JP2002139221A - エンジン排気エミッション減少のための燃料ノズル組立体 - Google Patents
エンジン排気エミッション減少のための燃料ノズル組立体Info
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Abstract
ル組立体(56)。 【解決手段】 1次燃焼領域(120)が中央に配置さ
れ、点火されて第1段燃焼ゾーンを構成する燃料空気混
合気を供給するための1つもしくは1つ以上の旋回チャ
ンバ(132、160)に囲まれている燃料噴射装置
(122)を備える。2次燃焼領域は、1次燃焼領域
(120)を囲む環状のハウジング(168)によって
形成され、半径方向外方に向いた開口部(172)を備
え、2次燃焼領域(124)の旋回チャンバを提供する
ための開口部(194)を備えた環状のリング(12
8)によって囲まれている2次燃料噴射装置(126)
を有している。冷却空気は、混合を遅らせるために1次
及び2次燃焼ゾーンの間で傾斜する方向に向けられてお
り、それによってより下流でそれぞれのゾーンが合体す
る前により完全な燃焼を生じる。
Description
ジン燃焼システムに関し、より具体的には、好ましくな
い燃焼生成成分の生成がエンジン作動過程にわたって最
小化される段階的燃焼システムに関する。
ない環境条件をもたらすガス、特に内燃式エンジンから
排出されるガスの生成と排出の最小化に重点がおかれて
いるため、そのような好ましくない燃焼生成成分の生成
と排出を削減する努力の過程で開発された種々のガスタ
ービンエンジン燃焼器の設計が行われている。燃焼器の
設計に影響を与える他の要因としては、ガスタービンエ
ンジン使用者の効率的低コスト運転への欲求、言い換え
れば、エンジン出力を維持しながら、或いはエンジン出
力の増加さえ達成しながら燃料消費の削減を得ることの
必要性がある。その結果、航空機のガスタービンエンジ
ン燃焼システムの重要な設計基準には、様々なエンジン
作動状態において高い熱効率を達成し、同時に微粒子の
排出、好ましくないガスの排出、そして光化学スモッグ
形成の前兆となる燃焼生成物の排出の要因となる好まし
くない燃焼状態の最小化をもたらすために、高燃焼温度
の規定が含まれている。
は、好ましくない大気状態の発生の主要な原因と認識さ
れている未燃焼炭化水素(HC)、一酸化炭素(C
O)、及び窒素酸化物(NOX)の許容レベルについて
排出制限を設定している。そしてそのような基準に適合
させるために様々な燃焼器設計が開発されている。例え
ば、好ましくないガスタービンエンジン燃焼生成物排出
の最小化の問題を解決する一つの方法は、段階的燃焼の
設備である。この装置では、燃焼器において、第1段バ
ーナが、燃焼生成物の性質をより厳密に制御するように
低速及び低出力状態において利用されており、排出基準
内に燃焼生成物を維持することを試みながら、より高い
出力状態を達成するために、第1段及び第2段バーナの
組合せを備えている。しかしながら、一方でエンジンの
効率の良い熱的作動を可能にするように第1及び第2段
バーナの作動の均衡をとりながら、もう一方で同時に好
ましくない燃焼生成物の生成を最小化することは、達成
が困難である。その点で、NOXの排出を低減するため
に低燃焼温度で作動させることは、不完全燃焼もしくは
部分的不完全燃焼を生じる可能性があり、このことは、
低出力及び低熱効率に加えて過度の炭化水素及び一酸化
炭素の生成をもたらすことになりうる。一方、高燃焼温
度は、熱効率を高め、炭化水素及び一酸化炭素の量は低
減するが、多くの場合、NOXの形成が高くなる。
するために提案された別の方法は、噴射燃料と燃焼空気
