JP2002130541A - 密封方法及び装置 - Google Patents
密封方法及び装置Info
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- JP2002130541A JP2002130541A JP2001263583A JP2001263583A JP2002130541A JP 2002130541 A JP2002130541 A JP 2002130541A JP 2001263583 A JP2001263583 A JP 2001263583A JP 2001263583 A JP2001263583 A JP 2001263583A JP 2002130541 A JP2002130541 A JP 2002130541A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L5/00—Devices for use where pipes, cables or protective tubing pass through walls or partitions
- F16L5/02—Sealing
- F16L5/10—Sealing by using sealing rings or sleeves only
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な手段で、迅速かつ信頼性高く密封を行
うことができる上述の中空空間又は空隙を密封する方法
及び装置を得るにある。更に、湿気又は水の浸入に対し
て耐久性のあるシールを行うことができる密封方法及び
装置を得る。 【解決手段】 構造素子1に存在する貫通経路2と、こ
の貫通経路2に挿通する少なくとも1個の線条体3との
間の空隙4を密封する装置において、貫通経路2を塞ぐ
支持枠であって、弾性薄膜7を固定する支持枠6を設
け、弾性薄膜7に線条体3を挿通可能にする。好適に
は、薄膜7を互いに間隔をとって配置した複数個の薄膜
壁により構成し、これら薄膜壁間に好適には、膨潤性を
有する密封手段又は粘性液体13を設ける。支持枠6の
一方の側面に、好適には、粘着被膜により構成したパッ
キン11を設ける。支持枠6には位置決め素子12を設
け、支持枠6及び線条体3の位置決めを行う。
うことができる上述の中空空間又は空隙を密封する方法
及び装置を得るにある。更に、湿気又は水の浸入に対し
て耐久性のあるシールを行うことができる密封方法及び
装置を得る。 【解決手段】 構造素子1に存在する貫通経路2と、こ
の貫通経路2に挿通する少なくとも1個の線条体3との
間の空隙4を密封する装置において、貫通経路2を塞ぐ
支持枠であって、弾性薄膜7を固定する支持枠6を設
け、弾性薄膜7に線条体3を挿通可能にする。好適に
は、薄膜7を互いに間隔をとって配置した複数個の薄膜
壁により構成し、これら薄膜壁間に好適には、膨潤性を
有する密封手段又は粘性液体13を設ける。支持枠6の
一方の側面に、好適には、粘着被膜により構成したパッ
キン11を設ける。支持枠6には位置決め素子12を設
け、支持枠6及び線条体3の位置決めを行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造素子に存在す
る貫通経路と、この貫通経路に挿通する少なくとも1個
の線条体との間の中空空間又は空隙を密封する方法及び
装置に関するものである。
る貫通経路と、この貫通経路に挿通する少なくとも1個
の線条体との間の中空空間又は空隙を密封する方法及び
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、配管又はケーブルを屋外から屋
内に壁の貫通経路を経て引き込む際の密封を行う場合、
通常、配管又はケーブルと壁との間の中空空間又は環状
空隙を種々の方法によって密封する。一つの方法として
は機械的密封がある。これは、中空空間又は空隙内にシ
ール素子を導入し、基礎構造に対して形状ロック又は弾
性的な圧着によって固定するやり方である。他の方法と
して、純粋に化学的な密封がある。これは、中空空間又
は空隙に化学反応物質を導入し、この化学反応系が硬化
することによって中空空間又は空隙を塞ぐやり方であ
る。モルタル等の無機物質又は有機物質を使用する場
合、シール物質、ポリマー発泡等を使用することができ
る。更に、化学‐機械的密封方法も使用することができ
る。この場合、中空空間又は環状空間の端面側に機械的
な型枠を当てがい、この型枠には化学的な充填物質を収
納しておく。
内に壁の貫通経路を経て引き込む際の密封を行う場合、
通常、配管又はケーブルと壁との間の中空空間又は環状
空隙を種々の方法によって密封する。一つの方法として
は機械的密封がある。これは、中空空間又は空隙内にシ
ール素子を導入し、基礎構造に対して形状ロック又は弾
性的な圧着によって固定するやり方である。他の方法と
して、純粋に化学的な密封がある。これは、中空空間又
は空隙に化学反応物質を導入し、この化学反応系が硬化
することによって中空空間又は空隙を塞ぐやり方であ
る。モルタル等の無機物質又は有機物質を使用する場
合、シール物質、ポリマー発泡等を使用することができ
る。更に、化学‐機械的密封方法も使用することができ
る。この場合、中空空間又は環状空間の端面側に機械的
な型枠を当てがい、この型枠には化学的な充填物質を収
納しておく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】機械的な方法は、設置
にコスト、時間及び労力を要し、また特定の配管/ケー
ブル及び壁開口直径にしか使用できないのが一般的であ
る。シール物質、発泡剤又はモルタルを充填する化学的
な方法は、共通して湿気又は水のような液体の浸入に対
するシールの耐久性を保障できないという欠点がある。
このことは、多孔質の発泡剤を使用するときの材料の透
