JP2001273673A - 光記録媒体およびその製造方法 - Google Patents

光記録媒体およびその製造方法

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JP2001273673A
JP2001273673A JP2000348446A JP2000348446A JP2001273673A JP 2001273673 A JP2001273673 A JP 2001273673A JP 2000348446 A JP2000348446 A JP 2000348446A JP 2000348446 A JP2000348446 A JP 2000348446A JP 2001273673 A JP2001273673 A JP 2001273673A
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phase change
recording medium
optical recording
crystal nucleation
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JP2000348446A
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Hideki Kitaura
英樹 北浦
Rie Kojima
理恵 児島
Noboru Yamada
昇 山田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期保存後も記録・再生特性が安定な光記録
媒体およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 基板11と基板11上に配置された記録
層14とを備え、記録層14が、光ビームの照射によっ
て結晶状態と非晶質状態との間で可逆的に相変化する相
変化層14bと、相変化層14bに隣接して配置され相
変化層14bの結晶化を容易にする結晶核生成層14a
とを含む。そして、相変化層14bが結晶状態であり、
結晶核生成層14aが、Teを33原子%以上67原子
%以下の割合で含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光を照射すること
によって情報信号の記録・再生が可能な光記録媒体、お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カルコゲン材料からなる薄膜
にレーザ光を照射することによって、非晶質相(amo
rphous phase)と結晶相(crystal
phase)との間で薄膜を相変化させることができ
ることが知られている。そして、この現象を応用した、
いわゆる相変化方式の光記録媒体の開発が行われてき
た。
【0003】相変化方式の光記録媒体では、相変化層
(記録層)の相変化を容易にする必要がある。このた
め、従来から、相変化層の結晶化を促進する材料からな
る層を相変化層に積層した光記録媒体が報告されている
(特開平5−342629号公報、特開平9−1613
16号公報、特開平11−73692号公報、国際公開
番号WO98/47142号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
光記録媒体では以下のような問題があった。光記録媒体
では、マーク部分またはスペース部分のいずれか一方が
非晶質であり、通常はマーク部分が非晶質である。一般
に、非晶質にはいくつかの準安定なエネルギー状態が存
在し、非晶質を長期間または高温下で保存すると、非晶
質のエネルギー状態が保存前のエネルギー状態から変化
してしまう場合がある。そのため、最適な記録・再生条
件が保存前後で異なってしまい、同じ条件で記録・再生
を行っても保存前後で記録・再生特性が変化してしまう
ことがある。たとえば、記録層の非晶質部がより安定な
エネルギー状態に移ってしまった場合には、記録層が結
晶化しにくくなるため、情報信号のオーバーライト時に
おける消去率が低下してしまうことがある。
【0005】上記課題を解決するため、本発明は、長期
保存後も記録・再生特性が安定な光記録媒体およびその
製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の光記録媒体は、基板と前記基板上に
配置された記録層とを備える光記録媒体であって、前記
記録層が、光ビームの照射によって結晶状態と非晶質状
態との間で可逆的に相変化する相変化層と、前記相変化
層に隣接して配置され前記相変化層の結晶化を容易にす
る結晶核生成層とを含み、前記相変化層が、非晶質状態
で成膜されたのち結晶化された層であり、前記結晶核生
成層が、Teを33原子%以上67原子%以下の割合で
含むことを特徴とする。上記第1の光記録媒体によれ
ば、長期保存後も記録・再生特性が安定な光記録媒体が
得られる。この光記録媒体は、本発明者らの実験によっ
て得られた新たな知見、すなわちTeを33原子%以上
67原子%以下の割合で含む結晶核生成層を用いること
によって、長期保存後の記録・再生特性が安定するとい
う知見に基づくものである。なお、この明細書でいう
「層」は、島状に形成された層も含む。
【0007】また、上記目的を達成するため、本発明の
第2の光記録媒体は、第1の基板と、前記第1の基板に
対向するように配置された第2の基板と、前記第1およ
び第2の基板の間に配置された分離層と、前記第1の基
板と前記分離層との間に配置された第1の情報層と、前
記第2の基板と前記分離層との間に配置された第2の情
報層とを備える光記録媒体であって、前記第1および第
2の情報層から選ばれる少なくとも1つの層が記録層を
含み、前記記録層が、光ビームの照射によって結晶状態
と非晶質状態との間で可逆的に相変化する相変化層と、
前記相変化層に隣接して配置され前記相変化層の結晶化
を容易にする結晶核生成層とを含み、前記相変化層が、
非晶質状態で成膜されたのち結晶化された層であり、前
記結晶核生成層が、Teを33原子%以上67原子%以
下の割合で含むことを特徴とする。上記第2の光記録媒
体によれば、上記第1の光記録媒体と同様の効果が得ら
れるとともに、記録密度が特に高い光記録媒体が得られ
る。
【0008】上記第1および第2の光記録媒体では、前
記結晶核生成層が、Sn−TeおよびPb−Teから選
ばれる少なくとも1つを含んでもよい。上記構成によれ
ば、長期保存後も記録・再生特性が特に安定な光記録媒
体が得られる。この光記録媒体は、本発明者らの実験に
よって得られた新たな知見、すなわちSn−Teおよび
