JP2002130374A - 大型設備機器の防振支持構造 - Google Patents

大型設備機器の防振支持構造

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JP2002130374A
JP2002130374A JP2000331962A JP2000331962A JP2002130374A JP 2002130374 A JP2002130374 A JP 2002130374A JP 2000331962 A JP2000331962 A JP 2000331962A JP 2000331962 A JP2000331962 A JP 2000331962A JP 2002130374 A JP2002130374 A JP 2002130374A
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Yoshinori Takahashi
良典 高橋
Etsuro Todoroki
悦朗 轟木
Yoshio Arao
良雄 荒尾
Tatsuhiko Horiuchi
龍彦 堀内
Futoshi Ohori
太志 大堀
Kazukuni Akamatsu
千州 赤松
Masamichi Ipponmatsu
正道 一本松
Hiroshi Fujimoto
洋 藤本
Hideyuki Nakanishi
秀行 中西
Takehiko Kitani
威彦 木谷
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Osaka Gas Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置箇所の面での制約少なく設けることがで
きるようにするとともに、大型設備機器から構造体への
振動の伝播を良好に抑える。 【解決手段】 構造体1のSRC梁2の真上の箇所上の
複数箇所それぞれに、防振ゴム17を介して鋼製ブロッ
ク18を支持する。エンジンと発電機を搭載する機器搭
載台6を、各鋼製ブロック18に圧縮コイルスプリング
19を介して支持し、鋼製ブロック18にアクティブ制
振装置29を介してアクティブ制御可能に中間マス20
を設ける。これにより、エンジンと発電機の駆動に伴っ
て発生する振動を圧縮コイルスプリング19で低減して
機器搭載台6に伝える。機器搭載台6に伝えられた振動
をアクティブ制振装置29により低減し、更に、その振
動を防振ゴム17で低減し、構造体1に振動が伝わるこ
とを良好に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コージェネレーション
システムを構成するエンジンと発電機とか、ガスタービ
ンなど、それ自体が振動を発生する振動発生源となる大
型設備機器または大型設備機器を搭載する機器搭載台
を、大型設備機器からの振動が伝播することを防止して
構造体に支持する大型設備機器の防振支持構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものとしては、特開平1
0−220521号公報に示されているものがあった。
【0003】この従来例によれば、架台上に複数の下側
防振ゴムを介してひとつの中間質量が支持され、その中
間質量に複数の上側防振ゴムを介してエンジンが支持さ
れている。中間質量には複数のアクチュエータが設けら
れるとともに、架台上に振動センサが設けられている。
これにより、振動センサでモニタされる振動信号をアク
ティブ制御コントローラに取り込み、アクティブ制御コ
ントローラにおいて、振動信号を解析して制御指令信号
を導出し、その制御指令信号をパワーアンプを介して出
力し、アクチュエータを駆動してエンジンから架台に伝
わる振動を低減するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
の場合、大型設備機器やそれらを搭載する機器搭載台の
支持に適用した場合、中間質量の面積が大きくならざる
を得ず、それに伴って中間質量の重量が増大し、防振支
持のために構造体としても高強度のものが要求され、一
般に地下に設置するなど、設置箇所に制約を受ける不都
合があり、また、地上階に設置しようとすると、防振支
持のための高強度な構造体を構築しなければならないた
めに高価になる欠点があった。
【0005】そのうえ、例えば、コージェネレーション
システムを構成するエンジンとそれに連動連結されてい
る発電機といった大型設備機器を支持するような場合、
異種の振動を発生する複数の機器を機器搭載台に一体的
に支持することになる。ところが、中間質量の面積が大
きくなるに伴って、中間質量自体に局部的な2次振動が
発生しやすくなる。更に、一方の機器の設置箇所の近辺
と、他方の機器の設置箇所の近辺とでは、機器搭載台か
ら中間質量に伝わる振動が異質のものになり、それらの
異質の振動が中間質量を振動媒体として相互に伝わり、
しかも、アクチュエータによって制御しても、その制御
力自体も中間質量を振動媒体として相互に伝わり、中間
質量自体に局部的な2次振動も加わって共振するなど、
