JP2002139532A - 電気回路の断線検査方法 - Google Patents

電気回路の断線検査方法

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JP2002139532A JP2000331346A JP2000331346A JP2002139532A JP 2002139532 A JP2002139532 A JP 2002139532A JP 2000331346 A JP2000331346 A JP 2000331346A JP 2000331346 A JP2000331346 A JP 2000331346A JP 2002139532 A JP2002139532 A JP 2002139532A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気回路を検査対象とした簡易かつ信頼性の
高い断線検査方法を提供する。 【解決手段】 プリント配線板3の両面のうち、絶縁シ
ート2に密着する面と反対側の面に形成された回路5と
基準導体1との間の容量を測定するステップと、絶縁シ
ート2の厚さd2又は誘電率を変えて再度、絶縁シート
2に密着する面と反対側の面に形成された回路5と基準
導体1との間の容量を測定するステップと、測定により
得られた容量値に基づいて、プリント配線板3の両面に
形成されたそれぞれの回路5,6における面積を算出す
るステップと、算出された面積に基づいて断線の有無を
判断するステップとを有する電気回路の断線検査方法を
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板等
の電気回路の断線を検査する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プリント配線板の品質保証には、
探針(プローブ)を該プリント配線板にあてて順次電気
配線の断線を調べるプローブ移動式検査方法が広く適用
されている。そして、このような検査においては、その
信頼性の高さが要求される。
【0003】一方、従来における断線検査方法の一例と
して、以下のようなプリント配線板の片面に探針を当て
る方法がある。すなわち該方法では、まず最初に基準導
体の上に絶縁シートを敷いてプリント配線板を載せ、該
プリント配線板に形成された回路上の測定パッドにプロ
ーブを接触させる。そして次に、該基準導体及び該回路
に電気信号を入力し、該基準導体と該回路間に生じる電
圧や電流を計測することにより、該基準導体と該回路間
の容量値等を求め、電気回路の断線の有無を判定する。
【0004】また、従来においては、互いに接続された
二つの回路がプリント基板の両面(表裏)に形成されて
いる場合に該回路の断線を調べる方法として、同じ回路
が形成された複数のプリント基板毎に上記のような方法
で該容量値を求め、該容量値の分布から多数決法により
断線を予想する方法があった。
【0005】さらに、従来においては、上記のようなプ
リント基板を該基準導体上でひっくり返すことによっ
て、該プリント基板の両面に形成された各回路と基準導
体との間の容量値を求め、得られた二つの容量値がほぼ
同じ値であれば断線していないと判断する方法もあっ
た。
【0006】しかしながら、上記のような従来の方法で
は、回路を形成する際に用いられるマスクの欠陥等に起
因して複数のプリント基板に同様な欠陥が生じる全品不
良は見出すことができず、また検査対象が一枚しかない
場合も断線の有無を判定することができないという問題
がある。
【0007】また、上記において表裏の容量値を調べる
場合、両容量値が同等となるよう絶縁シートの厚みを厚
くすると、容量測定の精度が要求される。そしてさら
に、表裏それぞれの回路パターンの面積がほぼ同じ場合
には、表裏の容量値に変化がみられないため断線を見逃
してしまうなど、検査の信頼性に問題を生じていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解消するためになされたもので、電気回路を検査対象
とした簡易かつ信頼性の高い断線検査方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、基板の両
面に形成された回路間の電気的接続における断線の有無
を調べるために、基準導体に敷設された絶縁シートの上
に基板を載置するステップと、基板の両面のうち、絶縁
