JP2004084978A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】前面パネルの表面へ付着した埃などの除去をし易くし、且つ室内機の前面をフラットな形状にして外観性を向上する為に、前面吸込口の形状が開口面積を小さく設けた横長のスリット状に形成した場合でも、室内空気の吸込性を損なわずに効率よく熱交換を行うことが出来、且つ、前面吸込口から内部部品を見え難くして外観性を損ねないようにした空気調和機を提供する。
【解決手段】通風路内に、前面吸込口から吸い込んだ室内空気を案内するための上方奥行方向に延びる気流ガイド部を備えた。
【選択図】 図2
【解決手段】通風路内に、前面吸込口から吸い込んだ室内空気を案内するための上方奥行方向に延びる気流ガイド部を備えた。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に関し、特に、室内機の外観に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機の室内機は、空気の吸込み抵抗を低減するために、室内機の上面および前面に空気吸込口を設けていた。そして、室内機の前方から内部の熱交換器が見え難くするために、室内機前面にグリル状の前面パネルが設置されていた。
【0003】
前面パネルのデザインをグリル状にすることは、吸込み空気の抵抗を低減させつつ内部の熱交換器を見えにくくするデザインとして機能性のあるデザインではあるが、グリル状であるために室内機前面デザインにフラット感がないといった問題があった。
【0004】
そこで、室内機前面のデザインにフラットな感じを出すため、前面パネルから横格子をなくしてやや丸みを帯びた凹凸の少ないデザインとし、前面の吸込口を下部吹出口よりもやや上方に設け、その形状を高さが低く横に長いスリット形状の吸込口とすることが考えられている。このような空気調和機としては、例えば特開2001−41561号公報、特開2001−41489号公報等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上面吸込口から吸込まれた空気は上部の熱交換器(例えば、逆V字状熱交換器)に満遍なく行き渡るが、室内機前側の熱交換器に対しては、上面吸込口からの空気が流入するものの、前方に設けられた吸込口が薄いスリット状であるため、前側熱交換器の一部に流入する空気が少なくなるといった現象が現れ、室内熱交換器全てを効果的に利用できないといった問題がある。
【0006】
本発明の目的は、空気吹出口より上部であって室内機前面下部に設けられた吸込口の形状を、薄い横長のスリット形状とした空気調和機において、室内熱交換器の利用効率を向上させる空気調和機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、室内機の上面及び前面を構成する化粧カバーと、この化粧カバーの上面に設けられた上面吸込口と、この化粧カバーの前面を覆う前面パネルと、この前面パネルの下部に設けられた横長の前面吸込口と、この吸込口より下方に設けられ室内機の下部に配設された吹出口と、前記吸込口とこの吹出口との間の通風路内に設けられた送風ファンと、この送風ファンの上流側であって前記吸込口より下流側に設けられた熱交換器と、この熱交換器の上流側に設けられたフィルタと、吸込口の最下部から上方奥行方向に延びる第一の気流ガイド部と、この第一の気流ガイド部の上部から奥方向へ延び、上方に凸状をした円弧状の第二の気流ガイド部を備えることによって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の一実施例を説明する。まず、前面パネルを、従来のように格子状の凹凸のあるパネルではなく、フラット感を出した前面パネルを採用した空気調和機の室内機について図1を用いて説明する。空気調和機の室内機1は、化粧カバー2によって内部に設けられた熱交換器やファンを覆い、この化粧カバー2の前面に前面パネル3が設けられている。この前面パネル3は全体的に丸みを帯びており、その前面は凹凸感のないフラットな形状となっている。このため、室内機1を室内に据え付けた際、スッキリとしたインテリアデザインとなっている。この前面パネル3は、その両側の下端部に設けられた開閉機構4(図示せず)を軸にして開閉可能に取り付けられている。また、前面パネル3は下部に横長の切欠部3aを有し、この切欠部3aが前面吸込口を構成する。前面パネル3の下部にスリット状の切欠部3aを設けたため、吹出口8との間に空間ができてしまう。化粧カバー2の前面に切欠部3aから露出した位置に横長の化粧板5を設けることでこの空間を埋めるようにしている。図8を用いて説明する。図8は空気調和機の室内機の縦断面構造を示している。
【0009】
前述したように、前面パネル3に切欠部3aを設けた結果、その形状を開口面積の小さい横長のスリット状の前面吸込口103が形成される。このような室内機前面形状としたことで、前面パネル102の凹凸部を減らすことができ、上記したようにスッキリとしたデザインとなり、また前面パネル102の表面へ付着した埃などの除去がし易くなる。
