JP2002141437A - Cspタイプの半導体装置及びその作製方法 - Google Patents

Cspタイプの半導体装置及びその作製方法

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JP2002141437A
JP2002141437A JP2000336987A JP2000336987A JP2002141437A JP 2002141437 A JP2002141437 A JP 2002141437A JP 2000336987 A JP2000336987 A JP 2000336987A JP 2000336987 A JP2000336987 A JP 2000336987A JP 2002141437 A JP2002141437 A JP 2002141437A
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type semiconductor
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JP2000336987A
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Satoru Kuramochi
悟 倉持
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/12Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process
    • H01L2224/13Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process of an individual bump connector

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 基板に実装された状態での温度変化によるS
iチップクラックを生じにくく、半導体チップの電極形
成側の面に、外部端子を再配置したCSPタイプの半導
体装置と、その製造方法を提供する。 【解決手段】 ウエハ120の一面に給電層となる導電
性薄層112を設けたポリイミドフィルム111の導電
性薄層側でない面側をウエハの端子面側に貼り付け、ポ
リイミドフィルム111に貫通孔115を設け、貫通孔
115に、無電解めっき層130を形成し、配線形状、
ビア部形状に合せた開口を有する耐めっき性のレジスト
層140を形成し、ビア部を含む配線部160に電解め
っきし、配線部領域以外の給電めっき層130をエッチ
ングにより除去し、ビア部を含む配線部を覆い、外部端
子形成領域を開口して保護層170を形成し、保護層の
開口した外部端子形成領域に、バンプ180を形成した
後、個別の半導体装置に切り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置とその作
製方法に関し、特に、半導体チップの電極形成側の面
に、外部端子を再配置したCSPタイプの半導体装置と
その作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置は、電子機器の高性能
化と軽薄短小化の傾向(時流)からLSIのASICに
代表されるように、ますます高集積化、高機能化、小型
化が進んでいる。従来は、ウエハ工程を経たウエハに対
し、裏面研磨を施してから、ダイシングを行い、各ペレ
ット(チップないし半導体素子とも言う)に切断分離し
た後、ペレット毎に、ダイボンディング、ワイヤボンデ
ィング、樹脂封止等を行い、半導体装置を組み上げてお
り、ワイヤボンディング法による半導体素子とリードフ
レームの電気接続が行なわれていた。近年、高速信号処
理の点でワイヤボンディングに優れる、チップのバンプ
を用いたフリップチップ接続が採られるようになってき
た。フリップチップ接続には、パッケージングされてい
ないチップをそのままプリント基板に搭載するベアチッ
プ実装という方法もあるが、取り扱いが難しく、信頼性
保証の観点からは、パッケージングされたバンプ付き半
導体装置が望ましい。
