JP2002136750A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002136750A
JP2002136750A JP2000331273A JP2000331273A JP2002136750A JP 2002136750 A JP2002136750 A JP 2002136750A JP 2000331273 A JP2000331273 A JP 2000331273A JP 2000331273 A JP2000331273 A JP 2000331273A JP 2002136750 A JP2002136750 A JP 2002136750A
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詔八 鵜川
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貴之 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放熱部材を利用して電装基板に生じるノイズ
による悪影響が抑制された遊技機を提供する。 【解決手段】 複数種類の識別情報を更新表示可能な可
変表示装置8と、可変表示装置8を被覆するドラムケー
ス802と、ドラムケース802に取付けられ、可変表
示装置8にて発生した熱を放熱するために設けられた金
属板804とを備え、金属板804は、電気部品が実装
された電装基板としての表示制御基板80,表示用電源
基板180等の接地電極(GND)と接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
コイン遊技機あるいはスロットマシンなどで代表される
遊技機に関する。詳しくは、前記複数種類の識別情報を
更新表示可能な可変表示装置を備える遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られたものとして、図柄等の複数種類の識別情報が可
変表示可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置にお
ける識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態
様(たとえば大当り図柄)となった場合に、遊技者にと
って有利な状態(たとえば大当り状態)に制御可能なも
のがあった。また、可変表示装置においては、電気的駆
動源で発生する熱を放熱する放熱部材が設けられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の遊技機において
は、電気部品が搭載された電装基板が静電気等により発
生するノイズによる悪影響を受け、誤動作等が生じてい
た。
【0004】この発明は上述の問題に鑑みてなされたも
のであって、放熱部材を利用して各種の電気部品が搭載
された電装基板に対するノイズによる悪影響が抑制され
た遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 複数種類の識別情報を更新表示可能な可変表示
装置(可変表示装置8)と、前記可変表示装置にて発生
した熱を放熱するために設けられた導電性の放熱部材
(金属板804)とを備え、該導電性の放熱部材は、電
気部品が実装された電装基板(表示制御基板80,表示
用電源基板180等)のグランドライン(接地電極(G
ND))と電気的に接続されている。
【0006】上記の構成によれば、可変表示装置にて発
生した熱を放熱するために設けられた放熱部材を利用し
て、電装基板に対するノイズによる悪影響を抑制するこ
とができる。
【0007】(2) 該可変表示装置を被覆する可変表
示装置被覆体(ドラムケース802)を備え、前記導電
性の放熱部材は、前記可変表示装置被覆体に取付けられ
ている。
【0008】上記の構成によれば、可変表示装置と放熱
部材との距離が近くなるので、放熱部材の放熱効果を向
上させることができる。
【0009】(3) 前記電装基板は、前記可変表示装
置被覆体(ドラムケース802)に取付けられている。
【0010】上記の構成によれば、電装基板のグランド
ラインと導電性の放熱部材との間の電気的接続の距離が
短くてすむため、電気的接続のための作業性を向上させ
ることができる。
【0011】(4) 前記電装基板を被覆する電装基板
被覆体(表示制御基板用カバー81,表示用電源基板カ
バー181)を備えている。
【0012】上記の構成によれば、電装基板を不正改造
するには、電装基板被覆体を取り外す必要があるため、
電装基板の不正改造を抑制することができる。
【0013】(5) 前記電装基板被覆体には複数の放
熱穴(放熱穴82,182)が設けられ、前記電装基板
には、搭載した電気部品からの熱を放熱する放熱器が搭
載され、該放熱器は、前記電装基板の周縁近傍に配置さ
れ、前記放熱穴が、少なくとも前記放熱器(たとえば、
ヒートシンク184)の近傍に位置するように設けられ
ている。
【0014】上記の構成によれば、放熱器による放熱効
果が向上する。 (6) 前記電装基板は、前記可変表示装置を制御する
ための表示制御基板(表示制御基板80)を含んでい
る。
【0015】上記の構成によれば、放熱部材を利用して
表示制御基板に対するノイズによる悪影響を抑制するこ
とができる。
【0016】(7) 前記電装基板は、前記可変表示装
置に関わる電力を生成する表示用電力生成基板(表示用
電源基板180)を含んでいる。
【0017】上記の構成によれば、放熱部材を利用して
表示用電力生成基板に対するノイズによる悪影響を抑制
することができる。
【0018】(8) 前記可変表示装置は、前記複数種
類の識別情報が付された可動部材(回転ドラム90a〜
90C)を動作させて前記複数種類の識別情報を更新表
示可能であり、前記可動部材を動作させるための電気的
駆動源(ドラムモータ900a〜900c)を備え、前
記導電性の放熱部材により前記電気的駆動源にて発生し
た熱を放射する。
【0019】上記の構成によれば、電気的駆動源から発
生する熱を放熱することができる。 (9) 前記電気的駆動源(ドラムモータ900a〜9
00c)が取付けられる取付部材(取付板282)と前
記導電性の放熱部材(金属板804)とを接続すること
により、前記電気的駆動源にて発生した熱を放熱する。
【0020】上記の構成によれば、取付部材を介して電
気的駆動源で発生した熱を導電性の放熱部材からより多
く放熱することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機やス
ロットマシンなどであってもよく、識別情報が更新表示
可能な可変表示装置を有する遊技機であれば、すべてに
適用することが可能である。
【0022】図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチ
ンコ遊技機1およびこれに対応して設置されたカードユ
ニット50の正面図である。
【0023】カードユニット50には、カード利用可表
示ランプ151が設けられており、カードユニット50
が使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ラ
ンプ151の点灯または点滅により遊技者に知らされ
る。このカードユニット50は、遊技機設置島に設置さ
れている複数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状
態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されて
いるかが連結台方向表示器153により表示される。
【0024】遊技者がカード残高の記録されたプリペイ
ドカードをカード挿入口155に挿入すると、そのプリ
ペイドカードに記録されているカード残高が読取られ
る。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうことによ
り、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額
されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチンコ遊
技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0025】カードユニット50には端数表示スイッチ
152が設けられている。この端数表示スイッチ152
を押圧操作することにより、たとえばカード残高やエラ
ーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ
遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示さ
れる。図中156はカードユニット錠であり、このカー
ドユニット錠156に所定のキーを挿入して解錠操作す
ることにより、カードユニット50の前面側を開成でき
るように構成されている。
【0026】パチンコ遊技機1は、遊技機設置島に取り
付けられた外枠と、外枠に対してに対して丁番等により
開閉自在に設置された前面枠150と、額縁状に形成さ
れたガラス扉枠2とを有する。このガラス扉枠2の後方
には、遊技盤6が着脱自在に取付けられている。また、
ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球
供給皿3の下部には、打球供給皿3から溢れた玉を貯留
する余剰玉受皿4と、遊技者が打球操作するための操作
ノブ5とが設けられている。操作ノブ5を遊技者が操作
することにより、打球供給皿3内に貯留されているパチ
ンコ玉を1個ずつ発射することができる。遊技領域7の
中央には、識別情報の一例となる複数種類の特別図柄を
可変表示(以下、変動表示ともいう)させる可変表示装
置8が設けられている。
【0027】この可変表示装置8の表面を装飾する装飾
部材8aには、普通図柄が可変表示される普通図柄用の
可変表示器10と、始動記憶表示器18とが設けられて
いる。さらに、可変表示装置8の装飾部材8aの下方に
は、始動入賞口14が構成された始動用電動役物15
と、開閉板20の傾動により打玉の入賞可能な開放状態
となる可変入賞球装置19とが設けられている。始動用
電動役物15には、可動片が左右に設けられている。ま
た、一般入賞口として、可変表示装置8の装飾部材8a
の上部や、可変入賞球装置19の左右、遊技領域7の下
方左右に入賞口24がそれぞれ設けられている。また、
26は、打込まれた打玉がいずれの入賞口や可変入賞球
装置にも入賞しなかった場合にアウト玉として回収する
アウト口であり、25は、装飾ランプである。
【0028】遊技領域7の外周には枠ランプ(遊技効果
LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28c)
と、賞球の払出し時に点灯する賞球ランプ51と、玉切
れ中に点灯するランプ玉切れランプ52とが設けられて
おり、遊技領域7の上部の左右にはステレオ音の音声な
どの効果音を発生するためのスピーカ27,27が設け
られている。
【0029】可変表示装置8には、複数種類の特別図柄
を可変表示可能な図柄表示領域9が設けられている。可
変表示装置8の中央の図柄表示領域9では、表示画面の
左から右へ並ぶ態様で、左可変表示部9a、中可変表示
部9b、および右可変表示部9cの3つの可変表示部が
設けられている。これらの可変表示部9a〜9cは、そ
れぞれ後述するドラムモータにより回転駆動される回転
ドラム90a〜90cにより構成されている。回転ドラ
ム90a〜90cの各々の外周面には、複数種類の識別
情報としての特別図柄が予め定められた配列で描かれた
ドラムシールが貼付けられており、回転ドラムの回転動
作に応じて、ドラムシールに描かれた特別図柄が上下方
向に更新(移動)表示可能である。可変表示部9a〜9
cにおいては、この回転ドラム90a〜90cの回転に
基づいて、複数種類の識別情報としての特別図柄が個別
に更新(移動)表示可能である。
【0030】この例の場合、各可変表示部において表示
される特別図柄は、0〜11の12種類の数字よりなる
図柄であり、予め配列が定められており、その配列順序
にしたがってスクロール(上下方向の移動表示)等の変
動態様で可変表示装置において巡回表示される。
【0031】始動入賞が発生したことを条件として、回
転ドラム90a〜90cが駆動されて、左,中,右のす
べての可変表示部が一斉に可変開始し、各可変表示部に
おいて、複数種類の特別図柄が上から下に向かってスク
ロール表示される。そして、回転ドラム90a〜90c
の順次的な駆動停止により、まず左可変表示部9aが停
止制御され、次に右可変表示部9cが停止制御され、最
後に中可変表示部9bが停止制御される。左可変表示部
9aで可変表示される図柄は左図柄と呼ばれ、中可変表
示部9bで可変表示される図柄は中図柄と呼ばれ、右可
変表示部9cで可変表示される図柄は右図柄と呼ばれ
る。
【0032】各可変表示部9a〜9cには、縦方向に3
つの特別図柄が停止表示可能である。したがって可変表
示装置8によって表示される特別図柄は、3×3のマト
リックス状の配列となる。このマトリックスのうち、水
平方向に形成されるラインのうちの中段のラインが、組
合せ有効列として有効ラインとして定められている。な
お、可変表示装置8の回転ドラム90a〜90cの内側
には、回転ドラムを発光させるための発光手段としての
ドラムランプが複数設けられている。
【0033】可変表示部9a〜9cの各々においては、
可変表示装置8の変動開始時に目的とする予定停止図柄
すなわち停止時の識別情報の組合せが予め決定されてお
り、各可変表示部9a〜9cは、停止時の有効ライン上
の図柄がその予定停止図柄となるように停止制御され
る。
【0034】特別図柄の変動表示における変動表示パタ
ーンは、予め複数種類定められており、その中から選択
的に用いられる。この変動表示パターンは、変動開始か
ら表示結果の確定表示(停止表示)までに要する変動表
示時間を特定可能である。これらの変動表示パターンの
うちの一部の変動表示パターンについては、同じ変動態
様であるが変動表示時間が通常(通常変動パターン)よ
りも短縮された短縮変動パターンが設定されており、通
常変動パターンと短縮変動パターンとが選択的に用いら
れる。
【0035】この可変表示装置8が可変停止された状態
で、有効ライン上の特別図柄が予め定められた特定の特
別図柄の組合せ(たとえば777のようなゾロ目の図柄
の組合せ)となることにより、表示結果が予め定められ
た特定の表示態様となった場合には、特定遊技状態とし
ての大当たり状態が発生する。以下、このような大当り
状態が発生する特定の特別図柄の組合せを大当り図柄と
いう。大当りとなれば、可変入賞球装置19の開閉板2
0が傾動して大入賞口が開口する。これにより、打玉を
大入賞口に入賞させることが可能な遊技者にとって有利
な第1の状態に制御され、遊技状態が遊技者にとって有
利な特定遊技状態(大当り状態)となる。開閉板20
は、ソレノイド21によって駆動される。
【0036】可変表示装置8の可変表示中においては、
リーチ状態が発生する場合がある。ここで、リーチと
は、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変
表示装置が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示
し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様
の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有
利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の表
