JP2002140747A - コイン識別センサ - Google Patents

コイン識別センサ

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JP2002140747A
JP2002140747A JP2000333698A JP2000333698A JP2002140747A JP 2002140747 A JP2002140747 A JP 2002140747A JP 2000333698 A JP2000333698 A JP 2000333698A JP 2000333698 A JP2000333698 A JP 2000333698A JP 2002140747 A JP2002140747 A JP 2002140747A
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coin
sensor
coil
detection sensor
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JP2000333698A
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English (en)
Inventor
Eikichi Ariga
英吉 有賀
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイン位置変動にかかわらずコイン径を精度
よく検出する。 【解決手段】 ガイド17に沿って搬送するコイン15
の両端の径方向データをそれぞれ検出する第1検知セン
サ部1、第2検知センサ部2が、それぞれ断面がE字状
に形成され、第1検知センサ部1、第2検知センサ部2
のE字状の自由端16側が向き合うように配置されてい
る。第1検知センサ部1、第2検知センサ部2には励磁
コイル3と、第1検出コイル4、第2検出コイル5が巻
線され、第1検知センサ部1、第2検知センサ部2の励
磁コイル3は直列接続され、第1検出コイル4と第2検
出コイル5は同相接続されるとともに、第1検出コイル
4と第2検出コイル5が差動となるように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイン識別センサ
に関する。さらに詳述すると、本発明は磁気を利用して
コインの金種や真偽を識別するコイン識別センサの構造
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機、券売機等に用いられるコイ
ン(硬貨)の金種、真偽を識別するためのコイン識別セ
ンサには、過電流損失を検出する磁気センサ、コインの
光学的模様を検出する光センサ、機械的寸法規制による
排除等の手法が単独あるいは複合化して用いられる。
【0003】ここで磁気センサについてみれば、コイン
の識別特徴(材質、径、厚み等)を一つのセンサで識別
するのではなく、例えば材質検出用の磁気センサと図1
9に示すような径検出用の磁気センサ101を組み合わ
せるなど、それぞれの特徴を検出する特化したセンサを
複数個用い、その総合値として識別するのが一般的であ
る。
【0004】また、コイン102は自動販売機等の比較
的廉価で処理スピードを要求されないシステムにおいて
は走行ガイドに沿っての回転落下運動によりセンサを通
過し、処理スピードを要求される集中処理機等ではモー
タとベルトによる強制搬送等によりセンサを通過する機
構となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、渦電流
損失型磁気センサを用いたコイン径の検出については、
コイン搬送(自動販売機では回転落下、集中処理機では
例えばベルト103による搬送)時にコイン搬送路10
4内でコイン102の位置変動が発生するため(例えば
約0.3mm程度)、その位置変動以上の径差のないコ
イン102の識別ができない。
【0006】また、通常の国内貨の識別だけであればこ
の程度の変動は許容範囲であるが、材質、外径、厚みが
近似した外国貨に対して識別不能となる場合がある。
【0007】そこで本発明は、コイン位置変動にかかわ
らずコイン径を精度よく検出することができるコイン識
別センサを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ガイドに沿って搬送するコ
インの両端の径方向データをそれぞれ検出する第1、第
2検知センサ部が、それぞれ断面がE字状に形成され、
第1、第2検知センサ部のE字状の自由端側が向き合う
ように配置されてなるコイン識別センサであって、第
1、第2検知センサ部には励磁コイルと、第1、第2検
出コイルが巻線され、第1、第2検知センサ部の励磁コ
イルは直列接続され、第1検出コイルと第2検出コイル
は同相接続されるとともに、第1検出コイルと第2検出
コイルが差動となるように構成されている。
【0009】このコイン識別センサは、ガイドに沿って