Pb−Teから選ばれる少なくとも1つを含む結晶核生
成層を用いることによって、長期保存後の記録・再生特
性が特に安定するという知見に基づくものである。な
お、「Sn−Te」は、SnとTeとの比に限定がな
く、上述したTe含有量の範囲内であらゆる組成比のS
nTeを含む。同様に、「Pb−Te」は、上述したT
e含有量の範囲内であらゆる組成比のPbTeを含む。
【0009】上記第1および第2の光記録媒体では、前
記相変化層が、GeとSbとTeとを構成元素として含
み、前記相変化層中のGeとSbとTeとの原子数比
が、Ge:Sb:Te=X:Y:Z(ただし、X+Y+
Z=100、10≦X≦45、5≦Y≦40、40≦Z
≦60)であってもよい。上記構成によれば、C/N比
および消去率が特に高い光記録媒体が得られる。
【0010】上記第1および第2の光記録媒体では、前
記結晶核生成層が、酸素および窒素から選ばれる少なく
とも1つの元素を含んでもよい。
【0011】上記第1および第2の光記録媒体では、前
記結晶核生成層の消衰係数が、0.5以上2.0以下で
あってもよい。上記構成によれば、特性のバランスがよ
い光記録媒体が得られる。
【0012】上記第1および第2の光記録媒体では、前
記相変化層の平均層厚が、4nm以上14nm以下であ
ってもよい。平均層厚を4nm以上とすることによっ
て、相変化層が結晶化しにくくなることを防止できる。
また、平均層厚を14nm以下とすることによって、長
期保存後も安定して高い消去率が得られる。
【0013】また、上記目的を達成するため、本発明の
光記録媒体の製造方法は、相変化層と前記相変化層に隣
接して配置された結晶核生成層とを含む記録層を備える
光記録媒体の製造方法であって、(a)前記相変化層を
非晶質状態となるように成膜する工程と、(b)前記
(a)の工程の前または後に、前記結晶核生成層を形成
する工程と、(c)前記(a)および(b)の工程のの
ちに、非晶質状態の前記相変化層に光ビームを照射して
前記相変化層を結晶化する工程とを含み、前記相変化層
が、光ビームの照射によって結晶状態と非晶質状態との
間で可逆的に相変化する層であり、前記結晶核生成層
が、前記相変化層の結晶化を容易にする層であり且つT
eを33原子%以上67原子%以下の割合で含むことを
特徴とする。上記製造方法によれば、長期保存後も記録
・再生特性が安定な光記録媒体を製造できる。
【0014】上記製造方法では、前記結晶核生成層が、
Sn−TeおよびPb−Teから選ばれる少なくとも1
つを含んでもよい。
【0015】上記製造方法では、前記相変化層が、Ge
とSbとTeとを構成元素として含み、前記相変化層中
のGeとSbとTeとの原子数比が、Ge:Sb:Te
=X:Y:Z(ただし、X+Y+Z=100、10≦X
≦45、5≦Y≦40、40≦Z≦60)であってもよ
い。
【0016】上記製造方法では、前記(b)の工程は、
酸素および窒素から選ばれる少なくとも1つ元素を含む
雰囲気中で前記結晶核生成層を形成する工程を含み、前
記(c)の工程は、前記結晶核生成層から前記元素を離
脱させる工程を含んでもよい。上記構成によれば、結晶
核生成層を非晶質状態で形成しやすくなり、相変化層を
非晶質状態で形成しやすくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら一例を説明する。
【0018】(実施形態1)実施形態1では、本発明の
光記録媒体について一例を説明する。実施形態1の光記
録媒体10について、一部断面図を図1に示す。
【0019】図1を参照して、光記録媒体10は、基板
11と、基板11上に順に積層された下側保護層12、
下側界面層13、記録層14、上側界面層15、上側保
護層16、光吸収補正層17、反射層18およびオーバ
ーコート層19とを備える。光記録媒体10は、図1の
矢印の方向から、記録・再生用のレーザ光Lを照射する
ことによって、情報信号の記録・再生を行う。
【0020】基板11は、円板状の透明な基板である。
基板11の材料としては、たとえば、ポリカーボネイト
樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリオレフィン
樹脂、ノルボルネン系樹脂、紫外線硬化性樹脂、または
ガラスを用いることができる。基板11の厚さは、特に
限定はないが、たとえば、0.05mm〜2.0mm程
度である。また、基板11の表面のうち記録層14側の
表面には、トラッキング制御用のスパイラル状または同
心円状の溝が形成されていてもよい。
【0021】記録層14は、基板側から順に積層された
結晶核生成層14aおよび相変化層14bを備える。
【0022】相変化層14bは、レーザ光の照射によっ
て結晶相と非晶質相との間で可逆的に相変化する層であ
る。相変化層14bは、レーザ光を照射することによっ
てその光学定数(屈折率n、消衰係数k)が変化する材
料を用いて形成できる。たとえば、相変化層14bの材
料として、TeやSeをベースとするカルコゲナイドを
用いることができる。このようなカルコゲナイドとして
は、たとえば、Ge−Sb−Te、Ge−Te、Pd−
Ge−Sb−Te、Ag−Ge−Sb−Te、In−S
b−Te、Sb−Te、Ag−In−Sb−Te、Au
−In−Sb−Te、Ge−Sb−Bi−Te、Ge−
Sb−Se−Te、Ge−Sn−Te、Ge−Sn−T
e−Au、Ge−Sb−Te−Cr、In−Se、In
−Se−Coなどを主成分とする合金が挙げられる。ま
た、これらの合金に窒素や酸素などを添加した合金を用
いてもよい。特に、相変化層14bが、GeとSbとT
eとを構成元素として含むことが好ましく、たとえば、
Ge−Sb−Teが好ましい。この場合、相変化層14
b中のGeとSbとTeとの原子数比が、Ge:Sb:
Te=X:Y:Z(ただし、X+Y+Z=100、10
≦X≦45、5≦Y≦40、40≦Z≦60)であるこ
とが特に好ましい。
【0023】実施形態1の光記録媒体10では、情報信
号の記録・再生を行う前の初期状態において、相変化層
14bが結晶状態である。相変化層14bは、非晶質状
態となるように成膜される。すなわち、相変化層14b
の成膜直後(いわゆるas−depo)の状態は非晶質
状態であり、成膜後に初期化工程(光ビームの照射)に
よって結晶化される。
【0024】相変化層14bの平均層厚は、4nm以上
14nm以下であることが好ましい。相変化層14bが
薄すぎると、レーザ光の照射によって加熱された後の冷
却速度が大きくなりすぎて相変化層14bが結晶化しに
くくなる場合があるが、結晶核生成層14aの平均層厚
