JP2002141156A - スパークプラグ製造用雌ねじ治具、スパークプラグ製造用複製雌ねじ治具及びスパークプラグの製造方法 - Google Patents

スパークプラグ製造用雌ねじ治具、スパークプラグ製造用複製雌ねじ治具及びスパークプラグの製造方法

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JP2002141156A JP2000336636A JP2000336636A JP2002141156A JP 2002141156 A JP2002141156 A JP 2002141156A JP 2000336636 A JP2000336636 A JP 2000336636A JP 2000336636 A JP2000336636 A JP 2000336636A JP 2002141156 A JP2002141156 A JP 2002141156A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 スパークプラグの接合予定位置を容易に位置
決めすることのできるスパークプラグ製造用雌ねじ治
具、及びスパークプラグの製造方法を提供する。 【解決手段】 雄ねじ治具3(複製雄ねじ治具50)を
プラグホールPHに螺合すると、プラグホールPHの軸
線Oを中心とした周方向においてエンジンが最適な点火
性能を発揮できる接地電極材104の配置選定位置と、
雄ねじ治具3の周方向原点O1(周方向転写原点O2’)
との間にねじ切り位相角度範囲αが特定される。次に、
雌ねじ治具5(複製雌ねじ治具30)を主体金具101
の先端部101aに螺合すると、雌ねじ治具5の周方向
原点O2(周方向転写原点O1’)を基準として、雄ねじ
治具3を用いて既に特定されているねじ切り位相角度範
囲αに対応した位置に、接地電極材104の接合位置又
は接合予定位置が接合位相角度範囲α0として定められ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スパークプラグ
製造用雌ねじ治具及びスパークプラグ製造用複製雌ねじ
治具、さらにはこれらを用いたスパークプラグの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】スパークプラグの主体金具は、一般にシ
リンダヘッドのシール面に対して直接又はガスケット等
を介して間接的に接するプラグ座面を備えるガスシール
部と、このガスシール部のプラグ座面より先端側に形成
される先端部を有している。そして、このような主体金
具の先端部外周には、主体金具をシリンダヘッドのプラ
グホールに形成された取付雌ねじにねじ込むための取付
雄ねじが、転造等のねじ加工により形成されている。
【0003】ところで、最近の自動車用エンジン等にお
いては、排気ガス規制が強化されるに伴い、混合気の空
燃比をリーン領域(燃料が薄い状態)に設定するものが
多く使用されるようになってきている(いわゆるリーン
バーンエンジン)。このうち、図11に示すエンジンで
は、スパークプラグ200の主体金具201に形成され
たガスシール部201cのプラグ座面Sと、シリンダヘ
ッドSHのシール面RとでガスケットGを挟み込みなが
ら、主体金具201のプラグ座面Sより先端側に形成さ
れた先端部201aの外周に形成された取付雄ねじ20
1bが、シリンダヘッドSHのプラグホールPHに形成
された取付雌ねじ250にねじ込まれている。これによ
り、スパークプラグ200は、燃焼室K内の燃焼ガスに
対するガスシール性を保持しつつ、シリンダヘッドSH
に固定される。ここで、主体金具201の先端部210
a先端面には、中心電極203と火花放電ギャップgを
隔てて対向する接地電極204が接合されているのが通
常である。しかし、この接地電極204の燃焼室K内に
おける配置位置によっては、燃焼室K内での圧縮行程に
おいて発生するスワール流(混合気流)に対して火花放
電ギャップgが接地電極204の陰になったり、接地電
極204が火炎成長を妨げるような方向に存在したりし
て、点火ミス等を生じることがある。そして、リーンバ
ーンエンジンのように空燃比がリーン領域である場合に
は、この接地電極204の燃焼室K内における配置位置
による混合気の燃焼阻害が発生しやすく、エンジン性能
に影響を与えるおそれがある。
【0004】図11(b)のように、燃焼室K内におい
て混合気流に対する接地電極204の角度位置θ(すな
わち接地電極204と混合気流のなす角θ)を設定した
とき、角度位置θとエンジンの燃料消費率との間には一
般的に図12に示すような関係が認められる。混合気流
に直交する平面による接地電極204の切断面の面積が
最小となる位置(θ=90゜,270゜)で燃料消費率
が小さくなり、一方、混合気流に対して火花放電ギャッ
プgが接地電極204の陰になる位置(θ=0゜,36
0゜)では、燃料消費率が最大となる。また、θ=18
0゜でも燃料消費率が大きくなるのは、接地電極204
が火炎成長を妨げるような方向に位置するからと考えら
れる。このように、混合気流に対する接地電極204の
角度位置θは、エンジン性能に影響を与えることが想定
される。
【0005】そのため、このようなエンジンにおいて
は、接地電極204が点火に最適な位置(以下、このよ
うな位置を配置選定位置という)となるように要望さ
れ、燃焼室K内における接地電極204の配置選定位
置、具体的にはプラグホールPHの軸線O(図11参
照)を中心とした周方向における接地電極204の接合
位置204aが指定されることがある。このことは、主
体金具201の取付雄ねじ201bのねじ切り開始(又
は終了)位置(以下の記載において、ねじ切り開始位置
というときはねじ切り終了位置を含むものとする)と、
主体金具201に対する接地電極204の接合位置20
4aとの相対位置関係が指定されることを意味してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にシリ
ンダヘッドに形成されるプラグホールの取付雌ねじのね
じ切り開始位置はエンジンの型式によって(場合によっ
ては同じ型式でも複数シリンダのプラグホール毎にある
いはエンジン個体によって)まちまちである。したがっ
て、主体金具の先端部において、取付雄ねじのねじ切り
開始位置と接地電極の接合位置とを一定の位置関係を有
するように定めたとしても、この主体金具(スパークプ
ラグ)をプラグホールの取付雌ねじに規定トルクにてね
じ込んで固定したとき、主体金具における接地電極の接
合位置が上記配置選定位置に常に位置しているとは限ら
ない。例えば、図13において、主体金具W’に対する
接地電極X’の接合位置と取付雄ねじW0’のねじ切り
開始位置とを周方向にてA位置で一致させた主体金具
(スパークプラグ)W’が準備された場合を想定する。
プラグホールwの取付雌ねじw0’のねじ切り開始位置
は上記の通り周方向においてまちまちであるから、主体
金具W’の取付雄ねじW0’をプラグホールwの取付雌
ねじw0’に規定トルクにてねじ込んだ場合、主体金具
W’における接地電極X’の接合位置Aは、上記配置選
定位置(例えばプラグホールwの軸線Oを中心とした周
方向における接地電極X’の配置角度範囲a)と所定の
相対位置関係(例えば一致する関係)を常に維持してい
るとは限らない。
【0007】そこで本出願人は、特開平11−1361
3号公報において、シリンダヘッドに形成された取付雌
ねじとねじ切り開始位置が一致し、かつ主体金具の取付
雄ねじと螺合する雌ねじを螺刻した治具(ねじリング)
に、接地電極の接合位置(溶接位置)を示す目印を設
け、この治具に主体金具を螺合させて上記目印に臨むよ
うに接地電極を接合することで、主体金具の先端部にお
いて、取付雄ねじのねじ切り開始位置と接地電極の接合
位置との間に所定の相対位置関係を維持することを提案
した。
【0008】上記公報技術によれば、雌ねじを螺刻した
治具を用いることにより、接地電極を上記配置選定位置
となるように位置決めして、主体金具の先端部の先端面
に接合することができる。しかし、上記公報技術では、
治具に螺刻する雌ねじとプラグホールに形成する取付雌