過性、並びに異質の基礎構造が接し合っている部分にお
ける付着が十分でないこと及び残存する貫通開口を完全
に発泡できていないことが原因となっていることが多
い。
にコスト、時間及び労力を要し、また特定の配管/ケー
ブル及び壁開口直径にしか使用できないのが一般的であ
る。シール物質、発泡剤又はモルタルを充填する化学的
な方法は、共通して湿気又は水のような液体の浸入に対
するシールの耐久性を保障できないという欠点がある。
このことは、多孔質の発泡剤を使用するときの材料の透
過性、並びに異質の基礎構造が接し合っている部分にお
ける付着が十分でないこと及び残存する貫通開口を完全
に発泡できていないことが原因となっていることが多
い。
【0004】従って、本発明の目的は、簡単な手段で、
迅速かつ信頼性高く密封を行うことができる上述の中空
空間又は空隙を密封する方法及び装置を得るにある。更
に、湿気又は水の浸入に対して耐久性のあるシールを行
うことができる密封方法及び装置を得るにある。
迅速かつ信頼性高く密封を行うことができる上述の中空
空間又は空隙を密封する方法及び装置を得るにある。更
に、湿気又は水の浸入に対して耐久性のあるシールを行
うことができる密封方法及び装置を得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、構造素子に存在する貫通経路と、この貫
通経路に挿通する少なくとも1個の線条体との間の空隙
を密封する方法において、支持枠によって固定した弾性
薄膜で前記貫通経路をカバーし、前記支持枠を前記構造
素子に密封連結し、その後に線条体を前記薄膜に挿通す
ることよりなることを特徴とする。
め、本発明は、構造素子に存在する貫通経路と、この貫
通経路に挿通する少なくとも1個の線条体との間の空隙
を密封する方法において、支持枠によって固定した弾性
薄膜で前記貫通経路をカバーし、前記支持枠を前記構造
素子に密封連結し、その後に線条体を前記薄膜に挿通す
ることよりなることを特徴とする。
【0006】本発明の好適な実施例においては、1個又
はそれ以上の線条体が挿通される構造素子に設けた貫通
経路の端面側を薄膜によって密封する。薄膜としては、
支持枠によって固定する弾性薄膜とすると好適である。
この場合、支持枠又は薄膜は貫通経路を完全にカバーす
る大きさとする。貫通経路は円筒形又は他の不規則形状
の断面形状とすることができる。支持枠は構造素子の表
面に連結し、この表面において貫通経路の周りを密封す
る。他方、貫通経路に挿通する線条体は薄膜を貫通し、
この薄膜はその弾性によって線条体の周りに密着し、こ
の領域においてシール効果を発揮する。薄膜はその性質
又は弾性によって、異なる直径の線条体をも収容するこ
とができ、密封のための後作業を必要とせず理想的であ
る。
はそれ以上の線条体が挿通される構造素子に設けた貫通
経路の端面側を薄膜によって密封する。薄膜としては、
支持枠によって固定する弾性薄膜とすると好適である。
この場合、支持枠又は薄膜は貫通経路を完全にカバーす
る大きさとする。貫通経路は円筒形又は他の不規則形状
の断面形状とすることができる。支持枠は構造素子の表
面に連結し、この表面において貫通経路の周りを密封す
る。他方、貫通経路に挿通する線条体は薄膜を貫通し、
この薄膜はその弾性によって線条体の周りに密着し、こ
の領域においてシール効果を発揮する。薄膜はその性質
又は弾性によって、異なる直径の線条体をも収容するこ
とができ、密封のための後作業を必要とせず理想的であ
る。
【0007】本発明の好適な実施例によれば、支持枠に
よって固定した薄膜により貫通経路をカバーし、支持枠
を構造素子に密に連結し、これに続いて薄膜に線条体を
貫通させる。この場合、線条体は薄膜を通過した後、構
造素子の貫通経路に達する。線条体の移動は逆方向に移
動させることもでき、先ず貫通経路に挿通し、次に背後
から薄膜に貫通するようにすることもできる。この場
合、線条体が背後から貫通するとき、薄膜が剥がれない
ように構造素子にしっかりと固着しておかねばならな
い。
よって固定した薄膜により貫通経路をカバーし、支持枠
を構造素子に密に連結し、これに続いて薄膜に線条体を
貫通させる。この場合、線条体は薄膜を通過した後、構
造素子の貫通経路に達する。線条体の移動は逆方向に移
動させることもでき、先ず貫通経路に挿通し、次に背後
から薄膜に貫通するようにすることもできる。この場
合、線条体が背後から貫通するとき、薄膜が剥がれない
ように構造素子にしっかりと固着しておかねばならな
い。
【0008】本発明の他の好適な実施例においては、既
に貫通経路に挿通してある線条体の端部に対して、支持
枠に固定した薄膜を装着し、薄膜が構造素子に密着する
まで線条体を移動する。このため、薄膜は線条体に対し
て相対移動するか、又は線条体と一緒に移動するかする
ことができる。
に貫通経路に挿通してある線条体の端部に対して、支持
枠に固定した薄膜を装着し、薄膜が構造素子に密着する
まで線条体を移動する。このため、薄膜は線条体に対し
て相対移動するか、又は線条体と一緒に移動するかする
ことができる。
【0009】双方の実施例において、極めて迅速かつ有
効な貫通経路の密封を行うことができ、また支持枠は構
造素子に密着するとともに、薄膜はその弾性によって少
なくとも1個の挿通した線条体の周囲に密着する。支持
枠と構造素子との間の密着を生ずるため、支持枠を構造
素子に接着し、挿通作業の際に固定と密封を行うことが
でき、組み付け作業を短縮することができる。このた
め、支持枠には例えば、粘着被膜を設ける。しかし、こ
の領域において、他の固定又は密封形態も可能である。
支持枠は任意の適合する形状にすることができ、例え
ば、矩形、楕円形、又は円形の枠体とすることができ
る。これは、貫通経路の構造及び貫通経路に挿通する線
条体の数に依存する。貫通経路が円形断面であり、1個
の線条体を挿通する場合、支持枠はリング状にすると好
