JP2769686B2 - 一般家屋用耐震装置 - Google Patents
一般家屋用耐震装置Info
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- JP2769686B2 JP2769686B2 JP2858196A JP2858196A JP2769686B2 JP 2769686 B2 JP2769686 B2 JP 2769686B2 JP 2858196 A JP2858196 A JP 2858196A JP 2858196 A JP2858196 A JP 2858196A JP 2769686 B2 JP2769686 B2 JP 2769686B2
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は耐震基礎の分野に属し、
該基礎における一般家屋用耐震装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来から提供されている耐震装置は種々
であるが、装置が大掛りで一般家屋には簡易に適用でき
ない耐震技術であった。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑み、
支柱状の基礎と建物の台枠を嵌着する周枠との協働によ
り、組付け簡易な一般家屋用耐震装置を提供するもので
ある。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明の一般家屋用耐震
装置は、平面矩形にして上面を開口した箱状の台座本体
の内部に小球を敷き詰めた支持座を配設し、該支持座の
小球群の上面に、中央上面に支持軸を立設した座盤を載
置し、該座盤の上面には該支持軸を案内する十字状の案
内路を貫設したカバーを被蓋し、該カバーを基礎上のア
ンカーボルトに台座本体と共に共締めして成る台座と、
前記支持軸に係着した固定座に固定主段を介して固定す
る重ね板バネと、該重ね板バネの両端の表面に当接さ
れ、該両端をたわみによる拡縮方向に移動自在に案内す
るとともに、前記固定手段に重ね板バネ１２の上面で共
締めされる支持盤に立設した案内軸に摺動自在に案内し
て成る取着板とから成る。 【０００５】 【作用】台座本体は基礎上のアンカーボルトによって基
礎に固定され、支持座は小球を介して座盤を移動自在に
載置し、該座盤は台座本体と共にアンカーボルトに共締
めされるカバーによって抜け止めされるとともに、該カ
バーの十字状の案内路に案内される範囲において、台座
本体内に移動自在に収納され、座盤に立設した支持軸は
固定座と共に固定主段を介して重ね板バネを支持し、重
ね板バネの表面（荷重負荷面）に当接する取着板は、建
物の周枠に固定され、基礎からの震動が重ね板バネによ
って緩衝され、減衰されたエネルギーとして伝達され
る。 【０００６】 【実施例】本発明を実施例により説明すると、一般家庭
用耐震装置ａ（以下、単に耐震装置ａとする）は図１に
示すように、平面矩形にして上面を開口した箱状の台座
本体１の内部に小球２を敷き詰めた支持座３を配設し、
該支持座３の小球群の上面に、中央上面に支持軸４を立
設した座盤５を載置し、該座盤５の上面には図２に示す
ように該支持軸４を案内する十字状の案内路６を貫設し
たカバー７を被蓋し、該カバー７を基礎上のアンカーボ
ルト８に台座本体１と共に共締めして成る台座９と、前
記支持軸４に係着した固定座１０の上面に載置され、固
定主段としてのＵボルト１１によって該固定座１０に位
置決め固定される重ね板バネ１２と、該重ね板バネ１２
の両端の表面（荷重負荷面）に当接され、該両端をたわ
みによる拡縮方向に移動自在に案内するとともに、前記
Ｕボルト１１に重ね板バネ１２の固定部上面で共締めさ
れる支持盤１３に一体に立設した案内軸１４に摺動自在
に案内して成る取着板１５とから成り、該取着板１５の
重ね板バネ１２に対向する面中央にはゴム板のクッショ
ン１６を係着して成る。 【０００７】このようにして成る耐震装置は、図３に示
すように、建物の台枠１７に嵌着したＨ型鋼による周枠
１８の各隅部において、隅内部に立設した支柱状の基礎
１９の上面には立設したアンカーボルト８を介して台座
９をカバー７と共に共締めして固定し、取着板１５を直
角の各周枠１８に差し渡しした梁２０にボルト、ナット
で固定し、隅外面で各周枠１８の外方に所要間隔に立設
した各基礎１９の前記各周枠１８の周面に対向する周面
２１には、横設したアンカーボルト８を介して前記と同
様に台座９をカバー７と共に共締めして固定し、各取着
板１５をそれぞれ周枠１８にボルト、ナットで固定して
成る。 【０００８】この耐震装置ａの組付けに際しては、所定
の治具（図外）により、重ね板バネ１２を所定の圧縮状
