JP2002138068A - 二酸化炭素含有ガス流の精製方法 - Google Patents

二酸化炭素含有ガス流の精製方法

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JP2002138068A
JP2002138068A JP2001247834A JP2001247834A JP2002138068A JP 2002138068 A JP2002138068 A JP 2002138068A JP 2001247834 A JP2001247834 A JP 2001247834A JP 2001247834 A JP2001247834 A JP 2001247834A JP 2002138068 A JP2002138068 A JP 2002138068A
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scrubber
carbon dioxide
gas
fraction
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Poitiers Keith De
ド ポワティエ キース
Sean Anthony Hennigan
アンソニー ヘニガン ショーン
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/48Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/14Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by absorption
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/04Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides onto unsaturated carbon-to-carbon bonds
    • C07C67/05Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides onto unsaturated carbon-to-carbon bonds with oxidation
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    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
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    • Y02C20/40Capture or disposal of greenhouse gases of CO2

Abstract

(57)【要約】 【課題】 酢酸、酢酸エステルおよびアルデヒドから選
択される少なくとも1種の化合物を二酸化炭素および前
記化合物からなる気体フラクションから除去する方法を
得る。 【解決手段】 この方法は、(a)スクラバーにて気体
フラクションの少なくとも1部を洗気して酢酸、酢酸エ
ステルおよび/またはアルデヒドを除去する工程、およ
び(b)工程(a)の洗気生成物から二酸化炭素を炭酸
カリウム水溶液における吸収により除去する工程からな
り、工程(a)にて気体フラクションを水および酢酸で
洗気することを特徴とする。この方法を用いて、たとえ
ば酢酸ビニルおよび酢酸エチルのような酢酸エステル並
びにたとえばアセトアルデヒドのようなアルデヒドを除
去することができる。この方法は、(i)エチレンと酢
酸と酸素含有ガスとの触媒の存在下における反応による
酢酸ビニルの製造、または(ii)それぞれ(a)酢酸
および/またはエチレン、並びに(b)酢酸を生成させ
る(a)エタンおよび/または(b)エチレンの接触酸
化に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酢酸および/また
は酢酸エステルおよび/またはアルデヒドの1種もしく
はそれ以上の化合物を含有する気体二酸化炭素流からの
前記化合物の除去方法に関するものであり、特にエチレ
ンと酢酸と酸素含有ガスとからの酢酸ビニルの製造にて
生成され或いはエタンおよび/またはエチレンの酸化に
て生成される気体二酸化炭素流からの前記化合物の除去
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にオレフィンの酸化(たとえばエタ
ンおよび/またはエチレンから酢酸への酸化)において
は、副生物の二酸化炭素および酢酸を含む気体フラクシ
ョンが生成される。二酸化炭素は気体フラクションから
炭酸カリウム水溶液における吸収により除去し水蒸気ス
トリッピングにより脱着し、次いで大気中へ排気するこ
とができる。吸収に先立ち、酢酸は一般に洗気により二
酸化炭素フラクションから除去される。さらに気体フラ
クションは、洗気法によっては除去しえずかつその後に
二酸化炭素吸収工程の効率に悪影響を及ぼしうる化合物
