JP2003275118A - 浴槽送風装置 - Google Patents

浴槽送風装置

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JP2003275118A
JP2003275118A JP2002078962A JP2002078962A JP2003275118A JP 2003275118 A JP2003275118 A JP 2003275118A JP 2002078962 A JP2002078962 A JP 2002078962A JP 2002078962 A JP2002078962 A JP 2002078962A JP 2003275118 A JP2003275118 A JP 2003275118A
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JP
Japan
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bathtub
blower
air outlet
bath
bulging portion
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JP2002078962A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Go
郷  芳和
Shinji Ariga
真二 有我
Masayuki Shigaraki
正幸 信楽
Takashi Minamikanayama
崇 南金山
Toshimi Kitakado
俊実 北角
Noriko Hashida
規子 橋田
Yutaka Kasai
裕 葛西
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入浴時の、のぼせ防止技術であって、構成が
単純で吹出空気を有効利用する技術を提供する。 【解決手段】 浴槽本体に一体形成され又は浴槽本体に
取り付けられて略水平に差し向けられた空気吹出口と、
送風機と、送風機と空気吹出口とを接続する空気通路と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入浴時の、のぼせ
防止技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浴室側壁に空気吹出口を形成し、浴室外
に配設した送風機から空気吹出口を介して浴槽内の入浴
者へ送風し、入浴者がのぼせるのを防止する技術が、実
開平2−67833号、特開平11−44109号に開
示されている
【0003】
【発明が解決しようとする課題】実開平2−67833
号の技術には、入浴者の近くで空気を吹き出すための浴
室側壁から延びる延長ノズル、自在アーム等の器具を必
要とし構成が複雑であるという問題があり、特開平11
−44109号の技術には、浴室側壁に形成した空気吹
出口から入浴者までの距離が長く吹き出した空気が拡散
するので吹出空気を有効利用していないという問題があ
る。本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、入
浴時の、のぼせ防止技術であって、構成が単純で吹出空
気を有効利用した技術を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、浴槽本体に一体形成され又は浴
槽本体に取り付けられて略水平に差し向けられた空気吹
出口と、送風機と、送風機と空気吹出口とを接続する空
気通路とを備えることを特徴とする浴槽送風装置を提供
する。本発明に係る浴槽送風装置においては、空気吹出
口から略水平に吹き出した空気が入浴者の上半身に当た
り、入浴者がのぼせるのを防止する。本発明に係る浴槽
送風装置においては、浴槽本体に空気吹出口を一体形成
し又は浴槽本体に空気吹出口を取り付けたので、空気吹
出口と入浴者との距離が短く、吹き出した空気は拡散せ
ずに入浴者に到達する。従って、本発明に係る浴槽送風
装置は吹出空気を有効利用している。本発明に係る浴槽
送風装置においては、空気吹出口は入浴者の近くに在る
ので、延長ノズル、自在アーム等は不要である。従っ
て、本発明に係る浴槽送風装置は構成が単純である。
【0005】本発明の好ましい態様においては、送風機
は、浴槽本体のリム面裏側の空間に配設されている。浴