示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に
導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の組
合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、
別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な
可変表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が予め
定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊
技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技
機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表
示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが
表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせ
るための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定
の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の
前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表
示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現
すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすい
ものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチ
という。
【0037】また、リーチ状態とは、可変表示装置が可
変開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示
される前段階にまで達した時点でも、前記特定の表示態
様となる表示条件から外れていない表示態様をもいう。
【0038】また、リーチ状態とは、可変表示装置の表
示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にま
で達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導
出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域
の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様とな
る条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0039】可変入賞球装置19の大入賞口内部には可
変入賞球装置19に入賞した玉を検出するカウントスイ
ッチ23が設けられている。また、大入賞口内は、特定
入賞領域と通常入賞領域とに区分されており、特定入賞
領域には、V入賞を検出するVカウントスイッチ22が
設けられている。特定入賞領域に入賞した入賞玉はVカ
ウントスイッチ22により検出された後、カウントスイ
ッチ23により検出される。一方、通常入賞領域に入賞
した通常入賞玉は大入賞口内においてはカウントスイッ
チ23のみにより検出される。可変入賞球装置19に入
賞した入賞玉がカウントスイッチ23により検出される
毎に15個の賞球が払出される。
【0040】可変入賞球装置19の第1の状態は、大入
賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に
達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経過
した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合
に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可
変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な遊
技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、
可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に
進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウント
スイッチ22により検出されたことを条件として、再
度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続
制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御に
おいて、可変入賞球装置19が第1の状態にされている
状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限
回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウ
ンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1
の状態にされ得る。
【0041】可変表示装置8の装飾部材8aの左側方部
分および右側方部分には、それぞれワープ入口11が設
けられている。このワープ入口11に進入した打玉は、
可変表示装置8の装飾部材8aの裏面側を通って下方に
流下してワープ出口13から再度遊技領域7に放出され
る。このため、ワープ出口13から放出された打玉は、
始動入賞口14に比較的入賞しやすい状態となる。
【0042】ワープ入口11に進入した打玉は、ゲート
スイッチ12で検出される。打玉がゲートスイッチ12
で検出されることを条件として、普通図柄用可変表示器
10が可変開始される。なお、普通図柄用可変表示器1
0が可変表示している最中にさらに打玉がゲートスイッ
チ12で検出された場合には、「4」を記憶数の上限と
して通過球が記憶されてその記憶数が通過記憶表示器
(図示省略)においてLEDの点灯数により表示され
る。
【0043】普通図柄用可変表示器10は7セグメント
表示器で構成されており、普通図柄と呼ばれる識別情報
が可変表示される。普通図柄用可変表示器10の表示結
果が予め定められた特定の表示態様(たとえば7)とな
れば普通図柄の「当り」となる。普通図柄用可変表示器
10に「当り」の表示結果が導出されると、始動用電動
役物15に設けられた左右1対の可動片が1回開成す
る。これにより始動用電動役物15が開放状態となって
打玉がより始動入賞しやすくなる。始動用電動役物15
が開放状態にある際に打玉が1つ始動入賞すれば、可動
片が元の位置まで閉成して打玉が始動入賞しにくい状態
に戻る。
【0044】また、始動用電動役物15が開放状態とな
ってから所定の開放期間が経過すれば、始動入賞が発生
しなくとも可動片が元の位置まで閉成して開放状態は終
了する。なお、確率変動状態においては、始動用電動役
物15は2回開成し、かつ、1回の開成期間が延長され
る。
【0045】始動入賞口14に入賞した始動入賞玉は遊
技盤6に設けられた始動口スイッチ17により検出され
る。始動入賞玉が始動口スイッチ17で検出されると5
個の賞球が払出されるとともに、その検出出力に基づい
て可変表示装置8が可変開始される。可変表示装置8が
可変表示中に始動口スイッチ17により検出された始動
入賞は、「4」を記憶数の上限として記憶されてその記
憶数が始動記憶表示器18においてLEDの点灯数によ
り表示される。前述した特別図柄の短縮変動は、始動入
賞の記憶数が「4」になっている場合に行なわれる。こ
のような始動入賞の記憶は、後述する基本回路のRAM
において行なわれる。
【0046】可変表示装置8の変動表示の停止表示結果
が大当り図柄となり、その大当り図柄が予め定められた
確変図柄であれば、その停止表示結果に基づく大当り状
態の終了後、確率変動状態に制御される。ここで、確率
変動状態とは、特定遊技状態とは異なる遊技者にとって
有利な特別遊技状態の一種であり、通常時(通常遊技状
態)に比べて大当りが発生する確率が向上した状態をい
う。また、確変図柄は、複数種類存在する大当り図柄の
うちの予め定められた種類の大当り図柄であり、この確
変図柄として定められた大当り図柄が変動表示の停止表
示結果となった場合には、確率変動状態に制御がされる
のである。確率変動状態の発生を伴う大当りを確変大当
りといい、確率変動状態の発生を伴わない大当りを非確
変大当りという。
【0047】このような確率変動状態は、後述するよう
に定められた継続期間だけ継続し、次回の大当りが再
度、確変大当りであった場合には、その2回目の確変大
当りに伴なう特定遊技状態の終了後に、再び確率変動状
態となる。
【0048】したがって、確変大当りが連続する回数を
制限しない場合には、極めて長期間に亘って確率変動状
態に繰返し制御される場合があり、特別遊技状態により
遊技者の射幸心を煽り過ぎてしまうことになる。
【0049】そこで、このパチンコ遊技機1の場合に
は、初回の確変大当りが発生した後、所定回、確変大当
りが連続すると、確変大当りが発生しないように制限が
かけられる。なお、このような制限をかけることを以下
においては、「リミッタの作動」と呼ぶ。また、また、
低確率状態(高確率状態に対して大当りの発生確率が低
く設定された状態であり、前述した通常遊技状態を意味
する)において発生した大当りを初当りともいう。
【0050】また、確率変動状態は、高確率状態、確率
向上状態、または、確変状態とも呼ばれる。確率変動状
態においては、さらに、普通図柄用可変表示器10の表
示結果が当りとなる確率も向上させられる。
【0051】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図2を参照して説明する。本実施のパチンコ遊技機
1は、輪郭を構成する額縁状の外枠200と、外枠20
0の内側に開閉自在に取付けられた遊技枠とから構成さ
れている。この遊技枠とは、以下に記載するような前面
枠150、機構盤36、およびそれらに取付けられる種
々の部品(遊技盤6を除く)を含む構造体のことであ
り、外枠200および後述する遊技盤6およびそれらに
取付けられる種々の部品以外は、全て遊技枠に含まれて
いる。
【0052】また、遊技盤6とは、図3を用いて後述す
るように、遊技盤6を構成する板状体とその板状体に取
付けられた種々の部品とを含む構造体である。
【0053】また、本発明の遊技枠側に設けられたと
は、遊技枠を構成する前面枠150に直接的に取付けら
れていること、および、何らかの部品を介して前面枠1
50に間接的に取付けられていることである。
【0054】また、本発明の遊技盤側に設けられたと
は、遊技盤6を構成する板状体に直接的に取付けられて
いること、および、何らかの部品を介して板状体に間接
的に取付けられていることである。
【0055】可変表示装置8の背面では、図2に示すよ
うに、前面枠150に取り付けられた機構盤36の上部
に遊技球供給タンク38が設けられ、パチンコ遊技機1
が遊技機設置島に設置された状態でその上方から遊技球
が遊技球供給タンク38に供給される。遊技球供給タン
ク38内の遊技球は、誘導樋39を通って玉払出装置9
7に至る。なお、前面枠150は、遊技機設置島に固定
される外枠200に対して開閉自在に設置されている。
【0056】機構盤36には、遊技制御用マイクロコン
ピュータ等が搭載された遊技制御基板(主基板)31、
遊技効果ランプ28a,28b,28c、景品球などの
払出制御を行なう払出制御用マイクロコンピュータが搭
載された払出制御基板37、および遊技機に設けられた
各電機部品と電気部品制御基板に電力を供給する枠用電
源基板137等が設置されている。さらに、機構盤36
の下部には、モータの回転力を利用して打球を遊技領域
7に発射する打球発射装置34が設置されている。ま
た、パチンコ遊技機1の下部のカードユニット50側に
は、パチンコ遊技機1とカードユニット50とを通信可
能に接続するためのコネクタ100が設けられている。
さらに、このコネクタ100に一端が接続されたハーネ
ス55の他端がカードユニット50に設けられたコネク
タ500に接続されている。
【0057】また、誘導樋39を通った遊技球は、球切
れ検出器1187を通過して供給樋1186a,118
6bを経て玉払出装置97に至る。玉払出装置97から
払出された遊技球は、連絡口を通ってパチンコ遊技機1
の前面に設けられている打球供給皿3に供給される。連
絡口の側方には、パチンコ遊技機1の前面に設けられて
いる余剰玉受皿4に連通する余剰玉通路が形成されてい
る。入賞に基づく景品玉が多数払出されて打球供給皿3
が満杯になり、ついには遊技球が連絡口に到達した後さ
らに遊技球が払出されると、遊技球が、余剰玉通路を経
て余剰玉受皿4に導かれる。さらに遊技球が払出される
と、感知レバーが満タンスイッチを押圧して満タンスイ
ッチがオンする。
【0058】この状態では、玉払出装置97内のステッ
ピングモータの回転が停止して玉払出装置97の動作が
停止するとともに、必要に応じて打球発射装置34の駆
動も停止する。なお、この実施の形態では、電気的駆動
源の駆動によって遊技球を払出す玉払出装置として、ス
テッピングモータの回転によって遊技球が払出される玉
払出装置97を例示するが、その他の駆動源によって遊
技球を送出す構造の玉払出装置を用いてもよいし、電気
的駆動源の駆動によってストッパを外し遊技球の自重に
よって払出がなされる構造の玉払出装置を用いてもよ
い。
【0059】また、賞球払出制御を行なうために、入賞
球検出スイッチ19a,24a、始動口スイッチ17お
よびVカウントスイッチ22からの信号が、主基板31
に送られる。主基板31のCPU56は、始動口スイッ
チ17がオンすると6個の賞球払出に対応した入賞が発
生したことを知る。また、カウントスイッチ23がオン
すると15個の賞球払出に対応した入賞が発生したこと
を知るとともに、入賞球検出スイッチがオンすると10
個の賞球払出に対応した入賞が発生したことを知る。な
お、この実施の形態では、たとえば、入賞口24に入賞
した遊技球は、入賞口24からの入賞球流路に設けられ
ている入賞球検出スイッチ24aで検出され、可変入賞
球装置19の左右の入賞口に入賞した遊技球は、可変入
賞球装置19の左右の入賞口からの入賞球流路に設けら
れている入賞球検出スイッチ19aで検出される。
【0060】図3は、遊技盤6の背面図である。遊技盤
6の裏面には、可変表示装置8の近傍に、ドラムモータ
を駆動させるとともにドラムランプを点灯させるための
電源を供給する表示用電源基板180と、可変表示装置
8を制御するための表示制御基板80とが設けられてい
る。また、遊技盤6には、ランプ制御基板35および音
声制御基板70が可変表示装置8の下側に設けられてい
る。
【0061】上記のような構造の本実施の形態のパチン
コ遊技機1は、ドラムを備えるパチンコ遊技機からドラ
ムを備えない液晶画面表示装置などを用いるパチンコ遊
技機に機種変更する場合には、遊技枠側に備え付けられ
た各制御基板および種々の部品を取り換えることなく、
遊技盤6を取り換えることのみで機種変更が可能とな
る。そのため、機種交換に伴う手間が少なくなる。ま
た、液晶画面表示装置を備えるパチンコ遊技機において
も使用可能な他の制御基板は機種交換にともなって取り
換える必要がないことにより、極力少ない部品点数の取
換えで機種変更可能となるので、機種変更を行なうため