適である。この場合、線条体を薄膜の中心に挿通する。
貫通経路に2個の線条体を互いに離して配置する場合に
は、支持枠は例えば、楕円形にし、各線条体は楕円の各
焦点に配置し、各線条体に薄膜が密着するように配慮す
る。
効な貫通経路の密封を行うことができ、また支持枠は構
造素子に密着するとともに、薄膜はその弾性によって少
なくとも1個の挿通した線条体の周囲に密着する。支持
枠と構造素子との間の密着を生ずるため、支持枠を構造
素子に接着し、挿通作業の際に固定と密封を行うことが
でき、組み付け作業を短縮することができる。このた
め、支持枠には例えば、粘着被膜を設ける。しかし、こ
の領域において、他の固定又は密封形態も可能である。
支持枠は任意の適合する形状にすることができ、例え
ば、矩形、楕円形、又は円形の枠体とすることができ
る。これは、貫通経路の構造及び貫通経路に挿通する線
条体の数に依存する。貫通経路が円形断面であり、1個
の線条体を挿通する場合、支持枠はリング状にすると好
適である。この場合、線条体を薄膜の中心に挿通する。
貫通経路に2個の線条体を互いに離して配置する場合に
は、支持枠は例えば、楕円形にし、各線条体は楕円の各
焦点に配置し、各線条体に薄膜が密着するように配慮す
る。
【0010】薄膜としては、少なくとも1個の薄膜壁に
より構成する。この薄膜壁は挿通する線条体の周囲を弾
性的に密着し、周囲の空隙を良好に密封する。薄膜壁の
材料の弾性を選択することにより、また薄膜壁の厚さを
適切に選択することにより、異なる密封の要求に答える
ことができるようになる。
より構成する。この薄膜壁は挿通する線条体の周囲を弾
性的に密着し、周囲の空隙を良好に密封する。薄膜壁の
材料の弾性を選択することにより、また薄膜壁の厚さを
適切に選択することにより、異なる密封の要求に答える
ことができるようになる。
【0011】更に、本発明の好適な実施例によれば、複
数個の薄膜壁を互いに距離をとって配置し、これら薄膜
壁を共通の支持リングによって連結し、薄膜による密封
作用を向上させることができる。
数個の薄膜壁を互いに距離をとって配置し、これら薄膜
壁を共通の支持リングによって連結し、薄膜による密封
作用を向上させることができる。
【0012】薄膜壁には、所定の位置に線条体を挿通す
るための開口を予め設けておき、この開口の断面を、こ
の開口に挿通する線条体の断面よりも小さくする。これ
により、開口の周囲の領域で薄膜は線条体に密着するこ
とができるようになる。しかし、薄膜壁は初期的に閉鎖
した壁にしておき、線条体を挿通する際に薄膜を突き破
るようにすることもできる。これにより、薄膜と挿通す
る線条体との間に特に緊密な接触を生じ、より一層良好
な密封をもたらすことができる。
るための開口を予め設けておき、この開口の断面を、こ
の開口に挿通する線条体の断面よりも小さくする。これ
により、開口の周囲の領域で薄膜は線条体に密着するこ
とができるようになる。しかし、薄膜壁は初期的に閉鎖
した壁にしておき、線条体を挿通する際に薄膜を突き破
るようにすることもできる。これにより、薄膜と挿通す
る線条体との間に特に緊密な接触を生じ、より一層良好
な密封をもたらすことができる。
【0013】更に、本発明の好適な実施例においては、
前記薄膜を互いに間隔をとって配置した複数個の薄膜壁
により構成し、これら薄膜壁間に密封手段例えば、ジェ
ル又は液体ジェルのような粘性液体を設ける。閉鎖した
薄膜壁を有する薄膜の場合には、線条体を挿通すること
によって薄膜を突き破り、線条体の周りに密に密着する
ことができる。しかし、線条体に密着する薄膜壁の弾性
によって粘性液体は流出することができない。これによ
り、流体は薄膜の内部に押しやられることにより薄膜間
の内圧は上昇し、線条体に対する密封を一層密に行うよ
うになる。これにより、粘性流体は密封手段としても作
用する。
前記薄膜を互いに間隔をとって配置した複数個の薄膜壁
により構成し、これら薄膜壁間に密封手段例えば、ジェ
ル又は液体ジェルのような粘性液体を設ける。閉鎖した
薄膜壁を有する薄膜の場合には、線条体を挿通すること
によって薄膜を突き破り、線条体の周りに密に密着する
ことができる。しかし、線条体に密着する薄膜壁の弾性
によって粘性液体は流出することができない。これによ
り、流体は薄膜の内部に押しやられることにより薄膜間
の内圧は上昇し、線条体に対する密封を一層密に行うよ
うになる。これにより、粘性流体は密封手段としても作
用する。
【0014】密封手段としては、必ずしも粘性流体であ
る必要はない。密封手段として、固体例えば、粒状物質
又は粉末物質であってもよい。
る必要はない。密封手段として、固体例えば、粒状物質
又は粉末物質であってもよい。
【0015】この場合、密封手段は膨潤性の物質とする
ことができる。粘性液体、粒状物質又は粉末は先ず(薄
膜壁との協調動作により)防塵の密封として作用する。
膨潤性の粘性液体、粒状物質又は粉末とすると、外部か
らの湿気又は水若しくは他の媒体の浸入に対して更なる
密封を生ずる。例えば、水が浸入すると、粘性液体、粒
状物質又は粉末は膨潤し、薄膜壁間において線条体の方
向に密着を生ずる。この膨潤作用は、水以外の媒体によ
っても生ずることができ、例えば、液体以外の媒体によ
っても生ずる。
ことができる。粘性液体、粒状物質又は粉末は先ず(薄
膜壁との協調動作により)防塵の密封として作用する。
膨潤性の粘性液体、粒状物質又は粉末とすると、外部か
らの湿気又は水若しくは他の媒体の浸入に対して更なる
密封を生ずる。例えば、水が浸入すると、粘性液体、粒
状物質又は粉末は膨潤し、薄膜壁間において線条体の方
向に密着を生ずる。この膨潤作用は、水以外の媒体によ
っても生ずることができ、例えば、液体以外の媒体によ
っても生ずる。
【0016】薄膜壁間に固体の密封媒体又は粘性液体を
設けた薄膜において、予め薄膜に開口を設けておき、こ