ねじとの螺刻状態を同一にしなければならず、加工コス
トが高価になる問題がある。すなわち、ねじ切りバイト
等の加工工具をプラグホール及び治具の加工開始位置に
それぞれ正確に位置決めしなければならない。ところ
が、ねじ切り開始位置が軸線方向に僅かにずれても周方
向においてはかなり大きな差となって表れる。例えば、
JIS B8031―1995においてスパークプラグのね
じの呼びがM14Sの場合、ピッチは1.25mmであ
るから、ねじ切り開始位置が軸線方向に約0.3mmず
れただけで、周方向においては約90゜の回転角となっ
て表れる。したがって、ねじ切り開始時の加工工具と治
具又はプラグホールとの間での滑り等の発生を考慮する
と、治具に螺刻する雌ねじのねじ切り開始位置をプラグ
ホールの取付雌ねじのねじ切り開始位置と合致させるこ
とは、かなりの加工精度を要することになる。
【0009】そこで本発明の課題は、ねじ加工精度を要
することなく一対の雄ねじ治具と雌ねじ治具とを作成で
き、スパークプラグの主体金具に形成される取付雄ねじ
をプラグホールの取付雌ねじに規定トルクにてねじ込ん
で固定するとき、これら各ねじ治具を用いることによっ
て、プラグホールの軸線を中心とした周方向において最
適な点火性能を発揮できる位置(すなわち配置選定位
置)に、スパークプラグの主体金具における接地電極の
接合位置又は接合予定位置を容易に位置決めすることの
できるスパークプラグ製造用雌ねじ治具、スパークプラ
グ製造用複製雌ねじ治具及びスパークプラグの製造方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】スパーク
プラグの製造方法に係る本発明の第一の構成は、先端側
にプラグ座面を備えるガスシール部と、このガスシール
部のプラグ座面より先端側に配置され、かつシリンダヘ
ッドのプラグホールに形成された取付雌ねじと螺合する
ための取付雄ねじが外周に形成された先端部とを有する
スパークプラグの筒状の主体金具を形成し、さらに、互
いに螺合しあい、かつ一定の回転角度位置関係を有する
周方向原点が各々表示された一対の雄ねじ治具と雌ねじ
治具とを利用したスパークプラグの製造方法であって、
上記の課題を解決するために、以下のように構成したこ
とを特徴とする。
【0011】すなわち、前記雄ねじ治具を前記プラグホ
ールに螺合して、該雄ねじ治具の前記周方向原点に基づ
き、前記取付雌ねじのねじ切り位相角度範囲を特定する
一方、前記雌ねじ治具を前記主体金具の前記先端部に螺
合して、該雌ねじ治具の前記周方向原点に基づき、前記
先端部の先端面に接合される接地電極となるべき接地電
極材の接合位置又は接合予定位置を、前記ねじ切り位相
角度範囲に対応して定めることにより、前記主体金具を
前記プラグホールに規定トルクにて螺合したときに、該
主体金具における接地電極接合位置が、該プラグホール
の軸線を中心とした周方向の所定位置に配置されるよう
にしたことを特徴とする。
【0012】このように、雄ねじ治具と雌ねじ治具とに
は、螺合が完了した状態にて一定の回転角度位置関係を
有する周方向原点が各々表示されているので、雄ねじ治
具のねじ切り開始位置、雌ねじ治具のねじ切り開始位置
及び両周方向原点の4者の相互間にはそれぞれ一定の回
転角度位置関係が存在することになる。そして、雄ねじ
治具を取付雌ねじが形成されたプラグホールに螺合する
と、プラグホールの軸線を中心とした周方向においてエ
ンジンが最適な点火性能を発揮できる接地電極の位置
(すなわち配置選定位置)と、雄ねじ治具の周方向原点
との間にねじ切り位相角度範囲が特定される。このと
き、雄ねじ治具とプラグホールとが螺合完了状態にある
ことから、雄ねじ治具の周方向原点は取付雌ねじのねじ
切り開始位置と所定の回転角度位置関係を有することに
なる。その結果、上記ねじ切り位相角度範囲の特定によ
り、プラグホールの取付雌ねじのねじ切り開始位置に対
する接地電極の配置選定位置(の角度範囲)が特定され
ることになる。
【0013】次に、雌ねじ治具を主体金具の先端部に螺
合すると、雌ねじ治具の周方向原点を基準として、上記
雄ねじ治具を用いて既に特定されているねじ切り位相角
度範囲に対応した位置に、主体金具の先端部の先端面に
接合される接地電極材の接合位置又は接合予定位置が定
められる。このとき、雌ねじ治具と主体金具の取付雄ね
じとが螺合完了状態にあることから、雌ねじ治具の周方
向原点は取付雄ねじのねじ切り開始位置と所定の回転角
度位置関係を有することになる。したがって、上記のよ
うにして雌ねじ治具の周方向原点に基づき既に特定され
ているねじ切り位相角度範囲に対応して接地電極材の接
合位置又は接合予定位置が定められることにより、主体
金具の先端部外周に形成された取付雄ねじのねじ切り開
始位置に対する接地電極材の接合位置又は接合予定位置
(の角度範囲)も定められることになる。
【0014】これにより、スパークプラグ(主体金具)
をプラグホールに規定トルクにてねじ込み固定したと
き、主体金具における接地電極接合位置を、プラグホー
ルの軸線を中心とした周方向の所定位置すなわち混合気
の燃焼阻害が発生しにくい位置に配置することができ
る。つまり、一定の回転角度位置関係を有する周方向原
点を各々表示した互いに螺合しあう雄ねじ治具と雌ねじ
治具とを利用することで、最適な点火性能を発揮する位
置に接地電極が配置されるスパークプラグを容易に製造
することができる。また、各ねじ治具の作成に当たって
は、主体金具の取付雄ねじもしくはプラグホールの取付
雌ねじの各寸法に対応して形成すればよく、ねじ加工開
始位置の調整といった格別の加工精度を要求されること
もない。これらによって、製造コストの大幅な上昇を招
来することもない。
【0015】そして、周方向原点が、雄ねじ治具と雌ね
じ治具との螺合が完了したとき、これらの周方向におい
て一致するように設定すれば、2つの周方向原点間で角
度換算する煩わしさがなく、雄ねじ治具と雌ねじ治具と
のねじ切り開始位置を一致させた状態にて周方向原点を
表示できることになる。そして、このような周方向原点
を、雄ねじ治具と雌ねじ治具との螺合が手締めにて完了
した状態を基準に決めてあると、これらねじ治具同士ひ
いてはねじ治具と取付ねじとの締め付け等にトルクレン
チ等の工具を使用せずに済む。したがって、スパークプ
ラグの生産能率向上に寄与するとともに、ガスケットを
用いないでプラグホールに螺合されるコニカルシートタ
イプのスパークプラグの場合にも、本発明は適用でき
る。
【0016】既に述べたように、ねじ切り位相角度範囲
は、プラグホールの軸線を中心とした周方向においてエ
ンジンが最適な点火性能を発揮できる接地電極(接地電
極材)の配置位置と、雄ねじ治具の周方向原点との間の
位相角度範囲と言い表すことができる。また、ねじ切り
位相角度範囲は、上記した接地電極の(接地電極材)の
配置位置と、プラグホールの取付雌ねじのねじ切り開始
位置との間の位相角度範囲を間接的に表わしているとも
言える。このねじ切り位相角度範囲が所定の角度範囲を
有して設定されることにより、スパークプラグの締め付
けトルクやガスケットの潰れ代のばらつき等に対する許
容幅を設けることができ、この角度範囲は適宜の幅で設
定される。ただし、これらのばらつき等が一定量以下に
抑えられる場合には、ねじ切り位相角度範囲は特定の位
相角度すなわち一点に集約してもよい。
【0017】さらに、上記のようにして、雄ねじ治具の
周方向原点に基づき、プラグホールに形成された取付雌
ねじのねじ切り位相角度範囲が特定されることによっ
て、雄ねじ治具には、周方向原点を基準とする1又は複
数のねじ切り位相角度範囲を設定表示することができ
る。ねじ切り位相角度範囲を周方向に1又は複数設定表
示した雄ねじ治具を、雌ねじ治具とともに用い、上記の
手順を踏むことによって、ねじ切り開始位置の異なるプ
ラグホールに対してもねじ切り位相角度範囲の特定がし
やすくなり、最適な点火性能を発揮できる位置に接地電
極が配置されることになるスパークプラグを効率よく製
造することができる。なお、雄ねじ治具に設定表示する
ねじ切り位相角度範囲の数や角度範囲は適宜設定(特
定)することができる。
【0018】また、雌ねじ治具の周方向原点に基づき、
主体金具における接地電極材の接合位置又は接合予定位