のより効率的な混合を行うことである。その点におい
て、燃焼が混合気全体に均等に生じるように燃料と空気
の混合を改善し、不完全燃焼から生じる炭化水素及び一
酸化炭素のレベルを低下させるために多数の混合器の設
計が数年間にわたり提案されてきた。一方、火炎温度が
高くなる高出力状態においても混合を改善した場合に
は、好ましくない窒素酸化物が形成される。
たって好ましくない燃焼生成成分の生成が最小化される
ようなガスタービンエンジン燃焼器を提供する必要があ
る。
焼が生じ、また好ましくない燃焼生成成分の排出が広範
囲なエンジン作動状態にわたって最小化されるようなガ
スタービンエンジン燃焼システムを提供することが望ま
れる。
の1つの態様によれば、燃料ノズル組立体がガスタービ
ンエンジン使用のために提供される。燃料ノズル組立体
は中心軸を有する1次燃料噴射装置を備えており、該1
次燃料噴射装置は、1次空気流に1次燃料噴霧を噴射す
るように配置されている。2次燃料噴射装置が、1次空
気流の半径方向外側に間隔をもって位置し該一次空気流
を囲む2次空気流に2次燃料噴霧を噴射するように、1
次燃料噴射装置の半径方向外側に配置されている。少な
くとも1つの空気吹出口が、1次燃料噴射装置と2次燃
料噴射装置の間に配置され、流入空気流の一部を1次空
気流と2次空気流の間で1次空気流に対して傾斜した下
流方向に向けるように、1次燃料噴射装置の中心軸に対
して傾いている。
ついては、添付図面と共に以下の説明を考察することに
より更に明らかになるであろう。
と、長手方向軸11を有し、コアガスタービンエンジン
12及び該コアエンジンの上流側に配置されたファン部
分14を含む航空機ターボファンエンジン10が概略図
に示されている。コアエンジン12は、環状のコアエン
ジン入口18を構成し、コアエンジン12に入る空気の
圧力を第1圧力レベルにまで上昇させるための圧力ブー
スタ20を囲み支持する、ほぼチューブ状の外ケーシン
グ16を備えている。高圧多段軸流圧縮器22が圧力ブ
ースタ20から加圧空気を受け、さらに空気圧力を上昇
させる。加圧空気は燃焼器24に流れ込み、ここで燃料
が加圧空気流に噴射されて加圧空気の温度とエネルギー
レベルを上昇させる。高エネルギー燃焼生成物は第1タ
ービン26に流れ、第1駆動シャフト28によって圧縮
器22を駆動し、次いで、第2タービン30に流れ、第
1駆動シャフト28と同軸の第2駆動シャフト32によ
ってブースタ20を駆動する。各タービン26及び30
を駆動した後、燃焼生成物は排気ノズル34からコアエ
ンジン12を出て推進ジェット推力を発生する。
グ38によって囲まれた回転可能な軸流ファンロータ3
6を備える。ファンケーシングは、ほぼ半径方向に延
び、円周方向に間隔を隔てた複数の支持ストラット40
を介してコアエンジン12により支持されている。ファ
ンケーシング38は、ファンロータ36とファンロータ
ブレード42を備えており、半径方向に延びる出口ガイ
ド羽根44によって支持されている。ファンケーシング
38の下流部分39は、コアエンジン12の外側部分上
を延びて、追加の推進ジェット推力を与える第2の、す
なわちバイパスの空気流導管を形成する。
の1つの形態が、図2に示されている。示されている装
置は、エンジン長手方向軸11と同軸で、入口52と出
口54を備えた環状の燃焼室50である。燃焼器24
は、圧縮器吐出口(図示せず)から加圧空気の環状流を
受ける。圧縮器吐出空気の一部は燃焼室50に流れ込
み、この燃焼室には燃料噴射装置56から燃料が噴射さ
れて空気と混合され、燃焼のための燃料空気混合気が形
成される。燃料空気混合気の点火は適切な点火器(図示
せず)によって行われ、結果として生じる燃焼ガスは環
