フエッチングする際、凸部以外
の部分に黒化処理、クロメ−ト処理などを行う事によっ
て、導電性ペ−スト部の含まれる金属フィラと銅箔を凝
着しやすくし、前記処理を行った部分では、銅箔の接着
力を強固にする事ができる。
【0087】さらに、ハ−フエッチングする際、突起部
以外の銅箔部の表面粗さを大きくする事により前記と同
様に接着力を強固にする事ができ、逆に小さくするとパ
タ−ン形成におけるファイン化に有利になり任意に顧客
の要望に合わせた製品化が可能となる。
【0088】本実施の形態においては、金属箔としてハ
ーフエッチングによる凸部がランドとなる配線基板の例
を示した。しかしながら、犠牲基板の上で完全エッチン
グしてランドとなるパターン配線を形成しておき、これ
を用いても同様に本発明の回路基板を製造できる。
【0089】(第7の実施の形態)図10A−Eは本発
明の第7の実施の形態における回路基板(両面回路基
板)を示す断面模式図である。本実施の形態の回路基板
は、有機樹脂と無機繊維の織布(有機樹脂よりも熱膨張
係数が小さい材料)とからなる絶縁体層201と、絶縁
体層201中に形成されたインナービア202と、絶縁
体層201に埋設されたランド203とにより構成され
ている。ここで、絶縁体層201は、有機樹脂を主成分
とする(有機樹脂の構成比が高い)表面部分205と無
機繊維の織布を主成分とする(有機樹脂の構成比が低
い)コア部分206とからなり、ランド203のインナ
ービア202に面した面204は、表面部分205とコ
ア部分206の界面と略同一面にある。また、インナー
ビア202の厚みは、コア部分206の厚みと略同一と
なっている。
【0090】次に、本実施の形態の回路基板を、絶縁体
層201にガラスエポキシ基材、インナービア202の
構成材料に銅とエポキシ樹脂の組成物、配線層に銅箔を
用いる場合を例に挙げて、さらに具体的に説明する。
【0091】まず、図10Aに示すように、プリプレグ
状態(半硬化状態)のガラスエポキシプリプレグ(コア
層の厚み100μm、両表面の樹脂層の厚みはそれぞれ
10μm)208の所望の位置に、上側から波長9.4
μmまたは10.6μmの炭酸ガスレーザーを用いて、
1から3ショット照射して貫通孔を形成し、当該貫通孔
の広い開口部側から印刷法などによってペースト状の銅
−エポキシ樹脂組成物209を充填する。
【0092】次に、転写形成材803として、キャリア
801として厚み50μmのアルミニウム板の表面に厚
み18μmの銅箔802が付着されているものを用い
た。このようにすると、ランドがガラスエポキシプリプ
レグ基材208から突出し、次に積層する絶縁体層に突
出部分を埋設することができる。この転写形成材803
を図10Bに示すようにガラスエポキシプリプレグ基材
208の両側に配置する。
【0093】次に、熱プレスによって加熱・加圧する。
その条件は、例えば、加熱温度は180℃〜250℃、
圧力は30〜200kgf/cm2、加熱時間は0.5〜2時
間である。
【0094】この工程において、熱硬化性樹脂であるエ
ポキシ樹脂の硬化と、ガラスエポキシプリプレグ208
と配線パターン802との接着が図れる。エポキシ樹脂
が硬化した後のガラスエポキシプリプレグ208である
ガラスエポキシ基材が絶縁体層である。また、この工程
において、銅箔802が、配線パターンが形成された側
の表面がエポキシ樹脂の構成比が高い絶縁体層の表面部
分とガラス織布の構成比が高い(エポキシ樹脂の構成比
が低い)絶縁体層のコア部分の界面と略同一になるよう
に絶縁体層に埋め込まれ、インナービア209による配
線層間の電気導通が図れる(図10C)。次いで、塩酸
でアルミニウム製キャリア801全部をエッチングして
除去する。以上により、両面回路基板212(図10
D)が完成する。
【0095】多層回路基板は、以下のようにして作製す
ることができる。
【0096】すなわち、図10D−図10Eに示すよう
に、上記した両面回路基板212の両側に、ペースト状
の銅−エポキシ樹脂組成物が充填されたガラスエポキシ
プリプレグ213を重ね、さらにその外側に前記と同様
に転写材803を重ね、熱プレス等によって加熱・加圧
した後、アルミニウム製キャリア801を除去する。
【0097】
【発明の効果】本発明によれば、接着性に優れた有機樹
脂によって配線層を保持しながら、しかも、熱膨張係数
のミスマッチが生じにくいために、配線層と絶縁体層が
十分な接着強度を有し、かつ、優れたインナービア接続
信頼性を実現することのできる回路基板およびその製造
方法を提供することができる。また、金属箔の一部が前
記絶縁層のコア層に接するまで埋め込まれているので、
導電性ペ−ストの部分を選択的に圧縮でき、安定した層
間接続を可能とする回路基板とその製造方法を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路基板を示す断面模式図
である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における回路基板を
示す断面模式図である。
【図3】A−Eは本発明の第1の実施の形態における回
路基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態における回路基板を
示す断面模式図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態における回路基板を
示す断面模式図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態における回路基板を
