JP2002133712A - 光学的情報記録媒体とその製造方法、記録再生方法及び記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録媒体とその製造方法、記録再生方法及び記録再生装置

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JP2002133712A
JP2002133712A JP2001228078A JP2001228078A JP2002133712A JP 2002133712 A JP2002133712 A JP 2002133712A JP 2001228078 A JP2001228078 A JP 2001228078A JP 2001228078 A JP2001228078 A JP 2001228078A JP 2002133712 A JP2002133712 A JP 2002133712A
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Hideki Kitaura
英樹 北浦
Noboru Yamada
昇 山田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】青紫色のレーザー光を用いたC/N比の高い良好
な記録再生特性が得られる追記型の光学的情報記録媒体
とその製造方法、記録再生方法及び記録再生装置を提供
する。 【解決手段】透明基板1上に情報層21を備え、前記情報
層21が記録層3と誘電体層2とで構成され、前記記録層3
が、Te,O及びM(但し、MはAl,Si,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,C
u,Zn,Ga,Ge,Zr,Nb,Mo,Ru,Rh, Pd,Ag, In,Sn,Sb,Hf,Ta,
W,Re,Os,Ir,Pt,Au,Biから選ばれる1つまたは複数の元
素)を含有し、前記記録層中のO原子の含有割合が25-60
原子%、M原子の含有割合が1-35原子%であり、前記誘電
体層2の屈折率nが1.5以上である光学的情報記録媒体と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、基板上に形成され
た薄膜に、レーザービーム等の高エネルギービームを照
射することにより、信号品質の高い情報信号を記録・再
生することのできる追記型の光学的情報記録媒体、その
製造方法、記録・再生方法及び記録・再生装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】透明基板上に薄膜を形成し、この薄膜に
微小なスポットに絞り込んだレーザー光を照射して情報
信号の記録再生を行う技術は公知である。このような記
録再生に用いる追記型の記録媒体としては、基板上にT
eとTeO2の混合物であるTeOx(0<x<2)を主
成分とする材料薄膜を設けたものが開示されている(特
開昭50−46317号公報)。このような記録媒体
は、再生用の光ビームの照射において大きな反射率変化
を得ることができる。
【0003】このTeOxを主成分とする記録薄膜は成
膜後の非晶質状態のままで、レーザーアニール等の初期
化処理をすることなく、レーザー光を強度を変調しなが
ら照射して結晶のマークを形成することで情報信号を記
録することが可能であり、これは非可逆過程なので上書
きによる修正や消去ができないなど、追記型の記録媒体
としての重要な特性を兼ね備えている。また、TeOx
を主成分とする記録薄膜は耐湿性等の環境信頼性が高
く、誘電体の保護層等を必要とせず、単層薄膜で記録媒
体として用いるのが通常であり、生産コストの面でも好
ましい。
【0004】しかし、TeOxにおいては、記録後信号
が飽和するまで、すなわち記録薄膜中のレーザー光照射
による結晶化が十分進むまでに若干の時間を要する。こ
れは、例えばデータをディスクに記録し、一回転後にそ
のデータを検証するコンピューター用データファイルの
場合などのように高速応答性が要求される記録媒体とし
ては不適当である。この欠点を補うために、TeOx
第3の元素としてPdあるいはAuを添加した記録媒体
が開示されている(特開昭60−203490号公報、
特開昭61−68296号公報、特開昭62−8815
2号公報)。PdあるいはAuはTeOx薄膜中におい
て、レーザー光照射時にTeの結晶成長を促進する働き
をしていると考えられ、これによって、Te及びTe−
Pd合金あるいはTe−Au合金の結晶粒が高速で生成
される。その結果として高速での結晶化記録が可能とな
り、上記高速応答性が得られる。さらに、Pdあるいは
Auはその高い耐酸化性のために、TeOx薄膜の耐湿
性を損なうことがない。
【0005】また、媒体1枚あたりの扱える情報量を増
やすための基本的な手段として、レーザー光の波長を短
くする、またはこれを集光する対物レンズの開口数を大
きくすることによりレーザー光のスポット径を小さく
し、記録面密度を向上させるという方法がある。さら
に、周方向の記録密度向上のために記録マークの長さが
情報となるマークエッジ記録が、半径方向の記録密度向
上のためにレーザー光案内用の溝(グルーブ)及び溝間
(ランド)の両方に記録するランド&グルーブ記録が発
明され、導入されている。さらに媒体1枚あたりの扱え
る情報量を増やすために情報を記録再生する層を複数積
層した多層構造媒体及びその記録再生方法(特開平9−
212917号公報、特表平10−505188号公
報、特許公開2000−36130号公報等)、及びこ
のような複数の情報層のいずれか一つを選択して記録再
生を行うための層認識手段及び層切り替え手段(特表平
10−505188号公報等)が提案されている。
【0006】このような高密度記録に対応するため、T
eOxに第3の元素としてPdあるいはAuを添加した
記録材料の組成及び膜厚を改良した記録媒体が提案され
ている(特開平9−326135号公報、WO98/0
9823号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の情報の
大容量化に伴ってさらなる記録密度の向上が要求される
ようになってきており、より短波長・高NAの光学系、
特に青紫色のレーザー光を用いた高密度記録に対応でき
る記録媒体を開発することが必要となってきている。
【0008】記録再生に用いるレーザー光の波長が変わ
っても、記録材料の熱的特性は基本的に同じであるが、
光学的特性、特に光学定数は材料によっては大きく変わ
ることがある。特に、赤色波長域に比べて青紫色波長域
では、TeOxベースの記録材料は反射率変化が小さく
なり、得られる信号振幅やC/N比も小さくなってしま
う傾向がある。
