JP2002138658A - 流しのべ床およびその施工方法 - Google Patents

流しのべ床およびその施工方法

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JP2002138658A JP2000334750A JP2000334750A JP2002138658A JP 2002138658 A JP2002138658 A JP 2002138658A JP 2000334750 A JP2000334750 A JP 2000334750A JP 2000334750 A JP2000334750 A JP 2000334750A JP 2002138658 A JP2002138658 A JP 2002138658A
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Satoshi Yamaguchi
山口  聡
Satoru Kawahara
悟 川原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非熟練者であっても薄くてムラがなく平滑なベ
ースコートに仕上げることのできる流しのべ床の施工方
法を提供する。 【解決手段】流しのべ工法による塗り床のベースコート
施工において、粘度150〜3,000mPa・sの樹
脂材料を主体とする流しのべ材を、均し面がJIS A
硬度12〜80のゴム弾性材よりなる均し用具を用いて
プライマー塗布面に均し、ベースコートを形成させる流
しのべ床の施工方法、およびその施工された流しのべ
床。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非熟練者であって
も薄くてムラがなく平滑な塗膜に仕上げることのできる
流しのべ床の施工方法、およびその方法で施工された流
しのべ床に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗り床には、材料の種類が同じで
も用途により様々な工法、仕様が開発されている。塗布
形塗り床工法はその代表的な工法であって、そのなかで
も流しのべ工法は標準的に行われている。この工法は、
主にエポキシ樹脂、ウレタン樹脂などの合成樹脂の塗り
床材で施工される工法であり、たとえばエポキシ樹脂、
ウレタン樹脂などを主体に調製した流しのべ材を下地塗
布面に金ごてなどで一定の厚みに流しのべ、材料の自己
流動性(セルフレベリング性)を利用し平滑、もしくは
ある程度の下地を吸収した平滑な塗膜を得る工法であ
る。
【0003】その樹脂塗膜は1mm前後あるいはそれ以
上の厚みを持たすことにより耐薬品性、清掃性、耐磨耗
性の機能面と共に、美観性も重視される。流しのべ工法
による床材の形成は単一層塗膜ではなく、プライマーと
ベースコートからなるのが一般的である。例えば、下地
塗布面にローラ刷毛または金ゴテを用いてプライマーを
厚み0.1〜0.2mmに形成し、その上に金ゴテを用
いてベースコートを0.6〜2.0mmあるいはそれ以
上に形成する。ベースコートは、1回で塗布し仕上げる
工法と2回に分けて仕上げる工法があり、下地の凹凸が
大きい工事では後者の2回仕上げ工法で行われることが
多く、さらに場合によっては3回以上の仕上げを行うこ
ともある。
【0004】上記のように、ベースコートの形成には、
従来、金ゴテと呼ばれる左官ゴテが用いられており、こ
のものは厚さ1mm程度の金属板を均し面とする。この
均し面はある程度のシナリを持っており、熟練者が合成
樹脂の流しのべ材を均す際には、その力の入れ具合いに
敏感に反応させて、下地に存する不陸(なだらかな凹
凸)を吸収できるように作製されている。このため、熟
練者である限りはベースコートの厚みが1mm以下であ
っても、かなり均一(±0.1mm程度)に調節した塗
膜を形成することが可能とされている。
【0005】しかしながら、ガラス面や金属面などの平
滑な下地ならばともかく、一般的にはコンクリートやモ
ルタル面を下地に適用されることが多く、このときには
よほどの熟練を要する。コンクリート面において、均
し、押さえた際の押さえ器(コテなど)の押さえ筋(コ
テ筋)、押さえムラ(コテムラ)などの部分的な凹凸や
突起、砂などの細骨材や仕上りの細かな凹凸(砂の突起
レベル)や、細かな突起を持った塵埃などが存するた
め、前記のようにシナリを持っているとはいえ、金属板
を均し面とする金ゴテでは、突起部と擦り合うことによ
る材料のカスレ、引きずり跡残りなど、本来求められて
