JP2002140174A - プリンタシステム、プリンタドライバ、及びプリンタ - Google Patents
プリンタシステム、プリンタドライバ、及びプリンタInfo
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Abstract
タに属性情報を付加することのできるプリンタドライバ
と、そのプリンタ用データから属性情報を取り出すこと
のできるプリンタを有するプリンタシステムを提供す
る。 【解決手段】プリンタドライバ30からプリンタ50へ
伝達されるプリンタ用データに付加されされるべき属性
情報Xを、色情報CMYKに基づいて表現し、プリンタドラ
イバ30は、前記色情報CMYKに基づいて表現される属性
情報Xが適正な値を示すように前記色情報CMYKを適宜変
更してプリンタ用データを送信し、プリンタ50は、受
信したプリンタ用データの色情報CMYKに基づいて前記属
性情報Xを取り出し、その情報に従って印刷を実行す
る。
Description
タからプリンタ用データを作成するプリンタドライバ
と、そのプリンタ用データに基づいて前記印刷対象物の
印刷を実行するプリンタを有するプリンタシステムに関
し、特に、プリンタ用データに属性情報を付加すること
のできるプリンタドライバ及び付加された属性情報を取
り出すことのできるプリンタを有するプリンタシステム
に関する。
ータ1とその印刷要求を受けて印刷を実行するプリンタ
5の概略の構成を示した図である。通常、ホストコンピ
ュータ1から印刷を実行する場合には、まず、ホストコ
ンピュータ1にインストールされたアプリケーションソ
フトウェア2上におけるユーザの操作により、イメージ
画像、文字、グラフ等の印刷対象物の作成あるいは選
択、及びその印刷対象物に対する印刷要求の指示が実行
される。例えば、ユーザが文書作成アプリケーションを
用いて、文書を作成し、その文書を印刷しようとする操
作である。
フトウェア2に基づく処理により、印刷対象物に含まれ
るオブジェクト(文字、イメージ、グラフィクスなど)
のデータ等が、ホストコンピュータ1にインストールさ
れたプリンタドライバ3へ渡される。プリンタドライバ
3は、プリンタ5の機種毎に用意されたホストコンピュ
ータ1とプリンタ5とのインターフェースの役割を担う
ソフトウェアであり、受取った印刷対象物のデータに基
づいて、対応するプリンタ5用のイメージデータを作成
する。具体的には、印刷するページ上のドット毎の色情
報の羅列からなるデータ(以下、プリンタ用データと呼
ぶこととする)を作成する。ドット毎の色情報は、カラ
ー印刷を行う場合には、各色(CMYKあるいはRGB)毎の
色データから構成されている。
N(Local Area Network)などを構成する伝送路4を介
してプリンタ5へ伝達され、前記印刷対象物の印刷が実
行される。プリンタ5内では、コントローラ6が上記デ
ータを受信し、そのプリンタ用データを2値化処理等の
画像処理を行って実際の印刷を行うエンジン7への印刷
命令に加工し、その印刷命令をエンジン7の動作に同期
させて発行する。エンジン7は、その印刷命令に従って
動作し、印刷対象物の印刷が実行される。
理内容で、ホストコンピュータ1からの印刷が実行され
ていた。
トコンピュータ1から印刷を行う場合には、プリンタ用
データとしてドット毎の色情報がプリンタドライバ3か
らプリンタ5のコントローラ6へ伝達されるが、カラー
プリンタで印刷する場合には、前述した各色の色データ
だけでなく、ドット毎に所定の属性情報をプリンタ用デ
ータに付加してプリンタ5へ伝達する場合がある。例え
ば、印刷するドットが文字に含まれる場合とイメージに
含まれる場合では、その色情報(各色の色データ)が同
じでも印刷時の見栄えを良くするために、コントローラ
6で行われる2値化の手法や色変換処理を変える必要が
あり、そのための画像処理情報(属性情報)を色情報と
共にコントローラ6へ伝達する必要が生じる。
素)当たり8ビット(0〜255)で表現されるため、