の取り換え部品の費用が軽減される。
【0062】次に、図4〜図6を用いて、可変表示装置
8の周辺の構造を説明する。図4は、可変表示装置8を
正面側から見た斜視図であり、図5は、可変表示装置8
の分解斜視図である。図6は、可変表示装置8を背面側
から見た斜視図である。図4〜図6に示すように、可変
表示装置8においては、左、中、右の順に回転ドラム9
0a,90b,90cがドラムケース802の中に内装
されている。回転ドラム90a,90b,90cの内側
には、ドラムランプ(赤)41〜49およびドラムラン
プ(白)401〜412が縦方向に交互に設けられてい
る。
【0063】ドラムランプ41〜49(赤)およびドラ
ムランプ(白)401〜412は、点灯または点滅する
ことにより各可変表示部9a〜9cによって表示される
識別情報を照らして明るく表示できるように構成されて
おり、可変表示装置8で表示される特別図柄を見やすく
すること等を主目的として設けられている。ドラムラン
プ(赤)41〜43は、左可変表示部9aにおいて上
段、中段、下段のそれぞれに停止される3つの図柄をそ
れぞれ照らすように、左可変表示部9aの内部の上段、
中段、下段に設けられている。ドラムランプ(白)40
1〜404は、ドラムランプ(赤)41の上側、ドラム
ランプ(赤)41とドラムランプ(赤)42との間、ド
ラムランプ(赤)42とドラムランプ(赤)43との間
およびドラムランプ(赤)43の下に設けられている。
中可変表示部9bおよび右可変表示部9c内にも同様の
構成でドラムランプ44〜49,405〜412がそれ
ぞれ設けられている。
【0064】なお、上述のドラムランプ41〜49,4
01〜412は、可変表示装置8の可変表示動作に合わ
せて点灯、点滅および消灯させることによって、リーチ
予告の演出、図柄の確定の報知およびリーチ状態の演出
を行なっている。
【0065】また、ドラムケース802には、金属製の
取付板282がそれぞれ挿入されてビス282a,28
2b,282cにより固定されている。この取付板28
2には、ドラム同士の間を覆うためのドラム間カバー8
05が、遊技機の前面側に取付けられている。また、取
付板282にはドラム基板280およびドラムモータ9
00a等が取付けられている。
【0066】さらに、ドラムケース802の前面のフレ
ームには、ドラムユニットを遊技盤6の裏面に設けるた
めのものであるドラム取付枠801が取付けられ、この
ドラム取付枠801はドラムケース802の背面側から
取付金具803a,803bおよび金属板804により
固定されている。
【0067】この金属板804は、可変表示装置8によ
る熱、たとえば、ドラムモータ900a〜900cにお
いて発生した熱を放熱するための放熱部材であるととも
に、表示制御基板80および表示用電源基板180の各
々の接地電極(GND)に接続部804a,804bそ
れぞれを介してビスで電気的に接続されている。
【0068】したがって、金属板804と、電装基板
(表示制御基板80および表示用電源基板180)のグ
ランドライン(接地電極(GND))を接続部804
a,804bを介して接続することにより、電装基板に
対するノイズによる悪影響を抑制することができる。
【0069】また、ドラムモータ900a(900b,
900cは図示していない)を取付けている取付板28
2と金属板804とがビス282a,282b,282
cを介して接続されているため、ビス282a,282
b,282cにより熱が伝達されて、ドラムモータ90
0aで発生した熱が放熱されるため、金属板804の放
熱効果がより向上している。
【0070】また、ドラムケース802の一方の側面に
は、表示用電源基板180が取り付られ、さらに、その
表示用電源基板180をカバーする表示用電源基板カバ
ー181がビスによりドラムケース802に取付けられ
ている。また、ドラムケース802の下側表面には、表
示制御基板80がビスにより取付けられ、その表示制御
基板80は、表示制御基板用カバー81に覆われてい
る。また、表示用電源基板カバー181には放熱穴18
2が設けられ、表示制御基板用カバー81には放熱穴8
2が設けられている。
【0071】表示制御基板用カバー81の側面には、遊
技制御基板31にDC30Vの電源を供給するための電
気配線用の2ピンコネクタ84、普通図柄表示器10に
接続される電気配線用コネクタ85、および、遊技制御
基板31から送信されてくる信号線用のコネクタ86そ
れぞれが設けられている。
【0072】また、表示制御基板用カバー81と表示用
電源基板カバー181との間には、表示制御基板80と
表示用電源基板180とを電気的に接続する電気配線を
被覆する配線用カバー806が表示制御基板用カバー8
1に成形されている。また、ドラムケース802側に
は、配線用カバー810が設けられている。
【0073】上記ドラム基板280は、ドラムランプ4
1〜49,401〜412の点灯、点滅および消滅と、
回転ドラム90aの回転数および回転速度等をドラムモ
ータ900aによって回転制御するものであり、このド
ラム基板280と同様のドラム基板によって回転ドラム
90b,90cが制御される。また、このドラム基板2
80は、表示制御全体を統括する表示制御基板80から
送信されてきた制御信号に基づいて回転ドラム90aを
制御する。
【0074】図7は、ドラムケース802に取付けられ
た表示用電源基板180を基板面上側から見た図であ
る。表示用電源基板180は、ドラムケース802の側
面に4つのビス190により取付けられているととも
に、表示制御基板80へ電力を供給するための電気配線
(ハーネス)808が接続される接続コネクタ807が
設けられている。前述のビス190を締め付けることで
表示用電源基板180の接地電極(GND)と金属板8
04bとが電気的に接続されている。そのため、表示用
電源基板180において発生したノイズは、表示用電源
基板180の接地電極(接地GND)を介して金属板8
04に放電されることになる。また、電気配線808の
他方端は表示制御基板80に接続されている。この表示
用電源基板180には、トランジスタ185a,185
b、コンデンサ183および表示用電源基板180で発
生した熱を放射するためのヒートシンク184が設けら
れている。このヒートシンク184は、表示用電源基板
180の周縁部に設けられ、表示用電源基板カバー18
1が設置された状態で放熱穴182の近傍に位置するよ
うに設けられている。そのため、表示用電源基板180
で発生した熱を放熱する効果が大きくなっている。
【0075】図8は、表示制御基板80の上面図であ
る。表示制御基板80には、制御データROM102、
試験用コネクタを取付けるための領域88a,88b、
遊技制御基板31にDC30Vの電源を供給するための
電気配線用の2ピンコネクタ84、普通図柄表示器10
に接続される電気配線用のコネクタ85、および、遊技
制御基板31から送信されてくる信号用の電気配線のコ
ネクタ86等が設けられている。また、回転ドラム90
a,90b,90c等を制御するためのドラム基板28
0に接続される配線のコネクタ89a,89b,89c
が設けられている。なお、表示制御基板80は、ビス8
0aによりドラムケース802に取付けられている。こ
のビス80aを締め付けることで表示制御基板80の接
地電極(GND)と金属板804とが電気的に接続され
ているため、表示制御基板80において発生したノイズ
は、接続部804a(図5参照)を介して金属板804
へ放電される。
【0076】なお、試験用コネクタを取付けるための領
域88a,88bからは、試験信号を検出する装置に対
して、普通図柄に関する試験信号、特別図柄に関する試
験信号および確変報知に関する試験信号等が出力可能に
構成されている。
【0077】上記本実施の形態のパチンコ遊技機の可変
表示装置8の周辺の構造によれば、図6に示すように、
複数種類の図柄が付された回転ドラム90a,90b,
90cがスクロール(更新)する可変表示装置8を被覆
するドラムケース802と、可変表示装置8に関わるド
ラムランプ用電力、すなわち、ドラムモータ用電力およ
びスイッチ回路用電力を生成供給する表示用電源基板1
80とを備え、表示用電源基板180が、ドラムケース
802の外側表面に取付けられている。
【0078】したがって、表示用電源基板180は、ド
ラムケース802の近傍に設けられているため、可変表
示装置8と可変表示装置8に関わる電力を生成供給する
表示用電源基板180との間の電気的な接続の作業性が
向上するとともに、電気経路にノイズが発生する可能性
が低くなる。なお、表示用電源基板180は、ドラムケ
ース802の表面に直接取り付けられていてもよいし、
何らかの部材を介して間接的に取付けられていてもよ
い。
【0079】また、可変表示装置8とドラムケース80
2とが遊技盤6に取付けられた状態で、可変表示装置8
の左〜右可変表示部9a〜9c側をドラムケース802
の正面としたときに、表示用電源基板180は、ドラム
ケース802の側面に取付けられている。そのため、可
変表示装置8およびその周辺構造の上下方向および奥行
きの幅を大きくすることなく、表示用電源基板180が
ドラムケース802に取付けられている。
【0080】また、表示制御基板80が、ドラムケース
802に取付けられている。そのため、表示用電源基板
180は、ドラムケース802の近傍に設けられている
ため、可変表示装置8および可変表示装置8に関わる電
力を生成供給する表示用電源基板180と表示制御基板
80との間の電気的な接続の作業性が向上するととも
に、電気経路にノイズが発生する可能性が低くなる。
【0081】また、表示制御手基板180が、ドラムケ
ース802の底面に取付けられている。そのため、上下
方向および奥行き方向の幅を大きくすることなく、表示
用電源基板180がドラムケース802に取付けられて
いる。
【0082】また、表示用電源基板180を被覆する表
示用電源基板カバー181には、内側と外側とを貫通す
る放熱穴182が設けられ、表示用電源基板180によ
る熱を放射するヒートシンク184を放熱穴182の近
傍に配置すれば、放熱器による放熱効果を向上させるこ
とができる。
【0083】図9は、遊技制御基板31における回路構
成の一例を示すブロック図である。図9には、制御基板
として、遊技制御基板(主基板ともいう)31、賞球基
板(払出制御基板ともいう)37、ランプ制御基板3
5、音声制御基板70、発射制御基板91および表示制
御基板80が示されている。
【0084】賞球基板37、ランプ制御基板35、音声
制御基板70、発射制御基板91および表示制御基板8
0には、マイクロコンピュータ等が搭載されており、た
とえば、CPUやI/Oポートが設けられている。
【0085】賞球基板37には、玉払出装置97、およ
び、カードユニット50が接続される。ランプ制御基板
35には、遊技効果LED28a、賞球ランプ51、玉
切れランプ52、および遊技効果ランプ28b,28c
が接続される。発射制御基板91には、操作ノブ(打球
操作ハンドル)5と打球ハンマー(図示省略)を駆動す
る駆動モータ94とが接続される。駆動モータ94の駆
動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。表示
制御基板80には可変表示装置8(図示省略)が接続さ
れる。音声制御基板70にはスピーカ27が接続され
る。
【0086】遊技制御基板31には、遊技制御用のプロ
グラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路
(遊技制御用マイクロコンピュータ)53と、スイッチ
回路58と、ソレノイド回路59と、ランプ・LED回
路60と、情報出力回路64と、初期リセット回路65
と、アドレスデコード回路67とが設けられている。
【0087】基本回路53は、遊技制御用のマイクロコ
ンピュータであり、遊技制御用のプログラム等を記憶す
るROM54、ワークメモリとして使用されるRAM5
5、遊技制御用のプログラムに従って制御動作を行なう
CPU56、I/Oポート57を含む。基本回路53
は、タイマ割込みにしたがって、ROM54に記憶され
ている遊技用制御プログラムを定期的(たとえば2ms
ec毎)に先頭から繰返し実行する。
【0088】初期リセット回路65は、電源投入時に基
本回路53をリセットする回路である。基本回路53
は、初期リセット回路65から送られてきた初期リセッ
トパルスに応答してパチンコ遊技機1を初期化する。ア
ドレスデコード回路67は、基本回路53から与えられ
るアドレス信号をデコードしてI/Oポート57のうち
のいずれかのポートを選択するための信号を出力する回
路である。
【0089】スイッチ回路58は、各種スイッチからの
信号を基本回路53に与える回路である。スイッチ回路
58には、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、
Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、およ
び、入賞球検出スイッチ19a,24aが接続される。
【0090】情報出力回路64は、基本回路53から与
えられるデータに従って、確率変動が生じて確率変動状
態となっていることを示す確変情報、大当りが発生し特
定遊技状態となっていることを示す大当り情報、およ
び、始動入賞のうち図柄表示領域9の可変表示に有効に
使用される始動入賞の発生を示す始動入賞情報をホール
管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力
する回路である。
【0091】ソレノイド回路59は、始動用電動役物1
5の可動片を動作させるソレノイド16および可変入賞
球装置19の開閉板20を開閉するソレノイド21を基
本回路53からの指令に従って駆動する回路である。
【0092】ランプ・LED回路60は、可変表示器
(普通図柄用可変表示器)10、装飾ランプ25、およ
び始動記憶表示器18の点灯および滅灯を制御する回路
である。遊技制御基板31から賞球基板37、ランプ制
御基板35、音声制御基板70、および表示制御基板8
0には、指令情報の一例となるコマンドが送信される。
【0093】遊技制御基板31から賞球基板37に伝送
されるコマンドには、賞球の払出制御に関する指令情報
としてのコマンドと、貸玉の払出制御に関する指令情報
としてのコマンド(たとえば、玉貸し禁止コマンド、玉
貸し禁止解除コマンド等)とが含まれる。
【0094】また、遊技制御基板31から表示制御基板
80に伝送されるコマンドは表示制御コマンドであり、
その表示制御コマンドのうち特別図柄に関するコマンド
には、可変表示装置8の変動表示を開始させるとともに
変動パターンを指定するための変動開始コマンド、左,
中,右の特別図柄のそれぞれの予定停止図柄を指定する
左,中,右の停止図柄コマンド、図柄の変動表示の終了
を指定する全図柄停止コマンド等がある。この表示制御
コマンドは1バイトデータからなるMODEデータ(C
MD1)とEXTデータ(CMD2)との2組の2バイ
トデータから構成されている。MODEデータは、変動
開始コマンドや停止図柄コマンド等のコマンド種別を示
すデータである。EXTデータは、MODEデータによ
り示されたコマンド種別のうちの特定の表示制御内容を
具体的に指定するデータである。このようなコマンドデ
ータは、基本回路53のROM54に記憶されている。
【0095】基本回路53は、大当りあるいは入賞等の
発生に基づき、所定のランプ制御コマンドをランプ制御
基板35へ出力する。ランプ制御基板35では、ランプ
制御コマンドに基づく上記電気的装飾部品の点灯制御が
行なわれる。
【0096】基本回路53は、大当りあるいは入賞等の
発生に基づき、所定の音声制御コマンドを音声制御基板
70へ出力する。音声制御基板70では、音声制御コマ
ンドに基づいて所定の効果音をスピーカ27から出力さ