状の第1段タービンノズル58に向かって軸方向に流れ
込む。ノズル58は、半径方向に延び周方向に間隔をも
って配置された複数のノズル羽根60を備える環状の流
路により形成され、該ノズル羽根60は、ガスが第1段
タービンディスク64によって支持されている半径方向
に延びる複数の第1段タービンブレード62上に斜めに
流れ込んで衝突するように、ガスを旋回させる。図1に
示されるように、第1段タービン26は圧縮器22を回
転させており、1つ又はそれ以上の追加下流段30を設
けて圧力ブースタ22及びファンロータ36を駆動する
ことができる。
に収められており、環状の燃焼器外ライナ68と半径方
向内方に配置されている環状の燃焼器内ライナ70によ
って構成されている。図2の矢印は、圧縮器吐出空気が
燃焼器24の中に流れ込む方向を示している。図示され
ているように、空気のある部分は外ライナ68の最外側
表面の上を流れ、ある部分は燃焼室50に流れ込み、そ
してある部分は内ライナ70の最内側表面の上を流れ
る。
れ、燃焼生成物がタービンノズル58に入る前に、追加
の空気が燃焼器に入って燃焼過程を完結させ得るように
するための複数の希釈開口部72を備えることができ
る。加えて、外及び内ライナ68、70はそれぞれ、比
較的短く、傾斜し外方に広がる環状のパネル76によっ
て形成される複数の環状段部分74を含む、図示されて
いるような段形状を備えることができ、該環状のパネル
76は、外及び内ライナ68、70の最外側表面に沿っ
て流れる空気の一部が燃焼室50の内部に流れ込み得る
ようにするための、小さい円周方向に間隔を隔てた複数
の冷却空気孔78を備えることができる。これら内向き
に導かれる空気流は、燃焼室50の内部に面した表面で
ある外及び内ライナ68、70の内側表面に沿って流
れ、中間にある環状のパネル80のそれぞれにおいて内
及び外ライナの各々の内方に面した表面に沿って冷却空
気の層を形成する。
る複数の燃料ノズル組立体56が、燃焼器24の上流端
に円形列で配置され、環状の燃焼室50の入口52内に
延びている。内及び外ライナ68、70の各々の上流部
分は、それぞれ互いに半径方向に間隔をもって配置さ
れ、外カウル82及び内カウル84を形成しており、そ
の最前端の間隔は、圧縮器の吐出空気が燃焼室50に入
り得るようにするための開口部を与える燃焼室入口52
を構成する。後述する燃料ノズル組立体は、図2に示さ
れる燃料噴射装置56の配置と同一の方法で燃焼器内に
配置することができる。
体を備えた燃焼室が、図3に示されている。環状の燃焼
室90が環状のエンジン外ケーシング92の中に収めら
れ、該外ケーシングから内方に間隔をもって配置され、
冷却目的のための圧縮器の吐出空気が通過できる外側流
路94の外壁を構成する。燃焼室90は、環状の燃焼器
外ライナ96と環状の燃焼器内ライナ98を備えてお
り、所定の距離だけ軸方向下流側に延びている。燃焼室
90の上流端は、圧縮器の吐出空気を入れるための適切
な空気流入穴をもち、燃料ノズル組立体102に対し内
方かつ前方に延びる環状のドーム100を有している。
燃焼室90の断面積は下流方向に向かって小さくなり、
その下流端では、燃焼生成物が流入する、第1段タービ
ンノズル104の断面積に対応する大きさになってい
る。
の半径方向内方に設けられ、圧縮器吐出空気を燃焼器内
ライナ98の外側表面に沿って通るように制限し、エン
ジン駆動シャフト(図示せず)のような他のエンジン内
部構成要素を燃焼室90内で発生する熱から保護する。
出空気は、環状のダクト108を通り、燃焼室90の直
ぐ上流側にある拡大された断面積のディフューザ部11
0に吐出され、燃焼室90に流れる。ディフューザ部1