色情報は、CMYKで表現される場合には32ビットのデー
タで、RGBで表現される場合には24ビットのデータで
表されることになるが、他の情報を表現する場合におい
ても8ビット単位で行われていた。
をプリンタ用データに付加する必要がある場合には、そ
の属性情報がたとえ1ビットの情報量であったとして
も、色情報の32ビットあるいは24ビットのデータに
対し、8ビット単位でデータを追加する必要があり、プ
リンタ用データのデータ量が増大していた。これによ
り、ホストコンピュータ1からプリンタ5への伝送及び
プリンタ5におけるデータ蓄積における負荷を増大させ
てしまう結果となっていた。
を招くことなくプリンタ用データに属性情報を付加する
ことのできるプリンタドライバと、そのプリンタ用デー
タから属性情報を取り出すことのできるプリンタを有す
るプリンタシステムを提供することである。
めに、本発明の一つの側面は、プリンタドライバからプ
リンタへ伝達されるプリンタ用データに付加されされる
べき属性情報を、色情報に基づいて表現し、プリンタド
ライバは、前記色情報に基づいて表現される属性情報が
適正な値を示すように前記色情報を適宜変更してプリン
タ用データを送信し、プリンタは、受信したプリンタ用
データの色情報に基づいて前記属性情報を取り出し、そ
の情報に従って印刷を実行することである。従って、本
発明によれば、プリンタドライバから伝達される色情報
に属性情報が埋め込まれることになり、属性情報が付加
されていても、プリンタ用データは色情報だけの場合と
同じデータ量であるため、従来の如くデータ量の増大を
招くということはない。また、そのためにプリンタドラ
イバにおいて行われる色情報の変更に伴う色の誤差も、
変更する色と量の選択を適切に行うことにより、最小限
に押さえることができる。
の側面は、印刷対象物のデータからドット毎の色情報を
生成し、当該色情報を有するプリンタ用データを作成す
るドライバ部と、前記プリンタ用データに対して所定の
画像処理を行って前記印刷対象物の印刷を実行するプリ
ンタ部を有するプリンタシステムであって、前記ドライ
バ部は、前記画像処理を特定する属性情報が前記ドット
毎の色情報に基づいて表現されるように、前記色情報
を、前記属性情報に従って適宜変更し、前記プリンタ部
は、前記ドライバ部から伝達された色情報に基づいて表
現される属性情報に従って、前記印刷対象物の印刷を実
行することを特徴とする。
態様は、前記ドライバ部が、前記属性情報のデータ量が
nビットである場合に、前記属性情報が前記ドット毎の
色情報を表すデータの合計値を2nで割った時の余りに
よって表現されるように、前記色情報を適宜変更するこ
とを特徴とする。
前記ドライバ部が前記色情報を変更する時に、前記ドッ
ト毎の色情報が、複数の色のデータによって表されてい
る場合には、前記複数の色のデータを、予め定められた
順番に従って順次変更することを特徴とする。
前記ドライバ部が前記色情報を変更する時に、前記ドッ
ト毎の色情報が、複数の色のデータによって表されてい
る場合には、前記複数の色のデータを、各色のデータの
変更量が均等になるように変更することを特徴とする。
は、前記ドライバ部が前記色情報を変更する時に、前記
ドット毎の色情報が、複数の色のデータによって表され
ている場合には、最小階調の前記色のデータあるいは最
大階調の前記色のデータに対しては、変更を加えないこ
とを特徴とする。
の側面は、印刷対象物のデータからドット毎の色情報を
生成し、当該色情報を有するプリンタ用データを作成し
て、前記印刷対象物の印刷を実行するプリンタへ、前記
プリンタ用データを送信するプリンタドライバプログラ
ムであって、前記プリンタで行われる画像処理を特定す
るための属性情報が、前記ドット毎の色情報に基づいて
表現されるように、前記色情報を、前記属性情報に従っ
て適宜変更する手順をコンピュータに実行させることを
特徴とする。
態様は、前記属性情報のデータ量がnビットである場合