せる制御が行なわれる。
【0097】基本回路53は、入賞球検出スイッチ19
a,24aの検出信号と始動口スイッチ17の検出信
号、Vカウントスイッチ22の検出信号、カウントスイ
ッチ23の検出信号に基づいて、所定個数の景品玉を払
出すための賞球信号を賞球基板37に出力する。賞球基
板37では、その出力されてきた賞球信号に基づいて玉
払出装置を制御して所定個数の景品玉を払出すための制
御を行なう。
【0098】具体的には、可変入賞球装置19の大入賞
口に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につきたと
えば15個の景品玉が払出され、始動入賞口14に入賞
した入賞玉については1個の入賞玉につきたとえば5個
の景品玉が払出され、その他の入賞口24に入賞した入
賞玉については入賞玉1個につきたとえば10個の景品
玉が払出されるように制御される。
【0099】このような3種類の個数の景品玉を払出制
御するべく、遊技制御基板31は、次のような制御動作
を行なう。始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ2
2またはカウントスイッチ23からの検出信号が入力さ
れると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際に用い
る払出個数決定用データとして、スイッチに応じた賞球
の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その後、入賞
球検出スイッチ19a,24aからの検出信号が入力さ
れれば、その入力以前に始動口スイッチ17からの検出
信号があったかどうかを、払出個数決定用データを参照
することによって判断し、あった場合には、遊技制御基
板31は賞球基板37に対し「6」の賞球個数を払出指
令するための賞球指令信号を出力する。一方、入賞球検
出スイッチ19a,24aからの検出信号があった場合
に、それ以前にVカウントスイッチ22またはカウント
スイッチ23からの検出信号があった場合には、遊技制
御基板31は「15」の賞球個数の賞球指令信号を賞球
基板37に出力する。さらに、入賞球検出スイッチ19
a,24aからの検出信号があった場合において、それ
以前に始動口スイッチ17,Vカウントスイッチ22,
カウントスイッチ23のいずれからも検出信号が入力さ
れていなかった場合には、遊技制御基板31は「10」
の賞球個数を払出し指令するための賞球指令信号を賞球
基板37に出力する。
【0100】遊技制御基板31から賞球基板37に送ら
れた賞球個数信号は、賞球基板37に設けられた払出制
御用マイクロコンピュータ(図示省略)により受信され
る。払出制御用マイクロコンピュータは、玉払出装置9
7を駆動して賞球個数信号により特定される個数の賞球
を払出す制御を行なう。
【0101】図10は、表示制御基板80およびその制
御対象装置の回路構成を示すブロック図である。RAM
101aを内蔵する表示制御用CPU101は、制御デ
ータROM102に格納された制御用プログラムに従っ
て動作し、遊技制御基板31から入力バッファ回路10
5における入力バッファ105aを介してストローブ信
号としての表示制御信号INT(割込信号ともいう)が
入力されると表示制御用CPU101が割込動作状態と
なって表示制御用のコマンドデータを取込む。そして、
取込んだ表示制御コマンドデータに従って、特別図柄の
変動表示を行なうために、ドラム基板280を介して、
ドラムモータ900a〜900cを動作制御し、前述し
た左〜右可変表示部9a〜9cの回転ドラム90a〜9
0cを回転駆動させて左〜右可変表示部9a〜9cに表
示される特別図柄の表示制御を行なう。制御データRO
M102には、変動表示の表示パターンに関するデータ
等の表示制御用のデータが各種記憶されており、表示制
御用CPU101は、制御用プログラムの実行にしたが
って、制御データROM102に格納された表示制御用
のデータを読出して制御に用いることにより、表示制御
コマンドデータにより指定された表示パターンに対応す
る特別図柄の変動表示制御を行なう。
【0102】また、ドラム基板280に設けられたドラ
ムモータ用IC104k(図11参照)により制御され
るドラムモータ900aは、ステッピングモータよりな
り、左可変表示部9aに対応する回転ドラム90aを駆
動する電気的駆動源である。また、ドラムモータ900
bおよびドラムモータ900cも同様に、ステッピング
モータよりなり、中可変表示部9bおよび右可変表示部
9cに対応する回転ドラム90bおよび回転ドラム90
cを駆動する電気的駆動源である。
【0103】また、回転ドラム90a〜90cのそれぞ
れに対応して、ドラム位置を光学的に検出するためドラ
ム位置センサ91a〜91cが設けられている。ドラム
位置センサ91a〜91cの検出出力は、表示制御CP
U101に与えられる。これにより、表示制御CPU1
01は、各回転ドラムのドラムの原点位置を認識する。
各回転ドラムにおいては、ドラム位置と表示図柄との関
係が予め定められており、表示制御CPU101におい
ては、認識したドラムの原点位置がドラム位置センサ9
1a〜91cにより検出されたことに基づいて、現在ど
の図柄が有効ライン上にあるかを認識する。
【0104】また、ドラムモータ900a〜900c
は、ドラム基板280のドラムモータ用IC104k
(図11参照)に接続されており、ドラムモータ用IC
104kから与えられる駆動制御信号(駆動電流を含
む)に基づいて、回転駆動される。前述したドラムラン
プ41〜49,401〜412は、それぞれドラムラン
プ用IC108a(図13参照)に接続されており、ド
ラムランプ用IC108aからの制御信号に基づいて、
点灯、点滅、または、消灯状態に制御される。
【0105】具体的に、表示制御用CPU101は、表
示制御コマンドデータに応じた変動表示制御を行なうた
めに、表示制御基板80内の出力バッファ回路103を
介してドラムモータ用IC104kにモータ制御信号を
与える。ドラムモータ用IC104kは、表示用電源基
板180からドラムモータ駆動用の電力を受け、表示制
御用CPU101から受けたモータ制御信号にしたがっ
てドラムモータ900a〜900cに駆動制御信号を与
え、ドラムモータ900a〜900cを表示制御用CP
U101から受けたモータ制御信号に応じた状態に駆動
する。
【0106】特別図柄の変動表示が行なわれる場合、表
示制御CPU101は、表示制御コマンドデータにより
指定された変動パターンに対応する表示制御データを制
御データROM102から読出し、その表示制御データ
にしたがって特別図柄の変動表示時間の終了タイミング
で予定停止図柄が停止できるように、ドラムモータ用I
C104k(図11参照)に制御信号を送信し、ドラム
モータ用IC104kによりドラムモータ900a〜9
00cが制御された回転ドラム90a〜90cが動作す
る。そのような特別図柄の変動表示制御は、ドラム位置
センサ91a〜91cの検出出力に基づいて、回転ドラ
ム90a〜90cの原点位置、すなわち、表示されてい
る図柄の基準位置を確認しながら行なわれ、最終的に予
定停止図柄が有効ライン上に停止表示されるように行な
われる。
【0107】また、表示制御用CPU101は、表示制
御コマンドデータに応じた変動表示制御を行なうため
に、表示制御基板80内の出力バッファ回路103を介
して、ドラム基板208に設けられたドラムランプ用I
C108a(図13参照)にランプ制御信号を与える。
ドラムランプ用IC108aは、表示用電源基板180
からドラムランプ駆動用の電力を受け、表示制御用CP
U101から受けたランプ制御信号にしたがってドラム
ランプ41〜49,401〜412に通電し、ドラムラ
ンプ41〜49,401〜412を表示制御用CPU1
01から受けたランプ制御信号に応じた状態にする。
【0108】表示制御用CPU101は、後述する表示
制御コマンドデータを記憶しておくためのRAM101
aを内蔵しており、遊技制御基板31から表示制御コマ
ンドを受信すると、各変動パターンにおいて予め決めら
れている演出表示制御をも行なう。なお、可変表示装置
8においては、大当り予告も行なわれるが、それらは、
表示制御用CPU101が独自に制御する。
【0109】また、表示制御基板80側において表示制
御コマンドが入力される入力バッファ回路105は、遊
技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方向にの
み信号の伝送を許容するが表示制御基板80側から遊技
制御基板31側へ向かう信号の伝送を行なわない不可逆
性入力手段である。入力バッファ回路105を構成する
入力バッファ105aとして、たとえば、汎用のCMO
S−ICである74HC244が2チップ用いられる。
この入力バッファ105aのイネーブル端子には常にロ
ーレベル(GNDレベル)が与えられている。このよう
な構成によれば、表示制御基板80から遊技制御基板3
1に信号が与えられる可能性を確実になくすことができ
る。従って、表示制御基板80側から遊技制御基板31
側に信号が伝わる余地はなく、表示制御コマンドの伝送
経路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力
される信号が遊技制御基板31側に伝わることはない。
このため、遊技制御基板31と表示制御基板80との間
の信号の一方向通信が担保され、表示制御コマンドの伝
送経路を介して遊技制御基板31に不正な信号(デー
タ)を入力させて不正な制御動作を行なわせる不正行為
を確実に防ぐことができる。また、不可逆性入力手段
は、バッファIC回路で構成されているために、比較的
容易に遊技制御手段への不正情報の入力を阻止できる。
なお、不可逆性入力手段として、個別のトランジスタ等
の他の回路素子を設けてもよい。
【0110】また、遊技制御基板31側において表示制
御コマンドが出力される出力バッファ回路63も同様
に、遊技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方
向にのみ信号の伝送を許容するが表示制御基板80側か
ら遊技制御基板31側へ向かう信号の伝送を行なわない
不可逆性を有する出力インタフェースである。従って、
表示制御基板80側から遊技制御基板31側に信号が伝
わる余地はなく、表示制御コマンドの伝送経路に不正改
造が加えられても、不正改造によって出力される信号が
遊技制御基板31側に伝わることはない。
【0111】図11は、ドラム基板280に設けられた
ドラムモータ用IC104kおよびその周辺回路を説明
するための電子回路図である。ドラム基板280に搭載
されたドラムモータ用IC104kには、図10に示す
表示制御用CPU101からコネクタ104lを介して
励磁信号Φ1〜Φ4が入力されるとともに、PWM(Pu
lse Wide Modulation)クロック信号が入力される。励
磁信号Φ1〜Φ4は、ドラムモータ900a〜900c
のコイルを励磁するための信号であるため、互いに位相
がずれた信号として入力される。この励磁信号Φ1〜Φ
4により、ドラムモータ900a〜900cは相励磁制
御される。また、PWMクロック信号には、ドラムを高
速回転させるために入力されるデューティ比の大きな信
号と、ドラムを低速回転させるために入力されるデュー
ティ比の小さな信号とがある。最終的には、これらの励
磁信号Φ1〜Φ4とPWMクロック信号との論理積で表
されるコイル励磁信号が、ドラムモータ900a〜90
0cのコイルに入力されることになる。
【0112】また、表示用電源基板180からは、電圧
+15Vの電力がPNP型のトランジスタ104dのコ
レクタ電極に供給されているとともに、ツェナーダイオ
ード104a、抵抗器104b,104cを介してドラ
ムモータ用IC104kに供給されている。なお、抵抗
器104b,104cは、トランジスタ104dのベー
ス電極に印加される電圧を調節するためのものである。
【0113】PWM信号がドラムモータ用IC104k
に入力されていないときは、電圧+15Vの電源による
電流が抵抗器104b,104cを介してドラムモータ
用IC104kに流れ込まないため、トランジスタ10
4dのベース電極には電圧が印加されずトランジスタ1
04dはOFFとなっている。PWM信号がドラムモー
タ用IC104kに入力されると、PWM信号がONの
ときに、ドラムモータ用IC104k内のPWM信号に
対応したトランジスタがONすることにより、電圧+1
5Vの電源の電流を、抵抗器104b,104cを介し
てドラムモータ用IC104kに引き込んで接地電極へ
流す状態となる。これにより、トランジスタ104dの
ベース電極には所定の電圧が印加されるため、トランジ
スタ104dはONとなり、端子VAに電流が流れ込
む。この端子VAは、図12に示すように、ドラムモー
タ900a〜900cに接続されているため、ドラムモ
ータ900a〜900cそれぞれのコイルには、PWM
信号に対応した電力が供給されることになる。なお、ダ
イオード104fは、トランジスタ104dのOFF時
に急激に電流が遮断されることにより、トランジスタ1
04dが破壊されることを防止するために、トランジス
タ104dの遮断時においてエミッタ側の電流をコレク
タ側に戻すためのものである。また、ダイオード104
eは、トランジスタ104dがOFFの状態においてエ
ミッタ側を接地電位に保つとともに、トランジスタ10
4dのエミッタ側に過電流が流れた場合に、ツェナー効
果により接地電極へ過電流を流すためのものである。
【0114】また、ドラムモータ用IC104kから出
力された励磁信号Φ1〜Φ4は、インバータ回路により
反転されて出力される、すなわち、ドラムモータ用IC
104kに励磁信号Φ1〜Φ4の入力それぞれに対応し
て設けられた駆動スイッチとしてのトランジスタがON
すると、端子LP1,LP2,LP3,LP4から逆流
防止用のダイオード104g,104h,104i,1
04jを介してドラムモータ用IC104kに電流が流
れ込み、さらにその電流はドラムモータ用IC104k
から接地電極へ流れ込むことになる。
【0115】なお、端子LP1〜LP4、VA、+1
2、GNDおよびセンサは、1つのコネクタ104mに
まとめられている。
【0116】また、後述するドラム位置センサ91a〜
91cに供給される電圧+12Vの電源の配線およびド
ラム位置センサ91a〜91cによる検出信号を表示制
御基板80に送信するためのセンサ線がドラム基板28
0を介してドラムモータ900a〜900cに配線され
ている。
【0117】図12は、ドラムモータ900aおよびド
ラム位置センサ91aを説明するための電子回路図であ
る。ドラムモータ900aのコイル901a,901b
には、端子VAからPWM信号に対応して電流が流れる
ことが可能となっている。また、ドラムモータのコイル
901a,901bからは励磁信号Φ1〜Φ4に対応し
て電流がドラムモータ用IC104k側に流れることが
可能となっている。したがって、ドラムモータ900a
のコイルには、PWM信号と励磁信号Φ1〜Φ4との論
理積に対応したパルスの電力が供給されることになる。
【0118】また、ドラム基板280から供給される電
圧+12Vの電源は発光ダイオード905に供給されて
いる。また、端子センサは、フォトトランジスタ906
に接続されている。そして、ドラムモータ900aが一
回回転する毎に発光ダイオード905が出力する赤外線
の入力によりフォトトランジスタ906のソース電極と
ドレイン電極とが導通することにより、端子センサから
ドラム基板280を介して表示制御CPU101にセン
サ検出信号が送信される。これにより、表示制御CPU
101においては、ドラム基板208に送信したドラム
モータを回転させるためのPWM信号および励磁信号Φ