【0003】最近では、パッケージングされたバンプ付
き半導体装置を形成する方法として、ウエハレベルで、
配線、外部端子部(メタルポストからなる)形成、樹脂
封止、バンプ形成を行った後、各半導体措置に切断分離
して、CSP(Chip Scale Packag
e)を形成する製造方式が提案されている。(Chip
Scale International 99/SE
MI 1999)尚、このようにして作製されたCSP
をウエハレベルCSPとも言う。そして、このような半
導体装置の作製を、ここでは、ウエハレベルでの半導体
装置の作製と言う。図2にその一部断面を示す。図2
中、610は半導体チップ(単にチップとも言う)、6
15は電極(端子とも言う)、620はSiNパッシベ
ーション層、625はポリイミド層、630は配線、6
31はシードメタル層、632は電解銅めっき層、64
0は樹脂封止層(エポキシ樹脂層)、650メタルポス
ト(電解銅めっき層で、外部端子部とも言う)、660
はバリアメタル、670は半田ボールである。 この方
式によるCSPでは、チップの端子が、チップ面上に形
成した再配線層と接続して、再配置された外部端子部
(メタルポストとも言う)650に接続され、外部端子
部(メタルポスト)650がバリアメタル層660を介
して、半田ボール670に接続され、更に、半田ボール
をバンプとして、プリント基板に半田接続されるため、
従来の、フリップチップ接続によるチップのプリント基
板への搭載に近い形態である。尚、メタルポストを埋め
るように樹脂封止層が形成されている。
【0004】この方式においては、 構造上、メタルポ
ストは半田ボール径の2/3程度の径(100〜200
μm)が必要であり、また、その高さは約100μmで
あるため、太く剛性が大きい。したがって、個片化後
(個別の半導体装置の状態で)、基板に実装された状態
で温度変化を繰り返し受けると、Siチップと実装基板
間の熱膨張係数差(Δα)に起因する熱歪みが発生し、
メタルポスト下部のSiチップクラックを生じるという
問題がある。また、チップの回路面側のみ樹脂封止する
構造であるため、反りが発生し、半田ボールの平坦度が
悪く、実装歩留まりが悪いという問題もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記ウエ
ハレベルCSP(Chip Scale Packag
e)においては、基板に実装された状態で温度変化を繰
り返し受けると、メタルポスト下部のSiチップクラッ
クを生じるという問題や、チップの回路面側のみ樹脂封
止する構造であるため、反りが発生し、半田ボールの平
坦度が悪く、実装歩留まりが悪いという問題があり、そ
の対応が求められていた。本発明は、これに対応するた
めのもので、基板に実装された状態での温度変化による
Siチップクラックを生じにくい構造の、更には、反り
が発生しにくく、実装歩留まりの良い構造の、半導体チ
ップの電極形成側の面に、外部端子を再配置したCSP
タイプの半導体装置を提供しようとするものである。同
時に、そのような半導体装置の作製方法を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のCSPタイプの
半導体装置の作製方法は、ウエハプロセスを完了後、ウ
エハ状態のまま、順に、(a)一面に給電層となる導電
性薄層を設けたポリイミドフィルムを、その導電性薄層
側でない面側をウエハの端子面側に貼り付けるラミネー
ト(貼り付け)工程と、(b)ポリイミドフィルムの半
導体チップの電極部上領域に、ビア部を形成するための
貫通孔を設ける貫通孔形成工程と、(c)導電性薄層と
接続して貫通孔部を導通化するために、無電解めっきに
より、無電解めっき層を形成し、導電性薄層と併せて給
電層とする、無電解めっき工程と、(d)形成する配線
形状、ビア部形状に合せた開口を有する耐めっき性のレ
ジスト層を形成するレジスト層形成工程と、(e)ビア
部を含む配線部を、電解めっき形成する電解めっき工程
と、(f)配線部を損なわないように配線部領域以外の
給電層をエッチングにより除去するソフトエッチング工
程と、(g)ビア部を含む配線部を覆い、外部端子形成
領域を開口して保護層を形成する保護層形成工程と、
(h)保護層の開口した外部端子形成領域に、バンプを
