JP2002137320A - 磁石付き透明シート - Google Patents

磁石付き透明シート

Info

Publication number
JP2002137320A
JP2002137320A JP2000335847A JP2000335847A JP2002137320A JP 2002137320 A JP2002137320 A JP 2002137320A JP 2000335847 A JP2000335847 A JP 2000335847A JP 2000335847 A JP2000335847 A JP 2000335847A JP 2002137320 A JP2002137320 A JP 2002137320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
magnet
layer
thickness
transparent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000335847A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Hayakawa
智 早川
Ryuichi Saga
隆一 嵯峨
Tesshu Miyahara
鉄州 宮原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2000335847A priority Critical patent/JP2002137320A/ja
Publication of JP2002137320A publication Critical patent/JP2002137320A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複写機やプリンターで印字・印刷が可能な透
明シートにおいて、印字・印刷したのちにそれを掲示物
としたい場合に、手軽に鉄製ホワイトボード等に掲示が
できる情報記録用透明シートの提供。 【解決手段】 シート基材部の一部に帯状の磁石層を形
成し、シートを複写機やプリンター等で使用したときに
ペーパージャム・エラーの発生原因とならないように、
該磁石層の基材シート面からの凸状厚みを100μm以
下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機およびプリン
ター等で印字・印刷が可能な透明記録シートに関するも
のであり、詳しくは、OHPシート等の透明性が必要な
情報記録体と、ホワイトボード等の磁石が付く面に磁気
吸着力で掲示が可能な情報記録体との機能を併せ持つ、
磁石付き透明記録シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】OHPシートに代表される印字・印刷が
可能な記録シートとしては、これまで、印字・印刷が可
能となるように、インクジェット用インキ受理層、熱転
写受像層、トナー受理層などを付設処理した、透明合成
樹脂シートを基材とする情報記録シートが提案されてい
る。
【0003】しかしながら、上記従来の透明シートをO
HPなどで使用した後にそのシートを掲示する場合、粘
着テープの粘着性を利用するか、画鋲や磁石片等で止め
るか、ゴム磁石テープで貼付するかなどの必要があっ
た。そのため、掲示を行なう際、予めテープや磁石片等
の貼付用具を準備する手間がかかったり、繰り返してそ
の透明シートをOHP等に利用したとき、粘着剤や刺し
傷等により不都合が生じることが多かった。
【0004】また、掲示の都度に貼付用具を準備して使
用するのは面倒であるため、その利便性を高める工夫と
して、該透明シートに、市販のゴム磁石テープを予め貼
り付けて置く方法などが考えられた。こうすれば確か
に、磁石の貼り付く面への掲示は容易に可能となる。し
かしこの場合、他の実用面に不都合が生じる。すなわ
ち、ゴム磁石テープは押出成形法で製造されている。そ
のため、厚さは300μm以上であって、通常の複写機
およびプリンター等で使用される記録用紙に比較すると
非常に厚い形態である。その厚みのものを基材部に貼り
付けて透明シートとすると、そのために全体のシート厚
みが厚すぎることとなって、現状のプリンター等には適
合せず記録用紙としては使用できない、という欠点を生
じさせる結果となる。また、重ねて収納する場合に非常
に嵩張ってしまい取り扱い難いという欠点ともなる。こ
れらの欠点により、実際には今まで、ホワイトボード等
に容易に掲示できて、かつ、現状のプリンター用紙とし