槽本体のリム面裏側の空間に送風機を配設すれば、送風
機と空気吹出口とが接近するので、低出力の送風機を使
用することができる。また浴室側壁の加工が不要になり
浴槽送風装置の設置作業が容易になる。
【0006】本発明の好ましい態様においては、送風機
は、浴室用換気扇であり、浴室用換気扇から浴室排気口
へ延びる空気通路から分岐する分岐通路が空気吹出口に
接続されている。本発明の好ましい態様においては、分
岐通路の分岐部に通路切換ダンパが配設されている。浴
室用換気扇を送風機として利用しても良い。専用送風機
を配設する場合に比べて初期投資が低減し、維持管理費
も低減する。浴室換気を行う場合には分岐部から空気吹
出口へ延びる分岐通路をダンパで塞ぎ、浴槽送風を行う
場合には分岐部から浴室排気口へ延びる空気通路をダン
パで塞ぐように構成しても良い。ダンパを配設しない場
合に比べて、浴槽送風効率、換気効率が向上する。
【0007】本発明の好ましい態様においては、空気吹
出口は浴槽本体の満水時溢れ面よりも上方に配設されて
いる。空気吹出口を浴槽本体の満水時溢れ面よりも上方
に配設することにより、空気吹出口を介する浴槽本体か
らの湯の流出を防止することができる。
【0008】本発明の好ましい態様においては、空気通
路の一部が空気吹出口よりも下方で且つ送風機よりも下
方に配設されており、当該一部に水抜き栓が取り付けら
れている。空気通路の一部が空気吹出口よりも下方で且
つ送風機よりも下方に配設されていれば、入浴者の浴槽
への出入り等に伴う湯面の乱れにより、満水時溢れ面よ
りも上方に配設された空気吹出口へ少量の湯が流入して
も、当該少量の湯は空気通路の前記一部に溜まって送風
機まで到達せず、送風機に損傷を与えない。空気通路の
前記一部に水抜き栓を配設すれば、当該一部に溜まった
少量の湯を空気通路から排出することができる。
【0009】本発明の好ましい態様においては、空気吹
出口は浴槽本体に施蓋をした状態で浴槽蓋の上方に在る
ように位置決めされている。浴槽本体に施蓋し、浴槽本
体内に湯のミスト等を供給してサウナ浴をする場合、浴
槽本体に施蓋をした状態で浴槽蓋の上方に在る空気吹出
口から空気を吹き出せば、サウナ浴中の入浴者がのぼる
のを防止することができる。
【0010】本発明の好ましい態様においては、浴槽本
体のリム面に上に凸の膨出部が形成され、当該膨出部に
空気吹出口が形成されている。浴槽本体の満水時溢れ面
を形成するリム面に、上に凸の膨出部を形成し、当該膨
出部に空気吹出口を形成することにより、空気吹出口を
浴槽本体の満水時溢れ面よりも上方に配設することがで
きる。
【0011】本発明の好ましい態様においては、前記膨
出部の一部がヘッドレストを形成している。浴槽本体の
リム面に形成した上に凸の膨出部の一部がヘッドレスト
を形成していれば、入浴の快適性が向上する。
【0012】本発明の好ましい態様においては、前記膨
出部は平面視略半円形であり、当該膨出部の対向する部
位の径方向内方の面に空気吹出口が形成されている。膨
出部を平面視略半円形に形成し、膨出部の対向する部位
の径方向内方の面に空気吹出口を形成することにより、
空気吹出口から吹き出した空気を二方向から入浴者の頭
部へ差し向けることができる。この結果のぼせ防止効果
が向上する。
【0013】本発明の好ましい態様においては、空気吹
出口は浴槽本体の満水時溢れ面より下方に配設され、空
気通路の一部が浴槽本体の満水時溢れ面よりも上方に配
設されている。空気吹出口を浴槽本体の満水時溢れ面よ
り下方に配設する場合であっても、空気通路の一部を浴
槽本体の満水時溢れ面よりも上方に配設すれば、空気吹
出口を介する浴槽本体からの湯の流出を防止することが
できる。
【0014】本発明の好ましい態様においては、浴槽本
体のリム面に上に凸の膨出部が形成され、空気通路の前
記一部が前記膨出部内に配設されている。浴槽本体の満
水時溢れ面を形成するリム面に上に凸の膨出部を形成
し、空気通路の一部を当該膨出部内に配設することによ
り、空気通路の前記一部を浴槽本体の満水時溢れ面より
も上方に配設することができる。
【0015】本発明の好ましい態様においては、前記膨
出部の一部がヘッドレストを形成している。浴槽本体の
リム面に形成した上に凸の膨出部の一部がヘッドレスト
を形成していれば、浴槽の快適性が向上する。
【0016】本発明の好ましい態様においては、空気通
路の途中に、送風機への湿気の逆流を防止する逆止弁が
