JP3301321B2 - 照明光学系装置及び投写型表示装置 - Google Patents

照明光学系装置及び投写型表示装置

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JP3301321B2
JP3301321B2 JP26846596A JP26846596A JP3301321B2 JP 3301321 B2 JP3301321 B2 JP 3301321B2 JP 26846596 A JP26846596 A JP 26846596A JP 26846596 A JP26846596 A JP 26846596A JP 3301321 B2 JP3301321 B2 JP 3301321B2
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康人 名井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光源から放射され
た光を効率よく、かつ輝度むら及び色むらなく照射する
照明光学系装置及び該照明光学系装置を備えた投写型表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は例えば特開平03−11180
6号公報に記載された従来の照明系の構成を示す図であ
る。図において、20は光源、40は放物面反射鏡、6
0は第1レンズアレイ板、80は第2レンズアレイ板、
100は結像レンズ、120はフィールドレンズ、14
0は被照射面、180は投射レンズ系、矢印の線は光線
である。
【0003】次に動作について説明する。光源20から
放射された光は、放物面反射鏡40によって反射され、
ほぼ平行光として第1レンズアレイ板60に入射され
る。第1レンズアレイ板60を構成している各レンズ
は、第2レンズアレイ板80の対応する各レンズの近傍
にそれぞれ光源像を形成し、第2レンズアレイ板80と
結像レンズ100により、第1レンズアレイ板60の各
レンズ近傍の像を被照射面140近傍に重畳結像させ、
フィールドレンズ120は、結像レンズ100からの光
の発散を押さえ、被照射面140を通過した光を投射レ
ンズ系180へ伝達している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の照明光学系装置
において、第1レンズアレイ板の各レンズは内向きの偏
心、または偏心なしであったため、第2レンズアレイ板
の各レンズの大きさが制限されてしまい、光源がある程
度の大きさを持つと、第1レンズアレイ板の各レンズか
らの光を、対応する第2レンズアレイ板の各レンズで十
分に取り込めなくなる。そのため、被照射面にて十分な
明るさが得られないという欠点があった。
【0005】また、従来の照明光学系装置を用いた投写
型表示装置では、従来の照明光学系装置によるライトバ
ルブへの照明光の光量が少ないことが、そのまま再生画
像の明るさ低下に結びつき、投写型表示装置としての、
機能向上を阻害する要因となる。
【0006】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたもので、第1の目的は、光源からの光
の利用効率の高い照明光学系装置を得ることである。ま
た、第2の目的は、小型な照明光学系装置を得ることで
ある。また、第3の目的は、再生画像の明るい投写型表
示装置を得ることである。また、第4の目的は、小型な
投写型表示装置を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る照明光学
系装置は、光を放射する光源と、前記光源からの光を被
照射面側に反射する反射鏡と、前記反射鏡と前記被照射
面の間の光路中に配置される複数のレンズを有し、前記
複数のレンズのうちの少なくとも一つのレンズは外向き
の偏心を持つ第1レンズアレイ板と、前記第1レンズア
レイ板と前記被照射面の間の光路中に配置され、前記第
1レンズアレイ板の各レンズに対応する複数のレンズを
し、前記複数のレンズのうちの少なくとも1つのレン
ズは対応する前記第1レンズアレイ板のレンズより大き
い大きさを持つ第2レンズアレイ板と、前記第2レンズ
アレイ板と前記被照射面の間の光路中に配置される少な
くとも一枚のレンズとを備え、前記第1レンズアレイ板
の各レンズを通過する光は、対応する前記第2レンズア
レイ板の各レンズに向かって集束し、前記第2レンズア
レイ板の各レンズ近傍に光源像を形成し、前記第2レン
ズアレイ板の各レンズを通過する光は、対応する前記第
1レンズアレイ板の各レンズ近傍の像を前記被照射面近
傍に重畳結像させるように構成したものである。
【0008】また、光を放射する光源と、前記光源から
の光を被照射面側に反射する反射鏡と、前記反射鏡と
記被照射面の間の光路中に配置され、入射する光を発散
光とする凹レンズと、前記凹レンズと前記被照射面の間
の光路中に配置される複数のレンズを有する第1レンズ
アレイ板と、前記第1レンズアレイ板と前記被照射面の
間の光路中に配置され、前記第1レンズアレイ板の各レ
ンズに対応する複数のレンズを有し、前記複数のレンズ
のうちの少なくとも1つのレンズは対応する前記第1レ
ンズアレイ板のレンズより大きい大きさを持つ第2レン
ズアレイ板と、前記第2レンズアレイ板と前記被照射面
の間の光路中に配置される少なくとも一枚のレンズとを
備え、前記第1レンズアレイ板の各レンズを通過する光
は、対応する前記第2レンズアレイ板の各レンズに向か
って集束し、前記第2レンズアレイ板の各レンズ近傍に
光源像を形成し、前記第2レンズアレイ板の各レンズを
通過する光は、対応する前記第1レンズアレイ板の各レ
ンズ近傍の像を前記被照射面近傍に重畳結像させるよう
に構成したものである。
【0009】また、映像信号を透過型液晶等のライトバ
ルブを用いて光変調し、投写レンズを介してスクリーン
に投写する投写型表示装置において、ライトバルブの照