に、前記属性情報が前記ドット毎の色情報を表すデータ
の合計値を2nで割った時の余りによって表現されるよ
うに、前記色情報を適宜変更することを特徴とする。
の側面は、印刷対象物のデータから生成されるドット毎
の色情報からなりプリンタドライバで作成されるプリン
タ用データに対して所定の画像処理を行って、前記印刷
対象物の印刷を実行するプリンタであって、前記画像処
理を特定する属性情報が前記ドット毎の色情報に基づい
て表現されるように、前記プリンタドライバによって適
宜変更された前記色情報を含む前記プリンタ用データを
受信し、前記受信したプリンタ用データから、前記色情
報を用いて、前記属性情報を抽出し、当該抽出した属性
情報に従って、前記印刷対象物の印刷を実行することを
特徴とする。
態様は、前記受信するプリンタ用データは、前記属性情
報のデータ量がnビットである場合には、前記属性情報
が前記ドット毎の色情報を表すデータの合計値を2nで
割った時の余りによって表現されるように、適宜変更さ
れた前記色情報を含むことを特徴とする。
説明する発明の実施の形態から明らかになる。
施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形
態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照
番号又は参照記号を付して説明する。
ムの実施の形態例に係る構成図である。図1に示すよう
に、本実施の形態例の構成は、図6に基づいて説明した
従来の場合と同様であり、図1においては、コントロー
ラ60内の構成も示されている。
ても、ホストコンピュータ1からの印刷要求によりプリ
ンタ50が印刷を実施する場合を想定しており、この過
程において、ホストコンピュータ1側では、主にアプリ
ケーションソフトウェア2とプリンタドライバ30が機
能する。アプリケーションソフトウェア2は、印刷対象
物を作成あるいは選択するためのアプリケーションプロ
グラムであり、例えば、文章作成ソフト、画像編集ソフ
ト、各種ブラウザなどである。プリンタドライバ30
は、前述の通り、各種プリンタ毎に用意されるプリンタ
用のインターフェースプログラムであり、アプリケーシ
ョンソフトウェア2を介して発せられる印刷要求に応じ
て対応するプリンタ50用のプリンタ用データを作成
し、送信する。但し、本実施の形態例におけるプリンタ
ドライバ30は、前述した属性情報(図中のX)の付加
が必要な場合にも、後述する方法により、その属性情報
を色情報(図中のCMYK)の中に埋め込み、プリンタ用デ
ータのデータ量を増大させないという特徴を有してい
る。
様、コントローラ60とエンジン7を有し、コントロー
ラ60内は、受信・解凍部61、データバッファ62、
スクリーン選択部63、輪郭補正部64、パルス幅モジ
ュレーション部65などで構成されている。受信・解凍
部61は、好ましくはソフトウェアで構成され、まず、
伝送路4を介して送信されるプリンタ用データを受信
し、そのデータをデータバッファ62へ格納する。通
常、データは圧縮された形で格納される。その後、エン
ジン7の動作に合わせたタイミングでデータバッファ6
2からデータを取り出し、解凍して下流工程へ伝達す
る。その際に、本実施の形態例における受信・解凍部6
1は、上記プリンタドライバ30において色情報に埋め
込まれた属性情報を取り出す機能を有しており、色情報
とその取り出した属性情報(図中のCMYK+X)を次の工
程へ伝達する。
及びパルス幅モジュレーション部65は、好ましくはハ
ードウェアで構成され、受信・解凍部61からの色情報
及び属性情報に従い、エンジン7と同期して、順次、2
値化処理、輪郭処理などを実行し、最終的にエンジン7
への印刷命令を発行する。エンジン7は、その命令によ
り、実際の印刷を実行する。
実施の形態例に係るプリンタシステムのプリンタドライ
バ30とプリンタ50は、それぞれ、プリンタ用データ
に付加すべき属性情報を色情報の中に埋め込む機能、そ
