JP2002139698A - 集光光学系システムおよび画像表示装置 - Google Patents

集光光学系システムおよび画像表示装置

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JP2002139698A
JP2002139698A JP2000333197A JP2000333197A JP2002139698A JP 2002139698 A JP2002139698 A JP 2002139698A JP 2000333197 A JP2000333197 A JP 2000333197A JP 2000333197 A JP2000333197 A JP 2000333197A JP 2002139698 A JP2002139698 A JP 2002139698A
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暁 関口
Tomohiro Sasagawa
智広 笹川
Yoshiyuki Goto
令幸 後藤
Kohei Teramoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜角によってDMDへの入射光束のF値が
制約されて、光学系の明るさが制約されてしまうという
課題があった。 【解決手段】 F1=1の光束を受光するロッドインテ
グレータ5の入射端面サイズwをDMD11の反射面サ
イズWの1/2倍に設定し、ロッドインテグレータ5の
出射光束の位置情報を第1レンズ群6によって広がり角
情報にフーリエ変換し、干渉成分21を発生させる部分
光束24Zを変形絞り7によって一括して遮蔽除去し、
変形絞り7の出射光線から第2レンズ群9によって非対
称光束24を生成してDMD11へ照射するようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、反射型光空間変
調素子であるデジタルマイクロミラーデバイス(DMD
TM,Digital Micro−mirror D
eviceの略、以下DMD)へ光を集光する集光光学
系システムおよびこの集光光学系システムを用いた画像
表示装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】DMDは、例えば投影型スクリーンを備
えた画像表示装置などに適用され、デジタル画像情報に
基づいて空間的に光を強度変調する反射型の半導体素子
である。集光光学系システムからリア面で光を受けて投
影光学系システムへフロント面から強度変調光を出射す
る透過型の液晶方式と異なり、DMDを用いた画像表示
装置は、集光光学系システムと投影光学系システムとを
DMDの反射面側に設けて反射光学系システムを構成し
ている。
【0003】DMDの反射面には16μm平方角の微小
ミラーが17μmのピッチで2次元マトリクス状に画面
を構成する画素数相当、具体的には数十万個以上が配置
されている。この微小ミラーは画像の一画素と一対一に
対応しており、集光レンズを介してランプ光源からの光
をDMDが反射面で受けると、各微小ミラーはデジタル
画像情報にしたがって光を強度変調する。強度変調され
た光は、時間的なON/OFF制御によって画像情報光
として反射面から出射する。
【0004】図12はDMDの反射面の一部を拡大した
図である。図12において、101はDMDの反射面、
102は反射面101に設けられた正方形形状の微小ミ
ラー、Oは微小ミラー102を傾斜制御するための回転
軸である。微小ミラー102はその対角線上に回転軸O
を有しており、この微小ミラー102への入射主光線の
入射方向は、反射面101に対して他方の対角線と平行
になるように、そして反射面101の法線に対して20
°の入射角となるように設定される。
【0005】各微小ミラー102は、メモリのデジタル
画像情報に基づくコントロール電圧によって回転軸Oを
中心としてON/OFFの2値制御を行うことができ
る。それぞれの傾斜角度は±10°に設定されて入射光
の反射方向をスイッチする。この微小ミラー102の傾
斜制御の動作について次に説明する。
【0006】図13は微小ミラーの傾斜制御の動作を説
明するための図である。図13において、101はDM
Dの反射面であり、ここでは反射面101を水平として
ある。102Aは反射面101とのなす傾斜角が+10
°の場合の微小ミラー、102Bは反射面101とのな
す傾斜角が−10°の場合の微小ミラー、Oは微小ミラ
ー102A,102Bの回転軸である。図13では、回
転軸Oを中心に時計周りの方向を+の傾斜角、反時計周
りの方向を−の傾斜角としている。
【0007】103は不図示の集光光学系システムから
微小ミラー102A,102Bへ入射する入射主光線、
104Aは微小ミラー102Aからの出射主光線、10
4Bは微小ミラー102Bからの出射主光線、105は
スクリーン、105Aは微小ミラー102A,102B
と対応するスクリーン105の一絵素、106はDMD
の反射面101とスクリーン105との間に設けられた
投影光学系システムの投影レンズであり、投影レンズ1
06は出射主光線104Aを一絵素105Aへ投影す
る。
【0008】入射主光線103は反射面101の法線n
と20°の角度をなして微小ミラー102Aまたは10
2Bへ入射している。スクリーン105の一絵素105
Aへ光を投影する場合には、コントロール電圧によって
傾斜角を+10°に傾斜制御する。このとき、入射主光
線103は微小ミラー102Aの法線nAと10°の角
度をなして微小ミラー102Aへ入射することになる。
したがって反射の法則により、入射主光線103は反射
面101の法線nの方向へ反射主光線104Aとして反
射され、投影レンズ106を介してスクリーン105の
一絵素105Aを明るくする(ON状態)。
【0009】また、スクリーン105の一絵素105A
へ光を投影しない場合には、コントロール電圧によって
傾斜角を−10°に傾斜制御する。このとき、入射主光
線103は微小ミラー102Bの法線nBと30°の角
度をなして微小ミラー102Bへ入射することになる。
したがって反射の法則により、入射主光線103は反射
面101の法線nと40°の角度をなす方向へ反射主光
線104Bとして反射される。反射主光線104Bは、
投影レンズ106の開口から外れる方向へ向うので、ス
クリーン105の一絵素105Aを明るくしない(OF
F状態)。
【0010】このように、DMDでは、微小ミラー10
2A,102Bを通常±10°の傾斜角でON/OFF
制御する。傾斜角+10°(―10°)から傾斜角―1
0°(+10°)へ変化させる際の所要時間は10μs
ec以下であり、DMDは光を高速変調することができ
る。
【0011】図13から分かるように、微小ミラー10
2A,102Bは傾斜角±10°で傾斜制御されるの
で、OFF状態の場合の入射主光線103と出射主光線
104Bとは60°の角度をなす。一方、ON状態の場
合の入射主光線103と出射主光線104Aとは20°
の角度をなして最も接近する。このことを踏まえると、
DMDへ入射可能な光束のF値は微小ミラーの傾斜角±
10°によって制約されることが分かる。
【0012】図14はF=3の円錐形の光束がON状態
の微小ミラーへ入射する状態を表す図である。図13と
同一または相当する構成については同一符号を付してあ
る。図14において、107,108はそれぞれ微小ミ
ラーの中心を頂点とするF=3(広がり角10°、立体
角)の円錐形の入射光束、出射光束である。入射光束1
07,出射光束108は、微小ミラーの中心から観測し
たときの入射側、出射側の光の広がり方の様子をそれぞ
れ表している。
【0013】107A,107Bは入射光束107に含
まれる入射光線であり、108A,108Bは出射光束
108に含まれる出射光線である。入射光線107Aは
出射主光線104Aに最も近く、入射光線107Bは出
射主光線104Aに最も遠くなっている。また、出射光
線108Aは入射主光線103に最も近く、出射光線1
08Bは入射主光線103に最も遠くなっている。
【0014】つまり、入射光線107A,107Bはそ
れぞれ最も外側の入射光束であり、入射主光線103と
広がり角θ=10°をなして微小ミラー102Aへ入射