配設されている。逆止弁により送風機への湿気の逆流が
防止され、湿気による送風機の損傷が防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施例に係る浴槽送風装
置を説明する。図1、2に示すように、平面視略長方形
の浴槽本体1が配設されている。浴槽本体1のリム面1
aは、浴槽本体1の満水時溢れ面Lを形成している。浴
槽本体1の一方の短辺側の側壁1bに、且つリム面1a
よりも下方の部位に、ミスト吹出口1cが形成されてい
る。側壁1b上方のリム面1aに上向きの膨出部1dが
形成されている。上端が膨出部1d内へ突出する略L字
状に屈曲した案内板2aが配設されている。案内板2a
の下端は、側壁1b外面のミスト吹出口1c下縁近傍部
に固定されている。膨出部1dの外側のすそ野部下面か
ら下方へ延びる案内板2bが配設されている。側壁1b
と膨出部1dと案内板2aと案内板2bとが協働して、
側壁1bの外側に配設されたミスト通路3を形成してい
る。ミスト通路3の下流端はミスト吹出口1cに接続し
ている。膨出部1dと案内板2aとが協働して、ミスト
通路3の中流域に、上に凸の屈曲部3aを形成してい
る。屈曲部3aは、満水時溢れ面Lよりも上方に位置す
る。ミスト通路3の上流端に、散湯ノズル4が配設され
ている。散湯ノズル4は、給湯配管5aを介して給湯機
6に接続している。給湯機6は図示しない給水配管に接
続されている。給湯機6から延びる給湯配管5bが、膨
出部1d近傍のリム面1aに立設されたスパウト7に接
続している。
【0018】浴槽本体1の他方の短辺側のリム面1a
に、平面視略半円形の上向きの膨出部1eが形成されて
いる。膨出部1eの径方向内方の面に、複数の湯吐水口
1fが形成されている。湯吐水口1fは配管8を介して
湯循環用ポンプ9に接続している。湯循環用ポンプ9は
浴槽本体1の側壁に形成した図示しない開口を介して浴
槽本体1の内側空間下部に連通している。
【0019】膨出部1eの対向する部位の径方向内方の
面に、それぞれ空気吹出口1gが形成されている。空気
吹出口1gは略水平に差し向けられている。空気吹出口
1gは、後述する浴槽蓋15を浴槽本体1のリム面1a
に載置し、浴槽本体1に施蓋した状態で、浴槽蓋15よ
りも上方に在るように位置決めされている。空気吹出口
1gは、配管10を介して、浴槽本体1のリム面1a裏
側の空間に配設された送風機11に接続している。配管
10の一部10aの浴室床面からの高さHは、空気吹出
口1gの浴室床面かの高さH、送風機11の浴室床面
からの高さHに比べて小さな値に設定されている。配
管10の一部10aに、水抜き栓12が取り付けられて
いる。
【0020】膨出部1eの長手方向中央部がヘッドレス
ト13を形成している。給湯機6、湯循環用ポンプ9、
送風機11の作動を制御する制御装置14が膨出部1e
近傍のリム面1aに取り付けられている。空気吹出口1
g、配管10、送風機11、制御装置14により浴槽送
風装置Aが構成されている。
【0021】半部分15a、15bから成る浴槽蓋15
が配設されている。半部分15aには、入浴者の首部を
受け入れる切欠15a′が形成されている。半部分15
aの切欠15a′が形成された一端が膨出部1eに当接
し、半部分15bの一端がリム面の膨出部1dに当接
し、半部分15aの他端と半部分15bの他端とが互い
に当接した状態で、浴槽蓋15は浴槽本体1のリム面1
a上に載置される。リム面1a上に載置された浴槽蓋1
5と浴槽本体1とにより、前記両者により包囲されたサ
ウナ空間Sが形成される。
【0022】浴槽送風装置Aの作動を説明する。図3に
示すように、入浴者Mは、制御装置14の操作釦を操作
し、スパウト7から中温の湯を吐出させて、入浴状態で
下半身が没水する程度の水位まで湯浴槽本体1に湯を張
る。入浴者Mは、半部分15aが上に重なった状態で浴
槽蓋の半部分15bをリム面1a上の正規位置に載置
し、浴槽本体1に入る。入浴者Mは、制御装置14の操
作釦を操作して、散湯ノズル4から所定総流量の高温の
湯を吐出させる。入浴者Mは、浴槽蓋の半部分15aを
手前に引き、切欠15a′が入浴者Mの首部を受け入れ
た状態で、半部分15aをリム面1a上の正規位置に載
置する。図3に示すように、浴槽本体1と浴槽蓋15と
により、入浴者の首部から下の部分を包囲するサウナ空
間Sが形成される。散湯ノズル4から吐出した高温の湯
はミスト化し、ミスト通路3の上流域内を上昇し、リム