10は、外側流路94、内側流路112、及び燃料ノズ
ル組立体102に連通している。圧縮器吐出空気の大部
分は、燃料ノズル組立体102を通りまたその周囲で、
燃焼室90に入り、その一方で残りの圧縮器吐出空気
は、冷却目的のために燃焼室90の周囲で外側流路94
を通って上方に、内側流路112を通って下方に流れ
る。
4を介して加圧燃料源(図示せず)に連通している。ノ
ズル組立体102は、エンジン外ケーシング116によ
って適切に支持されており、またボルトその他同様のも
のによってケーシングに一体に連結されている。点火器
118は、燃料ノズルホルダの下流に配置されており、
燃焼室内で燃料空気混合気に最初の点火をするために、
外ケーシング116を通って燃焼室90の中に延びてい
る。燃料ノズル102は、燃料が1次燃料噴射装置12
2から噴射される中央1次燃焼領域120と、1次燃料
噴射装置122を囲むように、その半径方向外方に間隔
をもって位置する環状の2次燃料噴射装置126から燃
料が噴射される環状の2次燃焼領域124を形成する。
の程度の数の多さの燃料ノズル組立体が、燃焼室の入口
に円形列に配置される。各燃料ノズル組立体102の燃
料噴射装置122、126は、外ライナ96及び内ライ
ナ98の最前端に結合され、そこから前方に延びる環状
の燃焼器ドーム100の中に、それぞれ受入れられてい
る。
から前方に延びている。外カウル188は、燃焼噴射装
置122に向かって内側へ曲がっており、末端に外カウ
ルリップ188aが形成されている。同様に、内カウル
189は、内ライナ98の最前端から前方に延びてお
り、燃料噴射装置122に向かって内側へ曲がってい
る。内カウル189は内カウルリップ189aを末端に
有する。外カウルリップ188a及び内カウルリップ1
89aはそれぞれ、圧縮器吐出空気が燃焼室90に入る
ため通過できる環状の開口部を構成するように、エンジ
ン長手方向軸に対して半径方向に互いに間隔を隔てられ
ている。
体をより詳細に示している。図4に示すように、燃焼器
ドーム100の中に収められている燃料ノズル組立体1
02の燃料出口端は、一般的に軸対称であり、中央の1
次燃焼領域120と周りを囲む環状の2次燃焼領域12
4を備えている。1次燃焼領域120は、同軸の第1環
状部材130によって囲まれ該部材との間に内方環状空
気通路132を構成している1次燃料噴射装置122を
備える。環状のハウジング130は、1次燃料噴射装置
122から半径方向外方に間隔を隔てられ、半径方向に
延びた複数の内方旋回羽根134によって該装置122
に接続されている。旋回羽根134は、環状の通路13
2内でほぼ螺旋状に空気を旋回させるために、入口13
8から入ってくる流入圧縮器吐出空気に回転運動成分を
与えるよう、燃料ノズル組立体102の軸103に対し
て半径方向にかつ軸方向に傾斜している。環状部材13
0は、1次燃料噴射装置122を囲み、1次燃料噴射装
置122の外側表面の周りにほぼ一定断面積の内方環状
流路を形成し、また噴射装置面140の下流に外方に広
がった壁144によって第1ディフューザ部分142を
形成するように構成されている。
0を囲み、該部材130から半径方向外方に間隔を隔て
て位置する。第2環状部材146は、外壁148と内壁
150を備えており、内壁150は第1の軸方向に延び
る表面152と、小径中間部分154と、半径方向外方
に延びるフランジ158を端部に有する外向きに拡がる
外側部分156を備えている。内壁150は、第1環状
部材130とともに外方環状空気通路160を構成して
いる。
びた複数の旋回羽根164によって第1環状部材130
に接続されている。内方旋回羽根134の場合と同様、
外方旋回羽根164もまた、通路160を通過する際に