1〜Φ4とセンサ検出信号とを用いて、回転ドラム90
aに付されている図柄の位置を確認することが可能とな
る。
【0119】図13は、ドラムランプ用IC108aお
よび周辺回路を説明するための電子回路図である。ドラ
ムランプ(赤)41〜43およびドラムランプ(白)4
01〜404内のフィラメントそれぞれには、表示用電
源基板180から供給される電圧+5.4Vの電力によ
る電流が流れているため、フィラメントを構成する材料
が暖められることにより、フィラメントを構成する材料
の原子が有する電子が励起して飛び出し易い状態となっ
ている。また、ドラムランプ(赤)41〜43およびド
ラムランプ(白)401〜404内に充填されているガ
スはフィラメントから熱を受けて高い運動エネルギーを
有する状態となっている。
【0120】ドラムランプ用IC108aには、ドラム
ランプ(赤)41〜43およびドラムランプ(白)40
1〜404を点灯させるための点灯信号(白)および点
灯信号(赤)が入力される。これにより、ドラムランプ
用IC108a内のドラムランプ(赤)41〜43およ
びドラムランプ(白)401〜404それぞれに対応す
るトランジスタがONすることにより、表示用電源基板
180から供給される電圧+24Vの電力の電流がドラ
ムランプ用IC108aを介して接地電極に流れ込む。
そのため、ドラムランプ(赤)41〜43およびドラム
ランプ(白)401〜404のアノード(+極)に所定
の電圧が印加されるので、フィラメントを構成する材料
の電子がアノードに引き寄せられる。このとき、ドラム
ランプ用IC108a内のドラムランプ(赤)41〜4
3およびドラムランプ(白)401〜404それぞれ内
で高い運動エネルギを有しているガスの原子に電子が衝
突して、ドラムランプ(赤)41〜43およびドラムラ
ンプ(白)401〜404が発光する。
【0121】また、ドラムランプ(赤)41〜43およ
びドラムランプ(白)401〜404は、ドラムランプ
用IC108aに制御されて、それぞれ独立して発光す
ることが可能に構成されているため、可変表示装置8の
発光による演出に関して、多彩な演出が可能となってい
る。
【0122】なお、ドラムランプ用IC108aに対し
て外付けされているコンデンサ108bは、ノイズを吸
収してドラムランプ(赤)41〜43およびドラムラン
プ(白)401〜404それぞれの発光を安定させるた
めのコンデンサである。
【0123】なお、端子+5.4V、24V、ドラムラ
ンプ(白)およびドラムランプ(赤)は1つのコネクタ
108cにまとめられている。また、このコネクタ10
8cは、前述した図11のコネクタ104lと同一のコ
ネクタである。
【0124】図14は、本実施の形態のパチンコ遊技機
1の電源系統としての枠用電源基板137、主基板、表
示制御基板80および表示用電源基板180の関係を示
すブロック図である。本実施の形態のパチンコ遊技機1
においては、枠用電源基板137と遊技制御基板31と
は図2を用いて上述した遊技枠51側に設けられてお
り、表示制御基板80と表示用電源基板180とは遊技
盤6側に設けられている。本実施の形態のパチンコ遊技
機1においては、まず、通常のコンセントから得られる
AC24Vの交流電源による電力が枠用電源基板137
に供給される。この24Vの交流電源による電力を利用
して、種々の電圧の直流電源の電力が生成される。枠用
電源基板137において、AC24Vの交流電源から生
成された種々の電圧の電力のうち電圧+30Vの電力が
主基板31に供給される。また、この主基板31に供給
された電圧+30Vの電力は、主基板31から表示制御
基板80に供給される。さらに、表示制御基板80に供
給された電圧+30Vの電力は、表示制御基板80から
表示用電源基板180に供給される。
【0125】表示用電源基板180においては、+30
Vの電力を利用して、+24Vの電力、+15Vの電力
および+5.4Vの電力の異なる電圧の3つの電力を生
成する。この3つの電力のうち、+24Vの電力は、表
示制御基板80に供給され、さらに、表示制御基板80
から回転ドラム90a,90b,90cを回転させるド
ラムモータ900a,900b,900cを駆動させる
ためのドラムモータ駆動電力として供給されている。ま
た、3つの電力のうち、+15Vの電力は、表示制御基
板80に供給され、さらに、表示制御基板80からドラ
ム基板280を介して回転ドラム90a,90b,90
cを発光表示(点灯表示)させるために、ドラムランプ
41〜49,401〜412を点灯させるドラムランプ
の駆動電力として供給されている。
【0126】また、3つの電力のうち、+5.4Vの電
力は、表示制御基板80に供給され、さらに、表示制御
基板80から回転ドラム90a,90b,90cを点灯
させるためのドラムランプ41〜49,401〜412
の発光の開始をスムーズに行なわせるためにドラムラン
プのフィラメントを暖めるためのドラムランプヒータ駆
動電力として供給されている。ドラムランプは、フィラ
メントを有する真空管であるため、フィラメントに電流
を流すことによりフィラメントの温度を所定の温度に保
っておくことが可能となる。これにより、真空管内部に
おいて気化しているガスを暖めるとともに、フィラメン
トから電子が飛び出し易い状態になっているため、ドラ
ムランプ内のアノードに正の電圧が印加されると、フィ
ラメントから電子が瞬時に飛び出して気化しているガス
に接触する。このとき、真空管内のガスは暖められてエ
ネルギーが高く光のエネルギを放出し易い状態であるの
で、点灯開始を瞬時に行なわせることができるのであ
る。
【0127】上記図14に示す本実施の形態のパチンコ
遊技機のような電力の供給系統においては、本発明の第
1の電力生成手段としての枠用電源基板137と、可変
表示装置8に特有の電力を供給する本発明の第2の電力
生成手段としての表示用電源基板180とが別個に設け
られている。そのため、枠用電源基板137は、たとえ
ばドラムモータ900a〜900cに供給される電力等
の可変表示装置8に関する電力を生成していないので、
可変表示装置8に関する電力を生成する場合に比較し
て、負担が軽減されている。また、本発明の電気部品制
御手段としての遊技制御基板31にて可変表示装置8へ
供給される電力を生成する場合に比較して、遊技制御基
板31にて電力を生成する必要がなくなるため、遊技制
御基板31の負担が軽減されている。
【0128】図15は、枠用電源基板137の一構成例
を示すブロック図である。枠用電源基板137は、この
例ではAC24V、DC30V、DC21V、DC12
VおよびDC5Vの電源電力を生成する。
【0129】ノイズ抑制回路1371は、交流電源から
供給されるAC24Vの交流電圧を、電源ノード137
aから取り入れ、ノイズ抑制回路1371によりノイズ
が抑制されたAC24Vの交流電圧を出力する。AC2
4Vの交流電圧は、ヒューズ1380を介して出力ノー
ド137cから出力される。
【0130】また、整流回路1372は、ノイズ抑制回
路1371からAC24Vの交流電圧を受け、その交流
を直流に変換して+21Vの直流電圧を生成する。その
生成された+21Vの直流電圧は、ヒューズ1381を
介して出力ノード137dから出力される。
【0131】また、平滑回路1373は、ノイズ抑制回
路1371からAC24Vを受け、その交流電圧から交
流成分を除去する平滑化を行なって+30Vの直流電圧
を生成する。その生成された+30Vの直流電圧は、ヒ
ューズ1382を介して出力ノード137eから出力さ
れる。
【0132】ここで、ヒューズの電流容量(ヒューズが
切れる電流値)は、ヒューズ1381、ヒューズ138
2、ヒューズ1380の順に大きく設定されている。す
なわち、ヒューズ1381の電流容量が最も大きい。
【0133】定電圧回路1375は、平滑回路1373
から+30Vの直流電圧を受け、その直流電圧を変換し
て、一定の+12Vの直流電圧を生成する。その生成さ
れた+12Vの直流電圧は、出力ノード137gから出
力される。定電圧回路1376は、平滑回路1373か
ら+30Vの直流電圧を受け、その直流電圧を変換し
て、一定の+5Vの直流電圧を生成する。その生成され
た+5Vの直流電圧は、出力ノード137hから出力さ
れる。
【0134】RAMバックアップ電源回路1377は、
+5Vの直流電圧、すなわち、定電圧回路1376によ
り生成される+5Vの直流電圧のラインから充電され
る。このRAMバックアップ電源回路1377は、停電
等の電力供給の遮断により遊技制御基板31に設けられ
ている遊技制御用のマイクロコンピュータのRAMの記
憶データが失われないように、そのRAMのバックアッ
プ電源電力としての+5Vの直流電圧の電力を供給する
回路であり、バックアップ+5Vラインとグラウンドレ
ベルとの間に接続され、バックアップ電源用の電力を充
電する大容量のコンデンサ(図示省略)を含んでいる。
【0135】なお、バックアップ電源としては、+5V
電源から充電可能な電池を用いてもよい。そのような電
池を用いる場合には、+5V電源から電力供給されない
状態が所定時間継続すると容量がなくなるような充電池
が用いられる。
【0136】また、枠用電源基板137には、電源監視
回路1374が設けられている。電源監視回路1374
は、平滑回路1373から+30Vの直流電圧を受け、
その+30V電源電圧を監視することによって電源断の
発生を検出する。具体的には、+30V電源電圧が所定
値(この例では+16V)以下になったら、電源断が生
ずるとして電源断信号を出力する。この電源断信号は、
電源監視回路1374から出力ノード137fを介して
出力される。電源監視回路1374からの電源断信号
は、遊技制御基板31および賞球基板37にそれぞれ供
給される。
【0137】電源監視回路1374が電源断を検知する
ための所定値は、通常時の電圧よりも低いが、各制御基
板上のCPUがしばらくの間動作し得る程度の電圧であ
る。また、電源監視回路1374が、CPUを駆動する
ための電圧(この例では+5V)よりも高く、かつ交流
から直流に変換された直後の電圧を監視するように構成
されているので、CPUが必要とする電圧に対して監視
範囲を広げることができる。したがって、より精密な監
視を行なうことができる。
【0138】電源断信号を受けた場合、遊技制御基板3
1においては、その時の遊技制御に用いられている遊技
制御データをRAMに記憶保持するための処理等の予め
定められた処理を行ない、電源復旧待ちの状態になる。
また、電源断信号を受けた場合、賞球基板37において
は、その時の払出制御に用いられている制御データをR
AMに記憶保持するための処理等の予め定められた処理
を行ない、電源復旧待ちの状態になる。
【0139】さらに、監視電圧として+30Vを用いる
場合には、遊技機の各種スイッチに供給される電圧が+
12Vであることから、電源瞬断時のスイッチオン誤検
出の防止も期待できる。すなわち、+30V電源の電圧
を監視すると、+30V作成の以降に作られる+12V
が落ち始める以前の段階でそれの低下を検出できる。よ
って、+12V電源の電圧が低下するとスイッチ出力が
オン状態を呈するようになるが、+12Vよりも早く低
下する+30V電源電圧を監視して電源断を認識すれ
ば、スイッチ出力がオン状態を呈する前に電源復旧待ち
の状態に入ってスイッチ出力を検出しない状態となるこ
とができる。
【0140】また、電源監視回路1374は、各制御基
板とは別個の枠用電源基板137に搭載されているの
で、電源監視回路1374から複数の制御基板に電源断
信号を供給することができる。電源断信号を必要とする
制御基板がいくつあっても電源監視回路1374は1つ
設けられていればよいので、各制御基板における各制御
手段が所定の電源復帰制御を行なっても、遊技機のコス
トはさほど上昇しない。
【0141】図16は、表示用電源基板の一構成例を示
すブロック図である。この図16は、図14を用いて示
した表示用電源基板180をより具体的に説明するため
の図である。表示用電源基板180においては、表示制
御基板80から供給される電圧+30Vの電力が、ま
ず、ノイズ除去回路181を通過するようになってい
る。このノイズ除去回路181により、表示制御基板8
0から表示用電源基板180までの間の配線等において
生じたノイズが除去される。
【0142】次に、ノイズ除去回路181によりノイズ
が除去された+30Vの電力は、電圧+15Vの電力を
生成するための+15V生成回路182、電圧+24V
の電力を生成するための+24V生成回路183および
電圧+5.4Vの電力を生成するための+5.4V生成
回路184に供給される。
【0143】+15V生成回路182に供給された電力
は、+15Vの定電圧で表示制御基板80に供給され、
表示制御基板80から回転ドラム90a,90b,90
cを回転させるドラムモータ900a,900b,90
0cを駆動させるためのドラムモータ駆動電力として供
給される。また、+24V生成回路に供給された電力
は、+24Vの定電圧で表示制御基板80に供給され、
さらに、表示制御基板80から回転ドラム90a,90
b,90cを点灯させるためのドラムランプ41〜4
9,401〜412を発光させるためのドラムランプの
駆動電力として供給される。また、+5.4V回路に供
給された電力は、ヒータスイッチング回路185を介し
て、+5.4Vの定電圧で表示制御基板80に供給さ
れ、さらに、表示制御基板80から回転ドラム90a,
90b,90cを点灯させるためのドラムランプ41〜
49,401〜412を暖めるためのドラムランプヒー
タの駆動電力として供給される。
【0144】また、ヒータスイッチング回路185に
は、スイッチ素子としてのトランジスタ186,187
が抵抗器186a,186b,187a,187bを伴
って設けられており、トランジスタ186,187は表
示制御基板80からのドラムランプヒータ駆動信号に基
づいてONされる。それにより、ドラムランプヒータ
(白)駆動電源およびドラムランプヒータ(赤)駆動電
源がONすることによって、ドラムランプヒータ(白)
およびドラムランプヒータ(赤)に駆動電力が供給さ
れ、ドラムランプ41〜49,401〜412のフィラ
メントに電流が流れて、ドラムランプ41〜49,40
1〜412の点灯がスムーズに行なわれている。
【0145】なお、抵抗器186a,186bおよび抵
抗器187a,187bは、トランジスタ186および
トランジスタ187のベース電極に印加される電圧を調
節するためのものである。
【0146】図17は、遊技制御基板31側の基本回路
53が遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを示す図
である。図17には、C_RND1、C_RND_L、
C_RND_C、C_RND_R、C_RND_RAC
Tの5種類のランダムカウンタが示されている。
【0147】C_RND1は、始動入賞記憶(始動記憶
ともいう)がある場合にその始動入賞記憶に基づく特別
図柄の可変表示の結果を大当りとするか否かを決定する
ために用いられる大当り決定(判定)用のランダムカウ
ンタである。このランダムカウンタは、タイマ割込毎
(具体的には0.002秒毎)に1ずつ加算更新され、
0から加算更新されてその上限である299まで加算更
新された後再度0から加算更新される。
【0148】C_RND_L、C_RND_C、C_R
ND_Rは、図柄表示領域9に最終的に停止表示される
停止図柄(確定図柄)の種類(予定停止図柄)を決定す
るために用いられるランダムカウンタである。
【0149】C_RND_Lは左図柄決定用であり、0
から加算されてその上限である11まで加算されると再
度0から加算される。C_RND_Lは、タイマ割込毎
すなわち0.002秒毎に1ずつ加算される。なお、大
当りとなる場合には、中図柄および右図柄が、このC_
RND_Lに基づいて決定され、左図柄と同じ図柄に揃