明光学系装置として、請求項1または請求項2に記載の
照明光学系装置を用いたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明をその実施の形態
を示す図面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1である照
明光学系装置の構成を示す概略図である。なお、図16
と同一の部分については同一の符号を付すことにより個
々の説明は省略する。図1において、61は複数のレン
ズを有する第1レンズアレイ板、81は第1レンズアレ
イ板61の各レンズに対応する複数のレンズを有する第
2レンズアレイ板、121はフィールドレンズ、200
は放物面反射鏡40から出射される光束、aは第1レン
ズアレイ板61と第2レンズアレイ板81の距離、bは
第2レンズアレイ板81と被照射面140の距離であ
る。201は放物面反射鏡40の焦点から放射され、放
物面反射鏡40を介し、第1レンズアレイ板61の各レ
ンズの中心を通る光線(以下、放物面反射鏡の焦点から
放射され、放物面反射鏡を介し、第1レンズアレイ板の
各レンズの中心を通る光線を主光線という)である。
【0011】次に、第1レンズアレイ板61について説
明する。図2はこの発明の実施の形態1である照明光学
系装置の第1レンズアレイ板の概略図である。なお、図
1と同一の部分については、同一の符号を付すことによ
り個々の説明は省略する。図において、75は第1レン
ズアレイ板である。第1レンズアレイ板は図2(1)に
示すように放物面反射鏡40から出射される光束200
をほぼすべて取り込み、前記被照射面140とほぼa/
bの倍率で相似な形のレンズを複数個有し、少なくとも
一つのレンズは外向きの偏心を持っている。なお、第1
レンズアレイ板61は、図2(2)に示す第1レンズア
レイ板75のような形状としても良い。
【0012】なお、図1では光源20から放射された光
を被照射面140側に反射する反射鏡に放物面反射鏡を
用いているが、回転楕円体反射鏡及び球面反射鏡等の反
射鏡を用いても良い。
【0013】次に、動作及び効果について説明する。図
3はこの発明の実施の形態1である照明光学系装置の効
果を説明するための図であり、図3(1)は従来例で図
16と同一、図3(2)はこの発明で図1と同一であ
る。なお、図1及び図16と同一の部分については同一
の符号を付すことにより個々の説明は省略する。図にお
いて、41は放物面反射鏡、62は第1レンズアレイ
板、82、83は第2レンズアレイ板、123はフィー
ルドレンズ、203は放物面反射鏡41から出射される
光束、202、204は主光線、cは第1レンズアレイ
板60と第2レンズアレイ板82の距離、dは第2レン
ズアレイ板82と被照射面140の距離、eは第1レン
ズアレイ板62と第2レンズアレイ板83の距離及びf
は第2レンズアレイ板83と被照射面140の距離であ
る。
【0014】まず、図3(1)に示す従来の場合につい
て説明すると、光源20から放射された光は、放物面反
射鏡40により反射され、第1レンズアレイ板60に入
射される。第1レンズアレイ板60は偏心を持っていな
いため、主光線202の向きは第1レンズアレイ板60
を通過しても変化しない。第1レンズアレイ板60を通
過した光は、第1レンズアレイ板60の各レンズから対
応する第2レンズアレイ板82の各レンズに向かって集
束し、第2レンズアレイ板82の各レンズ近傍に光源像
を形成する。第2レンズアレイ板82の各レンズは対応
する第1レンズアレイ板60の各レンズ近傍の像を被照
射面140近傍に重畳結像させ、フィールドレンズ12
0は第2レンズアレイ板82からの光の発散を押さえ、
第2レンズアレイ板82からの光を被照射面140へと
伝達する。なお、第2レンズアレイ板82は図16にお
ける第2レンズアレイ板80と結像レンズ100の両機
能を併合して1枚としたものである。
【0015】このとき、光源20が大きさを持たない点
光源であれば、光源からの光は放物面反射鏡40によ
り、完全な平行光線となり、第1レンズアレイ板60を
通過した光は、第2レンズアレイ板82の対応する各レ
ンズの中心近傍で点になるのであるが、実際は、光源2
0は有限の大きさを持つため、放物面反射鏡40を用い
ても、第1レンズアレイ板60に入射される光は、必ず
しも平行光線にはなっておらず、光源20の大きさと放
物面反射鏡40の焦点距離から決まる有限な角度分散を
持ち、第2レンズアレイ板82の各レンズ近傍に形成さ
れる光源像は有限な大きさを持つ。そのため、図3
(1)において第2レンズアレイ板82で有効に利用で
きる光の割合、すなわち第1レンズアレイ板60の各レ
ンズを通過した光のうち、対応する第2レンズアレイ板
82の各レンズに入射できる光の割合は、第1レンズア
レイ板60と第2レンズアレイ板82の距離cと第2レ
ンズアレイ板82の各レンズの大きさとの関係で制限さ
れ、光を有効利用できないことがある。
【0016】この発明の場合においては、図3(2)に
示すように光源20、放物面反射鏡40、レンズに外向
きの偏心を持たせた第1レンズアレイ板61の外形、第
1レンズアレイ板61を構成する各レンズと被照射面1
40の寸法及び第1レンズアレイ板61と第2レンズア
レイ板81の距離a及び第2レンズアレイ板81と被照
射面140の距離bを、図3(1)の光源20、放物面
反射鏡40、第1レンズアレイ板60の外形、各レンズ
と被照射面140の寸法及び第1レンズアレイ板60と
第2レンズアレイ板82の距離c及び第2レンズアレイ
板82と被照射面140の距離dと同じとすると、第1
レンズアレイ板61のレンズに外向きの偏心を持たせる
ことにより、主光線201は第1レンズアレイ板61の
レンズで外向きに曲げられ、それに伴い、第2レンズア
レイ板81のレンズを図3(1)の第2レンズアレイ板
82のレンズより大きくすることができるため、第2レ
ンズアレイ板81で有効に利用できる光の割合が増加
