JP2002131778A - 電気光学装置用基板およびこれを備えた電気光学装置並びに電子機器 - Google Patents
電気光学装置用基板およびこれを備えた電気光学装置並びに電子機器Info
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Abstract
電流が発生しにくい電気光学装置用基板およびこれを備
えた電気光学装置並びに電子機器を提供する。 【解決手段】一対の基板10、20間に電気光学材料5
0が狭持されてなる電気光学装置用基板であって、前記
一対の基板10、20のうち一方の基板は、光透過性の
絶縁基板からなり、前記絶縁基板の上には、単結晶シリ
コンからなる半導体層1aが設けられ、前記半導体層1
aに対向する位置には、高融点の金属単体または金属化
合物からなるメタル層M1と、前記メタル層M1の少な
くとも一方の面に積層された無酸素系の高融点の金属単
体または金属化合物からなるバリア層B1とを有する遮
光膜111が設けられたものとする。
Description
板およびこれを備えた電気光学装置並びに電子機器に関
し、特に、優れた遮光性能を有する遮光膜を備え、投射
型液晶表示装置などに用いて好適な電気光学装置用基板
およびこれを備えた電気光学装置並びに電子機器に関す
る。
図である。この液晶装置は、ガラス基板、石英基板等の
透明な2枚の基板間に液晶が封入されたものであり、一
方の基板をなす薄膜トランジスタ(Thin Film Transist
or、以下、TFTと略記する)アレイ基板10と、これ
に対向配置された他方の基板をなす対向基板20とを備
えている。
と当該画素電極9aを制御するための画素スイッチング
用TFT30がマトリクス状に複数形成されており、画
像信号を供給するデータ線6aがコンタクトホール5を
通じて当該TFT30のソース領域1dに電気的に接続
されている。また、TFT30のゲートに走査線3aが
電気的に接続されており、走査線3aにパルス的に走査
信号を順次印加するように構成されている。画素電極9
aは、コンタクトホール8を通じて画素スイッチング用
TFT30のドレイン領域1eに電気的に接続されてお
り、データ線6aから供給される画像信号を所定のタイ
ミングで書き込むようになっている。
画像信号は、対向基板20に形成された対向電極21と
の間で一定期間保持されるが、通常、保持された画像信
号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電
極21との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量を
付加している。ここでは、蓄積容量を形成する方法とし
て、容量形成用の配線である容量線3bが設けられてい
る。また、画素電極9a上には、ラビング処理等の所定
の配向処理が施された配向膜16が設けられている。
0表面の各画素スイッチング用TFT30に対応する位
置には、WSi(タングステンシリサイド)からなる第
1遮光膜11aが設けられている。
板10の側からの戻り光等が画素スイッチング用TFT
30のチャネル領域1a'やLDD領域1b、1cに入
射する事態を防ぐものである。
グ用TFT30との間には、半導体層1aを第1遮光膜
11aから電気的絶縁する第1層間絶縁膜(絶縁体層)
12が設けられている。また、走査線3a上、絶縁薄膜
2上を含むTFTアレイ基板10上には、高濃度ソース
領域1dへ通じるコンタクトホール5および高濃度ドレ
イン領域1eへ通じるコンタクトホール8が各々形成さ
れた第2層間絶縁膜4が形成されている。さらに、デー
タ線6a上および第2層間絶縁膜4上には、高濃度ドレ
イン領域1eへ通じるコンタクトホール8が形成された
第3層間絶縁膜7が形成されている。
査線3aに対向する位置から延設して誘電体膜として用
い、半導体膜1aを延設して第1蓄積容量電極1fと
し、これらに対向する容量線3bの一部を第2蓄積容量
電極とすることにより、蓄積容量70が構成されてい
る。
って対向電極(共通電極)21が設けられており、その
下側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された
配向膜22が設けられている。さらに対向基板20に
は、各画素の表示領域以外の領域に第2遮光膜23が設
けられている。この第2遮光膜23は、対向基板20の
側からの入射光が画素スイッチング用TFT30の半導
体層1aのチャネル領域1a'、ソース領域1b、1
d、ドレイン領域1c、1e等に侵入するのを防止する
ためのものであり、ブラックマトリクスとも呼ばれてい
る。
9aと対向電極21とが対向するように配置されたTF
Tアレイ基板10と対向基板20との間に液晶が封入さ
れ、液晶層50が形成されている。
形成し、その単結晶シリコン薄膜に半導体デバイスを形
成するSOI技術は、素子の高速化や低消費電力化、高
集積化等の利点を有することから、例えば、液晶装置等
の電気光学装置に好適に用いられている。
たようなWSiからなる第1遮光膜11aを用いた液晶
装置では、第1遮光膜11aの遮光性能が不十分であ
り、遮光性能の向上が望まれる。
回折、反射などによりTFT基板ないを周りこむ光(迷
光)や戻り光に起因するスイッチング素子の光リーク電
流が発生して、素子のスイッチング特性に悪影響を及ぼ
し、デバイスの特性を劣化させることが問題となってい
る。特に、この液晶装置を、プロジェクタなどの強力な
光源を使用する装置に用いた場合には、迷光や戻り光に
起因する光リーク電流が発生しやすいため、問題となっ
ている。さらに、SOI技術を使用している場合には、
素子の高速化や低消費電力化等のSOI技術の利点を十
分に生かすことができないという不都合が生じていた。
を有する材料であるTi(チタン)を使用して第1遮光
膜11aを形成することが提案されている。しかしなが
ら、第1遮光膜11a形成後に、絶縁膜を形成したり、
スイッチング素子を形成する際のアニール処理といっ
た、500℃を越える高温処理工程などが行われると、
第1遮光膜11aであるTiが、Tiに面する酸素元素
を含むSiO2等の絶縁膜と化学反応し酸化膜が形成さ
れる。この酸化膜の生成によりTiの遮光性能が低下す
るという不具合が生じてしまう。このため、Tiを用い
ても十分な遮光性能が得られない場合があった。
されたものであって、優れた遮光性能を有する遮光膜を
備えた電気光学装置用基板を提供することを目的として
いる。
電気光学装置並びに電子機器を提供することを目的とし
ている。
めに、本発明の電気光学装置用基板は、互いに対向する
一対の基板間に電気光学材料が狭持されてなる電気光学
装置を構成する電気光学装置用基板であって、前記一対
の基板のうち一方の基板は、光透過性の絶縁基板からな
り、前記絶縁基板の上には、単結晶シリコンからなる半
導体層が設けられ、前記半導体層に対向する位置には、
高融点の金属単体または金属化合物からなるメタル層
と、前記メタル層の少なくとも一方の面に積層された無
酸素系の高融点の金属単体または金属化合物からなるバ
リア層とを有する遮光膜が設けられたことを特徴とす
る。
遮光膜を形成した後に高温処理が行われても、無酸素系
の高融点の金属単体または金属化合物からなるバリア層
が、メタル層の酸化現象の発生を抑制するので、遮光膜
の遮光性能を確保することができる。したがって、単結
晶シリコンからなる半導体層を有する素子の光リーク電
流の発生が抑えられるので、SOI技術の有する素子の
高速化や低消費電力化等の利点を十分に生かすことがで
きる。
ば、上述したように、高温処理による遮光性能の低下が
生じにくいので、遮光膜の膜厚を、従来のWSiを用い
た遮光膜と比較して膜厚を薄くすることが可能となる。
このことにより、従来の電気光学装置用基板と比較し
て、遮光膜の成膜工程におけるエッチング時間を短縮す
ることができるとともに、遮光膜を形成する際に使用す
る成膜ターゲットの延命およびガス量の低減をはかるこ
とができる。また、遮光膜による段差を少なくできるの
で、表示品質の高い電気光学装置を提供することが可能
な電気光学装置用基板とすることができる。
ては、前記バリア層を、窒素化合物、シリコン化合物、
タングステン化合物、タングステン、シリコンのいずれ
かでなることが望ましい。
化シリコン)、TiN(窒化チタン)、WN(窒化タン
グステン)、MoN(窒化モリブデン)、CrN(窒化
クロム)のいずれかであることが望ましい。
TiSi(チタンシリサイド)、WSi(タングステン
シリサイド)、MoSi(モリブデンシリサイド)、C
oSi(コバルトシリサイド)、CrSi(クロムシリ
サイド)のいずれかであることが望ましい。
は、TiW(チタンタングステン)、MoW(モリブデ
ンタングステン)のいずれかであることが望ましい。
光膜の前記バリア層を形成する前記高融点金属の窒素化
合物、前記シリコン化合物、前記タングステン化合物
を、それぞれ上記の材料とすることで、メタル層を形成
している材料の酸化現象の発生をより一層効果的に抑制
することができる。これにより、より高い高温処理に対
しても遮光膜の遮光性能の低下が生じにくい電気光学装
置用基板を提供することができる。
(チタン)、W(タングステン)、Mo(モリブデ
ン)、Co(コバルト)、Cr(クロム)のいずれかで
あることが望ましい。
N(窒化チタン)、TiW(チタンタングステン)、M
oW(モリブデンタングステン)のいずれか一方である
ことが望ましい。
光膜の前記金属単体と前記金属化合物とをそれぞれ上記
の材料とすることで、より一層遮光性能に優れた遮光膜
を有する電気光学装置用基板となる。
メタル層と光吸収性のメタル層とを備え、前記光吸収性
のメタル層は、前記遮光性のメタル層の前記半導体層側
に設けられていることが望ましい。
