JP2002130752A - 浴室の換気構造 - Google Patents

浴室の換気構造

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JP2002130752A
JP2002130752A JP2000319044A JP2000319044A JP2002130752A JP 2002130752 A JP2002130752 A JP 2002130752A JP 2000319044 A JP2000319044 A JP 2000319044A JP 2000319044 A JP2000319044 A JP 2000319044A JP 2002130752 A JP2002130752 A JP 2002130752A
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Toshimi Kitakado
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入浴中に換気を行った場合でも入浴者に肌寒
さを感じさせること無く、適度な換気が可能で、あわせ
て天井面に付着する結露水を抑え、快適な入浴環境を保
ち、入浴後は湿気の澱みの無い完全換気を実行すること
のできる浴室の換気構造を提供する。 【解決手段】 室内の比較的低い位置に、換気用の下部
吸気口を設けた浴室において、下部吸気口とは別に壁面
上部、あるいは天井面端部、あるいは壁面と天井面の境
界部のいずれかの位置に浴室外の空気を取り入れる上部
吸気口を設け、かつ、その上部吸気口の少なくとも対面
の壁面上部・天井面端部・壁面と天井面の境界部のいず
れかの位置に浴室内の空気を外部に排出する排気口を設
けていることを特徴としたので、浴室内の上層部の換気
が局所的に行え、換気に伴って流入する外気が入浴者に
直接当たらなくなるため、入浴中の換気を行っても肌寒
く感じさせる事がなく、しかも、浴室の上層部に集まる
過度の湯気や熱気を浴室外に効果的に排出する事ができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は浴室の換気構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】浴室の換気構造は、従来から換気扇等の
動力源を用いた強制吸出しによる第3種換気が行われて
いる。これは、内部でお湯を使って湿気がちになる部屋
の宿命上、発生した蒸気などを強制的に外部に排出しな
いと、入浴者にとって快適な環境にならないばかりか、
湿気によるかびの発生や、各部材の痛みなどが発生する
からである。
【0003】換気不足によって発生する不具合事象とし
てあげられるものに結露があるが、その中でも特に天井
面に現れる結露は、大量になると入浴者に向かって落下
してきたりすることがあり、快適な入浴環境を作る上
で、妨げになっていた。
【0004】この結露を減少させるためには、換気を十
分行い、結露の発生要因である水分を多く含んだ空気を
室外に排出することが重要になってくる。そのため、従
来から浴室では、前述したように部屋の上部に排気口
(通常は天井面や壁上部等)を設け、排気口に接続され
た動力源(通常は換気扇など)で強制的に部屋の内部の
空気を吸い出して排気し、その排気に見合った外気を室
外から取り入れるための吸気口を浴室の下方部分(出入
口建具部分の下部等)に設けて、換気を行っている。こ
の配置は、排気口と吸気口が、あまりに近すぎると、そ
の部分で給排気のショートサーキット(短絡)が起きて
しまい、浴室内の湿気を万遍なく排気できないという不
具合を解消するために行われている公知の工夫である。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】このような従来の浴室では、換気不足によ
る結露を防止するため、換気を行いながら入浴すると、
浴室の比較的下方に設けられた吸気口より脱衣所側など
の浴室外の相対的に冷たい外気が室内に流入し、入浴者