て適合するという記録用透明シートは存在しない、とい
うのが実情である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記実情に鑑み、本発
明は、OHPシート等の透明な情報記録体を、印字・印
刷後にそのままで、ホワイトボード等に掲示が可能なも
のにすると同時に、現状の複写機およびプリンター等に
おいて、通常の記録用紙と同程度に障害がなく、印字・
印刷が可能である透明記録シートを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決するために鋭意検討を行なった結果、既存の透明合
成樹脂フィルムから選んだ基材シートの少なくとも一方
の面に、薄い膜厚の磁性層でも基材シートを掲示するの
に必要かつ十分な磁気吸着力を実現できる塗布型磁石シ
ートを付設し、現状の複写機およびプリンター等におい
て通常の記録用紙と同等に取り扱い・使用することが可
能な、情報記録体としての磁石付き透明シートが提供で
きることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明は、 透明合成樹脂フィルムからなり、少なくとも一方の
面に印字・印刷が可能な処理を施した基材シートにおい
て、その一部に帯状の磁石層を形成した磁石付き透明シ
ート、 上記・帯状の磁石層部分の厚みとその周囲の非磁石
層部分の厚みとの差を、100μm以下とした磁石付き
透明シート、 磁石層を、少なくとも仮支持体シート上に硬質磁性
層、感熱接着剤層とをこの順に設けた既存の転写型磁石
シートを用いて熱転写方式で形成した磁石付き透明シー
ト、であって、現状のプリンター等による印字・印刷が
可能で、かつ、そのものの掲示が容易に可能である、情
報記録シートの提供である。また、本発明は、既存のO
HPシートに対する掲示用途面での適性を改善・付与す
るものである。すなわち、磁気吸着力によって鉄製のホ
ワイトボード等に貼着する機能を備えながら、現状の複
写機およびプリンター等で標準として用いている記録用
紙並みにその透明シートの厚みを制御したため、標準の
記録用紙と同等に取り扱い・使用することを可能にす
る、情報記録シートの提供である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の磁石付き透明シー
トについて詳細に説明する。本発明において、基材シー
トとしては実用的な透明性を有している公知のものがい
ずれも使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリ塩化ビニール、ポリメチルメタクリレート、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を挙げる
ことができる。また、環境問題の観点から、透明性を有
した生分解性樹脂の使用も可能である。
【0008】基材シートの厚みは、市販の複写機および
プリンター等に使用できる範囲であればよいが、好まし
くは50〜250μmである。
【0009】本発明における帯状の転写型磁石シートに
使用される仮支持体シートとしては、以下の公知のもの
がいずれも使用できる。例えば、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2、6−ナフタレート等のポリ
エステル類、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、セ
ルローストリアセテート、セルロースダイアセテート等
のセルロース誘導体、ポリアミド、ポリカーボネート等
のプラスチック等を挙げることができる。中でも抗張力
や耐熱性を兼ね備えたポリエチレンテレフタレートが好
ましい。
【0010】仮支持体シートの厚みには特に制限はない
が、通常3〜100μm、好ましくは5〜50μmであ
る。
【0011】本発明において磁性層用塗布液は、基本的
には磁性粉末をバインダー樹脂中に分散せしめてなる。
この磁性粉末としては、SrO・6Fe23系、Fe−
Al−Ni−Co系、BaO・6Fe23系、Sm−C
o系、Nd−Fe−B系、Sm−Fe−N系などの公知
の硬質磁性粉末を用いることができる。これら硬質磁性
粉末は、結晶異方性、形状異方性などの磁化容易軸を有
し、かつ異方性の大きいものがより好ましい。
【0012】磁性層用塗布液を形成するのに使用される
バインダー樹脂としては、一般塗料用樹脂なら何でもよ
い。例えば、ブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、セル
ロース系樹脂、アクリル樹脂、スチレン−マレイン酸共