半導体層への遮光膜の内面反射を防ぐことができ、半導
体層の動作の信頼性をより向上できる。
ては、前記遮光性のメタル層の両面に、前記光吸収性の
メタル層を積層して構成されるものとしてもよい。
遮光膜の内面反射をより一層効果的に防ぐことができ、
より優れた遮光性能を有するものとすることができる。
ては、前記メタル層は、光反射性のメタル層と光吸収性
のメタル層とを備えたものとしてもよい。
で、光反射性と光吸収性の機能を持つ遮光膜を有する電
気光学装置用基板を提供することができる。
あることが望ましい。
優れた光吸収性の機能を有する遮光膜となり、遮光膜の
内面反射をより一層効果的に防ぐことができる。
前記メタル層の両面に前記バリア層が積層されているこ
とが望ましい。
で、メタル層の両面側をバリア層によって保護すること
ができ、メタル層を形成している材料が酸素化合物にな
ることをより一層効果的に抑制することができる。した
がって、より高温処理による遮光性能の低下が生じにく
い電気光学装置用基板とすることができる。
ことがより望ましい。
することができ、より一層高温処理による遮光性能の低
下が生じにくい電気光学装置用基板とすることができ
る。
ては、前記遮光膜は、前記絶縁基板と前記半導体層との
間に配置され、前記遮光膜の前記バリア層が、前記メタ
ル層の前記半導体層側に面しているものとしてもよい。
により、遮光膜の製造工程における高温処理の影響を受
けやすい側の面がバリア層で保護されるので、メタル層
を形成している材料が酸素化合物になることをより一層
効果的に抑制することができる。
ては、前記遮光膜は、前記電気光学材料側の前記半導体
層上に配置されているものとしてもよい。
により、半導体層に対する遮光性能に優れた電気光学装
置を提供できる。
ることで、より一層半導体層への光の侵入を防ぐことが
でき、光リーク電流をより効果的に抑制することができ
る。
互いに対向する一対の基板間に電気光学材料が狭持され
てなる電気光学装置を構成する電気光学装置用基板であ
って、前記一対の基板のうち一方の基板は、光透過性の
絶縁基板からなり、前記絶縁基板の上には、単結晶シリ
コンからなる半導体層が設けられ、前記半導体層に対向
する位置には、高融点の金属単体または金属化合物から
なるメタル層と、高融点の金属単体または金属化合物か
らなり、前記メタル層の少なくとも一方の面に積層さ
れ、前記メタル層の酸化を保護する保護層とを有する遮
光膜を備えたことを特徴とするものとしてもよい。
遮光膜を形成した後に高温処理が行われても、メタル層
の酸化を保護する保護層が、メタル層の酸化現象の発生
を抑制するので、遮光膜の遮光性能を確保することがで
きる。したがって、SOI技術の有する素子の高速化や
低消費電力化、高集積化等の利点を十分に生かすことが
できる。
膜が、前記絶縁基板と前記半導体層との間に配置され、
少なくとも電気光学装置の光弁機能を有する領域外に形
成していることを特徴とする。
により、光弁機能を有する領域(画素部)外からの光漏
れを抑制でき、表示特性の優れた電気光学装置を提供で
きる。
膜が、前記絶縁基板と前記半導体層との間に配置され、
少なくとも前記絶縁基板の外周に沿って形成しているこ
とを特徴とする。
により、単結晶半導体層を貼り合わせた後のアニール処
理が効果的に行われ、貼り合わせ強度の高い優れた電気
光学装置用基板を提供できる。
装置用基板を備えたことを特徴とする。
光性能が不十分であることによる光リーク電流が発生し
にくい電気光学装置を提供することができる。
を備えたことを特徴とする。
光源を使用する場合にも、光リーク電流が発生しにくい
電子機器とすることができる。
明の第1の実施の形態を図1ないし図3を参照して説明
する。
気光学装置用基板および電気光学装置の一例として、本
発明を液晶装置に適用した例である。
部)を構成するマトリクス状に形成された複数の画素に
おける各種素子、配線等の等価回路である。また、図2
は、データ線、走査線、画素電極、遮光膜等が形成され
たTFTアレイ基板の相隣接する複数の画素群を拡大し
て示す平面図である。また、図3は、図2のA−A'断
面図である。なお、図3においては、各層や各部材を図
面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部
材毎に縮尺を異ならしめてある。
の画像表示領域(画素部)を構成するマトリクス状に形
成された複数の画素は、マトリクス状に複数形成された
画素電極9aと画素電極9aを制御するためのTFT
(トランジスタ素子)30とからなり、画像信号が供給
されるデータ線6aが当該TFT30のソースに電気的
に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号S
1、S2、・・・、Snは、この順に線順次に供給して
も構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対
して、グループ毎に供給するようにしても良い。また、
TFT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されて
おり、所定のタイミングで、走査線3aにパルス的に走
査信号G1、G2、・・・、Gmを、この順に線順次で
印加するように構成されている。画素電極9aは、TF
T30のドレインに電気的に接続されており、スイッチ
ング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチ
を閉じることにより、データ線6aから供給される画像
信号S1、S2、・・・、Snを所定のタイミングで書
き込む。
所定レベルの画像信号S1、S2、・・・、Snは、対
向基板(後述する)に形成された対向電極(後述する)
との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧
レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することによ
り、光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマリーホ
ワイトモードであれば、印加された電圧に応じて液晶部
分への入射光の透過光量が減少し、ノーマリーブラック
モードであれば、印加された電圧に応じて液晶部分への
入射光の透過光量が増加し、全体として液晶装置からは
画像信号に応じたコントラストを持つ光が出射する。こ
こで、保持された画像信号がリークするのを防ぐため
に、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容
量と並列に蓄積容量70を付加する。例えば、画素電極
9aの電圧は、データ線に電圧が印加された時間よりも
3桁も長い時間だけ蓄積容量70により保持される。こ
れにより、保持特性は更に改善され、コントラスト比の
高い液晶装置が実現できる。本実施形態では特に、この
ような蓄積容量70を形成するために、後述の如く走査
線と同層、もしくは導電性の遮光膜を利用して低抵抗化
された容量線3bを設けている。
の画素部(画像表示領域)内の平面構造について詳細に
説明する。本実施の形態の液晶装置のTFTアレイ基板
は、絶縁基体上に単結晶シリコン薄膜を形成し、その単
結晶シリコン薄膜に半導体デバイスを形成するSOI技
術を用いたものである。
イ基板上の画素部内には、マトリクス状に複数の透明な
画素電極9a(点線部9a'により輪郭が示されてい
る)が設けられており、画素電極9aの縦横の境界に各
々沿ってデータ線6a、走査線3a及び容量線3bが設
けられている。データ線6aは、コンタクトホール5を
介して単結晶シリコン層の半導体層1aのうちソース領
域に電気的に接続されており、画素電極9aは、コンタ
クトホール8を介して半導体層1aのうちドレイン領域
に電気的に接続されている。また、半導体層1aのうち
チャネル領域(図中右上りの斜線の領域)に対向するよ
うに走査線3aが配置されており、走査線3aはゲート
電極として機能する。
線状に伸びる本線部(即ち、平面的に見て、走査線3a
に沿って形成された第1領域)と、データ線6aと交差
する箇所からデータ線6aに沿って前段側(図中、上向
き)に突出した突出部(即ち、平面的に見て、データ線
6aに沿って延設された第2領域)とを有する。
には、複数の第1遮光膜111が設けられている。より
具体的には、第1遮光膜111は、夫々、画素部におい
て半導体層1aのチャネル領域を含むTFTをTFTア
レイ基板の側から見て覆う位置に設けられており、更
に、容量線3bの本線部に対向して走査線3aに沿って
直線状に伸びる本線部と、データ線6aと交差する箇所
からデータ線6aに沿って隣接する後段側(即ち、図中
下向き)に突出した突出部とを有する。第1遮光膜11
1の各段(画素行)における下向きの突出部の先端は、
データ線6a下において次段における容量線3bの上向
きの突出部の先端と重ねられている。この重なった箇所
には、第1遮光膜111と容量線3bとを相互に電気的
接続するコンタクトホール13が設けられている。即
ち、本実施形態では、第1遮光膜111は、コンタクト
ホール13により前段あるいは後段の容量線3bに電気
的に接続されている。
に示すように、第1遮光膜111は、画素部内111a
のみならず、遮光を必要としない画素部の外側の領域1
11b(画素部の周辺領域)、すなわち対向電極基板を
貼り合わせるためのシール材を塗布するシール領域や、
入出力信号線を接続するための実装端子が形成された端
子パッド領域等にも、同様のパターンを2次元的に展開
する形で形成されている。これによって、第1遮光膜1
11の上に形成する絶縁体層を研磨して平坦化する際
に、画素部内と画素部の周辺領域の凹凸状態がほぼ同じ