態（取付け荷重）で固定し、かつ、支持軸４を案内路６
の中心に保持した姿勢で組付けし、組み付け後、各治具
を取り外して建物に対して各基礎１９が上下、左右、前
後に揺動できる状態として成るものであるから、各基礎
１９の配置は上記条件を考慮して敷設されるものであ
り、また、隅内部に配設されて建物を下方から支持する
耐震装置ａは、上下方向の震動は重ね板バネ１２で減衰
されるとともに、案内軸１４を取着板１５と梁２０に摺
動自在に案内することによって建物への伝達が回避さ
れ、前後、左右方向の震動は十字状の案内路６によって
それぞれ回避されるものである。次に前後方向の側面に
配設される耐震装置ａでは、前後方向の震動は重ね板バ
ネ１２で減衰されるとともに、案内軸１４を取着板１５
と周枠１８に摺動自在に案内することによって回避さ
れ、左右、上下方向の震動は十字状の案内路６によって
それぞれ回避され、左右方向の側面に配設される耐震装
置ａでは、左右方向の震動は重ね板バネ１２で減衰され
るとともに、案内軸１４を取着板１５と周枠１８に摺動
自在に案内することによって回避され、前後、上下方向
の震動は十字状の案内路６によってそれぞれ回避される
ものである。したがって、本発明の耐震装置ａは、基礎
１９及び建物の周枠１８などの支持部材への組付けが簡
易である上、所定の取付け荷重で四周及び下方から建物
を支持するから、風圧対策も万全であり、震動方向に対
向する面では重ね板バネ１２によって震動が減衰され、
該震動方向に異方向の面では重ね板バネ１２の支持系統
は基礎１９に対して十字状の案内路６を介してフリーと
なるものである。なお、クッション１６は過分な震動を
生じたときの衝撃緩和を図るものである。 【０００９】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、一般家屋
の支持部材の各隅部内面と直角外面及び所要周面に対向
する位置に構築するそれぞれの基礎１９において、台座
９がアンカーボルト８に固定され、かつ、受圧側の取着
板１５も前記支持部材にボルト締めされて組付けられる
ものであるから、その耐震基礎工事及び前記の支持部材
への組付け作業が極めて簡易であり、格別な技術を要す
ることなく、耐圧荷重に見合うものを選択するのみで、
一般家屋を耐震構造化できる効果がある。
該基礎における一般家屋用耐震装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】従来から提供されている耐震装置は種々
であるが、装置が大掛りで一般家屋には簡易に適用でき
ない耐震技術であった。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に鑑み、
支柱状の基礎と建物の台枠を嵌着する周枠との協働によ
り、組付け簡易な一般家屋用耐震装置を提供するもので
ある。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明の一般家屋用耐震
装置は、平面矩形にして上面を開口した箱状の台座本体
の内部に小球を敷き詰めた支持座を配設し、該支持座の
小球群の上面に、中央上面に支持軸を立設した座盤を載
置し、該座盤の上面には該支持軸を案内する十字状の案
内路を貫設したカバーを被蓋し、該カバーを基礎上のア
ンカーボルトに台座本体と共に共締めして成る台座と、
前記支持軸に係着した固定座に固定主段を介して固定す
る重ね板バネと、該重ね板バネの両端の表面に当接さ
れ、該両端をたわみによる拡縮方向に移動自在に案内す
るとともに、前記固定手段に重ね板バネ１２の上面で共
締めされる支持盤に立設した案内軸に摺動自在に案内し
て成る取着板とから成る。 【０００５】 【作用】台座本体は基礎上のアンカーボルトによって基
礎に固定され、支持座は小球を介して座盤を移動自在に
載置し、該座盤は台座本体と共にアンカーボルトに共締
めされるカバーによって抜け止めされるとともに、該カ
バーの十字状の案内路に案内される範囲において、台座
本体内に移動自在に収納され、座盤に立設した支持軸は
固定座と共に固定主段を介して重ね板バネを支持し、重
ね板バネの表面（荷重負荷面）に当接する取着板は、建
物の周枠に固定され、基礎からの震動が重ね板バネによ
って緩衝され、減衰されたエネルギーとして伝達され
る。 【０００６】 【実施例】本発明を実施例により説明すると、一般家庭
用耐震装置ａ（以下、単に耐震装置ａとする）は図１に
示すように、平面矩形にして上面を開口した箱状の台座
本体１の内部に小球２を敷き詰めた支持座３を配設し、
該支持座３の小球群の上面に、中央上面に支持軸４を立
設した座盤５を載置し、該座盤５の上面には図２に示す
ように該支持軸４を案内する十字状の案内路６を貫設し
たカバー７を被蓋し、該カバー７を基礎上のアンカーボ