の開口の断面を、この開口に挿通する線条体の断面より
も小さくする。この場合、薄膜は、固体密封媒体又は粘
性液体を収容するリング状のチャンバとして構成する。
大きな断面を有する線条体を薄膜の開口に挿通すると
き、薄膜開口は拡開し、また線条体に密着する。薄膜の
内側で薄膜壁間に存在する連結チャンネルは小さい薄膜
開口の周方向の内面を規定し、線条体の比較的大きな長
さ方向部分にわたり密着し、線条体の周面に対して単に
薄膜の弾性によって圧着するだけでなく、薄膜壁間に存
在する固体密封媒体又は粘性液体によっても密着する。
このようにして、連結チャンネルの領域においては湿気
又は液体の浸入に対して線条体の周囲を極めて良好に密
封する。この場合、固体密封媒体又は粘性液体は膨潤性
のものとし、薄膜が不慮に破損した際には膨潤して破損
の結果生じた薄膜の穴を塞ぐようにすると好適である。
設けた薄膜において、予め薄膜に開口を設けておき、こ
の開口の断面を、この開口に挿通する線条体の断面より
も小さくする。この場合、薄膜は、固体密封媒体又は粘
性液体を収容するリング状のチャンバとして構成する。
大きな断面を有する線条体を薄膜の開口に挿通すると
き、薄膜開口は拡開し、また線条体に密着する。薄膜の
内側で薄膜壁間に存在する連結チャンネルは小さい薄膜
開口の周方向の内面を規定し、線条体の比較的大きな長
さ方向部分にわたり密着し、線条体の周面に対して単に
薄膜の弾性によって圧着するだけでなく、薄膜壁間に存
在する固体密封媒体又は粘性液体によっても密着する。
このようにして、連結チャンネルの領域においては湿気
又は液体の浸入に対して線条体の周囲を極めて良好に密
封する。この場合、固体密封媒体又は粘性液体は膨潤性
のものとし、薄膜が不慮に破損した際には膨潤して破損
の結果生じた薄膜の穴を塞ぐようにすると好適である。
【0017】更に、本発明の好適な実施例においては、
薄膜は組み付けの際に漏斗状に変形し、漏斗状の小径部
の領域で線条体をクランプするようにすると好適であ
る。このため、支持枠の組み付けの後でも、薄膜の漏斗
状の構成が作用して、線条体は僅かに移動可能になる。
クランプ又はバンド等を漏斗状の小径部で薄膜を包囲す
ることにより、クランプ効果を生ずることができる。
薄膜は組み付けの際に漏斗状に変形し、漏斗状の小径部
の領域で線条体をクランプするようにすると好適であ
る。このため、支持枠の組み付けの後でも、薄膜の漏斗
状の構成が作用して、線条体は僅かに移動可能になる。
クランプ又はバンド等を漏斗状の小径部で薄膜を包囲す
ることにより、クランプ効果を生ずることができる。
【0018】更に、上述の目的を達成するため、本発明
は、構造素子に存在する貫通経路と、この貫通経路に挿
通する少なくとも1個の線条体との間の空隙を密封する
装置において、前記貫通経路を塞ぐ支持枠であって、弾
性薄膜を固定する支持枠を設け、前記弾性薄膜に前記線
条体を挿通可能にしたことを特徴とする。
は、構造素子に存在する貫通経路と、この貫通経路に挿
通する少なくとも1個の線条体との間の空隙を密封する
装置において、前記貫通経路を塞ぐ支持枠であって、弾
性薄膜を固定する支持枠を設け、前記弾性薄膜に前記線
条体を挿通可能にしたことを特徴とする。
【0019】例えば、合成材料、金属、又は他の適当な
材料により構成した支持枠は、構造素子の流出開口の周
囲を完全に塞ぐことを意図して貫通経路を封鎖し、支持
枠に固定した弾性の薄膜によって流出開口を完全にカバ
ーする。支持枠は周方向の側面にパッキン又はシールリ
ップを連結し、支持枠と構造素子との間の隙間を密封す
る。支持枠の構造素子に対する組付けは適当な固定手段
によって行うことができる。代案として、支持枠に粘着
被膜を設け、構造素子に密に接着することができるよう
にする。このことは組付けを相当容易にする。粘着被膜
は、合成材料の保護細条によって保護し、この保護細条
を粘着被膜から剥がしてから支持枠を構造素子に付着さ
せる。
材料により構成した支持枠は、構造素子の流出開口の周
囲を完全に塞ぐことを意図して貫通経路を封鎖し、支持
枠に固定した弾性の薄膜によって流出開口を完全にカバ
ーする。支持枠は周方向の側面にパッキン又はシールリ
ップを連結し、支持枠と構造素子との間の隙間を密封す
る。支持枠の構造素子に対する組付けは適当な固定手段
によって行うことができる。代案として、支持枠に粘着
被膜を設け、構造素子に密に接着することができるよう
にする。このことは組付けを相当容易にする。粘着被膜
は、合成材料の保護細条によって保護し、この保護細条
を粘着被膜から剥がしてから支持枠を構造素子に付着さ
せる。
【0020】薄膜の薄膜壁は弾性材料とし、単に1個の
薄膜壁又は複数個の薄膜壁を、例えば、ゴム、弾性合成
材料等により構成することができる。特に、薄膜壁の材
料要求される弾性とともに、線条体を突き通す際に半径
方向に引き裂かれることがないような性質を有していな
ければならない。薄膜壁間に存在する密封媒体として
は、粘性液体、粒状体、粉体等とすることができる。こ
のような材料は、膨潤性のものとし、湿気、水、又は膨
潤を開始させる他の媒体、例えば、液体に触れると、膨
潤を開始するようにすると好適である。粘性液体はジェ
ル又は液状ジェルとすると好適である。
薄膜壁又は複数個の薄膜壁を、例えば、ゴム、弾性合成
材料等により構成することができる。特に、薄膜壁の材
料要求される弾性とともに、線条体を突き通す際に半径
方向に引き裂かれることがないような性質を有していな
ければならない。薄膜壁間に存在する密封媒体として
は、粘性液体、粒状体、粉体等とすることができる。こ
のような材料は、膨潤性のものとし、湿気、水、又は膨
潤を開始させる他の媒体、例えば、液体に触れると、膨
潤を開始するようにすると好適である。粘性液体はジェ
ル又は液状ジェルとすると好適である。
【0021】上述したように、薄膜は線条体を挿通する
際に漏斗状に変形し、漏斗状の小径領域で線条体をクラ