いる美観性を損なうような仕上りになってしまうことが
多い。
【0006】このために、金ゴテで仕上げる流しのべ床
材のベースコートでは、せいぜい0.6mm程度の厚み
を下限として塗布するのが一般的であり、前記のような
カスレを防ぐには通常の製造コストの範囲においては
0.8mm程度以上の厚みとなるように塗布作業が行わ
れている。一方、特開平10−140817号公報に
は、金ゴテに代わるものとして、「コテ面となる平板状
ゴム部が十分な弾性を有する同形状の薄板状ゴム支持部
上面に弾性体の厚板状ゴム支持補強部が付設され、当該
ゴム支持補強部は周縁部に向かって一部乃至全体が徐徐
に薄くなる如く形成し、コテ面の弾力性を周縁部にいく
にしたがって徐徐に高めて全体にしなやかなしなりが発
生する構成としたことを特徴とするゴムゴテ」が開示さ
れており、このゴムゴテは、材の薄塗りや厚塗り作業等
において、高粘度の塗り材や下地の凹凸に対して柔軟に
対応できる旨記載されている。しかし、このゴムゴテの
発明は、ゴム支持補強部を前記のように形成することが
発明の要部であるとみられ、そこで用いられる平板状ゴ
ムの適切なな物理特性や流しのべ床の施工における利用
方法等については言及がなされていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、流しの
べ工法によれば、0.2mm前後の厚みを安価に形成す
るコーティング工法に比べて、セルフレベリング性によ
る美しい塗膜仕上りが得られるという特徴があるにもか
かわらず、0.6mm程度以下の薄い厚みで美観性のあ
るベースコートを形成しようとしても容易なことではな
い。最近、この分野では従来の金ゴテを使いこなせる熟
練者が少なくなってきていることもあって、経験の浅い
者でも美観性のある仕上りを達成できる工法の開発が要
望されている。前記特開平10−140817号公報の
ゴムゴテを使用しても、ベースコートの厚みが1mm程
度以下の場合、美観性のある均一な床に仕上げることは
困難である。
【0008】そこで、本発明の目的は、流しのべ工法に
おいて、非熟練者であっても0.6mm程度以下の薄い
厚みのベースコートを、その美観性を損なわずに形成す
ることができる流しのべ床の施工方法、およびその施工
方法により施工された流しのべ床を提供しようとするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】このよ
うな実状に鑑みて、本発明者らは、薄塗りのできる流し
のべ工法を開発すべく、流しのべ材と均し用具の両方に
ついてそれらのあるべき特性を種々究明して検討を重ね
た結果、本発明を完成したものである。すなわち、本発
明は、 1)流しのべ工法による塗り床のベースコート施工にお
いて、粘度150〜3,000mPa・sの樹脂材料を
主体とする流しのべ材を、均し面がJIS A硬度12
〜80のゴム弾性材よりなる均し用具を用いてプライマ
ー塗布面に均し、ベースコートを形成することを特徴と
する流しのべ床の施工方法、 2)前記ベースコートの厚みが0.6mm以下に均され
ている上記1)項記載の流しのべ床の施工方法、 3)前記流しのべ材の粘度が300〜2,500mPa
・sである上記1)または3)項に記載の流しのべ床の
施工方法、 4)前記ゴム弾性材の硬度がJIS A20〜60であ
る上記1)〜3)項のいずれかに記載の流しのべ床の施
工方法、 5)前記ゴム弾性材の硬度がJIS A25〜50であ
り、前記流しのべ材の粘度が300〜2,500mPa
・sである上記1)〜4)項のいずれかに記載の流しの
べ床の施工方法、および 6)上記1)〜6)項のいずれかの施工方法でベースコ
ートを施工してなる流しのべ床、である。
【0010】本発明の流しのべ床の施工方法によると、
この分野における経験の浅い者であっても、厚さ0.6
mm以下の薄いベースコートを美観性よく均一に仕上げ
ることができる。その特徴は、特定の粘度(150〜
3,000mPa・s)を有する流しのべ材を均し面が
特定の硬度(JIS A硬度12〜80)を有するゴム
弾性体からなる均し用具を用いて均すことにある。上記
の均し用具を用いることにより、一般的に下地として適
用されることの多いコンクリートやモルタル面に由来す
る砂などの細骨材、仕上りをする上での細かな凹凸、細
かな凹凸を持った塵埃などが存在していても、突起部と
の擦り合いや塵埃の引きずりなどを吸収することができ
る。すなわち、突起部との擦り合いが生じた場合には、
均し用具がゴム弾性を持っているために、突起とゴム間