をも含有する。この種の化合物はアセテートおよびアル
デビト、たとえば酢酸エチル、酢酸ビニルおよびアセト
アルデヒドを包含する。
【0003】一般に酢酸ビニルの製造においては、エチ
レンと酢酸と酸素含有ガスとを高められた温度にて触媒
の存在下に合する。気体生成混合物を冷却すると共に急
冷して、酢酸ビニル生成物からなる液体フラクションと
未変換酸素、未変換エチレン、二酸化炭素、少量の酢
酸、並びにたとえば酢酸エチルおよびアセトアルデヒド
のような他の化合物からなる気体フラクションとを生成
させる。典型的には、二酸化炭素を炭酸カリウム水溶液
における吸収により気体フラクションから除去する。一
般に、二酸化炭素除去に先立ち酢酸を水性洗気液での洗
気(スクラビング)により気体フラクションから除去す
る。この種の洗気および二酸化炭素除去の方法はたとえ
ばハイドロカーボン・プロセシング、1972年11
月、第141〜143頁、およびEP−A−0 927
712号に記載されている。
【0004】US3,855,280号は、酸素とエチ
レンと酢酸とを第VIII族貴金属触媒の存在下に反応
させる酢酸ビニルの製造方法を開示している。気体反応
生成物は酢酸ビニル生成物からなる液体部分とガス流と
に分離される。分離器からのガスは水で洗気されて追加
酢酸ビニルを回収する。洗気されたガス流は次いで二酸
化炭素吸収液で洗気されて二酸化炭素を除去する。
【0005】US4,818,437号は、パラジウム
もしくはパラジウム化合物を含有する触媒での気相にお
ける酢酸および酸素とのエチレンの反応にて生成される
酢酸ビニル、酢酸エチル、水および酸化炭素を含有する
ガス混合物から酢酸ビニルを単離する方法を記載してい
る。反応帯域から流出するガス混合物を蒸留カラムに移
送し、その頂部から流出するガス混合物を冷却する。冷
却に際し凝縮しないガスを洗浄カラムで酢酸により洗浄
して、酢酸ビニルを含有する酢酸溶液を得る。一連の更
なる蒸留により純粋酢酸ビニルを回収する。
【0006】炭酸カリウム水溶液での二酸化炭素除去の
効率は、システムにおける酢酸カリウムの存在により減
少することが観察された。特定の理論に拘束するもので
ないが、酢酸カリウムの生成は気体フラクションにおけ
る酢酸エステルおよび/またはアルデヒド化合物の存在
に起因し、これは水におけるその溶解度の限界に基づき
水スクラバーから搬出されて二酸化炭素除去システムに
流入すると考えられる。二酸化炭素除去システムにおけ
る酢酸カリウムの存在はさらに一層頻繁な炭酸カリウム
溶液の交換の必要性をもたらし、従ってさらに一層頻繁
な除去およびシステムの炭酸カリウム溶液での再充填に
より生ずるプロセスの中断増加をもたらす。
【0007】今回、上記技術問題は二酸化炭素含有気体
フラクションを気体フラクションからの二酸化炭素の除
去に先立ちスクラバーにて酢酸からなる洗気液水溶液で
洗気して解消され或いは少なくとも軽減されうることが
判明した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
技術に伴う技術的問題を解消または少なくとも軽減する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って本発明は酢酸、酢
酸エステルおよびアルデヒドから選択される少なくとも
1種の化合物を二酸化炭素および前記少なくとも1種の
化合物を含む気体フラクションから除去する方法を提供
し、この方法は(a)スクラバーにて気体フラクション
の少なくとも1部を洗気して前記少なくとも1種の化合
物を除去する工程、および(b)工程(a)の洗気生成
物から炭酸カリウム水溶液における吸収により二酸化炭
素を除去する工程からなり、気体フラクションを水およ
び酢酸により前記スクラバーにて洗気することを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】水および酢酸での気体フラクショ
ンの処理は、たとえば二酸化炭素の除去のようなその後
の処理段階に供給される酢酸エステルおよび/またはア
ルデヒド化合物(存在する場合)の量を減少させる。し
かしながら、酢酸エステルおよび/またはアルデビド化
合物の全体的除去は達成されえなくとも良い。
【0011】有利には本発明の方法により作成される酢
酸エステルおよび/またはアルデヒド化合物の減少は一
般に、炭酸カリウムの水溶液における吸収によるその後
の二酸化炭素の除去効率を増大させる。典型的には使用
する炭酸カリウムの量が減少すると共に、一層安定な酢
酸ビニルの生成速度を大して頻繁でない炭酸カリウムの
補充に基づき達成することができる。
【0012】本発明の方法を用いて、たとえば(i)エ
チレンと酢酸と酸素含有ガスとの触媒の存在下における
反応による酢酸ビニルの製造、または(ii)(a)
エタンおよび/または(b)エチレンのそれぞれ(a)
酢酸および/またはエチレン、並びに(b)酢酸を生成
させるための接触酸化にて生成される二酸化炭素を含む
気体流からの酢酸、酢酸エステルおよび/またはアルデ
ヒドの1種もしくはそれ以上を除去することができる。
【0013】本発明の好適実施形態は、エチレンと酢酸