えられる。
【0150】C_RND_Cは、中図柄決定用のランダ
ムカウンタであり、0から加算されてその上限である1
1まで加算されると再度0から加算される。C_RND
_Cは、タイマ割込毎すなわち0.002秒毎、およ
び、割込処理余り時間毎に1ずつ加算される。ここで、
割込処理余り時間とは、遊技制御基板が行なうメインル
ーチンに割込む割込処理ルーチンが一通り実行された後
次のタイマ割込が発生するまでの余り時間のことであ
り、この余り時間を利用して無限ループで加算処理が実
行される。
【0151】C_RND_Rは、右図柄決定用のランダ
ムカウンタであり、0から加算されてその上限である1
1まで加算された後再度0から加算される。C_RND
_Rはその上限である11まで加算された後再度0から
加算される。C_RND_Rは、前述のC_RND_C
の桁上げごとに1ずつ加算される。
【0152】C_RND_RACTは、リーチ状態の演
出表示を行なう場合において、リーチ演出表示の種類を
選択決定するためのリーチ選択用のランダムカウンタで
あり、0から加算されてその上限である119まで加算
された後再度0から加算される。C_RND_RACT
は、タイマ割込毎すなわち0.002秒毎、および、割
込処理余り時間毎に1ずつ加算される。このC_RND
_RACTがとり得る0〜119のそれぞれの値は、複
数種類用意されたリーチ演出表示の種類(後述するリー
チ1〜リーチ5)のうちのいずれかの種類に対応付けら
れており、このC_RND_RACTの抽出値に対応す
る種類のリーチ演出表示が行なわれる。
【0153】次に、可変表示装置8の図柄表示領域9に
表示される特別図柄の配列構成について説明する。左図
柄、中図柄、および、右図柄の各特別図柄は、数字によ
る複数種類(この例では12種類)の図柄により構成さ
れており、スクロール表示等の表示態様で可変表示され
る。各特別図柄は、複数の図柄が所定の順序で配列され
た図柄データとして、基本回路53のROM54に記憶
されている。特別図柄は、この配列順序にしたがった順
序でスクロール等して変動表示される。
【0154】特別図柄の図柄データの具体的な構成は、
次のとおりである。左,中,右図柄の各々においては、
12種類の図柄のそれぞれに対応して、0,1,…,1
1の図柄ポジション番号が割り振られている。このよう
な図柄ポジション番号は、前述したC_RND_L、C
_RND_C、C_RND_Rの各々から抽出され得る
0〜11のカウンタ値のそれぞれに対応している。
【0155】前述したC_RND1の抽出値に基づいて
大当たりが事前決定された場合には、前述したC_RN
D_Lの抽出値が図柄ポジション番号と一致する場所の
図柄が左,中,右の各予定停止図柄として選択決定され
る。これにより、大当りが事前決定された場合には、
左,中,右の各予定停止図柄が同じ図柄に揃う。一方、
はずれが事前決定された場合には、C_RND_L、C
_RND_C、C_RND_Rのそれぞれの抽出値がそ
れぞれに対応する図柄ポジション番号と一致する場所の
図柄が左,中,右の各予定停止図柄として選択決定され
る。ただし、そのように選択決定された予定停止図柄が
すべて一致してしまう場合には、左,中,右の各予定停
止図柄が同じ図柄の種類に揃わないように中図柄が1図
柄分ずらされることにより、強制的にはずれ図柄に補正
される。
【0156】図18は、始動記憶がある場合にその始動
記憶に基づく特別図柄の可変表示の結果を大当りとする
か否かを決定する処理手順を説明するためのフローチャ
ートである。
【0157】始動入賞があれば、C_RND1のカウン
ト値が抽出される。C_RND1の抽出値は大当り判定
用バンクに格納される。ここで、大当り判定用バンク
は、始動入賞に応じて抽出されたC_RND1の抽出値
のデータを一時的に格納するための記憶領域をいい、基
本回路53のRAM55の作業領域に設けられている。
始動入賞は最大4つまで記憶されるため、大当り判定用
バンクは、バンク0〜バンク3の4つの記憶領域を有す
るシフトレジスタにより構成されている。大当り判定用
バンクにおいては、始動入賞が検出された時点で、大当
り判定用バンク0,1,2,3の順序で、始動入賞に対
応するC_RND1の抽出値のデータが記憶されて行
く。
【0158】具体的に、始動入賞に応じたC_RND1
の抽出値は、最大4つ記憶されるが、最も古いタイミン
グでの抽出値が大当り判定用バンク0に記憶され、始動
入賞に応じて、バンク1,2,3の順に抽出値が記憶さ
れて行く。大当り判定用バンク0〜3のうちのバンク0
に記憶されている抽出値が、大当りを発生させるか否か
の判定に用いられる。そして、バンク0の判定が済む
と、バンク0の記憶データがクリアされるとともに、バ
ンク1,2,3のそれぞれの記憶データが、1バンクず
つバンク0に向けてシフトされる。そして、そのような
大当りの判定とデータのシフトとが繰返し実行されるこ
とにより、始動入賞記憶に応じた大当りの判定が行なわ
れるのである。
【0159】また、始動入賞が検出されるのと同時にC
_RND_Lのカウント値も抽出され、その抽出値は左
図柄判定用バンクに格納される。左図柄判定用バンクに
ついても大当り判定用バンクと同様に基本回路53のR
AM55の作業領域に設けられており、左図柄判定用バ
ンク0〜左図柄判定用バンク3の4つの記憶領域を有す
るシフトレジスタにより構成されている。そして、左図
柄判定用バンクにおいては、始動入賞が検出された時点
で、左図柄判定用バンク0,1,2,3の順序で、始動
入賞に対応するC_RND_Lの抽出値のデータが記憶
されて行く。
【0160】次に、大当り判定用バンクに格納された抽
出値を判定するための大当り判定値が設定される。ここ
で、高確率時(確率変動状態)でない通常時(通常遊技
状態)においては、大当り判定値として「7」が設定さ
れる。一方、高確率時では、大当り判定値として
「3」,「7」,「11」,「17」,「79」の5つ
が設定される。
【0161】次に、設定された大当り判定値と抽出値と
が比較され、通常時では、抽出値が「7」のときには大
当りとすることが決定され、それ以外の時にははずれと
することが決定される。一方、高確率時では、抽出値が
「3」,「7」,「11」,「17」,「79」のうち
のいずれかのときには大当りとすることが決定され、そ
れ以外の時にははずれとすることが決定される。これに
より、確率変動状態以外の通常時の大当り確率が1/3
00であるのに対し、確率変動状態時においては、大当
り確率が1/60というように5倍に向上する。
【0162】大当りとすることが決定された場合には、
左図柄判定用バンクに格納されているC_RND_Lの
値が参照され、ゾロ目で停止させる大当り図柄がその抽
出値に基づいて決定される。一方、はずれとすることが
決定された場合には、変動表示の開始時においてC_R
ND_L、C_RND_C、C_RND_Rの値がそれ
ぞれ抽出され、それらの抽出値に基づいて図柄表示領域
9に最終的に停止させるはずれ図柄が決定される。ここ
で、この決定されたはずれ図柄が偶然ゾロ目の図柄であ
った場合には、C_RND_Cの抽出値に「1」が加算
され、強制的にはずれ図柄とされる。
【0163】図18を用いて説明した処理のうち、はず
れ図柄の決定以外の処理は、特別図柄の変動表示を開始
させる前に事前に行なわれる。はずれ図柄の決定の処理
は、特別図柄の変動開始時に行なわれる。
【0164】このパチンコ遊技機1の場合には、確率変
動状態が発生した場合において、その継続期間が2種類
設けられている。その一方の種類の継続期間(第1の継
続期間)は、次回の大当りが発生するまでである。ま
た、その他方の種類の継続期間(第2の継続期間)は、
確率変動状態が発生後、所定回数の変動表示が実行され
るまでである。ただし、この場合における第2の継続期
間は、次回の大当りが発生すればたとえ変動表示回数が
所定回数まで達していなくても継続期間が終了する。こ
のような継続期間は、大当り図柄の種類に応じて選択的
に用いられる。
【0165】次に、遊技制御基板31から表示制御基板
80に送信される表示制御コマンドについて詳細に説明
する。
【0166】図19は、遊技制御基板31から表示制御
基板80へ一方向通信で送信される表示制御用のコマン
ドデータを示す図である。表示制御用のコマンドデータ
はCD0〜CD7の8ビットのデータで構成されてお
り、各ビットデータが図19に示すようにパラレル転送
される。さらに、遊技制御基板31から表示制御基板8
0へストローブ信号としての表示制御信号INT(割込
信号)が送信される。表示制御基板80は、この割込信
号が入力されることにより表示制御用CPU101が割
込状態となり、コマンドデータCD0〜CD7を取込む
動作を行なう。さらに、遊技制御基板31から表示制御
基板80に対し、+12V,+5Vの直流電圧が供給さ
れるとともに、グランドラインGNDが接続された状態
となる。
【0167】図20は、遊技制御基板31から表示制御
基板80に与えられる表示制御コマンドの送信タイミン
グの例を示すタイミングチャートである。この例では、
表示制御コマンドを構成する2バイトの表示制御データ
CMD1,CMD2は、2ms周期の割込みごとに送出
される。ここで、先に出力される1バイトの表示制御デ
ータCMD1は前述したMODEデータであり、後に出
力される1バイトの表示制御データCMD2は前述した
EXTデータである。
【0168】そして、各表示制御データに同期してスト
ローブ信号(表示制御信号INT)が出力される。表示
制御用CPU101には、ストローブ信号の立上がりで
割込がかかり、割込処理プログラムによって表示制御コ
マンドが表示制御用CPU101に受信データとして取
込まれる。
【0169】図21は、変動開始コマンドテーブルを表
形式で示す図である。この図21においては、(a)に
通常時テーブルが示され、(b)に短縮時テーブルが示
されている。
【0170】図21の(a)および(b)のそれぞれを
参照して、1バイト目のデータCMD1の値「80H」
により、変動開始コマンドのデータであることが指定さ
れる。そして、2バイト目のデータCMD2の値によ
り、変動パターンの動作内容が指定される。2バイト目
のデータが「00H」〜「15H」のデータは、変動時
間短縮制御時以外の通常時の変動パターンデータであ
り、(a)の通常時テーブルに記憶されている。一方、
2バイト目のデータが「16H」〜「2BH」のデータ
は、変動時間短縮制御時の変動パターンデータであり、
(b)の短縮時テーブルに記憶されている。このよう
に、変動開始コマンドのデータは、CMD1の値が「8
0H」であって、CMD2の値が「00H」〜「2B
H」の範囲内のデータである。
【0171】変動開始コマンドの2バイト目のデータに
より指定される動作内容としては、特別図柄の変動表示
制御時間(変動開始から全図柄停止を経てインターバル
時間の終了までの時間)が指定される。たとえば、通常
時テーブルの場合には、指定される変動パターンが10
522ms〜23122msの範囲内での変動表示制御
時間に設定されている。このように指定される変動表示
制御時間は、変動表示制御時間自体の他、変動の種別
(通常変動およびリーチ1〜リーチ5)、短縮の有無
(通常変動,通常変動短縮、リーチ1,リーチ1短縮
等)、および、当りハズレ状態の種別(−2〜+2コマ
ハズレ時、大ハズレ時、10コマ〜14コマ移行当り
時)という各種の動作内容をも表わしている。これは、
コマンドデータにより示す変動表示制御時間は、変動時
間短縮制御時と、通常時との各々のうちでは同じ時間に
重複設定されるものがないようにされており、さらに、
表示制御基板80の側の制御データROM102におい
て、変動時間短縮制御時と通常時とに分けて、変動パタ
ーンコマンドが指定する変動表示制御時間のそれぞれに
1対1で対応する変動パターン(具体的には前述した動
作内容)が記憶されており、その変動パターンコマンド
が指定する変動表示制御時間に基づいて、変動パターン
の動作内容が1対1で決まるからである。したがって、
変動表示制御時間を指定するということは、前述したよ
うなその他の動作内容をも指定していることになる。
【0172】短縮時テーブルの場合には、通常時テーブ
ルに記憶されたすべての変動パターンに対応する変動時
間短縮制御についての変動パターンが記憶されている。
この場合、変動時間短縮制御の変動パターンとして、通
常時の各変動パターンの変動時間を一律に6020ms
短縮した変動パターンが短縮時テーブルに記憶されてい
る。したがって、通常時テーブルに記憶された変動パタ
ーンのデータ数と、短縮時テーブルに記憶された変動パ
ターンのデータ数とが同じデータ数(この場合、22
個)になっている。たとえば、この場合、「リーチn」
と「リーチn短縮」とは同じ変動パターンの変動表示で
あり、短縮と表示されているパターンとそうでないパタ
ーンとは、変動表示制御時間のみ異なる。具体例を挙げ
ると、たとえば、通常時テーブルにおいて変動表示制御
時間が10522msである通常変動,ハズレ時の変動
パターンに対応して、変動表示制御時間が4502ms
である通常変動短縮,ハズレ時の変動パターンが短縮時
テーブルに記憶されている。また、通常時テーブルにお
いて変動表示制御時間が11122msであるリーチ
1,−2コマハズレ時の変動パターンに対応して、変動
表示制御時間が5102msであるリーチ1短縮,−2
コマハズレ時の変動パターンが短縮時テーブルに記憶さ
れている。
【0173】このように、通常時テーブルに記憶された
変動パターンのデータ数と、短縮時テーブルに記憶され
た変動パターンのデータ数とが同じデータ数になってい
るため、短縮時テーブルの変動パターンを設定する場合
に、通常時テーブルの変動パターンとの対応関係がとり
やすいので、通常時テーブルの変動パターンに対応して
短縮時テーブルの変動パターンを容易に設定することが
できる。
【0174】また、短縮時テーブルにおける変動パター
ンのそれぞれが、対応する通常時テーブルにおける変動
パターンにおける変動表示制御時間との時間差が同じに
されており、通常時テーブルにおける変動パターンのそ
れぞれに対して、短縮時テーブルにおける変動パターン
が一律に短くなっている。これにより、時間短縮表示の
際の変動表示制御時間を確実に短縮することができる。
【0175】この例では、通常時の方の変動パターンの
変動表示制御時間は、多くのパターンにおいて素数回の
割込みが実行される時間に設定されているが、通常変動
と短縮変動との一律の時間差により、短縮時の方の変動
表示制御時間は、素数回の割込みが実行される時間に設
定されているわけではない。また、リーチ状態が発生し
ない変動パターンを、変動表示制御時間を素数回の割込
みが実行されるように設定することが効果的である。こ
れは、リーチ状態が発生しない変動パターンは、リーチ
状態が発生する変動パターンと比べて極めて表示の出現
率が高く、連続的に表示される可能性が高いため、この
ような変動パターンこそ、素数回の割込みが行なわれる
変動表示制御時間を設定して、連続的に行なわれる変動
表示において特別図柄の停止表示結果に周期性が生じに
くくなるようにすることが必要だからである。
【0176】また、短縮変動パターンを設けたことによ
り、次のような効果を得ることができる。図柄の変動時
間が短いということは短期間で変動が終了するというこ
とであるから、始動入賞記憶が早く減ることになる。言
い換えると、短縮変動パターンでの変動表示が行なわれ
る場合には、始動入賞記憶が上限に達してしまう可能性
が低くなって、遊技者に有利な状況を提供することがで
きる。
【0177】なお、この例では、変動表示パターン(通
常変動およびリーチ1〜5)のすべて短縮変動パターン
を設定した例を示したが、これに限らず、すべての変動
表示パターンのうちの1部の変動表示パターンについて
のみ1つの変動表示パターンに対応して複数の変動表示