に挟まれている樹脂(流しのべ材)を極端に排除するこ
となく(カスレを生ずることなく)、塗膜を均し形成す
ることができる。細かな突起を持った塵埃などに対して
も同様に対応できる。樹脂材料が大きく排除されないと
いうことは、均し面に引っかかって引きずられることが
なく、面下を転がって、引きずりによるカスレの発生を
防止する。前記ゴム弾性体のJISA硬度が12に達し
ないときは、樹脂材料を押し広げるのに十分な腰の強さ
がなく、また耐久性の面からも好ましくない。一方、前
記JIS A硬度が80を越えると均し用具は金属板に
近い状態になり、硬過ぎてカスレを生じやすくなる。前
記JIS A硬度は15〜60であればより好ましく、
25〜50であればさらに好ましい。
【0011】一方、樹脂材料を主体とする流しのべ材
は、粘度が150〜3,000mPa・sであることを
要し、均し時の前記均し用具と樹脂材料間の抵抗が少な
く、作業性が高められる。また、均されたあとのセルフ
レベリング性もよく、仕上り時にコテ波なども発生する
ことがなく、0.6mm以下の薄い塗膜であっても極め
て平滑に形成することができる。流しのべ材の粘度が1
50mPa・sに達しないときは、自然なセルフレベリ
ング性が発揮できず、僅かな下地の勾配や凹凸でも、樹
脂材料が流れていってしまい、下地の形状なりの面とな
ってしまう。
【0012】前記粘度が3,000mPa・sを越える
と、十分なセルフレベリング性が発揮できず、コテ波な
どが残る恐れがあり、美観性が損なわれる。とりわけ、
0.6mm以下の薄い厚みを得ることが困難になる。流
しのべ材の粘度は、とりわけ300〜2,500mPa
・sであることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の工法において用いる均し
用具は、均し面がJIS A硬度12〜80のゴム弾性
材より構成されているものであれば、その形状は特に限
定されない。たとえば、従来、各種樹脂モルタルによる
コーティング作業、仕上げトップコート塗布等に使用さ
れている金ゴテの金属板(支持板)に、前記硬度範囲の
ゴム弾性材を配設することによって作製される。この場
合、一般的にはゴム弾性材は支持板の全面に配設される
が、流しのべ材の均しが可能であるかぎり支持板の一部
に配設したものであってもよく支持板からある程度はみ
出す大きさに配設してもよい。
【0014】ゴム弾性体の材質は、前記の硬度を有して
おり、弾性のある軟質のものであれば特に限定されない
が、溶剤に対して膨潤しない加硫ゴム(例;NR、SB
R、IR、IIR、CR、NBR)、ポリウレタン、E
PDM、シリコンゴムなどが使用できる。ゴム弾性体
は、その厚みが通常0.3〜10mmの範囲に、好まし
くは0.5〜4mmの範囲となるように配設される。支
持板にゴム弾性体を配設するには、適宜の方法が採用で
きるが、たとえば両面粘着テープ、ゴム糊あるいははめ
込み式などの方法により支持板にゴム弾性体を強固に配
設することができる。
【0015】次に、流しのべ材の主材料である樹脂材料
は、通常、ベースコートの施工に用いるものであってよ
いが、流しのべ材の粘度は前記のように150〜3,0
00mPa・s、好ましくは300〜2,500mPa
・sに調整されるが、さらに好ましくは500〜2,0
00mPa・s、最も好ましくは800〜1,500m
Pa・sに調整されたものである。具体的な樹脂材質と
しては、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、メタクリル
樹脂系、ビニルエステル樹脂系、ポリエステル樹脂系あ
るいはゴム系ラテックスなどが挙げられる。
【0016】流しのべ材の主剤は樹脂材料であり、硬化
剤を含むものもあるが、さらに粉体系充填材(体質顔
料)、着色材、仕上げ調整剤あるいは粘度調整剤(溶剤
類)などをその目的とする仕様に応じて配合する。これ
ら配合剤は、既調合であってもよいし、施工にあたって
計量、混合してもよい。本発明の流しのべ工法において
は、上記で特定する流しのべ材を上記で特定する均し用
具で均してベースコートを形成する。一般的に、流しの
べ床の施工は、コンクリートあるいはモルタル等の基礎
床を作製し、その上にプライマーすなわち接着性や防湿
性を高めるための材料を0.1〜0.2mmの厚みでロ
ーラばけ塗りし、そのプライマー塗りの上にベースコー
トを形成する手順で行われる。本発明においてベースコ
ートを形成する前段階までは、常法どおりに施工しある
いは施工されたものであってよい。