シートに密着する面と反対側の面に形成された回路と基
準導体との間の容量を測定するステップとを有する電気
回路の断線検査方法であって、絶縁シートの第一の物理
量を変えて再度、絶縁シートに密着する面と反対側の面
に形成された回路と基準導体との間の容量を測定する第
一のステップと、測定により得られた容量値に基づい
て、基板の両面に形成されたそれぞれの回路における第
二の物理量を算出する第二のステップと、算出された第
二の物理量に基づいて断線の有無を判断する第三のステ
ップとを有することを特徴とした電気回路の断線検査方
法を提供することにより達成される。
【0010】このような手段によれば、測定された容量
値により算出された第二の物理量に基づいて断線の有無
を判断するため、簡易かつ確実に電気回路における断線
の有無を検査することができる。また、該検査方法は統
計的な手法を用いるものでないため、ただ一つの基板を
検査対象とする場合においても断線の有無を判断するこ
とができる。
【0011】そしてより具体的には、第二の物理量を回
路の面積とし、上記第三のステップでは、算出された回
路の面積が0となるか否かに応じて断線の有無を判断す
ることができる。
【0012】また、本発明の目的は、基板の両面に形成
された回路間の電気的接続における断線の有無を調べる
ために、基準導体に敷設された絶縁シートの上に基板を
載置する第一のステップと、基板の両面のうち、絶縁シ
ートに密着する面と反対側の面に形成された回路と基準
導体との間の容量を測定する第二のステップとを有する
電気回路の断線検査方法であって、絶縁シートの第一の
物理量を変えて再度、絶縁シートに密着する面と反対側
の面に形成された回路と基準導体との間の容量を測定す
る第三のステップと、測定により得られた容量値に基づ
いて、基板の両面に形成されたそれぞれの回路における
第二の物理量を算出する第四のステップと、基板の上下
を反転させて絶縁シートの上に載置し、第二から第四の
ステップを繰り返す第五のステップと、第四のステップ
と第五のステップでそれぞれ算出された第二の物理量が
一致するか否かに応じて断線の有無を判断する第六のス
テップとを有することを特徴とした電気回路の断線検査
方法を提供することにより達成される。
【0013】このような手段によれば、基板の両面に形
成された回路が複数の導線により電気的に接続され、一
部の導線が断線している場合であっても、形成された上
記回路の面積が基板の両面において異なる場合には、簡
易かつ確実に上記導線における断線の有無を判断するこ
とができる。
【0014】ここで具体的には、第一の物理量は絶縁シ
ートの厚さ又は誘電率とすることができ、第二の物理量
は回路の面積とすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符
号は同一又は相当部分を示す。 [実施の形態1]図1は、本発明の実施の形態1に係る
電気回路の断線検査方法及び断線検査装置の原理を説明
する図である。図1に示されるように、本発明の実施の
形態1に係る電気回路の断線検査装置は基準導体1と、
絶縁シート2と、プローブ4とを備える。ここで、絶縁
シート2は基準導体1の上に載置され、容量測定器8は
基準導体1とプローブ4との間に接続される。
【0016】そして、上記のような構成を有する断線検
査装置の絶縁シート2上には、表面パターン5と裏面パ
ターン6及びバイアホール7が形成されたプリント配線
板3が載置され、断線の検査対象とされる。
【0017】図2は、上記プリント配線板3が載置され
た本発明の実施の形態1に係る電気回路の断線検査装置
の構成を示す斜視図である。図2に示されるように、本
実施の形態に係る断線検査装置では、ベース板9の上に
基準導体1が載置され、さらにXYZテーブル10が設
けられる。また、容量測定器8はプローブ4と基準導体
1との間にケーブル15により接続される。なお、図2
に示されるように、プリント配線板3には測定パッド1
7が形成される。
【0018】上記のような構成を有する断線検査装置で
は、XYZテーブル10を移動させてプローブ4の先端
をプリント配線板3上における測定パッド17上に位置
決めし、プローブ4を下降させて測定パッド17に接触
させ、各測定パッドを一方の電極とした容量を順次測定
する。
【0019】図3は、図2に示されるプリント配線板3
と断線検査装置の断面構造を示す図である。以下におい
ては、図3に示されるように、表裏両面の測定パッドが