の足元や腰回りに当たることで、肌寒く感じさせる不具
合が発生していた。しかし、それを嫌って入浴中の換気
を行わなければ、浴室内に充満した湯気・熱気により、
入浴環境が悪化するばかりか、前述したように各部の結
露が発生し、特に天井に発生した物は入浴者に垂れ落ち
るという決定的な不具合を発生させるのである。
【0006】なお、足元が肌寒く感じられる不具合は、
外気温度の低い冬場の方が認知されやすく、吸気口の開
口面積が充分でない状況などでは、流入外気の流速が上
がり、なお一層、不具合として感じられやすい状態にな
っていた。これらの不具合を改善するため、下側吸気口
に可動シャッターを取り付け、換気扇作動時には、この
シャッターを閉じて、流入外気を遮断し、肌寒さを抑え
る構造を採用したものもあるが、この場合、ふさがれた
吸気口のせいで、外気が十分に流れ込めず、浴室の内部
の負圧が高まることにより排気効率が著しく低下し、換
気扇を作動させているにも関わらず、充分に排気されな
い状況となっていたのである。その結果、換気をしてな
い場合と同様に天井面の結露の発生や、湯気・熱気が室
内にこもるなどという入浴環境の悪化が発生していたの
である。
【0007】本発明は、以上の点に鑑み、外気流入によ
る肌寒さなどの不具合を感じさせる事なく、入浴中の効
率的な換気が可能で、さらにその換気によって、効果的
に天井面への結露を防止する事のできる換気構造を提供
し、入浴環境を快適に保つことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】上記目的を達成するために、請求項1記載
の発明は、室内の比較的低い位置に下部吸気口を設けた
浴室において、下部吸気口とは別に壁面上部、あるいは
天井面端部、あるいは壁面と天井面の境界部等のいずれ
かの位置に浴室外の空気を取り入れる上部吸気口を設
け、かつ、その吸気口の少なくとも対面の壁面上部・天
井面端部・壁面と天井面の境界部などのいずれかの位置
に浴室内の空気を外部に排出する排気口を設けているこ
とを特徴とするものである。
【0009】この発明では壁上部や天井端部、天井と壁
の境界部など比較的室内の上部に吸気口を、またその対
面の上部の同様の位置に排気口を設けているので、浴室
内の上層部の換気が局所的に行え、換気に伴って流入す
る外気が入浴者に直接当たらなくなるため、入浴中の換
気を行っても肌寒く感じさせる事がなく、しかも、浴室
の上層部に集まる過度の湯気や熱気を浴室外に効果的に
排出する事ができる。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明において、前記浴室の上部吸気口、または
上部吸気口と排気口の双方を、吸気口取付部の辺方向に
長尺なスリット状の開口としたことを特徴とするもので
ある。
【0011】この発明では、長尺スリット状の吸気口か
ら流入した外気が、薄く広く天井面に沿わされ、天井面
全体に均一な乾燥空気の層流を作るため、天井面まで上
昇した室内の湯気・熱気などの湿潤空気が、天井本体に
直接触りにくくなり、天井に付着する結露を大幅に削減
することができる。
【0012】この発明の請求項3記載の発明は、請求項
1又は2記載の発明の場合において、前記浴室の上部吸
気口に流入外気の方向をガイドする導風板を設けたこと
を特徴とするものである。
【0013】この発明では、浴室の上部吸気口から流入
した外気を、導風板によって、天井全体により一層、効
果的に広く均一に行き渡らせられるため、より強力な膜
状の乾燥空気層を天井表面に形成させやすくなり、前記
請求項2の効果をさらに高められ、天井面への結露付着
防止の効果をより一層高めることができる。
【0014】この発明の請求項4記載の発明は、請求項
1乃至3記載の発明の場合において、前記排気口取付部
を浴室の天井面に設置し、前記天井面の最も高い位置に
排気口取付部を形成したことを特徴とするものである。
【0015】この発明では、換気に伴って上部吸気口か
ら流入した外気が、浴室内の上昇気流に逆らわずに天井
に沿って流れるため、天井表面から剥離することが無い