ほぼ螺旋状に空気を旋回させるため、入口166から外
方通路160に入ってくる流入圧縮器吐出空気に回転運
動成分を与えるよう、燃料ノズル組立体軸103に対し
て半径方向かつ軸方向に傾斜している。通路160内の
空気流の回転方向は、通路132内の空気流の回転方向
と同じにすることができる。しかしながら、所望なら
ば、それぞれの空気流の回転方向は、逆の回転方向とす
ることができ、回転方向は、燃料ノズル組立体の大きさ
と構成、及び特定の燃焼室設計における作動条件に応じ
決めることもできる。
根134及び外方旋回羽根164の配置と共に、図5に
おいて断面図により示されている。図示されているよう
に、各旋回羽根は、それらを通過するそれぞれの流れ
に、燃料ノズル組立体軸103に対して逆の方向の回転
を与えるよう配置されている。
70を備えた環状のハウジング168の内壁を構成して
いる。ハウジング168は、2次燃料噴射装置126を
囲んでおり、該2次燃料噴射装置126は、外壁170
に備えられているそれぞれの大径の半径方向開口部17
4から反対側に配置された複数の半径方向外向きの周方
向開口部172を有する。開口部172は、燃料を各開
口部174を通して2次燃焼領域124に流出させる。
に、該ハウジングに向き合うように、環状の外方リング
128が支持されている。外方リング128の半径方向
内方に延びている前方壁182は端部に軸方向に延びる
カラー184を有し、該カラー184は、ハウジング1
68の前方部分の一部に重なっている燃料ノズル組立体
102のリップ186と接触している。環状の外壁19
0は、フランジを構成している前方壁182と半径方向
外方に延びた後方壁192の間を延びている。環状の外
壁190は、圧縮器吐出空気が開口部194を通り2次
燃焼領域124に流れることができるように、燃料ノズ
ル軸103に対して軸方向に配置された主軸を有するほ
ぼ矩形の複数の開口部194を備えている。隣接する開
口部194の間の壁190の部分196は、軸103に
対して半径方向に傾斜しており、流入する圧縮器吐出空
気に回転流れ成分を与えて、空気が2次燃焼領域124
を通って流れる間に該空気がほぼ螺旋状の径路を通るよ
うにするための旋回羽根を構成する。開口部194及び
旋回羽根196の配置は、図6に断面で示されている。
却するために環状の通路176に入る。冷却空気は、環
状のハウジング168の端壁180に設けられている複
数の開口部に向かいかつ該開口部を通って流れる。図
4、図4a及び図7に示されるように、軸方向に延びる
冷却空気孔198の内方円形列が端壁180に設けられ
ており、軸方向に延びる冷却空気孔200の中間円形列
が内方円形列の半径方向外側に設けられている。孔19
8及び200は、ほぼ同じ径とすることができる。好ま
しくは、内方円形列及び中間円形列の孔198及び20
0は、高温燃焼生成物に直接さらされるフランジ158
を冷却するために、間隙202内にほぼ均一な流れ場を
もたらすように、互い違いにされる。
端壁180には、中間円形列を構成する孔200の半径
方向外側に、孔204の最外方円形列が設けられてい
る。孔204は、燃料ノズル組立体軸103に対して後
外方に傾斜しており、下流側外方に向けて複数の空気噴
流を形成する。傾斜した孔204はまた、そこから生じ
る空気噴流がフランジ15の周縁を超えて2次燃焼領域
124の最内部に向かって流れるように配置されてい
る。対照的に、軸方向に延びる孔198及び200は、
そこから生じる空気噴流がフランジ158の上流側表面
に直接衝突するように配置されている。孔204は、約
40度から約50度の角度で燃料ノズル組立体102の
軸103に対して傾斜している。