形成するバンプ形成工程とを行った後、個別の半導体装
置に切り出す切断工程を行うことを特徴とするものであ
る。そして、上記において、一面に給電層を設けたポリ
イミドフィルムは、スパッタリングにより一方の面に銅
層を導電性薄膜として形成したものであり、他方の面に
は接着剤層を設けていることを特徴とするものである。
そしてまた、上記において、貫通孔形成工程は、フォト
エッチング法を用いたウエットエッチングによりビア部
を形成するための貫通孔を設けるものであることを特徴
とするものである。
【0007】本発明のCSPタイプの半導体装置は、半
導体チップの電極形成側の面上に配設されたポリイミド
フィルムからなる絶縁層上に、配線を形成したCSPタ
イプの半導体装置であって、絶縁層上に形成された配線
と半導体チップの電極とは、半導体チップの電極上に設
けられた絶縁層を貫通するビア部を介して、電気的に接
続されており、配線部の外部端子形成領域を開口して、
配線部、ビア部は保護層で覆われており、且つ、配線部
の外部端子形成領域には、バンプが外部端子として形成
されていることを特徴とするものである。そして、上記
において、ポリイミドフィルムからなる絶縁層の厚さが
25μm以上であることを特徴とするものである。そし
てまた、上記において、上記の本発明の半導体装置の製
造方法により作製されたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明のCSPタイプの半導体装置の製造方法
は、上記のような構成にすることにより、基板に実装さ
れた状態での温度変化によるSiチップクラックを生じ
にくい構造の、更には、反りが発生しにくく、実装歩留
まりの良い構造の、半導体チップの電極形成側の面に、
外部端子を再配置したCSPタイプの半導体装置の製造
方法の提供を可能とするものである。具体的には、ウエ
ハプロセスを完了後、ウエハ状態のまま、順に、(a)
一面に給電層となる導電性薄層を設けたポリイミドフィ
ルムを、その導電性薄層側でない面側をウエハの端子面
側に貼り付けるラミネート(貼り付け)工程と、(b)
ポリイミドフィルムの半導体チップの電極部上領域に、
ビア部を形成するための貫通孔を設ける貫通孔形成工程
と、(c)導電性薄層と接続して貫通孔部を導通化する
ために、無電解めっきにより、無電解めっき層を形成
し、導電性薄層と併せて給電層とする、無電解めっき工
程と、(d)形成する配線形状、ビア部形状に合せた開
口を有する耐めっき性のレジスト層を形成するレジスト
層形成工程と、(e)ビア部を含む配線部を、電解めっ
き形成する電解めっき工程と、(f)配線部を損なわな
いように配線部領域以外の給電層をエッチングにより除
去するソフトエッチング工程と、(g)ビア部を含む配
線部を覆い、外部端子形成領域を開口して保護層を形成
する保護層形成工程と、(h)保護層の開口した外部端
子形成領域に、バンプを形成するバンプ形成工程とを行
った後、個別の半導体装置に切り出す切断工程を行うこ
とにより、これを達成している。
【0009】即ち、ポリイミドフィルムを用い絶縁層を
形成しており、その厚さを25μm以上とすることも容
易にでき、ポリイミドフィルム自体が強固で、熱応力に
強い構造の半導体装置の作製を可能にしている。また、
一面に給電層を設けたポリイミドフィルムを、その給電
層側でない面側をウエハの端子面側に貼り付けるラミネ
ート(貼り付け)工程を行なうことにより、大量処理を
簡単にできるものとしている。特に、一面に給電層を設
けたポリイミドフィルムは、スパッタリングにより一方
の面に銅層を導電性薄膜として形成したものである場
合、給電層とポリイミドフィルムからなる絶縁層との密
着性を優れたものとできる。また、導電性薄層と接続し
て貫通孔部を導通化するために、無電解めっきにより、
無電解めっき層を形成し、導電性薄層と併せて給電層と
する、無電解めっき工程を行い、ウエハパッド(半導体
チップの端子部のこと)と配線を接続するのに、ウエハ
状態でのスパッタ処理を不要としている。これにより、
低コストの製造プロセスという点で良いものとしてい
る。
【0010】本発明のCSPタイプの半導体装置は、上
記のような構成にすることにより、基板に実装された状