面の膨出部1d内に形成された上に凸の屈曲部3aを通
過した後、図2、3で破線矢印で示すように、ミスト吹
出口1cから直接サウナ空間Sへ吹き出す。屈曲部3a
を通過する際に、屈曲部3aの天井壁に付着したミスト
は、湯滴と成って案内板2a上に落下し、ミスト吹出口
1cの下縁を通って浴槽本体1内へ流入する。
【0023】サウナ空間Sへ吹き出した中高温のミスト
は、サウナ空間S内に充満する。入浴者Mは、下半身を
湯に漬ける半身浴と上半身を中高温のミストに晒すミス
ト浴とにより、身体が芯から温まり、多量に発汗する。
これにより、肩の凝りがほぐれ、毛穴に詰まった汚れや
余分な皮脂や余分な老廃物が除去され、神経の昂りが抑
制される。半身浴とミスト浴の組み合わせから成る発汗
浴は、全身を湯に漬ける全身浴に比べて心臓や肺への負
担が少ない。また、半身浴用の湯を漲ることで浮力が発
生し、入浴者の臀部に浴槽底から印加される負荷が減少
するので、リラックスして入浴できる。
【0024】入浴者Mは、半身浴とミスト浴の組み合わ
せから成る発汗浴中に、浴槽蓋15aを僅かにずらして
制御装置14の操作釦を操作し、送風機11を作動させ
て、図3で実線矢印で示す空気流を、空気吹出口1gか
ら吐出させることができる。平面視略半円形の膨出部1
eの対向する部位の径方向内方の面に配設された空気吹
出口1gから吹き出した空気流が、浴槽蓋15の上方に
在る浴者Mの頭部に二方向から当たり、入浴者Mがのぼ
せるのを防止する。浴槽送風装置Aにおいては、浴槽本
体1に空気吹出口1gを形成したので、空気吹出口1g
と入浴者Mとが接近しており、空気吹出口1gから吹き
出した空気は拡散することなく入浴者Mの頭部に当た
る。この結果、吹出空気が有効利用される。浴槽Aにお
いては、浴槽本体1のリム面1a裏側の空間に送風機1
1を配設し、浴槽本体1に形成した空気吹出口1gと送
風機11とを配管10で接続したので、送風機11と空
気吹出口1gとが接近している。従って、低出力の送風
機11を使用することができる。また、浴室側壁に開口
を形成する必要がないので、浴槽送風装置Aの設置作業
は容易である。浴槽送風装置Aにおいては、空気吹出口
1gは浴槽本体1に施蓋をした状態で浴槽蓋15の上方
に在るように位置決めされているので、浴槽本体1に施
蓋し、浴槽本体1内に湯のミストを供給してサウナ浴を
する場合、浴槽本体1に施蓋をした状態で浴槽蓋15の
上方に在る空気吹出口1gから空気を吹き出せば、吹き
出した空気は入浴者Mの頭部に当たり、サウナ浴中の入
浴者Mがのぼるのを防止することができる。一般にサウ
ナ浴が可能な浴槽において、浴槽本体に空気吹出口を形
成し、当該空気吹出口を、浴槽本体に施蓋をした状態で
浴槽蓋の上方に在るように位置決めすれば、浴槽蓋によ
りミストと空気流とを遮断でき、サウナ浴中の入浴者が
のぼせるのを効果的に防止することができる。膨出部1
eが平面視略半円形に形成され、膨出部1eの対向する
部位の径方向内方の面に空気吹出口1gが形成されてい
るので、空気吹出口1gから吹き出した空気は二方向か
ら入浴者の頭部へ差し向けられる。この結果、のぼせ防
止効果が向上する。ヘッドレスト13に頭部を預けるこ
とにより、入浴の快適性が向上する。
【0025】入浴者Mは、半身浴中に、制御装置14の
操作釦を操作し、湯循環用ポンプ9を作動させて、湯吐
出口1fから肩へ向けて肩湯を吐出させることもでき
る。半身浴と肩湯とから成る入浴では、入浴者Mは心臓
に負担を掛けることなく身体全体を温めることができ、
肩の凝りがほぐれ、リラックスできる。肩から湯を浴び
るので、冬季に、半身浴初期に上半身が寒いという不快
感を解消できる。
【0026】入浴者Mが、発汗浴では無く全身浴を望む
場合には、入浴者Mは浴槽蓋15を取り去り、制御装置
14の操作釦を操作し、スパウト7から適温の湯を吐出
させて、浴槽本体1に湯を満たす。湯の水位が溢れ面L
まで上昇しても、ミスト通路3の上に凸の屈曲部3aは
溢れ面Lよりも上方に在るので、浴槽本体1内の湯は屈
曲部3aを越えることができず、ミスト通路3を通って
浴槽本体1から流出することができない。満水時溢れ面
Lを形成するリム面1aから上に凸に膨出する膨出部1
eに形成された空気吐出口1gは溢れ面Lより上方に在
るので、浴槽本体1内の湯は、空気吐出口1gと配管1
0とを通って浴槽本体1から流出しない。浴槽Aにおい
ては、配管10の一部10aが空気吹出口1gよりも下