と酸素含有ガスとを高められた温度にて触媒の存在下に
反応器内で合する酢酸ビニルの製造方法を提供し、この
方法は(a)反応器から気体流を取り出し、(b)前記
気体流を冷却して(i)酢酸ビニルからなる液体フラク
ションと(ii)二酸化炭素および酢酸、酢酸エステル
およびアルデヒドから選択される少なくとも1種の化合
物からなる気体フラクションとを生成させ、(c)スク
ラバーにて前記気体フラクションの少なくとも1部を洗
気して前記少なくとも1種の化合物を除去し、(d)炭
酸カリウム水溶液における吸収により工程(c)の洗気
生成物から二酸化炭素を除去する諸工程からなり、気体
フラクションを水および酢酸により前記スクラバーにて
洗気することを特徴とする。
【0014】酢酸ビニルは高められた温度にて触媒の存
在下にエチレンと酢酸と酸素含有ガスとを合することに
より生成させることができ、これはEP−A−0 56
9924号、EP−A−0 839 793号、EP−
A−0 672 453号およびEP−A−0 685
449号(これらの内容を参考のため、ここに引用す
る)に記載されている。
【0015】好適には触媒は第VIII族金属および促
進剤で構成される。好ましくは、触媒は補助促進剤をも
含む。これら化合物は好適には支持体に支持される。
【0016】第VIII族金属に関し、好適金属はパラ
ジウムである。金属は触媒の合計重量に対し0.2重量
%より大、好ましくは0.5重量%より大、特に約1重
量%の濃度にて存在させることができる。金属濃度は1
0重量%程度に高くすることもできる。
【0017】第VIII族金属に加え、触媒は促進剤を
も含む。促進剤金属は、仕上触媒にて0.1〜10重量
%の量で存在させることができる。
【0018】触媒組成物は補助促進剤物質をも含みう
る。適する補助促進剤は第I族、第II族、ランタニド
族または遷移金属、たとえばカドミウム、バリウム、カ
リウム、ナトリウム、鉄、マンガン、ニッケル、アンチ
モンおよび/またはランタンを包含し、これらは仕上触
媒に塩として(たとえば酢酸塩として)存在させる。好
適塩は酢酸カリウムもしくはナトリウムである。
【0019】触媒物質は支持触媒である。適する触媒支
持体は多孔質シリカ、アルミナ、シリカ/アルミナ、シ
リカ/チタニア、チタニア、ジルコニアもしくは炭素を
包含する。好ましくは支持体はシリカである。
【0020】この方法は反応器にて行われ、好適には1
00〜400℃、好ましくは140〜210℃の温度に
て操作することができる。
【0021】この方法は固定床または流動床反応器にて
行うことができる。
【0022】反応器から抜き取られたガスは、たとえば
熱交換器を用いておよび/または液体酢酸の流れに対し
向流によりガスを急冷して冷却にかけられる。この種の
冷却は酢酸ビニル生成物からなる液体フラクションおよ
び二酸化炭素含有気体フラクションの生成をもたらし、
これらフラクションは分離される。液体酢酸ビニルフラ
クションは好適にはたとえば蒸留により精製して、たと
えば酢酸を除去することができる。
【0023】二酸化炭素の他に、気体フラクションは未
反応エチレン、未反応酸素および少量の酢酸、酢酸エス
テルおよび/またはアルデヒド化合物をも含みうる。
【0024】気体フラクションに存在する酢酸エステル
化合物は酢酸ビニルおよび酢酸エチル、特に酢酸エチル
を包含しうる。
【0025】存在するアルデヒド化合物はたとえばアセ
トアルデヒドとすることができる。
【0026】典型的には、気体フラクションは重量にて
0〜5重量%の酢酸と0〜2000ppmの酢酸ビニル
(たとえば0〜500ppmの酢酸ビニル)と0〜20
00ppmの酢酸エチル(たとえば0〜500ppmの
酢酸エチル)と0〜5000ppmのアセトアルデヒド
(たとえば0〜750ppmのアセトアルデヒド)とを
含みうる。
【0027】気体フラクションの少なくとも1部を水お
よび酢酸によりスクラバーで洗気して酢酸、酢酸エステ
ルおよびアルデヒド化合物の1種もしくはそれ以上の含
有量を減少させ、特に酢酸エチルおよびアセトアルデヒ
ドの含有量を減少させる。
【0028】好ましくは、酢酸を液状にてスクラバーに
添加する。
【0029】酢酸は水との混合物としてスクラバーに供
給しうるが、好ましくは酢酸を水とは別途にスクラバー
に供給する。酢酸を水との混合物として使用する場合
は、酢酸を使用に先立ち水と予備混合もしくは部分予備
混合することができる。
【0030】酢酸は新鮮な酸とすることができ、好まし
くは新鮮な酸(すなわち循環されない酢酸)である。
【0031】典型的には水はミネラル除去水である。
【0032】スクラバーへの酢酸の供給点は、洗気すべ
き気体フラクションに存在する酢酸エステルおよび/ま
たはアルデヒド化合物の濃度に依存する。好ましくは、
酢酸をスクラバーに対する水の供給点より下の点にてス
クラバーに供給する。好ましくは、酢酸はスクラバーの
下半分、たとえばスクラバーからほぼ中間の点に供給さ
れる。
【0033】酢酸の所要量も、気体フラクションに存在
する酢酸エステルおよびアルデヒド化合物の濃度に依存
する。しかしながら、一般に酢酸エステルおよびアルデ