の埋め込まれた属性情報を取り出す機能を有し、本プリ
ンタシステムは、データ量の増加を招くことのないプリ
ンタ用データへの属性情報の付加を実現しようとするも
のである。
ける属性情報の埋め込み方法、ならびにプリンタ50の
受信・解凍部61における属性情報の取り出し方法につ
いて説明する。
情報量である場合のプリンタドライバ30における属性
情報の埋め込み処理の一例を示したフローチャートであ
る。なお、この例では、色情報は1要素(1色)当たり
8ビットのデータ量をもつCMYK4要素で表現されるもの
とし、図中の変数C、M、Y、Kがそれぞれその4要素のデ
ータ、即ち0〜255までのいずれかの値、を表してい
る。また、図中の変数Xは、付加されるべき1ビットの
属性情報を表し、0又は1の値を持つ。1ビットの属性
情報とは、例えば、プリンタ50で行われる2値化処理
の際に用いられる2種類のスクリーンのうちのどちらを
選択するかという情報や、輪郭処理の要否を表す情報な
どである。
は、ドット毎の色情報の合計値、即ち変数C、M、Y、Kが
持つ値の合計値が偶数であるか奇数であるかによって1
ビットの属性情報Xを表現する。具体的には、上記合計
値が偶数であれば、そのドットの属性情報は0であり、
上記合計値が奇数であれば、そのドットの属性情報は1
であることを意味する。そして、上記合計値が、そのド
ットに付加しようとする属性情報と異なる属性情報を示
している場合には、色情報を1だけ変更し、色情報の合
計値が適正な属性情報を示すようにしてやる。従って、
この方法では、色情報だけで属性情報Xも表現でき、プ
リンタ用データに属性情報X用の新たなデータ領域を設
ける必要がない。
において、各ドット毎に、まず、各要素の色データCMYK
と付加すべき属性情報X(0あるいは1)が用意され
る。次に、色データCMYKの合計値が計算され、その結果
が0であれば、属性情報Xの埋め込み処理が終了し(図
2のステップS11)、0でなければ次の工程へ進む
(図2のステップS1)。合計値が0である場合は、そ
のドットの色が白であり、通常、プリンタ50におい
て、着色をする動作自体がないため、その動作を制御す
るための属性情報はどちらでも構わない。従って、上述
のように、属性情報を埋め込むための処理は行わない。
値を2で割った時の余り(MOD(C+M+Y+K,2))を求め、
その値と上記与えられた属性情報Xを比較する(図2の
ステップS2)。比較の結果、上記余りと属性情報Xが一
致していれば、そのままの色情報で与えられた属性情報
Xを正しく表現しており、色情報を変える必要がないた
め、そのまま埋め込み処理を終了する(図2のステップ
S11)。
プS2のNo)には、前述の通り、前記合計値が正しく属
性情報Xを表すために、与えられた色情報を1だけ変更
してやる必要があり、そのための処理(図2のステップ
S3〜S10)を行う。まず、Yの値が255でも0でも
ない場合には(図2のステップS3のYes)、与えられた
Yの値を1だけ変更(1を足す、あるいは1を引く)し
(図2のステップS4)、埋め込み処理を終了する(図
2のステップS11)。Yの値が255あるいは0である
場合は(図2のステップS3のNo)、Yの値を変更せず
に、Cの値を変更するための処理に移行し、上記Yの場合
と同様の処理を行う(図2のステップS5、S6)。
2のステップS5のNo)、Mの値を変更する処理へ移行し
(図2のステップS7、S8)、さらに、Mの値を変更し
ない場合には(図2のステップS7のNo)、Kの値を変更
する処理へ移行する(図2のステップS9、S10)。こ
のように、色情報の合計値が、与えられた属性情報Xを
表すようにいずれかの色の値を1だけ変更するが、Kの
値も変更しない場合には(図2のステップS9のNo)、
どの色情報も変更せずに埋め込み処理を終了する(図2
のステップS11)。このケース(図2のステップS9の
No)では、色情報の合計値(を2で割った余り)が、与
えられた属性情報Xを正しく表していないが、このケー