を4nm以上とすることによって、そのような問題を回
避できる。また、相変化層14bが厚くなりすぎると、
結晶核生成層14aの効果が相変化層14bの層全体に
及ばない場合があるが、結晶核生成層14aの平均層厚
を14nm以下とすることによって、そのような問題を
回避できる。
【0025】結晶核生成層14aは、結晶核を生成する
ことによって、相変化層14bが非晶質相から結晶相に
変化しやすくするための層である。すなわち、結晶核生
成層14aは、情報信号の書き込みまたは消去のため
に、非晶質状態である相変化層14bにレーザ光を照射
して結晶化する際に、相変化層14bの結晶化を促進す
る層である。
【0026】結晶核生成層14aは、Teを33原子%
以上67原子%以下含む。具体的には、結晶核生成層1
4aの材料として、NaCl型の安定な結晶であるSn
−Te、Pb−Te、またはこれらを含む材料を用いる
ことができる。
【0027】結晶核生成層14aに、Sn−TeやPb
−Teを用いる場合、Teの含有量が化学量論組成比で
ある50原子%から少しずれても、結晶核を生成する効
果は維持される。しかし、Teの含有量が化学量論組成
比から大きくずれると結晶構造が変わってしまい、所望
の効果が得られなくなる。このため、結晶核生成層14
aに含まれるTeは、33原子%以上67原子%である
ことが必要であり、特に40原子%以上60原子%以下
であることが好ましい。
【0028】また、結晶核生成層14aの消衰係数は、
0.5以上2.0以下であることが好ましい。
【0029】結晶核生成層14aを備える記録層14で
は、相変化層14bが結晶化しやすくなりすぎ、マーク
サイズが小さくなって信号振幅が低下してしまう可能性
がある。また、結晶核生成層14aを相変化層14bよ
りも基板11側に形成した場合、すなわち、結晶核生成
層14aを相変化層14bの下地層として形成した場
合、相変化層14bの一部または全部が、成膜の際に結
晶化してしまうことがある。この場合には、相変化層1
4bの結晶粒径が大きくなりすぎるか、あるいは不揃い
となってしまう。その結果、記録開始前後で結晶粒径に
差が生じてしまい、記録開始当初におけるノイズが大き
くなってC/N比が低下してしまう可能性がある。
【0030】C/N比のそのような低下を防止するため
に、結晶核生成層14aが、相変化層14bの融点より
も低い温度で離脱する元素を含むことが好ましい。具体
的には、結晶核生成層14aが、酸素および窒素から選
ばれる少なくとも1つの元素を含むことが好ましい。こ
のような材料を用いた場合、結晶核生成層14aは、成
膜直後は非晶質状態であり、規則的な結晶構造を持たな
い。このことはX線回折パターンを観察することで容易
に確認できる。これにより、相変化層14bが結晶化し
やすくなりすぎることを抑制し、信号振幅の低下を防ぐ
ことができる。また、結晶核生成層14aを相変化層1
4bの下地層として形成した場合も、相変化層14bが
成膜時に結晶化することを防止できる。
【0031】非晶質状態の相変化層14bは、レーザ光
などを用いたアニールによって結晶化できる。その際、
レーザ光の照射条件などを最適化することによって結晶
粒径を調整することができる。その結果、結晶粒径の差
に起因するノイズを低減でき、C/N比の低下を防ぐこ
とができる。
【0032】下側保護層12および上側保護層16は、
レーザ光Lの照射によって基板11や記録層14の熱的
損傷が生じてノイズが増加することを抑制するため、お
よび、レーザ光Lに対する反射率、吸収率および反射光
の位相を調整するために形成される。このため、下側保
護層12および上側保護層16は、物理的・化学的に安
定で、記録層14の融点よりも融点および軟化温度が高
く、記録層14の材料と固溶しない材料によって形成さ
れることが好ましい。たとえば、Y、Ce、Ti、Z
r、Nb、Ta、Co、Zn、Al、Si、Ge、S
n、Pb、Sb、BiおよびTeなどの酸化物を用いる
ことができる。また、Ti、Zr、Nb、Ta、Cr、
Mo、W、B、Al、Ga、In、Si、Ge、Snお
よびPbなどの窒化物を用いることもできる。また、T
i、Zr、Nb、Ta、Cr、Mo、WおよびSiなど
の炭化物を用いることもできる。また、ZnまたはCd
などの硫化物を用いることもできる。また、セレン化物
またはテルル化物を用いることもできる。また、Mg、
Caなどのフッ化物を用いることもできる。また、C、
Si、またはGe、またはこれらの混合物からなる誘電
体を用いることもできる。
【0033】なお、下側保護層12と上側保護層16と
は、必要に応じて異なる材料・組成のものを用いてもよ
いし、同一の材料・組成のものを用いてもよい。
【0034】下側界面層13および上側界面層15は、
記録・再生時において、下側保護層12および上側保護
層16と記録層14との間で原子の相互拡散が起こるこ
とを防止するために形成される。下側界面層13および
上側界面層15は、上記目的を達成できる材料で形成さ
れる。中でも、Ge、Si、Al、およびCrなどの窒
化物、酸化物、炭化物を主成分とする材料、またはこれ
らの混合物を主成分とする材料が好ましい。
【0035】下側界面層13および上側界面層15は、
いずれか一方を設けるだけでも上記効果を発揮するが、
両方設けることがより好ましい。下側界面層13および
上側界面層15の両方を設ける場合は、必要に応じて異
なる材料・組成のものを用いてもよいし、同一の材料・
組成のものを用いてもよい。
【0036】光吸収補正層17は、相変化層14bが結
晶状態である場合の光吸収率と、相変化層14bが非晶
質状態である場合の光吸収率との比を調整し、オーバー
ライト時にマーク形状が歪まないようにするために形成
される。また、光吸収補正層17は、相変化層14bが
結晶状態である場合の反射率と、相変化層14bが非晶
質である場合の反射率との差を大きくし、信号振幅を大
きくするために形成される。このため、光吸収補正層1
7は、屈折率が高く、適度に光を吸収する材料で形成さ
れる。たとえば、屈折率nが3以上6以下で、消衰係数
kが1以上4以下である材料を用いることができる。具
体的には、非晶質状態のGe合金またはSi合金を用い
ることができ、たとえば、Ge−Cr、Ge−Mo、S
i−Cr、Si−Mo、またはSi−Wなどの合金を用
いることができる。また、結晶性の金属、半金属または
半導体を用いてもよく、たとえば、Ti、Zr、Nb、
Ta、Cr、Mo、W、Sn−Te、またはPb−Te
などを用いることもできる。
【0037】反射層18は、入射するレーザ光Lを効率
良く利用するため、および、記録層14の冷却速度を向