態での温度変化によるSiチップクラックを生じにくい
構造の、更には、反りが発生しにくく、実装歩留まりの
良い構造の、半導体チップの電極形成側の面に、外部端
子を再配置したCSPタイプの半導体装置の提供を可能
とするものである。特に、ポリイミドフィルムからなる
絶縁層の厚さが25μm以上である場合には、その効果
は大きい。従来のウエハレベルCSPの構造ではメタル
ポストが硬く太い為に、自己変形することができず、相
対的に強度が弱い、Siチップ表面または半田ボール接
続部等にクラックが生じていた。また、絶縁層上に形成
された配線を覆う保護層を設け、保護層の開口した外部
端子形成領域にバンプを設ける、その作製が容易な形態
が採れる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を実施の形態を挙げて説明
する。図1(a)〜図1(j)は本発明のCSPタイプ
の半導体装置の製造方法の実施の形態の1例の工程断面
図である。尚、本発明のCSPタイプの半導体装置の実
施の形態の1例は、図1(j)に示す構造の、ウエハ状
態でない個別の半導体装置である。図1中、111はポ
リイミドフィルム(絶縁層)、112は導電性薄層(ス
パッタ銅層)、113は接着剤層、115は孔部、12
0は半導体チップ、125は端子(電極部とも言う)、
130は無電解めっき層、140はレジスト層、145
は開口、150は電解めっき層、160は配線部、16
5はビア部、170は保護層、175は開口、180は
バンプである。
【0012】はじめに、本発明のCSPタイプの半導体
装置の実施の形態の1例を挙げる。本例は、図1(j)
に示す構造の、ウエハ状態でない個別の半導体装置であ
る。以下、図1(j)に基づいて、本例を説明する。本
例は、半導体チップ120の電極125形成側の面上に
配設されたポリイミドフィルム(絶縁層)111上に配
線150を形成した半導体装置で、ポリイミドフィルム
(絶縁層)111上に形成された配線と半導体チップ1
20の端子(電極部とも言う)125とは、半導体チッ
プ120の端子115上に設けられたビア部165を接
続部として、電気的に接続されている。そして、配線部
(ポリイミドフィルム(絶縁層)111上に形成された
配線およびビア部)160を覆う保護層170を設け、
配線の外部端子形成領域を開口して、ここにバンプ18
0を二次元的に配列(これをエリアアレイとも言う)し
て形成している。半導体チップ120は、通常の半導体
プロセスで形成されるもので、端子125はAl電極が
一般的で、パッシベーション層としては、SiN膜また
はSiN膜+ポリイミド層が通常用いられる。配線部1
60は、ビア部165以外では、スパッタリング銅層1
13、無電解めっき層130上に、電解めっき層150
を形成したもので、ビア部165においては、無電解め
っき層130上に、電解めっき層150を形成したもの
である。電解めっき層150は、配線部160(ビア部
165を含む)の主層となるもので、導電性の面、コス
ト面から一般には銅層を主体としたものが用いられるが
これに限定はされない。電解めっき層150として、銅
層を主体とし、その表面部にバリアメタル層を設けても
良い。例えば、電解銅めっき上に順次電解ニッケルめっ
き1〜2μm厚、Auめっき0. 1μm層を設けて、バ
リアメタル層としたものが挙げられる。ポリイミドフィ
ルム(絶縁層111)としては、絶縁性、処理特性、機
械的強度、耐性等に優れおり使用されるが、その厚さ
は、基板に搭載する際の熱応力緩和の面からは、25μ
m以上が好ましい。保護層160としては、ソルダーレ
ジスト、ポリイミド等が挙げられ、絶縁性が高く、配線
を物理的変形やサビ等から守ることができ、バンプ形成
時の半田処理の熱に耐えられる耐熱性を有するものであ
れば特に限定されない。その素材としては、感光性ソル
ダーレジスト、感光性ポリイミドや、ポリイミドの印刷
用ペースト等を用いることができるが、処理性の良い感
光性のものが好ましい。
【0013】次いで、本発明のCSPタイプの半導体装
置の製造方法の実施形態の1例を、図1基づいて説明す
る。本例は、図1(j)に示す構造の、個別のCSPタ
イプの半導体装置の製造方法の1例である。端子(電