【0009】本発明は、青紫色のレーザー光を用いた高
密度な情報の記録再生においてもC/N比の高い良好な
記録再生特性が得られる追記型の光学的情報記録媒体と
その製造方法、記録再生方法及び記録再生装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光学的情報記録媒体は、透明基板上に情報
層を備え、前記情報層が記録層と誘電体層とで構成さ
れ、前記記録層が、Te、O及びM(但し、MはAl、
Si、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、C
u、Zn、Ga、Ge、Zr、Nb、Mo、Ru、R
h、Pd、Ag、In、Sn、Sb、Hf、Ta、W、
Re、Os、Ir、Pt、Au、Biから選ばれる1つ
または複数の元素)を含有し、前記記録層中のO原子の
含有割合が25原子%以上60原子%以下、M原子の含
有割合が1原子%以上35原子%以下であり、前記誘電
体層の屈折率nが1.5以上であることを特徴とする。
【0011】次に、本発明の第1番目の光学的情報記録
媒体の製造方法は、透明基板上に情報層を備え、前記情
報層が記録層と誘電体層とで構成される光学的情報記録
媒体の製造方法であって、前記透明基板上に、Te、O
及びM(但し、MはAl、Si、Ti、V、Cr、M
n、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Z
r、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、In、S
n、Sb、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、
Au、Biから選ばれる1つまたは複数の元素)を含有
する記録層と、屈折率nを1.5以上である誘電体層を
気相薄膜体積法により形成し、前記記録層中のO原子の
含有割合が25原子%以上60原子%以下、M原子の含
有割合が1原子%以上35原子%以下とし、60℃以上
の条件下で5分以上保持するアニール処理することを特
徴とする。
【0012】次に、本発明の第2番目の光学的情報記録
媒体の製造方法は、透明基板上に情報層とその上に保護
層を備え、前記情報層が記録層と誘電体層とで構成され
る光学的情報記録媒体の製造方法であって、まず前記保
護層を形成し、前記保護層上に、Te、O及びM(但
し、MはAl、Si、Ti、V、Cr、Mn、Fe、C
o、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Zr、Nb、M
o、Ru、Rh、Pd、Ag、In、Sn、Sb、H
f、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Biか
ら選ばれる1つまたは複数の元素)を含有する記録層
と、屈折率nが1.5以上である誘電体層を気相薄膜堆
積法により形成し、前記記録層中のO原子の含有割合が
25原子%以上60原子%以下、M原子の含有割合が1
原子%以上35原子%以下とした情報層を形成し、前記
情報層上に前記透明基板を貼り合せる前または後に、6
0℃以上の条件下で5分以上保持するアニール処理をす
ることを特徴とする。
【0013】次に、本発明の光学的情報記録媒体の記録
再生方法は、透明基板上に情報層を備え、前記情報層が
記録層と誘電体層とで構成され、前記記録層が、Te、
O及びM(但し、MはAl、Si、Ti、V、Cr、M
n、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Z
r、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、In、S
n、Sb、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、
Au、Biから選ばれる1つまたは複数の元素)を含有
し、前記記録層中のO原子の含有割合が25原子%以上
60原子%以下、M原子の含有割合が1原子%以上35
原子%以下であり、前記誘電体層の屈折率nが1.5以
上である光学的情報記録媒体に対し、前記透明基板側か
ら波長500nm以下の光ビームを照射して情報信号を
記録または再生することを特徴とする。
【0014】次に、本発明の光学的情報記録媒体の記録
再生装置は、透明基板上に情報層を備え、前記情報層が
記録層と誘電体層とで構成され、前記記録層が、Te、
O及びM(但し、MはAl、Si、Ti、V、Cr、M
n、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Z
r、Nb、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、In、S
n、Sb、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、
Au、Biから選ばれる1つまたは複数の元素)を含有
し、前記記録層中のO原子の含有割合が25原子%以上
60原子%以下、M原子の含有割合が1原子%以上35
原子%以下であり、前記誘電体層の屈折率nが1.5以
上である光学的情報記録媒体に対し、情報信号を記録再
生するために、波長500nm以下の光ビームを照射す
る光ビーム発生手段と、マークを形成する際に、前記マ
ークの長さに応じてパルス数の異なるパルス列からなる
パルス波形で前記光ビームを変調する光ビーム変調手段
とを備えたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の光学的情報記録媒体にお
いては、情報層を単層で用いることもできるし、複数層
で用いることもできる。複数層で用いる場合は、前記透
明基板上にn層(但し、nは2以上整数)の情報層をお
のおの分離層を介して積層し、前記n層の情報層のうち
の少なくとも一つが本発明の情報層であることが好まし
い。前記n層としては、単層(この場合は分離層は不
要)から、2−6層が実用的である。
【0016】また、前記記録層に対して、波長500n
m以下の光ビームで記録再生を行うことが好ましい。
【0017】また、前記記録層の膜厚が5nm以上70
nm以下であることが好ましい。
【0018】また、前記誘電体層がZnS、TiO2
ZrO2、Si、SiC、Si34及びGeNから選ば
れる少なくとも一つ、または2つ以上を混合したものを
主成分とする材料からなることが好ましい。ここで主成
分とは、前記化合物が80モル%以上、より好ましくは
90モル%以上をいう。
【0019】また、前記誘電体層の消衰係数kは0以上
1.0以下であることが好ましい。消衰係数kが小さけ
れば、情報層を複数層積層できる。
【0020】また、前記分離層は紫外線硬化樹脂である