重合体樹脂等が挙げられ、これらの樹脂に、必要に応じ
てニトリルゴム等のゴム系樹脂あるいはウレタンエラス
トマー等を添加することもできる。また、イソシアネー
ト化合物を用いて熱硬化することもできる。さらに、環
境問題の観点から、生分解性樹脂の使用も可能である。
【0013】磁性層用塗布液で使用する溶剤としては、
例えばアセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチ
ルイソブチルケトン(MIBK)、シクロヘキサノン等
のケトン系溶剤、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル
等のエステル系溶剤、メタノール、エタノール、プロパ
ノール等のアルコール系溶剤、ヘキサン、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等の炭化水素、グリコールジメチルエ
ーテル、グリコールモノエチルエーテル、ジオキサン、
テトラヒドロフラン等のエーテル系溶剤を挙げることが
でき、これらの溶剤は、2種類以上を混合して使用する
こともできる。
【0014】磁性層用塗布液には、必要に応じて、界面
活性剤、シランカップリング剤、可塑剤、ワックス、シ
リコーンオイル等の助剤類、さらにはカーボンブラック
その他のフィラー類を添加することもできる。
【0015】磁性層用塗布液は、上記磁性粉末、バイン
ダー樹脂、有機溶剤、及び必要に応じてその他の成分
を、公知の混練分散機により、混合分散して得ることが
できる。この混練分散機としては、例えば二本ロールミ
ル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、ヘンシ
ェルミキサー、コボルミル、トロンミル、サンドミル、
サンドグラインダー、セグバリアトライター、高速イン
ペラー分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、デ
ィスパー、高速ミキサー、ホモジナイザー、超音波分散
機、オープンニーダー、連続ニーダー、加圧ニーダー等
が挙げられる。
【0016】上記・磁性層用塗布液を塗布・乾燥して得
る磁性層の膜厚は10μm〜100μmの範囲が好まし
く、さらに好ましくは15μm〜70μmである。磁性
層の厚さが10μm以下になると磁石としての機能が弱
くなり、100μm以上になると印刷時の用紙走行性に
支障をきたすため好ましくない。また、仮支持体シート
と磁性層の間に剥離性保護層や着色層を形成する場合
は、磁性層は厚めにするのが好ましい。
【0017】感熱接着剤層用塗布液に使用する樹脂とし
ては、60℃以下では粘着性をもたず、90℃以上で溶
融するものが好ましく、例えば、塩化ビニルと酢酸ビニ
ルとの共重合体、あるいは、さらにビニルアルコール、
無水マレイン酸あるいはアクリル酸などを加えた共重合
体等の塩化ビニル系樹脂;ポリエステル樹脂;アクリル
樹脂;ポリイミド樹脂;ポリウレタン樹脂等を挙げるこ
とができる。また、前記・磁性層および感熱接着剤層
は、各塗布液を用いて、公知の方法にて塗布して得るこ
とができる。
【0018】剥離性保護層は、転写によって他の層と共
に仮支持体シートより剥離し、転写された各層の最表層
となって表面保護の機能をも有する層である。剥離層を
構成する物質としては、例えば、セルロース系樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹
脂、ポリメチルメタクリレート及びその共重合体、メラ
ミン樹脂等及びこれらの樹脂の混合物を挙げることがで
きる。
【0019】剥離性保護層中には、必要に応じて、皮膜
改質剤として大豆レシチン、フタル酸系可塑剤、マイク
ロシリカ、あるいはワックス等を添加することもでき
る。
【0020】剥離性保護層は、上記構成物質を溶剤に溶
解・分散してなる剥離性保護層用塗布液を公知の方法で
仮支持体シート上に塗布することにより形成される。
【0021】着色層は、磁性層の色を隠蔽するために、
また、透明シートの装飾や色による識別性付与のために
塗布される。このため、着色層は単層とは限らず、多層
となる場合もある。着色層に用いる顔料は、無機顔料と
しては、アルミナ、酸化チタン、酸化クロム、酸化鉄、
酸化亜鉛、硫酸バリウムなど、有機顔料としては、アゾ
系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、
ペリレン系顔料、アントラキノン系顔料、チオインジゴ
系顔料、インダンスレン系顔料など多々あるが特に限定