上させて記録層14を非晶質化しやすくするために形成
される。このため、反射層18は、熱伝導率が高い金属
材料、またはこれに耐湿性の向上または熱伝導率の調整
などのために他の元素を添加した金属材料を用いること
ができる。たとえば、Al、Au、AgまたはCu、あ
るいはこれらの合金を用いることができる。具体的に
は、Al−Cr、Al−Ti、Ag−Pd、Ag−Pd
−Cu、Ag−Pd−Tiなどの合金を用いることもで
きる。ただし、線速度などの記録条件あるいは記録層の
組成などによっては、反射層18の冷却効果がなくとも
十分非晶質化しやすい場合もあり、反射層18を省略す
ることも可能である。
【0038】オーバーコート層19には、耐熱性および
接着性の高い材料、たとえば、紫外線硬化性樹脂などの
接着樹脂を用いることができる。また、オーバーコート
層19として、反射層18上にダミー基板を貼り合わせ
てもよい。ダミー基板は、接着樹脂、両面テープ、およ
び誘電体膜などを用いて貼り合わせることができる。ま
た、オーバーコート層19の代わりに、他の光記録媒体
を貼り合わせて両面構造の光記録媒体を形成してもよ
い。
【0039】以上、実施形態1の光記録媒体について説
明したが、本発明の光記録媒体は上記構成に限定されな
い。たとえば、結晶核生成層14aは、相変化層14b
と上側界面層15との間に形成してもよく、相変化層1
4bの両側に形成してもよい(以下の実施形態において
も同様である)。また、本発明の光記録媒体は上述の記
録層を備えるものであれば、他の構成に特に限定はない
(以下の実施形態においても同様である)。たとえば、
界面層、保護層、光吸収層、反射層、およびオーバーコ
ート層などの層は、光記録媒体に求められる性能に応じ
て追加、変更、削除してもよい。
【0040】(実施形態2)実施形態2では、本発明の
光記録媒体の他の一例について説明する。実施形態2の
光記録媒体20の一部断面図を図2(A)に示す。
【0041】図2(A)を参照して、光記録媒体20
は、第1の基板21と、第1の基板21に対向するよう
に配置された第2の基板22と、分離層23と、第1の
情報層24と、第2の情報層25とを備える。分離層2
3は、第1の基板21と第2の基板22との間に配置さ
れる。第1の情報層24は、第1の基板21と分離層2
3との間に配置される。第2の情報層25は、第2の基
板22と分離層23との間に配置される。すなわち、光
記録媒体20は、第1の基板21の上方に形成された第
1の情報層24および第2の情報層25と、第1の情報
層24と第2の情報層25との間に配置された分離層2
3とを備える。なお、光記録媒体20は、必要に応じ
て、実施形態1で説明した保護層や、界面層、オーバー
コート層を備えてもよい。一例として、第1のオーバー
コート層26と第2のオーバーコート層27とを備える
光記録媒体20aの一部断面図を図2(B)に示す。
【0042】第1の基板21には、基板11と同様のも
のを用いることができる。
【0043】第2の基板22には、基板11と同様のも
のを用いることができる。また、第2の基板22には、
第1の基板21とは異なり、透明でない基板を用いるこ
ともできる。第2の基板22は、第1の基板21とは、
材質、厚さなどが異なってもよい。また、第1の基板2
1の表面および第2の基板22の表面に溝を形成する場
合には、それらの溝の形状やスパイラルの方向が逆でも
よい。また、分離層23の第2の情報層25側の表面
に、第2の情報層25用の案内溝を2P法(photo
polymer法)によって形成する場合には、第2の
基板22は、第2の情報層25側の表面に溝を形成しな
くてもよい。
【0044】第2の基板22は、接着剤などを用いて第
2の情報層25の上に貼り合わせてもよい。また、第2
の基板22は、第2の情報層25上にオーバーコート用
の樹脂を塗布して硬化させることによって形成してもよ
い。
【0045】第1の情報層24および第2の情報層25
から選ばれる少なくとも1つの層は、実施形態1で説明
した記録層14(結晶核生成層14aおよび相変化層1
4b)を含み、書き換え可能な層である。
【0046】第1の情報層24または第2の情報層25
のいずれかが記録層14を含まない場合、その層は、書
き換え可能な層または再生専用の層のいずれでもよい。
再生専用の層は、CD−ROMなどで一般に用いられる
構成によって形成できる。たとえば、情報信号に対応し
た凹凸パターンが形成された基板上に、基板とは屈折率
が異なる材料からなる層を形成すればよい。
【0047】第1の情報層24が記録層14を有する書
き換え可能な情報層である場合、第2の情報層25に十
分なパワーで記録または再生を行うため、第1の情報層
24の透過率を高くすることが必要である。そのために
は、第1の情報層24に含まれる記録層14は薄いこと
が好ましい。しかし、一般的に、相変化層14bが薄い
ほど、相変化層14bの冷却速度が高くなって結晶化能
が低下するため、消去性能が不十分となりやすい。しか
しながら、光記録媒体20では、記録層14が結晶核生
成層14aを含むため、結晶化能が向上し、相変化層1
4bが薄くても十分な消去性能が得られる。
【0048】また、第2の情報層25が記録層14を有
する書き換え可能な情報層である場合には、第1の情報
層24を透過したレーザ光で信頼性よく記録を行えるよ
うに、および、十分な反射光量が得られるように、第2
の情報層の記録感度および反射率を高くする必要があ
る。そのためには、相変化層14bは少ない光吸収でも
効率的に温度が上昇する必要があり、相変化層14bは
薄いことが好ましい。上述したように、光記録媒体20
では、記録層14が結晶核生成層14aを含むため、相
変化層14bが薄くても十分な消去性能が得られる 分離層23は、第1の情報層24と第2の情報層25と
の間のクロストークを防止するために形成される。光記
録媒体20では、第1の情報層24および第2の情報層
25のそれぞれに対してレーザ光Lを用いて記録または
再生を行う。このため、分離層23は、レーザ光Lの波
長λにおける吸収係数が小さく、耐熱性および接着性の
高い材料からなることが好ましい。具体的には、分離層
23として、紫外線硬化性樹脂などの接着樹脂、両面テ
ープ、または誘電体膜、あるいはこれらを適宜組み合わ
せたものを用いることもできる。
【0049】光記録媒体20では、第1の情報層24ま
たは第2の情報層25のどちらか一方に対して記録・再
生を行う際に、他方の層への記録を防止すること、およ
び他方の層の情報信号の再生を防止することが必要とな
る。このため、分離層23の厚さは、焦点深度以上であ
ることが必要である。具体的には、分離層23の厚さは