となるため、均一に平坦化することができ、単結晶シリ
コン層を良好な状態で貼り合わせることができる。ま
た、画素部の周辺領域に形成することで画素部周辺領域
からの光漏れが抑制できる。
1遮光膜111の形成する領域は模式的に示しており、
画素周辺領域全面に形成することに限定していない。す
なわち、画素周辺領域近傍のみに形成してもよいし、周
辺駆動回路の任意の領域に形成し、TFTのバックゲー
ト電極として使用してもよい。
内の断面構造について説明する。図3に示すように、こ
の液晶装置は、光透過性の絶縁基板の一例を構成するT
FTアレイ基板10と、これに対向配置される透明な対
向基板20とを備えている。TFTアレイ基板10は、
例えば、石英基板やハードガラスからなり、対向基板2
0は、例えば、ガラス基板や石英基板からなる。TFT
アレイ基板10には、画素電極9aが設けられており、
その上側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施さ
れた配向膜16が設けられている。画素電極9aは、例
えば、ITO膜(インジウム・ティン・オキサイド膜)
などの透明導電性膜からなる。また、配向膜16は例え
ば、ポリイミド薄膜などの有機薄膜からなる。
て対向電極(共通電極)21が設けられており、その下
側には、ラビング処理等の所定の配向処理が施された配
向膜22が設けられている。対向電極21は、例えば、
ITO膜などの透明導電性薄膜からなる。また、配向膜
22は、ポリイミド薄膜などの有機薄膜からなる。
うに、各画素電極9aに隣接する位置に、各画素電極9
aをスイッチング制御する画素スイッチング用TFT3
0が設けられている。
に、各画素部の開口領域以外の領域に第2遮光膜23が
設けられている。第2遮光膜23は、対向基板20の側
からの入射光が画素スイッチング用TFT30の半導体
層1aのチャネル領域1a'やLDD(Lightly Doped D
rain)領域1b及び1cに侵入するのを防ぐためのもの
である。さらに、第2遮光膜23は、コントラストの向
上、色材の混色防止などの機能を有する。
電極21とが対面するように配置されたTFTアレイ基
板10と対向基板20との間には、シール材52により
囲まれた空間に液晶が封入されて、液晶層50が形成さ
れる。液晶層50は、画素電極9aからの電界が印加さ
れていない状態で、配向膜16及び22により所定の配
向状態を採る。液晶層50は、例えば、一種又は数種類
のネマティック液晶を混合した液晶からなる。シール材
52は、二つの基板10及び20をそれらの周辺で貼り
合わせるための、例えば、光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂
からなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とする
ためのグラスファイバーあるいはガラスビーズ等のスペ
ーサが混入されている。
表面の各画素スイッチング用TFT30に対応する位置
には、第1遮光膜111が設けられている。第1遮光膜
111は、TFTアレイ基板10上に設けられたメタル
層M1と、メタル層M1の上に設けられたバリア層B1
とからなるものである。
の高融点の金属単体または金属化合物からなるものであ
り、具体的には、窒素化合物、シリコン化合物、タング
ステン化合物、タングステン、シリコンのうちの1種か
らなるものとされる。
ン)、TiN(窒化チタン)、WN(窒化タングステ
ン)、MoN(窒化モリブデン)、CrN(窒化クロ
ム)などが好ましく使用される。また、前記シリコン化
合物としては、TiSi(チタンシリサイド)、WSi
(タングステンシリサイド)、MoSi(モリブデンシ
リサイド)、CoSi(コバルトシリサイド)、CrS
i(クロムシリサイド)などが好ましく使用される。ま
た、タングステン化合物としては、TiW(チタンタン
グステン)、MoW(モリブデンタングステン)などが
好ましく使用される。また、前記シリコンとしては、ノ
ンドープのシリコンが好ましく使用される。バリア層B
1を形成する材料としては、上記の中でも特に、化学的
に安定で、比抵抗が小さく、成膜が容易なWSi(タン
グステンシリサイド)を使用することが好ましい。
あることが望ましく、20〜30nmであることがより
好ましい。バリア層B1の膜厚を3nm未満とした場
合、高温処理によるメタル層の酸化による遮光性能の低
下を十分に防ぐことができない恐れがあるため好ましく
ない。一方、バリア層B1を150nmを越える膜厚と
した場合、TFTアレイ基板10の反り量が大きくな
り、液晶装置の品質を低下させる恐れが生じるため好ま
しくない。このバリア層B1はメタル層の酸化を保護す
る保護層でもある。
点の金属単体または金属化合物であり、SiO2からな
る絶縁層との化学反応により酸素化合物になると遮光性
の劣化が見られる金属単体または金属化合物のいずれか
一方からなるものである。
W(タングステン)、Mo(モリブデン)、Co(コバ
ルト)、Cr(クロム)などが好ましく使用される。ま
た、前記金属化合物としては、TiN(窒化チタン)、
TiW(チタンタングステン)、MoW(モリブデンタ
ングステン)などが好ましく使用される。メタル層M1
を形成する材料としては、上記の中でも特に、遮光性に
優れ、比抵抗が小さく成膜が容易なTi(チタン)を使
用することが好ましい。
であることが望ましい。メタル層M1の膜厚を10nm
未満とした場合、遮光性能が不十分となる恐れがあるた
め好ましくない。一方、メタル層M1を200nmを越
える膜厚とした場合、TFTアレイ基板10の反り量が
大きくなり、液晶装置の品質を低下させる恐れが生じる
ため好ましくない。
ッチング用TFT30との間には、第1層間絶縁膜(絶
縁体層)12が設けられている。第1層間絶縁膜12
は、画素スイッチング用TFT30を構成する半導体層
1aを第1遮光膜111から電気的に絶縁するために設
けられるものである。さらに、第1層間絶縁膜12は、
TFTアレイ基板10の全面に形成されており、第1遮
光膜111パターンの段差を解消するために表面を研磨
し、平坦化処理を施してある。
(ノンドープトシリケートガラス)、PSG(リンシリ
ケートガラス)、BSG(ボロンシリケートガラス)、
BPSG(ボロンリンシリケートガラス)などの高絶縁
性ガラス又は、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜等から
なる。第1層間絶縁膜12により、第1遮光膜111が
画素スイッチング用TFT30等を汚染する事態を未然
に防ぐこともできる。
3aに対向する位置から延設して誘電体膜として用い、
半導体膜1aを延設して第1蓄積容量電極1fとし、更
にこれらに対向する容量線3bの一部を第2蓄積容量電
極とすることにより、蓄積容量70が構成されている。
イン領域1eが、データ線6a及び走査線3aの下に延
設されて、同じくデータ線6a及び走査線3aに沿って
伸びる容量線3b部分に絶縁膜2を介して対向配置され
て、第1蓄積容量電極(半導体層)1fとされている。
特に、蓄積容量70の誘電体としての絶縁膜2は、高温
酸化により単結晶シリコン層上に形成されるTFT30
のゲート絶縁膜2に他ならないので、薄く且つ高耐圧の
絶縁膜とすることができ、蓄積容量70は比較的小面積
で大容量の蓄積容量として構成できる。
よび図3から分かるように、第1遮光膜111は、第2
蓄積容量電極としての容量線3bの反対側において第1
蓄積容量電極1fに第1層間絶縁膜12を介して第3蓄
積容量電極として対向配置されることにより(図3の右
側の蓄積容量70参照)、蓄積容量が更に付与されるよ
うに構成されている。すなわち、本実施形態では、第1
蓄積容量電極1fを挟んで両側に蓄積容量が付与される
ダブル蓄積容量構造が構築されており、蓄積容量がより
増加する。よって、当該液晶装置が持つ、表示画像にお
けるフリッカや焼き付きを防止する機能が向上する。
走査線3aに沿って液晶のディスクリネーションが発生
する領域(すなわち、容量線3bが形成された領域)と
いう開口領域を外れたスペースを有効に利用して、画素
電極9aの蓄積容量を増やすことができる。
びこれに電気的に接続された容量線3b)は、定電位源
に電気的に接続されており、第1遮光膜111および容
量線3bは、定電位とされる。したがって、第1遮光膜
111に対向配置される画素スイッチング用TFT30
に対して、第1遮光膜111の電位変動が悪影響を及ぼ
すことはない。また、容量線3bは、蓄積容量70の第
2蓄積容量電極として良好に機能し得る。この場合、定
電位源としては、当該液晶装置を駆動するための周辺回
路(例えば、走査線駆動回路、データ線駆動回路等)に
供給される負電源、正電源等の定電位源、接地電源、対
向電極21に供給される定電位源等が挙げられる。この
ように周辺回路等の電源を利用すれば、専用の電位配線
や外部入力端子を設ける必要なく、第1遮光膜111お
よび容量線3bを定電位にすることができる。
実施形態では、TFTアレイ基板10に第1遮光膜11
1を設けるのに加えて、コンタクトホール13を介して
第1遮光膜111は、前段あるいは後段の容量線3bに
電気的に接続するように構成されている。したがって、
各第1遮光膜111が、次段の容量線に電気的に接続さ
れる場合と比較して、画素部の開口領域の縁に沿って、
データ線6aに重ねて容量線3bおよび第1遮光膜11
1が形成される領域の他の領域に対する段差が少なくて
済む。このように画素部の開口領域の縁に沿った段差が
少ないと、当該段差に応じて引き起こされる液晶のディ
スクリネーション(配向不良)を低減できるので、画素
部の開口領域を広げることが可能となる。
直線状に伸びる本線部から突出した突出部にコンタクト