して、微小ミラー102Aで反射されてそれぞれ出射光
線108A,108Bになる。109Aは光軸nAと直
交する平面であり、平面109Aで切断した場合の図1
4(a)の入射光束107,出射光束108を図14
(b)に示している。図14(b)では、便宜的に光線
103,104Aを平行とみなした場合の入射光束10
7,出射光束108を示している。
【0015】図14(a)のON状態の微小ミラー10
2Aにおいて、入射主光線103と出射主光線104A
とは20°の角度をなしているので、入射主光線103
を中心にした入射光束107の広がり角θをどの方向に
ついても一定量と設定してあると、角度θ=10°の場
合に入射光線107A,出射光線108Aが同一の法線
nA上において一致する(図14(b))。
【0016】したがって、角度θが10°を超えると、
入射光線107Aを含む入射光束107の一部と、出射
光線108Aを含む出射光束108の一部とが干渉して
しまう。すなわち、入射光束を与える照明光学系と出射
光束を取り込む投影光学系とが構造上重なってしまうこ
とになる。このような理由によって、入射光束107と
出射光束108との干渉を避けて角度θを10°に設定
する。
【0017】このとき、空気中の屈折率を1としてF=
1/[2sin(θ)]からF値を求めると、F値の最
小値は約3であることが分かる。一般に、F値は光学系
の明るさを表しており、F値が小さいほど(θが大きい
ほど)光学系は明るくなるので、傾斜角±10°で傾斜
制御される微小ミラー102Aへ光を集光する従来の集
光光学系システムでは、F=3,すなわちθ=10°の
円錐形の光束を入射する場合に、最も明るい光学系を作
ることができる。
【0018】続いて、DMD用の集光光学系システムを
用いた画像表示装置について説明する。図15は従来の
集光光学系システムを用いた画像表示装置の構成を示す
図である。図15において、111は光を発する発光
体、112は発光体111を焦点に備える回転放物面形
状のパラボラリフレクタであり、発光体111,パラボ
ラリフレクタ112からランプ光源が構成されている。
113はパラボラリフレクタ112が反射した光を集光
する集光レンズ、114は集光レンズ113からの光を
3原色に色分離するカラーホイールである。以下では、
1枚のカラーホイールを用いてRGB3原色を時分割で
照射し、3原色による色空間を再現できる単板方式で説
明を進めるが、RGB3原色をそれぞれ独立にDMDへ
照射する3板方式の場合もある。
【0019】115はカラーホイール114からの光を
入射端面で受け、輝度分布を均一化した光を出射端面か
ら出射する4角柱形状のロッドインテグレータ、116
はロッドインテグレータ115からの光をリレーするリ
レーレンズ、118は光路を折り曲げる折り返しミラ
ー、119は入射光束中の各点の主光線方向をそろえる
フィールドレンズである。
【0020】120はTIRプリズムであり、投影光学
系システムの入射部によって入射光束がケラレるのを防
止するため、入射光束のみ全反射し、出射光束は直進さ
せてそのまま通過させることで集光光学系システムと投
影光学系システムとを構造的に分離する働きをしてい
る。121は前述したDMD、122はDMD121の
強度変調光を結像させる投影レンズ、123は投影レン
ズ122が結像した光を背面から受光して画像を表示す
る背面投影型のスクリーン、124は画像表示装置の各
構成要素が共有する光軸である。
【0021】次に動作について説明する。パラボラリフ
レクタ112の焦点には、できるかぎり点光源を目指し
た発光体111が設置されているので、発光体111が
発した光はパラボラリフレクタ112によって反射され
て概ね平行光として出射する。集光レンズ113は、パ
ラボラリフレクタ112からの平行光をF1=1(光軸
124とのなす広がり角θ1=30°)の円錐形の光束
として焦点に集光する。カラーホイール114を利用す
る場合には集光径を小さくする必要があるため、F=1
が最適なF値として一般的に選ばれる。
【0022】集光レンズ113の焦点にはロッドインテ
グレータ115の入射端面が設置してあり、カラーホイ
ール114によって指定した色のみが選択された光は、
矩形形状の入射端面からロッドインテグレータ115へ
入射する。ロッドインテグレータ115へ入射した光
は、ロッドインテグレータ115の側面を複数回反射す
ることによって平均化され、出射端面では面内でほぼ均
一な光強度分布になる。
【0023】ロッドインテグレータ115の出射端面か
ら出射した光は、入射端面への入射光と同様にF1=1
で出射し、リレーレンズ116、折り返しミラー11
8、フィールドレンズ119を介してTIRプリズム1
20へ入射する。TIRプリズム120への入射光はT
IRプリズム120内部で反射され、DMD121へ照
射されると、DMD121はデジタル画像情報により画
像情報を光束に与えて強度変調光を出射する。このとき
DMD121へ向う光はF=3が最適値として選ばれて
いる。DMD121が出射した画像情報光は、TIRプ
リズム120を再び透過して投影レンズ122からスク
リーン123へと投影される。
【0024】以上の画像表示装置では、ロッドインテグ
レータ115の入射端面への入射光束のF値とDMD1
21の反射面への入射光束のF値とによって、ロッドイ
ンテグレータ115の入射端面・出射端面とDMD12
1の反射面とのサイズ比が決定される。
【0025】図16はロッドインテグレータおよびDM
Dの関係を説明するための図である。図15と同一また
は相当する構成については同一の符号を付してあり、折
り返しミラー118、フィールドレンズ119、TIR
プリズム120などは図示を省略するとともに、フィー
ルドレンズ119の特性はリレーレンズ116に含めて
図示している。本来はDMDへの入射光はDMD光軸に
対して20°の方向から入射するが、以下ではDMDへ
の入射条件のみを論じるので、入射主光線をDMDへ垂
直に入射した場合の図も便宜的に用いることにする。
【0026】図16において、wはロッドインテグレー
タ115の入射端面および出射端面の1辺長、aはロッ
ドインテグレータ115からリレーレンズ116までの
光軸124の長さ、bはリレーレンズ116からDMD
121までの光軸124の長さ、WはDMD121の反
射面の1辺長である。
【0027】また、θ1はロッドインテグレータ115
の出射端面からの光束が光軸124となす開き角、θ2
はDMD121の反射面へ入射する光束が光軸124と
なす開き角である。一般に、角度θ1,θ2がさほど大
きくない場合には、w/W=a/b=θ2/θ1=F1
/F2の関係式が近似的に成り立つ。
【0028】カラーホイール114を使用するためにθ
1=30°(F=1)としてあり、また傾斜角±10°
で傾斜制御されるDMD121の使用条件からθ2=1
0°(F2=3)としているので、w/W=a/b=F
1/F2=1/3の関係式が得られる。つまり、図16
の光学系では、リレーレンズ116を媒介して、1辺長
wのロッドインテグレータ115からの光が1辺長Wの
DMD121へ倍率W/w=3で光が照射されている。
このように、DMD121の反射面サイズと角度θ1,
θ2とが決定されると、ロッドインテグレータ115の
出射端面(入射端面)サイズも自動的に決定される。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】従来の集光光学系シス
テムは以上のように構成されているので、傾斜角によっ
てDMDへの入射光束のF値が制約されて、ロッドイン
テグレータの入射端面を大きくして損失を軽減すること
ができず、光学系の明るさが制約されてしまうという課
題があった。
【0030】上の課題について具体的に説明する。図1
5の画像表示装置に適用した集光光学系システムでは、
できる限り点光源を目指した発光体111から全方向へ
出射された光をパラボラリフレクタ112と集光レンズ
113とによってF1=1(光軸124とのなす開き角
が30°)の光線を変換してロッドインテグレータ11
5の入射面上へ集光している。図17(b)に示すよう
に、このときのロッドインテグレータ115の入射面1
15Aへの集光分布125は光軸124に対して回転対
象体となっている。