示す断面模式図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態における回路基板を
示す断面模式図である。
【図8】比較例の回路基板を示す断面模式図である。
【図9】A−Eは本発明の第6の実施の形態における回
路基板の製造方法を示す工程断面図である。
【図10】A−Eは本発明の第7の実施の形態における
両面回路基板の製造方法を示す工程断面図である。
【符号の説明】
101,201,301,401,501,601,701 絶縁体層 102,202,302,402,502,602,702 インナービア 103,203,303,403,503,603,703 ランド 104,204,304,404,504,604,704 ランドのインナービア
に接する面 105,205,305,405,505,605,705 表面部分 106,206,306,406,506,606,706 コア部分 208,213 ガラスエポキシプリプレグ 209 インナービア 210,214 銅箔 211 ランド 212 両面回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 G N T (72)発明者 別所 芳宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 留河 悟 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 仲谷 安広 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 越後 文雄 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 上田 洋二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松岡 進 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 安藤 大蔵 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E317 AA24 BB01 BB02 BB03 BB11 BB12 BB19 CC22 CC25 CD01 CD05 CD21 CD25 CD32 GG03 GG11 5E346 AA06 AA12 AA15 AA22 AA32 AA35 AA43 BB01 BB15 BB16 CC02 CC04 CC05 CC08 CC09 CC10 CC12 CC14 CC16 CC32 DD02 DD12 DD32 EE02 EE06 EE07 EE09 EE13 EE18 FF18 FF35 GG22 GG28 HH07

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二層以上の配線層と、 前記配線層間を電気的に絶縁するための絶縁体層と、 前記絶縁体層の厚さ方向に形成され、かつ前記配線層同
    士を電気的に接続するためのインナービア導電体を備
    え、 前記絶縁体層は、有機樹脂と、前記有機樹脂よりも熱膨
    張係数の小さい材料を含む複合材料であり、 前記有機樹脂の構成比が高い表面部分と、前記有機樹脂
    の構成比が低いコア部分とが、表面部分/コア部分/表
    面部分の順に形成されており、 前記配線層の前記インナービア導電体と接続しているラ
    ンド部分は、前記コア部分とほぼ接するまで埋設されて
    おり、 前記インナービア導電体の厚みは、前記コア部分の厚み
    と略同一である回路基板。
  2. 【請求項2】 前記ランド部分の埋設深さは、2〜50
    μmの範囲である請求項1に記載の回路基板。
  3. 【請求項3】 前記ランド部分は、前記有機樹脂の表面
    部分より突出している請求項1に記載の回路基板。
  4. 【請求項4】 前記ランド部分の突出長さが2〜50μ
    mの範囲である請求項3に記載の回路基板。
  5. 【請求項5】 前記コア部分が、無機繊維の織布、無機
    繊維の不織布および合成樹脂フィルムから選ばれる少な
    くとも一つである請求項1に記載の回路基板。
  6. 【請求項6】 前記無機繊維がガラスである請求項5に
    記載の回路基板。
  7. 【請求項7】 前記合成樹脂フィルムが、ポリイミド、
    BCB(ベンゾシクロブテン)、PTFE(ポリテトラ
    フルオロエチレン)、アラミド、PBO(ポリパラフェ
    ニレンベンゾビスオキサゾール)および全芳香族ポリエ
    ステルから選ばれる少なくとも1種のフィルムである請
    求項5に記載の回路基板。
  8. 【請求項8】 前記コア部分に、さらに無機フィラーを
    含む請求項5に記載の回路基板。
  9. 【請求項9】 前記無機フィラーが、水酸化アルミニウ
    ム、酸化アルミニウム(アルミナ)、二酸化珪素(シリ
    カ)および窒化珪素から選ばれる少なくとも1種のフィ
    ラーである請求項8に記載の回路基板。
  10. 【請求項10】 前記合成樹脂フィルムが多孔質体であ
    る請求項3に記載の回路基板。
  11. 【請求項11】 前記多孔質体に、無機フィラーと有機
    樹脂の組成物が含浸されている請求項10に記載の回路
    基板。
  12. 【請求項12】 前記多孔質体が、フッ素樹脂からな
    り、前記無機フィラーが、水酸化アミニウム、酸化アル
    ミニウム(アルミナ)、二酸化珪素(シリカ)および窒
    化珪素から選ばれる少なくとも1種のフィラーである請