ンプする。しかし、薄膜を予め漏斗状に形成しておくこ
ともでき、これにより、漏斗状の小径領域は、その後に
挿通する線条体に常に弾性的に密着する。これにより、
薄膜と線条体との間のシール面は線条体の長さ方向に拡
大し、密封効果が向上する。場合によっては漏斗状の小
径領域で線条体をクランプすることができる。
際に漏斗状に変形し、漏斗状の小径領域で線条体をクラ
ンプする。しかし、薄膜を予め漏斗状に形成しておくこ
ともでき、これにより、漏斗状の小径領域は、その後に
挿通する線条体に常に弾性的に密着する。これにより、
薄膜と線条体との間のシール面は線条体の長さ方向に拡
大し、密封効果が向上する。場合によっては漏斗状の小
径領域で線条体をクランプすることができる。
【0022】本発明装置の好適な実施例によれば、支持
枠に、更に、貫通経路に導入可能であり、支持枠を貫通
経路に対して又は線条体に対して位置決めするための位
置決め素子を連結する。これにより、支持枠が構造素子
に対してずれるのを回避するとともに、線条体が薄膜に
対して半径方向に移動するのを防止する。薄膜が半径方
向に移動したりすると、薄膜の貫通経路の周辺の領域に
不均一な荷重がかかったり、場合によっては密封作用が
不均一になる恐れがある。位置決め素子を設けることに
よって、本発明装置の密封作用を一層向上させることが
できるようになる。位置決め素子は例えば、湾曲ばね片
の形式として構成することができ、この場合、支持枠の
構造素子に対する位置決めを、異なる大きな貫通経路の
場合でも方に行うことができる。湾曲ばね片は弾性を有
し、異なる断面形状を有する線条体でも支持枠又は薄膜
に対する位置決めを行うことができる。
枠に、更に、貫通経路に導入可能であり、支持枠を貫通
経路に対して又は線条体に対して位置決めするための位
置決め素子を連結する。これにより、支持枠が構造素子
に対してずれるのを回避するとともに、線条体が薄膜に
対して半径方向に移動するのを防止する。薄膜が半径方
向に移動したりすると、薄膜の貫通経路の周辺の領域に
不均一な荷重がかかったり、場合によっては密封作用が
不均一になる恐れがある。位置決め素子を設けることに
よって、本発明装置の密封作用を一層向上させることが
できるようになる。位置決め素子は例えば、湾曲ばね片
の形式として構成することができ、この場合、支持枠の
構造素子に対する位置決めを、異なる大きな貫通経路の
場合でも方に行うことができる。湾曲ばね片は弾性を有
し、異なる断面形状を有する線条体でも支持枠又は薄膜
に対する位置決めを行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、図面につき本発明の好適な
実施の形態を説明する。
実施の形態を説明する。
【0024】図1〜図3には、薄膜形状の密封装置5を
示す。これら密封装置5は円形形状の支持枠6を設け、
この支持枠6は例えば、合成材料、金属等により形成す
ることができる。支持枠6はこの支持枠内に薄膜7を固
定する。薄膜7は弾性体によって構成し、また僅かな距
離をとって互いに平行に支持枠6の平面内に延在する2
個の弾性薄膜壁8,9を設ける。薄膜7の中心には貫通
開口10を設け、従って、薄膜壁8,9に対応の貫通開
口を設け、これら薄膜壁の端縁は薄膜壁ウェブで互いに
連結する。換言すれば、薄膜7は、一方では薄膜8,9
により、他方では貫通開口10によって区切られるウェ
ブ材料並びに支持枠6により画成される円形リング状の
中空体で構成される。貫通開口10は、この貫通開口1
0に挿通する線条体3の外径より小さい内径を有するも
のとする。貫通開口10によって区切られる薄膜壁ウェ
ブは薄膜壁8,9に一体に構成し、またこの薄膜壁と同
様に均一な厚さにする。更に、ウェブ材料は薄膜壁8,
9と同様の材料とすることもできる。これにより、ウェ
ブ材料も弾性を有し、従って、線条体3に密着すること
ができるようになる。この状態を図2及び図3に示す。
示す。これら密封装置5は円形形状の支持枠6を設け、
この支持枠6は例えば、合成材料、金属等により形成す
ることができる。支持枠6はこの支持枠内に薄膜7を固
定する。薄膜7は弾性体によって構成し、また僅かな距
離をとって互いに平行に支持枠6の平面内に延在する2
個の弾性薄膜壁8,9を設ける。薄膜7の中心には貫通
開口10を設け、従って、薄膜壁8,9に対応の貫通開
口を設け、これら薄膜壁の端縁は薄膜壁ウェブで互いに
連結する。換言すれば、薄膜7は、一方では薄膜8,9
により、他方では貫通開口10によって区切られるウェ
ブ材料並びに支持枠6により画成される円形リング状の
中空体で構成される。貫通開口10は、この貫通開口1
0に挿通する線条体3の外径より小さい内径を有するも
のとする。貫通開口10によって区切られる薄膜壁ウェ
ブは薄膜壁8,9に一体に構成し、またこの薄膜壁と同
様に均一な厚さにする。更に、ウェブ材料は薄膜壁8,
9と同様の材料とすることもできる。これにより、ウェ
ブ材料も弾性を有し、従って、線条体3に密着すること
ができるようになる。この状態を図2及び図3に示す。
【0025】薄膜7の内部即ち、薄膜壁8,9間には粘
性液体13を、図示の実施例の場合には液状ジェルを設
ける。線条体3を薄膜7に挿通すると、線条体3は貫通
開口10を押し広げ、粘性液体13のための薄膜容積を
縮小し、従って、薄膜7のこの壁領域の圧力を増大させ
て線条体3に密着し、この結果、薄膜7による良好な密
封作用をもたらす。
性液体13を、図示の実施例の場合には液状ジェルを設
ける。線条体3を薄膜7に挿通すると、線条体3は貫通
開口10を押し広げ、粘性液体13のための薄膜容積を
縮小し、従って、薄膜7のこの壁領域の圧力を増大させ
て線条体3に密着し、この結果、薄膜7による良好な密
封作用をもたらす。
【0026】支持枠6には、薄膜7の一方の側面側にシ
ールリング11を連結し、図示の実施例の場合、このシ