【0031】ここで、もしランプ光源の大きさが無限小
であれば、ロッドインテグレータ115上での集光面積
もゼロになり、全ての光がロッドインテグレータ115
内に取り込まれる。しかしながら、実際には、発光体1
11は有限の大きさを持っており、全方向へ出射された
光を開き角30°まで縮めることは、リレーレンズと同
様の原理によって、ランプ光源の大きさが拡大投影され
てロッドインテグレータ115の入射面上に投影像とし
て照射される。
【0032】このランプ光源の投影像125Aは、ロッ
ドインテグレータ115の入射面115Aよりも大きく
(図17(c))、ランプ光源からの全ての光が入射面
115Aへ取り込まれるわけではなく、一部の光はケラ
レて無駄になっており、全体の光利用効率の低下につが
っている。
【0033】この光のケラレを減少させるためにロッド
インテグレータ115の入射端面を大きくしようとする
と、前述したように、集光レンズ113からの光のF値
(F1=1)と、DMD121への光のF値(F2=
3)とが定まっているため、倍率W/w=3の関係を満
たすようにDMD121のサイズを大きくしなければな
らず、コストアップにつながってしまう。
【0034】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、傾斜角によるDMDへの入射
光束のF値の制約を受けることなく、ロッドインテグレ
ータの入射端面を大きくして損失を軽減し、光学系の明
るさを改善することができるDMD用の集光光学系シス
テムおよびこの集光光学系システムを用いた画像表示装
置を構成することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】この発明に係る集光光学
系システムは、ロッドインテグレータからの光線の出射
端面における位置情報を、ロッドインテグレータの光軸
と光線とがなす広がり角情報に変換したフーリエ変換面
を作り出す第1レンズ群と、フーリエ変換面の近傍に配
置され、ON状態の微小ミラーにおいて干渉成分となる
部分光束を広がり角情報にしたがって遮蔽除去する遮蔽
部を有する変形絞りと、変形絞りを透過した光線を受光
して、デジタルマイクロミラーデバイスへ第2のF値の
光束を入射する第2レンズ群とからリレー系を構成する
ようにしたものである。
【0036】この発明に係る集光光学系システムは、集
光レンズの光軸と直交する第1の座標軸方向の幅をデジ
タルマイクロミラーデバイスの傾斜角で決まるF値を基
に設定し、集光レンズの光軸および第1の座標軸とそれ
ぞれ直交する第2の座標軸方向の平行光の幅を第1の座
標軸方向の平行光の幅よりも大きくして出射する平行光
変換手段をランプ光源と集光レンズとの間に備え、デジ
タルマイクロミラーデバイスの回転軸と第2の座標軸方
向とを平行にしてリレー系が光束をリレーするようにし
たものである。
【0037】この発明に係る集光光学系システムは、集
光レンズの光軸と一致する光軸を備え、第1の座標軸方
向にのみレンズ作用を有するシリンドリカルレンズ群を
平行光変換手段とするようにしたものである。
【0038】この発明に係る集光光学系システムは、第
1の座標軸方向においてのみ、集光レンズの光軸に対し
て斜めに出射されたランプ光源からの平行光を集光レン
ズの光軸と平行な方向へ屈折するプリズムを平行光変換
手段とするようにしたものである。
【0039】この発明に係る集光光学系システムは、光
を発する発光体および発光体を焦点に備えたパラボラリ
フレクタからランプ光源が構成され、パラボラリフレク
タの開口に設けらた開口板を平行光変換手段とするよう
にしたものである。
【0040】この発明に係る集光光学系システムは、ロ
ッドインテグレータの光軸と直交する第1の座標軸方向
にのみ第1のレンズ作用を有する第1のシリンドリカル
レンズ群と、ロッドインテグレータの光軸および第1の
座標軸とそれぞれ直交する第2の座標軸方向にのみ第2
のレンズ作用を有する第2のシリンドリカルレンズ群と
からリレー系を構成するようにしたものである。
【0041】この発明に係る集光光学系システムは、デ
ジタルマイクロミラーデバイスが有するON状態の微小
ミラーの法線に対して、微小ミラーの傾斜角よりも大き
な入射角で入射光束の主光線をリレー系が微小ミラーへ
入射するようにしたものである。
【0042】この発明に係る画像表示装置は、上記の集
光光学系システムと、マイクロミラーデバイスから出射
した光束を投影する投影レンズと、投影レンズからの光
束を結像するスクリーンとを備えるようにしたものであ
る。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による集
光光学系システムを用いた画像表示装置の構成を示す図
である。図1において、1は光を発する発光体(ランプ
光源)、2は発光体1を焦点に備える回転放物面形状の
パラボラリフレクタ(ランプ光源)であり、発光体1,
パラボラリフレクタ2からランプ光源が構成されてい
る。3はパラボラリフレクタ2が反射した光を集光する
集光レンズ、4は集光レンズ3からの光を3原色に色分
離するカラーホイールである。以下では、1枚のカラー
ホイールを用いてRGB3原色を時分割で照射し、3原
色による色空間を再現できる単板方式で説明を進める
が、RGB3原色をそれぞれ独立にDMDへ照射する3
板方式の場合もある。
【0044】5はカラーホイール4からの光を入射端面
で受け、輝度分布を均一化した光を出射端面から出射す
る4角柱形状のロッドインテグレータ、6はロッドイン
テグレータ5からの光を平行化する第1レンズ群(リレ
ー系、図1では単レンズで図示)、7はロッドインテグ
レータ5からの出射光束を整形する変形絞り(リレー
系)、8は光路を折り曲げる折り返しミラー、9は入射
光束中の各点の主光線方向をそろえる第2レンズ群(リ
レー系、図1では単レンズで図示)である。第1レンズ
群6、変形絞り7、第2レンズ群9は、この実施の形態
1を特徴付ける構成要素であり、後述する非対称光束を
生成する。
【0045】10はTIRプリズムであり、投影光学系
システムの入射部によって入射光束がケラレるのを防止
するため、入射光束のみ全反射し、出射光束は直進させ
てそのまま通過させることで集光光学系システムと投影
光学系システムとを光学的に分離する働きをしている。
11は傾斜角±10°で傾斜制御される多数の微小ミラ
ーによって空間的に光を強度変調するDMD,12はD
MD11の強度変調光を結像させる投影レンズ、13は
投影レンズ12が結像した光を背面から受光して画像を
表示する背面投影型のスクリーン、14は画像表示装置
の各構成要素が共有する光軸である。
【0046】次に動作について説明する。パラボラリフ
レクタ2の焦点には、アーク長が短く点光源に近い発光
体11が設置されているので、発光体1が発した光はパ
ラボラリフレクタ2によって反射されて概ね平行光とし
て出射する。集光レンズ3は、パラボラリフレクタ2か
らの平行光をF1=1(光軸14とのなす広がり角θ1
=30°)の円錐形の光束として焦点に集光する。カラ
ーホイール4を利用する場合には集光径を小さくする必
要があるため、F1=1(第1のF値)が最適なF値と
して一般的に選ばれる。
【0047】集光レンズ3の焦点にはロッドインテグレ
ータ5の入射端面が設置してあり、カラーホイール4に
よって指定した色のみが選択された光は、矩形形状の入
射端面からロッドインテグレータ5へ入射する。この実
施の形態1では、DMD11の反射面サイズWに対し
て、ロッドインテグレータ5の入射端面(出射端面)サ
イズwをW/2に設定して倍率W/w=2にしてある。
従来と比較して、ロッドインテグレータ5の入射端面サ
イズを大きく設定しているので、集光レンズ3からの受
光効率が改善されることになる。
【0048】ロッドインテグレータ5へ入射した光は、
ロッドインテグレータ5の壁面を複数回反射することに
よって平均化され、出射端面では面内でほぼ均一な光強
度分布になる。ロッドインテグレータ5の出射端面から
出射した光は、入射端面への入射光と同様にF1=1で
出射し、第1レンズ群6、変形絞り7、折り返しミラー
8、第2レンズ群9を介して非対称光束に変換され、T
IRプリズム10へ入射する。
【0049】TIRプリズム10へ入射した非対称光束