されるものではない。顔料をバインダー樹脂中に単独も
しくは2種以上混合し、公知の方法で分散させて、着色
層用塗布液を作製し、公知の方法で塗布して得る。
【0022】帯状に加工した転写型磁石シートを基材シ
ートに転写するには、転写型磁石シートの感熱接着剤層
側と基材シートを向かい合わせて重ね、感熱接着剤が溶
融するように加熱及び加圧して、磁性層を基材シートに
接着させ、冷却後、仮支持体シートを除去することによ
り、磁石付き透明シートを得ることができる。この際、
仮支持体シートとそれに密着している層との接着力と磁
性層と支持体シートとの接着力は、後者が大きくなるよ
うに、仮支持体シートや基材シート等を選択する必要が
ある。
【0023】本発明の磁石付き透明シートは、少なくと
も一方の面に印字・印刷が可能な処理を施すことによ
り、情報記録体の機能を持たせる。例えば、インクジェ
ット受理層、電子写真用トナー受理層、熱転写受理層、
感熱発色層、感圧印字層、筆記層などが挙げられる。こ
れらの層は、従来公知の方法により形成される。
【0024】また、本発明の磁石付き透明シートには、
必要に応じて、印字・印刷が可能な処理面と反対の面
に、帯電防止層と光反射防止層のどちらか一方または両
方を設けることも可能である。
【0025】
【実施例】以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明は実施例に限定されるもの
ではない、尚、以下「部」は質量部を表すものとする。 (実施例1)仮支持体シートとして厚み24μmのポリ
エチレンテレフタレートシートを用い、このシートの片
面上に、下記a、b、cの各層塗布液組成物を用いて、
剥離性保護層を乾燥後膜厚1μm、磁性層を乾燥後膜厚
33μm、感熱接着剤層を乾燥後膜厚0.5μmとなる
ように順次形成した後、着磁ピッチ1mmの平板状多極
型着磁ヨーク及びコンデンサー式着磁電源を用いるなど
した公知の方法により着磁し、15mm幅に裁断して帯
状の転写型磁石シートを作製した。
【0026】 <各層塗布液> a.剥離性保護層用塗布液 「エスレックBM−1」(積水化学社製) 10部 MEK 35部 トルエン 35部 エチルアルコール 20部 b.磁気層用塗布液 ストロンチウムフェライト「FH801」(戸田工業社製) 100部 「エスレックA」(積水化学社製) 15部 「ニッポラン3022」(日本ポリウレタン社製) 43部 MEK 45部 トルエン 45部 シクロヘキサノン 10部 c.感熱接着剤層用塗布液 「TS−03」(大日本インキ化学工業社製) 1.5部 「1000LT3」(電気化学社製) 3.5部 MEK 45部 トルエン 50部
【0027】<転写型磁石シートと基材シートとの接着
>得られた帯状の転写型磁石シートを、A4サイズに裁
断した厚さ約120μmの塩化ビニル製基材シートの両
長辺側に、感熱接着剤層が接するように重ね合わせ、ヒ
ートシールテスターにて熱転写温度80℃、圧力4kg
/cm2の条件で2秒間押圧して、転写型磁石シートを
基材シートに転写させた。その後、仮支持体シートを除
去して剥離保護層を最表層とし、再びこのシートをヒー
トシールテスターにて熱転写温度130℃、圧力4kg
/cm2の条件で2秒間押圧して磁石付き透明シートを
得た。このときの磁石層部の厚みと非磁石層部の厚みと
の差は、約25μmであった。続いて、上記・転写型磁
石シートを転写した面とは反対の面に、インクジェット
インキ受理層用塗布液d.を、乾燥後膜厚が約20μm
となるように、公知の方法により塗布してインクジェッ
トインキ受理層を形成し、本発明の磁石付き透明シート
を得た。 d.インクジェットインキ受理層用塗布液 「パテラコールIJ−50」(大日本インキ化学工業社製) 100部 水 10部
【0028】(実施例2)実施例1において転写型磁石
シート磁性層の乾燥後膜厚の厚みを62μmにした以外
は、実施例1と同様にして転写型磁石シートを作製し、
基材シートに転写した。尚、このときの磁石層部の厚み
と非磁石層部の厚みの差は、約35μmであった。そし
て、実施例1と同様にインクジェットインキ受理層を形
成して、本発明の磁石付き透明シートを得た。
【0029】(実施例3)実施例1において転写型磁石
シート磁性層の乾燥後膜厚の厚みを約16μmにした以
外は、実施例1と同様にして転写型磁石シートを作製
し、20mm幅に裁断して基材シートに転写した。尚、
このときの磁石層部の厚みと非磁石層部の厚みとの差
は、約10μmであった。そして、実施例1と同様にイ
ンクジェットインキ受理層を形成して、本発明の磁石付
き透明シートを得た。