【0017】本発明における流しのべ材は、下地塗布面
に前記の均し用具を用いて均し、流しのべることによ
り、この材料の有するセルフレベリング性で下地のある
程度の凹凸を吸収し、平滑なベースコートが形成され
る。流しのべ材の粘度は、施工温度により影響を受け易
いのものである。本発明において特定する粘度は、均し
施工時の粘度を意味する。したがって、施工時の気温、
床温などの影響を考慮して粘度を適宜調整することが好
ましい。
【0018】ベースコートの厚みは、従来の工法では1
〜3mmとされており、これ以下の厚みでは美観性のあ
る均一な床に仕上げることは熟練者であっても困難であ
る。しかし、本発明の工法によると、非熟練者であって
も1〜3mmの厚みは勿論のこと、0.6mm以下の厚
みであっても均一に仕上げることができ、最も薄くは
0.1mmでも可能である。ベースコートの形成にあた
って、エポキシ樹脂系を用いる流しのべ工法では、プラ
イマー塗布面上に1回で塗布し仕上げる工法と2回以上
に分けて塗布する工法があり、本発明ではいずれの工法
も含むものである。
【0019】
【実施例】以下に、実施例および比較例をあげて本発明
をさらに具体的に説明する。 (1)流しのべ材 住友ゴム工業(株)製のグリップコートC306B,H
306B,C500,H506S,C450、C585
およびT990(以上、いずれもエポキシ樹脂系を主体
とする)と、グリップコートC180(メチル・メタ・
アクリレート樹脂を主体とする)およびナイパーFFK
(ベンゾイルパーオキサイドを主体とする)を配合し
て、次の〜の流しのべ材を調製した。粘度(mPa
・s)は25℃での測定値を示す。
【0020】C306B/H306B=1/1(重量
比)、 100mPa・s C500/H506S=5/1(重量比)、1,00
0mPa・s C450/H506S=5/1(重量比)、2,50
0mPa・s C585/H506S=6/1(重量比)、3.50
0mPa・s C180/ナイパーFFK=100/5(重量比)、
200mPa・s C500/H506S/T990=50/10/0.
5(重量比)、500mPa・s C450/H506S/T990=50/10/0.
2(重量比)、2,000mPa・s (2)均し用具 金ゴテ均し面(9cm×28cm)の全面にわたって、
次のJIS A 硬度を有するゴム弾性体を厚さ2mm
に接着させて5種類の均し用具を作製した。
【0021】JIS A 硬度 ゴム弾性体 10 スポンジゴム(スキン層あり) 15 スポンジゴム(スキン層あり) 40 通常ゴム 78 通常ゴム 85 ウレタンゴム (3)塗布下地の作製 金ゴテ3回押さえで形成した普通コンクリート面にプラ
イマー[住友ゴム工業(株)製グリップコートC908
A]をローラ刷毛で0.2mm厚さに塗布した。
【0022】(4)評価方法 後述の実施例および比較例において、次の項目と基準に
よってベースコートの形成結果を評価した。 ・塗布時の厚み精度 塗布直後、未硬化状態の塗膜の厚みを、ウエットゲージ
を用いて測定した。 ◎:意図した厚み±0.05mm以内 ○:意図した厚み±0.10mm以内 △:意図した厚み±0.15mm以内 ×:意図した厚み±0.20mm以内 ・材料のカスレ 目視により、次の基準で評価した。
【0023】 ◎:全くカスレがない。 ○:カスレに似た部分が発生する。 △:カスレが生じ、下地が透ける部分がある。 ×:カスレが多数発生し、各所で下地が透けて見える。 ・セルフレベリング性 目視で評価した。セルフレベリング性が悪いと、コテで
流した際に生じる塗膜のコテスジ先端が凹部として液ダ
レのように残るが、良好な場合はこれがなだらかになっ
て凹部として残らない。
【0024】 ◎:コテスジが全く残らない。 ○:コテスジが僅かに認められる。 △:材料の流れが悪く、コテスジが残る。 ×:表面にハジキに近い凹凸が生じる。 ・美観性 目視で評価した。塗膜の平滑さ、セルフレベリング性な
どを含み、仕上りを総合的に評価した。
【0025】 ◎:平滑な仕上りである。 ○:表面にユラギが残る。 △:表面にユズ肌が残る。 ×:表面にハジキに近い凹凸が生じる。 実施例1〜3と比較例1および2 上記で調製された塗布下地のプライマー塗布面に、JI
S A 硬度40のゴム弾性体の均し面を有するコテを
用いて、上記の流しのべ材、および(それぞれ実
施例1、2および3とする)、または上記の流しのべ材
および(それぞれ比較例1および2とする)を均
し、セルフレベリング性を利用してベースコートを形成
させた。ここで、ベースコートの塗布厚みが、平均0.