スが発生するのはかなり稀であるため、属性情報Xの埋
め込みを諦めることにする。
ライバ30における属性情報の埋め込み処理が実行され
る。なお、上記の例では、色情報を変更する際に(図2
のステップS3〜S10)、変更する色の選択をY、C、
M、Kの順としたが、これは色情報を変更しても印刷時に
影響の小さい色の順位であり、このような順番とするこ
とにより、色情報の変更によって生じる色情報の誤差に
よる影響を最小限に押さえることができる。また、上記
の順番とせずに、毎回乱数により変更する色を選択する
ようにしてもよい。
0の場合には、色情報の変更を行わないようにしたが
(図2のステップS3、S5、S7、S9)、値が0のもの
を1に変更するのは、その色が無いところに色を発生す
ることになり、処理上も、出来映えの面でも好ましくな
いからである。
255の場合には、色情報の変更を行わない(図2のス
テップS3、S5、S7、S9)。値が255の場合には、
完全に塗潰し(ベタ)の状態であり、これは、印刷する
オブジェクトが文字などの場合に発生し、通常、この状
態の時には見栄えを良くするために輪郭補正などの処理
が施される。従って、値が255のところを変更により
254とすることは、輪郭補正などが行われないことと
なり、変更の影響が大きく好ましくない。また、さらに
厳密に考えれば、値が254のところを、色情報の変更
により255とすることも、必要とされない輪郭補正な
どを実行してしまうこととなり好ましくない。従って、
色情報の変更の可否を決める条件(図2のステップS
3、S5、S7、S9)に、値が254でないという条件
を追加しても良い。
トローラ60の受信・解凍部61において、色情報から
上述のように埋め込まれた属性情報Xを取り出す際の処
理を示したフローチャートである。前述のように、プリ
ンタドライバ30からは、表面上、CMYKの色情報(各8
ビット)のみがプリンタ用データとして送信される。コ
ントローラ60の受信・解凍部61では、前述した1ビ
ットの属性情報Xの表現方法に基づいて、受信した色情
報の合計値を2で割った余り(MOD(C+M+Y+K,2))を求
め、その値を属性情報Xとする(図3のステップS1)こ
とにより属性情報Xの取り出し処理を終了する(図3の
ステップS2)。取り出した属性情報Xは下流工程へ伝達
され、その値に従った処理が施される。
うに、1ビットの属性情報を色情報の合計値を2で割っ
た時の余り、即ち色情報の合計値が偶数であるか奇数で
あるか、によって表現して色情報の中に埋め込むことに
より、データ量を増加させることなく属性情報の伝達が
可能となる。
0からプリンタ50へ伝達する色情報がCMYKで表現され
ている場合を示したが、色情報がRGBで表現されている
場合にも、同様に属性情報の埋め込み及び取り出しを行
うことができる。但し、色情報の変更が必要になった時
に、RGBでは、256階調×3要素で表現されている色
を1だけずらすことになり、256階調×4要素で表現
されているCMYKの場合と比べて、その影響が大きいとい
う短所がある。
の情報量である場合の属性情報の埋め込み方法と取り出
し方法について説明する。図4は、その場合のプリンタ
ドライバ30における属性情報の埋め込み処理の一例を
示したフローチャートである。ここでも色情報はCMYK
(各8ビット)で表現され、属性情報Xはnビットの情
報量であり、従って、Xの値は0,1,2,…,2n−1
をとるものとする。以下に説明する方法は、nビットの
属性情報を色情報の合計値を2nで割った時の余りで表
現することにより属性情報を色情報に埋め込もうとする
ものである。例えば、属性情報が2ビットである場合に
は、その値は、色情報の合計値を22(=4)で割った
時の余り(=0,1,2,3)で表現される。
情報と属性情報Xが与えられると、属性情報Xと色情報の
合計値を2nで割った時の余り(MOD(C+M+Y+K,2n))
との差dを求める(図4のステップS1)。次に、この
差dの値が0であるか否かをチェックし(図4のステッ