【0030】次に、実施例1、2及び3で作製した磁石
付き透明シートを市販の水性染料タイプのカラーインク
ジェットプリンターにセットし、非磁石部に画像を出力
したところ鮮明なカラー画像が得られ、これらを、付設
した帯状の磁石層による磁気吸着力により、鉄製のホワ
イトボードに貼り付けたところ、落下することなく、良
好な掲示が可能であった。
【0031】(実施例4)実施例1の仮支持体シート上
に剥離性保護層用塗布液a.を塗布し、その上に着色層
用塗布液e.を塗布し、さらにその上に磁性層用塗布液
b.および感熱接着剤層用塗布液c.を塗布した。剥離
性保護層、着色層、磁性層、感圧接着剤層の各乾燥後膜
厚はそれぞれ、1μm、2μm、65μm、0.5μm
とした以外は、実施例1と同様にして転写型磁石シート
を作製し、基材シートに転写した。尚、このときの磁石
層部の厚みと非磁石層部の厚みとの差は、約36μmで
あった。続いて、上記・転写型磁石シートを転写した面
とは反対の面に電子写真用トナー受理層用塗布液f.
を、乾燥後膜厚が約2μmとなるように、公知の方法に
より塗布してトナー受理層を形成し、本発明の磁石付き
透明シートを得た。 e.着色層用組成物 酸化チタン 20部 「VAGH」(ユニオンカーバイド社製) 10部 MEK 35部 トルエン 25部 酢酸エチル 10部 f.電子写真用トナー受理層用組成物 「バイロン600」(東洋紡績社製) 100部 「サイシリア350」(富士シリシア化学社製) 3部 MEK 280部 トルエン 280部
【0032】実施例4で作製した磁石付き透明シートを
市販の電子写真方式のプリンターに記録用紙としてセッ
トし、非磁石部に文字画像を出力したところ鮮明な文字
印刷画像が得られ、これを、付設した帯状の磁石層によ
る磁気吸着力により、鉄製のホワイトボードに貼り付け
たところ、落下することなく、良好な掲示が可能であっ
た。
【0033】(比較例1)<300μm厚・ゴム磁石シ
ート使用> 市販の電子写真用トナー受理層付きOHPシート(シー
ト厚み約100μmでA4サイズ)の受理層形成面とは
反対面の両長辺側に、厚さ約300μmの粘着剤付きゴ
ム磁石シートを、幅15mmとしてA4サイズで貼り付
け、ゴム磁石付き透明シートを作製した。
【0034】比較例1で作製したゴム磁石付き透明シー
トを市販の電子写真方式のプリンターに記録用紙として
セットし、非磁石部に文字画像を出力したが、ペーパー
ジャム・エラー発生でプリンターが停止してしまい、印
字物を得ることはできなかった。
【0035】(比較例2)実施例1において磁性層の乾
燥後の膜厚を約150μmとした以外は、実施例1と同
様にして転写型磁石シートを作製、転写した。このとき
の磁石層部の厚みと非磁石層部の厚みとの差は、約13
6μmであった。そして、実施例1と同様にインクジェ
ットインキ受理層を形成して磁石付き透明シートを得
た。
【0036】(比較例3)実施例1において磁性層の乾
燥後の膜厚を約5μmとした以外は、実施例1と同様に
して転写型磁石シートを作製、転写した。このときの磁
石層部の厚みと非磁石層部の厚みとの差は、約0.5μ
mであった。そして、実施例1と同様にインクジェット
インキ受理層を形成して磁石付き透明シートを得た。
【0037】次に、比較例2及び3で作製した磁石付き
透明シートを市販の水性染料タイプのカラーインクジェ
ットプリンターにセットし、非磁石部に画像を出力し
た。しかし、比較例2のシートはペーパージャム・エラ
ー発生で印字できず、比較例3のシートは鮮明なカラー
画像が得られたものの、鉄製のホワイトボードに貼り付
けたときすぐに落下してしまい、掲示することができな
かった。
【0038】
【発明の効果】磁石付き透明シートは、磁石層部分を非
常に薄手にして全厚としても従来の記録用紙と大差がな
いようにしたことと、少なくとも一方のシート面に印字
・印刷が可能な処理を施したことによって、既存のプリ
ンター等での印字・印刷が可能となり、かつ、そのまま
その印字・印刷物を掲示物としたいときに、その磁気吸
着力によって、鉄製ホワイトボード等への掲示をする場
合、特別な貼付用具等を準備する必要がなく敏速に掲示
できる、という効果を奏する。また、屈曲性に優れてい
る、嵩張らず収納性に富むなど、使用における利便性が
大であるという効果を奏する。さらに、既存の装置で、
簡便かつ安価に製造ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁石付き透明シートの構成例を示した
断面模式図である。
【図2】本発明に用いる転写型磁石シートの構成例を示
した断面模式図である。