ことが好ましく、その厚さは1.0μm以上であること
が好ましい。
【0021】また、本発明においては、最外層にさらに
保護層を備えたことが好ましい。
【0022】次に本発明の光学的情報記録媒体の記録再
生方法においては、マークを形成する際に、前記マーク
の長さに応じてパルス数の異なるパルス列からなるパル
ス波形で前記光ビームを変調して照射することが好まし
い。
【0023】また、前記第2情報層の全記録領域に記録
を終えた後に、前記第1情報層に記録を行うことが好ま
しい。
【0024】同様に情報層がn層ある場合は、まず最終
層の第n情報層の全記録領域に記録を終えた後に、レー
ザー光の照射側に向かってn−1の情報層に順番に記録
を行うことが好ましい。
【0025】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照しながら具体的に説明する。図1及び図2は、本発
明の光学的情報記録媒体の一構成例の部分断面図であ
る。図1及び図2に示すように、本発明の光学的情報記
録媒体は、透明基板1上に誘電体層2、記録層3及び保
護層4が設けられて構成されている。誘電体層2及び記
録層3で情報層21を構成している。この光学的情報記
録媒体に対し、透明基板1の側からレーザー光5を対物
レンズ6で集光し、照射して記録再生を行う。
【0026】また、図3は、本発明の光学的情報記録媒
体の一構成例の部分断面図である。図3に示すように、
本発明の光学的情報記録媒体は、透明基板1上に第1情
報層7、分離層8、第2情報層9、保護層4が設けられ
て構成されている。ここで、第1情報層7及び第2情報
層9の少なくともいずれか一方は、誘電体層2及び記録
層3からなる。この光学的情報記録媒体に対し、透明基
板1の側からレーザー光5を対物レンズ6で集光し、照
射して記録再生を行う。
【0027】透明基板1の材料としてはレーザー光5の
波長において略透明であることが好ましく、ポリカーボ
ネイト樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリオレ
フィン樹脂、ノルボルネン系樹脂、紫外線硬化性樹脂、
ガラス、あるいはこれらを適宜組み合わせたもの等を用
いることができる。また、透明基板1の厚さは特に限定
されないが、0.05〜1.5mm程度のものを用いる
ことができる。
【0028】誘電体層2の材料としては、屈折率nが
1.5以上、より好ましくは2.0以上、さらに好まし
くは2.5以上のものを用いることができる。具体的に
は、例えばZnS、TiO2、ZrO2、Si、SiC、
Si34、GeN等を主成分とするものが適している。
また、誘電体層2の膜厚は反射率変化を大きくできる膜
厚を選択することが好ましい。前記膜厚は、波長及び各
層の光学定数にもよるが、例えば、記録再生を行う光ビ
ームの波長をλ、誘電体層2の屈折率をnとした場合、
0.31λ/n以上0.50λ/n以下が好ましい。な
お、消衰係数kは、複素屈折率の虚部を示している。
【0029】記録層3の材料としては、Te、O及びM
(但し、MはAl、Si、Ti、V、Cr、Mn、F
e、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Zr、N
b、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、In、Sn、S
b、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、
Biから選ばれる1つまたは複数の元素)を含むものを
用いることができる。Mとしては特に、PdあるいはA
uを用いることが、十分な結晶化速度及び高い環境信頼
性が得られる面から、特に好ましい。
【0030】記録層3の材料の好ましい組成範囲は、O
原子が25原子%以上60原子%以下、M原子が1原子
%以上35原子%以下である。以下にその理由を説明す
る。
【0031】記録層3中のO原子が25原子%未満の領
域では、記録層3の熱伝導率が高すぎるため、記録マー
クが大きくなりすぎて、記録パワーを上げてもC/N比
が上がらない。これに対し、記録層3中O原子が60原
子%を越える領域では、記録層3の熱伝導率が低くなり
すぎるため、記録パワーを上げても記録マークが十分大
きくならず、C/N比が低く、感度も不十分となってし
まう。
【0032】記録層3中のM原子が1%未満の領域で
は、レーザー光照射時にTeの結晶成長を促進する働き
が相対的に小さくなり、記録層3の結晶化速度が不足し
てしまい、高速でマークが形成できなくなる。これに対
し、記録層3中のM原子が35原子%を越える領域で
は、非晶質−結晶間の反射率変化が小さくなり、C/N
比が低くなってしまう。
【0033】また、記録層3には、以上の説明では、記
録薄膜としてTe、O、Mからなる材料を用いた例で説
明したが、熱伝導率・光学定数等の調整、あるいは耐熱
性・環境信頼性の向上等の目的で、S、N、F、B、C
から選ばれる1つまたは複数の元素を必要に応じて、記
録層3全体の5原子%以内の組成割合の範囲で適宜添加
してもよい。
【0034】記録層3の膜厚は、5nm以上70nm以
下とすれば、十分なC/N比を得ることができる。記録
層3が5nm未満の膜厚では十分な反射率及び反射率変
化が得られないためC/N比が低く、また、70nmを
越える膜厚では記録層3の薄膜面内の熱拡散が大きいた
め高密度記録においてC/N比が低くなってしまう。
【0035】保護層4の材料としては、透明基板1の材
料として挙げたのと同じものを用いることができるが、
透明基板1とは異なる材料としてもよく、レーザー光5
の波長において透明でなくてもよい。また、保護層4の
厚さは特に限定されないが、0.05〜3.0mm程度
のものを用いることができる。
【0036】第1情報層7及び第2情報層9としては、
上述のように、少なくともいずれか一方は、誘電体層2
及び記録層3からなる情報層でなければならないが、も
う一方は、本発明の記録層3とは異なる記録層を有する
ものであってもよく、追記型ではなく書き換え型や再生
専用型のいずれの情報層とすることも可能である。
【0037】分離層8としては、紫外線硬化性樹脂等を
用いることができる。分離層8の厚さは、第1情報層7
及び第2情報層9のいずれか一方を再生する際に他方か
らのクロストークが小さくなるように、少なくとも対物
レンズ6の開口数NAとレーザー光5の波長λにより決
定される焦点深度ΔZ以上の厚さであることが必要であ
る。ここで焦点深度ΔZは、集光点の強度が無収差の8
0%を基準としたならば一般的にΔZ=λ/{2(N
A)2}と近似できる。
【0038】例えば、λ=405nm、NA=0.65
の場合はΔZ=0.479μmとなる。従って、±0.