置を定めるにあたり、雌ねじ治具には、周方向原点を基
準とする1又は複数の接合位相角度範囲をねじ切り位相
角度範囲に対応する形で設定表示することができる。そ
して、雄ねじ治具と、周方向原点を基準とする1又は複
数の接合位相角度範囲を設定表示した雌ねじ治具とを用
い、雄ねじ治具により特定されたねじ切り位相角度範囲
に対応する、雌ねじ治具における接合位相角度範囲を特
定して、その特定された接合位相角度範囲となるように
主体金具における接合位置又は接合予定位置を定めるこ
とができる。これによって、ねじ切り開始位置の異なる
主体金具に対しても接地電極材の接合位置又は接合予定
位置の決定がしやすくなり、最適な点火性能を発揮でき
る位置に接地電極が配置されることになるスパークプラ
グを効率よく製造することができる。なお、接合位相角
度範囲の数は適宜設定することができ、さらに、ねじ切
り位相角度範囲と同様に適宜幅の角度範囲を設けてもよ
い。
【0019】ところで、主体金具の先端部の先端面に対
する接地電極材の接合後において、接地電極材の接合位
置により主体金具又はスパークプラグを選別するために
上記雌ねじ治具を用いてもよい。これにより、例えば主
体金具に対する接地電極材の接合予定位置を決定したの
と同様に、雌ねじ治具と主体金具又はスパークプラグと
を螺合して、主体金具に対する接地電極材の接合位置
が、雌ねじ治具に対して、プラグホールに形成された取
付雌ねじのねじ切り位相角度範囲に対応する形で設定表
示された接地電極材の接合位相角度範囲のいずれにあた
るかを選別することができる。なお、選別には、複数の
接合位相に分類すること、検査により特定の接合位相に
属するか否か判別すること等が含まれる。
【0020】次に、スパークプラグの製造方法に係る本
発明の第二の構成は、上記の課題を解決するために、第
一の構成に係るスパークプラグの製造方法であって、一
対の前記雄ねじ治具と前記雌ねじ治具とは別に、該雌ね
じ治具と螺合し、その雌ねじ治具の前記周方向原点を一
定の回転角度位置関係を有する形で転写した複製雄ねじ
治具を備えるとともに、前記プラグホールに形成された
前記取付雌ねじの前記ねじ切り位相角度範囲を特定する
際に、前記雄ねじ治具に代えて、前記複製雄ねじ治具を
用いることを特徴とする。
【0021】本発明の第二の構成では、取付雌ねじのね
じ切り位相角度範囲を特定する際に、雄ねじ治具に代え
て、周方向原点を有する雌ねじ治具と螺合し、その雌ね
じ治具の周方向原点を一定の回転角度位置関係を有する
形で転写した複製雄ねじ治具を用いるようにしている。
複製雄ねじ治具は、雌ねじ治具から複数個作成し、複数
のスパークプラグ製造ラインで同時にスパークプラグを
製造するに際して、各製造ラインに備えておけるので、
エンジン型式やプラグホールの変更に対してねじ切り位
相角度範囲を周方向原点に基づいて直ちに特定し直すこ
とができ、生産能率の低下を抑制することができる。ま
た、雄ねじ治具がプラグホールとの螺合を繰り返すこと
がなくなるので、雄ねじ治具のねじ形成部分に摩耗やガ
タを生じるおそれも回避できる。しかも、ねじ加工精度
を要することなく複製雄ねじ治具を作成でき、一定の回
転角度位置関係を有する周方向原点が各々表示される複
製雄ねじ治具と雌ねじ治具とを用いることによって、最
適な点火性能を発揮できる位置に接地電極が配置される
ことになるスパークプラグを容易に製造することができ
る。
【0022】さらに、スパークプラグの製造方法に係る
本発明の第三の構成は、上記の課題を解決するために、
第一又は第二の構成に係るスパークプラグの製造方法で
あって、一対の前記雄ねじ治具と前記雌ねじ治具とは別
に、該雄ねじ治具と螺合し、その雄ねじ治具の前記周方
向原点を一定の回転角度位置関係を有する形で転写した
複製雌ねじ治具を備えるとともに、前記主体金具におけ
る前記接地電極材の前記接合位置又は接合予定位置を定
める際に、前記雌ねじ治具に代えて、前記複製雌ねじ治
具を用いることを特徴とする。
【0023】本発明の第三の構成では、接地電極材の接
合位置又は接合予定位置を定める際に、雌ねじ治具に代
えて、周方向原点を有する雄ねじ治具と螺合し、その雄
ねじ治具の周方向原点を一定の回転角度位置関係を有す
る形で転写した複製雌ねじ治具を用いるようにしてい
る。複製雌ねじ治具は、雄ねじ治具から複数個作成し、
複数のスパークプラグ製造ラインで同時にスパークプラ
グを製造するに際して、各製造ラインに備えておけるの
で、エンジン型式やプラグホールの変更に対しては勿
論、接地電極の配置選定位置の変更に対しても、接合予
定位置を、周方向原点に基づき直ちに定め直すことがで
き、生産能率の低下を抑制することができる。また、雌
ねじ治具が主体金具の取付雄ねじとの螺合を繰り返すこ
とがなくなるので、雌ねじ治具のねじ形成部分に摩耗や
ガタを生じるおそれも回避できる。しかも、ねじ加工精
度を要することなく複製雌ねじ治具を作成でき、一定の
回転角度位置関係を有する周方向原点が各々表示される
雄ねじ治具と複製雌ねじ治具とを用いることによって、
最適な点火性能を発揮できる位置に接地電極が配置され
ることになるスパークプラグを容易に製造することがで
きる。
【0024】そして、そのようにして雄ねじ治具から複
製雌ねじ治具に転写された周方向原点に基づき、主体金
具における接地電極材の接合位置又は接合予定位置を定
めるにあたり、周方向原点を基準とする1又は複数の接
合位相角度範囲がねじ切り位相角度範囲に対応する形で
設定表示され複製雌ねじ治具を用いて、接合位相角度範
囲に基づいて接地電極材の接合位置又は接合予定位置を
定めることができる。この場合、1個の複製雌ねじ治具
には、複数特定されるねじ切り位相角度範囲のうちのい
ずれか1つもしくは複数に対応させて接地電極材の接合
位相角度範囲を設定表示してもよい。したがって、この
ような複製雌ねじ治具を、プラグホールに形成された取
付雌ねじのねじ切り位相角度範囲に対応して設定表示さ
れた接合位相角度範囲に基づき接地電極材の接合予定位
置を位置決めしたり、設定表示された接合位相角度範囲
に対応させて接地電極材が接合された主体金具又はスパ
ークプラグを選別分離したりするための専用治具として
使用すれば、これらの位置決め・選別等の作業が能率よ
く行え、作業ミス(接合ミス、選別ミス等)の発生を減
少させ歩留まり向上にも効果がある。
【0025】さて、本発明に係るスパークプラグ製造用
雌ねじ治具は、上記の課題を解決するために、雄ねじ治
具と螺合することにより、一定の回転角度位置関係を有
する周方向原点が各々表示された一対のねじユニットを
構成するとともに、この周方向原点に基づき、スパーク
プラグの主体金具に接合され接地電極となるべき接地電
極材の接合位置又は接合予定位置が、接合位相角度範囲
として1又は複数設定表示され、前記主体金具に形成さ
れた取付雄ねじと螺合したとき、前記接合位相角度範囲
に対応させて前記接地電極材を前記主体金具における前
記接合位置又は接合予定位置に位置合わせするために用
いられることを特徴とする。
【0026】このように、本発明のスパークプラグ製造
用雌ねじ治具は、雄ねじ治具と螺合して一対のねじユニ
ットの一方を構成し、一定の回転角度位置関係を有する
周方向原点を表示するだけでスパークプラグ製造用の治
具として使用できるので、雌ねじ治具の作成に当たり格
別の加工精度を要求されることがない。そして、この雌
ねじ治具は、この周方向原点に基づき、スパークプラグ
の主体金具に接合され接地電極となるべき接地電極材の
接合位置又は接合予定位置が、接合位相角度範囲として
1又は複数設定表示されるので、主体金具の取付雄ねじ
と螺合して、接地電極材の接合予定位置を接合位相角度
範囲へ位置合わせする作業が容易に行える。さらに、こ
の位置合わせの後、接地電極材を主体金具の先端部の先
端面において接合予定位置に接合したり、主体金具の先
端部の先端面における接地電極材の接合位相を選別(分
類、判別、確認等)したりする操作がスムーズに行え、
スパークプラグの生産能率を低下させずに済む。
【0027】さらに、本発明に係るスパークプラグ製造
用複製雌ねじ治具は、上記の課題を解決するために、互
いに螺合しあい、かつ一定の回転角度位置関係を有する