【図3】本発明に用いる転写型磁石シートの別の構成例
を示した断面模式図である。
【図4】本発明の磁石付き透明シートの別の構成例を示
した断面模式図である。
【図5】本発明の磁石付き透明シートの一例を示した平
面斜視図である。
【図6】本発明の磁石付き透明シートの別の一例を示し
た平面斜視図である。
【図7】本発明の磁石付き透明シートの別の一例を示し
た平面斜視図である。
【符号の説明】
1 透明基材シート 2 磁性層 3 感熱接着剤層 4 印刷可能な処理層 5 着色層 6 剥離性保護層 7 仮支持体シート
フロントページの続き Fターム(参考) 2H086 BA01 BA12 BA15 BA19 BA24 4F100 AB40 AK42 AR00A AR00B AR00C BA03 BA07 BA10A BA10B DC22B EH46 GB90 JG06 JG06B JL12C JN01 JN01A YY00B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の面に印字・印刷が可能
    な処理を施した透明基材シートにおいて、該基材シート
    の一部に帯状の磁石層を形成したことを特徴とする磁石
    付き透明シート。
  2. 【請求項2】 帯状の磁石層部分の厚みと、非磁石層部
    分の厚みとの差が100μm以下であることを特徴とす
    る請求項1記載の磁石付き透明シート。
  3. 【請求項3】 帯状の磁石層を、少なくとも仮支持体シ
    ート上に硬質磁性層、感熱接着剤層とをこの順に設けて
    なる転写型磁石シートを用いて形成したことを特徴とす
    る請求項1ないし2記載の磁石付き透明シート。
JP2000335847A 2000-11-02 2000-11-02 磁石付き透明シート Pending JP2002137320A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000335847A JP2002137320A (ja) 2000-11-02 2000-11-02 磁石付き透明シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000335847A JP2002137320A (ja) 2000-11-02 2000-11-02 磁石付き透明シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002137320A true JP2002137320A (ja) 2002-05-14

Family

ID=18811523

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000335847A Pending JP2002137320A (ja) 2000-11-02 2000-11-02 磁石付き透明シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002137320A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011063151A2 (en) * 2009-11-20 2011-05-26 Magnum Magnetics Corporation Wide sheet magnetic systems
JP6175178B1 (ja) * 2016-12-14 2017-08-02 藤森工業株式会社 白色シーラントフィルム及びこれを備える包装体
JP6175179B1 (ja) * 2016-12-14 2017-08-02 藤森工業株式会社 白色シーラントフィルム及びこれを備える包装体
JP2020015846A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 株式会社リコー 印刷物、貼付け用印刷物、及び印刷物の製造方法
WO2020101034A1 (ja) * 2018-11-15 2020-05-22 ニチレイマグネット株式会社 磁性フィルム
WO2021177105A1 (ja) * 2020-03-04 2021-09-10 株式会社クリスタル光学 工作物を平面研削するための積層防水シート

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011063151A2 (en) * 2009-11-20 2011-05-26 Magnum Magnetics Corporation Wide sheet magnetic systems