し、被照射面140に効率よく光を照射できる。
【0017】また、この発明の場合においては、図3
(3)に示すように、レンズに外向きの偏心を持たせた
第1レンズアレイ板62は図3(1)のレンズアレイ板
60と同数のレンズを有し、光源20、第2レンズアレ
イ板83の外形、各レンズと、被照射面140の寸法及
び第2レンズアレイ板83と被照射面140の距離fを
図3(1)の光源20、第2レンズアレイ板82の外
形、各レンズと被照射面140の寸法及び第2レンズア
レイ板82と被照射面140の距離dと同じとすると、
第1レンズアレイ板62のレンズに外向きの偏心を持た
せることにより、主光線204が外向きに曲げられるこ
とから、放物面反射鏡41及び第1レンズアレイ板62
を図3(1)の放物面反射鏡40及び第1レンズアレイ
板60より小型化できる。このとき、第1レンズアレイ
板62と第2レンズアレイ板83の距離eは(第1レン
ズアレイ板62の各レンズの寸法)/(被照射面140
の寸法)≒e/fとなるように決定されるが、第1レン
ズアレイ板62の各レンズの寸法は図3(1)の第1ア
レイ板60の各レンズの寸法より小さいことから、第1
レンズアレイ板62と第2レンズアレイ板83の距離e
は、図3(1)の第1レンズアレイ板60と第2レンズ
アレイ板82の距離cより短くなる。ここで、放物面反
射鏡41が同図(1)の放物面反射鏡40より小型化さ
れたことによって、出射される光の角度分散が増加する
ことによる、第2レンズアレイ板83で有効に利用でき
る光の割合の減少と、第2レンズアレイ板83の各レン
ズの大きさは図3(1)の第2レンズアレイ板82の各
レンズの大きさと同じで、第1レンズアレイ板62と第
2レンズアレイ板83の距離eが図3(1)の第1レン
ズアレイ板60と第2レンズアレイ板82の距離cより
短かくなることにより、第2レンズアレイ板83で有効
に利用できる光の割合の増加が、ほぼ等しくできること
により、光の利用効率を減少させずに照明光学系装置を
小型化できる。
【0018】図4はこの発明の実施の形態1である照明
光学系装置の他の構成を示す概略図である。なお、図1
と同一の部分については同一の符号を付すことにより個
々の説明は省略する。図において、63は第1レンズア
レイ板、84は第2レンズアレイ板、101は結像レン
ズ、124はフィールドレンズ及び205は主光線であ
る。第1レンズアレイ板63は、放物面反射鏡40から
出射される光束200をほぼすべて取り込み、被照射面
140とほぼ相似な形のレンズを複数個有し、少なくと
も一つのレンズは外向きの偏心を持っている。また、第
2レンズアレイ板84は第1レンズアレイ板63の各レ
ンズに対応する複数のレンズを有する。
【0019】光源20から放射された光は放物面反射鏡
40により、ほぼ平行光として第1レンズアレイ板63
に入射される。第1レンズアレイ板63の各レンズは対
応する第2レンズアレイ板84の各レンズ近傍に光源像
を形成し、第2レンズアレイ板84は通過する光を結像
レンズ101に伝達し、第1レンズアレイ板63の各レ
ンズの近傍の像は、対応する第2レンズアレイ板84の
各レンズと結像レンズ101によって、被照射面140
近傍に重畳結像され、フィールドレンズ124は結像レ
ンズ101からの光の発散を押さえ、被照射面140へ
伝達する。ここで、第1レンズアレイ板63の各レンズ
のうち少なくとも一つのレンズは外向きの偏心を持たせ
ているので、主光線205は外向きに曲げられ、それに
伴い、第2レンズアレイ板84のレンズを大きくでき、
第1レンズアレイ板63を通過した光のうち、対応する
第2レンズアレイ板84の各レンズに入射できる光の割
合が増加することにより、効率よく被照射面140を照
射することができる。
【0020】図1に示したように第2レンズアレイ板8
1によって、第2レンズアレイ板81の各レンズに対応
する第1レンズアレイ板61の各レンズの近傍の像を被
照射面近傍に重畳結像させる構成に対し、第2レンズア
レイ板84と結像レンズ101によって、第2レンズア
レイ板84の各レンズに対応する第1レンズアレイ板6
3の各レンズの近傍の像を被照射面140近傍に重畳結
像させる構成とすることにより、第2レンズアレイ板8
4と結像レンズ101の配置位置に自由度が増し、光路
中に含まれるミラー、フィルタ等の配置位置に合わせた
光路設計が可能となる。
【0021】なお、図4では光源20から放射された光
を被照射面140側に反射する反射鏡に放物面反射鏡を
用いているが、回転楕円体反射鏡及び球面反射鏡等の反
射鏡を用いても良い。また、図4では結像レンズを1枚
にしているが、複数の枚数で構成されていても良い。
【0022】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2である照明光学装置の構成を示す概略図である。な
お、実施の形態1と同一の部分については同一の符号を
付すことにより個々の説明は省略する。図において、6
4は第1レンズアレイ板、85は第2レンズアレイ板、
125はフィールドレンズ、160は凹レンズ、206
は主光線、207は凹レンズ160からの光束、gは第
1レンズアレイ板64と第2レンズアレイ板85の距離
及びhは第2レンズアレイ板85と被照射面140の距
離である。第1レンズアレイ板64は凹レンズ160か
らの光束207をほぼすべて取り込み、被照射面140
とほぼg/hの倍率で相似な形のレンズを複数個有して
いる。また、第2レンズアレイ板85は第1レンズアレ
イ板64の各レンズに対応する複数のレンズを有する。
【0023】なお、図5では光源20から放射された光
を被照射面140側に反射する反射鏡に放物面反射鏡を
用いているが、回転楕円体反射鏡及び球面反射鏡等の反
射鏡を用いても良い。
【0024】次に、動作及び効果について説明する。図
6はこの発明の実施の形態2である照明光学系装置の効
果を説明するための図であり、図6(1)は従来例で図