ールリング11を粘着被膜11によって構成し、支持枠
6に付着させる。この粘着被膜11によって支持枠6
を、貫通経路2が貫通している構造素子1の表面にしっ
かりとかつ密接に連結することができる。支持枠6の直
径は貫通経路2の内径よりも大きくし、支持枠6に固定
した薄膜7が貫通経路2を完全にカバーすることができ
るようにする。
ールリング11を連結し、図示の実施例の場合、このシ
ールリング11を粘着被膜11によって構成し、支持枠
6に付着させる。この粘着被膜11によって支持枠6
を、貫通経路2が貫通している構造素子1の表面にしっ
かりとかつ密接に連結することができる。支持枠6の直
径は貫通経路2の内径よりも大きくし、支持枠6に固定
した薄膜7が貫通経路2を完全にカバーすることができ
るようにする。
【0027】支持枠6には、更に、湾曲ばね片12を固
定し、特に、周方向に互いに等間隔離して3個の湾曲ば
ね片を設ける。この湾曲ばね片12は、先ず半径方向内
方に向かって延び、次に軸線方向に向かうよう転向し、
支持枠6から離れるに従って再び外方に延び、最終的に
端部を支持枠6の方向に向かうよう向きを逆行させるよ
うにする。これにより、一方では湾曲ばね片12の遊端
が貫通経路2の内壁に圧着して空隙4内に存在し、同時
に薄膜7の近傍の凸状湾曲領域が線条体3に圧着し、こ
の凸状湾曲領域によってこの線条体3を位置決めする。
定し、特に、周方向に互いに等間隔離して3個の湾曲ば
ね片を設ける。この湾曲ばね片12は、先ず半径方向内
方に向かって延び、次に軸線方向に向かうよう転向し、
支持枠6から離れるに従って再び外方に延び、最終的に
端部を支持枠6の方向に向かうよう向きを逆行させるよ
うにする。これにより、一方では湾曲ばね片12の遊端
が貫通経路2の内壁に圧着して空隙4内に存在し、同時
に薄膜7の近傍の凸状湾曲領域が線条体3に圧着し、こ
の凸状湾曲領域によってこの線条体3を位置決めする。
【0028】密封装置5の組付けは、先ず粘着被膜11
の保護シールを剥がし、粘着被膜11が構造素子1の壁
に接触するまで、密封装置5の湾曲ばね片12を貫通経
路2内に導入する。次に、支持枠6を構造素子1の壁に
押し付け、支持枠6と構造素子1との間の強固なかつ密
封性のある連結を保持する。支持枠6は、湾曲ばね片1
2によって貫通経路2に対して位置決めされ、支持枠6
を貫通経路2に対して同心状にする。この目的のため、
湾曲ばね片12の遊端を貫通経路2の内壁に支持する。
次いで、線条体3、例えば、ケーブル又は配管を薄膜7
の貫通開口10に押し広げて貫通させ、貫通経路2に挿
通させる。このことは、図1〜図3の左側から行われ
る。このとき薄膜7は線条体3に密に圧着し、全体とし
てリング状の空隙4の密封を極めて良好に行う。
の保護シールを剥がし、粘着被膜11が構造素子1の壁
に接触するまで、密封装置5の湾曲ばね片12を貫通経
路2内に導入する。次に、支持枠6を構造素子1の壁に
押し付け、支持枠6と構造素子1との間の強固なかつ密
封性のある連結を保持する。支持枠6は、湾曲ばね片1
2によって貫通経路2に対して位置決めされ、支持枠6
を貫通経路2に対して同心状にする。この目的のため、
湾曲ばね片12の遊端を貫通経路2の内壁に支持する。
次いで、線条体3、例えば、ケーブル又は配管を薄膜7
の貫通開口10に押し広げて貫通させ、貫通経路2に挿
通させる。このことは、図1〜図3の左側から行われ
る。このとき薄膜7は線条体3に密に圧着し、全体とし
てリング状の空隙4の密封を極めて良好に行う。
【0029】図1〜図3に示す密封装置5の変更例とし
て、薄膜壁7,8をやはり閉じた構造にし、薄膜壁間に
密封手段を収納しておくこともできる。この場合、密封
手段13をやはり粘性液体又は液状ジェルとする。密封
装置5の組付けは、先ず、上述したように、支持枠6を
構造素子1に強固に押し当てる。この後、貫通経路2に
導入すべき線条体3を薄膜7に貫通させる。このことは
構造素子1の方向に向かって行うと好適である。これに
より、線条体3は最終位置に位置決めされる。薄膜壁の
弾性並びに薄膜内部の密封液体の押し退けにより、薄膜
壁間の内圧が増大して線条体3に密着する。
て、薄膜壁7,8をやはり閉じた構造にし、薄膜壁間に
密封手段を収納しておくこともできる。この場合、密封
手段13をやはり粘性液体又は液状ジェルとする。密封
装置5の組付けは、先ず、上述したように、支持枠6を
構造素子1に強固に押し当てる。この後、貫通経路2に
導入すべき線条体3を薄膜7に貫通させる。このことは
構造素子1の方向に向かって行うと好適である。これに
より、線条体3は最終位置に位置決めされる。薄膜壁の
弾性並びに薄膜内部の密封液体の押し退けにより、薄膜
壁間の内圧が増大して線条体3に密着する。
【0030】この変更例も、最初の実施例と同様に、密
封液体を膨潤作用のあるものとすることができ、薄膜壁
が破損した際に水又は他の媒体が侵入することによって
密封液体の膨潤をもたらし、損傷個所を補修する。この
ような膨潤作用は線条体の周囲の領域にも期待すること
ができ、薄膜壁と線条体3との間の領域で薄膜7の内部
に湿気、水、又は膨潤をもたらす他の媒体が侵入したと
きも、良好な密封作用を行うことができる。
封液体を膨潤作用のあるものとすることができ、薄膜壁
が破損した際に水又は他の媒体が侵入することによって
密封液体の膨潤をもたらし、損傷個所を補修する。この
ような膨潤作用は線条体の周囲の領域にも期待すること
ができ、薄膜壁と線条体3との間の領域で薄膜7の内部
に湿気、水、又は膨潤をもたらす他の媒体が侵入したと
きも、良好な密封作用を行うことができる。
【0031】図4及び図5に本発明による密封装置の他
の実施例を示す。
の実施例を示す。
【0032】この実施例の密封装置14には支持リング
15を設け、この支持リング15は第1の実施例の支持
枠6と同様の構成にし、また図示はしないが湾曲ばね片