ルト８に台座本体１と共に共締めして成る台座９と、前
記支持軸４に係着した固定座１０の上面に載置され、固
定主段としてのＵボルト１１によって該固定座１０に位
置決め固定される重ね板バネ１２と、該重ね板バネ１２
の両端の表面（荷重負荷面）に当接され、該両端をたわ
みによる拡縮方向に移動自在に案内するとともに、前記
Ｕボルト１１に重ね板バネ１２の固定部上面で共締めさ
れる支持盤１３に一体に立設した案内軸１４に摺動自在
に案内して成る取着板１５とから成り、該取着板１５の
重ね板バネ１２に対向する面中央にはゴム板のクッショ
ン１６を係着して成る。 【０００７】このようにして成る耐震装置は、図３に示
すように、建物の台枠１７に嵌着したＨ型鋼による周枠
１８の各隅部において、隅内部に立設した支柱状の基礎
１９の上面には立設したアンカーボルト８を介して台座
９をカバー７と共に共締めして固定し、取着板１５を直
角の各周枠１８に差し渡しした梁２０にボルト、ナット
で固定し、隅外面で各周枠１８の外方に所要間隔に立設
した各基礎１９の前記各周枠１８の周面に対向する周面
２１には、横設したアンカーボルト８を介して前記と同
様に台座９をカバー７と共に共締めして固定し、各取着
板１５をそれぞれ周枠１８にボルト、ナットで固定して
成る。 【０００８】この耐震装置ａの組付けに際しては、所定
の治具（図外）により、重ね板バネ１２を所定の圧縮状
態（取付け荷重）で固定し、かつ、支持軸４を案内路６
の中心に保持した姿勢で組付けし、組み付け後、各治具
を取り外して建物に対して各基礎１９が上下、左右、前
後に揺動できる状態として成るものであるから、各基礎
１９の配置は上記条件を考慮して敷設されるものであ
り、また、隅内部に配設されて建物を下方から支持する
耐震装置ａは、上下方向の震動は重ね板バネ１２で減衰
されるとともに、案内軸１４を取着板１５と梁２０に摺
動自在に案内することによって建物への伝達が回避さ
れ、前後、左右方向の震動は十字状の案内路６によって
それぞれ回避されるものである。次に前後方向の側面に
配設される耐震装置ａでは、前後方向の震動は重ね板バ
ネ１２で減衰されるとともに、案内軸１４を取着板１５
と周枠１８に摺動自在に案内することによって回避さ
れ、左右、上下方向の震動は十字状の案内路６によって
それぞれ回避され、左右方向の側面に配設される耐震装
置ａでは、左右方向の震動は重ね板バネ１２で減衰され
るとともに、案内軸１４を取着板１５と周枠１８に摺動
自在に案内することによって回避され、前後、上下方向
の震動は十字状の案内路６によってそれぞれ回避される
ものである。したがって、本発明の耐震装置ａは、基礎
１９及び建物の周枠１８などの支持部材への組付けが簡
易である上、所定の取付け荷重で四周及び下方から建物
を支持するから、風圧対策も万全であり、震動方向に対
向する面では重ね板バネ１２によって震動が減衰され、
該震動方向に異方向の面では重ね板バネ１２の支持系統
は基礎１９に対して十字状の案内路６を介してフリーと
なるものである。なお、クッション１６は過分な震動を
生じたときの衝撃緩和を図るものである。 【０００９】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、一般家屋
の支持部材の各隅部内面と直角外面及び所要周面に対向
する位置に構築するそれぞれの基礎１９において、台座
９がアンカーボルト８に固定され、かつ、受圧側の取着
板１５も前記支持部材にボルト締めされて組付けられる
ものであるから、その耐震基礎工事及び前記の支持部材
への組付け作業が極めて簡易であり、格別な技術を要す
ることなく、耐圧荷重に見合うものを選択するのみで、
一般家屋を耐震構造化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係わる耐震装置ａの正面図。
【図２】図１のＡ−Ａ矢視図。
【図３】一般家屋の支持部材の隅部における耐震装置ａ
の組付け状態を示す説明図。 【符号の説明】 １ 台座本体 ２ 小球 ３ 支持座 ４ 支持軸 ５ 座盤 ６ 案内路 ７ カバー ８ アンカーボルト ９ 台座 １０ 固定座 １１ Ｕボルト １２ 重ね板バネ １３ 支持盤 １４ 案内軸 １５ 取着板 １６ クッション １７ 台枠 １８ 周枠 １９ 基礎 ２０ 梁 ２１ 周面 ａ 一般家屋用耐震装置
の組付け状態を示す説明図。 【符号の説明】 １ 台座本体 ２ 小球 ３ 支持座 ４ 支持軸 ５ 座盤 ６ 案内路 ７ カバー ８ アンカーボルト ９ 台座 １０ 固定座 １１ Ｕボルト １２ 重ね板バネ １３ 支持盤 １４ 案内軸 １５ 取着板 １６ クッション １７ 台枠 １８ 周枠 １９ 基礎 ２０ 梁 ２１ 周面 ａ 一般家屋用耐震装置