ビドの濃度が高いほど、酢酸の所要量も大となる。
【0034】好適には、気体フラクションを洗気すべく
使用しうる酢酸:水の比は5〜50:1、好ましくは1
5〜35:1、たとえば25:1(容積)である。
【0035】酢酸の所要量とスクラバーへの供給点との
両者は、コンピュータ・シミュレーションおよび最適化
技術により判定することができる。
【0036】必要に応じ好ましくは、水および酢酸での
気体フラクションの洗気に先立ち、気体フラクションを
スクラバーにて酢酸で処理して酢酸ビニルを除去する。
【0037】水および酢酸での気体フラクションの洗気
の後、気体フラクションを炭酸カリウムの水溶液と接触
させて、二酸化炭素を吸収および除去することができ
る。接触は任意適する装置、たとえば吸収カラムで行う
ことができる。ベンフィールドシステムを用いることが
でき、好ましくは使用する。
【0038】二酸化炭素は任意適する手段、たとえ水蒸
気ストリッピングにより炭酸カリウム溶液から脱着させ
ることができる。脱着した二酸化炭素は大気へ排気する
ことができる。炭酸カリウム溶液は、再使用のため吸収
カラムに循環することができる。
【0039】以下、図1および以下の実施例を参照して
本発明の方法を説明する。
【0040】操作に際し、酢酸(5)と酸素(7)とエ
チレン(6)とを、支持された第VIII族貴金属触媒
を内蔵する反応器に供給する。気体生成物は出口(9)
を介し反応器から流出すると共に、熱交換器(24)を
介し気体生成物を吸収カラム(2)に移送して冷却す
る。流吸収カラム(2)にて、経路(23)を介し導入
された循環酢酸で気体生成物を急冷する。液体酢酸ビニ
ルは液体酢酸と一緒に吸収カラムの底部から出口(1
0)を介し流出して、さらに回収および精製(図示せ
ず)される。二酸化炭素と未反応酸素と未反応エチレン
と酢酸と、たとえばアセテートおよびアルデヒドのよう
な他の化合物とを含む気体フラクションは出口(11)
を介し吸収カラム(2)から流出し、入口(12)を介
しスクラバー(3)に供給される。ミネラル除去水を入
口(13)を介しスクラバー(3)に供給する。新鮮酢
酸を入口(14)を介しスクラバー(3)に供給する。
スクラバー(3)にて、気体フラクションを洗気して酢
酸、アセテートおよびアルデヒド化合物の含有量を減少
させる。洗気された気体フラクションはスクラバー
(3)から出口(15)を介して流出し、入口(16)
を介して吸収カラム(4)に供給される。吸収カラム
(4)にて二酸化炭素は、入口(17)を介し吸収カラ
ム(4)に供給される炭酸カリウム溶液での吸収により
洗気気体フラクションから除去される。未吸収ガスは出
口(18)を介し吸収カラム(4)から流出し、吸収カ
ラム(2)に循環されることもできる(図示せず)。吸
収二酸化炭素は出口(19)を介し水蒸気ストリッパ
(20)に供給され、ここで二酸化炭素を炭酸カリウム
溶液から脱着させると共に、出口(21)を介し大気に
排気する。再生炭酸カリウム溶液は出口(22)を介し
吸収カラム(4)に循環される。
【0041】
【実施例】反応器にはシリカ支持パラジウム/金触媒を
充填した。酢酸カリウム触媒促進剤の溶液を反応器の入
口に注入した。反応器を160℃および120psig
(8barg)にて操作した。触媒床に流入するモル%
としての全供給物組成は、エチレン:酸素:酢酸:不活
性物質が56:5:16:5であった。
【0042】反応器から流出するガスを7bargおよ
び30〜40℃にて操作される吸収カラムに移送し、循
環酢酸で急冷した。気体副生物を、40kg/hr量の
水が供給されるスクラバーに供給した。洗気された気体
フラクションを炭酸カリウム溶液を含有するベンフィー
ルド二酸化炭素除去プラントに移送して二酸化炭素を除
去した。吸収二酸化炭素を含有する溶液を水蒸気ストリ
ッパに移送し、ここで二酸化炭素を脱着させると共に大
気に排気し、再生炭酸カリウム溶液をベンフィールドに
循環させた。
【0043】定期的にスクラバーからの凝縮液の試料を
採取すると共に分析した。各試料の分析は、酢酸と酢酸
ビニルと酢酸エチルとアルデヒドとの量が存在すること
を示した。
【0044】コンピュータ・シミュレーションは、スク
ラバーに添加される酢酸の量を変化させることによりス
クラバー中への40kg/hrの一定水量につき、図2
に示した結果が得られることを示す。
【0045】すなわち図2から明らかに見られるよう
に、コンピュータ・シミュレーションは本発明の利点を
示す。スクラバーに添加する酢酸の量が大となるほど、
気体フラクションにおける酢酸エステルおよび/または
アルデヒド化合物の減少も大となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】酢酸ビニルプロセスの部分の流れ図である。
【図2】実施例で例示する酢酸エステルおよび/または
アルデヒド化合物の濃度に対するスクラバーへの新鮮酢
酸添加の効果を示す特性図である。
【符号の説明】
1 反応器 2 吸収カラム 3 スクラバー 5 酢酸 6 エチレン 7 酸素