周方向原点が各々表示された一対の雄ねじ治具と雌ねじ
治具とのうち、該雄ねじ治具と螺合し、その雄ねじ治具
の前記周方向原点を一定の回転角度位置関係を有する形
で転写表示するとともに、この転写された周方向原点に
基づき、スパークプラグの主体金具に接合され接地電極
となるべき接地電極材の接合位置又は接合予定位置が、
接合位相角度範囲として1又は複数設定表示され、前記
主体金具に形成された取付雄ねじと螺合したとき、前記
接合位相角度範囲に対応させて前記接地電極材を前記主
体金具における前記接合位置又は接合予定位置に位置合
わせするために用いられることを特徴とする。
【0028】このように、本発明のスパークプラグ製造
用複製雌ねじ治具は、一対の雄ねじ治具と雌ねじ治具と
のうち雄ねじ治具と螺合して、この雄ねじ治具の周方向
原点を転写表示するだけでスパークプラグ製造用の治具
として使用できるので、複製雌ねじ治具の作成に当たり
格別の加工精度を要求されることがない。そして、この
複製雌ねじ治具は、この転写された周方向原点に基づ
き、スパークプラグの主体金具に接合され接地電極とな
るべき接地電極材の接合位置又は接合予定位置が、接合
位相角度範囲として1又は複数設定表示されるので、主
体金具の取付雄ねじと螺合して、接地電極材の接合予定
位置を接合位相角度範囲へ位置合わせする作業が容易に
行える。さらに、この位置合わせの後、接地電極材を主
体金具の先端部の先端面において接合予定位置に接合し
たり、主体金具の先端部の先端面における接地電極材の
接合位相を選別(分類、判別、確認等)したりする操作
がスムーズに行え、スパークプラグの生産能率を低下さ
せずに済む。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
示す実施例を参照して説明する。本実施例で主眼とする
ところは、主体金具の先端部の先端面において接地電極
材を接合するにあたり、プラグホールの軸線を中心とし
た周方向において、エンジン性能を最大限に発揮できる
接地電極の位置(配置選定位置)を選定し、その配置選
定位置に対応する主体金具の先端部の先端面に接地電極
材を位置合わせすることであり、そのために採るべき具
体的手段の一例を図1〜図8に工程順に示している。
【0030】図1はスパークプラグの製造工程、特に主
体金具のガスシール部のプラグ座面より先端側に形成さ
れた先端部の先端面に対する接地電極材の位置合わせ工
程で用いるマスターねじユニットの一実施例をその周方
向原点表示工程とともに示す。マスターねじユニット1
(ねじユニット)は、互いに独立して形成された一対の
マスター雄ねじ治具3(雄ねじ治具)とマスター雌ねじ
治具5(雌ねじ治具)とからなる。このうちマスター雄
ねじ治具3の本体部3aの外周には基準雄ねじ3bが形
成され、マスター雌ねじ治具5の貫通孔5aの内面に形
成された基準雌ねじ5bと螺合する。基準雄ねじ3bと
基準雌ねじ5bとは、スパークプラグ200の主体金具
201(図11参照)となるべき主体金具101外周に
形成される取付雄ねじ101b(図5・図6参照)と同
様に、JIS B8031―1995で規定されるスパーク
プラグ用のねじ(例えば、ねじの呼びM14S、ピッチ
1.25mm)で構成されている。なお、マスター雄ね
じ治具3のつまみ部3c外周面とマスター雌ねじ治具5
の外周面とには、それぞれ回転時の滑り止め用のローレ
ット3d,5cが設けてある。
【0031】そして、図1(a)のように組み付けられ
たマスター雄ねじ治具3の本体部3aの先端面(図中下
方)とマスター雌ねじ治具5の先端面(図中下方)と
に、一定の回転角度位置関係を有する周方向原点O1,
O2を各々けがき表示する。この実施例では、マスター
雄ねじ治具3の周方向原点O1とマスター雌ねじ治具5
の周方向原点O2とは、マスター雄ねじ治具3(の基準
雄ねじ3b)とマスター雌ねじ治具5(の基準雌ねじ5
b)との螺合が完了した状態で、これらの周方向におい
て一致するように、言い換えればマスター雄ねじ治具3
とマスター雌ねじ治具5とが周方向原点を共有するよう
に設定する。このように、雄ねじ治具3と雌ねじ治具5
とには、螺合が完了した状態にて一定の回転角度位置関
係を有する周方向原点O1,O2が各々表示されているの
で、雄ねじ治具3のねじ切り開始位置、雌ねじ治具5の
ねじ切り開始位置及び両周方向原点O1,O2の4者の相
互間にはそれぞれ一定の回転角度位置関係が存在するこ
とになる。
【0032】また、周方向原点O1,O2は、マスター雄
ねじ治具3とマスター雌ねじ治具5とを手締めにて螺合
させた状態を基準に決められる。具体的には、親指・人
差し指・中指の手指3本での締め付けを基準(数値的に
は締付トルク1.96N・mを想定)に周方向原点O
1,O2が設定される。
【0033】ところで、マスター雄ねじ治具3は、エン
ジンのシリンダヘッドSHのプラグホールPHに形成さ
れた取付雌ねじ150のねじ切り位相角度範囲(つま
り、プラグホールPHの軸線Oを中心とした周方向にお
いてエンジンが最適な点火性能を発揮できる接地電極2
04の位置(配置選定位置)と、マスター雄ねじ治具3
の周方向原点O1との間の位相角度範囲を指す;図11
参照)を特定する(図3参照;詳細は後述)ために用い
られる。他方、マスター雌ねじ治具5は、主体金具10
1において接地電極となるべき接地電極材104の接合
位置又は接合予定位置を定める(図6・図8参照;詳細
は後述)ために用いられる。このように、マスター雄ね
じ治具3とマスター雌ねじ治具5とは、プラグホールP
Hの取付雌ねじ150(図3参照)や主体金具101の
先端部101a外周に形成される取付雄ねじ101b
(図5・図6参照)をねじ切りするための工具ではな
く、これらに螺合して上記の作用をなす治具として、本
発明の主要な役割を担っている。
【0034】しかしながら、複数のスパークプラグ製造
ラインで同時にスパークプラグを製造するに際して、一
対(一組)のマスター雄ねじ治具3とマスター雌ねじ治
具5とを用いて本発明を実施する場合には、ねじ切り位
相角度範囲を特定したり、主体金具101における接地
電極材104の接合位置又は接合予定位置を定めたりす
るために、マスター雄ねじ治具3とマスター雌ねじ治具
5とを複数の製造ライン間で使い回しする必要がある。
このため、製造ラインの初期設定や段取り替えに手間取
り、生産能率の低下を招きかねない。また、マスター雄
ねじ治具3がプラグホールPHの取付雌ねじ150と、
マスター雌ねじ治具5が主体金具101の先端部101
a外周に形成される取付雄ねじ101bと、それぞれ螺
合を繰り返す間に、治具のねじ形成部分に摩耗やガタを
生じ初期の精度を保持できなくなるおそれもある。
【0035】このため、本実施例では、マスター雄ねじ
治具3の上記のような治具としての役割を、マスター雌
ねじ治具5と螺合する複製雄ねじ治具50(図3参照)
で代行するようにしている。同様に、マスター雌ねじ治
具5の上記のような治具としての役割を、マスター雄ね
じ治具3と螺合する複製雌ねじ治具30,31(図6〜
図8参照)で代行するようにしている。そして、マスタ
ー雄ねじ治具3とマスター雌ねじ治具5とから、複製雌
ねじ治具30,31や複製雄ねじ治具50が必要により
何個でもまた何度でも作成される。
【0036】そこで、マスターねじ治具3,5(マスタ
ー雄ねじ治具3とマスター雌ねじ治具5とを合わせてこ
のように呼ぶことがある)を用いて複製ねじ治具30,
31,50(複製雌ねじ治具30,31と複製雄ねじ治
具50とを合わせてこのように呼ぶことがある)を作成
する方法と手順について図2〜図4を用いて概説する。
まず図2は、マスター雌ねじ治具5の周方向原点O2を
複製雄ねじ治具50に対して一定の回転角度位置関係を
有する形で転写する工程を示している。複製雄ねじ治具
50の本体部50aの外周に形成された基準雄ねじ50
bは、マスター雌ねじ治具5の基準雌ねじ5bと同様
に、JIS B8031―1995で規定されるスパークプ
ラグ用のねじで構成されている。また、複製雄ねじ治具
50は、マスター雌ねじ治具5と螺合して、マスター雌
ねじ治具5の周方向原点O2を転写した周方向転写原点
O2’を有する。なお、雌ねじ治具50のつまみ部50