16と同一、図6(2)はこの発明で図5と同一であ
る。なお、実施の形態1及び図5と同一の部分について
は同一の符号を付すことにより個々の説明は省略する。
図において、65は第1レンズアレイ板、86は第2レ
ンズアレイ板、126はフィールドレンズ、161は凹
レンズ、209は主光線、210は凹レンズ161から
の光束、iは第1レンズアレイ板65と第2レンズアレ
イ板86の距離及びjは第2レンズアレイ板86と被照
射面140の距離である。
【0025】まず、図6(1)に示す従来の場合につい
ては、図3(1)と同じであるので説明を省略する。
【0026】この発明の場合においては、図6(2)に
示すように光源20、放物面反射鏡40、第1レンズア
レイ板64の外形、各レンズと被照射面140の寸法及
び第1レンズアレイ板64と第2レンズアレイ板85の
距離g及び第2レンズアレイ板85と被照射面140の
距離hを、図6(1)の光源20、放物面反射鏡40、
第1レンズアレイ板60の外形、各レンズと被照射面1
40の寸法及び第1レンズアレイ板60と第2レンズア
レイ板82の距離c及び第2レンズアレイ板82と被照
射面140の距離dと同じとすると、放物面反射鏡40
と第1レンズアレイ板64の間の光路中に凹レンズ16
0を配置することにより、光束207は光束200より
広がるため、第1レンズアレイ板64を取り込める光の
割合は、図6(1)において第1レンズ板60で取り込
める光の割合に比べ若干減少するものの、主光線206
が凹レンズ160で外向きに曲げられ、それに伴い、第
2レンズアレイ板85のレンズを図6(1)の第2レン
ズアレイ板82のレンズより大きくすることができるこ
とにより、第2レンズアレイ板85で有効に利用できる
光の割合が増加する効果の方が大きくできるため、被照
射面140に効率よく光を照射できる。
【0027】また、この発明の場合においては、図6
(3)に示すように、第1レンズアレイ板65は図6
(1)のレンズアレイ板60と同数のレンズを有し、光
源20、第2レンズアレイ板86の外形、各レンズと被
照射面140の寸法及び第2レンズアレイ板86と被照
射面140の距離jを図6(1)の光源20、第2レン
ズアレイ板82の外形と各レンズと被照射面140の寸
法及び第2レンズアレイ板82と被照射面140の距離
dと同じとすると、放物面反射鏡42と第1レンズアレ
イ板65の間の光路中に配置した凹レンズ161によっ
て、主光線209が外向きに曲げられることから、放物
面反射鏡42及び第1レンズアレイ板65を図6(1)
の放物面反射鏡40及び第1レンズアレイ板60より小
型化できる。このとき、第1レンズアレイ板65と第2
レンズアレイ板86の距離iは(第1レンズアレイ板6
5の各レンズの寸法)/(被照射面140の寸法)≒i
/jとなるように決定されるが、第1アレイ板65の各
レンズの寸法は図6(1)の第1レンズアレイ板60の
各レンズの寸法より小さいことから、第1レンズアレイ
板65と第2レンズアレイ板86の距離iは、図6
(1)の第1レンズアレイ板60と第2レンズアレイ板
82の距離cより短かくなる。ここで、放物面反射鏡4
2が図6(1)の放物面反射鏡40より小型化されたこ
とによって、出射される光の角度分散が増加したことに
より、第2レンズアレイ板86で有効に利用できる光の
割合の減少と、第2レンズアレイ板86の各レンズの大
きさは図6(1)の第2レンズアレイ板82の各レンズ
の大きさと同じで、第1レンズアレイ板65と第2レン
ズアレイ板86の距離iが図6(1)の第1レンズアレ
イ板60と第2レンズアレイ板82の距離cより短かく
なることにより、第2レンズアレイ板86で有効に利用
できる光の割合の増加が、ほぼ等しくできることによ
り、光の利用効率を減少させずに照明光学系装置を小型
化できる。
【0028】図7はこの発明の実施の形態2である照明
光学系装置の他の構成を示す概略図である。なお、実施
の形態1と同一の部分については同一の符号を付すこと
により、個々の説明は省略する。図において、66は第
1レンズアレイ板、87は第2レンズアレイ板、127
はフィールドレンズ、162は凹レンズ、102は結像
レンズ、211は主光線及び212は凹レンズ162か
らの光束である。第1レンズアレイ板66は凹レンズ1
62からの光束212をほぼすべて取り込み、前記被照
射面140とほぼ相似な形のレンズを複数個有してい
る。また、第2レンズアレイ板87は第1レンズアレイ
板66の各レンズに対応する複数のレンズを有する。
【0029】光源20から放射された光は放物面反射鏡
40により、ほぼ平行光として凹レンズ162に入射
し、凹レンズ162により主光線を外側に曲げられ第1
レンズアレイ板66に入射される。第1レンズアレイ板
66の各レンズは、対応する第2レンズアレイ板87の
各レンズ近傍に光源像を形成し、第2レンズアレイ板8
7は通過する光を結像レンズ102に伝達し、第1レン
ズアレイ板66の各レンズの近傍の像は、第2レンズア
レイ板87の各レンズと結像レンズ102によって、被
照射面140近傍に重畳結像され、フィールドレンズ1
27は結像レンズ102からの光の発散を押さえ、結像
レンズ102からの光を被照射面140へ伝達する。こ
こで、凹レンズ162により主光線を外側に曲げている
ので、第2レンズアレイ板87のレンズを大きくでき、
第1レンズアレイ板66を通過した光のうち、対応する
第2レンズアレイ板87の各レンズに入射できる光の割
合が増加することにより、効率よく被照射面140を照
射することができる。
【0030】図5に示したように、第2レンズアレイ板
85によって、第2レンズアレイ板85の各レンズに対
応する第1レンズアレイ板64の各レンズの近傍の像を
被照射面140近傍に重畳結像させる構成に対し、第2
レンズアレイ板87と結像レンズ102によって、第2
レンズアレイ板87の各レンズに対応する第1レンズア
レイ板66の各レンズの近傍の像を被照射面140近傍