ホール13が開孔されている。ここで、コンタクトホー
ル13の開孔箇所としては、縁に近い程、ストレスが縁
から発散される等の理由により、クラックが生じ難いこ
とが判明されている。したがって、どれだけ突出部の先
端に近づけてコンタクトホール13を開孔するかに応じ
て(好ましくは、マージンぎりぎりまで先端に近づける
かに応じて)、製造プロセス中に第1遮光膜111にか
かる応力が緩和されて、より効果的にクラックを防止し
得、歩留まりを向上させることが可能となる。
のポリシリコン膜からなり、蓄積容量70の誘電体膜と
TFT30のゲート絶縁膜2とは、同一の高温酸化膜か
らなり、第1蓄積容量電極1fと、TFT30のチャネ
ル形成領域1aおよびソース領域1d、ドレイン領域1
e等とは、同一の半導体層1aからなる。このため、T
FTアレイ基板10上に形成される積層構造を単純化で
き、さらに、液晶装置の製造方法において、同一の薄膜
形成工程で容量線3bおよび走査線3aを同時に形成で
き、蓄積容量70の誘電体膜およびゲート絶縁膜2を同
時に形成することができる。
111は、走査線3aに沿って夫々伸延しており、しか
も、データ線6aに沿った方向に対し複数の縞状に分断
されている。このため、例えば、各画素部の開口領域の
周りに一体的に形成された格子状の遮光膜を配設した場
合と比較して、第1遮光膜111、走査線3a及び容量
線3b、データ線6a、層間絶縁膜などからなる当該液
晶装置の積層構造において、各膜の物性の違いに起因し
た製造プロセス中の加熱冷却に伴い発生するストレスが
格段に緩和される。このため、第1遮光膜111等にお
けるクラックの発生防止や歩留まりの向上が図られる。
る直線状の本線部分は、容量線3bの直線状の本線部分
にほぼ重ねられるように形成されているが、第1遮光膜
111が、TFT30のチャネル領域を覆う位置に設け
られており且つコンタクトホール13を形成可能なよう
に容量線3bと何れかの箇所で重ねられていれば、TF
Tに対する遮光機能および容量線に対する低抵抗化機能
を発揮可能である。したがって、例えば、相隣接した走
査線3aと容量線3bとの間にある走査線に沿った長手
状の間隙領域や、走査線3aと若干重なる位置にまで
も、当該第1遮光膜111を設けてもよい。
層間絶縁膜12に開孔されたコンタクトホール13を介
して確実に且つ高い信頼性を持って、電気的接続されて
いるが、このようなコンタクトホール13は、画素毎に
開孔されても良く、複数の画素からなる画素グループ毎
に開孔されても良い。
場合には、第1遮光膜111による容量線3bの低抵抗
化を促進でき、さらに、両者間における冗長構造の度合
いを高められる。他方、コンタクトホール13を複数の
画素からなる画素グループ毎に(例えば、2画素毎にあ
るいは3画素毎に)開孔した場合には、容量線3bや第
1遮光膜111のシート抵抗、駆動周波数、要求される
仕様等を勘案しつつ、第1遮光膜111による容量線3
bの低抵抗化および冗長構造による利益と、多数のコン
タクトホール13を開孔することによる製造工程の複雑
化あるいは当該液晶装置の不良化等の弊害とを適度にバ
ランスできるので、実践上大変有利である。
ープ毎に設けられるコンタクトホール13は、対向基板
20の側から見てデータ線6aの下に開孔されている。
このため、コンタクトホール13は、画素部の開口領域
から外れており、しかもTFT30や第1蓄積容量電極
1fが形成されていない第1層間絶縁膜12の部分に設
けられているので、画素部の有効利用を図りつつ、コン
タクトホール13の形成によるTFT30や他の配線等
の不良化を防ぐことができる。
T30の半導体は、単結晶構造を持つ単結晶シリコンに
より形成されている。単結晶シリコンからなる半導体を
形成するには、単結晶シリコン基板と支持基板とを貼り
合わせた後に、単結晶シリコン基板側を薄膜化する貼り
合わせ法を用いることができる。このような単結晶シリ
コン薄膜を絶縁層上に形成した構造をSOI(Sili
con On Insulator)という。また、こ
のような基板を貼り合わせSOIと呼ぶ。
LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、走
査線3a、該走査線3aからの電界によりチャネルが形
成される半導体層1aのチャネル領域1a'、走査線3
aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜2、データ
線6a、半導体層1aの低濃度ソース領域(ソース側L
DD領域)1b及び低濃度ドレイン領域(ドレイン側L
DD領域)1c、半導体層1aの高濃度ソース領域1d
並びに高濃度ドレイン領域1eを備えている。
電極9aのうちの対応する一つが接続されている。ソー
ス領域1b及び1d並びにドレイン領域1c及び1e
は、半導体層1aに対し、n型又はp型のチャネルを形
成するかに応じて所定濃度のn型用又はp型用のドーパ
ントをドープすることにより形成されている。n型チャ
ネルのTFTは、動作速度が速いという利点があり、画
素のスイッチング素子である画素スイッチング用TFT
30として用いられることが多い。データ線6aは、A
l等の金属膜や金属シリサイド等の合金膜などの遮光性
の薄膜から構成されている。また、走査線3a、ゲート
絶縁膜2及び第1層間絶縁膜12の上には、高濃度ソー
ス領域1dへ通じるコンタクトホール5及び高濃度ドレ
イン領域1eへ通じるコンタクトホール8が各々形成さ
れた第2層間絶縁膜4が形成されている。このソース領
域1bへのコンタクトホール5を介して、データ線6a
は高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。更
に、データ線6a及び第2層間絶縁膜4の上には、高濃
度ドレイン領域1eへのコンタクトホール8が形成され
た第3層間絶縁膜7が形成されている。この高濃度ドレ
イン領域1eへのコンタクトホール8を介して、画素電
極9aは高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続されて
いる。前述の画素電極9aは、このように構成された第
3層間絶縁膜7の上面に設けられている。尚、画素電極
9aと高濃度ドレイン領域1eとは、データ線6aと同
一のAl膜や走査線3bと同一のポリシリコン膜を中継
して電気的に接続するようにしてもよい。
くは上述のようにLDD構造を持つが、低濃度ソース領
域1b及び低濃度ドレイン領域1cに不純物イオンの打
ち込みを行わないオフセット構造を持ってよいし、ゲー
ト電極3aをマスクとして高濃度で不純物イオンを打ち
込み、自己整合的に高濃度ソース及びドレイン領域を形
成するセルフアライン型のTFTであってもよい。
ート電極(走査線3a)をソース−ドレイン領域1b及
び1e間に1個のみ配置したシングルゲート構造とした
が、これらの間に2個以上のゲート電極を配置してもよ
い。この際、各々のゲート電極には同一の信号が印加さ
れるようにする。このようにダブルゲート或いはトリプ
ルゲート以上でTFTを構成すれば、チャネルとソース
−ドレイン領域接合部のリーク電流を防止でき、オフ時
の電流を低減することができる。これらのゲート電極の
少なくとも1個をLDD構造或いはオフセット構造にす
れば、更にオフ電流を低減でき、安定したスイッチング
素子を得ることができる。
ル領域1a'低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン
領域1c等の単結晶シリコン層は、光が入射するとシリ
コンが有する光電変換効果により光電流が発生してしま
い画素スイッチング用TFT30のトランジスタ特性が
変化するが、本実施形態では、走査線3aを上側から覆
うようにデータ線6aがAl等の遮光性の金属薄膜から
形成されているので、少なくとも半導体層1aのチャネ
ル領域1a'及びLDD領域1b、1cへの入射光の入
射を効果的に防ぐことが出来る。
TFT30の下側には、第1遮光膜111が設けられて
いるので、少なくとも半導体層1aのチャネル領域1
a'及びLDD領域1b、1cへの戻り光の入射を効果
的に防ぐことが出来る。
あるいは後段の画素に設けられた容量線3bと第1遮光
膜111とを接続しているため、最上段あるいは最下段
の画素に対して第1遮光膜111に定電位を供給するた
めの容量線3bが必要となる。そこで、容量線3bの数
を垂直画素数に対して1本余分に設けておくようにする
と良い。
製造プロセスについて説明する。
過性の絶縁基板からなるTFTアレイ基板10を用意
し、その全面に、スパッタにより、メタル層M1とバリ
ア層B1とを下から順に形成する。ついで、フォトリソ
グラフィにより、第1遮光膜111のパターン(図2参
照)に対応するレジストマスクを形成し、該レジストマ
スクを介してメタル層M1およびバリア層B1をエッチ
ングすることにより、図2に示したようなパターンの第
1遮光膜111を形成する。
Tアレイ基板10の表面上に、スパッタリング法、CV
D法などにより、第1層間絶縁膜12を形成し、表面を
CMP(化学的機械研磨)法などの方法を用いて研磨し
て、平坦化する。
膜12が形成されたTFTアレイ基板10上に単結晶シ
リコン基板を貼り合わせる。
アレイ基板10と貼り合わせる側の表面には、あらかじ
め酸化膜層が形成されていると共に、水素イオン
(H+)が例えば加速電圧100keV、ドーズ量10
×1016/cm2にて注入されている。貼り合わせ工程
は、例えば、300℃で2時間熱処理することによって
2枚の基板を直接貼り合わせる方法を採用することがで
きる。
貼り合わせ面側の酸化膜と単結晶シリコン層を残したま
ま、単結晶シリコン基板をTFTアレイ基板10から分
離するための熱処理を行う。この熱処理は、例えば、貼