プS2)、0である場合には、埋め込み処理を終了する
(図4のステップS11)。この場合は、前記合計値を
2nで割った時の余りが、与えられた属性情報Xを正しく
表現しているため、何も処理を加える必要がない。
S2のNo)、即ち、前記合計値を2nで割った時の余りが
与えられた属性情報Xを正しく表現していない場合に
は、dの値に応じて、それぞれ、前記合計値を2nで割
った時の余りが与えられた属性情報Xを正しく表現する
ように色情報の変更処理を行う。具体的には、図4のス
テップS3、S5、S7、S9に示すように、dの値により
2n−1通りに分けられ、それぞれの場合において、色
情報の合計値がdの値分増加するように、CMYKの値が変
更される(図4のステップS4、S6、S8、S10)。い
ずれの場合においても、この色情報の変更により、属性
情報Xの埋め込み処理が終了する(図4のステップS1
1)。
ある場合にも、属性情報が色情報の中に埋め込まれ、プ
リンタドライバ30からは、表面上、CMYKの色情報(3
2ビット)のみがプリンタ50へ送信される。
は、様々な方法をとることができる。例えば、図2に示
した色の順番に従って1づつ必要な量まで変更を加える
方法、ランダムに色を選択して1づつ必要な量まで変更
を加える方法などを用いることができる。いずれにして
も、変更による色情報の誤差が大きな影響を与えないよ
うにする考慮が必要であり、特に、変更量が大きい場合
には、各色を満遍なく変更させることが好ましい。例え
ば、n=3の場合に、d=4であれば、CMYKのそれぞれ
を1づつ増加させるという変更を行う。また、図2に基
づいて説明したように、各色の値が0や255などの場
合には、その色には変更を加えないという条件を付けて
もよい。
明を分かりやすくするために記載したものであり、実際
にはステップS9を削除して図中の点線で示されたフロ
ー(ステップS7のNo→ステップS10)にすることがで
きる。
まれた色情報から属性情報を取り出す処理のフローを示
した図である。図5に示す処理は、図3に示した処理と
ほぼ同様であり、CMYKのデータからなるプリンタ用デー
タを受信したコントローラ60の受信・解凍部61は、
色情報の合計値を2nで割った余りを属性情報Xとする
(図5のステップS1)ことにより属性情報の取り出し
処理を終了する(図5のステップS2)。
うに、属性情報が2ビット以上の情報量であっても、そ
の情報を色情報の中に埋め込むことができ、データ量を
増やすことなく、属性情報の伝達が可能である。また、
埋め込みのために行われる色情報の変更に伴う色の誤差
も、変更する色と量の選択を適切に行うことにより、最
小限に押さえることができる。
理において、属性情報の情報量nを1(ビット)とした
場合が、図2及び図3に基づいて説明した処理に相当す
る。また、図4及び図5に基づく処理においても、色情
報をCMYKではなくRGBで表現することができる。
るプリンタシステムを用いることにより、データ量を増
加させることなく、プリンタドライバからプリンタへの
属性情報の伝達が可能となり、プリンタ用データに属性
情報を付加した場合にも、伝達系及び蓄積系への負荷の
増大を招くことがない。
限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均
等物に及ぶものである。
バから伝達される色情報に属性情報が埋め込まれること
になり、属性情報が付加されていても、プリンタ用デー
タは色情報だけの場合と同じデータ量であるため、従来
の如くデータ量の増大を招くということはない。また、
そのためにプリンタドライバにおいて行われる色情報の
変更に伴う色の誤差も、変更する色と量の選択を適切に
行うことにより、最小限に押さえることができる。
態例に係る構成図である。
ンタドライバ30における属性情報の埋め込み処理の一
例を示したフローチャートである。
の、属性情報の取り出し処理を示したフローチャートで
ある。
属性情報の埋め込み処理の一例を示したフローチャート