2μm以上であることが好ましい。また、第1の情報層
24および第2の情報層25のどちらにもレーザ光Lを
集光できるように、分離層23の厚さは、100μm以
下であることが好ましい。
【0050】(実施形態3)実施形態3では、本発明の
光記録媒体の製造方法について一例を説明する。なお、
上記実施形態で説明した部分と同様の部分については、
同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0051】まず、基板11の案内溝が形成された側の
表面上に、下側保護層12、下側界面層13、記録層1
4(結晶核生成層14aおよび相変化層14b)、上側
界面層15、上側保護層16、光吸収補正層17および
反射層18を形成する。これらの層は、一般的な気相薄
膜堆積法、たとえば、真空蒸着法、スパッタリング法、
イオンプレーティング法、CVD(Chemical
Vapor Deposition)法、MBE(Mo
lecular Beam Epitaxy)法によっ
て形成できる。これらの方法の中でも、成膜レート、製
造コスト、および形成される層の品質などを考慮する
と、記録層14の形成にはスパッタリング法が好まし
い。
【0052】実施形態1で説明したように、結晶核生成
層14aは、Teを33原子%以上67原子%以下含む
層であり、Sn−TeまたはPb−Teからなることが
好ましい。
【0053】相変化層14bは、非晶質状態で成膜され
る。一般的な成膜条件では、相変化層14bは非晶質状
態で成膜される。特に、高パワーで成膜速度が速い条件
で成膜することによって、相変化層14bを確実に非晶
質状態で成膜することができる。
【0054】結晶核生成層14aが、相変化層14bよ
りも基板11側に配置される場合には、相変化層14b
を形成する前に結晶核生成層14aを形成する。また、
相変化層14bが、結晶核生成層14aよりも基板11
側に配置される場合には、相変化層14bを形成したの
ちに結晶核生成層14aを形成する 酸素および窒素から選ばれる少なくとも1つの元素を含
む結晶核生成層14aを形成する場合には、酸素および
窒素から選ばれる少なくとも1つの元素を含む雰囲気中
で結晶核生成層14aを形成すればよい。具体的には、
成膜装置内(チャンバ内)に上記元素を導入すればよ
い。これによって、結晶核生成層14aの特性や各原子
の結合状態を調整することができ、繰り返し特性(cy
clability)や耐湿性などを向上させるのに有
効な場合がある。
【0055】反射層18を形成したのち、オーバーコー
ト層19を形成する。オーバーコート層19は、スピン
コート法によって反射層18上に紫外線硬化性樹脂を塗
布し、これに紫外線を照射して硬化させることによって
形成できる。
【0056】次に、記録層14の初期化を行う。具体的
には、記録層14にレーザ光などの光ビームを照射する
ことによって、非晶質状態の相変化層14bを結晶化さ
せる。結晶核生成層14aが窒素または酸素を含む場合
には、この初期化工程の際に、それらの元素が結晶核生
成層14aから離脱する。これによって、結晶核生成層
14aの機能、すなわち結晶核を生成する機能が十分に
発揮されるようになる。このようにして、光記録媒体1
0を製造できる。なお、初期化工程は、オーバーコート
層19を形成する前に行ってもよい。
【0057】なお、実施形態2で説明した光記録媒体2
0を製造する場合も、上記方法と同様の製造方法で製造
できる。分離層23、第1の情報層24および第2の情
報層25は、上述した気相薄膜堆積法によって形成でき
る。
【0058】実施形態2で説明した光記録媒体20aを
形成する場合には、まず、第1の基板21上に第1の情
報層24および第1のオーバーコート層26を形成し、
第2の基板22上に第2の情報層25および第2のオー
バーコート層27を形成する。次に、第1のオーバーコ
ート層26と第2のオーバーコート層27とを、分離層
23を介して接着すればよい。たとえば、分離層23に
紫外線硬化性樹脂を用い、2枚の基板を貼り合わせた後
に紫外線を照射すればよい。この場合、初期化工程は、
2枚の基板を接着する前または接着した後に行うことが
できる。このようにして、光記録媒体20aを製造でき
る。
【0059】以上、本発明の光記録媒体の製造方法につ
いて説明したが、本発明の製造方法は、以下で説明する
情報信号の記録工程をさらに含んでもよい。
【0060】以下、本発明の光記録媒体を用いた情報信
号の記録・再生方法について、一例を説明する。光記録
媒体の記録・再生装置について、一例の構成を図3に示
す。
【0061】図3に示す記録・再生装置30は、レーザ
ダイオード31、ハーフミラー32、対物レンズ33、
フォトディテクター34、およびモータ35を備える。
モータ35によって、光記録媒体36が回転させられ
る。光記録媒体36は、本発明の光記録媒体であり、基
板11側または第1の基板21側からレーザ光Lが照射
される。
【0062】レーザダイオード31から射出されたレー
ザ光Lは、ハーフミラー32および対物レンズ33を通
じて、光記録媒体36上にフォーカシングされ、情報信
号の記録・再生が行われる。
【0063】情報信号の記録を行う際には、レーザ光L
の強度を、図4に示すパルス波形のように変調する。す
なわち、レーザ光Lの強度を、パワーレベルP1、P2
およびP3(ただし、P1>P2≧P3≧0)の間で変
調する。パワーレベルP1は、レーザ光Lを照射するこ
とによって相変化層14bを瞬時に溶融させるに十分な
パワーレベルである。パワーレベルP2およびP3は、
レーザ光Lを照射しても相変化層14bを瞬時に溶融さ
せることが不可能なパワーレベルである。なお、レーザ
強度の変調は、半導体レーザの駆動電流を変調すること
によって行うことができる。また、電気光学変調器や、
音響光学変調器などの手段を用いてレーザ強度を変調し
てもよい。
【0064】情報信号のマークは、結晶状態の相変化層
14bを非晶質状態にすることによって形成される。マ
ークは、パワーレベルP1の単一矩形パルスを光記録媒
体36に照射することによって形成できる。また、長い
マークを形成する場合には、パワーレベルP1、P2お
よびP3の間で変調された複数のパルスの列からなる記
録パルス列を用いることが好ましい。このようなパルス
列を用いることによって、過熱を防止し、マーク幅を均
一にすることができる。マークを形成しない部分、また
はマークを消去する部分に対しては、パワーレベルP2
のレーザ光Lを照射する。
【0065】また、図4に示すように、上記複数のパル
ス列の直後にパワーレベルP4(ただし、P2>P4≧