【0010】
また、前面吸込口103には、前述の化粧板5が設けられ、この化粧板5には上方奥行方向に延びる凹円弧状の気流ガイド部104が備えられている。この気流ガイド部104に関しては、特開2001−41489号公報の図12、特開2001−41561号公報の図12に記載されている。この気流ガイド部104は、詳細後述するように、室内機前面のやや下方から前面吸込口103を見た場合、もしこの気流ガイド部104がなく(露受皿107の前面立ち上がり部(土手)が図8に示すよりも低く形成されていて)ファン105方向に向かった平板状であるとすると、室内機内部が見えやすくなり意匠性が悪くなってしまう。このため、気流ガイド部104を設けて前面吸込口103から内部を見えにくくしている。また、上記空気調和機の熱交換器106は、上下に延びる前面下部熱交換器部106aと、その前面下部熱交換器部106aより斜め上方に傾斜した前面上部熱交換器部106bと、その前面上部熱交換器部106bより後方斜め下方に傾斜した後部熱交換器部106cとで構成されている。これら熱交換器106に囲まれるように送風ファン(貫流ファン)105が配置されている。
【0011】
上記構成の空気調和機は、送風ファン105を運転することで、上面吸込口は勿論のこと、前面吸込口103から室内空気を吸い込み、室内熱交換器106を介して熱交換した後、吹出口から空気調和された空気が吹き出される。
【0012】
ところで、前面吸込口103から吸込まれた空気は、気流ガイド部104に沿って上方へ案内され、前面下部熱交換器部106aへ導入される。この前面下部熱交換器106aには、上部吸込口から流れ込む空気も合流する。
【0013】
このように本実施例においては、前面パネル102がフラットなスッキリとしたデザインとなるが次のような問題を生じる。図9を用いて説明する。
【0014】
図9において、気流ガイド部104は、吸込口103から吸込まれた空気をスムーズに熱交換器に導くものである。しかし、構造上、気流ガイド部104の上端部104aと露受皿107の前面立ち上がり部との間に隙間が生じており、前面吸込口103から吸い込まれた室内空気は、気流ガイド部104の上端部104aを通過する際に、急激に折れ曲がっているため剥離が生じるため、空気渦が発生する。このように気流の乱れが生じる等により、通風抵抗が増加する恐れがある。
【0015】
また、上方へ向かって延びる気流ガイド部104に沿って流れる気流は、上記のように空気の渦の発生により渦の上方へ向かって流れて、前面下部熱交換器部106aの主に上半分に多く導入され、下半分へ導入される気流が少なく、熱交換器の利用効率が充分高いとは言えない。
【0016】
また、利用者が正面から室内機101を目視した時に、前面吸込口103から熱交換器106等の内部部品が見えてしまい、スッキリ感が低減し外観デザイン性を損ねる恐れがある。
【0017】
本実施例においては、前面パネル102をフラット化することでスッキリ感を出せたのであるが、前面吸込口103の形状を、開口面積を小さく設けた横長のスリット状に形成したため、室内熱交換器106の効率を悪くしてしまうものであった。そこで、次に説明する実施例では、前面吸込口から内部部品を見え難くして外観性を損ねないようにしつつ、室内空気の熱交換器下部への吸込性を向上させて効率よく熱交換を行うことができる空気調和機の室内機とするものである。
【0018】
このため、図2に示す本実施例においては、室内機1の上面及び前面を構成する化粧カバー2と、この化粧カバー2の上面に設けられた上面吸込口7と、この化粧カバー2の前面を覆う前面パネル3と、この前面パネル3の下部に設けられた横長の前面吸込口6と、この吸込口6より下方に設けられ室内機1の下部に配設された吹出口8と、吸込口6,7と吹出口8との間の通風路内に設けられた送風ファン11と、送風ファン11の上流側であって吸込口6,7より下流側に設けられた熱交換器12と、熱交換器12の上流側に設けられたフィルタ9と、室内機1前面に設けられた熱交換器12の下部に設けられ前面立ち上がり部の上端が熱交換器12の最下部及び吸込口6の最下部より上方に位置した露受皿13と、吸込口6の最下部から上方奥行方向に延びる第一の気流ガイド部5aと、この第一の気流ガイド部5aの上部から奥方向へ延び、上方に凸状をした円弧状の第二の気流ガイド部5bを備えるようにした。また、前記第二の気流ガイド部5bを、フィルタ9のフィルタ枠10の前面下部に射出成型により一体に形成するようにした。さらに、第二の気流ガイド部5bを、第一の気流ガイド部5aの上部の延長上に射出成型により一体に形成するようにした。
【0019】
以下、詳細に説明する。図1は本発明の実施例に係る空気調和機の室内機を示す斜視図である。空気調和機の室内機1内部にはファンと熱交換器が設けられ、これらは化粧カバー2で覆われている。この化粧カバー2の前面には前面パネル3が設けられている。その両側の下端部に設けられた開閉機構(図示せず)を軸にして前面パネル3の上部が下に向かって回動するように開閉可能に取り付けられている。また、前面パネル3は下部に横長の切欠部3a(必ずしも切欠である必要がなく縁を有する横長のスリット上の穴でもよい)を有し、前面パネルが閉じている時この切欠部3aが前面吸込口を構成する。