12を設ける。この支持リング15はやはり図示しない
粘着被膜によって、構造素子1に強固かつ密封性を有し
て連結しうるようにし、貫通経路2に同心状に包囲する
ようにする。支持リング15には、例えば、ゴム製の薄
膜16を収納し、この薄膜16の中心に貫通開口17を
設ける。中心の貫通開口17の直径は、この貫通開口1
7に挿通する線条体3の外径よりも小さくする。
15を設け、この支持リング15は第1の実施例の支持
枠6と同様の構成にし、また図示はしないが湾曲ばね片
12を設ける。この支持リング15はやはり図示しない
粘着被膜によって、構造素子1に強固かつ密封性を有し
て連結しうるようにし、貫通経路2に同心状に包囲する
ようにする。支持リング15には、例えば、ゴム製の薄
膜16を収納し、この薄膜16の中心に貫通開口17を
設ける。中心の貫通開口17の直径は、この貫通開口1
7に挿通する線条体3の外径よりも小さくする。
【0033】図5は、薄膜16に線条体3を挿通した状
態を示す。図5で見て、先ず線条体3を左側から薄膜1
6に導入し、これにより、薄膜16は線条体3と一緒に
摩擦によって送り込まれる。従って、薄膜16は漏斗状
の形状となる。これは薄膜の弾性に基づいて線条体3に
密着し、この線条体3を密封する。線条体3を図5で見
て左側に引き抜くことにより漏斗形状は外側に向けて反
転する。薄膜を線条体3に固定するため、固定金具18
等を使用して漏斗状の小さい直径部分の周りを包囲し、
薄膜16を線条体3にクランプする。これにより、線条
体3に対する圧力の補強を行い、線条体3が貫通経路2
から抜け出るのを阻止する。上述したように、線条体3
の支持リング15に対する、また支持リング15の貫通
経路2に対する心合わせを行うため、湾曲ばね片を支持
リング15に連結し、この湾曲ばねリングを貫通経路の
内壁に支持する。
態を示す。図5で見て、先ず線条体3を左側から薄膜1
6に導入し、これにより、薄膜16は線条体3と一緒に
摩擦によって送り込まれる。従って、薄膜16は漏斗状
の形状となる。これは薄膜の弾性に基づいて線条体3に
密着し、この線条体3を密封する。線条体3を図5で見
て左側に引き抜くことにより漏斗形状は外側に向けて反
転する。薄膜を線条体3に固定するため、固定金具18
等を使用して漏斗状の小さい直径部分の周りを包囲し、
薄膜16を線条体3にクランプする。これにより、線条
体3に対する圧力の補強を行い、線条体3が貫通経路2
から抜け出るのを阻止する。上述したように、線条体3
の支持リング15に対する、また支持リング15の貫通
経路2に対する心合わせを行うため、湾曲ばね片を支持
リング15に連結し、この湾曲ばねリングを貫通経路の
内壁に支持する。
【図1】 本発明による密封装置の第1の実施例の構造
素子に装着する直前の状態の一部切除して示す説明図で
ある。
素子に装着する直前の状態の一部切除して示す説明図で
ある。
【図2】 図1の密封装置の線条体を挿通して装着した
状態の一部切除して示す説明図である。
状態の一部切除して示す説明図である。
【図3】 図2の状態の拡大縦断面図である。
【図4】 本発明による密封装置の第2の実施例の一部
切除して示す説明図である。
切除して示す説明図である。
【図5】 図4の実施例の密封装置に線条体を挿通して
クランプした状態の説明図である。
クランプした状態の説明図である。
1 構造素子 2 内壁 3 線条体 4 空隙 5 密封装置 6 支持枠 7 薄膜 8,9 弾性薄膜壁 10 貫通開口 11 粘着被膜 12 湾曲ばね片 13 粘性液体 14 密封装置 15 支持リング 16 薄膜 17 貫通開口 18 固定金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペテル フォーゲル ドイツ国 86836 ウンテルマイチンゲン ニベルンゲンリンク 32 (72)発明者 ハイリ ノイッシュ スイス国 9475 ゼベレン フルストヴェ ーク 4
Claims (22)
- 【請求項1】 構造素子(1)に存在する貫通経路
(2)と、この貫通経路(2)に挿通する少なくとも1
個の線条体(3)との間の空隙(4)を密封する方法に
おいて、支持枠(6;15)によって固定した弾性薄膜
(7;16)で前記貫通経路(2)をカバーし、前記支
持枠(6;15)を前記構造素子(1)に密封連結し、
その後に線条体(3)を前記薄膜(7;16)に挿通す
ることよりなることを特徴とする密封方法。 - 【請求項2】 構造素子(1)に存在する貫通経路
(2)と、この貫通経路(2)に挿通する少なくとも1
個の線条体(3)との間の空隙(4)を密封する方法に
おいて、貫通経路(2)に挿通すべき線条体(3)の端
部に、支持枠(6;15)で固定した弾性薄膜(7;1
6)を装着し、前記線条体(3)を貫通経路に導入し、
その後に支持枠(6;15)を前記構造素子(1)に密
封連結することよりなることを特徴とする密封方法。 - 【請求項3】前記薄膜(16)を少なくとも1個の薄膜
壁によって構成した請求項1又は2記載の方法。 - 【請求項4】 前記薄膜(7)を互いに間隔をとって配
置した複数個の薄膜壁により構成し、これら薄膜壁間に
密封手段又は粘性液体(13)を設けた請求項1又は2
記載の方法。 - 【請求項5】 閉鎖した薄膜壁を突き破って前記線条体
(3)を前記薄膜(7;16)に貫通させる請求項3又
は4記載の方法。 - 【請求項6】 前記薄膜(7;16)に予め設けた貫通
開口(10;17)に前記線条体(3)を挿通し、前記
貫通開口(10;17)を前記線条体よりも小さくした
請求項3又は4記載の方法。 - 【請求項7】 前記薄膜(16)を漏斗状に変形させ、
この漏斗状の小さい直径領域で線条体(3)にクランプ
した請求項5又は6記載の方法。 - 【請求項8】 前記支持枠(6;15)を前記構造素子
(1)に接着連結した請求項1乃至7のうちのいずれか