移動するコインの径方向データを一方の検知センサ部に
よって検出できる。また、コインに位置変動が生じた場
合は、一方の検知センサ部の検出出力が位置変動量に応
じて減少するが、他方の検知センサ部の検出出力がこの
減少分だけ増加するのでデータ誤差を相殺できる。した
がって、このコイン識別センサは、コインの位置変動に
かかわらずデータ出力の変動を抑えることができ、位置
変動に対するマージンを大きくとる必要をなくして常に
コイン径を高精度に識別する。
【0010】しかも、このコイン識別センサにおける第
1および第2検知センサ部は、それぞれE字状の差動型
コイルとして形成されている。このため、コイン識別セ
ンサは雰囲気の変化による影響を受け難く、温度特性・
分解能を向上させてコインの径方向データを精度よく検
出することができる。
【0011】また、請求項2記載のコイン識別センサ
は、自由端間をコインが通過する断面コ字形の検出用磁
気センサおよびこの検出用磁気センサと同形状の参照用
磁気センサからなり、ガイドに沿って搬送されるコイン
の一側における径方向データを検出する第1検知センサ
部と、この第1検知センサ部と同形状であって検出用磁
気センサの自由端どうしが対向するように対称配置され
コインの反対側における径方向データを検出する第2検
知センサ部とから構成され、第1、第2検知センサ部に
は励磁コイルと、第1、第2検出コイルが巻線され、第
1、第2検知センサ部の励磁コイルは直列接続され、第
1検出コイルと第2検出コイルは同相接続されるととも
に、第1検出コイルと第2検出コイルが差動となるよう
に構成されている。
【0012】この場合、コインに位置変動が生じると、
一方の検知センサ部の検出出力が位置変動量に応じて減
少するが、他方の検知センサ部の検出出力がこの減少分
だけ増加するのでデータ誤差を相殺できる。したがっ
て、このコイン識別センサは、コインの位置変動にかか
わらずデータ出力の変動を抑えることができ、位置変動
に対するマージンを大きくとる必要をなくして常にコイ
ン径を高精度に識別する。
【0013】しかも、このコイン識別センサにおける第
1および第2検知センサ部は、それぞれ差動型コイルと
して形成されている。このため、コイン識別センサは雰
囲気の変化による影響を受け難く、温度特性・分解能を
向上させてコインの径方向データを精度よく検出するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1〜図16に本発明のコイン識別センサ
を示す。コイン識別センサは渦電流の変化に伴う磁束の
変化を検出してコイン(硬貨)15に関する情報を得る
もので、特に本実施形態のコイン識別センサは、コイン
15の材質・厚み・径に関する各情報のうち径に特化し
た情報つまり径方向データを他の情報とは個別に検出
し、識別材料とすることで精度の高いコイン検出を可能
としている。
【0016】ここで、本実施形態では、図1に示すよう
に、ガイド17に沿って搬送するコイン15の両端の径
方向データをそれぞれ検出する第1検知センサ部1、第
2検知センサ部2をそれぞれ断面E字状に形成し、自由
端16側が向き合うように配置してコイン識別センサを
構成している。この場合、第1検知センサ部1と第2検
知センサ部2とは互いに構成が等しい同形状のセンサと
することができる。そこで、以下ではまず第1検知セン
サ部1について説明し、その後、両検知センサ部1,2
からなるコイン識別センサについて説明する。
【0017】図3〜図11にコイン15の径方向データ
を検出する第1検知センサ部1を示す。図3に示すE字
形の第1検知センサ部1のうち、上半分を形成する磁気
センサ(符号1aで示す側)は、図示するようにコ字形
状であって、2つの自由端16間をコイン15が通過す
るように設けられている。磁気センサ1aを構成するコ
ア6aは、自由端16と反対側となる背面側において符
号7aで示す連結部が磁気センサ1aの上側と下側を連
結した形状となっている。この場合、磁束が走る磁路が
連結部7aに形成され、背面側が繋がっていない磁気セ
ンサと比べて磁束が受ける抵抗が少なくなり、逃げる磁
束を引き込んでコア6aを通過させやすくなるので磁気
センサ1aの電流効率が飛躍的に上がって識別分解能が
向上する。なお、コア6aは高透磁率磁性材料から形成
することが望ましい。また、コ字形の磁気センサ1aは
変動幅がより少ない対称形状であることが望ましい。
【0018】そして、本実施形態では、図3に示すよう
に、磁気センサ1aにこれと同形状の磁気センサ1bを
組み合わせて一体化するとともに、一方の磁気センサ1
aをコイン15を検出する検出用磁気センサ、他方の磁
気センサ1bを参照用磁気センサとし、検出用磁気セン
サ1aと参照用磁気センサ1bの出力に基づきコイン1
5を検出するようにしている。この場合、検出用磁気セ
ンサ1aの出力と参照用磁気センサ1bの出力の差分を
最終的な出力とする差動型の第1検知センサ部1が構成
され、より精度の高い検出が可能となる。
【0019】また、図3に示すように検出用磁気センサ