はTIRプリズム10内部で反射され、DMD11を照
射する。DMD11は、デジタル画像情報により非対称
光束に画像情報を与えた強度変調光を出射する。DMD
11より出射した強度変調光は、TIRプリズム10を
再び透過して投影レンズ12からスクリーン13へと投
影される。
【0050】さて、従来(W/w=3)と比較して受光
効率を改善するために、この実施の形態1では倍率W/
w=2に設定しているので、w/W=θ2/θ1=F1
/F2の関係から、DMD11を照射する光のF値はF
2=2(第2のF値、広がり角θ2=15°)となって
いる。F2=2の場合には、従来の構成によると、次に
示すような問題が発生する。
【0051】図2はF2=2の円錐形の光束がON状態
の微小ミラーへ入射する状態を表す図である。図2にお
いて、15は水平に設置したDMD反射面、nはDMD
反射面15の法線、16はDMDの微小ミラー、nAは
微小ミラー16の法線である。微小ミラー16はON状
態に傾斜制御されており、DMD反射面15と+10°
の傾斜角をなしており、このとき法線nAと法線nとは
θ=10°の角度をなしている。
【0052】17は微小ミラー16の中心へ入射する入
射主光線、18は入射主光線17を中心としたF2=2
(広がり角15°、立体角)の入射光束、18A,18
Bはそれぞれ入射光束18に含まれる入射光線、19は
微小ミラー16で入射主光線17が反射された出射主光
線、20は出射主光線19を中心としたF2=2の出射
光束、20A,20Bはそれぞれ出射光束20に含まれ
る出射光線である。
【0053】入射光束18,出射光束20は、微小ミラ
ー16から観測したときの入射側、出射側の光の広がり
方の様子をそれぞれ表している。入射光線18Aは出射
主光線19に最も近く、入射光線18Bは出射主光線1
9に最も遠くなっている。また、出射光線20Aは入射
主光線17に最も近く、出射光線20Bは入射主光線1
7に最も遠くなっている。
【0054】つまり、入射光線18A,18Bはそれぞ
れ最も外側の入射光束中の光線であり、入射主光線17
と角度θ2=15°をなして微小ミラー16へ入射し、
微小ミラー16で反射されてそれぞれ出射光線20A,
20Bになる。
【0055】21は入射光束18と出射光束20との干
渉成分、22Aは入射主光線17と直交する平面、22
Bは出射主光線19と直交する平面であり、平面22A
で切断した入射光束18、平面22Bで切断した出射光
束20の断面をともに図2(b)に示している。図2
(b)では、便宜的に入射主光線17、出射主光線19
を平行とみなしている。比較のために、図12(b)を
図2(c)に再掲する。
【0056】傾斜角±10°で傾斜制御される微小ミラ
ー16において、入射主光線17は法線nAと角度θ=
10°をなしており、反射の法則により、出射主光線1
9は法線nAと角度θ=10°をなすので、入射主光線
17と出射主光線19とは20°の角度をなしている。
このような場合に、広がり角θ2=15°の入射光束1
8が微小ミラー16へ入射すると、入射光束18と出射
光束20との間で干渉成分21(図2の斜線部分)が発
生する。
【0057】図2(b)と図2(c)とを比較すると、
広がり角θ2=15°にした図2(b)の方が、広がり
角を10°にした従来の図2(c)よりも光束の断面積
が大きくなって光利用の照明効率を向上できるが、干渉
成分21が発生してしまうため、F2=3より小さなF
値の入射光束はDMDへ入射できないものと考えていた
のが従来の設計基準であった。
【0058】この干渉成分21の発生を回避するように
光学系の設計を制約しなければならないという考え方が
従来の基本設計であり、この考え方に立脚して構成した
光学系では、DMDの傾斜角によって決まるF値が制約
されて、画像表示装置の明るさを改善することができな
い。
【0059】これに対して、この実施の形態1では、従
来の基本設計に全く則らず、F値がF2=2の光束をD
MDへ入射するようにして光学系の明るさを改善してい
る。このときに、F2=2の入射光束から干渉成分21
を除去した非対称光束を生成するために、第1レンズ群
6、変形絞り7、第2レンズ群9をリレー系として設け
ている。以下、第1レンズ群6、変形絞り7、第2レン
ズ群9の具体的な動作について詳述する。
【0060】図3は第1レンズ群6および第2レンズ群
9の働きを説明するための図である。図1と同一または
相当する構成については同一の符号を付してあり、説明
の便宜上、折り返しミラー8やTIRプリズム10の図
示を省略して、DMD11の反射面に対して入射主光線
を垂直に入射している。
【0061】図3において、23はロッドインテグレー
タ5の出射端面上の3点A,B,Cからそれぞれ出射し
たF=1の各光束である。ここでは点A,B,Cからの
光束23を代表として考える。点Aから出射する光束2
3(1点破線)、点Bから出射する光束23(実線)、
点Cから出射する光束23(破線)はいずれもF1=1
でロッドインテグレータ5の出射端面から出射してい
る。
【0062】各光束23の主光線には○印をそれぞれ付
しており、○印の各主光線とθ1=30°の広がり角を
なして出射する互いに平行な各光線には×印、△印をそ
れぞれ付してある。このうち×印の光線とその近傍の光
線が図2の干渉成分21になるものとする。
【0063】ロッドインテグレータ5の出射端面上の点
A〜Cから広がり角θ1=30°でそれぞれ出射した各
光束23は、第1レンズ群6へ入射する。第1レンズ群
6は、各光束23に含まれる光線を全て平行化するよう
に作用するので、各点A〜Cから出射した×印、○印、
△印の各光線は、光軸14と直交するフーリエ変換面7
A上の点D,E,Fにそれぞれ集められる。
【0064】すなわち、第1レンズ群6は、ロッドイン
テグレータ5の出射端面の位置情報を広がり角情報に2
次元フーリエ変換している。したがって、フーリエ変換
面7A上の各点D〜Fでは、広がり角θ1が等しい光線
は全て同一の1点に集光され、×印の光線、○印の光
線、△印の光線は、点D,E,Fにそれぞれ集まる。
【0065】点D〜Fを透過した各光線は第2レンズ群
9へ入射する。第2レンズ群9は、DMD11反射面の
各点G,H,IへF2=2の光束を入射する働きをして
いる。各点G〜Iへ入射する光束では、○印を付した各
主光線に対して、×印の光線と△印の光線とは広がり角
θ2=15°をなしている。
【0066】図4はロッドインテグレータからの出射光
束、変形絞りおよび非対称光束の断面形状を示す図であ
る。図4(a)はロッドインテグレータから出射したF
=1の出射光束23の断面形状、図4(b)は変形絞り
7の断面形状、図4(c)はDMD11へ入射する非対
称光束の断面形状である。図1,3と同一または相当す
る構成については、同一の符号を付してある。DMDお
よびTIRプリズムの特性から、変形絞りの断面形状は
図4に示されるように、わずかに湾曲するD字形が最適
となる。
【0067】図4において、7Zは変形絞り7に設けら
れた遮蔽部であり、干渉成分を発生させる光線を遮蔽除
去する。遮蔽部7Z以外の部分は変形絞り7のD字形開
口である。24は変形絞り7によって形成された非対称
光束、24Zは変形絞り7の遮蔽部7Zによって遮蔽除
去された部分光束であり、部分光束24Zが図2の干渉
成分21を発生させる。
【0068】図5は変形絞り9の働きを説明するための
図である。図1,3と同一または相当する構成について
は同一の符号を付してある。図5では、第1群レンズ6
と第2群レンズ9からなる図3の光学系において、図4
(b)の変形絞り7を光軸14に開口を直交させてフー
リエ変換面7Aの近傍に設置している。
【0069】フーリエ変換面7Aに設置された変形絞り
7は、干渉成分21に含まれる×印の光線とその近傍の
光線(干渉成分21を発生する部分光束24Z)を遮蔽
部7Zによって一括して遮蔽除去する。したがって、図
5では、○印の主光線と20°の角度をなす□印の光線
(広がり角20°)と、○印の主光線と30°の角度を
なす△印の光線および○印の主光線が、変形絞り7の開
口を通過して第2レンズ群9へ入射する。以上では、変
形絞りが明らかな開口を有するように説明したが、円形
部分は入射側で制限されている場合、図4の遮蔽部7Z
のみで同等の作用を得ることができる。