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 ショーン アンソニー ヘニガン イギリス国、エイチユー5 3エイチユ ー、ハル、ウェストボーン アベニュー 119 Fターム(参考) 4D020 AA03 AA08 BA01 BA09 BA19 BA23 BB03 BC01 CB08 CB25 CC02 DA01 DA03 DB03 DB07 DB11 4G046 JB06 JC07 4H006 AA02 AC48 AD16 AD18 BA22 BB31 BD60 BE30 KA13 4H039 CA66 CD10 CF10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酢酸、酢酸エステルおよびアルデヒドか
    ら選択される少なくとも1種の化合物を二酸化炭素およ
    び前記少なくとも1種の化合物を含む気体フラクション
    から除去する方法において、(a)スクラバーにて気体
    フラクションの少なくとも1部を洗気して前記少なくと
    も1種の化合物を除去する工程、および(b)工程
    (a)の洗気生成物から炭酸カリウム水溶液における吸
    収により二酸化炭素を除去する工程からなり、気体フラ
    クションを水および酢酸により前記スクラバーにて洗気
    することを特徴とする除去方法。
  2. 【請求項2】 エチレンと酢酸と酸素含有ガスとを高め
    られた温度にて触媒の存在下に反応器内で合する酢酸ビ
    ニルの製造方法において、(a)反応器から気体流を取
    り出し、(b)前記気体流を冷却して(i)酢酸ビニル
    からなる液体フラクションおよび(ii)二酸化炭素と
    酢酸、酢酸エステルおよびアルデヒドから選択される少
    なくとも1種の化合物とからなる気体フラクションを生
    成させ、(c)スクラバーにて前記気体フラクションの
    少なくとも1部を洗気して前記少なくとも1種の化合物
    を除去し、(d)炭酸カリウム水溶液における吸収によ
    り工程(c)の洗気生成物から二酸化炭素を除去する工
    程からなり、気体フラクションを水および酢酸により前
    記スクラバーにて洗気することを特徴とする酢酸の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも1種の化合物が酢酸、酢酸ビ
    ニル、酢酸エチルおよびアセトアルデヒドから選択され
    る請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 気体フラクションが二酸化炭素、酢酸、
    エチレン、酸素、並びに酢酸エステルおよびアルデヒド
    よりなる群から選択される1種もしくはそれ以上の化合
    物からなる請求項1または2に記載の方法。
  5. 【請求項5】 気体フラクションが重量にて0〜5重量
    %の酢酸と、0〜2000ppmの酢酸ビニルと、0〜
    2000ppmの酢酸エチルと、0〜5000ppmの
    アセトアルデヒドとからなる請求項1または2または4
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 酢酸を水とは別途にスクラバーに供給す
    る請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 スクラバーにて使用する酢酸が新鮮酢酸
    である請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 酢酸を、スクラバーへの水の供給点より
    下の点にてスクラバーに供給する請求項6に記載の方
    法。
  9. 【請求項9】 酢酸をスクラバーの下側半分に供給する
    請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 酢酸と水との比が容量にて5〜50:
    1である請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 気体フラクションを洗気するに先立
    ち、気体フラクションをスクラバーにて酢酸で処理して
    酢酸ビニルを除去する請求項1〜10のいずれか一項に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 酢酸、酢酸エステルおよびアルデヒド
    から選択される少なくとも1種の化合物を二酸化炭素お
    よび前記少なくとも1種の化合物からなる気体フラクシ
    ョンから(a)エタンおよび/または(b)エチレンの
    接触酸化で除去して、それぞれ(a)酢酸および/また
    はエチレン並びに(b)酢酸を生成させる請求項1、3
    〜11のいずれか一項に記載の方法の使用。
JP2001247834A 2000-08-18 2001-08-17 二酸化炭素含有ガス流の精製方法 Withdrawn JP2002138068A (ja)

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