動モードは、図8に概略的に示されている。1次燃焼段
においては、燃料は1次燃料噴射装置122に供給さ
れ、第1ディフューザ部分142において旋回する空気
と混合され、可燃の燃料空気混合気を形成し、この混合
気は、1次燃焼領域120に向かい、そしてその中で膨
張する。外方通路160で発生する、周囲を囲む逆回転
の空気もまた、第1環状部材130の外で膨張し組合わ
さって、旋回する環状の1次再循環ゾーン210を形成
し、ここで、燃料空気混合気が燃焼し続ける。第1段燃
焼システムは、エンジンのアイドリング及び低出力要求
状態の下で用いられ、開示した装置によってもたらされ
る改善された混合と再循環は、より低いHC及びCOの
発生をもたらす。
焼領域124へ噴射することによる2次燃焼段の作動
は、付加的な出力推力が必要とされる時に行われる。2
次燃焼領域124における燃焼のための空気は、開口部
194を通して内方へ流れ、旋回羽根196の傾斜によ
って旋回し、2次燃焼領域124内に旋回する環状の流
れパターンを形成する。燃焼生成物は、環状の外方リン
グ128のフランジ192を超えて軸方向外方に移動す
る際に、急激に拡散して2次再循環ゾーン212を形成
する。1次及び2次再循環ゾーンは、環状のハウジング
168の下流端にあるフランジ158の直近下流にある
環状の相互作用ゾーン214において相互に作用し、ま
た部分的に重なり合う。
時、環状のハウジングのフランジと端壁の間の間隙から
出る冷却空気の外向き半径方向成分は、2次燃料分散を
増強し、2次燃焼ゾーンにおける付加的な混合を促進す
ることによって、好ましくないNOXエミッションの形
成を削減する一助となる。冷却空気流は、端壁180の
孔198、200及び204から出る空気である。
動している場合、1次再循環ゾーン210と環状の外方
リング128の開口部194を通り燃焼器に入る旋回冷
却空気との間の接触は遅らされ、1次燃焼ゾーンにおけ
る冷却が生じる前に該1次燃焼ゾーンにおいてより完全
な燃焼を生じさせることによって、低出力エミッション
が向上する。冷却の遅れは、1次及び2次空気流の半径
方向分離により、また開口部204から出る傾斜噴流
が、燃焼のまだ起きていない領域124から冷却空気を
外向きに流れさせるように強制することによって生じ、
これにより1次燃焼領域における燃焼が完結へと進むよ
うにする。
4の傾斜は、2つの利点をもたらしている。第一に、下
流側軸方向の速度成分によるほぼ円錐形のエアカーテン
によって、外壁170の最外側表面に横たわる空気の境
界層がより速く流れるようになり、2次燃焼領域124
において逆火に対する許容度が向上する。第二に、ほぼ
円錐形のエアカーテンは、1次燃焼ゾーンと2次燃焼ゾ
ーンの分離を保ち、それぞれの流れの中での燃焼プロセ
スがより下流の点まで実質的な相互作用をもって完結へ
と進むようにする。
より速い液滴の蒸発、より良い燃料と空気の混合を促進
し、また2次燃焼ゾーンにおける生成物を1次燃焼ゾー
ンにおける生成物から外向きにそれから遠ざかるように
強制して混合を遅らせ、従って第2再循環ゾーン内に滞
溜している2次燃料が高温の1次再循環ゾーンに入るの
を遅らせることによって、NOXの形成の可能性を減少
させる。それらの流れは、1次燃焼領域がある程度低温
になるより下流の点で合体する。
たが、様々な変更及び修正を本発明の技術思想から離れ
ることなく行ない得ることは当業者には明らかである。
従って、本発明の範囲内にある、これら変更及び修正の
全てが添付の特許請求の範囲に含まれることを意図する
ものである。
ンエンジンの幾つかの主な構成要素の配列を示す長手方
向断面図。
形態を示す、部分的に切り欠いた部分斜視図。