【0070】第2レンズ群9は、DMD11の点G〜I
を照射する。点G〜Iへは、破線の光線、実線の光線、
一点破線の光線がそれぞれ集光され、×印を付した光線
は変形絞り7によって遮蔽除去されているので、点G〜
Hへ入射する○印の主光線に対して広がり角15°の△
印の光線、広がり角20°の□印の光線を含んだ各非対
称光束24がDMD11へ入射する。以上のように、第
1レンズ群6,変形絞り7,第2レンズ群9によって非
対称光束24を作り出している。
【0071】図6は非対称光束がON状態の微小ミラー
へ入射する状態を表す図である。図2と同一または相当
する構成については同一の符号を付してある。ここでの
リレー系は従来と同様の構成であっても良い。DMDの
微小ミラー16へ入射する非対称入射光束18Zは、入
射光線18Bや入射光線18Cを含んでいる。入射光線
18Bは図3,5の△印を付した光線に相当する。ま
た、入射光線18Cは変形絞り7の遮蔽部7Zによって
遮蔽除去された図2の干渉成分21と接する光線であ
り、図5の□印を付した光線に相当し、微小ミラー16
の反射によって出射光線20Cになる。
【0072】非対称光束18Zは、図6(b)に示した
従来の光束107,108と比較して、DMD11の微
小ミラー16をより多く照明できるようになっており、
かつ、入射主光線17に対して非対称な断面形状を有し
ているので、非対称出射光束20Zと干渉することなく
微小ミラー16によって反射される。図6(b)の斜線
を施した部分がこの実施の形態1の効果であり、照明効
率の改善結果に相当する。
【0073】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、F1=1の光束を受光するロッドインテグレータ5
の入射端面サイズwをDMD11の反射面サイズWの1
/2倍に設定するとともに、ロッドインテグレータ5の
出射光束の位置情報を第1レンズ群6によって広がり角
情報にフーリエ変換し、干渉成分21を発生させる部分
光束24ZをD字形開口の変形絞り7によって一括して
遮蔽除去し、変形絞り7の出射光線から第2レンズ群9
によって非対称光束24を生成してDMD11へ照射す
るようにしたので、DMD11の傾斜角によって入射光
束のF値を制約されることなく、光学系の明るさを改善
することができるという効果が得られる。
【0074】なお、遮蔽部7Zの形状は、DMD11へ
入射する光束のF値や入射角に応じて、干渉成分21が
発生しないように設計する。
【0075】実施の形態2.実施の形態1では、干渉成
分となる光線を遮蔽除去した非対称光束を用いた例につ
いて説明したが、この実施の形態2では、楕円断面形状
を有する光束について説明する。
【0076】図7はこの発明の実施の形態2による集光
光学系システムを用いた画像表示装置の構成を示す図で
ある。図7では、光軸14の方向にz軸、z軸と垂直に
x軸(第1の座標軸)とy軸(第2の座標軸)とをそれ
ぞれ設定しており、図7(a)はx−z面における断面
図、図7(b)はy−z面における断面図である。図1
と同一または相当する構成については同一の符号を付し
てある。
【0077】図7において、25,26はランプ光源と
集光レンズ3との間にそれぞれ設けられたシリンドリカ
ルレンズ(平行光変換手段、シリンドリカルレンズ群)
である。シリンドリカルレンズ25,26は、x軸方向
にのみレンズ作用を有しており、シリンドリカルレンズ
25は正レンズ、シリンドリカルレンズ26は負レンズ
として働く。図7(a)のx軸方向において、ランプ光
源からの平行光は、シリンドリカルレンズ25,26を
介して幅Axの平行光に変換される。
【0078】一方、図7(b)のy軸方向では、シリン
ドリカルレンズ25,26はレンズ作用を有さないた
め、パラボラリフレクタ2からの幅Ayの平行光は、シ
リンドリカルレンズ25,26をそのまま平行に透過す
る。
【0079】このときに、Ax:Ay=2:3の比率に
なるように、シリンドリカルレンズ25,26のレンズ
作用を設計しておくと、集光レンズ3を透過した幅A
x,Ayの平行光は、x軸方向の広がり角20°、y軸
方向の広がり角30°で集光される。
【0080】このように、ロッドインテグレータ5の入
射端面側において、直交する2つのx、y軸方向で異な
る角度分布の光束を生成することにより、楕円状の角度
分布を有する入射光束を生成するようにしている。
【0081】ロッドインテグレータ5の出射端面の縦
軸、横軸方向のサイズをそれぞれWx/2,Wy/2
(Wx,WyはDMD11の縦軸、横軸方向の反射面サ
イズ)とすると、x、y軸方向にそれぞれ光軸と広がり
角20°、30°をなした光束がロッドインテグレータ
5から出射し、x,y軸方向に10°,15°の角度分
布をそれぞれ有する光束がDMD11へ入射する。この
ときのDMD11への光束は、y軸方向に3の長軸、x
軸方向に2の短軸をそれぞれ有する図7(c)の楕円断
面形状の入射光束27となる。
【0082】実施の形態1と同様に、DMD11の微小
ミラーによって入射光束27を反射した出射光束28の
主光線をDMD11の反射面の法線方向へ出射し、この
法線方向に対して光束27の主光線を20°の角度をな
して、かつ微小ミラーの回転軸と入射光束27、出射光
束28の長軸(y軸)の関係は平行になるようにして微
小ミラーへ入射すると、図7(c)に示すように、入射
光束27と出射光束28との間に干渉成分を生じないよ
うにすることができ、真円断面形状の従来の光束10
7,108と比較して、入射光束27、出射光束28の
断面積の方が大きくなっているので、照明効率を改善す
ることができるという効果が得られる。
【0083】なお、入射光束27、出射光束28の楕円
断面形状は、投影レンズ9の受光能力29に合わせて決
定する。また、シリンドリカルレンズ25,26の個数
は特に限定されない。
【0084】図7に示す構成の他にも、楕円断面形状の
光束を生成することができる。図8はこの発明の実施の
形態2による集光光学系システムを用いた画像表示装置
の構成を示す図であり、図8(a)は側面図(x−z
面)、図8(b)は上面図(y−z面)である。図1と
同一または相当する構成については同一の符号を付して
あり、ロッドインテグレータ以降の構成は図示を省略し
ている。
【0085】図8において、30はランプ光源と集光レ
ンズ3との間に設けられたプリズム(平行光変換手段)
である。図8(a)のx−z面では、発光体1、パラボ
ラリフレクタ2から構成されるランプ光源からの平行光
を光軸14に対して斜めに屈折し、この平行光をプリズ
ム30によって光軸14と平行にする。プリズム30か
ら出射した平行光のx軸方向の幅はAxとなって集光レ
ンズ3へ入射し、x軸方向の光軸14とのなす広がり角
が20°の光束として集光レンズ3から不図示のロッド
インテグレータへ入射する。
【0086】一方、図8(b)のy−z面では、ランプ
光源からの平行光はy軸方向の幅Ayを保ったままプリ
ズム30を透過して、光軸14とのなす広がり角が30
°の光束として集光レンズ3から不図示のロッドインテ
グレータ5へ入射する。図7と同様に、Ax:Ay=
2:3となるようにプリズム30は設計されているの
で、以下の動作は、シリンドリカルレンズ25,26と
同様である。
【0087】このように、プリズム30を用いること
で、図5の場合と同様に、x,y軸方向の角度分布が異
なる光束をロッドインテグレータへ入射しているので、
楕円断面形状の光束を生成して干渉成分を発生させるこ
となく、光学系の明るさを改善することができるという
効果が得られる。
【0088】図9はこの発明の実施の形態2による集光
光学系システムを用いた画像表示装置の構成を示す図で
あり、図9(a)は側面図(x−z面)、図9(b)は
上面図(y−z面)である。図1と同一または相当する
構成については同一の符号を付してあり、ロッドインテ
グレータ以降の構成は図示を省略している。
【0089】図7において、31はパラボラリフレクタ
2の開口を制限する開口板(平行光変換手段)である。
開口板31は、図7(b)のy−z面では開口板31か
ら幅Ayの平行光を出射し、図7(a)のx−z面では
幅Axの開口板31によってx軸方向の幅をAxに制限
して平行光を集光レンズ3へ出射する。この場合にも、
Ax:Ay=2:3である。このようにして開口板31