パターン(この例では、変動時間が短縮された表示パタ
ーンと変動表示制御時間が短縮されていない表示パター
ン)を設定してもよい。その場合には、複数種類の変動
表示パターンのうち、比較的変動表示制御時間が短く設
定されている変動表示パターンについて、短縮変動パタ
ーンを設定するのが望ましい。
【0178】このように、すべての変動表示パターンの
うちの1部の変動表示パターンについてのみ短縮変動パ
ターンを設定する場合には、すべての変動表示パターン
について短縮変動パターンを設定する場合と比べて、表
示制御コマンド数を削減することができる。また、この
ように、短縮変動パターンが比較的変動時間の短い変動
表示パターンの変動表示制御時間を短縮したものとなる
ようにした場合には、非短縮変動表示が行なわれる場合
の平均変動表示制御時間に対して、短縮変動表示が行な
われる場合の平均変動表示制御時間が極めて短いものに
なるので、短縮変動表示が行なわれる場合において、始
動入賞記憶がより一層平均的に短い期間で消化されるた
め、遊技者にとって有利となる遊技を提供することがで
きる。
【0179】図22は、左図柄に関する停止図柄を指示
する表示制御コマンドとしての左停止図柄コマンドを表
形式で示す図である。図22に示すように、2バイトの
表示制御データCMD1,CMD2で構成される表示制
御コマンドによって12種類の左停止図柄(「0」〜
「11」)が指定され得る。なお、それらの指定におい
て、1バイト目の表示制御データCMD1の値は「8B
(H)」であって、2バイト目の表示制御データCMD
2の値は「00(H)」〜「8B(H)」の範囲内の値
をとり得る。
【0180】図23は、中図柄に関する停止図柄を指定
する表示制御コマンドとしての中停止図柄コマンドを表
形式で示す図である。図23に示すように、2バイトの
表示制御データCMD1,CMD2で構成される表示制
御コマンドによって12種類の中停止図柄(「0」〜
「11」)が指定され得る。なお、それらの指定におい
て、1バイト目の表示制御データCMD1の値は「8G
(H)」であって、2バイト目の表示制御データCMD
2の値は「00(H)」〜「8B(H)」の範囲内の値
をとり得る。
【0181】図24は、右図柄に関する停止図柄を指定
する表示制御コマンドとしての右停止図柄コマンドを表
形式で示す図である。図24に示すように、2バイトの
表示制御データCMD1,CMD2で構成される表示制
御コマンドによって12種類の右停止図柄(「0」〜
「11」)が指定され得る。なお、それらの指定におい
て、1バイト目の表示制御データCMD1の値は「8D
(H)」であって、2バイト目の表示制御データCMD
2の値は「00(H)」〜「8B(H)」の範囲内の値
をとり得る。
【0182】図25は、変動表示の終了を指定する表示
制御コマンドとしての全図柄停止コマンドを示す図であ
る。図25に示すように、2バイトの表示制御データC
MD1,CMD2で構成される表示制御コマンドによっ
て全図柄停止が指定される。なお、その指定において、
1バイト目の表示制御データCMD1の値は「8E
(H)」であり、2バイト目の表示制御データCMD2
の値は「00(H)」である。
【0183】なお、特定の表示時間(可変表示期間)を
変動開始コマンドにより指定する場合、EXTデータに
よって指定することに代え、表示時間そのものをコマン
ドとして指定するようにしてもよい。たとえば、可変表
示期間が10秒の場合には、その時間を指定する「0A
H」をEXTデータとすることが考えられる。
【0184】図26は、変動開始から変動終了時までの
間に遊技制御基板31から表示制御基板80に送出され
る変動表示に関する表示制御コマンドの送出タイミング
を示すタイミング図である。図26に示すように、この
実施の形態では、図柄の変動開始時には、変動表示パタ
ーンの指定を含み、「変動開始」を指示するための変動
開始コマンドが送出される。変動開始コマンドは、図1
8に示されたコマンド[80H,00H]〜[80H,
2BH]のいずれかである。すなわち1回の変動全体の
変動表示パターンを示すコマンドである。次いで、左中
右図柄の停止図柄を示す表示制御コマンド(左停止図柄
コマンド,中停止図柄コマンド,右停止図柄コマンド)
が順次送出される。そして、特別図柄の変動表示の終了
時(図柄停止時)に、「全図柄停止」を指示する全図柄
停止コマンド([8EH,00H])が送出される。
【0185】この実施の形態では、表示制御基板80に
おける表示制御用CPU101が、変動開始コマンド、
すなわち変動表示パターンを示すコマンドを受信する
と、そのコマンドに応じた予め定められている変動時間
を含む変動パターンの表示制御データに従ってドラム基
板280を介してドラムモータ900a〜900cを制
御して回転ドラム90a〜90cを駆動し、左中右図柄
の可変表示制御を行なう。つまり、各変動表示パターン
は、パターンごとに予め定められた変動表示時間が経過
した時点で表示結果を導出表示するように、制御データ
ROM102に格納された表示制御用データに基づいて
表示パターンの進行のスケジュ−ルが予め定められ、そ
のスケジュ−ルにしたがった変動表示が行なわれる。
【0186】このため、表示制御用CPU101では、
変動開始コマンドを受けた場合に、そのコマンドに基づ
いて特定される変動表示制御時間に基づいて、表示結果
の確定表示予定のタイミングを予め認識し(変動表示制
御時間の終了タイミングからインターバル時間(一定)
分だけ逆上ったタイミングを確定表示予定のタイミング
として認識する)、変動開始コマンドにより特定された
変動表示パターンのデータにしたがって表示制御を行な
い、確定表示予定のタイミングにおいて、全図柄停止コ
マンドの受信に応じて、左,中,右停止図柄コマンドに
より特定された停止図柄を表示できるように、ドラム基
板280を介してドラムモータ900a〜900cを制
御して回転ドラム90a〜90cを駆動し、図柄の表示
順序(配列順序)にしたがって特別図柄を変動表示させ
る。
【0187】そして、図柄の変動時間の終了時(変動停
止時)に、停止図柄が遊技制御基板31からの左,中,
右の停止図柄コマンドにより特定された左中右図柄の停
止図柄となるように、たとえば、揺れ表示等のスクロ−
ル以外の変動態様での表示制御等も行なう。ここで、揺
れ変動表示(揺れ表示とも呼ばれる)とは、仮停止状態
(表示結果が導出されているが、まだ停止表示結果が確
定していない状態)の一種であり、導出された図柄を図
柄のスクロールの順方向と逆方向とに交互に揺動する態
様で示す表示をいう。このような揺れ変動表示は、全図
柄停止コマンドの受信により確定表示へと移行する。そ
して、変動表示制御時間のうちの図柄の変動停止時に送
信される全図柄停止コマンドを表示制御用CPU101
が受信すれば、それに応じたドラム基板280の制御に
より変動表示が停止する。
【0188】このように、遊技制御基板31の基本回路
53は、表示制御基板80に対して連続的に同一の表示
制御コマンドデータを繰返して出力するのではなく、所
定の待機時間を設けるなどして表示制御基板80側のデ
ータの受信性能を考慮し、表示制御コマンドデータを表
示制御基板80側が認識可能な態様で1回のみ出力す
る。これにより、基本回路53が表示制御基板80に表
示制御コマンドデータを出力する際の処理負担を軽減で
きる。
【0189】以下、本実施の形態の変形例およびその特
徴点を記載する。 (1) 遊技枠(遊技枠51)に対して着脱可能に取付
けられ、遊技領域が形成された遊技盤(遊技盤6)と、
該遊技盤側に取付けられ、複数種類の識別情報を更新表
示可能な可変表示装置(可変表示装置8)と、遊技機に
設けられた電気部品を制御する複数の電気部品制御手段
(遊技制御基板31、表示制御基板80等)と、前記遊
技枠側に設けられ、前記複数の電気部品制御手段へ供給
される電力を生成する第1の電力生成手段(枠用電源基
板137)と、前記遊技盤側に設けられ、少なくとも前
記第1の電力生成手段にて生成されない前記可変表示装
置に関わる特定の電力(+15V,+24V,+5.4
V)を生成する第2の電力生成手段(表示用電源基板1
80)とを備えている。
【0190】上記のような構成によれば、第1の電力生
成手段と第2の電力生成手段とが別個に設けられてい
る、すなわち、第1の電力生成手段は遊技枠に設けら
れ、第2の電力生成手段は遊技盤に設けられている。そ
のため、第2の電力生成手段を必要としない機種と第2
の電力生成手段を必要とする機種との間の機種変更を、
手間をかけずに行なうことができ、機種変更の費用を削
減することも可能となる。
【0191】(2) 前記第2の電力生成手段には、前
記第1の電力生成手段において生成された電力が供給さ
れる(図11および図13参照)。
【0192】上記のような構成によれば、外部から遊技
機に供給される遊技機用電力の供給系統の単一化を図る
ことができる。
【0193】(3) 前記電気部品制御手段は、遊技機
の遊技状態を制御する遊技制御手段(遊技制御基板3
1)を含み、前記第2の電力生成手段に供給される電力
は、前記遊技制御手段を介して供給される(図11およ
び図13参照)。
【0194】上記のような構成によれば、遊技に関わる
電力について、第1の電力生成手段から遊技制御手段ま
で、同一の経路で電力を供給することができる。
【0195】(4) 前記電気部品制御手段は、前記可
変表示装置を制御する表示制御手段(表示制御基板8
0)を含み、前記第2の電力生成手段に供給される電力
は、前記表示制御手段を介して供給される(図11およ
び図13参照)。
【0196】上記のような構成によれば、表示制御に関
わる電力について、第1の電力生成手段から表示制御手
段まで、同一の経路で電力を供給することができる。
【0197】(5) 前記電気部品制御手段は、前記可
変表示装置を制御する表示制御手段(表示制御基板8
0)を含み、前記第2の電力生成手段において生成され
た電力は、前記表示制御手段を介して前記可変表示装置
に関わる電気部品(ドラムモータ900a〜900c、
ドラムランプ41〜49,401〜412)に供給され
る(図11および図13参照)。
【0198】上記のような構成によれば、可変表示装置
に関わる電力について、同一の経路で電力を供給するこ
とができる。
【0199】(6) 前記可変表示装置は、複数種類の
識別情報が付された可動部材(回転ドラム90a,90
b,90c)と、該可動部材を動作させるための電気的
駆動源(ドラムモータ900a〜900c)とを含み、
前記第2の電力生成手段においては、前記特定の電力と
して、前記電気的駆動源に用いられる電気的駆動源用電
力(+15V)が生成される(図11および図13参
照)。
【0200】上記のような構成によれば、第2の電力生
成手段において、可動部材を有する遊技機に特有の電力
である可動部材を動作させるための電気的駆動源用電力
を生成させることができる。
【0201】(7) 前記可変表示装置は、複数種類の
識別情報が付された可動部材(回転ドラム90a,90
b,90c)と、前記可動部材に光を照射するための発
光手段(ドラムランプ41〜49,401〜412)と
を含み、前記第2の電力生成手段においては、前記特定
の電力として、前記発光手段を発光させるために用いら
れる発光手段用電力(+24V)が生成される(図11
および図13参照)。
【0202】上記のような構成によれば、第2の電力生
成手段において、可動部材を有する遊技機に特有の電力
である可動部材に光を照射するための発光手段用電力を
生成させることができる。
【0203】(8) 前記可変表示装置は、複数種類の
識別情報が付された可動部材(回転ドラム90a,90
b,90c)と、前記可動部材に光を照射するための発
光手段(ドラムランプ41〜49,401〜412)と
を含み、前記第2の電力生成手段においては、前記特定
の電力として、前記発光手段に設けられたヒータを駆動
させるためのヒータ用電力(+5.4V)が生成される
(図11および図13参照)。
【0204】上記のような構成によれば、第2の電力生
成手段において、可動部材を有する遊技機に特有の電力
である、発光手段に設けられたヒータを駆動させるため
のヒータ用電力を生成させることができる。
【0205】(9) 前記第2の電力生成手段において
は、前記特定の電力として、前記可変表示装置に関わる
電気部品(発光手段に設けられた発光手段の駆動のスピ
ード化を図るためのヒータのフィラメント)を駆動させ
る電力の供給または遮断が可能なスイッチ回路(スイッ
チング回路185)を駆動させるためのスイッチ回路用
電力(+5.4V)が生成される(図11および図13
参照)。
【0206】なお、可変表示装置に関わる電気部品は、
本発明の実施の形態においては、発光手段としてのドラ
ムランプに設けられたドラムランプヒータを対象として
記載したが、可変表示に関わる電気部品でありさえすれ
ば、他の電気部品であってもよい。
【0207】上記のような構成によれば、第2の電力生
成手段において、可動部材を有する遊技機に特有の電力
である、スイッチ回路用電力を生成させることができ
る。
【0208】以下、本実施の形態の別の変形例およびそ
の特徴点を記載する。 (1) 複数種類の識別情報が付された可動部材(回転
ドラム90a〜90c)を動作させて前記複数種類の識
別情報を更新表示可能な可変表示装置(可変表示装置
8)と、遊技機の遊技状態を制御する遊技制御基板(遊
技制御基板31)と、該遊技制御基板から出力された制
御信号に基づいて前記可変表示装置を制御することが可
能な表示制御基板(表示制御基板80)と、前記可変表
示装置に設けられた所定の電気部品(ドラムモータ90
0a〜900c、ドラムランプ41〜49,401〜4
12等)と電気的に接続され、前記表示制御基板から出
力された制御信号に基づいて、前記所定の電気部品を駆
動させるための駆動回路(図8のドラムモータ用IC1
04kおよびトランジスタ104d、図10のドラムラ
ンプ用IC108a等)が搭載された駆動回路基板(ド
ラム基板280等)とを備えている。
【0209】上記のような構成によれば、駆動回路基板
には、可変表示装置に設けられた所定の電気部品を駆動
させるための駆動回路が搭載されているため、表示制御
基板の回路を簡易化できるので、表示制御基板が大型化
することを防止することができる。
【0210】(2) 前記所定の電気部品は、前記可動
部材(回転ドラム90a〜90c)を動作させるための
電気的駆動源(ドラムモータ900a〜900c)を含
んでいる(図5参照)。
【0211】上記のような構成によれば、駆動回路基板
にて電気的駆動源が制御されるため、電気的駆動源に関
する表示制御基板の回路を簡易化できるので、表示制御
基板が大型化することを防止することができる。
【0212】(3) 前記駆動回路基板には、前記駆動
回路として前記電気的駆動源へ供給される電力のスイッ
チングを行なう電力スイッチング回路(トランジスタ1
04d)が設けられている。
【0213】上記のような構成によれば、駆動回路基板
にて電気的駆動源へ供給される電力のスイッチングが行
なわれるため、電気的駆動源へ供給される電力のスイッ
チングに関する表示制御基板の回路を簡易化できるの
で、表示制御基板が大型化することを防止することがで
きる。
【0214】(4) 前記電気的駆動源はモータ(ドラ
ムモータ900a〜900c)により構成され、前記駆
動回路基板には、前記駆動回路としてモータの励磁相の
スイッチングを行なう相励磁スイッチング回路(ドラム
モータ用IC104k等)が設けられている。
【0215】上記のような構成によれば、駆動回路基板
にてモータの相励磁スイッチングが行なわれるため、モ
ータの相励磁スイッチングに関する表示制御基板の回路
を簡易化できるので、表示制御基板が大型化することを
防止することができる。
【0216】(5) 前記所定の電気部品は、前記可動
部材に光を照射するための発光手段(ドラムランプ41