0)のレーザ光を照射してもよい。このような冷却区間
を設けると、特に熱過剰になりやすいマーク後端部分の
熱を除去でき、マーク形状を整えるのに効果的である。
逆に、非晶質化しにくくマーク幅が細くなりやすいマー
ク前端部分においては、マーク幅を後端と揃えるため
に、複数のパルス列のうち先頭のパルスだけ時間を長く
したり、先頭のパルスのパワーレベルをP1よりも高く
してもよい。一方、上記複数のパルス列の各パルスおよ
びパルス間の時間を一定にすると、単一周波数で変調で
きるため、変調手段が簡略化できるという利点がある。
【0066】光記録媒体の記録・再生では、マークの長
さ、マーク前後のスペースの長さ、および隣接するマー
クの長さなどに影響を受けてマークエッジ位置に不揃い
が生じ、ジッタ増大の原因となることがある。このよう
なジッタの増大を防止するため、上記パルス列の各パル
スの位置または長さを、パターン毎にエッジ位置が揃う
ように必要に応じて調整し、補償してもよい。
【0067】こうして記録された情報信号を再生する場
合には、パワーレベルP5(ただし、P2>P5>0)
の連続光を光ディスクに照射し、その反射光をフォトデ
ィテクター34に入射させ、その反射光量変化を再生信
号として検出する。
【0068】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
【0069】(実施例1)実施例1では、実施形態1で
説明した光記録媒体10を製造した一例について説明す
る。
【0070】実施例1では、ポリカーボネイト樹脂から
なる基板(直径12cm、厚さ0.60mm)を用い
た。基板の表面には、グルーブおよびランド幅が共に
0.6μm、グルーブ深さが約70nmのスパイラル状
の溝を形成した。
【0071】次に、基板のグルーブが形成された表面上
に、下側保護層(膜厚約140nm)、下側界面層(膜
厚約5nm)、結晶核生成層、相変化層(膜厚約9n
m)、上側界面層(膜厚約3nm)、上側保護層(膜厚
約40nm)、光吸収補正層(膜厚約40nm)、およ
び反射層(膜厚約80nm)を順次積層した。このと
き、結晶核生成層の層厚、および配置が異なる複数のサ
ンプルを形成した。これらの各層は、直径10cm、厚
さ6mm程度のターゲットを用いたスパッタリング法に
よって形成した。
【0072】具体的には、下側保護層は、ZnS−Si
2(モル比でZnS:SiO2=80:20)のターゲ
ットを用いて形成した。下側界面層は、Geターゲット
を用いて形成した。結晶核生成層は、Sn−Te(原子
数比でSn:Te=50:50)のターゲットを用いて
形成した。相変化層は、Ge−Sb−Te(原子数比で
Ge:Sb:Te=29:21:50)のターゲットを
用いて形成した。上側界面層は、Geターゲットを用い
て形成した。上側保護層は、ZnS−SiO2(モル比
でZnS:SiO2=80:20)のターゲットを用い
て形成した。光吸収補正層は、Ge−Cr(原子数比で
Ge:Cr=80:20)のターゲットを用いて形成し
た。反射層は、Ag−Pd−Cu(原子数比で98:
1:1)のターゲットを用いて形成した。
【0073】相変化層および界面層の形成には、スパッ
タガスとして、Arと窒素との混合ガスを用いた。スパ
ッタガスに含まれる窒素ガスの量は、相変化層の形成時
には約5vol%とし、界面層の形成時には約40vo
l%とした。それ以外の層の形成には、スパッタガスと
して、Arのみを用いた。なお、結晶核生成層の形成
は、DC電源を用い、スパッタパワー50W、スパッタ
ガス圧0.3Paの条件で行った。
【0074】こうして形成された多層膜の表面上に、ス
ピンコート法によって紫外線硬化性樹脂を塗布した。そ
して、紫外線を照射して紫外線硬化性樹脂を硬化させる
ことによって、オーバーコート層を形成した。その後、
基板側からレーザ光を照射して相変化層をアニールする
ことによって、相変化層の全面を初期化、すなわち結晶
化させた。
【0075】このようにして、結晶核生成層の層厚およ
び配置が異なる10種類の光記録媒体を作製した。作製
した光記録媒体について、波長660nmでNA0.6
の光学系を用い、線速度8.2m/sの条件でマークエ
ッジ記録を行い、以下の測定を行った。まず、グルーブ
およびランドに、9.7MHzの3T信号と2.6MH
zの11T信号とを交互に11回記録した。すなわち、
3T信号を6回と、11T信号を5回記録した。そし
て、3T信号が記録された状態でこのトラックを再生
し、そのC/N比をスペクトラムアナライザーで測定し
た。さらに、その上に11T信号を1回記録したとき
の、3T信号振幅の減衰比、すなわち消去率をスペクト
ラムアナライザーで測定した。
【0076】このとき、3T信号を記録する場合には、
パルス幅25.8ns(パワーレベルP1)の単一矩形
パルスを照射した。11T信号を記録する場合には、9
個のパルスからなるパルス列(パワーレベルP1)を照
射した。このパルス列は、最初のパルスの幅が25.8
nsで、2番目から9番目までのパルスの幅がすべて
8.6nsであり、各パルス間(パワーレベルP3)の
幅は8.6nsとした。マークを記録しない部分では、
パワーレベルP2の連続光を照射した。なお、ここでは
P3=P2とした。パワーレベルの決め方としては、記
録パワーレベルP1はC/N比が45dBを超えるパワ
ーの下限値の1.5倍であり、パワーレベルP2は消去
率が20dBを超えるパワー範囲の中央値であり、再生
パワーレベルP5は1.0mWとした。
【0077】以上の条件で測定を行った光記録媒体につ
いて、3T信号が記録されたままの状態で、90℃・8
0%RH(Relative Humidity)の恒
温槽で100時間保持する加速試験を行った。加速試験
後、加速試験前に記録したトラックを再生し、C/N比
を測定した。さらに、その上に11T信号を1回記録し
たときの消去率も測定した。
【0078】このようにして測定した加速試験前後にお
けるC/N比および消去率について、測定結果を表1に
示す。
【0079】
【表1】
【0080】表1中、結晶核生成層の欄の下側とは、結
晶核生成層が、相変化層と下側界面層との間に形成され
ていることを示す。また、上側とは、結晶核生成層が、
相変化層と上側界面層との間に形成されていることを示
す。
【0081】サンプル1は、結晶核生成層を形成しなか
った光記録媒体である。サンプル2〜8は、結晶核生成
層を相変化層の下側のみに形成した光記録媒体である。
サンプル9は、結晶核生成層を相変化層の上側のみに形
成した光記録媒体である。サンプル10は、結晶核生成
層を相変化層の両側に形成した光記録媒体である。