に重畳結像させる構成とすることにより、第2レンズア
レイ板87と結像レンズ102の配置位置に自由度が増
し、光路中に含まれるミラー、フィルタ等の配置位置に
合わせた光路設計が可能となる。
【0031】なお、図7では光源20から放射された光
を被照射面140側に反射する反射鏡に放物面反射鏡を
用いているが、回転楕円体反射鏡及び球面反射鏡等の反
射鏡を用いても良い。また、図7では結像レンズを1枚
にしているが、複数の枚数で構成されていても良い。
【0032】図8はこの発明の実施の形態2である照明
光学系装置のさらに他の構成を示す概略図である。な
お、実施の形態1と同一の部分については同一の符号を
付すことにより、個々の説明は省略する。図において、
50は回転楕円体反射鏡、67は第1レンズアレイ板、
88は第2レンズアレイ板、103は結像レンズ、12
8はフィールドレンズ、163は凹レンズ、213は回
転楕円体反射鏡50から出射される光束、214は回転
楕円体鏡50の焦点から放射され、回転楕円体鏡50を
介し第1レンズアレイ板67の各レンズの中心を通る光
線、215は凹レンズ163からの光束、kは第1レン
ズアレイ板67と第2レンズアレイ板88の距離及びl
は結像レンズ103と被照射面140の距離である。第
1レンズアレイ板67は光束215をほぼすべて取り込
み、焦点距離がほぼ第1レンズアレイ板67と第2レン
ズアレイ板88の距離kであり、被照射面140とほぼ
k/lの倍率で相似な形で偏心を持たないレンズを複数
個有している。また、第2レンズアレイ板88は第1レ
ンズアレイ板67と同じ仕様のものである。
【0033】光源20から放射された光は回転楕円体反
射鏡50により、集束光線として凹レンズ163に入射
し、凹レンズ163は光線214を第1レンズアレイ板
67の各レンズにほぼ平行で入射するように外側に曲げ
る。第1レンズアレイ板67の各レンズの焦点距離が第
1レンズアレイ板67と第2レンズアレイ板88の距離
kであるため、第1レンズアレイ板67の各レンズを通
過した光は対応する第2レンズ板88の各レンズ近傍に
光源の像を形成し、第2レンズアレイ板88は、各レン
ズの焦点距離が第1レンズアレイ板67と第2レンズア
レイ板88の距離kであることにより、第1レンズアレ
イ板67の各レンズの中心からの発散光を平行光として
結像レンズ103に伝達する。第1レンズアレイ板67
の各レンズの近傍の像は、対応する第2レンズアレイ板
88の各レンズと結像レンズ103によって、被照射面
140近傍に重畳結像され、フィールドレンズ128は
結像レンズ103からの光の発散を押さえ、被照射面1
40へ伝達することにより、効率よく被照射面140を
照射する。ゆえに、第1レンズアレイ板67と第2レン
ズアレイ板88を同一仕様のレンズアレイ板とすること
ができ、安価に光の利用効率の良い照明光学系を得るこ
とができる。
【0034】実施の形態3.図9はこの発明の実施の形
態3である投写型表示装置の構成を示す概略図である。
なお、実施の形態1及び実施の形態2と同一の部分につ
いては同一の符号を付すことにより個々の説明は省略す
る。図において、141は映像信号に応じて光変調する
透過型液晶等のライトバルブであり、実施の形態1、2
における被照射面に対応する。68は第1レンズアレイ
板、89は第2レンズアレイ板、129はフィールドレ
ンズ、181は投写レンズ系、216は主光線、217
は投写レンズ系181で取り込める領域、mは第1レン
ズアレイ板68と第2レンズアレイ板89の距離及びn
は第2レンズアレイ板89とライトバルブ141の距離
である。第1レンズアレイ板68は放物面反射鏡40か
ら出射される光束200をほぼすべて取り込み、ライト
バルブ141とほぼm/nの倍率で相似な形のレンズを
複数個有し、少なくとも一つのレンズは外向きの偏心を
持っている。また、第2レンズアレイ板89は第1レン
ズアレイ板68の各レンズに対応する複数のレンズを有
する。
【0035】なお、図9では光源20から放射された光
をライトバルブ141側に反射する反射鏡に放物面反射
鏡を用いているが、回転楕円体反射鏡及び球面反射鏡等
の反射鏡を用いても良い。
【0036】次に、動作及び効果を、従来例とこの発明
の場合について図を参照して説明する。
【0037】図15は従来の投写型表示装置の構成例を
示す概略図である。なお、図3、図9及び図16と同一
の部分については同一の符号を付すことにより個々の説
明は省略する。
【0038】図15(1)において、光源20から放射
された光は、放物面反射鏡40により反射され、ほぼ平
行光線として第1レンズアレイ板60に入射される。第
1レンズアレイ板60は偏心を持っていないため、主光
線202の向きは第1レンズアレイ板を通過しても変化
しない。第1レンズアレイ板60を通過した光は、第1
レンズアレイ板60の各レンズから対応する第2レンズ
アレイ板82の各レンズに向かって集束し、第2レンズ
アレイ板82の各レンズ近傍に光源像を形成する。第2
レンズアレイ板82の各レンズは対応する第1レンズア
レイ板60の各レンズ近傍の像をライトバルブ141近
傍に重畳結像し、フィールドレンズ120は第2レンズ
アレイ板82からの光の発散を押さえ、ライトバルブ1
41を通過した光を投写レンズ系181へと伝達する。
【0039】このとき、第2レンズアレイ板82の大き
さは主光線202の向きと第1レンズアレイ板60によ
って制限されるため、図15(2)に示すように、投写
レンズ系181で取り込める領域217に対し小さくな
り、投写レンズ系181の能力を十分に発揮できないこ
とがある。
【0040】図10はこの発明の実施の形態3である投
写型表示装置の効果を説明するための図である。なお、
図9と同一の部分については同一の符号を付すことによ
り個々の説明は省略する。図において、93、94、9
5は第2レンズアレイ板である。
【0041】図10(1)において、光源20から放射