1aと参照用磁気センサ1bのコア6a,6bの足を共
用したE字形の一体化形状検知センサは、精度のよい差
動出力が得られるので好適である。すなわち、検出用磁
気センサ1aの磁束をコイン15が横切った場合、検出
用磁気センサ1aの検出値が小さくなるのに加え、参照
用磁気センサ1bの検出値が大きくなるので差分が大き
くなり、感度が向上して精度のよい情報を得ることがで
きる。
【0020】ここで、コイン15の径に特化した径方向
データを取り出し精度よく識別するためには、コア6a
のギャップ間に平行磁場を形成することが好適である。
このような状態でギャップ間にコイン15を置き、ある
いはギャップ間を通過させた場合、径の大きさに従い磁
束がよく追従変化して径に関する精度のよい出力を得る
ことが可能となる。
【0021】このような平行磁場を形成するためには、
励磁コイル3と検出コイル4,5を、自由端16側と反
対側の連結部7あるいはその近傍に巻回することが好ま
しい。本実施形態では、励磁コイル3を図示するように
検出用磁気センサ1aのコア6aと参照用磁気センサ1
bのコア6bの共用足上であって連結部7寄りに巻回し
する一方、検出コイルに関しては、第1検出コイル4は
磁気センサ1aの連結部7aに巻回し、第2検出コイル
5は磁気センサ1bの連結部7bに巻回し、磁気センサ
1aと磁気センサ1bとで逆向きの磁束が形成されるよ
うにしている。これにより、コア6a,6bの両ギャッ
プ間には図示するようにほぼ平行な磁場が形成される。
【0022】さらに、コア6において発生させる磁場
は、平行であることに加え、磁束密度が均等であること
が径検出精度を向上させ得る点で好ましい。例えば、図
4に示すようにコア6の足を先太りする形状とすれば、
自由端16に近付くほどギャップ間隔が狭まる傾斜を有
することとなり、磁気抵抗が小さくなって自由端16に
到達するまでにショート(短絡)する磁束が減る。した
がって、コア6の自由端16側の磁束密度が減らなくな
り、コア全体として磁束が平行かつ均等になる。なお、
この場合において、図5に示すように、コア6の両端の
足は先太りとするが中央の足は均一径としても同様に均
等な磁束を得ることができる。
【0023】上述したように、第1検知センサ部1は、
検出用磁気センサ1aと参照用磁気センサ1bを組とし
た差動型とすることが検出精度を向上させ得る点で好ま
しいが、センサ形状は図3〜図5に示したものに限らな
い。例えば、図6に示すようにコ字形の磁気センサ1
a,1bを背中合わせとして一部を連結し略π形として
もよい。この場合、両磁気センサ1a,1bの各連結部
7a,7bに検出コイル4,5を巻回するとともに、両
連結部7a,7bおよび検出コイル4,5を覆うように
外側に励磁コイル3を巻回しているが、これはコイルの
巻き方の一例にすぎない。
【0024】差動型とした第1検知センサ部1の他の形
状例をさらに挙げる。図7に示すように、磁気センサ1
a,1bの一部を連結して略S字形の一体型センサとし
てもよい。また、図8に示すように磁気センサ1a,1
bを分離配置し、全体として差動型センサを構成しても
よい。また、図9に示すように、両センサ1a,1bの
一方を傾けて捻れの位置に配置してもよい。
【0025】ただし、図3などに示したようにコア6を
一体形状とすると、第1にコア(あるいはコアを形成す
る積層状の薄板)の成形が容易となり、第2にリファレ
ンスとなる参照用金属体(例えば実際のコイン15)を
同じコア6に置くことができるので好ましい。また、一
体形状とする場合、一方の磁束(例えばコイン15のあ
る検出用磁気センサ1a側の磁束)が減れば他方の磁束
(参照用磁気センサ1b側の磁束)が増えるので、結果
的に差分が増えて検出精度が向上する。
【0026】ここで、図10に径検出用の回路の一例を
示す。この回路は、図3〜図5に示した第1検知センサ
部1の回路を示すもので、1つの励磁コイル3および2
つの検出コイル4,5からなる。このような回路では、
励磁側において、単一の交流電源8によって全ての励磁
コイル3を同位相で駆動することができる。交流電源8
は、常時一定の正弦波形を有する励磁信号を供給し、こ
の励磁信号に対応した磁束を励磁コイル3において形成
している。また、検出コイル4,5の出力は差動増幅器
9で増幅され、検波器10、ローパスフィルタ11を通
過する。なお、この回路において検出コイル4と検出コ
イル5は逆位相とするが、図11に示すように検波器1
0を差動増幅器9の前に配置して増幅前に検波するとき
は同位相・逆位相のどちらとしてもよい。
【0027】さらに、この第1検知センサ部1の磁場解
析結果例を図12に示す。この識別センサ1によれば、
図示するように、コイン15の径検出に好適な均等で平
行な磁場をコア6のギャップ内に形成できる。また、特
に図示はしないが、コア6の足を自由端16に向かって
間隔を狭める傾斜状に形成した場合、さらに均等な磁場
がギャップ内に形成される。
【0028】以上のように、第1検知センサ部1は、磁