【0020】
図2は本発明の第一の実施例による空気調和機の室内機の構成を示す縦断面図である。化粧カバー2の前面に切欠部3aから露出した位置(吸込口を形成する切欠部の下部)に横長の化粧板5が設けられている。その上部(切欠部3aが作る空間)に上方奥行方向に延びる凹円弧状の第一の気流ガイド部5aが配置されている。化粧板5の上端と切欠部5aとで形成された前面吸込口6から吸込まれた空気は、その第一の気流ガイド部5aによって室内機1の内部に導かれる。上面吸込口7は室内機1の上面に格子状に設けられている。吹出口8は熱交換した空気を室内に吹き出すもので、前面吸込口6及び上面吸込口7と吹出口8とを結ぶ通風路内に、弾性を有する合成樹脂製のフィルタ枠10に装着されたフィルタ9と、横配置の貫流形の送風ファン11と、送風ファン11とフィルタ9との間に設けられた熱交換器12とが配置されている。この熱交換器12は、上下に延びる前面下部熱交換器部12aと、その前面下部熱交換器部12aより斜め上方に傾斜した前面上部熱交換器部12bと、その前面上部熱交換器部12bより後方斜め下方に傾斜した後部熱交換器部12cとで構成されている。
【0021】
上記説明した構成により本実施例に係る空気調和機は、送風ファン11を運転することで前面吸込口6及び上面吸込口7から吸い込んだ室内空気を、フィルタ9を介して埃などを取り除き、熱交換器12へ導入され熱交換された後、吹出口8から室内へ吹き出される。
【0022】
また、縦断面が略く字形状をした化粧板5の上部側面に、上方奥行方向へ延びる凹円弧状の第一の気流ガイド部5aが形成され、前面吸込口6から吸い込んだ室内空気が、第一の気流ガイド部5aに沿って上方へ導かれるようになっている。また、フィルタ枠10の下部前面側に第二の気流ガイド部10a(5b)が形成されている。図3に示すように、その第二の気流ガイド部10a(5b)は、第一の気流ガイド部5aの上部から室内機1の奥行方向へ延びる凸円弧状で、この第二の気流ガイド部10a(5b)に沿って下方へ流れる気流を形成する。
【0023】
図9に示した実施例では、第一の気流ガイド部104によって導かれた空気は、第一の気流ガイド部104の上端部で剥離が生じて渦が発生する。このため、渦の外側の気流は前面下部熱交換器106aの下部まで流れ込まないので、この熱交換器106aの下部が熱交換器として有功に動作しない。
【0024】
これに対して、本実施例によれば、図3に示すように、前面吸込口6から吸い込まれた室内空気は、気流が物の面に沿って流れる特性(コアンダー効果)により、第一の気流ガイド部5aに沿って上方へ流れ、更に、第二の気流ガイド部10aに沿って前面下部熱交換器部12aの下半分へ向って滑らかに流れる気流となる。従って、前面下部熱交換器12aの下部にも気流が行き渡るため、熱交換器を有効に活用することができる。尚、上面吸込口7から吸い込んだ空気の一部が前面下部熱交換器部12aの上半分へ向う気流を形成しているので前面下部熱交換器部12aの全体へ均一に空気が導入されるので、熱交換効率が向上する。
【0025】
即ち、上記第一の実施例のように、前面吸込口6から吸い込んだ室内空気を、第一の気流ガイド部5a及び第二の気流ガイド部10aに沿わせることによって、開口面積を小さい横長のスリット状に形成された前面吸込口6の形状であっても、かつ露受皿13の前面立ち上がりの上端が前面下部熱交換器12a下端及び前面吸込口6の下端より位置した場合であっても、室内空気の熱交換器12下部への吸込性を向上させて効率よく熱交換を行うことを達成出来る。
【0026】
また、第二の気流ガイド部10aの上部と切欠部3aの上端とが水平方向にラップしており、そのラップ範囲h1が生じることで、利用者が室内機1を正面から目視した時に、前面吸込口6から熱交換器12などの内部部品が見え難くなり、外観性を損ねることがない。
【0027】
次に本発明の第三の実施例を図4、図5を用いて説明する。縦断面が略く字形状の化粧板5の上部側面に、上方奥行方向へ延びる凹円弧状の第一の気流ガイド部5aを形成し、前面吸込口6から吸い込んだ室内空気が、第一の気流ガイド部5aに沿って上方へ導かれるようになっている。また、第一の気流ガイド部5a上部の延長上に室内機1の奥行方向へ延びる凸円弧状の第二の気流ガイド部5bを一体に形成し、この第二の気流ガイド部5bに沿って下方へ流れる気流を形成する。
【0028】
即ち、前面吸込口6から吸い込んだ室内空気は、気流が物の面に沿って流れる特性(コアンダー効果)により、第一の気流ガイド部5aに沿って上方へ流れ、更に第二の気流ガイド部5bに沿って前面下部熱交換器部12aの下半分へ向かって滑らかに流れる気流を形成することが出来る。尚、上面吸込口7から吸い込んだ空気の一部が前面下部熱交換器部12aの上半分へ向う気流を形成しているので前面下部熱交換器部12aの全体へ均一に空気が導入されるので、熱交換効率が向上する。
【0029】
また、本実施例では、第一の気流ガイド部5aと第二の気流ガイド部5bとを一体で形成したことで、第一の気流ガイド部5a上部と第二の気流ガイド部5b下部との接合部の隙間や凹凸部が無くなり、通風抵抗を減らすことが出来る。