り合わせた2枚の基板を毎分20℃の昇温速度にて60
0℃まで加熱することにより行うことができる。分離
後、1000℃程度でアニールすることにより、十分な
貼り合わせ強度をもつことができる。なお、図13に示
すように少なくとも基板外周に沿って第1遮光膜111
を形成すると第1遮光膜により効率よく加熱されるので
貼り合わせ強度をあげるのに効果的である。
こに述べた方法以外に、単結晶シリコン基板の表面を研
磨してその膜厚を3〜5μmとした後、さらにPACE
(Plasma Assisted Chemical
Etching)法によってその膜厚を0.05〜
0.8μm程度までエッチングして仕上げる方法や、多
孔質シリコン上に形成したエピタキシャルシリコン層を
多孔質シリコン層の選択エッチングによって貼り合わせ
基板上に転写するELTRAN(Epitaxial
Layer Transfer)法によっても得ること
ができる。
グ工程等により、所定パターンの半導体層1aおよび半
導体層1aから延設された第1蓄積容量電極1fを形成
する。
3に示す各層が形成されて、TFTアレイ基板10が形
成される。
板等が先ず用意され、第2遮光膜23が、例えば、金属
クロムをスパッタした後、フォトリソグラフィ工程、エ
ッチング工程を経て形成される。その後、従来と同様の
方法などにより、図3に示す各層が形成されて、対向基
板20が形成される。
FTアレイ基板10と対向基板20とは、配向膜16お
よび22が対面するようにシール材により貼り合わさ
れ、真空吸引等により、両基板間の空間に、例えば、複
数種類のネマティック液晶を混合してなる液晶が吸引さ
れて、所定層厚の液晶層50が形成される。
された本実施形態の液晶装置の全体構成を図8および図
9を参照して説明する。なお、図8は、TFTアレイ基
板10をその上に形成された各構成要素と共に対向基板
20の側から見た平面図であり、図9は、対向基板20
を含めて示す図7のH−H'断面図である。
には、シール材52が対向基板20の縁に沿って設けら
れており、その内側に並行して、例えば、第2遮光膜2
3と同じあるいは異なる材料から成る周辺見切りとして
の第3遮光膜53が設けられている。シール材52の外
側の領域には、データ線駆動回路101及び実装端子1
02がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられて
おり、走査線駆動回路104が、この一辺に隣接する2
辺に沿って設けられている。走査線3aに供給される走
査信号遅延が問題にならない場合には、走査線駆動回路
104は片側だけでも良いことは言うまでもない。
領域の辺に沿って両側に配列してもよい。例えば、奇数
列のデータ線6aは画面表示領域の一方の辺に沿って配
設されたデータ線駆動回路から画像信号を供給し、偶数
列のデータ線は前記画面表示領域の反対側の辺に沿って
配設されたデータ線駆動回路から画像信号を供給するよ
うにしてもよい。この様にデータ線6aを櫛歯状に駆動
するようにすれば、データ線駆動回路の占有面積を拡張
することができるため、複雑な回路を構成することが可
能となる。
には、画面表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路
104間をつなぐための複数の配線105が設けられて
おり、更に、周辺見切りとしての第3遮光膜53の下に
隠れてプリチャージ回路を設けてもよい。また、対向基
板20のコーナー部の少なくとも1箇所においては、T
FTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的導通
をとるための導通材106が設けられている。そして、
図9に示すように、図8に示したシール材52とほぼ同
じ輪郭を持つ対向基板20が当該シール材52によりT
FTアレイ基板10に固着されている。
には、さらに、製造途中や出荷時の当該液晶装置の品
質、欠陥等を検査するための検査回路等を形成してもよ
い。また、データ線駆動回路101および走査線駆動回
路104をTFTアレイ基板10の上に設ける代わり
に、例えば、TAB(テープオートメイテッドボンディ
ング基板)上に実装された駆動用LSIに、TFTアレ
イ基板10の周辺領域に設けられた異方性導電フィルム
を介して電気的及び機械的に接続するようにしてもよ
い。また、対向基板20の投射光が入射する側およびT
FTアレイ基板10の出射光が出射する側には、各々、
例えば、TN(ツイステッドネマティック)モード、S
TN(スーパーTN)モード、D−STN(デュアルス
キャン−STN)モード等の動作モードや、ノーマリー
ホワイトモード/ノーマリーブラックモードの別に応じ
て、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光手段などが所
定の方向で配置される。
液晶プロジェクタ(投射型表示装置)に適用される場合
には、3枚の液晶装置がRGB用のライトバルブとして
各々用いられ、各パネルには、各々RGB色分解用のダ
イクロイックミラーを介して分解された各色の光が投射
光として各々入射されることになる。従って、その場合
には、上記実施形態で示したように、対向基板20に、
カラーフィルタは設けられていない。しかしながら、第
2遮光膜23の形成されていない画素電極9aに対向す
る所定領域にRGBのカラーフィルタをその保護膜と共
に、対向基板20上に形成してもよい。このようにすれ
ば、液晶プロジェクタ以外の直視型や反射型のカラー液
晶テレビなどのカラー液晶装置に、上記実施形態の液晶
装置を適用することができる。さらに、対向基板20上
に1画素1個対応するようにマイクロレンズを形成して
もよい。このようにすれば、入射光の集光効率を向上す
ることで、明るい液晶装置が実現できる。さらにまた、
対向基板20上に、何層もの屈折率の相違する干渉層を
堆積することで、光の干渉を利用して、RGB色を作り
出すダイクロイックフィルタを形成してもよい。このダ
イクロイックフィルタ付き対向基板によれば、より明る
いカラー液晶装置が実現できる。
は、従来と同様に入射光を対向基板20の側から入射す
ることとしたが、TFTアレイ基板10に第1遮光膜1
11を設けているので、TFTアレイ基板10の側から
入射光を入射し、対向基板20の側から出射するように
しても良い。すなわち、このように液晶装置を液晶プロ
ジェクタに取り付けても、半導体層1aのチャネル領域
1a'及びLDD領域1b、1cに光が入射することを
防ぐことができ、高画質の画像を表示することが可能で
ある。ここで、従来は、TFTアレイ基板10の裏面側
での反射を防止するために、反射防止用のAR(Ant
i−reflection)被膜された偏光手段を別途
配置したり、ARフィルムを貼り付ける必要があった。
しかし、上記の実施形態では、TFTアレイ基板10の
表面と半導体層1aの少なくともチャネル領域1a'及
びLDD領域1b、1cとの間に第1遮光膜111が形
成されているため、このようなAR被膜された偏光手段
やARフィルムを用いたり、TFTアレイ基板10その
ものをAR処理した基板を使用する必要が無くなる。従
って、上記実施形態によれば、材料コストを削減でき、
また偏光手段の貼り付け時に、ごみ、傷等により、歩留
まりを落とすことがなく大変有利である。また、耐光性
が優れているため、明るい光源を使用したり、偏光ビー
ムスプリッタにより偏光変換して、光利用効率を向上さ
せても、光によるクロストーク等の画質劣化を生じな
い。
B1とメタル層M1とを有する第1遮光膜111が備え
られているので、第1遮光膜111の遮光性能が不十分
であることによる光リーク電流が発生しにくく、強力な
光源を有する電子機器などに好適に使用できる液晶装置
とすることができる。また、SOI技術の有する素子の
高速化や低消費電力化等の利点を十分に生かすことが可
能な液晶装置とすることができる。
レイ基板10と画素スイッチング用TFT30との間に
設けられ、画素スイッチング用TFT30側(半導体層
1a側)にバリア層B1を有するものであるので、第1
遮光膜111を形成した後に、第1層間絶縁膜12の形
成や、画素スイッチング用TFT30を形成する際のア
ニール処理等の高温処理を行っても、高温処理の影響を
受けやすい側の面であるメタル層M1の半導体層1a側
の表面に、酸素元素を含まないバリア層B1が設けられ
ていることにより、メタル層M1と第1層間絶縁膜12
との酸化現象の発生が抑制されるので、メタル層M1を
形成している材料が酸素化合物になることに起因する遮
光性能の低下を防止することができ、第1遮光膜111
の遮光性能を確保することができる。
iなどの材料でメタル層M1を形成することが可能とな
り、優れた遮光性能を有する第1遮光膜111が得られ
る。
る遮光性能の低下が生じにくく、優れた遮光性能を有す
るので、従来の遮光膜と比較して膜厚を薄くすることが
できる。このことにより、従来の遮光膜と比較して、第
1遮光膜111の成膜工程におけるエッチング時間を短
縮することができるとともに、第1遮光膜111を形成
する際に使用する成膜ターゲットの延命およびガス量の
低減をはかることができる。また、第1遮光膜111の
上に形成する第1層間絶縁膜12を研磨して平坦化する
際の凹凸状態が小さいものとなるため、容易に平坦化す
ることができる。
層B1を形成する材料である高融点金属の窒素化合物、
シリコン化合物、タングステン化合物、シリコンを、そ
れぞれ上述した好ましい材料とすることで、メタル層M
1を形成している材料が酸素化合物になることをより一
層効果的に抑制することができるバリア層B1となり、
より一層高温処理による遮光性能の低下が生じにくい第
1遮光膜111とすることができる。
金属単体または金属化合物をそれぞれ上述した好ましい