WO2011063151A3 (en) * 2009-11-20 2011-08-04 Magnum Magnetics Corporation Wide sheet magnetic systems
US8636863B2 (en) 2009-11-20 2014-01-28 Magnum Magnetics Corporation Wide sheet magnetic systems
JP2018020545A (ja) * 2016-12-14 2018-02-08 藤森工業株式会社 白色シーラントフィルム及びこれを備える包装体
JP6175179B1 (ja) * 2016-12-14 2017-08-02 藤森工業株式会社 白色シーラントフィルム及びこれを備える包装体
JP2018020544A (ja) * 2016-12-14 2018-02-08 藤森工業株式会社 白色シーラントフィルム及びこれを備える包装体
JP6175178B1 (ja) * 2016-12-14 2017-08-02 藤森工業株式会社 白色シーラントフィルム及びこれを備える包装体
JP2020015846A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 株式会社リコー 印刷物、貼付け用印刷物、及び印刷物の製造方法
JP7143663B2 (ja) 2018-07-26 2022-09-29 株式会社リコー 印刷物、貼付け用印刷物、及び印刷物の製造方法
WO2020101034A1 (ja) * 2018-11-15 2020-05-22 ニチレイマグネット株式会社 磁性フィルム
JP2021185043A (ja) * 2018-11-15 2021-12-09 ニチレイマグネット株式会社 磁性フィルム
JP7349168B2 (ja) 2018-11-15 2023-09-22 ニチレイマグネット株式会社 磁性フィルム
WO2021177105A1 (ja) * 2020-03-04 2021-09-10 株式会社クリスタル光学 工作物を平面研削するための積層防水シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2694795B2 (ja) カードの製造方法
US7413795B2 (en) Laminate film for electrophotography, information recording medium using the same, and method for producing the information recording medium
JP6492058B2 (ja) 可撓性磁気吸着シート及びその製造方法
JP2005227377A (ja) 電子写真用画像形成材料転写シート及びこれを用いた画像記録体の作製方法、画像記録体の作製装置、並びに画像記録体
JP2002137320A (ja) 磁石付き透明シート
JP2009137255A (ja) 中間転写記録媒体を用いた保護層形成方法
JP2004163948A (ja) 画像形成部材
JPH07199756A (ja) トナー記録用紙の記録消去方法
JP3665572B2 (ja) 磁気記録媒体
JP4470267B2 (ja) 転写型磁気テープ、および磁気カード
JP3868520B2 (ja) 多色感熱記録媒体
US5828385A (en) Magnetic tapes and processes
JPH11321125A (ja) 熱転写受像シート及び画像形成方法
JPH06301231A (ja) トナー転写記録用ラベル受像体
JP2002141219A (ja) 可撓性磁石シート及びその製造方法
JPH11273938A (ja) 可撓性磁石シ―トおよびその製造方法
JP2622691B2 (ja) 検知マークを有する被熱転写シートの製造方法
JPH0834163A (ja) 印字テープの作製法および感熱記録テープカセット
JPH0776178A (ja) 熱転写シート
JP3532008B2 (ja) 熱転写記録媒体
JPH05193041A (ja) 再利用できる離型フイルム及び粘着フイルム付離型フイルム
JP2008143183A (ja) 可逆性感熱記録媒体及び可逆性感熱記録媒体の製造方法
JPH07301937A (ja) 記録用シート
JP3367250B2 (ja) 熱転写受容シート
JP3197924B2 (ja) 熱転写シート

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050805