である。
の、属性情報の取り出し処理を示したフローチャートで
ある。
要求を受けて印刷を実行するプリンタの従来の構成を示
した図である。
Claims (9)
- 【請求項1】印刷対象物のデータからドット毎の色情報
を生成し、当該色情報を有するプリンタ用データを作成
するドライバ部と、前記プリンタ用データに対して所定
の画像処理を行って前記印刷対象物の印刷を実行するプ
リンタ部を有するプリンタシステムであって、 前記ドライバ部は、前記画像処理を特定する属性情報が
前記ドット毎の色情報に基づいて表現されるように、前
記色情報を、前記属性情報に従って適宜変更し、 前記プリンタ部は、前記ドライバ部から伝達された色情
報に基づいて表現される属性情報に従って、前記印刷対
象物の印刷を実行することを特徴とするプリンタシステ
ム。 - 【請求項2】請求項1において、 前記ドライバ部が、 前記属性情報のデータ量がnビットである場合に、 前記属性情報が前記ドット毎の色情報を表すデータの合
計値を2nで割った時の余りによって表現されるよう
に、前記色情報を適宜変更することを特徴とするプリン
タシステム。 - 【請求項3】請求項1あるいは請求項2において、 前記ドライバ部が前記色情報を変更する時に、 前記ドット毎の色情報が、複数の色のデータによって表
されている場合には、前記複数の色のデータを、予め定
められた順番に従って順次変更することを特徴とするプ
リンタシステム。 - 【請求項4】請求項1あるいは請求項2において、 前記ドライバ部が前記色情報を変更する時に、 前記ドット毎の色情報が、複数の色のデータによって表
されている場合には、前記複数の色のデータを、各色の
データの変更量が均等になるように変更することを特徴
とするプリンタシステム。 - 【請求項5】請求項1あるいは請求項2において、 前記ドライバ部が前記色情報を変更する時に、 前記ドット毎の色情報が、複数の色のデータによって表
されている場合には、最小階調の前記色のデータあるい
は最大階調の前記色のデータに対しては、変更を加えな
いことを特徴とするプリンタシステム。 - 【請求項6】印刷対象物のデータからドット毎の色情報
を生成し、当該色情報を有するプリンタ用データを作成
して、前記印刷対象物の印刷を実行するプリンタへ、前
記プリンタ用データを送信するプリンタドライバプログ
ラムであって、 前記プリンタで行われる画像処理を特定するための属性
情報が、前記ドット毎の色情報に基づいて表現されるよ
うに、前記色情報を、前記属性情報に従って適宜変更す
る手順をコンピュータに実行させるプリンタドライバプ
ログラム。 - 【請求項7】請求項6において、 前記属性情報のデータ量がnビットである場合に、 前記属性情報が前記ドット毎の色情報を表すデータの合
計値を2nで割った時の余りによって表現されるよう
に、前記色情報を適宜変更することを特徴とするプリン
タドライバプログラム。 - 【請求項8】印刷対象物のデータから生成されるドット
毎の色情報からなりプリンタドライバで作成されるプリ
ンタ用データに対して所定の画像処理を行って、前記印
刷対象物の印刷を実行するプリンタであって、 前記画像処理を特定する属性情報が前記ドット毎の色情
報に基づいて表現されるように、前記プリンタドライバ
によって適宜変更された前記色情報を含む前記プリンタ
用データを受信し、 前記受信したプリンタ用データから、前記色情報を用い
て、前記属性情報を抽出し、当該抽出した属性情報に従
って、前記印刷対象物の印刷を実行することを特徴とす
るプリンタ。 - 【請求項9】請求項8において、 前記受信するプリンタ用データは、 前記属性情報のデータ量がnビットである場合には、 前記属性情報が前記ドット毎の色情報を表すデータの合
計値を2nで割った時の余りによって表現されるよう
に、適宜変更された前記色情報を含むことを特徴とする
プリンタ。
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