材料とすることで、より一層遮光性能に優れた第1遮光
膜111とすることができる。
WSi、MoSi、TiSi、CoSi、CrSiのい
ずれかとし、メタル層M1を形成する材料を、Ti、M
o、Wのいずれかとした場合、バリア層を形成する材料
がSiを放出するドナーとして働き、メタル層M1を形
成する材料がSiを受け入れるアクセプターとして働く
ため、バリア層B1とメタル層M1との物性の違いに起
因するストレスが緩和され、バリア層B1とメタル層M
1との関係が安定するので、メタル層M1を形成してい
る材料が酸素化合物になることをより一層効果的に抑制
することができ、より一層高温処理による遮光性能の低
下が生じにくい第1遮光膜111とすることができる。
係が安定するので、第1遮光膜111に、製造プロセス
中の加熱冷却によるクラックが発生しにくく、歩留まり
の向上をはかることができる。
0nmとすることで、TFTアレイ基板10の反り量が
少ないものとなるとともに、高温処理による遮光性能の
低下を十分に防ぐことができる。したがって、より一層
優れた第1遮光膜111とすることができる。
〜200nmとすることで、TFTアレイ基板10の反
り量が少ないものとなるとともに、十分な遮光性能を備
えたものとなり、より一層優れた第1遮光膜111とす
ることができる。
の実施の形態を図4を参照して説明する。
異なるところは、図3に示す液晶装置に備えられている
第1遮光膜111に代えて、TFTアレイ基板10側に
バリア層B2が設けられ、バリア層B2の上にメタル層
M1が設けられた図4に示す第1遮光膜112が備えら
れているところである。
態と異なるところは、第1遮光膜のみであるので、図4
には、TFTアレイ基板と第1遮光膜のみを図示し、第
1の実施の形態と同様である他の部分については省略す
る。
基板10を示している。このTFTアレイ基板10の上
には、バリア層B2とバリア層B2の上に設けられたメ
タル層M2とからなる第1遮光層112が設けられてい
る。
びメタル層M2は、上述した第1の実施の形態に示した
第1遮光膜111のバリア層B1およびメタル層M1と
同様の材料および膜厚で形成されることが好ましい。
ず、石英基板、ハードガラス等からなるTFTアレイ基
板10を用意し、その全面に、スパッタにより、バリア
層B2とメタル層M2とを下から順に形成する。その
後、第1の実施の形態と同様の方法などにより、TFT
アレイ基板10が形成される。さらに、第1の実施の形
態と同様の方法などにより、対向基板20が形成され、
TFTアレイ基板10と貼り合わされて、液晶装置とさ
れる。
112は、バリア層B2を有するものであるので、第1
遮光膜112を形成した後に高温処理を行っても、メタ
ル層M2のバリア層B2側、すなわちTFTアレイ基板
10側の表面が酸素化合物になるのを、バリア層B2が
抑制するので、メタル層M2を形成している材料が酸素
化合物になることに起因する遮光性能の低下を防止する
ことができ、第1遮光膜112の遮光性能を確保するこ
とができる。したがって、メタル層M2に、優れた遮光
性能を有しているが高温処理によって遮光性能の低下が
生じることが問題となっていた材料を使用することが可
能となり、遮光性能に優れた材料によりメタル層M2を
形成することができる。このため、優れた遮光性能を有
する第1遮光膜112となる。
メタル層M2とを有する第1遮光膜112が備えられて
いるので、第1遮光膜112の遮光性能が不十分である
ことによる光リーク電流が発生しにくく、強力な光源を
有する電子機器などに好適に使用できる液晶装置とする
ことができる。
の実施の形態を図5を参照して説明する。
異なるところは、図3に示す液晶装置に備えられている
第1遮光膜111に代えて、メタル層M3が2層のバリ
ア層B3、B4の間に設けられている図5に示す第1遮
光膜113が備えられているところである。
の実施の形態と異なるところは第1遮光膜のみであるの
で、図5には、TFTアレイ基板と第1遮光膜のみを図
示し、第1の実施の形態と同様である他の部分について
は省略する。
基板10を示している。このTFTアレイ基板10の上
には、バリア層B4と、バリア層B4の上に設けられた
メタル層M3と、メタル層M3の上に設けられたバリア
層B3とからなる第1遮光層113が設けられている。
4は、上述した第1の実施の形態に示した第1遮光膜1
11のバリア層B1と同様の材料で形成されることが好
ましい。また、バリア層B3、B4は、各々、上述した
第1の実施の形態に示した第1遮光膜111のバリア層
B1と同様の膜厚で形成されることが好ましい。
3は、上述した第1の実施の形態に示した第1遮光膜1
11のメタル層M1と同様の材料および膜厚で形成され
ることが好ましい。
ず、石英基板、ハードガラス等からなるTFTアレイ基
板10を用意し、その全面に、スパッタにより、バリア
層B4、メタル層M3、バリア層B3を下から順に形成
する。その後、第1の実施の形態と同様の方法などによ
り、TFTアレイ基板10が形成される。さらに、第1
の実施の形態と同様の方法などにより、対向基板20が
形成され、TFTアレイ基板10と貼り合わされて、液
晶装置とされる。
113においては、メタル層M3が2層のバリア層B
3、B4の間に挟まれた状態となっているので、第1遮
光膜113を形成した後に高温処理を行っても、メタル
層M3のTFTアレイ基板10側およびTFTアレイ基
板10と反対側の両側の表面が酸素化合物になるのを、
バリア層B3、B4が抑制するので、メタル層M3を形
成している材料が酸素化合物になることに起因する遮光
性能の低下を一層効果的に防止することができ、第1遮
光膜113の遮光性能を確保することができる。したが
って、メタル層M3に、優れた遮光性能を有しているが
高温処理によって遮光性能の低下が生じることが問題と
なっていた材料を使用することが可能となり、遮光性能
に優れた材料によりメタル層M3を形成することができ
る。このため、優れた遮光性能を有する第1遮光膜11
3となる。
膜113が備えられているので、第1遮光膜113の遮
光性能が不十分であることによる光リーク電流がより一
層発生しにくく、より強力な光源を有する電子機器など
に好適に使用できる液晶装置とすることができる。
の実施の形態を図6を参照して説明する。
異なるところは、図5に示す液晶装置に備えられている
第1遮光膜113のメタル層M3に代えて、図6に示す
ように、3層構造のメタル層としたところである。
態と異なるところは、第1遮光膜のみであるので、図6
には、TFTアレイ基板と第1遮光膜のみを図示し、図
5に示す第3の実施の形態と同様に、第1の実施の形態
と同様である他の部分については省略する。
基板10を示している。このTFTアレイ基板10の上
には、バリア層B4、メタル層M6、メタル層M5、メ
タル層M4、バリア層B3が下から順に設けられた第1
遮光層115が設けられている。
り、上述した第1の実施の形態に示した第1遮光膜11
1のメタル層M1と同様の材料で形成されることが好ま
しい。また、メタル層M5を挟むメタル層M4、M6
は、遮光性を有するとともに光吸収性を有するものとさ
れ、高融点の金属単体または金属化合物からなり、具体
的には、TiNなどにより形成されることが好ましい。
5、M6の膜厚の合計は、上述した第1の実施の形態に
示した第1遮光膜111のメタル層M1と同様の膜厚で
形成されることが好ましい。
3、B4は、上述した第3の実施の形態に示した第1遮
光膜113のバリア層B3、B4と同様の材料および膜
厚で形成されることが好ましい。
料として、WSi、MoSi、TiSi、CoSiのい
ずれかを使用し、3層からなるメタル層M4、M5、M
6のうち中央に位置するメタル層M5を形成する材料と
して、Ti、Mo、Wのいずれかを使用し、バリア層B
3、B4側に位置するメタル層M6、M4を形成する材
料として、中央に位置するメタル層M5に使用した材料
の窒化化合物を使用することがより好ましい。
ず、石英基板、ハードガラス等からなるTFTアレイ基
板10を用意し、その全面に、スパッタにより、バリア
層B4、メタル層M6、メタル層M5、メタル層M4、
バリア層B3を下から順に形成する。その後、第1の実
施の形態と同様の方法などにより、TFTアレイ基板1
0が形成される。さらに、第1の実施の形態と同様の方
法などにより、対向基板20が形成され、TFTアレイ
基板10と貼り合わされて、液晶装置とされる。
115においては、メタル層M4、M5、M6が2層の
バリア層B3、B4の間に挟まれた状態となっているの
で、第1遮光膜115を形成した後に高温処理を行った
場合、第3の実施の形態と同様にして、第1遮光膜11
5の遮光性能を確保することができる。したがって、優
れた遮光性能を有する第1遮光膜115となる。
M4、M5、M6の関係が安定するので、第1遮光膜1
15に、製造プロセス中の加熱冷却によるクラックが発
生しにくく、歩留まりの向上をはかることができる。
料として、WSi、MoSi、TiSi、CoSiのい
ずれかを使用し、3層からなるメタル層M4、M5、M
6のうち中央に位置するメタル層M5を形成する材料と
して、Ti、Mo、Wのいずれかを使用し、バリア層B
3、B4側に位置するメタル層M6、M4を形成する材
料として、中央に位置するメタル層M5に使用した材料
の窒素化合物を使用した場合には、各層の物性の違いに
よるストレスがより一層少ないものとなり、各層の関係
がより一層安定するので、メタル層を3層構造とするこ
とによる効果をより一層高めることができる。
あるメタル層M5の画素スイッチング用TFT30側を
光吸収性のメタル層であるメタル層M4で形成している
ので、メタル層M4に入射した光は吸収され画素スイッ
チング用TFT30に反射させることはない。
側を光吸収性のメタル層であるメタル層M6で形成して