cは、ローレット形成部50c1と表示部50c2と拡
径部50c3とを有している。ローレット形成部50c
1は、滑り止めのローレット50dが形成され、本体部
50aと反対側に位置している。表示部50c2は、ロ
ーレット形成部50c1と拡径部50c3とに両端が接
続され、周方向転写原点O2’が表示される。拡径部5
0c3は、本体部50aに一端が接続され、本体部50
aから離れるほど徐々に拡径している。
【0037】図2において、周方向転写原点O2’は次
のようにしてけがき表示される。複製雄ねじ治具50と
マスター雌ねじ治具5とを手締めにて螺合し(図2
(a))、螺合が完了した状態にて、マスター雌ねじ治
具5の先端面に表示された周方向原点O2を、複製雄ね
じ治具50の本体部50aの先端面に一定の回転角度位
置関係を有する形で(本実施例では、互いの周方向にて
一致する形で)転写した後、マスター雌ねじ治具5から
複製雄ねじ治具50を取り外す。周方向転写原点O2’
は、本体部50aの先端面周縁から本体部50aの外周
に沿って上方に見通されて、拡径部50c3の表面にけ
がき表示され、次いで拡径部50c3の周縁から表示部
50c2の外周表面に延長表示される(同(b))。
【0038】次に図3は、プラグホールPHの取付雌ね
じ150上においてねじ切り位相角度範囲αを特定する
工程を示している。図2の工程を経て周方向転写原点O
2’がけがき表示された複製雌ねじ治具50の基準雄ね
じ50bを、シリンダヘッドSHのプラグホールPHに
形成された取付雌ねじ150に手締めにて螺合する(図
3(a))。ここでは、エンジンが最適な点火性能を発
揮できる接地電極の位置(配置選定位置)として、プラ
グホールPHの軸線Oを中心とした周方向において、混
合気流に直交する平面による接地電極の切断面の面積が
最小となる位置(図3(b)又は図11(b)におい
て、主体金具201における接地電極接合位置と混合気
流の流れ方向とのなす角度θが90°となる位置)Aを
選択した場合について考える。
【0039】上記角度位置θが90°となる位置Aと複
製雄ねじ治具50の周方向転写原点O2’との間にねじ
切り位相角度範囲αが特定される。このとき、複製雄ね
じ治具50とプラグホールPHの取付雌ねじ150とが
螺合完了状態にあることから、複製雄ねじ治具50の周
方向転写原点O2’は取付雌ねじ150のねじ切り開始
位置と所定の回転角度位置関係を有している。その結
果、上記ねじ切り位相角度範囲αの特定により、取付雌
ねじ150のねじ切り開始位置に対して接地電極材10
4の配置選定位置がA位置に特定されることになる。そ
して、ねじ切り位相角度範囲αの特定により位置決めさ
れたA位置には、Aを中心とする90°(±45°)の
角度範囲β(範囲A)が設定され、これに引き続いて9
0°毎の角度範囲βが順次設定されて、全周が4つの範
囲A,B,C,Dに区切られる。なお、これらの範囲の
区画数や角度範囲βは適宜変更して設定することができ
る。
【0040】次に図4は、マスター雄ねじ治具3の周方
向原点O1を複製雌ねじ治具30,31に対して一定の
回転角度位置関係を有する形で転写する工程を示してい
る。第一複製雌ねじ治具30及び第二複製雌ねじ治具3
1はそれぞれ、貫通孔30b,31bを有する本体部3
0a,31aと、この貫通孔30b,31bが開口する
両端部において本体部30a,31aから半径方向外側
に膨出形成されたフランジ部30c,31cとから構成
される。また、長手方向(軸線方向)の中央部から一端
側開口に至る間の貫通孔30b,31b内面には、マス
ター雄ねじ治具3と同様に、JIS B8031―1995
で規定されるスパークプラグ用のねじで構成された基準
雌ねじ30d,31dを形成する。このとき本実施例で
は、基準雌ねじ30d,31dは、軸線方向の中央部か
ら一端側開口に至る間の第一貫通孔30b1,31b1
内面にのみ形成される。また、軸線方向の中央部から他
端側開口に至る間の第二貫通孔30b2,31b2の内
径は、基準雌ねじ30d,31dの谷径よりもやや大に
形成され、ここに挿入される主体金具101の先端部1
01aの導入ガイドの役割を有している。なお、30
e,31eは、フランジ部30c,31cの外周面に形
成された滑り止めのローレットである。
【0041】また、第一複製雌ねじ治具30(又は第二
複製雌ねじ治具31)にマスター雄ねじ治具3を手締め
にて螺合し(図4(a))、螺合が完了した状態にてマ
スター雄ねじ治具3の本体部3a先端面に表示された周
方向原点O1が、第一複製雌ねじ治具30(又は第二複
製雌ねじ治具31)の先端面に一定の回転角度位置関係
を有する形で(本実施例では、互いの周方向にて一致す
る形で)転写され、周方向転写原点O1’としてけがき
表示される。
【0042】次に、プラグホールPHの軸線Oを中心と
した周方向における接地電極材104の接合位置又は接
合予定位置の位相角度範囲(以下、接合位相角度範囲と
いう)α0が、第一複製雌ねじ治具30の周方向転写原
点O1’を基準として、上記マスター雄ねじ治具3(複
製雄ねじ治具50)を用いて既に特定されているねじ切
り位相角度範囲α(図3(b)参照))に対応した位置
(範囲)に定められる。ところで、第一複製雌ねじ治具
30の周方向転写原点O1’と複製雄ねじ治具50の周
方向転写原点O2’とは、ともにマスターねじ治具3,
5の周方向原点O1,O2を周方向にて一致する位置に転
写したものである。したがって、第一複製雌ねじ治具3
0の周方向転写原点O1’は、複製雄ねじ治具50の周
方向転写原点O2’とそのねじ切り開始位置とに対して
それぞれ所定の回転角度位置関係を有している。このよ
うにして、接合位相角度範囲α0が定められることによ
り、第一複製雌ねじ治具30と螺合することになる主体
金具101の先端部101a外周に形成される取付雄ね
じ101bのねじ切り開始位置に対して、接地電極材1
04の接合位置又は接合予定位置が定められることにな
る。そこで、第一複製雌ねじ治具30は、主体金具10
1の先端部101aと螺合し、主体金具101の先端部
101aの先端面に接地電極材104を接合する際に、
周方向転写原点O1’に基づき定められる接合位相角度
範囲α0に対応させて接地電極材104の接合予定位置
A0を位置合わせするための治具として、主に用いられ
る(図6参照)。
【0043】そして、接合位相角度範囲α0により位置
決めされた接合予定位置A0には、その位置A0を中心と
する所定角度の角度範囲β0(範囲A0)が、複製雄ねじ
治具50の場合(図3(b)参照)に倣って設定され
る。これに引き続いて、接合位相角度範囲α0が接合予
定位置A0から90°ずつずれた接合予定位置B0,C
0,D0が位置決めされ、それらの接合予定位置B0,C
0,D0を中心とする所定角度の角度範囲β0(範囲B0,
C0,D0)が順次設定される。なお、これらの範囲の区
画数や角度範囲β0は適宜変更して設定することができ
る。
【0044】ところで、第一複製雌ねじ治具30の接合
位相角度範囲α0は、複製雄ねじ治具50で設定された
ねじ切り位相角度範囲αに一致する形で対応表示される
のが望ましい。しかし、実際にはねじ切りの加工誤差や
ガスケットの潰れ誤差等により、第一複製雌ねじ治具3
0の基準雌ねじ30dと主体金具101の取付雄ねじ1
01bとのねじ切り開始位置の螺合状態(図6参照)
が、複製雄ねじ治具50の基準雄ねじ50bとプラグホ
ールPHの取付雌ねじ150とのねじ切り開始位置の螺
合状態(図3参照)と一致しない場合がある。かかる場
合には、接合位相角度範囲α0はねじ切り位相角度範囲
αに一致しないことがある。それより、第一複製雌ねじ
治具30は接地電極材104の接合予定位置A0,B0,
C0,D0を定めるための治具として用いられるので、図
4(b)に示すように第一複製雌ねじ治具30の上記角
度範囲β0は、複製雄ねじ治具50の角度範囲β(90
°に設定)よりも小さい角度範囲(例えば45°)に設
定するのが望ましい。これによって、抵抗溶接等によっ
て接地電極材104を主体金具101の先端部101a
の先端面に対して接合する際に、その狙い位置をできる
だけ絞ることによって正確を期すことができる。
【0045】一方、第二複製雌ねじ治具31は、ガスケ