バイアホール7で電気的に接続されたプリント配線板3
を被検査対象として説明する。なお、図3においては、
プリント配線板3の表面に測定パッド17a〜17eが
形成され、測定パッド17aと測定パッド17b、及び
測定パッド17dと測定パッド17eがそれぞれ裏側で
電気的に接続されている例が示される。そしてさらに図
3には、測定パッド17dに接続されたバイアホール7
に断線欠陥がある状態が示される。
【0020】上記のような構造を有するプリント配線板
3に対し、プローブ4を移動させて測定パッド17a〜
17eに順次接触させ、後に詳しく説明するように容量
を測定する。
【0021】次に、本発明の実施の形態1に係る断線検
査方法を、図4に示されたフローチャートを参照しつつ
説明する。まず、ステップS1に示されるように、絶縁
シート2の上に検査対象とするプリント配線板3を載置
する。
【0022】次に、ステップS2に示されるように、表
面パターン5にプローブ4を上から接触させ、ステップ
S3において基準導体1と表面パターン5及び裏面パタ
ーン6間に形成される容量を、絶縁シート2の厚み又は
絶縁シート2の誘電率を変えつつ容量測定器8を用いて
測定する。
【0023】このとき、表面パターン5の面積をS1、
図1に示されるように表面パターン5と基準導体1とに
より形成される容量をC1とし、裏面パターン6の面積
をS2、裏面パターン6と基準導体1とにより形成され
る容量をC2とし、さらにプリント配線板3の厚さがd
1で誘電率がε1、絶縁シート2の厚さがd2で誘電率
がε2であるとすると、図1に示された回路全体の容量
Cは次式により示される。 C=C1+C2 式(1) C1=S1/(d1/ε1+d2/ε2) 式(2) C2=ε2×S2/d2 式(3) 従って、ステップS3においては、上式のd2又はε2
を変えて2回以上容量Cを測定する。以下においてはま
ず最初に、絶縁シート2の厚さd2を変える場合につい
て説明する。なお、絶縁シート2の厚さd2は、例えば
絶縁シート2を何枚か重ねることにより容易に変えるこ
とができ、絶縁シート2の誘電率ε2は絶縁シート2の
材質を異なるものとすることにより容易に変化させるこ
とができる。
【0024】次に、ステップS4において、ステップS
3において得られた二つ以上の容量Cの測定値を用い
て、表面パターン5の面積S1と裏面パターン6の面積
S2とを上記式(1)から式(3)により算出する。こ
こで、上記のように絶縁シート2の厚さd2又は誘電率
ε2を変えつつ測定した二以上の容量Cの値を、該厚さ
d2又は誘電率ε2と共に上記式(1)から式(3)に
代入し連立方程式とすれば、後述するように、表面パタ
ーン5の面積S1と裏面パターン6の面積S2とを一意
に算出することができる。
【0025】ここで例えば、プリント配線板3の誘電率
ε1が0.0425pF/mm、絶縁シート2の誘電率ε2が0.06p
F/mmであり、プリント配線板3の厚さd1が0.8mmであ
る場合において、絶縁シート2の厚さd2が0.1mmであ
るときの容量Cの測定値が5.0928pFであり、絶縁シート
2の厚さd2が0.2mmであるときの容量Cの測定値が2.6
708pFであれば、以下の表1に示されるように表面パタ
ーン5の面積S1が6mmで裏面パターン6の面積S
2が8mmと算出される。
【0026】
【表1】 なお、上記表1に示されるように、面積S1と面積S2
が算出されることにより、容量C1及び容量C2も求め
られる。
【0027】ここで、上記のように面積S1が6mm
で面積S2が8mmと算出される過程を示す。絶縁シ
ート2の厚さd2が0.1mmであるとき、容量Cは次式に
より示される。
【0028】 C(d2=0.1)=C1+C2 =S1/(0.8/0.0425+0.1/0.06)+0.06×S2/0.1 =0.0488×S1+0.6×S2 式(4) また、絶縁シート2の厚さd2が0.2mmであるとき、容
量Cは次式により示される。
【0029】 C(d2=0.2)=C1+C2 =S1/(0.8/0.0425+0.2/0.06)+0.06×S2/0.2 =0.0451×S1+0.3×S2 式(5) ここで、上記のように絶縁シート2の厚さd2が0.1mm
であるときの容量C(d2=0.1)の測定値が5.0928pFであ
り、絶縁シート2の厚さd2が0.2mmであるときの容量
C(d2=0.2)の測定値が2.6708pFであれば、上記式
(4)及び式(5)にそれぞれ該当する容量値を代入す