【0082】結晶核生成層が形成されていないサンプル
1では、加速試験前はC/N比が高く、消去率も十分な
値である。しかし、加速試験後は、消去率が8dB低下
してしまっている。これは、高温高湿条件で保持される
ことによって相変化層の結晶核生成能が低下するためで
あると考えられる。これに対し、結晶核生成層を設けた
サンプルでは、加速試験前も加速試験後も消去率が高か
った。特に、結晶核生成層の層厚が厚いサンプルは、消
去率が高かった。これは、結晶核生成層を構成するSn
−Teには、相変化層の結晶核生成能を向上させる効果
があり、その効果が加速試験後も持続するためであると
考えられる。一方、結晶核生成層の層厚が厚いほど、加
速試験前のC/N比が小さくなった。
【0083】また、サンプル8のように結晶核生成層が
一定より厚い場合には、成膜直後の段階で相変化層が結
晶状態であった。そして、サンプル8では、初回記録時
のC/N比が30dB程度と低く、記録する度にC/N
比が向上し、20回程度で約50dBとなり飽和すると
いう現象が見られた。このことから、実施例1の光記録
媒体では、結晶核生成層が3.0nm以上であると実用
的でないことがわかった。
【0084】以上の結果から、実施例1の光記録媒体に
おいて、加速試験前後とも十分なC/N比および消去率
が得られ、実用性および信頼性が高かった光記録媒体
は、適当な層厚の結晶核生成層を設けた光記録媒体であ
った。この実施例の光記録媒体では、結晶核生成層の好
ましい層厚は、0.5nm以上かつ2.0nm以下であ
った。ただし、結晶核生成層の好ましい層厚は、スパッ
タパワー、スパッタガス圧、基板温度などの成膜条件、
および層の材料や構成によって変化する。たとえば、発
明者等の実験によると、結晶核生成層の膜厚が0.3n
m以上5nm以下の範囲内であれば、相変化層を非晶質
状態で成膜し、その効果を発揮させることが可能であっ
た。
【0085】また、サンプル9および10は、いずれも
サンプル4とほぼ同等のC/N比および消去率が得られ
た。この結果から、相変化層のいずれか一方側に結晶核
生成層を設けた光記録媒体、および、相変化層の両側に
結晶核生成層を設けた光記録媒体のいずれの光記録媒体
でも、同様な効果が得られることが分かった。
【0086】(実施例2)実施例2では、結晶核生成層
が窒素を含む光記録媒体を作製した一例について説明す
る。実施例2では、結晶核生成層を形成する際に、結晶
核生成層に窒素を混入させた以外は、表1のサンプル4
の光記録媒体と同様の光記録媒体を作製した。
【0087】結晶核生成層への窒素の混入は、結晶核生
成層を形成する際に、スパッタガスに窒素を混入するこ
とによって行った。その際、窒素分圧を変化させて複数
のサンプルを作製した。結晶核生成層の成膜は、DC電
源を用い、スパッタパワー100W、スパッタガス圧
0.3Paの条件で行った。スパッタガスには、アルゴ
ンと窒素との混合ガスを用いた。スパッタガスの総流量
は一定とし、アルゴンと窒素との割合を変えて窒素の分
圧(スパッタガス中の窒素ガスの量)を変化させた。
【0088】このようにして形成した複数のサンプルに
ついて、実施例1と同様の測定を行った。測定結果を表
2に示す。
【0089】
【表2】
【0090】表2には、結晶核生成層の光学定数、すな
わち屈折率nおよび消衰係数kの値も示している。この
光学定数は、結晶核生成層の反射率および透過率から計
算した値である。その反射率および透過率は、サンプル
4および11〜16の結晶核生成層と同じ条件で石英基
板上に結晶核生成層(層厚が約10nm)を形成し、測
定した。
【0091】表2から明らかなように、C/N比は、窒
素分圧が高いほど高くなっており、スパッタガス中の窒
素量が20vol%以上では52dBを超えていた。一
方、消去率は、窒素分圧が高いほど小さくなっているも
のの、30dB以上の十分な値を保っていた。実施例1
では、52dB以上のC/N比を得るためには結晶核生
成層の膜厚を0.5nm程度まで薄くせねばならず、そ
うすると加速試験後の消去率は30dB未満となってし
まっていた。これに対し、結晶核生成層に窒素を含ませ
ることによって、52dB以上のC/N比と、30dB
以上の消去率とが両立できた。
【0092】したがって、結晶核生成層は、適度に窒素
分圧の高い条件で成膜することが好ましい。具体的に
は、スパッタガス中の窒素量が20vol%以上100
vol%以下であることが好ましく、中でも、40vo
l%以上80vol%以下であることが好ましい。スパ
ッタガス中の窒素量を40vol%以上80vol%以
下とすることによって、光記録媒体の各特性のバランス
がよくなる。ただし、好ましい窒素分圧の範囲は、スパ
ッタ電源の種類、スパッタパワー、スパッタガス圧など
によって変化すると考えられる。特に、RF電源を用い
た場合は窒素が膜中に取り込まれやすく、適当な窒素分
圧の範囲がDC電源の場合のおよそ2〜3割程度になる
と予想される。そこで、光学定数、特に消衰係数kを指
標にすれば、いかなるスパッタ条件でも、所望の膜質が
得られる窒素分圧の範囲を特定することができると考え
られる。表2に示す結果から、好ましい消衰係数kの範
囲は0.6以上1.7以下であると考えられる。さら
に、本発明者らが実験を行ったところ、好ましい消衰係
数kの範囲は、0.5以上2.0以下であった。
【0093】なお、以上はいずれも波長660nmとい
う赤色波長域のレーザ光を用いた場合の結果であるが、
これは本発明の適用可能な条件を限定するものではな
い。たとえば、波長380〜450nmの紫〜青色波長
域のレーザ光を用いても、結晶核生成層の効果は同様に
発揮されると考えられる。
【0094】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定され
ず本発明の技術的思想に基づき他の実施形態に適用する
ことができる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の第1およ
び第2の光記録媒体によれば、長期保存後も記録・再生
特性が安定な光記録媒体が得られる。
【0096】また、本発明の光記録媒体の製造方法によ
れば、本発明の光記録媒体を容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光記録媒体について一例を示す一部
断面図である。
【図2】 本発明の光記録媒体について(A)他の一
例、および(B)その他の一例を示す一部断面図であ
る。
【図3】 本発明の光記録媒体を用いた記録・再生方法
について記録・再生装置の一例を模式的に示す構成図で
ある。
【図4】 本発明の光記録媒体を用いた記録・再生方法