ット101dを主体金具101のガスシール部101c
のプラグ座面101c1と自身のシール面31c1とで
挟み付けつつ主体金具101の先端部101aと螺合
し、主体金具101における接地電極材104の接合後
の接合位置を確認する際に、周方向転写原点O1’に基
づき定められる接合位相角度範囲α1すなわち接合位置
A1に対応させて接地電極材104の上記接合位置を位
置合わせするための治具として、主に用いられる(図8
参照)。このため、図4(c)に示すように、第二複製
雌ねじ治具31における接地電極材104の接合位相角
度範囲α1は、主体金具201のガスシール部201c
のプラグ座面SとシリンダヘッドPHのシール面Rとで
挟持され規定トルクで締め付けられた状態のガスケット
G(図11参照)に関して、締め付け後の厚みと締め付
けに伴う潰れ代とを含んで設定表示される。第二複製雌
ねじ治具31では、ガスケットを用いてより実際に近い
締め付け状態で、接地電極材104の接合位置A1,B
1,C1,D1に対する上記位置合わせができるので、接
地電極材104の接合位置の確認に適している。具体的
には、ガスケットGの締め付け後の厚みと締め付けに伴
う潰れ代とをねじピッチで除して回転角に換算し、第一
複製雌ねじ治具30における接合位相角度範囲α0の位
置A0から、上記回転角分だけ時計方向に進んだ位置A1
として設定表示される。
【0046】そして、複製雄ねじ治具50におけるねじ
切り位相角度範囲αの場合と同様に、位置A1を中心と
する90°(±45°)の角度範囲β1(範囲A1)が設
定され、これに引き続いて90°毎の角度範囲β1が順
次設定されて、全周が4つの範囲A1,B1,C1,D1に
区切られる。なお、これらの範囲の区画数や角度範囲β
1も適宜変更できる。
【0047】さて、複製雌ねじ治具30,31を主体金
具101の先端部101aに螺合して、主体金具101
における接地電極材104の接合位置又は接合予定位置
を、複製雌ねじ治具30,31の周方向転写原点O1’
に基づいてねじ切り位相角度範囲αに対応して定める方
法と手順について、図5〜図8を用いて説明する。図5
に、主体金具101に取付雄ねじ101bを加工する工
程を示す。主体金具101に形成されたガスシール部1
01cのプラグ座面101c1より先端側に形成された
先端部101aの外周にねじ切り加工を施し、取付雄ね
じ101bを形成する。ねじ切り加工は、図示のような
ねじ転造ダイスRDによる転造加工の他、ねじ切りバイ
トやねじ切りダイスを用いたねじ加工等、既知の手段を
採用できる。
【0048】次に図6は、第一複製雌ねじ治具30を主
体金具101の先端部101aに手締めにて螺合して、
主体金具101の先端部101aの先端面に対する接地
電極材104の接合予定位置を定める工程を示す。第一
複製雌ねじ治具30を主体金具101の先端部101a
に螺合すると、接地電極材104の接合予定位置(例え
ばA0)が、第一複製雌ねじ治具30の周方向転写原点
O1’を基準として、上述のマスター雄ねじ治具3(複
製雄ねじ治具50)を用いて既に特定されているねじ切
り位相角度範囲(例えばα)に対応した形の接合位相角
度範囲(例えばα0)として定められる。既に述べたよ
うに、第一複製雌ねじ治具30と主体金具101の先端
部101aとが螺合完了状態にあることから、第一複製
雌ねじ治具30の周方向転写原点O1’は取付雄ねじ1
01bのねじ切り開始位置と所定の回転角度位置関係を
有している。したがって、接合位相角度範囲によって第
一複製雌ねじ治具30の周方向転写原点O1’に対する
接地電極材104の接合予定位置が定められることによ
り、取付雄ねじ101bのねじ切り開始位置に対する接
地電極材104の接合予定位置も定められることにな
る。
【0049】続いて図7は、主体金具101の先端部1
01aの先端面に接地電極材104を接合する工程を示
し、接地電極材104は前の工程で定められた接合予定
位置(例えば位置A0)に対応する、主体金具101の
先端部101aの先端面に、抵抗溶接等既知の手段によ
って接合される。なお、接地電極材104の接合にあた
っては、接合予定位置(例えば位置A0)を中心とする
所定角度範囲(例えばβ0)に実施すればよい。また、
接合予定位置を主体金具101の先端部101aの先端
面に転写した後、第一複製雌ねじ治具30を主体金具1
01から取り外して接地電極材104を接合してもよい
が、図示のように第一複製雌ねじ治具30は主体金具1
01との螺合状態のままで、接地電極材104を接合し
てもよい。なお、接地電極材104は中心電極側へ折り
曲げられた接地電極の最終形態(図11参照)ではな
く、折り曲げ前の直棒状にて主体金具101の先端部1
01aの先端面に接合される。
【0050】図7において、主体金具101の先端部1
01aの先端面に接地電極材104を接合するにあた
り、ガスケットGの規定トルクでの締め付け後の厚みと
締め付けに伴う潰れ代とを考慮して第一複製雌ねじ治具
30を用いることもできる。この場合には、規定トルク
での締め付け後の厚みと締め付けに伴う潰れ代とをねじ
ピッチで除して回転角に換算し、ガスケットGがないと
きの第一複製雌ねじ治具30における接合位相角度範囲
(例えばα0)の位置(例えばA0)から、上記回転角分
だけ時計方向に進んだ位置(例えばD0)において、接
地電極材104を主体金具101の先端部101aの先
端面に接合すればよい。
【0051】そして図8は、接地電極材104の検査工
程を示す。主体金具101のガスシール部101cのプ
ラグ座面101c1と第二複製雌ねじ治具31のフラン
ジ部31cのシール面31c1との間にガスケット10
1dを挟み付けつつ、第二複製雌ねじ治具31に主体金
具101の先端部101aを手締めにて螺合する。そし
て、接地電極材104が、前の工程で接合が予定された
接合位置(例えば位置A1)もしくは接合位置を中心と
する所定角度範囲(例えば範囲A1)内に正しく位置す
るか否かを確認・判別する。そして合格品には、接地電
極材104の接合側とは軸方向反対側に該当する主体金
具101の後端部に、上記接合位置に対応するマーキン
グ101eが施される。そして、以上の説明による手順
(工程)を経ることで、スパークプラグ200(主体金
具201)をプラグホールPHに規定トルクにて取り付
ける時に、主体金具201における接地電極204の接
合位置204aが配置選定位置(すなわち混合気の燃焼
阻害が発生しにくい位置)に配置されることになる。ま
た、接地電極204が燃焼室Kの内部にあっても、マー
キング101eにより外部から接地電極204の接合位
置204aが確認できる(図11参照)。
【0052】なお、図8に示す接地電極材104の検査
工程は、図7に示す接地電極材104の接合工程からス
パークプラグ200(図11参照)として完成するまで
のいずれかの工程間で行うことができる。また、図6の
工程で定められる接地電極材104の接合予定位置が、
実際に混合気の燃焼室阻害を発生しにくい位置に定めら
れていることが試行等によって実証されれば、図8に示
す検査工程は、生産サイクルの最初からあるいはその途
中から省略することができる。
【0053】次に、第一複製雌ねじ治具30(図4参
照)の変更例を図9に示す。この変更例では、複数(こ
こでは4個)のねじ切り位相角度範囲α(図3参照)の
いずれかに対応する形で、接合予定位置A0,B0,C
0,D0が設定表示された、複数(ここでは4個)の第一
複製雌ねじ治具300,301,302,303(複製
雌ねじ治具)を作成する。すなわち、図4の実施例で
は、周方向原点O1が表示されたマスター雄ねじ治具3
を利用することで、1個の第一複製雌ねじ治具30に、
周方向転写原点O1’を転写し、かつ4個のねじ切り位
相角度範囲αのすべてに対応する形で、接合予定位置A
0,B0,C0,D0を設定表示していた。これに対して、
図9の実施例では、周方向原点O1が表示されたマスタ
ー雄ねじ治具3を利用することで、例えばA位置用第一
複製雌ねじ治具300に、周方向転写原点O1’を転写
し、かつ4個のねじ切り位相角度範囲αのうちの1個に
対応する形で、1個の接合予定位置A0(及び位置A0を
中心とする所定の角度範囲(範囲A0))のみを設定表