ることにより、式(4)と式(5)からなる連立方程式
を解くことができ、面積S1及び面積S2をそれぞれ上
記のように求めることができる。
【0030】一方、上記と同じ条件で絶縁シート2の厚
さd2が0.1mmであるときの容量Cの測定値が0.2928pF
であり、絶縁シート2の厚さd2が0.2mmであるときの
容量Cの測定値が0.2708pFであれば、以下の表2に示さ
れるように、上記と同様な方法によって表面パターン5
の面積S1が6mmで裏面パターン6の面積S2が0
mmと算出される。
【0031】
【表2】 次に、ステップS5において、ステップS4において算
出された裏面パターン6の面積S2が0か否か判断す
る。そして、0である場合にはステップS6aへ進み、
0でない場合にはステップS6bへ進む。ここで、算出
された面積S2が0であるということは、図1に示され
たバイアホール7に断線箇所があり、その結果プローブ
4を表面パターン5に当てて基準導体1との間に電流を
流しても裏面パターン6に電荷が蓄積されず、その結果
として容量C2が形成されないことを意味する。
【0032】従って、算出される面積S2が0である場
合には、ステップS6aへ進み、プリント配線板3の表
面パターン5と裏面パターン6との間に電気的な断線が
生じているものと判断される。一方、算出される面積S
2が0でない場合には、ステップS6bへ進み、プリン
ト配線板3の表面パターン5と裏面パターン6との間に
電気的な断線は生じていないものと判断される。
【0033】なお、絶縁シート2を紙とした場合(誘電
率ε2=0.06)と、樹脂とした場合(誘電率ε2=0.0
4)において、それぞれ上記のように容量を測定し、得
られた容量値に基づいて上記面積S1と面積S2とを算
出した例が以下の表3に示される。
【0034】
【表3】 また同様に、測定された容量値から算出される面積S2
が0となる場合の例が以下の表4に示される。
【0035】
【表4】 以上より、本実施の形態1に係る断線検査装置及び断線
検査方法によれば、被検査対象としてのプリント配線板
3に対し、プリント配線板3の裏面にプローブ4を当て
る必要が無く、表面(片面)にのみプローブ4を接触さ
せて容量を測定するといった簡易な方法により電気回路
の断線の有無を精度よく検査することができる。
【0036】また、本実施の形態1に係る断線検査装置
及び断線検査方法によれば、統計的手法により断線の有
無を判断することとはしないため、一枚しかないプリン
ト配線板3を検査対象とする場合であっても、確実に断
線の有無を検査することができる。 [実施の形態2]図5は、本発明の実施の形態2に係る
電気回路の断線検査方法の原理を説明する図である。図
5に示されるように、本実施の形態2においては、例と
して被検査対象とされるプリント配線板3の表面には第
一表面パターンSA1と第二表面パターンSA2が形成
され、裏面に第一裏面パターンSB1と第二裏面パター
ンSB2とが形成され、第一表面パターンSA1と第一
裏面パターンSB1との間、及び第二表面パターンSA
2と第一及び第二裏面パターンSB1,SB2との間に
それぞれバイアホール7が形成されている場合について
説明する。
【0037】そして以下においては、図5に示されるよ
うに、第一裏面パターンSB1と第二表面パターンSA
2との間に形成されたバイアホール7に断線部18が存
在する場合について説明する。
【0038】また説明の便宜上、図5に示されたプリン
ト配線板3においては、第一表面パターンSA1と第二
表面パターンSA2の面積の和と、第一裏面パターンS
B1と第二裏面パターンSB2の面積の和とは等しい
が、該第一のパターンと該第二のパターンにおける面積
の配分が表面と裏面とにおいて相違するものと仮定す
る。
【0039】従って、図5においては第一表面パターン
SA1の面積が第一裏面パターンSB1の面積より小さ
い場合が例として示されている。
【0040】以下において、本発明の実施の形態2に係
る断線検査方法を、図6に示されたフローチャートを参
照しつつ説明する。まず、ステップS1に示されるよう
に、絶縁シート2の上に検査対象とするプリント配線板
3を載置する。
【0041】次に、ステップS2に示されるように、第
一表面パターンSA1と第二表面パターンSA2からな
る表面パターンにプローブ4を上から接触させ、ステッ
プS3において基準導体1と表面パターン及び裏面パタ
ーン(回路)間に形成される容量を、絶縁シート2の厚