【0030】
また、第二の気流ガイド部5bの上部と切欠部3aとが水平方向にラップしており、そのラップ範囲h2が生じることで、利用者が室内機1を正面から目視した時に、前面吸込口6から熱交換器12などの内部部品が見え難くなり、外観性を損ねることがない。
【0031】
次に本発明の第四の実施例を図6、図7により説明する。縦断面が略く字形状の化粧板5の上部側面に、上方奥行方向へ延びる凹円弧状の第一の気流ガイド部5aを形成し、前面吸込口6から送風ファン11によって吸い込まれた室内空気が、第一の気流ガイド部5aに沿って上方へ導かれるようになっている。
【0032】
本実施例では、第二の気流ガイド部を設けていない。しかし、第一の気流ガイド5aの上端から前面下部熱交換器12aに向かって水平部を有し、隙間がないため、コアンダー効果は多少落ちるものの、第一の気流ガイド部5aに沿って上方へ流れた気流は、第一の気流ガイド部5aの上端付近で多少の剥離が生じるが、コアンダー効果により、前面下部熱交換器部12aの下半分へ向かって流れる気流を形成することが出来る。更に、上面吸込口7から吸い込んだ空気の一部が前面下部熱交換器部12aの上半分へ導入される気流を形成しているので、前面下部熱交換器部12aの全体へ均一に空気が導入され、熱交換効率を向上することが出来る。
【0033】
また、第一の気流ガイド部5aの上端部と切欠部3aとが水平方向にラップしており、そのラップ範囲h3が生じることで、利用者が室内機1を正面から目視した時に、前面吸込口6から熱交換器12などの内部部品が見え難くなり、外観性を損ねることがない。
【0034】
尚、第三の実施例の構成は、第一の実施例及び第二の実施例で述べた第二の気流ガイド部10a,5bを備えた構成に比べると、構造が単純になるが、前面吸込口6から吸い込んだ室内空気を前面下部熱交換器部12aの下半分に導く効果は弱くなる。
【0035】
以上説明した通り上記実施例発明によれば、清掃性及び外観性を向上する為に前面パネルの前面をフラットな形状にし、前面吸込口の形状を開口面積を小さく設け横長のスリット状に形成した場合でも、気流を調節する為の気流ガイド部を設けたことで、室内空気の熱交換器下部への吸込性を向上させて効率良く熱交換を行うことが出来る。
【0036】
また、前面吸込口に設けた気流ガイド部によって、利用者が室内機を正面から目視した時に、前面吸込口から内部部品が見え難くなり、外観性を損なわない。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、空気吹出口より上部であって室内機前面下部に設けられた吸込口の形状を、薄い横長のスリット形状とした空気調和機において、室内熱交換器の利用効率を向上させる空気調和機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る空気調和機の室内機を示す斜視図。
【図2】本発明の第二実施例に係る空気調和機の室内機の構成を示す縦断面図。
【図3】本発明の第二の実施例による前面吸込口の構成及び空気の流れを示す縦断面要部拡大図。
【図4】本発明の第三の実施例による空気調和機の室内機の構成を示す縦断面図。
【図5】本発明の第三の実施例による前面吸込口の構成及び空気の流れを示す縦断面要部拡大図。
【図6】本発明の第四の実施例による空気調和機の室内機の構成を示す縦断面図。
【図7】本発明の第四の実施例による前面吸込口の構成及び空気の流れを示す縦断面要部拡大図。
【図8】本発明の第一の実施例に係る空気調和機の室内機の構成を示す縦断面図。
【図9】本発明の第1実施例に係る空気調和機の室内機の前面吸込口の構造及び空気の流れを示す縦断面要部拡大図。
【符号の説明】
1…室内機、2…化粧カバー、3…前面パネル、3a…切欠部、4…開閉機構、5…化粧板、5a…第一の気流ガイド部、5b…第二の気流ガイド部、6…前面吸込口、7…上面吸込口、8…吹出口、9…フィルタ、10…フィルタ枠、10a…第二の気流ガイド部、11…送風ファン、12…熱交換器、12a…前面下部熱交換器部、12b…前面上部熱交換器部、12c…後部熱交換器部、13…露受皿、101…室内機、102…前面パネル、103…前面吸込口、104…気流ガイド部、104a…気流ガイド部の上端部、105…送風ファン、106…熱交換器、106a…前面下部熱交換器部、106b…前面上部熱交換器部、106c…後部熱交換器部、107…露受皿。
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機に関し、特に、室内機の外観に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和機の室内機は、空気の吸込み抵抗を低減するために、室内機の上面および前面に空気吸込口を設けていた。そして、室内機の前方から内部の熱交換器が見え難くするために、室内機前面にグリル状の前面パネルが設置されていた。
【0003】
前面パネルのデザインをグリル状にすることは、吸込み空気の抵抗を低減させつつ内部の熱交換器を見えにくくするデザインとして機能性のあるデザインではあるが、グリル状であるために室内機前面デザインにフラット感がないといった問題があった。