示する。そして、同様にB位置用第一複製雌ねじ治具3
01には接合予定位置B0(及び位置B0を中心とする所
定の角度範囲(範囲B0))のみを、C位置用第一複製
雌ねじ治具302には接合予定位置C0(及び位置C0を
中心とする所定の角度範囲(範囲C0))のみを、D位
置用第一複製雌ねじ治具303には接合予定位置D0
(及び位置D0を中心とする所定の角度範囲(範囲D
0))のみを、それぞれ設定表示する。
【0054】各々の第一複製雌ねじ治具300,30
1,302,303のフランジ部300c,301c,
302c,303c外周面の一部には、その接合予定位
置A0,B0,C0,D0のいずれかをそれぞれ平面状の表
示部300f,301f,302f,303fに表示し
ている。このような第一複製雌ねじ治具300,30
1,302,303は、設定表示された接合予定位置A
0,B0,C0,D0に接地電極材104を位置決めした
り、設定表示された接合予定位置A0,B0,C0,D0に
接地電極材104が接合された主体金具101又はスパ
ークプラグ200を選別分離したりするための専用治具
化を図り、位置決め・選別等の作業の効率化を図ったも
のである。なお、図9において、図4と共通する部分に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0055】さらに図10には、図5〜図8のスパーク
プラグ製造工程の変更例を示し、図1〜図4(ただし、
図9も含む)の工程に引き続いて実施することができ
る。この変更例では、主体金具101の先端部101a
に取付雄ねじ101bを加工する前に、主体金具101
の先端部101aの先端面に接地電極材104を接合す
ることが最大の相違点である。なお、図10において、
図5〜図8と共通する部分には同一符号を付して説明を
省略する。
【0056】図10(a)は、主体金具101の先端部
101aの先端面に接地電極材104を接合する工程を
示す。ここでは、主体金具101の先端部101a外周
にはねじ切りがなされていないので、雌ねじ治具5,複
製雌ねじ治具30,31,300〜303等を使用し
て、主体金具101における接地電極材104の接合予
定位置を定めることができない。したがって、この場合
には、主体金具101の先端部101aの先端面におい
て、任意の位置で接地電極材104を抵抗溶接等により
接合する。
【0057】図10(b)は、接地電極材104が接合
された主体金具101の先端部101aに取付雄ねじ1
01bを加工する工程を示す。接地電極材104の接合
位置とねじ切り開始位置との間に一定の関係を持たせた
状態で、主体金具101の先端部101a外周にねじ切
りを行う方法として、例えばポジショニング転造法等が
知られているが、ねじ切り開始位置を一定位置に制御す
ることが困難なため、広く一般に普及・実用化されるに
は至っていない。そこで、ここでは、主体金具101の
先端部101a外周に、ねじ転造ダイスRDによる転造
加工、ねじ切りバイトやねじ切りダイスを用いたねじ加
工等、既知の手段によってねじ切り加工を施し、取付雄
ねじ101bを形成する。
【0058】図10(c)は接地電極材104の接合位
置についての分類工程を示す。図8の場合と同様に、図
4に示す第二複製雌ねじ治具31を用いて、主体金具1
01のガスシール部101cのプラグ座面101c1と
第二複製雌ねじ治具31の上端シール面31c1との間
にガスケット101dを挟み付けつつ、第二複製雌ねじ
治具31に主体金具101の先端部101aを手締めに
て螺合する。ただし、この実施例では、接地電極材10
4の接合位置が、第二複製雌ねじ治具31に設定表示さ
れた接合位置の4つの範囲A1,B1,C1,D1のいずれ
に属するかを選別・分類する。そして各々の主体金具1
01には、接地電極材104の接合側とは軸方向反対側
に該当する後端部に、上記接合位置に対応するマーキン
グ101eが施される。そして、以上の説明による手順
(工程)を経て選別・分類されたスパークプラグ群の中
から、プラグホールPHの軸線Oを中心とした周方向に
おける配置選定位置(例えば、図13のA,B,C,D
のいずれかの位置)に、主体金具201における接地電
極204の接合位置204aが位置するスパークプラグ
201を選択して、プラグホールPHに規定トルクにて
取り付ける。これによって、主体金具201における接
地電極204の接合位置204aが配置選定位置(すな
わち混合気の燃焼阻害が発生しにくい位置)に配置され
ることになる。
【0059】図3の取付雌ねじ150のねじ切り位相角
度範囲αを特定する工程において、複製雄ねじ治具50
の代わりにマスター雄ねじ治具3を用いることができ
る。同様に、図6〜図8,図10(c)の各工程におい
て、複製雌ねじ治具30,31,300〜303の代わ
りにマスター雌ねじ治具5を用いることができる。ま
た、先端部101aに取付雄ねじ101bがねじ切り加
工された主体金具101(図5参照)を、図1のマスタ
ー雄ねじ治具3として用いてもよい。同様に、このよう
な主体金具101を図2及び図3の複製雄ねじ治具50
として用いてもよい。
【0060】なお、図6で示された接地電極材の接合予
定位置を定める工程において、第一複製雌ねじ治具30
の代わりに第二複製雌ねじ治具31を用いることもでき
る。さらに、主体金具101の先端部101aに形成さ
れる取付雄ねじ101bについて、種々のねじピッチ及
び外径のものに適用されるのは勿論、ねじ部長さについ
ても実施例に限定されない。したがって、図6及び図7
においても図8と同様に主体金具101の先端部101
a先端面が第一複製雌ねじ治具30の先端面より内側
(図では上方)に入り込んでいてもよく、また逆に第一
複製雌ねじ治具30の先端面よりも突出していてもかま
わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられるマスターねじユニットの一
実施例を、その周方向原点表示工程とともに表わした正
面図及び底面図。
【図2】マスター雌ねじ治具の周方向原点を複製雄ねじ
治具に転写する工程を示す正面図及び底面図。
【図3】プラグホールの取付雌ねじのねじ切り位相角度
範囲を特定する工程を示す正面図及び底面図。
【図4】マスター雄ねじ治具の周方向原点を複製雌ねじ
治具に転写する工程を示す正面図及び底面図。
【図5】主体金具に取付雄ねじを加工する工程を模式的
に示す正面図。
【図6】接地電極材の接合予定位置を定める工程を示す
正面半断面図及び底面図。
【図7】主体金具の先端部の先端面に接地電極材を接合
する工程を示す正面半断面図及び底面図。
【図8】接地電極材の検査工程を示す正面半断面図及び
底面図。
【図9】図4における第一複製雌ねじ治具の変更例を示
す説明図。
【図10】図5ないし図8のスパークプラグ製造工程の
変更例を示す説明図であり、(a)は主体金具の先端部
の先端面に接地電極材を接合する工程を示す正面図、
(b)は接地電極材が接合された主体金具の先端部に取
付雄ねじを加工する工程を模式的に示す正面図、(c)
は接地電極材の接合位置についての分類工程を示す正面
半断面図及び底面図。
【図11】スパークプラグのシリンダヘッドへの取り付
け状態を示す正面断面図及び底面図。
【図12】接地電極の角度位置と燃料消費率との関係を
示すグラフ。
【図13】スパークプラグとシリンダヘッドとのねじ切
り開始位置の適合性を示す模式図。
【符号の説明】
1 マスターねじユニット(ねじユニット) 3 マスター雄ねじ治具(雄ねじ治具) 5 マスター雌ねじ治具(雌ねじ治具) 30 第一複製雌ねじ治具(複製雌ねじ治具) 31 第二複製雌ねじ治具(複製雌ねじ治具) 50 複製雄ねじ治具 101 主体金具 101a 先端部 101b 取付雄ねじ 101c ガスシール部 101e マーキング 104 接地電極材 150 取付雌ねじ 200 スパークプラグ 201 主体金具 204 接地電極 204a 接地電極接合位置 O プラグホールの軸線 O1 雄ねじ治具の周方向原点 O2 雌ねじ治具の周方向原点 O1’ 複製雌ねじ治具の周方向転写原点 O2’ 複製雄ねじ治具の周方向転写原点 PH プラグホール R シール面 S プラグ座面 SH シリンダヘッド α ねじ切り位相角度範囲 α0 接合位相角度範囲(接合予定位置) α1 接合位相角度範囲(接合位置)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側にプラグ座面を備えるガスシール