    求項11に記載の回路基板。
  13. 【請求項13】 前記有機樹脂が、エポキシ樹脂、ポリ
    イミド樹脂、シアネートエステル樹脂、フェノールレゾ
    ール樹脂、全芳香族ポリエステル樹脂、PPE(ポリフ
    ェニレンエーテル)樹脂、ビスマレイミドトリアジン樹
    脂及びフッ素樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂で
    ある請求項1に記載に回路基板。
  14. 【請求項14】 前記有機樹脂に、さらに水酸化アルミ
    ニウム、酸化アルミニウム(アルミナ)、二酸化珪素
    (シリカ)および窒化珪素から選ばれる少なくとも1種
    のフィラーを含有させた請求項13に記載の回路基板。
  15. 【請求項15】 前記インナービア導電体が、導電性フ
    ィラーと有機樹脂との組成物からなる請求項1に記載の
    回路基板。
  16. 【請求項16】 前記導電性フィラーが、金、銀、銅、
    ニッケル、パラジウム、鉛、錫、インジウムおよびビス
    マスから選ばれる少なくとも1種の金属、あるいはこれ
    らの合金、又は混合物からなるフィラーである請求項1
    5に記載の回路基板。
  17. 【請求項17】 前記インナービア導電体が充填されて
    いる貫通孔が、断面から見てテーパー状であり、広い方
    から導電体が充填されている請求項15に記載の回路基
    板。
  18. 【請求項18】 二層以上の配線層と、 前記配線層間を電気的に絶縁するための絶縁体層と、 前記絶縁体層の厚さ方向に形成され、かつ前記配線層同
    士を電気的に接続するためのインナービア導電体を備え
    た回路基板の製造方法であって、 前記絶縁体層は、有機樹脂と、前記有機樹脂よりも熱膨
    張係数の小さい材料を含む複合材料であり、前記有機樹
    脂の構成比が高い表面部分と、前記有機樹脂の構成比が
    低いコア部分とが、表面部分/コア部分/表面部分の順
    に形成されており、 前記絶縁体層の厚さ方向にインナービアホールを開けて
    導電性物質を充填し、 前記絶縁体層の両側に金属箔を配置する際、前記インナ
    ービアホールの導電性物質充填部に合致するように所定
    の部分に凸部を設けた金属箔を配置し、 前記金属箔の外側から熱プレスで加熱加圧し、前記金属
    箔の凸部を前記絶縁体層のコア部分とほぼ接するまで押
    し込み、前記インナービア導電体の厚みを、前記コア部
    分の厚みと略同一とし、 その後、前記金属箔をエッチングして前記凸部をランド
    部分として残す、 回路基板の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記金属箔の凸部を、エッチングでパ
    ターン形成して作成する請求項18に記載の回路基板の
    製造方法。
  20. 【請求項20】 前記金属箔が銅箔であり、所定の厚み
    までエッチングでパターン形成を行った厚手金属箔のエ
    ッチングで除去した凹部に、黒化処理及びクロメート処
    理から選ばれる防錆処理を行う請求項18に記載の回路
    基板の製造方法。
  21. 【請求項21】 所定の厚みまでエッチングでパターン
    形成を行った厚手金属箔のエッチングで除去した凹部
    に、粗化処理を行う請求項18に記載の回路基板の製造
    方法。
  22. 【請求項22】 前記インナービアホールが、断面から
    見てテーパー状であり、広い方から導電性ペーストが充
    填されている請求項18に記載の回路基板の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記導電性物質が導電体ペーストであ
    る請求項18に記載の回路基板の製造方法。
  24. 【請求項24】 二層以上の配線層と、 前記配線層間を電気的に絶縁するための絶縁体層と、 前記絶縁体層の厚さ方向に形成され、かつ前記配線層同
    士を電気的に接続するためのインナービア導電体を備え
    た回路基板の製造方法であって、 前記絶縁体層は、有機樹脂と、前記有機樹脂よりも熱膨
    張係数の小さい材料を含む複合材料であり、前記有機樹
    脂の構成比が高い表面部分と、前記有機樹脂の構成比が
    低いコア部分とが、表面部分/コア部分/表面部分の順
    に形成されており、 前記絶縁体層の厚さ方向にインナービアホールを開けて
    導電性物質を充填し、 前記絶縁体層の両側に、前記インナービアホールの導電
    性物質充填部に合致するように、所定の部分に金属箔を
    パターニングした転写基材を配置し、 前記転写基材の外側から熱プレスで加熱加圧し、前記金
    属箔を前記絶縁体層のコア部分とほぼ接するまで押し込
    み、前記インナービア導電体の厚みを、前記コア部分の
    厚みと略同一とする、 回路基板の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記インナービアホールが、断面から
    見てテーパー状であり、広い方から導電性物質が充填さ
    れている請求項24に記載の回路基板の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記導電性物質が導電性ペーストであ
    る請求項24に記載の回路基板の製造方法。
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