【0004】
そこで、室内機前面のデザインにフラットな感じを出すため、前面パネルから横格子をなくしてやや丸みを帯びた凹凸の少ないデザインとし、前面の吸込口を下部吹出口よりもやや上方に設け、その形状を高さが低く横に長いスリット形状の吸込口とすることが考えられている。このような空気調和機としては、例えば特開2001−41561号公報、特開2001−41489号公報等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上面吸込口から吸込まれた空気は上部の熱交換器(例えば、逆V字状熱交換器)に満遍なく行き渡るが、室内機前側の熱交換器に対しては、上面吸込口からの空気が流入するものの、前方に設けられた吸込口が薄いスリット状であるため、前側熱交換器の一部に流入する空気が少なくなるといった現象が現れ、室内熱交換器全てを効果的に利用できないといった問題がある。
【0006】
本発明の目的は、空気吹出口より上部であって室内機前面下部に設けられた吸込口の形状を、薄い横長のスリット形状とした空気調和機において、室内熱交換器の利用効率を向上させる空気調和機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、室内機の上面及び前面を構成する化粧カバーと、この化粧カバーの上面に設けられた上面吸込口と、この化粧カバーの前面を覆う前面パネルと、この前面パネルの下部に設けられた横長の前面吸込口と、この吸込口より下方に設けられ室内機の下部に配設された吹出口と、前記吸込口とこの吹出口との間の通風路内に設けられた送風ファンと、この送風ファンの上流側であって前記吸込口より下流側に設けられた熱交換器と、この熱交換器の上流側に設けられたフィルタと、吸込口の最下部から上方奥行方向に延びる第一の気流ガイド部と、この第一の気流ガイド部の上部から奥方向へ延び、上方に凸状をした円弧状の第二の気流ガイド部を備えることによって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の一実施例を説明する。まず、前面パネルを、従来のように格子状の凹凸のあるパネルではなく、フラット感を出した前面パネルを採用した空気調和機の室内機について図1を用いて説明する。空気調和機の室内機1は、化粧カバー2によって内部に設けられた熱交換器やファンを覆い、この化粧カバー2の前面に前面パネル3が設けられている。この前面パネル3は全体的に丸みを帯びており、その前面は凹凸感のないフラットな形状となっている。このため、室内機1を室内に据え付けた際、スッキリとしたインテリアデザインとなっている。この前面パネル3は、その両側の下端部に設けられた開閉機構4(図示せず)を軸にして開閉可能に取り付けられている。また、前面パネル3は下部に横長の切欠部3aを有し、この切欠部3aが前面吸込口を構成する。前面パネル3の下部にスリット状の切欠部3aを設けたため、吹出口8との間に空間ができてしまう。化粧カバー2の前面に切欠部3aから露出した位置に横長の化粧板5を設けることでこの空間を埋めるようにしている。図8を用いて説明する。図8は空気調和機の室内機の縦断面構造を示している。
【0009】
前述したように、前面パネル3に切欠部3aを設けた結果、その形状を開口面積の小さい横長のスリット状の前面吸込口103が形成される。このような室内機前面形状としたことで、前面パネル102の凹凸部を減らすことができ、上記したようにスッキリとしたデザインとなり、また前面パネル102の表面へ付着した埃などの除去がし易くなる。
【0010】
また、前面吸込口103には、前述の化粧板5が設けられ、この化粧板5には上方奥行方向に延びる凹円弧状の気流ガイド部104が備えられている。この気流ガイド部104に関しては、特開2001−41489号公報の図12、特開2001−41561号公報の図12に記載されている。この気流ガイド部104は、詳細後述するように、室内機前面のやや下方から前面吸込口103を見た場合、もしこの気流ガイド部104がなく(露受皿107の前面立ち上がり部(土手)が図8に示すよりも低く形成されていて)ファン105方向に向かった平板状であるとすると、室内機内部が見えやすくなり意匠性が悪くなってしまう。このため、気流ガイド部104を設けて前面吸込口103から内部を見えにくくしている。また、上記空気調和機の熱交換器106は、上下に延びる前面下部熱交換器部106aと、その前面下部熱交換器部106aより斜め上方に傾斜した前面上部熱交換器部106bと、その前面上部熱交換器部106bより後方斜め下方に傾斜した後部熱交換器部106cとで構成されている。これら熱交換器106に囲まれるように送風ファン(貫流ファン)105が配置されている。
【0011】
上記構成の空気調和機は、送風ファン105を運転することで、上面吸込口は勿論のこと、前面吸込口103から室内空気を吸い込み、室内熱交換器106を介して熱交換した後、吹出口から空気調和された空気が吹き出される。
【0012】