された光は、放物面反射鏡40により反射され、ほぼ平
行光線として第1レンズアレイ板68に入射し、主光線
216は第1レンズアレイ板68により外側に曲がり、
第1レンズアレイ板68を通過した光は、第1レンズア
レイ板68の各レンズから対応する第2レンズアレイ板
89の各レンズに向かって集束し、第2レンズアレイ板
89の各レンズ近傍に光源像を形成する。第2レンズア
レイ板89の各レンズは対応する第1レンズアレイ板6
8の各レンズ近傍の像をライトバルブ141近傍に重畳
結像し、フィールドレンズ129は第2レンズアレイ板
89からの光の発散を押さえ、ライトバルブ141を通
過した光を投写レンズ系181へと伝達している。
【0042】ここで、光源20、放物面反射鏡40、第
1レンズアレイ板68の外形と各レンズの寸法、ライト
バルブ141、投写レンズ系181及び第1レンズアレ
イ板68と第2レンズアレイ板89の距離m及び第2レ
ンズアレイ板89とライトバルブ141の距離nを図1
5の光源20、放物面反射鏡40、第1レンズアレイ板
60の外形と各レンズの寸法、ライトバルブ141、投
写レンズ系181及び第1レンズアレイ板60と第2レ
ンズアレイ板82の距離c及び第2レンズアレイ板82
とライトバルブ141の距離dと同じとすると、第1レ
ンズアレイ板68のレンズに外向きの偏心を持たせてい
るため、主光線216は第1レンズアレイ板68のレン
ズで外向きに曲げられ、それに伴い、第2レンズアレイ
板89のレンズを図10(2)に示すように、投写レン
ズ系181取り込める領域217に対しやや大きめの寸
法とすることや、10図(3)に示すように、投写レン
ズ系181で取り込める領域217に対し同等の寸法と
すること、または、図10(4)に示すように第2レン
ズアレイ板のレンズの大きさをそれぞれ変化させ、投写
レンズ系181で取り込める領域217に適した形状と
することが可能となり、第1レンズアレイ板68の各レ
ンズを通過した光のうち、対応する第2レンズアレイ板
89のレンズに入射できる光の割合と、第2レンズアレ
イ板89を通過した光のうち、投写レンズ系181で取
り込める光の割合の関係を最適化することにより、効率
よく光源の光を利用し、再生画像の明るい投写型表示装
置を得ることができる。
【0043】図11はこの発明の実施の形態3である照
明光学系装置の他の構成を示す概略図である。図におい
て、301は光源、302は回転楕円体反射鏡、303
は紫外線及び赤外線を吸収または反射するフィルタ、3
04は第一レンズアレイ板、305は第2レンズアレイ
板、306、307、308及び309はミラー、31
0、311及び312は結像レンズ、313、314は
所定の範囲の波長の光を反射または透過するダイクロイ
ックミラー、315、316及び317はフィールドレ
ンズ、318、319及び320はライトバルブ、32
1は各ライトバルブ318、319、320を通過した
光を合成するダイクロイックプリズム、322は投写レ
ンズ系である。第1レンズアレイ板304は回転楕円体
反射鏡302からの光束をほぼすべて取り込み、ライト
バルブ318、319、320とほぼ相似な形のレンズ
を複数個有し、少なくとも一つのレンズは外向きの偏心
を持っている。また、第2レンズアレイ板305は第1
レンズアレイ板304の各レンズに対応する複数のレン
ズを有している。
【0044】光源301から放射された光は回転楕円体
反射鏡302により集束光線となり、フィルタ303で
紫外線及び赤外線を除去され、第1レンズアレイ板30
4に入射される。第1レンズアレイ板304の各レンズ
は、対応する第2レンズアレイ板305の各レンズ近傍
に光源像を形成し、第1レンズアレイ板304の各レン
ズ近傍の像は、対応する第2レンズアレイ板305の各
レンズ及び結像レンズ310、311、312によっ
て、各ライトバルブ318、319、320近傍に重畳
結像し、フィールドレンズ315、316、317は結
像レンズ310、312からの光の発散を押さえ、ライ
トバルブ318、319、320を通過した光を投射レ
ンズ系322へ伝達する。ここで、第1レンズアレイ板
304に外向きの偏心を持たせているので、第2レンズ
アレイ板305を図10で説明した概念に基づき、適し
た寸法及び形状とすることができ、再生画像の明るい投
写型表示装置を得ることができる。
【0045】実施の形態4.図12はこの発明の実施の
形態4である投写型表示装置の構成を示す概略図であ
る。なお、図9と同一の部分については同一の符号を付
すことにより個々の説明は省略する。図において、69
は第1レンズアレイ板、90は第2レンズアレイ板、1
30はフィールドレンズ、164は凹レンズ、218は
主光線、219は凹レンズからの光束、oは第1レンズ
アレイ板と第2レンズアレイ板の距離及びpは第2レン
ズアレイ板とライトバルブ141の距離である。第1レ
ンズアレイ板69は、凹レンズ164から出射される光
束219をほぼすべて取り込み、ライトバルブ141と
ほぼo/pの倍率で相似な形のレンズを複数個有してい
る。また、第2レンズアレイ板90は第1レンズアレイ
板69の各レンズに対応する複数のレンズを有する。
【0046】なお、図12では光源20から放射された
光をライトバルブ141側に反射する反射鏡に放物面反
射鏡を用いているが、回転楕円体反射鏡及び球面反射鏡
等の反射鏡を用いても良い。
【0047】次に、動作及び効果を従来例とこの発明の
場合について、図を参照して説明する。
【0048】図15は従来の投写型表示装置の構成を示
す概略図である。なお、図15に示す従来の場合につい
ては先に説明をしたので、説明を省略する。
【0049】この発明の場合について図13に示す。図
13はこの発明の実施の形態4である投写型表示装置の
効果を説明するための図である。なお、図12と同一の
部分については同一の符号を付すことにより個々の説明
は省略する。図において、96、97及び98は第2レ
ンズアレイ板である。