極)125領域を開口した状態でパッシベーション層を
配設したウエハプロセスを完了後のウエハを用意し、ウ
エハ状態のまま、各半導体チップ(図1(b)の12
0)に対し、以下の処理を施す。先ず、その一方の面に
スパッタリング銅層からなる導電性薄層112、他方の
面に接着剤層113を配設したポリイミドフィルム(図
1(a))を、その導電性薄層(スパッタリング銅層)
112側でない接着剤層113を介して、ウエハの端子
面側にラミネートする(貼り付ける)。(図1(b)) 導電性薄層(スパッタリング銅層)112は、後述する
無電解めっき層ともに後に行なう配線部を形成するため
の電解めっきを行なうための給電層となるもので、後に
ソフトエッチングにて配線部以外の給電層を除去するた
め、できるだけ薄くする。本例では、導電性薄層112
として、導電性の面、コスト面等から、スパッタリング
により形成されたスパッタ銅層、単層を用いたが、これ
に限定はされないが、薄く均一に、密着性良く、量産的
に第1の給電層112を形成するには、スパッタリング
による形成が優れる。他には、スパッタリングによるス
パッタニッケル、スパッタニッケル−クロムも導電性薄
層(スパッタリング銅層)112として挙げられる。
尚、導電性薄層(スパッタリング銅層)112を無電解
めっきで形成した場合には、一般に、接着力が不足す
る。接着剤層113としては、各種接着剤が用いられる
が、熱可塑性ポリイミドが好ましい。ラミネートは、通
常、真空ラミネート方式により行なう。
【0014】次いで、ポリイミドフィルム111の、半
導体チップ110の端子(電極部)125上領域に、ビ
ア部を形成するための貫通孔115を設ける。(図1
(c)) ポリイミドフィルム111への貫通孔115の形成は、
熱アルカリ溶液によるウエットエッチングにて行なう
が、これに限定はされない。
【0015】次いで、ビア部形成の際の給電層を孔部1
15に形成するため、無電解めっきを孔部開口側全面に
対し、Pdイオンを含む溶液に浸漬する等の方法によ
り、表面を活性化して、無電解めっきを行い、無電解め
っき層130を形成し、無電解めっき層130と導電性
薄層(スパッタ銅)112とを併せて給電層を形成す
る。(図1(d)) 無電解めっきとしては、無電解銅めっき、無電解ニッケ
ルめっきが挙げられる。
【0016】次いで、形成する配線形状、ビア部形状に
合せた開口を有する耐めっき性のレジスト層140を形
成した(図1(e))後、電解めっきを行い、レジスト
層140の開口145から露出した給電層(130ある
いは130と112の積層部)の上に電解めっき層15
0を配設して、ビア部を含む配線部を形成する。(図1
(f)) 通常、感光性のフォトレジストを用い、フォトリソ法に
より形成するが、これに限定はされない。感光性のフォ
トレジストとしては、所望の解像性を有するもので、耐
めっき性があり、処理性の良いものであれば特に限定は
されない。電解めっき層150としては、導電性、コス
ト面から銅単層、あるいは銅層を主体とし、ニッケル、
層あるいは、ニッケル層、金層を積層したものが挙げら
れる。電解銅めっき、電解ニッケルめっき、電解Auめ
っきは、公知のめっき法により形成できる。
【0017】次いで、レジストを剥離除去した(図1
(g))後、露出した給電層(130あるいは130と
112の積層部)を、配線部160を損なわないように
エッチングにより除去するソフトエッチングを行なう。
(図1(h))
【0018】次いで、外部端子形成領域を開口した保護
層170を形成する。(図1(i)) 例えば、スクリーン印刷法により、配線部160(ポリ
イミドフィルム111上に形成された配線およびビア部
165)を覆うように、感光性のソルダーレジスト層を
設けた後、フォトリソ法により外部端子形成領域を開口
して、外部端子形成領域を開口したソルダーレジストか
らなる保護層170を形成する。次いで、保護層170
の開口した外部端子形成領域に、バンプを形成するバン
プ形成工程を行う。(図1(j)) バンプの形成としては、例えば、保護層170の開口部
に、半田ボールをリフロー形成する。これにより、配線
部160の配線に半田ボール170が接続形成され、半
導体チップ120の端子部(電極部125)はビア部1