ところで、前面吸込口103から吸込まれた空気は、気流ガイド部104に沿って上方へ案内され、前面下部熱交換器部106aへ導入される。この前面下部熱交換器106aには、上部吸込口から流れ込む空気も合流する。
【0013】
このように本実施例においては、前面パネル102がフラットなスッキリとしたデザインとなるが次のような問題を生じる。図9を用いて説明する。
【0014】
図9において、気流ガイド部104は、吸込口103から吸込まれた空気をスムーズに熱交換器に導くものである。しかし、構造上、気流ガイド部104の上端部104aと露受皿107の前面立ち上がり部との間に隙間が生じており、前面吸込口103から吸い込まれた室内空気は、気流ガイド部104の上端部104aを通過する際に、急激に折れ曲がっているため剥離が生じるため、空気渦が発生する。このように気流の乱れが生じる等により、通風抵抗が増加する恐れがある。
【0015】
また、上方へ向かって延びる気流ガイド部104に沿って流れる気流は、上記のように空気の渦の発生により渦の上方へ向かって流れて、前面下部熱交換器部106aの主に上半分に多く導入され、下半分へ導入される気流が少なく、熱交換器の利用効率が充分高いとは言えない。
【0016】
また、利用者が正面から室内機101を目視した時に、前面吸込口103から熱交換器106等の内部部品が見えてしまい、スッキリ感が低減し外観デザイン性を損ねる恐れがある。
【0017】
本実施例においては、前面パネル102をフラット化することでスッキリ感を出せたのであるが、前面吸込口103の形状を、開口面積を小さく設けた横長のスリット状に形成したため、室内熱交換器106の効率を悪くしてしまうものであった。そこで、次に説明する実施例では、前面吸込口から内部部品を見え難くして外観性を損ねないようにしつつ、室内空気の熱交換器下部への吸込性を向上させて効率よく熱交換を行うことができる空気調和機の室内機とするものである。
【0018】
このため、図2に示す本実施例においては、室内機1の上面及び前面を構成する化粧カバー2と、この化粧カバー2の上面に設けられた上面吸込口7と、この化粧カバー2の前面を覆う前面パネル3と、この前面パネル3の下部に設けられた横長の前面吸込口6と、この吸込口6より下方に設けられ室内機1の下部に配設された吹出口8と、吸込口6,7と吹出口8との間の通風路内に設けられた送風ファン11と、送風ファン11の上流側であって吸込口6,7より下流側に設けられた熱交換器12と、熱交換器12の上流側に設けられたフィルタ9と、室内機1前面に設けられた熱交換器12の下部に設けられ前面立ち上がり部の上端が熱交換器12の最下部及び吸込口6の最下部より上方に位置した露受皿13と、吸込口6の最下部から上方奥行方向に延びる第一の気流ガイド部5aと、この第一の気流ガイド部5aの上部から奥方向へ延び、上方に凸状をした円弧状の第二の気流ガイド部5bを備えるようにした。また、前記第二の気流ガイド部5bを、フィルタ9のフィルタ枠10の前面下部に射出成型により一体に形成するようにした。さらに、第二の気流ガイド部5bを、第一の気流ガイド部5aの上部の延長上に射出成型により一体に形成するようにした。
【0019】
以下、詳細に説明する。図1は本発明の実施例に係る空気調和機の室内機を示す斜視図である。空気調和機の室内機1内部にはファンと熱交換器が設けられ、これらは化粧カバー2で覆われている。この化粧カバー2の前面には前面パネル3が設けられている。その両側の下端部に設けられた開閉機構(図示せず)を軸にして前面パネル3の上部が下に向かって回動するように開閉可能に取り付けられている。また、前面パネル3は下部に横長の切欠部3a(必ずしも切欠である必要がなく縁を有する横長のスリット上の穴でもよい)を有し、前面パネルが閉じている時この切欠部3aが前面吸込口を構成する。
【0020】
図2は本発明の第一の実施例による空気調和機の室内機の構成を示す縦断面図である。化粧カバー2の前面に切欠部3aから露出した位置(吸込口を形成する切欠部の下部)に横長の化粧板5が設けられている。その上部(切欠部3aが作る空間)に上方奥行方向に延びる凹円弧状の第一の気流ガイド部5aが配置されている。化粧板5の上端と切欠部5aとで形成された前面吸込口6から吸込まれた空気は、その第一の気流ガイド部5aによって室内機1の内部に導かれる。上面吸込口7は室内機1の上面に格子状に設けられている。吹出口8は熱交換した空気を室内に吹き出すもので、前面吸込口6及び上面吸込口7と吹出口8とを結ぶ通風路内に、弾性を有する合成樹脂製のフィルタ枠10に装着されたフィルタ9と、横配置の貫流形の送風ファン11と、送風ファン11とフィルタ9との間に設けられた熱交換器12とが配置されている。この熱交換器12は、上下に延びる前面下部熱交換器部12aと、その前面下部熱交換器部12aより斜め上方に傾斜した前面上部熱交換器部12bと、その前面上部熱交換器部12bより後方斜め下方に傾斜した後部熱交換器部12cとで構成されている。
【0021】
上記説明した構成により本実施例に係る空気調和機は、送風ファン11を運転することで前面吸込口6及び上面吸込口7から吸い込んだ室内空気を、フィルタ9を介して埃などを取り除き、熱交換器12へ導入され熱交換された後、吹出口8から室内へ吹き出される。