み又は絶縁シート2の誘電率を変えつつ2回以上容量測
定器8を用いて測定する。
【0042】そして、ステップS4において、表面に形
成されるパターンの面積をS1、裏面に形成されるパタ
ーンの面積をS2とすると、上記式(1)から式(3)
までを用いることにより上記実施の形態1と同様に面積
S1,S2を算出することができる。
【0043】次に、ステップS5において、プリント配
線板3の両面に形成されたパターンをそれぞれ上方に向
けてプローブを当て、同じ方法により該容量を測定した
か否かが判断される。そして、プリント配線板3の両面
に形成されたパターンについて既に容量測定が行われて
いる場合にはステップS6aへ進み、まだ両面のパター
ンにプローブを当てて該容量測定を実施していない場合
には、ステップS6bへ進む。
【0044】ここで、ステップS6bでは、プリント配
線板3をひっくり返し、反対の面(裏面)に形成された
パターンにプローブを上から接触させる。そしてステッ
プS3へ戻り、両面に形成されたパターンについてステ
ップS3及びステップS4が繰り返される。
【0045】一方、ステップS6aでは、ステップS4
において両面の容量測定により算出された面積S1,S
2がそれぞれ一致するか否かを判断する。そして、一致
する場合にはステップS7aへ進み、一致しないものと
判断された場合にはステップS7bへ進む。
【0046】ここで、図5に示されたプリント配線板3
においていずれのバイアホール7も断線していない場合
には、該プリント配線板3の表面に形成された第一表面
パターンSA1と第二表面パターンSA2の和が上記面
積S1となり、該プリント配線板3の裏面に形成された
第一裏面パターンSB1と第二裏面パターンSB2の和
が上記面積S2となる。従って、上記の仮定により表面
と裏面のそれぞれにおける面積の和が等しい場合には、
両面の容量測定により算出された二組の(面積S1,面
積S2)が一致する。
【0047】一方、図5に示されたバイアホール7に断
線部分18がある場合にプローブ4を第一表面パターン
SA1に当てて容量を測定するとき、第一表面パターン
SA1の面積が上記面積S1となり、第一裏面パターン
SB1の面積が上記面積S2となる。ここで、第一表面
パターンSA1の面積と第一裏面パターンSB1の面積
は異なるため、断線部分18がある場合には、両面の容
量測定により算出された二組の(面積S1,面積S2)
が相違することになる。
【0048】以上より、ステップS7aにおいては、プ
リント配線板3の表面パターンと裏面パターンとの間に
電気的な断線が生じていないものと判断され、ステップ
S7bにおいては、プリント配線板3の表面パターンと
裏面パターンとの間に電気的な断線が生じているものと
判断される。
【0049】以上より、本発明の実施の形態2に係る断
線検査装置とそれを用いた断線検査方法によれば、検査
対象とされるプリント配線板3の両面にそれぞれ複数の
領域からなる回路パターンが形成され、異なる面に形成
された回路パターンに対して複数のバイアホール7によ
り電気的に接続されると共に、それぞれの面における該
回路パターンの和は等しいが各領域の面積が表面と裏面
で相違する場合には、該表面と該裏面を電気的に接続す
るバイアホール7の一部における断線の有無を簡易かつ
確実に検査することができる。
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る電気回路の断
線検査方法によれば、測定された容量値により算出され
た第二の物理量に基づいて断線の有無を判断することが
できるため、簡易かつ確実で信頼性の高い断線検査を実
現することができる。
【0050】また、該検査方法は統計的な手法を用いる
ものでないため、ただ一つの基板を検査対象とする場合
においても断線の有無を判断することができ、汎用性の
高い断線検査を実行することができる。
【0051】また、本発明に係る電気回路の断線検査方
法によれば、基板の両面に形成された回路が複数の導線
により電気的に接続され、一部の導線が断線している場
合であっても、形成された上記回路における個々の面積
が基板の両面において異なる場合には、簡易かつ確実に
上記導線における断線の有無を判断することができるた
め、精度の高い断線検査方法を容易に実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る電気回路の断線検