互いに干渉し合うこととなって制御効率が低下する欠点
があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明は、設置箇所の面
での制約少なく設けることができるようにするととも
に、大型設備機器から構造体への振動の伝播を良好に抑
えることができるようにすることを目的とし、また、請
求項2に係る発明は、組付け容易にして防振支持できる
ようにすることを目的とし、更に、請求項3に係る発明
は、大型設備機器から構造体への振動の伝播をより良好
に抑えることができるようにすることを目的とし、ま
た、請求項4に係る発明は、省エネルギー性の向上に寄
与できるようにすることを目的とし、また、請求項5に
係る発明は、中間ブロックでの二次振動の発生を回避し
て大型設備機器から構造体への振動の伝播をより良好に
抑えることができるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の大
型設備機器の防振支持構造は、上述のような目的を達成
するために、構造体の剛な箇所上の複数箇所それぞれ
に、第1の防振材を介して中間ブロックを支持し、振動
発生源となる大型設備機器または大型設備機器を搭載す
る機器搭載台を、各中間ブロック上に第2の防振材を介
して支持して構成する。
【0008】また、請求項2に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、請求項1に係る発明の大型設
備機器の防振支持構造において、第1の防振材と中間ブ
ロックと第2の防振材とをユニット化して構成する。
【0009】また、請求項3に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、請求項1または請求項2に係
る発明の大型設備機器の防振支持構造において、中間ブ
ロックにアクティブ制振装置を介してアクティブ制御可
能に可動マスを設けて構成する。
【0010】また、請求項4に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、請求項1、請求項2、請求項
3のいずれかに係る発明の大型設備機器の防振支持構造
において、振動発生源を有する機器が、コージェネレー
ションシステムを構成するエンジンと発電機である。
【0011】また、請求項5に係る発明は、前述のよう
な目的を達成するために、請求項1、請求項2、請求項
3、請求項4のいずれかに記載の大型設備機器の防振支
持構造において、中間ブロックを、二次振動を発生しな
いような剛性を有するもので構成する。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明の大型設備機器の防振支持
構造の構成によれば、構造体の柱際や梁上などの構造体
の振動を起こし難い剛な箇所上の複数箇所それぞれで、
第1の防振材と中間ブロックと第2の防振材とを介して
大型設備機器または大型設備機器を搭載する機器搭載台
を支持し、大型設備機器で発生した振動を第2の防振材
で低減してから中間ブロックに伝播させ、その中間ブロ
ックの振動を第1の防振材で更に低減し、大型設備機器
から構造体に伝わる振動を大幅に低減することができ
る。
【0013】また、請求項2に係る発明の大型設備機器
の防振支持構造の構成によれば、構造体の柱際や梁上な
どの構造体の振動を起こし難い剛な箇所上の複数箇所そ
れぞれで、ユニット化された第1の防振材と中間ブロッ
クと第2の防振材とを介して大型設備機器または大型設
備機器を搭載する機器搭載台を支持することができる。
【0014】また、請求項3に係る発明の大型設備機器
の防振支持構造の構成によれば、第2の防振材で低減さ
れて中間ブロックに伝わった振動をアクティブ制振装置
による可動マスに対するアクティブ制御で低減させ、そ
の低減した振動を第1の防振材で更に低減し、大型設備
機器から構造体に伝わる振動を一層大幅に低減すること
ができる。
【0015】また、請求項4に係る発明の大型設備機器
の防振支持構造の構成によれば、エンジンおよび発電機
という異種の振動を発生する大型設備機器またはそれら
を搭載した機器搭載台を、その複数箇所で第1の防振材
と中間ブロックと第2の防振材とを介して支持し、各支
持箇所それぞれで、大型設備機器から構造体に伝わる振
動を一層大幅に低減することができる。
【0016】また、請求項5に係る発明の大型設備機器
の防振支持構造の構成によれば、第2の防振材を介して
中間ブロックに伝わった振動に起因して中間ブロックで
二次振動が発生することを回避し、大型設備機器から構
造体に伝わる振動を良好に低減することができる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。
【0018】図1は、本発明の実施例に係る大型設備機
器の防振支持構造の設置状態を示す概略正面図、図2は
図1の概略平面図であり、構造体1の屋上において、そ
の最上階の天井のSRC梁2の真上に位置するように2
台のコージェネレーションシステム3が設置支持されて
いる。
【0019】図3の平面図、図4の一部省略正面図、お