についてレーザ光のパルス波形の一例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】 10、20、20a、36 光記録媒体 11 基板 12 下側保護層 13 下側界面層 14 記録層 14a 結晶核生成層 14b 相変化層 15 上側界面層 16 上側保護層 17 光吸収補正層 18 反射層 19 オーバーコート層 21 第1の基板 22 第2の基板 23 分離層 24 第1の情報層 25 第2の情報層 26 第1のオーバーコート層 27 第2のオーバーコート層 30 記録・再生装置 31 レーザダイオード 32 ハーフミラー 33 対物レンズ 34 フォトディテクター 35 モータ L レーザ光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/26 531 B41M 5/26 X (72)発明者 山田 昇 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2H111 EA04 EA23 EA40 EA41 FA01 FA02 FA11 FA24 FB05 FB09 FB12 GA03 5D029 JA01 JB03 JB35 JC05 JC17 RA03 RA04 RA05 5D121 AA01 EE01 EE13 EE17 EE27 EE28 GG02 GG26

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と前記基板上に配置された記録層と
    を備える光記録媒体であって、 前記記録層が、光ビームの照射によって結晶状態と非晶
    質状態との間で可逆的に相変化する相変化層と、前記相
    変化層に隣接して配置され前記相変化層の結晶化を容易
    にする結晶核生成層とを含み、 前記相変化層が、非晶質状態で成膜されたのち結晶化さ
    れた層であり、 前記結晶核生成層が、Teを33原子%以上67原子%
    以下の割合で含むことを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 第1の基板と、前記第1の基板に対向す
    るように配置された第2の基板と、前記第1および第2
    の基板の間に配置された分離層と、前記第1の基板と前
    記分離層との間に配置された第1の情報層と、前記第2
    の基板と前記分離層との間に配置された第2の情報層と
    を備える光記録媒体であって、 前記第1および第2の情報層から選ばれる少なくとも1
    つの層が記録層を含み、 前記記録層が、光ビームの照射によって結晶状態と非晶
    質状態との間で可逆的に相変化する相変化層と、前記相
    変化層に隣接して配置され前記相変化層の結晶化を容易
    にする結晶核生成層とを含み、 前記相変化層が、非晶質状態で成膜されたのち結晶化さ
    れた層であり、 前記結晶核生成層が、Teを33原子%以上67原子%
    以下の割合で含むことを特徴とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記結晶核生成層が、Sn−Teおよび
    Pb−Teから選ばれる少なくとも1つを含む請求項1
    または2に記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記相変化層が、GeとSbとTeとを
    構成元素として含み、 前記相変化層中のGeとSbとTeとの原子数比が、G
    e:Sb:Te=X:Y:Z(ただし、X+Y+Z=1
    00、10≦X≦45、5≦Y≦40、40≦Z≦6
    0)である請求項1ないし3のいずれかに記載の光記録
    媒体。
  5. 【請求項5】 前記結晶核生成層が、酸素および窒素か
    ら選ばれる少なくとも1つの元素を含む請求項1ないし
    4のいずれかに記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記結晶核生成層の消衰係数が、0.5
    以上2.0以下である請求項1ないし4のいずれかに記
    載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記相変化層の平均層厚が、4nm以上
    14nm以下である請求項1ないし4のいずれかに記載
    の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 相変化層と前記相変化層に隣接して配置
    された結晶核生成層とを含む記録層を備える光記録媒体
    の製造方法であって、 (a)前記相変化層を非晶質状態となるように成膜する
    工程と、 (b)前記(a)の工程の前または後に、前記結晶核生
    成層を形成する工程と、 (c)前記(a)および(b)の工程ののちに、非晶質
    状態の前記相変化層に光ビームを照射して前記相変化層
    を結晶化する工程とを含み、 前記相変化層が、光ビームの照射によって結晶状態と非
    晶質状態との間で可逆的に相変化する層であり、 前記結晶核生成層が、前記相変化層の結晶化を容易にす
    る層であり且つTeを33原子%以上67原子%以下の
    割合で含むことを特徴とする光記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記結晶核生成層が、Sn−Teおよび
    Pb−Teから選ばれる少なくとも1つを含む請求項8
    に記載の光記録媒体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記相変化層が、GeとSbとTeと
    を構成元素として含み、 前記相変化層中のGeとSbとTeとの原子数比が、G
    e:Sb:Te=X:Y:Z(ただし、X+Y+Z=1
    00、10≦X≦45、5≦Y≦40、40≦Z≦6
    0)である請求項8または9に記載の光記録媒体の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 前記(b)の工程は、酸素および窒素
    から選ばれる少なくとも1つ元素を含む雰囲気中で前記
    結晶核生成層を形成する工程を含み、 前記(c)の工程は、前記結晶核生成層から前記元素を
    離脱させる工程を含む請求項8ないし10のいずれかに
    記載の光記録媒体の製造方法。
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