【0050】図13(1)において、光源20から放射
された光は、放物面反射鏡40により反射され、ほぼ平
行光線として凹レンズ164に入射し、主光線218は
凹レンズ164により外側に曲がり、第1レンズアレイ
板69を通過した光は、第1レンズアレイ板69の各レ
ンズから対応する第2レンズアレイ板90の各レンズに
向かって集束し、第2レンズアレイ板90の各レンズ近
傍に光源像を形成する。第2レンズアレイ板90の各レ
ンズは対応する第1レンズアレイ板69の各レンズ近傍
の像をライトバルブ141近傍に重畳結像し、フィール
ドレンズ130は第2レンズアレイ板90からの光の発
散を押さえ、ライトバルブ141を通過した光を投写レ
ンズ系181へと伝達している。
【0051】ここで、光源20、放物面反射鏡40、第
1レンズアレイ板69の外形と各レンズの寸法、ライト
バルブ141、投写レンズ系181及び第1レンズアレ
イ板69と第2レンズアレイ板90の距離o及び第2レ
ンズアレイ板90とライトバルブ141の距離pを図1
5の光源20、放物面反射鏡40、第1レンズアレイ板
60の外形と各レンズの寸法、ライトバルブ141、投
写レンズ系181及び第1レンズアレイ板60と第2レ
ンズアレイ板82の距離c及び第2レンズアレイ板82
とライトバルブ141の距離dと同じとすると、放物面
反射鏡40と第1レンズアレイ板69の間の光路中に凹
レンズ164を配置しているため、主光線218は凹レ
ンズ164で外向きに曲げられ、それに伴い、第2レン
ズアレイ板90のレンズを図13(2)に示すように、
投写レンズ系181で取り込める領域217に対しやや
大きめの寸法とすることや、図13(3)に示すよう
に、投写レンズ系181で取り込める領域217に対し
同等の寸法とすること、または、図13(4)に示すよ
うに第2レンズアレイ板のレンズの大きさをそれぞれ変
化させ、投写レンズ系181で取り込める領域217に
適した形状とすることが可能となり、第1レンズアレイ
板69の各レンズを通過した光のうち、対応する第2レ
ンズアレイ板90のレンズに入射できる光の割合と、第
2レンズアレイ板90を通過した光のうち、投写レンズ
系181で取り込める光の割合の関係を最適化すること
により、効率よく光源の光を利用し、再生画像の明るい
投写型表示装置を得ることができる。
【0052】図14はこの発明の実施の形態4である照
明光学系装置の他の構成を示す概略図である。なお、図
12と同一の部分については同一の符号を付すことによ
り個々の説明は省略する。図において、323は凹レン
ズ、324は第1レンズアレイ板である。第1レンズア
レイ板324は回転楕円体反射鏡302からの光束をほ
ぼすべて取り込み、ライトバルブ318、319、32
0とほぼ相似な形のレンズを複数個有している。また、
第2レンズアレイ板305は第1レンズアレイ板324
の各レンズに対応する複数のレンズを有する。
【0053】光源301から放射された光は回転楕円体
反射鏡302により集束光線となり、フィルタ303で
紫外線及び赤外線を除去され、凹レンズ323に入射さ
れ、凹レンズ323は入射する光線を外向きに曲げて第
1レンズアレイ板324に伝達する。第1レンズアレイ
板324の各レンズは、対応する第2レンズアレイ板3
05の各レンズ近傍に光源像を形成し、第1レンズアレ
イ板324の各レンズ近傍の像は、第2レンズアレイ板
305及び結像レンズ310、311、312によっ
て、各ライトバルブ318、319、320近傍に重畳
結像し、フィールドレンズ315、316、317は結
像レンズ310、312からの光の発散を押さえ、ライ
トバルブ318、319、320を通過した光を投射レ
ンズ系322へ伝達する。ここで、凹レンズ323によ
り第1レンズアレイ板324に入射する光線の向きを外
向きに曲がるので、第2レンズアレイ板305を図13
で説明した概念に基づき、適した寸法及び形状とするこ
とができ、再生画像の明るい投写型表示装置を得ること
ができる。
【0054】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0055】請求項1に係る照明光学系装置において
は、第1レンズアレイ板のレンズのうち少なくとも一つ
のレンズに外向きの偏心を持たせると共に、第2レンズ
アレイ板のうちの少なくとも1つのレンズの大きさを対
応する第1レンズアレイ板のレンズより大きくしたの
で、光源からの光を効率よく被照射面に照射することが
可能となる。
【0056】
【0057】また、請求項2に係る照明光学系装置にお
いては、光源からの光を被照射面側に反射する反射鏡と
第1レンズアレイ板の間の光路中に、入射する光を発散
光とする凹レンズを配置すると共に、第2レンズアレイ
板のうちの少なくとも1つのレンズの大きさを対応する
第1レンズアレイ板のレンズより大きくしたので、光源
からの光を効率よく被照射面に照射することが可能とな
る。
【0058】
【0059】
【0060】また、請求項3に係る投写型表示装置にお
いては、請求項1または請求項2に記載した照明光学系
装置をライトバルブの照明光学系装置として使用したの
で、再生画像が明るい投写型表示装置を得ることが可能
となる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である照明光学系装
置の構成を示す概略図である。
【図2】 この発明の実施の形態1である照明光学系装
置の第1レンズアレイ板の概略図である。
【図3】 この発明の実施の形態1である照明光学系装
置の効果を説明するための図である。
【図4】 この発明の実施の形態1である照明光学系装
置の他の構成を示す概略図である。
【図5】 この発明の実施の形態2である照明光学系装
置の構成を示す概略図である。
【図6】 この発明の実施の形態2である照明光学系装
置の効果を説明するための図である。
【図7】 この発明の実施の形態2である照明光学系装
置の他の構成を示す概略図である。