5μm以内は焦点深度内となってしまうので、この光学
系を用いた場合、分離層6の厚さは少なくとも1.0μ
mを越える値に設定すると良い。
【0039】また、分離層8の厚さは、第1情報層7及
び第2情報層9の2つの情報層に高密度な情報の記録・
再生を可能にするため、両層間の距離が対物レンズ6の
集光可能な範囲にあるよう、透明基板1の厚さと併せて
対物レンズの許容できる基材厚公差内にある必要があ
る。
【0040】また、上記光学的情報記録媒体2枚を、そ
れぞれの保護層4の側を対向させて貼り合わせ、両面構
造とすることにより、媒体1枚あたりに蓄積できる情報
量がさらに2倍にできる。
【0041】誘電体層2、記録層3、第1情報層7及び
第2情報層9は、例えば真空蒸着法、スパッタリング
法、イオンプレーティング法、CVD(Chemical Vapor
Deposition)法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)
法等の通常の気相薄膜堆積法によって形成することがで
きる。ここで、第2情報層9は、例えば保護層4を基板
として、その上に、レーザー光5の入射する側から見て
遠い層から順に成膜する。これに対し、第1情報層7
は、例えば透明基板1の上に、レーザー光5の入射する
側から見て近い層から順に成膜してもよいし、分離層8
の上に、レーザー光5の入射する側から見て遠い層から
順に成膜してもよい。
【0042】また、本発明の光学的情報記録媒体は、ア
ニール工程として、高温度条件下で一定時間以上保持す
ることにより、より高いC/N比及びより低いジッタ値
が得られる。これは、アニール工程により、記録層3中
にランダムに拡散している各原子の一部が適度に結合し
て微小な結晶核を形成し、記録に際して結晶化をよりス
ムーズにすることで、マークエッジがよく揃い、マーク
形状がよく整ったマーク形成が可能となるためと考えら
れる。
【0043】アニール温度は、記録層3の組成によって
も異なるが、本発明者等の実験によれば60℃以上であ
ることが好ましく、なおかつ、透明基板1等が熱変形ま
たは溶融しないよう透明基板1の軟化点または融点以
下、例えばポリカーボネイトの場合は120℃以下であ
ることも必要である。また、アニール時間は、記録層3
の組成及びアニール温度によっても異なるが、発明者等
の実験によれば、アニール工程によるC/N比向上等の
効果が飽和するには少なくとも5分は必要であり、飽和
した後は何時間保持し続けても記録再生特性に変化は見
られなかった。
【0044】ここで、本発明の光学的情報記録媒体の光
学設計及び光学的特性について述べる。多層膜について
各層の材料の屈折率n、消衰係数k及び膜厚を決める
と、全ての界面に対してエネルギー保存則に基づき各界
面における光エネルギー収支の連立方程式を立て、これ
を解くことで多層膜全体としての入射する光ビームに対
する反射率、透過率及び各層の吸収率を求めることがで
きる(久保田広著「波動光学」岩波書店、1971年
等)。この手法を用いて、以下の光学計算・設計を行っ
た。
【0045】まず、レーザー光入射側から順に、基板/
記録層/基板の構成a、基板/誘電体層/記録層/基板
の構成b、基板/記録層/誘電体層/基板の構成c、基
板/誘電体層/記録層/誘電体層/基板の構成dという
各構成について、各層の膜厚を変化させて、波長405
nm及び660nmでの光学計算を行った。
【0046】計算を行う際、基板の光学定数n−ik
は、いずれの波長においても1.6−i0.0とした。
誘電体層の光学定数は、その依存性を調べるためにn=
1.5〜3.0の範囲で変化させ、k=0.0として計
算した。記録層の光学定数は、Te−O−Pd(原子数
比:Te:O:Pd=42:53:5)を用いることを
想定して、波長405nmにおいて非晶質で2.5−i
0.6、結晶で2.0−i1.6、波長660nmにお
いて非晶質で2.5−i0.6、結晶で3.0−i1.