から出射した平行光は、x軸方向の平行光の幅Ax,y
軸方向の平行光の幅Ayに応じて、光軸14とのなすx
軸方向の広がり角が20°,光軸14とのなすy軸方向
の広がり角が30°の光束として集光レンズ3から不図
示のロッドインテグレータへ入射する。
【0090】このようにしても、図7や図8と同様に、
x,y軸方向の角度分布が異なる光束をロッドインテグ
レータへ入射しているので、楕円断面形状の光束を生成
して干渉成分を発生させることなく、光学系の明るさを
改善することができるという効果が得られる。
【0091】なお、図7のシリンドリカルレンズ25,
26や図8のプリズム30は、ランプ光源からの平行光
を全て透過して利用しているので、平行光の無駄なく利
用することができる。
【0092】また、図7のシリンドリカルレンズ25,
26や図8のプリズム30と比較して、図9の開口板3
1は構成が簡単であり、楕円断面形状の光束をより容易
に生成することができる。
【0093】さらに、図9の開口板31は、開口板31
のパラボラリフレクタを向いた裏面によって遮られた発
光体1からの20°から30°までの広い角度領域の光
は、開口板31の裏面とパラボラリフレクタ2との間を
複数回反射して開口板31から広がり角20°以下の狭
い領域の光を出射するようになるので、ランプ光源の効
率を向上するようにすることができる。
【0094】実施の形態3.実施の形態2では、ロッド
インテグレータ5の入射端面側で楕円断面形状の光束を
生成する構成を説明したが、この実施の形態3では、ロ
ッドインテグレータ5の出射端面側で楕円断面形状の光
束を生成する構成について説明する。
【0095】図10はこの発明の実施の形態3による集
光光学系システムを用いた画像表示装置の構成を示す図
であり、図10(a)は側面図(x−z面)、図10
(b)は上面図(y−z面)である。図1と同一または
相当する構成については同一の符号を付してあり、説明
の便宜上、折り返しミラー8やTIRプリズム10の図
示を省略して、DMD11の反射面に対して入射主光線
を垂直に入射している。
【0096】図10において、32は入射端面・出射端
面が平行四辺形形状に形成されたロッドインテグレータ
であり、DMD11のx,y軸方向の反射面サイズをW
x,Wyとすると、ロッドインテグレータ32の入射端
面・出射端面サイズはx軸方向でWx/3,y軸方向で
Wy/2に設定してある。33,34はそれぞれロッド
インテグレータ32とDMD11との間に設けられたシ
リンドリカルレンズ(それぞれ第1のシリンドリカルレ
ンズ群、第2のシリンドリカルレンズ群)である。シリ
ンドリカルレンズ33はx軸方向にのみ、シリンドリカ
ルレンズ34はy軸方向にのみ、それぞれ異なる正レン
ズ作用を有している。
【0097】パラボラリフレクタ2からの平行光は、集
光レンズ3によってF=1の光としてロッドインテグレ
ータ32の入射端面へ集光され、ロッドインテグレータ
32の出射端面からx軸方向、y軸方向ともに広がり角
30°のF=1の光としてシリンドリカルレンズ33,
34へ出射する。x軸方向に正レンズ作用を有するシリ
ンドリカルレンズ33は、x−z面において光軸14と
のなす広がり角10°(F=3に相当)の光束をDMD
11へ入射し、y軸方向に正レンズ作用を有するシリン
ドリカルレンズ34は、y−z面において光軸14との
なす広がり角15°(F=2に相当)の光束をDMD1
1へ入射する。
【0098】このロッドインテグレータ32の出射光束
は、x軸方向、y軸方向ともに広がり角30°だが、シ
リンドリカルレンズ33によってx軸方向は3倍、y軸
方向は2倍と倍率を変えることで、倍率の関係式からx
軸方向で開き角10°、y軸方向で15°になる。
【0099】このとき、DMD11の反射面サイズW
x,Wyに対して、図10(a)のx−z面ではロッド
インテグレータ32の出射端面サイズをWx/3、図1
0(b)のy−z面ではロッドインテグレータ32の出
射端面サイズをWy/2としてあるので、図16に示し
た従来の場合の倍率3と比較すると、図10(a)では
従来と同様に倍率3(倍率比3÷3=1)、図10
(b)では倍率2(倍率比3÷2=1.5)になってい
る。
【0100】したがって、実施の形態2と同様に、x軸
方向の倍率とy軸方向の倍率とが異なっているので,
x,y軸方向に短軸、長軸をそれぞれ有する楕円断面形
状の光束を生成して光学系の明るさを向上することがで
きるようになる。
【0101】このときのロッドインテグレータ32の入
射端面・出射端面サイズとDMD11の反射面サイズと
の倍率比は、x軸方向に倍率3、y軸方向に倍率2とな
っているので、ロッドインテグレータサイズと倍率の積
が反射面サイズとなることから、従来のx、y軸がとも
に3倍の光学系に比べて、図16のロッドインテグレー
タ115の入射端面・出射端面のx軸方向を×1の長
さ、y軸方向を×1.5の長さにする必要がある。
【0102】図16のロッドインテグレータ115の出
射端面とロッドインテグレータ32の出射端面を図10
(c)にしてある。DMD11の正方形の微小ミラーは
その対角線上に回転軸を有しており、この正方形の微小
ミラーが縦横比3:4の反射面に配列されている。
【0103】ロッドインテグレータの出射端面とDMD
11反射面とは互いに結像関係にあるので、倍率3のロ
ッドインテグレータ115の出射端面に対して微小ミラ
ーと回転軸を投影すると、図7(c)と同様に、回転軸
方向に楕円長軸方向が来るようにして干渉成分の発生を
防ぐので、回転軸は図10(c)のy軸に相当すること
が分かる。したがって、このy軸と直交する方向にx軸
が存在し、x,y軸方向の倍率比がそれぞれ1,1.5
なので、ロッドインテグレータ32の出射端面は、y軸
方向の長さlだけを×1.5にした平行四辺形にする。
【0104】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、x,y軸方向の出射端面サイズをWx/3,Wy/
2とした平行四辺形の出射端面を有するロッドインテグ
レータ32と、ロッドインテグレータ32から出射され
たF1=1の光束を受光して、x軸方向にのみ正レンズ
作用を光束に与えてF2=3の光束をDMD11へ出射
するシリンドリカルレンズ33と、ロッドインテグレー
タ32から出射されたF1=1の光束を受光して、y軸
方向にのみ正レンズ作用を光束に与えてF2=2の光束
をDMD11へ出射するシリンドリカルレンズ34とを
備えるようにしたので、実施の形態2と同様に、微小ミ
ラーの回転軸に平行な長軸を有する楕円断面形状の光束
をDMD11へ入射することができるようになり、ロッ
ドインテグレータ32の入射端面を大きくして受光効率
を向上させ、干渉成分をDMD11で発生させることな
く、光学系の明るさを向上することができるという効果
が得られる。
【0105】なお、シリンドリカルレンズ33,34の
枚数は2枚に限定されることなく、複数枚のシリンドリ
カルレンズによって構成するようにしても良い。
【0106】実施の形態4.図11はこの発明の実施の
形態4による集光光学系システムからの入射光束がON
状態の微小ミラーへ入射する状態を表す図である。図
6,7と同一または相当する構成については同一の符号
を付してある。
【0107】図11において、35は法線nAと角度1
0°+αをなして微小ミラー16へ入射する入射主光
線、36は入射主光線35を中心として微小ミラー16
の中心を頂点とする円錐形の入射光束、36A,36B
は入射光束36に含まれる入射光線、37は法線nAと
角度10°+αをなして微小ミラー16から出射する出
射主光線、38は出射主光線37を中心として微小ミラ
ー16の中心を頂点とする円錐形の出射光束、38A,
38Bは出射光束38に含まれる出射光線である。
【0108】微小ミラー16の反射によって、入射主光
線35および入射光線36A,36Bはそれぞれ出射主
光線37および出射光線38A,38Bになる。ここで
は例として、入射光束27,36および出射光束28,
38は、実施の形態2,3にしたがって楕円断面形状の
光束としてある。
【0109】図11(a)に示すように、これまでの考
え方では、傾斜角10°で傾斜制御されるDMDの反射
面15の法線n方向へ出射主光線19を出射するため