束を平行に発生させるコア形状とコイル位置を実現し、
コア6のギャップ内に平行かつ均等磁束密度を得る磁場
を形成するので、径に対する識別分解能が向上する。ま
た、差動型センサを構成して温度特性・分解能を向上さ
せているのでコイン15の精度よい径方向データを得る
ことが可能となる。
【0029】以上、ここまで第1検知センサ部1につい
て説明した。上述のように、この第1検知センサ部1に
よっても十分な検出精度のコイン識別センサを構成し得
るが、本発明のコイン識別センサは、第1検知センサ部
1に同形状の第2検知センサ部2を組み合わせて構成し
たものである。第2検知センサ部2は、図1に示すよう
に第1検知センサ部1と同形状かつ同じ大きさで、自由
端16が第1検知センサ部1の自由端16と対向するよ
うに対称配置され、コイン15の反対側における径方向
データを検出する。
【0030】ここで、第1検知センサ部1および第2検
知センサ部2は、所定間隔をおいてモールド12により
一体化されている。また、モールド12には両検知セン
サ部1,2のギャップに跨るコイン通路13と駆動ベル
ト14を設け、コイン15を搬送したときに径方向デー
タが得られるようにしている。この場合、コイン通路1
3、駆動ベルト14等は、コイン15が常にコイン通路
13内の一方のセンサ部1,2寄りのガイド17に沿っ
て移動するようにしていることが好ましい。
【0031】このように第1検知センサ部1と第2検知
センサ部2を対向させ、両検知センサ部1,2からの出
力に基づいてコイン15の径方向データを得る本実施形
態のコイン識別センサによると、図16に例を示すよう
に位置変動依存性を排除できる。すなわち、コイン15
がガイド17に沿って移動している場合は、位置変動が
0なので第1検知センサ部1によって正しい径方向デー
タが得られる一方、図2に示すようにコイン15がガイ
ド17から離れて位置変動した場合は、第1検知センサ
部1の出力が位置変動量に従い減少するが、第2検知セ
ンサ部2の出力がこの減少分だけ増加するため、位置変
動による誤差を相殺できる。したがって、このコイン識
別センサによれば、コイン15の位置変動量にかかわら
ず常に正しい径方向データを得ることができる。
【0032】ここで、励磁コイル3、検出コイル4,5
の設置形態を説明する。本実施形態では、図1に示すよ
うに第1検知センサ部1には励磁コイル3および第1検
出コイル4を巻回し、第2検知センサ部2には励磁コイ
ル3および第2検出コイル5を巻線している。そして、
図14に示すように、第1検知センサ部1の励磁コイル
3と第2検知センサ部2の励磁コイル3を直列接続する
とともに、第1検出コイル4と第2検出コイル5を同相
接続し、第1検出コイルと第2検出コイルが差動となる
ようにしている。
【0033】なお、回路は図14に例示したものに限定
されることはなく、例えば、差動増幅器9より前におい
て検波するように回路構成してもよい。このように回路
構成した場合の回路例を図15と図16に示す。
【0034】以上説明したように、本実施形態のコイン
識別センサによれば、コイン15を搬送しているとき
(例えば自動販売機では回転落下、集中処理機ではベル
ト搬送)にコイン15の位置変動が発生しても、径信号
出力が変動しないため、位置変動に対するマージンを大
きくとる必要がなく、したがってより高精度な径の識別
が可能となる。
【0035】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。
【0036】例えば、本実施形態では第1検知センサ部
1、第2検知センサ部2ともにコア6を断面E字状に形
成したが、これら検知センサ部1,2の断面は特にE字
状に限られることはない。他の例を挙げると、図17に
示すように、検知センサ部1,2ともにコア6の共用化
をやめ、検出用磁気センサと参照用磁気センサとを分離
してそれぞれコ字形のまま設置するようにしてもよい。
あるいは、図18に示すように、略π字とした第1検知
センサ部1および第2検知センサ部2の自由端16を対
向配置してもよい。または、図4、図5に示したように
ギャップ間隔を狭める傾斜を有する第1および第2検知
センサ部1,2を対向配置してもよい。これらのコイン
識別センサは、対称配置された一対の検出用磁気センサ
によってコイン15の一側における径方向データおよび
反対側における径方向データを検出することができる。
なお、本明細書で対称配置という場合は、面対称、点対
称、線対称のいずれも含むものとする。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載のコイン識別センサによると、ガイドに沿って移
動するコインの径方向データを一方の検知センサ部によ
って検出でき、また、コインに位置変動が生じた場合は
データ誤差を相殺できるので、コインの位置変動にかか
わらずデータ出力の変動を抑え、位置変動に対するマー
ジンを大きくとる必要をなくして常にコイン径を高精度
に識別することができる。
【0038】しかも、第1および第2検知センサ部はそ