6とした。これらはいずれも、石英基板上に成膜した膜
厚約20nmのサンプルを、分光器で反射率及び透過率
を測定し、その値から計算により求めたものである。な
お、結晶状態のサンプルは、オーブン内で結晶化温度近
傍の250℃で2分間保持して結晶化させたものを用い
た。
【0047】光学計算の結果を図4A−図4Dに示す。
図中、記録層が結晶のときの反射率をRcry及び非晶質
のときの反射率をRamoとし、反射率差△R=Rcry−R
amoを図示した。ここでは記録層の膜厚は20nm及び
40nmの場合について計算しており、構成b、c及び
dにおいては△Rが最大となるよう誘電体層の膜厚を最
適化した場合のΔRの値を算出して図示している。
【0048】図4A及び図4Bより、波長660nmで
は、記録層のみの構成aに比べて、誘電体層を追加した
構成b、c及びdでは、誘電体層の屈折率nを3.0ま
で大きくしても、ΔRは高々3割程度しか向上しない。
これに対し、図4C及び図4Dより、波長405nmで
は、構成aに比べて構成b、c及びdの方が、誘電体層
の屈折率nが大きいほどΔRが顕著に大きくなってお
り、何倍にも向上している。
【0049】この両波長での誘電体層の追加効果の違い
は、記録層の結晶の屈折率nの違い、すなわち、波長4
05nmでは波長660nmに比べて結晶の屈折率が
1.0程度小さくなっていることに起因していると考え
られる。
【0050】一般に、非晶質の光学定数は波長依存性が
小さいが、結晶の光学定数は波長依存性が大きい場合が
多い。Teを主成分とする材料はこの傾向が顕著で、波
長が短くなると、結晶の屈折率nが小さくなる。赤色波
長域では結晶の屈折率nが大きいため、誘電体層を追加
する必要もなく十分なΔRが得られる。ところが、青紫
色波長域では結晶の屈折率nが小さくなるので、記録層
のみではΔRが小さくなってしまう。しかしながら、屈
折率nの高い誘電体層を追加することで、赤色波長域と
同等以上に大きなΔRが得られる。
【0051】具体的には、例えば、Te−O−Pdなど
のTe−O−M系材料では、500nm以下の波長にお
いては結晶の屈折率nが2.0程度と小さくなるため、
屈折率nが1.5以上、より好ましくは2.0以上、さ
らに好ましくは2.5以上の誘電体層2を追加すること
で大きなΔRが得られる。
【0052】図5は、本発明の光学的情報記録媒体の記
録再生方法及び記録再生装置の一例の概略図である。図
5によると、レーザーダイオード10を出たレーザー光
5は、ハーフミラー11及び対物レンズ6を通じて、モ
ーター12によって回転されている光ディスク13上に
フォーカシングされ、情報信号の記録再生が行われる。
【0053】情報信号の記録を行う際には、図6に示す
パルス波形を用いてレーザー光5の強度を変調する。す
なわち、レーザー光5の強度を、少なくとも、光を照射
した場合においても照射部を瞬時溶融させるに十分なパ
ワーレベルP1、光を照射しても照射部を瞬時溶融させ
ることが不可能なパワーレベルP2及びP3(但し、P
1>P2≧P3≧0)の間で変調する。なお、レーザー
強度を上記のように変調するには、半導体レーザーの駆
動電流を変調して行うのが良く、あるいは電気光学変調
器、音響光学変調器等の手段を用いることも可能であ
る。
【0054】マークを形成する部分に対しては、パワー
レベルP1の単一矩形パルスでもよいが、特に長いマー
クを形成する場合は、過剰な熱を省き、マーク幅を均一
にする目的で、パワーレベルP1、P2及びP3との間
で変調された複数のパルスの列からなる記録パルス列を
用いる。マークを形成しない、あるいはマークを消去す
る部分に対しては、パワーレベルP2で一定に保つ。
【0055】さらに、上記複数のパルス列の直後にパワ
ーレベルP4(但し、P2>P4≧0)の冷却区間を設
けると、特に熱過剰になり易いマーク後端部分の熱を除
去できてマーク形状を整えるのに効果的である。逆に、
マーク前端部分においては、マーク幅を後端と揃えるた
めに前記複数のパルス列のうち、先頭のパルスだけその
幅を広くしたり、そのパワーレベルをP1よりも高くす
ることもできる。
【0056】また、上記複数のパルス列の各パルス及び
パルス間の長さを一定にすると、単一周波数で変調でき
るため、変調手段が簡略化できて有利である。
【0057】ここで、マークの長さやその前後のスペー
スの長さ、さらには隣のマークの長さ等の各パターンに
よってマークエッジ位置に不揃いが生じ、ジッタ増大の
原因となることがある。本発明の光学的情報記録媒体の
記録再生方法では、これを防止し、ジッタを改善するた
めに、上記パルス列の各パルスの位置または長さをパタ
ーン毎にエッジ位置が揃うように必要に応じて調整し、
補償することができる。
【0058】こうして記録された情報信号を再生する場
合には、パワーレベルP5(但し、P2>P5>0)の
連続光を光ディスクに照射し、その反射光をフォトディ
テクター14に入射させ、その反射光量変化を再生信号
として検出する。
【0059】また、図3に示したような複数の情報層を
備えた光学的情報記録媒体に情報を記録・再生する場
合、複数の情報層のいずれか一方を選択して情報を記録
・再生するためには層認識手段及び層切り替え手段等が
必要であるが、これは例えば特表平10−505188
号公報等に記載されており、また、既に商品化されてい
る再生専用光ディスクDVDの記録・再生装置などにも
搭載されており、これらの技術的に確立されているもの
を用いることができる。
【0060】また、本発明の光学的情報記録媒体は、記
録層3が非晶質の場合の透過率をTamo及び結晶の場合
の透過率をTcryとした場合、Tamo>Tcryとなる。し
たがって、第1情報層7に記録層3を適用した場合は、
第2情報層に記録する際、第1情報層7が未記録状態で
記録した方が、第1情報層7の少なくとも一部が記録済
み状態で記録した場合よりも、第2情報層9に到達する
レーザー光の強度が大きくなり、第2情報層9の記録に
要するレーザーパワーが少なくて済む。そのためには、
本発明の光学的情報記録媒体は、第2情報層9から記録
を始め、第2情報層9の記録可能な全領域を使い切った
後に、第1情報層7に記録を始めるのが好ましい。
【0061】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、以下の実施例により本発明は限定されるも
のではない。
【0062】以下の実施例1〜3においては、次の例を
示している。 (1)実施例1:情報層1層、ランド&グルーブ記録、
透明基板の厚さ0.6mm(開口率NA0.65) (2)実施例2:情報層2層、ランド&グルーブ記録、
透明基板の厚さ0.58mm(開口率NA0.65) (3)実施例3:情報層4層、グルーブ記録、透明基板
の厚さ0.085mm(開口率NA0.85) (実施例1)基板としては、ポリカーボネイト樹脂から
なり、直径約12cm、厚さ約0.6mmであり、溝ピ
ッチ約0.70μm、深さ約40nmのレーザー案内用
溝(グルーブ)の設けられたものを用いた。
【0063】この基板のグルーブが形成された表面上
に、ZnSターゲットを用いて膜厚約60nmのZnS
誘電体層、Te−Pd(原子数比90:10)ターゲッ
トを用いて膜厚約40nmのTe−O−Pd記録層の各
層をスパッタリング法により順次積層した。いずれも直
径100mm、厚さ6mm程度のターゲットを用い、誘
電体層はRF電源で500W、記録層はDC電源で10
0Wで、また、誘電体層はArのみ、記録層はArとO
2の混合ガス(流量比45:55)を、いずれもガス圧
約0.2Paに保った雰囲気中で成膜した。
【0064】こうして形成された膜面上に紫外線硬化性
樹脂を介してダミー基板を貼り合わせ、紫外線光を照射
して硬化・接着した。さらに、このディスクを90℃で
2時間程度アニールして完成ディスクとした。これを本
実施例のディスクAとする。
【0065】このディスクAのTe−O−Pd記録層の
組成は、オージェ電子分光法による元素分析によると、
原子数比でTe:O:Pd=42:53:5であった。
また、Te−O−Pd記録層の非晶質状態の光学定数n
−ikは波長405nmにおいて非晶質で2.5−i
0.6、結晶で2.0−i1.6であり、ポリカーボネ
イトは1.6−i0.0、ZnSは2.5−i0.0で
あった。これらの光学定数から計算すると、本実施例の
ディスクの反射率はRamo=11.9%、Rcry=24.