域において段階的燃焼を行うための本発明の1つの実施
形態による燃料ノズル組立体を備えたガスタービンエン
ジン燃焼器の長手方向断面図。
図。
噴射装置を備える環状のハウジングの、冷却空気孔を示
す下流端の拡大部分断面図。
図4の線5−5に沿った断面図。
めの旋回羽根の方向を示す図4の線6−6に沿った断面
図。
端壁にある冷却空気穴の配列を示す図4aの線7−7に
沿った部分断面図。
立体に対しての第1及び2次燃焼ゾーンの位置を示す概
略断面図。
Claims (18)
- 【請求項1】 ガスタービンエンジンのための燃料ノズ
ル組立体(56)であって、 中心軸(103)を備え、1次空気流(142)に1次
燃料噴霧を噴射するように配置された1次燃料噴射装置
(122)と、 前記1次空気流(142)の半径方向外方にあって前記
1次空気流(142)を囲む2次空気流(124)に2
次燃料噴霧を噴射するように前記1次燃料噴射装置(1
22)の半径方向外方に配置された2次燃料噴射装置
(126)と、前記1次燃料噴射装置(122)と前記
2次燃料噴射装置(126)との間に配置された少なく
とも1つの空気吹出口(202)と、を備え、前記少な
くとも1つの空気吹出口(202)が、流入空気流の一
部を前記1次空気流(142)と前記2次空気流(12
4)との間で前記1次空気流(142)に対して傾斜し
た下流方向に向けるように、前記1次燃料噴射装置の中
心軸(103)に対して第1傾斜角度で傾いている、こ
とを特徴とする燃料ノズル組立体。 - 【請求項2】 前記少なくとも1つの空気吹出口(20
2)が、前記1次燃料噴射装置(122)の周りで下流
方向に向けてほぼ一様に分布されている、円形に配置さ
れた複数の空気吹出口によって構成されていることを特
徴とする請求項1に記載の燃料ノズル組立体(56)。 - 【請求項3】 前記空気吹出口(202)が、前記1次
燃料噴射装置の中心軸(103)に一致する速度成分
と、前記1次燃料噴射装置の中心軸(103)に垂直な
速度成分を有するほぼ連続する環状のエアカーテンを形
成することを特徴とする請求項2に記載の燃料ノズル組
立体(56)。 - 【請求項4】 少なくとも1つの前記空気吹出口の傾斜
が、前記1次燃料噴射装置の中心軸(103)に対して
約40度から約50度であることを特徴とする請求項3
に記載の燃料噴射装置(56)。 - 【請求項5】 前記1次燃料噴射装置の中心軸(10
3)に対して第2傾斜角度で前記2次空気流(124)
の方向へ流出させる2次空気吹出口(198)を備えて
おり、前記第2傾斜角度は前記第1傾斜角度よりも大き
いことを特徴とする請求項1に記載の燃料ノズル組立体
(56)。 - 【請求項6】 前記1次空気流(142)及び2次空気
流(124)の各々が、前記1次空気流(142)及び
2次空気流(124)を旋回させる接線方向の速度成分
を含むことを特徴とする請求項1に記載の燃料ノズル組
立体(56)。 - 【請求項7】 前記1次空気流(142)及び前記2次
空気流(124)が前記1次燃料噴射装置の中心軸(1
03)に対して同方向に旋回することを特徴とする請求
項6に記載の燃料ノズル組立体(56)。 - 【請求項8】 段階的燃焼用ガスタービンエンジン燃焼
器のための燃料ノズル組立体(56)であって、 1次燃焼領域(120)における改良された燃料と空気
の混合のために、噴射される燃料噴霧の周りの流入1次
燃焼空気に燃料噴霧を囲む1次同軸旋回領域を形成させ
る、周方向に配置された複数の旋回羽根(134)を含
む包囲型環状通路(132)を有する1次燃料噴射装置
(122)と、 前記1次同軸旋回領域の半径方向外方に、旋回する流入
2次燃焼空気の2次同軸旋回領域を形成するための、周