65、配線を介して、バンプ180に接続される。尚、
半田ボールは、通常、0. 2〜0. 5mmφ程度であ
る。この後、切断分離して、各半導体チップ毎に、外部
端子(バンプ180)が再配置された個別の半導体装置
を得る。
【0019】
【実施例】実施例は、図1(j)に示す構造の、個別の
ウエハ状態でない実施の形態例のCSPタイプの半導体
装置を、実施の形態例のCSPタイプの半導体装置の製
造方法の方法で形成したもので、ウエハレベルで、図1
(a)〜図1(j)を行なった後、半導体チップ毎に、
切断分離して得た。図1に基づいて説明する。端子(電
極)125領域を開口した状態で、SiN膜+ポリイミ
ド層からなるパッシベーション層を配設したウエハプロ
セスを完了後のウエハを用意し、ウエハ状態のまま、各
半導体チップ(図1(b)の120)に対し、以下の処
理を施した。先ず、その一方の面にスパッタリング銅層
からなる導電性薄層112、他方の面に厚さ5μmの熱
可塑性ポリイミドからなる接着剤層113を配設した厚
さ50μmポリイミドフィルム(図1(a))を、その
導電性薄層(スパッタリング銅層)112側でない接着
剤層113を介して、ウエハの端子面側に下記のラミネ
ート条件にて真空ラミネートした(貼り付けた)。(図
1(b)) <ラミネート条件> 圧着温度 200℃ 時間 5分間
【0020】次いで、感光性フォトレジストAX110
−15(旭化成社製)を用い、フォトリソ法によりビア
部を形成領域を開口した後、熱アルカリ溶液によるウエ
ットエッチングにて、ポリイミドフィルム111の、半
導体チップ110の端子(電極部)125上領域に、ビ
ア部を形成するための貫通孔115を設けた。(図1
(c))
【0021】次いで、孔部115の表面部を、過マンガ
ン酸カリウム溶液に浸漬して、粗化し、水洗後、以下の
条件にて、無電解めっきを行い、無電解ニッケルめっき
層からなる無電解めっき層130を、0. 5μmの厚さ
に形成した。(図1(d))これにより、ビア部形成の
際の給電層を孔部115にも形成した。 <無電解ニッケルめっき> センシタイジング;S−10X(上村工業製) 3分 アクチベーティング;A−10X(上村工業製) 3分 無電解めっき;NPR−4(上村工業製) 1分
【0022】次いで、無電解ニッケルめっき層からなる
給電層130が形成された面側全体を覆うように、東京
応化製のレジストPMER−AR900を、バーコータ
により12μmの厚み(プリベーク後)に塗布形成し、
露光現像を行い、配線部の形状に合せた開口を有するレ
ジスト層140を形成した(図1(e))後、レジスト
層140の開口145から露出した給電層(130ある
いは130と112との積層部)上に、順に、以下のよ
うに、電解ニッケルめっき、電解銅めっき、電解無光沢
ニッケルめっき、電解金めっきを順に行ない、それぞ
れ、1μm、8μm、 1μm、0. 1 μmの厚さに形成
し、配線の主層となる電解銅めっき層とバリアメタル層
を電解めっき形成した。 <電解ニッケルめっき> 硫酸ニッケル(6水塩) 300g/l 塩化ニッケル(6水塩) 45g/l ほう酸 40g/l PCニッケル A−1 10ml/l A−2 1ml/l 温度 50℃ 電流密度 1A/dm2 時間 1分 <電解銅めっき> 硫酸銅(5水塩) 70g/l 硫酸 200g/l 塩酸 0. 5ml/l スパースロー2000 光沢剤 10ml/l スパースロー2000 補正剤 5ml/l 温度 20℃ 電流密度 4A/dm2 時間 12分 <電解無光沢ニッケルめっき> WHNめっき液(日本高純度化学社製) 温度 50℃ 電流密度 1A/dm2 時間 1分 <電解金めっき> テンペレジスト K−91S(日本高純度化学社製) 温度 60℃ 電流密度 0. 4A/dm2 時間 1分
【0023】次いで、レジスト層140をアセトンにて
剥離した(図1(g))後、配線部を損傷しないように
露出した給電層(130あるいは130と112との積
層部)を、ニムデンリップC−11にてソフトエッチン
グして剥離除去した。(図1(h)) 更に、触媒を除去するために、マコー株式会社製のウエ
ットブラスト加工装置で、アルミナ砥材#1000(平
均粒径11. 5μm)、砥材濃度20%、ポンプ圧0.