【0022】
また、縦断面が略く字形状をした化粧板5の上部側面に、上方奥行方向へ延びる凹円弧状の第一の気流ガイド部5aが形成され、前面吸込口6から吸い込んだ室内空気が、第一の気流ガイド部5aに沿って上方へ導かれるようになっている。また、フィルタ枠10の下部前面側に第二の気流ガイド部10a(5b)が形成されている。図3に示すように、その第二の気流ガイド部10a(5b)は、第一の気流ガイド部5aの上部から室内機1の奥行方向へ延びる凸円弧状で、この第二の気流ガイド部10a(5b)に沿って下方へ流れる気流を形成する。
【0023】
図9に示した実施例では、第一の気流ガイド部104によって導かれた空気は、第一の気流ガイド部104の上端部で剥離が生じて渦が発生する。このため、渦の外側の気流は前面下部熱交換器106aの下部まで流れ込まないので、この熱交換器106aの下部が熱交換器として有功に動作しない。
【0024】
これに対して、本実施例によれば、図3に示すように、前面吸込口6から吸い込まれた室内空気は、気流が物の面に沿って流れる特性(コアンダー効果)により、第一の気流ガイド部5aに沿って上方へ流れ、更に、第二の気流ガイド部10aに沿って前面下部熱交換器部12aの下半分へ向って滑らかに流れる気流となる。従って、前面下部熱交換器12aの下部にも気流が行き渡るため、熱交換器を有効に活用することができる。尚、上面吸込口7から吸い込んだ空気の一部が前面下部熱交換器部12aの上半分へ向う気流を形成しているので前面下部熱交換器部12aの全体へ均一に空気が導入されるので、熱交換効率が向上する。
【0025】
即ち、上記第一の実施例のように、前面吸込口6から吸い込んだ室内空気を、第一の気流ガイド部5a及び第二の気流ガイド部10aに沿わせることによって、開口面積を小さい横長のスリット状に形成された前面吸込口6の形状であっても、かつ露受皿13の前面立ち上がりの上端が前面下部熱交換器12a下端及び前面吸込口6の下端より位置した場合であっても、室内空気の熱交換器12下部への吸込性を向上させて効率よく熱交換を行うことを達成出来る。
【0026】
また、第二の気流ガイド部10aの上部と切欠部3aの上端とが水平方向にラップしており、そのラップ範囲h1が生じることで、利用者が室内機1を正面から目視した時に、前面吸込口6から熱交換器12などの内部部品が見え難くなり、外観性を損ねることがない。
【0027】
次に本発明の第三の実施例を図4、図5を用いて説明する。縦断面が略く字形状の化粧板5の上部側面に、上方奥行方向へ延びる凹円弧状の第一の気流ガイド部5aを形成し、前面吸込口6から吸い込んだ室内空気が、第一の気流ガイド部5aに沿って上方へ導かれるようになっている。また、第一の気流ガイド部5a上部の延長上に室内機1の奥行方向へ延びる凸円弧状の第二の気流ガイド部5bを一体に形成し、この第二の気流ガイド部5bに沿って下方へ流れる気流を形成する。
【0028】
即ち、前面吸込口6から吸い込んだ室内空気は、気流が物の面に沿って流れる特性(コアンダー効果)により、第一の気流ガイド部5aに沿って上方へ流れ、更に第二の気流ガイド部5bに沿って前面下部熱交換器部12aの下半分へ向かって滑らかに流れる気流を形成することが出来る。尚、上面吸込口7から吸い込んだ空気の一部が前面下部熱交換器部12aの上半分へ向う気流を形成しているので前面下部熱交換器部12aの全体へ均一に空気が導入されるので、熱交換効率が向上する。
【0029】
また、本実施例では、第一の気流ガイド部5aと第二の気流ガイド部5bとを一体で形成したことで、第一の気流ガイド部5a上部と第二の気流ガイド部5b下部との接合部の隙間や凹凸部が無くなり、通風抵抗を減らすことが出来る。
【0030】
また、第二の気流ガイド部5bの上部と切欠部3aとが水平方向にラップしており、そのラップ範囲h2が生じることで、利用者が室内機1を正面から目視した時に、前面吸込口6から熱交換器12などの内部部品が見え難くなり、外観性を損ねることがない。
【0031】
次に本発明の第四の実施例を図6、図7により説明する。縦断面が略く字形状の化粧板5の上部側面に、上方奥行方向へ延びる凹円弧状の第一の気流ガイド部5aを形成し、前面吸込口6から送風ファン11によって吸い込まれた室内空気が、第一の気流ガイド部5aに沿って上方へ導かれるようになっている。
【0032】
本実施例では、第二の気流ガイド部を設けていない。しかし、第一の気流ガイド5aの上端から前面下部熱交換器12aに向かって水平部を有し、隙間がないため、コアンダー効果は多少落ちるものの、第一の気流ガイド部5aに沿って上方へ流れた気流は、第一の気流ガイド部5aの上端付近で多少の剥離が生じるが、コアンダー効果により、前面下部熱交換器部12aの下半分へ向かって流れる気流を形成することが出来る。更に、上面吸込口7から吸い込んだ空気の一部が前面下部熱交換器部12aの上半分へ導入される気流を形成しているので、前面下部熱交換器部12aの全体へ均一に空気が導入され、熱交換効率を向上することが出来る。
【0033】
また、第一の気流ガイド部5aの上端部と切欠部3aとが水平方向にラップしており、そのラップ範囲h3が生じることで、利用者が室内機1を正面から目視した時に、前面吸込口6から熱交換器12などの内部部品が見え難くなり、外観性を損ねることがない。