【図8】 この発明の実施の形態2である照明光学系装
置のさらに他の構成を示す概略図である。
【図9】 この発明の実施の形態3である投写型表示装
置の構成を示す概略図である。
【図10】 この発明の実施の形態3である投写型表示
装置の効果を説明するための図である。
【図11】 この発明の実施の形態3である投写型表示
装置の他の構成を示す概略図である。
【図12】 この発明の実施の形態4である投写型表示
装置の構成を示す概略図である。
【図13】 この発明の実施の形態4である投写型表示
装置の効果を説明するための図である。
【図14】 この発明の実施の形態4である投写型表示
装置の他の構成を示す概略図である。
【図15】 従来の投写型表示装置の構成を示す概略図
である。
【図16】 従来の照明系の構成を示す図である。
【符号の説明】
20,301 光源、40,41,42 放物面反射
鏡、60〜69,75,304,324 第1レンズア
レイ板、80〜90,93〜98,305, 第2レン
ズアレイ板、140 被照射面、50,302 回転楕
円体反射鏡、120,121,123〜130,31
5,316,317 フィールドレンズ、100〜10
3,310,311,312 結像レンズ、180、1
81,322投写レンズ系、160〜164,323
凹レンズ、141、318,319,320 ライトバ
ルブ、217,220 投写レンズ系にて取り込める領
域、303 紫外光及び赤外光吸収または反射フィル
タ、306〜309 ミラー、313,314 ダイク
ロイックミラー、321 ダイクロイックプリズム、2
00,203,208 放物面鏡から出射される光束、
213 回転楕円体反射鏡から出射される光束、20
7,210,212,215,219 凹レンズから出
射される光束、201,202,204,205,20
6,209,211,216,218 主光線、214
回転楕円体反射鏡の焦点から放射され、第1レンズア
レイ板の各レンズ中心を通る光線、217 投写レンズ
系で取り込める領域、a,c,e,g,i,k,m,o
第1レンズアレイ板と第2レンズアレイ板の距離、
b,d,f,h,j,p 第2レンズアレイ板と被照射
面の距離、n 第2レンズアレイ板とライトバルブの距
離、l 結像レンズと被照射面の距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 都出 英一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 大上戸 晃 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−150317(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/00 G03B 21/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を放射する光源と、前記光源からの光
    を被照射面側に反射する反射鏡と、前記反射鏡と前記被
    照射面の間の光路中に配置される複数のレンズを有し、
    前記複数のレンズのうちの少なくとも一つのレンズは外
    向きの偏心を持つ第1レンズアレイ板と、前記第1レン
    ズアレイ板と前記被照射面の間の光路中に配置され、前
    記第1レンズアレイ板の各レンズに対応する複数のレン
    ズを有し、前記複数のレンズのうちの少なくとも1つの
    レンズは対応する前記第1レンズアレイ板のレンズより
    大きい大きさを持つ第2レンズアレイ板と、前記第2レ
    ンズアレイ板と前記被照射面の間の光路中に配置される
    少なくとも一枚のレンズとを備え、前記第1レンズアレ
    イ板の各レンズを通過する光は、対応する前記第2レン
    ズアレイ板の各レンズに向かって集束し、前記第2レン
    ズアレイ板の各レンズ近傍に光源像を形成し、前記第2
    レンズアレイ板の各レンズを通過する光は、対応する前
    記第1レンズアレイ板の各レンズ近傍の像を前記被照射
    面近傍に重畳結像させるように構成したことを特徴とす
    る照明光学系装置。
  2. 【請求項2】 光を放射する光源と、前記光源からの光
    を被照射面側に反射する反射鏡と、前記反射鏡と前記被
    照射面の間の光路中に配置され、入射する光を発散光と
    する凹レンズと、前記凹レンズと前記被照射面の間の光
    路中に配置される複数のレンズを有する第1レンズアレ
    イ板と、前記第1レンズアレイ板と前記被照射面の間の
    光路中に配置され、前記第1レンズアレイ板の各レンズ
    に対応する複数のレンズを有し、前記複数のレンズのう
    ちの少なくとも1つのレンズは対応する前記第1レンズ
    アレイ板のレンズより大きい大きさを持つ第2レンズア
    レイ板と、前記第2レンズアレイ板と前記被照射面の間
    の光路中に配置される少なくとも一枚のレンズとを備
    え、前記第1レンズアレイ板の各レンズを通過する光
    は、対応する前記第2レンズアレイ板の各レンズに向か
    って集束し、前記第2レンズアレイ板の各レンズ近傍に
    光源像を形成し、前記第2レンズアレイ板の各レンズを
    通過する光は、対応する前記第1レンズアレイ板の各レ
    ンズ近傍の像を前記被照射面近傍に重畳結像させるよう
    に構成したことを特徴とする照明光学系装置。
  3. 【請求項3】 映像信号をライトバルブを用いて光変調
    し、投写レンズを介してスクリーンに投写する投写型表
    示装置において、前記ライトバルブの照明光学系装置と
    して、請求項1または請求項2に記載の照明光学系装置
    を用いたことを特徴とする投写型表示装置。
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