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 平面矩形にして上面を開口した箱状の台座本体の内部に
小球を敷き詰めた支持座を配設し、該支持座の小球群の
上面に、中央上面に支持軸を立設した座盤を載置し、該
座盤の上面には該支持軸を案内する十字状の案内路を貫
設したカバーを被蓋し、該カバーを基礎上のアンカーボ
ルトに台座本体と共に共締めして成る台座と、前記支持
軸に係着した固定座に固定主段を介して固定する重ね板
バネと、該重ね板バネの両端の表面に当接され、該両端
をたわみによる拡縮方向に移動自在に案内するととも
に、前記固定手段に重ね板バネの上面で共締めされる支
持盤に立設した案内軸に摺動自在に案内して成る取着板
とから成る一般家屋用耐震装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2858196A JP2769686B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 一般家屋用耐震装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2858196A JP2769686B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 一般家屋用耐震装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09195574A JPH09195574A (ja) | 1997-07-29 |
| JP2769686B2 true JP2769686B2 (ja) | 1998-06-25 |
Family
ID=12252575
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2858196A Expired - Fee Related JP2769686B2 (ja) | 1996-01-22 | 1996-01-22 | 一般家屋用耐震装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2769686B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109763582A (zh) * | 2019-03-11 | 2019-05-17 | 江苏科技大学 | 一种凹槽连接的可修复型低屈服点钢阻尼器 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5114435B2 (ja) * | 2008-04-28 | 2013-01-09 | 東建コーポレーション株式会社 | 制振装置、制振構造、及び制振パネル |
| JP4959636B2 (ja) * | 2008-06-06 | 2012-06-27 | 東建コーポレーション株式会社 | 制振部材 |
| JP4959635B2 (ja) * | 2008-06-06 | 2012-06-27 | 東建コーポレーション株式会社 | 制振部材 |
| JP5122510B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2013-01-16 | カヤバ システム マシナリー株式会社 | 落下試験装置 |
| JP2012062744A (ja) * | 2010-08-18 | 2012-03-29 | Yuzo Miyoshi | 木造耐免震住宅 |
| CN114108862B (zh) * | 2021-12-07 | 2023-03-24 | 长春恒发房地产开发有限公司 | 一种房屋抗震结构 |
-
1996
- 1996-01-22 JP JP2858196A patent/JP2769686B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109763582A (zh) * | 2019-03-11 | 2019-05-17 | 江苏科技大学 | 一种凹槽连接的可修复型低屈服点钢阻尼器 |
| CN109763582B (zh) * | 2019-03-11 | 2020-05-19 | 江苏科技大学 | 一种凹槽连接的可修复型低屈服点钢阻尼器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09195574A (ja) | 1997-07-29 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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