【0034】
尚、第三の実施例の構成は、第一の実施例及び第二の実施例で述べた第二の気流ガイド部10a,5bを備えた構成に比べると、構造が単純になるが、前面吸込口6から吸い込んだ室内空気を前面下部熱交換器部12aの下半分に導く効果は弱くなる。
【0035】
以上説明した通り上記実施例発明によれば、清掃性及び外観性を向上する為に前面パネルの前面をフラットな形状にし、前面吸込口の形状を開口面積を小さく設け横長のスリット状に形成した場合でも、気流を調節する為の気流ガイド部を設けたことで、室内空気の熱交換器下部への吸込性を向上させて効率良く熱交換を行うことが出来る。
【0036】
また、前面吸込口に設けた気流ガイド部によって、利用者が室内機を正面から目視した時に、前面吸込口から内部部品が見え難くなり、外観性を損なわない。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、空気吹出口より上部であって室内機前面下部に設けられた吸込口の形状を、薄い横長のスリット形状とした空気調和機において、室内熱交換器の利用効率を向上させる空気調和機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る空気調和機の室内機を示す斜視図。
【図2】本発明の第二実施例に係る空気調和機の室内機の構成を示す縦断面図。
【図3】本発明の第二の実施例による前面吸込口の構成及び空気の流れを示す縦断面要部拡大図。
【図4】本発明の第三の実施例による空気調和機の室内機の構成を示す縦断面図。
【図5】本発明の第三の実施例による前面吸込口の構成及び空気の流れを示す縦断面要部拡大図。
【図6】本発明の第四の実施例による空気調和機の室内機の構成を示す縦断面図。
【図7】本発明の第四の実施例による前面吸込口の構成及び空気の流れを示す縦断面要部拡大図。
【図8】本発明の第一の実施例に係る空気調和機の室内機の構成を示す縦断面図。
【図9】本発明の第1実施例に係る空気調和機の室内機の前面吸込口の構造及び空気の流れを示す縦断面要部拡大図。
【符号の説明】
1…室内機、2…化粧カバー、3…前面パネル、3a…切欠部、4…開閉機構、5…化粧板、5a…第一の気流ガイド部、5b…第二の気流ガイド部、6…前面吸込口、7…上面吸込口、8…吹出口、9…フィルタ、10…フィルタ枠、10a…第二の気流ガイド部、11…送風ファン、12…熱交換器、12a…前面下部熱交換器部、12b…前面上部熱交換器部、12c…後部熱交換器部、13…露受皿、101…室内機、102…前面パネル、103…前面吸込口、104…気流ガイド部、104a…気流ガイド部の上端部、105…送風ファン、106…熱交換器、106a…前面下部熱交換器部、106b…前面上部熱交換器部、106c…後部熱交換器部、107…露受皿。
Claims (6)
- 室内機の上面及び前面を構成する化粧カバーと、この化粧カバーの上面に設けられた上面吸込口と、この化粧カバーの前面を覆う前面パネルと、この前面パネルの下部に設けられた横長の前面吸込口と、この吸込口より下方に設けられ室内機の下部に配設された吹出口と、前記吸込口とこの吹出口との間の通風路内に設けられた送風ファンと、この送風ファンの上流側であって前記吸込口より下流側に設けられた熱交換器と、この熱交換器の上流側に設けられたフィルタと、吸込口の最下部から上方奥行方向に延びる第一の気流ガイド部と、この第一の気流ガイド部の上部から奥方向へ延び、上方に凸状をした円弧状の第二の気流ガイド部を備えた空気調和機。
- 請求項1において、前記通風路内に前記第二の気流ガイド部は、前記フィルタのフィルタ枠の前面下部に一体に形成された空気調和機。
- 請求項1において、前記第二の気流ガイド部は、前記第一の気流ガイド部の上部の延長上に一体に形成された空気調和機。
- 室内機の上面及び前面を構成する化粧カバーと、この化粧カバーの上面に設けられた上面吸込口と、この化粧カバーの前面を覆う前面パネルと、この前面パネルの下部に設けられた横長の前面吸込口と、この吸込口より下方に設けられ室内機の下部に配設された吹出口と、前記吸込口とこの吹出口との間の通風路内に設けられた送風ファンと、この送風ファンの上流側であって前記吸込口より下流側に設けられた熱交換器と、この熱交換器の上流側に設けられたフィルタと、室内機前面に設けられた熱交換器の下部に設けられ前面立ち上がり部の上端がこの熱交換器の最下部及び前記吸込口の最下部より上方に位置した露受皿と、吸込口の最下部から上方奥行方向に延びる第一の気流ガイド部と、この第一の気流ガイド部の上部から奥方向へ延び、上方に凸状をした円弧状の第二の気流ガイド部を備えた空気調和機。
- 請求項4において、前記通風路内に前記第二の気流ガイド部は、前記フィルタのフィルタ枠の前面下部に一体に形成された空気調和機。
- 請求項4において、前記第二の気流ガイド部は、前記第一の気流ガイド部の上部の延長上に一体に形成された空気調和機。
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