ため、入浴者に結露水が落ちることがない。
【0016】この発明の請求項5記載の発明は請求項1
乃至4記載の発明の場合において、前記浴室の上下吸気
口それぞれに、その開口を開閉するための可動シャッタ
ー部材を設けたことを特徴とするものである。
【0017】この発明では、使用状況に応じた換気手段
を選択する際、上下の吸気口をそれぞれ開閉すること
で、最適な吸気口を選択することができる。たとえば、
入浴中は上部シャッターを開け、下部シャッターを閉じ
ることで、入浴者にも肌寒く感じさせることなく、浴室
内の上部に溜まる過度の湯気や熱気を排出し、同時に効
果的に天井面への結露を防止できる。また、入浴後には
上部シャッターを閉じ、下部シャッターを開放すること
で、給排気のショートサーキットを発生させることな
く、浴室内の湿気を万遍なく完全換気することができる
のである。
【0018】この発明の請求項6記載の発明は、請求項
5記載の発明の場合において、前記浴室の上部吸気口と
下部吸気口のそれぞれに各々を開閉できる可動シャッタ
ー部材を設け、片方が開いたときは片方が閉じるように
連動して開閉する事を特徴とするものである。
【0019】この発明では、上下各々の吸気口に可動シ
ャッターが設けられ、片方の開閉に伴って、残りの一方
も連動して、その逆に動くため、開口部の閉め忘れや開
け忘れなどが発生しにくく、使用状況と目的に応じた、
効率的で最適な換気が簡単に行え、使い勝手が向上す
る。
【発明の実施の形態】
【0020】以下、本発明の実施の形態を図面を参照し
つつ説明する。
【0021】図1は、この発明の一実施の形態による入
浴中の換気の状態、図2は入浴後の換気の状態を示して
いる。浴室Yは図1に示されるように脱衣所Dに隣接し
て設けられており、この浴室Yの洗い場1側に脱衣所D
に通じる出入口部が形成され、建具2が設けられてい
る。この浴室Yは組立式のユニットバスであり、樹脂材
によって一体的に形成された防水床3の外縁部30に壁
パネル4が立設され、その上部に天井パネル5が載置さ
れて浴室を形成している。
【0022】天井パネル5の端部には排気口6が設けら
れ、排気口6は浴室内の空気を外部に引っ張り出す動力
源である換気扇7などに接続されている。出入口部の建
具2の下部には排気量に見合った開口面積の下部吸気口
201が設けられており、排気に伴って、この部分から
吸気が行われることで、浴室内の空気が効率良く、万遍
なく外部に排出されるようになっている。また、本発明
の換気構造に係る浴室内には、建具2の下部に設けられ
た下部吸気口201とは別に、上部吸気口501が設け
られ、その位置は排気口6の設けられた位置の対面の天
井部や壁上部、壁上部と天井の境界部などの比較的上部
とされている。
【0023】この上部吸気口501は、図3に示すよう
に取付部の辺8に沿った方向に長尺な、スリット状の開
口となっており、吸入された空気が、幅広く均一に、浴
室内に流入されるようになっている。上部吸気口501
内部には蒸気の外部流出を防止するための逆流防止ダン
パー8が装備されている。浴室Yの天井は、流入外気の
流れを乱さない滑らかな形状であれば、いかなる形であ
っても本発明の効果を損なうものではないが、本実施例
の天井5は排気口6部分を一番高い位置になるような形
状にされ、上部吸気口501から外気9を流入させた場
合、この外気9が、室内の上昇気流に逆らわず、無理の
無い状態で、最も天井5の表面に沿いやすい形状とされ
ている。
【0024】上部吸気口501には、外気9の流入方向
をコントロールする導風板502が設けられており、開
口を任意で開閉できる遮蔽材である可動シャッター部材
503が装備されている。また、建具2の下部に設けら
れた吸気口201にも、同様な開閉シャッター部材20
2が設けられており、換気方法に応じた最適な吸気口を
選択できるようになっている。図1のように入浴者が入
浴中に換気を行う際には、上部吸気口501を開放し、
下部吸気口201を閉じる。また、図2のように入浴後
の換気では入浴中とは逆に上部吸気口501を閉じ、下