    部と、このガスシール部のプラグ座面より先端側に配置
    され、かつシリンダヘッドのプラグホールに形成された
    取付雌ねじと螺合するための取付雄ねじが外周に形成さ
    れた先端部とを有するスパークプラグの筒状の主体金具
    を形成し、 さらに、互いに螺合しあい、かつ一定の回転角度位置関
    係を有する周方向原点が各々表示された一対の雄ねじ治
    具と雌ねじ治具とを利用したスパークプラグの製造方法
    であって、 前記雄ねじ治具を前記プラグホールに螺合して、該雄ね
    じ治具の前記周方向原点に基づき、前記取付雌ねじのね
    じ切り位相角度範囲を特定する一方、 前記雌ねじ治具を前記主体金具の前記先端部に螺合し
    て、該雌ねじ治具の前記周方向原点に基づき、前記先端
    部の先端面に接合される接地電極となるべき接地電極材
    の接合位置又は接合予定位置を、前記ねじ切り位相角度
    範囲に対応して定めることにより、 前記主体金具を前記プラグホールに規定トルクにて螺合
    したときに、該主体金具における接地電極接合位置が、
    該プラグホールの軸線を中心とした周方向の所定位置に
    配置されるようにしたことを特徴とするスパークプラグ
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記周方向原点は、前記雄ねじ治具と前
    記雌ねじ治具との螺合が完了したとき、これらの周方向
    において一致するように設定される請求項1記載のスパ
    ークプラグの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記周方向原点は、前記雄ねじ治具と前
    記雌ねじ治具との螺合が手締めにて完了した状態を基準
    に決められる請求項1又は2記載のスパークプラグの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記雄ねじ治具の前記周方向原点に基づ
    き、前記プラグホールに形成された前記取付雌ねじの前
    記ねじ切り位相角度範囲を特定するにあたり、 前記雄ねじ治具には、前記周方向原点を基準とする1又
    は複数の前記ねじ切り位相角度範囲が設定表示される請
    求項1ないし3のいずれかに記載のスパークプラグの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記ねじ切り位相角度範囲が所定の角度
    範囲を有して特定される請求項1ないし4のいずれかに
    記載のスパークプラグの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記雌ねじ治具の前記周方向原点に基づ
    き、前記主体金具における前記接地電極材の前記接合位
    置又は接合予定位置を定めるにあたり、 前記雌ねじ治具には、前記周方向原点を基準とする1又
    は複数の接合位相角度範囲が前記ねじ切り位相角度範囲
    に対応する形で設定表示されており、前記接合位相角度
    範囲に基づいて前記接地電極材の前記接合位置又は接合
    予定位置を定める請求項1ないし5のいずれかに記載の
    スパークプラグの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記主体金具における前記接合予定位置
    は、前記プラグ座面と前記シリンダヘッドのシール面と
    で挟持されることとなるガスケットの、前記規定トルク
    で締め付け後の厚みと締め付けに伴う潰れ代とを含んで
    定められる請求項1ないし6のいずれかに記載のスパー
    クプラグの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記主体金具の前記先端部の先端面に対
    する前記接地電極材の接合後において、該接地電極材の
    前記接合位置とは軸方向反対側の前記主体金具の後端部
    に、前記接合位置に対応するマーキングが施される請求
    項1ないし7のいずれかに記載のスパークプラグの製造
    方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載のス
    パークプラグの製造方法であって、 一対の前記雄ねじ治具と前記雌ねじ治具とは別に、該雌
    ねじ治具と螺合し、その雌ねじ治具の前記周方向原点を
    一定の回転角度位置関係を有する形で転写した複製雄ね
    じ治具を備えるとともに、 前記プラグホールに形成された前記取付雌ねじの前記ね
    じ切り位相角度範囲を特定する際に、前記雄ねじ治具に
    代えて、前記複製雄ねじ治具を用いることを特徴とする
    スパークプラグの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の
    スパークプラグの製造方法であって、 一対の前記雄ねじ治具と前記雌ねじ治具とは別に、該雄
    ねじ治具と螺合し、その雄ねじ治具の前記周方向原点を
    一定の回転角度位置関係を有する形で転写した複製雌ね
    じ治具を備えるとともに、 前記主体金具における前記接地電極材の前記接合位置又
    は接合予定位置を定める際に、前記雌ねじ治具に代え
    て、前記複製雌ねじ治具を用いることを特徴とするスパ
    ークプラグの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記雄ねじ治具から前記複製雌ねじ治
    具に転写された前記周方向原点に基づき、前記主体金具
    における前記接地電極材の前記接合位置又は接合予定位
    置を定めるにあたり、 前記複製雌ねじ治具には、前記周方向原点を基準とする
    1又は複数の接合位相角度範囲が前記ねじ切り位相角度
    範囲に対応する形で設定表示されており、前記接合位相
    角度範囲に基づいて前記接地電極材の前記接合位置又は
    接合予定位置を定める請求項10記載のスパークプラグ
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 雄ねじ治具と螺合することにより、一
    定の回転角度位置関係を有する周方向原点が各々表示さ
    れた一対のねじユニットを構成するとともに、 この周方向原点に基づき、スパークプラグの主体金具に
    接合され接地電極となるべき接地電極材の接合位置又は
    接合予定位置が、接合位相角度範囲として1又は複数設
    定表示され、 前記主体金具に形成された取付雄ねじと螺合したとき、
    前記接合位相角度範囲に対応させて前記接地電極材を前
    記主体金具における前記接合位置又は接合予定位置に位
    置合わせするために用いられることを特徴とするスパー
    クプラグ製造用雌ねじ治具。
  13. 【請求項13】 互いに螺合しあい、かつ一定の回転角
    度位置関係を有する周方向原点が各々表示された一対の
    雄ねじ治具と雌ねじ治具とのうち、該雄ねじ治具と螺合
    し、その雄ねじ治具の前記周方向原点を一定の回転角度
    位置関係を有する形で転写表示するとともに、 この転写された周方向原点に基づき、スパークプラグの
    主体金具に接合され接地電極となるべき接地電極材の接
    合位置又は接合予定位置が、接合位相角度範囲として1
    又は複数設定表示され、 前記主体金具に形成された取付雄ねじと螺合したとき、
    前記接合位相角度範囲に対応させて前記接地電極材を前
    記主体金具における前記接合位置又は接合予定位置に位
    置合わせするために用いられることを特徴とするスパー
    クプラグ製造用複製雌ねじ治具。
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