方向に間隔をもった、細長い、軸方向に延びる複数の開
口部(194)を備えており、前記1次燃料噴射装置
(122)に対し同軸で、該1次燃料噴射装置から半径
方向外方に間隔をもって配置されて2次燃焼領域(12
4)を形成する環状のリング(128)と、 円形に配置された複数の2次燃料噴射装置(126)を
囲み、下流方向に面した端壁(180)と前記2次燃料
噴射装置(126)から前記2次旋回領域へ燃料を流出
させるための、複数の半径方向開口部(174)を有す
る環状の外壁(170)とを備えており、前記環状のリ
ング(128)と前記1次燃料噴射装置(122)の間
に配置された環状のハウジング(168)と、 を備え、 前記ハウジング(168)は、前記外壁(170)の内
側に間隔を隔てた同軸の環状の内壁(150)を備え、
前記内壁(150)は、外方に拡がって前記1次燃料噴
射装置(122)下流側に外側ディフューザ領域を形成
し、前記端壁(180)の軸方向下流側に間隔を隔てて
位置する半径方向外方に延びるフランジ(158)で終
わって端壁との間に間隙(202)を形成しており、前
記端壁(180)には、外方に延びる前記フランジ(1
58)を冷却するための冷却空気を通す、円形に配置さ
れ互いに間隔を隔てた複数の冷却空気穴(198、20
0)が形成されている、ことを特徴とするノズル組立
体。 - 【請求項9】 前記1次燃料噴射装置(122)が、燃
料を軸方向に噴射するように向けられていることを特徴
とする請求項8に記載の燃料ノズル組立体(56)。 - 【請求項10】 前記2次燃料噴射装置(126)が、
燃料をほぼ半径方向に噴射するように向けられているこ
とを特徴とする請求項8に記載の燃料ノズル組立体(5
6)。 - 【請求項11】 前記2次燃料噴射装置(126)が、
燃料をほぼ半径方向に噴射するように向けられているこ
とを特徴とする請求項9に記載の燃料ノズル組立体(5
6)。 - 【請求項12】 前記端壁(180)が、冷却空気孔の
単一円形配置列(198)を備えていることを特徴とす
る請求項8に記載の燃料ノズル組立体(56)。 - 【請求項13】 前記端壁(180)が、冷却空気孔の
外方円形配置列(200)と、冷却空気孔の内方円形配
置列(198)とを備えていることを特徴とする請求項
8に記載の燃料ノズル組立体(56)。 - 【請求項14】 前記冷却空気孔の内方及び外方配置列
(198、200)がほぼ均一な流れ場を形成するよう
に、円形方向に互いに偏位していることを特徴とする請
求項10に記載の燃料ノズル組立体(56)。 - 【請求項15】 前記燃料ノズル組立体の軸(103)
に対して下流方向及び外方向に傾斜して流れる空気噴流
を生じさせるように配置された冷却空気孔の最外方円形
列(204)を備えていることを特徴とする請求項8に
記載の燃料ノズル組立体(56)。 - 【請求項16】 前記フランジ(158)に衝突して該
フランジを冷却する軸方向に流れる空気噴流を生じさせ
るように配置された冷却空気孔の内方円形列(198)
を備えていることを特徴とする請求項15に記載の燃料
ノズル組立体(56)。 - 【請求項17】 前記冷却空気孔の最外方円形列(20
4)からの空気噴流が、2次燃焼領域(124)から1
次燃焼領域(120)を分離するためのエアカーテンを
形成するように、前記フランジ(158)の外方を通る
ことを特徴とする請求項16に記載の燃料ノズル(5
6)。 - 【請求項18】 前記冷却空気孔の最外方列(202)
の傾斜角度が約40度から約50度の間であることを特
徴とする請求項17に記載の燃料ノズル組立体(5
6)。
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