一項に記載の方法。 - 【請求項9】 構造素子(1)に存在する貫通経路
(2)と、この貫通経路(2)に挿通する少なくとも1
個の線条体(3)との間の空隙(4)を密封する装置に
おいて、前記貫通経路(2)を塞ぐ支持枠であって、弾
性薄膜(7;16)を固定する支持枠(6;15)を設
け、前記弾性薄膜(7;16)に前記線条体(3)を挿
通可能にしたことを特徴とする密封装置。 - 【請求項10】 前記薄膜(16)を少なくとも1個の
薄膜壁によって構成した請求項9記載の装置。 - 【請求項11】 前記薄膜(7)を互いに間隔をとって
配置した複数個の薄膜壁により構成し、これら薄膜壁間
に密封手段又は粘性液体(13)を設けた請求項9記載
の装置。 - 【請求項12】 閉鎖した薄膜壁を前記線条体(3)に
より前記薄膜(7;16)を突き破ることができるよう
にした請求項10又は11記載の装置。 - 【請求項13】 前記薄膜(7;16)に予め設けた貫
通開口(10;17)に前記線条体(3)を挿通し、前
記貫通開口(10;17)を前記線条体よりも小さくし
た請求項10又は11記載の装置。 - 【請求項14】 前記薄膜(16)を漏斗状に構成した
請求項10乃至13のうちのいずれか一項に記載の装
置。 - 【請求項15】 前記支持枠(6;15)の一方の側面
にパッキン(11)を設けた請求項9乃至14のうちの
いずれか一項に記載の装置。 - 【請求項16】 前記パッキン(11)を粘着被膜によ
り構成した請求項15記載の装置。 - 【請求項17】 密封手段を微粒子物質又はパウダーの
固体密封手段とした請求項11乃至16のうちのいずれ
か一項に記載の装置。 - 【請求項18】 前記粘性液体(13)をジェル又は液
状ジェルとした請求項11乃至16のうちのいずれか一
項に記載の装置。 - 【請求項19】 前記固体の密封手段又は粘性液体(1
3)を膨潤性のものとした請求項11乃至18のうちの
いずれか一項に記載の装置。 - 【請求項20】 前記線条体(3)の近傍の薄膜領域を
前記線条体(3)にクランプする固定金具(18)を設
けた請求項9乃至19のうちのいずれか一項に記載の装
置。 - 【請求項21】 前記貫通経路(2)内に挿入してこの
貫通経路(2)に対する支持枠(6;15)の又は支持
枠(6;15)に対する線条体(3)の位置決めを行う
位置決め素子(12)を前記支持枠(6;15)に連結
した請求項9乃至20のうちのいずれか一項に記載の装
置。 - 【請求項22】 前記位置決め素子(12)を湾曲ばね
片とした請求項21記載の装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE10043192A DE10043192C1 (de) | 2000-09-01 | 2000-09-01 | Vorrichtung zum Abdichten des Raums zwischen einer in einem Bauelement vorhandenen Durchführung und wenigstens einem die Durchführung durchragenden Gegenstand |
DE10043192:5 | 2000-09-01 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002130541A true JP2002130541A (ja) | 2002-05-09 |
Family
ID=7654692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001263583A Pending JP2002130541A (ja) | 2000-09-01 | 2001-08-31 | 密封方法及び装置 |
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Country | Link |
---|---|
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EP (1) | EP1184612A3 (ja) |
JP (1) | JP2002130541A (ja) |
DE (1) | DE10043192C1 (ja) |
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DE102012212832A1 (de) * | 2012-07-23 | 2014-01-23 | Hilti Aktiengesellschaft | Baugruppe für eine Leitungsdurchführung |
DE202012013316U1 (de) * | 2012-12-18 | 2016-03-11 | Reichle & De-Massari Ag | Kabelkontaktierungswitterungsschutz |
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DE202020106354U1 (de) | 2020-11-05 | 2022-02-08 | Michael Eisenhauer | Rohrendverschlussvorrichtung und Installationsanordnung |
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- 2000-09-01 DE DE10043192A patent/DE10043192C1/de not_active Expired - Fee Related
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2001
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