5mmまたは平均0.3mmとなるように行った。
【0026】仕上げ時および仕上げた後の各ベースコー
トについて、塗布時の厚み精度、材料のカスレの程度、
セルフレベリング性および美観性を評価した。その結果
を表1(塗布平均厚み0.5mm)と表2(塗布平均厚
み0.3mm)に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】これらの結果、200、1,000および
2,500mPa・sの粘度を有する流しのべ材を用い
るとき、可とするベースコートが形成され、とりわけ
1,000および2,500mPa・sの粘度のものは
いずれの評価項目でもよい結果を示した。この施工方法
によると、塗布平均厚み0.5mmおよび塗布平均厚み
0.3mmのいずれを意図したベースコートであっても
美観性よく形成できる。これに対して、粘度100mP
a・sの場合は塗布厚みの精度と美観性において、また
粘度3,500の場合はセルフレベリング性と美観性に
おいていずれも満足すべきベースコートを形成できなか
った。
【0030】実施例4および5と、比較例3〜6 流しのべ材の粘度と均し用具の硬度を、表3および表4
のように組合わせて前記の塗布下地にベースコートを形
成させた。各ベースコートを前記と同様の項目につき評
価した。その結果を表3(塗布平均厚み0.5mm)お
よび表4(塗布平均厚み0.3mm)に示す。
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】これらの結果、実施例4の場合塗布時の厚
み精度に僅かのバラツキがみられる程度で他の評価項目
はいずれもよい結果を示し、実施例5の場合はすべてに
わたり良好であった。これに対して、流しのべ材の粘度
が100mPa・sのように低かったり、均し用具のゴ
ム弾性体硬度がJIS A10のように小さいときに
は、良好なベースコートは形成されなかった。 実施例6〜9と、比較例7〜10 流しのべ材の粘度と均し用具の硬度を、表5および表6
のように組合わせて前記の塗布下地にベースコートを形
成させた。各ベースコートを前記と同様の項目につき評
価した。その結果を表5(塗布平均厚み0.5mm)お
よび表6(塗布平均厚み0.3mm)に示す。
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】これらの結果、実施例6〜9の場合は、ベ
ースコート0.5mmの厚みのものはいずれも良好に形
成することができ、また0.3mmの厚みであっても実
用的に問題のないものに仕上げることができた。これに
対して、流しのべ材の粘度が3,500mPa・sのよ
うに高かったり、均し用具のゴム弾性体硬度がJISA
85のように高いときには、満足すべきベースコートは
形成されなかった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流しのべ工法による塗り床のベースコート
    施工において、粘度150〜3,000mPa・sの樹
    脂材料を主体とする流しのべ材を、均し面がJIS A
    硬度12〜80のゴム弾性材よりなる均し用具を用いて
    プライマー塗布面に均し、ベースコートを形成すること
    を特徴とする流しのべ床の施工方法。
  2. 【請求項2】前記ベースコートの厚みが0.6mm以下
    に均されている請求項1記載の流しのべ床の施工方法。
  3. 【請求項3】前記流しのべ材の粘度が300〜2,50
    0mPa・sである請求項1または2に記載の流しのべ
    床の施工方法。
  4. 【請求項4】前記ゴム弾性材の硬度がJIS A20〜
    60である請求項1〜3のいずれかに記載の流しのべ床
    の施工方法。
  5. 【請求項5】前記ゴム弾性材の硬度がJIS A25〜
    50であり、前記流しのべ材の粘度が300〜2,50
    0mPa・sである請求項1〜4のいずれかに記載の流
    しのべ床の施工方法。
  6. 【請求項6】請求項1〜6のいずれかの施工方法でベー
    スコートを施工してなる流しのべ床。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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