部吸気口201を開放する。なお、上下のこれらシャッ
ター部材は、各々が同調して作動するように、リンク機
構やワイヤーによって連結され、片方が開いたら片方が
閉じるようにセッティングされ、状況と目的に応じて最
適な換気方法が簡単に選択できるようにされている。
【0025】次に以上のように構成される衛生設備室の
換気構造の作用について説明する。一般的に浴室の換気
を行う場合、換気扇などの作動によって、室内空気は、
天井に設けられた排気口から外部に排出される。この
時、排出された空気の量に見合った外気が、浴室内に設
けられた吸気口より流入し、浴室内の負圧を高めること
なく効率的に換気している。
【0026】本発明の場合、外気9が流入する吸気口
は、通常の浴室と同じように建具部分2の下部などに設
けられた下部吸気口201と、天井端部に設けられた排
気口6の対面に位置する比較的上部に設けられた上部吸
気口501があり、これら上下吸気口それぞれに開口を
開閉するためのシャッター202、503が設けられ、
入浴中の換気を行う際には、上部吸気口501は、シャ
ッター503を開き、下部吸気口201は、シャッター
202を閉じた状態とされる。ちなみに、これらシャッ
ター202、503は、リンク機構やワイヤー駆動など
によりそれぞれが連結されており、上下逆に連動して開
閉動作する。
【0027】浴室内の排気に伴い、浴室外の外気9は、
図1に示すように、開放されている上部吸気口501か
ら、浴室内に流入し、天井面5に沿って、対面の排気口
6まで流れる。この際、上部吸気口501は、吸気口設
置部の辺方向に長尺なスリット状の開口とされているた
め、また、さらに流入する外気9の方向をコントロール
する導風板502も設けられているため、上部吸気口5
01から流入した外気9は、薄く広く、天井面5全体を
覆うように流れ、天井面近辺に外気9による均一な膜状
の層流901を形成する。本発明では、天井形状を排気
口6が最上部にくるような形状にしているため、天井5
に沿って流れる流入外気の層流901は、天井5の表面
から剥離されにくく、通常の天井形状よりも更に、形状
に沿って流れやすくなっている。
【0028】入浴に伴って発生する湯気や熱気は、通
常、浴室内を上昇し、天井面など冷たい面に接触するこ
とで冷やされて結露し、それが大量になると落下して入
浴者に当たり不具合として顕著化するが、本発明では、
図1に示したとおり、天井5付近に形成された乾燥空気
の層流901のバリア効果により、湯気や熱気が天井面
5に直接触れることができず、その層流901に流され
て、排気口6の方向に導かれて外部に排出される。もち
ろん、天井付近の層流901は、前述したように外部よ
り流入した乾燥空気であるため、この層流901が天井
5に接触することで結露の発生する可能性はないのであ
る。
【0029】さらに、吸気口501は、浴室内の比較的
上部に設けられているため、換気に伴って吸気口501
より流入する外気9が、直接、入浴者に当たり、「肌寒
く感じさせる」という不具合も発生せず、過度の湯気や
熱気のみを外部に排出しながら、天井面5付近に形成し
た、乾燥空気の層流901のバリア効果によって、天井
面5の結露も大幅に削減させることができるため、浴室
内が過度の湯気や熱気によって視界が利かなくなった
り、むせ返ったり、天井面から結露水が落下したりする
ことのない非常に快適な環境に維持できるのである。
【0030】図1に示したような、本発明の上部吸気・
上部排気による換気は、厳密に言えば、浴室内の上層部
のみのショートサーキットの換気になっているが、湯気
や熱気は、入浴の満足感を向上させる要素として大切な
ものであり、完全に無くしてしまうべき物ではない。し
かし、過度の状態になると、息苦しさや結露の付着・視
界の悪化などの入浴環境の悪化を引き起こす要因になる
ため、適度の状態に維持するのが重要となる。このため
上部吸気口501より外気9を流入させる本発明の換気
の方法は、図2に示したような「浴室内から湿気を一切
残さず外部に排出する」という従来の換気とは、目的が
異なる。入浴中に限って言えば、浴室内の湿気や熱気・