査方法及び断線検査装置の原理を説明する図である。
【図2】プリント配線板が載置された本発明の実施の形
態1に係る電気回路の断線検査装置を示す図である。
【図3】図2に示されるプリント配線板と断線検査装置
の断面構造を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る電気回路の断線検
査方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2に係る電気回路の断線検
査方法の原理を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る電気回路の断線検
査方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 基準導体 2 絶縁シート 3 プリント配線板 4 プローブ 5 表面パターン 6 裏面パターン 7 バイアホール 8 容量測定器 9 ベース板 10 XYZテーブル 15 ケーブル 17,17a〜17e 測定パッド 18 断線部 C1,C2 容量 SA1 第一表面パターン SA2 第二表面パターン SB1 第一裏面パターン SB2 第二裏面パターン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の両面に形成された回路間の電気的
    接続における断線の有無を調べるために、基準導体に敷
    設された絶縁シートの上に前記基板を載置するステップ
    と、前記基板の両面のうち、前記絶縁シートに密着する
    面と反対側の面に形成された前記回路と前記基準導体と
    の間の容量を測定するステップとを有する電気回路の断
    線検査方法であって、 前記絶縁シートの第一の物理量を変えて再度、前記絶縁
    シートに密着する面と反対側の面に形成された前記回路
    と前記基準導体との間の容量を測定する第一のステップ
    と、 前記測定により得られた容量値に基づいて、前記基板の
    両面に形成されたそれぞれの回路における第二の物理量
    を算出する第二のステップと、 算出された前記第二の物理量に基づいて前記断線の有無
    を判断する第三のステップとを有することを特徴とした
    電気回路の断線検査方法。
  2. 【請求項2】 前記第二の物理量は、前記回路の面積と
    される請求項1に記載の電気回路の断線検査方法。
  3. 【請求項3】 前記第三のステップでは、算出された前
    記回路の面積が0となるか否かに応じて前記断線の有無
    を判断する請求項2に記載の電気回路の断線検査方法。
  4. 【請求項4】 基板の両面に形成された回路間の電気的
    接続における断線の有無を調べるために、基準導体に敷
    設された絶縁シートの上に前記基板を載置する第一のス
    テップと、前記基板の両面のうち、前記絶縁シートに密
    着する面と反対側の面に形成された前記回路と前記基準
    導体との間の容量を測定する第二のステップとを有する
    電気回路の断線検査方法であって、 前記絶縁シートの第一の物理量を変えて再度、前記絶縁
    シートに密着する面と反対側の面に形成された前記回路
    と前記基準導体との間の容量を測定する第三のステップ
    と、 前記測定により得られた容量値に基づいて、前記基板の
    両面に形成されたそれぞれの回路における第二の物理量
    を算出する第四のステップと、 前記基板の上下を反転させて前記絶縁シートの上に載置
    し、前記第二から前記第四のステップを繰り返す第五の
    ステップと、 前記第四のステップと前記第五のステップでそれぞれ算
    出された前記第二の物理量が一致するか否かに応じて前
    記断線の有無を判断する第六のステップとを有すること
    を特徴とした電気回路の断線検査方法。
  5. 【請求項5】 前記第一の物理量は、前記絶縁シートの
    厚さとされる請求項1または4に記載の電気回路の断線
    検査方法。
  6. 【請求項6】 前記第一の物理量は、前記絶縁シートの
    誘電率とされる請求項1または4に記載の電気回路の断
    線検査方法。
  7. 【請求項7】 前記第二の物理量は、前記回路の面積と
    される請求項4に記載の電気回路の断線検査方法。
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