方で且つ送風機11よりも下方に配設されているので、
入浴者Mの浴槽本体1への出入り等に伴う湯面の乱れに
より、満水時溢れ面Lよりも上方に配設された空気吹出
口1gへ少量の湯が流入しても、当該少量の湯は配管1
0の一部10aに溜まって送風機11まで到達せず、送
風機11に損傷を与えない。前記一部10aに配設した
水抜き栓12を開けば、前記一部10aに溜まった少量
の湯を配管10から排出することができる。全身浴中
に、入浴者Mがヘッドレスト13に頭部を預けることに
より、入浴の快適性が向上する。
【0027】図4に示すように、膨出部1e下方の、満
水時溢れ面Lよりも下方の浴槽本体1側壁に空気吹出口
1gを形成しても良い。全身浴時に満水時溢れ面Lより
下方の湯面から上方へ突出する入浴者Mの肩部へ送風す
ることにより、全身浴時に入浴者Mがのぼせるのを防止
することができる。膨出部1e下方の、満水時溢れ面L
よりも下方の浴槽本体1側壁に空気吹出口1gを形成す
る場合には、空気吹出口1gから延びる配管10の一部
を、膨出部1e内に配設するのが望ましい。膨出部1e
は満水時溢れ面Lよりも上方に在るので、空気通路の一
部を膨出部1e内に配設することにより、当該一部を満
水時溢れ面Lよりも上方に位置決めすることができ、全
身浴時の、空気吹出口1gを介する浴槽本体1からの湯
の流出を防止することができる。配管10の途上に、送
風機11への湿気の逆流を防止する逆止弁を配設しても
良い。空気吹出口1gの方向へのみ開くリード弁等によ
り逆止弁を構成することができる。逆止弁により送風機
11への湿気の逆流が防止され、湿気による送風機11
の損傷が防止される。
【0028】送風機11を廃止し、図5に示すように、
浴室天井裏に配設された浴室用換気扇16と浴室排気口
100とを接続する空気通路17から分岐する分岐通路
18を浴室側壁101裏に配設し、分岐通路18の端部
を浴室側壁101を貫通させて空気吹出口1gに接続し
ても良い。空気通路17の分岐部に通路切換ダンパ19
を配設し、通路切換ダンパ19の作動を制御装置14に
より制御しても良い。浴室用換気扇16を浴槽送風装置
Aの送風機として利用することにより、専用の送風機1
1を配設する場合に比べて初期投資が低減し、維持管理
費も低減する。浴室用換気扇16、空気通路17、分岐
通路18を空気吹出口1gよりも下方に配設することが
無いので、全身浴時に分岐通路18へ侵入した少量の湯
は、浴槽本体1内の湯を排水すると、浴槽本体1内へ戻
り排水される。従って分岐通路18に水抜き栓を設ける
必要は無い。浴室換気を行う場合には分岐部から空気吹
出口1gへ延びる分岐通路18を通路切換ダンパ19で
塞ぎ、浴槽送風を行う場合には分岐部から浴室排気口1
00へ延びる空気通路17を通路切換ダンパ19で塞ぐ
ことにより、ダンパを配設しない場合に比べて、浴槽送
風効率、換気効率が向上する。
【0029】
【発明の効果】上記説明から分かるように、本発明に係
る浴槽送風装置においては、浴槽本体に空気吹出口を一
体形成し又は浴槽本体に空気吹出口を取り付けたので、
空気吹出口と入浴者との距離が短く、吹き出した空気は
拡散せずに入浴者に到達する。従って、本発明に係る浴
槽送風装置は吹出空気を有効利用している。本発明に係
る浴槽送風装置においては、空気吹出口は入浴者の近く
に在るので、延長ノズル、自在アーム等は不要である。
従って、本発明に係る浴槽送風装置は構成が単純であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る浴槽送風装置の斜視図で
ある。
【図2】本発明の実施例に係る浴槽送風装置の部分断面
図である。
【図3】本発明の実施例に係る浴槽送風装置の使用時の
斜視図である。
【図4】本発明の他の実施例に係る浴槽送風装置の部分
断面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る浴槽送風装置が配設
された浴室の構造図である。(a)は断面図であり、
(b)は(a)の部分拡大図である。
【符号の説明】
A 浴槽送風装置 1 浴槽本体 1a リム面 1a′ 開口 1c、1h ミスト吹出口 1d 膨出部 1e 膨出部 1g 空気吹出口 3 ミスト通路 4 散湯ノズル 6 給湯機 10 配管 11 送風機 15 浴槽蓋 16 浴室用換気扇