5kg/cm2 、処理速度10m/minの条件下でウ
エットブラスト処理を行った。
【0024】次いで、洗浄処理を施した後、スクリーン
印刷により、ビア部を含む配線部を覆うように、感光性
ソルダーレジスト(日立化成社製、BL−9700)層
を形成し、乾燥後厚さ15μ厚とし、更に、所定のパタ
ン版を用い、現像して、配線150の外部端子形成領域
に開口を有するソルダーレジストからなる保護層170
を形成した。(図1(i))
【0025】次いで、配線部160の外部端子形成領域
である、ソルダーレジストからなる保護層170の開口
部175に半田ボールを搭載、リフローし、半田ボール
からなるバンプ180を形成した。(図1(j)) 次いで、切断分離して、各半導体チップ毎に、外部端子
が再配置された、図1(j)に示す構造の、個別の半導
体装置を得た。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上記のように、基板に実装さ
れた状態での温度変化によるSiチップクラックを生じ
にくい構造の、更には、反りが発生しにくく、実装歩留
まりの良い構造の、半導体チップの電極形成側の面に、
バンプからなる外部端子を再配置したCSPタイプの半
導体装置と、その製造方法の提供を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のCSPタイプの半導体装置の製造方法
の実施の形態の1例の工程断面図
【図2】従来のウエハレベルCSPの一部断面図
【符号の説明】
111 ポリイミドフィルム(絶縁層) 112 導電性薄層(スパッタ銅層) 113 接着剤層 115 孔部 120 半導体チップ 125 端子(電極部とも言う) 130 無電解めっき層 140 レジスト層 145 開口 150 電解めっき層 160 配線部 165 ビア部 170 保護層 175 開口 180 バンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハプロセスを完了後、ウエハ状態の
    まま、順に、(a)一面に給電層となる導電性薄層を設
    けたポリイミドフィルムを、その導電性薄層側でない面
    側をウエハの端子面側に貼り付けるラミネート(貼り付
    け)工程と、(b)ポリイミドフィルムの半導体チップ
    の電極部上領域に、ビア部を形成するための貫通孔を設
    ける貫通孔形成工程と、(c)導電性薄層と接続して貫
    通孔部を導通化するために、無電解めっきにより、無電
    解めっき層を形成し、導電性薄層と併せて給電層とす
    る、無電解めっき工程と、(d)形成する配線形状、ビ
    ア部形状に合せた開口を有する耐めっき性のレジスト層
    を形成するレジスト層形成工程と、(e)ビア部を含む
    配線部を、電解めっき形成する電解めっき工程と、
    (f)配線部を損なわないように配線部領域以外の給電
    層をエッチングにより除去するソフトエッチング工程
    と、(g)ビア部を含む配線部を覆い、外部端子形成領
    域を開口して保護層を形成する保護層形成工程と、
    (h)保護層の開口した外部端子形成領域に、バンプを
    形成するバンプ形成工程とを行った後、個別の半導体装
    置に切り出す切断工程を行うことを特徴とするCSPタ
    イプの半導体装置の作製方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、一面に給電層を設け
    たポリイミドフィルムは、スパッタリングにより一方の
    面に銅層を導電性薄膜として形成したものであり、他方
    の面には接着剤層を設けていることを特徴とするCSP
    タイプの半導体装置の作製方法。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2において、貫通孔形成
    工程は、フォトエッチング法を用いたウエットエッチン
    グによりビア部を形成するための貫通孔を設けるもので
    あることを特徴とするCSPタイプの半導体装置の作製
    方法。
  4. 【請求項4】 半導体チップの電極形成側の面上に配設
    されたポリイミドフィルムからなる絶縁層上に、配線を
    形成したCSPタイプの半導体装置であって、絶縁層上
    に形成された配線と半導体チップの電極とは、半導体チ
    ップの電極上に設けられた絶縁層を貫通するビア部を介
    して、電気的に接続されており、配線部の外部端子形成
    領域を開口して、配線部、ビア部は保護層で覆われてお
    り、且つ、配線部の外部端子形成領域には、バンプが外
    部端子として形成されていることを特徴とするCSPタ
    イプの半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、ポリイミドフィルム
    からなる絶縁層の厚さが25μm以上であることを特徴
    とするCSPタイプの半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項4ないし5において、請求項1な
    いし3記載の方法により作製されたことを特徴とするC
    SPタイプの半導体装置。
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