湯気は、万遍なく排出できなくても、入浴者が不快に感
じず、不具合が発生しなければ、問題にはならないので
ある。
【0031】当然、入浴後は、上部の吸気口501を閉
じて、下部吸気口201を開放することで、換気のショ
ートサーキットの発生しない通常どおりの換気を行い、
従来同様に室内は万遍なく換気され、「湿気を一切残さ
ず外部に排出する」という本来の換気の目的を達成でき
る。この換気方法の時に入浴者がいれば、従来技術で発
生していたように「肌寒さ」等の不具合が発生するのだ
が、入浴後で入浴者が室内に存在しないため、当然問題
にならない。ちなみに図2は、入浴後の換気状態の空気
の流れを示し、図4(a),図4(b)は換気方法の違
いによる浴室内の空気の流れを模式的に示したものであ
る。本発明の換気構造でも、従来同様に下部吸気口20
1より吸気させて換気すれば、浴室内でショートサーキ
ットを起さない、澱みの無い完全換気が問題なく行われ
る。本発明の換気構造は、浴室の使用状況に応じた、最
適な換気方法を選択できる換気構造となっているのであ
る。
【0032】
【発明の効果】この発明は以下に記載されるような効果
を奏す。
【0033】この発明の請求項1記載の発明によれば、
室内の比較的低い位置に下部吸気口を設けた浴室ユニッ
トなどの衛生設備室において、下部吸気口とは別に壁面
上部、あるいは天井面端部、あるいは壁面と天井面の境
界部のいずれかの位置に衛生設備室外の空気を取り入れ
る上部吸気口を設け、かつ、その吸気口の少なくとも対
面の壁面上部・天井面端部・壁面と天井面の境界部のい
ずれかの位置に衛生設備室内の空気を外部に排出する排
気口を設けているため、衛生設備室内の上層部の換気が
局所的に行え、換気に伴って流入する外気が入浴者に直
接当たらなくなるため、入浴中の換気を行っても、肌寒
く感じさせる事がなく、過剰な湿気や熱気を適度に室外
に排出する事ができる。
【0034】この発明の請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明の場合において、前記浴室の上部吸気口、ま
たは、上部吸気口と排気口の双方を、吸気口取付部の辺
方向に長尺なスリット状の開口としたため、流入した浴
室外の空気が、広域にむら無く天井面に沿って流れ、室
内の湿潤空気が、直接天井本体に触りにくくなるため、
天井面への結露を大幅に削減することができる。
【0035】この発明の請求項3記載の発明は請求項1
乃至2記載の発明の場合において、前記浴室の上部吸気
口に流入した外気の方向をガイドする導風板を設けたの
で、上部吸気口から流入した外気を、天井全体により一
層、効果的に広く、均一に行き渡らせられ、前述の効果
をさらに高めることができ、より強力な膜状の乾燥空気
層を天井表面に形成させやすくすることができるため、
天井面へ付着する結露水の防止効果を、一層高めること
ができる。
【0036】この発明の請求項4記載の発明は請求項1
乃至3記載の発明の場合において、前記浴室の天井を排
気口取付部が最も高い位置になるように形成したため、
換気に伴って上部吸気口から流入した外気が、浴室内の
熱気・湯気による上昇気流に逆らわずに無理なく天井に
沿って流れられるので外気が天井表面から剥離すること
が無く、天井表面のバリア効果を更に強力にすることが
できる。
【0037】この発明の請求項5記載の発明は請求項1
乃至4記載の発明の場合において、前記浴室の上下吸気
口それぞれに、その開口を開閉するための可動シャッタ
ー部材を設けたので、使用状況に応じた換気手段を選択
する際、上下の吸気口をそれぞれ開閉することで、最適
な吸気口を選択することができる。たとえば、入浴中は
上部シャッターを開け、下部シャッターを閉じること
で、浴室内の上部に溜まる過度の湯気や熱気を排出しな
がら効果的に天井面への結露を防止し、入浴者にも肌寒
く感じさせることなく換気し、入浴後には、上部シャッ
ターを閉じ、下部シャッターを開放することで、給排気
のショートサーキットを発生させることなく、室内を万
遍なく完全換気することができる。