よび、図5の側面図それぞれに示すように、コージェネ
レーションシステム3は、エンジン4に発電機5を連動
連結して構成され、そのエンジン4と発電機5とが機器
搭載台6に一体的に取り付けられている。
【0020】機器搭載台6の長手方向の中央箇所が、第
1の防振ユニット7aを介してSRC梁2に支持される
とともに、機器搭載台6の長手方向両端それぞれの一方
の隅部箇所が、第2の防振ユニット7bを介してSRC
梁2に支持されている。機器搭載台6とそれに搭載され
ているエンジン4および発電機5の全体が鋼製遮音箱8
で覆われるとともに、鋼製遮音箱8の下端側外周縁が遮
音箱用防振ゴム9を介してSRC梁2に支持されてい
る。
【0021】エンジン4からの高温排ガスが、脱硫装置
10および消音器11を介装した排気ダクト12を介し
て熱交換器13に供給されるようになっている。熱交換
器13と貯湯タンク14(概略的に図示している)と
が、ポンプ15を備えた循環配管16を介して接続さ
れ、エンジン排ガスを利用して高温の湯を得るように構
成されている。ここで得られた高温の湯は、給湯や、暖
房等の空調機器の熱源などに用いられる。
【0022】第1および第2の防振ユニット7a,7b
それぞれは互いに同様に構成されており、次に、第2の
防振ユニット7bを例にして説明する。すなわち、第2
の防振ユニット7bは、図6の要部の拡大正面図、およ
び、図7の要部の拡大平面図に示すように、SRC梁2
に取り付けられる第1の防振材としての防振ゴム17
と、その防振ゴム17に取り付けられた鋼製の中間ブロ
ック18と、中間ブロック18に取り付けられて機器搭
載台6に取り付けられる第2の防振材としての圧縮コイ
ルスプリング19と、中間ブロック18に備えられたア
クティブ制御可能な一対の可動マス20とから構成され
ている。
【0023】防振ゴム17は、図6の要部の拡大正面
図、および、図7の要部の平面図それぞれに示すよう
に、5個を1組として、SRC梁2に取り付けられる下
部プレート21と中間ブロック18に取り付けられる上
部プレート22との間に並設され、その2組が中間ブロ
ック18およびSRC梁2に取り付けられている。
【0024】中間ブロック18に一対の凹部23が形成
され、両凹部23内それぞれに、支持ブラケット24が
立設されるとともに、その支持ブラケット24に、可動
マス20に一体的に取り付けられた一対のアーム25が
水平方向の軸芯周りで揺動可能に取り付けられている。
【0025】アーム25の揺動軸芯に近い箇所におい
て、アーム25を受け止め支持するように積層型のピエ
ゾ素子26が設けられている。また、凹部23内に、中
間ブロック18の振動を感知する振動センサ27が付設
されている。
【0026】振動センサ27にコントローラ28が接続
されるとともにコントローラ28にピエゾ素子26が接
続され、振動センサ27で中間ブロック18の振動を感
知するに伴い、その振動を打ち消すに必要なピエゾ素子
26の伸び量、すなわち、それらに印加すべき電圧信号
を求め、その電圧信号をピエゾ素子26に出力し、ピエ
ゾ素子26を伸縮して可動マス20を上下揺動させ、中
間ブロック18の振動を打ち消すように構成されてい
る。
【0027】上述したアクティブ制御によって中間ブロ
ック18の振動を打ち消すように制御するための、ピエ
ゾ素子26と振動センサ27とコントローラ28とから
成る構成をしてアクティブ制振装置29と称する。
【0028】中間ブロック18の上面の中央側の二箇所
に、圧縮コイルスプリング19の4個を一組として収容
したスプリング支持部材30が取り付けられ、圧縮コイ
ルスプリング19の上端がスプリング支持部材30より
も突出されて、取り付けプレート31に一体的に取り付
けられ、取り付けプレート31が機器搭載台6に取り付
けられている。
【0029】中央の第1の防振ユニット7aでは、中間
ブロック18が、そのひとつの方向での長さにおいての
み、第2の防振ユニット7bの中間ブロック18の2倍
の長さに構成されている。このため、第2の防振ユニッ
ト7bにおけるよりも、防振ゴム17が倍の4組(個数
としては20個)設けられ(図示せず)、同様に圧縮コ
イルスプリング19も倍の4組(個数としては16個)
設けられている(図4参照)。
【0030】中央の第1の防振ユニット7aの中間ブロ
ック18の周囲に位置させて、所定の間隙を有する状態
で、SRC梁2に12個のストッパー32が取り付けら
れている。また、第2の防振ユニット7bの中間ブロッ
ク18の周囲に位置させて、所定の間隙を有する状態
で、SRC梁2に6個のストッパー32が取り付けられ
ている。これにより、地震等に起因して構造体1が水平
方向に震動したときに、コージェネレーションシステム
3が構造体1に対して大きく揺れることを中間ブロック
18とストッパー32との当接によって規制し、コージ
ェネレーションシステム3が損壊することを防止できる
ようになっている。
【0031】以上の構成により、エンジン4および発電
機5の駆動に伴って発生して機器搭載台6に伝わった振
動を圧縮コイルスプリング19で低減してから中間ブロ
ック18に伝播させ、その中間ブロック18の振動を、