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 信楽 正幸 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 南金山 崇 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 北角 俊実 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 橋田 規子 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 葛西 裕 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D005 FA00 FA02 2D032 AA00 AA11 4C094 AA01 AA07 BB18 BB20 CC09 DD09 DD14 EE03 EE11 EE20 EE22 GG03 GG04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽本体に一体形成され又は浴槽本体に
    取り付けられて略水平に差し向けられた空気吹出口と、
    送風機と、送風機と空気吹出口とを接続する空気通路と
    を備えることを特徴とする浴槽送風装置。
  2. 【請求項2】 送風機は、浴槽本体のリム面裏側の空間
    に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の浴
    槽送風装置。
  3. 【請求項3】 送風機は、浴室用換気扇であり、浴室用
    換気扇から浴室排気口へ延びる空気通路から分岐する分
    岐通路が空気吹出口に接続されていることを特徴とする
    請求項1に記載の浴槽送風装置。
  4. 【請求項4】 分岐通路の分岐部に通路切換ダンパが配
    設されていることを特徴とする請求項3に記載の浴槽送
    風装置。
  5. 【請求項5】 空気吹出口は浴槽本体の満水時溢れ面よ
    りも上方に配設されていることを特徴とする請求項1乃
    至4の何れか1項に記載の浴槽送風装置。
  6. 【請求項6】 空気通路の一部が空気吹出口よりも下方
    で且つ送風機よりも下方に配設されており、当該一部に
    水抜き栓が取り付けられていることを特徴とする請求項
    5に記載の浴槽送風装置。
  7. 【請求項7】 空気吹出口は浴槽本体に施蓋をした状態
    で浴槽蓋の上方に在るように位置決めされていることを
    特徴とする請求項5又は6に記載の浴槽送風装置。
  8. 【請求項8】 浴槽本体のリム面に上に凸の膨出部が形
    成され、当該膨出部に空気吹出口が形成されていること
    を特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の浴槽
    送風装置。
  9. 【請求項9】 前記膨出部の一部がヘッドレストを形成
    していることを特徴とする請求項8に記載の浴槽送風装
    置。
  10. 【請求項10】 前記膨出部は平面視略半円形であり、
    当該膨出部の対向する部位の径方向内方の面に空気吹出
    口が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の
    浴槽送風装置。
  11. 【請求項11】 空気吹出口は浴槽本体の満水時溢れ面
    より下方に配設され、空気通路の一部が浴槽本体の満水
    時溢れ面よりも上方に配設されていることを特徴とする
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の浴槽送風装置。
  12. 【請求項12】 浴槽本体のリム面に上に凸の膨出部が
    形成され、空気通路の前記一部が前記膨出部内に配設さ
    れていることを特徴とする請求項11に記載の浴槽送風
    装置。
  13. 【請求項13】 前記膨出部の一部がヘッドレストを形
    成していることを特徴とする請求項12に記載の浴槽送
    風装置。
  14. 【請求項14】 空気通路の途中に、送風機への湿気の
    逆流を防止する逆止弁が配設されていることを特徴とす
    る請求項1乃至13の何れか1項に記載の浴槽送風装
    置。
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