9%で、ΔR=13.0%となる。
【0066】また、第1の比較例として、アニール工程
を省略した以外は本実施例と同じディスクBを、第2の
比較例として、ZnS誘電体層を除いた以外は本実施例
と同じディスクCを作成した。この比較例のディスクB
の反射率は、本実施例のディスクAと同様な計算を行う
と、Ramo=12.7%、Rcry=18.9%でΔR=
6.2%となる。
【0067】上記ディスクに対し、波長405nm、開
口数NA0.65の光学系を用い、線速度8.6m/s
で回転させながら、14.6MHzの単一信号を記録し
た。記録に用いたパルス波形はピークパワーP1及びバ
イアスパワーP2の間で変調された単一の矩形パルス
で、パルス幅は17.5nsとした。P2は1.0mW
とし、再生パワーP5も同じく1.0mWとした。この
条件で、未記録のトラックに1回だけ記録を行い、その
信号のC/N比をスペクトラムアナライザーで測定し
た。
【0068】その結果、本実施例のディスクAは、グル
ーブではP1=6mWで52dB、ランドではP1=7
mWで52dBのC/N比が得られた。これに対し、比
較例Bのディスクは、グルーブではP1=6mWで47
dB、ランドではP1=7mWで48dBのC/N比が
得られ、比較例Cのディスクは、グルーブではP1=6
mWで48dB、ランドではP1=7mWで44dBの
C/N比が得られた。
【0069】このように、ZnS層を設けることにより
ΔRが大きくなり、また、アニールを施すことにより、
実用的な光学情報記録媒体として十分なC/N比が得ら
れるようになることが分かる。
【0070】(実施例2)基板としては、ポリカーボネ
イト樹脂からなり、直径約12cm、厚さ約0.58m
mであり、溝ピッチ約0.70μm、深さ約40nmの
レーザー案内用溝(グルーブ)の設けられたものを用い
た。
【0071】この基板のグルーブが形成された表面上
に、第1情報層として、ZnSターゲットを用いて膜厚
約70nmのZnS誘電体層、Te−Pd(原子数比9
0:10)ターゲットを用いて膜厚約20nmのTe−
O−Pd記録層の各層をスパッタリング法により順次積
層した。また、もう一枚の同じ基板のグルーブが形成さ
れた表面上に、第2情報層として、Te−Pd(原子数
比90:10)ターゲットを用いて膜厚約40nmのT
e−O−Pd記録層、ZnSターゲットを用いて膜厚約
60nmのZnS誘電体層の各層をスパッタリング法に
より順次積層した。いずれも直径100mm、厚さ6m
m程度のターゲットを用い、誘電体層はRF電源で50
0W、記録層はDC電源で100Wで、また、誘電体層
はArのみ、記録層はArとO2の混合ガス(流量比4
5:55)を、いずれもガス圧約0.2Paに保った雰
囲気中で成膜した。
【0072】こうして形成された膜面同士を向かい合わ
せ、間に分離層として紫外線硬化性樹脂を介して両者を
貼り合わせ、紫外線光を照射して硬化・接着した。さら
に、このディスクを90℃で2時間程度アニールして完
成ディスクとした。
【0073】この本実施例のディスクの反射率は、実施
例1と同様な計算によると、第1情報層単独でRamo=
3.4%、Rcry=15.1%、ΔR=11.7、第2
情報層単独でRamo=11.9%、Rcry=24.9%、
ΔR=13.0%である。
【0074】上記ディスクに対し、波長405nm、開
口数NA0.65の光学系を用い、線速度8.6m/s
で回転させながら、14.6MHzの単一信号を記録し
た。記録に用いたパルス波形はピークパワーP1及びバ
イアスパワーP2の間で変調された単一の矩形パルス
で、パルス幅は17.5nsとした。P2は1.0mW
とし、再生パワーP5は第1情報層を再生する場合は
1.0mW、第2情報層を再生する場合は1.5mWと
した。この条件で、未記録のトラックに1回だけ記録を
行い、その信号のC/N比をスペクトラムアナライザー
で測定した。
【0075】その結果、本実施例のディスクは、第1情
報層のグルーブではP1=7mWで49dB、ランドで
はP1=8mWで50dB、第2情報層のグルーブでは
P1=10mWで50dB、ランドではP1=12mW
で50dBのC/N比が得られた。いずれも実用的な光
学的情報記録媒体として十分なC/N比及び感度を有し
ていることが分かる。
【0076】(実施例3)図7は本発明の実施例3にお
ける光学的情報記録媒体の断面図である。
【0077】保護層4としては、ポリカーボネイト樹脂
からなり、直径約12cm、厚さ約1.1mmであり、
溝ピッチ約0.32μm、深さ約30nmのレーザー案
内用溝(グルーブ)の設けられた基板を用いた。
【0078】この保護層4のグルーブが形成された表面
上に、第4情報層34として、Te−Pd(原子数比9
0:10)ターゲットを用いて膜厚約40nmのTe−
O−Pd記録層、ZnSターゲットを用いて膜厚約60
nmのZnS誘電体層の各層をスパッタリング法により
順次積層した。この第4情報層34の表面上に、紫外線
硬化樹脂を用いて2P法(photo-polymerization法)に
より保護層と同じ溝パターンを転写し、厚さ約10μm
の分離層8cを形成した。この分離層8cの表面上に、
第3情報層33として、Te−Pd(原子数比90:1
0)ターゲットを用いて膜厚約20nmのTe−O−P
d記録層、ZnSターゲットを用いて膜厚約65nmの
ZnS誘電体層の各層をスパッタリング法により順次積
層した。この第3情報層の表面上に、紫外線硬化樹脂を
用いて2P法により保護層と同じ溝パターンを転写し、
厚さ約10μmの分離層8bを形成した。この分離層の
表面上に、第2情報層32として、Te−Pd(原子数
比90:10)ターゲットを用いて膜厚約20nmのT
e−O−Pd記録層、ZnSターゲットを用いて膜厚約
70nmのZnS誘電体層の各層をスパッタリング法に
より順次積層した。この第2情報層32の表面上に、紫
外線硬化樹脂を用いて2P法により保護層と同じ溝パタ
ーンを転写し、厚さ約10μmの分離層8aを形成し
た。この分離層8aの表面上に、第1情報層31とし