アクティブ制振装置29による可動マス20に対するア
クティブ制御で低減させ、その低減した振動を防振ゴム
17で更に低減し、エンジン4および発電機5から構造
体1に伝わる振動を大幅に低減することができる。
【0032】上記実施例では、中間ブロック18を防振
ゴム17を介して構造体1に支持させているが、本発明
としては、第1の防振材として、例えば、防振ゴム17
に代えて圧縮コイルスプリング19や空気バネなどを用
いるものでも良い。
【0033】また、上記実施例では、機器搭載台6を圧
縮コイルスプリング19を介して中間ブロック18に支
持させているが、本発明としては、第2の防振材とし
て、例えば、圧縮コイルスプリング19に代えて空気バ
ネや防振ゴムなどを用いても良い。
【0034】上述防振材の組み合わせとしては、防振効
果とコストの面を考慮して、全体として比較的安価にし
て良好に防振支持させるうえから、上述実施例のよう
に、中間ブロック18を構造体1に防振支持させる第1
の防振材として、防振効果がやや低いが強度およびコス
ト面で有利な防振ゴムを用い、振動発生源に近い第2の
防振材として、防振ゴムに比べて高価ではあるが防振効
果の高い圧縮コイルスプリング19(空気バネでも良
い)を用いるのが好ましい。
【0035】また、上記実施例では、アクティブ制振装
置29をピエゾ素子26で構成しているが、例えば、ピ
エゾ素子26に代えてリニアモータを用いるなど、要す
るにアクティブ制御が可能なものであれば、各種の手段
が適用できる。また、本発明としては、中間ブロック1
8にアクティブ制振装置29を備えないものでも良い。
【0036】また、上記実施例では、中間ブロックとし
て鋼製の中間ブロック18を用いているが、例えば、R
C製のブロックなど、それ自体では二次振動を発生しな
いような共振しにくい剛性のブロックであれば、各種材
料のものが適用できる。
【0037】また、上記実施例では、機器搭載台6を構
造体1のSRC梁2の真上に支持させるように構成して
いるが、本発明としては、SRC梁2の真上に限らず、
柱際や梁上など、要するに構造体の振動を起こし難い剛
な箇所上で支持させるように構成するものであれば良
い。更に、構造的に必要最小限にして安定支持する上か
らは、上述実施例のように、機器搭載台6を3箇所で支
持するのが好ましいが、本発明としては、2箇所や4箇
所以上など、要するに複数箇所で支持させるように構成
するものであれば良い。
【0038】また、上記実施例では、エンジン4と発電
機5とを機器搭載台6に搭載し、その機器搭載台6を構
造体1に防振支持するように構成しているが、機器搭載
台6を無くしてエンジン4と発電機5とを構造体1に防
振支持するように構成するものでも良い。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る発明の大型設備機器の防振支持構造によれば、
中間ブロックを互いに分離した状態で、複数箇所におい
て大型設備機器または大型設備機器を搭載する機器搭載
台を分割支持し、大型設備機器または大型設備機器を搭
載する機器搭載台を各中間ブロックに防振支持し、か
つ、各中間ブロックを構造体に防振支持するから、重量
および面積の大きな中間ブロックを設けずに、支持箇所
それぞれで受ける振動に合った制御を行うことができ、
大型設備機器からの振動が構造体に伝わることを良好に
防止でき、しかも、構造体の柱際や梁上などの構造体の
振動を起こし難い剛な箇所を利用して設置するから、建
物の屋上や中間階などにも設置でき、設置箇所の面での
制約を受けることが少なく設けることができるととも
に、大型設備機器から構造体に振動が伝わることを良好
に抑えることができる。
【0040】また、請求項2に係る発明の大型設備機器
の防振支持構造によれば、第1の防振材と中間ブロック
と第2の防振材とをユニット化するから、そのユニット
化された部材を、構造体の柱際や梁上などの構造体の振
動を起こし難い剛な箇所上の複数箇所それぞれと機器搭
載台間に設けるだけで組付けることができ、組付け容易
にして良好に防振支持できる。
【0041】また、請求項3に係る発明の大型設備機器
の防振支持構造によれば、中間ブロックに、アクティブ
制振装置を介してアクティブ制御可能に可動マスを設け
るから、中間ブロックに伝わった振動をより一層低減で
き、その低減された振動を第1の防振材を介して更に低
減でき、しかも、機器に対する支持位置によって受ける
振動の違いにかかわらず、各支持箇所に設けられたアク
ティブ制振装置で可動マスに対してアクティブ制御を行
うことにより、他部に影響を及ぼすことなく、その支持
箇所での振動に対応した制御を行い、振動が構造体に伝
播することを良好に防止することができ、大型設備機器
から構造体に振動が伝わることを一層良好に抑えること
ができる。
【0042】また、請求項4に係る発明の大型設備機器
の防振支持構造によれば、機器搭載台に搭載する大型設
備機器がエンジンおよび発電機という異種の振動を発生
するものである場合に、エンジンに近い箇所と発電機に
近い箇所といったように、機器に対する支持位置によっ