〜49,401〜412)を含む(図4および図10参
照)。
【0217】上記のような構成によれば、駆動回路基板
にて発光手段の制御が行なわれるため、発光手段に関す
る表示制御基板の回路を簡易化できるので、表示制御基
板が大型化することを防止することができる。
【0218】(6) 前記駆動回路基板には、前記駆動
回路として前記発光手段へ供給される電力のスイッチン
グを行なう発光スイッチング回路(図10のドラムラン
プ用IC108a等参照)が設けられている。
【0219】上記のような構成によれば、駆動回路基板
にて発光手段へ供給される電力のスイッチングが行なわ
れるため、発光手段へ供給される電力のスイッチングに
関する表示制御基板の回路を簡易化できるので、表示制
御基板が大型化することを防止することができる。
【0220】(7) 前記発光手段(ドラムランプ41
〜49,401〜412)は複数設けられ、前記発光ス
イッチング回路は、前記複数の発光手段それぞれを独立
して発光させることが可能に構成されている。
【0221】たとえば、図10に示すドラムランプ用I
C108aは、表示制御基板80から出力されてきた制
御信号に基づいて、ドラムランプ41〜43,401〜
404それぞれへ+24Vの電力を独立して供給するた
めのスイッチング動作が可能なように、ドラムランプ4
1〜43,401〜404それぞれに対応したトランジ
スタを内部に有している。
【0222】上記のような構成によれば、発光手段によ
る発光のタイミングおよび発光の有無の組合わせにバリ
エーションをもたせることができるため、可動部材に照
射される光により多彩な演出が可能となる。
【0223】(8) 少なくとも前記遊技制御基板(遊
技制御基板31)へ供給される電力を生成する第1の電
力生成基板(枠用電源基板137)と、少なくとも前記
第1の電力生成基板にて生成されない前記所定の電気部
品に関わる特定の電力を生成する第2の電力生成基板
(表示用電源基板137)とをさらに備えている。
【0224】上記のような構成によれば、第1の電力生
成基板と第2の電力生成基板とが別個に設けられている
ため、それぞれで電力の生成を分担することができる。
【0225】以下、本実施の形態のさらに別の変形例お
よびその特徴点を記載する。 (1) 複数種類の識別情報を更新表示可能な可変表示
装置(可変表示装置8)と、該可変表示装置を被覆する
可変表示装置被覆体(ドラムケース802)と、前記可
変表示装置に関わる電力を生成する表示用電力生成基板
(表示用電源基板180)とを備え、該表示用電力生成
基板が、前記可変表示装置被覆体の外面に取付けられて
いる(図6参照)。
【0226】なお、可変表示装置は、識別情報が付され
たドラム等のように物理的構造の変化により識別情報を
更新可能なもの限らず、液晶表示装置、ドットマトリッ
クスまたはCRT等のように、画像表示された識別情報
を更新可能な可変表示装置であってもよい。
【0227】また、表示用電力生成基板は、可変表示装
置被覆体に直接取付けられていてもよいし、可変表示装
置被覆体と表示用電力生成基板との間に何らかの部材を
介して間接的に取付けられていてもよい。
【0228】上記の構成によれば、表示用電力生成基板
は、可変表示装置被覆体の近傍に設けられているので、
可変表示装置と可変表示装置に関わる電力を生成する表
示用電力生成基板との間の電気的な接続の作業性が向上
する。
【0229】(2) 複数種類の識別情報が付された可
動部材(回転ドラム90a〜90c)を動作させて前記
複数種類の識別情報を更新表示可能な可変表示装置(可
変表示装置8)と、該可変表示装置を被覆する可変表示
装置被覆体(ドラムケース802)と、前記可変表示装
置に関わる電力を生成する表示用電力生成基板(表示用
電源基板180)とを備え、該表示用電力生成基板は、
前記可変表示装置被覆体に取付けられている。
【0230】すなわち、表示用電力生成基板は、可変表
示装置の外面に取付けられていてもよいし、内面に取付
けられていてもよい。
【0231】また、表示用電力生成基板は、可変表示装
置被覆体に直接取付けられていてもよいし、可変表示装
置被覆体と表示用電力生成基板との間に何らかの部材を
介して間接的に取付けられていてもよい。
【0232】上記の構成によれば、表示用電力生成基板
は、可変表示装置被覆体の近傍に設けられているため、
可変表示装置と可変表示装置に関わる電力を生成する表
示用電力生成基板との間の電気的な接続の作業性が向上
する。
【0233】(3) 前記表示用電力生成基板は、前記
可変表示装置被覆体の外面のうち背面以外の面に取付け
られている(図6参照)。
【0234】なお、前記可変表示装置と前記可変表示装
置被覆体とが取付けられた状態で、前記可変表示装置の
可変表示領域(各可変表示部9a〜9c)側を前記可変
表示装置被覆体の正面とする。
【0235】上記の構成によれば、遊技機の奥行き方向
の幅を大きくすることなく表示用電力生成基板を可変表
示装置被覆体に取付けることができる。
【0236】(4) 前記表示用電力生成基板は、前記
可変表示装置被覆体の外面のうち側面に取付けられてい
る(図6参照)。
【0237】上記の構成によれば、遊技機の奥行き方向
および上下方向の幅を大きくすることなく表示用電力生
成基板を可変表示装置被覆体に取付けることができる。
【0238】(5) 遊技機の遊技状態を制御する遊技
制御基板(遊技制御基板31)と、前記遊技制御基板か
らの指令信号を受信して前記可変表示装置を制御する表
示制御基板(表示制御基板80)とを備え、該表示制御
基板は、前記可変表示装置被覆体に取付けられている。
【0239】なお、表示制御基板は、可変表示装置被覆
体に直接取付けられていてもよいし、可変表示装置被覆
体と表示制御基板との間に何らかの部材を介して間接的
に取付けられていてもよい。
【0240】上記の構成によれば、表示用電力生成基板
は、可変表示装置被覆体の近傍に設けられているため、
可変表示装置と表示制御基板との間の電気的な接続の作
業性が向上する。
【0241】(6) 前記表示制御基板が、前記可変表
示装置被覆体の外面のうち底面に取付けられている(図
6参照)。
【0242】なお、前記可変表示装置と前記可変表示装
置被覆体とが取付けられた状態で、前記可変表示装置の
可変表示領域側を前記可変表示装置被覆体の正面(各可
変表示部9a〜9c)とする。
【0243】上記の構成によれば、遊技機の奥行方向き
および上下方向の幅を大きくすることなく表示用電力生
成基板を可変表示装置被覆体に取付けることができる。
【0244】(7) 前記表示用電力生成基板を被覆す
る表示用電力生成基板被覆体(表示用電源基板カバー1
81)を備え、前記該表示用電力生成基板被覆体には複
数の放熱穴(放熱穴182)が設けられ、前記表示用電
力生成基板には、搭載した電気部品からの熱を放射する
放熱部材(ヒートシンク184)が搭載され、該放熱部
材は、前記表示用電力生成基板の周縁部近傍に配置さ
れ、前記放熱穴は少なくとも前記放熱部材の近傍に位置
するように設けられている。
【0245】上記の構成によれば、放熱部材による放熱
効果が向上する。 (8) 外部から供給される電源に基づいて電力を生成
する第1の電力生成基板(枠用電源基板137)と、少
なくとも前記第1の電力生成基板にて生成されない電力
(+15V,+24V,+5.4V)を生成する第2の
電力生成基板(表示用電源基板180)とを備え、前記
表示用電力生成基板は、前記第2の電力生成基板として
構成される(図14参照)。
【0246】上記のような構成によれば、第2の電力生
成基板としての表示用電力生成基板が第1の電力生成基
板にて生成されない電力を生成するため、それぞれで電
力の生成を分担することができる。
【0247】(9) 前記表示用電力生成基板において
は、前記可変表示装置に設けられた電気的駆動源(ドラ
ムモータ900a〜900c)に用いられる電気的駆動
源用電力(+15V)が生成される(図14および図1
6参照)。
【0248】上記のような構成によれば、表示用電力生
成基板と電気的駆動源との間の電気的な接続の作業性が
向上する。
【0249】(10) 前記表示用電力生成基板におい
ては、前記可変表示装置に設けられた発光手段(ドラム
ランプ41〜49,401〜412)を発光させるため
に用いられる発光手段用電力(+24V)が生成される
(図14および図16参照)。
【0250】上記のような構成によれば、表示用電力生
成基板と発光手段との間の電気的な接続の作業性が向上
する。
【0251】(11) 前記表示用電力生成基板におい
ては、前記可変表示装置に設けられた発光手段(ドラム
ランプ41〜49,401〜412)に設けられたヒー
タを駆動させるためのヒータ用電力(+5.4V)が生
成される(図14および図16参照)。
【0252】上記のような構成によれば、表示用電力生
成基板とヒータとの間の電気的な接続の作業性が向上す
る。
【0253】(12) 前記表示用電力生成基板におい
ては、前記可変表示装置に関わる電気部品(発光手段に
設けられた発光手段の駆動のスピード化を図るためのヒ
ータのフィラメント)を駆動させる電力の供給または遮
断が可能なスイッチング回路(ヒータスイッチング回路
185)を駆動させるためのスイッチング回路用電力
(+5.4V)が生成される(図14および図16参
照)。
【0254】なお、可変表示装置に関わる電気部品は、
本発明の実施の形態においては、発光手段としてのドラ
ムランプに設けられたドラムランプヒータを対象として
記載したが、可変表示に関わる電気部品でありさえすれ
ば、他の電気部品であってもよい。
【0255】上記のような構成によれば、表示用電力生
成基板とスイッチ回路との間の電気的な接続の作業性が
向上する。
【0256】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カードユニットが隣接された遊技機の一例の
パチンコ遊技機を示す全体正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の背面図である。
【図3】 パチンコ遊技機に設けられる遊技盤の拡大背
面図である。
【図4】 可変表示装置の斜視図である。
【図5】 可変表示装置の分解斜視図である。
【図6】 可変表示装置を背面側から見た斜視図であ
る。
【図7】 表示用電源基板の上面側から見た図である。
【図8】 表示制御基板の上面図である。
【図9】 遊技制御基板における回路構成の一例を示す
ブロック図である。
【図10】 表示制御基板およびその制御対象装置の回
路構成を示すブロック図である。
【図11】 ドラムモータ用ICおよびその周辺回路を
説明するための電子回路図である。
【図12】 ドラムモータおよびドラム位置センサを説
明するための電子回路図である。
【図13】 ドラムランプ用ICおよびその周辺回路を
説明するための電子回路図である。
【図14】 枠用電源基板、主基板、表示制御基板およ
び表示用電源基板の関係を示すブロック図である。
【図15】 枠用電源基板の一構成例を示すブロック図
である。
【図16】 表示用電源基板の一構成例を示すブロック
図である。
【図17】 遊技制御基板側の基本回路が遊技制御に用
いる各種ランダムカウンタを示す図である。
【図18】 始動記憶がある場合にその始動記憶に基づ
く特別図柄の可変表示の結果を大当りとするか否かを決
定する処理手順を説明するためのフローチャートであ
る。
【図19】 遊技制御基板から表示制御基板へ一方向通
信で送信される表示制御用のコマンドデータを示す図で
ある。
【図20】 遊技制御基板から表示制御基板に与えられ
る表示制御コマンドの送信タイミングの例を示すタイミ
ングチャートである。
【図21】 変動開始コマンドテーブルを表形式で示す
図である。
【図22】 左図柄に関する停止図柄を指示する表示制
御コマンドとしての左停止図柄コマンドを表形式で示す
図である。
【図23】 中図柄に関する停止図柄を指定する表示制
御コマンドとしての中停止図柄コマンドを表形式で示す
図である。
【図24】 右図柄に関する停止図柄を指定する表示制
御コマンドとしての右停止図柄コマンドを表形式で示す
図である。
【図25】 変動表示の終了を指定する表示制御コマン
ドとしての全図柄停止コマンドを示す図である。
【図26】 変動開始から変動終了時までの間に遊技制
御基板から表示制御基板に送出される図柄変動に関する
表示制御コマンドの送出タイミングを示すタイミング図
である。
【符号の説明】
6 遊技盤、8 可変表示装置、31 遊技制御基板、
41〜49,401〜412 ドラムランプ、51 遊
技枠、80 表示制御基板、82,182 放熱穴、9
0a,90b,90c 回転ドラム、104k ドラム
モータ用IC、108a ドラムランプ用IC、137
枠用電源基板、180 表示用電源基板、184 ヒ
ートシンク、185 ヒータスイッチング回路、280
ドラム基板、802 ドラムケース、900a〜90
0c ドラムモータ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の識別情報を更新表示可能な可
    変表示装置と、 前記可変表示装置にて発生した熱を放熱するために設け
    られた導電性の放熱部材とを備え、 該導電性の放熱部材を、電気部品が実装された電装基板
    のグランドラインと電気的に接続した、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記可変表示装置を被覆する可変表示装
    置被覆体を備え、 前記導電性の放熱部材を、前記可変表示装置被覆体に取
    付けた、請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記電装基板を、前記可変表示装置被覆
    体に取付けた、請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記電装基板を被覆する電装基板被覆体
    を備えた、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技
    機。
  5. 【請求項5】 前記電装基板被覆体には複数の放熱穴が
    設けられ、 前記電装基板には、搭載した電気部品にて発生した熱を
    放熱する放熱器が搭載され、 該放熱器は、前記電装基板の周縁近傍に配置され、 前記放熱穴を、少なくとも前記放熱器の近傍に位置する
    ように設けた、請求項4に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記電装基板は、前記可変表示装置を制
    御するための表示制御基板を含む、請求項1〜請求項5
    のいずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記電装基板は、前記可変表示装置に関
    わる電力を生成する表示用電力生成基板を含む、請求項
    1〜請求項6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記可変表示装置は、前記複数種類の識
    別情報が付された可動部材を動作させて前記複数種類の
    識別情報を更新表示可能であり、 前記可動部材を動作させるための電気的駆動源を備え、 前記導電性の放熱部材により前記電気的駆動源にて発生
    した熱を放熱する、請求項1〜請求項7のいずれかに記
    載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記電気的駆動源が取付けられる取付部
    材と前記導電性の放熱部材とを接続することにより、前
    記電気的駆動源にて発生した熱を放熱する、請求項8に
    記載の遊技機。
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