いるので、TFTアレイ基板10側から入射される光を
吸収することができる。このように、画素スイッチング
用TFT30の光リーク量をより抑える第1遮光膜11
5とすることができる。
6を窒素化合物からなるものとすることで、一層優れた
光吸収性の機能を有する第1遮光膜115とすることが
できる。
5が備えられているので、第1遮光膜115の遮光性能
が不十分であることによる光リーク電流がより一層発生
しにくく、より強力な光源を有する電子機器などに好適
に使用できる液晶装置とすることができる。
タル層M6を光反射性を有するものにより形成してもよ
い。
は、メタル層のTFTアレイ基板10側に設けられた光
反射性のメタル層M6により、TFTアレイ基板10側
から入射される光を反射することができる。したがっ
て、画素スイッチング用TFT30の光リーク量をより
一層抑えることができる。
1遮光膜のメタル層M6は、形成しなくてもよい。この
ような液晶装置においても、遮光性のメタル層M5の画
素スイッチング用TFT30側に光吸収性のメタル層M
4が形成されているので、メタル層M4に入射した光は
吸収され画素スイッチング用TFT30に反射させるこ
とがなく好ましい。
の実施の形態を図7を参照して説明する。
異なるところは、図5に示す液晶装置に備えられている
第1遮光膜113に代えて、図7に示すように、メタル
層M3のTFTアレイ基板10側と反対側(図7におい
て上側)に設けられたバリア層B5が、メタル層M3の
TFTアレイ基板10側(図7において下側)に設けら
れたバリア層B4の側面とメタル層M3の側面とを覆っ
て、TFTアレイ基板10上に延出して形成されている
第1遮光膜114が備えられているところである。
態と異なるところは、第1遮光膜のみであるので、図7
には、TFTアレイ基板と第1遮光膜のみを図示し、図
5に示す第3の実施の形態と同様に、第1の実施の形態
と同様である他の部分については省略する。
基板10を示している。このTFTアレイ基板10の上
には、バリア層B4と、バリア層B4の上に設けられた
メタル層M3と、メタル層M3上とバリア層B4側面と
メタル層M3側面とを覆ってTFTアレイ基板10上に
延出して形成されているバリア層B5とからなる第1遮
光層114が設けられている。
5およびメタル層M3は、上述した第3の実施の形態に
示した第1遮光膜113のバリア層B3、B4およびメ
タル層M3と同様の材料および膜厚で形成されることが
好ましい。
ず、石英基板、ハードガラス等からなるTFTアレイ基
板10を用意し、その全面に、スパッタにより、バリア
層B4、メタル層M3を下から順に形成する。ついで、
フォトリソグラフィにより、第1遮光膜114のパター
ンに対応するレジストマスクを形成して、該レジストマ
スクを介してメタル層M3およびバリア層B4をエッチ
ングする。そして、このようにして形成されたメタル層
M3およびバリア層B4からなる膜を覆うように、スパ
ッタすることにより、メタル層M3上とメタル層M3側
面とバリア層B4側面とを覆い、TFTアレイ基板10
上に延出するバリア層B5を形成する。続いて、バリア
層B5のTFTアレイ基板10上に延出する部分のうち
余分な部分をフォトリソグラフィによりエッチングする
ことにより、図7に示した第1遮光膜114が形成され
る。その後、第1の実施の形態と同様の方法などによ
り、TFTアレイ基板10が形成される。さらに、第1
の実施の形態と同様の方法などにより、対向基板20が
形成され、TFTアレイ基板10と貼り合わされて、液
晶装置とされる。
114においては、メタル層M3が2層のバリア層B
4、B5の間に挟まれた状態となっているので、第1遮
光膜114を形成した後に高温処理を行った場合、第3
の実施の形態と同様にして、第1遮光膜114の遮光性
能を確保することができる。
とバリア層B4側面とメタル層M3側面とを覆ってTF
Tアレイ基板10上に延出して形成されているととも
に、バリア層B4が、メタル層M3の下に形成されてい
るので、メタル層M3全体が、バリア層B4およびバリ
ア層B5によって囲まれた状態とされ、第1遮光膜11
4を形成した後に高温処理を行った場合、メタル層M3
の上面、下面、および側面が酸素化合物になるのを防止
することができ、メタル層M3を形成している材料が酸
素化合物になることに起因する遮光性能の低下をより一
層確実に防止することができる。したがって、優れた遮
光性能を有する第1遮光膜114となる。
4が備えられているので、第1遮光膜114の遮光性能
が不十分であることによる光リーク電流がより一層発生
しにくく、より強力な光源を有する電子機器などに好適
に使用できる液晶装置とすることができる。
は、第5の実施の形態に示したように、バリア層B5と
TFTアレイ基板10との間に、メタル層M3とバリア
層B4とが設けられたものとすることができるが、図7
に示すメタル層M3とバリア層B4との2層に代えて、
例えば、第1〜第4の実施の形態に示した第1遮光膜1
11、112、113、115が設けられたものとして
もよい。
13、115上と側面とがバリア層B5によって覆われ
たものとなり、メタル層を形成している材料が酸素化合
物になることに起因する遮光性能の低下をより確実に防
止することができ、より優れた遮光性能を有する第1遮
光膜とすることができる。
膜は、画素スイッチング用TFT上、例えば、画素スイ
ッチング用TFTとデータ線との間の層にも形成しても
よい。 このような液晶装置とすることで、より一層画
素スイッチング用TFTへの光の進入を防ぐことがで
き、光リーク電流をより効果的に抑制することができ
る。
用いた電子機器の一例として、投射型表示装置の構成に
ついて、図10を参照して説明する。図10において、
投射型表示装置1100は、上述した液晶装置を3個用
意し、夫々RGB用の液晶装置962R、962G及び
962Bとして用いた投射型液晶装置の光学系の概略構
成図を示す。本例の投射型表示装置の光学系には、光源
装置920と、均一照明光学系923が採用されてい
る。そして、投射型表示装置は、この均一照明光学系9
23から出射される光束Wを赤(R)、緑(G)、青
(B)に分離する色分離手段としての色分離光学系92
4と、各色光束R、G、Bを変調する変調手段としての
3つのライトバルブ925R、925G、925Bと、
変調された後の色光束を再合成する色合成手段としての
色合成プリズム910と、合成された光束を投射面10
0の表面に拡大投射する投射手段としての投射レンズユ
ニット906を備えている。また、青色光束Bを対応す
るライトバルブ925Bに導く導光系927をも備えて
いる。
921、922と反射ミラー931を備えており、反射
ミラー931を挟んで2つのレンズ板921、922が
直交する状態に配置されている。均一照明光学系923
の2つのレンズ板921、922は、それぞれマトリク
ス状に配置された複数の矩形レンズを備えている。光源
装置920から出射された光束は、第1のレンズ板92
1の矩形レンズによって複数の部分光束に分割される。
そして、これらの部分光束は、第2のレンズ板922の
矩形レンズによって3つのライトバルブ925R、92
5G、925B付近で重畳される。従って、均一照明光
学系923を用いることにより、光源装置920が出射
光束の断面内で不均一な照度分布を有している場合で
も、3つのライトバルブ925R、925G、925B
を均一な照明光で照明することが可能となる。
ロイックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー
942と、反射ミラー943から構成される。まず、青
緑反射ダイクロイックミラー941において、光束Wに
含まれている青色光束Bおよび緑色光束Gが直角に反射
され、緑反射ダイクロイックミラー942の側に向か
う。赤色光束Rはこのミラー941を通過して、後方の
反射ミラー943で直角に反射されて、赤色光束Rの出
射部944からプリズムユニット910の側に出射され
る。
において、青緑反射ダイクロイックミラー941におい
て反射された青色、緑色光束B、Gのうち、緑色光束G
のみが直角に反射されて、緑色光束Gの出射部945か
ら色合成光学系の側に出射される。緑反射ダイクロイッ
クミラー942を通過した青色光束Bは、青色光束Bの
出射部946から導光系927の側に出射される。本例
では、均一照明光学素子の光束Wの出射部から、色分離
光学系924における各色光束の出射部944、94
5、946までの距離がほぼ等しくなるように設定され
ている。
Gの出射部944、945の出射側には、それぞれ集光
レンズ951、952が配置されている。したがって、
各出射部から出射した赤色、緑色光束R、Gは、これら
の集光レンズ951、952に入射して平行化される。
R、Gは、ライトバルブ925R、925Gに入射して
変調され、各色光に対応した画像情報が付加される。す
なわち、これらの液晶装置は、不図示の駆動手段によっ
て画像情報に応じてスイッチング制御されて、これによ
り、ここを通過する各色光の変調が行われる。一方、青
色光束Bは、導光系927を介して対応するライトバル
ブ925Bに導かれ、ここにおいて、同様に画像情報に
応じて変調が施される。尚、本例のライトバルブ925
R、925G、925Bは、それぞれさらに入射側偏光
手段960R、960G、960Bと、出射側偏光手段
961R、961G、961Bと、これらの間に配置さ
れた液晶装置962R、962G、962Bとからなる
液晶ライトバルブである。
6の出射側に配置した集光レンズ954と、入射側反射
ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらの
反射ミラーの間に配置した中間レンズ973と、ライト