て受ける振動の違いにかかわらず、各支持箇所での振動
に対応した防振を行い、振動が構造体に伝播することを
良好に防止することができ、コージェネレーションシス
テムを設置するうえで極めて有用である。このため、省
エネルギー性に優れたコージェネレーションシステムの
導入を促進でき、省エネルギー性の向上に寄与できる。
【0043】また、請求項5に係る発明の大型設備機器
の防振支持構造によれば、第2の防振材を介して中間ブ
ロックに伝わった振動に起因する中間ブロックでの二次
振動の発生を回避できるから、大型設備機器から構造体
に振動が伝わることを一層良好に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る大型設備機器の防振支持
構造の設置状態を示す概略正面図である。
【図2】図1の概略平面図である。
【図3】平面図である。
【図4】一部省略正面図である。
【図5】側面図である。
【図6】要部の拡大正面図である。
【図7】要部の平面図である。
【符号の説明】
1…構造体 2…SRC梁 4…エンジン 5…発電機 6…機器搭載台 7a…第1の防振ユニット 7b…第2の防振ユニット 17…第1の防振材としての防振ゴム 18…中間ブロック 19…第2の防振材としての圧縮コイルスプリング 20…可動マス 29…アクティブ制振装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 轟木 悦朗 大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 荒尾 良雄 大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 堀内 龍彦 大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 大堀 太志 大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 赤松 千州 大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 一本松 正道 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 藤本 洋 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 中西 秀行 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 木谷 威彦 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3J048 AB07 AD07 BA02 BC02 DA01 EA07 EA38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造体の剛な箇所上の複数箇所それぞれ
    に、第1の防振材を介して中間ブロックを支持し、振動
    発生源となる大型設備機器または大型設備機器を搭載す
    る機器搭載台を、各中間ブロック上に第2の防振材を介
    して支持してあることを特徴とする大型設備機器の防振
    支持構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の大型設備機器の防振支
    持構造であって、第1の防振材と中間ブロックと第2の
    防振材とをユニット化してある大型設備機器の防振支持
    構造。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の大型設備
    機器の防振支持構造であって、中間ブロックにアクティ
    ブ制振装置を介してアクティブ制御可能に可動マスを設
    けてある大型設備機器の防振支持構造。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2、請求項3のいずれか
    に記載の大型設備機器の防振支持構造であって、振動発
    生源を有する機器が、コージェネレーションシステムを
    構成するエンジンと発電機である大型設備機器の防振支
    持構造。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3、請求項4
    のいずれかに記載の大型設備機器の防振支持構造であっ
    て、中間ブロックが、二次振動を発生しないような剛性
    を有するものである大型設備機器の防振支持構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009266637A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009266637A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Aisin Seiki Co Ltd 燃料電池システム

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