【0038】この発明の請求項6記載の発明は、請求項
1乃至請求項5記載の発明の場合において、前記浴室の
上部吸気口と下部吸気口のそれぞれに各々を開閉できる
可動シャッター部材を設け、片方が開いたときは、片方
が閉じるように連動して開閉するようにしたため、開口
部の閉め忘れや開け忘れなどが発生しにくく、使用状況
と目的に応じた、効率的な換気が簡単に行え、使い勝手
が向上する。
【0039】以上のように、本発明の換気構造によれ
ば、入浴者に肌寒さを感じさせること無く入浴中の換気
が可能で、しかも、入浴環境を悪化させる過度の湯気・
熱気のみを効果的に外部に排出でき、あわせて天井面に
付着する結露を効果的に防止することも可能となる。ま
た、入浴後には、従来同様、湿気澱みの無い完全換気も
可能で、入浴形態や状況に応じた換気方法を簡単に選択
することでができるため、従来の換気構造では、達成で
きない快適な入浴環境を提供できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る浴室における入浴中
の換気状態を示すものである。
【図2】本発明の一実施形態に係る浴室における入浴後
の換気状態を示すものである。
【図3】本発明の上部吸気口取り付け部斜視図である。
【図4】(a)は下部吸気口から吸気する従来換気方法
の際の浴室内の空気の流れを示した模式図であり、
(b)は上部吸気口から吸気して換気した場合の浴室内
空気の流れを示した模式図である。
【符号の説明】
Y:浴室 D:脱衣所 1:洗い場 2:建具 201:下部吸気口 202:下部吸気口用シャッター 3:防水床 4:壁パネル 5:天井 501:上部吸気口 502:導風板 503:上部吸気口シャッター 6:排気口 7:換気扇 8:逆流防止ダンパー 9:外気 901:層流

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内の比較的低い位置に、換気用の下部
    吸気口を設けた浴室において、下部吸気口とは別に壁面
    上部、あるいは天井面端部、あるいは壁面と天井面の境
    界部のいずれかの位置に浴室外の空気を取り入れる上部
    吸気口を設け、かつ、その上部吸気口の少なくとも対面
    の壁面上部・天井面端部・壁面と天井面の境界部のいず
    れかの位置に浴室内の空気を外部に排出する排気口を設
    けていることを特徴とする浴室の換気構造。
  2. 【請求項2】 前記浴室の上部吸気口、または上部吸気
    口と排気口の双方を、吸気口取付部の辺方向に長尺なス
    リット状の開口としたことを特徴とする請求項1記載の
    浴室の換気構造。
  3. 【請求項3】 前記浴室の上部吸気口に吸入空気の方向
    をガイドする導風板を設けたことを特徴とする請求項1
    乃至請求項2記載の浴室の換気構造。
  4. 【請求項4】 前記排気口取付部を浴室の天井面に設置
    し、前記天井面の最も高い位置に排気口取付部を形成し
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の浴室の
    換気構造。
  5. 【請求項5】 前記浴室の上下吸気口のそれぞれに、開
    口を開閉するための可動シャッター部材を設けたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項4記載の浴室の換気構
    造。
  6. 【請求項6】 前記浴室の上部吸気口と下部吸気口のそ
    れぞれに、各々を開閉できる可動シャッター部材を設
    け、片方が開いたときは片方が閉じるように連動して開
    閉する事を特徴とする請求項5記載の浴室の換気構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2016070546A (ja) * 2014-09-29 2016-05-09 Toto株式会社 浴室乾燥機

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