バルブ925Bの手前側に配置した集光レンズ953と
から構成されている。集光レンズ946から出射された
青色光束Bは、導光系927を介して液晶装置962B
に導かれて変調される。各色光束の光路長、すなわち、
光束Wの出射部から各液晶装置962R、962G、9
62Bまでの距離は青色光束Bが最も長くなり、したが
って、青色光束の光量損失が最も多くなる。しかし、導
光系927を介在させることにより、光量損失を抑制す
ることができる。
5Bを通って変調された各色光束R、G、Bは、色合成
プリズム910に入射され、ここで合成される。そし
て、この色合成プリズム910によって合成された光が
投射レンズユニット906を介して所定の位置にある投
射面100の表面に拡大投射されるようになっている。
962Bには、TFTの下側に遮光層が設けられている
ため、当該液晶装置962R、962G、962Bから
の投射光に基づく液晶プロジェクタ内の投射光学系によ
る反射光、投射光が通過する際のTFTアレイ基板の表
面からの反射光、他の液晶装置から出射した後に投射光
学系を突き抜けてくる投射光の一部等が、戻り光として
TFTアレイ基板の側から入射しても、画素電極のスイ
ッチング用のTFTのチャネルに対する遮光を十分に行
うことができる。したがって、強力な光源を使用する場
合にも、光リーク電流が発生しにくい電子機器とするこ
とができる。
投射光学系に用いても、各液晶装置962R、962
G、962Bとプリズムユニットとの間において、戻り
光防止用のフィルムを別途配置したり、偏光手段に戻り
光防止処理を施したりすることが不要となるので、構成
を小型且つ簡易化する上で大変有利である。
FTのチャネル領域への影響を抑えることができるた
め、液晶装置に直接戻り光防止処理を施した偏光手段9
61R、961G、961Bを貼り付けなくてもよい。
そこで、偏光手段を液晶装置から離して形成、より具体
的には、一方の偏光手段961R、961G、961B
はプリズムユニット910に貼り付け、他方の偏光手段
960R、960G、960Bは集光レンズ953、9
45、944に貼り付けることが可能である。このよう
に、偏光手段をプリズムユニットあるいは集光レンズに
貼り付けることにより、偏光手段の熱は、プリズムユニ
ットあるいは集光レンズで吸収されるため、液晶装置の
温度上昇を防止することができる。
手段とを離間形成することにより、液晶装置と偏光手段
との間には空気層ができるため、冷却手段を設け、液晶
装置と偏光手段との間に冷風等の送風を送り込むことに
より、液晶装置の温度上昇をさらに防ぐことができ、液
晶装置の温度上昇による誤動作を防ぐことができる。
電気光学装置用基板によれば、遮光膜を形成した後に高
温処理が行われても、無酸素系の高融点の金属単体また
は金属化合物からなるバリア層が、メタル層の酸化現象
の発生を抑制するので、遮光膜の遮光性能を確保するこ
とができる。したがって、強力な光源を有する電子機器
などに好適に使用できる電気光学装置用基板となる。ま
た、単結晶シリコンからなる半導体層を有する素子の光
リーク電流の発生が抑えられるものとなるので、SOI
技術の有する素子の高速化や低消費電力化等の利点を十
分に生かすことができる電気光学装置用基板となる。
上記の電気光学装置用基板を備えたものであるので、遮
光性能が不十分であることによる光リーク電流が発生し
にくいものとすることができる。
を構成するマトリクス状の複数の画素に設けられた各種
素子、配線等の等価回路図である。
査線、画素電極、遮光膜等が形成されたTFTアレイ基
板の相隣接する複数の画素群の平面図である。
するための図である。
するための図である。
するための図である。
するための図である。
基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の
側から見た平面図である。
射型表示装置の構成図である。
模式的に示した断面図である。
示した平面図である。
した図である。
域) 1d・・・高濃度ソース領域 1e・・・高濃度ドレイン領域 10・・・TFTアレイ基板 11a、111、111a、111b、112、11
3、114、115・・・第1遮光膜 12・・・第1層間絶縁膜 M1、M2、M3、M5、M6・・・メタル層 B1、B2、B3、B4・・・バリア層
Claims (20)
- 【請求項1】 互いに対向する一対の基板間に電気光学
材料が狭持されてなる電気光学装置を構成する電気光学
装置用基板であって、 前記一対の基板のうち一方の基板は、光透過性の絶縁基
板からなり、 前記絶縁基板の上には、単結晶シリコンからなる半導体
層が設けられ、 前記半導体層に対向する位置には、高融点の金属単体ま
たは金属化合物からなるメタル層と、前記メタル層の少
なくとも一方の面に積層された無酸素系の高融点の金属
単体または金属化合物からなるバリア層とを有する遮光
膜が設けられたことを特徴とする電気光学装置用基板。 - 【請求項2】 前記バリア層は、窒素化合物、シリコン
化合物、タングステン化合物、タングステン、シリコン
のうちの1種からなることを特徴とする請求項1に記載
の電気光学装置用基板。 - 【請求項3】 前記バリア層の窒素化合物が、 Si
N、TiN、WN、MoN、CrNのいずれかであるこ
とを特徴とする請求項2に記載の電気光学装置用基板。 - 【請求項4】 前記バリア層のシリコン化合物が、Ti
Si、WSi、MoSi、CoSi、CrSiのいずれ
かであることを特徴とする請求項2に記載の電気光学装
置用基板。 - 【請求項5】 前記バリア層のタングステン化合物が、
TiW、MoWのいずれかであることを特徴とする請求
項2に記載の電気光学装置用基板。 - 【請求項6】 前記メタル層の金属単体が、Ti、W、
Mo、Co、Crのいずれかであることを特徴とする請
求項1に記載の電気光学装置用基板。 - 【請求項7】 前記メタル層の金属化合物が、TiN、
TiW、MoWのいずれか一方であることを特徴とする
請求項1に記載の電気光学装置用基板。 - 【請求項8】 前記メタル層は、遮光性のメタル層と光
吸収性のメタル層とを備え、 前記光吸収性のメタル層は、前記遮光性のメタル層の前
記半導体層側に設けられていることを特徴とする請求項
1ないし請求項7のいずれかに記載の電気光学装置用基
板。 - 【請求項9】 前記メタル層は、遮光性のメタル層の両
面に光吸収性のメタル層を積層して構成されることを特
徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電
気光学装置用基板。 - 【請求項10】 前記メタル層は、光反射性のメタル層
を備えることを特徴とする請求項8に記載の電気光学装
置用基板。 - 【請求項11】 前記光吸収性のメタル層は、窒化化合
物であることを特徴とする請求項8または請求項9に記
載の電気光学装置用基板。 - 【請求項12】 前記メタル層の両面に前記バリア層が
積層されていることを特徴とする請求項1ないし請求項
11のいずれかに記載の電気光学装置用基板。 - 【請求項13】 前記メタル層を前記バリア層で囲むこ
とを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれかに
記載の電気光学装置用基板。 - 【請求項14】 前記遮光膜は、前記絶縁基板と前記半
導体層との間に配置され、 前記遮光膜の前記バリア層が、前記メタル層の前記半導
体層側に面していることを特徴とする請求項1ないし請
求項13のいずれかに記載の電気光学装置用基板。 - 【請求項15】 前記遮光膜は、前記電気光学材料側の
前記半導体層上に配置されていることを特徴とする請求
項1ないし請求項14に記載の電気光学装置用基板。 - 【請求項16】 互いに対向する一対の基板間に電気光
学材料が狭持されてなる電気光学装置を構成する電気光
学装置用基板であって、 前記一対の基板のうち一方の基板は、光透過性の絶縁基
板からなり、 前記絶縁基板の上には、単結晶シリコンからなる半導体
層が設けられ、 前記半導体層に対向する位置には、高融点の金属単体ま
たは金属化合物からなるメタル層と、高融点の金属単体
または金属化合物からなり、前記メタル層の少なくとも
一方の面に積層され、前記メタル層の酸化を保護する保
護層とを有する遮光膜を備えたことを特徴とする電気光
学装置用基板。 - 【請求項17】 前記遮光膜は、前記絶縁基板と前記半
導体層との間に配置され、 少なくとも電気光学装置の光弁機能を有する領域外に形
成していることを特徴とする請求項1ないし請求項16
に記載の電気光学装置用基板。 - 【請求項18】 前記遮光膜は、前記絶縁基板と前記半
導体層との間に配置され、 少なくとも前記絶縁基板の外周に沿って形成しているこ
とを特徴とする請求項1ないし請求項17に記載の電気
光学装置用基板。 - 【請求項19】 請求項1ないし請求項18に記載の電
気光学装置用基板を備えたことを特徴とする電気光学装
置。 - 【請求項20】 請求項19に記載の電気光学装置を備
えたことを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000322912A JP2002131778A (ja) | 2000-10-23 | 2000-10-23 | 電気光学装置用基板およびこれを備えた電気光学装置並びに電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000322912A JP2002131778A (ja) | 2000-10-23 | 2000-10-23 | 電気光学装置用基板およびこれを備えた電気光学装置並びに電子機器 |
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