て、Te−Pd(原子数比90:10)ターゲットを用
いて膜厚約15nmのTe−O−Pd記録層、ZnSタ
ーゲットを用いて膜厚約70nmのZnS誘電体層の各
層をスパッタリング法により順次積層した。この第1情
報層31の表面上に、ポリカーボネイトのシートを紫外
線硬化性樹脂を用いて貼り合わせ、厚さ0.085mm
(開口率0.85)の透明基板1とした。成膜は、いず
れも直径100mm、厚さ6mm程度のターゲットを用
い、誘電体層はRF電源で500W、記録層はDC電源
で100Wで、また、誘電体層はArのみ、記録層はA
rとO2の混合ガス(流量比45:55)を、いずれも
ガス圧約0.2Paに保った雰囲気中で成膜した。
【0079】さらに、このディスクを90℃で2時間程
度アニールして完成ディスクとした。
【0080】上記ディスクのグルーブに対し、波長40
5nm、開口率NA0.85の光学系を用い、レーザー
光5を対物レンズ6で集光させて照射し、上記ディスク
を線速度4.5m/sで回転させながら、14.6MH
zの単一信号を記録した。記録に用いたパルス波形はピ
ークパワーP1及びバイアスパワーP2の間で変調され
た単一の矩形パルスで、パルス幅は17.5nsとし
た。P2は0.5mWとし、再生パワーP5は第1情報
層を再生する場合は0.5mW、第2情報層を再生する
場合は0.6mW、第3情報層を再生する場合は0.8
mW、第4情報層を再生する場合は1.1mWとした。
この条件で、未記録のトラックに1回だけ記録を行い、
その信号のC/N比をスペクトラムアナライザーで測定
した。
【0081】その結果、本実施例のディスクは、第1情
報層ではP1=7.0mWで49dB、第2情報層では
P1=8.5mWで49dB、第3情報層ではP1=1
0.5mWで49dB、第4情報層ではP1=13.0
mWで48dBのC/N比が得られた。いずれも実用的
な光学的情報記録媒体として十分なC/N比及び感度を
有していることが分かる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、青紫色のレーザー光を
用いた高密度な情報の記録再生においてもC/N比の高
い良好な記録再生特性が得られる追記型の光学的情報記
録媒体とその製造方法、記録再生方法及び記録再生装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における光学的情報記録媒
体の断面図である。
【図2】本発明の別の実施形態における光学的情報記録
媒体の断面図である。
【図3】本発明のさらに別の実施形態における光学的情
報記録媒体の断面図である。
【図4】A〜Dは本発明の一実施形態において、各波長
・各記録層膜厚における反射率差と誘電体層の屈折率n
との関係を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態における光学的情報記録媒
体の記録再生装置の概略図である。
【図6】本発明の記録に適用できるパルス波形の一実施
態様の波形図である。
【図7】本発明の実施例3における光学的情報記録媒体
の断面図である。
【符号の説明】
1 透明基板 2 誘電体層 3 記録層 4 保護層 5 レーザー光 6 対物レンズ 7 第1情報層 8 分離層 9 第2情報層 10 レーザーダイオード 11 ハーフミラー 12 モーター 13 光ディスク 14 フォトディテクター 21,22 情報層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 534 G11B 7/24 534L 534M 535 535C B41M 5/26 7/0045 A G11B 7/0045 7/26 531 7/26 531 B41M 5/26 X Fターム(参考) 2H111 EA03 EA23 EA32 EA37 EA43 FA01 FA02 FA11 FA14 FA21 FA24 FA25 FA27 FA28 FA30 FB04 FB05 FB06 FB09 FB12 FB16 FB17 FB19 FB21 FB23 FB25 FB30 GA00 GA01 GA03 5D029 JA01 JB01 JB05 JB06 JB08 JB11 JB13 JB14 JB21 JB35 LA11 LA14 LA16 LA17 LC04 LC06 NA13 RA01 RA02 5D090 AA01 BB03 BB12 CC01 DD01 HH01 KK05 5D121 AA01 GG08

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に情報層を備え、前記情報層
    が記録層と誘電体層とで構成され、 前記記録層が、Te、O及びM(但し、MはAl、S
    i、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
    Zn、Ga、Ge、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、P
    d、Ag、In、Sn、Sb、Hf、Ta、W、Re、
    Os、Ir、Pt、Au、Biから選ばれる1つまたは
    複数の元素)を含有し、 前記記録層中のO原子の含有割合が25原子%以上60
    原子%以下、M原子の含有割合が1原子%以上35原子
    %以下であり、 前記誘電体層の屈折率nが1.5以上であることを特徴
    とする光学的情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記透明基板上にn層(但し、nは2以
    上整数)の情報層をおのおの分離層を介して積層し、前
    記n層の情報層のうちの少なくとも一つが請求項1の情
    報層である請求項1に記載の光学的情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記記録層に対して、波長500nm以
    下の光ビームで記録再生を行う請求項1または2に記載