に、微小ミラー16の法線nAに対して10°の角度を
なすように入射主光線17を微小ミラー16へ入射する
ようにしていた。この場合には、入射主光線17と出射
主光線19とは20°の角度をなしており、このため、
入射主光線17が伴う入射光束27と出射主光線19が
伴う出射光束28との干渉が発生しないように、入射光
束27の広がり角を制限する必要が生じていた。
【0110】これに対して、この実施の形態4では、法
線nAとのなす角度を10°+αとして入射主光線35
を微小ミラー16へ入射して、法線nAに対して10°
+αの角度をなして法線nの斜め方向へ出射主光線37
を微小ミラー16から出射するようにしている。入射主
光線17、出射主光線19の場合と比較すると、入射主
光線35と出射主光線37との間のなす角は20°+2
αになっている。
【0111】したがって、図11(b)に示すように、
入射光束27、出射光束28の場合と比較すると、入射
光束36、出射光束38の広がり角に角度2αのマージ
ンを与えることができるようになり、このマージン角度
2αに応じてより小さなF値(より広がり角の大きな)
の光束を微小ミラー16へ入射し、光学系の明るさを向
上することができるようになる。
【0112】なお、不図示の投影レンズの光軸は法線n
に一致させるので、法線nに対して斜めに出射する出射
主光線37の出射光束38を全て受光できるように、出
射光束38に含まれる光線の中で、法線nと最も大きな
角度をなす出射光線38Bを受光できるように投影レン
ズ29を設計する。
【0113】なお、以上では、楕円断面形状の入射光束
36、出射光束38を用いて説明を進めてきたが、この
実施の形態4はこれに限定されるものではなく、従来の
技術の真円断面形状を有する光束や、実施の形態1の非
対称光束に適用するようにしても良い。
【0114】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、傾斜角10°で制御されるDMDの微小ミラー16
の法線nAに対して、角度10°+αをなす方向から入
射主光線35を微小ミラー16へ入射するようにしたの
で、入射主光線35と出射主光線37とが角度20°+
2αをなすようになり、マージン角度2αに応じてより
小さなF値の光束をDMDへ入射して、DMDの傾斜角
によって入射光束のF値を制約されることなく、光学系
の明るさを改善することができるという効果が得られ
る。
【0115】以上の説明では、DMDの傾斜角を10°
としてきたが、この発明はこれに限定されるものではな
く、DMDの傾斜角が10°以外の値にも適用すること
ができ、傾斜角の値に応じて各角度を正比例の関係で計
算すれば良い。また、各実施の形態では、拡大する光の
広がり角を15°(F=2)で説明したが、かならずし
も15°である必要はなく、微小ミラーの傾斜角以上で
あれば明るさ改善の効果があることは言うまでもない。
【0116】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ロッ
ドインテグレータからの光線の出射端面における位置情
報を、ロッドインテグレータの光軸と光線とがなす広が
り角情報に変換したフーリエ変換面を作り出す第1レン
ズ群と、フーリエ変換面の近傍に配置され、ON状態の
微小ミラーにおいて干渉成分となる部分光束を広がり角
情報にしたがって遮蔽除去する遮蔽部を有する変形絞り
と、変形絞りを透過した光線を受光して、デジタルマイ
クロミラーデバイスへ第2のF値の光束を入射する第2
レンズ群とからリレー系を構成するようにしたので、デ
ジタルマイクロミラーデバイスの傾斜角によって入射光
束のF値を制約されることなく、光学系の明るさを改善
することができるという効果が得られる。
【0117】この発明によれば、集光レンズの光軸と直
交する第1の座標軸方向の幅をデジタルマイクロミラー
デバイスの傾斜角で決まるF値を基に設定し、集光レン
ズの光軸および第1の座標軸とそれぞれ直交する第2の
座標軸方向の平行光の幅を第1の座標軸方向の平行光の
幅よりも大きくして出射する平行光変換手段をランプ光
源と集光レンズとの間に備え、デジタルマイクロミラー
デバイスの回転軸と第2の座標軸方向とを平行にしてリ
レー系が光束をリレーするようにしたので、デジタルマ
イクロミラーデバイスの傾斜角によって入射光束のF値
を制約されることなく、光学系の明るさを改善すること
ができるという効果が得られる。
【0118】この発明によれば、集光レンズの光軸と一
致する光軸を備え、第1の座標軸方向にのみレンズ作用
を有するシリンドリカルレンズ群を平行光変換手段とす
るようにしたので、デジタルマイクロミラーデバイスの
傾斜角によって入射光束のF値を制約されることなく、
光学系の明るさを改善することができ、ランプ光源から
の平行光を全て無駄なく利用することができるという効
果が得られる。
【0119】この発明によれば、第1の座標軸方向にお
いてのみ、集光レンズの光軸に対して斜めに出射された
ランプ光源からの平行光を集光レンズの光軸と平行な方
向へ屈折するプリズムを平行光変換手段とするようにし
たので、デジタルマイクロミラーデバイスの傾斜角によ
って入射光束のF値を制約されることなく、光学系の明
るさを改善することができ、ランプ光源からの平行光を
全て無駄なく利用することができるという効果が得られ
る。
【0120】この発明によれば、光を発する発光体およ
び発光体を焦点に備えたパラボラリフレクタからランプ
光源が構成され、パラボラリフレクタの開口に設けらた
開口板を平行光変換手段とするようにしたので、デジタ
ルマイクロミラーデバイスの傾斜角によって入射光束の
F値を制約されることなく、光学系の明るさを簡単な構
成で改善することができ、ランプ光源の効率を向上する
ようにすることができるという効果が得られる。
【0121】この発明によれば、ロッドインテグレータ
の光軸と直交する第1の座標軸方向にのみ第1のレンズ
作用を有する第1のシリンドリカルレンズ群と、ロッド
インテグレータの光軸および第1の座標軸とそれぞれ直
交する第2の座標軸方向にのみ第2のレンズ作用を有す
る第2のシリンドリカルレンズ群とからリレー系を構成
するようにしたので、デジタルマイクロミラーデバイス
の傾斜角によって入射光束のF値を制約されることな
く、光学系の明るさを改善することができるという効果
が得られる。
【0122】この発明によれば、デジタルマイクロミラ
ーデバイスが有するON状態の微小ミラーの法線に対し
て、微小ミラーの傾斜角よりも大きな入射角で入射光束
の主光線をリレー系が微小ミラーへ入射するようにした
ので、デジタルマイクロミラーデバイスの傾斜角によっ
て入射光束のF値を制約されることなく、光学系の明る
さを改善することができるという効果が得られる。
【0123】この発明によれば、上記の集光光学系シス
テムと、マイクロミラーデバイスから出射した光束を投
影する投影レンズと、投影レンズからの光束を結像する
スクリーンとを備えるようにしたので、光学系の明るさ
を改善した画像表示装置を構成することができるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による集光光学系シ
ステムを用いた画像表示装置の構成を示す図である。
【図2】 F値が2の円錐形の光束がON状態の微小ミ
ラーへ入射する状態を表す図である。
【図3】 第1レンズ群および第2レンズ群の働きを説
明するための図である。
【図4】 ロッドインテグレータからの出射光束、変形
絞りおよび非対称光束の断面形状を示す図である。
【図5】 変形絞りの働きを説明するための図である。
【図6】 非対称光束がON状態の微小ミラーへ入射す
る状態を表す図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による集光光学系シ
ステムを用いた画像表示装置の構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による集光光学系シ
ステムを用いた画像表示装置の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態2による集光光学系シ
ステムを用いた画像表示装置の構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態3による集光光学系