れぞれE字状の差動型コイルとして形成されているた
め、このコイン識別センサは雰囲気の変化による影響を
受け難く、温度特性・分解能を向上させてコインの径方
向データを精度よく検出することができる。
【0039】また、請求項2記載のコイン識別センサに
よると、コインに位置変動が生じてもデータ誤差を相殺
できるので、コインの位置変動にかかわらずデータ出力
の変動を抑えることができる。したがって、位置変動に
対するマージンを大きくとる必要をなくして常にコイン
径を高精度に識別することができる。
【0040】しかも、第1および第2検知センサ部はそ
れぞれ差動型コイルとして形成されているため、コイン
識別センサは雰囲気の変化による影響を受け難く、温度
特性・分解能を向上させてコインの径方向データを精度
よく検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すコイン識別センサの
縦断面図である。
【図2】コインが位置変動したときのコイン識別センサ
の縦断面図である。
【図3】第1検知センサ部の一形状例を示す縦断面図で
ある。
【図4】図3に示した第1検知センサ部の他の形状例を
示す縦断面図である。
【図5】図3に示した第1検知センサ部の他の形状例を
示す縦断面図である。
【図6】差動型の第1検知センサ部の他の形状例を示す
縦断面図である。
【図7】差動型の第1検知センサ部の他の形状例を示す
縦断面図である。
【図8】差動型の第1検知センサ部の他の形状例を示す
縦断面図である。
【図9】差動型の第1検知センサ部の他の形状例を示す
斜視図である。
【図10】径検出用回路の一例を示す回路図である。
【図11】差動増幅器より前において検波するときの部
分回路図である。
【図12】第1検知センサ部の磁場解析結果例を示すグ
ラフである。
【図13】コイン識別センサの出力のコイン位置変動依
存性を示すグラフである。
【図14】コイン識別センサの一接続形態を示す回路図
である。
【図15】コイン識別センサの他の接続形態を示す回路
図である。
【図16】コイン識別センサの他の接続形態を示す回路
図である。
【図17】コイン識別センサの他の実施形態を示す縦断
面図である。
【図18】コイン識別センサの他の実施形態を示す縦断
面図である。
【図19】従来のコイン識別センサの一形態例を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 第1検知センサ部 2 第2検知センサ部 3 励磁コイル 4 第1検出コイル 5 第2検出コイル 16 自由端 17 ガイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドに沿って搬送するコインの両端の
    径方向データをそれぞれ検出する第1、第2検知センサ
    部が、それぞれ断面がE字状に形成され、上記第1、第
    2検知センサ部のE字状の自由端側が向き合うように配
    置されてなるコイン識別センサであって、上記第1、第
    2検知センサ部には励磁コイルと、第1、第2検出コイ
    ルが巻線され、上記第1、第2検知センサ部の励磁コイ
    ルは直列接続され、上記第1検出コイルと上記第2検出
    コイルは同相接続されるとともに、上記第1検出コイル
    と上記第2検出コイルが差動となるように構成されてい
    ることを特徴とするコイン識別センサ。
  2. 【請求項2】 自由端間をコインが通過する断面コ字形
    の検出用磁気センサおよびこの検出用磁気センサと同形
    状の参照用磁気センサからなり、ガイドに沿って搬送さ
    れる上記コインの一側における径方向データを検出する
    第1検知センサ部と、この第1検知センサ部と同形状で
    あって上記検出用磁気センサの自由端どうしが対向する
    ように対称配置され上記コインの反対側における径方向
    データを検出する第2検知センサ部とから構成され、上
    記第1、第2検知センサ部には励磁コイルと、第1、第
    2検出コイルが巻線され、上記第1、第2検知センサ部
    の励磁コイルは直列接続され、上記第1検出コイルと上
    記第2検出コイルは同相接続されるとともに、上記第1
    検出コイルと上記第2検出コイルが差動となるように構
    成されていることを特徴とするコイン識別センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008009894A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Asahi Seiko Kk コイン識別センサおよびコインセレクタのコイン識別装置
JP2011163832A (ja) * 2010-02-05 2011-08-25 Nidec Sankyo Corp 磁気センサ装置

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