    の光学的情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記記録層の膜厚が5nm以上70nm
    以下である請求項1〜3のいずれかに記載の光学的情報
    記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記誘電体層がZnS、TiO2、Zr
    2、Si、SiC、Si34及びGeNから選ばれる
    少なくとも一つを主成分とする材料からなる請求項1〜
    4のいずれかに記載の光学的情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記誘電体層の消衰係数kが0以上1.
    0以下である請求項1〜5のいずれかに記載の光学的情
    報記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記分離層が紫外線硬化樹脂である請求
    項2に記載の光学的情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記分離層の厚さが1.0μm以上であ
    る請求項2または7に記載の光学的情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 最外層にさらに保護層を備えた請求項1
    〜8のいずれかに記載の光学的情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記保護層上に前記情報層を形成した
    後に前記情報層上に前記透明基板を形成した請求項9に
    記載の光学的情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記光学的情報記録媒体を60℃以上
    の条件下で5分以上保持するアニールをした請求項1〜
    10のいずれかに記載の光学的情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載の光
    学的情報記録媒体を製造する方法であって、 透明基板上に、Te、O及びM(但し、MはAl、S
    i、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
    Zn、Ga、Ge、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、P
    d、Ag、In、Sn、Sb、Hf、Ta、W、Re、
    Os、Ir、Pt、Au、Biから選ばれる1つまたは
    複数の元素)を含有する記録層と、屈折率nを1.5以
    上である誘電体層を気相薄膜堆積法により形成し、前記
    記録層中のO原子の含有割合が25原子%以上60原子
    %以下、M原子の含有割合が1原子%以上35原子%以
    下とし、 60℃以上の条件下で5分以上保持するアニール処理す
    ることを特徴とする光学的情報記録媒体の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項9〜11のいずれかに記載の光
    学的情報記録媒体を製造する方法であって、 まず前記保護層を形成し、 前記保護層上に、Te、O及びM(但し、MはAl、S
    i、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
    Zn、Ga、Ge、Zr、Nb、Mo、Ru、Rh、P
    d、Ag、In、Sn、Sb、Hf、Ta、W、Re、
    Os、Ir、Pt、Au、Biから選ばれる1つまたは
    複数の元素)を含有する記録層と、屈折率nが1.5以
    上である誘電体層を気相薄膜堆積法により形成し、前記
    記録層中のO原子の含有割合が25原子%以上60原子
    %以下、M原子の含有割合が1原子%以上35原子%以
    下とした情報層を形成し、 前記情報層上に前記透明基板を貼り合せる前または後
    に、 60℃以上の条件下で5分以上保持するアニール処理を
    することを特徴とする光学的情報記録媒体の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜11のいずれかに記載の光
    学的情報記録媒体に対し、 前記透明基板側から波長500nm以下の光ビームを照
    射して情報信号を記録または再生することを特徴とする
    光学的情報記録媒体の記録再生方法。
  15. 【請求項15】 マークを形成する際に、前記マークの
    長さに応じてパルス数の異なるパルス列からなるパルス
    波形で前記光ビームを変調して照射する請求項14に記
    載の光学的情報記録媒体の記録再生方法。
  16. 【請求項16】 前記透明基板上にn層(但し、nは2
    以上整数)の情報層をおのおの分離層を介して積層し、
    前記n層の情報層のうちの少なくとも一つが請求項1〜
    11の記録層である請求項14または15に記載の光学
    的情報記録媒体の記録再生方法。
  17. 【請求項17】 前記n層の情報層のうち、まず最終層
    の第n情報層の全記録領域に記録を終えた後に、レーザ
    ー光の照射側に向かってn−1の情報層に順番に記録を
    行う請求項16に記載の光学的情報記録媒体の記録再生
    方法。
  18. 【請求項18】 請求項1〜11のいずれかに記載の光
    学的情報記録媒体に対し、 情報信号を記録再生するために、波長500nm以下の
    光ビームを照射する光ビーム発生手段と、マークを形成
    する際に、前記マークの長さに応じてパルス数の異なる
    パルス列からなるパルス波形で前記光ビームを変調する
    光ビーム変調手段とを備えたことを特徴とする光学的情
    報記録媒体の記録再生装置。
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