システムを用いた画像表示装置の構成を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態4による集光光学系
システムからの入射光束がON状態の微小ミラーへ入射
する状態を表す図である。
【図12】 DMDの反射面の一部を拡大した図であ
る。
【図13】 微小ミラーの傾斜制御の動作を説明するた
めの図である。
【図14】 F値が3の円錐形の光束がON状態の微小
ミラーへ入射する状態を表す図である。
【図15】 従来の集光光学系システムを用いた画像表
示装置の構成を示す図である。
【図16】 ロッドインテグレータおよびDMDの関係
を説明するための図である。
【図17】 ロッドインテグレータに対する集光分布を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 発光体(ランプ光源)、2 パラボラリフレクタ
(ランプ光源)、3 集光レンズ、4 カラーホイー
ル、5 ロッドインテグレータ、6 第1レンズ群(リ
レー系)、7 変形絞り(リレー系)、7Z 遮蔽部、
8 折り返しミラー、9 第2レンズ群(リレー系)、
10 TIRプリズム、11 デジタルマイクロミラー
デバイス(DMD)、12 投影レンズ、13 スクリ
ーン、14光軸、15 DMD反射面、n 法線、16
微小ミラー、nA 法線、17入射主光線、18 入
射光束、18A,18B,18C 入射光線、19 出
射主光線、20 出射光束、20A,20B,20C
出射光線、21 干渉成分、22A 平面、22B 平
面、23 光束、24 非対称光束、24Z 部分光
束、25,26 シリンドリカルレンズ(平行光変換手
段、シリンドリカルレンズ群)、30 プリズム(平行
光変換手段)、31 開口板(平行光変換手段)、32
ロッドインテグレータ、33 シリンドリカルレンズ
(第2のシリンドリカルレンズ群)、34 シリンドリ
カルレンズ(第2のシリンドリカルレンズ群)、35
入射主光線、36 入射光束、36A,36B 入射
光線、37 出射主光線、38 出射光束、38A,3
8B 出射光線。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/74 G02B 27/00 V (72)発明者 笹川 智広 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 後藤 令幸 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 寺本 浩平 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H041 AA16 AB14 AC06 AZ01 2H052 BA02 BA03 BA09 BA14 5C058 BA05 BA23 EA11 EA12 EA13 EA27 EA51

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行光を出射するランプ光源と、平行光
    を受光すると第1のF値の光束として集光する集光レン
    ズと、上記第1のF値の光束をその出射端面で均一な強
    度分布にして出射するロッドインテグレータと、上記第
    1のF値の光束を第2のF値の光束としてデジタルマイ
    クロミラーデバイスへリレーするリレー系とを備えた集
    光光学系システムにおいて、 リレー系は、上記ロッドインテグレータからの光線の上
    記出射端面における位置情報を、上記ロッドインテグレ
    ータの光軸と上記光線とがなす広がり角情報に変換した
    フーリエ変換面を作り出す第1レンズ群と、 上記フーリエ変換面の近傍に配置され、ON状態の微小
    ミラーにおいて干渉成分となる部分光束を広がり角情報
    にしたがって遮蔽除去する変形絞りと、 上記変形絞りを透過した光線を受光して、上記デジタル
    マイクロミラーデバイスへ上記第2のF値の光束を入射
    する第2レンズ群とから構成することを特徴とする集光
    光学系システム。
  2. 【請求項2】 平行光を出射するランプ光源と、平行光
    を受光すると第1のF値の光束として集光する集光レン
    ズと、上記第1のF値の光束をその出射端面で均一な強
    度分布にして出射するロッドインテグレータと、上記第
    1のF値の光束を第2のF値の光束としてデジタルマイ
    クロミラーデバイスへリレーするリレー系とを備えた集
    光光学系システムにおいて、 上記集光レンズの光軸と直交する第1の座標軸方向の幅
    を上記デジタルマイクロミラーデバイスの傾斜角で決ま
    るF値を基に設定し、上記集光レンズの光軸および上記
    第1の座標軸とそれぞれ直交する第2の座標軸方向の上
    記平行光の幅を上記第1の座標軸方向の上記平行光の幅
    よりも大きくして出射する平行光変換手段を上記ランプ
    光源と上記集光レンズとの間に備え、 上記リレー系は、上記デジタルマイクロミラーデバイス
    の回転軸と上記第2の座標軸方向とを平行にして上記光
    束をリレーすることを特徴とする集光光学系システム。
  3. 【請求項3】 平行光変換手段は、集光レンズの光軸と
    一致する光軸を備え、第1の座標軸方向にのみレンズ作
    用を有するシリンドリカルレンズ群とすることを特徴と
    する請求項2記載の集光光学系システム。
  4. 【請求項4】 平行光変換手段は、第1の座標軸方向に
    おいてのみ、集光レンズの光軸に対して斜めに出射され
    たランプ光源からの平行光を上記集光レンズの光軸と平
    行な方向へ屈折するプリズムとすることを特徴とする請
    求項2記載の集光光学系システム。
  5. 【請求項5】 ランプ光源は、光を発する発光体および
    上記発光体を焦点に備えたパラボラリフレクタから構成
    され、 平行光変換手段は、上記パラボラリフレクタの開口に設
    けらた開口板とすることを特徴とする請求項2記載の集
    光光学系システム。
  6. 【請求項6】 平行光を出射するランプ光源と、平行光
    を受光すると第1のF値の光束として集光する集光レン
    ズと、上記第1のF値の光束をその出射端面で均一な強
    度分布にして出射するロッドインテグレータと、上記第
    1のF値の光束を第2のF値の光束としてデジタルマイ
    クロミラーデバイスへリレーするリレー系とを備えた集
    光光学系システムにおいて、 上記リレー系は、上記ロッドインテグレータの光軸と直
    交する第1の座標軸方向にのみ第1のレンズ作用を有す
    る第1のシリンドリカルレンズ群と、上記ロッドインテ
    グレータの光軸および上記第1の座標軸とそれぞれ直交
    する第2の座標軸方向にのみ第2のレンズ作用を有する
    第2のシリンドリカルレンズ群とから構成することを特
    徴とする集光光学系システム。
  7. 【請求項7】 平行光を出射するランプ光源と、平行光
    を受光すると第1のF値の光束として集光する集光レン
    ズと、その出射端面における第1のF値の光束を均一な
    強度分布にして出射するロッドインテグレータと、上記
    第1のF値の光束を第2のF値の光束としてデジタルマ
    イクロミラーデバイスへリレーするリレー系とを備えた
    集光光学系システムにおいて、 リレー系は、上記デジタルマイクロミラーデバイスが有
    するON状態の微小ミラーの法線に対して、上記微小ミ
    ラーの傾斜角よりも大きな入射角で入射光束の主光線を
    上記微小ミラーへ入射することを特徴とする集光光学系
    システム。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7記載の集光光学系
    システムと、 マイクロミラーデバイスから出射した光束を投影する投
    影レンズと、 上記投影レンズからの光束を結像するスクリーンとを備
    えることを特徴とする画像表示装置。
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